JP4715477B2 - 液体回収装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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本発明は、例えばインクジェット式プリンタ等の液体噴射装置及びこの液体噴射装置に備えられる液体回収装置に関する。
従来から、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が知られている。このプリンタでは、インクの噴射不良を低減するために、インクを噴射するノズルから増粘したインクなどを吐出させるクリーニングが適宜行われている。このクリーニングは、ノズルが形成されたノズル形成面をキャップ(封止手段)で封止した後に、そのノズル形成面とキャップとで気密にされる空間(キャップ内空間)を吸引ポンプにより吸引して負圧にすることにより、この負圧を利用してノズル内の増粘したインクなどを排出するものである。
こうしたクリーニングでは、ノズルから吐出されるインクが、吸引ポンプで吸引された後に、回収容器に回収される。この回収容器には、その内部にインク吸収材(液体吸収材)が収容されており、吸引ポンプから排出されるインク(以下、「排出インク」という。)は、この回収容器内のインク吸収材に吸収されるようになっている。そして、回収容器は、回収した排出インクにおけるインク溶媒の一部を回収容器の開口部から揮発させることによって排出インクの容量を減少させ、その回収効率を向上するようにしている。
近年、こうしたプリンタでは、その印刷画像の保存性や彩色性の向上を図るため、顔料インクや高濃度インクを利用するようになってきている。このようなインクは、一般に、そのインク溶媒が、揮発するか、あるいはインク吸収材に吸収されることによって、そのインク成分(例えば、顔料)が凝集して固化する。このため、上記した回収容器に顔料インクや高濃度インクが排出されると、その回収容器内(特に、排出インクが排出される排出口近傍)に固化したインク成分、すなわちインク残渣が堆積することとなる。
そこで、排出インクの拡散を促進するためとして、特許文献1に記載された回収容器が提案されている。この特許文献1の回収容器は、排出口から排出される排出インクを、その傾斜した底面に沿って流動させて拡散し、その拡散した排出インクをインク吸収材に吸収させるようにしている。
特開2004−34361号公報
ところで、特許文献1の回収容器は、その上部全体が開口部となっているため、該回収容器内に排出口から排出インクが排出されると、該排出インクが拡散される前にそのインク溶媒が回収容器の開口部から揮発してしまうことがあった。この結果、排出インクのインク成分が回収容器内の排出口付近で集中的に固化することで、ここに排出インクの拡散(流動)を阻害するインク残渣が堆積し、回収容器における排出インクの回収能力の低下を招くおそれがあった。
このような排出インクの回収能力の低下を抑制するためには、回収容器内のインク吸収材を上下2層構造とし、上側になるインク吸収材にはインク保持能力の高いものを用いる一方、下側になるインク吸収材にはインク拡散能力の高いものを用い、下側になるインク吸収材に排出口からの排出インクが排出されるように構成することが考えられる。このように構成した場合、排出インクは、下側のインク吸収材で拡散された後、上側のインク吸収材に浸透して吸収保持され、その後、上側のインク吸収材により吸収保持された排出インクのインク溶媒の一部が回収容器の開口部から揮発されるようになる。
しかしながら、この場合、排出インクは、重力に逆らって下側のインク吸収材から上側のインク吸収材へ浸透するため、プリンタ内のスペースの関係上、特に回収容器を縦長の形状とした場合、上方向への排出インクの浸透量(下側のインク吸収材からの上側のインク吸収材への浸透量)には限界があった。このため、上側のインク吸収材による排出インクの保持量が低下することで、下側のインク吸収材における排出インクの保持量が増える状態となり、この状態で下側のインク吸収材が乾燥すると、インク残渣の堆積量が増えてしまう。そして、排出口付近では、特にインク残渣の堆積量が増えることとなり、特許文献1の回収容器の場合と同様に、堆積したインク残渣により排出インクの拡散が阻害されて、回収容器における排出インクの回収能力の低下を招くおそれがあった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、回収容器内に排出される液体を円滑に回収することができる液体回収装置及び液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体回収装置は、液体を回収する回収容器と、前記回収容器内に収容され、第1液体吸収体と前記第1液体吸収体よりも鉛直方向上側に配置される第2液体吸収体とを有し、前記回収容器内に排出される前記液体を吸する液体吸収部と前記第1液体吸収体と前記第2液体吸収体との間に配置され、前記液体の前記第2液体吸収体側から前記第1液体吸収体側への浸透を抑制する浸透抑制部材と、前記回収容器内に配置され、前記液体を受け入れる空間を形成する空間形成部材と、を備え、前記回収容器は、前記回収容器内に回収された前記液体の一部を揮発させる容器開口部を有し、前記空間形成部材は、前記空間内に前記液体を導入するための第1開口部と、前記空間内に導入された前記液体を前記第2液体吸収体へ導出するための第2開口部と、を備える
