JP4908909B2 - フードを持ち上げるアクチュエータ機構 - Google Patents

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Description

本発明は自動車のフードを持ち上げるためのアクチュエータ及びフード持ち上げ構造を有する自動車に関し、特に、アクチュエータのワンウェイロック構造に関する。
障害物がフードに衝突した際の衝突エネルギーを吸収することを目的として、自動車のフードを持ち上げる構造が提案されている。衝突時に、車両前端部を支点としてフードを持ち上げることにより、フードの裏側に空間を設ける。障害物がフードに衝突した際、フード裏側に設けられた空間の分、フードが裏側方向に変形可能となり、フードの変形による衝突エネルギーの吸収量を向上させることができる。
この様なフード持ち上げ構造は、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1によれば、フード(ボンネット)はその後方において回動軸において車体に対して回動可能に係合されている。通常動作においては、フードは車体に対して回動して開く。非常時には、アクチュエータが回動軸の係合されたリンクロッドを持ち上げることにより、フードの後方が持ち上がる。アクチュエータは、火薬等の爆発力によってシリンダからロッドが突出し、動力を発生する。
特開2004−203379号公報
フードの持ち上げによる衝撃緩和機構においては、フードの変形による衝撃の吸収に加えて、フードの沈み込みによっても衝撃を吸収することができる。即ち、フードに加わった衝撃に従って、フードを支えるアクチュエータのロッドがシリンダ内に戻ることにより、フードが沈むことによって衝撃を吸収する。これにより、更に衝撃吸収性能を高めることができる。
しかしながら、アクチュエータのロッドがシリンダ内に戻ることによって衝撃を緩和する機構を用いる場合、ロッドをシリンダ内に押し戻す際に要する力の設定が難しい。即ち、弱い力でロッドがシリンダ内に戻ってしまう場合、衝撃を十分吸収することなく、フードが元に戻ってしまうこととなる。また、フードを持ち上げた状態で支持するための強度としても不十分となる可能性がある。
逆に、ロッドをシリンダ内に押し戻す際に要する力が強すぎると、障害物がフードに衝突してもロッドがシリンダ内に戻らず、フードが変形するのみとなり、衝撃吸収性能を発揮できない。更に、安定した衝撃吸収性能を発揮するためには、ロッドがシリンダ内に戻る間、ロッドに対して略一定の荷重がかかるようにする必要がある。
一方、この様なフード持ち上げ構造を車両に採用する際には、レイアウト要件を考慮する必要がある。即ち、車体前方のスペースは限られており、アクチュエータ等のフードの持ち上げに必要な部材が大きくなりすぎると、限られたスペースに収容することができなくなる。従って、アクチュエータをはじめとするフード持ち上げ構造に必要な部材の小型化が望まれる。
本発明は上記事情を背景としてなされたものであって、自動車にフード持ち上げ構造を採用するにあたり、構成部材の小型化及び衝撃吸収性能の向上を実現することを目的とする。
本発明の一態様に係るアクチュエータ機構は、自動車への衝撃に応じてそのフードを持ち上げるアクチュエータ機構であって、筒状部と、前記筒状部から突出して前記フードを持ち上げる突出部と、前記筒状部内において前記突出部の外周に沿って配置されたロック部材と、を備え、前記ロック部材は、前記突出部が前記筒状部内に押し戻されると、前記筒状部の内面と前記突出部の外面との間の間隔が前記ロック部材の寸法よりも狭い空間において前記筒状部に対して停止した状態で前記突出部に食い込んで減速荷重を発生する。これにより、自動車にフード持ち上げ構造を採用するにあたり、構成部材の小型化及び衝撃吸収性能の向上を実現することができる。
ここで、前記筒状部よりも大きい外筒部を更に有し、前記外筒部から前記筒状部が突出する多段式機構であることが好ましい。これにより、限られたスペースで、必要なストロークを確保することができる。
また、前記ロック部材は、ロック・ボールであり、前記ロック・ボールは、前記突出部の外周に沿って互いに等間隔に複数配置されることが好ましい。これにより、突出部が押し戻される方向をずらすことなく、突出部に対して荷重を加えることができる。
また、前記ロック・ボールのボール径は2mm以上3.5mm以下であり、前記ロック・ボールが前記突出部に食い込むラップ量は、0.1mm以上0.3mm以下であることが好ましい。これにより、突出部が筒状部に押し戻される間、突出部に略一定の荷重を加えることができる。
また、前記ロック部材の、前記突出部が突出する方向と垂直な面内における前記突出部の外周にそった方向の移動を制限する仕切り部を更に有することが好ましい。これにより、通常時にロック・ボールが動いて騒音を発生することを防止できると共に、ロック部材が複数ある場合は、その配置がずれることがなくなり、以って突出部が押し戻される方向をずらすことなく、突出部に対して荷重を加えることができる。
さらに、前記筒状部の内壁の一部であって前記空間の入り口に形成され、前記突出部が突出する側から反対側に向かってその内径が徐々に狭くなるテーパー部を更に有し、前記ロック・ボールは、前記テーパー部の内壁に沿って前記空間に移動し、前記突出部に食い込むことが好ましい。これにより、突出部が押し戻される際にロック部材が突出部に食い込まず、減速性能を発揮できない可能性を低減することができる。
さらにまた、前記ロック部材を前記空間の入り口に押圧する押圧部を更に有することが好ましい。これにより、突出部が押し戻される際にロック・ボールが突出部に食い込まず、減速性能を発揮できない可能性を更に低減することができる。
さらに、前記押圧部が弾性体であり、前記突出部が前記筒状部から突出する間に、前記ロック部材が前記押圧部を押し潰して前記空間の入り口から遠ざかる方向に移動することが好ましい。これにより、ロック部材が突出部が筒状部から飛び出す動作を妨げない。
また、前記押圧部は、前記ロック部材の、前記突出部が突出する方向と垂直な面内における前記突出部の外周にそった方向の移動を制限する仕切り部を更に有することが好ましい。これにより、一の部材で複数の機能をもたせ、部品点数の削減を図ることができる。
また、前記押圧部は、前記筒状部の内壁にそって配置されるリング状部材であることが好ましい。これにより、部材の組み立てを容易に行うことができる。
また、前記押圧部は、当該押圧部が前記ロック部材を押圧する方向に押圧されて前記筒状部に固定され、前記押圧部の一部は、前記ロック部材を押圧する方向において、前記筒状部の一部と係合していることが好ましい。これにより、容易に押圧部を筒状部に固定することが出来ると共に、押圧部がロック部材を過度に押圧することを防止することができる。
