JP4739138B2 - センサカバー構造 - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車等の車両の車輪速センサ等のカバー構造に関する。
従来、エンジンの駆動力を伝達するベルト式変速機を収容する伝動ケースを有し、前記伝動ケースの前部が車体フレームに揺動可能に支持されると共に、該伝動ケースの後部には後輪の車軸が支持され、かつ該伝動ケースの後部には前記ベルト式変速機の出力を前記車軸に伝達するギヤ及びこれを収容するギヤケースが設けられ、前記ギヤケースには、車速情報として前記後輪の回転速度を検出する車輪速センサが取り付けられると共に、前記車輪速センサを覆うカバー部材が取り付けられたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−205633号公報
しかしながら、上記従来のセンサカバー構造においては、車輪速センサ全体を覆うにはカバー部材の形容が複雑化するという課題がある。
他方、前記車輪センサが後輪内側に一体回転可能に設けられたセンサリングと対向配置されるものである場合、リアホイール形状やバネ下重量への影響を抑えるような構成であることが望ましい。
そこでこの発明は、簡素な構成で車輪速センサ全体を覆うと共に、リアホイール形状及びバネ下重量への影響を抑えることができるセンサカバー構造を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、エンジン(例えば実施例のエンジンE)の駆動力を伝達するベルト式変速機(例えば実施例のベルト式無段変速機構24)を収容する伝動ケース(例えば実施例の伝動ケース23)を有し、前記伝動ケースの前部が車体フレーム(例えば実施例の車体フレームF)に揺動可能に支持されると共に、該伝動ケースの後部には後輪(例えば実施例の後輪WR)の車軸(例えば実施例の車軸S)が支持され、かつ該伝動ケースの後部には前記ベルト式変速機の出力を前記車軸に伝達するギヤ(例えば実施例の各ギヤ27a,28a,28b,29a)及びこれを収容するギヤケース(例えば実施例のギヤケース26)が設けられ、前記ギヤケースには、前記後輪の回転速度を検出するべく該後輪内側に一体回転可能に設けられたセンサリング(例えば実施例のセンサリング71d)と対向する車輪速センサ(例えば実施例の第一車輪センサ71)が取り付けられる車両(例えば実施例の自動二輪車1)のセンサカバー構造において、前記ギヤケースの上端側に、該ギヤケース内のギヤに近接するように凹部(例えば実施例の凹部26c)が形成され、該凹部内に前記車輪速センサが配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記伝動ケース及びギヤケースの少なくとも一方に取り付けられて前記車輪速センサを覆うカバー部材(例えば実施例のカバー部材73)を有し、前記カバー部材は、前記伝動ケースに沿って前方に延出して前記車輪速センサの配線(例えば実施例の配線71c)を支持することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ギヤケース内のギヤと干渉しない程度に凹部を形成し、該凹部内に車輪速センサを取り付けることで、車輪速センサを車軸に近付けて配置でき、ギヤケース周りをコンパクトに設定できると共に、車輪速センサを車軸に近付けることができ、後輪内側のセンサリングを小径化できる。これにより、リアホイール形状及びバネ下重量への影響を抑えることができる。また、車輪速センサがギヤケースの上端側において凹部内に配置されることで、簡素な構成で車輪速センサに対する路面からの跳ね上げ等を抑えると共に、車輪速センサの着脱を容易にしてメンテナンス性を向上できる。
