JP4708054B2 - エゼクタ - Google Patents

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Description

本発明は、第2流体を吸引して、第1流体に合流させて送出する構成を有するエゼクタに関するものである。
従来、燃料電池システムにおける水素循環用のポンプとして、エゼクタを用いる技術が提案されている。エゼクタは、高圧の流体をジェットノズルより噴出させることで発生する負圧を利用して、循環した水素を吸引して再供給する構造のものである。
このようなエゼクタを用いると、ジェットノズルの径によって循環能力が制限されてしまい、車両用燃料電池のような流量範囲が大きいシステムには適さない場合がある。
これに対して、例えば、特許文献1には、ダイアフラムを用いた構造により下流圧を検知して機械的にノズル径を調整する空圧式可変エゼクタが提案されている。これによれば、ダイアフラムの後端側に形成された流体室にディフューザーから燃料ガスを分流し、この流体室の圧力によりダイアフラムに保持されたニードルの位置調整を行うことで、ノズル径を機械的に調整することができる。
特開2002−227799号公報
ところで、従来の技術においては以下のような問題がある。
すなわち、従来の構造のエゼクタにおいては、運転状況(ディフューザーの圧力)によって、一義的にニードル位置が決まってしまう。その結果、例えばエゼクタ下流側の掃気を行う場合のように、運転状況を変えずにエゼクタから流出するガスの圧力を一時的に調整したい場合であっても、エゼクタのみでは対応できない。従って、エゼクタ上流側に第1流体の圧力制御手段を備える必要があり、装置構成が複雑になりコスト高になるという問題がある。
また、エゼクタにより供給されるガス中、特に特許文献1における燃料復流にあたる循環されるガス中に多量の水分が含まれていると、エゼクタ停止中に温度が低下するとガス中の水分が凍結してしまい、低温環境下での始動性が損なわれてしまう虞がある。
従って、本発明は、運転状況を変えずにエゼクタから流出するガスの圧力を調整することができ、低温環境下での始動性を良好に確保することができるエゼクタを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、先端と基端とに開口を設け第1流体を噴射するノズル部(例えば、後述する実施の形態におけるノズル32)と、該ノズル部から噴射される第1流体の負圧により第2流体を吸引し、前記第1流体に合流させて送出するディフューザー部(例えば、後述する実施の形態におけるディフューザー31)と、前記ノズル部の内部に挿入され、前記ノズル部の中心軸線に沿う方向に移動可能なニードル(例えば、後述する実施の形態におけるニードル33)と、前記ニードルを基端側に付勢するスプリング(例えば、後述する実施の形態におけるスプリング58)と、該ニードルに接続され、該ニードルの基端側に形成されたコントロール室(例えば、後述する実施の形態における燃料極圧導入室56)の圧力により変位して、前記ニードルの位置を調節するダイアフラム(例えば、後述する実施の形態におけるダイアフラム35)と、前記コントロール室に第1流体を導入する第1流体導入路(例えば、後述する実施の形態における燃料極圧導入管57)と、前記コントロール室から第1流体を排出する第1流体排出路(例えば、後述する実施の形態における燃料排出管64)と、該第1流体排出路に流れる第1流体の流量を調整する流量調整手段(例えば、実施の形態における電磁弁60)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前記ノズル部から送出される流体の流速を抑えたい場合には、前記流量調整手段により前記第1流体排出路から排出される第1流体の流量を抑制させつつ前記第1流体導入路から前記コントロール室に第1流体を導入することで、前記ノズル部の圧力に比べて前記コントロール室内の圧力が高められるため、ダイアフラムをディフューザー部側に変位させることができる。これにより、前記ダイアフラムに接続されたニードルが、スプリングにより基端側に付勢される力に抗してディフューザー部側に移動して、ノズル部の径を小さくできるので、前記ノズル部から噴射される第1流体の流速を抑制でき、さらに、ノズル部から送出される流体の流速を抑えることができる。
また、前記ノズル部から送出される流体の流速を増大させたい場合には、前記流量調整手段により前記第1流体排出路から排出される第1流体の流量を増大させることで前記コントロール室内の圧力が低くなり、さらにダイアフラムに接続されたニードルをスプリングが基端側に付勢しているので、ダイアフラムをディフューザー部と反対側に変位させることができる。これにより、前記ダイアフラムに接続されたニードルがディフューザー部と反対側に移動して、ノズル部の径を大きくできるので、前記ノズル部から噴射される第1流体の流速を増大でき、さらに、ノズル部から送出される流体の流速を増大させることができる。
