JP4734606B2 - α−ピロンおよび/またはα−ピロン誘導体を含む有機素子 - Google Patents

α−ピロンおよび/またはα−ピロン誘導体を含む有機素子 Download PDF

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Description

本発明は、新規な有機素子に関し、より詳しくは、α−ピロンおよび/またはα−ピロン誘導体を含む有機素子に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子という)を中心として、有機材料を素子として使用する利用が増えてきている。これに伴い、有機EL素子に用いられる有機系蛍光材料に関する研究が精力的に行なわれている。
有機系蛍光材料を用いて素子を作製した場合、一般的には当該有機系蛍光材料は、ガラス状態、すなわち非結晶状態で発光する。このため、有機系蛍光材料を用いた素子は、長期安定性、熱的な安定性に欠ける傾向がある。これは、例えば素子を発光させた際の熱等により、部分的に結晶化が起こる等の理由により、素子の特性が劣化するためである。
このような安定性の問題を解決するため、たとえば特許文献1では、150℃以上という高いガラス転移点を有するクマリン誘導体をドーパントとして用いた有機EL素子が開示されている。
しかしながら、クマリン誘導体のガラス転移点を高くすべく、クマリン誘導体は、その分子内に複数のクマリン基を有する構造をとっているため、当該クマリン誘導体の製造方法が複雑であり、原料に対して得られるクマリン誘導体の量が少なく、生産効率がよくないという問題点があった。
一方、特許文献2には、α−ピロン誘導体を含んでなる蛍光材料が示されている。
しかしながら、特許文献2には、α−ピロン誘導体が結晶状態である蛍光材料およびその長期安定性、熱的な安定性については示されていない。また、特許文献2において、α−ピロン誘導体は、発光層のドーパントとして用いられている訳ではなく、かかるα−ピロン誘導体のドーパントとしての有効性については、未だ知られていないのが現状である。
特開2004−265623号公報 特開2003−183640号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、比較的容易に製造される有機系蛍光材料を用いて、従来と比較して長期安定性、熱的安定性に優れる有機素子を提供することである。
また、本発明の別の目的は、比較的容易に製造される有機系蛍光材料を発光層のドーパントとして用いることにより、比較的容易に作製でき、かつドーパントとして少量用いるだけで発光強度が十分に高い有機素子を提供することである。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、α−ピロン誘導体を蒸着した後、適切な条件下に置くことにより、蒸着したα−ピロン誘導体が結晶化すること、およびこのような結晶性を有するα−ピロン誘導体が有機素子の発光層として機能することを見出し、さらには、α−ピロン、α−ピロン誘導体が発光層のドーパントとして有効に機能し、比較的少量の添加で発光強度の高い有機素子が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
本発明の有機素子は、2つの電極と、前記2つの電極間に配置される発光層とを有し、前記発光層は、トリアリールアミン誘導体及びオキサジアゾール誘導体の混合物、又はN−ビニルカルバゾール誘導体及びオキサジアゾール誘導体の混合物に、ドーパントとして、α−ピロンおよび/または下記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体を、0.05〜5重量%含むことを特徴とする。
ただし、式中、 1 およびR 2 は共に、フェニル基であり、R 3 は、フェニル基、少なくとも1個のハロゲンによって置換されたフェニル基、ビフェニル基、炭素数が1〜4である、少なくとも1個のアルコキシ基で置換されたフェニル基からなる群から選択される基を表す。
また、上記有機素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であってもよい。
本発明の有機素子によれば、結晶性を示す特定のα−ピロン誘導体を蛍光材料として用いることにより、従来と比較して長期安定性、熱的安定性に優れる有機素子を提供することができる。また、α−ピロン、特定のα−ピロン誘導体は比較的容易に製造することができるため、本発明の有機素子は比較的容易に作製することができる。
