JP4705807B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関し、特に、ケーブル同士の接続、ケーブルと電子機器との接続等に利用されるコネクタに関する。
ケーブル同士の接続、ケーブルと電子機器との接続等に利用されるコネクタには種々のタイプのものがあり、例えば、電子機器側に接続されるレセプタクルと、ケーブル側に接続されるとともに、レセプタクルと相互に着脱自在なプラグとを備えたコネクタが知られている。
この場合、レセプタクルは、ステンレス等の金属からなる略筒状のシェルと、シェルの内部に固定される絶縁材からなるインシュレータと、インシュレータに支持される導電性材からなるピンコンタクトと、シェル内に挿入されてピンコンタクトに半田付けにより接続されるリード線とから構成されている。
また、プラグは、ステンレス等の金属からなる略筒状のシェルと、シェルの内部に固定される絶縁材からなるインシュレータと、インシュレータに支持される導電性材からなるソケットコンタクトと、シェル内に挿入されてソケットコンタクトに半田付けにより接続されるリード線とから構成されている。
そして、レセプタクルにプラグを接続して、レセプタクルのピンコンタクトとプラグのソケットコンタクトとを互いに接合させることにより、レセプタクルのリード線とプラグのリード線とが両コンタクトを介して電気的に接続され、レセプラクル側の電子機器とプラグ側のケーブルとが電気的に接続される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−106945号公報
ところで、上記のような構成のコネクタにあっては、一般に、シェル内にエポキシ樹脂系の接着剤を充填し固化させることによりリード線をシェルに固定し、リード線がコンタクトから脱落するのを防止している。しかし、温度の変化によってシェル及び接着剤が膨張、収縮した場合に、シェルと接着剤との膨張収縮率(熱膨張係数)が異なるため、接着剤のシェルとの接触部に亀裂や割れが生じ、この亀裂や割れによって防滴性能が大幅に低下し、水分の浸入によって絶縁不良を起こす虞がある。さらに、振動や衝撃等を受けるような環境下で使用した場合等に、インシュレータ等の構成部品とシェルとの間に次第にガタが生じてしまい、このガタによりインシュレータ等の構成部品に亀裂や割れ等が生じる虞があり、レセプタクルとプラグとの接続状態が不安定になってしまう。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、温度の変化を受けても、防滴性能が低下するようなことがなく、初期の防滴性能を長期的に維持することができるとともに、振動や衝撃等を受ける環境下で使用しても、インシュレータ等の構成品に亀裂や割れ等が生じる虞がなく、レセプタクルとプラグとの安定した接続状態を長期的に得ることができるコネクタを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、略筒状をなすシェルと、該シェルの内部に固定されるインシュレータと、該インシュレータに支持されるコンタクトと、前記シェル内に挿入されて前記コンタクトに接続されるリード線と、前記シェル内の前記複数のリード線が挿入される側の部分に充填されて、前記インシュレータを前記シェルの内部に固定された状態に保持するとともに、前記複数のリード線を前記シェルに固定する接着剤とを備えたコネクタであって、前記シェルの内部に、少なくとも前記リード線の前記コンタクトとの接続部を含む前記リード線の周囲を囲むように、固化した状態の前記接着剤の硬度よりも低い硬度の材料からなる少なくとも一つの筒状の緩衝材を設け、該緩衝材を前記接着剤の内部に埋設し、又は前記接着剤と前記シェルの内面との間に設けたことを特徴とする。
本発明のコネクタによれば、固化した状態の接着剤の硬度よりも低い硬度の材料からなる緩衝材を、少なくともリード線のコンタクトとの接続部を含むリード線の周囲を囲むように、接着剤の内部に埋設し、又は接着剤とシェルの内面との間に設けたことにより、温度の変化によってシェル及び接着剤が膨張、収縮した場合に、シェル及び接着剤の膨張、収縮率が異なっても、緩衝材により、接着剤の膨張、収縮を緩衝させることができるので、接着剤に亀裂や割れが生じるのを防止できる。従って、接着剤のシェルとの接続部等に亀裂や割れが生じるのを防止でき、防滴性能を維持できるとともに、接着剤により、インシュレータをシェルの内部に固定された状態に保持し続けることができる。
