JP4715088B2 - 基板搬送装置及び基板保管搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置及び基板保管搬送装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えば液晶用ガラス等の薄板基板の搬送ラインに設置される基板搬送装置、及びこの基板搬送装置を備えた基板保管搬送装置に関する。
この種の基板保管搬送装置としては、基板をハンドリングする多関節ロボットと、基板を多段に格納可能なカセット状の棚とを組み合わせ、基板を任意に搬入出可能な機能を持たせた装置が知られている。
また、昇降可能なカセット状の棚と、固定されたコンベヤとを組み合わせ、棚の上段から順に基板を搬入して格納する一方、格納された基板を下段から順に搬出する機能を持つ装置も知られている(例えば、特許文献1)。
特開2002−289678号公報
しかしながら、上記多関節ロボットを用いた技術では、任意の棚へ基板を搬入出することができる反面、ロボットハンドとの干渉を避けるために棚の基板収納ピッチを広く必要があり、基板の収納枚数を増すことが困難である。また、ロボットと棚を組み合わせるために、設置スペースが大きいという問題もある。この設置スペースの問題は、特にクリーンルームで使用される場合に顕著となる。
他方、上記カセット状の棚を昇降可能にした技術では、上記ような設置スペースの問題はないが、任意の棚へ基板を搬入出することができないという制約がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高密度に多段収納された基板を任意に搬入出可能にすることにある。
上記課題を解決するために、この発明は、複数の基板を水平姿勢にて上下方向に多段収納し得る基板カセットに対し、基板搬送方向と直交する方向への往復動により抜き差しされる基板搬入出手段を備え、この基板搬入出手段は、基板をその両側縁部にて支持しながら搬送する複数対の搬送部と、該搬送部により搬送する基板の下面側に横方向より圧搾空気を噴射し得るノズル部とを備えてなる、という手段を採用することができる。
また、複数の基板を水平姿勢にて上下方向に多段収納し得る基板カセットと、上記構成の基板搬入出手段と、前記基板カセットを前記基板搬入出手段に対し相対的に昇降移動させる昇降機構とを備えてなる、という手段を採用することもできる。
さらに、複数の基板を水平姿勢にて上下方向に多段収納し得る基板カセットと、基板搬送方向と直交する方向への往復動により基板カセットに抜き差しされる基板搬入出手段と、前記基板カセットを前記基板搬入出手段に対し相対的に昇降移動させる昇降機構とを備えた基板保管搬送装置であって、前記基板カセットは、基板をその下面からの接触により支持し得る基板支持部を備え、前記基板搬入出手段は、基板をその両側縁部にて支持しながら搬送する複数対の搬送部と、該搬送部に支持された基板と前記基板支持部との間に圧搾空気を噴射し得るノズル部とを備えてなる、という手段を採用することもできる。
この構成において、前記基板支持部は、その両側縁部に下方傾斜して延びる圧搾空気案内部を備える、という手段を採用することもできる。
以上の手段によれば、基板を搬入出したい段に基板搬入出手段を抜き差しできるよう、昇降機構を用いて基板カセットと基板搬入出手段の高さ位置を合わせた後、基板搬入出手段を基板カセットの外内へ水平方向に抜き差しすることにより、多関節ロボットを用いずとも、基板収納ピッチの狭い基板カセットに対し、基板を任意に搬入出できる。
また、この搬入出中は、終始、基板の中央寄りの部分をノズル部から噴射された圧搾空気により基板支持部からエア浮上させて非接触に支持し得るので、搬入出時における基板への接触は、搬送部により直接支持される両側縁部だけとなり、基板汚染の極小化を図ることができる。
以下、この発明の最良の形態である実施例を図1〜図4の図面を参照して説明する。
この実施例による基板保管搬送装置は、例えば液晶表示パネル(LCD)やプラズマディスプレイパネル(PDP)等に用いられるガラス基板のように、大型かつ薄板状で、しかも、汚染防止等のために搬送物の両側縁部を支持しながら搬送することが要求されるものの搬送に用いて好適であり、図1及び図2に示すように、基板カセット1と、搬送ローラ(搬送部)24及びエア噴出管(ノズル部)26を備えた搬送ローラユニット(基板搬入出手段)2と、カセット昇降機構(昇降機構)3とを備えて構成されている。
