JP4722774B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁界を利用した無線通信機能を有する携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等の電子機器に関する。
携帯電話機等の電子機器において、非接触型ICカードと同様の機能を付加されたものが知られている。すなわち、このような電子機器は、ループアンテナと、ループアンテナに接続されたICモジュールとを有し、ループアンテナとリーダライタのアンテナとが誘導結合されることにより、リーダライタによるICモジュールからの情報の読み出しやICモジュールへの情報の書き込みが行われる。
特許文献1では、筐体の背面側に設けられた電池収納部と、電池収納部を覆う電池カバーに設けられた近接無線通信用のループアンテナ(アンテナコイル)とを有する携帯電話機が開示されている。この携帯電話機では、電池カバーの外側面をリーダライタに対向させることによりループアンテナをリーダライタに対向させて近接無線通信が行われる。しかし、リーダライタから見て、ループアンテナの背後にはバッテリーが配置されていることから、リーダライタにより印加された通信用の磁界によりバッテリーに含まれる金属に渦電流が発生し、渦電流により通信用の磁界を打ち消す逆磁界が形成され、通信精度が劣化する。
特許文献1の技術では、バッテリーとループアンテナとの間に、ループアンテナの面積よりも広い面積を有する磁性シートを配置して通信精度の劣化を抑制している。なお、磁性シートは、主として、通信用の磁界からバッテリーをシールドすることによる渦電流の発生抑止に寄与しているものと考えられる。
特開2004−227046号公報
特許文献1の技術では、アンテナコイル、磁性シート及びバッテリーが背面側から順に積層される構成であることから、これらを積層的に収納するスペースを筐体に確保しなければならず、当該積層方向において筐体の薄型化を図ることができない。
本発明の目的は、電磁界を用いて無線通信を安定して行うことが可能であるとともに筐体の小型化が可能な電子機器を提供することにある。
本発明の電子機器は、通信対象と電磁界を介して無線通信を行う電子機器であって、前記無線通信を行う際に前記通信対象に対向配置される所定面を有する筐体と、前記所定面の内側面と対向するように前記筐体に収納される金属部材と、前記内側面と対向しかつ前記金属部材を周回するように配置されるアンテナと、該アンテナと接続される通信部と、前記内側面と前記金属部材との間に設けられ、かつ前記金属部材と前記アンテナとの間へ向かって延びる磁性部材と、を有する。
好適には、前記金属部材は、前記内側面と対向する第1面と、該第1面に隣接する第2面とを有し、前記磁性部材は、前記第1面を覆うと共に前記第2面の少なくとも一部を覆うように配置されている。
好適には、前記筐体は、前記内側面に前記アンテナと前記金属部材との間へ延びるリブを有し、前記磁性部材は、前記内側面を覆うと共に前記リブの少なくとも一部を覆うように配置されている。
好適には、前記磁性部材のうち前記金属部材と前記アンテナとの間へ向かって延びる部位は、前記アンテナの位置を越える位置まで延設されている。
好適には、前記アンテナは前記筐体に固定してある。
好適には、前記アンテナは、前記金属部材の周囲を複数回周回させた線材からなるループアンテナであって、前記線材は、前記内側面から離れる方向に並設してある。
好適には、前記金属部材はバッテリーである。
本発明によれば、電磁界を用いた無線通信を安定して行うことができ、かつ、電子機器の小型化が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話機1の外観を開状態で示す斜視図である。携帯電話機1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されており、開状態と閉状態との間で互いに回動可能に連結された受話筐体2及び送話筐体3を備えている。受話筐体2及び送話筐体3は、それぞれの端部が回動の中心となる連結部4により連結されることにより携帯電話機1全体の筐体を構成するようになっている。受話筐体2及び送話筐体3は、それぞれ概ね薄型直方体状に形成されており、閉状態では互いに重ねあわされて互いの輪郭が略一致し、全体として概ね直方体状となる。
受話筐体2には、例えば、通話用のスピーカ66(図4参照)、画像や文字を表示する表示部6が設けられている。送話筐体3には、例えば、通話用のマイクロフォン67(図4参照)、ユーザの操作を受け付ける複数のキーから構成された操作部7、報知用のスピーカ68(図4参照)が設けられている。なお、66aはスピーカ66より出力された音を放音するための放音口であり、67aはマイクロフォン67に入力される音を集音するための集音口である。
