JP4712245B2 - 建材ボードのぼかし塗装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建材ボードのぼかし塗装方法に係り、特にセメント系混合材料からなる外装建材ボードに好適な塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デザイン性に優れた外装建材等に窯業系建材ボードが多用されており、外壁面に天然石を模した凹凸柄や模様を付けたものが製品化されている。また、コストの低減を図るべく、塗装方法の工夫によってデザイン性を高める提案がなされている。
【0003】
この種の建材ボードは、たとえばスラリー状のセメント系混合材料を型内に流し込んだり、濾布上で吸引脱水し柄付け加工等を施したりして、所定形状に成形され、養生(硬化)および乾燥工程または必要に応じて溝切り加工等を実施した後、塗装されるようになっている。
【0004】
そして、その塗装は、たとえばロールコート方式の塗装手段によって水溶性塗料の下地層をボード全面に塗布形成し、この下地層の乾燥後に、凸面のみまたは特定領域のみに下地層とは異なる色の塗料を塗布して、タイル面形状や特定の模様を付けられる。しかし、この方法では、色の濃淡や混じりあった状態を自然石や高級なレンガ、タイル等に近い状態に仕上げることが困難であった。
【0005】
また、スプレーノズル等を用いて塗料滴を不規則に下層の塗装面上に付着させ、意匠性の向上を図る試みもなされている。しかし、この方法では、色の濃淡や混じりあった状態を自然石や高級なレンガ、タイル等に近い状態に仕上げることはできなかった。
【0006】
このような従来技術の課題を解決すべく、本願出願人により、色の濃淡や混在の仕方が自然に近い、複数色の塗装を行うことができる塗装方法が提案されている(特願平10−20701号)。
【0007】
しかしながら、この塗装方法においても、ボード表面の凹凸のないところではぼかしが不規則にはならず、自然石や高級なレンガ、タイル等に近い状態に仕上げることはできなかった。また、スプレーノズルを用いて、水分の付着していないボード表面に塗料滴を塗布すると、スプレーパターンが残ってしまい、自然なぼかし、高級感が得にくかった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題を解決し、色の濃淡や混在の仕方が自然に近い、複数色の塗装を行うことができる塗装方法を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(A)ボード表面を塗料により塗布し直後にボード表面に0.01〜5mmの粒径の粒子を散布しさらに塗料により重ね塗りし下塗り層を形成した後、
(B)該下塗り層の表面に水分を付着させ、
(C)該下塗り層とは色の異なる水希釈可能な塗料の複数の塗料滴を該表面に付着させ、
(D)複数の不定形状の塗料付着領域の周辺部に塗料の拡散したぼかし領域を形成する、
ことを特徴とする建材ボードのぼかし塗装方法を提供するものである。
また、実施形態として、
(E)ボード表面を0.01〜5mmの粒径の粒子を含む塗料により塗布し下塗り層を形成した後、
(B)該下塗り層の表面に水分を付着させ、
(C)該下塗り層とは色の異なる水希釈可能な塗料の複数の塗料滴を該表面に付着させ、
(D)複数の不定形状の塗料付着領域の周辺部に塗料の拡散したぼかし領域を形成する、
ことを特徴とする建材ボードのぼかし塗装方法を提供するものである。
また、実施形態として、
表面に、予め凸凹のピッチが50mm以下で、凹凸の谷底部から頂部までの高さが0.3mm以上の凹凸柄が付けられているボードを使用する、
建材ボードのぼかし塗装方法を提供するものである。
また、実施形態として、
前記ボード表面に予め水分を付着させ、次いで前記下塗り層を形成する、
