JP4748459B2 - 貴金属積層シートおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、貴金属箔の表面に積層した合成樹脂膜の内部に絵、文字、記号などを印刷した印刷層を有する貴金属積層シートおよびその製造方法に関するものであり、この発明の貴金属積層シートは合成樹脂膜の内部に印刷層を有することから印刷層が摩耗して消滅することがなく、さらに従来と同じに曲げに対して弾力性があり、そしてこの発明の貴金属積層シートは名刺、しおり、カレンダー、賞状、額縁に入れて飾る色紙などとして使用されるものである。
一般に、貴金属積層シートは知られておりすでに市販されている。この貴金属積層シートの一つとして、図6の断面図に示されるように、貴金属箔2と、この貴金属箔2の両面に積層された易接着層3と、この易接着層3の上に積層された中間層7と、中間層7の上に積層された表面層4と、この表面層4の上に積層されたハードコート層5と、このハードコート層5の上に形成された印刷層6とからなる断面構造を有する貴金属積層シート1が知られている。
この貴金属積層シート1を構成する前記貴金属箔2は、金、銀、白金およびそれらの合金からなる箔からなり、この貴金属箔の厚さは3〜50μmの範囲内にある。
また、前記貴金属箔2の両面に積層した易接着層3はその厚さが20〜200μmの範囲内にあり、この易接着層3は厚さ:20〜50μmのエチレンアクリル酸エチル共重合樹脂(EEA樹脂)またはアイオノマー(エチレンと不飽和カルボン酸の共重合体の金属塩であり、エチレン系アイオノマーと呼ばれている)などの熱可塑性樹脂で構成されている。さらに易接着層3の外側に中間層7が形成されており、この中間層7は厚さ:0〜50μmのポリエチレン樹脂(PE樹脂)で構成されている。前記易接着層3をエチレンアクリル酸エチル共重合樹脂(EEA樹脂)またはアイオノマーで構成した理由は溶融したときに貴金属箔に対して密着性に優れている熱可塑性樹脂であるからである。
さらに、前記表面層4は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルクロライド(PVC)、配向したポリプロピレン(OPP)、ポリカーボネート(PC)、アクリル、アセテート、ポリエチレン、ナイロンなどの重合体からなるが、これらの重合体の中でも耐熱性および耐切欠き性に優れているポリエチレンテレフタレート(PET)が特に好ましいとされている。
さらに、ハードコート層5は、耐摩耗性および耐切欠き性に優れたアクリル樹脂またはガラス繊維含有樹脂からなることが好ましく、その厚さは1〜10μmの範囲内にあることが好ましいとされている。
さらに、印刷層6は、紫外線を照射して硬化するUVインクが使用され、この印刷層6の厚さは特に限定されるものではない(特許文献1参照)。
イタリア特許第1286412号特許明細書
前述のように、従来の貴金属積層シート1は、貴金属箔2、易接着層3、中間層7、表面層4、ハードコート層5および印刷層6とで構成されており、貴金属箔2の表面に多くの樹脂層が積層されているためにコストかかり、さらに印刷層6は貴金属積層シート1の最表面に形成されていたために使用中に摩耗して消耗しやすく、この印刷層が消耗すると特に微細な絵、文字、記号などは薄くなり、判読することが難しくなるなどの課題があった。
そこで、本発明者らは、かかる課題を解決すべく研究をおこなった。その結果、(イ)図1の断面図に示されるように、表面層4および中間層7からなる積層体の中間層7の表面にUVインクなどのインクをインクジェット印刷法などにより印刷することにより印刷層6を形成して印刷積層体8を作製し、さらに貴金属箔2および易接着層3を用意し、一枚の貴金属箔2の両面に易接着層3を重ね、さらに前記易接着層3の上に前記印刷積層体8の印刷層6が易接着層3に接するように印刷積層体8を重ね、この重ねたものに熱を加えながら圧接してラミネートすると、図2に示されるように合成樹脂合層内部に印刷層を有する貴金属積層シートが得られる、
