JP4739869B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、ダーツ延ばし用押さえ機構を備えるミシンに関する。
衣服の縫製にあっては、仕上がりに立体性を持たせるために、摘んだ状態で所定長さだけほぼ直線状に縫い合わせる、いわゆるダーツを設ける場合がある。例えば、衣服の胴回りにおいて、ダーツが形成された範囲にあっては摘まれた長さ分だけ胴回りの長さが短くなることで絞られる一方で、ダーツが形成されない範囲については胴回りの長さに余裕を持たせることができという具合に、ダーツの長手方向について、当該ダーツの有無により立体性を持たせることができる。
ところで、既にダーツが形成されている布地に対して当該ダーツの上から交差するように運針を行う場合には、ダーツの摘まれた部分だけ布地の厚さが厚くなるのでそのまま運針を行うと、ダーツの周辺では皺が生じたまま縫い込まれる等の仕上がりの劣化を生じる場合がある。
このため、従来のミシンは、布地の載置台上において、布地の一端部を押さえつけるダーツ延ばし用押さえ機構を設けている(例えば、特許文献1参照)。つまり、かかるダーツ延ばし用押さえ機構により布地を押さえた状態で、ダーツを挟んで逆側の端部から布地を作業者が引っ張ることで張力を加え、ダーツが平らに圧迫された状態で布押さえにより布地を固定した状態で運針を行うことで、ダーツによる仕上がりの劣化を回避することを可能としている。
実公平6ー42622号公報
ところで、従来からミシンには、より正確な位置に縫製を行うために、布地を位置決めするためのマーキングライトが設けられている。このマーキングライトは、予め基準位置のマーキングが付された布地をミシンにセットする場合に、マーキングライトの照射位置に布地のマーキングを位置決めし、布地を正しい位置に導くようにしている。
そして、このマーキングライトは、その縫製の用途や作業効率上の問題から、布送り方向に沿って複数設けられる場合がある。例えば、マーキングライトが布送り方向下流側と上流側とに設けられた場合、布送り方向下流側のマーキングライトに対しては布送り方向下流側端部にマーキングが設定された布地が位置決めされ、布送り方向上流側のマーキングライトに対しては布送り方向上流側端部にマーキングが設定された布地が位置決めされる。
一方、従来のミシンにあっては、そのダーツ延ばし用押さえ機構が布地に対して一定点のみ押さえを行っていたために、以下に示す問題が生じていた。ここで、布送り方向下流側のマーキングライトの照射位置近傍で押さえを行う場合を例にして、図9によりその問題点を説明する。
図9(A)に示すように、マーキングライトの照射位置Mとダーツ延ばし用押さえ機構の押圧位置Oとがほぼ一致する場合には、布地CはダーツDを挟んで押圧位置Oと逆側の端部で引っ張られることから、布地が引き延ばされたとしても、マーキングライトの照射位置に合わせた布地の基準位置Mにズレは生じない。
しかし、マーキングライトの照射位置が布地の送り方向上流側の端部の場合には、ダーツ延ばし用押さえ機構の押圧位置Oと大きく離れた位置となる。かかる場合、布地CはダーツDを挟んで押圧位置と逆側の端部で引っ張られることから、布地Cの引き延ばされた長さに応じて布地の基準位置Mは大きくズレを生じてしまうこととなる。
このように、従来のミシンにあっては、布地の基準位置を位置決めすべき位置とダーツ延ばし用押さえ機構の押圧位置とが離れている場合に、予定していた位置とはズレを生じて縫製が行われてしまい、縫い品質が損なわれてしまうという不都合を生じていた。
本発明は、縫い品質の向上を図ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、載置台にダーツが形成された被縫製物を位置合わせして載置する際に基準となるポイントマークを前記被縫製物上に照射するマーキング照射装置と、前記位置合わせされた被縫製物に張力を与えて前記ダーツを延ばす際に、進出して前記被縫製物を押圧保持する進退部材を備えるダーツ延ばし用押さえ機構と、前記被縫製物を前記ダーツが延ばされた状態で保持するとともに、縫製時に布送り方向に被縫製物を搬送する布送り機構と、前記布送り機構による前記被縫製物の搬送にともなって前記被縫製物に前記ダーツと交差する縫い目を形成する縫い目形成機構と、操作により前記進退部材による前記被縫製物の押圧保持動作の指令を入力するダーツ押さえ指令手段と、操作により前記布送り機構及び縫い目形成機構の駆動指令を入力する駆動指令手段と、前記ダーツ押さえ指令手段の指令に従って、前記進退部材により前記被縫製物を押圧保持させると共に、前記駆動指令手段の指令に従って前記進退部材による前記被縫製物の押圧保持の解除後に前記布送り機構及び前記縫い目形成機構により前記被縫製物に縫い目を形成させるように前記各機構の動作制御を行う動作制御手段とを備えたミシンにおいて、前記マーキング照射装置は、前記被縫製物上への前記ポイントマークの照射位置を前記ダーツを挟んだ一方の端部側と他方の端部側とに選択可能に構成され、前記ダーツ延ばし用押さえ機構は、前記ダーツを挟んだ一方の端部側と他方の端部側とで前記被縫製物を押圧する押圧位置を選択可能に構成されると共に、前記動作制御手段の制御により前記ダーツを挟んだいずれかの端部を選択的に保持し、前記いずれの端部側に前記ポイントマークを照射するかを選択する選択手段を備え、前記動作制御手段は、前記選択手段により選択された端部側の照射位置に前記ポイントマークを照射するように前記マーキング照射装置を動作制御するとともに、前記ポイントマークが照射された端部側の押圧位置を押圧するように前記ダーツ延ばし用押さえ機構を動作制御する、という構成を採っている。
なお、上記構成において、ダーツ伸ばし用押さえ機構は、布送り方向について異なる配置で複数の進退部材を有することで、ダーツを挟んだ一方の端部側と他方の端部側とで被縫製物を選択的に押圧保持可能としても良いし、単一の進退部材を布送り方向に移動位置決め可能とすることで、ダーツを挟んだ一方の端部側と他方の端部側とで被縫製物を選択的に押圧保持可能としても良い。
