JP4706513B2 - 排熱回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排ガスや工場排熱等から熱エネルギー回収して動力を発生する排熱回収装置に関する。
熱機関を用いることにより、乗用車やバス、トラック等の車両に搭載される内燃機関の排熱を回収する排熱回収装置がある。このような用途に用いられる排熱回収装置は、例えば、理論熱効率に優れるスターリングエンジンのような外燃機関が用いられる。
特許文献1には、燃焼機関と、補機と、電動機と、この発電機を駆動するスターリングエンジンとを備え、発電機で発生した電力を電動機及びバッテリーに供給し、電動機によって補機を駆動するシステムにおいて、補機と燃焼機関との間にクラッチを設け、補機は前記クラッチを介して燃焼機関又は電動機で択一的に駆動される技術が開示されている。また、特許文献2には、内燃機関とスターリングエンジンとの間にクラッチを設け、スターリングエンジンを内燃機関の付加駆動装置として用いる技術が開示されている。
特開2004−332665号公報 特表2003−518458号公報
ところで、排熱回収機関が回収した熱エネルギーを電気エネルギーとして取り出す場合、発電機及びバッテリーのエネルギー変換効率は100%よりも小さいため、排熱回収機関で回収した熱エネルギーが目減りしてしまう。そして、発電機及びバッテリーのエネルギー変換効率は、ギヤやチェーン等のような機械的な伝達手段を用いた場合の伝達効率よりも小さい。
このため、エネルギーを有効利用する観点からは、上記特許文献2に開示されているように、排熱回収機関が回収した熱エネルギーを運動エネルギーに変換して動力を発生するとともに、排熱回収機関の発生する動力と熱機関の発生する動力とを機械的な伝達手段によって合成して取り出すことが好ましい。
しかし、スターリングエンジンのような外燃機関では、排ガスその他の熱源からの入熱は、熱交換器を経て外燃機関の作動流体へ伝熱するため、入熱の変化に対する応答性が悪い。また、スターリングエンジンのような外燃機関は、ヒータを介して熱源から熱エネルギーを取得するが、ヒータに蓄えられた熱によって、入熱が停止した後でも動力を発生し続けることがある。
その結果、スターリングエンジンのような外燃機関を排熱回収機関に用いる場合、排熱回収機関に排熱が供給されない場合であっても、排熱回収機関が備えるヒータに蓄えられた熱によって、排熱回収機関が動力を発生し続けてしまうことがある。そして、このような場合、排熱回収機関の出力と熱機関の出力とをともに取り出す構成においては、熱機関に対する駆動要求がない場合にも排熱回収機関が余剰の動力を発生することになる。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、排熱回収機関の発生する動力と熱機関の発生する動力とを合成して同軸から取り出す構成とするにあたり、前記熱機関に対する駆動要求がない場合において、排熱回収機関が発生する余剰の動力を有効に利用できる排熱回収装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る排熱回収装置は、排熱から熱エネルギーを回収して動力を発生し、発生した動力は熱機関が発生する動力とともに合成されて取り出される排熱回収機関と、少なくとも前記排熱回収機関によって駆動される補機と、前記熱機関と前記排熱回収機関との間、かつ前記熱機関と前記補機との間に設けられて、前記熱機関に対する駆動要求がない場合には前記熱機関と前記排熱回収機関との接続を解除する第1の動力断続手段と、前記排熱回収機関と前記補機との間に設けられて、前記補機を駆動する必要がなく、かつ前記排熱回収機関の動力を前記熱機関に伝達する場合には、前記排熱回収機関と前記補機との接続を開放する第2の動力断続手段と、を含むことを特徴とする。
この排熱回収装置は、排熱回収機関の発生する動力と熱機関の発生する動力とを合成して同軸から取り出すとともに、少なくとも排熱回収機関によって駆動される補機を備え、熱機関と排熱回収機関との間、かつ熱機関と補機との間には、動力断続手段が設けられる。そして、熱機関に対する駆動要求がない場合には、前記動力断続手段によって熱機関と補機との接続を解除して、前記排熱回収機関単独で前記補機を駆動する。これによって、熱機関に対する駆動要求がない場合には、熱機関と排熱回収機関とを切り離して、排熱回収機関のみで補機を駆動することができるので、熱機関に対する駆動要求がない場合においても、排熱回収機関が発生する余剰の動力を有効に利用できる。
次の本発明に係る排熱回収装置は、前記排熱回収装置において、前記排熱回収機関は、前記熱機関が排出する排ガスから熱エネルギーを回収することを特徴とする。
