JP2007320220A - 液体噴射装置及びキャップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップ内に吐出された液体を該キャップに接続された液体排出流路を通じてキャップ外へ排出するに際して、液体吸収材に頼ることなくキャップ内に一時貯留することで、液体の排出不良を抑制できると共に、キャップ内からの液体の排出頻度を少なくすることのできる液体噴射装置及びキャップ装置を提供する。
【解決手段】ノズル形成面19aを封止可能なキャップ23は、キャップ23内に向けてノズル20から吐出されたインクを貯留可能なインク貯留部34と、インク貯留部34内に貯留されたインクをキャップ23内からキャップ23外に排出するためのインク排出流路23aとを備え、インク排出流路23aは、そのインク排出流路23aにおける重力方向の最上部位がキャップ23内においてインク貯留部34内にインク貯留部34の内容積限度までインクが貯留された場合の液面よりも重力方向上側に位置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンタ等の液体噴射装置及びこれに備えられるキャップ装置に関する。
液体噴射装置の一種であるインクジェット式記録装置(以下、「プリンタ」と言う)は、キャリッジに搭載された記録ヘッドのノズル開口から記録媒体にインクを噴射することで印刷を行っている。したがって、記録ヘッドのノズル開口からは、ノズル内のインク溶媒が蒸発しやすく、インクの粘度が上昇してノズルが目詰まりすることがある。また、ノズル内に空気が混入することにより、インク内に気泡が発生してドット抜け等の印刷不良が生じることもある。
このような不具合を解消するために、プリンタは、いわゆるフラッシング動作を行うことがある。フラッシング動作とは、記録ヘッドによるインクの空吐出であり、記録媒体に対する印刷時以外にノズルの目詰まりを防止する目的で、印刷とは関係のないフラッシング駆動信号を出力してノズル開口からインクを吐出させることである。このフラッシング動作によるインクの空吐出は、フラッシング専用のフラッシングボックスに対して行われることがある他、例えば特許文献1に記載のプリンタにおけるように、キャップ装置のキャップ内に向けて行われることがある。
この特許文献1に記載のプリンタにおけるキャップ装置は、記録ヘッドのノズル形成面を封止可能なキャップを有している。そして、そのキャップにはキャップ内からインクを排出するための排出チューブ(液体排出流路)が接続され、排出チューブはチューブポンプを介して廃液回収容器に接続されている。したがって、フラッシング動作を行ってキャップ内にインクが吐出されると、そのインクはキャップ内から排出チューブを通じて廃液回収容器に排出される。
特開2000−62202号公報
ところで、近時、プリンタにおいて使用されるインクは、染料系のインクの他に顔料系のインクなど多岐に亘っている。ここで、例えば顔料系のインクの場合は、染料系のインクの場合よりも乾燥して固化し易いという性質がある。そのため、フラッシング動作によりキャップ内に吐出されたインクが顔料系のインクである場合には、そのインクがキャップ内に一時貯留されることなくストレートに排出チューブ内に流入すると、その排出チューブ内でインクが乾燥固化してしまい、排出チューブに目詰まりを生じさせる等してインクの排出不良を招くこともあった。
そこで、こうした不具合の発生を抑制するために、通常、プリンタのキャップ内にはインク吸収材(液体吸収材)が配設され、このインク吸収材にキャップ内に吐出されたインクを吸収保持させることにより、キャップ内にインクを一時貯留できるようにしている。そして、インク吸収材によるインクの吸収保持量が限界に近づいた場合に、そのインク吸収材に吸収保持された状態でキャップ内に貯留されているインクをチューブポンプの駆動により排出チューブを通じて廃液回収容器へ排出するようにしている。
しかし、キャップ内にインク吸収材を配設し、キャップ内に吐出されたインクをインク吸収材に吸収保持させて貯留する場合は、インク吸収材の分だけ部品点数が増加すると共に、そのインク吸収材に吸収保持された状態にあるインクが乾燥固化しないように、頻繁にチューブポンプを駆動させてキャップ内からインクを排出しなければならなかった。
なお、上記インクジェット式プリンタに限らず、特に何らかの溶質を含む液体を噴射ノズルを通じて噴射する液体噴射装置及びこれに備えられるキャップ装置にあっては、こうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものである。その目的は、キャップ内に吐出された液体を該キャップに接続された液体排出流路を通じてキャップ外へ排出するに際して、液体吸収材に頼ることなくキャップ内に液体を一時貯留することで、液体の排出不良を抑制できると共に、キャップ内からの液体の排出頻度を少なくすることのできる液体噴射装置及びキャップ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のキャップ装置は、ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に備えられ、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止可能なキャップを備えたキャップ装置において、前記キャップは、該キャップ内に向けて前記ノズルから吐出された液体を貯留可能な液体貯留部と、該液体貯留部内に貯留された液体を前記キャップ内からキャップ外に排出するための液体排出流路とを備え、前記液体排出流路は、その液体排出流路における重力方向の最上部位が前記キャップ内において前記液体貯留部内に該液体貯留部の内容積限度まで液体が貯留された場合の液面よりも重力方向上側に位置する。