また、前記押圧部は、前記ロック部材を押圧する部分よりも剛性の高い剛性部を有し、前記剛性部が前記筒状部の一部と係合していることが好ましい。これにより、筒状部内に対する押圧部の位置決めを更に精細に行うことができ、押圧部がロック部材を過度に押圧することを防止することができる。
また、前記筒上部は、前記空間において前記突出部が突出する側から反対側に向かってその内径が略一定であるストレート部を有し、前記ロック部材は、前記ストレート部において停止した状態で前記突出部に食い込むことが好ましい。これにより、ロック部材のラップ量の管理に際して、ストレート部の内径若しくは内半径のみを管理すれば良く、製造誤差を管理する必要がある部材数を低減することができる。
更に、前記突出部が前記筒状部内に押し戻される間に、前記ロック部材を前記空間において前記筒状部に対して停止させるストッパ部を更に有することが好ましい。これにより、突出部が筒状部に押し戻される間、ロック部材が一定の荷重を生成する。
本発明により、自動車にフード持ち上げ構造を採用するにあたり、構成部材の小型化及び衝撃吸収性能の向上を実現することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。説明の明確化のため以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。本形態は、自動車のフード後端部を持ち上げるアクチュエータに関し、特に、シリンダから突出したロッドがシリンダ内に押し戻される間の減速機構に関する。本形態のアクチュエータの減速機構は、ロッドがシリンダ内に押し戻される間、ロッドに対して一定の減速荷重を加える。以下の説明においては、車両の進行方向を基準として方向を定義する。即ち、車両が進行する方向であって、運転手が向いている方向が前方である。
実施の形態1.
図1は本実施形態に係るアクチュエータ200によってフード101の後端部が持ち上げられた状態の自動車100を模式的に示す斜視図である。本実施形態に係る自動車100は、フロントガラス102の前方にエンジンルーム103が設けられている。エンジンルーム103の上にはフード101が設けられており、通常時はフード101によってエンジンルーム103が覆い隠されている。
車体に設けられた衝突検知装置104が衝突を検知すると、アクチュエータ200が動作し、図1に示すようにフード101のフロントガラス102側である後端部を持ち上げる。これにより、フード101とエンジンルーム103との間に空間が形成され、この空間の分、フード101が変形および移動可能となる。フード101に歩行者が衝突した際、フード101が変形および移動することにより、歩行者に対する衝撃を低減することができる。図1に示すように、本実施形態においては2つのアクチュエータ200が設けられており、アクチュエータ200の突出するロッドの先端部(ヘッド)とフード101とは係合している。
次に、図2、図3を用いて本実施形態に係るアクチュエータ200について説明する。図2は、本実施形態に係るアクチュエータ200の動作前の状態を示す断面図である。本実施形態に係るアクチュエータ200は、多段式アクチュエータであり、第1シリンダ201、第2シリンダ202、第3シリンダ203、ロッド204、ヘッド205、ガス発生器206及びガス噴出空間207を有する。多段式であるため、アクチュエータとして必要な飛び出し量(ストローク)を、より小さいスペースで実現することができる。ガス発生器206は衝突検知装置104と接続されており、車両に設けられた衝突検知装置104が衝突を検知すると、ガス発生器206に衝突を検知した旨の電気信号が入力される。
ガス発生器206は、衝突検知装置104から入力された電気信号に従ってガス噴出空間207にガスを噴出する。ガス発生器206がガスを噴出し、ガス噴出空間207の圧力が上昇することにより、図3に示すように、ロッド204及び第1シリンダ201、第2シリンダ202が持ち上げられ、ヘッド205が上昇する。ヘッド205はフード101と係合しており、ヘッド205が上昇することにより、図1に示すようにアクチュエータ200がフード101の後端部を持ち上げる。第1シリンダ201の突端側(ロッド204が突出する側)における開口内部に、ロック・ボール213、ラバーリング214が設けられている。ロック・ボール213は、第1シリンダ201から突出したロッド204が、第1シリンダ201内に押し戻される際に、ロッド204に減速荷重を加える部材である。また、ラバーリング214は、ロック・ボール213の機能を適正に発揮させるために設けられる部材である。
次に、第1シリンダ201、ロッド204、ロック・ボール213およびラバーリング214について更に説明する。図4は、第1シリンダ201、ロック・ボール213およびラバーリング214を組み立てる前における、第1シリンダ201の突端側の端部及びその周辺を模式的に示す斜視図である。図4においては、その一部を透過させて示している。図5(a)は、第1シリンダのみを示す部分断面図であり、図5(b)は、第1シリンダ201、ロッド204、ロック・ボール213およびラバーリング214を組み立てる途中の状態を示す部分断面図である。図5(c)は、図2の状態におけるロッド204、第1シリンダ201およびその周辺の部材の一部を示す部分断面図である。図6は、ラバーリング214を示す拡大斜視図である。
まず、第1シリンダ201、ロック・ボール213およびラバーリング214の夫々について説明する。図4、5(a)に示すように第1シリンダ201は筒状体であり、図5(a)に示す一点鎖線によって分けられるように、突端側の端から、塑性部210、テーパー部211、ストレート部212、狭径部215および本体部216を有する。
ここで、実際の第1シリンダ201には図5(a)に示す一点鎖線に該当する境界線は示されておらず、図5(a)の説明においては、その構成及び役割の違いによって仮想的に分けられている。図5(c)に示すように、ロック・ボール213およびラバーリング214を第1シリンダ201内部に収容した状態で、塑性部210の先端をかしめることにより、ロック・ボール213およびラバーリング214が固定される。
テーパー部211は、第1シリンダ201において、突端側から反対側に向かってその内径が徐々に狭くなる部分である。テーパー部211は塑性部210の第1シリンダ201の根元側(ロッド204が突出する側とは反対側)に隣接して形成されており、その内壁は塑性部210と段差無く連続している。従って、テーパー部211の内径のうちもっとも広い径と塑性部210の内径とは略等しい。
