JP4717740B2 - レンジ判定装置、およびそのレンジ判定装置を用いた自動変速機制御装置 - Google Patents

レンジ判定装置、およびそのレンジ判定装置を用いた自動変速機制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動変速機のレンジの選択に応じて相対移動する磁石と極性センサとを用いてレンジを判定するレンジ判定装置、レンジ判定装置の製造方法、およびそのレンジ判定装置を用いた自動変速機制御装置に関する。
固定部にホール素子を設け、相対移動方向の少なくとも1箇所で極性が反転している磁石を可動部に設け、固定部側に設けられているホール素子で磁石の対面する領域の極性を検出することにより可動部の位置を検出し、検出結果に基づいて自動変速機のレンジを判定するレンジ判定装置(インヒビタスイッチ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、このようなインヒビタスイッチでは、高い検出精度を確保するためには極性が反転している境界における磁束密度の変化勾配をできるだけ大きく設定することが望ましい。この場合、磁束密度の大きい磁石を用いると磁束密度の変化勾配を大きくすることができる。しかしながら、一般に磁束密度の大きい磁石は高コストであり、コストの制約からそのような磁石を用いることができず、高精度を確保することが困難であった。
独国特許発明第DE20320742U1号明細書
本発明は、上述の問題に鑑みて創作されたものであって、低コストで検出精度の高いレンジ判定装置、レンジ判定装置の製造方法、およびそのレンジ判定装置を用いた自動変速機制御装置を提供することを目的とする。
請求項1〜7に記載の発明によると、第1磁石の境界近傍の磁束密度の変化勾配を増大させる位置に磁性体を設ける。磁性体は、極性センサの検出範囲領域外に設けられている。磁石には、磁性体を近づけると磁界が強くなって磁束密度が増大するという性質がある。従って、磁束密度が増大する位置に磁性体を設けることにより、第1磁石の境界近傍の磁束密度を増大させることができる。第1磁石の境界近傍の磁束密度を増大させると、当該境界近傍における磁束密度の変化勾配が大きくなるので、境界の位置を高精度で検出でき、レンジ判定装置の検出精度が向上する。よって請求項1〜に記載の発明によると、磁束密度の大きい高価な第1磁石を用いる必要がなく、レンジ判定装置の検出精度を低コストで向上できる。
請求項4に記載の発明によると、磁性体を第1磁石に密接させない場合に比べて第1磁石の境界近傍の磁束密度をより増大できるので、レンジ判定装置の検出精度をより向上できる。
請求項5に記載の発明によると、磁性体として第2磁石を用いるので、磁化されていない磁性体を用いる場合に比べて第1磁石の境界近傍の磁束密度をより増大でき、レンジ判定装置の検出精度をより向上できる。
請求項6に記載の発明によると、第2磁石が境界に接しない場合に比べて第1磁石の境界近傍の磁束密度をより増大できるので、レンジ判定装置の検出精度をより向上できる。
請求項8に記載の発明によると、請求項1〜7のいずれか一項に記載のレンジ判定装置を備えるので、レンジを低コストで精度よく判定できる。
以下、本発明の実施の形態を複数の実施形態に基づいて説明する。各実施形態において同一の符号が付された構成要素は、その符号が付されたほかの実施形態の構成要素と対応する。尚、以下の説明では「自動変速機」を「AT」、「電子制御ユニット」を「ECU」と略記する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の一実施形態に係るAT制御装置10、およびAT制御装置10に組み付けられているスプール11を駆動するディテント機構12を示す模式図である。
始めに、AT制御装置10について説明する。
AT制御装置10は車輌に搭載されている図示しないATを制御する装置であって、ハウジング13、図示しないAT制御ECU、ハウジング13に収容されている複数の図示しない電磁弁、ハウジング13に収容されている図示しないマニュアル弁、本発明の一実施形態に係るレンジ判定装置としてのインヒビタスイッチ14などを有している。
