JP4711054B2 - 圧力センサ、圧力検出装置、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

圧力センサ、圧力検出装置、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は圧力センサ、圧力検出装置、液体吐出ヘッド及び画像形成装置に係り、特に高密度実装に適した圧力センサ、圧力検出装置、液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
従来、複数のノズルを配列させた液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)と紙などの記録媒体とを相対的に移動させながら、ノズルから記録媒体に向けてインクを吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するようにした画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置に搭載する液体吐出ヘッドとしては、例えば、ノズルに連通する圧力室にインクを供給し、この圧力室に振動板を介して取り付けられた圧力発生手段としての圧電体に対して画像データに応じた駆動信号を与えることにより、圧力室の容積を変化させて、圧力室内のインクをノズルから吐出するようにしたピエゾ方式の液体吐出ヘッドが知られている。
一方で、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインクを吐出するようにしたサーマルジェット方式の液体吐出ヘッドも知られている。
また、圧力センサを設けた液体吐出ヘッドが知られている。
例えば、特許文献1には、意図していないサテライトインク滴の放出を抑えることを目的として、圧力室(チャンバ)の内圧を検出する圧力センサを備え、この圧力センサの検出結果に基づいてフィードバック制御を行うようにしたものが記載されている。
この文献には、圧力センサの具体例として、一次元的に配列された全ての圧力室にまたがる比較的薄い1ピースの圧電性センサウェーハや、各圧力室ごとに設けられた複数片の細長な圧電性センサストリップなどが開示されている。
特開2000−94675号公報(特に図2及び図13)
近年、複数のノズルを高密度に配列して単位面積あたりの画素数(ドット数)を多くすることにより、高画質な画像を形成することが要求されている。このような要求に応えるために、複数のノズルを高密度に配列しようとすると、各ノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室も一般に高密度に配列する必要がある。
一方で、高画質の画像を保障するためにインクの不吐出などの吐出異常を的確に検出することが求められており、このような要求に応えるために、各圧力室ごとに圧力センサを配置しようとすると一般に圧力室の数に応じて配線数も増加する。しかしながら、圧力室の数に応じて増加した配線を、高密度に配列した圧力室の隙間に設けることは困難である。
例えば、2次元配列された複数の圧力室のピッチが縦方向、横方向ともに0.5mmであって各圧力室のサイズが縦、横ともに0.3mmである場合、配線可能な圧力室間の隙間は0.2mm(=0.5-0.3mm)である。ここで、目的とする解像度が2400dpiであって、この解像度を達成するために圧力室を縦方向において48個(≧0.5/(25.4/2400))並べようとする。そうすると、各圧力室ごとに1本ずつ圧力センサ用の配線が必要なので合計で48本となる配線を、2方向(例えば右方向及び左方向)に分けて引き出すこととし、さらに圧力室間を通す必要がない圧力室1個分の配線1本を差し引いたとしても、23本(=48/2-1)の配線は圧力室間の隙間(前述の0.2mm)に通す必要がでてくる。そうすると、配線ピッチは8.7μm(=0.2/23)となり、このような配線ピッチの約半分が配線の線幅であるものとすると、そのような配線は現実的には困難である。
ところで、特許文献1には、全ての圧力室にまたがる比較的薄い1ピースの圧力センサが記載されているが、各圧力室ごとで異なる圧力振幅を検出しようとすると、このような全ての圧力室にまたがる1ピースの圧力センサを用いることはできず、各圧力室ごとに設けられた圧力センサを用いることになり、このような各圧力室ごとに設けられた圧力センサでは、前述のように各圧力室ごとに配線が必要となってしまう。また、特許文献1には、一次元的に配列した圧力室は記載されているが、二次元的に配列した圧力室については記載がなく、二次元的に配列した各圧力室ごとの圧力を検出する圧力センサ及びその配線についても記載がない。すなわち、圧力室を2次元的且つ高密度に配置するとともにそのような圧力室の圧力検出を行うことは困難である。
また、圧力センサの面積が大きくなると、その静電容量も大きくなり、出力電圧が低下するという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、液体に圧力を付与する圧力室などの圧力検出対象を高密度に配置することができるとともに圧力の検出感度が良い圧力センサ、その圧力センサを備えた圧力検出装置、液体吐出ヘッド及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、圧電体と、前記圧電体を厚さ方向において挟む第1電極及び第2電極と、を備え、前記第1電極及び前記第2電極は、液体が供給される複数の圧力室に対して共通に設けられ、前記第1電極及び前記第2電極のうち少なくとも一方の電極は、前記圧力室に対応する部分の幅よりも前記圧力室の間に対応する連結部の幅が狭く形成されていることを特徴とする圧力センサを提供する。
この発明によれば、複数の圧力検出対象に対して共通に設けられた圧力センサから信号を取得するための配線として、第1電極に接続する配線と第2電極に接続する配線とを設けるだけでよいことになり、圧力検出対象の高密度化に適している。また、少なくとも一方の電極は、圧力検出対象に対応する部分の幅よりも圧力検出対象の間に対応する連結部の幅が狭く形成されているので、連結部の静電容量が低く抑えられることになり、一様な幅の電極を有する圧力センサと比較して出力電圧が向上し、感度が良い圧力センサを提供できることになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1電極の連結部と前記第2電極の連結部とが、前記圧電体の厚さ方向において対向し合わないように、前記圧電体の厚さ方向と直交する方向において互いに位置を異ならせて配置されていることを特徴とする圧力センサを提供する。
請求項3に記載の発明は、圧電体と、前記圧電体を厚さ方向において挟む第1電極及び第2電極と、を備え、前記第1電極及び前記第2電極は、液体が供給される複数の圧力室に対して共通に設けられ、前記第1電極及び前記第2電極は、前記圧力室に対応する部分と前記圧力室の間に対応する連結部とを有し、前記第1電極の連結部と前記第2電極の連結部とが、前記圧電体の厚さ方向において対向し合わないように、前記圧電体の厚さ方向と直交する方向において互いに位置を異ならせて配置されていることを特徴とする圧力センサを提供する。