この構成によれば、キャップ内に液体吸収材がなくてもキャップ内に吐出された液体を液体排出流路へストレートに流入させることなく液体貯留部の内容積限度まで一時貯留することができる。そのため、キャップ内に吐出された液体が液体排出流路内にストレートに流入して目詰まりを生じさせることに起因する液体の排出不良を液体吸収材に頼ることなく抑制できるようになる。また、キャップ内に吐出された液体を該キャップ内に配設した液体吸収材に吸収保持させた状態で貯留する構成とは異なり、そのような液体吸収材を不要にできることから、部品点数の増大を抑制できると共に、キャップの液体貯留部内に貯留した液体の排出頻度を少なくすることができる。
また、本発明のキャップ装置において、前記キャップ内において前記液体貯留部よりも重力方向上側には、前記ノズルから前記キャップ内に向けて吐出された液体を一時的に吸収保持した後に重力方向下側に通過させる液体吸収材が配設されることが好ましい。
この構成によれば、ノズルからキャップ内に向けて吐出された液体は液体吸収材によりノズル形成面側への跳ね返りを抑制されると共に、この液体吸収材により一時的に吸収保持された後、重力により下側に位置する液体貯留部へ落ちて貯留される。
また、本発明のキャップ装置において、前記液体貯留部は、該液体貯留部の内底面を前記キャップの内底面で構成するように該キャップ内の下方域に形成されると共に、前記液体排出流路は、前記液体貯留部内から液体を汲み上げ可能に設けられた液体汲上流路を介して前記液体貯留部内と連通し、前記液体汲上流路内が液体で満たされて該液体汲上流路及び前記液体排出流路がサイフォンとして機能することにより、前記キャップ内からキャップ外へ液体を排出することが好ましい。
この構成によれば、液体貯留部は、その内底面をキャップの内底面で構成するようにキャップ内の下方域に形成されるため、キャップの一部を液体貯留部として利用することができ、構成を簡素化することができる。また、一旦、液体汲上流路内が液体で満たされれば、液体汲上流路及び液体排出流路がサイフォンとして機能するため、その時点からは液体排出のためのエネルギーを供給することなく液体貯留部内の液体をキャップ内からキャップ外へ排出することができる。そのため、液体排出に供されるエネルギーを節約することができる。また、排出すべき液体がなくなると液体汲上流路内に空気が入ることで自動的に排出動作が終了するので、操作の簡素化を図ることができる。
また、本発明のキャップ装置において、前記液体汲上流路は、前記キャップの内底面から重力方向上側に向けて延設されることにより内面側に前記液体排出流路を形成する筒状部の外面部と、該外面部との間に隙間を介在させて前記筒状部を上方から覆うように配設される有底円筒部を備えた流路形成部材における前記有底円筒部の内面とにより形成されることが好ましい。
この構成によれば、キャップの内底面から重力方向上側に向けて延設された筒状部を有底円筒部が上方から覆うように流路形成部材を配置するだけで、簡単にサイフォン構造を形成することができる。
また、本発明のキャップ装置において、前記液体貯留部は、該液体貯留部の内底面が前記キャップの内底面よりも重力方向下側に位置するように形成されてもよい。
この構成によれば、液体吸収材に頼ることなくキャップが備える液体貯留部内に液体を貯留する上で、キャップ装置の設計上の自由度が向上する。例えば、水平方向の開口面積が大きいキャップを浅く形成して、液体貯留部をキャップよりも水平方向の開口面積が小さくて深い形状にすることもできるため、その液体貯留部内に貯留した液体の蒸発散を抑制し、液体の増粘等による排出不良を防止することができる。
また、本発明のキャップ装置において、前記液体貯留部は、前記キャップ内に開口する袋状の弾性体からなり、該弾性体が伸縮することにより内容積が変化するようにしてもよい。
この構成によれば、液体貯留部を構成する袋状の弾性体が伸縮することにより液体貯留部は内容積が変化することから、液体貯留時には弾性体が伸張することで内容積を大きく確保することができる一方、液体排出時には弾性体が収縮することで内容積を小さくして液体の排出を容易ならしめる。
また、本発明のキャップ装置において、前記液体排出流路を介して前記キャップ内を吸引することにより前記液体貯留部を構成する弾性体を収縮させるポンプを備えるようにしてもよい。
この構成によれば、ポンプを駆動して液体貯留部を構成する弾性体を収縮させることにより液体貯留部に貯留した液体をキャップ内に戻し、液体排出流路を通じてキャップ外に排出させることができる。
また、本発明のキャップ装置において、前記液体貯留部を構成する弾性体に押圧力を付与して該弾性体を収縮させる押圧機構を備えるようにしてもよい。