さらに、前記エゼクタの停止時には前記流量調整手段により前記第1流体排出路に流れる流量をゼロにする(換言すれば流通を遮断する)ことで、前記第2流体中に水分が含まれている場合であっても前記第2流体が前記コントロール室内に流入して凍結することを抑制できるので、低温環境下でも良好な始動を確保することができる。
このように、運転状況を変えずにエゼクタから流出するガスの圧力を調整することができ、低温環境下での始動性を良好に確保することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のものであって、前記第1流体排出路は、前記流量調整手段の下流側において前記ディフューザー部に接続されていることを特徴とする。
この発明によれば、前記第1流体排出路から排出された第1流体をディフューザー部から送出される流体に合流させて、エゼクタを備えるシステムの機器に供給することができるので、前記第1流体排出路から排出されるガスを有効利用することができ、コストを抑えることができる。特に、エゼクタを備えるシステムが燃料電池システムであり、第1流体が燃料ガスである場合には、燃料消費量を低減し、燃費の向上に寄与することができる。
請求項に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のものであって、前記第1流体は、燃料供給手段から燃料電池のアノードに向かい供給される燃料ガスであり、前記第2流体は、前記燃料電池から排出される排出燃料ガスであることを特徴とする。
この発明によれば、前記流量調整手段により前記第1流体排出路から排出される燃料ガスの流量を増大させることで、上述のように、ノズル部から送出される燃料ガスの量を増大させることができるので、エゼクタ下流側の掃気制御を容易に行うことができる。また、前記エゼクタ停止時には前記流量調整手段により前記第1流体排出路に流れる流量をゼロにする(換言すれば流通を遮断する)ことで、前記燃料排出ガス中に多量の水分が含まれている場合であっても、前記燃料排出ガスが前記コントロール室内に流入して前記燃料排出ガス中の水分が凍結することを抑制できるので、低温環境下でも良好な始動を確保することができる。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載のものであって、前記流量調整手段は弁であり、該弁の有する弁体の先端部が、段階的または連続的に先細り形状となっていることを特徴とする。
この発明によれば、前記弁体を前記弁の流通孔に対して接近離反させることで、容易に流量を調整することができるので、前記流量調整手段の構成を簡易化することができ、コスト低減に寄与することができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載のものであって、前記第1流体排出路に流れる第1流体の流量を、前記弁の開閉弁時間の比により調整することを特徴とする。
この発明によれば、前記弁の開閉弁時間の比により調整することで、前記弁体をON・OFF制御するので流量調整を行うことができるので、弁体の位置制御を簡易化することができ、コスト低減に寄与することができる。
請求項1に係る発明によれば、運転状況を変えずにエゼクタから流出するガスの圧力を調整することができ、低温環境下での始動性を良好に確保することができる。
請求項2に係る発明によれば、前記第1流体排出路から排出されるガスを有効利用することができ、コストを抑えることができる。
請求項3に係る発明によれば、エゼクタ下流側の掃気制御を容易に行うことができ、さらに、低温環境下でも良好な始動を確保することができる。
請求項に係る発明によれば、前記流量調整手段の構成を簡易化することができ、コスト低減に寄与することができる。
請求項に係る発明によれば、弁体の位置制御を簡易化することができ、コスト低減に寄与することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る可変流量エゼクタについて添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る可変流量エゼクタ10を備えた燃料電池システム20の構成図であり、図2は本発明の一実施形態に係る可変流量エゼクタ10の側断面図である。本実施の形態による可変流量エゼクタ10は、例えば電気自動車等の車両に搭載された燃料電池システム20に備えられており、この燃料電池システム20は、可変流量エゼクタ10と、燃料電池21と、燃料供給部22と、酸化剤供給部24と、熱交換部25と、水分離部26とを備えて構成されている。
燃料電池21は、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟み込んで形成されたセルに対し、複数のセルを積層して構成されたスタックからなり、燃料として例えば水素が供給される燃料極と、酸化剤として例えば酸素を含む空気が供給される空気極とを備えている。
