JP4737534B2 - ヒートポンプシステム - Google Patents

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本発明は、ガスエンジンと、ガスエンジンにより駆動される圧縮機と、ガスエンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力により駆動される電動圧縮機とを備えたヒートポンプを複数台備えたヒートポンプシステムに関する。
電動ヒートポンプは、かつては、電動モータの回転数が固定されていた。しかし、近年、インバータ技術の進歩により、回転数を自在に変更することが可能となっている。
その結果、インバータ制御の電動ヒートポンプは、ガスヒートポンプと比較した場合に、回転数の幅が大きく取れるため部分負荷に対応し易いメリットを享受するに至っている。
また、電動ヒートポンプは、部分負荷においても効率良く運転することが出来て、以前に比較してインバータやモータ自体の単価が安いことから、容量の小さなインバータ及びモータを複数組み合わせたヒートポンプシステムが提案されている。その様な(インバータ及びモータを複数組み合わせた)ヒートポンプシステムは、負荷の種類が多く、負荷変動が頻繁に要求されるような場合に、適切に対処することの出来るのである。
これに対して、例えば、図10に示す様なガスヒートポンプ(以下、「GHP」と記す)は、定格出力の50%以下の出力を効率良く出すことが出来ないため、部分負荷時にエンジン出力を絞り切れず、効率が低い運転を余儀なくされてしまう、という問題を抱えている。
そのため、GHPは、部分負荷における効率の点から、インバータ付き電動式ヒートポンプ(以下、「EHP」と記す)に差をつけられているのが実情である。
ここでGHPの場合、ターンダウン(最高回転数と最低回転数の比)は1/2程度である。具体的には、ガスエンジンは凡そ1000rpm〜2000rpmの回転数範囲で運転される。このターンダウンにおける比(1:2程度)は、インバータ付きEHPのターンダウンに比較して、その変動範囲が小さい。すなわち、インバータ付きEHPのターンダウンに比較して、ガスエンジンのターンダウンは小さいのである。これは、ガスエンジンの寿命向上のため、ガスエンジンではターンダウンを余り大きくしないという理由による。
図10の例では、出力56kWのガスエンジン1が1台に対して、消費馬力28kWのコンプレッサ2が2台組み合わされる。2台のコンプレッサ2は、図示では明確ではないが、ベルトによってガスエンジン1の回転がコンプレッサ2に伝達される。尚、コンプレッサ2の駆動、非駆動は図示しないクラッチ機構によって行われる。
コンプレッサ2を2台装備したのは、負荷(例えば、空調負荷)が50%以下となった場合、何れか1方のコンプレッサ2のみを稼働させて、他方のコンプレッサ2を停止することにより、適切なコンプレッサ2容量を確保するためである。
ところで、GHPにおけるガスエンジンは、負荷が高いほど効率が上がる。換言すれば、エンジン負荷が減少すれば効率は降下する。例えば、エンジン負荷を定格出力の1/2とすれば、ガスエンジンの熱効率は定格出力時の35%から25%まで落ち、熱効率は凡そ3割のダウンとなる。
上述したように、図10のシステム構成(ガスエンジン1台とコンプレッサ2台の組み合わせ)の場合、負荷(例えば、空調負荷)が定格負荷の1/2以下の場合には、コンプレッサを減数運転すれば良い訳であるが、ガスエンジン1は負荷が減ることによって効率低下をきたす。即ち、ヒートポンプとしての(部分負荷時における)効率の低下に繋がる。
この様なGHPにおける部分負荷時の効率低下の問題もあって、インバータ制御の電動ヒートポンプ(インバータ付きEHP)は、部分負荷時には効率面でGHPを凌駕している。
上述した問題(部分負荷時はEHPの方が効率が良い、という問題)に対して、図11で示す様に、発電機3及び電動コンプレッサ4とガスエンジン1とを組み合わせたハイブリットシステムが提案されている。
図11において、ハイブリッドヒートポンプシステムは、定格出力が56kWの1台のガスエンジン1と、ガスエンジン駆動の1台のコンプレッサ2(例えば消費馬力が56kW)と、発電能力が9.9kWの1台の発電機3と、インバータ5制御で、消費馬力が28kWの電動コンプレッサ4とで構成されている。
