JP5220375B2 - 撮像装置及びそれを有する撮像機器 - Google Patents

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Description

この発明は、焦点検出機能を持つ撮像装置及びそれを有する撮像機器に関する。
電子撮像素子を用いるカメラ(いわゆるデジタルカメラ)の焦点検出システムは、主に次の2種類がある。
(1)いわゆるコンパクトデジタルカメラに用いられるコントラスト方式。
(2)一眼レフカメラに用いられる位相差方式。
しかしながら、(1)の方式では、フォーカシング状態を変えながらコントラスト値を評価するいわゆる山登り方式をとるため合焦させるのに時間がかかる。また、(2)の方式は、一回の測定でディフォーカス量を求めることができ合焦時間は短いが、専用のAF光学系と光路切り替え手段が必要となりシステム全体が大きくなる。
また、撮像素子そのものに位相差AF機構を持たせた提案がある(特許文献1乃至3参照)。
さらに、特許文献4では、オンチップレンズを屈折率分布型レンズで構成することが提案されている。
特開2002−76317号公報 特開2002−314062号公報 特開2004−172273号公報 特開2006−351972号公報
しかしながら、従来の焦点検出システムは、隣り合う2つの画素が1つのオンチップレンズと対応する構成である。そのため、画像の解像が低下するという問題がある。また、オンチップレンズのレイアウトの制限から瞳分割が効率よくできないという問題点があった。
本発明は従来技術のこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮影画像の解像を損なうことが少なく、効率的な瞳分割ができる撮像装置及びそれを有する撮像機器を提案するものである。
上記目的を達成する本発明の撮像装置は、撮影レンズが装着可能な撮像装置において、撮像素子を備え、前記撮像素子は2次元に配列された複数の画素と、前記各画素に対応するオンチップレンズとを有し、前記複数の画素によって複数の画素集合が形成され、それぞれの前記画素集合における前記各画素は、離散的に配置され、前記オンチップレンズは、それぞれの前記画素集合が所定の仮想位置における所定の領域からの光束を受光するように構成され、前記所定の仮想位置における所定の領域は、1組の領域を少なくとも有し、前記1組の領域における一方の領域と他方の領域は、光軸を含めた領域で重なり合い、前記複数の画素集合のうち、少なくとも2つの画素集合からの出力を比較することで前記撮影レンズのフォーカス量を算出でき、全体の画素情報から画像形成を行い、前記オンチップレンズは、屈折率分布型レンズであり前記屈折率分布型レンズは入射光の波長と同程度か、それより短い線幅で分割された構造により構成されている
ことを特徴とする。
また、合焦時、前記複数の画素集合は、ほぼ同一の被写体領域の画素情報を取得できるように配置されていることを特徴とする。
また、前記1組の領域における一方の領域と他方の領域は、前記撮像素子の中心軸に対して対称であることを特徴とする。
また、前記所定の仮想位置における所定の領域は、前記1組の領域とは異なる他の1組の領域を有し、該他の1組の領域における一方の領域と他方の領域は、前記撮像素子の中心軸に対称であり、前記1組の領域からの光束を受光する1組の前記画素集合と、前記他の1組の領域からの光束を受光する別の1組の前記画素集合を有することを特徴とする。
また、前記1組の領域の並ぶ方向と、前記他の1組の領域の並ぶ方向が垂直の関係であることを特徴とする。
また、前記1組の領域における重心間隔と、前記他の1組の領域における重心間隔が異なることを特徴とする。
また、1組の前記画素集合は同色のカラーフィルタを有していることを特徴とする。
また、前記各画素のNAは、ほぼ等しいことを特徴とする。

以上の本発明によると、撮影画像の解像を損なうことが少なく、効率的な瞳分割ができる撮像装置を得ることができる。
図1は、本発明の撮像装置、この撮像装置を用いて焦点検出を行なう方法の概念を示す図である。図1において、撮像装置100は、本体部101と、装着部102と、撮像素子3を備えている。装着部102は、本体部101に設けられていて、撮影レンズ1が装着可能となっている。撮像装置100に撮影レンズ1を装着することで、撮像機器を構成する。
また、撮像素子3は、複数の受光素子と複数のオンチップレンズを有している。複数のオンチップレンズと複数の受光素子は、各々が一対一に対応している。