また、本発明において、前記緩衝材には、内外面間を貫通する少なくとも一つの貫通孔が設けられ、該貫通孔内に前記接着剤の一部が回り込んでいることとしてもよい
本発明のコネクタによれば、貫通孔内に回り込んだ接着剤によって緩衝材を接着剤の所定の位置に保持することができるので、緩衝材による緩衝機能が確実に得られることになる。
以上、説明したように、本発明のコネクタによれば、温度の変化によってシェル及び接着剤が膨張、収縮した場合に、シェル及び接着剤の膨張、収縮率が異なったとしても、緩衝材によって接着剤の膨張、収縮を緩衝させることができるので、接着剤に亀裂や割れが生じるのを防止できる。
従って、接着剤のシェルとの接触部等に亀裂や割れが生じるのを防止できるので、初期の防滴性能を維持できる。また、振動や衝撃等を受ける環境下で使用しても、接着剤により、インシュレータをシェルの内部に固定された状態に保持し続けることができるので、インシュレータとシェルとの間にガタが生じるようなことはなく、インシュレータ等の構成部品に亀裂や割れが生じるのを防止でき、初期の接続状態を維持することができる。
さらに、緩衝材に、内外面間を貫通する少なくとも一つの貫通孔を設け、この貫通孔内に接着剤の一部を回り込ませたことにより、貫通孔内に回り込ませた接着剤によって緩衝材を接着剤の所定の位置に保持することができ、緩衝材による緩衝機能が確実に得られ、接着剤に亀裂や割れ等が生じるのを確実に防止できる。
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4には、本発明によるコネクタの第1の実施の形態が示されていて、図1は全体の縦断面図、図2は図1の緩衝材の平面図、図3は図2の側面図、図4は図2のA−A線断面図である。
すなわち、本実施の形態に示すコネクタ1は、ケーブル同士の接続、ケーブルと電子機器との接続等に適用可能なレセプタクル1であって、シェル2と、シェル2の内側に固定されるインシュレータ30と、インシュレータ30に支持されるピンコンタクト31と、シェル2内に挿入されてピンコンタクト31に接続されるリード線32と、シェル2内に充填されてリード線32をシェル2に固定する接着剤40と、接着剤40内に埋設される緩衝材35とを備えている。
シェル2は、ステンレス等の金属からなる略筒状の第1シェル3と、第1シェル3に連結されるステンレス等の金属からなる略筒状の第2シェル15とから構成され、この第1シェル3及び第2シェル15の内側にインシュレータ30及びピンコンタクト31が設けられる。
第1シェル3の外周面は、一端から他端(図中、左端から右端)にかけて、小径部4、小径部4よりも大径の中径部5、中径部5よりも大径の大径部7、大径部7よりも小径のテーパ部8の4段に形成され、中径部5には所定の雄ねじ部6が螺設され、テーパ部8は大径部7側から順次小径となるテーパ面9に形成されている。
第1シェル3の内周面は、一端から他端(図中、左端から右端)にかけて、小径部10、小径部10よりも大径の中径部12、中径部12よりも大径の大径部13の3段に形成され、小径部10は所定の雌ねじ部11に形成され、小径部10の一端部(図中、左端部)は所定の角度で面取りされている。
第2シェル15の外周面は、一端から他端(図中、左端から右端)にかけて、大径部16、大径部16よりも小径の小径部17の2段に形成され、大径部16と小径部17との間は小径部16よりも一段低い段部19に形成され、小径部には所定の雄ねじ部18が螺設され、大径部16の他端部は所定の角度で面取りされている。
第2シェル15の大径部16の小径部17側の端面には、第2シェル15の軸線を中心としてOリング用溝20が環状に設けられ、このOリング用溝20内にOリング21が嵌合され、このOリング21によってレセプタクル1を電子機器等に取り付けた場合に、電子機器等とレセプタクル1との間がシールされる。
第2シェル15の内周面は、一端から他端(図中、左端から右端)にかけて、大径部22、大径部22よりも小径の中径部24、中径部24よりも小径の小径部25の3段に形成され、小径部25の左半部は中径部24にかけて順次大径となるテーパ面26に形成され、大径部22には第2シェル15の軸線を中心としてOリング用溝23が環状に設けられ、このOリング用溝23内にOリング21が嵌合されている。
第2シェル15の小径部25のテーパ面26は、第1シェル3のテーパ部8のテーパ面9と合致するテーパ角度に形成されるとともに、第2シェル15の中径部24の内径は第1シェル3の大径部7の外径と合致する寸法に形成されている。
