JP4728918B2 - 給電用ハーネスクランプ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車の車両ボディからスライドドアに常時給電を行う際に、車両ボディ側に配置されてワイヤハーネスを揺動自在に支持する給電用ハーネスクランプとそれを用いた給電構造に関するものである。
図6〜図7は従来の給電用ハーネスクランプの一形態を示すものである(特許文献1参照)。
図6の如く、この給電用ハーネスクランプ62は、合成樹脂を材料として上下分割式の箱状に形成され、上下の分割クランプ63,64は、ワイヤハーネスの外周の保護チューブである断面円形のコルゲートチューブ22の周方向の凹溝22aに係合する半円状の溝部78を有する壁部66,67をハーネス挿通方向の両端側(前後)に備えている。
また、本例では下側の分割クランプ63の前側の壁部66に続いて、コルゲートチューブ22を案内する湾曲状のガイド壁65が左右両側に設けられると共に、ガイド壁65の下側に水平方向の平坦な受け壁80が設けられている。
両分割クランプ63,64はコルゲートチューブ22を周方向回動自在に挿通させた状態で、係止突起16と係合枠片17といった係止手段で相互に係止される。
図7の如く、ワイヤハーネスのコルゲートチューブ22は矢印の如くガイド壁65に沿って左右に湾曲状に揺動されつつ、下側の受け壁80に沿って摺動する。
上記以外の給電用ハーネスクランプとして、例えば上下の分割クランプ(アウタクランプ)63,64の内側に環状のインナクランプ(図示せず)を周方向回動自在に配置し、インナクランプにワイヤハーネスのコルゲートチューブを固定するものも特許文献1に記載されている。このハーネスクランプには断面長円形(平型)のコルゲートチューブが適用される。インナクランプとして球状のものを用いることも公知である。
また、図8に示す如く、左右のガイド壁69,70の長さを異なる長さに形成したり、ガイド壁69,70や受け壁81を下側の分割クランプのみではなく、上側の分割クランプにも形成した給電用ハーネスクランプ82も公知である。また、ワイヤハーネスを周方向に回動不能に固定する給電用ハーネスクランプも公知である。また、コルゲートチューブ以外の網状チューブ等の保護チューブを用いたり、保護チューブを用いずに、ワイヤハーネスとして複数本の電線をテープ巻きで束ねた状態で使用することも公知である。
上記給電用ハーネスクランプ62,82は、自動車のスライドドアへの常時給電のために、車両ボディのステップ部ないしその近傍に配置される。上記給電用ハーネスクランプ62,82における前後左右の方向は、受け壁80,81のある側を「前」、ガイド壁65,69,70のある側を「左右」として説明している。
図9〜図10は、従来の給電用ハーネスクランプを備える給電装置の一形態を示すものである(例えば特許文献2参照)。給電装置における前後左右の方向は、車両の方向に一致させて説明する。
この給電装置50は、自動車のスライドドア41側に配設され、ワイヤハーネス43を屈曲自在に収容する合成樹脂製のプロテクタ42と、プロテクタ内でワイヤハーネス43を上向きに付勢する金属製の板ばね44と、車両ボディ47側に配設され、プロテクタ42から導出されたワイヤハーネス43を回動自在に保持する給電用ハーネスクランプ53とを備えたものである。
プロテクタ42はプロテクタベース(符号42で代用)とプロテクタカバー(図示せず)とで構成され、プロテクタベースとプロテクタカバーはそれぞれ対向する垂直な基壁51と外周の周壁52とを有している。プロテクタカバーは係止手段でプロテクタベースに係止され、プロテクタベースがボルト56でスライドドア41のインナパネルに固定されている。
