JP4709642B2 - 波面収差測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検レンズの光軸上と光軸外とにおける波面収差を測定する波面収差測定装置に関する。
被検レンズを評価するのに透過波面収差を指標とすることは、非常に有用な方法である。通常、被検レンズの光軸上の透過波面収差を測定することは、広く行われている。図6は被検レンズの光軸上の透過波面収差を測定する干渉計の構成図を示す。レーザ光源1から出力されたレーザ光は、コリメータ系2によりコリメートされてビームスプリッタ3に入射し、このビームスプリッタ3により参照光と測定光とに分割される。参照光は、参照平面ミラー4により反射し、再びビームスプリッタ3に入射する。測定光は、被検レンズ5を通過して凹面鏡6に入射し、この凹面鏡6で反射して再び被検レンズ5を通過してビームスプリッタ3に入射する。このビームスプリッタ3に参照光と測定光とが入射することにより干渉縞が発生し、この干渉縞が撮像素子7に入射する。この撮像素子7は、干渉縞を撮像してその画像信号を出力する。
干渉縞歪み補正手段8は、撮像素子7から出力された画像信号を入力し、干渉縞画像データを歪曲収差値記憶手段9に記憶されている歪曲収差値に基づいて補正する。演算装置10は、干渉縞歪み補正手段8により補正された干渉縞画像データから被検レンズ5の光軸上の透過波面収差を演算して求めて表示部11に表示する。なお、歪曲収差値記憶手段9及び演算装置10には、入力手段12が接続されている。
被検体の表面状態を検査する干渉計の技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1は、レーザ光源からの出射光をコリメータレンズを介して基準部材に入射し、この基準部材の基準面で一部を反射させ、又基準部材の透過光を被検体に反射させて、両反射光の波面間に生じる干渉縞を観察することにより被検体を検査することを開示する。
特許第3427499号公報
被検レンズを使用する場合、被検レンズの光軸上に測定光を通過させるのに限らず、被検レンズの光軸外に測定光を通過させ使用することが多い。このような実情から被検レンズの光軸外の透過波面収差を測定することは重要なことである。しかしながら、特許文献1等の技術は、被検レンズの光軸外の透過波面収差を測定することはできない。
本発明の目的は、被検レンズの光軸外の透過波面収差を測定することができる波面収差測定装置を提供することにある。
本発明の主要な局面に係る波面収差測定装置は、平行光を第1の光束と第2の光束とに分岐し、第1の光束を参照光学系に導いて参照光束とし、第2の光束を被検レンズに入射し、被検レンズを介して球面ミラーで反射させ、再び被検レンズを介した第2の光束を測定光束とし、参照光と測定光と重ねて生じる干渉縞に基づいて被検レンズの波面収差を測定する波面収差測定装置において、被検レンズの瞳位置を中心とした、被検レンズの光軸及び第2の光束がなす相対角度を変更させる傾斜機構と、測定光を被検レンズの光軸上に通過させた場合と被検レンズの光軸外に通過させた場合とにおける、それぞれ被検レンズを介した測定光の各スポット像を取得し、これらスポット像から求められる被検レンズの集光位置のずれに基づいて測定光を被検レンズの光軸外に通過させた場合に被検レンズに往復する測定光の通過位置を制御する光軸外制御部とを具備する。
本発明によれば、被検レンズの光軸外の透過波面収差を測定することができる波面収差測定装置を提供できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は波面収差測定装置の構成図を示す。フレーム21は、下部フレーム部21aと、支柱部21bと、上部フレーム部21cとを一体的に形成している。上部フレーム部21cの下面には、傾斜フレーム22が被検レンズ24の光軸及び瞳位置の交点(以後、瞳位置Rと称する)を中心に矢印A方向に回動可能に設けられている。この傾斜フレーム22内の上部には、被検レンズ回転部としての回転レボルバ23が設けられている。この回転レボルバ23には、被検レンズ24が取り付けられている。回転レボルバ23は、被検レンズ24の光軸Pを中心として被検レンズ24を回転させる。傾斜フレーム22内の下部には、移動機構としてのXYZステージ25が設けられている。このXYZステージ25の上面には、凹面鏡である球面ミラー26が設けられている。この球面ミラー26の曲率中心は、被検レンズ24の焦点位置に一致するように設けられる。XYZステージ25は、球面ミラー26をXYZ方向に移動させる。これにより、XYZステージ25は、アライメント調整として球面ミラー26の曲率中心を被検レンズ24の集光点に一致させる。なお、上部フレーム部21cには、被検レンズ24の光軸P方向に沿って光通過用の孔21dが設けられている。
傾斜機構としての傾斜駆動装置27が下部フレーム部21a上に設けられている。この傾斜駆動装置27は、傾斜フレーム22を上部フレーム部21cに対して被検レンズ24の瞳位置Rを中心として傾斜させる。この傾斜駆動装置27は、例えば矢印C方向に伸縮する伸縮アーム27aを備える。この傾斜駆動装置27は、伸縮アーム27aの先端を傾斜フレーム22の側面に当接し、矢印C方向に伸縮することにより傾斜フレーム22を被検レンズ24の瞳位置Rを中心として傾斜させる。この傾斜駆動装置27は、例えば手動ハンドルを備え、この手動ハンドルの回転操作等により伸縮アーム27aを伸縮する。
