JP4741409B2 - 自動車のフードを持ち上げるためのアクチュエータ及びフード持ち上げ構造を有する自動車 - Google Patents

自動車のフードを持ち上げるためのアクチュエータ及びフード持ち上げ構造を有する自動車 Download PDF

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Description

本発明は自動車のフードを持ち上げるためのアクチュエータ及びフード持ち上げ構造を有する自動車に関し、特に、フードを持ち上げる際のアクチュエータの減速機構に関する。
障害物がフードに衝突した際の衝突エネルギーを吸収することを目的として、自動車のフード後端を持ち上げる構造が提案されている。衝突時に、車両前端部を支点としてフード後端部を持ち上げることにより、フードの裏側に空間を設ける。障害物がフードに衝突した際、フード裏側に設けられた空間の分、フードが裏側方向に変形可能となり、フードの変形による衝突エネルギーの吸収量を向上させることができる。
この様なフード後端部持ち上げ構造は、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1によれば、フードはその後端部においてヒンジを介して車体に固定されている。通常動作においては、フードはヒンジにおいて車体に対して回動してボンネットが開く。更に、フードの後端部を持ち上げるようにアクチュエータが設けられている。アクチュエータは、火薬等の爆発力によってシリンダからロッドが突出し、動力を発生する。衝突時はアクチュエータの動力によりフード後端部を持ち上げることができる。
特開2002−370611号公報
フード後端部の持ち上げ構造においては、フードを車体からある程度持ち上げた状態でフードを保持する必要がある。従って、ロッドがシリンダからある程度突出した状態でアクチュエータの動作をストップさせる必要がある。特許文献1においては、ピストン止め部材がもうけられており、ロッドがシリンダから抜けないようになっている。
一般的に、上述した通りアクチュエータは火薬等の爆発力で動作するため、その突出力は非常に強い。これは、車両の衝突を検知してからフードの後端部が持ち上げるまでの時間をなるべく短くするためである。従って、ロッドの突出を受け止めるピストン止め部材には、ある程度の強度が求められ、結果的に肉厚が増大する。
一方、この様なフード後端部持ち上げ構造を車両に採用する際には、レイアウト要件を考慮する必要がある。即ち、車体前方のスペースは限られており、アクチュエータ等のフード後端部の持ち上げに必要な部材が大きくなりすぎると、収容することができなくなる。従って、ピストン止め部材等を形成する必要がありながらも、アクチュエータをはじめとするフード後端部持ち上げ構造に必要な部材の小型化が望まれる。
また、アクチュエータをストップさせる際、ロッドがピストン止め部材に嵌合してシリンダからの突出がストップする。この時、ロッドのシリンダからの突出が急激にストップすると、それに伴ってフードの運動量も急激に変化する。これによりフードが自身の慣性力によって変形し、撓むことが考えられる。これにより、フードの衝撃吸収性能が低下する可能性がある。
また、ロッドがピストン止め部材に衝突して跳ね返ってしまった場合、それに伴ってフードも沈んでしまう。これを防止するため、特許文献1においては、ロッドがピストン止め部材まで到達した状態においてロッドが跳ね返らないように係止するロック片が設けられている。しかしながら、この様なロック片を設けることにより、更にアクチュエータを構成する部品点数が増大し、アクチュエータの小型化が困難になる。
本発明は上記事情を背景としてなされたものであって、自動車にフード持ち上げ構造を採用するにあたり、構成部材の小型化及び衝撃吸収性能の向上を実現することを目的とする。
本発明の一例に係るアクチュエータは、自動車のフードを持ち上げるためのアクチュエータであって、筒状部と、前記筒状部の内部から突出する突出部と、前記突出部の一部であって前記筒状部から先に突出する側から後に突出する側に向かってその外寸が徐々に大きくなるテーパー部と、前記突出部が前記筒状部から突出する間に前記テーパー部が通る空間に突設し、前記テーパー部によって変形させられることにより減速荷重を加える凸部とを有するものである。これにより、自動車にフード持ち上げ構造を採用するにあたり、構成部材の小型化及び衝撃吸収性能の向上を実現することができる。
ここで、前記凸部は、島状に形成され、その一部が前記突出部の突出方向に対する周方向に逃げて変形させられることが好ましい。これにより、突出部に安定して減速荷重を与えることができる。