次の本発明に係る排熱回収装置は、前記排熱回収装置において、前記熱機関の排ガスから得られる熱を蓄える蓄熱手段を備え、前記熱機関に対する駆動要求がなく、かつ前記排熱回収機関が熱エネルギーを回収するために備えるヒータの温度が前記蓄熱手段の温度よりも低くなった場合には、前記蓄熱手段から前記ヒータへ熱を供給して前記排熱回収機関を駆動することを特徴とする。
次の本発明に係る排熱回収装置は、前記排熱回収装置において、前記蓄熱手段と前記ヒータとの間にはヒートパイプが設けられ、前記ヒートパイプの放熱部は前記蓄熱手段に取り付けられることを特徴とする。
次の本発明に係る排熱回収装置は、前記排熱回収装置において、前記排熱回収機関の高温部に前記ヒートパイプの入熱部が取り付けられることを特徴とする。
次の本発明に係る排熱回収装置は、前記排熱回収装置において、前記排熱回収機関が備える高温側のシリンダに前記ヒートパイプの入熱部が取り付けられることを特徴とする。
この発明は、排熱回収機関の発生する動力と熱機関の発生する動力とを合成して同軸から取り出す構成とするにあたり、前記熱機関に対する駆動要求がない場合において、排熱回収機関が発生する余剰の動力を有効に利用できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下の説明では、排熱回収機関としてスターリングエンジンを用い、熱機関である内燃機関の排ガスから熱エネルギーを回収する場合を例とする。なお、排熱回収機関としては、スターリングエンジンの他、ブレイトンサイクルを利用した排熱回収装置等を用いることができる。また、熱機関の種類は問わない。
(実施形態1)
実施形態1は、次の点に特徴がある。すなわち、排熱回収機関の発生する動力と熱機関の発生する動力とを合成して同軸から取り出すとともに、少なくとも排熱回収機関によって駆動される補機を備え、熱機関と排熱回収機関との間、かつ熱機関と補機との間には、動力断続手段が設けられる。そして、熱機関に対する駆動要求がない場合には、前記動力断続手段によって熱機関と補機との接続を解除して、前記排熱回収機関単独で前記補機を駆動する。まず、この実施形態に係る排熱回収機関の構成を説明する。
図1は、実施形態1に係る排熱回収機関であるスターリングエンジンを示す断面図である。この実施形態に係る排熱回収機関であるスターリングエンジン100は、いわゆるα型の直列2気筒スターリングエンジンである。そして、第1シリンダである高温側シリンダ101内に収められた第1ピストンである高温側ピストン103と、第2シリンダである低温側シリンダ102内に収められた第2ピストンである低温側ピストン104とが直列に配置されている。
高温側シリンダ101と低温側シリンダ102とは、基準体である基板111に、直接、又は間接的に支持、固定されている。この実施形態に係るスターリングエンジン100においては、この基板111が、スターリングエンジン100の各構成要素の位置基準となる。このように構成することで、前記各構成要素の相対的な位置精度を確保できる。また、後述するように、この実施形態に係るスターリングエンジン100は、高温側シリンダ101と高温側ピストン103との間、及び低温側シリンダ102と低温側ピストン104との間に気体軸受GBを介在させる。
基準体である基板111に、高温側シリンダ101と低温側シリンダ102とを直接又は間接的に取り付けることにより、ピストンとシリンダとのクリアランスを精度よく保持することができるので、気体軸受GBの機能を十分に発揮させることができる。さらに、スターリングエンジン100の組み立ても容易になる。
高温側シリンダ101と低温側シリンダ102との間には、略U字形状のヒータ(加熱器)105と再生器106とクーラー107とで構成される熱交換器108が配置される。このように、ヒータ105を略U字形状にすることによって、内燃機関の排ガス通路内のような比較的狭い空間にも、ヒータ105を容易に配置することができる。また、このスターリングエンジン100のように、高温側シリンダ101と低温側シリンダ102とを直列に配置することにより、内燃機関の排気通路5のような筒状の空間にもヒータ105を比較的容易に配置することができる。
ヒータ105の一方の端部は高温側シリンダ101側に配置され、他方の端部は再生器106側に配置される。再生器106は、一方の端部がヒータ105側に配置され他方の端部はクーラー107側に配置される。クーラー107の一方の端部は再生器106側に配置され、他方の端部は低温側シリンダ102側に配置される。
また、高温側シリンダ101、低温側シリンダ102及び熱交換器108内には作動流体(この実施形態では空気)が封入されており、ヒータ105から供給される熱及びクーラー107で排出する熱によってスターリングサイクルを構成し、スターリングエンジン100を駆動する。