この発明によれば、第1電極の連結部と第2電極の連結部とが、圧電体の厚さ方向において対向し合わないように、圧電体の厚さ方向と直交する方向において互いに位置を異ならせて配置されているので、連結部における静電容量が排除されて、出力電圧が向上することになるとともに、外力によって不要な信号成分が出ることを防ぎ得る。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記第1電極及び前記第2電極のうち少なくとも一方の電極は、前記圧電体の厚さ方向と直交する方向において前記連結部が交互に位置を異ならせて配置されていることを特徴とする圧力センサを提供する。
この発明によれば、圧電体の厚さ方向に直交する方向において電極の連結部が交互に位置をずらして配置されていることにより、圧力検出対象に対応しない部分である連結部の全体として、圧力検出において余分なノイズやクロストークなどの影響を均等に受けることになり、そのようなノイズやクロストークなどの影響による不要な信号成分のキャンセルが容易になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の圧力センサと、前記圧力センサの前記第1電極の出力信号と前記第2電極の出力信号との差分をとる手段を備えたことを特徴とする圧力検出装置を提供する。
この発明によれば、ノイズやクロストークなどの影響による不要な信号成分がキャンセルされることになり、圧力検出対象に係る圧力のみを精度よく検出できることになる。
請求項6に記載の発明は、前記複数の圧力室と、請求項1乃至4の何れか1項に記載の圧力センサを備えた液体吐出ヘッドを提供する。
この発明によれば、複数の圧力室に対して共通に設けられた圧力センサから信号を取得する配線として、圧力センサの第1電極に接続する配線と第2電極に接続する配線とを設ければ済むので、圧力室の配置を高密度化することができるとともに、感度のよい圧力センサにより圧力室の内圧を的確に検出できることにより吐出異常を的確に検出し得る。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の液体吐出ヘッドを備え、該液体吐出ヘッドにより所定の記録媒体に向けてインクを吐出することにより画像を形成することを特徴とする画像形成装置を提供する。
この発明によれば、液体吐出ヘッドに設けられた前述の感度が良い圧力センサによって圧力室の内圧が検出されるので、圧力室の内圧に基づいて吐出異常の検出処理、回復処理、補正処理などの高品位の画像を得るための各種の処理を行い得る。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記圧力センサの前記第1電極の出力信号と前記第2電極の出力信号との差分をとる手段を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
この発明によれば、ノイズやクロストークなどの影響による不要な信号成分がキャンセルされることになり、圧力室の内圧のみを精度よく検出できることになる。
本発明によれば、液体に圧力を付与する圧力室などの圧力検出対象を高密度に配置することができるとともに圧力の検出感度を良くすることができる。
以下、添付図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
[液体吐出ヘッドの構造]
図1は、本発明に係る液体吐出ヘッドの全体構造の一例について概略を示す平面透視図である。
図1において、液体吐出ヘッド50は、紙などの記録媒体に向けてインクを吐出するノズル51(吐出口)と、ノズル51に連通し、ノズル51からインクが吐出される際にインクに圧力を付与する圧力室52と、圧力室52にインクが供給される開口部としてのインク供給口53とを含んでなる複数の圧力室ユニット54が、2次元配列されて構成されている。なお、図1は、図示の便宜上、一部の圧力室ユニット54を省略して描かれている。
複数のノズル51は、主走査方向(本実施形態では記録媒体の搬送方向と略直交する方向である)と、主走査方向に対して所定の角度θをなす斜め方向との2方向に沿って、2次元マトリクス状に配列されている。具体的には、主走査方向に対して角度θをなす斜め方向に沿ってノズル51が一定のピッチdで複数配列されていることにより、各ノズル51が主走査方向に沿った一直線上にピッチP(=d×cosθ)で配列されたものと等価に取り扱うことができる。これにより、主走査方向に沿って例えば1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)に及ぶような高密度のノズル配列と実質的に同等の構成となる。このような構成により、液体吐出ヘッド50の長手方向(主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。図1に示すように2方向に沿ったノズル配列を、2次元マトリクス状のノズル配列と呼ぶことにする。
すなわち、液体吐出ヘッド50は、多数のノズル51が2次元配列されており、これらのノズル51に1対1で連通する多数の圧力室52もノズル51と同様に2次元配列されている。
なお、本発明の実施に際してノズル51等の配置構造は図1に示した例に特に限定されない。例えば、図2に示すように、複数のノズル51が2次元的に配列された短尺の液体吐出ヘッドブロック50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を有する液体吐出ヘッドを構成してもよい。図2に示すようなノズル配列も2次元マトリクス状のノズル配列である。
図1に示すノズル配列であっても、図2に示すノズル配列であっても、主走査方向(記録媒体の搬送方向と略直交する方向)に記録媒体の全幅に対応する長さにわたるノズル列を備えるフルライン型の液体吐出ヘッドを構成することができる。
図3は、図1の液体吐出ヘッド50の一部を拡大して示す平面透視図である。また、図3の4−4線に沿った断面図を図4に示し、図3の5−5線に沿った断面図を図5に示す。
図4及び図5に示されるように、液体吐出ヘッド50は、ノズル形成プレート501、SUSプレート502、圧力センサ形成プレート503、圧力室形成プレート504、アクチュエータ形成プレート505、及び、共通液室形成プレート506を含む複数のプレートが積層されて形成されている。
ノズル形成プレート501は、液体を吐出する複数のノズル51(吐出口)が形成されているプレートである。
SUSプレート502は、ノズル形成プレート501と接着層511(第1の接着層)を介して接着される、SUSからなるプレートである。
圧力センサ形成プレート503は、一又は複数の圧力センサ70が形成されているプレートである。
圧力センサ70は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)などの圧電材料からなる圧力検出用の圧電体層71(以下、単に「圧電体」ということもある)を、圧電体71の厚さ方向において、金属などの導電性材料からなる電極層72(以下、単に「電極」ということもある)が挟んで構成されている。
なお、本実施形態における圧力検出用の圧電体71は、複数の圧力室52に共通のものとして1枚のプレートで形成されているが、このような場合に特に限定されず、例えば、圧力室52ごとに形成されている場合もある。