ストレート部212は、第1シリンダ201において、その内径が略一定の部分であり、テーパー部211と狭径部215との間に形成されている。即ち、ストレート部212は、テーパー部211の内径が狭い側に形成されており、その内壁はテーパー部211と段差無く連続している。従って、テーパー部211の内径のうちもっとも狭い径とストレート部212の内径とは略等しい。狭径部215は、ストレート部212よりも、更に内径が狭い部分であり、ストレート部212よりも第1シリンダ201の根元側に形成されている。狭径部215は、第1シリンダ201の内壁において段差状に形成される。
本体部216は、第1シリンダ201の本体となる部分である。本体部216は狭径部215よりも第1シリンダ201の根元側に形成されており、第1シリンダ201の大部分を占める。本体部216の内径は狭径部215の内径よりも広く、狭径部215と本体部216との間には段差が形成される。尚、狭径部215と本体部216若しくはストレート部212との間が段差ではなく、テーパー状であっても良い。
ロック・ボール213は、ロッド204の外周に沿って配置され、ロッド204に食い込むことにより、ロッド204に減速荷重を加える金属材料で形成された球状部材である。従って、ロック・ボール213はロッド204よりも強度の高い部材で形成される。ロック・ボール213は、その直径が減速荷重に影響するため、真球に近い程好ましい。尚、ロック・ボール213は、金属以外の材料で形成された球体でも良い。本形態に係るロック・ボール213の直径は3.0mmである。
ラバーリング214は、図6に示すように、弾性を有するリング状の部材であって、その片側に複数の切り欠き214aが形成されている。ラバーリング214の外径はストレート部212の内径と略等しい。ラバーリング214の径方向の厚みは、ロック・ボール213の直径と同程度である。1つのラバーリング214に5つの切り欠き214aが形成される。ラバーリング214は、切り欠き214aによって、その中心軸と垂直な方向の幅を半分程度切り欠かれている。切り欠き214aは、ラバーリング214の表面側から内面側まで貫通している。
夫々の切り欠き214aは、ラバーリング214の一周に亘って互いに等間隔で形成される。ラバーリング214の周方向における、夫々の切り欠き214aの幅は、ロック・ボール213の直径と略等しく、アクチュエータ200が組み立てられた状態において、夫々の切り欠き214aにはロック・ボール213が収納される。尚、ラバーリング214は弾性体であるため、切り欠き214aの幅がロック・ボール213の直径よりも狭い場合でも、ロック・ボール213を切り欠き214aに圧入することは可能であり、切り欠き214aの幅は、ロック・ボール213を収納可能であればロック・ボール213の直径以下でも良い。また、ロック・ボール213の直径以上でも良い。
ロッド204は、円柱状の円柱部204aと円柱部204aの一端に設けられたストッパ部204bとを有する。円柱部204aは、アクチュエータ200の作動時に第1シリンダ201から突出する部分であり、ストッパ部204bとは反対側の端にヘッド205が設けられる。円柱部204aの底面は略第1シリンダ201の開口形状と略相似形状であって、その外径は狭径部215の内径およびラバーリング214の内径と略等しい。ストッパ部204bは、ロッド204の第1シリンダ201からの突出において、その突出を止める部分であり、第1シリンダ201内部において本体部216の領域に配置される。
ストッパ部204bにおいては、その外径が円柱部204aから遠ざかるに従って急に広くなり、本体部216の内径と略等しくなる。即ち、ストッパ部204bは、その外径が狭径部215の内径よりも広い部分を有する。従って、ストッパ部204bは狭径部215の内部を通り抜けることができず、図3に示すように、ストッパ部204bと狭径部215とが嵌合してロッド204の第1シリンダ201からの突出が停止する。
次に、第1シリンダ201、ロッド204、ロック・ボール213およびラバーリング214の組み立てについて説明する。ロック・ボール213、ラバーリング214を第1シリンダ201に挿入する際は、図5(b)に示すように、ロッド204を第1シリンダ201に挿入した状態で行う。ロッド204のストッパ部204bは狭径部215を通過できないので、ロッド204は第1シリンダ201の根元側から挿入する。ロッド204は、第1シリンダ201に、互いの中心軸を一致させて挿入される。
図4に示すように、ラバーリング214と第1シリンダ201との中心軸を略一致させ、夫々の切り欠き214aにロック・ボール213が収容されるようにラバーリング214を塑性部210側から第1シリンダ201に挿入する。すると、ストレート部212の内径とラバーリング214の外径とは略等しく、ラバーリング214はストレート部212に達する。狭径部215の内径は、ラバーリング214の外径よりも狭く、ラバーリング214は狭径部215よりも第1シリンダ201の本体部216側、即ち奥側(第1シリンダ201の内部におけるロッド204が突出する側とは反対側)には入らない。
図5(b)に示すように夫々の部材が組み合わせられた状態において、円柱部204aは、狭径部215およびラバーリング214を貫通する。また、ロック・ボール213は、ラバーリング214、テーパー部211および円柱部204aによって挟持される。互いの中心軸を一致させ、ロッド204が第1シリンダ201に挿入された状態において、円柱部204aと塑性部210との間隔は、ロック・ボール213の直径よりも広い。また、円柱部204aとストレート部212との間隔は、ロック・ボール213の直径よりも狭い。ロック・ボール213は、円柱部204aとストレート部212との間の空間、即ち、ロッド204と第1シリンダ201の内壁との間隔がロック・ボール213の直径よりも狭い空間(減速空間)において、その減速性能を発揮する。
従って、ロック・ボール213を円柱部204aに沿って第1シリンダ201内に挿入すると、ロック・ボール213はテーパー部211に当接し、円柱部204aとテーパー部211との間で挟持される。具体的には、テーパー部211の内径が第1シリンダ201の奥側に向かって徐々に狭くなっていくことで、テーパー部211と円柱部204aとの間隔が狭くなっていき、その間隔がある地点でロック・ボール213の直径よりも狭くなる。その地点よりも奥側が減速空間である。ロック・ボール213は、テーパー部211と円柱部204aとの両方に当接する地点において、テーパー部211とそれに対向する円柱部204aとの間で挟持される。