(ロ)前記積層体は、図3に示されるように表面層4の上にさらにハードコート層5を形成しても良い、
(ハ)易接着層3の厚さは印刷層6の厚さよりも厚くする必要がある、などの知見を得たのである。
この発明は、かかる知見に基づいて成されたものであって、
(1)金、銀もしくは白金、またはこれらの合金からなる貴金属箔と、前記貴金属箔の両面に積層した易接着層と、印刷層と、中間層と、前記中間層の上に形成した表面層とからなる貴金属積層シートにおいて、前記印刷層が易接着層と中間層の間に形成されている貴金属積層シート、
(2)金、銀もしくは白金、またはこれらの合金からなる貴金属箔と、前記貴金属箔の両面に積層した易接着層と、印刷層と、中間層と、前記中間層の上に形成した表面層と、前記表面層の上にさらにハードコート層を形成した貴金属積層シートにおいて、前記印刷層が易接着層と中間層の間に形成されている貴金属積層シート、
(3)前記易接着層の厚さは前記印刷層の厚さよりも厚い前記(1)または(2)記載の貴金属積層シート、
(4)表面層および中間層が積層され、該中間層の表面に印刷層が形成された印刷積層体を作製し、貴金属箔の表面に易接着層を重ね、さらに前記印刷層が前記易接着層に接するように前記印刷積層体を重ね、熱を加えながら圧接してラミネートする貴金属積層シートの製造方法、
(5)ハードコート層、表面層および中間層が積層され、該中間層の表面に印刷層が形成された印刷積層体を作製し、貴金属箔の表面に易接着層を重ね、さらに前記印刷層が前記易接着層に接するように前記印刷積層体を重ね、熱を加えながら圧接してラミネートする貴金属積層シートの製造方法
(6)前記易接着層の厚さが前記印刷層の厚さよりも厚い前記(1)または(2)記載の貴金属積層シートの製造方法、に特徴を有するものである。
この発明の貴金属積層シート11および12は、図2および図4に示されるように易接着層3と中間層7の界面に印刷層6を形成した断面構造を有することを特徴とするものであり、図5に示されるように印刷層6を貴金属箔2と易接着層3の間に形成することは好ましくない。印刷層6を貴金属箔2と易接着層3の間に形成すると、ラミネート時に高硬度の印刷層6の突起が貴金属箔2に食込んで貴金属箔2を変形させ、貴金属箔が均一な光沢を呈さなくなるので好ましくないからである。また、ラミネート時に熱可塑性樹脂からなる易接着層3が変形するために印刷が滲むようになるので好ましくないからである。したがって、この発明の貴金属積層シート11における印刷層6は易接着層3と中間層7の間に形成することが好ましい。
図2に示されるこの発明の貴金属積層シート11を作製するには、図1に示されるように、表面層4および中間層7からなる積層体の中間層7の表面にUVインクなどのインクをインクジェット印刷法などにより印刷することにより印刷層6を形成して印刷積層体8を作製し、さらに貴金属箔2、易接着層3を用意し、一枚の貴金属箔2の両面に易接着層3を重ね、さらに前記易接着層3の上に前記印刷積層体8を印刷層6が易接着層3に接するように重ね、この重ねたものに熱を加えながら圧接してラミネートすると、図2に示されるように合成樹脂合層内部に印刷層を有する貴金属積層シートが得られる。この時、易接着層3の厚さが印刷層6の厚さがよりも薄いと、ラミネート時に印刷層6が易接着層3を突き抜けて貴金属箔2を変形させるので好ましくない。したがって、易接着層3の厚さは印刷層6の厚さよりも厚くする必要がある。