ハウジング13に収容されているマニュアル弁は軸方向に往復移動可能なスプール11を有している。スプール11は挿入口15から挿入されてハウジング13内でマニュアル弁の弁本体に挿入されている。ATには例えば前進(D)レンジ、後進(R)レンジ、駐車(P)レンジ、および中立(N)レンジが用意されており、Dレンジにおける変速段が例えば4段用意されている。スプール11が軸線Av方向に移動するとスプール11の移動位置(レンジ位置)に応じてAT内の油路に加わる油圧が切り替わり、シフトレンジが切り替わる。マニュアル弁は特許請求の範囲に記載の「レンジ切替手段」に相当する。図示するようにスプール11には軸線Av方向に対して垂直に突出する円柱状の出力軸16が設けられている。
AT制御装置10を構成する図示しないAT制御ECUは各電磁弁を電気的に制御することによりATの各摩擦要素に加わる油圧を増減し、摩擦要素の締結および開放を切り替える。摩擦要素の締結および開放が切り替わることによりDレンジにおける変速段が切り替わる。
次に、ディテント機構12について説明する。
ディテント機構12は、図示しないアクチュエータ、コントロールロッド17、ディテントプレート18などで構成されている。
コントロールロッド17は、スプール11の軸線Avに対して直交する姿勢で配置されている。コントロールロッド17にはディテントプレート18が一体となって回動するように固定されている。コントロールロッド17にはレンジ選択レバーが機械的に接続されており、運転者が図示しないレンジ選択レバーでレンジを選択すると機械的接続により、選択されたレンジに応じた角度までコントロールロッド17が軸周りに回動する。
ディテントプレート18はほぼ扇形をなす板状に形成されている。図示するようにディテントプレート18には盤面に対して垂直に突出する円柱状の出力軸19が設けられている。出力軸19はスプール11の一端に形成されている溝20に係合されており、ディテントプレート18の回動運動をスプール11の直線運動に変換する。
また、図示するようにディテントプレート18にはその円弧状の外周部に複数の凹部21a、21b、21cおよび21dが形成されている。これら複数の凹部はそれぞれ特定のレンジ位置に対応して形成されている。これら複数の凹部は図示しないローラに選択的に係合し、ディテントプレート18に回動駆動力が作用していないとき、スプール11はローラがいずれかの凹部に係合することにより当該凹部に対応するレンジ位置で定位する。
次に、インヒビタスイッチ14について説明する。
インヒビタスイッチ14は、図2に示す固定体22、可動体23および複数のホール素子26、並びに図1に示す複数の第1磁石24および複数の第2磁石25、並びに図3に示す回路部27を有している。
保持部材としての可動体23は、平板状の可動体ベース23aと、スプール11の出力軸16が挿入される環状のリブ23bとで構成されている。可動体ベース23aはスプール11の軸線Avに対して略平行に配置されており、スプール11の出力軸16に駆動されて軸線Av方向に往復移動する。可動体ベース23aには図1に示すように複数の第1磁石24と複数の第2磁石25が埋設されている。
図1は、第1磁石24および第2磁石25を示す模式図である。ここでは3つの第1磁石24が設けられている場合を例を示している。各第1磁石24は極性が紙面水平方向に図1の如く遷移するように形成されている。第2磁石25は第1磁石24の極性が反転する境界近傍に配置されている。
図2に示すように、固定体22は、平板状の固定体ベース22a、上側案内レール22b、および下側案内レール22cからなる。固定体ベース22aは可動体ベース23aの盤面に対して略平行に配置されている。可動体23は上側案内レール22bおよび下側案内レール22cに案内され、固定体22に対してスプール11の軸線Av方向に相対移動する。固定体ベース22aには極性センサとしての3つのホール素子26a、26bおよび26cが埋設されている。各ホール素子はそれぞれ互いに異なる第1磁石24の対面する領域の極性を検出する。