基板カセット1は、基板搬送方向(図1の白抜矢印)の前側及び後側がガラス基板4の搬入口11a及び搬出口11bとなる箱形形状をなしており、その内空部には、ガラス基板4を水平姿勢にて搬入出及び格納するための棚段が上下方向に多数形成されている。
各棚段を構成する背面板(基板支持部)12は、例えば、基板搬送方向及びそれと直交する方向(すなわち、基板幅方向)に略水平に延びる平板状に形成されていて、1つの棚段につき1枚が配設されている。
背面板12の両側縁部(基板搬送方向と直交する方向の両端部)には、その延長方向に下方傾斜して延びる垂れ板部(圧搾空気案内部)12aが設けられている。この垂れ板部12aは、水平方向(基板搬送方向と直交する方向)の長さLが背面板12の全長に対して例えば7%程度に設定され、また、該水平方向に対する傾斜角度αは例えば20°程度に設定されている。なお、垂れ板部12aは、背面板12とは別体のものを固定しても、背面板12の両側縁部を屈曲形成してもよい。
以上の構成により、基板カセット1は、ガラス基板4を背面板12による下面からの接触により水平姿勢に保持しつつ上下方向に多段収納できるようになっている。
基板カセット1は、ガラス基板4を基板カセット1内の任意の棚段に搬入したり、基板カセット1内の任意の棚段からガラス基板4を搬出できるように、上下方向に定位置に支持された搬送ローラ24及びエア噴出管26に対し、相対的に昇降移動できるようになっている。そのためのカセット昇降機構3は、図2に示すように、基板カセット1の底部11cを支持するブラケット31と、サーボ駆動によりブラケット31を上下動させるボールネジと、ブラケット31の上下動を案内するガイド32と、基板カセット1の上下方向の位置出しに用いられるセンサとを備えて構成されている。
搬送ローラユニット2は、図3に示すように、搬送物であるガラス基板4の幅方向、言い換えればガラス基板の搬送方向(白抜矢印)と直交する方向に間隔をおいて対向配置された一対のベース21を備え、各ベース21には基板搬送方向に間隔をおいて複数(この実施例では6つ)のコンベヤフレーム22が固定されている。各コンベヤフレーム22には、ベアリング等の軸サポート23を介して、搬送ローラ24が回転自在に支持されている。この搬送ローラは24は、1つのコンベヤフレーム22につき、複数個(この実施例では6つ)が基板搬送方向に間隔をおいて並設されている。
コンベヤフレーム22には更に、基板搬送方向に沿って基板カセット1の略搬入口11a側から略搬出口11b側へと延びる管状のエア噴出管26が固定されている。このエア噴出管26は、図4に示すように、上下方向(基板格納方向)には搬送ローラ24よりも若干低い位置にくるように、また、左右方向(基板幅方向)には搬送ローラ24よりもガラス基板4の中央部側に突出するように、支持部26aを介して固定されている。
エア噴出管26には、ガラス基板4の幅方向中央部側を臨むように開口するエア噴出孔27が、基板搬送方向に沿って例えば等間隔に複数形成されている。
エア噴出管26には、送気ブロワ又はコンプレッサ(送気源)と接続された管路がカプラ等の連結手段を介して接続されている。
そして、送気ブロワを運転すると、管路及びカプラを経て各エア噴出管26に供給された圧搾空気がエア噴出孔27を通ってカセット基板1の幅方向中央に向かって噴射され(図3,図4の矢線参照。但し、図3では、図示都合上、一部のみを記載。)、基板カセット1内に搬入出されたガラス基板4の下面両側縁部4a,4bすなわち搬送ローラ24で支持される部分よりも基板中央寄りの部分4cが非接触に支持される。
搬送ローラ24の先端部には、軸方向に間隔をおいて2つの周溝が形成されており、これらの周溝にガラス基板4の下面両側縁部4a,4bに接触してガラス基板4を弾性的に支持する弾性体(例えば、Oリング)24aが嵌挿されている。また、搬送ローラ24の基端部には、ローラ駆動ギヤ25が設けられており、駆動モータ28からの回転駆動力は、ローラ駆動ギヤ25及び回転伝達機構を介して搬送ローラ24に伝達される。
回転伝達機構は、モータ軸の先端に外挿されたギヤを含むギヤ列29aと、このギヤ列29aの回転を各搬送ローラ24のローラ駆動ギヤ25に伝達する伝達軸29bとを備えてなる。