レーザ光源28は、所定の波長のレーザ光を出力する。このレーザ光源28のレーザ出射端には、光ファイバー29の一端が接続され、レーザ光源28から出力されたレーザ光が光ファイバー29により導かれる。光ファイバー29の他端に対応してコリメータレンズ30が設けられている。このコリメータレンズ30は、光ファイバー29の他端から出射されたレーザ光をコリメート光に変換する。このコリメート光は、ビームスプリッタ31に入射する。
このビームスプリッタ31は、上部フレーム部21cの上面に設けられている。このビームスプリッタ31は、コリメート光を参照光Sと測定光Mとに分割する。ビームスプリッタ31から出射される参照光Sの光路上には、参照ミラー32が設けられている。この参照ミラー32は、ビームスプリッタ31からの参照光Sを同一光路上に反射する。この参照ミラー32の裏面には、アクチュエータとして例えば圧電素子(PZT)33が設けられている。このPZT33は、印加電圧の変化に応じて参照ミラー32を参照光Sの光軸方向に微小変位させる。しかるに、ビームスプリッタ31により分割された参照光Sは、参照ミラー32で反射して再びビームスプリッタ31に入射する。ビームスプリッタ31により分割された測定光Mは、被検レンズ24を透過して球面ミラー26に入射し、この球面ミラー26で反射して再び被検レンズ24を透過し、ビームスプリッタ31に入射する。これにより、被検レンズ24を往復した測定光Mと参照光Sとにより干渉縞が生じる。
測定用鏡筒34がビームスプリッタ31の上部に設けられている。この測定用鏡筒34内には、各リレーレンズ35、36が設けられている。測定用鏡筒34の端部には、撮像素子としての第1のCCDカメラ37が設けられている。この第1のCCDカメラ37は、その撮像面が被検レンズ24の瞳位置Rと共役な位置に配置されている。この第1のCCDカメラ37は、被検レンズ24の収差を反映した瞳の干渉縞画像を撮像し、第1の画像信号を出力する。
測定用鏡筒34内には、ハーフミラー38が設けられている。このハーフミラー38の反射光軸上には、撮像素子としての第2のCCDカメラ39が設けられている。この第2のCCDカメラ39は、その撮像面が被検レンズ24の焦点面と共役な位置に配置されている。この第2のCCDカメラ39は、被検レンズ24の焦点面の像、例えば参照光Sを遮光したときの測定光Mの被検レンズ24の焦点面における像すなわちスポット像を撮像し、第2の画像信号を出力する。この第2のCCDカメラ39は、例えばPSD(ポジションセンシングディテクタ)等の2次元位置検出素子や他の受光手段であってもよい。
遮光部としのシャッター40がビームスプリッタ31と参照ミラー32との間の光路上に設けられている。このシャッター40は、第2のCCDカメラ39への参照光の入射を遮光する。
コンピュータ41は、CPU、ROM、RAM、入出力ポートなどから成り、例えばROMに記憶されている波面収差プログラムを実行することにより、PZT33と、シャッター40と、傾斜駆動装置27とにそれぞれ各種指令を発すると共に、第1のCCDカメラ37と第2のCCDカメラ39とからの第1と第2の画像信号を入力し、被検レンズ24の光軸P上の波面収差を測定する被検レンズ24の光軸上測定モードと、被検レンズ24の光軸P外の複数の測定ポイントの波面収差を測定する被検レンズ24の光軸外測定モードとを有する。
具体的にコンピュータ41は、波面収差プログラムを実行することにより干渉縞画像取込部42と、干渉縞解析部43と、スポット画像取込部44と、測定光位置制御部45とを有する。このうち干渉縞画像取込部42は、PZT33に対して微小変位駆動指令を発した参照ミラー32の位置を参照光Sの光軸方向に所定間隔毎に微小変位させ、このときの第1のCCDカメラ37からの第1の画像信号を入力し、参照ミラー32の微小変位毎に生じるそれぞれ位相の異なる複数の干渉縞画像データを取得して例えばRAMに記憶する。
干渉縞解析部43は、例えばRAMに記憶された複数の干渉縞画像データに基づいて被検レンズ24の波面収差解析を行う。
スポット画像取込部44は、シャッター40により参照光Sを遮光した状態で、第2のCCDカメラ39からの第2の画像信号を入力し、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット画像データを取得して例えばRAMに記憶する。このRAMには、測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を透過したときの第1のスポット画像データと、傾斜フレーム22を傾斜駆動装置27により傾斜させ、測定光Mが被検レンズ24の光軸P外を透過したときの第2のスポット画像データとが記憶される。
測定光位置制御部45は、被検レンズ24の光軸外測定モード時に、傾斜駆動装置27に対して傾斜駆動指令を発して傾斜駆動装置27を傾斜駆動し、傾斜フレーム22を傾斜することによって被検レンズ24の光軸Pを測定光Mの光軸に対して傾斜させる。
測定光位置制御部45は、被検レンズ24の光軸外測定モード時に、RAMに記憶されている第1のスポット画像データと第2のスポット画像データとを読み取り、これらスポット画像データから測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を透過したときと光軸P外を透過したときとの被検レンズ24の集光位置のずれ(ΔX,ΔY)を求める。なお、被検レンズ24の集光位置は、スポット画像データ上のスポットの座標として求められ、このうち測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を通過したときのスポットの座標は、例えばスポット初期座標(Xc,Yc)として求められる。測定光位置制御部45は、集光位置のずれを補正するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26をXYZ方向に移動させる。
