JP4705889B2 - エンジンの駆動伝達機構 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの駆動伝達機構の技術、特にシリンダブロックの側方に取り付けるギヤケースに内装されるアイドルギヤとアイドル軸の構造の技術に関する。
従来、エンジンの動力を伝えるギヤケース104内には、図9に示すように、クランク軸110上に固定されるクランクギヤ111、アイドル軸112上に回転自在に支持されるアイドルギヤ113、燃料噴射ポンプのカム軸114により駆動される燃料噴射ポンプ用ギヤ115、カム軸116上に固定されるカムギヤ117、及び油圧ポンプ駆動軸118上に固定される油圧ポンプギヤ119等が収納されている。そして、クランクギヤ111とアイドルギヤ113が噛合され、該アイドルギヤ113に燃料噴射ポンプ用ギヤ115及びカムギヤ117が噛合され、該カムギヤ117に油圧ポンプギヤ119が噛合されて、クランク軸110から燃料噴射ポンプや弁腕や油圧ポンプ等を駆動できるように構成している。前記アイドルギヤ113を回転自在に支持するアイドル軸112は、シリンダブロックに2〜3本のボルトで締結されており、該アイドル軸112の軸心に潤滑油路が穿設され、該潤滑油路から半径方向に潤滑油路を穿設して、アイドルギヤ113の回転部及び歯部を潤滑する構成としていた。
特開2003−90201号公報
しかし、既存のエンジンのマイナーチェンジ等のためにギヤトレインを見直して燃料噴射ポンプや油圧ポンプ等の配置を変更した場合、アイドル軸の取付位置も変更される場合がある。このとき、アイドル軸の配置はシリンダブロックのギヤケース面内に制限され、もし、シリンダブロック面外にアイドル軸を配置したい場合は、シリンダブロックを変更して面を広げるか、若しくはギヤケースにアイドル軸を締結することとなるが、前者の場合はシリンダブロックの既存機種との兼用性が失われ、コストアップとなる可能性があり、後者の場合はギヤの駆動力がアイドル軸を介してギヤケースに伝わるため、ギヤケースを変形させてしまい、ギヤの挙動が不安定となり歯打ち音が増大し、最悪の場合歯が欠けることが有る。また、ギヤケースが変形することでシリンダブロックとのシールが不十分となり油漏れが発生することがある。また、ギヤケースは低強度のアルミ製であることが多く、変形によってギヤケースが破壊する恐れがある。本発明は、斯かる課題に鑑み、アイドルギヤを支持する際に、ギヤケースを破損することなく、安定して支持することが可能となるエンジンの駆動伝達機構を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、シリンダブロック(2)にギヤケース(4)を取り付け、該ギヤケース(4)に収容するアイドルギヤ(13)をアイドル軸(12)で回転自在に支持し、該アイドル軸(12)をギヤケース(4)に取り付ける構造において、前記アイドル軸(12)を、前記シリンダブロック(2)の外形部近傍に配置し、該アイドル軸(12)は、該シリンダブロック(2)の外形線を跨ぎ、該シリンダブロック(2)の外形線とアイドル軸(12)が正面視で重複するように配置し、該アイドル軸(12)を締結する複数のボルト(28)のうち、一部のボルト(28)はシリンダブロック(2)側のギヤケース(4)を介して、シリンダブロック(2)に締結し、他のボルト(28)は、シリンダブロック(2)ではなく、該シリンダブロック(2)側のギヤケース(4)に締結したものである。
請求項2においては、請求項1記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記ギヤケース(4)のシリンダブロック(2)との合わせ面に潤滑油溝(40)を形成し、該潤滑油溝(40)の一端をシリンダブロック(2)に設けた潤滑油通路(22)と連通し、他端をアイドル軸(12)の軸心部に形成した潤滑油路(31)と連通したものである。