請求項2記載の発明は、載置台にダーツが形成された被縫製物を位置合わせして載置する際に基準となるポイントマークを前記被縫製物上に照射するマーキング照射装置と、前記位置合わせされた被縫製物に張力を与えて前記ダーツを延ばす際に、進出して前記被縫製物を押圧保持する進退部材を備えるダーツ延ばし用押さえ機構と、前記被縫製物を前記ダーツが延ばされた状態で保持するとともに、縫製時に布送り方向に被縫製物を搬送する布送り機構と、前記布送り機構による前記被縫製物の搬送にともなって前記被縫製物に前記ダーツと交差する縫い目を形成する縫い目形成機構と、操作により前記進退部材による前記被縫製物の押圧保持動作の指令を入力するダーツ押さえ指令手段と、操作により前記布送り機構及び縫い目形成機構の駆動指令を入力する駆動指令手段と、前記ダーツ押さえ指令手段の指令に従って、前記進退部材により前記被縫製物を押圧保持させると共に、前記駆動指令手段の指令に従って前記進退部材による前記被縫製物の押圧保持の解除後に前記布送り機構及び前記縫い目形成機構により前記被縫製物に縫い目を形成させるように前記各機構の動作制御を行う動作制御手段とを備えたミシンにおいて、前記マーキング照射装置は、前記被縫製物上への前記ポイントマークの照射位置を前記布送り方向に沿った任意の位置に移動可能に構成され、前記ダーツ延ばし用押さえ機構は、前記進退部材による前記被縫製物への押圧位置を前記布送り方向に沿った任意の位置に移動可能に構成され、前記布送り方向に沿ったいずれの照射位置で前記ポイントマークを照射するかを設定する設定手段を備え、前記動作制御手段は、前記設定手段により選択された照射位置に前記ポイントマークを照射するように前記マーキング照射装置を動作制御するとともに、前記照射位置又はその所定距離範囲内の位置を押圧するように前記ダーツ延ばし用押さえ機構を動作制御する、という構成を採っている。
請求項1記載の発明では、選択手段からの入力に従い、ポイントマークを被縫製物におけるダーツを挟んだ一方の端部側と他方の端部側のいずれかの照射位置に照射する。
次いで、ダーツ押さえ指令手段に対する入力操作により進退部材による被縫製物の押圧保持動作の指令が入力されると、動作制御手段は、ポイントマークが照射された端部側の押圧位置を押圧するようにダーツ延ばし用押さえ機構の進退部材を前進させる。
かかる状態でミシンの使用者は、押圧位置の逆側の端部から被縫製物を引っ張ることで、ダーツを平たく引き延ばす。
さらに、駆動指令手段に対する入力操作により布送り機構及び縫い目形成機構の駆動指令が入力されると、動作制御手段は、進退部材による被縫製物の押圧保持を解除させ、布送り機構及び縫い目形成機構により被縫製物の縫製を行わせる。
以上のように、ダーツ延ばし用押さえ機構が被縫製物におけるポイントマークが照射された端部側の押圧位置を押圧するので、被縫製物の基準位置(ポイントマークが照射される位置)により近い位置で被縫製物を押さえることにより、その後の被縫製物の張力付与に対して、被縫製物の延びによる基準位置のズレ量を低減することが可能となる。このため、予定の位置に適正に縫製を行うことができ、縫い品質の向上を図ることが可能となる。
なお、被縫製物の同じ端部に対するポイントマークの照射位置と押圧位置とは合致することが最も望ましいが、ダーツ上の縫製における被縫製物の張力付与により予測される基準位置のズレ量が許容される範囲内であれば同じ端部に対する照射位置と押圧位置とは多少ずれていても良い。
また、被縫製物の各端部に対する照射位置及び押圧位置の位置設定は、既知である被縫製物の基準位置やダーツの位置関係に基づいて行われることが望ましい。
即ち、各端部における照射位置と押圧位置とがダーツを境界とする同じ端部側となるように押圧位置を決定することが望ましい。
請求項2記載の発明では、設定手段からの入力に従い、ポイントマークを被縫製物における布送り方向に沿った任意の位置を照射位置として照射する。
次いで、ダーツ押さえ指令手段に対する入力操作により進退部材による被縫製物の押圧保持動作の指令が入力されると、動作制御手段は、ポイントマークが照射された照射位置又はその所定距離範囲内を押圧位置として押圧するように進退部材を移動し、前進させる。
かかる状態でミシンの使用者は、被縫製物の端部から引っ張ることで、ダーツを平たく引き延ばす。
さらに、駆動指令手段に対する入力操作により布送り機構及び縫い目形成機構の駆動指令が入力されると、動作制御手段は、進退部材による被縫製物の押圧保持を解除させ、布送り機構及び縫い目形成機構により被縫製物の縫製を行わせる。
以上のように、ダーツ延ばし用押さえ機構が被縫製物におけるポイントマークが照射された照射位置又はその所定距離範囲内を押圧位置として押圧するので、被縫製物の基準位置(ポイントマークが照射される位置)と同じ位置又はそれにより近い位置で被縫製物を押さえることにより、その後の被縫製物の張力付与に対して、被縫製物の延びによる基準位置のズレ量を低減することが可能となる。このため、予定の位置に適正に縫製を行うことができ、縫い品質の向上を図ることが可能となる。
なお、ポイントマークの照射位置と押圧位置とは合致することが最も望ましいが、ダーツ上の縫製における被縫製物の張力付与により予測される基準位置のズレ量が許容される範囲内となるような所定距離範囲でずれていても良い。
また、請求項2記載の発明は、ダーツ延ばし用押さえ機構が移動可能な進退部材を備えることから、進退部材を複数の配置に自在に合わせることができ、予定の位置に適正に縫製を行うことができ、さらなる縫い品質の向上を図ることが可能となる。
また、進退部材を複数の押圧位置ごとに必要としないという利点もある。
(第一の実施形態)
以下、本発明の第一の実施の形態である玉縁縫いミシン10について図1乃至図5に基づいて説明する。図1は玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示す斜視図を示し、図2は玉縁縫いミシン10の正面図、図3は、玉縁縫いミシン10の制御系を示すブロック図である。なお、本実施の形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてミシン10の各部の方向を定めるものとする。ミシン10を水平面に設置した状態において、Z軸方向は鉛直方向となる方向を示し、X軸方向は水平且つ布送り方向と一致する方向を示し、Y軸方向は水平且つX軸方向に直交する方向を示す。
本実施形態たる玉縁縫いミシン10は、布地Cに対してポケットを形成するミシンであり、特に形成されるポケットの略中央部分に既にダーツD(図5参照)が形成された布地Cに対してダーツDと垂直に交差して玉縁縫いを行ってポケットを形成することを想定したミシンである。
かかる玉縁縫いミシン10は、縫製の作業台となる載置台としてのテーブル11と、テーブル11にダーツDが形成された布地Cの縫い基準位置を位置合わせして載置する際に基準となるポイントマークを布地C上に照射するマーキング照射装置30と、ダーツDが延ばされた状態で位置合わせ後の布地Cを保持すると共に布地Cの送りを行う布送り機構としての大押さえ送り機構40と、大押さえ送り機構40の保持前において位置合わせされた布地Cに張力を与えてダーツDを延ばす際に、進出して布地Cの端部を押圧保持する進退部材としてのプランジャ部52a,53aを備えるダーツ延ばし用押さえ機構50と、布地Cに縫着する玉布(図示略)にバインダー12を当てて当該玉布の両側部を折り返すバインダー機構と、大押さえ送り機構40によりX軸方向に沿って送られる布地Cに二本の縫い針13により針落ちを行う針上下動機構と、縫い針13の布送り方向下流側で動メス14を昇降させて布地Cに切れ目を形成するメス機構と、縫い針13から縫い糸を捕捉して下糸を絡ませる釜機構と、テーブル11上に設置されて針上下動機構とメス機構とを格納保持するミシンフレーム80と、直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成するコーナーメス機構90と、を備えている。