図3は、ホール素子26a、26bおよび26cと、レンジ判定手段としての回路部27とを示す模式図である。回路部27はAT制御装置10の所定の位置に固定されている。ホール素子26a、26bおよび26cは回路部27に電気的に接続されている。ホール素子26a、26bおよび26cは非接触式の極性センサであり、第1磁石24の対面する領域の極性がS極となるときその磁気作用を受けてオフ電圧を回路部27に出力し、また当該極性がN極となるときその磁気作用を受けてオン電圧を回路部27に出力する。
次に、第1磁石24および第2磁石25の詳細について説明する。
図4(A)は、図1において破線28で示す部分を図1のX方向からみた模式図である。図4(A)においてα方向は第1磁石24とホール素子26との相対移動方向を示している。第1磁石24は相対移動方向に直線状に延伸している。
第1磁石24は、少なくとも相対移動方向の1箇所で極性が反転している。例えば、第1磁石24のホール素子26と向き合う対抗面側の極性について見ると、極性が反転している境界30の左側の極性はS極であり、右側の極性はN極である。
また、第1磁石24の極性は、ホール素子26と向き合う対抗面側とホール素子26に対して対抗面の反対側とで極性が反転している。例えば、境界30の左側の極性についてみると、対抗面31側の極性はS極であり、対抗面31の反対側の極性はN極である。
図4(A)に示すように、各第2磁石25は境界30を挟んで相対移動方向の少なくともいずれか一方に設けられている。例えば第2磁石25aは境界30を挟んで左側に設けられており、第2磁石25bは境界30を挟んで右側に設けられている。
また、図4(A)に示すように、各第2磁石25はホール素子26と向き合う対抗面側とホール素子26に対して対抗面の反対側とで第1磁石24と極性が反転している。例えば第2磁石25aの場合、ホール素子26と向き合う対抗面33側の極性はN極であり、ホール素子26に対して対抗面33の反対側の極性はS極である。この反転の仕方は、第1磁石24の境界30を挟んで左側の部分の極性の反転の仕方と逆である。第1磁石24の境界30を挟んで左側の部分は対抗面31側の極性がS極であるのに対し、第2磁石25aは対抗面33側の極性がN極である。一方、第1磁石24はホール素子26に対して対抗面31の反対側の極性がN極であるのに対し、第2磁石25aはホール素子26に対して対抗面33の反対側の極性がS極である。
図4(B)は、図1において破線で示す部分を拡大して示す模式図である。仮想直線35は、相対移動方向に沿った移動軸線(図4(A)のα方向に延びる軸線)と直交し第1磁石24の対抗面に沿った方向を示している。第2磁石25は第1磁石24に対して仮想直線35で示す方向に設けられている。なお、第2磁石を仮想直線35で示す方向のいずれか一方にのみ設けるようにしてもよい。
次に、ホール素子26の検出範囲について図1に基づいて説明する。
例えばホール素子26aの場合、図1に示す仮想直線36と37とで挟まれる範囲が検出範囲である。ホール素子の仮想直線35方向(図4(B)参照)の検出範囲は、第1磁石24の仮想直線35方向の幅と等しいかそれより狭い。ホール素子26bおよび26cについても同様である。従って、全ての第2磁石25はホール素子26の検出範囲外に設けられている。
次に、インヒビタスイッチ14の作動について説明する。
図5は、ホール素子26a、26bおよび26cの出力の組み合わせに対応するレンジ位置を示す模式図である。運転者がレンジ選択レバーを操作してコントロールロッド17を回動すると、スプール11が軸線Av方向に移動し、スプール11のレンジ位置が切り替わる。ホール素子26a、26bおよび26cの検出信号の組み合わせはスプール11のレンジ位置に応じて変化するので、回路部27はホール素子26a、26bおよび26cの検出信号の組み合わせに基づいて図5に示すようにレンジ位置を判定し、判定したレンジ位置を表す出力信号を制御ECUに出力する。