請求項2に記載した発明によれば、カバー部材が凹部と共に車輪速センサを覆うこととなり、カバー部材を簡素化した上で車輪速センサ全体を覆うことができる。また、カバー部材の前方への延出部に車輪速センサの配線を支持する機能を具備させることで、設計の合理化による部品点数の削減を図ることができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す低床式車両であるスクータ型自動二輪車1において、車体フレームFは前端部にヘッドパイプ13を備え、このヘッドパイプ13に前輪WFを軸支するフロントフォーク11及び操向ハンドル12が繰向可能に支持される。また、車体フレームFの後部下側には、自動二輪車1の原動機であるエンジンEを前部に、駆動輪である後輪WRの車軸Sを後部にそれぞれ配置した一体のスイング式動力ユニット(以下、スイングユニットという)Uが配置される。
スイングユニットUの前部下側は、リンク部材61を介して車体フレームFの後部に上下揺動可能に支持される。一方、スイングユニットUの後端部は、緩衝装置であるリアクッション7を介して車体フレームFの後端部に支持される。スイングユニットUは、前記リンク部材61周りをピボットとして後輪WRと共に上下に揺動可能であり、所謂ユニットスイング式のリアサスペンションを構成する。
車体フレームFは、ヘッドパイプ13から後下がりに延びる左右一対の上ダウンフレーム14と、該上ダウンフレーム14よりも下方においてヘッドパイプ13から後下がりに延びた後に後方へ屈曲して延びる左右一対の下ダウンフレーム15とを備える。下ダウンフレーム15の後部は後上がりに屈曲して延びる後部傾斜部15aとされ、該後部傾斜部15aの下側に上ダウンフレーム14の後端が接合される。
上ダウンフレーム14の後部には、後上がりに傾斜する左右一対のシートレール16の前端が接合され、該シートレール16の中間部に後部傾斜部15aの上端が接合される。シートレール16の後部と後部傾斜部15aの中間部との間には筋交い状のサポートフレーム10が渡設される。これらヘッドパイプ13、上ダウンフレーム14、下ダウンフレーム15、シートレール16、及びサポートフレーム10を主に、前記車体フレームFが構成される。
車体フレームFの周囲は車体カバー19で覆われる。車体カバー19の後部上にはタンデム型の乗員用シート20が開閉可能に配設される。乗員用シート20の下方であってパワーユニットUの上方には、ヘルメット等を収容可能な物品収容箱18が配設される。
スイングユニットUは、その前部のエンジンEと後部左側の動力伝達機構Mとを一体的に設けてなる。
エンジンEは、そのクランクシャフト31を左右方向(車幅方向)に沿わせた単気筒エンジンであり、クランクケース21の前端部からシリンダ部22を前方に向けて略水平に(詳細にはやや前上がりに傾斜させて)突出させてなる。
図2を併せて参照し、クランクケース21は左右ケース半体21a,21bに分割構成される。クランクケース21の左ケース半体21aには、その後部左側から左方に張り出した後に後方に延出する左ケース本体23aが一体形成される。左ケース本体23aは、その左側に取り付く左ケースカバー23bと共に動力伝達機構Mにおける伝動ケース23を構成する。なお、クランクケース21の右側部には右ケースカバー21cが取り付けられる。
動力伝達機構Mは、エンジンEの駆動力を無段階に変速するベルト式無段変速機構24と、該ベルト式無段変速機構24の出力を減速して車軸Sに出力するギヤ式減速機構25(図3参照)とを有してなる。ベルト式無段変速機構24は伝動ケース23の前後に渡って収容され、ギヤ式減速機構25は伝動ケース23の後部右側(車幅方向内側)かつ伝動ケース23の外側ギヤケース26内に収容される。ギヤケース26からは車軸Sが右方に突出し、該車軸Sに後輪WRが取り付けられる。なお、ギヤケース26が伝動ケース23の内側に設けられてもよく、かつギヤケース26と伝動ケース23とが別体ではなく一体に設けられてもよい。
シリンダ部22は、クランクケース21の前端部に取り付けられるシリンダ本体32と、該シリンダ本体32の前端部に取り付けられるシリンダヘッド33と、該シリンダヘッド33の前端部に取り付けられるヘッドカバー33aとを主としてなる。
シリンダ本体32内にはピストン34が往復動可能に嵌装される。ピストン34はコンロッド35を介してクランクシャフト31に連結される。クランクシャフト31の左右ジャーナル31cは、左右ケース半体21a,21bにそれぞれ形成された左右軸受け部36に回転自在に支持される。