ここで、例えば、ヒータ105、クーラー107は、熱伝導率が高く耐熱性に優れた材料のチューブを複数束ねた構成とすることができる。また、再生器106は、多孔質の蓄熱体で構成することができる。なお、ヒータ105、クーラー107及び再生器106の構成は、この例に限られるものではなく、排熱回収対象の熱条件やスターリングエンジン100の仕様等によって、好適な構成を選択することができる。
熱交換器108は、少なくともヒータ105が排気通路5内に配置される。ヒータ105は、排気通路5を流れる排ガスExからの熱エネルギーによってヒータ105内の作動流体を加熱する。なお、排気通路5内には、熱交換器108の再生器106を配置してもよい。
この実施形態において、排ガスExは、高温側シリンダ101側から低温側シリンダ102側に向かって流れる。これによって、熱機関から排出された排ガスExは、温度低下が抑えられた状態でヒータ105に供給されるので、排ガスExの熱エネルギーを効率よく回収することができる。
上述したように、高温側ピストン103と低温側ピストン104とは、高温側シリンダ101と低温側シリンダ102内に気体軸受GBを介して支持されている。すなわち、ピストンリングを介さないで、ピストンをシリンダ内に支持する構造である。これによって、ピストンとシリンダとの摩擦を低減して、スターリングエンジン100の熱効率を向上させることができる。また、ピストンとシリンダとの摩擦を低減することにより、例えば、内燃機関の排熱回収のような低熱源、低温度差の運転条件下においても、スターリングエンジン100を運転して熱エネルギーを回収できる。
図1に示すように、スターリングエンジン100を構成する高温側シリンダ101、高温側ピストン103、コンロッド109、クランク軸110等の各構成要素は、筺体100Cに格納される。ここで、スターリングエンジン100の筺体100Cは、クランクケース114Aと、シリンダブロック114Bとを含んで構成されている。筺体100C内は、加圧手段115により加圧される。これは、高温側及び低温側シリンダ101、102、及び熱交換器108内の作動流体を加圧して、スターリングエンジン100からより多くの動力を取り出すためである。
また、この実施形態に係るスターリングエンジン100では、筺体100Cにはシール軸受116が取り付けられており、クランク軸110がシール軸受116により支持される。クランク軸110の発生する動力は、オルダムカップリングのようなフレキシブルカップリング118を介して筺体100Cの外部へ取り出される。次に、この実施形態に係る排熱回収装置の構成を説明する。
図2は、実施形態1に係る排熱回収装置の構成を示す正面図である。図3は、実施形態1に係る排熱回収装置の構成を示す平面図である。この実施形態に係る排熱回収装置10は、車両に搭載されて動力発生源となる。この実施形態に係る排熱回収装置10は、排熱回収機関であるスターリングエンジン100と、動力断続手段6と、補機2とを含んで構成される。
この実施形態に係る排熱回収装置10では、スターリングエンジン100は排熱回収対象の熱機関である内燃機関1の近傍に配置される。このとき、スターリングエンジン100のクランク軸110と内燃機関1の出力軸1sとが略平行になるようにスターリングエンジン100と内燃機関1とが配置される。これによって、スターリングエンジン100が発生した動力を、ベルトやチェーン、あるいは歯車列等を用いて内燃機関1の出力軸(熱機関出力軸)1sに伝達することができる。また、既存の内燃機関1に大きな設計変更を加えることなく、スターリングエンジン100を内燃機関1の排熱回収に用いることができる。
スターリングエンジン100のヒータ105は、内燃機関1の排気通路5内に配置される。そして、スターリングエンジン100は、ヒータ105から内燃機関1が排出した排ガスExの熱エネルギーを回収して動力を発生する。この動力は、スターリングエンジン100のクランク軸(排熱回収機関出力軸)110から取り出される。
スターリングエンジン100のクランク軸110には、スターリングエンジン用プーリ3Sが取り付けられる。また、内燃機関1の出力軸1sには、内燃機関用プーリ3Eが取り付けられる。スターリングエンジン用プーリ3Sと内燃機関用プーリ3Eとには、動力伝達手段であるベルト4が掛けられている。このような構成によって、スターリングエンジン100が発生した動力は内燃機関1の出力軸1sに伝達される。そして、スターリングエンジン100が発生した動力は、内燃機関1が発生する動力とともに内燃機関1の出力軸1sから取り出される。なお、スターリングエンジン100の動力を内燃機関1の出力軸1sに伝達する機構はこのような機構に限られず、例えばチェーンとスプロケットとを用いたり、歯車列を用いたりすることができる。