なお、上記針上下動機構と釜機構とにより、大押さえ送り機構40による布地Cの搬送にともなって布地CにダーツDと交差する縫い目を形成する縫い目形成機構が構成されている。
以下各部を詳説する。
(テーブル及びミシンフレーム)
テーブル11はその上面がX−Y平面に平行であって、水平な状態で使用される。そして、テーブル11における縫い針13による針落ち位置には針板15が装着されている。針板15には、二本の縫い針13が個別に挿入される針穴と、メス機構の動メス14が挿通されるスリットが形成されている。
また、テーブル11上には、ミシンフレーム80のベッド部81を格納する凹部が形成されており、当該凹部にミシンフレーム80は設置されている。さらに、テーブル11には、ミシンフレーム80の布送り方向下流側に大押さえ送り機構40とコーナーメス機構90とが配置され、布送り方向上流側にはバインダー機構(バインダー12以外は図示略)が配置されている。
ミシンフレーム80は、主に、テーブル11に設置されるベッド部81とそこから立設された縦胴部82とその上部から水平に延設されたアーム部83とから構成されている。
そして、ミシンフレーム80の下部にはミシンモータ16が配設され、ベッド部81の内部には釜機構の回転駆動力をミシンモータ16から伝達される下軸がY軸方向に沿った状態で支持されており、アーム部83の内部には針上下動機構の上下動駆動力をミシンモータ16から伝達する上軸がY軸方向に沿った状態で支持されている。
上軸と下軸にはそれぞれプーリが固定装備されると共に、ミシンフレーム80の縦胴部82内を通されたタイミングベルトで連結されている。
(針上下動機構)
針上下動機構は、二本針を構成する二つの縫い針13と、二本針のそれぞれの縫い針13を下端部に保持する二本の針棒と、各針棒をその長手方向に沿って滑動可能に支持する上下のメタル軸受けと、二本の針棒を同時に保持する針棒抱きと、ミシンモータ16により回転駆動される上軸と、上軸の一端部に固定連結され回転運動を行う回転錘と、回転錘の回転中心から偏心した位置に一端部が連結されると共に他端部が針棒抱きに連結されたクランクロッドとを有する、周知の構成からなる。
上軸が回転されると、回転錘も同様に回転を行い、クランクロッドの一端部は上軸を中心として円運動を行い、他端部では、一端部の円運動のZ軸方向に移動成分のみが針棒抱きに伝達されて各針棒が往復上下動を行うようになっている。
(メス機構)
メス機構は、直線状の切れ目を形成する動メス14と、動メス14を下端部に備えると共にアーム部83内で上下動可能に支持されたメス棒と、メス棒の上下動の駆動源となるメスモータ17と、メスモータ17からの回転駆動力を上下方向の往復の駆動力に替えて伝達する伝達機構とを備えている。
即ち、メスモータ17は、布地Cの送り動作と共に回転駆動を行い、伝達機構により動メス14を上下動させて、メス幅に応じた切れ目を繰り返し形成して直線状の切れ目を形成する。
(釜機構)
釜機構は、ミシンフレーム80のベッド部81内に設けられている。この釜機構は、二本の縫い針13に個別に対応する二つの水平釜と、各水平釜の回転軸に設けられた釜歯車と、下軸に固定装備されて各釜歯車に個別に回転駆動力を付与する伝達歯車とを備えている。
下軸は、前述したように、タイミングベルトにより、ミシンモータ16の出力軸から回転駆動力が付与される。下軸が回転駆動されると、各伝達歯車を介して釜歯車に回転駆動力が伝達され、釜軸を介して各水平釜が回転を行うようになっている。各水平釜は、縫い針13の先端部が針板15の下側まで下降したときに、縫い針から縫い糸を捕捉し、回転することで縫い糸のループに水平釜にくぐらせて下糸を挿通させ、縫い糸と下糸とを絡ませる作業を行う。
(バインダー機構)
バインダー機構は、断面形状が逆T字状であって玉布を巻き付けるようにセットして長手方向に沿って送り出すバインダー12と、バインダー12を昇降可能に支持する支持機構(図示略)とを有している。
上記バインダー12は、テーブル11の上面に対向する底板と当該平板の上面に垂直に立設された立板とから断面視で逆T字状の形状を成している。
支持機構は、バインダー12の昇降動作の駆動源となる図示しないエアシリンダと、当該エアシリンダを駆動する電磁弁18と、エアシリンダの駆動力を上下方向の移動力に替えてバインダー12に付与する複数のリンク体とを備えている。
そして、縫製時には、バインダー機構は、エアシリンダによりバインダー12を下降させ、後述する大押さえ送り機構40の一対の大押さえ41との協働によりバインダー12の断面形状となるように玉布をバインダー12に巻き付けるように保持した状態で長手方向に玉布を送り出し、布地Cへの縫着が行われる。
(大押さえ送り機構)
大押さえ送り機構40は、縫い針13を挟んだ両側の位置において上方から布地Cを押さえる一対の大押さえ41(一方は図示略)と、これらの大押さえ41を昇降可能に支持する支持体42と、支持体42に対して大押さえ41を上下に移動させるエアシリンダ43と、エアシリンダ43の駆動を制御する電磁弁44と、大押さえ41により押さえた布地Cを布送り方向に移動させる押さえモータ45と、押さえモータ45の回転駆動力をX軸方向に沿った直動駆動力に変換して支持体42に伝達するボールネジ機構46とを備えている。
各大押さえ41は、断面視で楔状であって平面視で長方形状の平板であり、それぞれが長手方向をX軸方向に沿わせた状態で支持体42に支持されている。そして、エアシリンダ43の駆動により上下の二位置に切替可能であり、上位置の時にはテーブル11の上面から離間し、下位置でテーブル11の上面高さ近くまで下降する。
ボールネジ機構46は、支持体42をテーブル11上においてX軸方向に沿って移動可能に支持しており、支持体42に支持された二つの大押さえ41が二本針13の上下動経路の両側を通過するように配置されている。
(コーナーメス機構)
コーナーメス機構90は、テーブル11の下方であって大押さえ送り機構40による大押さえ41の通過経路に配置されており、大押さえ送り機構40により一対のメス91a,91bからなるコーナーメス91の作業位置に搬送された布地Cを下方からコーナーメス91を突き通すことで直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目Vを形成する。