板ばね44の下端部はワイヤハーネス43と共にプロテクタ42の前端下部側の固定部55に固定され、板ばね44の先端側に装着した合成樹脂製の支持具49がワイヤハーネス43を摺接自在に支持している。
ワイヤハーネス43は複数本の電線43aを合成樹脂製のコルゲートチューブで覆って構成され、コルゲートチューブの前端下部はプロテクタ42にテープ巻き等で固定されている。コルゲートチューブは周方向の凹溝と凸条とを交互に有して良好な屈曲性を発揮する。
ワイヤハーネス43の一方の電線部分43aがプロテクタ42の前部から導出されてスライドドア側の補機に接続される。ワイヤハーネス43の他方のコルゲートチューブ部分がプロテクタ42の長形の下部開口45から渡り空間46(図10)を経て車両ボディ47のステップ48側のハーネスクランプ53にかけて揺動自在に配索され、他方の電線部分(図示せず)はハーネスクランプ53を経て車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。プロテクタ42は合成樹脂製のドアトリム(図示せず)で覆われて隠され、ドアトリムの下端の開口からワイヤハーネス43が車両ボディ側に導出される。
渡り空間46(図10)においてワイヤハーネス43内の電線43aが比較的剛性の高く且つ防水性の高いコルゲートチューブによって外部との干渉等から保護されている。ハーネスクランプ53は内側のインナクランプでスライドドア41の開閉に伴うワイヤハーネス43の揺動時の捩れを吸収する。
図9はスライドドア41の全閉状態、図10は同じく全開間近の状態であり、スライドドア41は開き初期時に車両ボディ側のガイドレール(図示せず)に沿って車両ボディ47から外向きに離間しつつ後方へ移動する。
スライドドア41の全閉状態でワイヤハーネス43はハーネスクランプ53を支点に後方へ引っ張られ、スライドドア41の全開状態でワイヤハーネス43は同様に前方へ引っ張られる。スライドドア41の半開状態でワイヤハーネス43は垂れ下がろうとするが、板ばね44で上向きに付勢されて弛み(余長)が吸収され、垂れ下がりによるスライドドア41と車両ボディ47間への挟み込みが防止される。
特開2002−199558号公報(図4〜図5) 特開2002−17032号公報(図4〜図5)
しかしながら、上記従来の図7や図8の給電用ハーネスクランプ62,82にあっては、スライドドア41の開閉に伴って、ワイヤハーネス43(図9)が揺動した際に、ワイヤハーネス43の外周面が下側の受け壁80,81の先端部分80a,81aに狭い範囲で局部的に摺接するために(図8に摺接部分を符号76で示す)、ワイヤハーネス外周の保護チューブ22が局部的に摩耗したり、摩耗が進行して孔あきや異音等を生じたりし兼ねないという懸念があった。
また、図8において短いガイド壁70の側でワイヤハーネスが受け壁81の先端81aから下向きに折れ曲がりやすくなり、その場合にワイヤハーネスが受け壁81の先端81aに引っ掛かって揺動がスムーズに行われなくなったり、保護チューブ22の摩耗が進行し兼ねないという懸念があった。
上記懸念は自動車のスライドドア41に限らず、自動車以外の車両のスライドドアや加工装置や検査装置等のスライドドア等に上記給電用ハーネスクランプを含む給電装置を適用した場合にも生じ得るものである。スライドドアはスライド構造体、車両ボディや装置本体等は固定構造体と総称される。また、給電用ハーネスクランプ62,82は給電用ハーネス固定具とも呼称される。