この構成によれば、液体貯留部を構成する弾性体が押圧機構の押圧力を受けて収縮されるため、液体排出のためにポンプを用いる必要がなくなる。また、液体排出時にポンプの駆動力と押圧機構の押圧力を併用する場合には、ポンプの駆動負荷を小さくすることができる。
また、本発明の液体噴射装置は、ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止可能なキャップとを備え、該キャップを上記のキャップ装置が備えるキャップにより構成した。
この構成によれば、液体吸収材に頼ることなく、キャップ内から排出する液体の排出不良を抑制することができると共に、液体の排出頻度を少なくすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係る液体噴射装置及びキャップ装置を、インクジェット式プリンタ及びこのプリンタが有するキャップ装置に具体化した実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1に矢印で示す前後方向(副走査方向)、左右方向(主走査方向)、上下方向(重力方向)をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ11は、略矩形箱状をなす本体ケース12を備えている。本体ケース12内の下部には、その長手方向に沿う左右方向に沿ってプラテン13が架設されている。プラテン13は、ターゲットとしての用紙Pを支持する支持台であって、本体ケース12の後壁外側に設けられた紙送りモータ14の駆動力に基づき、図示しない紙送り機構が用紙Pを左右方向と直交する前後方向に沿って給送するようになっている。
本体ケース12内においてプラテン13の上方にはガイド軸15が架設され、そのガイド軸15にはキャリッジ16が支持されている。キャリッジ16はガイド軸15に挿通されることにより、ガイド軸15の長手方向に沿って往復移動自在に支持されている。また、本体ケース12の後壁内面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリ17a及び従動プーリ17bが回転自在に支持されている。駆動プーリ17aにはキャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモータ18の出力軸が連結されると共に、これら一対のプーリ17a,17b間には、キャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト17が掛装されている。したがって、キャリッジ16は無端状のタイミングベルト17を介して、キャリッジモータ18の駆動力によりガイド軸15に沿って左右方向に移動可能となっている。
キャリッジ16の下面側には液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド19が設けられている。また、記録ヘッド19の下面にはインクの噴射口となるノズル20(図2参照)が開口し、各ノズル20の形成された領域がノズル形成面19aとなる。
また、キャリッジ16上には記録ヘッド19に対してインクを供給するためのインクカートリッジ21が着脱可能に配設されている。そして、このインクカートリッジ21内に収容された液体としてのインクが、記録ヘッド19内に備えられた圧電素子20a(図2参照)の駆動により各ノズル20に供給されるようになっている。
本体ケース12内の一端部(図1では右端部)には用紙Pが給送されない非印刷領域が設けられ、記録ヘッド19をメンテナンスする場合にはこの非印刷領域にキャリッジ16を移動させて行うようになっている。そして、この非印刷領域に配置された状態のキャリッジ16の下方には、記録ヘッド19からの用紙Pに対するインク噴射が良好に行われるように、クリーニングやフラッシングなどのメンテナンス動作を行うメンテナンスユニット22が設けられている。
図2に示すように、メンテナンスユニット22は、記録ヘッド19のノズル形成面19aを払拭するワイピング装置及びノズル形成面19aを封止するキャップ装置として機能するものであり、記録ヘッド19のノズル形成面19aを封止可能な上側が開口した有底四角箱状をなす合成樹脂製のキャップ23を備えている。キャップ23内には、該キャップ23の開口を覆うように、各ノズル20からキャップ23内に向けて吐出されたインクを一時的に吸収保持可能な四角シート状の多孔質材料からなるインク吸収材(液体吸収材)24が設けられている。そして、キャップ23内において、このインク吸収材24の下側には後述する流路形成部材33が配設されている。また、キャップ23の上端面全体には、ゴム等の可撓性部材よりなる四角枠状のシール部材25が設けられている。
キャップ23には、該キャップ23を昇降させるための昇降装置26が連結されている。そして、キャリッジ16を非印刷領域に移動させた状態でキャップ23を昇降装置26によって上昇させ、シール部材25の上面が記録ヘッド19のノズル形成面19aに当接されることで、ノズル形成面19aがキャップ23により封止されるようになっている。