圧力センサ70の電極72は、図3の4−4線の方向(すなわち主走査方向)に沿って延在し、複数の圧力室52に共通のものとして形成されている場合を例として図示されているが、このような場合に特に限定されない。例えば、主走査方向と所定の角度をなす斜め方向に沿って延在している場合もある。
圧力検出用の圧電体71は、後述の圧力室形成プレート504に形成されている圧力室52の内圧の変化に応じて歪みを生じる。このような圧電体71を挟む電極72は、圧電体71の歪みに応じて電荷が誘導される。したがって、圧力センサ70の電極72から、圧力室52の内圧に応じた電圧(以下、「圧力検出信号」ということもある)が出力される。
また、圧力センサ70の両面(上側及び下側)には、絶縁層73を介して、シールド層74が形成されている。シールド層74は、接地されており、圧力センサ70をその外部の電界から遮蔽する。
すなわち、圧力検出用の圧電体71の上側及び下側には、その圧電体71を挟むようにして、電極72、絶縁層73、シールド層74の順に、各層が積層されている。これらの圧電体71、電極72、絶縁層73及びシールド層74によって圧力センサ形成プレート503が構成されている。このような圧力センサ形成プレート503は、絶縁性の接着層512(第2の接着層)を介して、SUSプレート502に接着されている。
圧力室形成プレート504は、各ノズル51に連通する複数の圧力室52がノズル51に対して一対一で形成されているプレートである。このような圧力室形成プレート504は、絶縁性の接着層513(第3の接着層)を介して、圧力センサ形成プレート503に接着されている。
アクチュエータ形成プレート505は、各圧力室52の容積を変化させる圧力発生手段としての複数のアクチュエータ60が圧力室52に対して一対一で形成されているプレートである。このようなアクチュエータ形成プレート505は、絶縁性の接着層514(第4の接着層)を介して、圧力室形成プレート504に接着されている。
アクチュエータ60は、PZT(チタン酸ジルコン酸塩)などの圧電材料からなる圧力発生用の圧電体58を、導電性を有する振動板56及び個別電極57が挟んで構成されている。
振動板56は、圧力室形成プレート504を挟んで、ノズル形成プレート501、SUSプレート502及び圧力センサ形成プレート503が配置されている側とは反対側に配置されており、圧力室52の一方の面(振動面)を構成している。
また、振動板56は、接地されており、アクチュエータ60の一方の電極(共通電極)を構成している。アクチュエータ60の他方の電極は、個別電極57によって構成されており、この個別電極57から延在して駆動信号用の電極パッド59が形成されている。この駆動信号用の電極パッド59は、後述の柱状電気配線62を介して外部と接続されている。
圧力発生用の圧電体58は、個別電極57に所定の駆動信号が与えられると歪みを生じ、振動板56を介して、圧力室52の容積を変化させる。
なお、本実施形態における振動板56は、複数の圧力室52に共通のものとし1枚のプレートで形成されているが、このような場合に特に限定されず、圧力室52ごとに形成されている場合もある。
共通液室形成プレート506は、アクチュエータ形成プレート505を挟んで、圧力室形成プレート504が配置されている側とは反対側に配置されており、圧力室52にインクを供給する共通液室55と、アクチュエータ60に駆動信号を供給する柱状電気配線62が形成されている。
なお、図4及び図5は、図1に示す液体吐出ヘッド50のうちで一つの圧力室ユニット54に相当する部分のみを図示しているので、共通液室55を構成する壁としては天面板551のみ示されているが、実際には、図4及び図5では図示を省略した側壁が存在する。
共通液室55は、圧力室52に対してノズル51を下として見たとき、複数の圧力室52の直上において、これらの複数の圧力室52の全てを覆うように、ひとつの共通の空間をなす流路として形成されており、図示を省略したインク貯蔵手段としてのインクタンクから供給されたインクを、複数の圧力室52に対してそれぞれインク供給口53を介して供給する。このような共通液室55により、各圧力室52に対して、インクがリフィル性良く供給されることになる。
柱状電気配線62は、アクチュエータ60が配置されている面に対して略垂直に立ち上がり、共通液室55を貫通してその天面板551の上面に達している。天面板551の上面には、図示を省略したFPC(Flexible Print Circuit)が設けられ、このFPCを介して液体吐出ヘッド50の外部から柱状電気配線62に所定の駆動信号が与えられる。
図6は、図5の断面図に示される液体吐出ヘッド50のノズル形成プレート501からアクチュエータ形成プレート505までの構成要素を分解した状態で示している。
主な構成要素の厚さの例を示すと、ノズルプレート501は50μm、第1の接着層511は2μm、SUSプレート502は80μm、第2の接着層512及び第3の接着層513は5μm、シールド層74は1μm、絶縁層73は5μm(但し電極72に隣接する部分の厚さである)、電極72は1μm、圧力検出用の圧電体71は40μm、圧力室形成プレート504は150μm、振動板56は5μmである。
なお、図3、図4、図5及び図6は、図1に示す液体吐出ヘッド50のうちで一つの圧力室ユニット54に相当する部分のみを図示しているので、ノズル51、圧力室52、アクチュエータ60がそれぞれひとつずつ図示されているが、実際には、一つの液体吐出ヘッド50にそれぞれ複数形成されていることは言うまでもない。
[圧力センサの構造]
図7は、圧力センサ70、圧力発生手段であるアクチュエータ60、圧力センサ70の圧力検出対象である圧力室52、及び、アクチュエータ60が発生した圧力によって圧力室52内の液体を吐出するノズル51について、これらの位置関係の例を模式的に示す断面図である。なお、図3〜図6に示したその他構成要素(圧力センサ70、アクチュエータ60、圧力室52及びノズル51以外の液体吐出ヘッド50の構成要素である)については、説明の便宜上、図示を省略してある。
圧力センサ70は、その圧力検出対象である複数の圧力室52に対して共通に設けられている。例えば、図7に示すように、8つの圧力室52を一組として、これらの8つの圧力室52の内圧に応じた電圧を出力する共通の圧力センサ70を設ける。
なお、1つの圧力センサ70に対応する圧力室52の数は、特に限定されない。
圧力センサ70は、その圧力検出対象である複数の圧力室52をまたがるように配置されている。例えば、図7に示すように、1組である8つの圧力室52の下側(ノズル51が配置されている側である)に、8つの圧力室52をまたがるように圧力センサ70が配置されている。
なお、圧力センサ70を配置する位置は、圧力検出対象の圧力室52の下方に特に限定されない。例えば、1組である複数の圧力室52の側方に、ノズル51の配置面に対して垂直に圧力センサ70を配置してもよい。ただし、圧力室52を2次元的に且つ高密度に配置するためには、圧力室52の側方に圧力センサ70が配置されているよりも、圧力室52の下方に圧力センサ70が配置されている方が、好ましい。また、ノズル51の吐出状態を的確に判定するには、図7に示すようにノズル51の近傍に圧力センサ70が配置されていることが、好ましい。