建材ボードのぼかし塗装方法を提供するものである。
【0010】
このような構成によれば、塗料に所定粒径の粒子を含む下塗り層が水塗れ状態にあるところに、飛散した水希釈可能な塗料滴が所定範囲に拡散し得るだけの十分に大きい塗料滴となっているから、水希釈可能な塗料滴が拡散して下層の塗料層との境界線があいまいになり、不定形の塗装領域がその周辺部位にぼかしを効かせた状態となる。
【0011】
また、ボード表面を所定粒径の粒子を含む少なくとも一色の塗料により下塗りした後、該下塗り層の表面に水分を付着させた状態で下塗り層とは色の異なる複数の塗料滴を該表面に付着させ、複数の不定形状の塗料付着領域の周辺部に塗料の拡散したぼかし領域を形成したり、または、ボード表面に、色の異なる複数の塗料滴を先に塗装した塗装領域の表面が完全に乾燥する前に次の塗料滴を該表面に順次付着させ、複数の不定形状の塗料付着領域の周辺部に該複数色の塗料が相互に拡散したぼかし領域を形成したりすると、ぼかし領域において下地の色や相互の塗装色を反映した微妙な色合いを得ることができる。
【0012】
さらに、前記ボード表面に、予め凸凹のピッチが50mm以下で、凹凸の谷底部から頂部までの高さが0.3mm以上の凹凸柄を付けておくと、ぼかし塗装領域を含む複数の塗装部分とボード凹凸面とが相俟って、より自然で格調高い塗装面を得ることができる。また、前記ボード表面に予め水分を含ませ(たとえば養生硬化したボードに水滴を噴霧してその表面を濡らし)、次いで、該表面に水希釈可能な塗料により下塗りして、すなわち、該表面を0.01〜5mmの粒径の粒子を含む塗料により塗布し下塗り層を形成した後、または、ボード表面を塗料により塗布し直後にボード表面に0.01〜5mmの粒径の粒子を散布しさらに塗料により重ね塗りし下塗り層を形成した後、前記下塗り層に色の濃淡を付けることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1、図2は、本発明に係る建材ボードのぼかし塗装方法の一実施形態を説明する図であり、ボード本体11の表面に下塗り層12が形成された建材ボード10の断面図である。
【0014】
まず、下塗り層12の塗装前の工程について説明する。
外壁に使用される窯業系外装材としての建材ボード10の成形に際しては、スラリー状のセメント系混合材料を型内に流し込むことにより、または濾布上に層状に供給してこれを公知の方法(たとえば特公昭56−33129号公報参照)で吸引脱水した後に所定のボード形状に成形され、養生(硬化)および乾燥工程または必要に応じて溝切り加工等を施した後、下塗り層12が塗装されるようになっている。
【0015】
具体的には、たとえばスラリー状のセメント系混合材料を層状にして吸引脱水した後に必要に応じ凹凸柄を付け、建材ボード10の表面に、予め凸凹のピッチL(図2参照)が50mm以下で、かつ、凹凸の谷底部から頂部までの高さ(図2に示す深さd)が0.3mm以上の凹凸柄を付けておく。
【0016】
この建材ボード10の下塗り層12の塗装に際しては、まず、ボード本体11の少なくとも一面側にフローコータ等の塗布手段(噴射ノズル等でもよい)を用いて、たとえば単色の下地の塗装を行い、その直後にボード表面に0.01〜5mmの粒径の粒子13を散布し、その後、通常の加熱乾燥手段により所定時間加熱して強制乾燥させ、または自然に乾燥させる。乾燥後、さらに同一の塗料により重ね塗りを行い、再び通常の加熱乾燥手段により所定時間加熱して強制乾燥させ、または自然に乾燥させ下塗り層12を形成する。
【0017】
なお、下地の塗装を行い、直後に粒子13を散布し、次いで乾燥なしに同一の塗料または異種の塗料により重ね塗りを行う方法も採り得る。この方法であれば、工程の所要時間が短縮できる。