係るハイブリットシステムでは、負荷が高い場合には、ガスエンジン駆動のコンプレッサ2をガスエンジン1で駆動し、負荷が低い場合には、発電機3をガスエンジン1に接続して発電機3で発電し、その発電電力で、インバータ5を介して電動コンプレッサ4を駆動している。
しかし、電動コンプレッサ4の電源電力をガスエンジン1で発電した場合には、ガスエンジン1に対する負荷が小さく、ガスエンジン1の効率は低くなってしまう。
従って、システムの負荷が小さな場合には、電動コンプレッサ4の電源は、商用電源に頼らざるを得ず、契約電力を押し上げることとなる。
その他の従来技術として、例えば、複数台の発電機を並列に接続して、自動的に負荷を分担させるシステムが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係るシステムは設置作業の安全性の改善と、誤作業による不具合の改善を目的とするものであり、部分負荷時或いは回転数が低い領域におけるガスエンジンの効率低下という上述した問題に対処するものではない。
特開平9−195811号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、負荷が小さくてもガスエンジンの効率を低下させずに運転することが出来るヒートポンプシステムの提供を目的としている。
本発明によれば、ガスエンジン(1)とそのガスエンジン(1)で駆動される圧縮機(2)とそのガスエンジン(1)で駆動される発電機(3)とその発電機(3)で駆動される電動圧縮機(4)とよりなるヒートポンプ(HP1〜HP3)を複数台備え、それらの電動圧縮機(4)はそれぞれ負荷(21、22、23)に接続されているヒートポンプシステムにおいて、各発電機(3)は他のヒートポンプの電動圧縮機(4)と駆動電源供給ライン(E1〜E6)によって接続され、前記各負荷(21、22、23)の負荷センサと接続されて稼動するガスエンジン(1)を決定する制御手段(10)を設け、その制御手段(10)は各ヒートポンプの負荷を検出し(S2)、負荷がガスエンジンの駆動領域(W2)よりも小さいヒートポンプを選択し(S4)、ピックアップされたヒートポンプの負荷の総和を求め(S5)、発電運転を行うガスエンジンの台数を決定し(S6)、発電運転するヒートポンプを決定し(S7)、発電運転するヒートポンプ以外のヒートポンプのガスエンジンを停止させ、そのガスエンジンを停止したヒートポンプの電動圧縮機に駆動電源供給ラインを発電運転するヒートポンプの発電出力に接続する(S8)機能を有している。
上述する構成を具備する本発明のヒートポンプシステムによれば、負荷がガスエンジン(1)の運転領域よりも小さいヒートポンプ(HP1〜HP3の内の何れか)が複数存在する場合に、当該複数のヒートポンプ(負荷がガスエンジン1の運転領域よりも小さいヒートポンプ:HP1〜HP3)のうち所定のヒートポンプ(HP1〜HP3の内の何れか)におけるガスエンジン(1)のみを稼動し、稼動しているガスエンジン(1)により駆動される発電装置(3)の発電出力により当該複数のヒートポンプ(負荷がガスエンジンの運転領域よりも小さいヒートポンプ:HP1〜HP3)の電動圧縮機(4)を駆動しているので(請求項1、3)、各々のヒートポンプにおけるガスエンジン(1)は、定格出力近傍で運転するか、運転停止するかの何れかである。
すなわち、ガスエンジン(1)は効率の悪い部分負荷運転はすることが無くなり、効率が良い負荷領域における運転のみを行うことになる。その結果、稼動しているガスエンジンにおける運転効率は常に良好となり、上述した部分負荷における効率が低いという問題が解消する。その結果、ランニングコストの削減が可能となる。
そして、(効率が良い負荷領域で)稼動しているガスエンジンによって駆動される発電装置(3)の発電出力が複数の電動圧縮機(4)へ供給され、電動圧縮機(4)が駆動することにより、当該複数のヒートポンプにおける負荷に対処するので、空調機として要求される仕事は、確実に実行される。