内燃機関1及びスターリングエンジン100は、例えば、乗用車やトラック等の車両に搭載されて、前記車両の動力発生源となる。そして、内燃機関1は、前記車両の走行中においては主たる動力発生源として常に動力を発生する。ここで、スターリングエンジン100は、排ガスExの温度がある程度の温度にならないと、必要最低限の動力を生み出すことができない。したがって、スターリングエンジン100は、排ガスExの温度が所定温度を超えたら内燃機関1の排ガスExから回収した熱エネルギーによって動力を発生し、内燃機関1とともに前記車両を駆動する。このように、スターリングエンジン100は、前記車両の従たる動力発生源となる。
熱機関である内燃機関1と排熱回収機関であるスターリングエンジン100との間、かつ内燃機関1と補機2との間には、動力断続手段であるクラッチ6が設けられる。この実施形態では、内燃機関1の出力軸1sに、動力断続手段であるクラッチ6が取り付けられている。これによって、内燃機関用プーリ3Eから内燃機関1の出力軸1sに入力されるスターリングエンジン100の動力を断続することができる。クラッチ6を係合すると、スターリングエンジン100のクランク軸110と内燃機関1の出力軸1sとが機械的に接続する。これによって、スターリングエンジン100が発生した動力はクラッチ6を介して内燃機関1の出力軸1sに伝達される。また、クラッチ6を開放すると、内燃機関1とスターリングエンジン100との接続が解除されるので、内燃機関用プーリ3Eから内燃機関1の出力軸1sにスターリングエンジン100の動力は伝達されない。クラッチ6の動作は、機関ECU(Electronic Control Unit)50内に備えられるクラッチ制御部30によって制御される。
この実施形態に係る排熱回収装置10では、少なくともスターリングエンジン100で補機2を駆動する。補機2は、スターリングエンジン100及び内燃機関1が搭載される車両の補機であり、例えば、前記車両の空調装置が備える圧縮機や内燃機関1の冷却水やスターリングエンジン100のクーラー107の冷却水を循環させるウォーターポンプ等である。
補機2は、補機2の入力軸(補機入力軸)2sから動力が入力されて駆動されて、補機としての機能を発揮する。入力軸2sには補機用プーリ3Aが取り付けられており、ベルト4を介してスターリングエンジン100又は内燃機関1のうち少なくとも一方によって駆動される。すなわち、クラッチ6を係合すればスターリングエンジン100及び内燃機関1によって補機2は駆動され、クラッチ6を開放すればスターリングエンジン100によって補機2が駆動される。このような構成により、内燃機関1に対する駆動要求がない場合(例えば、アイドリングストップによる内燃機関停止時)にクラッチ6を開放することで、スターリングエンジン100によって補機2を駆動することができる。
図4は、実施形態1に係る排熱回収装置の他の構成例を示す正面図である。図5は、実施形態1に係る排熱回収装置の他の構成例を示す平面図である。この排熱回収装置10aは、スターリングエンジン100のクランク軸110と、補機2の入力軸2sの一端とが連結されている。また、補機2の入力軸2sの他端には、補機/スターリングエンジン用プーリ3ASが取り付けられている。
補機/スターリングエンジン用プーリ3ASと内燃機関1の出力軸1sに取り付けられる内燃機関用プーリ3Eとには、ベルト4が掛けられる。これによって、スターリングエンジン100は補機2を駆動するとともに、補機2を駆動した残りの動力は、補機2の入力軸2sを介して内燃機関1に伝達されて、内燃機関1が発生する動力とともに取り出される。このように、スターリングエンジン100の動力を内燃機関1の動力とともに取り出すので、スターリングエンジン100の動力を一旦電気エネルギーに変換する場合と比較してエネルギーの損失を低減できる。
熱機関である内燃機関1と排熱回収機関であるスターリングエンジン100との間、かつ内燃機関1と補機2との間には、動力断続手段であるクラッチ6が設けられる。この実施形態では、内燃機関1の出力軸1sに、動力断続手段であるクラッチ6が取り付けられている。クラッチ6の動作は、機関ECU50内に備えられるクラッチ制御部30によって制御される。このような構成により、内燃機関1に対する駆動要求がない場合(例えば、アイドリングストップやエコノミー走行による内燃機関停止時)にクラッチ6を開放することで、スターリングエンジン100によって補機2を駆動することができる。