測定光位置制御部45は、傾斜駆動装置27の駆動による被検レンズ24の傾斜又は回転レボルバ23による被検レンズ24の回転のうちいずれか一方又は両方を行っている間に、測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を透過したときと光軸P外を透過したときとの被検レンズ24の集光位置のずれを補正するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26の位置をXYZ方向に移動して自動的に追尾させる。
次に、上記の如く構成された装置による被検レンズ24の波面収差測定について説明する。
レーザ光源28は、所定の波長のレーザ光を出力する。このレーザ光は、光ファイバー29により導かれて他端から出射される。この光ファイバー29の他端から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ30によりコリメート光に変換されてビームスプリッタ31に入射する。
このビームスプリッタ31は、コリメート光を参照光Sと測定光Mとに分割され、参照光Sは、参照ミラー32側に向かい、測定光Mは、被検レンズ24側に向かう。このとき、シャッター40が開放していると、参照光Sは、参照ミラー32で反射し、再びビームスプリッタ31に入射する。一方、測定光Mは、光通過用の孔21dを通って被検レンズ24に入射し、この被検レンズ24を透過して当該被検レンズ24の焦点面に集光し、さらに発散しながら球面ミラー26に向かう。
この状態で、球面ミラー26の曲率中心を被検レンズ24の集光点に一致させる被検レンズ24の光軸P上のアライメント調整が行われる。この被検レンズ24の光軸P上のアライメント調整は、例えば測定者が球面ミラー26をXYZステージ25を図示しない指示手段によって駆動制御し、XYZ方向に移動させることにより行われる。このアライメント調整は、波面収差測定の前に事前に行ってもよい。
アライメントが完了すると、球面ミラー26で反射した測定光Mは、入射したときの光路と同一の光路を戻り、再び被検レンズ24を透過し、コリメート光となってビームスプリッタ31に入射する。ここで、被検レンズ24が収差を持っている場合、測定光Mは、被検レンズ24に対して2度透過するため、ビームスプリッタ31に入射するコリメート光は、被検レンズ24の収差の2倍の収差を持つことになる。
参照光Sと被検レンズ24の収差の影響を受けた測定光Mとがビームスプリッタ31に入射すると、これら参照光Sと測定光Mとがビームスプリッタ31において合成され、干渉縞が生じる。この干渉縞は、ハーフミラー38を透過して第1のCCDカメラ37に向かうと共に、ハーフミラー38で反射して第2のCCDカメラ39に向かう。
第1のCCDカメラ37は、被検レンズ24の瞳位置Rと共役な位置に配置されているので、被検レンズ24の収差を反映した瞳の干渉縞画像を撮像し、第1の画像信号を出力する。
コンピュータ41は、被検レンズ24の光軸上測定モードにある。干渉縞画像取込部42は、第1のCCDカメラ37からの第1の画像信号を入力し、干渉縞画像データを取得して例えばRAMに記憶する。この干渉縞画像取込部42は、PZT33に対して微小変位駆動指令を発し、参照ミラー32の位置を参照光Sの光軸方向に所定間隔毎に微小変位させる。この参照ミラー32が微小変位する毎にそれぞれ位相の異なる各干渉縞画像が生じる。これら干渉縞画像は、それぞれ参照ミラー32が微小変位する毎に第1のCCDカメラ37により撮像される。干渉縞画像取込部42は、第1のCCDカメラ37からの第1の画像信号を入力し、参照ミラー32の微小変位毎に生じるそれぞれ位相の異なる複数の干渉縞画像を取得して例えばRAMに記憶する。
干渉縞解析部43は、例えばRAMに記憶された複数の干渉縞画像データを読み取り、例えばフリンジスキャン法と呼ばれる干渉縞解析法や、その他公知の干渉縞解析法等によって被検レンズ24の光軸P上の1点の波面収差解析を行う。
第2のCCDカメラ39の撮像エリアには、当該撮像エリアの略中央付近にスポット像が結像される。このスポット像は、実際には2つあり、1つは被検レンズ24を往復した測定光Mによるスポット像と、もう1つは参照光Sのスポット像である。干渉縞がほぼヌルに近い状態であれば、2つのスポット像は、殆ど重なった状態になっている。
次に、コンピュータ41は、被検レンズ24の光軸外測定モードに移る。
スポット画像取込部44は、シャッター40に対して遮光指令を発する。シャッター40は、ビームスプリッタ31から参照ミラー32への参照光Sを遮光する。これにより、ビームスプリッタ31への参照光Sの入射が遮光される。従って、測定光Mは、被検レンズ24の光軸P上を往復し、被検レンズ24の収差の影響を受けた測定光Mのみがビームスプリッタ31を透過し、ハーフミラー38を透過して第1のCCDカメラ37に向かうと共に、ハーフミラー38で反射して第2のCCDカメラ39に向かう。
第2のCCDカメラ39は、被検レンズ24の焦点面と共役な位置に配置されているので、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット像を撮像し、第2の画像信号を出力する。
スポット画像取込部44は、第2のCCDカメラ39からの第2の画像信号を入力し、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット画像データを取得して例えばRAMに記憶する。
