JP2003241397A - 印刷用シームレススリーブ体の製造方法および装置 - Google Patents

印刷用シームレススリーブ体の製造方法および装置

Info

Publication number
JP2003241397A
JP2003241397A JP2002046446A JP2002046446A JP2003241397A JP 2003241397 A JP2003241397 A JP 2003241397A JP 2002046446 A JP2002046446 A JP 2002046446A JP 2002046446 A JP2002046446 A JP 2002046446A JP 2003241397 A JP2003241397 A JP 2003241397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive resin
cylinder
liquid photosensitive
printing
seamless sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002046446A
Other languages
English (en)
Inventor
Junzo Ogata
順造 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2002046446A priority Critical patent/JP2003241397A/ja
Publication of JP2003241397A publication Critical patent/JP2003241397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/02Engraving; Heads therefor
    • B41C1/04Engraving; Heads therefor using heads controlled by an electric information signal
    • B41C1/05Heat-generating engraving heads, e.g. laser beam, electron beam

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状感光性樹脂を用いて、乾式手法であるレ
ーザー直接彫刻によるレリーフ画像形成が可能な印刷用
シームレススリーブ体の製造を容易にすることを課題と
する。 【解決手段】 回転するシリンダー外周面に液状感光性
樹脂を定量供給する塗布工程と、塗布された液状感光性
樹脂の塗布厚み均一化を施しながら光硬化させる露光工
程と、光硬化されたシームレススリーブ状樹脂体表面に
対する後処理工程から成る印刷用シームレススリーブ体
の製造方法およびそれを容易に実現するための装置を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として感光性樹
脂から成るシームレスシリンダー凸版印刷版として用い
られる印刷用シームレススリーブ体の製造方法およびそ
の方法を実施するための製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】段ボール印刷、フィルム印刷などのよう
に、ある程度の凹凸をもった、あるいは平滑な表面上へ
のフレキソ印刷に代表される凸版印刷用の版材として
は、感光性樹脂版が使用されていることは広く知られて
いる。当該感光性樹脂版の製版に使用される液状感光性
樹脂としては、例えばAPR(商標名、旭化成製)は最
も代表的な商品である。製版装置としても製版サイズや
製版能力に応じて様々な機種が提供されているが、これ
らは全て当該液状感光性樹脂を平面状に成型し、その片
面上にレリーフ画像を形成させる平面露光方式の製版装
置である。
【0003】この平面露光方式の製版プロセスでは、イ
メージセッターなどのフィルム作製システムから得られ
る画像形成済みネガフィルムを平面ガラス上に固定し、
当該ネガフィルムを透明なカバーフィルムで覆い、その
上から液状感光性樹脂を一定の厚みで塗布しながら、さ
らにその上にベースフィルムをラミネートさせた後、ガ
ラス下方より紫外光線を照射することにより感光性樹脂
層を選択的に光硬化させる。感光性樹脂層の未硬化樹脂
は洗浄液で洗浄除去され、その結果、ネガフィルムの画
像が感光性樹脂層上に投影されたレリーフ画像が形成さ
れた状態となる。この後に、必要とされる光化学的後処
理工程を経て感光性樹脂による凸版印刷版が得られ、フ
レキソ印刷機のシリンダーに巻き付けられた後に印刷実
施となる。
【0004】しかしながら、このような平面露光方式で
製版された凸版印刷版をシリンダーに巻き付けた状態で
は、必然的に印刷版の先端と終端とが形成する継ぎ目
(シーム)が存在するため、特に壁紙、装飾用紙および
贈答用包装紙のような連続的デザインを必要とする印刷
には不適である。
【0005】継ぎ目なし(シームレス)の連続的デザイ
ンが印刷可能な版材としては、従来から、加硫されたゴ
ムが用いられてきた。ゴムは過酷な溶剤とともに使用で
き、さらに良好なインキ転写性、高い弾力性、高い圧縮
性を併せ持つとされ、最近では、赤外線レーザーで直接
彫刻して凸版印刷版を得ることが可能となっている。商
業的に使用されているゴムには、天然物とまたは合成物