即ち、コーナーメス機構90は、コーナーメス91を上下動させるエアシリンダ92と、エアシリンダ92の駆動を行う電磁弁93と、メス91aをX軸方向に沿って移動位置決めする駆動モータ94とを備えている。
上記コーナーメス91は、上方から見たその断面形状がV字状に形成され、下方から各布地を突き通すことでV字状の切れ目Vを形成する。
即ち、縫い目Tと直線状の切れ目が形成された布地Cが、大押さえ送り機構40により、布送り方向における動メス14よりも下流側の所定位置まで搬送されると、駆動モータ94の駆動によりメス91aを切れ目の一端側の下方位置に位置決めした上で双方のメス91a、91bを上昇させ、二つのV字状の切れ目Vを形成する。
(マーキング照射装置)
マーキング照射装置30は、ミシンフレーム80のアーム部83の先端部上面から布送り方向上流側に向かって片持ち状態で延設された長尺状の支持板31と、支持板31の一端部と他端部とにそれぞれ配設されたベルト用のプーリ32,32と、二つのプーリ32,32の間に掛け渡された搬送ベルト33と、一方のプーリ32を回転駆動するステッピングモータである目標位置決めモータ34と、ベルト33に固定され目標位置決めモータ34の回転により布送り方向に沿って任意に位置決めされる目標位置表示器35とを備えている。
目標位置表示器35は、例えば、LED、レーザ光源等を備え、スポット光であるポイントマークを垂直下方に照射する。
かかるマーキング照射装置30は、二本の縫い針13の針落ち位置の中間点を通過するX軸方向に沿った線上に沿って、針落ち位置よりも布送り方向上流側の範囲を照射可能となるように目標位置表示器35を支持している。
上記マーキング照射装置30では、目標位置をミシンの作業者に指示する際には、目標位置決めモータの駆動により、予め設定された目標位置を照射するように目標位置表示器35を搬送すると共にポイントマークの照射を行わせる。
これにより、ミシンの作業者は、テーブル11上において、布地Cに付した基準位置をポイントマークの照射位置に合わせることで布地を適正な配置でセットすることが可能となる。
なお、マーキング照射装置30がポイントマークの照射を行う目標位置は目標位置表示器35の移動可能な範囲で任意の位置に設定可能であるが、本実施形態たる玉縁縫いミシン10にあっては、布送り方向の上流側であって縫い針13から離間した前側目標位置とそれよりも下流側であって縫い針13により近い後側目標位置の二つの目標位置のいずれかを選択設定可能とする場合を例に説明する。
さらに、玉縁縫いミシン10では、前側目標位置の使用を選択した場合にはセットされた布地Cに対して前側目標位置から縫製を開始するように動作制御が行われ、後側目標位置の使用を選択した場合にはセットされた布地Cに対して後側目標位置で縫製を終了するように動作制御が行われる。
従って、布地Cに付した基準位置が縫い始めの位置を意味する場合には、当該基準位置を前側目標位置に位置決めしてテーブル11上にセットし、布地Cに付した基準位置が縫い終わりの位置を意味する場合には、当該基準位置を後側目標位置に位置決めしてテーブル11上にセットする。
なお、目標位置と縫い動作との関係は上記に限るものではなく、任意の目標位置を設定した場合においてその位置に対していかなる縫製を実行するかは、後述する動作制御手段60に対する動作設定により決定される。
(ダーツ延ばし用押さえ機構)
ダーツ延ばし用押さえ機構50は、マーキング照射装置30の支持板31に隣接してミシンフレーム80のアーム部83の中間位置から布送り方向上流側に向かって片持ち状態で延設された長尺状の支持板51と、支持板51の先端部と基端部近傍とにそれぞれ設けられた布地Cの押さえ手段としての第一と第二の押さえ用エアシリンダ52,53とを有している。
各エアシリンダ52,53は支持板51に設けられた長穴56を介してネジ57,58によってそれぞれ支持されており、ネジ57,58をゆるめることにより、各エアシリンダ52,53は長穴56に沿ってX軸方向に位置調整可能に構成されている。
各押さえ用エアシリンダ52,53は、それぞれ電磁弁54,55により駆動されるようになっており、下方に向けてプランジャ部52a,53aを前進させて、その先端部でテーブル11上の布地を押さえるようになっている。なお、各エアシリンダ52,53のプランジャ部52a,53aの先端部が当接するそれぞれの位置がダーツ延ばし用押さえ機構50における押圧位置となる。
そして、第一の押さえ用エアシリンダ52のプランジャ52aのテーブル11の上面に対する押圧位置は前述したマーキング照射装置30の前側目標位置と一致し、第二の押さえ用エアシリンダ53のプランジャ53aのテーブル11の上面に対する押圧位置は前述したマーキング照射装置30の後側目標位置と一致するように、それぞれがネジ57,58と長穴56により位置調整されて固定されている。
なお、各押さえ用エアシリンダ52,53は、前述したマーキング照射装置30の目標位置表示器35との干渉を回避するために、傾斜した状態で支持板51に支持されている。
(玉縁縫いミシンの制御系)
図3に示すように、動作制御手段60には、縫製に関する各種の設定や現在のミシンの状態を表示する表示パネル64と、表示パネル64に併設された各種の設定を行うための画面選択やコマンド、数値の入力を行うための設定入力手段としての設定スイッチ65と、縫製の開始を入力する起動スイッチ66と、準備ボタン67と、操作ペダル68とが図示しない入出力回路を介して接続されている。
設定スイッチ65は、各種のパラメータの他に、マーキング照射装置30により、ポイントマークの表示位置の設定を入力することができる。即ち、この設定スイッチ65は、布地CにおけるダーツDを挟んだ一方の端部側と他方の端部側のいずれにポイントマークを照射するかを選択する選択手段(設定手段)として機能する。
準備ボタン67は、設定スイッチ65による各種のパラメータの設定入力作業の完了を指示入力するための手段であり、当該準備ボタン67の入力が行われると、縫製の開始可能状態となる。
操作ペダル68は、上述の準備ボタン67の入力後の縫製の開始可能状態において、踏み込まれることで、ミシンモータ16の駆動指令を動作制御手段60に入力する手段である。つまり、操作ペダル68の踏み込みが行われると、動作制御手段60は縫製を開始する動作制御を行う。
また、操作ペダル68は、多段階で踏み込むことが可能であり、ダーツ延ばし用押さえ機構50、大押さえ41、バインダ12等のアクチュエータを駆動して各段階に応じて被縫製物のセット動作を指示し、起動スイッチ66の操作で縫製を開始するように、動作制御手段60により動作制御が行われるようなっている。