この状態において更に、ラバーリング214が第1シリンダ201内に挿入され、切り欠き214aがロック・ボール213に被せられることにより、ロック・ボール213の円柱部204aの周方向および長手方向の移動が制限される。具体的には、ロック・ボール213は、円柱部204aの長手方向において、テーパー部211とラバーリング214とによって挟持され、円柱部204aの周方向においては、ラバーリング214によって挟持され、その移動を制限される。ここで、ラバーリング214は、ロック・ボール213をテーパー部211、即ち減速空間の入り口に押し付けられるように配置され、更に、ラバーリング214に弾性が残る状態(ロック・ボール213が第1シリンダ201内をその突端の方に移動した場合に、ラバーリング214がロック・ボール213によって押し潰され得る状態)である。
そして、図5(c)に示すように、塑性部210の先端をかしめて、ラバーリング214に被せることにより、ラバーリング214、ロック・ボール213が固定される。即ち、ロック・ボール213が、ラバーリング214、テーパー部211および円柱部204aに挟持された状態で、塑性部210をかしめることにより、第1シリンダ201、ロッド204、ロック・ボール213およびラバーリング214が組み合わせられる。ラバーリング214をリング状の構造体とすることにより、ロッド204に沿って挿入することができ、組み立てを容易に行うことができる。
第1シリンダ201、ロッド204は夫々金属材料で形成されている。上述した通り、ロック・ボール213は、テーパー部211と円柱部204aとで挟持され、円柱部204aに減速荷重を加える場合はテーパー部211からストレート部212(減速空間)に移動しながら、円柱部204a側に食い込む。従って、円柱部204a、即ちロッド204はロック・ボール213よりも強度の低い金属で形成されている。また、ロック・ボール213がテーパー部211、ストレート部212の内壁、即ち第1シリンダ201の内壁側よりも円柱部204aに主に食い込むようにするため、第1シリンダ201はロッド204よりも強度の高い金属で形成されている。
次に、図7(a)〜(c)を用いて、ラバーリング214およびロック・ボール213の動作について説明する。図7(a)は、第1シリンダ201からロッド204が飛び出す際の状態を示す部分断面図である。図7(a)〜(c)においては、第1シリンダ201の片側のみを示す。図5(c)に示すような、ロッド204が第1シリンダ201に収納された状態からアクチュエータ200が作動し、円柱部204aが塑性部210側から第1シリンダ201の外部へ向かって飛び出る。即ち、円柱部204aが第1シリンダ201に対して相対的に移動する。すると、円柱部204aとテーパー部211との間で挟持されたロック・ボール213が図7(a)の矢印に示すように回転する。
具体的には、円柱部204aとテーパー部211との相対的な移動に伴い、ロック・ボール213は、テーパー部211のテーパー面上を、その内径が広くなる方向、即ち、突端側に向かって回転し、塑性部210の領域に移動する。この時、ロック・ボール213はラバーリング214に押し付けられ、ラバーリング214を押し潰して移動する。塑性部210の内壁と、円柱部204aとの間隔は、ロック・ボール213の直径よりも広いため、円柱部204aが第1シリンダ201から飛び出す間は、ロック・ボール213は円柱部204aに対してほとんど荷重を加えない。
ロック・ボール213が塑性部210の領域に移動すると、ロック・ボール213が塑性部210と円柱部204aとで挟持されなくなり、ロック・ボール213に対して、図7(a)に示す矢印のように回転させる力が働かなくなる。これにより、ロック・ボール213はラバーリング214の弾性力によって再度テーパー部211、に押し付けられることとなり、テーパー部211のテーパー面と円柱部204aとで挟持される。しかしながら、ロック・ボール213がテーパー部211、円柱部204aに挟持されれば、再度、円柱部204aのテーパー部211に対する相対的移動によってロック・ボール213が回転し、塑性部210の領域に移動する。これにより、アクチュエータ200が作動して、ロッド204が第1シリンダ201から飛び出す動作をする間は、ロック・ボール213がその動作の妨げとならない。
図3に示すようにストッパ部204bが狭径部215に係合することで、円柱部204aの第1シリンダ201からの突出が止まる。すると、ロック・ボール213に対して、図7(a)に示す矢印のように回転させる力が働かなくなる。これにより、ロック・ボール213は、ラバーリング214の弾性力によってテーパー部211に押し付けられ、テーパー部211と円柱部204aとの間で再度挟持されることとなる。
図7(b)は、ロッド204が第1シリンダ201の奥側へ押し戻される際の状態を示す部分断面図である。図3に示すように、ロッド204が第1シリンダ201から完全に突出した状態でロッド201が自重もしくはヘッド205、フード101の重さ等の作用により第1シリンダ201の奥側へ移動すると、円柱部204aとテーパー部211との相対的な移動に伴い、ロック・ボール213は、テーパー部211のテーパー面上を、その内径が狭くなる方向、即ち、奥側に向かって回転し、ストレート部212の領域、即ち減速空間に向かって移動する。
この時、ロック・ボール213は、テーパー部211の内壁とそれに対向する円柱部204aとの間隔が狭い方向に移動し、テーパー部211のテーパー面によって円柱部204aに押しつけられ、円柱部204aに食い込む。これにより、ロック・ボール213は円柱部204aに対して荷重を加え、ワンウェイロック機構、即ちロッド204が第1シリンダ201から突出する方向にはロックされず、ロッド204が第1シリンダ201の内部に戻る方向にはロックされる機構が実現される。
図7(c)は、フード101に衝撃が加わり、ヘッド205を介してロッド204に対する荷重が加わった場合の状態を示す部分断面図である。この場合、ロッド204に加えられた荷重により、ロッド204が第1シリンダ201の奥側に移動する。円柱部204aが第1シリンダ201の奥側に移動すると、ロック・ボール213は、図7(b)において説明した作用により、円柱部204aに食い込み、その状態で円柱部204aと共に第1シリンダ201の奥側に移動する。
この時、図7(b)と同様に、ロック・ボール213に対して、テーパー部211のテーパー面上を、その内径が狭くなる方向に回転させる力が加わる。しかしながら、ロック・ボール213は円柱部204aに食い込んでおり、テーパー部211若しくはストレート部212と円柱部204aとの間で非常に強い力で挟持されている。従って、テーパー部211若しくはストレート部212と円柱部204aがロック・ボール213を挟持する力によって発生する摩擦力が、ロック・ボール213に加わる回転力よりも強ければ、ロック・ボール213は回転することなく、テーパー部211のテーパー面によって円柱部204aに更に押し付けられて食い込むと共に、テーパー部211およびストレート部212に沿って、第1シリンダ201の奥側に移動する。