この発明によれば、第1開口部から空間内導入された液体は、空間形成部材によりその揮発が抑制されて第2開口部から第2液体吸収体へ導出されるとともに、浸透抑制部材により第2液体吸収体で拡散される前に第1液体吸収体へ浸透することが抑制される。すなわち、第2開口部から第2液体吸収体へ導出された液体は、第2液体吸収体で十分に拡散された後に、該第2液体吸収体の下側に積層された第1液体吸収体に浸透して吸収保持される。このため、空間形成部材が形成する空間の湿度が好適に保たれるので、該空間内における液体残渣の堆積量が減少する。したがって、第1開口部から空間内に導入された液体が第2開口部から第2液体吸収体へ浸透する際に、液体残渣の堆積物によって阻害されにくくなる。この結果、回収容器内に排出される液体を円滑に回収することが可能となる。
本発明の液体回収装置において、前記空間形成部材は、下端前記第2液体吸収体の上面に沿って延設しかつ前記第2液体吸収体と接触するフランジ部を有する。
この発明によれば、空間形成部材の内部空間の湿度が高湿度に保たれるため、該空間内における液体残渣の堆積量が効果的に減少される。このため、空間内に導入された液体は、速やかに第2液体吸収体に浸透して拡散されるようになる。
さらに、空間形成部材のフランジ部は、第2液体吸収体の上面に沿って延設し、かつ第2液体吸収体と接触しているため、空間形成部材の内部空間の湿度低下を抑制することが可能となる。
本発明の液体回収装置において、前記空間形成部材は、前記フランジ部の下面に、前記第2液体吸収体側に突出する突出部を有する。
本発明の液体回収装置において、前記突出部の長さは、前記第2液体吸収体の鉛直方向における厚さよりも短い。
れらの発明によれば、突出部が浸透抑制部材に接触するまで空間形成部材を下方に付勢することで、フランジ部により第2液体吸収体が圧縮されるため、この圧縮された部分の第2液体吸収体内の気孔が潰されて小さくなり、第2液体吸収体が圧縮された部分の液体保持量が増加して気体が流通しにくくなる。このため、空間形成部材の内部空間の密閉性が向上し、空間形成部材の内部空間の湿度低下が効果的に抑制される。
本発明の液体噴射装置は、液体を貯留する液体貯留手段と、前記液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドに設けられたノズル形成面を封止可能な封止手段と、該封止手段に向けて前記液体噴射ヘッドから吐出された前記液体を回収する液体回収手段とを備える液体噴射装置において、前記液体回収手段を、上記構成の液体回収装置により構成した。
この発明によれば、第1開口部から空間内導入された液体は、空間形成部材によりその揮発が抑制されて第2開口部から第2液体吸収体へ導出されるとともに、浸透抑制部材により第2液体吸収体で拡散される前に第1液体吸収体へ浸透することが抑制される。すなわち、第2開口部から第2液体吸収体へ導出された液体は、第2液体吸収体で十分に拡散された後に、該第2液体吸収体の下側に積層された第1液体吸収体に浸透して吸収保持される。このため、空間形成部材が形成する空間の湿度が好適に保たれるので、該空間内における液体残渣の堆積量が減少する。したがって、第1開口部から空間内に導入された液体が第2開口部から第2液体吸収体へ浸透する際に、液体残渣の堆積物によって阻害されにくくなる。この結果、回収容器内に排出される液体を円滑に回収することが可能となる。
以下、本発明の液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、特に説明がない限り、以下の記載における前後方向、上下方向及び左右方向は、図1に示したインクジェット式プリンタを基準とした前後方向、上下方向及び左右方向と一致するものとする。
図1及び図2に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ10は、有底略長四角箱状の本体ケース11を備えている。本体ケース11内の左右両側壁間には、棒状のガイド部材12が左右方向に延びるように架設されている。ガイド部材12には、キャリッジ13が該ガイド部材12に沿って左右方向に移動可能に挿通支持されている。キャリッジ13は、タイミングベルト14を介してキャリッジモータ15に接続され、該キャリッジモータ15の駆動により、ガイド部材12に沿って左右方向に移動されるようになっている。