また、α−ピロンおよび/または特定のα−ピロン誘導体を発光層のドーパントとして用いることにより、比較的少量の蛍光材料で、発光強度の高い有機素子を提供することができる。また、α−ピロン、特定のα−ピロン誘導体は比較的容易に製造することができるため、本発明の有機素子は比較的容易に作製することができる。
本発明の有機素子は、α−ピロンおよび/または特定のα−ピロン誘導体を含むことを特徴とする。有機素子としては、たとえば、有機EL素子、有機半導体素子などを挙げることができる。好ましくは、本発明の有機素子は、2つの電極、すなわち陽極および陰極と、陽極と陰極の間に配置される発光層とを少なくとも有し、当該発光層がα−ピロンおよび/または特定のα−ピロン誘導体を含む。
<陽極>
本発明の有機素子は、好適には、陽極を含む。陽極としては、4eV好ましくは4.8eVより大きな仕事関数を持つ金属、合金、酸化金属等を用いることができる。このような電極材料の具体例としては、金、白金、パラジウム、銀、タングステン、ニッケル、コバルト、InSnO(以下、ITOと称する)、CuI、SnO2、ZnO等が挙げられる。これらを組み合わせて用いてもよい。特に好ましくはITOである。ITOを電極とする場合、表面の平滑なものが好ましく、また表面の汚れを良く洗浄して使用することが好ましい。洗浄法としては従来公知の方法を適宜用いることができるが、オゾン雰囲気下での紫外線照射や酸素雰囲気下でのプラズマ処理を行なう方法が好適である。
陽極は、従来公知の方法、たとえば真空蒸着、スパッタリング、化学蒸着(CVD)、原子層エピタクシー(ALE)、塗布、浸漬などの方法により、基板の一面に密着させてなる。陽極が形成する層の厚さは、たとえば10〜1000nmとすることができる。
<陰極>
本発明の有機素子は、好適には、陰極を含む。陰極としては、たとえば仕事関数が4eVより小さい金属、合金等を用いることができる。このような物質の具体例としては、セシウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リチウム、アルミニウム、サマリウム及びこれらの合金等が挙げられる。これらを組み合わせて用いることもできる。
<発光層>
本発明の有機素子は、好適には、発光層を含む。そして、好ましくは、発光層はα−ピロンおよび/または特定のα−ピロン誘導体を含んでなる。
ここで、特定のα−ピロン誘導体とは、下記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体である。
ただし、式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基を表し、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基、又は炭素数5以下のアルコキシカルボニル基を表し、R3は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基、又は炭素数4以下のアルキル基(但し、R2が炭素数5以下のアルコキシカルボニル基であって、R3が炭素数4以下のアルキル基である場合を除く。)を表す。
上記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体の中でも、R1およびR2が共に、フェニル基であり、R3は、フェニル基、少なくとも1個のハロゲンによって置換されたフェニル基、ビフェニル基、炭素数が1〜4である、少なくとも1個のアルコキシ基で置換されたフェニル基からなる群から選択される基であるα−ピロン誘導体が好ましい。
本発明に係るα−ピロンおよびα−ピロン誘導体は、従来公知の方法により容易に製造することができる。
たとえば、3,4−ジフェニル−α−ピロン誘導体は次の化学反応式
に示すように、スルホニウムイリドとジフェニルシクロプロペノンとの反応により合成することができる[Y. Hayashi, H. Nozaki, Tetrahedron, 27, 3085 (1971); T. Eicher, E, Angerer, A, M, Hansen, Justus Liebigs Ann.Chem., 746,102 (1971)]。すなわち、窒素雰囲気下、対応するフェナシルブロミドとジメチルスルフィドとの反応により得られたスルホニウム塩と、水素化ナトリウムとをテトラヒドロフラン等の溶媒中で、低温、たとえば0℃で30分程度反応させることによりスルホニウムイリド(原料1)を系内で調製する。次に、ジフェニルシクロプロペノン[R. Breslow, J. Posner, Org. Syn., Coll. Vol. 5, 514 (1973)](原料2)を0℃で加え、室温に昇温して数時間反応させた後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーや昇華等により精製すれば、目的の化合物(化合物1)が高収率で得られる。なお、一般式[1]において、R3がメチル基等の低級アルキル基の場合、すなわち上記化学反応式における原料1のXがメチル基等の低級アルキル基の場合には、スルホニウムイリドが不安定なため、ピリジウムイリドに変換して反応を行うのが望ましい。