本発明は、上記した点に鑑み、ワイヤハーネスの揺動に伴うワイヤハーネスの摩耗や折れ曲がり等を確実に防止することのできる給電用ハーネスクランプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電用ハーネスクランプは、内側にワイヤハーネスを挿通保持させ、先端側に該ワイヤハーネスを揺動自在に支持するハーネス揺動案内部を有して、車両ボディに取り付けられ、スライドドアまで該ワイヤハーネスが配索される給電用ハーネスクランプにおいて、前記ハーネス揺動案内部が、スライドドア開き方向に位置する一側の長く突出したガイド壁と、スライドドア閉じ方向に位置する他側の短く突出したガイド壁と、下側の受け壁と上側の壁部と、該下側の受け壁からハーネス導出方向に延長して設けられ、該一側及び他側のガイド壁と該上側の壁部とよりも該ハーネス導出方向に突出した延長壁部とで構成され、該延長壁部が、該一側のガイド壁から短く突出した一側部と、該他側のガイド壁から長く突出した他側部とを有し、該延長壁部の突出先端が、前記ワイヤハーネスの揺動時に該ワイヤハーネスとの接触点をずらすように、該上側の壁部の先端に対して、該一側部から他側部に向かうにつれて漸次突出長さを増すように傾斜して位置し、該突出先端と該他側部で該ワイヤハーネスを摺接支持可能であることを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスが揺動した際に、ワイヤハーネスが受け壁の延長壁部に沿って摺接し、延長壁部の先端がワイヤハーネスの下側面に沿って順次位置を変えて摺接する。これにより、ワイヤハーネスが受け壁に一点で接触することが防止され、ワイヤハーネスの極部的な摩耗が防止される。
上記構成により、短いガイド壁側でワイヤハーネスが下向きに折れ曲がることが、短いガイド壁側で長く突出した延長壁部によって確実に防止され、ワイヤハーネスの揺動が引っ掛かりなくスムーズに行われる。
上記構成により、スライドドアの進退移動に伴ってワイヤハーネスが給電用ハーネスクランプを支点に揺動し、上記同様の作用効果が奏される。スライドドア側においてワイヤハーネスの余長を吸収することが好ましい。ハーネス余長の吸収はワイヤハーネスを屈曲させたり振り子式に揺動させる等によって行われる。
請求項1記載の発明によれば、受け壁の延長壁部によってワイヤハーネスの揺動時の摺接範囲が拡大されるから、ワイヤハーネスの局部的な摩耗が防止され、ワイヤハーネスの損傷や引っ掛かりや異音等の心配がなくなり、給電の信頼性が向上する。
また、短いガイド壁側でワイヤハーネスが下向きに折れ曲がることが長い延長壁部で確実に防止され、ワイヤハーネスの揺動が引っ掛かりなくスムーズに行われて、給電やハーネス余長吸収の信頼性が向上する。
また、車両ボディに対してスライドドアを進退させるに伴ってワイヤハーネスが給電用ハーネスクランプを支点に揺動し、揺動時に上記同様の効果が奏される。
図1〜図3は、本発明に係る給電用ハーネスクランプの一実施形態を示すものである。
図1の如く、この給電用ハーネスクランプ1は、合成樹脂を材料として、矩形筒状に形成されたアウタクランプ2と、アウタクランプ2の長手方向中間部の内側に周方向回動自在に設けられた略球状のインナクランプ3とで構成されている。
そして、アウタクランプ2の前端(先端)側に、左右の長さの異なる湾曲状の垂直なガイド壁4,5と、水平な上側の壁部6と水平な下側の受け壁7とが断面矩形環状に一体に形成され、下側の受け壁7に、前方に水平に延長された延長壁部(受け壁延長部)8が一体に形成され、この延長壁部8が、上側の壁部6の前端6aに対して、一側の長い(長く前方へ突出した)ガイド壁4から他側の短い(短く前方へ突出した)ガイド壁5にかけて漸次前方へ長さを増して突き出している。
本例において、インナクランプ3の前端中心から延長壁部8の先端(前端8a又は側端8b)までの距離Lは、図1で長いガイド壁4に沿う距離をL1、短いガイド壁5に沿う距離をL4、延長壁部8の前端8aの中央位置までの距離をL2、短いガイド壁5側で延長壁部8の最大に突出した前端角部8cまでの距離をL3とすると、L1とL2とL4は同程度であり、L3が最大となっている。距離L2の位置はハーネス揺動案内部9の軸線にほぼ一致する。ハーネス揺動案内部9の軸線は上側の壁部6の前端6aにほぼ直交する。