とがある。合成ゴムの例として、エチレン−プロピレン
−ジエンモノマーエラストマー(EPDM)があり、こ
れを用いてレーザー彫刻可能なフレキソ印刷版材を提供
することができる。天然ゴムまたは合成ゴムから製造さ
れるフレキソ印刷版材は、化学的な架橋を行うために硫
黄、硫黄含有化合物または過酸化物による加硫を必要と
する。さらに、このように加硫された後、印刷に適する
均一な厚さと平滑な表面とを得るための研磨を必要とす
る。これは著しく時間を要し、また労働集約的でもあ
る。
【0006】一方、感光性樹脂を用いた継ぎ目なし(シ
ームレス)の連続的デザインが印刷可能な版材として
は、シート状感光性樹脂も用いられてきた。当該シート
状感光性樹脂を用いた手段としては、例えば特開平9−
169060号公報には、固体のまたは溶融した感光性
樹脂シートから円筒状感光性部材を製造する方法および
装置が示されている。シート状感光性樹脂から継ぎ目な
しの印刷用版材を得ようとした場合、一般的に、スリー
ブ表面にシート状感光性樹脂版を巻き付け、接合部分を
加熱融合したのち、前述のゴムの場合と同様に版厚均一
化と表面平滑化のための研磨工程を実施する。さらに、
前述の平面露光方式で用いられたネガフィルムの代替と
して、表層部にピンホールのない均一なカーボンブラッ
ク層を形成させる。その後、ディジタル制御されたレー
ザー描画装置により選択的にカーボンブラック層を融蝕
除去し、公知の露光、現像(洗浄)、乾燥、後露光など
の工程を経て継ぎ目のない凸版印刷版が得られる。しか
しながら、完全に継ぎ目がないとは言い難く、しばしば
継ぎ目における印刷物の非連続性が問題となっている。
さらに、製版作業性の向上、作業環境への配慮といった
観点から、従来行われてきた現像(洗浄)工程のような
湿式処理に替わる新製版プロセスの確立が期待されてい
る。
【0007】従って、完全に継ぎ目のないスリーブ体を
製造することができる液状感光性樹脂を用いた製造装置
において、短期間に効率良く、さらにその後に実施され
る製版プロセスにおいては、上記湿式処理を伴わないレ
ーザー直接彫刻の手法でレリーフ画像を形成する、シー
ムレススリーブ印刷版製造システムの実現への要求が高
まっている。この要求に応えるため、例えば特開200
1−179928号公報により、シリンダー外周面に一
定厚みに供給および全硬化された感光性樹脂層に対し
て、ディジタル画像データから直接的に画像形成させる
ことにより、合理化や省資源化の図れる製版システムが
提供されている。
【0008】しかしながら、この製版システムでは、シ
リンダー外周面への一定厚みの液状感光性樹脂を供給す
る塗布工程と活性光線の照射による全硬化型露光工程と
が独立した工程であるため、塗布斑などの発生により、
所望のシリンダー真円度を得ることが困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術における様々な問題点に着目してなされたもの
であり、液状感光性樹脂を用いて、高精度成型厚みのシ
ームレススリーブ体が容易に得られ、さらには乾式手法
であるレーザー直接彫刻によるレリーフ画像形成が可能
な印刷用シームレススリーブ体の製造を容易にすること
を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、感光性樹脂印刷版として使用される印刷用
シームレススリーブ体の製造方法において、 (1)(a)回転するシリンダー外周面に液状感光性樹
脂を所定量供給する塗布工程、(b)当該塗布された液
状感光性樹脂の塗布厚みの均一化を施しながら光硬化さ
せる露光工程、(c)当該光硬化されたシームレススリ
ーブ状樹脂体表面に残存する未硬化液状感光性樹脂を除
去する後処理工程、より成る印刷用シームレススリーブ
体の製造方法であって、前記露光工程(b)を少なくと
も2回以上に分割して実施することを特徴とする印刷用
シームレススリーブ体の製造方法。
【0011】(2)前記露光工程(b)において、ドク
ターブレードにより塗布厚みの均一化を実施し、それと
同時に、シリンダーを介した対面位置において、活性光
線の照射による露光によりシームレススリーブ状に成型
することを特徴とする印刷用シームレススリーブ体の製
造方法。
【0012】以上の製造方法を必要とし、この製造方法
を実施するため、 (3)(A)シリンダーを回転させるための回転駆動機
構と、(B)シリンダーの回転速度を制御するための回
転制御機構と、(C)シリンダー外周面へ液状感光性樹
脂を塗布するための塗布ヘッド、および当該塗布ヘッド
をシリンダー軸心長手方向に線形移動させうる機構とを
併せ持った液状感光性樹脂供給機構と、(D)所望のシ
リンダー真円度を得るための液状感光性樹脂平滑化機構
と、 (E)平滑化された液状感光性樹脂に紫外線を照
射する露光機構と、(F)露 光後のシームレススリー
ブ状樹脂体表面に対する後処理機構とを具備すること
を特徴とする印刷用シームレススリーブ体の製造装置。
【0013】(4)上記印刷用シームレススリーブ体の
製造装置において、液状感光性樹脂供給機構(C)が、
単位時間当たりの液状樹脂供給量が一定となる定量供給
性を有することを特徴とする請求項3に記載の印刷用シ
ームレススリーブ体の製造装置。
【0014】(5)液状感光性樹脂供給機構(C)が、
シリンダー外周面に螺旋状に液状感光性樹脂を供給・塗
布することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の