その他の方法として、ボード表面を0.01〜5mmの粒径の粒子を含む塗料により塗布し下塗り層を形成する方法も採り得る。この場合であれば、塗装工程が1回で済み、工程の所要時間が短縮できる。
【0018】
下塗り層12に使用する塗料は、たとえば、水溶性塗料であるアクリルエマルジョン塗料、アクリルシリコーン塗料、または、溶剤系塗料であるアクリルウレタン塗料、等が使用できる。塗料の粘度は、塗装方法(フローコータ塗布、スプレー塗布、等)により異なり、それぞれ最適な値に調整する。
【0019】
下塗り層12上に散布し下塗り層12に含ませる粒子13、および、塗布する塗料に含ませる粒子13は、一般的に骨材と称されている無機質の粒子や有機質の粒子が使用でき、具体的には、たとえば、シリカ粉末、メタクリル酸メチル樹脂、等が使用できる。粒子13の粒径は0.01〜5mmの範囲である必要がある。粒径が0.01mm未満では、ぼかしが小さくなり不具合となり、粒径が5mm超では、ほとんどぼけなくなり不具合となるからである。
【0020】
下塗り層12上に散布し下塗り層12に含ませる粒子13、および、塗布する塗料に含ませる粒子13の量、すなわち、ボード10の単位面積あたりの散布重量は、ボードの単位面積あたり1〜200g/m2が好ましく、10〜70g/m2がより好ましい。粒子13の量がボードの単位面積あたり1g/m2未満では水分が流れてしまい不具合となり、一方、200g/m2超では塗料のぼかしが広がらず不具合となるからである。
【0021】
次いで、この下塗り層12が乾燥したボード10の塗装面上に単位面積当たりの付着量がほぼ一定となるように水分を付着させ、水濡れ状態にする。このときの水分付着量は、好ましくは5〜120g/m2、より好ましくは50〜70g/m2であるのがよい。この水の付着量が5g/m2未満であると、後述する塗料滴を用いる塗装時に、塗料のにじみによるぼかし領域の形成が十分でなくなり、水の付着量が120g/m2超であると、塗料がボード1から流れ落ちるからである。
【0022】
なお、水を付着させる方法は、任意であるが、できるだけボード10の塗装面全体が均等な水塗れ状態になるように、図3に示すスプレーガン23による散布方式や、フローコータ等で水を付着させる塗布方式が考えられる。
【0023】
次いで、水塗れ状態のボード10の表面に、所定の水希釈可能な第一色目の塗料の塗料滴を付着させて、ボード10の表面に多数(複数)の不定形の塗装領域を形成する。なお、水希釈可能な塗料とは、水による希釈が可能で、その水希釈によって流動性が高まる塗料、たとえば水溶性塗料、エマルジョン塗料、水分散性塗料等をいう。また、この水希釈可能な塗料は、下地の塗装に使用した塗料とは色の異なるものである。
【0024】
前記第一色目の塗料滴の粒径は、たとえば0.01〜5mmである。塗料滴は、更に大径であってもよい。塗装方法は、塗料滴になればどのような方法であってもよいが、一般的にはスプレー塗装、たとえば図4に示すような塗装ノズル25を用いる塗装が適している。
【0025】
水塗れ状態のボード10の表面に上述のようにして供給された第一色目の塗料滴の付着領域は、その中心部では供給時の塗装濃度をほぼ保ち、その周辺部ではボード10に付着している水に混じりながら所定範囲に亙って淡く拡散して下地(下塗り層)との境界線があいまいな状態となる。すなわち、図5に示すように、この塗料滴による不定形の塗装領域16(塗料付着領域)は、濃淡があり、その周辺部位にぼかしを効かせたぼかし領域16aが形成された状態となる。
【0026】
次いで、このような第一色目のぼかし塗装状態のボード10を、塗料の焼き付け槽26(図4参照)内で所定時間加熱して強制乾燥する。勿論、安定した環境下での自然乾燥であってもよい。
【0027】