搬送ローラ24を回転駆動する駆動モータ28は、左右に配された各コンベヤフレーム22に対して1個の割合、つまり、12本の搬送ローラ24に対して1個の割合で左右に3個づつ設置されていて、基板保管搬送装置全体では計6個設けられている(図1)。
搬送ローラ24及びエア噴出管26の基板カセット1内への抜き差しは、各コンベヤフレーム22を一体に固定しているベース21を水平方向、かつ基板搬送方向と直交する方向に前進及び後退させるローラ往復動機構(図示略)により実現される。
次に、以上の如く構成された基板保管搬送装置において、ガラス基板4を基板カセット1の任意の棚段に搬入する際の一手順について説明する。
搬送ローラ24及びエア噴出管26が基板カセット1外に抜き出された状態から、まず、カセット昇降機構3を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26の前進移動先に、ガラス基板4を搬入しようとする棚段(以下、搬入予定段)が位置するように基板カセット1を昇降させる。このとき、搬入予定段に対応する背面板12は、搬送ローラ24よりも若干低めに位置決めされる。
次いで、図2に示すように、ローラ往復動機構を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26を前進させて基板カセット1内に差し込む。
そして、送気ブロワから管路及びカプラを経てエア噴出管26に圧搾空気を送気すると、この圧搾空気はエア噴出管26に形成されたエア噴出孔27からガラス基板4の幅方向中央部に向けて噴射される(図4)。これにより、搬入されたガラス基板4と背面板12の上面12Aとの間にエア浮上層30を形成し得るようになり、搬入されたガラス基板4は、搬送ローラ24に支持される下面両側縁部4a,4bよりも基板中央寄りの部分4cが、このエア浮上層30を介して非接触に支持可能になる。
しかる後、駆動モータ28を駆動し、その回転駆動力をギヤ列29a,伝達軸29b,及びローラ駆動ギヤ25を介して搬送ローラ24に伝達し、搬送ローラ24をその軸回りに回転させる。すると、図1に示すように、基板カセット1の上流側に移送されてきたガラス基板4は、その下面両側縁部4a,4bに対する搬送ローラ24との接触によって生じる摩擦力により、搬送方向前方(白抜矢印)に向かう搬送力を付与されて基板カセット1内に搬入される。このとき、ガラス基板4の下面両側縁部4a,4bは、それに転がり接触している搬送ローラ24によって下方より直接支持されている。
これに対し、搬送ローラ24と下面両側縁部4a,4bとの接触部分よりも基板中央寄りの部分4cは、エア噴出管26に供給された圧搾空気がエア噴出孔27から噴射されることにより、搬送ローラ24の頂部と、それよりも若干低めに位置決めされた背面板12の上面12Aとの段差に生ずる隙間に形成されたエア浮上層30を介して、非接触に支持されている。この隙間は、非常に狭いものであるが、本実施例では、背面板12の両側縁部に垂れ板部12aが設けられているので、エア消費量を減らしつつ効率的にガラス基板4を浮上させることができる。
すなわち、垂れ板部12aが設けられていないと、エア噴出孔27から噴射された圧搾空気のごく一部しか隙間内に流入することができず、その殆どはガラス基板4のエア浮上に寄与しないまま無駄に消費されてしまうことになる。
これに対し、この実施例のように、背面板12に垂れ板部12aが設けられていると、圧搾空気の流入間口が拡げられるので、エア噴出孔27から噴射された圧搾空気は、垂れ板部12aに案内されて略全量が隙間に導入されることになる。よって、少ないエア消費量で効率的にガラス基板4を非接触支持することができる。
ガラス基板4が基板カセット1内に完全に搬入されると、送気ブロワからエア噴出管26への送気を遮断すると共に、カセット昇降機構3を駆動して基板カセット1を上昇させ、搬入されたガラス基板4を基板カセット1の背面板12に預ける。
そして、ガラス基板4が搬送ローラ24から離間したところで、つまり、ガラス基板4を背面板12に完全に預け終えたところで、ローラ往復動機構を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26を後退させて基板カセット1から抜き出す。以上が搬入動作の一例である。