クランクシャフト31の回転動力は、前記動力伝達機構Mを介して車軸Sに伝達される。
動力伝達機構Mのベルト式無段変速機構24は、ドライブプーリ101及びドリブンプーリ102にVベルト103を巻き掛けてなり、クランクシャフト31の回転速度の変化に伴い、その回転動力に対する減速比を所定の範囲内で無段階に変化させる。ドライブプーリ101は、伝動ケース23の前部内にクランクシャフト31と同軸に配置され、その後方すなわち伝動ケース23の後部内にはドリブンプーリ102が配置される。
クランクシャフト31の右側部は、右ジャーナル31cからさらに右方に延出してジェネレータ軸31aを構成し、該ジェネレータ軸31aが右ケースカバー21c内に収容されたジェネレータ37を支持する。また、前記ジェネレータ軸31aの基端側には、シリンダヘッド33内のカムシャフト52駆動用のドライブスプロケット51が同軸に設けられる。
カムシャフト52は、シリンダヘッド33内においてクランクシャフト31と平行に(すなわち左右方向に沿って)配置され、その左右両側部がシリンダヘッド33に回転自在に支持される。カムシャフト52の左端にはドリブンスプロケット53が同軸に設けられ、該ドリブンスプロケット53とクランクシャフト31のドライブスプロケット51とにカムチェーン54が巻き掛けられることで、クランクシャフト31と同期してカムシャフト52が回転駆動する。なお、シリンダ32の左側には、カムチェーン54を収容するカムチェーン室55が設けられる。
カムシャフト52の左右中間部には吸排気カム52a,52bが並設され、これら吸排気カム52a,52bに吸気側又は排気側ロッカーアーム56a,56bの入力端が当接する。そして、前述の如くカムシャフト52が回転駆動すると、吸排気カム52a,52bのカムパターンに応じて各ロッカーアーム56a,56bが揺動し、不図示の吸排気バルブを作動させてシリンダヘッド33の吸排気ポートを開閉させる。なお、図中符号38は点火プラグを示す。
クランクシャフト31の左側部は、左ジャーナル31cからさらに左方に延出してドライブプーリ軸31bを構成し、該ドライブプーリ軸31bがベルト式無段変速機構24のドライブプーリ101を支持する。ドライブプーリ101の左側には冷却ファン107が形成され、該冷却ファン107がエンジンE駆動時にドライブプーリ101と共に回転することで、伝動ケース23の前部右側に取り付く吸気ダクト23cを介して伝動ケース23内に外気が導入され、ベルト式無段変速機構24等が強制冷却される。なお、前記吸気ダクト23c内には、変速機冷却風通路とは別にエンジン吸気通路が設けられる。
図2に示すように、ドライブプーリ101はドライブプーリ軸31b(クランクシャフト31)と一体回転するもので、その左側がドライブプーリ軸31bに対して固定される固定プーリ半体101aとされ、右側がドライブプーリ軸31bに対して軸方向で移動可能な可動プーリ半体101bとされる。各プーリ半体101a,101bは杯状をなし、該各プーリ半体101a,101b間にV溝101cが形成される。
一方、図3を併せて参照し、ドリブンプーリ102は、伝動ケース23後側に回転自在に支持されるドリブンプーリ軸104に対してスリーブ105を介して相対回転するもので、その右側がスリーブ105に対して固定される固定プーリ半体102aとされ、左側がスリーブ105に対して軸方向で移動可能な可動プーリ半体102bとされる。各プーリ半体102a,102bは杯状をなし、該各プーリ半体102a,102b間にV溝102cが形成される。
そして、これら両プーリ101,102のV溝101c,102c内には、その傾斜面に整合する無端状のVベルト103が所定の張力をもって巻き掛けられる。