また、前記凸部は、前記突出部の突出方向に対する周方向に互いに略等間隔で複数設けられていることが好ましい。これにより、突出部の突出方向をずらすことなく突出部に対して減速荷重を加えることができる。
また、環状構造体をさらに有し、前記凸部は、前記環状構造体の内側面に突設し、前記環状構造体は、前記突出部が前記筒状体から突出する間に前記テーパー部が前記環状構造体の開口内部を通るように前記筒状体に固定されていることが好ましい。これにより、環状構造体を交換することにより、突出部に加える減速荷重を調整することができる。
更に、前記環状構造体は前記筒状体よりも強度の低い材料で形成されていることが好ましい。これにより、凸部に変形のための脆弱性を持たせながら、筒状体に強度の高い部材を選択することができる。
更にまた、前記突出部の前記筒状部からの抜け出しを防止するストッパ部を更に有し、前記ストッパ部は、前記筒状体の一部であって前記突出部の一部と係合することにより前記突出部の前記筒状部からの突出を止めるように形成され、前記環状構造体の中心軸方向の寸法は、前記筒状体の中心軸方向における前記ストッパ部の寸法よりも小さいことが好ましい。これにより、更にアクチュエータを小型に構成することができる。
本発明の一態様に係る自動車は、運転席の前側に設けられたフードと、衝突の検知に応じて前記フードを持ち上げるアクチュエータと、を備え、前記アクチュエータは、筒状部と、前記筒状部の内部から突出する突出部と、前記突出部を前記筒状部から突出させる駆動部と、前記突出部の一部であって前記筒状部から先に突出する側から後に突出する側に向かってその外寸が徐々に大きくなるテーパー部と、前記突出部が前記筒状部から突出する間に前記テーパー部が通る空間に突設し、前記突出部が前記筒状部から突出する間において前記テーパー部によって変形させられることにより前記突出部が完全に停止しない程度の減速荷重を加える凸部と、前記突出部の前記筒状部からの突出を停止させるストッパ部と、を備える。これにより、自動車にフード持ち上げ構造を採用するにあたり、構成部材の小型化及び衝撃吸収性能の向上を実現することができる。
本発明により、自動車にフード持ち上げ構造を採用するにあたり、構成部材の小型化及び衝撃吸収性能の向上を実現することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。説明の明確化のため以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。本形態は、自動車のフード後端部を持ち上げるアクチュエータに関し、特に、シリンダから飛び出すロッドの減速機構に関する。本形態のアクチュエータの減速機構は、フードの急激な速度変化を防止し、慣性力によるフードの変形を防止する。以下の説明においては、車両の進行方向を基準として方向を定義する。即ち、車両が進行する方向であって、運転手が向いている方向が前方である。
図1は本実施形態に係るアクチュエータ200によってフード101の後端部が持ち上げられた状態の自動車100を模式的に示す斜視図である。本実施形態に係る自動車100は、フロントガラス102の前方にエンジンルーム103が設けられている。エンジンルーム103の上にはフード101が設けられており、通常時はフード101によってエンジンルーム103が覆い隠されている。
車体に設けられた衝突検知装置104が衝突を検知すると、アクチュエータ200が動作し、図1に示すようにフード101のフロントガラス102側である後端部を持ち上げる。これにより、フード101とエンジンルーム103との間に空間が形成され、この空間の分、フード101が変形可能となる。フード101に障害物が衝突した際、フード101が変形することにより、障害物に対する衝撃を低減することができる。図1に示すように、本実施形態においては2つのアクチュエータ200が設けられており、アクチュエータ200の突出するロッドの先端部(ヘッド)とフード101とは係合している。
衝突検知装置104が衝突を検知してからわずかな時間の間にフード101を持ち上げる必要がある。従って、アクチュエータ200は非常に強い力で動作し、フード101を持ち上げる。しかしながら、アクチュエータ200が非常に速い速度でフード101を持ち上げて急に停止すると、フード101は慣性力により撓むことが考えられる。即ち、フード101のアクチュエータ200と係合している2点はアクチュエータ200の停止と同時に停止するが、その他の部分は慣性力によってさらに動こうとする。その結果、フード101のアクチュエータ200と係合していない部分が撓み得る。本形態に係るアクチュエータ200は、フード101の急激な速度変化を防止し、以ってフード101の撓みを防止するための機構を備える。