請求項3においては、請求項1記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記ギヤケース(4)と、アイドル軸(12)およびアイドルギヤ(13)との間に、スラストメタル(32)を介装したものである。
請求項4においては、請求項3記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記スラストメタル(32)の複数箇所に凹もしくは凸部(55)を設け、これに対応する凸もしくは凹部(54)を、前記ギヤケース(4)に設けたものである。
請求項5においては、請求項4に記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記スラストメタル(32)にアイドル軸(12)の一部を挿通する挿通孔(51)を設け、該挿通孔(51)に対してスラストメタル(32)を非対称な形状にしたものである。
請求項6においては、請求項4に記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記スラストメタル(32)にアイドル軸(12)の一部を挿通する挿通孔(51)を設け、該挿通孔(51)に対してスラストメタルを対称な形状にしたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、シリンダブロック(2)にギヤケース(4)を取り付け、該ギヤケース(4)に収容するアイドルギヤ(13)をアイドル軸(12)で回転自在に支持し、該アイドル軸(12)をギヤケース(4)に取り付ける構造において、前記アイドル軸(12)を、前記シリンダブロック(2)の外形部近傍に配置し、該アイドル軸(12)は、該シリンダブロック(2)の外形線を跨ぎ、該シリンダブロック(2)の外形線とアイドル軸(12)が正面視で重複するように配置し、該アイドル軸(12)を締結する複数のボルト(28)のうち、一部のボルト(28)はシリンダブロック(2)側のギヤケース(4)を介して、シリンダブロック(2)に締結し、他のボルト(28)は、シリンダブロック(2)ではなく、該シリンダブロック(2)側のギヤケース(4)に締結したので、アイドル軸の取り付け可能な範囲が広がり、ギヤケースにおけるギヤのレイアウトの自由度を高めることができる。また、アイドル軸をギヤケースだけでなく、シリンダブロックにも取り付けるので、アイドル軸の支持構造の剛性を高めることができる。
請求項2においては、請求項1記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記ギヤケース(4)のシリンダブロック(2)との合わせ面に潤滑油溝(40)を形成し、該潤滑油溝(40)の一端をシリンダブロック(2)に設けた潤滑油通路(22)と連通し、他端をアイドル軸(12)の軸心部に形成した潤滑油路(31)と連通したので、アイドル軸への潤滑油経路を構成する際の制限が殆どなくなり、ギヤケースにおけるギヤのレイアウトの自由度を高めることができる。また、潤滑油経路を部品点数を増加させることなく構成できるので、コストの上昇を抑制でき、また組み立て性を維持できる。
請求項3においては、請求項1記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記ギヤケース(4)と、アイドル軸(12)およびアイドルギヤ(13)との間に、スラストメタル(32)を介装したので、ギヤとギヤケースとが摺接して摩耗するのを防止して、アイドル軸の支持構造の耐久性を向上できる。また、ギヤケースにその材質に関係なくアイドル軸を支持することが可能となり、コストの上昇を抑制することができる。
請求項4においては、請求項3記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記スラストメタル(32)の複数箇所に凹もしくは凸部(55)を設け、これに対応する凸もしくは凹部(54)を、前記ギヤケース(4)に設けたので、組み立て時にボルト止め等をしなくても、スラストメタルを正確に取り付けることができ、スラストメタルの取り付けによる組み立て工数の増加を最小限に抑えることができる。