また、複数の受光素子は、少なくとも2つの群で構成されている。この撮像装置では、複数の受光素子は、第1の受光素子群(以下、画素集合Aと称する。)と、第2の受光素子群(以下、画素集合Bと称する。)で構成されている。なお、以下の説明では、受光素子を画素と称する。
また、複数のオンチップレンズは、少なくとも2つの群で構成されている。この撮像装置では、複数のオンチップレンズは、第1のレンズ群と、第2のレンズ群で構成されている。
ここで、オンチップレンズは、それぞれの画素集合が所定の仮想位置における所定の領域からの光束を受光するように構成されている。この所定の仮想位置は、例えば、撮影レンズを装着した時の開口絞りの位置である。撮影レンズが装着された場合、所定の仮想位置は撮影レンズで投影された位置となる。また、所定の領域とは、所定の仮想位置における仮想面のうちの、複数の領域である。上記の例では、開口絞りの開口部における複数の領域である。以下、撮影レンズを装着した状態で説明を行なう。
このような構成において、被写体側からの光束は開口絞り2を通過し、撮像素子3に入射する。そして、オンチップレンズによって屈折されて、撮像素子の受光素子に到達する。ここで、受光素子は、所定の面積を有している。そこで、この撮像装置では、オンチップレンズに所定の屈折力を与えると共に、このオンチップレンズを所定の位置に配置することによって、オンチップレンズに入射した光束のうち、一部の光束を受光素子(画素)に入射させ、残りの光束を受光素子(画素)外に到達させるようにしている。
図1はこの様子を示したもので、開口絞り2を通過した光束のうち、受光素子に入射する光束群のみを示している。被写体の各点(以下物点とする。)からの光束群は撮影レンズ1に入射し、撮影レンズ1の光路上にある開口絞り2を通過する。
ここで、被写体の第1の物点群からの光束群は、いずれも開口絞り2に入射する。ただし、図1に示すように、第1の物点群からの光束群においては、領域aを通過した光束群のみが、撮像素子3の画素集合Aに入射する。なお、画素集合Aに向かう光束群としては、領域aを通過した光束群の他に、領域bを通過した光束群も存在する。しかしながら、上記のように、領域bを通過した光束群は画素集合Aに入射しないので、図示を省略している。
また、被写体の第2の物点群からの光束群は、いずれも開口絞り2に入射する。ただし、第2の物点群からの光束群においては、領域bを通過した光束群のみが、撮像素子3の画素集合Bに入射する。なお、第2の物点群からの光束群についても、領域aを通過した光束群は画素集合Aに入射しないので、図示を省略している。
画素集合Aは、画素A−1、A−2、・・・A−i、A−(i+1)、・・・A−(n)で構成されている。また、画素集合Bは、画素B−1、B−2、・・・B−i、B−(i+1)、・・・B−(n)で構成されている。この画素集合Aの画素と画素集合Bの画素は、それぞれ隣り合あうように配置されることが望ましい。
各画素のオンチップレンズ4は、領域aを通過した光束が画素集合Aの画素に、領域bを通過した光束が画素集合Bに入射するように構成されている。すなわち、オンチップレンズ4は、それぞれの画素集合A,Bが、撮影レンズ1の異なる領域a,bからの光束を受光するように構成されている。
図2は、撮像素子3の拡大図である。それぞれの画素の上のオンチップレンズ4が独立して構成されていることを示している。このとき、オンチップレンズ4の屈折力は、入射光のNA(受光可能な光束の角度)に影響する。また、オンチップレンズ4自体の光軸L4の位置、例えば画素の中心からのずれが入射光束の方向に影響する。なお、オンチップレンズ4の光軸L4は、面形状(例えば、回転非対称形状)によっても左右される、よって、オンチップレンズ4の面形状も入射光束の方向に影響する。
図2においては、画素集合Aの画素のオンチップレンズ4(A−i)の光軸L4(A−i)は、画素の中心から上側にずれている。これにより、上側からの光束、すなわち、領域aを通過した光束を画素内に導いている。画素集合Bの画素のオンチップレンズ4(A−i)の光軸L4(B−i)は画素の中心から下側にずれている。これにより、下側からの光束、領域bを通過した光束を画素内に導いている。
ここで、画素A−1と画素B−1には異なる物点からの光束が入射する。そこで、例えば、画素集合Aの画素と画素集合Bの画素を小さくすれば、隣り合う画素の間隔が狭くなる。これは、画素A−1に対応する物点と画素B−1に対応する物点が非常に近接するということになる。その結果、画素A−1と画素B−1に入射する光束は、ほぼ同じ物点からの光束とみなすことができる。そこで、2つの画素集合A,Bからの出力を比較することで、撮影レンズ1のフォーカス量を算出することができる。