α−ピロンおよび/または上記特定のα−ピロン誘導体は、発光層中に単体で含まれてもよく、またはドーパントとして含まれてもよい。ここで、上記特定のα−ピロン誘導体が、発光層中に単体で含まれている場合には、当該α−ピロン誘導体は、結晶性を示すことが好ましい。α−ピロン誘導体が結晶性を示すことにより、従来と比較して長期安定性、熱的安定性に優れる有機素子を提供することができる。
ここで、本明細書中における「結晶性を示す」とは、その材料の少なくとも一部が結晶状態となっていることを示し、具体的には、たとえば偏光顕微鏡や原子間力顕微鏡で観察し、写真を撮った場合に、その写真において明るい部分が存在することを意味する。なお、偏光顕微鏡や原子間力顕微鏡を用いて写真をとった場合には、測定対象物が結晶状態となっているとその部分がそれ以外の部分と比較して明るく写るが、一般にその明るさの程度は部分によって異なる場合がある。このような場合には、最も暗い部分と比較して、明るさに差がみられるようであればその部分は結晶状態であると判断する。偏光顕微鏡観察や原子間力顕微鏡観察においては、対象物が結晶性を示さない場合、得られる写真は、全領域にわたって暗いものが得られる。偏光顕微鏡としては、たとえば微分干渉顕微鏡(オリンパス製 BH2−UMAなど)を用いることができ、原子間力顕微鏡としては、たとえば日本電子社製 JSPM5200などを用いることができる。また、結晶性を示すことの確認は、X線回折分析などにより行なってもよい。
また、α−ピロンおよび/または上記特定のα−ピロン誘導体はドーパントとして発光層に含まれていてもよい。この場合、ホスト材料としては従来公知のものを使用することができる。詳細については後述する。
以上のように本発明の有機素子は、好ましくは、少なくとも陽極、陰極および発光層を有するが、たとえば、本発明の有機素子が有機EL素子等である場合には、以下に示すような基板やその他の層が設けられてもよい。
<基板>
本発明の有機素子においては、通常、陽極を積層させるための基板と、陰極の上に配置される基板の、2つの基板が設けられる。基板の材料としては、従来公知の材料が用いられ、たとえば、ガラスやポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチック、石英、陶器などが挙げられる。これらの材料を必要に応じて板状、シート状またはフィルム状等に成形して用いられる。複数の基板を積層して用いることも可能である。
<正孔輸送層>
陽極と発光層との間に、正孔輸送層を設けてもよい。正孔輸送層の材質としては、有機EL素子において汎用される、たとえば、アリールアミン誘導体、イミダゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、トリアゾール誘導体、カルコン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、スチルベン誘導体、テトラアリールエテン誘導体、トリアリールアミン誘導体、トリアリールエテン誘導体、トリアリールメタン誘導体、フタロシアニン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、N−ビニルカルバゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニルアントラセン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリフェニレンビニレン誘導体などが挙げられ、必要に応じてこれらは適宜組合わせて用いられる。
正孔輸送層は、陽極と同様の方法により、陽極の一面または、正孔注入層を設けた場合には正孔注入層の一面に密着させてなる。正孔輸送層が形成する層の厚さは、たとえば1〜200nmとすることができる。
なお、分子内の分極が大きく、陽極との密着性が高い化合物は、正孔注入層として、または正孔注入層および正孔輸送層として用いることもできる。
<正孔注入層>
陽極と正孔輸送層との間には正孔注入層を設けることができる。正孔注入層には、従来公知の材料を使用することができる。