ロック・ボール213がストレート部212の領域に移動し、更に第1シリンダ201の奥側に移動すると、図7(c)に示すように、ストレート部212と狭径部215の間の段差に当接する。狭径部215と円柱部204aとの間にはほとんど隙間がなく、ロック・ボール213はストレート部212と狭径部215の間の段差で止まる。即ち、ストレート部212と狭径部215との間の段差がストッパとなる。この状態で更に円柱部204aが第1シリンダ201の奥側に移動すると、ロック・ボール213は減速空間において停止したまま、円柱部204aに食い込んだ状態で円柱部204aに対して荷重を加える。
このような作用により、ロッド204の第1シリンダ201の奥側に向かう移動速度を減速させることができる。また、ロック・ボール213が停止した状態で、円柱部204aに対して過重を加えることにより、ロッド204の第1シリンダ201に対する相対的な移動量、即ちロッド204のストローク量に寄らず略一定の荷重を加えることができる。結果的に、フード101を持ち上げることによる衝撃吸収機構において、フード101の変形に加えて、フード101が一定の荷重値で沈み込む機構を実現することができ、フード101の持ち上げ機構における衝撃吸収性能を更に高めることができる。
このようなアクチュエータ200において、ロッド204が第1シリンダ201に押し戻される際にロッド204に加えられる荷重値の評価特性として、押し戻し量Sと、Sに対応する荷重値Fとで示される特性(FS特性)がある。好ましいFS特性としては、ロッド204が第1シリンダ201に押し戻される際に、ロッド204の第1シリンダ201への押し戻し量Sが少ないうちから、ロッド204に加えられる荷重Fが最大値に近くなり、その後、ロッド204が第1シリンダ201に更に押し戻される間、ロッド204に略一定の荷重値Fが加えられることが好ましい。
このようなFS特性を決定するパラメータとして、ロック・ボール213の円柱部204aに対する最大食い込み量(ラップ量)とロック・ボール213の直径(ボール径)がある。ラップ量が小さすぎると、荷重値Fの最大値が低くなり、フード101に加えられた衝撃に対する抵抗力が弱くなり過ぎ、フード101がすぐに沈み込んでしまうため、衝撃吸収性能を発揮できない。また、ラップ量が小さ過ぎると、各部材の寸法誤差により、ロック・ボール213の直径よりも、ストレート部212と円柱部204aとの間隔の方が広くなってしまい、ロッド204に減速荷重が加えられなくなる可能性が上がってしまう。逆に、ラップ量が大きすぎると、押し戻し量Sに対する荷重値Fが安定せず、衝撃吸収能力が損なわれてしまう。
また、図8を用いて、同等のラップ量において、ボール径が小さい場合と大きい場合を考える。図8に示すように、同一のラップ量Aにおいて、ボール径がBの場合とボール径がCの場合とを考えると、ボール径の小さいBの時の食い込み幅がbとなり、ボール径の大きい時の食い込み幅がcとなる。従って、ボール径が小さい時の方がより点に近い状態で食い込むこととなる。食い込み幅が点に近ければ近い程、押し戻し量Sに対する荷重値Fが安定しない。従って、ボール径は大きい方が好ましいが、逆にボール径が大き過ぎると、第1シリンダ201の寸法が増大し、アクチュエータ200が限られたスペースに収納できなくなってしまう。
ボール径を横軸に、ラップ量を縦軸にとり、好ましい夫々のパラメータの範囲を示すグラフを図9に示す。また、図9中の各特性点(ア)〜(オ)におけるFS特性を示すグラフを図10(a)、(b)図11(a)〜(c)に示す。図9に右上がりの斜線領域で示すように、ボール径が3.5mmよりも大きい範囲はアクチュエータ200の寸法のため好ましくなく、ラップ量が0.1mmよりも小さい範囲は荷重値Fの最大値が小さくなり過ぎてしまうため、好ましくない。
図9において、特性(ア)は、ラップ量0.2mm、ボール径1.5mm、特性(イ)は、ラップ量0.1mm、ボール径2mm、特性(ウ)は、ラップ量0.35mm、ボール径2.5mm、特性(エ)は、ラップ量0.3mm、ボール径3.5mm、特性(オ)は、ラップ量0.2mm、ボール径3mmの状態を示す。図10および図11の特性(イ)、(エ)、(オ)が示すように、ラップ量が0.1mm〜0.3mmの範囲において、ボール径が2.0mm〜3.5mmの間は押し戻し量Sに対して荷重値Fが急激に立ち上がった後、荷重値Fが大きく変化することなく推移しており、好ましいFS特性を示している。
しかし、図10(a)の特性(ア)が示すように、ボール径が1.5mmの場合は、荷重値Fが安定せず、FS特性が好ましくない。他方、ボール径が2mm〜3.5mmの間においても、図11(a)の特性(ウ)が示すように、ラップ量が0.35mmの場合は、荷重値Fが安定せず、FS特性が好ましくない。これらより、図9に右下がり斜線で示すように、ラップ量が0.1mmから0.3mmの範囲であって、ボール径が2mmから3.5mmの範囲であることが好ましい。
本形態に係るアクチュエータ200は第1シリンダ201〜第3シリンダ203を有する多段式シリンダであるため、ロック・ボール213が第1シリンダ201の内壁に食い込むことによって、ロッド204に減速荷重を加えるような構成とすると、第1シリンダ201の外径に影響を及ぼし、結果的に、それよりも外側のシリンダに干渉し、収納されなくなる可能性がある。本形態のように、ロック・ボール213がロッド204に食い込む構成、即ち、多段式シリンダにおいては、内側の部材に食い込む構成とすることによって、上記のような課題を解決している。
一般に、上記に示すようなボールロック機構において、ロック・ボール213が外側の内壁、即ち第1シリンダ201に食い込む構成よりも、内側の外壁に食い込むようにする方が、ロック・ボール213が生み出す荷重値が安定し難い。このような課題に対し、上記説明したようなパラメータを設定することで、安定した荷重を発生させることができる。
上記の説明においては、第1シリンダ201の内部にロック・ボール213に加えてラバーリング214を配置し、ラバーリング214の弾性力によってロック・ボール213がテーパー部211に押し付けられる例を説明した。しかしながら、必ずしもラバーリング214を配置する必要はなく、第1シリンダ201とロッド204との間にロック・ボール213のみを配置しても良い。
アクチュエータ200は、フード101を持ち上げるため、図2、図3に示すように上側にストロークするように配置される。従って、第1シリンダ201とロッド204との間に配置されたロック・ボール213は、重力により、第1シリンダ201の奥側に向かって引かれ、テーパー部211と円柱部204aとによって支持される。従って、この状態でアクチュエータ200が動作すれば、上記と同等の効果を得ることが出来ると考えられる。