送話筐体3は、閉状態で受話筐体2に対向する面側のフロントケース21と、その背面側のリアケース22と、リアケース22の背面側に被せられる蓋体23とを備えている。フロントケース21、リアケース22及び蓋体23は、例えば非導電性及び非磁性の樹脂により形成されている。
図2は、送話筐体3の一部の分解斜視図である。図2において、紙面上方側が送話筐体3のうち閉状態にて受話筐体2に対向する側(図1の紙面手前側)である。
フロントケース21(図2では不図示)及びリアケース22の間には、回路基板25と、電磁誘導を利用した近接無線通信を行うためのアンテナ26とが積層的に配置されている。また、リアケース22の開口と蓋体23とで形成される空間には、バッテリー(バッテリーパック)27と、磁性シート28とが積層的に配置されている。
回路基板25は、例えば樹脂をベースとしたプリント配線基板により構成されており、種々の電子部品が実装され、種々の電気回路が構成されている。例えば、電波を利用した遠距離無線通信を行うための通信処理部63(図4参照)、操作部7等の各部からの電気信号に基づいて表示部6等の各部の動作を制御するCPU61(図4参照)が設けられている。また、回路基板25には、電磁誘導を利用した近接無線通信を行う通信部を構成するICモジュール29が設けられている。
なお、回路基板25のフロントケース21側には、特に図示しないが、回路基板25側から順に、種々の電子部品をシールドするために回路基板25上に実装されたシールドケース、操作部7のキーに対応する複数の押圧スイッチが配置されたフレキシブルプリント配線板、及び、操作部7のキーが配置されたキーシートが積層されている。
アンテナ26は、いわゆるループアンテナにより構成されており、蓋体23の内側面に対向する矩形状のループを形成する線材31(図3(a)参照。なお、図2では、線材31によって形成される複数のループの集合体を抽象的に図示している。)と、線材31の端部に設けられた端子32とを備えている。端子32は、送話筐体3が組み立てられたときに、回路基板25のリアケース22に対向する実装面に設けられた不図示の端子に当接し、アンテナ26とICモジュール29とを電気的に接続する。
リアケース22には、背面側に開口する開口部34が形成され、開口部34の縁部には、回路基板25側へ突出するリブ35が開口部34を囲むように形成されている。回路基板25及びリブ35により、バッテリー27を収納可能な凹状のバッテリー収納部36(図3(b)参照)が形成される。バッテリー収納部36の形状及び大きさは、バッテリー27と同様の形状及び同程度の大きさであり、バッテリー27は、バッテリー収納部36に嵌合する。
バッテリー27は、例えば、リチウムイオン電池により構成された二次電池であり、リチウムを含む正極と炭素を含む負極とをセパレータを挟んで積層したものを金属ケース内に挿入したバッテリーセルと、該バッテリーセルの一面に配置されると共に、前記バッテリーセルの正極端子及び負極端子とそれぞれ接続され、かつコネクタや保護回路等を備えた回路基板と、該回路基板を覆って前記バッテリーセルに一体的に形成された樹脂モールド部とから構成されている。なお、バッテリー27としては、上述したものだけに限定されるものではなく、樹脂ケース内に前記バッテリーセルと前記回路基板を収納したものでも構わない。
バッテリー27の外形は、概ね直方体状に形成されている。具体的には、バッテリー27は、リアケース22や蓋体23の積層方向に薄く、また、送話筐体3の長手方向にやや長い薄型直方体状であり、蓋体23の内側面に対向する背面27aや背面27aに直交する側面27bを有している。バッテリー27のうち、長手方向において連結部4とは反対側(図2の紙面左側)の端部には、端子38が設けられている。端子38は、バッテリー27をバッテリー収納部36に収納したときに、リブ35の切り欠き部35aを介して、回路基板25と電気的に接続された不図示の端子に当接し、バッテリー27から回路基板25への電力供給を可能とする。
磁性シート28は、透磁率の比較的高い磁性体を含んで構成されている。例えば、磁性粉末を含んだゴムや樹脂により構成されており、可撓性を有している。磁性体は、例えば、フェライト、珪素鋼、センダスト合金、Fe−Al合金、電磁軟鉄、カルボニル鉄、アモルファス合金、パーマロイである。磁性シート28は、例えば略矩形状に形成されている。磁性シート28は、接着剤などの適宜な固定手段によりバッテリー27に貼り付けられる。