上述のように、オンチップレンズ4では、屈折力と光軸L4の位置等の形状という2つのパラメーターを独立してコントロールすることができる。画素数が十分多ければ、画素集合Aと画素集合Bは、同様の光の強度分布を得ることができ、これを利用して位相差AFを行うことができる。この時、画面全体でのディフォーカス量を検出できるので、被写体の3次元情報を取得することができる。
また、全体の画素情報から画像形成を行うことができる。例えば、画素集合Aと画素集合Bの何れか一方の出力から画像形成すると、実質的にFナンバーが大きくなる。よって、この場合は被写界深度の深い画像が得られる。また、画素集合Aと画素集合Bを合わせて画像形成すると、合焦領域以外のボケ量を大きくした画像が得られる。
このような構成において、画素集合A,Bの画像情報の位相差を算出することで、ディフォーカス量の算出ができる。また、撮影時の解像度は画素集合A,Bを含めた画素数で決定することができ 高い解像の撮影が可能となる。なお、被写体が暗いときは、画素集合A,Bを含めた画素に対して画素加算を行うことで、ノイズの少ない撮影を行うことも可能である。
また、オンチップレンズ4の形状(屈折力)及び配置位置を変えることで、各画素へ導かれる光束の入射角度の設定の自由度が増す。そのため、光束が通過する領域(領域a,b)の位置を自由に設定できると同時に、これと独立して入射NAを設計できる。領域の位置は測距精度、入射NAは画像の明るさに寄与するので、これらを適宜設定することで測距精度と良質な画素形成を両立できる。
なお、領域aと領域bは、撮影レンズ1の開口絞り2近傍にあるのが好ましい。ただし、開口絞りの位置は撮影レンズによって異なる。よって、撮影レンズ1が別の撮影レンズに交換されると、所定の仮想位置が撮影レンズ1で投影された位置(所定の仮想位置の像位置)と、所定の仮想位置が別の撮影レンズ1で投影された位置とは異なる。よって、別の撮影レンズでは、領域aと領域bの位置(光軸方向の位置)は、開口絞りの位置と一致しないこともある。このような現象は、フォーカシングやズームにより射出瞳が移動することによっても生じる。したがって、このような点も考慮し、領域aと領域bの位置は、開口絞りの位置と必ずしも一致していなくても良い。
本実施形態におけるオートフォーカスは、従来のコントラスト方式に比べて、合焦までの時間を短くすることができる。また、クイックリターンミラーが無い場合は、より、合焦までの時間を短くすることができる。
また、合焦時、2つの画素集合A,Bは、ほぼ同一の被写体領域の画素情報を取得できるように配置されているのが好ましい。このようにすると、ほぼ同じ物点からの位相差情報を使うことができるので、位相差AFのシステムにおける合焦精度を高く(確実に)することができる。この被写体領域が広ければ、容易にAF可能な領域を広げることができる。
なお、周辺部においては、領域a、bと撮像レンズ1の瞳位置との整合性が悪い、このような状態では、領域a、bと撮像レンズ1の瞳位置が一致しないことがある。このような状態では、片側の瞳情報が欠落する、すなわち、領域aもしくは領域bの光束が受光素子に到達しないことが生じる。このような場合は、コントラスト方式を併用しても良い。
なお、図3のように撮像素子3の画素を2次元に配列し、離散的に配置される画素集合AとBを千鳥状に配置するのが好ましい。このようにすると、両集合の画像情報の相似性が高まる。なお、図中、白抜きの画素は画素集合A、ハッチングの画素は画素クループBである。
図4は、オンチップレンズ4を屈折率分布型レンズ41で構成した様子を示す。画素A−iと画素B−iはそれぞれ異なる領域からの光束を受光する隣り合った画素である。
図4において、撮像素子3は、分布屈折率レンズ41A,41B、カラーフィルタ32、Al配線33、信号伝送部34、平坦化層35、受光素子(Siフォトダイオード)36、Si基板37を備える(なお、図4に示すように、Al配線33〜Si基板37までを「半導体集積回路38」ともいう。ここで、画素A−iと画素B−iの構成は、屈折率分布レンズ41以外は同じである)。
図4(a)は、入射光束全体のうち、受光素子36に入射する光束の様子を示している。一方、図4(b)は、入射光束全体(領域a及び領域bからの光束)の様子を示している。図4(b)の画素A−iにおいて、(1)から(2)の範囲が、入射光束全体を示している。そして、(1)から(3)の範囲(実線)が、領域aからの光束を示している。また、(2)から(4)の範囲(破線)が、領域bからの光束を示している。(1)から(3)の範囲(実線)の光束は受光素子36に入射しているが、(2)から(4)の範囲(破線)の光束は、受光素子36から外れた位置に入射していることがわかる。一方、画素B−iでは、逆になっていることがわかる。