<電子輸送層>
本発明の有機素子には、必要に応じて、発光層と陰極との間に電子輸送層を設けることができる。電子輸送層としては、電子を輸送する能力を持つ既存の材料を使用することができ、たとえば、フルオレノン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、チオピランジオキシド、ペリレンテトラカルボン酸、フルオレニリデンメタン、アントラキノジメタン、アントロン、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(以下、BCPと称する)、2,9−ジエチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン等およびその誘導体、ならびに、優れた電子輸送性を有することが知られているオキサジアゾール誘導体やトリアゾール誘導体を使用することができ、必要に応じてこれらは適宜組合わせて用いられる。
電子輸送層は、陽極と同様の方法により、発光層の一面に密着させてなる。電子輸送層が形成する層の厚さは、たとえば10〜200nmとすることができる。
<正孔阻止層、電子注入層>
本発明の有機素子には、必要に応じて、電子輸送層と陰極との間に正孔阻止層および/または電子注入層を設けることができる。正孔阻止層および/または電子注入層には、従来公知の材料を使用することができる。
<保護層>
本発明の有機素子は、使用環境における劣化を最小限に抑えるため、素子の少なくとも一部または全体を、不活性ガス雰囲気下で紫外線硬化樹脂などの樹脂からなる保護層で封止することが好ましい。あるいは、不活性ガス雰囲気下で封止ガラスや金属キャップなどにより封止してもよい。不活性ガスとしては、たとえば、Ar、N2、Heなどを挙げることができる。
以下、実施の形態を示して本発明をより詳細に説明する。なお、有機素子としては、有機EL素子、有機半導体素子などを挙げることができるが、以下では、本発明の有機素子を詳細に説明するために、有機EL素子を採り上げる。有機EL素子についてなされた説明は、有機EL素子以外の有機素子にも好ましく、かつ当業者であれば容易に適用することができる。
第1の実施形態
図1は、本発明の有機EL素子の1つの好ましい実施形態を示す断面概略図である。図1に示されるように、本実施形態の有機EL素子は、基板101上に形成された陽極102、陰極105、および陽極102、陰極105との間に配置される発光層104を含む。さらに、陽極102と発光層104との間には、正孔輸送層103を設けられている。
また、陰極105の上にはもう一つの基板106が配置され、基板106から陽極102にわたる側面を、保護層107で覆い、内部を不活性ガス雰囲気として封止されている。また、陽極102および陰極105は、加電圧器109を介して接続されている。本実施形態の有機EL素子は、以上のような構成を有してなる。以下、本実施形態に特徴的である発光層について詳細に説明する。それ以外の部分については、上記説明が適用される。
<発光層>
本実施形態においては、発光層104は、特定のα−ピロン誘導体からなり、当該α−ピロン誘導体が結晶性を示すことを特徴としている。
特定のα−ピロン誘導体とは、下記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体である。
ただし、式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基を表し、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基、又は炭素数5以下のアルコキシカルボニル基を表し、R3は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基、又は炭素数4以下のアルキル基(但し、R2が炭素数5以下のアルコキシカルボニル基であって、R3が炭素数4以下のアルキル基である場合を除く。)を表す。
上記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体の中でも、R1およびR2が共に、フェニル基であり、R3は、フェニル基、少なくとも1個のハロゲンによって置換されたフェニル基、ビフェニル基、炭素数が1〜4である、少なくとも1個のアルコキシ基で置換されたフェニル基からなる群から選択される基であるα−ピロン誘導体が好ましい。これらの化合物は、結晶性を示しやすいためである。
ここで、上述のように、「結晶性を示す」とは、その材料の少なくとも一部が結晶状態となっていることを示し、具体的には、たとえば偏光顕微鏡や原子間力顕微鏡で観察し、写真を撮った場合に、その写真において明るい部分が存在することを意味する。