空気極には、酸化剤供給部24から空気が供給される空気供給口21aと、空気極内の空気等を外部に排出するための空気排出弁28が設けられた空気排出口21bが設けられている。一方、燃料極には、水素が供給される燃料供給口21cと、燃料極内の水素等を外部に排出するための燃料排出口21dが設けられている。
酸化剤供給部24は、例えばエアーコンプレッサーからなり、燃料電池21の負荷やアクセルペダル(図示略)からの入力信号等に応じて制御されており、熱交換部25を介して、燃料電池21の空気極に空気を供給する。熱交換部25は、酸化剤供給部24からの空気を所定の温度に冷却して、燃料電池21へと供給している。
燃料としての水素は、可変流量エゼクタ10を介して燃料供給口21cから燃料電池21の燃料極に供給される。さらに、燃料電池21の燃料排出口21dから排出された排出燃料は、水分離部26で水分を除去され、逆止弁29を通じて可変流量エゼクタ10へと導入されており、後述するように、燃料と、燃料電池21から排出された排出燃料とが混合されて燃料電池21に供給されている。なお、水分離部26で分離された水は、ドレン弁30を開くことで外部に排出される。
本実施の形態による可変流量エゼクタ10は、燃料供給部22から供給される燃料ガスの流れにより、燃料電池21から循環されてくる排出燃料をあわせ、圧力センサ7で検出された燃料電池21の空気極側における空気の圧力Pairと、圧力センサ6で検出された燃料電池21の燃料極側における燃料の圧力Pfuelとに基づいて、ECU5からの制御指令により、燃料電池21へ供給する燃料の流量を制御するものであって、例えば図2に示すように、ディフューザー31と、ノズル32と、ニードル33と、ニードル保持ガイド34と、ダイアフラム35とを備えて構成されている。
ディフューザー31は、下流側(図2におけるX方向側)に位置する第1ブロック41と上流側(図2におけるX方向の逆方向側)に位置する第2ブロック42とを同一軸線上に連結してなり、第1ブロック41には軸線方向に貫通する流体通路43が形成されている。流体通路43は、その途中に内径が最小となるスロート部44を有し、このスロート部44よりも上流側には下流方向に進むにしたがって漸次連続的に縮径する内周面を有する絞り部45が設けられ、スロート部44よりも下流側には下流方向に進むにしたがって漸次連続的に拡径する内周面を有する拡径部46が設けられている。
第2ブロック42には軸線方向に設けられた穴部47が設けられており、この穴部47の下流端が第1ブロック41の絞り部45に連通している。一方、穴部47の上流端には、上流側端面47Aからディフューザー31と同軸に突出するようにしてノズル32が固定されている。なお、ノズル32よりも下流側であって、第1ブロック41の絞り部45と第2ブロック42の穴部47とによって構成される空間は復流室48とされており、第2ブロック42には復流室48に燃料電池21から排出される排出燃料を導入するための復流導入管49が接続されている。
ノズル32の内部には軸線方向に沿って延びる流体通路51が形成されている。流体通路51の壁面をなすノズル32の内周面32Aは、ノズル32の先端部において、先端側(流体通路51の下流側)に向かい漸次連続的に縮径するように形成されている。流体通路51の下流端はノズル32の先端面32Bで開口する開口部52に連なっており、流体通路51の上流端はダイアフラム35によって閉塞されている。流体通路51には、燃料供給部22から供給される燃料を導入するための燃料供給管53が接続されている。
ノズル32の内部には、ノズル32と同軸にニードル33が挿入されており、ニードル33はニードル保持ガイド34によってノズル32と同軸の軸線方向に対して摺動可能に保持されている。ここで、ニードル33の外周面33Aは、ニードル33の先端部において、先端側に向かい漸次連続的に縮径するように形成されている。すなわち、ノズル32の内部にてニードル33が軸線方向に摺動することで、ノズル32の開口部52から突出するニードル33の先端部の突出量が変更させられる。これに伴い、ノズル32の内周面32Aとニードル33の外周面33Aとの間隙の開口面積が変更させられ、ノズル32の開口部52から復流室48内に噴射される燃料の流量が調整可能とされている。
なお、ニードル33を軸線方向に対して摺動可能に保持するニードル保持ガイド34は、例えば流体の流通が可能な適宜の貫通孔を有する円環板状に形成されており、軸線方向に貫通するニードル挿入孔34aにニードル33が挿入されている。ニードル保持ガイド34には、軸線方向に対して平行となる連通路66が形成されている。ここで、ニードル33がニードル挿入孔34aに挿入された状態で固定されて、ニードル保持ガイド34の外周面がノズル32の内周面32Aに当接した状態で摺動可能とされても良いし、あるいは、ニードル保持ガイド34の外周面がノズル32の内周面32Aに当接した状態で固定されて、ニードル挿入孔34aに対してニードル33が摺動可能とされても良い。