即ち、上記操作ペダル68は、一段階目の踏み込みにより入力操作されるスイッチが、プランジャ52a又は53aによる布地Cの押圧保持動作の指令を入力するダーツ押さえ指令手段として機能する。
また、起動スイッチ66が、大押さえ送り機構40、針上下動機構及び釜機構の駆動指令を入力する駆動指令手段として機能する。
また、動作制御手段60には、その制御の対象となるミシンモータ16,押さえモータ45,メスモータ17、コーナーメスの駆動モータ94,目標位置決めモータ34がそれぞれドライバ16a,45a,17a,94a,34aを介して接続されている。
また、動作制御手段60には、バインダー12の上下動を行うエアシリンダ、大押さえ41の昇降を行うエアシリンダ43、コーナーメス91の昇降を行うエアシリンダ92及びダーツ延ばし用押さえ機構50の第一と第二の押さえ用エアシリンダ52,53の作動を制御する電磁弁18,44,93,54,55がドライバ18a,44a,93a,54a,55aを介して接続されている。
さらに、動作制御手段60には、目標位置表示装置35の光源がドライバ35aを介して接続されている。
動作制御手段60は、各種の制御を行うCPU61と、玉縁縫いミシン10の後述する各種機能,動作を実行させる制御プログラム,制御データ又は各種縫製データが書き込まれているROM62と、CPU61の処理に関する各種データをワークエリアに格納するRAM63とを備えている。
上記CPU61は、ROM62に格納された制御プログラムにより、ダーツ延ばし作業の実行に際して、マーキング照射装置30が設定によりポイントマークを照射する布地Cの端部と同じ端部側に対応する押さえ用エアシリンダ(52,53)を選択し、それを駆動して布地を押さえる制御を行う。
即ち、マーキング照射装置30による目標位置に対して、CPU61は、押圧位置が最も近いエアシリンダを選択する。つまり、マーキング照射装置30の前側目標位置が選択されている場合には第一の押さえ用エアシリンダ52を駆動し、後側目標位置が選択されている場合には第二の押さえ用エアシリンダ53を駆動する制御を実行する。
(玉縁縫いミシンの動作)
動作制御手段60のROM62に記憶されたプログラムによりCPU61が実行する処理について、図4の縫製動作を示すフローチャートに基づいて説明する。なお、ここでは、布地Cにおけるポケット形成箇所の略中央にダーツが形成されており、ダーツ上を当該ダーツを交差して縫製が行われる場合を例に説明する。
玉縁縫いミシン10では、主電源が投入されると、まず、玉縁縫いに要する各種のパラメータが設定スイッチ65から入力することが可能となる(ステップS1)。ここで入力されるパラメータとしては、縫いピッチ、針数、動メス14による切断長等の他、マーキング照射装置30による目標位置を布地Cの前側の端部と後側の端部のいずれとするかの設定、ダーツ延ばしの実行の有無の設定等が挙げられる。
そして、CPU61は所定の制御プログラムを実行することにより、設定スイッチ65から入力された上記各種のパラメータをデータとしてRAM63に記録する。
次いで、CPU61は、準備ボタン67の入力の有無を判断し、入力がなければステップS1のパラメータ入力可能状態に戻り、入力があればステップS3の処理に移行する(ステップS2)。
ステップS3では、CPU61は、目標位置を前側とするか否かの判定を行う。即ち、CPU61は、ステップS1で設定されたデータを読み出して、設定が前側目標位置を選択しているかを判定し、前側目標位置が選択されている場合には、ステップS4の処理に移行する。また、後側目標位置が選択されている場合には、ステップS10の処理に移行する。
ステップS4では、CPU61は、目標位置決めモータ34により目標位置表示器35を前側目標位置に位置決めし、目標位置表示器35の光源を点灯する動作制御を実行する。これにより、ミシンの作業者は、予め基準位置をマーキングした布地Cを目標位置表示器35がポイントマークを照射する目標位置に位置決めして、テーブル11上に載置する。
次いで、CPU61は、制御プログラムに従い、ステップS1で設定されたデータを読み出してダーツ延ばしの実行を行う設定か否かの判定を行う(ステップS5)。そして、ダーツ延ばしの実行を行う設定である場合には、CPU61は、ステップS6に処理を進め、ダーツ延ばしの実行を行わない設定である場合には、ステップS9に処理を進める。
ステップS6では、操作ペダル68の一段目が踏み込まれたか否かを判定し、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す。また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、CPU61は、ダーツ延ばし作業のために、ダーツ延ばし用押さえ機構50の前側目標位置に対応する第一の押さえ用エアシリンダ52を駆動させ、プランジャ52aの先端部で布地Cの基準位置(前側目標位置)を押圧保持する動作制御を行う(ステップS7)。
これにより、ミシン作業者は、布地Cの後端部側を後方に向かって引っ張り、ダーツ延ばし作業を実行する。このとき、基準位置とダーツ延ばし用押さえ機構50による押圧位置とが一致しているので、布地Cが引き延ばされても、目標位置に対する基準位置の位置ズレが生じない。
次いで、CPU61は、操作ペダル68の二段目が踏み込まれたか否かを判定し(ステップS8)、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す。また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、ステップS16に処理を進める。即ち、CPU61は、大押さえ送り機構40の押さえモータ45を駆動し、大押さえ41を所定の押圧位置まで移動位置決めし、さらに、エアシリンダ43を駆動して一対の大押さえ41を下降させる動作制御を行う。これにより、布地Cは、ダーツ延ばし作業でダーツを圧迫した状態を維持したまま大押さえ送り機構40に保持される。また、布保持後には、CPU61は、第一の押さえ用エアシリンダ52のプランジャの突出状態を解除する動作制御を実行する。
一方、ダーツ延ばしの実行を行わない設定としてステップS9に処理を進められた場合には、CPU61は、操作ペダル68の一段目が踏み込まれたか否かを判定し、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す。また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、ステップS16の処理に進み、ダーツ延ばしのための布押さえ動作を行うことなく、大押さえ送り機構40による布保持が行われる。