ドライブプーリ101における可動プーリ半体101bは、右側すなわち固定プーリ半体101aから離間する側に付勢される。可動プーリ半体101bの内側(右側)には複数のウェイトローラ106が配設され、該ドライブプーリ101の回転停止時(クランクシャフト31の回転停止時)には、可動プーリ半体101bが固定プーリ半体101aから離間してV溝101cの左右幅を広げると共に、該V溝101cの内周側をVベルト103が巻回し、かつ可動プーリ半体101bの形状に沿って各ウェイトローラ106が内周側に案内される。
そして、ドライブプーリ101の回転時(クランクシャフト31の回転時)には、その回転速度が所定値以上になると、各ウェイトローラ106に作用する遠心力の増加によりこれらが外周側へ徐々に移動すると共に、可動プーリ半体101bが付勢力に抗して左側に徐々に移動し、V溝101cの左右幅が狭まると共にVベルト103の巻回位置がドライブプーリ101の外周側に変化する。なお、ドライブプーリ101の回転速度が減少すれば、前記回転停止時に戻るべく、各ウェイトローラ106が内周側へ徐々に移動すると共に、可動プーリ半体101bが右側に徐々に移動し、V溝101cの左右幅が広がってVベルト103の巻回位置が内周側に変化する。
一方、ドリブンプーリ102における可動プーリ半体102bは、右側すなわち固定プーリ半体102aに近接する側に付勢されており、該ドリブンプーリ102の回転停止時(ドライブプーリ101の回転停止時)には、可動プーリ半体102bが固定プーリ半体102aに近接してV溝102cの左右幅を狭めると共に、両プーリ半体102a,102bの形状に沿って外周側に案内されたVベルト103がV溝102cの外周側を巻回する。
そして、ドリブンプーリ102の回転時(ドライブプーリ101の回転時)には、前述の如くドライブプーリ101におけるVベルト103の巻回位置が外周側へ変化することで、Vベルト103の長さが一定であることから、該Vベルト103がドリブンプーリ102のV溝102cの左右幅を広げるべく可動プーリ半体102bを付勢力に抗して左側に徐々に移動させつつその巻回位置を内周側に変化させる。なお、ドリブンプーリ102の回転速度が減少すれば、前記回転停止時に戻るべく、可動プーリ半体102bが右側に徐々に移動し、V溝102cの左右幅が狭まってVベルト103の巻回位置が内周側に変化する。
このように、クランクシャフト31の回転速度すなわちエンジンEの回転数の増減に伴い、ドライブプーリ101におけるVベルト103の巻き掛け径とドリブンプーリ102におけるVベルト103の巻き掛け径とが反比例しつつ徐々に変化し、クランクシャフト31の回転動力に対する減速比が自動的かつ連続的に変化して、エンジン回転数に応じた滑らかな無段階変速がなされる。
ドリブンプーリ102の左側方には、スリーブ105とドリブンプーリ軸104との間の動力伝達を断続する遠心クラッチ108が配設される。遠心クラッチ108は、可動プーリ半体102bと対向するカップ状をなしてドリブンプーリ軸104に同軸固定されるクラッチアウタ108aと、該クラッチアウタ108a内に配置されてスリーブ105に同軸固定される円板状のインナプレート108bと、該インナプレート108bの外周部右側に拡径作動可能に取り付けられる複数のシュー108cとを有してなる。
各シュー108cは縮径方向に付勢されており、ドリブンプーリ102の回転速度が所定値以下の場合には、各シュー108cがクラッチアウタ108aから離間することで、インナプレート108bとクラッチアウタ108aとが相対回転自在となり、スリーブ105とドリブンプーリ軸104との間の動力伝達が遮断される。
一方、ドリブンプーリ102の回転速度が所定値を超えた場合には、各シュー108cが遠心力により拡径作動してクラッチアウタ108aに摩擦係合することで、インナプレート108bとクラッチアウタ108aとが一体回転可能となり、スリーブ105とドリブンプーリ軸104との間の動力伝達がなされてドリブンプーリ軸104が駆動する。
図3に示すように、ドリブンプーリ軸104に伝達された回転動力は、ギヤ式減速機構25を介してさらに減速された後に後輪WRに出力される。