請求項5においては、請求項4に記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記スラストメタル(32)にアイドル軸(12)の一部を挿通する挿通孔(51)を設け、該挿通孔(51)に対してスラストメタル(32)を非対称な形状にしたので、組み立て時にスラストメタルの向きを容易に判別して取り付けることができる。また、軸孔の位置が対称でない場合に、組み立て間違いを防止できる。
請求項6においては、請求項4に記載のエンジンの駆動伝達機構において、前記スラストメタル(32)にアイドル軸(12)の一部を挿通する挿通孔(51)を設け、該挿通孔(51)に対してスラストメタルを対称な形状にしたので、組み立て時にスラストメタルの向きを考慮することなく、容易に取り付けることができる。組み立て工数が減少してコスト低減化が図れる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係るエンジンの全体的な構成を示した側面一部断面図、図2はアイドル軸とアイドルギヤの一部断面図、図3はアイドル軸とアイドルギヤの一部断面図である。図4はアイドル軸とアイドルギヤとスラストメタルの一部断面図、図5はギヤケースとシリンダブロックの配置を示す背面図、図6はスラストメタルの斜視図、図7はスラストメタルの斜視図、図8はスラストメタルとギヤケースの配置を示した斜視図、図9は従来のギヤ配置を示すギヤケースの正面図である。
まず、エンジン1の概略構成について図1を用いて説明する。エンジン1のシリンダブロック2の上端部にはシリンダヘッド3が取り付けられている。
シリンダブロック2の一側面には、クランク軸60からの駆動力をカム軸や燃料噴射ポンプ等へ伝達するためのギヤや各ギヤと噛合することで動力を伝達するアイドルギヤ13等が内装されたギヤケース4が連結されており、該ギヤケース4の外側面にはギヤケースカバー5が連結されている。該ギヤケース4とギヤケースカバー5とで構成されるギヤケース部には、図示せぬ潤滑油ポンプが収納されている。
また、シリンダブロック2の下方にはオイルパン7が設けられており、該オイルパン7内には潤滑油が貯溜されている。オイルパン7はシリンダブロック2下面に連結されている。前記シリンダブロック2には、潤滑油通路22(図3)が形成され、クランク軸60の回動により潤滑油ポンプを駆動することにより、オイルパン7内へ突出した潤滑油吸入管23から潤滑油を吸入し、潤滑油通路22から各ギヤや弁腕等に吐出して潤滑するように構成している。また、前記クランク軸60には冷却ファン24に動力を伝達するための冷却ファン駆動プーリ25が貫設されており、ベルト26によって冷却ファン入力プーリ27に動力が伝達される構成となっている。
次に、前記アイドルギヤ13の配置について説明する。図2に示すように、シリンダブロック2にクランク軸60が横架して支持され、該クランク軸60上にクランクギヤ61が固設されている。該クランク軸60側方にポンプ軸62がクランク軸60と平行に支持され、該ポンプ軸62上にポンプギヤ63が固設され、該ポンプギヤ63と前記クランクギヤ61が噛合されて、クラッチ軸60の回動により燃料噴射ポンプを駆動可能としている。また、前記クランク軸60上方にクランク軸60と平行に第一アイドル軸64が支持され、該第一アイドル軸64上に第一アイドルギヤ65が回転自在に支持されている。該第一アイドルギヤ65にカムギヤ66が噛合され、該カムギヤ66を固設したカム軸67を駆動可能としている。該カムギヤ66より潤滑ポンプ用ギヤに動力を伝えて潤滑油ポンプを駆動可能としている。