印刷用シームレススリーブ体の製造装置。
【0015】(6)液状感光性樹脂平滑化機構(D)
が、樹脂溜まりを併せ持った高精度真直度を有するドク
ターブレードから構成されていることを特徴とする請求
項3〜請求項5のいずれかに記載の印刷用シームレスス
リーブ体の製造装置。
【0016】(7)露光機構(E)が、波長域200〜
400nmを主力に発光する紫外光源から構成されてい
ることを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記
載の印刷用シームレススリーブ体の製造装置。
【0017】(8)後処理機構(F)が、ロール状不織
布の供給部と回収部から構成されていることを特徴とす
る請求項3〜請求項7のいずれかに記載の印刷用シーム
レススリーブ体の製造装置。
【0018】以上の特徴をもった製造装置を提供し、前
記課題を解決するための手段とする。
【0019】また、シリンダーの回転駆動機構(A)お
よび回転制御機構(B)としては、印刷ニーズによりシ
リンダー径が200〜500mmで可変となることに十
分対応することが望ましい。さらに、液状感光性樹脂供
給機構(C)、液状感光性樹脂平滑化機構(D)、露光
機構(E)、後処理機構(F)についてもシリンダー径
の上記変化に対してフレキシブルに対応可能な構造とな
っていることが望ましい。
【0020】また、液状感光性樹脂供給機構(C)およ
び液状感光性樹脂平滑化機構(D)としては、印刷ニー
ズによりスリーブ幅が600〜1600mmで可変とな
ることに柔軟に対応可能な制御方法および構造になって
いることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を参照しながら説明する。
【0022】本発明は、以下の説明および図により理解
されるものであるが、本発明の実施形態がこれらに限定
されるものではない。
【0023】図1および図2には、本発明の一実施形態
に係り、スリーブ上に均一な厚みの感光性樹脂による印
刷用シームレススリーブ体を製造するための装置の概略
構成を示す。
【0024】図1および図2に示すように、印刷用シー
ムレススリーブ体を製造するための本装置は、シリンダ
ー100を回転および速度制御するための回転駆動およ
び回転制御機構110と、液状感光性樹脂供給機構12
0と、液状感光性樹脂平滑化機構130と、露光機構1
40と、液状感光性樹脂の後処理機構150、160、
170により構成される。
【0025】シリンダー100の外周面には、例えば、
液状感光性樹脂の光硬化過程で接着力が増強されるよう
な表面処理あるいは表面加工が施されたスリーブ状基材
101が装着され、シリンダー回転用シャフト102、
103を介して、シリンダー支持台112、113に支
持されて、シリンダー回転駆動用モータ111に連結さ
れている。
【0026】感光性樹脂液10は、数rpm程度の低速
かつ一定速度に回転制御されたシリンダー100上部よ
り、液状感光性樹脂供給機構120によりシリンダー外
周面のスリーブ状基材101上に所定量塗布される。当
該感光性樹脂液10としては、20℃において500〜
10000ポアズ程度の粘性を有する液状樹脂であるこ
とが好ましく、さらには光硬化後の赤外線レーザーによ
る直接彫刻性に優れた性質を有することが好ましい。
【0027】液状感光性樹脂供給機構120には、樹脂
液供給ヘッド126がシリンダー上部で、シリンダー軸
心長手方向(x方向)に線形移動させうるアクチュエー
タ122、123およびその駆動用モータ121が具備
されている。所定量塗布中の作動、即ち樹脂液供給ヘッ
ド126のシリンダー軸心長手方向の線形移動により、
結果として感光性樹脂液10は、シリンダー外周面に螺
旋状に供給・塗布されることとなる。さらに、樹脂液供
給ヘッド126は、シリンダー100の脱着容易化およ
び樹脂液供給位置の微調整容易化のために、シリンダー
軸心直交方向(y方向)可動軸124により可動となっ
ているのが望ましい。さらに、シリンダー100の径が
200〜500mmで可変となること、即ち樹脂液供給
ヘッド126から見たシリンダー表面の相対位置が可変
となることに対応するために、樹脂液供給ヘッド126
が垂直方向(z方向)可動軸125により可動となって
いるのが望ましい。シリンダー外周面への樹脂液供給時
の気泡混入防止のために、樹脂液の定量安定供給はもち
ろんのこと、シリンダーの回転制御、樹脂液供給ヘッド
126先端部の形状、アクチュエータ122、123の
移動速度制御などが精密に計算されていることが肝要で
ある。また、液状感光性樹脂供給機構120による感光
性樹脂液10の塗布工程は唯一度の工程であるため、最
終成型厚みを十分に満足できるだけの量を供給・塗布し
ておく必要がある。
【0028】スリーブ状基材101が装着されたシリン
ダー外周面に感光性樹脂液10が所定量供給されたの
ち、平滑化機構130により所望のシリンダー真円度を
得る。平滑化機構130には、平滑化により掻き取られ
た余剰樹脂液が滞留する樹脂受け機能を兼ね備えたドク
ターブレード134と、平滑化終了時に樹脂受けと平滑
化済みスリーブ表面とを遮断するシャッター135を具
備しており、これらが一体となってドクターブレード支
持台132、133に支持されている。さらに、ドクタ
ーブレード移動用モータ131により、シリンダー軸心
直交方向(y方向)可動ベース136が可動となってお
り、シリンダー表面とドクターブレード134の刃面と