測定光位置制御部45は、RAMに記憶された測定光Mのスポット画像データを読み取り、測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を通過したときのスポットの座標を例えばスポット初期座標(Xc,Yc)として求める。
次に、測定者によって傾斜駆動装置27の手動ハンドルが回転操作される。この傾斜駆動装置27は、手動ハンドルの回転操作により伸縮アーム27aを矢印C方向に伸縮する。これにより、伸縮アーム27aの先端が傾斜フレーム22の側面に当接し、傾斜フレーム22を被検レンズ24の瞳位置Rを中心として傾斜させる。
図2は被検レンズ24の光軸上測定モードにおける被検レンズ24を傾斜させたときの測定光Mとの関係を示し、図3は被検レンズ24の光軸外測定モードにおける被検レンズ24を傾斜させたときの測定光Mとの関係を示す。図3に示すように傾斜フレーム22は、測定光Mの光軸に対して例えば角度α傾斜している。これに応じて被検レンズ24も測定光Mの光軸に対して角度α傾斜している。被検レンズ24が角度α傾斜すると、被検レンズ24の焦点距離fに応じて測定光Mの集光位置は、X方向に例えばΔXずれる。なお、ずれΔXは、ΔX=f×sinαにより求められる。
すなわち、被検レンズ24が角度α傾斜したことにより被検レンズ24の集光位置と球面ミラー26の曲率中心とがΔXずれる。これにより、第2のCCDカメラ39の撮像面上で測定光Mのスポットは、X方向においてスポット初期座標XcからΔXだけずれを生じる。なお、Y方向においても同様に、スポット初期座標YcからΔYだけずれを生じる。従って、球面ミラー26をXY方向に移動させて、集光位置のずれ(ΔX,ΔY)がゼロになるように、第2のCCDカメラ39の撮像面上に集光されるスポットのXY座標を、スポット初期座標である(Xc,Yc)と一致させれば、被検レンズ24と球面ミラー26とは、正確にアライメントされた状態になる。
しかるに、被検レンズ24の光軸外測定モード時において、測定者が手動操作により瞳位置Rを中心として被検レンズ24を傾斜させると、測定光位置制御部45は、RAMに記憶されている第1のスポット画像データと第2のスポット画像データとを読み取る。次に、測定光位置制御部45は、第1と第2のスポット画像データから測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を透過したときと光軸P外を透過したときとの被検レンズ24の集光位置のずれ、すなわちスポット初期座標(Xc,Yc)からのずれ(ΔX,ΔY)を求める。次に、測定光位置制御部45は、スポット初期座標(Xc,Yc)からのずれ(ΔX,ΔY)を補正するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26をXYZ方向に移動させる。
この場合、測定光位置制御部45は、傾斜駆動装置27の駆動による被検レンズ24の傾斜又は回転レボルバ23による被検レンズ24の回転のうちいずれか一方又は両方を行っている間に、スポット初期座標(Xc,Yc)に対するずれ(ΔX,ΔY)を補正するように常にXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26の位置をXYZ方向に移動して自動的に追尾する。
この結果、被検レンズ24の光軸外測定モードにおいて、被検レンズ24を角度αに傾斜したときの被検レンズ24の集光位置と球面ミラー26の曲率中心とが正確にアライメントされる。
このようにアライメントされると、上記同様に、干渉縞画像取込部42は、第1のCCDカメラ37からの第1の画像信号を入力し、干渉縞画像データを取得して例えばRAMに記憶する。この干渉縞画像取込部42は、PZT33に対して微小変位駆動指令を発し、参照ミラー32の位置を参照光Sの光軸方向に所定間隔毎に微小変位させる。この参照ミラー32が微小変位する毎にそれぞれ位相の異なる各干渉縞画像が生じる。
これら干渉縞画像は、それぞれ参照ミラー32が微小変位する毎に第1のCCDカメラ37により撮像される。干渉縞画像取込部42は、第1のCCDカメラ37からの第1の画像信号を入力し、参照ミラー32の微小変位毎に生じるそれぞれ位相の異なる複数の干渉縞画像を取得して例えばRAMに記憶する。干渉縞解析部43は、例えばRAMに記憶された複数の干渉縞画像データを読み取り、前述の干渉縞解析法によって被検レンズ24の光軸P外上の1点の波面収差解析を行う。
これ以降、測定者の手動操作により被検レンズ24の傾斜角度α又は回転レボルバ23を回転させることにより、被検レンズ24の光軸P外上の他の1点での波面収差解析が例えば複数箇所行われる。
このように上記第1の実施の形態によれば、被検レンズ24の瞳位置Rを中心として傾斜させて測定光Mを被検レンズ24の光軸P外に透過させて波面収差解析を行う場合、測定光Mを被検レンズ24の光軸P上に通過させた場合と被検レンズ24の光軸P外に通過させた場合との被検レンズ24の集光位置のずれ(ΔX,ΔY)を求め、この被検レンズ24の集光位置のずれ(ΔX,ΔY)を補正するように被検レンズ24を搭載するXYZステージ25を移動制御する。これにより、被検レンズ24の光軸P上の透過波面収差の測定だけでなく、被検レンズ24の透過波面収差を測定する上に重要な被検レンズ24の光軸P外における透過波面収差を効率よく測定できる。