次に、図2、図3を用いて本実施形態に係るアクチュエータ200について説明する。図2は、本実施形態に係るアクチュエータ200の動作前の状態を示す断面図である。本実施形態に係るアクチュエータ200は、多段式アクチュエータであり、第1シリンダ201、第2シリンダ202、第3シリンダ203、ロッド204、ヘッド205、ガス発生器206及びガス噴出空間207を有する。ガス発生器206は衝突検知装置104と接続されており、車両に設けられた衝突検知装置104が衝突を検知すると、ガス発生器206に衝突を検知した旨の電気信号が入力される。
ガス発生器206は、衝突検知装置104から入力された電気信号に従ってガス噴出空間207にガスを噴出する。ガス発生器206がガスを噴出し、ガス噴出空間207の圧力が上昇することにより、図3に示すように、ロッド204及び第1シリンダ201、第2シリンダ202が持ち上げられ、ヘッド205が上昇する。ヘッド205はフード101と係合しており、ヘッド205が上昇することにより、図1に示すようにアクチュエータ200がフード101の後端部を持ち上げる。第1シリンダ201には、ロッド204が突出する側の端部に減速機構213が設けられている。
次に、図4、図5(a)、(b)を用いて第1シリンダ201及び減速機構213について更に説明する。図4は、第1シリンダ201と減速機構213との組み立て前における、第1シリンダ201のロッド204が突出する側の端部及びその周辺を模式的に示す斜視図であり、図5(a)は、図2の状態におけるロッド204及び第1シリンダ201を示す断面図である。また、図5(b)は、図3の状態におけるロッド204の一部及び第1シリンダ201を示す断面図である。第1シリンダ201は筒状体であり、ロッド204が突出する側の端部近傍に、内径が狭くなっている狭径部212を有する。第1シリンダ201のロッド204が突出する側の端部から狭径部212までが塑性部210となる。減速機構213は、その内側に3点の凸部214が形成されたリング状の構造体である。凸部214は、減速機構213のリングの周方向に互いに略等間隔で離間し、減速機構213の中心軸に向かって突出するように形成されている。
第1シリンダ201の広い方の内径と減速機構213の外径とは略等しく、狭径部212の内径は減速機構213の外形よりも狭い。従って、図4に示すように、互いの中心軸を略一致させて、減速機構213を塑性部210側から第1シリンダ201に挿入すると、減速機構213は狭径部212に当接する。狭径部212の減速機構213と当接する面、即ち、塑性部210と隣接する面が、減速機構載置部211となり、減速機構213の位置を決定する。減速機構213が第1シリンダ201内部に嵌め込まれ、減速機構載置部211に当接した状態において、図5に示すように塑性部210を第1シリンダ201の中心軸側に向かって折り曲げる(かしめる)ことによって、減速機構213が減速機構載置部211に固定される。
凸部214は、減速機構213の一部として形成されている。即ち、凸部214は減速機構213と同一の材料で、減速機構213の内側に島状の凸部として突設している。減速機構213が減速機構載置部211に固定された状態において、凸部214の先端部は狭径部212の内壁よりも第1シリンダ201の中心軸側に位置する。換言すると、減速機構213のリングの中心軸を中心とし、3つの凸部214の頂点を通る円Rの直径は、狭径部212の内径よりも狭い。狭径部212の減速機構載置部211とは反対側の面は、ロッド・ストッパ215となり、ロッド204のシリンダ201からの飛び出しを停止させる。尚、減速機構213の凸部214以外の部分、即ちリングそのものの内径は、狭径部212の内径と略等しい。
ロッド204は、円柱及び円錐台形状が軸方向に組み合わされた長手状の部材であり、その中心軸を第1シリンダ201の中心軸と一致させて第1シリンダ201内部に挿入されている。ロッド204は、図5(a)に示す破線O及び破線Pによって、フラット部241、テーパー部242及びストッパ部243に分けられる。ここで、実際のロッド204には破線O、破線Pに該当する境界線は示されて折おらず、図5(a)の説明においては、その構成及び役割の違いによって仮想的に分けられている。フラット部241は、ロッド204の中で第1シリンダ201から飛び出す側の部分であり、その形状は略円柱形状である。フラット部241の外径は狭径部212の内径よりも狭く、円Rの直径よりもわずかに狭い。フラット部241の先端にヘッド205が設けられる。