図6は、実施形態1に係る排熱回収装置を搭載した車両の走行、停止時における内燃機関の発生する動力(出力)及びスターリングエンジンの発生する動力(出力)の時間変化を示す概念図である。この実施形態に係る排熱回収装置10が搭載された車両は、スターリングエンジン100が内燃機関1の排出する排ガスから熱エネルギーを回収して動力(出力)を発生するようになると、クラッチ6が係合されて内燃機関1及びスターリングエンジン100によって駆動される。この状態において、前記車両に対する要求出力Pdは、内燃機関1が発生する動力(内燃機関出力)Peと、スターリングエンジン100が発生する動力(排熱回収機関出力)Psとの和となる。
図6に示す例において、前記車両はt1で減速を開始し、t2で停止する。そして、前記車両はt3で走行を開始して加速し、t4において一定の車速で走行する。前記車両が減速状態になると(t1〜t2)、内燃機関1の発生する動力Peは徐々に低下する。これにともなって、内燃機関1が排出する排ガスの温度も低くなる。
スターリングエンジン100は、ヒータ105や再生器106の熱容量によって、ヒータ105等に蓄えられた熱量が低下するまでは、動力を発生し続ける。したがって、内燃機関出力Peがt1〜t2の期間で低下しても、排熱回収機関出力Psは、略一定となる。そして、前記車両が停止して内燃機関出力Peが0になってからある程度の時間が経過して、排熱回収機関出力Psは低下し始める。
前記車両の停止時において、要求出力Pdは0になる。すなわち、内燃機関1に対する駆動要求はなく、またスターリングエンジン100に対する駆動要求もない。このとき、内燃機関出力Peは0になるが、スターリングエンジン100は、ヒータ105等の熱容量によって、内燃機関1が停止しても動力を発生するので、排熱回収機関出力Psが余剰となる。この実施形態では、前記車両に対する要求出力Pdが0である場合(すなわち、内燃機関1及びスターリングエンジン100に対する駆動要求がない場合)、クラッチ6を開放することによって、余剰の排熱回収機関出力Psを用いて補機2を駆動する。これによって、余剰の排熱回収機関出力Psを有効に利用することができる。
前記車両がt3で走行を開始すると内燃機関出力Peは増加し、内燃機関1が発生する排ガスの温度も上昇する。スターリングエンジン100は、排ガスの入熱は、ヒータ105を経て作動流体へ伝熱するため、入熱の変化に対する応答性が悪く、急な入熱の変化に対する出力の追従が遅い。このため、排熱回収機関出力Psは、内燃機関出力Peの増加に対して遅れて増加することになる。この場合、内燃機関1によってスターリングエンジン100が駆動されることになり、内燃機関1の発生する動力がスターリングエンジン100によって消費されてしまう。その結果、内燃機関1が発生する動力の低下を招き、要求出力Pdが得られないおそれがある。
このような場合、この実施形態ではクラッチ6を開放することで、スターリングエンジン100が内燃機関1の負荷となることを回避してもよい。そして、要求出力Pdは内燃機関1のみで発生させるようにする。これによって、内燃機関出力Peの無駄な消費を抑制できる。次に、この実施形態に係る排熱回収装置10の制御例を簡単に説明する。
図7は、実施形態1に係る排熱回収装置の運転制御の一例を示すフローチャートである。この実施形態に係る排熱回収装置10、10aの運転制御を実行するにあたっては、内燃機関1の排ガスからスターリングエンジン100が熱エネルギーを回収して、動力を発生していることが前提となる。かかる場合、機関ECU50のクラッチ制御部30は、この実施形態に係る排熱回収装置10等を搭載する車両を走行させるための要求出力Pdがあるか否かを判定する(ステップS101)。要求出力は、アクセル開度や前記車両の走行速度等に基づいて求めることができる。
要求出力Pdがある場合(ステップS101:Yes)、クラッチ制御部30はクラッチ6を係合する(ステップS102)。これによって、スターリングエンジン100が発生する動力を、内燃機関1が発生する動力とともに取り出して、前記車両を駆動する。要求出力Pdがない場合(ステップS101:No)、すなわち、内燃機関1及びスターリングエンジン100に対する駆動要求がない場合、クラッチ制御部30はクラッチ6を開放する(ステップS103)。これにより、スターリングエンジン100の発生する動力は内燃機関1へは伝達されず、スターリングエンジン100によって補機2を駆動することができる。その結果、スターリングエンジン100が発生する余剰の動力を有効に利用することができる。
(変形例)
この実施形態の変形例は、上記実施形態と同様であるが、排熱回収機関と排熱回収対象(内燃機関)との間、及び排熱回収機関と補機との間に、それぞれ動力断続手段を設ける点が異なる。他の構成は上記実施形態と同様である。
図8は、実施形態1の変形例に係る排熱回収装置の構成を説明する概念図である。この変形例に係る排熱回収装置10bでは、熱機関である内燃機関1と排熱回収機関であるスターリングエンジン100との間、かつ内燃機関1と補機2との間に、第1の動力断続手段である第1クラッチ6Eが設けられる。この変形例においては、内燃機関1の出力軸1sに、第1クラッチ6Eが設けられている。そして、内燃機関1の出力軸1sには、第1クラッチ6Eを介して内燃機関用プーリ3Eが取り付けられる。