被検レンズ24の傾斜又は回転レボルバ23による被検レンズ24の回転のうちいずれか一方又は両方を行っている間に、測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を透過したときと光軸P外を透過したときとの被検レンズ24の集光位置のずれ(ΔX,ΔY)を補正するようにXYZステージ25をXYZ方向に駆動制御し、球面ミラー26の位置を自動的に追尾するので、測定者による被検レンズ24の集光位置と球面ミラー26の曲率中心とのアライメントの習熟度に関係なく、精度高くアライメントが行え、被検レンズ24の光軸P外の透過波面収差の測定の再現性も向上できる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図4は波面収差測定装置の構成図を示す。この波面収差測定装置は、波面収差測定を自動化している。コンピュータ41は、RAMに測定点情報記憶部50を形成する。この測定点情報記憶部50には、被検レンズ24の光軸P上及び光軸P外の複数の測定点情報が予め記憶される。これら測定点情報は、例えばキーボード、マウス等の入力装置を測定者が操作して入力される。これら測定点情報は、例えば測定の順番と共に測定点情報記憶部50に記憶される。
測定光位置制御部45は、自動測定モードにおいて、測定点情報記憶部50に記憶されている測定点情報を測定の順番に従って順次読み出し、各測定点情報毎にそれぞれ傾斜駆動装置27を駆動制御して被検レンズ24を傾斜させ、かつ各測定点情報毎に第2のCCDカメラ39により取得される各スポット画像から被検レンズ24の光軸P上を透過したときと光軸P外を透過したときとの被検レンズ24の集光位置のずれ、すなわちスポット初期座標(Xc,Yc)からのずれ(ΔX,ΔY)を求め、このずれ(ΔX,ΔY)を補正するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26をXYZ方向に移動させる。
傾斜駆動装置27は、図示しないモータ等の駆動装置を備え、この駆動装置の駆動によって伸縮アーム27aを伸縮する。
次に、上記の如く構成された装置による被検レンズ24の波面収差測定について説明する。
先ず、測定者の所望とする被検レンズ24の光軸P上及び光軸P外の複数の測定点情報が例えばキーボード、マウス等の入力装置から操作入力される。コンピュータ41は、入力装置から操作入力された複数の測定点情報を測定点情報記憶部50に記憶する。
次に、被検レンズ24の光軸P上のアライメント調整が行われる。このアライメント調整は、上記同様に、例えば測定者が球面ミラー26の曲率中心を被検レンズ24の集光点に一致させるようにXYZステージ25を図示しない指示手段によって駆動制御し、球面ミラー26をXYZ方向に移動させることにより行われる。このアライメント調整が完了すると、この旨が測定者によってコンピュータ41に入力される。
コンピュータ41は、自動測定モードに入る。すなわち、スポット画像取込部44は、シャッター40に対して遮光指令を発する。シャッター40は、ビームスプリッタ31から参照ミラー32への参照光Sを遮光する。これにより、測定光Mは、被検レンズ24の光軸P上を往復し、被検レンズ24の収差の影響を受けた測定光Mのみがビームスプリッタ31を透過し、ハーフミラー38を透過して第1のCCDカメラ37に向かうと共に、ハーフミラー38で反射して第2のCCDカメラ39に向かう。このうち第2のCCDカメラ39は、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット像を撮像し、第2の画像信号を出力する。スポット画像取込部44は、第2のCCDカメラ39からの第2の画像信号を入力し、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット画像データを取得して例えばRAMに記憶する。
測定光位置制御部45は、RAMに記憶された測定光Mのスポット画像データを読み取り、測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を通過したときのスポットの座標を例えばスポット初期座標(Xc,Yc)として求める。
次に、測定光位置制御部45は、測定点情報記憶部50に記憶されている第1番目の測定順序の測定点情報を読み出し、当該測定点情報に従って傾斜駆動装置27を駆動制御する。これにより、傾斜駆動装置27は、図示しないモータ等の駆動装置の駆動により伸縮アーム27aを矢印C方向に伸縮し、傾斜フレーム22を被検レンズ24の瞳位置Rを中心として傾斜させる。
第2のCCDカメラ39は、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット像を撮像し、その第2の画像信号を出力する。スポット画像取込部44は、第2のCCDカメラ39からの第2の画像信号を入力し、被検レンズ24の焦点面における測定光Mの第2のスポット画像データとしてRAMに記憶する。
測定光位置制御部45は、RAMに記憶されている測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を透過したときの第1のスポット画像データと、傾斜フレーム22を傾斜駆動装置27により傾斜したときの測定光Mが被検レンズ24の光軸P外を透過したときの第2のスポット画像データとから被検レンズ24の集光位置のずれ、すなわちスポット初期座標(Xc,Yc)からのずれ(ΔX,ΔY)を求める。測定光位置制御部45は、スポット初期座標(Xc,Yc)からのずれ(ΔX,ΔY)を補正するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26をXYZ方向に移動させる。