また、ステップS3により後側目標位置が選択されていると判定され、ステップS10の処理に進められた場合には、CPU61は、目標位置決めモータ34により目標位置表示器35を後側目標位置に位置決めし、ポイントマークを照射する。これにより、ミシンの作業者は、布地Cの基準位置を後側目標位置に位置決めして、テーブル11上に載置する。
次いで、CPU61は、設定データからダーツ延ばしの実行の有無を判定する(ステップS11)。そして、ダーツ延ばしの実行を行わない設定である場合には、CPU61は、ステップS15に処理を進め、ダーツ延ばしの実行を行う設定である場合には、ステップS12に処理を進める。
そして、ステップS12では、CPU61は、操作ペダル68の一段目が踏み込まれたか否かを判定し、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す。
また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、CPU61は、ダーツ延ばし用押さえ機構50の後側目標位置に対応する第二の押さえ用エアシリンダ53を駆動させ、布地Cの基準位置(後側目標位置)を押圧保持する動作制御を行う(ステップS13)。
これにより、ミシン作業者は、布地Cの前端部側を前方に向かって引っ張り、ダーツ延ばし作業を実行する。このときも、基準位置とダーツ延ばし用押さえ機構50による押圧位置とが一致しているので、布地Cが引き延ばされても、目標位置に対する基準位置の位置ズレが生じない。
次いで、CPU61は、操作ペダル68の二段目が踏み込まれたか否かを判定し(ステップS14)、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す。また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、ステップS16に処理を進め、ダーツ延ばしが行われた状態で布地Cが大押さえ送り機構40に保持される。また、布保持後には、CPU61は、第二の押さえ用エアシリンダ53のプランジャの突出状態を解除する動作制御を実行する。
一方、ダーツ延ばしの実行を行わない設定としてステップS15に処理を進められた場合には、CPU61は、操作ペダル68の一段目が踏み込まれたか否かを判定し、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す。また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、ステップS16の処理に進み、ダーツ延ばしのための布押さえ動作を行うことなく、大押さえ送り機構40による布保持が行われる。
ステップS16の処理により大押さえ41により布地Cが保持された後には、CPU61は、布地Cに縫着する玉布やフラップを縫い開始位置に供給する図示しない供給手段によりこれらを供給する動作制御を行うと共に、バインダー機構のバインダー12を所定位置に移動させる動作制御を行う(ステップS17)。
そして、CPU61は、起動スイッチ66の入力の有無を検知し(ステップS18)、入力がなければ入力判定を繰り返す。
また、入力があれば、縫製を開始する(ステップS19)。即ち、押さえモータ45を駆動し、送り方向に布地Cの送りを開始する。そして、布地Cが縫製開始位置に搬送されると、ミシンモータ16の駆動により運針を開始し、布地Cが切断開始位置に搬送されると、メスモータ17の駆動により切断が開始される。運針と切断はそれぞれ設定された終了位置で終了される。そしてその後、布地C縫い針13よりも下流側まで搬送されて、動メス14により切断が行われた開口の両端部に対してコーナーメス機構90によりコーナーメス91の形状に応じた切れ目が形成される。
そして、その後、大押さえ送り機構40から布地Cが解放されて、縫製は終了する。
(実施形態の効果)
図5は玉縁縫いミシン10の効果を説明するための説明図であり、図5(A)は前側目標位置に布地Cの基準位置を位置決めする場合を示し、図5(B)は後側目標位置に布地Cの基準位置を位置決めする場合を示す。図5において、符号Mは布地Cの基準位置、Oはダーツ延ばし用押さえ機構50による布押圧位置、Dは布地に形成されたダーツ、Hは縫製が行われる領域を示す。
玉縁縫いミシン10では、ダーツ延ばし用押さえ機構50が押さえ手段として二つの押さえ用シリンダを備え、第一の押さえ用エアシリンダ52はマーキング照射装置30が示す前側目標位置と同じ位置で布地Cの押さえを行い、第二の押さえ用エアシリンダ53はマーキング照射装置30が示す後側目標位置と同じ位置で布地Cの押さえを行う。
このため、前側目標位置に布地Cの基準位置Mを位置決めしてダーツ延ばしを行った場合には、図5(A)に示すように、基準位置M上で第一の押さえ用エアシリンダ52により布地Cが押さえ付けられた状態で布地Cに対して後端部から後方へ張力が付与されるので、布地Cの延びによる基準位置Mの位置ズレは生じない。
また、後側目標位置に布地Cの基準位置Mを位置決めしてダーツ延ばしを行った場合には、図5(B)に示すように、基準位置M上で第二の押さえ用エアシリンダ52により布地Cが押さえ付けられた状態で布地Cに対して前端部から前方へ張力が付与されるので、やはり布地Cの延びによる基準位置Mの位置ズレは生じない。
従って、布地Cの基準位置Mを位置決めする目標位置が送り方向前側と後側とで異なる二つの位置に設定される場合でも、基準位置Mの位置ズレを解消し、適正に縫製を行うことができるため、縫い品質の向上を図ることが可能となる。
また、動作制御手段60では、目標位置の前後いずれであるかの設定を読み出して二つの押さえ用エアシリンダ52,53のいずれを作動させるかを決定するので、エアシリンダ52,53の選択の設定入力を不要とし、作業効率の向上を図ることが可能となる。
(発明の第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態である玉縁縫いミシン10Aについて図6乃至図8に基づいて説明する。図6は玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示す斜視図を示し、図7は玉縁縫いミシン10の正面図を示す。
玉縁縫いミシン10Aは前述の玉縁縫いミシン10とほとんど構成が同じなので、異なる点のみについて説明し、同一となる構成については同一の符号を付して説明を省略する。
玉縁縫いミシン10Aのダーツ延ばし用押さえ機構50Aは一基の押さえ用エアシリンダ52と、ミシンフレーム80のアーム部の中間位置からX軸方向に沿って延設された移動手段としてのボールネジ機構51Aとを備えている。
このボールネジ機構51Aは、押さえ用エアシリンダ52を支持すると共に、当該押さえ用エアシリンダ52をX軸方向に沿って任意に位置決めすることを可能としている。