図5に、上記図4における分布屈折率レンズ41A,41Bの上面図を示す。この分布屈折率レンズ41A,41Bの同心円構造は、上記図4のように、膜厚がt1とt2の2段同心円構造のSiO2(n=2)によって構成されている。なお、本文中では、上段/下段の同心円構造を、上段/下段光透過膜と定義している。
図4において、膜厚が(t1+t2)の部分は「黒」で示し、膜厚t2の部分は「斜線」で示している。なお、膜厚が0の部分は「パターンなし:白」で示している。また、本実施の形態に係る分布屈折率レンズ41は、SiO2を同心円形状に掘り込んだ構造であり、周りの媒質は空気(n=1)である。 但し、同心円の中心は、分布屈折率レンズ41A,41Bとで異なる。これにより、領域aを通過した光束が画素A−iに入射し、領域bを通過した光束が画素B−iに入射する。このように、それぞれの画素の中心に対して、分布屈折率レンズが偏芯している形となる。
ここで、分布屈折率レンズ41A,41Bを形成する領域は、各画素の開口に合わせて四角形状としている。一般に、入射窓の領域が円形の場合、レンズとレンズの間に隙間ができるため、漏れ光が発生し、集光ロスが増大する原因となる。しかしながら、入射窓の領域を四角形状とすると、画素の全領域で入射光を集光することができるので、漏れ光は無くなり、集光ロスを低減させることが可能となる。
なお、一般的な屈折型のオンチップレンズ構成とするよりも、このような屈折率分布型のレンズで構成するほうが、リソグラフィー的製造方法をとることができ、また、入射面も巨視的(波長に対して十分大きな尺度)には平面で構成することができるので、容易に且つ精度よく構成できる。
本実施の形態の場合においても、光学中心の付近ではSiO2が密に集まり、外側のゾーン領域になるに従って疎へと変わっていく。このとき、各ゾーン領域の幅d(以下「線幅d」という。)が入射光の波長と同程度かそれよりも小さければ、光が感じる有効屈折率は、そのゾーン領域内の高屈折率材料(例えば、SiO2)と低屈折率材料(例えば、空気)の体積比によって決まる。つまり、ゾーン領域内の高屈折率材料を増やせば有効屈折率は高くなり、ゾーン領域内の高屈折率材料を減らせば、有効屈折率は低くなる。
撮像素子のとなりあうオンチップレンズの特性は大きく異なる場合が多い。そこで、オンチップレンズは、上記のように、屈折率分布型レンズであるの画好ましい。また、屈折率分布型レンズは入射光の波長と同程度か、それより短い線幅で分割された構造により構成するのが好ましい。このように構成することで、それぞれの画素が必要する光束の入射角とNAを精度良く確保できる。また、となりあうオンチップレンズ4の境界も形成しやすく、有効である。なお、前述のように本実施例では光学中心と画素の中心は一致させていない。
図6は、別の実施の形態を示したものでカラー撮像素子に好適なものである。ベイヤー配列において隣接するRGGBで構成される水平2画素、垂直2画素からなる4つの画素を1塊とし、この塊は同じ領域からの光束を入射させるようにする。領域aに対応する塊と領域bに対応する塊を千鳥状に配置することで画素集合Aと画素集合Bの相似性を確保しやすくなる。なお、図中、白抜きの画素は画素集合A、ハッチングの画素は画素集合Bである。
また、領域a,bは、撮影レンズ1の光軸L1に対して対称となる1組の領域であるのが好ましい。このようにすると、基線長を長くすることができると共に、それぞれの領域の面積を大きくすることが可能になる。よって、位相差AFのシステムを効率的に(高い精度で)行うことができる。また、合焦検出に必要な重心間隔を確保しつつ、それぞれの領域の面積を大きくすることで光量を確保できるので、好ましい。以下、具体的に説明する。
図7は、撮影レンズ1の射出瞳2と領域aと領域bの関係を示す第1実施形態である。本実施形態では、撮影レンズ1の射出瞳2内に領域aと領域bが設定された例である。領域aと領域bは光軸L1に対称に配置され、且つ、重なりあわない。領域aと領域bの設定にあたっては、オンチップレンズ4の屈折力、面形状、光軸と画素中心との位置関係を適宜設定することで実現できる。
このような構成は、領域aと領域bの重心距離を離すことができ、且つ、領域aを通る光束と、領域bを通る光束を撮像素子3に導けるため、位相差情報がとりやすく、ディフォーカス検出感度も高めやすい。