この場合、測定光位置制御部45は、傾斜駆動装置27の駆動による被検レンズ24の傾斜又は回転レボルバ23による被検レンズ24の回転のうちいずれか一方又は両方を行っている間に、測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を透過したときと光軸P外を透過したときとの被検レンズ24の集光位置のずれ(ΔX,ΔY)を補正するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26の位置をXYZ方向に自動的に追尾する。
この結果、被検レンズ24を角度αに傾斜したときの被検レンズ24の集光位置と球面ミラー26の曲率中心とが正確にアライメントされる。このようにアライメントされると、上記同様に、干渉縞画像取込部42は、第1のCCDカメラ37からの第1の画像信号を入力し、干渉縞画像データを取得して例えばRAMに記憶する。この干渉縞画像取込部42は、PZT33に対して微小変位駆動指令を発し、参照ミラー32の位置を参照光Sの光軸方向に所定間隔毎に微小変位させ、それぞれ位相の異なる複数の干渉縞画像を取得して例えばRAMに記憶する。干渉縞解析部43は、例えばRAMに記憶された複数の干渉縞画像データを読み取り、例えばフリンジスキャン法と呼ばれる干渉縞解析法によって第1番目の測定順序の測定点情報における被検レンズ24の光軸P外上の1点の波面収差解析を行う。
これ以降、測定光位置制御部45は、測定点情報記憶部50に記憶されている第2番目、第3番目、第4番目、…、第m番目の各測定点情報を順次読み出し、これら測定点情報に従って傾斜駆動装置27を駆動制御する。これにより、被検レンズ24は、第2番目、第3番目、第4番目、…、第m番目の各測定点情報毎にそれぞれ瞳位置Rを中心として傾斜する。干渉縞解析部43は、第2番目、第3番目、第4番目、…、第m番目の各測定点情報毎に例えばフリンジスキャン法と呼ばれる干渉縞解析法や、その他公知の干渉縞解析法によって被検レンズ24の光軸P外上の複数点の波面収差解析を行う。
このように上記第2の実施の形態によれば、被検レンズ24の光軸P上及び光軸P外の複数の測定点情報を予め測定点情報記憶部50に記憶し、この測定点情報記憶部50に記憶されている測定点情報を測定の順番に従って自動測定モードにおいて、測定光Mを被検レンズ24の光軸P上に通過させた場合と被検レンズ24の光軸P外に通過させた場合との被検レンズ24の集光位置のずれ(ΔX,ΔY)を求め、この被検レンズ24の集光位置のずれ(ΔX,ΔY)を補正するように被検レンズ24を搭載するXYZステージ25を駆動制御する。これにより、上記第1の実施の形態の効果に加えて、被検レンズ24の光軸P上の透過波面収差と、被検レンズ24の透過波面収差を測定する上に重要な被検レンズ24の光軸P外における透過波面収差とを自動的にかつ効率よく測定できる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図5は波面収差測定装置の構成図を示す。この波面収差測定装置は、第2のCCDカメラ39の代わりにレンズ挿脱装置51を設けている。このレンズ挿脱装置51は、レンズ系52をビームスプリッタ31と第1のCCDカメラ37との間の光路上で挿脱可能に保持する。レンズ系52は、ビームスプリッタ31と第1のCCDカメラ37との間の光路上に挿入されることにより、第1のCCDカメラ37の撮像位置を被検レンズ24の瞳位置Rから被検レンズ24の焦点に変える。すなわち、レンズ系52をビームスプリッタ31と第1のCCDカメラ37との間の光路上に挿入すると、第1のCCDカメラ37の撮像面は、被検レンズ24の瞳位置Rと共役となる。レンズ系52をビームスプリッタ31と第1のCCDカメラ37との間の光路上から外すと、第1のCCDカメラ37の撮像面は、被検レンズ24の焦点面と共役となる。
次に、上記の如く構成された装置による被検レンズ24の波面収差測定について説明する。
コンピュータ41は、レンズ挿脱装置51に対して第1のCCDカメラ37の撮像位置を被検レンズ24の焦点面に変える指令を発する。レンズ挿脱装置51は、レンズ系52をビームスプリッタ31と第1のCCDカメラ37との間の光路上から外す。これにより、第1のCCDカメラ37は、被検レンズ24の焦点面と共役となる。
シャッター40によりビームスプリッタ31から参照ミラー32への参照光Sが遮光されると、測定光Mは、被検レンズ24の光軸P上を往復し、被検レンズ24の収差の影響を受けた測定光Mのみがビームスプリッタ31を透過し、ハーフミラー38を透過して第1のCCDカメラ37に向かう。第1のCCDカメラ37は、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット像を撮像し、第1の画像信号を出力する。スポット画像取込部44は、第1のCCDカメラ37からの第1の画像信号を入力し、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット画像データを取得して例えばRAMに記憶する。
測定光位置制御部45は、RAMに記憶された測定光Mのスポット画像データを読み取り、測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を通過したときのスポットの座標を例えばスポット初期座標(Xc,Yc)として求める。
この状態で、測定者によって傾斜駆動装置27の手動ハンドルが回転操作される。この傾斜駆動装置27は、手動ハンドルの回転操作により伸縮アーム27aを矢印C方向に伸縮する。これにより、伸縮アーム27aの先端が傾斜フレーム22の側面に当接し、傾斜フレーム22を被検レンズ24の瞳位置Rを中心として傾斜させる。