なお、キャップ23が記録ヘッド19のノズル形成面19aを封止した状態では、シート状のインク吸収材24の上面はノズル形成面19aからわずかに離間するようになっている。すなわち、インク吸収材24は、クリーニング直後で未だキャップ23がノズル形成面19aを封止した状態にあるときに、そのノズル形成面19aに付着しているインク滴に接触することにより該インク滴を吸収可能な程度の僅かな距離をおいてノズル形成面19aから離間するように、キャップ23の開口付近に配置されている。
キャップ23の内底面からは筒状部27が上側に向かって延設され、この筒状部27の内面側にインク排出流路23aが形成されると共に、筒状部27の上端面にインク排出流路23aの流路方向の上流端(重力方向の最上部位となる上流側開口)が開口している。また、キャップ23の外底面からは内底面側の筒状部27が下側に延びるような態様で、筒状をなす排出部28が下側に向かって延設されている。この排出部28の内面側にも筒状部27の内面側と同径のインク排出流路23aが連続的に形成されている。
排出部28の先端(下端)には、可撓性材料よりなる排出チューブ29の上流側の端部が接続されると共に、排出チューブ29の下流側の端部は直方体形状をなす廃インクタンク30内に挿入されている。キャップ23内と廃インクタンク30内とは、排出チューブ29を介して連通されている。また、排出チューブ29の中間部には、キャップ23内に吸引力を及ぼすためのチューブポンプ31が配設されている。
メンテナンスのためのクリーニングは、記録ヘッド19のノズル形成面19aをキャップ23により封止した状態でチューブポンプ31を駆動することで行われる。このクリーニング動作により、各ノズル20内の増粘したインクが気泡等と共に吸引されてキャップ23及び排出チューブ29を介して廃インクタンク30内に排出される。なお、廃インクタンク30内には、該廃インクタンク30内に排出されたインクを吸収保持する廃インク吸収材32が収容されている。
図3(a)に示すように、キャップ23の内側面において、キャップ23の内底面から筒状部27の上端面までの高さよりも低い位置には、キャップ23の開口が下方域よりも広くなるような段差面23bが形成されている。そして、この段差面23bに係止する態様で、インク吸収材24を上側に載置した合成樹脂製の流路形成部材33が配設されている。
この流路形成部材33は、キャップ23の開口を覆うように形成された四角板状の平面部33aを有すると共に、この平面部33aの外縁から下側に向かって延設された突縁部33bの下端がキャップ23の段差面23bに当接する形になっている。この突縁部33bの高さは、流路形成部材33の平面部33aと筒状部27の上端面との間がわずかに離間するように設定されている。また、流路形成部材33の平面部33aには、その上面側と下面側とを貫通する貫通孔33cが複数形成されている。
また、流路形成部材33の平面部33aの下面側には、キャップ23の段差面23bに流路形成部材33を係止させた場合に、キャップ23の内底面から上側に向かって延設された筒状部27を該筒状部27の外面部との間に隙間を介在させて上方から覆うように位置する有底円筒部33dが下側に向かって延設されている。なお、この有底円筒部33dの内底面にあたる平面部33aの部分には、貫通孔33cは形成されない。そして、この筒状部27の外面部と有底円筒部33dの内面との間には、それぞれインクが流入可能な距離に離間されることで、下側に開口した有底円筒形状のインク汲上流路23cが形成されている。
ここで、インク排出流路23aの上流端は、インク汲上流路23cのうち最も高い位置に開口する態様となり、インク排出流路23aとインク汲上流路23cとが連通する形となっている。また、流路形成部材33の有底円筒部33dの下端面は液体貯留部としてのインク貯留部34内に位置することにより、インク汲上流路23cはインク貯留部34内に開口する態様となり、インク排出流路23aがインク汲上流路23cを介してインク貯留部34と連通する形となる。
このインク貯留部34はキャップ23の段差面23bより下方域により構成されている。また、シート状のインク吸収材24は流路形成部材33の平面部33aの上に敷設されており、各ノズル20から吐出されたインクは、インク吸収材24及び流路形成部材33の貫通孔33cを通過してインク貯留部34に貯留されるようになっている。
本実施形態において、インク貯留部34の内容積限度はキャップ23の内側面に形成された段差面23bがその境界位置となり、液面が段差面23bを超えないように貯留したインクを吐出するようになっている。
ここで、キャップ23の内底面から上側に向かって延設された筒状部27の上端面に開口したインク排出流路23aの上流端は、キャップ23の段差面23bより上側に位置する。そのため、インク貯留部34の内容積限度までインクが貯留された場合においても、インク排出流路23aの上流端は液面よりも高い位置にある。
次に、上述したプリンタ11のフラッシング動作とインク排出動作について説明する。
プリンタ11のフラッシング動作を行う場合には、まずキャリッジモータ18を駆動させて、各ノズル20がキャップ23の上方に位置するようにキャリッジ16を非印刷領域に移動させる。そして、記録ヘッド19のノズル形成面19aとキャップ23とを上下方向で対向するように配置する。このとき、必要ならばキャップ23を昇降装置26によって上昇させて、ノズル形成面19aとキャップ23との離間距離を調整する。すなわち、ノズル20からキャップ23内に向けて吐出されたインクが空気抵抗によりミスト状になってキャップ23外へ飛散することを抑制可能に近接した離間距離となるように、キャップ23の上下方向位置が調整される。