ただし、ロッド204が第1シリンダ201から突出した状態から押し戻される場合において、ロック・ボール213が減速空間の入り口に押し付けられていない場合、ロック・ボール213が円柱部204aに食い込まない場合がある。この場合、円柱部204aが第1シリンダ201内部に押し戻されても、ロック・ボール213は減速空間に入らず、塑性部210、テーパー部211の領域に逃げた状態となり、円柱部204aに対して減速荷重を加えない。従って、ロック・ボール213による減速性能を発揮するためには、ラバーリング214を設けることが好ましい。
一方、弾性体でなく剛体を用いてロック・ボール213を減速空間の入り口に押し付けても良い。この場合においても、ロック・ボール213に確実に減速荷重を発生させることができる。しかしながら、剛体を用いた場合は、ロック・ボール213がそれ以上減速空間から遠ざかる方向に移動できないため、ロッド204が第1シリンダ201から飛び出す際に、その妨げとなる可能性がある。従って、ロック・ボール213を減速空間の入り口に押し付ける部材は、弾性体であることが好ましい。
また、塑性部210の内部にばねを設けることにより、ロック・ボール213をテーパー部211、即ち減速空間の入り口に押し付けることによっても、上記と同様の効果を得ることができる。従って、ラバーリング214のような弾性樹脂による部材でなく、ばねを設けても良い。しかしながらこの場合、ラバーリング214の切り欠き214aに相当する効果が得られず、円柱部204aの周方向におけるロック・ボール213の移動が制限されない。従って、複数個配置されたロック・ボール213が、円柱部204aの周囲において、その周方向に均等な間隔で配置されない場合がある。
結果的に、複数個配置されたロック・ボール213によって円柱部204aに加えられる合計の荷重が円柱部204aに対して、ロッド204の長手方向と垂直な方向にベクトルを与え、第1シリンダ201の中心軸とロッド204の中心軸とがずれてしまう場合がある。これにより、ロッド204が第1シリンダ201内部に押し戻される際の荷重値の安定性が損なわれ、若しくは完全に内部に押し戻される前にロッド204が停止してしまう場合がある。従って、このような課題に対しても、ラバーリング214を設けることが好ましい。
また、ロック・ボール213が複数ではなく、1個の場合においても、切り欠き214aによってロック・ボール213の移動が制限されることにより、通常時にロック・ボール213が動いて騒音が発生することを防止することができる。尚、切り欠き204aのようなロック・ボール213を仕切る構成を、第1シリンダ201の内壁側に形成することもできる。また、ロック・ボール213をテーパー部211に押し付ける構成と切り欠き204aの様なロック・ボール213の移動を制限する構成とを別々にすることもできる。しかしながら、ラバーリング214に複数の機能を持たせることにより、部品点数の削減および他の部材の簡略化を図ることができる。
上記の説明においては、テーパー部211と、狭径部215との間にストレート部212を形成し、ロック・ボール213がストレート部212において円柱部204aに減速荷重を加える例を説明した。しかしながら、ストレート部212を形成せず、テーパー部211と狭径部215とを段差を介して隣接して形成することもできる。しかしながら、ストレート部212を形成することにより、ロック・ボール213が円柱部204aに食い込む量(ラップ量)の管理を容易に行うことができる。
図12(a)は、ストレート部212がなく、狭径部215がテーパー部211に隣接して形成されている例を示す部分断面図である。図12(b)は、図7(c)等に示した、ストレート部212を有する例を示す部分断面図である。各構成部材の製造誤差を踏まえて、ロック・ボール213の円柱部204aへのラップ量Aを管理するためには、ロック・ボール213が狭径部215に当接した状態における、テーパー部211とロック・ボール213との当接点211bにおける、テーパー部211の内半径Cを管理する。ここで、内半径Cではなく内径を管理しても良い。当接点211bは、テーパー部211のテーパー面上の点となるので、内半径Cを直接管理することは難しく、テーパー部211のテーパー面の一端であるテーパー端211aにおける内半径Bと、多端であるテーパー端211cにおける内半径Dとを管理することによって、内半径Cを管理する。
これに対して、図12(b)に示すように、ロック・ボール213がストレート部212と円柱部204aとの間で円柱部204aに対して荷重を加える場合を考える。ラップ量Aは、ロック・ボール213が狭径部215に当接した状態における、ストレート部212とロック・ボール213との当接点212aにおける、ストレート部212の内半径Eを管理する。当接点212aは、ストレート部212の面上の点であり、内半径Eを直接管理することが容易である。従って、ストレート部212を形成することにより、製造時に寸法を管理する必要のある部位を減らすことができ、生産性および歩留まりの向上を図ることができる。従って、ロック・ボール213がストレート部212において円柱部204aに減速荷重を加えるようにすることが好ましい。
上記の説明においては、塑性部210とストレート部212との間にテーパー部211を形成する例を説明したが、塑性部210とストレート部212とを段差を介して隣接して形成することも出来る。しかしながら、テーパー部211を形成することにより、ロック・ボール213がテーパー部211のテーパー面に沿って移動し、円柱部204aに食い込む。従って、ロッド204が第1シリンダ201内に押し戻される際に、確実にロック・ボール213がストレート部212に移動し、円柱部204aに対して減速荷重を加えるようにすることができる。
即ち、ロッド204が第1シリンダ201内に押し戻される際に、ロック・ボール213がストレート部212に入らず、塑性部210、テーパー部211の領域に逃げた状態となり、円柱部204aに対して減速荷重を加えない状態を避けることができるため、ストレート部212よりも第1シリンダ201の突端側にテーパー部211を形成することが好ましい。
上記の説明においては、第1シリンダ201にロック・ボール213およびラバーリング214を設ける例を説明したが、第2シリンダ202及び第3シリンダ203等、多段式シリンダにおける他のシリンダにも同様に減速機構213を設けることができる。また、上記の説明においては、第1シリンダ201〜第3シリンダ203が円筒形状であり、ラバーリング214がリング状の弾性体である例を説明した。しかしながら、例えば第1シリンダ201〜第3シリンダ203が円筒ではなく、開口部が四角形等の多角形である筒であっても良く、ラバーリング214はその開口部と略相似形である環状の構造体であっても良い。ここで、環状とは円形に限られず多角形等の閉じた形状も含む。