また、ボールネジ機構51Aは、二本の縫い針13の針落ち位置の中間点を通過するX軸方向に沿った線上に沿った位置でテーブル11上の布地Cを押さえるように押さえ用エアシリンダ52を支持している。
また、各押さえ用エアシリンダ52が、マーキング照射装置30の目標位置表示器35との干渉を回避するために、傾斜した状態でボールネジ機構51Aに支持されている。
なお、ボールネジ機構51Aは押さえ用エアシリンダ52の移動の駆動源たる図示しないステッピングモータを備えており、このステッピングモータはドライバを介して動作制御手段60により制御が行われるようになっている。
マーキング照射装置60は、布地C(被縫製物)上へのポイントマークの照射位置をX軸方向(布送り方向)に沿った任意の位置に移動可能に構成されており、動作制御手段60は、X軸方向(布送り方向)に沿ったいずれの照射位置でポイントマークを照射するか設定する設定手段としての設定スイッチ65からの入力に従い、マーキング照射装置30によるポイントマークを照射する目標位置(照射位置)を任意に設定することができる。即ち、テーブル11上に布地をセットする場合において、CPU61は、ROM62に格納された制御プログラムにより、ポイントマークの照射位置が設定された任意の目標位置(照射位置)となるように、目標位置決めモータ34を駆動して目標位置表示器35を位置決めすると共にポイントマークの照射を行う動作制御を行う。
また、CPU61は、ROM62に格納された制御プログラムにより、ダーツ延ばし作業の実行に際して、マーキング照射装置30について設定されている目標位置に押さえ用エアシリンダ52の押圧位置が一致するようにボールネジ機構51Aの位置決め制御を行い、エアシリンダ52を駆動して布地を押さえる制御を行う。
即ち、この場合、CPU61は、RAM63内に設定された目標位置の読み出しを行うと共に、目標位置となるようにダーツ延ばし用押さえ機構50Aのステッピングモータの駆動制御を実行する。
次いで、玉縁縫いミシン10Aの縫製動作を図8のフローチャートに基づいて説明する。
玉縁縫いミシン10Aでは、主電源が投入されると、まず、玉縁縫いに要する各種のパラメータが設定スイッチ65から入力することが可能となる(ステップS21)。ここで入力されるパラメータとしては、縫いに関する各種パラメータの他に、マーキング照射装置30による目標位置を布地Cの送り方向に沿ったいずれの位置とするかの設定、ダーツ延ばしの実行の有無の設定等が挙げられる。これらの設定はデータとしてRAM63に記録される。
次いで、CPU61は、準備ボタン67の入力の有無を判断し、入力がなければステップS21のパラメータ入力可能状態に戻り、入力があればステップS23の処理に移行する(ステップS22)。
ステップS23では、CPU61は、目標位置をRAM63から読み出すと共に、目標位置決めモータ34を駆動して目標位置表示器35を目標位置に位置決めし、目標位置表示器35の光源を点灯する動作制御を実行する。
これにより、ミシンの作業者は、布地Cを目標位置表示器35が示す目標位置に位置決めして、テーブル11上に載置する。
次いで、CPU61は、制御プログラムに従い、ステップS21で設定されたデータを読み出してダーツ延ばしの実行を行う設定か否かの判定を行う(ステップS24)。そして、ダーツ延ばしの実行を行う設定である場合には、CPU61は、ステップS25に処理を進め、ダーツ延ばしの実行を行わない設定である場合には、ステップS29に処理を進める。
ステップS25では、CPU61は、ダーツ延ばし作業のために、ダーツ延ばし用押さえ機構50の押さえ用エアシリンダ52を位置決めする動作制御を行う。即ち、RAM63内から目標位置の設定データを読み出すと共に、ボールネジ機構51Aのステッピングモータの駆動により目標位置に押さえ用エアシリンダ52を位置決めする動作制御を実行する。
次いで、操作ペダル68の一段目が踏み込まれたか否かを判定し、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す(ステップS26)。また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、エアシリンダ52を駆動させてプランジャ52aの先端部で布地Cの基準位置を押圧保持する動作制御を行う(ステップS27)。
これにより、ミシン作業者は、布地Cの所定の端部を遠方に向かって引っ張り、ダーツ延ばし作業を実行する。このとき、基準位置とダーツ延ばし用押さえ機構50による押圧位置とが一致しているので、布地Cが引き延ばされても、目標位置に対する基準位置の位置ズレが生じない。
次いで、CPU61は、操作ペダル68の二段目が踏み込まれたか否かを判定し(ステップS28)、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す。また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、ステップS30に処理を進める。
一方、ダーツ延ばしの実行を行わない設定としてステップS29に処理を進められた場合には、CPU61は、操作ペダル68の一段目が踏み込まれたか否かを判定し、踏み込まれていない場合には踏み込み判定を繰り返す。また、操作ペダル68が踏み込まれた場合には、ステップS30の処理に進められる。
ステップS30では、CPU61は、大押さえ送り機構40の押さえモータ45を駆動し、大押さえ41を所定の押圧位置まで移動位置決めし、さらに、エアシリンダ43を駆動して一対の大押さえ41を下降させる動作制御を行う。これにより、大押さえ41に布地Cの保持が行われる。
このとき、ダーツ延ばし作業が行われていた場合にはダーツを圧迫した状態を維持したまま大押さえ送り機構40に保持される。また、布保持後には、CPU61は、第一の押さえ用エアシリンダ52のプランジャの突出状態を解除する動作制御を実行する。
次いで、CPU61は、布地Cに縫着する玉布やフラップを縫い開始位置に供給する図示しない供給手段によりこれらを供給する動作制御を行うと共に、バインダー機構のバインダー12を所定位置に移動させる動作制御を行う(ステップS31)。
そして、CPU61は、起動スイッチ66の入力の有無を検知し(ステップS32)、入力がなければ入力判定を繰り返す。
また、入力があれば、縫製を開始する(ステップS33)。即ち、押さえモータ45を駆動し、布地Cの搬送をしながら、ミシンモータ16の駆動により運針を行い、また、メスモータ17の駆動により切断が行われる。そして、運針と切断後にはコーナーメス91により切断が行われ、最終的に、大押さえ送り機構40から布地Cが解放されて、縫製は終了する。