本形態のロッド204は、フラット部241とストッパ部243との間にテーパー部242を備える。テーパー部242は略円錐台形状であり、フラット部241側からストッパ部243側に向かってその外径が徐々に広がるように形成されている。フラット部241とテーパー部242とは段差無く連続している。即ち、テーパー部242のフラット部241側端における外径は、円Rの直径よりもわずかに狭い。
テーパー部242のフラット部241側端からストッパ部243側に向かって外径が広がると、その外径はすぐに円Rの直径よりも広くなる。凸部214は、ロッド204が第1シリンダ201から突出する間にテーパー部242が通る空間に突設している。テーパー部242のストッパ部243側の端部においては、テーパー部242の外径は第1シリンダ201の広い方の内径よりも狭く、狭径部212の内径と略同一である。ロッド204が第1シリンダ201から突出する際、減速機構213とテーパー部242の側面とが当接することにより、ロッド204にブレーキがかけられ、減速する。詳細については後述する。
ストッパ部243は、テーパー部242と連続して、フラット部241の反対側に形成されている。ストッパ部243においては、その外径がテーパー部242との境界から遠ざかるに従って急に広くなり、第1シリンダ201の広い方の内径よりもわずかに狭い広さになる。即ち、ストッパ部243は、その外径が狭径部212の内径よりも広い部分を有する。従って、ストッパ部243は狭径部212の内部を通り抜けることができず、図5(b)に示すように、ストッパ部243とロッド・ストッパ215とが嵌合してロッド204の第1シリンダ201からの突出が停止する。このように、第1シリンダ201の端部近傍に減速機構213を固定する構成とすることにより、減速機構213の取り付けを容易に行うことができる。
第1シリンダ201、ロッド204及び減速機構213は夫々金属材料で形成されている。減速機構213は、第1シリンダ201及びロッド204よりも強度の低い金属若しくは展性、延性の高い金属で形成されている。また、ロッド204は、第1シリンダ201よりも強度の低い金属で形成されている。第1シリンダ201は、ロッド204が突出する際のガイドであると共に、フード101を持ち上げた後にフード101を支持するために、ある程度の強度が必要とされる。
次に、図6(a)〜(d)を用いて、減速機構213とテーパー部242との作用による減速動作について説明する。図6(a)は、図5(a)に示す切断線AAにおける断面図であり、図6(c)は、図5(b)に示す切断線BBにおける断面図である。また、図6(b)は、図6(a)と図6(c)との間の状態、即ちロッド204が第1シリンダ201から突出している最中の状態を示す断面図である。
図6(d)は、図6(c)の状態における凸部214の1つを示す拡大図であり、凸部214の図6(c)の状態を凸部214cとして示し、図6(a)の状態を凸部214aとして点線で重ねて示している。図6(a)に示すように、アクチュエータ200の動作前の状態、即ちロッド204が第1シリンダ201に収納された状態においては、ロッド204のフラット部241が減速機構213によって囲まれている。従って、ロッド204と減速機構213との間には、わずかに隙間があいている。この状態において、凸部214は、ロッド204が第1シリンダ201から突出する方向に対する周方向に互いに等間隔で離間して配置されている。
アクチュエータ200が動作し、ロッド204が第1シリンダ201から突出してくると、ロッド204の減速機構213によって囲まれる部分が、フラット部241からテーパー部242に移り変わる。従って、図6(b)に示すように、ロッド204の減速機構213によって囲まれる部分の外径が広がり、ロッド204と凸部214とが接触する。
ロッド204の減速機構213によって囲まれる部分の外径は、テーパー部242の形状により、ロッド204の第1シリンダ201からの突出量に従って広がる。換言すると、ロッド204は、減速機構213のリングの内側において、そのリングの中心軸と略平行な方向に移動し、テーパー部242が減速機構213を通り抜ける間は、ロッド204が移動する方向と略垂直な方向にその外径が同心円状に広がって減速機構213に近付く。結果的に、ロッド204は、テーパー部242の側面によって凸部214を押し潰しながら第1シリンダ201から突出する。ロッド204と凸部214との摩擦力により、ロッド204にブレーキがかかり、ロッド204が減速する。このようなテーパー部242の構成により、減速機構213のような小型の部材でロッド204に減速荷重を加えることを可能にしている。