図6は、第2磁石25がある場合の磁束密度の変化を第2磁石25がない場合と対比して示すグラフである。図6に示すグラフの横軸は第1磁石24の相対移動方向、縦軸は相対移動方向の各位置において検出される磁束密度を表している。縦軸の+方向にいくほど磁束の磁束密度が増大することを示しており、縦軸の−方向にいくほど逆向きの磁束の磁束密度が増大することを示している。図6において破線38は第2磁石25がない場合の磁束密度、実線39は第2磁石25がある場合の磁束密度を示している。
ON線はホール素子26aにおいてS極からN極への変化が検出される基準線である。ホール素子26aがP−Rレンジ側からRレンジ側に相対移動すると、ある位置で磁束密度がON線を超え、ON線を超えた位置でホール素子26aから回路部27にオン電圧が出力される。一方、ホール素子26aがRレンジ側からP−Rレンジ側に相対移動すると、ある位置で磁束密度がOFF線を超え、OFF線を超えた位置で回路部27にオフ電圧が出力される。
第2磁石25がない場合のOFF線に達する位置をVとし、ON線に達する位置をWとする。極性が反転する境界の位置は位置Vと位置Wとの概ね中間点であるが、図示するように位置Vおよび位置Wは中間点から離間している。中間点から離間しているということは、位置Vおよび位置Wが実際の境界から離間していることを意味し、検出精度が低いことを意味する。
検出精度を向上するには、位置Vと中間点との間隔、並びに位置Wと中間点との間隔がそれぞれ短くなるようにすればよい。中間点との間隔を短くするには、境界近傍における磁束密度の変化勾配を大きくすればよい。磁束密度の変化勾配を大きくすると、中間点に近い位置V’およびW’で磁束密度がOFF線およびON線に達するからである。
第1実施形態では、第1磁石24の境界近傍に磁性体を設けることによって境界近傍における磁束密度の変化勾配を大きくしている。磁石には磁性体を近づけると磁界が強くなるという性質があり、磁束密度は磁界の強さに比例するので、磁性体を設けることによって磁束密度を増大でき、それにより磁束密度の変化勾配を大きくできるからである。
境界近傍に磁性体を設ける場合、軟鉄片などの磁化されていない磁性体よりも磁化されている磁性体、すなわち第2の磁石を設ける方が磁束密度はより増大する。第2の磁石を設ける場合、例えば相対移動方向αに沿った移動軸線と直交し第1磁石24のホール素子26と向き合う対抗面31側に沿った方向、且つ境界30を挟んで相対移動方向αの一方の側に設け、対抗面31側とホール素子26に対して対抗面31の反対側とで第1磁石24と極性を反転させることにより、第1磁石24の境界近傍の磁束密度を増大させることができる。第2磁石25aはこれらの要件を全て満たすようにして設けられているので、第1磁石24の境界近傍の磁束密度を増大させることができる。第2磁石25a以外の他の第2磁石25についても同様である。
第2磁石25を設けない場合のOFF線とON線との間隔をΔSとし、第2磁石25を設けた場合の間隔をΔS’とすると、図示するようにΔS’はΔSより短くなるので、第2磁石25を設けない場合に比べて境界近傍における磁束密度の変化勾配が大きくなる。これにより、OFF線に達する位置と中間点との間隔、およびON線に達する位置と中間点との間隔が短くなり、検出精度が向上する。
次に、第1磁石24を可動体ベース23aに組み付ける工程について説明する。ここでは第1磁石24に着磁してから可動体ベース23aに組み付ける方法と、第1磁石24を可動体ベース23aに組み付けてから着磁する方法とについて説明する。
図7(A)は、第1磁石24に着磁してから可動体ベース23aに組み付ける方法を説明するための模式図である。この方法では着磁前の第1磁石24の一端を基準位置にして各極性の着磁対象領域を決定し、各着磁対象領域に着磁した第1磁石24を可動体ベース23aに組み付ける。