上記の説明においては、ロック・ボール213が5個である例を説明したが、ロック・ボール213は4個以下でも6個以上でも良い。ロック・ボール213の個数を調整することにより、ロッド204が第1シリンダ201に押し戻される際の荷重値を調整することができる。また、上記の説明においては、ロッド204に減速荷重を加える部材(ロック部材)が、ロック・ボール213、即ち球状部材である例を説明したが、球状部材でなくても良い。しかしながら、略円柱形状であるロッド204と筒状体である第1シリンダ201との間に配置されることを考えれば、球状部材であることが好ましい。
上記の説明においては、多段式シリンダを用いるため、ロック・ボール213を内側に食い込ませる例を説明した。しかしながら、ロック・ボール213を外側、即ち第1シリンダ201に食い込ませる場合においても、ラバーリング214のように、ロック・ボール214を減速空間の入り口に押し付ける部材を設けることにより、ロック・ボール213にその減速性能を確実に発揮させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、ラバーリングを第1シリンダ内部に挿入し、ロック・ボールがテーパー部に押し付けられて且つラバーリングに弾性が残る状態で塑性部をかしめることにより、各部材を組み立てる例を説明した。この場合、塑性部のかしめ具合によってラバーリングのロック・ボールへの押し付け具合が変化してしまう。結果的に、塑性部を必要以上にかしめてしまうと、ラバーリングに弾性が残らず、ロッドが第1シリンダから飛び出す際に、ロック・ボールがラバーリングを押し潰すことができず、ロッドの飛び出しの妨げとなる場合がある。本実施形態においては、塑性部のかしめ具合によらず、ロック・ボールの押し付け力を略一定に保つことができる例を説明する。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については実施の形態1と同一または相当部を示し、説明を省略する。
本実施形態においては、前実施形態において用いたラバーリングに代わり押し付けリング217を用いる。図13を用いて、本実施形態に係る押し付けリング217について説明する。本実施形態に係る押し付けリング217は、図13に示すように、前実施形態に係るラバーリングと同様に弾性を有し、その片側に複数の切り欠き217aが形成された弾性リング217cに加えて、弾性リング217cと内径を略等しくする位置決めリング217bを有する。弾性リング217cの外径は、ストレート部212の内径と略等しく、実施の形態1と略同一の構成である。位置決めリング217bは、金属材料等の剛性を有する部材で形成され、弾性リング217cよりも広い外形を有する。位置決めリング217bは、第1シリンダ201内部における、押し付けリング217の位置決めのために形成される。
位置決めリング217bと弾性リング217cとは、中心軸を一致させて組み合わせられる。位置決めリング217bは、弾性リング217cの切り欠き217aが形成された側とは反対側に形成される。従って、押し付けリング217は全体としてその外周に段差を有し、その開口方向の片側の外径が広く、反対側の外径が狭い形状となる。具体的には、切り欠き217aが形成された側の外径が狭くなる。位置決めリング217bの外径は、ストレート部212の内径よりも広く、更に、テーパー部211の突端側の端の内径、即ちテーパー部211の内径のうちもっとも広い径よりも広い。
次に、図14(a)を用いて、本実施形態に係る第1シリンダ201について説明する。本実施形態に係る第1シリンダ201は、塑性部210とテーパー部211との間に、リング受け部218を有する。リング受け部218は、第1シリンダ201内部における押し付けリング217の位置決めのために形成される。リング受け部218は、第1シリンダ201において、その内径が略一定の部分である。リング受け部218は、テーパー部211の内径が広い側に形成されており、その内壁はテーパー部211と段差無く連続している。
即ち、テーパー部211の内径のうちもっとも広い径とリング受け部218の内径とは略等しい。塑性部210の内径は、リング受け部218の内径よりも広く、塑性部210とリング受け部218とは、段差218aを介して連続している。リング受け部218の内径は、押し付けリング217の位置決めリング217bの外径よりも狭い。また、位置決めリング217bの外径は、塑性部210の内径と略同一である。
次に、図14(b)を用いて、第1シリンダ201、ロッド204、ロック・ボール213および押し付けリング217の組み立てについて説明する。図14(b)に示すように、押し付けリング217が第1シリンダ201内部に挿入されると、位置決めリング217bが段差218aに係合する。これにより、押し付けリング217はそれ以上第1シリンダ201の奥側に入らず、その位置が固定される。この状態において、塑性部210をかしめることにより、ロック・ボール213および押し付けリング217が固定される。
図14(b)に示す状態においては、押し付けリング217は、ロック・ボール213をテーパー部211、即ち減速空間の入り口に押し付けられるように配置され、更に、弾性リング217cに弾性が残る状態(ロック・ボール213が第1シリンダ201内をその突端の方に移動した場合に、弾性リング217cがロック・ボール213によって押し潰され得る状態)である。
塑性部210を第1シリンダ201の内部に押し込み過ぎた場合でも、位置決めリング217bが段差218aと塑性部210とで押圧されるのみで、押し付けリング217自体が第1シリンダ201の奥側に押し込まれない。従って、ロック・ボール213が必要以上にテーパー部211に押し付けられることを防ぐことができる。結果的に、弾性リング217cに弾性が残らず、ロッド204が第1シリンダ201から突出する際にロック・ボール213がその妨げとなることを防ぐことができる。
即ち、押し付けリング217が塑性部210によって押圧され固定される構成とすることにより、押し付けリング217の固定を容易に行うことができる。この場合において、押し付けリング217は、ロック・ボール213を押圧する方向に押圧されるため、塑性部210による押圧が強過ぎると、ロック・ボール213を減速空間の入り口に押し付ける力が強くなり過ぎてしまい、ロッド204が第1シリンダ201から飛び出す際に不具合が生じる。本実施形態のように、押し付けリング217の位置決めリング217bがロック・ボール213を押圧する方向において、段差218aに係合する構成とすることにより、このような不具合を解消することができる。