かかる玉縁縫いミシン10Aにあっては、玉縁縫いミシン10と同様の効果を有すると共に、押さえ用エアシリンダ52を布地搬送方向に沿って移動位置決め可能としたため、布地Cの基準位置を位置決めする目標位置をいずれに設定しても、到達範囲内で目標位置に押さえ用エアシリンダを位置決めし、布押さえを行うことが可能である。このため、目標位置を任意に設定しつつも布地Cの位置ズレを回避し、高い縫い品質を維持することが可能となる。
(その他)
上記各実施形態では、マーキング照射装置30が目標位置決めモータ34により目標位置表示器35を位置決めすることで目標位置を布送り方向に沿った任意の位置に位置決め可能としているが、かかる構成に限定されるものではない。
例えば、目標位置を布送り方向について異なる複数(少なくとも二以上)の固定位置からなる場合には、固定支持された目標位置と同数の目標位置表示器35により、各目標位置を個別に照射して示す構成としても良い。
発明の第一の実施形態たる玉縁縫いミシンの全体の概略構成を示す斜視図を示す。 玉縁縫いミシンの正面図を示す。 玉縁縫いミシンの制御系を示すブロック図である。 玉縁縫いミシンの縫製動作を示すフローチャートである。 玉縁縫いミシンの効果を説明するための説明図であり、図5(A)は前側目標位置に布地の基準位置を位置決めする場合を示し、図5(B)は後側目標位置に布地の基準位置を位置決めする場合を示す。 発明の第二の実施形態たる玉縁縫いミシンの全体の概略構成を示す斜視図を示す。 第二の実施形態たる玉縁縫いミシンの正面図を示す。 第二の実施形態たる玉縁縫いミシンの縫製動作を示すフローチャートである。 従来の玉縁縫いミシンの問題点を説明するための説明図であり、図9(A)は布地の前側の目標位置に布地の基準位置を位置決めする場合を示し、図9(B)は布地の後側の目標位置に布地の基準位置を位置決めする場合を示す。
符号の説明
10 玉縁縫いミシン
11 テーブル(載置台)
13 縫い針
14 動メス
30 マーキング照射装置
34 目標位置決めモータ
35 目標位置表示器
40 大押さえ送り機構(布送り機構)
41 大押さえ
45 押さえモータ
50,50A ダーツ延ばし用押さえ機構
51A ボールネジ機構(移動手段)
52 第一の押さえ用エアシリンダ(押さえ手段)
52a,53a プランジャ(進退部材)
53 第二の押さえ用エアシリンダ(押さえ手段)
60 動作制御手段
61 CPU
62 ROM
63 RAM
65 設定スイッチ(選択手段、設定手段)
66 起動スイッチ(駆動指令手段)
68 操作ペダル(ダーツ押さえ指令手段)
C 布地
D ダーツ

Claims (2)

  1. 載置台にダーツが形成された被縫製物を位置合わせして載置する際に基準となるポイントマークを前記被縫製物上に照射するマーキング照射装置と、
    前記位置合わせされた被縫製物に張力を与えて前記ダーツを延ばす際に、進出して前記被縫製物を押圧保持する進退部材を備えるダーツ延ばし用押さえ機構と、
    前記被縫製物を前記ダーツが延ばされた状態で保持するとともに、縫製時に布送り方向に被縫製物を搬送する布送り機構と、
    前記布送り機構による前記被縫製物の搬送にともなって前記被縫製物に前記ダーツと交差する縫い目を形成する縫い目形成機構と、
    操作により前記進退部材による前記被縫製物の押圧保持動作の指令を入力するダーツ押さえ指令手段と、
    操作により前記布送り機構及び縫い目形成機構の駆動指令を入力する駆動指令手段と、
    前記ダーツ押さえ指令手段の指令に従って、前記進退部材により前記被縫製物を押圧保持させるとともに、前記駆動指令手段の指令に従って前記進退部材による前記被縫製物の押圧保持の解除後に前記布送り機構及び前記縫い目形成機構により前記被縫製物に縫い目を形成させるように前記各機構の動作制御を行う動作制御手段とを備えたミシンにおいて、
    前記マーキング照射装置は、前記被縫製物上への前記ポイントマークの照射位置を前記ダーツを挟んだ一方の端部側と他方の端部側とに選択可能に構成され、
    前記ダーツ延ばし用押さえ機構は、前記ダーツを挟んだ一方の端部側と他方の端部側とで前記被縫製物を押圧する押圧位置を選択可能に構成されると共に、前記動作制御手段の制御により前記ダーツを挟んだいずれかの端部を選択的に保持し、
    前記いずれの端部側に前記ポイントマークを照射するかを選択する選択手段を備え、
    前記動作制御手段は、前記選択手段により選択された端部側の照射位置に前記ポイントマークを照射するように前記マーキング照射装置を動作制御するとともに、前記ポイントマークが照射された端部側の押圧位置を押圧するように前記ダーツ延ばし用押さえ機構を動作制御することを特徴とするミシン。
  2. 載置台にダーツが形成された被縫製物を位置合わせして載置する際に基準となるポイントマークを前記被縫製物上に照射するマーキング照射装置と、
    前記位置合わせされた被縫製物に張力を与えて前記ダーツを延ばす際に、進出して前記被縫製物を押圧保持する進退部材を備えるダーツ延ばし用押さえ機構と、
    前記被縫製物を前記ダーツが延ばされた状態で保持するとともに、縫製時に布送り方向に被縫製物を搬送する布送り機構と、
    前記布送り機構による前記被縫製物の搬送にともなって前記被縫製物に前記ダーツと交差する縫い目を形成する縫い目形成機構と、
    操作により前記進退部材による前記被縫製物の押圧保持動作の指令を入力するダーツ押さえ指令手段と、
    操作により前記布送り機構及び縫い目形成機構の駆動指令を入力する駆動指令手段と、
    前記ダーツ押さえ指令手段の指令に従って、前記進退部材により前記被縫製物を押圧保持させると共に、前記駆動指令手段の指令に従って前記進退部材による前記被縫製物の押圧保持の解除後に前記布送り機構及び前記縫い目形成機構により前記被縫製物に縫い目を形成させるように前記各機構の動作制御を行う動作制御手段とを備えたミシンにおいて、
    前記マーキング照射装置は、前記被縫製物上への前記ポイントマークの照射位置を前記布送り方向に沿った任意の位置に移動可能に構成され、
    前記ダーツ延ばし用押さえ機構は、前記進退部材による前記被縫製物への押圧位置を前記布送り方向に沿った任意の位置に移動可能に構成され、
    前記布送り方向に沿ったいずれの照射位置で前記ポイントマークを照射するかを設定する設定手段を備え、
    前記動作制御手段は、前記設定手段により選択された照射位置に前記ポイントマークを照射するように前記マーキング照射装置を動作制御するとともに、前記照射位置又はその所定距離範囲内の位置を押圧するように前記ダーツ延ばし用押さえ機構を動作制御することを特徴とするミシン。
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