ただし、この方法では可動体ベース23aに第1磁石24を組み付ける際の組み付け誤差によって図示するように第1磁石24の各極性の位置が本来それら各極性があるべき位置からずれてしまう可能性がある。各極性の位置がずれてしまうとインヒビタスイッチ14がレンジ位置を誤判定してしまうことになる。従って、図7(B)に示す方法で組み付けることが望ましい。
図7(B)は、第1磁石24を可動体ベース23aに組み付けてから着磁する方法を説明するための模式図である。この方法では着磁前の第1磁石24を可動体ベース23aに組み付けた後、可動体ベース23aの一端を基準位置にして各極性の着磁対象領域を決定する。可動体ベース23aの一端を基準にして各極性の着磁対象領域を決定すると、可動体ベース23aに対する第1磁石24の組付け位置にずれがあったとしても、可動体ベース23aに対する各極性の位置はずれない。これにより可動体ベース23aに対する各極性の絶対的な位置のずれを低減できるとともに、複数ある第1磁石24においてある第1磁石24のある極性の位置と別の第1磁石24のある極性の位置との相対的な位置ずれについても低減できる。これにより、レンジを更に高精度に検出できる。
図7(A)および図7(B)では第1磁石24を例に説明したが、第2磁石25についても同様である。第2磁石25を可動体ベース23aに組み付けてから着磁する方法は第1磁石24の場合と実質的に同一であるため詳細な説明は省略する。
以上説明した本発明の第1実施形態に係るインヒビタスイッチ14によると、第2磁石25を設けることにより、第1磁石24の境界近傍の磁束密度が増大するので、境界近傍における磁束密度の変化勾配が大きくなる。よってインヒビタスイッチ14によると、磁束密度の大きい高価な磁石を第1磁石24として用いる必要がなく、インヒビタスイッチ14の検出精度を低コストで向上できる。
また、本発明の第1実施形態に係るインヒビタスイッチ14の製造方法によると、第1磁石24および第2磁石25を可動体ベース23aに組み付けてから着磁するので、可動体ベース23aに対する第1磁石24および第2磁石25の位置にずれが生じたとしても、可動体ベース23aに対する各極性の位置はずれない。よって、レンジを更に高精度に検出できる。
なお、第1実施形態では第1磁石24の一つの境界について4つの第2磁石25a、25b、25cおよび25dを設けているが、一つの境界について設ける第2磁石の数は1つ、2つあるいは3つでもよい。ただし、検出精度をより向上させるには、第1実施形態のように一つの境界について第2磁石25を4つ設けることが望ましい。
また、第1実施形態では第2磁石25aと25bとが別体である場合を例に説明したが、第2磁石25aと25bとを一体に構成し、境界30を挟んで互いに逆極性になるように着磁してもよい。第2磁石25cと25dとについても同様である。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係るインヒビタスイッチ40の模式図である。第2実施形態では第1磁石24はディテントプレート18に設けられている。図8ではホール素子26a、26bおよび26cを省略しているが、それらは各第1磁石24に対応する位置に固定される。第1磁石24はホール素子26に対する相対移動方向に円弧状に延伸している。第1磁石24の左右には第2磁石25が配置されている。
前述したようにディテントプレート18はコントロールロッド17の回動運動をスプール11の直線運動に変換する機構であり、ディテントプレート18の回動角度とスプール11の直線移動量とは1対1に対応する関係にある。従って、図8に示すようにディテントプレート18に第1磁石24を設けてレンジを判定することもできる。
(第3実施形態)
図9(A)および(B)は、本発明の第3実施形態に係る磁性体50を示す模式図である。ここで図9(A)は図4(A)と同方向から見た図であり、図9(B)は図4(B)と同方向から見た図である。磁性体50は例えば磁化されていない軟鉄片である。磁性体50は図示するように境界30を跨ぐように設けられている。磁化されていない磁性体を用いる場合は図示するように磁性体が境界30を跨ぐように設けてもよい。
(第4実施形態)