のギャップ(以下、平滑化ギャップと呼ぶ)を精密に制
御することが可能である。さらに、ドクターブレード1
34の刃面は、30μm以下の高精度真直度を有するこ
とが好ましく、このことは、製造された印刷用シームレ
ススリーブ体の真円度に大きく影響する。
【0029】さらに、平滑化機構130を使用した定量
塗布済み樹脂液表面の平滑化と、後述する露光機構14
0による光硬化は、同時に、少なくとも2回以上実施さ
れる。例えば、最終成型厚みが3mmの場合、まず、液
状感光性樹脂供給機構120により、3mmの成型厚み
を得るのに十分な量の感光性樹脂液10をシリンダー外
周面のスリーブ状基材101上に定量塗布したのち、平
滑化ギャップを1mmと設定し、平滑化および露光を実
施する。十分に露光した後、平滑化ギャップを2mmに
広げ、これを保持することにより、ドクターブレード1
34上に滞留していた感光性樹脂液が露光済み樹脂表面
に再供給され、なおかつ平滑化および露光が継続され
る。このように、平滑化ギャップを徐々に広げつつ平滑
化および露光を実施することにより、良好な成型厚み精
度をもったシームレススリーブ体が製造可能となる。
【0030】露光機構140には、メタルハライドラン
プあるいはケミカルランプなどのシリンダー100の最
大幅に相当する長い発光長を有するロングアーク灯が一
般的に使用され、波長域200〜400nmを主力に発
光する紫外光源141が使用されるが、感光性樹脂液1
0に添加されている光増感剤の感応性に応じて効率的な
波長域で発光するものを選択することが好ましい。ま
た、紫外光源141が高出力ランプであれば雰囲気や感
光性樹脂液10の昇温を防止するために、熱線吸収フィ
ルターあるいは空冷機構などの冷却機構が具備されてあ
ることが好ましい。また、平滑化機構130による定量
塗布済み樹脂液表面の平滑化と同時に露光が実施される
ため、ドクターブレード134上に滞留している感光性
樹脂液には紫外光20が照射されないような光源ボック
ス142となっていることが好ましい。さらに、シリン
ダー径の可変に対応するために、シリンダー軸心直交方
向(y方向)可動ベース143により可動となっている
ことが望ましい。
【0031】所望の成型厚みのシームレススリーブ体が
成型された後、露光が終了し、露光機構140はスリー
ブ体表面から離れた待機位置へと後退する。それと同時
に、シャッター135が閉じられ、平滑化機構130も
待機位置へと後退する。その直前まで、ドクターブレー
ド134上に滞留した感光性樹脂液が成型済みのシーム
レススリーブ体表面に接触しているため、結果として、
成型されたシームレススリーブ体表面には液状感光性樹
脂が残留することとなる。当該残留液状感光性樹脂を除
去するために、不織布による吸着現象を利用した後処理
機構150、160、170により成型後処理を実施す
る。この成型後処理は、成型後処理用シャフト172、
173が成型済みシームレススリーブ体表面に接近し、
不織布供給ロール151から供給された不織布171に
より唯一度の吸着処理を行い、不織布回収ロール161
へと使用済み不織布ごと回収する。成型後処理の第一の
目的は、平滑化機構130が待機位置へと後退した瞬間
に残るドクターブレード痕(未硬化液状感光性樹脂の局
所的残留物)およびその他の残留液状感光性樹脂を吸着
除去することである。
【0032】尚、図において152、153は不織布供
給ロール用シャフトであり、154は不織布供給ロール
制御装置である。また162、163は不織布回収ロー
ル用シャフトであり、164は不織布回収ロール制御装
置である。
【0033】選択的な構成要素として、ベッド200に
設けたシリンダー直下樹脂受け201と、ドクターブレ
ード直下樹脂受け202と、回収樹脂タンク300と、
樹脂回収用配管301、302が具備されていることが
好ましい。
【0034】かくして均一厚みの光硬化済み樹脂層が成
型でき、シリンダー100よりスリーブ状基材101を
脱することにより、印刷用シームレススリーブ体が得ら
れる。液状感光性樹脂10は、好ましくは光硬化後の赤
外線レーザーによる直接彫刻性に秀でた樹脂が用いられ
ている故、本発明の一実施形態により製造された印刷用
シームレススリーブ体は、乾式手法であるレーザー直接
彫刻によるレリーフ画像形成が簡便に可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明の印刷用シームレススリーブ体の
製造方法によれば、液状感光性樹脂をシリンダー外周面
に所定量塗布した後、ドクターブレードによる平滑化工
程と活性光線による露光工程を同時に実施し、これら成
型工程を少なくとも2回以上の複数回に分割することに
より高精度成型厚みのシームレススリーブ体が容易に得
られる。好ましくは、液状感光性樹脂として赤外線レー
ザーによる直接彫刻性に優れた樹脂が使用されるので、
従来技術であるネガフィルムやカーボンブラック層が不
要であり、湿式手法である従来からの現像(洗浄)工程
も不要とした上でレリーフ画像形成が可能である。
【0036】また、本発明の装置によれば、この方法が
容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に係る印刷用シームレススリーブ
体製造装置の概略構成を示す装置側面図である。
【図2】本発明の実施に係る印刷用シームレススリーブ
体製造装置の概略構成を示す装置正面図である。
【符号の説明】