次に、基板カセット1内に格納されている任意の棚段のガラス基板4を搬出する際の一手順について説明する。
まず、カセット昇降機構3を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26の前進移動先に、搬出予定のガラス基板4を格納している棚段(以下、搬出予定段)が位置するように基板カセット1を昇降させる。このとき、搬出予定段に対応する背面板12は、搬送ローラ24よりも若干高めに位置決めされる。
次に、ローラ往復動機構を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26を前進させて基板カセット1内に差し込んだ後、カセット昇降機構3を駆動して基板カセット1を下降させ、搬出予定のガラス基板4の下面両側縁部4a,4bを搬送ローラ24に預ける。
そして、送気ブロワから管路及びカプラを経てエア噴出管26に圧搾空気を送気すると、この圧搾空気はエア噴出管26に形成されたエア噴出孔27からガラス基板4の幅方向中央部に向けて噴射される。これにより、搬出予定のガラス基板4と背面板12の上面12Aとの間にエア浮上層30が形成されるので、搬送ローラ24に支持された下面両側縁部4a,4bよりも基板中央寄りの部分4cは、このエア浮上層30を介して背面板12に非接触に支持される。このとき、背面板12に垂れ板部12aが設けられているので、上記搬入動作の一例で説明したとおり、少ないエア消費量で効率的にガラス基板4を非接触支持することができる。
しかる後、駆動モータ28を駆動して搬送ローラ24をその軸回りに回転させると、基板カセット1内に格納されていた搬出予定のガラス基板4は、その下面両側縁部4a,4bに対する搬送ローラ24との接触によって生じる摩擦力により、搬送方向前方(図1の白抜矢印)に向かう搬送力を付与されて基板カセット1外に搬出される。このとき、ガラス基板4の下面両側縁部4a,4bは、それに転がり接触している搬送ローラ24によって下方より直接支持されているが、搬送ローラ24と下面両側縁部4a,4bとの接触部分よりも基板中央寄りの部分4cは、エア噴出管26に供給された圧搾空気がエア噴出孔27aより噴射されることにより、エア浮上層30を介して非接触に支持されている。
ガラス基板4が基板カセット1外に完全に搬出されると、送気ブロワからエア噴出管26への送気を遮断すると共に、ローラ往復動機構を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26を後退させて基板カセット1から抜き出す。以上が搬出動作の一例である。
以上説明したように、この実施例による基板保管搬送装置によれば、ガラス基板4を搬入出したい棚段に搬送ローラ24及びエア噴出管26を抜き差しできるよう、カセット昇降機構3を用いて基板カセット1と搬送ローラ24の高さ位置を合わせた後、搬送ローラ24を基板カセット1の外内へ水平方向に抜き差しすることにより、多関節ロボットを用いずとも、基板収納ピッチの狭い基板カセット1に対し、ガラス基板4を任意に搬入出することができる。
しかも、この搬入出中は、終始、ガラス基板4の基板中央寄りの部分4cを、エア噴出管26から基板下面側に噴射された圧搾空気により背面板12からエア浮上させて非接触に支持しているので、ガラス基板4への接触は搬送ローラ24が差し込まれる下面両側縁部4a,4bだけとなっており、基板汚染の極小化を図ることができる。
次に、この発明の他の実施例について、図6〜図8の図面を参照して説明する。
この実施例(以下、実施例2)による基板保管搬送装置と、図1〜図5に示す上記実施例(以下、実施例1)とを比較すると、両者は、背面板12の両側縁部における垂れ板部12aの有無、及び搬送ローラ24とエア噴出管26との相対的な位置関係が相違するだけで、その余は同様に構成されている。
従って、以下、実施例1との相違点を中心に説明する。なお、実施例1と同様の構成要素については、同一の符号を付している。
この実施例2の基板カセット1においても、ガラス基板4を水平姿勢にて搬入出及び格納するための背面板(基板支持部)12は、例えば、基板搬送方向及びそれと直交する方向(すなわち、基板幅方向)に略水平に延びる平板状に形成されていて、1つの棚段につき1枚が配設されている。
ただし、図7に示すように、この背面板12の両側縁部には、実施例1のような垂れ板部12aは設けられていない。