図7に一例として示されている圧力センサ70は、液体吐出ヘッド50内の全圧力室52に対して共通に設けられた平板状の一枚の圧電体71と、8つの圧力室52ごとに共通に設けられた一対の電極72(正電極と負電極である)とによって構成されている。また、正負の各電極72からその長さ方向に配線91(図10に符号91−1、91−2、91−3を付して示す配線である)が引き出されて設けられている。
なお、圧力検出用の圧電体71は、全ての圧力室52に対して共通である場合に限定されず、物理的に分割されていてもよい。例えば、電極72と同様に複数(例えば8つ)の圧力室52を一組としてその一組の圧力室52に共通に設けられていてもよく、また、各圧力室52ごとに個別に設けられていてもよい。
また、圧力検出用の圧電体71の形状は、平板状に限定されるものではない。ただし、圧力センサ70を圧力室52とノズル51との間に設けた場合、アクチュエータ60によって発生された圧力に対する吐出の即応性を低下させないように、薄板からなる圧電材料を圧電体71として用いて、圧力室52からノズル51の吐出面までの距離を短くすることが、好ましい。
圧力検出用の圧電体71は、例えば、PVDFなどの強誘電性の圧電材料からなる。
また、図7に示す圧力検出用の圧電体71は、圧力検出対象である圧力室52に対応する部分81(検出対応部)と、それ以外の部分82(検出非対応部)とよって構成されている。ただし、圧力検出用の圧電体71が、各圧力室52ごとに物理的に分割して設けられている場合には、圧電体71の検出非対応部82は存在しない。
圧力検出用の圧電体71を挟む一対の電極72は、金属などの導電性材料からなる2枚の薄板(又は薄膜)によって形成されている。このような電極72は、圧力検出対象である圧力室52に対応する部分83(検出対応部)と、圧力室52間に対応する連結部84(検出非対応部)とによって構成されている。
図7に一例として示されている電極72の各検出対応部83は、各圧力室52の断面積と略同一の表面積をそれぞれ有しており、各圧力室52の内圧に応じて圧電体71に歪みが生じるとその歪みに対応する電荷が効率よく誘導される。
なお、電極72の検出対応部83の表面積は、圧力検出対象である圧力室52の断面積と等しい場合に特に限定されない。例えば、圧力室52のうちでノズル51の周辺部分のみに対応する検出対応部83を設けてもよい。
ところで、電極72の連結部84(検出非対応部)にも電荷が誘導されるが、その電荷の量は電極72の検出対応部83に誘導される電荷の量と比較して小さい。
このような電極72の連結部84に誘導される電荷による影響を無視できるほど低減した圧力センサ70の具体的な態様には、各種あるので、そのうちで代表的なものについて、第1実施形態から第5実施形態までに分けて、以下、詳細に説明する。
まず、図8〜図11を用いて、第1実施形態の圧力センサについて説明する。
図8は、第1実施形態の圧力センサ70を主走査方向に対して斜めの方向に沿って配置した場合のインク吐出ヘッド50を示す平面透視図である。一方で、図9は、第1実施形態の圧力センサ70を主走査方向に沿って配置した場合のインク吐出ヘッド50を示す平面透視図である。
なお、図8及び図9は、圧力センサ70の電極72のみを透視して示しており、図1に示したその他構成要素(ノズル51、圧力室52及びインク供給口53)、圧力検出用の圧電体71、及び、電極72からの配線91(図10に符号91−1、91−2、91−3を付して示す配線である)については、説明の便宜上、図示を省略してある。
図8及び図9に示すように、第1実施形態の圧力センサ70は、圧力室52間に対応する連結部84の幅が圧力室52に対応する検出対応部83の幅よりも狭く形成されている。
検出対応部83は、図8及び図9に示す例では、圧力室52の断面形状と同じ形状をしており、圧力室52の断面積と同等の表面積を有しているが、検出対応部83の形状及び断面積はこのような場合に特に限定されない。
連結部84の幅については、連結部84の配線抵抗が極端に高くならず、断線等の問題がないならば、狭いほど連結部84の静電容量を低減することができ、好ましい。連結部84の幅は、例えば、圧力室52の幅(すなわち電極72の検出対応部83の幅)の1/3以下とする。
なお、圧力センサ70の配列態様は、図8及び図9に示した例に特に限定されない。図8及び図9は、本実施形態の圧力センサ70を、図1に示されているような圧力室52が主走査方向と斜め方向とに2次元マトリクス状に配列された液体吐出ヘッド50に適用した場合について示すものであり、圧力検出対象である圧力室52の配置の態様によって圧力センサ70の配列を異なるものとしてよいことは言うまでもない。例えば、圧力室52が副走査方向に沿って並べられている場合には、圧力センサ70も副走査方向に沿って配置してよい。また、圧力室52が一次元的に配列されている場合には、圧力センサ70も1次元的な配列でよいことは言うまでもない。
図9に示すように主走査方向に沿って圧力センサ70を配置した場合における圧力センサ70への配線について、その一部を図10の平面図に示す。
図10において、一方向に沿って並べられた複数の圧力センサ70(70−1、70−2、70−3)の電極72(72−1、72−2、72−3)から、液体吐出ヘッド50の外部に圧力検出信号を出力するための複数の電極パッド92(92−1、92−2、92−3)に至るまで、圧力検出信号用の配線91(91−1、91−2、91−3)が形成されている。
実際には、図7に示すように圧電体71を挟む一対の電極72(正電極及び負電極)が形成されているので、図10に示すような圧力検出信号用の配線91及び電極パッド92は、圧電体71の両側(図7において圧電体71の上側及び下側)に正電極用と負電極用とに分かれて設けられる。
図11は、第1実施形態の圧力センサをひとつ示す平面図である。なお、後述する他の実施形態の圧力センサと区別するため、図11では、第1実施形態の圧力センサに符号70aを付し、その正電極の符号を721aとし、負電極の符号を722aとしてある。第1実施形態の圧力センサ70aでは、正電極721aと負電極722aとが同一形状である。
また、図11では、圧力検出用の圧電体71は、全ての圧力室52に対して共通に設けられているものとして図示を省略してある。
第1実施形態の圧力センサ70aの電極721a、722aは、前述のように圧力室52間に対応する連結部84の幅を圧力室52に対応する検出対応部83の幅よりも狭くして形成されている。このような第1実施形態の圧力センサ70aと、図12に示す一様な幅の電極972を有する圧力センサ970とを対比してみる。
ここで、2次元配列された複数の圧力室52のピッチが縦方向(副走査方向)、横方向(主走査方向)ともに0.5mmであって、各圧力室52のサイズが縦、横ともに0.3mmであるものとする。そうすると、0.5mmピッチで幅0.3mmの圧力室52が配置されているので、図12に示す圧力センサ970の幅が一様な電極972では、その40%(=(0.5-0.3)/0.5×100%)が圧力検出としては不要な部分ということになる。ひとつの圧力センサ970に対応する圧力室52が8個である場合、圧力室52間が7箇所なので、図12に示す電極972の幅が一様な圧力センサ970の静電容量は、連結部84が全くない場合と比較して略1.58(=(40×7+60×8)/(60×8))倍となり、出力電圧は略0.63倍となってしまう。これに対して、図11に示す電極72aの連結部84が幅狭な第1実施形態の圧力センサ70aの静電容量は、連結部84の幅を圧力室52の幅の略1/3であるものとすると、連結部84が全くない場合と比較して略1.19((40×7×(1/3)+60×8)/(60×8))倍となり、出力電圧は略0.84倍となる。すなわち、図11に示す第1実施形態の圧力センサ70aでは、図12に示す電極972の幅が一様な圧力センサ970と比較して、出力電圧が略1.33(=0.84/0.63)倍向上し、これは2.5dBの改善効果に相当する。