ここで、従来のEHPシステムでは、冷媒回路により冷媒流量を制御していたが、従来のEHPシステムでは、冷媒が漏れた場合の安全性を考慮して、1つのシステムにおける冷媒循環量に制約が設けられていた。そのため、多数のヒートポンプの負荷を1つのヒートポンプで賄うことは、冷媒循環量の制約と抵触してしまうので、許されなかった。例えば、従来のEHPシステムでは、一つのヒートポンプが負える負荷としては、最大でも2台のヒートポンプの負荷までであった。
これに対して本発明では、多数のヒートポンプにおける消費電力を、各ユニット間の電力供給回路で出力をやりとりすることによって、それよりも少ない数のヒートポンプユニットの発電出力で賄うことが出来る。そして、電力供給については、冷媒循環量のような量的な制限は存在しないので、多数のヒートポンプにおける負荷を単一のガスエンジンの発電装置によって賄ったとしても、上述した様な規制には抵触しないのである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1を参照して、本発明の実施形態におけるヒートポンプシステムの全体構成を説明する。
図1において、本発明に係るヒートポンプシステムは、3台のヒートポンプHP1、HP2、HP3を備えている。
各ヒートポンプHP1〜HP3の構成は共通である。以下、ヒートポンプHP1を例にとって、ヒートポンプの構成を説明する。
ヒートポンプHP1は、ガスエンジン1と、ガスエンジン1で駆動されるガスエンジン駆動コンプレッサ2と、ガスエンジン1で駆動される発電機3と、その発電機3で発電された電力で駆動される電動コンプレッサ4、とによって構成されている。
ガスエンジン駆動コンプレッサ2と空調負荷21とは、冷媒循環ライン(図示では1本のラインで示しているが、実際には、循環ラインとなっている)L1で接続されており、例えば、ガスエンジン駆動コンプレッサ2で圧縮された気相冷媒が凝縮し、減圧された後に、空調負荷21の図示しない室内機(例えば蒸発機)に送られ、室内冷房に供されて蒸発して、ガスエンジン駆動コンプレッサ2に戻る。
また、電動コンプレッサ4と空調負荷21とは冷媒循環ライン(図示では1本のラインで示しているが、実際には、循環ラインとなっている)L2で接続されており、例えば、電動コンプレッサ4で圧縮された気相冷媒が、凝縮し、減圧された後に、空調負荷21の図示しない室内機(例えば蒸発機)に送られ、室内冷房に供され供されて蒸発して、電動コンプレッサ4に戻る。
ヒートポンプHP2及びヒートポンプHP3もヒートポンプHP1と同様に構成されている。ヒートポンプHP2は空調負荷22を負担し、ヒートポンプHP3は空調負荷23を負担している。
そして、ヒートポンプHP2のガスエンジン駆動コンプレッサ2は、冷媒循環ラインL3で空調負荷22と冷媒が循環可能に接続されており、ヒートポンプHP2の電動コンプレッサ4は、冷媒循環ラインL4で空調負荷22と冷媒が循環可能に接続されている。
また、ヒートポンプHP3のガスエンジン駆動コンプレッサ2は冷媒循環ラインL5で空調負荷23と冷媒が循環可能に接続されており、ヒートポンプHP3の電動コンプレッサ4は、冷媒循環ラインL6で空調負荷23と冷媒が循環可能に接続されている。
各ヒートポンプの発電機3は、他のヒートポンプの電動コンプレッサ4と、駆動電源供給ラインE1〜E6によって接続されており、一つのヒートポンプの発電機3で発電された電力が、他のヒートポンプにおける電動コンプレッサ4の駆動源として使われる様に構成されている。
具体的には、ヒートポンプHP1の発電機3は、駆動電源供給ラインE1によりヒートポンプHP2の電動コンプレッサ4と接続され、駆動電源供給ラインE2によりヒートポンプHP3の電動コンプレッサ4と接続されている。
ヒートポンプHP2の発電機3は、駆動電源供給ラインE3によりヒートポンプHP3の電動コンプレッサ4と接続され、駆動電源供給ラインE4によりヒートポンプHP1の電動コンプレッサ4と接続されている。
ヒートポンプHP3の発電機3は、駆動電源供給ラインE5によりヒートポンプHP2の電動コンプレッサ4と接続され、駆動電源供給ラインE6によりヒートポンプHP1の電動コンプレッサ4と接続されている。
図示のヒートポンプシステムは、制御手段であるコントロールユニット10を備えている。このコントロールユニット10は、第1のヒートポンプHP1の空調負荷21と入力信号ラインSi1で接続され、第2のヒートポンプHP2の空調負荷22と入力信号ラインSi2で接続され、第3のヒートポンプHP3の空調負荷23と入力信号ラインSi3で接続されている。