又は、測定光位置制御部45は、測定点情報記憶部50に記憶されている第1番目の測定順序の測定点情報を読み出し、当該測定点情報に従って傾斜駆動装置27を駆動制御する。これにより、傾斜駆動装置27は、図示しないモータ等の駆動装置の駆動により、伸縮アーム27aを矢印C方向に伸縮し、傾斜フレーム22を被検レンズ24の瞳位置Rを中心として傾斜させる。
第1のCCDカメラ37は、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット像を撮像し、その第2の画像信号を出力する。スポット画像取込部44は、第2のCCDカメラ39からの第2の画像信号を入力し、被検レンズ24の焦点面における測定光Mの第2のスポット画像データとしてRAMに記憶する。
測定光位置制御部45は、RAMに記憶されている測定光Mが被検レンズ24の光軸P上を透過したときの第1のスポット画像データと、傾斜フレーム22を傾斜駆動装置27により傾斜したときの測定光Mが被検レンズ24の光軸P外を透過したときの第2のスポット画像データとから被検レンズ24の集光位置のずれ、すなわちスポット初期座標(Xc,Yc)からのずれ(ΔX,ΔY)を求める。測定光位置制御部45は、スポット初期座標(Xc,Yc)からのずれ(ΔX,ΔY)を補正するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26をXYZ方向に移動させる。
この場合、測定光位置制御部45は、傾斜駆動装置27の駆動による被検レンズ24の傾斜又は回転レボルバ23による被検レンズ24の回転のうちいずれか一方又は両方を行っている間に、スポット初期座標(Xc,Yc)に対するずれ(ΔX,ΔY)を補正するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26の位置をXYZ方向に移動して自動的に追尾する。
この結果、被検レンズ24を角度αに傾斜したときの被検レンズ24の集光位置と球面ミラー26の曲率中心とが正確にアライメントされる。このようにアライメントされると、コンピュータ41は、レンズ挿脱装置51に対して第1のCCDカメラ37の撮像位置を被検レンズ24の瞳位置Rに変える指令を発する。これにより、レンズ挿脱装置51は、レンズ系52をビームスプリッタ31と第1のCCDカメラ37との間の光路上に挿入させる。これにより、第1のCCDカメラ37の撮像面は、被検レンズ24の瞳位置Rと共役となる。
第1のCCDカメラ37は、被検レンズ24の瞳位置R上における被検レンズ24の収差を反映した瞳の干渉縞画像を撮像し、第1の画像信号を出力する。
干渉縞画像取込部42は、第1のCCDカメラ37からの第1の画像信号を入力し、干渉縞画像データを取得して例えばRAMに記憶する。この干渉縞画像取込部42は、PZT33に対して微小変位駆動指令を発し、参照ミラー32の位置を参照光Sの光軸方向に所定間隔毎に微小変位させ、それぞれ位相の異なる複数の干渉縞画像を取得して例えばRAMに記憶する。干渉縞解析部43は、例えばRAMに記憶された複数の干渉縞画像データを読み取り、第1番目の測定順序の測定点情報における被検レンズ24の光軸P外上の1点の波面収差解析を行う。
これ以降、測定者の手動操作により被検レンズ24の傾斜角度α又は回転レボルバ23を回転させることにより、被検レンズ24の光軸P外上の他の1点の波面収差解析が例えば複数箇所行われる。
又は、自動測定モードにおいて、測定光位置制御部45は、測定点情報記憶部50に記憶されている第2番目、第3番目、第4番目、…、第m番目の各測定点情報を順次読み出し、これら測定点情報に従って傾斜駆動装置27を駆動制御する。これにより、被検レンズ24は、第2番目、第3番目、第4番目、…、第m番目の各測定点情報毎にそれぞれ瞳位置Rを中心として傾斜する。干渉縞解析部43は、第2番目、第3番目、第4番目、…、第m番目の各測定点情報毎に被検レンズ24の光軸P外上の1点の波面収差解析を行う。
このように上記第3の実施の形態によれば、レンズ挿脱装置51によってレンズ系52をビームスプリッタ31と第1のCCDカメラ37との間の光路上に挿入することにより第1のCCDカメラ37の撮像面を被検レンズ24の瞳位置Rと共役とし、レンズ系52をビームスプリッタ31と第1のCCDカメラ37との間の光路上から外すことにより第1のCCDカメラ37の撮像面を被検レンズ24の焦点面と共役とする。これにより、第1のCCDカメラ37は、被検レンズ24の焦点面における測定光Mのスポット像の撮像と、被検レンズ24の収差を反映した瞳の干渉縞画像の撮像とを行うものとなり、上記第1及び第2の実施の形態における第2のCCDカメラ39の撮像を兼ねるものとなる。この結果、第1のCCDカメラ37の1台のみ撮像素子を設けるだけでよい。
上記各実施の形態は、被検レンズ24、球面ミラー26及びXYZステージ25を被検レンズ24の瞳位置Rを中心に一体的に回動して傾斜させる構成としているが、これに限るものでない。例えば、被検レンズ24の瞳位置Rを中心に被検レンズ24のみを回動して傾斜させる構成にしてもよい。この場合、球面ミラー26の曲率中心が被検レンズ24を介して集光される測定光の集光位置に一致するようにXYZステージ25を駆動制御し、球面ミラー26の位置をXYZ方向に移動させればよい。すなわち、被検レンズ24を傾斜させた際の受光手段の撮像面上に集光されるスポットのXY座標をスポット初期座標(Xc,Yc)と一致させれば、被検レンズ24と球面ミラー26とは正確にアライメントされる。又、被検レンズ24、球面ミラー26及びXYZステージ25を固定とし、被検レンズ24に対する測定光Mの入射角を傾斜させるように構成してもよい。これらの場合も上述の実施の形態と同様の効果を奏することは言うまでもない。