短いガイド壁5は図1で右側に小さな半径で且つ大きな開角度で湾曲し、長いガイド壁5は図1で左側に大きな半径で且つ小さな開角度で湾曲している。ガイド壁4,5を湾曲状ではなく傾斜状(テーパ状)とすることも可能であり、この場合は短いガイド壁5が大きな開角度で傾斜し、長いガイド壁4が小さな開角度で傾斜する。
上側の壁部6の前端6aは、アウタクランプ2の軸中心線(長手方向)に対して、長いガイド壁4の前端から短いガイド壁5の前端にかけて図1で右下がりに傾斜し、軸中心線に傾斜状に交差した形となっている。延長壁部8の前端8aはアウタクランプ2の軸中心線に対してほぼ直交する方向に延びている。長いガイド壁4の前端から延長壁部8の一側部8cが前方に短く突出し、短いガイド壁5の前端から延長壁部8の他側部8bが前方に長く突出している。延長壁部8の両側部8b,8cは水平方向に外部に開放(開口)されている。
上側の壁部6の前端6aから前方に突出した延長壁部8は、略直角三角形状に形成され、この三角形の底辺が延長壁部8の他側部8bに相当する。延長壁部8と受け壁7とは同一面で段差なく平坦に続いていることが好ましい。
左右のガイド壁4,5と上側の壁部6と下側の受け壁7及び延長壁部8とでハーネス揺動案内部9が構成される。揺動案内部9に続いてインナクランプ3を収容する略矩形筒状(円筒状でも可)のインナ収容部23が長手方向(ハーネス挿通方向)に一体に形成され、インナ収容部23に続いてワイヤハーネス13(図2)の導出方向を規制する尻窄みの矩形筒状の覆い部24が一体に形成されている。覆い部24の後端には、ワイヤハーネス13をテープ巻きやバンド締めで固定する板状のハーネス固定部25が形成されている。
インナ収容部23ないしその近傍の下側に固定用のブラケット26が左右に突出して一体に形成され、ブラケット26は両側に位置決めピンとボルトを挿通する各孔部26a,26bを有している。
図2の如く、ワイヤハーネス13は給電用ハーネスクランプ1の揺動案内部9に沿って左右に揺動するが、その際に、下側の受け壁7の延長壁部8の前端8aがワイヤハーネス13の揺動角度の中心線に対して傾斜しているから、ワイヤハーネス13の下側面が延長壁部8の前端8aや側端8bにハーネス長手方向の異なる位置で(長手方向の広い範囲で)摺接する(摺接部分を符号20で示す)。これによって、ワイヤハーネス13の局部的な摩耗が確実に防止され、外周のコルゲートチューブ等の保護チューブの孔あきや引っ掛かりや異音の発生等が確実に防止される。
ワイヤハーネス13は揺動しながらインナクランプ3と一体に周方向に回動するから、摺接部分20がほぼ全周に分散されてワイヤハーネス13の摩耗が一層確実に防止される。インナクランプ3を用いないで従来(図6)のハーネスクランプ62等で周方向に回動させることも無論可能である。また、ワイヤハーネス13を周方向不動に固定させるハーネスクランプ(図示せず)においても、延長壁8を採用することで、上記同様のようにワイヤハーネス13の摩耗が確実に防止されることは言うまでもない。
また、短いガイド壁5の側でワイヤハーネス13が長いガイド壁4側よりも長く突出した延長壁部8で広い面積で安定に支持されるから、ワイヤハーネス13の下向きの折れ曲がりが確実に防止され、ワイヤハーネス13の引っ掛かりやそれに伴う揺動性の悪化や摩耗の促進等の不具合が確実に防止される。図2では、説明の便宜上、ワイヤハーネス13が左右に揺動した状態を同時に示している(実際は左右何れか一方に移動した状態のみである)。