キャリッジ13の下部には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド16が搭載されている。記録ヘッド16の下面はノズル形成面16aになっているとともに、該ノズル形成面16aには図示しない複数のノズルが設けられている。キャリッジ13における記録ヘッド16の上側には、液体貯留手段としてのインクカートリッジ17が着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ17内には、液体としての複数色のインクがそれぞれ記録ヘッド16に供給可能に収容されている。
キャリッジ13の下方には、左右方向に延びるプラテン18が設けられている。プラテン18は、ターゲットとしての記録用紙Pを支持する支持台であり、その上面には図示しない紙送り機構が設けられている。この紙送り機構は、本体ケース11に設けられた紙送りモータ19の駆動により、前方に向かって記録用紙Pを給送するようになっている。
そして、キャリッジ13がガイド部材12に沿って往復移動されながら、印刷データに基づいて記録ヘッド16に備えられた図示しない圧電素子が駆動されると、ノズル形成面16aの各ノズルから各インクが、前方に向かって給送される記録用紙Pに対してそれぞれ噴射されて、記録用紙Pに印刷が行われるようになっている。
プラテン18の下側における本体ケース11の底面上には、液体回収手段としての液体回収装置を構成するインク回収装置20が設けられ、該インク回収装置20は、上側に容器開口部21aを有する有底略長四角箱状をなす回収容器21を備えている。回収容器21の右側壁の中央部には、該回収容器21の内外を連通する連通孔22が形成されている。
図3及び図4に示すように、回収容器21内には、第1液体吸収体としての下側第1インク吸収体31と、該下側第1インク吸収体31の上側に積層された第2液体吸収体としての第2インク吸収体24と、該第2インク吸収体24の上側に積層された第1液体吸収体としての上側第1インク吸収体23とが収容されている。
すなわち、下側第1インク吸収体31は、回収容器21内の底面上に配置され、該下側第1インク吸収体31上に該下側第1インク吸収体31よりも厚みが薄い第2インク吸収体24が積層され、該第2インク吸収体24上に下側第1インク吸収体31よりも厚みが厚い上側第1インク吸収体23が積層されている。
下側第1インク吸収体31、上側第1インク吸収体23、及び第2インク吸収体24は、いずれも多孔質部材よりなっており、上側第1インク吸収体23の上面と回収容器21の上面とは互いに面一になっている。なお、本実施形態においては、第2インク吸収体24の厚さが3mmに設定されている。
図1及び図2に示すように、本体ケース11内の右端部には、印刷を行うことのない非印刷領域(ホームポジション)が設けられ、この非印刷領域には、クリーニング機構60が備えられている。このクリーニング機構60は、封止手段としてのキャップ61、排出チューブ62、及び吸引ポンプ63を備えている。
キャップ61は、その上面が開口した略四角箱状をなし、非印刷領域に設けられた昇降モータ(図示略)の駆動力によって上下方向に往復移動するようになっている。キャップ61の底壁には、該底壁を上下方向に貫通する吸引孔61aが形成され、キャップ61の上端部には、可撓性材料よりなる略四角形状の枠状部61bが設けられている。
そして、キャリッジ13が非印刷領域に移動した状態でキャップ61が上方へ移動されると、枠状部61bが記録ヘッド16のノズル形成面16aを封止するように当接され、この当接によりキャップ61内には、各ノズル(図示略)を密閉する空間であるキャップ内空間が形成されるようになっている。
排出チューブ62は、その一端部が吸引孔61aに接続され、その他端部は、連通孔22を貫通して回収容器21内に収容されている。回収容器21内における排出チューブ62の先端開口は排出口62aとされ、該排出チューブ62を介して上記したキャップ内空間から回収容器21内へのインクの排出が可能とされている。
排出チューブ62の中間部には、吸引ポンプ63が設けられている。そして、キャップ61がノズル形成面16aを封止した状態で、吸引ポンプ63を駆動させることにより、記録ヘッド16内にある増粘した各インクが各ノズル(図示略)からそれぞれキャップ内空間及び排出チューブ62を介して排出口62aから回収容器21内に排出されて、記録ヘッド16のクリーニングが行われるようになっている。
図3に示すように、上側第1インク吸収体23の左右方向における中央部よりもやや右寄り部分の下面には、凹部23aが形成されている。凹部23a内には、外形が凹部23a内の形状と対応するように且つ下側に開口した略五角形の有底箱状をなすように形成された合成樹脂よりなるカバー部材25(図5(a)参照)が収容されている。