換言すると、ロッド204が減速機構213の中を通って、第1シリンダ201から突出し、ロッド213が凸部214に接触すると、凸部214は、ロッド204の側面によって押圧され、ロッド204第1シリンダ201から突出する方向(突出方向)に垂直な面内においてロッド204を中心とする円の周方向、即ち、ロッド204の突出方向に対する周方向に逃げるように変形する。
更に、ロッド204が第1シリンダ201から突出すると、図5(b)に示すように、第1シリンダ201のロッド・ストッパ215とロッド204のストッパ部243とが嵌合し、ロッド204が停止する。この時、図6(c)に示すように、ロッド204は凸部214を更に押し潰している。図6(d)に示すように、凸部214は、ロッド204によって押し潰され、凸部214aの状態から凸部214cの状態に変異する。即ち、凸部214は、ロッド204が飛び出す方と略垂直な方向、即ちロッド204の外径が広がる方向と同じ面内において変形する。
テーパー部242と、減速機構213との作用により、ロッド204がロッド・ストッパ215によって停止させられる前に、ロッド204の第1シリンダ201からの突出に対してブレーキがかけられる。これにより、ロッド204が停止する際の速度の変化量、即ち運動量変化が抑えられる。従って、アクチュエータ200によって持ち上げられるフード101の運動量変化が抑えられるため、フード101が持ち上げられて停止する際の慣性力が低減される。これにより、フード101の撓みによる変形を防ぐことができる。
他の例として図7を示す。図7は、図5(b)の状態に対応する他の例を示す断面図である。図7の例においては、凸部214は押し潰されるのではなく、折れ曲がっている。例えば、凸部214の突出高さが本形態で示す例よりも高い場合、凸部214は図6(b)、(c)のように押し潰されるモードではなく、図7に示すように折れ曲がるモードになる。この場合もロッド204に対して減速荷重を加えることができるため、押し潰されるモードと折れ曲がるモードとは適宜選択され用いられる。尚、折れ曲がるモードの場合、凸部214が折れ曲がる前と折れ曲がった後で、ロッド204に加えられる荷重が大きく変化する。
これに対し、ロッド204が凸部214を押し潰しながら突出することによって、テーパー部242が減速機構213を通り抜ける間、減速機構213がロッド204に与える荷重が大きく変化することなくロッド204を減速させることができる。従って、凸部214が折れ曲がらず、図6(a)〜(c)に示すように変形する構成とすることが好ましい。尚、凸部214の突出高さが高すぎる場合、減速機構213を成型する際に困難になる。従って、凸部214の突出高さを所定の高さ以下とすることにより、成型容易性を向上することができる。
また、本形態においては、減速機構213とロッド204とは当接するだけではなく、ロッド204が凸部214を押し潰している。これにより、ただ当接するよりも、減速機構213とロッド204とがより密着し、摩擦力もそれだけ高くなる。従って、減速機構213のように、薄く小型の部材でロッド204の突出に対してブレーキをかけることが可能となる。尚、減速機構213の中心軸方向の幅は、第1シリンダ201の中心軸方向における狭径部212の幅よりも狭い。即ち、減速機構213の中心軸方向の幅は、第1シリンダ201の中心軸方向におけるロッド204の第1シリンダ201からの突出を受け止める部分の幅よりも狭い。
本形態においては、図6(a)に示すように、減速機構213に3点の凸部214を設けることにより、減速機構213がロッド204に与える荷重が調整されている。即ち、凸部214の数を変化させることにより、減速機構213がロッド204に与える荷重を調整することができる。この他、凸部214の大きさ及び材料強度等を変化させることにより、減速機構213によってロッド204に加えられる荷重を調整することができる。
本形態に係る減速機構213は、第1シリンダ201とは別の部材であるため、上記のような調整を容易に行うことができる。また、第1シリンダ201と減速機構213とを異なる強度にすることができ、ロッド・ストッパ215と、減速機構213との強度の差を明確に分けることができる。即ち、減速機構213の作用によって、ロッド201が第1シリンダ201に対して完全にストロークする前に停止させられてしまうことがないように、減速機構213及び凸部214に脆弱性を持たせることができると共に、第1シリンダ201に強度の高い材料を用いることができる。
しかしながら、減速機構213を第1シリンダ201の一部として形成することもできる。ロッド201に減速荷重を与える部分を凸部として形成することにより、その部分の強度をロッド・ストッパ215の強度よりも弱くすることができ、上記と同様の効果を得ることができる。これにより、部品点数の削減を図ることができるため、第1シリンダ201と減速機構213とを一体に形成するか、別々の部材として形成するかは適宜選択される。