ギヤ式減速機構25を収容するギヤケース26は、伝動ケース23後部右側に対向するカップ状をなして該後部右側に取り付けられる。ギヤケース26は、伝動ケース23の右側壁23eよりも右側(車幅方向内側)に突出して後輪WR内側に入り込むように設けられる。ギヤケース26の右側壁26aは伝動ケース23の右側壁23eから離間し、これら各右側壁23e,26aが各ギヤ軸27,28,29を回転自在に支持する。ギヤケース26の内部空間は、伝動ケース23の内部空間と隔離された油室とされる。
ギヤ式減速機構25は、ドリブンプーリ軸104を右方に延出して第一ギヤ軸27とし、その後方に第二及び第三ギヤ軸28,29を配置してなる。第三ギヤ軸29は車軸Sの左側部で構成される。
第一ギヤ軸27外周には第一ギヤ27aが形成され、これに噛み合う比較的大径の第二ギヤ28aが第二ギヤ軸28の右側に同軸に設けられる。第二ギヤ軸28の左側外周には第三ギヤ28bが形成され、これに噛み合う比較的大径の第四ギヤ29aが第三ギヤ軸29の左側に同軸に設けられる。これら各ギヤ27a,28a,28b,29aを介することで、ドリブンプーリ軸104の回転動力が適宜減速されて車軸Sに伝達される。
図6を併せて参照し、ギヤケース26の右側壁26aにおける車軸Sを支持するハブ部26bは、平坦状の右壁に対して右側(後輪WR側)に向けて略円錐台状に突出する。なお、図中符号39はエンジンEのスタータモータを、符号7aはリアクッション7下端部の連結部を示す。
ここで、ギヤケース26の車幅方向内側における上端側(車軸S上方)には、その右壁壁の一部を左方に変位させてなる凹部26cが形成される。凹部26cは、ハブ部26bの傾斜面の一部をも切り欠き、ギヤケース26内の第四ギヤ29aに近接するように凹設される。この凹部26c内には、例えばABS制御用に後輪WRの回転速度を検出する第一車輪速センサ71が取り付けられる。
第一車輪速センサ71は、その検出部71aを右方(後輪WR側)に突出させると共に、配線接続部71bを上方に突出させるように配置される。前記検出部71aは、後輪WRのホイール(リアホイール)内側に配設されたセンサリング(リングギヤ)71dに対向配置される。配線接続部71bに接続される配線71cは、後述のカバー部材73の延出部75に沿ってスイングユニットU前方に向けて取り回される。
また、伝動ケース23の後部上側(第一車輪速センサ71の上方かつ車幅方向外側)には、例えばエンジン制御用にギヤ式減速機構25のギヤ回転速度から後輪WRの回転速度を検出する第二車輪速センサ72が取り付けられる。第二車輪速センサ72は、不図示の検出部を伝動ケース23内に臨ませると共に、配線接続部72bを上方に突出させるように配置される。配線接続部72bに接続される配線72cは、前記配線71c同様、カバー部材73の延出部75に沿ってスイングユニットU前方に向けて取り回される。
ここで、図4,5に示すように、スイングユニットUの後部上側には、伝動ケース23の後部上端部とギヤケース26の上端部とに跨るようにカバー部材73が取り付けられる。カバー部材73は、例えば樹脂による一体形成品であり、前記両車輪速センサ71,72を覆うカバー本体74と、該カバー本体74の上端部前側から前方に延出する延出部75とを有してなる。
カバー本体74は、第一車輪速センサ71を後方から覆う後壁74aと、前記検出部71aの貫通孔を有して第一車輪速センサ71を右方(車幅方向内側)から覆う右側壁74bと、車幅方向内側が下がるように傾斜して第一車輪速センサ71を上方から覆う傾斜壁74cとを有する。後壁74aの後方には伝動ケース23に対する下段後取り付け部76が設けられ、傾斜壁74cの前後にはギヤケース26に対する上段前後取り付け部77がそれぞれ設けられる。
第一車輪速センサ71は、前記凹部26c内に配設されることで、その左方(車幅方向外側)、前方、及び下方を凹部26cで覆われており、カバー本体74(カバー部材73)は、第一車輪速センサ71の周囲を残りの三方から覆うのみの比較的簡素な構成とされる。なお、カバー部材73が伝動ケース23又はギヤケース26の一方にのみ取り付けられる構成であってもよい。