また、コントロールユニット10は、第1のヒートポンプHP1と制御信号ラインSo1で接続され、第2のヒートポンプHP2と制御信号ラインSo2で接続され、第3のヒートポンプHP3と制御信号ラインSo3で接続されている。
次に、コントロールユニット10の詳細構成を図2に基づいて説明する。
図2において、コントロールユニット10は、負荷決定手段11と、比較手段12と、加算手段13と、稼働ガスエンジン決定手段14と、制御信号発生手段15と、記憶手段であるデータベース16とを備えている。
負荷決定手段11は、各ヒートポンプHP1〜HP3に対応する空調負荷21〜23の図示しない負荷検出手段(負荷センサ)と入力信号ラインSi1〜Si3で接続されており、各ヒートポンプHP1〜HP3に対応する空調負荷21〜23の負荷情報を受信している。
データベース16には、各ヒートポンプHP1〜HP3のガスエンジン1の定格負荷、駆動領域の閾値、及び、稼働するガスエンジン1の優先順位を決定する規則(ルール)が記憶されている。
比較手段12は、負荷決定手段11からの稼動中のガスエンジン1及びその負荷情報(以上、符号C1)を比較し、データベース16のデータ内容(符号C4)をも参照して、ガスエンジンの駆動領域(図4のW2)よりも負荷が小さいガスエンジン1(負荷が図4の領域W1)を特定する。
加算手段13は、定められたガスエンジンの駆動領域(図4のW2)よりも負荷が小さいガスエンジン1(負荷が図4の領域W1)の負荷の合計を演算する。
稼働ガスエンジン決定手段14は、加算手段13からのデータ及びデータベース16のデータ(稼働ガスエンジン1をどれにするかの優先順位を決めたルール)を参照して、ヒートポンプH1〜H3における何れのガスエンジン1を稼働するのかを決定する。
制御信号発生手段15は、稼働ガスエンジン決定手段14で決定された稼働ガスエンジン1に対して、稼働信号を発信する。稼働ガスエンジン1を有するヒートポンプ以外のヒートポンプに対しては、ガスエンジンの停止信号を送信すると共に、電動コンプレッサ4に対して駆動源、すなわち稼動するガスエンジン1に直結した発電機3を特定する制御信号を発信する。
制御信号発生手段15から上述した信号が発信される事により、稼働ガスエンジン1を有するヒートポンプのみが稼動して、それ以外のヒートポンプにおけるガスエンジン1が停止する。それと共に、各ヒートポンプHP1〜HP3の電動コンプレッサ4が、稼働ガスエンジン1と直結する発電機3から電力が供給される様になる。
図3は、図1における各ヒートポンプ(図示の例ではヒートポンプHP1)の構成を、各ヒートポンプ間の係わり方も含めて具体的に示した図である。
図3では、ガスエンジン1の定格出力は56kW、ガスエンジン駆動のコンプレッサ2の定格消費馬力は56kW、発電機3の定格発電出力は9.9kW、電動コンプレッサ4の定格消費馬力は28kWである。
図3において、ガスエンジン1駆動のコンプレッサ2は、動力伝達手段D1によってガスエンジン1と接続されている。動力伝達手段D1の端部には、図示しないクラッチ機構が介装されていて、図示しないクラッチ機構によりガスエンジン1の駆動力をコンプレッサ2に対して伝達し(「接」)、或いは遮断する(「断」)様に構成されている。
また発電機3は、動力伝達手段D2によってガスエンジン1の出力軸と接続されているが、動力伝達手段D2の端部には、図示しないクラッチ機構が介装されていて、ガスエンジン1の駆動力を発電機3に伝達し(「接」)、或いは遮断する(「断」)する様に構成されている。その他の構成については、図1で説明したのと同様である。
図4は、運転負荷と、駆動するコンプレッサとの関係をイメージとして示した図である。図4の横軸の数値は負荷の大きさ、或いはユニットの定格出力又は定格消費馬力を示している。
例えば、空調負荷が28kW〜56kWの間(図4のW2の領域で、従来例(図10)では2台のコンプレッサを稼働していた領域)であれば、ガスエンジン1を稼働し、その駆動力でガスエンジン駆動のコンプレッサ2を運転する。
一方、空調負荷が28kW以下(図4のW1の領域)であれば、ガスエンジン1で発電機3を駆動し、発電された発電電力によって電動コンプレッサ4を駆動する。