更に、ロッド204におけるテーパー部242の位置及び長さ等を調整することにより、ロッド204に減速のための荷重が加えられるタイミングを変化させることができる。即ち、図5(a)に示すように、テーパー部242とストッパ部243とを連続して形成し、ロッド204の飛び出しが停止する直前にロッド204に対して減速のための荷重を加える以外に、テーパー部242とストッパ部243との間に所定間隔のフラット部を形成することにより、ロッド204に対してブレーキがかけられてからロッド204が停止するまでの間に時間を空けることができる。また、テーパー部242の長さ(図5(a)の破線Oから破線Pまでの間隔)を調整することにより、ロッド204にブレーキをかける時間を変化させることができる。更には、テーパー部242を何箇所かに分けて形成し、夫々のテーパー部の間にフラット部を形成することもできる。
本実施形態においては、ロッド204よりも減速機構213の方が強度の弱い材料で形成されているため、図6(a)〜(c)に示すように、凸部214が押し潰される。これに対し、両者の材料の強度が同等若しくは減速機構213がロッド204よりも強度の高い材料で形成されている場合、凸部214によってロッド204が削られる場合がある。凸部214が押し潰されることによって図6(a)〜(c)に示すように変形するよりも、凸部214によってロッド204の側面が削られる場合の方が、ロッド204に加えられる荷重が強いと考えられる。
減速機構213からロッド204に加えられる減速荷重の強さは、アクチュエータ200を動作させるガス発生器206の性能により適宜調整するのが好ましく、凸部214が押し潰される態様と、凸部214によりロッド204が削られる態様とは適宜選択される。しかしながら、減速機構213からロッド204に加えられる荷重が強過ぎると、ストッパ部243がロッド・ストッパ215に嵌合する前にロッド204の飛び出しが停止してしまう場合がある。その結果、フード101が完全に持ち上がらず、衝撃吸収性が完全に発揮されない可能性がある。
また、ロッド204によって凸部214が押し潰されるように構成する場合は、図6(a)〜(c)に示すように凸部214の一部が変形する(逃げる)ためのスペースがあるため、減速機構213はロッド204に対して安定した荷重を加える。これに対し、凸部214がロッド204を削る場合は、凸によって面を削ることとなるため、削られた部材が変形するためのスペースが少なく、ロッド204に対して安定して荷重を加えることが難しい。従って、ロッド204よりも減速機構213の方が強度の弱い材料で形成されていることが好ましい。
また、ロッド204によって押し潰される部分を島状の凸部として形成することにより、凸部214がロッド204によって押圧された際に、凸部214の一部が変形する(逃げる)スペースが確保されている。即ち、凸部214の周囲に空間があるため、テーパー部242が凸部214を押し潰す際に、潰された凸部214の一部(肉)がその空間に逃げることができる。
上記の説明においては、凸部214が島状の凸部として形成されている例を説明した。しかしながら、ロッド204が第1シリンダ201から完全に突出する前にロッド204を停止させなければ、凸部214が減速機構213の中心軸に平行な方向の幅全体に亘って形成されていても良い。この場合、主にロッド204が突出する方向の周方向が、凸部214が変形するスペースとなる。また、減速機構213のリングの内側一周に亘って形成されていても良い。この場合、主にロッド204が突出する方向と平行な方向が、凸部214が変形するスペースとなる。
尚、凸部214が凸形状であることにより、ロッド204と減速機構213との材料の強度が同程度であっても、凸部214に脆弱性を持たせることができる。即ち、凸部214は凸形状であり、凸部214と当接するテーパー部242は凸部214よりも大きな剛体の面であるため、ロッド204と減速機構213との材料の強度が同程度である場合においても、テーパー部242が凸部214を押し潰すようにすることもできる。
上記の説明においては、第1シリンダ201にのみ減速機構213を設ける例を説明したが、第2シリンダ202及び第3シリンダ203等、多段シリンダにおける他のシリンダにも同様に減速機構213を設けることができる。また、上記の説明においては、第1シリンダ201〜第3シリンダ203が円筒形状であり、減速機構213がリング状の構造体である例を説明した。しかしながら、例えば第1シリンダ201〜第3シリンダ203が円筒ではなく、開口部が四角形等の多角形である筒であっても良く、減速機構213はその開口部と略相似形である環状の構造体であっても良い。ここで、環状とは円形に限られず多角形等の閉じた形状も含む。