図8は、第2実施形態を示し、撮影レンズ1の射出瞳2内において、領域aと領域bが、光軸L1を含めた領域で重なりあう構成である。このような構成にすることで、光量を確保でき、低輝度被写体の撮影が容易になる。
図9は、第3実施形態を示し、領域aと領域bの一部が射出瞳2の範囲外に設定されている。射出瞳2外の部分には光束が到達しないので、この部分から画素への入射光はないが、このような構成にすることで図示しないオンチップレンズ4の構成が容易になる。即ち、領域aと領域bの範囲を大きくするとオンチップレンズ4の屈折力を弱くすることができ製造上好ましい。
図10は、第4実施形態を示し、領域aと領域bが射出瞳2の十分内側に入っている。このように構成することで図示しないオンチップレンズ4の光軸L4位置の許容範囲を小さくすることができる点で製造上好ましい。また、安定した合焦精度が得られる。さらに、後述する図11、図12で説明されるように撮影レンズ1による射出瞳2の位置や大きさへの対応も容易になる。
図11(a)は、撮影レンズの射出瞳面2と、領域aと領域bの面20が一致していない場合を示している。さらに詳しくは、撮影レンズの射出瞳面2に対して領域aと領域bの面20が撮像面側に配置された例である。
図11(b)は、射出瞳面2上での射出瞳の大きさと、領域a、領域bを通過する中心と最大像高RとLに対応する光束範囲11,12の関係を示すものである。
この場合、中心付近は領域aと領域bの全域からの光束11,12を取り込むことができる。周辺部Rの場合は領域aからの光束11Rは全域取り込むことができるが、領域bの一部欠けた領域からの光束12Rは受光できない。また、周辺部Lの場合は領域bからの光束12Lは全域取り込むことができるが、領域aの一部欠けた領域からの光束11Lは受光できない。
また、領域aと領域bの面を射出瞳位置からさらに離した面21において、周辺部Rでは、領域bからの光束を受光できない。このようなケースでは、周辺部Rにおいては位相差方式の焦点検出はできなくなるが、領域aからの光束の情報から画像形成を行うことができる。当然、領域aからの画像によるコントラスト方式による焦点検出は可能である。
領域aと領域bが面20上にある場合、周辺部R,Lでは位相差方式の焦点検出に関しては、領域aからの光量と領域bからの光量が変化することと、像位置により重心間隔が変わることを考慮して行う必要があるが、焦点検出は可能であるし、被写体の3次元情報の取得も可能である。このとき、図10のような構成をとると、図11の周辺部Rのように片側の領域からの光束が入らなくなるという状況がおきにくくなり、また、領域aと領域bを合わせた光量も十分に確保できるので好ましい。
なお、この図の説明においては光軸L1上の点と最大像高の点について説明したが、この中間については、光軸L1上から一定の像高までは領域aと領域bからの光束を全て受光でき、その像高を超えると徐々に光束の取り込めなくなる領域の範囲が広がる。
図12には、撮影レンズの射出瞳面2に対して、領域aと領域bの面が被写体側に配置された例である。図11に対して受光できない領域が入れ替わる。
この場合、中心付近は領域aと領域bの全域からの光束11,12を取り込むことができる。周辺部Rの場合は領域bからの光束12Rは全域取り込むことができるが、領域aの一部欠けた領域からの光束11Rは受光できない。また、周辺部Lの場合は領域aからの光束11Lは全域取り込むことができるが、領域bの一部欠けた領域からの光束12Lは受光できない。
また、領域a,bとは別に、他の1組の領域a',b’を設けるようにしても良い。このとき、この他の1組の領域a',b’も、撮影レンズ1の光軸L1に対して対称となるのが好ましい。2組の領域からの光束を受光する2組の画素集合A,B及びA',B’を有すると、撮影レンズ1や被写体状態に対応する範囲を広げることができるので、好ましい。領域a,bと他の1組の領域a',b’は、所定の仮想位置や、各領域の大きさ、あるいはその両方が異なっていても良い。
例えば、図2の撮像素子において、右端の列が領域a,bからの光束を受光し、隣の列(右から2番目)が、領域a',b’からの光束を受光するようにすれば良い。この場合、右端の列の白抜きの画素は画素集合A、ハッチングの画素は画素集合Bとなる。一方、隣の列の列の白抜きの画素は画素集合A'、ハッチングの画素は画素集合B’となる。
また、2組の領域a,bの並ぶ方向と、領域a',b’の並ぶ方向が垂直の関係であるのが好ましい。このように構成すると、被写体が縦方向又は横方向の測距しやすい領域を使うことができる。