図4で空調負荷が28kW以下(図4のW1の領域)の場合、図示の実施形態によれば、発電機3による発電電力は、当該ヒートポンプの電動コンプレッサ4のみならず、他のヒートポンプにおける電動コンプレッサ4に投与する場合がある。図示の実施形態における制御の詳細については、図8及び図9の制御フローチャートを参照して後述する。
図4において、負荷がガスエンジン1の定格出力を超えた場合(図4のW3〜W5の領域)には、W3の領域に関しては、ガスエンジン1でガスエンジン駆動コンプレッサ2を駆動し、ガスエンジン1の定格出力を超える部分(W4、W5)については、商用電力で電動コンプレッサ4を稼働する。
図示の例では、ヒートポンプ1台当りの負荷能力は84kWである。
ここで、領域W4は、電動コンプレッサ4を商用電力で駆動する領域であり、電動コンプレッサ4を円滑にスタートさせるために、所定値以上の電力を投入するために設けている領域である。
図5及び図6は、図示の実施形態における制御原理を模式化して示している。
図5は、図示のヒートポンプシステムを構成する各ヒートポンプHP1〜HP3が、ガスエンジン駆動領域(図4のW2)以上の負荷の存在下で、ガスエンジン1が稼働している状態を模式的に示した図である。
図5及び図6において、稼働している機器(稼動しているガスエンジン1、ガスエンジン駆動コンプレッサ2、電動コンプレッサ4)は太線の枠で囲って、表現されている。
なお、図5においては、「GHP」なる符号はガスエンジン1及びガスエンジン駆動コンプレッサ2を示しており、図6では「GHP」なる符号はガスエンジン1のみを示している。そして、符号「EHP」は、図5及び図6において電動コンプレッサ4を示している。
図6は、3つのヒートポンプ(HP1〜HP3)における負荷が、全てガスエンジン駆動領域(図4における28kWのライン)よりも小さく、3つのヒートポンプ(HP1〜HP3)の電動コンプレッサ4を単一の発電機3(図6のHP1のガスエンジン1に直結した発電機3)で駆動している状態を示している。
ここで、各ヒートポンプの発電機3における余剰電力を外部に供給することも考えられるが、コージェネレーションシステムと同様な手続きが要求されるので、手続的な労力が必要となる。
そのため、図示の実施形態では、図6の様に、複数のヒートポンプ(ハイブリットユニット)の内の1台のガスエンジンのみを効率の良い負荷レベル(図4における領域W2)で駆動し、発電機3を稼動して、その発電出力により、3台のヒートポンプ(ハイブリットユニット)における電動コンプレッサ4を駆動する。
図7は、図6で示した状態を具体的な数値例として示した図である。但し、図7におけるヒートポンプHP1、HP2、HP3の配置は、図6とは異なっている。
各ヒートポンプの負担する空調負荷は、例えば何れも5HP(5馬力)である。従って、各ヒートポンプの電動コンプレッサ3の消費電力も同じ3.3kWである。この消費電力全てをヒートポンプHP1のガスエンジン1で同ヒートポンプ(HP1)の発電機3を駆動して得た発電電力9.9kWで賄うのである。
次に、図8に基づいて、本実施形態のヒートポンプシステムの運転制御方法を説明する。
図8において、コントロールユニット10は、ヒートポンプH1〜H3より成るヒートポンプシステムが作動しているか否かを判断して(ステップS1)、作動していれば(ステップS1のYES)、ステップS2に進み、作動していなければ、そのまま制御を停止する。
ステップS2では、各ヒートポンプに設けた図示しない負荷センサから各ヒートポンプの負荷を検出する。ステップS2で検出された負荷情報から、先ず、停止しているヒートポンプは制御の対象外とされる(ステップS3)。
そして、負荷がエンジン駆動領域(図4のW2)よりも小さいヒートポンプを選択する(負荷が図4の領域W1のヒートポンプをピックアップ:ステップS4)。換言すれば、負荷をガスエンジンで処理しているヒートポンプ(負荷がエンジン駆動領域W2以上であるヒートポンプ)は、制御の対象外とする(ステップS4)。すなわち、負荷が小さく、GHPではなくEHPで処理しなくてはならないユニットが、図8で示す制御の対象となる。