図4に示されるこの発明の貴金属積層シート12を作製するには、図3に示されるように、表面層4、中間層7およびハードコート層5からなる積層体の中間層7の表面にUVインクなどのインクをインクジェット印刷法などにより印刷することにより印刷層6を形成して印刷積層体8を作製し、さらに貴金属箔2、易接着層3を用意し、一枚の貴金属箔2の両面に易接着層3を重ね、さらに前記易接着層3の上に前記印刷積層体8を印刷層6が易接着層3に接するように重ね、この重ねたものに熱を加えながら圧接してラミネートすると、図4に示されるように合成樹脂合層内部に印刷層を有する貴金属積層シートが得られる。この時、易接着層3の厚さが印刷層6の厚さがよりも薄いと、ラミネート時に印刷層6が易接着層3を突き抜けて貴金属箔2を変形させるので好ましくない。したがって、易接着層3の厚さは印刷層6の厚さよりも厚くする必要がある。
この発明の貴金属積層シートは、従来の貴金属積層シートと比べて印刷層が摩耗して消滅することがない。
厚さ:7μmの金箔を用意し、さらに厚さ:65μmのエチレンアクリル酸エチル共重合樹脂(EEA樹脂)からなる易接着層を用意した。さらに厚さ:25μmのポリエチレン樹脂からなる中間層と厚さ:50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)からなる表面層とで構成された積層体を用意し、前記積層体における中間層の表面に厚さ:40μmの印刷層を形成して印刷積層体を作製した。
先に用意した金箔の両面に先に用意した易接着層を重ね、さらにこの易接着層の上に先に作製した印刷積層体を印刷層が易接着層に接するように重ねたのち、ロール圧延すると同時に加熱し、貴金属積層シートを作製した。
この発明の貴金属積層シートの製造方法を示す断面説明図である。 この発明の貴金属積層シートの断面説明図である。 この発明の貴金属積層シートの製造方法を示す断面説明図である。 この発明の貴金属積層シートの断面説明図である。 好ましくない印刷層の形成位置を説明するための断面説明図である。 従来の貴金属積層シートの断面説明図である。
符号の説明
1:従来の貴金属積層シート、11:この発明の貴金属積層シート、12:この発明の貴金属積層シート、2:貴金属箔、3:易接着層、4:表面層、5:ハードコート層、6:印刷層、7:中間層、8:印刷積層体

Claims (6)

  1. 金、銀もしくは白金、またはこれらの合金からなる貴金属箔と、前記貴金属箔の両面に積層した易接着層と、印刷層と、中間層と、前記中間層の上に形成した表面層とからなる貴金属積層シートにおいて、前記印刷層が易接着層と中間層の間に形成されていることを特徴とする貴金属積層シート。
  2. 金、銀もしくは白金、またはこれらの合金からなる貴金属箔と、前記貴金属箔の両面に積層した易接着層と、印刷層と、中間層と、前記中間層の上に形成した表面層と、前記表面層の上にさらにハードコート層を形成した貴金属積層シートにおいて、前記印刷層が易接着層と中間層の間に形成されていることを特徴とする貴金属積層シート。
  3. 前記易接着層の厚さは前記印刷層の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1または2記載の貴金属積層シート。
  4. 表面層および中間層が積層され、該中間層の表面に印刷層が形成された印刷積層体を作製し、貴金属箔の表面に易接着層を重ね、さらに前記印刷層が前記易接着層に接するように前記印刷積層体を重ね、熱を加えながら圧接してラミネートすることを特徴とする貴金属積層シートの製造方法。
  5. ハードコート層、表面層および中間層が積層され、該中間層の表面に印刷層が形成された印刷積層体を作製し、貴金属箔の表面に易接着層を重ね、さらに前記印刷層が前記易接着層に接するように前記印刷積層体を重ね、熱を加えながら圧接してラミネートすることを特徴とする貴金属積層シートの製造方法。
  6. 前記易接着層の厚さは前記印刷層の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項4または5記載の貴金属積層シートの製造方法。
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