図2は、結晶性を示す3,4,6−トリフェニル−α−ピロン(以下、α−ピロンAと称する)からなる蒸着膜の原子間力顕微鏡写真(日本電子社製 JSPM5200)である。当該顕微鏡写真は、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(以下、PEDOTと称する)とポリスチレンスルホン酸(以下、PSSと称する)を1:6の重量比で混合した混合物からなる厚さ35nmの層に、α−ピロンAを厚さが50nmとなるように蒸着した後、3日間静置して結晶を成長させ、撮影したものである。図2からわかるように、場所によって明るさの程度が異なるものの、比較的幅広い領域にわたって明るい部分が存在する。これより、α−ピロンAが結晶性を有していることがわかる。
α−ピロン誘導体の結晶性の程度は、少なくとも一部が結晶化している状態であればよいが、より幅広い領域にわたって結晶化しているほど好ましい。一部のみの結晶化によっても長期安定性、熱的安定性は改善され得る。たとえば、偏光顕微鏡写真や原子間力顕微鏡写真において、撮影された領域の10%以上が明るい部分であることが好ましく、30%以上であることが特に好ましい。このように結晶状態の有機蛍光材料を発光層として用いるという概念は、従来にない画期的なものである。
形成された結晶の粒径は、特に限定されないが、30nm〜500nmであることが好ましい。30nm未満である場合には、長期安定性に劣る虞があり、500nmより大きい場合には、発光層表面の平均粗さが大きくなり過ぎるため、発光層の上に電極層等を形成する場合に、うまく形成できない虞がある。結晶の粒径は、偏光顕微鏡写真や原子間力顕微鏡写真から測定することができる。なお、結晶の粒径は、発光層を蒸着させる層の材質、発光層蒸着後の静置時間等に依存する。
ここで、発光層104を形成するα−ピロン誘導体が結晶状態となっていることにより、発光層104と陰極105との密着性が劣る場合があるが、このような場合には、密着性を改善することのできる電子輸送層、正孔阻止層、電子注入層のいずれか1種以上を発光層104と陰極105との間に設けてもよい。また、電子輸送層、正孔阻止層、電子注入層のいずれでもない密着性を改善することのできる層を発光層104と陰極105との間に設けてもよい。
<結晶性を示すα−ピロン誘導体の発光特性>
結晶性を示すα−ピロン誘導体からなる発光層は、結晶性を示さないα−ピロン誘導体からなる発光層と比較して特異な発光特性を有する。図3は、α−ピロンAにおける蒸着後の静置時間と、光ルミネセンス強度(以下、PL強度と称する)および発光波長との関係を示すグラフである。α−ピロンA層の形成は、PEDOTとPSSを1:6の重量比で混合した混合物からなる厚さ35nmの層に、α−ピロンAを厚さが50nmとなるように蒸着して行なったものである。また、励起光の波長は370nmである。図3からわかるように静置時間が長くなるつれ、PL強度は増加し、かつ発光波長は低波長側へシフトすることがわかる。すなわち、結晶化の程度が進行するほど、PL強度は増加し、発光波長は低波長側へシフトする。
このことからわかるように、結晶性を示すα−ピロン誘導体を発光層に用いることにより、長期安定性、熱的安定性の向上だけでなく、PL強度の向上をもたらす場合がある。また、結晶性を示さないα−ピロン誘導体の場合とは異なる発光波長を有する蛍光材料を提供することが可能となる。
<有機EL素子の製造方法>
本実施形態の有機EL素子は、基板101上に陽極102、正孔輸送層103、発光層104、陰極105、および基板106を順次互いに密着させながら積層させることにより形成することができる。各層を形成する方法は、発光層以外については従来公知の方法を用いることができる。各層を形成するにあたっては、α−ピロン誘導体等の有機化合物、電極等の酸化や分解、および/または酸素や水分の吸着等を最小限に抑えるため、高真空下、たとえば10-4Pa程度以下で行なうことが好ましい。以下、発光層104の形成方法について詳細に説明する。
図1を参照して説明すると、結晶性を示すα−ピロン誘導体からなる発光層104を形成するには、まず、正孔輸送層103の上にα−ピロン誘導体を蒸着させ発光層104を形成する。蒸着させる方法は、従来公知の方法、たとえば真空蒸着法等を用いて行なうことができる。ここで、発光層104の厚さは、特に限定されないが、10〜200nmとすることができ、たとえば50nm程度とすることができる。なお、発光層104を形成する工程は、α−ピロン誘導体の酸化や分解、および/または酸素や水分の吸着等を最小限に抑えるため、高真空下、たとえば10-4Pa程度以下で行なうことが好ましい。