なお、圧力センサ70の正電極及び負電極の両電極の連結部84がともに検出対応部843よりも幅が狭い場合について説明したが、正電極及び負電極のいずれか一方の電極のみの連結部84が検出対応部843よりも幅が狭い場合であってもよい。
次に、図13を用いて、第2実施形態の圧力センサ70bについて説明する。
図13(a)は、第2実施形態の圧力センサ70bの正電極721bを示す平面図である。図13(b)は第2実施形態の圧力センサ70bの負電極722bを示す平面図である。図13(c)は、図13(a)の正電極721bを実線で示すとともに図13(b)の負電極722bを点線で示す第2実施形態の圧力センサ70bの平面図である。なお、図13において、一対の電極721b、722bによって挟まれる圧力検出用の圧電体は、全ての圧力室52に対して共通に設けられているものとして図示を省略してある。
図13(a)、(b)及び(c)に示されるように、第2実施形態の圧力センサ70bの電極(正電極721b、負電極722b)は、圧力室52間に対応する連結部84の幅を圧力室52に対応する検出対応部83の幅よりも狭くして形成されている。
また、第2実施形態の圧力センサ70bは、特に図13(c)に示されるように、正電極721bの連結部84と負電極722bの連結部84とが、垂直方向(厚さ方向である)において対向し合わないように、水平方向(厚さ方向に直交する方向である)において互いに位置を異ならせて配置されている。
なお、図13(c)に示されるように、垂直方向(厚さ方向)から見た場合に、正電極721bの連結部84と負電極722bの連結部84との間に隙間844が形成されていることが、好ましい。
第2実施形態の圧力センサ70bは、正電極721bの連結部84と負電極722bの連結部84とが水平方向(厚さ方向に直交する方向)において互いに位置を異ならせて配置され、正電極721bの連結部84と負電極722bの連結部84とが対向し合わないことにより、第1実施形態の圧力センサ70aと比較して、不要な静電容量を削減することができるとともに、不要な信号成分の発生を削減することができる。
具体的には、電極721b、722bのうち圧力検出について不要な連結部84の静電容量がなくなって、圧電センサ70bの全体の静電容量は連結部84が全くない場合と同等(1倍)になり、出力電圧も同等(1倍)になる。図12に示す電極972の幅が一様な圧力センサ970と比較した場合、出力電圧が略1.59(=1/0.63)倍向上し、これは4dBの改善効果に相当する。
次に、図14を用いて、第3実施形態の圧力センサ70cについて説明する。
図14(a)は、第3実施形態の圧力センサ70cの正電極721cを示す平面図である。図14(b)は、第3実施形態の圧力センサ70cの負電極722cを示す平面図である。図14(c)は、図14(a)の正電極721cを実線で示すとともに図14(b)の負電極722cを点線で示す第3実施形態の圧力センサ70cの平面図である。なお、図14において、一対の電極721c、722cによって挟まれる圧力検出用の圧電体は、全ての圧力室52に対して共通に設けられているものとして図示を省略してある。
図14(a)、(b)及び(c)に示されるように、第3実施形態の圧力センサ70cの電極721c、722cは、圧力室52間に対応する連結部84の幅を圧力室52に対応する検出対応部83の幅よりも狭くして形成されている。
また、第3実施形態の圧力センサ70cは、正電極721cの連結部84と負電極722cの連結部84とが、垂直方向(厚さ方向である)において対向し合わないように、水平方向(厚さ方向に直交する方向である)において互いに位置を異ならせて配置されている。
さらに、第3実施形態の圧力センサ70cは、水平方向(厚さ方向に直交する方向である)において同一の電極上の連結部84が交互に位置を異ならせて配置されている。
具体的には、図14(a)、(b)、(c)に示されるように圧力センサ70cを水平方向(厚さ方向に直交する方向)に沿って配置した場合、複数の連結部84は、それぞれの電極721c、722c上で、ひとつごとに位置が図14(c)中において上下している。実際には、複数の連結部84は、水平方向(厚さ方向に直交する方向)において千鳥状に交互に位置を異ならせている。
詳細には、正電極721cにおいて、その電極721cの長さ方向に沿って並んだ複数の検出対応部83を連結している複数の連結部84同士が、図14(c)中では上、下、上、下、・・・と(実際には電極721cの幅方向において右、左、右、左、・・・と)、交互に位置を切り替えて配置されている。負電極722cにおいても、複数の連結部84同士が、図14(c)中では下、上、下、上、・・・と(実際には電極722cの幅方向において左、右、左、右、・・・と)、正電極721cとは幅方向において反対位置となるように、交互に位置を切り替えて配置されている。
なお、図14(c)に示されるように、垂直方向(厚さ方向)から見た場合に、正電極721bの連結部84と負電極722bの連結部84との間に隙間844が形成されていることが、好ましい。
第3実施形態の圧力センサ70cは、正電極721cの連結部84と負電極722cの連結部84とが対向し合わないことにより、第1実施形態の圧力センサ70aと比較して、不要な静電容量を削減することができるとともに、不要な信号成分の発生を削減することができる。
さらに、同一の電極上で連結部84が交互に位置を異ならせて配置されていることにより、連結部84全体として周辺環境からの電気的クロストークや電波ノイズを各電極721c、722c上で均等に受けることになるので、後述するように正電極721cから出力される圧力検出信号と負電極722cから出力される圧力検出信号との差分をとることにより確実にクロストークやノイズをキャンセルし得ることになる。
また、熱膨張や外力による面方向の剪断歪みが発生しても、連結部84で生じる影響を大部分キャンセルし得ることになる。それは、面内の剪断歪みが加わった場合、相対的に上側に位置する連結部84と相対的に下側に位置する連結部84とで互いにキャンセルされるからである。特に、同一の電極上で連結部84の数が偶数である場合には、剪断歪みが面内で均一であれば、連結部84で生じる影響は「0」にキャンセルされることになる。
次に、図15を用いて、第4実施形態の圧力センサ70dについて説明する。
図15(a)は、第4実施形態の圧力センサ70dの正電極721dを示す平面図である。図15(b)は、第4実施形態の圧力センサ70dの負電極722dを示す平面図である。図15(c)は、図15(a)の正電極721dを実線で示すとともに図15(b)の負電極722dを点線で示す第4実施形態の圧力センサ70dの平面図である。
図15(a)、(b)及び(c)に示されるように、第4実施形態の圧力センサ70dは、正電極721dの連結部84と負電極722dの連結部84とが、垂直方向(厚さ方向である)において対向し合わないように、水平方向(厚さ方向に直交する方向である)において互いに位置を異ならせて配置されている。