ニードル33の基端部には、ノズル32内部の流体通路51の上流端を閉塞するダイアフラム35が接続固定されている。さらに、ダイアフラム35は可変流量エゼクタ10の筐体10aによってその周囲を固定されていると共に、ダイアフラム35の略中央部分が、図2に示す軸線方向に移動することを可能とし、ダイアフラム35の移動によって、ニードル33が軸線方向に変位するようにされている。
また、ニードル33には、ダイアフラム35とニードル保持ガイド34との間の部位に、ストッパ65が装着されている。このストッパ65がニードル保持ガイド34に当接すると、ニードル33の軸心方向先端への変位が規制され、ノズル32に対してニードル33が過度に突出することを防止できる。
さらに、筐体10aとダイアフラム35とによって燃料極圧導入室56が形成されている。この燃料極圧導入室56内には、ニードル33の基端側に接続されたスプリング58が設けられ、該スプリング58によりニードル33を軸心方向の基端側(図2のX方向と逆方向側)に付勢している。
また、この燃料極圧導入室56には、燃料電池21の燃料極側に供給される燃料を分岐して導入するための燃料極圧導入管57が接続されている。なお、燃料極圧導入管57の一端は燃料極圧導入室56に接続され、他端は燃料供給管53の下流端近傍にオリフィス59を介して接続されている。
そして、燃料極圧導入室56には、該室56内の燃料を排出するための燃料排出管64が接続されている。燃料排出管64の一端は燃料極圧導入室56に接続され、燃料排出管64の他端はディフューザー31の流体通路43に接続されている。また、燃料排出管64には電磁弁60(60a、60b)が設けられ、該電磁弁60の制御を行うことで燃料排出管64の流量を調整することができる。
本実施の形態による可変流量エゼクタ10を備えた燃料電池システム20は上記の構成を備えている。次に、この可変流量エゼクタ10の動作について説明する。この可変流量エゼクタ10では、復流導入管49から燃料電池21の排出燃料を供給し、燃料供給管53からノズル32内部の流体通路51に燃料を供給する。すると、ノズル32の開口部52つまりノズル32とニードル33との間隙から、ディフューザー31の流体通路43に向かって燃料が噴射される。このとき、高速の燃料流が流通するディフューザー31のスロート部44の近傍において負圧が発生し、この負圧によって復流室48内の燃料復流が流体通路38に吸い込まれ、ノズル32から噴射された燃料と混合してディフューザー31の下流端から排出される。これにより、燃料電池11から排出された排出燃料は可変流量エゼクタ10を介して循環させられている。
電磁弁60が閉じている状態においては、ニードル33は、スプリング58により基端側に付勢される力と、燃料極圧導入室56内の圧力およびディフューザー31側の負圧により発生する力とが釣り合う位置に保持されるので、燃料電池21の燃料極側における燃料の圧力Pfuelは略一定に保持される。
しかしながら、図3に示すように、燃料電池21に対する要求発電量が変動すると(ラインL2)、それに応じて燃料電池21に供給する燃料の圧力を調整する必要がある。本実施の形態では、電磁弁60の開度(ラインL1)を調整することで、燃料の圧力を調整している。以下、燃料の圧力を調整する制御内容について説明する。
まず、ノズル32から送出される燃料の流速を低めたい場合には、電磁弁60により燃料排出管64から排出される燃料の流量を抑制させる。すると、ノズル32内部の圧力に比べて前記燃料極圧導入室56内の圧力が高められるため、前記燃料極圧導入室56を区画するダイアフラム35をディフューザー31側に変位させることができる。これにより、前記ダイアフラム35に接続されたニードル33が、スプリング58により基端側に付勢される力に抗してディフューザー31側に移動して、ノズル32の径を小さくできるので、前記ノズル32の開口面積を減少でき、さらに、ノズル32から送出される燃料の流速を低くすることができる。
また、前記ディフューザー31から送出される燃料の流速を高めたい場合には、前記電磁弁60により前記燃料極圧導入室56から排出される燃料の流量を増大させる。すると、前記燃料極圧導入室56内の圧力が低くなり、さらにダイアフラム35に接続されたニードル33をスプリング58が基端側に付勢しているので、ダイアフラム35をディフューザー31と反対側に変位させることができる。これにより、前記ダイアフラム35に接続されたニードル33がディフューザー31と反対側に移動して、ノズル32の径を大きくできるので、前記ノズル32の開口面積を増大でき、さらに、ノズル32から送出される燃料の流速を高めることができる。
さらに、前記エゼクタ10の停止時には前記電磁弁60を閉じることで、水分を多量に含む排出燃料が前記燃料極圧導入室56内に流入して凍結することを抑制できるので、低温環境下でも良好な始動を確保することができる。
図4は電磁弁の構成を示す概略断面図である。同図に示すように、電磁弁60aのバルブシート68には流通孔73が形成され、該流通孔73に対向するように、バルブ63aが配置される。さらに、このバルブ63aの後端にプランジャ62が形成されていて、このプランジャ62の外側前方にソレノイドコイル61が配設されている。プランジャ62は図示しないスプリングにより、前記バルブ63aが流通孔73を閉塞する方向に付勢されている。また、ソレノイドコイル61は、前記電磁弁60aを開弁させるときに通電されるように制御される。