ついで、形成された発光層104を所定の条件下で静置する。これにより、発光層104の一部または多くの部分が結晶性を示す。
静置時間は、特に限定されないが、2〜240時間であることが好ましく、4〜100時間であることが特に好ましい。静置時間が2時間未満である場合、結晶化が起こらない虞があり、240時間より長い場合には、生産性が悪くなるという問題が生じ得る。なお、従来、有機蛍光材料を発光層として用いる場合には、発光層形成後、非常に短時間で上の層を形成していたため、結晶化は起こり得なかった。
また、静置は、α−ピロン誘導体の酸化や分解、および/または酸素や水分の吸着等を最小限に抑えるため、高真空下、たとえば10-1/2Pa程度以下で行なうことが好ましい。静置温度は、特に限定されるものではなく、たとえば0〜150℃とすることができる。以上のようにして発光層104を形成することができる。
なお、上述してきた結晶性を示すα−ピロン誘導体は、発光層に限らず、正孔輸送層や電子輸送層としても使用し得る。また、有機EL素子に限らず、他の有機素子に使用することも可能である。このようなものとしては、たとえば、薄膜トランジスタ等に利用可能な有機半導体素子などが挙げられる。
第2の実施形態
本実施形態の有機EL素子は、α−ピロンおよび/または特定のα−ピロン誘導体が発光層のドーパントとして含まれることを特徴とする。以下、本実施形態の特徴部分である発光層について説明する。特徴部分以外については、上記第1の実施形態の場合と同じである。
<発光層>
(ドーパント)
本実施形態の有機EL素子は、その発光層にドーパントとしてのα−ピロンおよび/または特定のα−ピロン誘導体を含む。特定のα−ピロン誘導体とは、下記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体である。
ただし、式中、R1は、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基を表し、R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基、又は炭素数5以下のアルコキシカルボニル基を表し、R3は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい、N原子を有さない複素環基、又は炭素数4以下のアルキル基(但し、R2が炭素数5以下のアルコキシカルボニル基であって、R3が炭素数4以下のアルキル基である場合を除く。)を表す。
上記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体の中でも、R1およびR2が共に、フェニル基であり、R3は、フェニル基、少なくとも1個のハロゲンによって置換されたフェニル基、ビフェニル基、炭素数が1〜4である、少なくとも1個のアルコキシ基で置換されたフェニル基からなる群から選択される基であるα−ピロン誘導体が好ましい。
本発明に係るα−ピロンおよびα−ピロン誘導体は、従来公知の方法により容易に製造することができる。
α−ピロンおよび/またはα−ピロン誘導体は、発光層を構成する組成物中、0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%、さらに好ましくは0.1〜1.5重量%含まれている。0.05重量%未満である場合、10重量%より多い場合にはドーパントとしての機能が低下する虞があり、その結果最大発光効率が低下する虞がある。
(ホスト)
発光層のホスト材料としては、従来公知のものを適宜用いることができる。たとえば、上述した正孔輸送層として機能する材料から選択された正孔輸送性物質、上述した電子輸送層として機能する材料から選択された電子輸送性物質のいずれか、または双方から選択される1種の化合物または2種以上の化合物の組み合わせを挙げることができる。
なお、ホスト材料からの発光を抑えるためには、ホスト材料は正孔輸送性物質と電子輸送性物質とからなる混合層を用いることが好ましい。かかる混合層を用いることにより、正孔は正孔輸送性物質によりゲスト、すなわちドーパントへ運ばれ、また電子は電子輸送性物質によりゲストへ運ばれる。正孔輸送性物質と電子輸送性物質とからなる混合層を用いることにより、ホスト材料中の正孔輸送性物質と電子輸送性物質中へ同時に正孔と電子が注入されることが抑えられ、ホスト材料に由来する発光が抑制され、その劣化抑制・耐久性向上を図ることができる。
(発光層の形成)