なお、第4実施形態の圧力センサ70dの幅は、ほぼ一様である。
第4実施形態の圧力センサ70dによれば、電極721d、722dのうち圧力検出について不要な連結部84の静電容量がなくなって、圧電センサ70dの全体の静電容量は、連結部84が全くない場合と比較して同等(1倍)になり、出力電圧も同等(1倍)になる。
なお、図15(c)に示されるように、垂直方向(厚さ方向)から見た場合に、正電極721dと負電極722dとの間に隙間844が形成されていることが、好ましい。
次に、図16を用いて、第5実施形態の圧力センサ70eについて説明する。
図16(a)は、第5実施形態の圧力センサ70eの正電極721eを示す平面図である。図16(b)は、第5実施形態の圧力センサ70eの負電極722eを示す平面図である。図16(c)は、図16(a)の正電極721eを実線で示すとともに図16(b)の負電極722eを点線で示す第5実施形態の圧力センサ70eの平面図である。
図16(a)、(b)及び(c)に示されるように、第5実施形態の圧力センサ70eは、第4実施形態の圧力センサ70dと同様に、正電極721eの連結部84と負電極722eの連結部84とが、垂直方向(厚さ方向である)において対向し合わないように、水平方向(厚さ方向に直交する方向である)において互いに位置を異ならせて配置されている。
さらに、第5実施形態の圧力センサ70eは、水平方向(厚さ方向に直交する方向である)において負電極722e上の連結部84が交互に位置を異ならせて配置されている。詳細には、図16(a)、(b)、(c)に示されるように圧力センサ70eを水平方向に沿って配置した場合、複数の連結部84は、負電極722e上で、ひとつごとに位置が上下している。
なお、第5実施形態の圧力センサ70eの幅は、ほぼ一様である。
また、図16(c)に示されるように、垂直方向(厚さ方向)から見た場合に、正電極721eの連結部84と負電極722eの連結部84との間に隙間844が形成されていることが、好ましい。
[画像形成装置の構成]
図17は、図1の液体吐出ヘッド50を備えた画像形成装置10の全体構成例を示すブロック図である。
図17に示す画像形成装置10は、主として、通信インターフェース111、メモリ112、151、システムコントローラ113、搬送部114、搬送制御部115、給液部116、給液制御部117、印字検出部118、ヘッドコントローラ150、ドットデータ生成部152、アクチュエータ駆動部153、アクチュエータ選択部154、センサ選択部155、圧力検出信号処理部156、及び、吐出異常検出部157を含んで構成されている。
通信インターフェース111は、ホストコンピュータ300から送られてくる画像データを受信する画像データ入力手段である。通信インターフェース111には、USB、IEEE1394、イーサネットなどの有線、又は、無線のインターフェースを適用することができる。
ホストコンピュータ300から送出された画像データは通信インターフェース111を介して画像形成装置10に取り込まれ、システムコントロール用のメモリ112に一旦記憶される。
なお、画像データの入力態様は、ホストコンピュータ300との通信により画像データが入力される場合に特に限定されるものではない。例えば、メモリカードや光ディスクなどのリムーバブルメディアから画像データを読み込むことにより画像データが画像形成装置10に入力されるようにしてもよい。
システムコントローラ113は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従って画像形成装置10の全体を制御する主制御手段である。すなわち、システムコントローラ112は、通信インターフェース111、システムコントロール用のメモリ112、搬送制御部115、給液制御部117、印字検出部118、ヘッドコントローラ150等の各部を制御する。
搬送部114は、紙などの記録媒体を所定の搬送路上で搬送するものである。例えば、記録媒体を吸引して載置する搬送ベルト、その搬送ベルトを駆動する搬送ローラ及び搬送モータを含んで構成される。
搬送制御部115は、システムコントローラ113からの指示に従って搬送部114を駆動するドライバ(駆動回路)である。
搬送部114は、搬送制御部115により制御され、記録媒体と液体吐出ヘッド50とを、記録媒体の搬送方向(副走査方向)において、相対的に移動させる。
給液部116は、液体吐出ヘッド50にインクを供給するものである。給液部116は、例えば、画像形成装置10に着脱自在に装着されたインクカートリッジ等のインク貯蔵部(図示を省略)から液体吐出ヘッド50に至る管路、及び、ポンプ等からなる。
給液制御部117は、システムコントローラ113からの指示に従って給液部116を制御し、これによりインクカートリッジ等のインク貯蔵部から液体吐出ヘッド50に対してインクが供給される。
印字検出部118は、液体吐出ヘッド50の吐出結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ又はエリアセンサ)を含み、該イメージセンサによって読み取った画像から着弾位置ずれなどの吐出不良をチェックする手段として機能する。
ヘッドコントローラ150は、システムコントローラ113からの指示に従って、液体吐出ヘッド50による画像形成や液体吐出ヘッド50の吐出異常検出を制御する。
ドットデータ生成部152は、ヘッドコントローラ150の指示に従い、画像データからドットデータを生成するものである。画像データは、通信インターフェース111などにより画像形成装置10に入力されてメモリ112に記憶されている。ドットデータは、主としてドットの配置を示すデータである。ドットのサイズが可変である場合には、ドットデータは、ドットの配置に加えて、ドットのサイズを示す。生成されたドットデータはヘッドコントロール用のメモリ151に記憶される。
アクチュエータ駆動部153は、ヘッドコントローラ150の指示に従い、液体吐出ヘッド50のアクチュエータ60に供給される所定の駆動信号を生成する。生成された駆動信号は、アクチュエータ選択部154に対して出力される。
ヘッドコントローラ150は、ドットデータ生成部152によって生成されたドットデータに基づいて、液体吐出ヘッド50内に2次元配列されている全てのアクチュエータ60の中から駆動信号を与えるアクチュエータ60を決定し、駆動信号を与えるアクチュエータ60を示すアクチュエータ選択信号を生成する。生成されたアクチュエータ選択信号は、アクチュエータ選択部154に対して出力される。このようなアクチュエータ選択信号は、アクチュエータ駆動部153によって生成された駆動信号と同期してアクチュエータ選択部154に与えられるようになっている。
アクチュエータ選択部154は、スイッチ回路及びマルチプレクサロジック回路を含んで構成されている。アクチュエータ選択部154は、ヘッドコントローラ150から出力されたアクチュエータ選択信号に基づいて、アクチュエータ60を選択し、アクチュエータ駆動部153によって生成された駆動信号を与える。
アクチュエータ選択部154から駆動信号を与えられた液体吐出ヘッド50のアクチュエータ60は、圧力を発生して対応する圧力室52の容積を変化させることによりノズル51からインクを吐出させる。