カバー本体74の上部には、上段後取り付け部77の車幅方向外側に連なって第二車輪速センサ72を覆う上カバー部78が形成される。上カバー部78は、第二車輪速センサ72をその上方、後方、及び左右両側から覆うもので、第二車輪速センサ72の前方において伝動ケース23との間に所定の間隙Kを形成し、該間隙Kを通じて第二車輪速センサ72の配線72cを外部に引き出し可能であり、かつ第一車輪速センサ71の配線71cも同様に引き出し可能である(図6参照)。
カバー部材73の延出部75は帯状をなし、伝動ケース23上面に沿って前方に延びることで、該伝動ケース23上に所定高さの立壁の形成する。この延出部75の例えば左側面に所定の配線クリップを介して支持されつつ、前記各車輪速センサ71,72の配線71c,72cが取り回されて前方に延出する。
ところで、図3に示すように、前記ドリブンプーリ軸104の左端部は、ボールベアリング81を介して左ケースカバー23b内側に回転自在に支持される。左ケースカバー23b内側には、右方(ドリブンプーリ軸104側)に開放するカップ状をなすベアリング支持部82が設けられ、該ベアリング支持部82の開放側(右側)に前記ボールベアリング81が嵌合保持される。
図7を併せて参照し、ボールベアリング81は、伝動ケース23内への油分の流出を防ぐため、その軸方向両側においてアウタレース83及びインナレース84間にオイルシール85を有して両レース83,84間にグリスを封入したシールベアリングとされる。このボールベアリング81を保持した状態で、ベアリング支持部82内には閉空間Hが形成される。この閉空間Hの温度上昇を防止するべく、該ベアリング支持部82には所定のブリージング構造が適用される。
すなわち、図8〜10を併せて参照し、ボールベアリング81の軸方向両側において、アウタレース83及びインナレース84の少なくとも一方とオイルシール85との間には、シール内外(ベアリング内外)から隔離されてベアリング周方向に沿って延びる環状の連通路86がそれぞれ形成される。また、各連通路86における例えば1/4周程度離間した二箇所の部位には、当該連通路86とシール内又はシール外とを連通する内外連通口87,88がそれぞれ形成される。
これにより、ベアリング支持部82内の空気は、ベアリング支持部82内側の外連通口88から連通路86を通じて内連通口87に至り、鋼球89間を経てベアリング支持部82外側(伝動ケース23内側)に至った後、ベアリング支持部82外側の内連通口87から連通路86を通じて外連通口88に至り、ベアリング支持部82外すなわち伝動ケース23内に至る。他方、ベアリング支持部82外の空気は、上記と逆の経路でベアリング支持部82内に至る。
このようなラビリンス構造の呼吸経路を介してベアリング支持部82内外を連通させることで、ボールベアリング81内のグリスの流出を防止した上で、ベアリング支持部82内の閉空間Hの温度上昇を防止し、ボールベアリング81の作動を長期に渡って良好に保つことが可能である。
なお、上記ブリージング構造としては、例えば図11に示すように、ベアリング支持部82内周にその内外を連通させるべく凹状の連通路86’を形成してもよい。
以上説明したように、上記実施例におけるセンサカバー構造は、エンジンEの駆動力を伝達するベルト式無段変速機構24を収容する伝動ケース23を有し、前記伝動ケース23の前部が車体フレームFに揺動可能に支持されると共に、該伝動ケース23の後部には後輪WRの車軸Sが支持され、かつ該伝動ケース23の後部には前記ベルト式無段変速機構24の出力を前記車軸Sに伝達する各ギヤ27a,28a,28b,29a及びこれらを収容するギヤケース26が設けられ、前記ギヤケース26には、前記後輪WRの回転速度を検出するべく該後輪WR内側に一体回転可能に設けられたセンサリング71dと対向する第一車輪速センサ71が取り付けられる自動二輪車1に適用されるものであって、前記ギヤケース26の上端側に、該ギヤケース26内の第四ギヤ29aに近接するように凹部26cが形成され、該凹部26c内に前記第一車輪速センサ71が配置されるものである。