更に、前記第一アイドルギヤ65には第二アイドルギヤ(以下アイドルギヤ)13と噛合され、該アイドルギヤ13は第二アイドル軸(以下アイドル軸)12に回転自在に支持され、該アイドル軸12は後述する本発明の取付構造によりギヤケース4に支持されている。該ギヤケース4の上左端部は斜め上方にシリンダブロック2より突出して延設され、この突出部分4aの裏側に補機またはポンプ、本実施例では発電機68が固設されている。該発電機68はシリンダブロック2の左側上下中途部に形成される凹部の空間に位置するように配設される。該発電機68の入力軸69がギヤケース4内に突出され、該入力軸69上に発電機用ギヤ70が固設され、該発電機用ギヤ70は前記アイドルギヤ13と噛合されている。こうして、クランク軸60からクランクギヤ61、第一アイドルギヤ65、アイドルギヤ13、発電機用ギヤ70を介して発電機68が作動されて発電するようにしている。但し、本実施例では前記突出部分4aに発電機68を配置しているが、限定するものではなく、配置構成によって発電機68の代わりに他の補機や油圧ポンプや燃料噴射ポンプやフィードポンプ、冷却用ウォーターポンプ等を配置する構成であっても構わない。そして、前記第一アイドル軸64上の第一アイドルギヤ65と発電機用ギヤ70とは間隔が広いため、直接噛合させることは困難であり、両者の略中間位置にあたるシリンダブロック2の外形部近傍にアイドル軸12を配置する構成としている。こうして、第一アイドルギヤ65からアイドルギヤ13を介して発電機用ギヤ70に動力を伝えるようにしている。
該アイドルギヤ13を回転自在に支持するアイドル軸12が、シリンダブロック2の外形線を跨ぐように、つまり、シリンダブロック2の外形線とアイドル軸12が正面視で重複ように配置される場合、複数のボルト全てがアイドル軸12を貫通してシリンダブロックに固定できないことがある。この場合、アイドル軸12の支持剛性が低下して、歯打ち音が増大したり、シールが不十分となり油漏れが発生したりすることがある。そこで、本発明では図2、図3に示すように、前記アイドル軸12を固定するために締結するボルト28のうち一乃至二本はギヤケース4を貫通してシリンダブロック2に締結し、残りの一乃至二本はギヤケース4に締結する。
即ち、アイドル軸12は円柱状に構成されて、先端(ギヤケースへの固定側)に同一軸心上に小径の円柱状の凸部12aが形成され、該凸部12aの周囲に等間隔でボルト孔12bが複数(本実施例では3箇所)軸心と平行に貫通開口されている。一方、ギヤケース4のアイドル軸12の取付位置に前記凸部12aの大きさに合わせた円形の凹部(または円形の孔)4bが形成され、組立時に凸部12aを挿入することにより、容易に位置決めができるようにしている。該凹部4bの周囲に前記ボルト孔12bの位置に合わせてボルト孔4cとボルト穴4dが設けられ、ボルト孔4cはギヤケース4を貫通して、シリンダブロック2に形成したボルト穴と一致させてボルト28により螺装固定できるようにしている。ボルト穴4dはシリンダブロック2よりも外側に位置する部分に設けられ、該ボルト穴4dが位置するギヤケース4の裏側には凸状の裏ボス4eが形成され、ボルト28の締結長を確保している。このように、締結するボルト28のうち一部はギヤケース4に裏ボス4eにより剛性を高めながら固定し、残りのボルトは剛性の高いシリンダブロック2に締結することにより、より強固に固定することが可能としている。
また、図3、図5に示すようにギヤケース4とアイドルギヤ13の間に、スラストメタル32を介装することも可能である。前記アイドルギヤ13とギヤケース4が直接接触した状態では、摩耗してアルミなど剛性の低い材料で形成されることが多いギヤケース4が変形することがある。そこで、スラストメタル32を装着することにより、ギヤケース4とアイドルギヤ13との接触を無くし、摩擦抵抗を減少するとともに変形を防ぐ。この場合、スラストメタル32にもボルト孔52が前記ボルト孔12bの位置に合わせて開口されている。
また、前記潤滑油通路22はアイドル軸12とアイドルギヤ13との間にまで延設されて、両者の間の接触面に潤滑油を送油するようにしている。即ち、図4、図5に示すように、アイドル軸12の前記凸部12aの外側端面から軸心方向と平行に油路31が中途部まで穿設され、一方、アイドル軸12の中途部の外周から前記油路31に向かって油路が穿設されて連通されている。また、シリンダブロック2に形成した前記潤滑油通路22の端部とアイドル軸12に設けた油路31を連通するために、両者間の最短距離をつなぐ方向にギヤケース4の裏面に溝40と、前記油路31の延長上に縦孔40bが形成されている。こうして、シリンダブロック2の潤滑油通路22からアイドル軸12の油路31まで潤滑油が導かれるのである。そして、前記溝40はシリンダブロック2の合わせ面により蓋されており、該溝40が油路として形成される。