蓋体23は、送話筐体3の背面3aの一部を構成する概ね平板状の板状部23aを有している。板状部23aは、バッテリー収納部36に嵌合するように形成されており、バッテリー収納部36を覆ってリアケース22に被せられる。蓋体23は、係合爪がリアケース22に係合することによりリアケース22に対して固定される。
図3(a)は、バッテリー27及びアンテナ26の位置関係を概念的に示す平面図(図2の紙面下方から見た図)であり、図3(a)は、図3(a)のIIIb−IIIb線矢視方向の断面図である。
図2、図3(a)及び図3(b)に示すように、アンテナ26の線材31は、バッテリー収納部36を形成するリブ35の外周を囲むようにリブ35を周回しており、ひいては、バッテリー27を周回している。従って、図3(b)に示すように、アンテナ26はバッテリー27の厚みの範囲内に位置し、アンテナ26のループ内周部と、バッテリー27の外周面(側面27bを含む)とは対向している。なお、図3(a)及び図3(b)では、線材31がバッテリー27を3周するように配置されている場合を例示しているが、周回する回数は1以上の適宜な数としてよい。
図2に示すように、磁性シート28は、バッテリー27の長手方向(側面27bに沿う方向)において、バッテリー27の蓋体23側の背面27aと同等の大きさであり、また、バッテリー27の短手方向において、背面27aよりも若干大きい。従って、磁性シート28がバッテリー27に貼り付けられると、磁性シート28は、背面27a全面を覆うとともに、側面27bの一部を覆う。磁性シート28のうち側面27bを覆う部分は、蓋体23とは反対側へ、アンテナ26の配置位置を越える位置まで延びている。
図4は、携帯電話機1の信号処理系の構成を示すブロック図である。なお、図4において、各ブロックを繋ぐ実線は情報を含む信号の経路を示し、各ブロックを繋ぐ点線は電力供給の経路を示している。
携帯電話機1は、電話機やデジタルカメラとして機能する主機能部51と、非接触ICカードとして機能する非接触IC部52とを備えている。主機能部51及び非接触IC部52へはバッテリー27から電力が供給される。また、主機能部51と非接触IC部52との間では、シリアル通信にて信号の送受信が行われるようになっている。
主機能部51は、CPU61、メモリ62、通信処理部63、音響処理部65及び画像処理部69を備えている。これら各部は例えばICにより構成されている。
CPU61及びメモリ62は、操作部7等の各種手段からの信号に基づいて所定の演算を行い、画像処理部69等の各種手段の制御を実行する制御部として機能する。
通信処理部63は、高周波回路を含んで構成され、電波を利用した遠距離無線通信を行うために、CPU61で処理された音響データ、画像データ等の各種データを変調して、アンテナ64を介して送信する。また、通信処理部63は、アンテナ64を介して受信した信号を復調してCPU61に出力する。
音響処理部65は、CPU61からの音響データを音響信号に変換して通話用のスピーカ66、着信等を報知するためのスピーカ68に出力する。又、音響処理部65は、マイクロフォン67からの音響信号を音響データに変換してCPU61に出力する。
画像処理部69は、CPU61からの画像データを画像信号に変換して表示部6に出力する。また、カメラモジュール70から出力される撮像信号(画像データ)を所定のフォーマットの画像データに変換してCPU61へ出力する。あるいは、カメラモジュール70から出力される撮像信号を画像信号に変換して表示部6に出力する。
非接触IC部52は、電源回路72、RF回路73、CPU74及びメモリ75を備えている。これら各部は例えばICにより構成されている。
また、バッテリー27より供給された電力は、電源回路72を介してRF回路73、CPU74及びメモリ75に供給される。
RF回路73は、アンテナ26の開口26aを通過する磁束の変化によって生じ、種々の情報を含む電気信号を復調してCPU74に出力する。また、RF回路73は、CPU74からの種々の情報を含む電気信号を変調してアンテナ26に出力し、アンテナ26に電気信号に応じた磁界を形成させる。
CPU74やメモリ75は、種々の情報の保持、読み出し、書き込み(更新)を行う。具体的には以下のとおりである。メモリ75は、特に図示しないが、ROM、RAM、EEPROMを含んで構成されている。CPU74は、メモリ75のROMに記憶されたプログラムを実行することにより、メモリ75のEEPROMに保持される情報を管理する制御部として機能する。すなわち、CPU74は、RF回路73から出力される信号に基づいて、メモリ75のEEPROMに保持されている情報の読み出し及びRF回路73への出力と、メモリ75のEEPROMに保持されている情報の更新を行う。