次いで、上述と同様に、ボード10の塗装面上に単位面積当たりの付着量がほぼ一定となるように水分を付着させて水濡れ状態にした後、この水塗れ状態のボード10の表面に、第一色目とは色の異なる第二色目の水希釈可能な塗料滴を付着させて、ボード10の表面に多数(複数)の不定形の塗装領域を形成する。このとき、塗料滴の粒径は、たとえば0.01〜5mmである。ボード10上の塗料付着領域は、その中心部では供給時の濃度をほぼ保ち、その周辺部ではボード10に付着している水に混じりながら所定範囲に亙って淡く拡散してぼかしを効かせた状態となる。したがって、たとえば図6に示すように、その周辺部にぼかし領域17aを有する塗装領域17(塗料付着領域)が形成される。
【0028】
次いで、この第二色目の塗装を施したボード10を、塗料の焼き付けのために焼き付け槽26(図4参照)と同様な手段により所定時間加熱して強制乾燥する。
【0029】
本実施形態においては、図5、図6のように、水塗れ状態のボード10上で水希釈可能な塗料滴が拡散して下層の塗料層12との境界線があいまいになり、不定形の塗装領域16、17がその周辺部位にぼかしを効かせた状態となるから、不定形の多数の塗装領域16、17が自然な色の濃淡を有するものとなり、デザイン性に優れた塗装を行うことができる。
【0030】
しかも、ボード10の表面を少なくとも一色の塗料により下塗りした後、その下塗り層12の表面に水分を付着させた状態で、下塗り層とは色の異なる複数の塗料滴をその表面に付着させ、複数の不定形状の塗装領域16の周辺部に塗料の拡散したぼかし領域16aを形成しているので、これらぼかし領域16aで下地の色と淡い塗料色とが混在するようなより自然でデザイン性に優れた塗装を行うことができる。
【0031】
また、ボード10の表面に、色の異なる複数の塗料滴を、先に塗装した塗装領域16の上に、所定のタイミングで(表面が完全に乾燥する前に次の塗料滴を付着させることもできる)色の異なる塗料滴を付着させて次の塗装領域17を形成し、複数の不定形状の塗装領域16、17(塗料付着領域)の周辺部にこれら複数色の塗料が相互に拡散したぼかし領域16a、17aを形成しているので、ぼかし領域において下地の色のみならず、相互の塗装色を反映した微妙な色合いを得ることができる。
【0032】
さらに、水塗れ状態のボード10の下地面上に供給される水希釈可能な塗料滴を、通常のスプレー方式の塗料滴径より十分に大きくして飛散させることによって、メリハリの利いた格調高い塗装状態を得ることができる。
【0033】
また、図2においては、ボード10の表面に、予め凸凹のピッチLが50mm以下で、凹凸の谷底部から頂部までの高さdが0.3mm以上の凹凸柄を付けているので、ぼかし塗装領域16a、17aを含む複数の塗装部分とボード10の凹凸面形状(起伏状態)とが相俟って、より自然な模様形状が得られ、格調高い塗装面を得ることができる。ちなみに、凹凸の谷底部から頂部までの高さdが0.3mm未満であるか、凸凹のピッチLが50mmを超える場合には、塗料滴による塗装領域の模様が広がりすぎて他の色と混じり、場合によっては色の混じりによってデザイン性が低下し易い。したがって、そのような現象が生じないよう、凹凸のピッチと深さは上記の範囲とするのが好ましい。
【0034】
なお、上述の例では、下地の層が単色の下塗り層12であったが、複数色の下塗り層であってもよい。また、下塗り塗装を行う場合、ボード10の表面に予め水分を含ませ(たとえば養生硬化したボードに水滴を噴霧してその表面を濡らし)ておき、その表面に水希釈可能な塗料により下塗りをして、すなわち、該表面を0.01〜5mmの粒径の粒子を含む塗料により塗布し下塗り層を形成して、または、ボード表面を塗料により塗布し直後にボード表面に0.01〜5mmの粒径の粒子を散布しさらに塗料により重ね塗りし下塗り層を形成して、下塗り層12全体をボード表面の凹凸形状に対応する色むら(色の濃淡)のある塗料層とすることもできる。