また、この変形例に係る排熱回収装置10bは、スターリングエンジン100のクランク軸110と、補機2の入力軸2sとに、補機/スターリングエンジン用プーリ3ASが取り付けられる。そして、補機2の入力軸2sには、第2の動力断続手段である第2クラッチ6Aが設けられる。補機/スターリングエンジン用プーリ3ASと内燃機関用プーリ3Eとには、動力伝達手段であるベルト4が掛けられている。第1クラッチ6E及び第2クラッチ6Aの動作は、機関ECU50のクラッチ制御部30によって制御される。
このような構成によって、第1クラッチ6Eを係合すると、スターリングエンジン100のクランク軸110と内燃機関1の出力軸1sとが機械的に接続される。これによって、スターリングエンジン100が発生した動力は内燃機関1の出力軸1sに伝達される。そして、スターリングエンジン100が発生した動力は、内燃機関1が発生する動力とともに内燃機関1の出力軸1sから取り出される。一方、第1クラッチ6Eを開放すると、内燃機関1とスターリングエンジン100との接続が解除されるため、内燃機関用プーリ3Eから内燃機関1の出力軸1sに、スターリングエンジン100が発生する動力は伝達されない。
補機2を駆動する際には、第1クラッチ6Eを開放するとともに第2クラッチ6Aを係合すると、スターリングエンジン100単独で補機2を駆動することができる。補機2を駆動する必要がない場合には、第2クラッチ6Aを開放することができる。補機2を駆動する必要がなく、かつスターリングエンジン100の動力を内燃機関1の出力軸1sに伝達する場合には、第2クラッチ6Aを開放することによって補機2はスターリングエンジン100の負荷になることはない。その結果、スターリングエンジン100が発生する動力を無駄なく内燃機関1の出力軸1sに伝達して、内燃機関1が発生する動力とともに取り出すことができる。次に、この変形例に係る排熱回収装置10bの制御例を簡単に説明する。
図9は、実施形態1の変形例に係る排熱回収装置の運転制御の一例を説明するフローチャートである。この変形例に係る排熱回収装置10bの運転制御を実行するにあたっては、内燃機関1の排ガスからスターリングエンジン100が熱エネルギーを回収して、動力を発生していることが前提となる。かかる場合、機関ECU50のクラッチ制御部30は、この実施形態に係る排熱回収装置10bを搭載する車両を走行させるための要求出力Pdがあるか否かを判定する(ステップS201)。要求出力は、アクセル開度や前記車両の走行速度等に基づいて求めることができる。
要求出力Pdがある場合(ステップS201:Yes)、クラッチ制御部30は、補機の駆動要求があるか否かを判定する(ステップS202)。補機2の駆動要求がない場合(ステップS202:No)、クラッチ制御部30は、第1クラッチ6Eを係合するとともに第2クラッチ6Aを開放する(ステップS203)。このときには、第2クラッチ6Aが開放されているので、補機2はスターリングエンジン100の負荷になることはない。その結果、スターリングエンジン100が発生する動力は、補機/スターリングエンジン用プーリ3AS、ベルト4及び内燃機関用プーリ3Eを介して無駄なく内燃機関1の出力軸1sに伝達されて、内燃機関1が発生する動力とともに取り出される。
要求出力Pdがあり(ステップS201:Yes)、かつ補機2の駆動要求がある場合(ステップS202:Yes)、クラッチ制御部30は、第1クラッチ6Eを係合するとともに第2クラッチ6Aを係合する(ステップS204)。これによって、補機2が駆動され、かつスターリングエンジン100の発生する動力は内燃機関1の発生する動力とともに取り出される。
要求出力Pdがない場合(ステップS201:No)、すなわち、内燃機関1及びスターリングエンジン100に対する駆動要求がない場合、クラッチ制御部30は、少なくとも第1クラッチ6Eを開放する(ステップS205)。これによって、仮に補機2の駆動要求がある場合には、内燃機関1と独立してスターリングエンジン100のみで補機2を駆動することができる。
以上、この実施形態及びその変形例では、排熱回収機関の発生する動力と熱機関の発生する動力とを合成して同軸から取り出すとともに、少なくとも排熱回収機関によって駆動される補機を備え、熱機関と排熱回収機関との間、かつ熱機関と補機との間には、動力断続手段が設けられる。そして、熱機関に対する駆動要求がない場合には、前記動力断続手段によって熱機関と補機との接続を解除して、前記排熱回収機関単独で前記補機を駆動する。これによって、熱機関に対する駆動要求がない場合には、熱機関と排熱回収機関とを切り離して、排熱回収機関のみで補機を駆動することができるので、熱機関に対する駆動要求がない場合においても、排熱回収機関が発生する余剰の動力を有効に利用できる。なお、この実施形態及びその変形例で開示した構成と同様の構成を備えるものは、この実施形態及びその変形例と同様の作用、効果を奏する。また、この実施形態及びその変形例で開示した構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。