ステップS4は、具体的には、コントロールユニット10の比較手段12は、前記負荷情報と、データベースに記憶されたデータから、予め定めたエンジン駆動領域(図4の領域W2)よりも負荷が小さいか否かを判断することにより、行われる。
なお、ステップS3とステップS4の順序を逆にしても良い。
次に、ピックアップされたヒートポンプの負荷の総和をコントロールユニット10の加算手段13で求める(ステップS5)。
ステップS6では、発電運転を行うガスエンジンの台数を決定する。即ち、例えば、当該ヒートポンプシステムが負う負荷が、1台の発電機定格負荷の120%であれば、2台のガスエンジン1及び発電機3を稼働させ、1台は停止させておく。
或いは、当該ヒートポンプシステムが負う負荷が、1台の発電機定格負荷の100%以下であれば、1台のガスエンジン1及び発電機3を稼働させ、2台は停止させておく。
次の、ステップS7では、「所定のルール」に従って、発電運転をするヒートポンプを決定する。
予め定められたルール(所定のルール)に則って定められたガスエンジンのみが稼動して発電運転を行い、それ以外のヒートポンプ(EHPで負荷を処理しているヒートポンプであって、ガスエンジンが駆動しない様に決定されたヒートポンプ)のガスエンジンは停止させる。
この場合、ステップS8で説明するように、EHPで負荷を処理している全てのヒートポンプで電動コンプレッサ4の駆動に必要な全ての電流は、予め定められたガスエンジン1(発電運転を行っているガスエンジン)の発電装置3から供給される様に、電力供給系(E1〜E6)を切り換える。
ここで、「所定のルール」の代表例としては、例えば、以下の3つが挙げられる。
(1) 累積運転時間の少ないガスエンジンを優先的に稼働する。
(2) 稼働の優先順位を所定期間(例えば1週間)毎に変更する。
(3) 稼働するガスエンジンを、特定のヒートポンプのものに固定する。
上記(1)は、ガスエンジンの寿命の均等化が狙いである。但し、上述した所定の規則或いはルールとしては、上記(1)〜(3)の何れであっても良い。
発電運転を行うガスエンジンを定める時点において稼動していないヒートポンプのガスエンジン(停止しているガスエンジン)は、上述した通り、そもそも制御の対象外であるので、その様なヒートポンプ或いはガスエンジンは、稼動するガスエンジンとしては選択されない。
ステップS8では、発電運転を行うヒートポンプ以外のヒートポンプにおけるガスエンジン1を停止させ、停止したガスエンジン1を有するヒートポンプの電動コンプレッサ4の駆動電源供給ライン(図1のE1〜E6の内の該当するライン)を、発電運転するヒートポンプの発電出力に接続する。
次のステップS9では、稼動しているガスエンジン1によって発電機3を駆動して、発電運転を開始する。ステップS10では、コントロールユニット10によって時間を計測して、制御サイクル時間が経過するのを待ち(ステップS10のループ)、制御サイクル時間が経過したならば(ステップS10がYES)再びステップS1に戻り、ステップS1以下を繰り返す。
次は、図9を参照して、各々のヒートポンプにおいて、負荷がガスエンジン1の定格値を上回る場合の制御(負荷が図4におけるW3〜W5の領域にあるヒートポンプの制御)を説明する。
先ず、ステップS11で、負荷(例えば空調負荷)を検出する。そしてステップS12に進み、空調負荷がガスエンジン1の定格出力を超えているか否かを判断する。
空調負荷がガスエンジン1の定格出力を超えていれば(ステップS12でYES)、ステップS13に進む。空調負荷がガスエンジン1の定格出力以下ならば(ステップS12でNO)、ステップS14まで進む。
ステップS13では、商用電源より電力を供給して電動コンプレッサ4を作動させる。そして、ステップS14に進み、制御サイクル時間が経過するのを待ち(ステップS14がNOのループ)、制御サイクル時間が経過したならば(ステップS14がYES)、ステップS15にすすむ。
ステップS15では、コントロールユニット10は、制御を終了するか否かを判断する。制御を終了するのであれば(ステップS15でYES)、そのまま終了する。一方、制御を続けるのであれば(ステップS15でNO)、ステップS11まで戻り、再びステップS11以下を繰り返す。