また、実施例2の搬送ローラユニット2においても、コンベヤフレーム22に、基板搬送方向に沿って基板カセット1の略搬入口11a側から略搬出口11b側へと延びる管状のエア噴出管26が固定されている。
このエア噴出管26は、図7に示すように、上下方向(基板格納方向)には搬送ローラ24よりも低い位置にくるように、また、左右方向(基板幅方向)には搬送ローラ24よりもガラス基板4の幅方向中央部側に突出するように、支持部26bを介して固定されている。
ここで、エア噴出管26と搬送ローラ24との相対的な位置関係、つまり、上下方向に沿う両者の軸心間距離Hと、左右方向に沿う両者の先端間距離Wについて、上記実施例1と対比すると、以下の通りとなる。なお、両者を区別する便宜上、実施例1及びこの実施例2には、それぞれ添字の1及び2を付している。
1<H2 … 式1
>W … 式2
次に、基板カセット1内に格納されている任意の棚段のガラス基板4を搬出する際の一手順について説明する。なお、搬入する際の手順は、実施例1と同様であるため、その説明は省略する。
まず、カセット昇降機構3を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26の前進移動先に、搬出予定のガラス基板4を格納している棚段(以下、搬出予定段)が位置するように基板カセット1を昇降させる。このとき、搬出予定段に対応する背面板12は、搬送ローラ24よりも若干高めに位置決めされる。
次に、ローラ往復動機構を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26を前進させて基板カセット1内に差し込んだ後、カセット昇降機構3を駆動して基板カセット1を下降させ、搬出予定のガラス基板4の下面両側縁部4a,4bを搬送ローラ24に預ける。
すると、図6に示すように、ガラス基板4の下面両側縁部4a,4bよりも基板中央寄りの部分4cは、基板自重により背面板12上に載置されたままであるが、下面両側縁部4a,4bは撓んで相対的に反り上がり、背面板12との間に隙間が形成される。
そして、送気ブロワから管路及びカプラを経てエア噴出管26に圧搾空気を送気すると、この圧搾空気はエア噴出管26に形成されたエア噴出孔27からガラス基板4の幅方向中央部に向けて噴射される。これにより、搬出予定のガラス基板4と背面板12の上面12Aとの間にエア浮上層30が形成されるので、搬送ローラ24に支持された下面両側縁部4a,4bよりも基板中央寄りの部分4cは、このエア浮上層30を介して非接触に支持されることになる。
このとき、背面板12には、実施例1のような垂れ板部12aが設けられていないが、この実施例2においては、基板中央寄りの部分4cに対して反り上がった下面両側縁部4a,4bが、実施例1における垂れ板部12aと同様に機能して圧搾空気の流入間口が拡げられるので、エア噴出孔27から噴射された圧搾空気は、ガラス基板4の下面両側縁部4a,4bに案内されて略全量が隙間に導入されることになる。
よって、背面板12に垂れ板部12aが設けられていなくても、少ないエア消費量で効率的にガラス基板4を非接触支持することができる。
しかる後、駆動モータ28を駆動して搬送ローラ24をその軸回りに回転させると、基板カセット1内に格納されていた搬出予定のガラス基板4は、その下面両側縁部4a,4bに対する搬送ローラ24との接触によって生じる摩擦力により、搬送方向前方に向かう搬送力を付与されて基板カセット1外に搬出される。このとき、ガラス基板4の下面両側縁部4a,4bは、それに転がり接触している搬送ローラ24によって下方より直接支持されているが、搬送ローラ24と下面両側縁部4a,4bとの接触部分よりも基板中央寄りの部分4cは、エア噴出管26に供給された圧搾空気がエア噴出孔27aより基板下面側に噴射されることにより、エア浮上層30を介して非接触に支持されている。
ガラス基板4が基板カセット1外に完全に搬出されると、送気ブロワからエア噴出管26への送気を遮断すると共に、ローラ往復動機構を駆動し、搬送ローラ24及びエア噴出管26を後退させて基板カセット1から抜き出す。以上が、この実施例2における搬出動作の一例である。