10 :液状感光性樹脂 20 :紫外光 100 :シリンダー 101 :スリーブ状基材 102、103 :シリンダー回転用シャフト 110 :シリンダーの回転駆動および回転制御機構 111 :シリンダー回転駆動用モータ 112、113 :シリンダー支持台 120 :液状感光性樹脂供給機構 121 :アクチュエータ駆動用モータ 122 :アクチュエータ(シリンダー軸心長手方向可
動軸) 123 :アクチュエータ(シリンダー軸心長手方向に
可動) 124 :アクチュエータ(シリンダー軸心直行方向可
動軸) 125 :アクチュエータ(シリンダー軸心垂直方向可
動軸) 126 :樹脂液供給ヘッド 130 :液状感光性樹脂平滑化機構 131 :ドクターブレード移動用モータ 132、133 :ドクターブレード支持台 134 :ドクターブレード 135 :シャッター 136 :ドクターブレードのシリンダー軸心直行方向
可動ベース 140 :露光機構 141 :紫外光源 142 :光源ボックス 143 :紫外光源のシリンダー軸心直行方向可動ベー
ス 150、160、170 :液状感光性樹脂の後処理機
構 151 :不織布供給ロール 152、153 :不織布供給ロール用シャフト 154 :不織布供給ロール制御装置 161 :不織布回収ロール 162、163 :不織布回収ロール用シャフト 164 :不織布回収ロール制御装置 171 :不織布 200 :ベッド 201 :シリンダー直下樹脂受け 202 :ドクターブレード直下樹脂受け 300 :回収樹脂タンク 301、302 :樹脂回収用配管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)回転するシリンダー外周面に液状
    感光性樹脂を所定量供給する塗布工程、(b)当該塗布
    された液状感光性樹脂の塗布厚みの均一化を施しながら
    光硬化させる露光工程、(c)当該光硬化されたシーム
    レススリーブ状樹脂体表面に残存する未硬化液状感光性
    樹脂を除去する後処理工程、より成る印刷用シームレス
    スリーブ体の製造方法であって、前記露光工程(b)を
    少なくとも2回以上に分割して実施することを特徴とす
    る印刷用シームレススリーブ体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記露光工程(b)において、ドクター
    ブレードにより塗布厚みの均一化を実施し、それと同時
    に、シリンダーを介した対面位置において、活性光線の
    照射による露光によりシームレススリーブ状に成型する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷用シームレスス
    リーブ体の製造方法。
  3. 【請求項3】 (A)シリンダーを回転させるための回
    転駆動機構と、(B)シリンダーの回転速度を制御する
    ための回転制御機構と、(C)シリンダー外周面へ液状
    感光性樹脂を塗布するための塗布ヘッド、および当該塗
    布ヘッドをシリンダー軸心長手方向に線形移動させうる
    機構とを併せ持った液状感光性樹脂供給機構と、(D)
    所望のシリンダー真円度を得るための液状感光性樹脂平
    滑化機構と、(E)平滑化された液状感光性樹脂に紫外
    線を照射する露光機構と、(F)露光後のシームレスス
    リーブ状樹脂体表面に対する後処理機構とを具備するこ
    とを特徴とする印刷用シームレススリーブ体の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 液状感光性樹脂供給機構(C)が、単位
    時間当たりの液状樹脂供給量が一定となる定量供給性を
    有することを特徴とする請求項3に記載の印刷用シーム
    レススリーブ体の製造装置。
  5. 【請求項5】 液状感光性樹脂供給機構(C)が、シリ
    ンダー外周面に螺旋状に液状感光性樹脂を供給・塗布す
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の印刷
    用シームレススリーブ体の製造装置。
  6. 【請求項6】 液状感光性樹脂平滑化機構(D)が、樹
    脂溜まりを併せ持った高精度真直度を有するドクターブ
    レードから構成されていることを特徴とする請求項3〜
    請求項5のいずれかに記載の印刷用シームレススリーブ
    体の製造装置。
  7. 【請求項7】 露光機構(E)が、波長域200〜40
    0nmを主力に発光する紫外光源から構成されているこ
    とを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載の
    印刷用シームレススリーブ体の製造装置。
  8. 【請求項8】 後処理機構(F)が、ロール状不織布の
    供給部と回収部から構成されていることを特徴とする請
    求項3〜請求項7のいずれかに記載の印刷用シームレス
    スリーブ体の製造装置。