このカバー部材25は、略五角形の天板25aの周縁から下方に向けて側壁25bが垂設され、上側第1インク吸収体23と第2インク吸収体24との間に配置された状態では、該カバー部材25における側壁25bの下端25cが第2インク吸収体24の上面と接触するようになっている。
また、カバー部材25の側壁25bの一部には、該カバー部材25の内外を連通する挿通孔26が設けられている。なお、本実施形態においては、カバー部材25の材質として、インクの揮発抑制効果の高いポリプロピレンが用いられているが、インクの揮発抑制効果の高い材質であれば、ポリプロピレン以外のものを用いてもよい。
回収容器21の連通孔22とカバー部材25の挿通孔26とは、上側第1インク吸収体23に設けられた連通路23bを介して連通しており、連通孔22から挿入された排出チューブ62の先端部は、連通路23b及び挿通孔26を通ってカバー部材25の内部空間27に達している。すなわち、排出口62aは、上側第1インク吸収体23と第2インク吸収体24との層間にカバー部材25によって確保形成された内部空間27内に配置されている。
カバー部材25には、該カバー部材25における側壁25bの下端25c(図5(b)参照)から第2インク吸収体24の上面に沿って外側に延びる拡大接触部としての外向きのフランジ部28が、該カバー部材25のほぼ全周にわたって設けられている。本実施形態においては、フランジ部28の幅が10mmに設定されている。
フランジ部28の下面における外端寄り位置には、下方に延びる複数の突出部としての突起29(本実施形態では3個)が設けられている。各突起29は、カバー部材25の底面から見て、互いに結んだ線が略正三角形を描くような間隔で配置されている。本実施形態において、各突起29の高さは、2.5mmに設定されている。
下側第1インク吸収体31と第2インク吸収体24との層間には、内部空間27内のインクが下側第1インク吸収体31へ浸透するのを抑制する浸透抑制部材としてのシート状をなす浸透抑制板32が配置されている。浸透抑制板32は、水分透過性の低い合成樹脂(本実施形態ではポリプロピレン)よりなり、平面視でカバー部材25とほぼ同じ形状になっている(図4参照)。すなわち、浸透抑制板32は、平面視でカバー部材25の全部が該浸透抑制板32上に収まるように配置されている。
そして、カバー部材25は、該カバー部材25自身の重み及び上側第1インク吸収体23の重みにより、各突起29の先端が第2インク吸収体24における各突起29との対応部位を押し潰すと共に、フランジ部28が第2インク吸収体24を圧縮して浸透抑制板32の上面に近接するように、下方に向かって押圧されている。この場合、カバー部材25のフランジ部28は、高さ2.5mmの突起29がスペーサとして機能するため、厚さ3mmの第2インク吸収体24内に0.5mmだけめり込んだ状態で、第2インク吸収体24と密着している。
上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31は、第2インク吸収体24との比較において相対的にインク保持能力の高い材料からなり、第2インク吸収体24は、上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31との比較において相対的にインク拡散能力の高い材料からなっている。
例えば、上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31の密度を第2インク吸収体24よりも大きくしたり、上側第1インク吸収体23、下側第1インク吸収体31、及び第2インク吸収体24が繊維状のものであれば、上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31の繊維径を第2インク吸収体24よりも大きくしたりしてもよい。あるいは、上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31をフェルト素材やパルプ素材とし、第2インク吸収体24を多孔質部材とした組み合わせにしてもよい。なお、上側第1インク吸収体23と下側第1インク吸収体31とは、全く同一の材料からなっている。
また、第2インク吸収体24には、消泡液30が含浸されている。消泡液30は、消泡剤、防腐剤、アルカリ調整剤及び保湿剤からなる液体であって、排出口62aから排出される排出インクに含まれる泡を消失させるものである。
消泡剤には、例えばシリコーン界面活性剤としてのポリエーテル変性シリコーンを用いることができ、本実施形態では信越化学工業株式会社製のKF−6017(商品名)が用いられている。この消泡剤は、消泡液30の0.1質量%を構成している。防腐剤は、第2インク吸収体24に吸収されたインクの変性を抑制するものであり、例えばチアゾリン系化合物を用いることができ、本実施形態ではアビシア株式会社製のプロキセルXL2(商品名)が用いられている。この防腐剤は、消泡液30の0.3質量%を構成している。