続いて、印刷とは関係のないフラッシング駆動信号が出力されると、各ノズル20からインクがキャップ23に向かって吐出される。吐出されたインクはインク吸収材24に一時的に吸収保持されるものの、インク吸収材24はシート状で薄いため、インク吸収材24内に滞留することなく下方に通過する。ここで、多孔質材料からなるインク吸収材24は記録ヘッド19から吐出されたインクを吸収するようになっているため、このインク吸収材24によってインク貯留部34に吐出されたインクが撥ねてノズル形成面19aやキャップ23外に飛散するのを防止することができる。
インク吸収材24を通過したインクは、流路形成部材33の平面部33aに形成された貫通孔33cを通過してインク貯留部34内に至る。インク貯留部34の内底面はキャップ23の内底面で構成されているため、インク排出流路23aはインク貯留部34の底面部から上側に向かって延設された筒状部27の上端面に開口する形となり、インク貯留部34内にインクを貯留することができる。そして、このフラッシング動作の結果、インク貯留部34内のインク貯留量が増えて液面が段差面23bの近くまで上昇してきた場合は、インクの排出動作を行う。
インク排出動作においては、図3(a)に示す状態でインク貯留部34内のインクを排出するためにチューブポンプ31を駆動すると、インク汲上流路23c内の空気がインク排出流路23aへ吸引されると共に、図3(b)に示すように、インク汲上流路23c内がインクで満たされる。すると、インク汲上流路23cにおける最高地点である筒状部27の上端面付近においては、重力がインクを筒状部27の内面部及び外面部の両方に引っ張ろうとするために、インク汲上流路23c内に真空が発生しようとする。インク貯留部34内の液面にかかる大気圧はインク中を伝わり、真空が作られるのを防ごうとするため、インク貯留部34内のインクがインク汲上流路23cを通じて汲み上げられ、インク排出流路23aの上流端(上流側開口)に至ると、そのインク排出流路23a内を通じて流下することでキャップ23外に排出される。
このように、インク汲上流路23c内が一旦インクで満たされると、インク汲上流路23c及びインク排出流路23aがサイフォンとして機能する。したがって、それ以上チューブポンプ31を駆動しなくても、インク貯留部34内のインクをインク貯留部34よりも上流端が重力方向上側に開口したインク排出流路23aを通じて排出することができる。その後、インク貯留部34内のインクが排出されて液面位置が流路形成部材33の有底円筒部33dの下端面の高さを下回ると、インク汲上流路23c内に大気が流入することによりサイフォン機能が消失し、インク排出動作が終了する。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)インク排出流路23aの上流端がインク貯留部34内に内容積限度までインクが貯留された場合の液面よりも重力方向上側に開口しているため、インク吸収材に頼らなくても、インクをストレートにインク排出流路23aに導くことなく、インク貯留部34内に貯留することができる。そのため、インク排出流路23a内でのインクの乾燥固化等に起因したインクの排出不良を抑制できると共に、キャップ23内に貯留したインクの排出頻度を少なくすることができる。
(2)インク貯留部34が設けられるキャップ23内の下方域にインク吸収材を配設した場合には、かかるインク吸収材の吸収性能のばらつきや経時劣化による吸収能力の低下を考慮してキャップ23の容積を大きめに設定しなければならないため、キャップ装置が大型化してしまう。この点、本実施形態においては、インク吸収材に頼ることなくインクをキャップ23内のインク貯留部34に貯留することでキャップ装置を小型化することができる。
(3)キャップ23内においてインク貯留部34よりも上側にシート状のインク吸収材24を配設したため、フラッシング動作時に記録ヘッド19からキャップ23内に向けて吐出されたインクが撥ねてノズル形成面19aやキャップ23外に飛散するのを防止することができる。
(4)インク貯留部34は、その内底面をキャップ23の内底面で構成するようにキャップ23内の段差面23bより下方域に形成されるため、キャップ23の一部をインク貯留部34として利用することができ、構成を簡素化することができると共に、キャップ23内でのインクの蒸発散を抑制することができる。
(5)インク汲上流路23c及びインク排出流路23aがサイフォンとして機能することにより、一旦インク汲上流路23cがインクで満たされれば、それ以上のエネルギーを与えることなくインク貯留部34内のインクをキャップ23内からキャップ23外へ排出することができる。そのため、インク排出に供されるエネルギー、具体的にはチューブポンプ31の駆動エネルギーを節約することができる。
(6)インク排出動作は、インク貯留部34内に排出すべきインクがなくなるとインク汲上流路23c内に空気が入ることで自動的に終了するので、操作の簡素化を図ることができる。