従って、ソレノイドコイル61に通電のない状態では、前記リターンスプリングの弾性力によってバルブ63aが流通孔73に接するため、電磁弁60aでの水素の流通が遮断される。また、ソレノイドコイル61に通電があると、前記リターンスプリングの弾性力に抗してプランジャ62がソレノイドコイル61側に変位してバルブ63aの先端部が流通孔73から離間するため、電磁弁60aでの水素の流通が許容される。
この電磁弁60aは、図5に示すように、所定間隔でON、OFF制御される。このON、OFF制御のデューティー比は、ECU5により燃料電池21上流側のアノード極圧や信号圧、または両者の圧を監視することで制御される。これにより、電磁弁60aの開弁時間が設定される。このようにすると、簡易な制御構成で、信号圧をコントロールすることが可能となる。
また、図6は他の電磁弁の断面図である。同図に示す電磁弁60bは、上述の電磁弁60bに対して、ニードル63bが流通孔73の閉方向に縮径してなる形状である点で異なっている。このようにすると、ニードル63bを流通孔73の閉方向に移動させて流通孔73を閉塞させる際の発生音を低減することができる。また、ニードル63bを流通孔73の開方向または閉方向に移動させることにより、ニードル63bと流通孔73との間隔を一義的に設定することができるため、圧力調整を一義的に調整することができ、圧力調整を高い精度で行うことができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態のエゼクタによれば、運転状況を変えずにエゼクタから流出するガスの圧力を調整することができ、低温環境下での始動性を良好に確保することができる。
なお、本発明の内容は実施の形態のみに限定されるものでないことはもちろんである。例えば、図7に示すように、ニードル保持ガイド34とダイアフラム35との間にスプリング67を介装して、該スプリング67によりダイアフラム35を基端方向(矢印A参照)に付勢する構造のエゼクタを用いてもよい。
本発明の一実施形態に係る可変流量エゼクタを備えた燃料電池システムの構成図である。 本発明の一実施形態に係る可変流量エゼクタの側断面図である。 要求出力と電磁弁開度との関係を示すグラフ図である。 電磁弁の構成を示す概略断面図である。 電磁弁の有する弁体の開閉状態を示すグラフ図である。 電磁弁の他の構成を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る可変流量エゼクタの変形例を示す要部(図2の範囲Bに相当)の側断面図である。
符号の説明
10…可変流量エゼクタ
20…燃料電池システム
31…ディフューザー
32…ノズル
33…ニードル
35…ダイアフラム
56…燃料極圧導入室
57…燃料極圧導入管
59…オリフィス
60…電磁弁
64…燃料排出管

Claims (5)

  1. 先端と基端とに開口を設け第1流体を噴射するノズル部と、
    該ノズル部から噴射される第1流体の負圧により第2流体を吸引し、前記第1流体に合流させて送出するディフューザー部と、
    前記ノズル部の内部に挿入され、前記ノズル部の中心軸線に沿う方向に移動可能なニードルと、
    前記ニードルを基端側に付勢するスプリングと、
    前記ニードルに接続され、該ニードルの基端側に形成されたコントロール室の圧力により変位して前記ニードルの位置を調節するダイアフラムと、
    前記コントロール室に第1流体を導入する第1流体導入路と、
    前記コントロール室から第1流体を排出する第1流体排出路と、
    該第1流体排出路に流れる第1流体の流量を調整する流量調整手段と、を備えることを特徴とするエゼクタ。
  2. 前記第1流体排出路は、前記流量調整手段の下流側において前記ディフューザー部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のエゼクタ。
  3. 前記第1流体は、燃料供給手段から燃料電池のアノードに向かい供給される燃料ガスであり、
    前記第2流体は、前記燃料電池から排出される排出燃料ガスであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエゼクタ。
  4. 前記流量調整手段は弁であり、該弁の有する弁体の先端部が、段階的または連続的に先細り形状となっていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のエゼクタ。
  5. 前記第1流体排出路に流れる第1流体の流量を、前記弁の開閉弁時間の比により調整することを特徴とする請求項に記載のエゼクタ。
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