本発明に係る波面収差測定装置の第1の実施の形態を示す構成図。 同装置により被検レンズを傾斜させたときの測定光との関係を示す図。 同装置により被検レンズを傾斜させたときの測定光との関係を示す図。 本発明に係る波面収差測定装置の第2の実施の形態を示す構成図。 本発明に係る波面収差測定装置の第3の実施の形態を示す構成図。 従来における被検レンズの光軸上における透過波面収差を測定する干渉計の構成図。
符号の説明
21:フレーム、21a:下部フレーム部、21b:支柱部、21c:上部フレーム部、21d:光通過用の孔、22:傾斜フレーム、23:回転レボルバ、24:被検レンズ、25:XYZステージ、26:球面ミラー、27:傾斜駆動装置、27a:伸縮アーム、28:レーザ光源、29:光ファイバー、30:コリメータレンズ、31:ビームスプリッタ、32:参照ミラー、33:圧電セラミックス(PZT)、34:測定用鏡筒、35,36:リレーレンズ、37:第1のCCDカメラ、38:ハーフミラー、39:第2のCCDカメラ、40:シャッター、41:コンピュータ、42:干渉縞画像取込部、43:干渉縞解析部、44:スポット画像取込部、45:測定光位置制御部、50:測定点情報記憶部、51:レンズ挿脱装置、52:レンズ系。

Claims (7)

  1. 平行光を第1の光束と第2の光束とに分岐し、前記第1の光束を参照光学系に導いて参照光束とし、前記第2の光束を被検レンズに入射し、前記被検レンズを介して球面ミラーで反射させ、再び前記被検レンズを介した前記第2の光束を測定光束とし、前記参照光と前記測定光と重ねて生じる干渉縞に基づいて前記被検レンズの波面収差を測定する波面収差測定装置において、
    前記被検レンズの瞳位置を中心とした、前記被検レンズの光軸及び前記第2の光束がなす相対角度を変更させる傾斜機構と、
    前記測定光を前記被検レンズの前記光軸上に通過させた場合と前記被検レンズの前記光軸外に通過させた場合とにおける、それぞれ前記被検レンズを介した前記測定光の各スポット像を取得し、これらスポット像から求められる前記被検レンズの集光位置のずれに基づいて前記測定光を前記被検レンズの前記光軸外に通過させた場合に前記被検レンズに往復する前記測定光の通過位置を制御する光軸外制御部と、
    を具備したことを特徴とする波面収差測定装置。
  2. 前記被検レンズを通過した前記測定光を反射する凹面状の球面ミラーを有し、
    前記光軸外制御部は、前記被検レンズの焦点面と共役な位置に配置され、前記スポット像を取得する撮像素子と、
    前記球面ミラーを移動させる移動機構と、
    前記撮像装素子により取得される前記各スポット像から前記被検レンズの集光位置のずれを求め、前記移動機構を駆動制御して前記球面ミラーを移動させ、前記集光位置のずれを補正する測定光位置制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の波面収差測定装置。
  3. 前記被検レンズを当該被検レンズの光軸を中心に回転させる回転部を有し、
    前記測定光位置制御部は、前記傾斜機構による前記相対角度の変化及び前記回転部による前記被検レンズの回転のうち少なくとも一方が行われる間に、前記集光位置のずれを補正するように前記移動機構を駆動制御し、前記球面ミラーの位置を移動させて自動追尾することを特徴とする請求項2記載の波面収差測定装置。
  4. 前記被検レンズの光軸外の複数の測定点情報を記憶する測定点情報記憶部を有し、
    前記測定光位置制御部は、前記測定点情報記憶部に記憶されている前記各測定点情報毎にそれぞれ前記傾斜機構を駆動制御して前記被検レンズを傾斜させ、かつ前記各測定点情報毎に前記撮像装置により取得される前記各スポット像から前記被検レンズの集光位置のずれを求め、前記移動機構を移動制御して前記球面ミラーを移動させ、前記集光位置のずれを補正する、
    ことを特徴とする請求項2記載の波面収差測定装置。
  5. 前記測定光位置制御部は、前記第2の光束を前記被検レンズの前記光軸上に通過させた場合の前記スポット像の位置を予め記憶し、当該スポット像位置と前記撮像装置により取得される前記各スポット像位置とのずれを順次求め、このずれを補正するように前記移動機構を駆動制御し、前記球面ミラーの位置を移動させて自動追尾させることを特徴とする請求項1記載の波面収差測定装置。
  6. 前記被検レンズを通過した前記測定光を反射して前記被検レンズに往復させる凹面状の球面ミラーを有し、
    前記光軸外制御部は、前記被検レンズの瞳位置と共役な位置に配置され、前記干渉縞画像を取得する撮像素子と、
    前記球面ミラーを移動させる移動機構と、
    前記撮像素子の光路上に挿脱可能に設けられ、前記撮像素子の撮像位置を前記瞳位置から前記被検レンズの集光位置に変えるレンズ系と、
    前記レンズ系により前記撮像素子の撮像位置を前記被検レンズの集光位置に変えた状態で、前記撮像素子により取得される前記各スポット像から前記被検レンズの集光位置のずれを求め、前記移動機構を駆動制御して前記球面ミラーを移動させ、前記集光位置のずれを補正する測定光位置制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の波面収差測定装置。
  7. 前記傾斜機構は、少なくとも前記被検レンズを当該被検レンズの瞳位置を中心として傾斜させることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項記載の波面収差測定装置。
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