メモリ75のEEPROMに保持される情報は、例えば、非接触IC部52がデビットカードとして機能するように構成された場合にはチャージした金額であり、非接触IC部52が交通機関の定期券として機能するように構成された場合には利用可能期間や利用可能区間である。
以上の構成を有する携帯電話機1は、送話筐体3の背面3aを、リーダライタに対向させて近接されたときに、リーダライタによって印加される電磁界を利用して無線通信を行う。
図5は、携帯電話機において電磁誘導を利用した近接無線通信を行うときの当該通信に係る磁界の様子を説明する概念図であり、図5(a)は比較例における磁界を、図5(b)は本実施形態における磁界を示している。図5において、紙面上方側が蓋体23側、すなわち、リーダライタRWに対向する側である。
特許文献1に開示されているような、アンテナと、磁性シートと、バッテリーとを順に積層する携帯電話機では、磁性シートにより、リーダライタRWによって印加される磁界からバッテリーをシールドし、バッテリーにおける渦電流の発生を抑止している。
そこで、図5(a)の比較例のように、アンテナ26の開口26aにバッテリー27が挿入されている携帯電話機においても、バッテリー27をリーダライタRWによって印加される磁界からシールドするように、磁性シート28′を、バッテリー27のうちリーダライタRWに対向する背面27aに配置することが考えられる。
この場合、背面27aに対して直交する方向に進む磁力線y1は、磁性シート28′の中を磁性シート28′に沿って進む。従って、バッテリー27はリーダライタRWによって印加される磁界からシールドされ、バッテリー27における渦電流の発生は抑止され、ひいては、リーダライタRWによって印加される磁界を打ち消す逆磁界の発生も抑止される。しかし、その一方で、アンテナ26の開口26aに向かった磁束を遮断することにもなるから、開口26aを通過する磁束も減じられてしまい、通信が安定しなくなる。なお、特許文献1の技術では、リーダライタから見て磁性シートの手前にアンテナが配置されているから、このような問題は生じない。
しかし、図5(b)に示すように、本実施形態の携帯電話機1では、磁性シート28は、背面27aを覆うとともに、開口26aを通過するように延びていることから、磁性シート28の中を磁性シート28に沿って進む磁力線y3は、開口26aを通過することになる。すなわち、バッテリー27の背面27aに向かう磁束は、バッテリー27を避けつつ開口26aに向かうことになる。従って、バッテリー27における渦電流の発生を抑止して逆磁界の発生を抑止しつつ、アンテナ26を通過する磁束を十分に確保して通信を安定して行うことができる。しかも、アンテナ26をバッテリー27の近傍に配置しても通信を行うことができる。
そして、携帯電話機1では、アンテナ26が、蓋体23の内側面に対向するループを形成するようにバッテリー27を周回する線材31により形成されているから、換言すれば、アンテナ26とバッテリー27とは積層されていないから、従来のアンテナと、磁性シートと、バッテリーとを順に積層する構造に比べて筐体の薄型化を図ることができる。
なお、以上の実施形態において、携帯電話機1は本発明の電子機器の一例であり、リーダライタRWは本発明の通信対象の一例であり、送話筐体3は本発明の筐体の一例であり、送話筐体3の背面3aは、本発明の通信対象に対向配置される所定面の一例であり、アンテナ26は本発明のループアンテナの一例であり、ICモジュール29は本発明の通信部の一例であり、バッテリー27の背面27aは本発明の第1面の一例であり、バッテリー27の側面27bは本発明の第2面の一例である。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。
図6(a)〜(e)は、バッテリー、アンテナ、磁性シート、及び、これらの配置の変形例を示している。図6(a)〜(e)は、図3(b)と同様の方向に見た断面図である。ただし、蓋体23やリブ35等は図示を省略している。図6(a)〜(e)において、上述の実施形態と同様の構成については同一符号を付している。
図6(a)は、アンテナの変形例を示している。アンテナ101は、複数のループが、バッテリー27及び蓋体23の対向方向(紙面上下方向)に積層されるように、すなわち、同軸的に配置されるように、導体102がバッテリー27を螺旋状に周回して構成されている。この変形例においても、磁性シート28は、バッテリー27の背面27aに向かう磁束を、バッテリー27を避けるようにアンテナ101の開口101aに導き、通信を安定させる。さらに、この変形例では、線材31を同心状に周回させたアンテナ26に比較して、アンテナ101の径を小さくすることができ、ひいては、携帯電話機1のバッテリー27の背面27aに沿う方向における小型化を図ることができる。