尚、上記の説明においては、位置決めリング217bが押し付けリング217の開口方向の片側に形成されている例を説明したが、押し付けリング217の外周において、その開口方向の途中に形成されていても良い。また、押し付けリング217の外周1週に亘って形成されている必要はなく、押し付けリング217の外周に島状に形成されていても良い。更には、位置決めリング217bに相当する構成が弾性リング217cと同一の主材料で一体に成型されていても良い。
本発明の実施の形態に係るアクチュエータを有する自動車を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータを模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータを模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの一部を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの一部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るラバーリングを模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの一部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るロック・ボールのロッドへの食い込み態様を示す図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータおよび比較例に係るアクチュエータにおけるロック・ボールのボール径とロッドへのラップ量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータおよび比較例に係るアクチュエータにおけるロッドの押し戻し量に対するロッドに加えられる荷重値を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータおよび比較例に係るアクチュエータにおけるロッドの押し戻し量に対するロッドに加えられる荷重値を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るアクチュエータの一部を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るラバーリングを模式的に示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係るアクチュエータの一部を模式的に示す断面図である。
符号の説明
100 自動車、101 フード、102 フロントガラス、103 エンジンルーム、
104 衝突検知装置、200 アクチュエータ、201 第1シリンダ、
202 第2シリンダ、203 第3シリンダ、204 ロッド、204a 円柱部、
204b ストッパ部、205 ヘッド、206 ガス発生器、207 ガス噴出空間、
210 塑性部、211 テーパー部、211a テーパー端、211b 当接点、
211c テーパー端、212 ストレート部、212a 当接点、
213 ロック・ボール、214 ラバーリング、214a 切り欠き、
214b 位置決め部、215 狭径部、216 本体部、217 押し付けリング、
217a 切り欠き、217b 位置決めリング、217c 弾性リング、
218 リング受け部、218a 段差

Claims (9)

  1. 自動車への衝撃に応じてそのフードを持ち上げるアクチュエータ機構であって、
    筒状部と、
    前記筒状部から突出して前記フードを持ち上げる突出部と、
    前記筒状部内において前記突出部の外周に沿って配置されたロック・ボールと、を備え、
    前記ロック・ボールは、前記突出部が前記筒状部内に押し戻されると、前記筒状部の内面と前記突出部の外面との間の間隔が前記ロック・ボールの寸法よりも狭い空間において前記筒状部に対して停止した状態で前記突出部に食い込んで減速荷重を発生
    前記ロック・ボールを前記空間の入り口に押圧するリング状部材を更に有し、
    前記リング状部材は、前記ロック・ボールの、前記突出部が突出する方向と垂直な面内における前記突出部の外周に沿った方向の移動を制限する仕切り部を有し、
    前記リング状部材は、前記筒状部のかしめられた先端部に押圧されて、前記ロック・ボールを押圧しつつ前記筒内において固定され、
    前記突出部が前記筒状部から突出する間に、前記ロック・ボールが前記リング状部材を押し潰して前記空間の入り口から遠ざかる方向に移動する、アクチュエータ機構。
  2. 前記筒状部よりも大きい外筒部を更に有し、
    前記外筒部から前記筒状部が突出する多段式機構である、請求項1に記載のアクチュエータ機構。
  3. 前記ロック・ボールは、前記突出部の外周に沿って等間隔に複数配置される、請求項1または2に記載のアクチュエータ機構。
  4. 前記ロック・ボールのボール径は2mm以上3.5mm以下であり、
    前記ロック・ボールが前記突出部に食い込むラップ量は、0.1mm以上0.3mm以下である、請求項3に記載のアクチュエータ機構。
  5. 前記筒状部の内壁の一部であって前記空間の入り口に形成され、前記突出部が突出する側から反対側に向かってその内径が徐々に狭くなるテーパー部を更に有し、
    前記ロック・ボールは、前記テーパー部の内壁に沿って前記空間に移動し、前記突出部に食い込む請求項1乃至4いずれかに記載のアクチュエータ機構
  6. 前記リング状部材は、前記ロック・ボールを押圧する弾性樹脂部分と、当該弾性樹脂部分よりも剛性の高い剛性部とを有し、
    前記剛性部が前記筒状部の一部と係合している、請求項1乃至5いずれかに記載のアクチュエータ機構。
  7. 前記筒状部は、前記空間において前記突出部が突出する側から反対側に向かってその内径が略一定であるストレート部を有し、
    前記ロック・ボールは、前記ストレート部において停止した状態で前記突出部に食い込む、請求項1乃至6いずれかに記載のアクチュエータ機構。
  8. 前記仕切り部は、前記ストレート部と前記筒状部との間の空間まで挿入されている、請求項7記載のアクチュエータ機構。
  9. 前記突出部が前記筒状部内に押し戻される間に、前記ロック部材を前記空間において前記筒状部に対して停止させるストッパ部を更に有する、請求項1乃至8いずれかに記載のアクチュエータ機構。
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