このような液体吐出ヘッド50による記録媒体に向けたインクの吐出と並行して、ヘッドコントローラ150は、ドットデータ生成部152によって生成されたドットデータに基づいて、吐出異常検出のための圧力検出を行う圧力センサ70を決定し、その決定された圧力センサ70を示すセンサ選択信号を生成する。生成されたセンサ選択信号は、センサ選択部155に対して出力される。
センサ選択部155は、スイッチ回路及びマルチプレクサロジック回路を含んで構成されている。センサ選択部155は、ヘッドコントローラ150から出力されたセンサ選択信号に基づいて圧力センサ70を選択する。
なお、液体吐出ヘッド50内の各圧力センサ70は、対応する圧力室52の内圧を検出して、圧力検出信号を出力する。詳細には、液体吐出ヘッド50の圧力センサ70は一対の正電極及び負電極を有しており、各圧力センサ70からは正電極の圧力検出信号と負電極の圧力検出信号とが出力される。
センサ選択部155は、選択した圧力センサ70からの圧力検出信号を圧力検出信号処理部156に対して出力する。
圧力検出信号処理部156は、主として、電圧変換増幅回路1561、差分回路1562、バンドパスフィルタ1563(BPF)、及び、A/D変換器1564を含んで構成されている。
電圧変換増幅回路1561は、圧力センサ70の正電極から出力された圧力検出信号及び負電極から出力された圧力検出信号に対して、所定の電圧変換と増幅を施す。
差分回路1562は、圧力センサ70の正電極から出力された圧力検出信号と負電極から出力された圧力検出信号の差分をとる。なお、図17に示す例では、実際には、電圧変換増幅回路1561によって所定の電圧変換及び増幅が施された後の圧力検出信号同士について差分をとるようになっている。
ここで、差分回路1562から出力される差分処理後の圧力検出信号について説明する。
差分回路1562により圧力センサ70の正電極から出力された圧力検出信号と負電極から出力された圧力検出信号との差分がとられることにより、圧力センサ70が受ける電気的クロストークや電波ノイズがキャンセルされることになる。
図18(a)は、圧力センサ70の正電極から出力された圧力検出信号の一例としての波形201を示し、図18(b)は、圧力センサ70の負電極から出力された圧力検出信号の一例としての波形202を示す。これらの波形201、202には、不要な信号成分が含まれている。図18(c)は、差分回路1562によって不要な波形成分がキャンセルされた圧力検出信号の一例としての波形203を示す。
差分回路1562から出力された信号は、バンドパスフィルタ1563(BPF)によって低周波数のノイズ成分を含む不要な帯域の成分が除去されて、A/D変換器1564によってアナログからデジタルに変換される。
このようにして圧力検出信号処理部156によって信号処理された圧力検出信号は、圧力検出データとしてヘッドコントロール用のメモリ151に記憶される。
吐出異常検出部157は、メモリ151に記憶された圧力検出データに基づいて、圧力検出対象の圧力室52に対応するノズル51から正常に吐出が行われているか否かを判定する。このような吐出異常検出部157による判定の結果は、システムコントローラ113に伝えられる。
なお、クロストークが生じないように、また、隣り合った圧力センサ70が同時に圧力検出を行わないように、測定タイミングをずらすことが、好ましい。
具体的には、例えば、アクチュエータ選択部154によりアクチュエータ60の駆動タイミングを圧力センサ70の列ごとにずらすことによって、各圧力センサ70の列ごとに圧力検出を行う。
また、複数の圧力室52に対して圧力センサ70を共通に設けてあり、また、図10に示すように配線91及び電極パッド92も複数の圧力室52に対して共通に設けてあるので、一般に、同一の圧力センサ70に対応する複数の圧力室52について同時に圧力検出を行わないように、測定タイミングを異ならせる。
具体的には、例えば、アクチュエータ選択部154によりアクチュエータ60の駆動タイミングを各圧力室52ごとにずらすことによって、各圧力室52ごとの圧力検出を行う。
ここで、「測定タイミングを異ならせる」とは、圧力検出用に特別な吐出を行うことを条件とするものではない。通常の画像データに基づく吐出であっても、各ノズル51は画像データによってインクを吐出する状態と吐出しない状態とがあるので、そのような通常の画像データに基づく吐出において圧力検出を行うことが可能である。
詳細には、同一の圧力センサ70に対応している同一組の複数のノズル51のうちでひとつのノズル51のみから吐出を行うべきタイミングで(すなわち同一組に属する複数の圧力室52のうちでひとつの圧力室52のみについてアクチュエータ60が駆動されているタイミングで)圧力検出を行う。
ところで、液体吐出ヘッド50、センサ選択部155、電圧変換増幅回路1561、差分回路1562、BPF1563、及び、A/D変換器1564の接続態様には各種ある。すなわち、差分回路1562の接続態様には各種ある。
図17に一例として示した接続態様(第1の接続態様)では、液体吐出ヘッド50→センサ選択部155→電圧変換増幅回路1561→差分回路1562→BPF1563→A/D変換器1564の順に接続されている。このように電圧変換増幅回路1561がセンサ選択部155の後段に設けられているので、電圧変換増幅回路1561をセンサ選択部155の前段に設けた場合と比較して、回路数(部品数)を減らすことができて、製造コストを低減できる点において、好ましい。このような第1の接続態様は、圧力センサ70の性能が良くて(信号出力が大きくて)S/N比に比較的余裕がある場合や、性能よりもコストを重視した場合の構成である。
第2の接続態様として、液体吐出ヘッド50→センサ選択部155→差分回路1562→電圧変換増幅回路1561→BPF1563→A/D変換器1564の順に接続した態様がある。このようにセンサ選択部155の後段に設けられた差分回路1562の更に後段に電圧変換増幅回路1561を設けた場合には、前述の第1の接続態様よりも更に電圧変換増幅回路1561を減らすことができる。このような第2の接続態様は、第1の接続態様よりも更にコストを重視した場合の構成である。
第3の接続態様として、液体吐出ヘッド50→電圧変換増幅回路1561→センサ選択部155→差分回路1562→BPF1563→A/D変換器1564の順に接続した態様がある。このような第3の接続態様では、圧力センサ70の近くに電圧変換増幅回路1561を配置し得るので、配線中でノイズが混じる前に圧力検出信号を増幅することが可能となり、圧力検出信号の信頼性が高くなる点において、好ましい。
第4の接続態様として、差分回路1562を省略して、液体吐出ヘッド50→センサ選択部155→BPF1563→A/D変換器1564の順に接続した態様がある。なお、圧力センサ70の信号出力が十分に大きいものとして、電圧変換増幅回路1561も省略してあり、センサ選択部155の出力信号は直接BPF1563に入力される。このような第4の接続態様では、圧力センサの性能が良くて(信号出力が大きくて)S/N比に比較的余裕がある場合や、性能よりもコストを最大限重視した場合の構成である。S/N比が十分良い場合には、このように差分回路1562を省略し、圧力センサ70の正電極の圧力検出信号及び負電極の圧力検出信号のうち一方のみを用いる。なお、圧力室52に近い方の電極から出力される圧力検出信号は、圧力室52に遠い方の電極から出力される圧力検出信号よりも、信号出力が大きい。一方で、圧力室52に遠い方の電極から出力される信号は、アクチュエータ60に起因する電気的なノイズの影響が小さい。どちらの電極から出力される圧力検出信号を用いるかについては、一般に、信号出力の大きさ(絶対値)や、アクチュエータ60から圧力センサ70へのノイズの遮蔽の程度などにより決定される。