(実施形態2)
実施形態2は、実施形態1及びその変形例と略同様であるが、排熱回収機関の高温部に排ガスの熱を蓄熱する蓄熱手段を取り付け、排熱回収対象である熱機関の運転停止後には蓄熱手段へ蓄えられた熱を用いて排熱回収機関を駆動する点が異なる。他の構成は実施形態1と同様である。
図10は、実施形態2に係る排熱回収機関であるスターリングエンジンを示す断面図である。図11は、実施形態2に係る排熱回収装置の構成を示す正面図である。図12は、実施形態2に係る排熱回収装置の構成を示す平面図である。図10に示すように、この実施形態に係る排熱回収装置10cが備えるスターリングエンジン(排熱回収機関)100bは、高温部に蓄熱手段である蓄熱材120が設けられる。
蓄熱材120は、内燃機関1が排出する排ガスExの熱を蓄えるものであり、例えば鉄やアルミニウムのような金属材料やセメント等を用いることができる。蓄熱材120は、断熱材122で囲まれており、蓄熱材120に蓄熱された熱の放出が抑制される。蓄熱材120に排ガスExの熱を伝えて蓄えさせるため、この実施形態では伝熱手段としてヒートパイプ121を用いる。そして、ヒートパイプ121の内部に封入された差動液の蒸発、凝縮を利用して、排ガスExの熱を蓄熱材120へ伝える。このように、ヒートパイプ120を用いることにより、蓄熱材120と熱源とが離れている場合にも、熱源から蓄熱材120へ熱を移動させることができる。
ヒートパイプ121の入熱部121iはスターリングエンジン100bの高温部分に取り付けることが好ましい。このようにすれば、ヒートパイプ121の入熱部121iを排気通路5内に設ける必要はないので、排気通路5の圧力損失増加を抑制できる。なお、排気通路5に分岐通路を設け、この分岐通路内にヒートパイプ121の入熱部121iを設けて排ガスExの熱を蓄えるようにしてもよい。
ここで、スターリングエンジン100bの高温部分とは、再生器106の温度以上の温度となる部分をいい、再生器106も含まれる。この実施形態では、高温側シリンダ101のフランジ部119にヒートパイプ121の入熱部121iが取り付けられる。また、ヒートパイプ121の放熱部121oは蓄熱材120に取り付けられる。これによって、スターリングエンジン100bの高温部分を介して排ガスExの熱が蓄熱材120に蓄えられる。
このように、高温側シリンダ101のフランジ部119を利用すれば、比較的容易にヒートパイプ121の入熱部121iをスターリングエンジン100bの高温部に取り付けることができる。ここで、高温側シリンダ101のフランジ部119とは、高温側シリンダ101と一体に形成されるとともに、高温側シリンダ101とヒータ105との接続側に張り出して、基板111と係合する部分をいう。
内燃機関1に対する要求出力が0になったり、アイドリングストップが行われたりすることによって内燃機関1が停止して、スターリングエンジン100bのヒータ105へ排ガスExが供給されなくなると、ヒータ105に蓄えられた熱によってスターリングエンジン100bが駆動される。このとき、ECU50が備えるクラッチ制御部30によってクラッチ6が開放されて、スターリングエンジン100によって補機2が駆動される。
ヒータ105に蓄えられた熱がスターリングエンジン100bの駆動に消費されると、ヒータ105の温度が低下する。ヒータ105の温度が蓄熱材120の温度よりも低くなると、ヒートパイプ121の金属部分による熱伝導で、蓄熱材120の熱がヒータ105に伝わる。これによって、蓄熱材120に蓄えられた熱を用いてスターリングエンジン100bが運転される。スターリングエンジン100bを駆動できなくなるまで蓄熱材120に蓄えられた熱が消費されると、スターリングエンジン100bは停止する。このように、この実施形態に係る排熱回収装置10cでは、蓄熱材120に内燃機関1の排ガスExのもつ熱エネルギーを蓄えるので、内燃機関1の排ガスExの熱エネルギーをより有効に活用することができる。
なお、ヒートパイプ121の入熱部121iを蓄熱材120に取り付け、ヒートパイプ121の放熱部120oをスターリングエンジン100の高温部分(例えば高温側シリンダ101のフランジ部119)に取り付けてもよい。そして、ヒートパイプ121の内部に封入された差動液の蒸発、凝縮を利用して、蓄熱材120からヒータ105へ熱を伝えてもよい。なお、この場合には、ヒートパイプ121の金属部分による熱伝導を用いて、排ガスExの熱を蓄熱材120に伝える。