図10(A)および(B)は、本発明の第4実施形態に係る磁性体51を示す模式図である。ここで図10(A)は図4(A)と同方向から見た図であり、図10(B)は図4(B)と同方向から見た図である。磁性体51は例えば磁化されていない軟鉄片である。磁性体51は境界30を跨ぐように設けられている。また、磁性体51は図示するように第1磁石24を挟んでホール素子26aとは逆側に設けられている。
第3実施形態および第4実施形態に示すように、磁化されていない磁性体を用いる場合は前述した第2磁石25を用いる場合に比べて磁性体をより自由な位置に配置できる。
なお、本発明は上記複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の一実施形態に係る第1磁石および磁性体の模式図。 本発明の一実施形態に係るAT制御装置及びディテント機構の模式図。 本発明の一実施形態に係る極性センサ及びレンジ判定手段の模式図。 (A)は図1において破線で示す部分を図1のX方向からみた模式図、(B)は破線で示す部分の拡大図。 本発明の一実施形態に係るレンジの判定を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る磁束密度のグラフを示す模式図。 (A)は本発明の一実施形態に係る第1磁石に着磁してから組み付ける模式図、(B)は組み付けてから着磁する模式図。 本発明の一実施形態に係るレンジ判定装置の模式図。 本発明の一実施形態に係る磁性体の模式図。 本発明の一実施形態に係る磁性体の模式図。
符号の説明
10 自動変速機制御装置、14 インヒビタスイッチ(レンジ判定装置)、23 可動体(保持部材)、24 第1磁石、25 第2磁石(磁性体)、26 ホール素子(極性センサ)、27 回路部(レンジ判定手段)、40 インヒビタスイッチ(レンジ判定装置)、50 磁性体、51 磁性体

Claims (8)

  1. 極性センサと、
    自動変速機のレンジの選択に応じて前記極性センサに対して相対移動自在に配置され、少なくとも相対移動方向の1箇所で極性が反転している第1磁石と、
    相対移動に応じて前記極性センサが検出する前記第1磁石の極性の検出信号に基づいてレンジを判定するレンジ判定手段と、
    前記相対移動方向において極性が反転している前記第1磁石の境界近傍の磁束密度の変化勾配を増大させる位置に設けられている磁性体と、
    を備え
    前記磁性体は、前記極性センサの検出範囲領域外に設けられていることを特徴とするレンジ判定装置。
  2. 前記第1磁石は前記相対移動方向に直線状に延伸している請求項1に記載のレンジ判定装置。
  3. 前記第1磁石は前記相対移動方向に円弧状に延伸している請求項1に記載のレンジ判定装置。
  4. 前記磁性体は前記第1磁石に密接して設けられている請求項1、2又は3に記載のレンジ判定装置。
  5. 前記第1磁石は、前記極性センサと向き合う対抗面側と前記極性センサに対して前記対抗面の反対側とで極性が反転しており、
    前記磁性体は第2磁石であり、前記相対移動方向に沿った移動軸線と直交し前記対抗面に沿った方向の少なくともいずれか一方に、且つ前記境界を挟んで前記相対移動方向の少なくともいずれか一方に設けられており、前記極性センサと向き合う対抗面側と前記極性センサに対して前記対抗面の反対側とで前記第1磁石と極性が反転している請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンジ判定装置。
  6. 前記第2磁石は前記境界に接して設けられている請求項5に記載のレンジ判定装置。
  7. 前記極性センサはホール素子である請求項1〜6のいずれか一項に記載のレンジ判定装置。
  8. 自動変速機のレンジを切り替えるレンジ切替手段と、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のレンジ判定装置と、
    を備える自動変速機制御装置。
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