(7)インク排出流路23aはキャップ23の内底面から重力方向上側に向けて延設される筒状部27の内面側に形成され、インク汲上流路23cはこの筒状部27の外面部と流路形成部材33における有底円筒部33dの内面との間の隙間により形成されるため、簡素な形状の部材を組み合わせてサイフォンを形成することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図4及び図5に基づき説明する。
なお、この実施形態も先の第1の実施形態と同様、本発明に係る液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したものであるが、キャップ装置に係る構成が上記第1の実施形態と異なっている。その他の点は基本的に第1の実施形態と同様であり、以下では第1の実施形態と相違する部分について主に説明する。
図4に示すように、第2の実施形態におけるキャップ23は、該キャップ23の内底面に開口する袋状の弾性体35を備えている。また、キャップ23の側面からキャップ23の外側に向かって延設された筒状の大気連通部36には大気通気チューブ37が接続され、この大気通気チューブ37の中間部には大気開放弁38が設けられている。大気連通部36の内面側には大気連通路23dが形成され、この大気連通路23dを介してキャップ23内と大気通気チューブ37内とが連通している。そして、大気開放弁38が開弁された場合には、キャップ23の内部と外部とが連通し、キャップ23内にかかる圧力は大気圧となる。
キャップ23の底面からは第1の実施形態の場合と同様に排出部28が下側に向かって延設されている。そして、この排出部28の内面側にインク排出流路23aが形成されると共に、キャップ23の内底面にインク排出流路23aの流路方向の上流端(重力方向の最上部位となる上流側開口)が開口している。
図5(a)に示すように、弾性体35は、上端がキャップ23内に開口する円筒状のインク汲上流路部35aと、該インク汲上流路部35aの下端に連なる側面部が上下方向に伸縮可能に形成された有底蛇腹筒状の液体貯留部としてのインク貯留部35bとからなる。インク汲上流路部35aの内面側にはインク汲上流路35cが形成され、このインク汲上流路35cを通じてインク貯留部35bとキャップ23内とが連通している。
インク貯留部35bは、その側面部が伸縮することにより内容積が変化すると共にその内底面高さが上下方向に移動するが、その側面部が最も収縮した場合においても、その内底面はキャップ23の内底面よりも下側に位置するようになっている。キャップ23の内側面には、キャップ23の開口が下方域よりも広くなるような段差面23bが形成され、この段差面23bに係止する態様で、四角シート状のインク吸収材24がキャップ23の開口を覆うように配設されている。
また、弾性体35の下方には、インク貯留部35bの底面に上向きの押圧力を付与する押圧機構39が配置されている。そして、押圧機構39の押圧部材39aが図5(b)の矢印に示すように上側に伸びてインク貯留部35bの底面を押し上げた場合には、インク貯留部35bの側面部を収縮させることにより、インク貯留部35bの内容積を変化させるようになっている。本実施形態において、インクを貯留する場合の内容積限度はインク汲上流路部35aとインク貯留部35bとの境界位置となるので、液面がこの境界位置を超えないように貯留したインクを吐出すようになっている。
次に、本実施形態におけるインク排出動作について説明する。なお、本実施形態においては、図5(a)に示すように、キャップ23のシール部材25がノズル形成面19aに当接した状態(封止状態)において各ノズル20からインクがフラッシング動作によりキャップ23内に吐出されるものとする。
さて、フラッシング動作を行って各ノズル20からインクがキャップ23に向かって吐出されると、インクはインク吸収材24を通過してキャップ23の内底面を流れ、インク貯留部35b内に流入する。インク貯留部35bは流入したインクの重みにより伸張することでインクを貯留することができる。そして、フラッシング動作の結果、液面がインク汲上流路部35aとインク貯留部35bとの境界位置近くまで上昇してきた場合は、インクの排出動作を行う。
本実施形態では、キャップ23によりノズル形成面19aが封止状態にあるため、インク排出動作に先立って、まず大気開放弁38を開弁してキャップ23内の内部と外部とを連通状態とする。この状態で押圧機構39を駆動させて押圧部材39aを上昇させる。押圧部材39aが上昇してインク貯留部35bの底面を押し上げて蛇腹状の側面部を収縮させると、インク貯留部35b内のインクがインク汲上流路35cを通じてキャップ23内に戻され、図5(b)に示す状態となる。そして、この状態でチューブポンプ31を駆動すると、キャップ23内に戻されたインクがキャップ23の内底面に開口したインク排出流路23aを介して吸引されてキャップ23外へと排出される。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態における(2)及び(3)の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(8)インク貯留部35bの内底面がキャップ23の内底面よりも重力方向下側に位置するように形成されることにより、インク吸収材に頼ることなくインクを貯留することができる。そのため、インクの排出不良を防止すると共に、貯留した液体の排出頻度を少なくすることができる。また、設計上の自由度が高くなり、水平方向の開口面積が大きいキャップ23を浅く形成して、インク貯留部35bをキャップ23よりも水平方向の開口面積が小さくて深い形状にすることができる。これにより、インク貯留部35b内に貯留したインクの蒸発散を抑制し、インクの増粘等による排出不良を抑制することができる。