アルカリ調整剤は、インク成分を再分散させるためのものであり、本実施形態ではトリエタノールアミンが用いられている。このアルカリ調整剤は、消泡液30の1.0質量%を構成している。保湿剤は、インク及び消泡液30の各種成分の乾燥を抑制するものであり、本実施形態ではグリセリンが用いられている。この保湿剤は、消泡液30の98.6質量%を構成している。
なお、消泡液30を構成する各種成分及び消泡液30を構成する各種成分の質量比率は、排出口62aから排出された排出インクを保湿して、その排出インクに含まれる泡を消失することが可能であれば、これに限定されず適宜変更してもよい。
次に、インク回収装置20の作用について説明する。
さて、記録ヘッド16のクリーニングが行われると、記録ヘッド16内にある増粘した各インクが各ノズル(図示略)からそれぞれキャップ内空間及び排出チューブ62を介して排出口62aからカバー部材25内における第2インク吸収体24上に排出される。このとき、カバー部材25はインクの揮発抑制効果を有するポリプロピレンよりなっているため、排出された排出インクは、揮発することなく第2インク吸収体24に浸透する。
ここで、長時間が経過すれば、この第2インク吸収体24上に排出された排出インクの溶媒成分の一部は揮発するが、揮発してもカバー部材25の内部空間27に充満するため、該内部空間27の湿度は高い状態になる。
また、フランジ部28により、カバー部材25の内部空間27から第2インク吸収体24内を介した上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31までの距離が該フランジ部28の幅分だけ長くなっている。このため、フランジ部28が上側第1インク吸収体23と第2インク吸収体24とで好適に挟まれることで、内部空間27の密閉性が向上する。加えて、カバー部材25のフランジ部28により圧縮された第2インク吸収体24の部位は、気孔が小さく圧縮されることで、この部位の排出インクの保持率が高められる。これにより、第2インク吸収体24を介した内部空間27の内外の気体の流通が効果的に抑制され、該内部空間27の密閉性がさらに向上する。
このため、内部空間27は、長時間にわたって高湿度に保たれるので、第2インク吸収体24上に排出された排出インクは、乾燥しにくくなり、堆積して固化しにくくなる。この結果、排出インクは、該排出インクの堆積物によって阻害されることなく内部空間27と対応する部分の第2インク吸収体24内に円滑に吸収される。この第2インク吸収体24内に吸収された排出インクは、浸透抑制板32により下方への浸透が抑制されることで、第2インク吸収体24内を該浸透抑制板32に沿って水平方向に浸透拡散されながら、該排出インクの内部に含まれた泡が消泡液30により消失される。
加えて、第2インク吸収体24内に吸収された排出インクは、消泡液30により保湿されるため、第2インク吸収体24内では乾燥しにくく固化されにくくなる。第2インク吸収体24内で拡散された排出インクは、フランジ部28と浸透抑制板32との間を流通して徐々に上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31に浸透する。そして、排出インクは、上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31により吸収保持され、その後、徐々に上側第1インク吸収体23の上面から容器開口部21aを通じて回収容器21の外部へ揮発される。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)第2インク吸収体24と下側第1インク吸収体31との間には、内部空間27内の排出インクが下方へ浸透するのを抑制する浸透抑制板32が配置されている。このため、排出口62aから第2インク吸収体24上に排出された排出インクは、該第2インク吸収体24内にすぐに浸透するが、該第2インク吸収体24からすぐに下方の下側第1インク吸収体31に浸透しない。すなわち、第2インク吸収体24内に浸透した排出インクは、浸透抑制板32を回り込むようにして徐々に下側第1インク吸収体31あるいは上側第1インク吸収体23に浸透する。したがって、第2インク吸収体24内に浸透した排出インクは、該第2インク吸収体24内で十分に拡散された後に、下側第1インク吸収体31あるいは上側第1インク吸収体23に浸透して吸収保持される。この結果、内部空間27内の湿度低下が好適に抑制されるので、排出口62a近傍におけるインク残渣の堆積量を減少させることができる。よって、排出口62aから排出された排出インクが第2インク吸収体24内へ浸透する際に、インク残渣の堆積物によって阻害されにくくすることができ、該排出インクを円滑に回収することができる。