なお、実施例1との対比において、エア噴出管26と搬送ローラ24との相対的な位置関係を上記式1,2に示すように、H1<H2かつW>Wとしているのは、実施例2では、ガラス基板4をその下面両側縁部4a,4bへの接触により上方に反り上がらせるものであるから、上下方向に沿う軸心間寸法Hを小さくし過ぎたり、左右方向に沿う先端間寸法Wを大きくし過ぎると、エア噴出管26がガラス基板4に接触してしまうからである。
また、上下方向に沿う軸心間寸法Hをある程度大きくすることにより、すなわち、エア噴出孔27を背面板12の上面12A側に近づけることにより、背面板12とガラス基板4との間に圧搾空気をより直接的に噴射することが可能になるからである。
以上説明したように、この実施例2による基板保管搬送装置によっても、多関節ロボットを用いずとも、基板収納ピッチの狭い基板カセット1に対し、ガラス基板4を任意に搬入出することができる。また、この搬入出中は、終始、ガラス基板4の基板中央寄りの部分4cを、エア噴出管26から噴射された圧搾空気により背面板12からエア浮上させて非接触に支持し得るので、ガラス基板4への接触は搬送ローラ24が差し込まれる下面両側縁部4a,4bだけとなっており、基板汚染の極小化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、基板搬入出手段は、搬送ローラ24のようなコンベヤ装置に代えて、ガラス基板4の両側縁部を把持するクランプと、そのクランプを基板搬送方向に移動させるスライド機構とを備えた外部駆動装置であってもよい。
この発明の一実施例による基板保管搬送装置の要部を示す平面図である。 図1に示す基板保管搬送装置の正面図である。 図1の円形波線領域の拡大図である。 図2の円形波線領域の拡大図である。 図3の要部を更に拡大した拡大図である。 この発明の他の実施例による基板保管搬送装置の正面図である。 図6の円形波線領域の拡大図である。 図7の要部を更に拡大した拡大図である。
符号の説明
1 基板カセット
2 搬送ローラユニット(基板搬入出手段)
3 カセット昇降機構(昇降機構)
4 ガラス基板
4a、4b 下面両側縁部
12 背面板(基板支持部)
12a 垂れ板部(圧搾空気案内部)
24 搬送ローラ(搬送部)
26 エア噴出管(ノズル部)

Claims (4)

  1. 複数の基板を水平姿勢にて上下方向に多段収納し得る基板カセットに対し、基板搬送方向と直交する方向への往復動により抜き差しされる基板搬入出手段を備え、
    この基板搬入出手段は、基板をその両側縁部にて支持しながら搬送する複数対の搬送ローラと、該搬送ローラにより搬送される基板の下面側に横方向より圧搾空気を噴射し得るノズル部とを備えてなり、
    ノズル部は、上下方向には搬送ローラよりも低い位置で、また左右方向には搬送ローラよりも基板の中央部側に位置することを特徴とする基板搬送装置。
  2. 複数の基板を水平姿勢にて上下方向に多段収納し得る基板カセットと、
    請求項1記載の基板搬入出手段と、
    前記基板カセットを前記基板搬入出手段に対し相対的に昇降移動させる昇降機構とを備えてなることを特徴とする基板保管搬送装置。
  3. 複数の基板を水平姿勢にて上下方向に多段収納し得る基板カセットと、基板搬送方向と直交する方向への往復動により基板カセットに抜き差しされる基板搬入出手段と、前記基板カセットを前記基板搬入出手段に対し相対的に昇降移動させる昇降機構とを備えた基板保管搬送装置であって、
    前記基板カセットは、基板をその下面からの接触により支持し得る基板支持部を備え、
    前記基板搬入出手段は、基板をその両側縁部にて支持しながら搬送する複数対の搬送ローラと、該搬送ローラに支持された基板と前記基板支持部との間に圧搾空気を噴射し得るノズル部とを備えてなり、
    ノズル部は、上下方向には搬送ローラよりも低い位置で、また左右方向には搬送ローラよりも基板の中央部側に位置することを特徴とする基板保管搬送装置。
  4. 前記基板支持部は、その両側縁部に下方傾斜して延びる圧搾空気案内部を備えることを特徴とする請求項3記載の基板保管搬送装置。
JP2003397571A 2003-11-27 2003-11-27 基板搬送装置及び基板保管搬送装置 Expired - Fee Related JP4715088B2 (ja)

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