(9)インク貯留部35bは袋状の弾性体35の一部が有底蛇腹筒状をなすように形成されることで構成され、上下方向へ伸縮することにより内容積が変化することから、インク貯留時には弾性体35が伸張することで内容積を大きく確保することができる。
(10)インク貯留部35bの底面に上向きの押圧力を付与する押圧機構39が備えることにより、押圧機構39の駆動力によってキャップ23内にインクを戻すことができるため、キャップ23の内底面に開口したインク排出流路23aを通じてインクをキャップ23外に迅速且つ確実に排出することができる。
(11)キャップ23に大気開放弁38を備えることにより、ノズル形成面19aをキャップで封止したままキャップ23の内部と外部とを連通させることができる。そのため、フラッシングからインク排出までの一連の動作を、ノズル形成面19aをキャップ23で封止したまま行うことができ、キャップ23内からインクが飛散するのを防止することができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、これを適宜に変更した以下のような形態にて実施することもできる。
・各実施形態において、インク吸収材24を設けなくてもよい。インク吸収材24はノズル形成面19aに付着したインク滴を除去したり、キャップ23内に吐出されたインクが撥ねて飛散するのを防止したりする効果があるものの、こうしたインク吸収材24がなくてもインク貯留部34,35b内にインクを貯留することはできる。
・第1の実施形態においては、インク汲上流路23cは有底円筒部33dを備えた流路形成部材33によって形成されるものに限らない。例えば、筒状部27の上端部に一端が接続されると共に、他端がインク貯留部34内に開口する管状又はチューブ状の部材によってインク汲上流路が構成されてもよい。
・第1の実施形態においては、流路形成部材33が平面部33aを有し、この平面部33aの外縁から下面側に向かって延設された突縁部33bの下端面が段差面23bに当接するようにしたが、流路形成部材33はこのような形態のものに限らない。例えば、筒状部27の外面部を囲むように下側に向かって開口する有底円筒部材をキャップ23の内底面上に開口が下向きとなるように配設し、キャップ23の内底面に近い該部材の周壁下端部にインク貯留部内に連通する貫通孔を設けることにより、インク汲上流路を形成してもよい。
・第1の実施形態においては、キャップ23の側面に大気開放弁を備えてもよい。これにより、ノズル形成面19aをキャップ23により封止した状態でのフラッシング動作後、キャップ23の封止状態を解除することなく、大気開放弁を開弁することでキャップ23内にかかる圧力を大気圧とすることができる。
・第2の実施形態においては、インク貯留部35bは蛇腹状の側面部を伸縮させて内容積を変化させるものに限らない。例えば、複数の筒体が摺動可能に嵌合連結されることにより筒体内にインク貯留部を形成したテレスコピック型構造に押圧力を付与したり、可撓性フィルムからなる内部にインク貯留部を形成した袋体内をポンプで吸引したりすることで、インク貯留部の内容積を変化させるようにしてもよい。
・第2の実施形態においては、インク排出流路23aの上流端はインク貯留部35bが収縮してキャップ23内に戻されたインクを流入させてキャップ23外へ排出できる位置に開口していればよく、キャップ23の内底面に限らず、底面に近い側面部に開口するようにしてもよい。
・第2の実施形態においては、押圧機構39を備えず、チューブポンプ31でキャップ23内に負圧を生じさせることによりインク貯留部35bを収縮させる構成としてもよく、この場合は、構成を簡略化することができる。なお、チューブポンプ31でキャップ23内に負圧を生じさせてインク貯留部35bを収縮させる場合には、まず大気開放弁38を閉弁状態とした状態でチューブポンプ31を駆動することによりインク貯留部35bを収縮させた後に大気開放弁38を開弁してキャップ23内の内部と外部とを連通状態とする。
・各実施形態においては、本発明にかかる液体噴射装置をインクジェット式プリンタに適用する場合について説明したが、こうしたプリンタに限らない他の液体噴射装置にも本発明は同様に適用することができる。例えば、ファクシミリや複写機等に用いられる印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、あるいは面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、さらには精密ピペットとしての試料噴射装置等であってもよい。要は、ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に備えられ、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止可能なキャップを備えたキャップ装置及びそのキャップ装置を備えた液体噴射装置であれば、本発明は適用可能である。