図6(b)は、磁性シートの変形例を示している。磁性シート111は、バッテリー27の背面27aから側面27bに延び、さらに、背面27aの反対側の正面27cまで延び、正面27cを覆っている。この変形例においても、磁性シート111は、バッテリー27の背面27aに向かう磁束を、バッテリー27を避けるようにアンテナ26の開口26aに導き、通信を安定させる。なお、この変形例では、バッテリー27の正面27cに向かう磁束もバッテリー27を避けつつ開口26aに導くことができるから、例えば、筐体の正面及び背面のいずれをリーダライタに対向させても通信が可能な電子機器に有効である。
図6(c)は、磁性シートの変形例を示している。磁性シート121は、バッテリー27の背面27aから側面27bへ延びる部分が、アンテナ26の位置(アンテナ26のループの配置平面の位置)を越える位置まで延びていない。この変形例においても、図5(a)に示したような、背面27aのみを覆うように磁性シート28′を配置した場合に比較して、背面27aに向かう磁束はバッテリー27を避けるように開口26aに導かれるから、通信を安定させることができる。
この変形例に示されるように、磁性シートは、筐体の内側面に対向するように前記内側面とバッテリーとの間に広がるとともに、前記内側面と前記バッテリーとの間から前記バッテリーとループアンテナとの間へ向かって延びていればよく、アンテナ位置まで延びている必要はない。なお、図6(c)のように、バッテリーが直方体状であるなど、筐体の内側面に対向する第1面(背面27a)と、当該面に略直交する第2面(側面27b)とを有している場合、磁性シートが第1面と第2面との稜線を超えて前記内側面とは反対側へ延びているか否かにより、磁性シートがバッテリーとループアンテナとの間へ向かって延びているか否かを明確に判定することができる。
図6(d)は、磁性シート及び蓋体の変形例である。磁性シート131は、バッテリー27ではなく、蓋体132に接着剤などの固定手段により固定されている。蓋体132の内側面132aには、バッテリー27の側面27bに対向するように突出するリブ132bが設けられている。磁性シート131は、蓋体132の内側面132aからリブ132bに亘って設けられることにより、バッテリー27の背面27aを覆うとともに、バッテリー27とアンテナ26との間まで延びている。この変形例においても、背面27aに向かう磁束はバッテリー27を避けつつ開口26aに導かれるから、通信を安定させることができる。
この変形例に示されるように、磁性シートは、筐体の内側面とバッテリーとの間に広がるとともに、前記内側面と前記バッテリーとの間から前記バッテリーとループアンテナとの間へ向かって延びるように配置できれば、バッテリー、筐体、ループアンテナ等のあらゆる部材に対して固定してよい。
なお、この変形例のように、筐体のうちバッテリーとの対向面だけでなく、バッテリーとループアンテナとの間に突出するリブにまで磁性シートが設けられていれば、磁性シートがアンテナ位置まで延びていないような場合でも、磁性シートがバッテリーとループアンテナとの間に向かっていると判定することができる。
図6(e)は、バッテリーの変形例を示している。バッテリー141は、全体として概ね円柱形に形成されており、外周面141aのうち一部を蓋体23(紙面上方側)に向けて配置されている。磁性シート142は外周面141aに配置され、アンテナ位置まで延びている。この変形例においても、バッテリー141に向かう磁束はバッテリー141を避けつつ開口26aに導かれるから、通信を安定させることができる。
本発明が適用される電子機器は、バッテリーを備えるとともに、電磁誘導を利用した近接無線通信を行うものであればよく、携帯電話機に限定されない。例えば、デジタルカメラ、ノートパソコンであってもよい。
電子機器に設けられる通信部は、ループアンテナを介した通信を行うものであればよく、リーダライタを通信対象とする非接触ICカードの機能を有するものに限定されない。例えば、通信部は、通信対象としての非接触ICカードの情報を読み出し、更新するリーダライタであってもよい。非接触ICカードの機能を有する場合であっても、非接触ICカードのように、ループアンテナを電力源とすることは、本発明の通信部の必須の要件ではない。