JP2002046446A 2002-02-22 2002-02-22 印刷用シームレススリーブ体の製造方法および装置 Pending JP2003241397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046446A JP2003241397A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 印刷用シームレススリーブ体の製造方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046446A JP2003241397A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 印刷用シームレススリーブ体の製造方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003241397A true JP2003241397A (ja) 2003-08-27

Family

ID=27784509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002046446A Pending JP2003241397A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 印刷用シームレススリーブ体の製造方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003241397A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005005147A1 (ja) * 2003-07-09 2005-01-20 Asahi Kasei Chemicals Corporation シームレス印刷用凸版材の製造方法及びシームレス印刷用凸版材の製造装置
WO2005070692A1 (ja) * 2004-01-27 2005-08-04 Asahi Kasei Chemicals Corporation レーザー彫刻可能な印刷基材の製造方法
JP2006069120A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Asahi Kasei Chemicals Corp 電子回路あるいは光学部材の製造方法
JP2006326938A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Asahi Kasei Chemicals Corp レーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置
JP2007021898A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Asahi Kasei Chemicals Corp レーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置
WO2008018530A1 (en) 2006-08-09 2008-02-14 Asahi Kasei Chemicals Corporation Production method and production device of cylindrical print substrate
WO2008034810A2 (en) * 2006-09-18 2008-03-27 Agfa Graphics Nv A device and a process for coating a peripheral surface of a sleeve body
WO2014051028A1 (ja) 2012-09-27 2014-04-03 富士フイルム株式会社 円筒状印刷原版の製造方法、及び、円筒状印刷版の製版方法
KR101832649B1 (ko) 2014-02-27 2018-02-26 혼다 카락스 가부시키가이샤 슬리브 인쇄판의 제조방법
WO2024078765A1 (de) * 2022-10-11 2024-04-18 Maschinenfabrik Kaspar Walter Gmbh & Co. Kg Vorrichtung und verfahren zum beschichten eines zylindrischen körpers mit einem polymer

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7709183B2 (en) 2003-07-09 2010-05-04 Asahi Kasei Chemicals Corporation Method and device for manufacturing relief printing plate terminal for seamless printing
WO2005005147A1 (ja) * 2003-07-09 2005-01-20 Asahi Kasei Chemicals Corporation シームレス印刷用凸版材の製造方法及びシームレス印刷用凸版材の製造装置
US7997199B2 (en) 2003-07-09 2011-08-16 Asahi Kasei Chemicals Corporation Method and apparatus for manufacturing relief material for seamless printing
WO2005070692A1 (ja) * 2004-01-27 2005-08-04 Asahi Kasei Chemicals Corporation レーザー彫刻可能な印刷基材の製造方法
JPWO2005070692A1 (ja) * 2004-01-27 2007-09-06 旭化成ケミカルズ株式会社 レーザー彫刻可能な印刷基材の製造方法