以上、この実施形態では、排熱回収機関の高温部に排ガスの熱を蓄熱する蓄熱手段を取り付け、排熱回収対象である熱機関の運転停止後には蓄熱手段へ蓄えられた熱を用いて排熱回収機関を駆動する。これによって、熱機関の排出する排ガスの熱エネルギーをより有効に活用することができる。なお、この実施形態で開示した構成と同様の構成を備えるものは、この実施形態と同様の作用、効果を奏する。
以上のように、本発明に係る排熱回収装置は、排熱回収機関の発生する動力と熱機関の発生する動力とを合成して同軸から取り出す構成に対して有用であり、特に、熱機関に対する駆動要求がない場合において、排熱回収機関が発生する余剰の動力を有効に利用することに適している。
実施形態1に係る排熱回収機関であるスターリングエンジンを示す断面図である。 実施形態1に係る排熱回収装置の構成を示す正面図である。 実施形態1に係る排熱回収装置の構成を示す平面図である。 実施形態1に係る排熱回収装置の他の構成例を示す正面図である。 実施形態1に係る排熱回収装置の他の構成例を示す平面図である。 実施形態1に係る排熱回収装置を搭載した車両の走行、停止時における内燃機関の発生する動力(出力)及びスターリングエンジンの発生する動力(出力)の時間変化を示す概念図である。 実施形態1に係る排熱回収装置の運転制御の一例を示すフローチャートである。 実施形態1の変形例に係る排熱回収装置の構成を説明する概念図である。 実施形態1の変形例に係る排熱回収装置の運転制御の一例を説明するフローチャートである。 実施形態2に係る排熱回収機関であるスターリングエンジンを示す断面図である。 実施形態2に係る排熱回収装置の構成を示す正面図である。 実施形態2に係る排熱回収装置の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 内燃機関
1s 出力軸
2 補機
2s 入力軸
3A 補機用プーリ
3AS 補機/スターリングエンジン用プーリ
3E 内燃機関用プーリ
3S スターリングエンジン用プーリ
4 ベルト
5 排気通路
6 クラッチ
6E 第1クラッチ
6A 第2クラッチ
10、10a、10b、10c 排熱回収機関
30 クラッチ制御部
50 機関ECU
100、100b スターリングエンジン
101 高温側シリンダ
102 低温側シリンダ
103 高温側ピストン
104 低温側ピストン
105 ヒータ
106 再生器
107 クーラー
108 熱交換器
110 クランク軸
120 蓄熱材
121 ヒートパイプ
122 断熱材

Claims (6)

  1. 排熱から熱エネルギーを回収して動力を発生し、発生した動力は熱機関が発生する動力とともに合成されて取り出される排熱回収機関と、
    少なくとも前記排熱回収機関によって駆動される補機と、
    前記熱機関と前記排熱回収機関との間、かつ前記熱機関と前記補機との間に設けられて、前記熱機関に対する駆動要求がない場合には前記熱機関と前記排熱回収機関との接続を解除する第1の動力断続手段と、
    前記排熱回収機関と前記補機との間に設けられて、前記補機を駆動する必要がなく、かつ前記排熱回収機関の動力を前記熱機関に伝達する場合には、前記排熱回収機関と前記補機との接続を開放する第2の動力断続手段と、
    を含むことを特徴とする排熱回収装置。
  2. 前記排熱回収機関は、前記熱機関が排出する排ガスから熱エネルギーを回収することを特徴とする請求項1に記載の排熱回収装置。
  3. 前記熱機関の排ガスから得られる熱を蓄える蓄熱手段を備え、
    前記熱機関に対する駆動要求がなく、かつ前記排熱回収機関が熱エネルギーを回収するために備えるヒータの温度が前記蓄熱手段の温度よりも低くなった場合には、前記蓄熱手段から前記ヒータへ熱を供給して前記排熱回収機関を駆動することを特徴とする請求項2に記載の排熱回収装置。
  4. 前記蓄熱手段と前記ヒータとの間にはヒートパイプが設けられ、前記ヒートパイプの放熱部は前記蓄熱手段に取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の排熱回収装置。
  5. 前記排熱回収機関の高温部に前記ヒートパイプの入熱部が取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の排熱回収装置。
  6. 前記排熱回収機関が備える高温側のシリンダに前記ヒートパイプの入熱部が取り付けられることを特徴とする請求項5に記載の排熱回収装置。
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