発光層の形成は従来公知の方法により行なうことができる。蒸着させる前に、ホスト材料とドーパントとを所定の割合で混合してもよく、または、真空蒸着においては両者の加熱速度を互いに独立して制御することによって、発光層における両者の配合比を調節することができる。なお、発光層を形成する工程は、α−ピロンおよび/またはα−ピロン誘導体の酸化や分解、および/または酸素や水分の吸着等を最小限に抑えるため、高真空下、たとえば10-4Pa程度以下で行なうことが好ましい。発光層の厚さは特に限定されないが、たとえば10〜200nmとすることができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
(3,4,6−トリフェニル−α−ピロン(α−ピロンA)の合成)
2−ブロモアセトフェノンとジメチルスルフィドとの反応により得られたスルホニウムブロミド(1mmol)と水素化ナトリウム(60% in oil,0.04g,1mmol)とをテトラヒドロフラン(10ml)中、0℃で30分間反応させた。次いで、これに2,3−ジフェニルシクロプロペノン(0.20g,1mmol)を加え、室温で3時間撹拌を行った。反応後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)により精製して、目的の化合物を得た。得られた化合物のNMR、IR測定を行ない、3,4,6−トリフェニル−α−ピロン(α−ピロンA)であることを確認した。
(有機EL素子の作製)
ガラス基板上に、陽極としてITOを蒸着し、ついで正孔輸送層としてPEDOTとPSSを1:6の重量比で混合した混合物を35nm厚でスピンコートし、その上に発光層としてα−ピロンAを50nm蒸着した。蒸着後、高真空下(10-1Pa)、130℃で、72時間静置し結晶を原子間力顕微鏡(日本電子社製 JSPM5200)で観察した。原子間力顕微鏡写真を図2に示す。この顕微鏡写真から、α−ピロンAが結晶性を有しており、その結晶の粒径はおよそ100nmであることがわかった。さらに、この発光層の上にCsF、ついでMgAg、ついでAgを陰極として蒸着し、素子外部から電圧をかけられるように配線した。最後に、陰極の上部にガラス基板を配置し、素子の周囲をエポキシ樹脂からなる保護層で覆うことにより、内部をArガス雰囲気の状態として封止し、図1に示される構成の有機EL素子を作製した。
(有機EL素子の評価)
この有機EL素子に3Vの電圧をかけることにより発光強度0.1cd/m2の発光を確認した。当該素子は発光層であるα−ピロンAが結晶状態で発光したものであり加圧電圧の過剰や熱に対する安定性が期待できる。なお、発光強度0.1cd/m2なる値は、有機EL素子の発光強度の値としては比較的低い値ではあるが、これは結晶性を示すα−ピロンAの発光特性に起因するものではなく、発光層と陰極との界面の密着性が十分でないことに起因すると考えられる。このような問題は、上述したように、たとえば、密着性を改善することのできる電子輸送層、正孔阻止層、電子注入層のいずれか1種以上を発光層と陰極との間に設けるか、また、電子輸送層、正孔阻止層、電子注入層のいずれでもない密着性を改善することのできる層を発光層と陰極との間に設ける等の手段により解消し得る。
<実施例2>
(有機EL素子の作製)
ガラス基板上に、陽極としてITOを蒸着し、ついで正孔輸送層としてPEDOTとPSSを1:6の重量比で混合した混合物を35nm厚でスピンコートし、その上に発光層としてTDAPB((1,3,5-トリス[(ジフェニルアミノ)フェニル]ベンゼン))(50重量部)、PBD(2−(4-ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール)(40重量部)、実施例1と同様にして得られたα−ピロンA(3重量部、発光層に対して3.2重量%に相当)を混合したものを95nm厚でスピンコートした。以降は実施例1と同様の手順を行ない、図1に示される構成の有機EL素子を作製した。
<実施例3>
(有機EL素子の作製)
ガラス基板上に、陽極としてITOを蒸着し、ついで正孔輸送層としてPEDOTとPSSを1:6の重量比で混合した混合物を35nm厚でスピンコートし、その上に発光層としてPVK(ポリ(n−ビニルカルバゾール))(50重量部)、PBD(20重量部)、実施例1と同様にして得られたα−ピロンA(0.1重量部、発光層に対して0.14重量%に相当)を混合したものを95nm厚でスピンコートした。以降は実施例1と同様の手順を行ない、図1に示される構成の有機EL素子を作製した。
<実施例4>
(有機EL素子の作製)