なお、図17では、アクチュエータ駆動部153、アクチュエータ選択部154、センサ選択部155、及び、圧力検出信号回路156を液体吐出ヘッド50外に示しているが、これらの一部又は全部を液体吐出ヘッド50内と設けてもよい。
また、図1に示すように液体吐出ヘッド50のノズル51及び圧力室52が2次元マトリクス状に配列されている場合を例に説明したが、本発明はこのような場合に特に限定されない。例えば、ノズル51及び圧力室52が一次元的に配列されている場合であっても本発明を適用できる。
また、液体吐出ヘッド50がピエゾ方式である場合を例に説明したが、本発明は、このような場合に特に限定されない。例えば、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインクを飛ばすようにしたサーマルジェット方式の液体吐出ヘッドに本発明を適用してもよいことは言うまでもない。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
本発明に係る液体吐出ヘッドの全体構造の一例について概略を示す平面透視図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドの全体構造の他の例について概略を示す平面透視図である。 図1に示す液体吐出ヘッドの一部を拡大して示す平面透視図である。 図3の4−4線に沿った断面図である。 図3の5−5線に沿った断面図である。 図5に示す液体吐出ヘッドの要部を分解して示す分解断面図である。 圧力センサの基本構造の説明に用いる模式図である。 圧力センサを主走査方向に対して斜めの方向に沿って配置した液体吐出ヘッドを模式的に示す平面透視図である。 圧力センサを主走査方向に沿って配置した液体吐出ヘッドを模式的に示す平面透視図である。 圧力センサへの配線の一部を示す平面図である。 第1実施形態の圧力センサを示す平面図である。 第1実施形態の圧力センサと対比するための一様な幅を有する電極の例を示す平面図である。 第2実施形態の圧力センサ及びその電極を示す平面図である。 第3実施形態の圧力センサ及びその電極を示す平面図である。 第4実施形態の圧力センサ及びその電極を示す平面図である。 第5実施形態の圧力センサ及びその電極を示す平面図である。 画像形成装置の例の全体構成を示すブロック図である。 圧力センサの正電極から出力された信号と負電極から出力された信号との差分をとることの説明に用いる説明図である。
符号の説明
10…画像形成装置、50…液体吐出ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、53…インク供給口、54…圧力室ユニット、55…共通液室、56…振動板(アクチュエータの共通電極)、57…アクチュエータの個別電極、58…アクチュエータの圧電体(圧力発生用の圧電体)、60…アクチュエータ、62…柱状電気配線、70(70a、70b、70c、70d、70e)…圧力センサ、71…圧力センサの圧電体(圧力検出用の圧電体)、72、721(721a、721b、721c、721d、721e)、722(722a、722b、722c、722d、722e)…電極、73…絶縁層、74…シールド層、91…圧力センサへの配線、92…圧力センサ用の電極パッド、83…圧力センサの電極の検出対応部、84…圧力センサの電極の連結部、111…通信インターフェース、113…システムコントローラ、112、151…メモリ、114…搬送部、115…搬送制御部、116…給液部、117…給液制御部、118…印字検出部、150…ヘッドコントローラ、152…ドットデータ生成部、153…アクチュエータ駆動部、154…アクチュエータ選択部、155…センサ選択部、156…圧力検出信号処理部、157…吐出異常検出部、300…ホストコンピュータ、501…ノズル形成プレート、502…SUSプレート、503…圧力センサ形成プレート、504…圧力室形成プレート、505…アクチュエータ形成プレート、506…共通液室形成プレート、511〜514…接着層、1561…電圧変換増幅回路、1562…差分回路、1563…バンドパスフィルタ(BPFF)、1564…A/D変換器

Claims (8)

  1. 圧電体と、
    前記圧電体を厚さ方向において挟む第1電極及び第2電極と、
    を備え
    前記第1電極及び前記第2電極は、液体が供給される複数の圧力室に対して共通に設けられ、
    前記第1電極及び前記第2電極のうち少なくとも一方の電極は、前記圧力室に対応する部分の幅よりも前記圧力室の間に対応する連結部の幅が狭く形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記第1電極の連結部と前記第2電極の連結部とが、前記圧電体の厚さ方向において対向し合わないように、前記圧電体の厚さ方向と直交する方向において互いに位置を異ならせて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 圧電体と、
    前記圧電体を厚さ方向において挟む第1電極及び第2電極と、
    を備え
    前記第1電極及び前記第2電極は、液体が供給される複数の圧力室に対して共通に設けられ、
    前記第1電極及び前記第2電極は、前記圧力室に対応する部分と前記圧力室の間に対応する連結部とを有し、
    前記第1電極の連結部と前記第2電極の連結部とが、前記圧電体の厚さ方向において対向し合わないように、前記圧電体の厚さ方向と直交する方向において互いに位置を異ならせて配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  4. 前記第1電極及び前記第2電極のうち少なくとも一方の電極は、前記圧電体の厚さ方向と直交する方向において前記連結部が交互に位置を異ならせて配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧力センサ。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の圧力センサと、
    前記圧力センサの前記第1電極の出力信号と前記第2電極の出力信号との差分をとる手段と、
    を備えたことを特徴とする圧力検出装置。
  6. 前記複数の圧力室と、
    求項1乃至4の何れか1項に記載の圧力センサと、
    を備えた液体吐出ヘッド。
  7. 請求項6に記載の液体吐出ヘッドを備え、該液体吐出ヘッドから所定の記録媒体に向けてインクを吐出することにより前記記録媒体上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記圧力センサの前記第1電極の出力信号と前記第2電極の出力信号との差分をとる手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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