前記スラストメタル32は鉄などの剛性の高い材質によって形成された薄い板状の部材で構成され、図5、図6に示すように、その略中央付近にはアイドル軸12の凸部12aが貫通するための軸孔51が穿設されており、該軸孔51の周囲には前記ボルト28が貫通するボルト孔52が複数箇所穿設され、前記軸孔付近でアイドル軸12の油路31とギヤケース4の縦溝40bに対応する位置に油孔53が穿設されている。図5に示すように、前記油孔は前記アイドル軸12の油路31とギヤケース4の溝40を連通させる。前記スラストメタル32はボルト止めするのではなく、図8に示すように、ギヤケース4の表面側(ギヤを収納する内側)に突出した突起54により位置決めできるようにしている。即ち、突起54は略円筒形状に形成して二箇所以上設け、スラストメタル32に設けた固定用孔55をこの突起に嵌め込んで位置を合わせる構造とする。このように構成することにより、ボルト止めの必要が無く、簡単に組み付けることが可能となる。なお、前記固定用孔は単に凹部に形成してもよく、また、スラストメタルに凸部を設け、ギヤケースに凹部を設ける構成とすることもできる。
また、前述のアイドル軸12を固定するためのボルト穴がスラストメタル32に配置されるが、スラストメタル32の向きや裏表が一致しない時は、その向きに合わせる必要があり、図6に示すように、スラストメタル32を非対称形状とすることにより、組み立て時にスラストメタル32の向きを間違えずに容易に判別できるようにしている。
一方、図7に示すように裏表が同じ構成で、180°回転しても組み付け可能である場合は、逆に対称形状とすることにより、組み立て時にスラストメタル32の方向を考慮する必要が無く容易に組み付けることができる。
以上から、シリンダブロック2にギヤケース4を取り付け、該ギヤケース4に収容するアイドルギヤ13をアイドル軸12で回転自在に支持し、該アイドル軸12をギヤケース4に取り付ける構造において、前記アイドル軸12を、シリンダブロック2の外形部近傍に配置し、該アイドル軸12を少なくとも1本のボルトによりギヤケース4介してシリンダブロック2に締結固定するとともに、少なくとも1本のボルト28によりアイドル軸12をギヤケース4に締結固定した。このように構成することにより、アイドル軸の取り付け可能な範囲が広がり、ギヤケースにおけるギヤのレイアウトの自由度を高めることができる。また、アイドル軸をギヤケースだけでなく、シリンダブロックにも取り付けるので、アイドル軸の支持構造の剛性を高めることができる。
また、前記ギヤケース4のシリンダブロック2との合わせ面に潤滑油溝40を形成し、該潤滑油溝40の一端をシリンダブロックに設けた潤滑油孔22と連通し、他端をアイドル軸12の軸心部に形成した潤滑油孔31と連通した。このように構成することにより、アイドル軸への潤滑油経路を構成する際の制限が殆どなくなり、ギヤケースにおけるギヤのレイアウトの自由度を高めることができる。また、潤滑油経路を部品点数を増加させることなく構成できるので、コストの上昇を抑制でき、また組み立て性を維持できる。また、前記ギヤケース4と、アイドル軸12およびアイドルギヤ13との間に、スラストメタル32を介装した。このように構成することにより、ギヤとギヤケースとが摺接して摩耗するのを防止して、アイドル軸の支持構造の耐久性を向上できる。また、ギヤケースにその材質に関係なくアイドル軸を支持することが可能となり、コストの上昇を抑制することができる。
また、前記スラストメタル32の複数箇所に凹もしくは凸部55を設け、これに対応する凸もしくは凹部54をギヤケース4に設けた。このように構成することにより、組み立て時にボルト止め等をしなくても、スラストメタルを正確に取り付けることができ、スラストメタルの取り付けによる組み立て工数の増加を最小限に抑えることができる。