α−ピロンAを0.5重量部(発光層に対して0.71重量%に相当)とすること以外は実施例3と同様に有機EL素子を作製した。
<実施例5>
(有機EL素子の作製)
α−ピロンAを1.5重量部(発光層に対して2.1重量%に相当)とすること以外は実施例3と同様に有機EL素子を作製した。
<比較例1>
(有機EL素子の作製)
α−ピロンAを用いないこと以外は実施例3と同様に有機EL素子を作製した。
(実施例2〜5および比較例1の有機EL素子の評価)
実施例2〜5および比較例1の有機EL素子に電圧を印加した場合における発光強度を表1に示す。
表1に示されるように、α−ピロンAをドーパントとして用いることにより、α−ピロンAを添加しない比較例1の場合と比べて、発光強度が大きく向上することがわかる。また、同種のホスト材料を用いている実施例3〜5を比較すると、ドーパントとしてのα−ピロンAの添加量が多いほど、発光強度が高くなる訳ではなく、実施例4のα−ピロンA0.71重量%で、最高の発光強度を示した。このことから、α−ピロン誘導体の添加は、比較的少量にしつつも、高い発光強度を達成することができることがわかる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の有機素子は、長期安定性、熱的安定性に優れるため、耐久性が要求される、たとえば車載用途のディスプレイ等に使用することができる。
また、本発明の有機素子は発光効率が高く、その結果として、輝度が大きいので、発光体や、情報を視覚的に表示する情報機器において多種多様の用途に用いることができる。
また、本発明の有機EL素子は、光源とする発光体は消費電力が小さいうえに、軽量なパネル状に構成することができるので、一般照明の光源に加えて、例えば、液晶素子、複写装置、印字装置、電子写真装置、コンピュータ及びその応用機器、工業制御機器、電子計測器、分析機器、計器一般、通信機器、医療用電子計測機器、自動車を含む車輛、船舶、航空機、宇宙船などに搭載する機器、航空機の管制機器、インテリア、看板、標識などにおける省エネルギーにして省スペースな光源として有用である。
本発明の有機EL素子の1つの好ましい実施形態を示す断面概略図である。 結晶性を示す3,4,6−トリフェニル−α−ピロン(α−ピロンA)からなる蒸着膜の原子間力顕微鏡写真である。 α−ピロンAにおける蒸着後の静置時間と、光ルミネセンス強度(以下、PL強度と称する)および発光波長との関係を示すグラフである。
符号の説明
101,106 基板、102 陽極、103 正孔輸送層、104 発光層、105 陰極、107 保護層、108 不活性ガス、109 加電圧器。

Claims (5)

  1. 2つの電極と、前記2つの電極間に配置される発光層とを有し、
    前記発光層は、トリアリールアミン誘導体及びオキサジアゾール誘導体の混合物に、ドーパントとして、α−ピロンおよび/または下記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体を、0.05〜5重量%含むことを特徴とする有機素子。
    [式中、R1およびR2は共に、フェニル基であり、R3は、フェニル基、少なくとも1個のハロゲンによって置換されたフェニル基、ビフェニル基、炭素数が1〜4である、少なくとも1個のアルコキシ基で置換されたフェニル基からなる群から選択される基を表す。]
  2. 2つの電極と、前記2つの電極間に配置される発光層とを有し、
    前記発光層は、N−ビニルカルバゾール誘導体及びオキサジアゾール誘導体の混合物に、ドーパントとして、α−ピロンおよび/または下記一般式[1]で表されるα−ピロン誘導体を、0.05〜5重量%含むことを特徴とする有機素子。

    [式中、R1およびR2は共に、フェニル基であり、R3は、フェニル基、少なくとも1個のハロゲンによって置換されたフェニル基、ビフェニル基、炭素数が1〜4である、少なくとも1個のアルコキシ基で置換されたフェニル基からなる群から選択される基を表す。]
  3. α−ピロンおよび/またはα−ピロン誘導体は、前記発光層を構成する組成物中3.2重量%含まれることを特徴とする請求項1に記載の有機素子。
  4. α−ピロンおよび/またはα−ピロン誘導体は、前記発光層を構成する組成物中0.14〜2.1重量%含まれることを特徴とする請求項2に記載の有機素子。
  5. 前記有機素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子である請求項1〜のいずれかに記載の有機素子。
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