US7754415B2 (en) 2004-01-27 2010-07-13 Asahi Kasei Chemicals Corporation Process for producing laser engravable printing substrate
JP4493600B2 (ja) * 2004-01-27 2010-06-30 旭化成イーマテリアルズ株式会社 レーザー彫刻可能な印刷基材の製造方法
JP2006069120A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Asahi Kasei Chemicals Corp 電子回路あるいは光学部材の製造方法
JP2006326938A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Asahi Kasei Chemicals Corp レーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置
JP2007021898A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Asahi Kasei Chemicals Corp レーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置
WO2008018530A1 (en) 2006-08-09 2008-02-14 Asahi Kasei Chemicals Corporation Production method and production device of cylindrical print substrate
JP2010503567A (ja) * 2006-09-18 2010-02-04 アグファ・グラフィクス・エヌヴィ スリーブ体の周囲表面を被覆するための装置
WO2008034810A3 (en) * 2006-09-18 2008-07-31 Agfa Graphics Nv A device and a process for coating a peripheral surface of a sleeve body
WO2008034810A2 (en) * 2006-09-18 2008-03-27 Agfa Graphics Nv A device and a process for coating a peripheral surface of a sleeve body
US8286578B2 (en) 2006-09-18 2012-10-16 Agfa Graphics Nv Device for coating a peripheral surface of a sleeve body
EP2522439A2 (en) 2006-09-18 2012-11-14 Agfa Graphics Nv Device and process for curing a coating on a peripheral surface of a sleeve body
WO2014051028A1 (ja) 2012-09-27 2014-04-03 富士フイルム株式会社 円筒状印刷原版の製造方法、及び、円筒状印刷版の製版方法
KR101832649B1 (ko) 2014-02-27 2018-02-26 혼다 카락스 가부시키가이샤 슬리브 인쇄판의 제조방법
WO2024078765A1 (de) * 2022-10-11 2024-04-18 Maschinenfabrik Kaspar Walter Gmbh & Co. Kg Vorrichtung und verfahren zum beschichten eines zylindrischen körpers mit einem polymer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI288703B (en) Method for thermally processing photosensitive printing sleeves
JP4444211B2 (ja) シームレス印刷用凸版材の製造方法及びシームレス印刷用凸版材の製造装置
JP4575951B2 (ja) フレキソ印刷要素の熱現像装置及び方法
JP4512132B2 (ja) 熱現像フレキソ印刷スリーブ装置及び方法
EP1846241B1 (en) Improved flexo processor
JP4651712B2 (ja) 熱現像システム及び熱現像システムの使用方法
JP4749063B2 (ja) レーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置
JP2003241397A (ja) 印刷用シームレススリーブ体の製造方法および装置
JP4747264B2 (ja) レーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造方法及びレーザー彫刻用スリーブ印刷原版の製造装置
JP2012508396A (ja) フレキソ印刷要素の熱現像装置及び方法
EP2026132B1 (en) Process for making a cylindrically-shaped photosensitive element for use as a printing form