この構成によれば、ギヤケース26内の第四ギヤ29aと干渉しない程度に凹部26cを形成し、該凹部26c内に第一車輪速センサ71を取り付けることで、第一車輪速センサ71を車軸Sに近付けて配置でき、ギヤケース26周りをコンパクトに設定できると共に、第一車輪速センサ71を車軸Sに近付けることができ、後輪WR内側のセンサリング71dを小径化できる。これにより、リアホイール形状及びバネ下重量への影響を抑えることができる。また、第一車輪速センサ71がギヤケース26の上端側において凹部26c内に配置されることで、簡素な構成で第一車輪速センサ71に対する路面からの跳ね上げ等を抑えると共に、第一車輪速センサ71の着脱を容易にしてメンテナンス性を向上できる。
また、上記センサカバー構造においては、前記伝動ケース23及びギヤケース26に跨って取り付けられて前記第一車輪速センサ71を覆うカバー部材73を有し、前記カバー部材73が、前記伝動ケース23に沿って前方に延出して前記第一車輪速センサ71の配線71cを支持することで、カバー部材73が凹部26cと共に第一車輪速センサ71を覆うこととなり、カバー部材73を簡素化した上で第一車輪速センサ71全体を覆うことができる。また、カバー部材73の前方への延出部75に第一車輪速センサ71の配線71cを支持する機能を具備させることで、設計の合理化による部品点数の削減を図ることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えばエンジンと動力伝達機構(伝動ケース)とを相対揺動可能として伝動ケースのみを車体フレームに揺動可能に支持した構成としてもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車に限らず、三輪又は四輪の車両にも適用できることはもちろん、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のエンジンの展開断面図である。 上記自動二輪車の動力伝達機構の展開断面図である。 上記動力伝達機構の伝動ケースを斜め後上方かつ車幅方向外側から見た斜視図である。 上記伝動ケースを斜め後上方かつ車幅方向内側から見た斜視図である。 図5におけるセンサカバー部材を取り外した状態の要部拡大図である。 上記伝動ケースが支持するボールベアリングの正面図である。 図7におけるA断面図である。 図7におけるB断面図である。 図7におけるC断面図である。 上記伝動ケースのベアリング支持部の変形例を示す正面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
E エンジン
F 車体フレーム
WR 後輪
S 車軸
23 伝動ケース
24 ベルト式無段変速機構(ベルト式変速機)
26 ギヤケース
26c 凹部
27a 第一ギヤ(ギヤ)
28a 第二ギヤ(ギヤ)
28b 第三ギヤ(ギヤ)
29a 第四ギヤ(ギヤ)
71 第一車輪速センサ(車輪センサ)
71c 配線
71d センサリング
73 カバー部材



Claims (2)

  1. エンジンの駆動力を伝達するベルト式変速機を収容する伝動ケースを有し、前記伝動ケースの前部が車体フレームに揺動可能に支持されると共に、該伝動ケースの後部には後輪の車軸が支持され、かつ該伝動ケースの後部には前記ベルト式変速機の出力を前記車軸に伝達するギヤ及びこれを収容するギヤケースが設けられ、前記ギヤケースには、前記後輪の回転速度を検出するべく該後輪内側に一体回転可能に設けられたセンサリングと対向する車輪速センサが取り付けられる車両のセンサカバー構造において、
    前記ギヤケースの上端側に、該ギヤケース内のギヤに近接するように凹部が形成され、該凹部内に前記車輪速センサが配置されることを特徴とするセンサカバー構造。
  2. 前記伝動ケース及びギヤケースの少なくとも一方に取り付けられて前記車輪速センサを覆うカバー部材を有し、前記カバー部材は、前記伝動ケースに沿って前方に延出して前記車輪速センサの配線を支持することを特徴とする請求項1に記載のセンサカバー構造。

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