本発明の実施の形態に係るアクチュエータを有する自動車を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータを模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータを模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの一部を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの一部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの一部を模式的に示す断面図である。 本発明との比較例に係るアクチュエータの一部を模式的に示す断面図である。面図である。
符号の説明
100 自動車、101 フード、102 フロントガラス、103 エンジンルーム、
104 衝突検知装置、200 アクチュエータ、201 シリンダ
201 第1シリンダ、202 第2シリンダ、203 第3シリンダ、
204 ロッド、205 ヘッド、206 ガス発生器、207 ガス噴出空間、
210 塑性部、211 減速機構載置部、212 狭径部、213 減速機構
214 凸部、214a 凸部、214c 凸部、215 ロッド・ストッパ、
241 フラット部、242 テーパー部、243 ストッパ部

Claims (7)

  1. 自動車のフードを持ち上げるためのアクチュエータであって、
    筒状部と、
    前記筒状部の内部から突出する突出部と、
    前記突出部の一部であって前記筒状部から先に突出する側から後に突出する側に向かってその外寸が徐々に大きくなるテーパー部と、
    前記突出部が前記筒状部から突出する間に前記テーパー部が通る空間に突設し、前記テーパー部によって変形させられることにより減速荷重を加える凸部と、を有するアクチュエータ。
  2. 前記凸部は、島状に形成され、その一部が前記突出部の突出方向に対する周方向に逃げて変形させられる、請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記凸部は、前記突出部の突出方向に対する周方向に互いに略等間隔で複数設けられている、請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 環状構造体をさらに有し、
    前記凸部は、前記環状構造体の内側面に突設し、
    前記環状構造体は、前記突出部が前記筒状体から突出する間に前記テーパー部が前記環状構造体の開口内部を通るように前記筒状体に固定されている、請求項1、2または3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記環状構造体は前記筒状体よりも強度の低い材料で形成されている、請求項3または4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記突出部の前記筒状部からの抜け出しを防止するストッパ部を更に有し、
    前記ストッパ部は、前記筒状体の一部であって前記突出部の一部と係合することにより前記突出部の前記筒状部からの突出を停止させ、
    前記環状構造体の中心軸方向の寸法は、前記筒状体の中心軸方向における前記ストッパ部の寸法よりも小さい、請求項3、4または5いずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 運転席の前側に設けられたフードと、
    衝突の検知に応じて前記フードを持ち上げるアクチュエータと、を備え、
    前記アクチュエータは、
    筒状部と、
    前記筒状部の内部から突出する突出部と、
    前記突出部を前記筒状部から突出させる駆動部と、
    前記突出部の一部であって前記筒状部から先に突出する側から後に突出する側に向かってその外寸が徐々に大きくなるテーパー部と、
    前記突出部が前記筒状部から突出する間に前記テーパー部が通る空間に突設し、前記テーパー部によって変形させられることにより減速荷重を加える凸部と、
    前記突出部の前記筒状部からの突出を停止させるストッパ部と、を備える自動車。
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