係る構成及び制御方法の本実施形態によれば、各ヒートポンプのガスエンジン1は、図4における領域W2以上の負荷レベル(定格負荷近傍の負荷レベル)で運転するか、運転停止するかの何れかである。すなわち、ガスエンジン1は効率の悪い部分負荷運転をしなくても良いのである。
これにより、部分負荷運転時の効率が良くないというGHPの問題点を解消することこととなる。このことは、ランニングコストの削減にも繋がるのである。
従来のEHPシステムでは、冷媒回路により冷媒流量を制御していたが、冷媒が漏れた場合の安全確保のため、1つのシステムにおける冷媒循環量に制約があり、多数のヒートポンプの負荷を1つのヒートポンプで賄うことは不可能であった。
これに対して、図示の実施形態では、多数のヒートポンプにおける電動コンプレッサ4の消費電力を、一部のガスエンジン1及び発電機3で発生し、且つ、各ヒートポンプ間の電力供給回路で電力をやりとりすることによって、電動コンプレッサが稼動しているヒートポンプの数よりも少ない数のヒートポンプの発電出力で賄うことが出来る。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
本発明の実施形態の全体構成を示したブロック図。 本発明の実施形態に関するコントロールユニットの詳細構成図。 図1におけるヒートポンプHP1の構成を具体的に示した図。 本実施形態に関し、運転負荷と駆動ユニットとの関係をイメージで示した図。 個々のヒートポンプがガスエンジン駆動領域以上の負荷で運転している状態を示した模式図。 1つのヒートポンプで発電した電力で他の2つのヒートポンプの電動コンプレッサを駆動する状態を示した図。 図6で示す状態を具体的な数値例として示した図。 本発明の制御方法を説明する制御フローチャート。 個々のヒートポンプにおいて、負荷がガスエンジン定格値を超えた場合の制御方法を示したフローチャート。 1台のガスエンジンで2台のコンプレッサを駆動する従来技術のヒートポンプの構成図。 従来技術のハイブリッドヒートポンプの構成図。
符号の説明
1・・・ガスエンジン
2・・・ガスエンジン駆動コンプレッサ
3・・・発電機
4・・・電動コンプレッサ
5・・・空調負荷
10・・・制御装置/コントロールユニット
11・・・負荷決定手段
12・・・比較手段
13・・・加算手段
14・・・稼働ガスエンジン決定手段
15・・・制御信号発生手段
16・・・記憶手段/データベース
HP1、HP2、HP3・・・ヒートポンプ
L1、L2・・・ヒートポンプ1の冷媒循環ライン
L3、L4・・・ヒートポンプ2の冷媒循環ライン
L5、L6・・・ヒートポンプ3の冷媒循環ライン
E1・・・ヒートポンプ1からヒートポンプ2への駆動電源供給ライン
E2・・・ヒートポンプ1からヒートポンプ3への駆動電源供給ライン
E3・・・ヒートポンプ2からヒートポンプ3への駆動電源供給ライン
E4・・・ヒートポンプ2からヒートポンプ1への駆動電源供給ライン
E5・・・ヒートポンプ3からヒートポンプ2への駆動電源供給ライン
E6・・・ヒートポンプ3からヒートポンプ1への駆動電源供給ライン
Si1〜Si3・・・入力信号ライン
So1〜So3・・・制御信号ライン

Claims (1)

  1. ガスエンジンとそのガスエンジンで駆動される圧縮機とそのガスエンジンで駆動される発電機とその発電機で駆動される電動圧縮機とよりなるヒートポンプを複数台備え、それらの電動圧縮機はそれぞれ負荷に接続されているヒートポンプシステムにおいて、各発電機は他のヒートポンプの電動圧縮機と駆動電源供給ラインによって接続され、前記各負荷の負荷センサと接続されて稼動するガスエンジンを決定する制御手段を設け、その制御手段は各ヒートポンプの負荷を検出し、負荷がガスエンジンの駆動領域よりも小さいヒートポンプを選択し、ピックアップされたヒートポンプの負荷の総和を求め、発電運転を行うガスエンジンの台数を決定し、発電運転するヒートポンプを決定し、発電運転するヒートポンプ以外のヒートポンプのガスエンジンを停止させ、そのガスエンジンを停止したヒートポンプの電動圧縮機に駆動電源供給ラインを発電運転するヒートポンプの発電出力に接続する機能を有することを特徴とするヒートポンプシステム。
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