実施形態における液体噴射装置としてのプリンタの斜視図。 第1の実施形態のメンテナンスユニットの断面簡略図。 第1の実施形態のキャップ装置の断面図を示し、(a)はインク貯留時、(b)はインク排出動作時を示す。 第2の実施形態のメンテナンスユニットの断面簡略図。 第2の実施形態のキャップ装置の断面図を示し、(a)はインク貯留時、(b)はインク排出動作時を示す。
符号の説明
11…プリンタ、19…記録ヘッド、19a…ノズル形成面、20…ノズル、22…キャップ装置を構成するメンテナンスユニット、23…キャップ、23a…インク排出流路、23c…インク汲上流路、24…インク吸収材、27…筒状部、31…チューブポンプ、33…流路形成部材、33d…有底円筒部、34,35b…インク貯留部、35…弾性体、35a…インク汲上流路部、35c…インク汲上流路、38…大気開放弁、39…押圧機構、39a…押圧部材。

Claims (9)

  1. ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に備えられ、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止可能なキャップを備えたキャップ装置において、
    前記キャップは、該キャップ内に向けて前記ノズルから吐出された液体を貯留可能な液体貯留部と、該液体貯留部内に貯留された液体を前記キャップ内からキャップ外に排出するための液体排出流路とを備え、
    前記液体排出流路は、その液体排出流路における重力方向の最上部位が前記キャップ内において前記液体貯留部内に該液体貯留部の内容積限度まで液体が貯留された場合の液面よりも重力方向上側に位置することを特徴とするキャップ装置。
  2. 前記キャップ内において前記液体貯留部よりも重力方向上側には、前記ノズルから前記キャップ内に向けて吐出された液体を一時的に吸収保持した後に重力方向下側に通過させる液体吸収材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ装置。
  3. 前記液体貯留部は、該液体貯留部の内底面を前記キャップの内底面で構成するように該キャップ内の下方域に形成されると共に、前記液体排出流路は、前記液体貯留部内から液体を汲み上げ可能に設けられた液体汲上流路を介して前記液体貯留部内と連通し、前記液体汲上流路内が液体で満たされて該液体汲上流路及び前記液体排出流路がサイフォンとして機能することにより、前記キャップ内からキャップ外へ液体を排出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャップ装置。
  4. 前記液体汲上流路は、前記キャップの内底面から重力方向上側に向けて延設されることにより内面側に前記液体排出流路を形成する筒状部の外面部と、該外面部との間に隙間を介在させて前記筒状部を上方から覆うように配設される有底円筒部を備えた流路形成部材における前記有底円筒部の内面とにより形成されることを特徴とする請求項3に記載のキャップ装置。
  5. 前記液体貯留部は、該液体貯留部の内底面が前記キャップの内底面よりも重力方向下側に位置するように形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャップ装置。
  6. 前記液体貯留部は、前記キャップ内に開口する袋状の弾性体からなり、該弾性体が伸縮することにより内容積が変化することを特徴とする請求項5に記載のキャップ装置。
  7. 前記液体排出流路を介して前記キャップ内を吸引することにより前記液体貯留部を構成する弾性体を収縮させるポンプを備えたことを特徴とする請求項6に記載のキャップ装置。
  8. 前記液体貯留部を構成する弾性体に押圧力を付与して該弾性体を収縮させる押圧機構を備えたことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のキャップ装置。
  9. ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止可能なキャップとを備え、該キャップを請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載のキャップ装置が備えるキャップにより構成したことを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012111159A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017061038A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 セーレン株式会社 インクジェット記録装置

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