(2)カバー部材25は、平面視でその全部が浸透抑制板32上に収まるように配置されている。このため、内部空間27における第2インク吸収体24上から該第2インク吸収体24内に浸透した排出インクを、浸透抑制板32によって、該第2インク吸収体24内で拡散される前に下側第1インク吸収体31あるいは上側第1インク吸収体23に浸透することを効果的に抑制することができる。したがって、第2インク吸収体24で排出インクが保持されている時間を長くすることができるので、内部空間27内の湿度低下を確実に抑制することができる。
(3)第2インク吸収体24の上側には、上側第1インク吸収体23が積層されているため、該上側第1インク吸収体23でも排出インクを吸収保持することができる。したがって、排出インクの吸収保持できる量を増やすことができる。
(4)浸透抑制板32は、シート状をなしているため、該浸透抑制板32を嵩張ることなく第2インク吸収体24と下側第1インク吸収体31との間に配置することができ、インク回収装置20の小型化に寄与することができる。
(5)排出口62aから第2インク吸収体24上に排出された排出インクの揮発がカバー部材25により抑制されるため、排出口62aの近傍におけるインク残渣の堆積量を減少させることができる。すなわち、排出口62aの近傍において、インク残渣の堆積を抑制することができる。このため、排出口62aから排出された排出インクが第2インク吸収体24へ浸透する際に、インク残渣の堆積物によって阻害されにくくなり、該排出インクを滞りなく第2インク吸収体24から上側第1インク吸収体23及び下側第1インク吸収体31に吸収保持させることができる。したがって、排出口62aから排出された排出インクを円滑に回収することができる。
(6)カバー部材25が、下側に開口した箱状をなしており、その側壁25bの下端が第2インク吸収体24の上面と接触し、かつフランジ部28が、カバー部材25の重み及び上側第1インク吸収体23の重みにより、第2インク吸収体24の上面に密着させられているため、該カバー部材25の内部空間27の湿度を高い状態に保つことができる。このため、排出口62aの近傍におけるインク残渣の堆積量を効果的に減少させることができる。
(7)カバー部材25の一部であるフランジ部28が第2インク吸収体24の上面に対するカバー部材25の接触面積を拡大させる拡大接触部として機能するため、部品点数を増やすことなくカバー部材25の内部空間27の湿度低下を抑制することができる。
(8)カバー部材25のフランジ部28により第2インク吸収体24が圧縮され、この圧縮された部位の第2インク吸収体24内の気孔が潰されて小さくなるため、第2インク吸収体24においては、フランジ部28により圧縮された部位のインク保持量を増加させて気体の流通性を低下させることができる。このため、より一層、カバー部材25の内部空間27の密閉性を向上させることができ、該内部空間27の湿度低下を効果的に抑制することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・カバー部材25を、図6に示すような下側に開口した四角箱状をなすように構成してもよい。
・図7に示すように、浸透抑制板32を平面視で回収容器21内一杯の大きさにするとともに、該浸透抑制板32に平面視で該浸透抑制板32とカバー部材25とが重ならない部分に透孔32aを設けるようにしてもよい。この場合、浸透抑制板32は、回収容器21内におけるその平面視での占有面積が、第2インク吸収体24の平面視での占有面積よりも小さくなるように構成されていればよい。さらにこの場合、浸透抑制板32に設ける透孔32aの大きさ、形状、及び数は、任意でよい。このようにすれば、第2インク吸収体24に浸透して拡散された排出インクを、該第2インク吸収体24の下側に積層された下側第1インク吸収体31に各透孔32aを介して確実に浸透させて吸収保持させることができる。
・図8に示すように、第2インク吸収体24の下側に下側第1インク吸収体31を複数(ここでは7つ)積層するようにしてもよい。このようにすれば、インクジェット式プリンタ10内におけるインク回収装置20を配設する場所によっては、回収容器21を縦長の形状としなければならない場合があるが、この場合には、特に下側第1インク吸収体31を複数積層することで排出インクの吸収保持できる量を十分に確保することができる。また、この場合、下側第1インク吸収体31が第2インク吸収体24の下側に配置されているため、下側第1インク吸収体31が数多く積層されていても、第2インク吸収体24から各下側第1インク吸収体31への排出インクの浸透が重力によって促進することができる。このため、第2インク吸収体24から各下側第1インク吸収体31への排出インクの浸透量が限られることなく、該排出インクが各下側第1インク吸収体31によって十分に吸収保持することができる。
・浸透抑制板32をブロック状にしてもよい。
・上側第1インク吸収体23は、省略してもよい。
・カバー部材25における各突起29は、省略してもよく、あるいは2個以下や4個以上としてもよい。