図3の如く、給電用ハーネスクランプ1の揺動案内部9から導出されたワイヤハーネス13は例えば合成樹脂製のプロテクタ11内に収容されて、プロテクタ内で余長吸収される。ワイヤハーネス13は、小さな屈曲半径の短いガイド壁5に沿ってクランプ軸方向とはほぼ直交する方向に導出され、大きな屈曲半径の長いガイド壁4に沿ってクランプ軸方向よりも少し傾斜した角度で外側に大きく突出して導出される。
図3の形態は、自動車のスライドドアにプロテクタ11を搭載した場合に限らず、他の車両や加工装置や検査装置等のスライドドア(スライド構造体)にプロテクタ11を搭載した場合をも含んでいる。ハーネスクランプ1は車両ボディに限らず、他の装置本体(固定構造体)に搭載された場合をも含む。
図4〜図5は、自動車のスライドドアにプロテクタ11を搭載した一例を示すものである。図4は、スライドドア41の全閉状態、図5はスライドドア41の全開状態をそれぞれ示している。スライドドア41は車両前方に移動して閉じ、車両後方に移動して開き、開き初期時に車両ボディ47から外側に離間する。
給電用ハーネスクランプ1は車両ボディ47の乗降口のステップ部48において後側の段差状の壁部48a内に配置され、段差状の壁部48aはステップ部上の合成樹脂製のスカッフプレートで覆われている。ハーネスクランプ1はスライドドア41に向けてほぼ直交する方向に配置され、短いガイド壁5は車両前側に、長いガイド壁4は車両後側に位置する。ハーネスクランプ1の方向は車両の方向と一致させて説明する。
図4のスライドドア41の全閉時に、ワイヤハーネス13はハーネスクランプ1から短いガイド壁5に沿って湾曲状に前方に導出されて、スライドドア側の縦置きの(垂直な)プロテクタ11内の長形の下部開口15の後端側から導入され、プロテクタ11内で半ループ状に屈曲しつつ板ばね(弾性部材)14で上向きに付勢(支持)され、板ばねと共にプロテクタの後部側で固定されて(固定部を符号12で示す)、後端上側の開口27からスライドドア側に導出され、スライドドア内の各補機に接続されている。板ばね14は廃除してもワイヤハーネス13の弾性力である程度復帰可能である。
図5のスライドドア41の全開時に、ワイヤハーネス13はハーネスクランプ1から長いガイド壁4に沿って斜め後方に導出されて、プロテクタ11の長形の下部開口15の前端側から導入され、プロテクタ11内で円弧状の山型状に屈曲しつつ板ばね14で上向きに付勢(支持)されている。プロテクタ11と板ばね14とハーネスクランプ1とで給電装置10が構成される。
このように、スライドドア41の開閉に伴ってワイヤハーネス13がハーネスクランプ1の揺動案内部9に沿って前後に揺動し、その際に、両ガイド壁4,5の間の受け壁7とそれに同一面で続く延長壁部8とでワイヤハーネス13が広い面積で接触して安定に支持されることはもとより、延長壁部8の前端8aや側端8bに対してワイヤハーネス13の接触位置が揺動過程で大きく変化するから、ワイヤハーネス13の局部的な摩耗が確実に防止される。
なお、プロテクタ11は合成樹脂製のプロテクタベースとプロテクタカバーとで成り、従来のプロテクタ42(図9)と較べて形状やワイヤハーネス13の配索方向は異なるが、余長吸収の原理はほぼ同じであり、従来のプロテクタ42を用いた給電構造に上記ハーネスクランプを適用することも無論可能である。本例のプロテクタ11は小型化を図ったものである。
上記実施形態においては、スライドドア41が直線的ではなく曲線的な軌跡で移動するために、給電用ハーネスクランプ1のガイド壁4,5の長さを左右で相違させているが、直線的に移動するスライド構造体に対しては、長さの同じ両ガイド壁を用い、両ガイド壁間の下側の受け壁(7)に延長壁部(8)を両ガイド壁間の中心線に対して斜めに交差するように前端を傾斜させて形成することで、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、給電用ハーネスクランプ1を車両ボディ側に配置したが、例えばプロテクタ11を車両ボディ47側に横置き(水平)に配置し、スライドドア41側にハーネスクランプ1を配置することも可能である。車両ボディ側にプロテクタ(11)を配置することは公知である(例えば特開2001−354085号公報の図15に記載されている)。