このようにすると、下塗り層とその上に不定形の大小斑点状に形成されるぼかし塗装領域との色や濃淡、ぼかし等を反映した格調高い塗装外観を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、0.01〜5mmの粒径の粒子を含む塗膜として下塗り形成したボード表面に水分を付着させた後、該表面の乾燥前に水希釈可能な塗料の複数の塗料滴を該表面に付着させ、複数の不定形状の塗料付着領域の周辺部に塗料の拡散したぼかし領域を形成するので、不定形の多数の塗装領域が自然な色の濃淡を有するものとなり、デザイン性に優れた塗装を行うことができる。
【0036】
また、下地の層とは色の異なる複数の塗料滴を、その不定形の塗料付着領域の周辺部で拡散させてぼかし領域を形成すれば、ぼかし領域で下地の色と淡い塗料色とが混在するようなより自然でデザイン性に優れた塗装を行うことができる。
【0037】
さらに、色の異なる複数の塗料滴を先に塗装した塗装領域の表面が完全に乾燥する前に次の塗料滴を該表面に順次付着させ、複数の不定形状の塗料付着領域の周辺部に該複数色の塗料が相互に拡散したぼかし領域を形成したりすれば、ぼかし領域において下地の色や相互の塗装色を反映した微妙な色合いを得ることができる。
【0038】
また、前記ボード表面に予め凸凹ピッチが50mm以下で、凹凸の谷底部から頂部までの高さが0.3mm以上の凹凸柄を付けておけば、下塗り層に色の濃淡を付けたり、複数の塗装部分に凹凸の形状に対応するぼかし塗装領域を自然に形成したりして、より自然で格調高い塗装面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建材ボードの断面図である。
【図2】本発明に係る建材ボードの断面図である。
【図3】スプレーガンによる建材ボードへの水散布方式の説明図である。
【図4】本発明に係る建材ボードの塗装方法の説明図である。
【図5】一実施形態のぼかし塗装における塗装状態(単色の場合)の説明図である。
【図6】一実施形態のぼかし塗装における塗装状態(複数色の場合)の説明図である。
【符号の説明】
10:建材ボード
11:ボード本体
12:下塗り層(下地層)
13:粒子
16、17:塗装領域(塗料付着領域)
16a、17a:ぼかし領域
23:水噴射ノズル
25:塗装ノズル
26:焼き付け槽
Claims (4)
- (A)ボード表面を塗料により塗布し直後にボード表面に0.01〜5mmの粒径の粒子を散布しさらに塗料により重ね塗りし下塗り層を形成した後、
(B)該下塗り層の表面に水分を付着させ、
(C)該下塗り層とは色の異なる水希釈可能な塗料の複数の塗料滴を該表面に付着させ、
(D)複数の不定形状の塗料付着領域の周辺部に塗料の拡散したぼかし領域を形成する、
ことを特徴とする建材ボードのぼかし塗装方法。 - (E)ボード表面を0.01〜5mmの粒径の粒子を含む塗料により塗布し下塗り層を形成した後、
(B)該下塗り層の表面に水分を付着させ、
(C)該下塗り層とは色の異なる水希釈可能な塗料の複数の塗料滴を該表面に付着させ、
(D)複数の不定形状の塗料付着領域の周辺部に塗料の拡散したぼかし領域を形成する、
ことを特徴とする建材ボードのぼかし塗装方法。 - 表面に、予め凸凹のピッチが50mm以下で、凹凸の谷底部から頂部までの高さが0.3mm以上の凹凸柄が付けられているボードを使用する、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の建材ボードのぼかし塗装方法。 - 前記ボード表面に予め水分を付着させ、次いで前記下塗り層を形成する、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建材ボードのぼかし塗装方法。
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