・カバー部材25のフランジ部28を省略するとともに、該カバー部材25の側壁25bの厚さをフランジ部28の幅と同じ厚さとし、該側壁25bを拡大接触部としてもよい。
・ カバー部材25のフランジ部28は、側壁25bの下端25cから第2インク吸収体24の上面に沿って内側に延びる内向きのフランジ部であってもよい。
・カバー部材25は、箱状に形成しなくともよい。すなわち、上側第1インク吸収体23と第2インク吸収体24との層間に一定容積の内部空間27を確保形成できるものならば、例えば保形性を有するフィルムでカバー部材を構成してもよい。
・カバー部材25のフランジ部28を、カバー部材25とは別の部材で構成してもよい。
・カバー部材25の天板25aと対応する該天板25aの上側における上側第1インク吸収体23は省略してもよい。すなわち、カバー部材25の天板25aの上側における上側第1インク吸収体23に天板25aと同じ形状の孔をあけて、該天板25aが露出するようにしてもよい。
・第2インク吸収体24には消泡液30を含浸させなくてもよい。
・上側第1インク吸収体23及び第2インク吸収体24のうちの少なくとも一方を複数層にしてもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタ10として具体化したが、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造や、有機ELディスプレイ等の画素形成に利用される液体噴射装置であってもよい。
実施形態のインクジェット式プリンタの斜視図。 同プリンタの断面図。 同プリンタのインク回収装置の断面図。 図3の4−4線断面図。 (a)、(b)は、ともに同プリンタのカバー部材の斜視図。 変更例のカバー部材の斜視図。 変更例のインク回収装置の断面図。 変更例のインク回収装置の断面図。
符号の説明
10…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、16…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、16a…ノズル形成面、17…液体貯留手段としてのインクカートリッジ、20…液体回収手段としての液体回収装置を構成するインク回収装置、21…回収容器、21a…容器開口部、23…液体吸収体を構成する第1液体吸収体としての上側第1インク吸収体、24…液体吸収体を構成する第2液体吸収体としての第2インク吸収体、25…カバー部材、25c…カバー部材における側壁の下端、28…拡大接触部としてのフランジ部、29…突出部としての突起、31…液体吸収体を構成する第1液体吸収体としての下側第1インク吸収体、32…浸透抑制部材としての浸透抑制板、61…封止手段としてのキャップ、62a…排出口。

Claims (5)

  1. 液体を回収する回収容器と
    前記回収容器内に収容され、第1液体吸収体と前記第1液体吸収体よりも鉛直方向上側に配置される第2液体吸収体とを有し、前記回収容器内に排出される前記液体を吸する液体吸収部と
    前記第1液体吸収体と前記第2液体吸収体との間に配置され、前記液体の前記第2液体吸収体側から前記第1液体吸収体側への浸透を抑制する浸透抑制部材と、
    前記回収容器内に配置され、前記液体を受け入れる空間を形成する空間形成部材と、
    を備え、
    前記回収容器は、前記回収容器内に回収された前記液体の一部を揮発させる容器開口部を有し、
    前記空間形成部材は、前記空間内に前記液体を導入するための第1開口部と、前記空間内に導入された前記液体を前記第2液体吸収体へ導出するための第2開口部と、
    を備えることを特徴とする液体回収装置。
  2. 前記空間形成部材は、下端前記第2液体吸収体の上面に沿って延設しかつ前記第2液体吸収体と接触するフランジ部を有することを特徴とする請求項1に記載の液体回収装置。
  3. 前記空間形成部材は、前記フランジ部の下面に、前記第2液体吸収体側に突出する突出部を有することを特徴とする請求項に記載の液体回収装置。
  4. 前記突出部の長さは、前記第2液体吸収体の鉛直方向における厚さよりも短いことを特徴とする請求項に記載の液体回収装置。
  5. 液体を貯留する液体貯留手段と、前記液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドに設けられたノズル形成面を封止可能な封止手段と、該封止手段に向けて前記液体噴射ヘッドから吐出された前記液体を回収する液体回収手段とを備える液体噴射装置において、
    前記液体回収手段を、請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の液体回収装置により構成したことを特徴とする液体噴射装置。
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