また、プロテクタ11としては略半円状のものに限らず、例えば円形のケース内にワイヤハーネス13を巻きばね(図示せず)の力で螺旋状に巻き取って収容するもの等を使用することも可能である。また、プロテクタ内でワイヤハーネス13を振り子状に揺動させてハーネス余長を吸収させることも可能である。また、プロテクタ11を用いずにドアインナパネルやドアトリムに形成した凹部(図示せず)をプロテクタとして代用することも可能である。
また、上記実施形態においては、ハーネスクランプ1の延長壁部8の先端8a,8bを延長壁部8と同一面に形成したが、例えば延長壁部8の先端部を略鍔状に下向きに湾曲形成して、延長壁部8の先端をワイヤハーネス13とエッジで接触させないようにすることも有効である。この場合、延長壁部8の先端とはワイヤハーネス13と接する(延長壁部8と同一面の)先端部分を言う。
また、上記実施形態においては、延長壁部8の前端8aや側端8bを直線状に傾斜させて形成したが、これら8a,8bを曲線状(円弧状や湾曲状)に傾斜させて形成することも可能である。
本発明に係る給電用ハーネスクランプの一実施形態を示す平面図である。 同じくハーネスクランプにワイヤハーネスを配索した状態を示す平面図である(ワイヤハーネスは左右に揺動した状態を示している)。 給電用ハーネスクランプを用いた給電構造の一実施形態を示す横断面図である。 ハーネスクランプをスライドドア用の給電装置に適用した給電構造の一例を示すスライドドア全閉時の斜視図である。 同じく給電構造におけるスライドドア全開時の斜視図である。 従来のハーネスクランプの一形態を示す分解斜視図である。 同じく従来のハーネスクランプを示す平面図である。 従来のハーネスクランプの他の形態を示す平面図である。 従来のハーネスクランプをスライドドア用の給電装置に適用した給電構造を示すスライドドア全閉時の斜視図である。 同じく給電構造におけるスライドドア全開間近の斜視図である。
符号の説明
1 給電用ハーネスクランプ
4 長いガイド壁
5 短いガイド壁
7 受け壁
8 延長壁部
8a,8b 先端
9 ハーネス揺動案内部
13 ワイヤハーネス
41 スライドドア(スライド構造体)
47 車両ボディ(固定構造体)

Claims (1)

  1. 内側にワイヤハーネスを挿通保持させ、先端側に該ワイヤハーネスを揺動自在に支持するハーネス揺動案内部を有して、車両ボディに取り付けられ、スライドドアまで該ワイヤハーネスが配索される給電用ハーネスクランプにおいて、
    前記ハーネス揺動案内部が、スライドドア開き方向に位置する一側の長く突出したガイド壁と、スライドドア閉じ方向に位置する他側の短く突出したガイド壁と、下側の受け壁と上側の壁部と、該下側の受け壁からハーネス導出方向に延長して設けられ、該一側及び他側のガイド壁と該上側の壁部とよりも該ハーネス導出方向に突出した延長壁部とで構成され、該延長壁部が、該一側のガイド壁から短く突出した一側部と、該他側のガイド壁から長く突出した他側部とを有し、該延長壁部の突出先端が、前記ワイヤハーネスの揺動時に該ワイヤハーネスとの接触点をずらすように、該上側の壁部の先端に対して、該一側部から他側部に向かうにつれて漸次突出長さを増すように傾斜して位置し、該突出先端と該他側部で該ワイヤハーネスを摺接支持可能であることを特徴とする給電用ハーネスクランプ。
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