ループアンテナは、線材がバッテリーを周回してループを構成するものであればよく、導電性の線材を所定の芯部材(例えば実施形態のリブ35)に巻き付けることにより形成されていてもよいし、フレキシブルプリント配線板等の基板に導電性のパターンがループ状にプリントされることにより形成されていてもよい。複数のループをそれぞれ形成する導体が互いに撚り合わされていてもよい。複数の導体により複数のループが形成されていてもよい。
磁性シートは、バッテリーと筐体との間等に配置可能なものであればよく、可撓性を有していても有していなくてもよいし、厚さも均等でなくてもよい。例えば、剛体の板状の磁性体であってもよい。また、本実施形態では、磁性シートをバッテリー27の背面27a及び長手方向の側面27bに形成した例を示したが、長手方向の側面27bに延ばす代わりに短手方向の側面27bに形成してもよく、さらに、長手方向及び短手方向の両側面27bに形成してもよい。
さらに、ループアンテナ26の開口26aに配置される金属部材がバッテリーである例について示したが、これだけに限定されず、シールドケースや表示装置等の金属部材が配置されるような場合にも適用できることは言うまでもない。
本発明の実施形態の携帯電話機を開状態で示す外観斜視図。 図1の携帯電話機の送話筐体の一部の分解斜視図。 図1の携帯電話機のバッテリー及びアンテナの位置関係を説明する図。 図1の携帯電話機の信号処理系の構成を示すブロック図。 図1の携帯電話機において近接無線通信を行うときの磁界の様子を説明する概念図。 本発明の携帯電話機の変形例を説明する図。
符号の説明
1…携帯電話機(電子機器)、3…送話筐体、27…バッテリー、26…ループアンテナ(アンテナ)、28…磁性シート(磁性部材)、29…ICモジュール(通信部)、31…線材。

Claims (8)

  1. 通信対象と電磁界を介して無線通信を行う電子機器であって、
    前記無線通信を行う際に前記通信対象に対向配置される所定面を有する筐体と、
    前記所定面の内側面と対向するように前記筐体に収納される金属部材と、
    前記内側面と対向しかつ前記金属部材を周回するように配置されるアンテナと、
    該アンテナと接続される通信部と、
    前記内側面と前記金属部材との間に設けられ、かつ前記金属部材と前記アンテナとの間へ向かって延びる磁性部材と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 通信対象と電磁界を介して無線通信を行う電子機器であって、
    前記無線通信を行う際に前記通信対象に対向配置される所定面を有する筐体と、
    前記所定面の内側面と対向するように前記筐体に収納される金属部材と、
    前記内側面と対向しかつ前記金属部材を周回するように配置されるアンテナと、
    該アンテナと接続される通信部と、
    少なくとも一部が前記内側面と前記金属部材との間に設けられ、前記通信対象からの磁束を前記アンテナの開口に導く磁性部材と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  3. 前記金属部材は、前記内側面と対向する第1面と、該第1面に隣接する第2面とを有し、
    前記磁性部材は、前記第1面を覆うと共に前記第2面の少なくとも一部を覆うように配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記筐体は、前記内側面から前記アンテナと前記金属部材との間へ延びるリブを有し、
    前記磁性部材は、前記内側面を覆うと共に前記リブの少なくとも一部を覆うように配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  5. 前記磁性部材は、前記内側面と前記金属部材との間に設けられる部分から前記アンテナの開口を通過するように延設されている
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記アンテナは前記筐体に固定してある
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記アンテナは、前記金属部材の周囲を複数回周回させた線材からなるループアンテナであって、
    前記線材は、前記内側面から離れる方向に並設してある
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記金属部材はバッテリーである
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子機器。
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