また、前記スラストメタル32にアイドル軸12の一部を挿通する挿通孔51を設け、該挿通孔51に対してスラストメタル32を非対称な形状にした。このように構成することにより、組み立て時にスラストメタルの向きを容易に判別して取り付けることができる。また、軸孔の位置が対称でない場合に、組み立て間違いを防止できる。また、前記スラストメタル32にアイドル軸12の一部を挿通する挿通孔51を設け、該挿通孔51に対してスラストメタルを対称な形状にした。このように構成することにより、組み立て時にスラストメタルの向きを考慮することなく、容易に取り付けることができる。組み立て工数が減少してコスト低減化が図れる。
本発明の一実施例に係るエンジンの全体的な構成を示した側面一部断面図。 ギヤケースとシリンダブロックの配置を示す背面図。 アイドル軸とアイドルギヤとスラストメタルの一部断面図。 アイドル軸とアイドルギヤの一部断面図。 アイドル軸とアイドルギヤとスラストメタルの一部断面図。 スラストメタルの斜視図。 スラストメタルの斜視図。 スラストメタルとギヤケースの配置を示した斜視図。 従来のギヤ配置を示すギヤケースの正面図。
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ギヤケース
10 クランク軸
12 アイドル軸
13 アイドルギヤ
22 潤滑油通路
32 スラストメタル
40 溝
51 挿通
53 油孔
54 突起
55 固定孔

Claims (6)

  1. シリンダブロック(2)にギヤケース(4)を取り付け、該ギヤケース(4)に収容するアイドルギヤ(13)をアイドル軸(12)で回転自在に支持し、該アイドル軸(12)をギヤケース(4)に取り付ける構造において、前記アイドル軸(12)を、前記シリンダブロック(2)の外形部近傍に配置し、該アイドル軸(12)は、該シリンダブロック(2)の外形線を跨ぎ、該シリンダブロック(2)の外形線とアイドル軸(12)が正面視で重複するように配置し、該アイドル軸(12)を締結する複数のボルト(28)のうち、一部のボルト(28)はシリンダブロック(2)側のギヤケース(4)を介して、シリンダブロック(2)に締結し、他のボルト(28)は、シリンダブロック(2)ではなく、該シリンダブロック(2)側のギヤケース(4)に締結したことを特徴とするエンジンの駆動伝達機構。
  2. 前記ギヤケース(4)のシリンダブロック(2)との合わせ面に潤滑油溝(40)を形成し、該潤滑油溝(40)の一端をシリンダブロック(2)に設けた潤滑油通路(22)と連通し、他端をアイドル軸(12)の軸心部に形成した潤滑油路(31)と連通したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの駆動伝達機構。
  3. 前記ギヤケース(4)と、アイドル軸(12)およびアイドルギヤ(13)との間に、スラストメタル(32)を介装したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの駆動伝達機構。
  4. 前記スラストメタル(32)の複数箇所に凹もしくは凸部(55)を設け、これに対応する凸もしくは凹部(54)を、前記ギヤケース(4)に設けたことを特徴とする請求項3に記載のエンジンの駆動伝達機構。
  5. 前記スラストメタル(32)にアイドル軸(12)の一部を挿通する挿通孔(51)を設け、該挿通孔(51)に対してスラストメタル(32)を非対称な形状にしたことを特徴とする請求項4に記載のエンジンの駆動伝達機構。
  6. 前記スラストメタル(32)にアイドル軸(12)の一部を挿通する挿通孔(51)を設け、該挿通孔(51)に対してスラストメタルを対称な形状にしたことを特徴とする請求項4に記載のエンジンの駆動伝達機構。
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