また、2組のそれぞれの領域の重心間隔が異なることが好ましい。領域a,b及びa',b’の重心間隔が広いと、合焦精度が高くなる。また、重心間隔が狭いと、ディフォーカス量が大きい場合の検出が容易になる。また、重心間隔が狭いと、Fナンバーの暗い撮影レンズ1の合焦が容易になる。
また、2つの画素集合A,Bは同色のカラーフィルタを有していると相関演算をするとき 色収差や光量の影響をうけにくくなるので、好ましい。
また、各画素のNAは、ほぼ等しいことが好ましい。このようにすると、相関演算をするとき 光量の影響をうけにくくなるので、画像形成時の画素間の補完が容易になる。
本発明の撮像装置の概念図である。 図1の撮像素子を拡大した図である。 撮像素子を千鳥状に配置した図である。 オンチップレンズを屈折率分布型レンズで構成した図であって、(a)は各領域から入射する光束を示す図であり、(b)は入射光全体の様子を示す図である。 屈折率分布型レンズの正面図である。 カラー撮像素子を示す図である。 第1実施形態の撮影レンズの射出瞳と領域との関係を示す図である。 第2実施形態の撮影レンズの射出瞳と領域との関係を示す図である。 第3実施形態の撮影レンズの射出瞳と領域との関係を示す図である。 第4実施形態の撮影レンズの射出瞳と領域との関係を示す図である。 第5実施形態の撮影レンズの射出瞳と領域との関係を示す図である。 第6実施形態の撮影レンズの射出瞳と領域との関係を示す図である。
符号の説明
1…撮影レンズ
2…開口絞り(射出瞳)
3…撮像素子
4…オンチップレンズ
100…撮像装置
101…本体部
102…装着部

Claims (8)

  1. 撮影レンズが装着可能な撮像装置において、撮像素子を備え、
    前記撮像素子は2次元に配列された複数の画素と、前記各画素に対応するオンチップレンズとを有し、
    前記複数の画素によって複数の画素集合が形成され、
    それぞれの前記画素集合における前記各画素は、離散的に配置され、
    前記オンチップレンズは、それぞれの前記画素集合が所定の仮想位置における所定の領域からの光束を受光するように構成され、
    前記所定の仮想位置における所定の領域は、1組の領域を少なくとも有し、
    前記1組の領域における一方の領域と他方の領域は、光軸を含めた領域で重なり合い、
    前記複数の画素集合のうち、少なくとも2つの画素集合からの出力を比較することで前記撮影レンズのフォーカス量を算出でき、全体の画素情報から画像形成を行い、
    前記オンチップレンズは、屈折率分布型レンズであり
    前記屈折率分布型レンズは入射光の波長と同程度か、それより短い線幅で分割された構造により構成されている
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 合焦時、前記複数の画素集合は、ほぼ同一の被写体領域の画素情報を取得できるように配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記1組の領域における一方の領域と他方の領域は、前記撮像素子の中心軸に対して対称である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記所定の仮想位置における所定の領域は、前記1組の領域とは異なる他の1組の領域を有し、
    該他の1組の領域における一方の領域と他方の領域は、前記撮像素子の中心軸に対称であり、
    前記1組の領域からの光束を受光する1組の前記画素集合と、前記他の1組の領域からの光束を受光する別の1組の前記画素集合を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記1組の領域の並ぶ方向と、前記他の1組の領域の並ぶ方向が垂直の関係であることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記1組の領域における重心間隔と、前記他の1組の領域における重心間隔が異なる
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の撮像装置。
  7. 1組の前記画素集合は同色のカラーフィルタを有している
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記各画素のNAは、ほぼ等しい
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の撮像装置。
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