第2シェル15の内周側に図中左方から第1シェル3を挿入し、第1シェル3のテーパ部8のテーパ面9を第2シェル15の小径部25のテーパ面26に嵌合させ、第1シェル3の大径部7の外周面を第2シェル15の中径部24の内周面に嵌合させることにより、第1シェル3と第2シェル15とが相互に連結され、略筒状のシェル2が構成される。
インシュレータ30は、合成樹脂等の絶縁材からなる円柱状をなすものであって、このインシュレータ30によってコンタクト31である複数のピンコンタクト31が支持される。インシュレータ30は、第1シェル3の内周側の大径部13に嵌合され、後述する接着剤40によってその状態に保持される。
各ピンコンタクト31は導電性材からなる棒状をなすものであって、両端部がインシュレータ30の両端面からそれぞれ所定の長さ突出するように、インシュレータ30に支持されている。
各ピンコンタクト31の他端部(図中、右端部)には、第2シェル15の他端部(図中、右端部)内周側に挿入されるリード線32の先端部が半田付けによりそれぞれ接合され、これにより各リード線32と各ピンコンタクト31とが電気的に接続される。
インシュレータ30と各ピンコンタクト31とは、インシュレータ30を成形する際に一体に成形してもよいし、インシュレータ30を成形する際にピンコンタクト挿通用孔(図示せず)を設け、このピンコンタクト挿通用孔内にピンコンタクト31を接着剤により固定するようにしてもよい。
緩衝材35は、図2〜図4に示すように、筒状をなすものであって、長手方向の中間部に内外周面間を貫通する貫通孔36が軸線を中心として対向して設けられている。緩衝材35は、後述する接着剤40の固化状態の硬度よりも硬度が低い材料から形成される。緩衝材35を構成する材料としては、PPS樹脂(ポニフェニレンサルファイド樹脂)が挙げられる。但し、これに限定することなく、同様の特性を有するものであればよい。
緩衝材35は、外径が第2シェル15の小径部25の内径よりも小径に、かつ第2シェル15の小径部25の長さと略同一長さに形成され、ピンコンタクト31に接続されるリード線32を囲むように、第2シェル15の小径部25の内周側に設けられる。この場合、緩衝材35は、軸線が第2シェル15の軸線と一致し、長手方向の一端がインシュレータ30の一端面に接触し、長手方向の他端が第2シェル15の他端面とほぼ面一となるように、第2シェル15の小径部25の内周側に設けられる。
第2シェル15の小径部25とインシュレータ30の他端面とによって囲まれる部分には、所定の接着剤40が充填され、この接着剤40によってリード線32が第2シェル15に固定されるとともに、インシュレータ30が所定の位置に固定され、かつ緩衝材35が接着剤40内に埋設された状態に保持される。この場合、接着剤40は、緩衝材35の各貫通孔36内にも回り込んで、緩衝材35の内外面に位置する接着剤40が貫通孔36内に位置する接着剤40を介して互いに連結された状態となっている。
接着剤40は、エポキシ系の接着剤であって、固化状態の硬度が緩衝材35の硬度よりも高くなる特性を有するものを使用する。接着剤40としては、例えば、2液性エポキシ系接着剤が有効である。但し、これに限定することなく、同様の特性を有するものであればよい。
そして、上記のように構成した本実施の形態によるレセプタクル1を、第2シェル15の雄ねじ部18を電子機器等の取付け部の雌ねじ部(図示せず)に螺着させることにより、レセプタクル1が電子機器等に取り付けられる。
上記のように構成した本実施の形態のレセプタクル1にあっては、接着剤40の内部に、固化状態の接着剤40の硬度よりも硬度が低い(柔らかい)緩衝材35が埋設されているので、温度の変化によってシェル2及び接着剤40が膨張、収縮変形した場合、シェル2と接着剤40との膨張、収縮率(熱膨張率)が異なっても、接着剤30の膨張、収縮変形を緩衝材35で緩衝させることができる。従って、接着剤40のシェル2との接触部等に亀裂や割れが生じることはなく、防滴性能を維持し続けることができる。
なお、前記の説明においては、緩衝材35を接着剤40の内部に埋設したが、緩衝材35の外径をシェル2(第2シェル15)の内径に合致させて、緩衝材35の外周面がシェル2(第2シェル15)の内周面に密着するように設けてもよい。また、前記の説明においては、一つの緩衝材35を接着剤40の内部に埋設させたが、二つ以上の緩衝材35を接着剤40の内部に埋設させてもよい。
さらに、前記の説明においては、インシュレータ30を第1シェル3の内周側に嵌合させたが、インシュレータ30を第1シェル3の内径よりも小径に形成して、インシュレータ30の外周面と第1シェル3の内周面との間にも接着剤40を回り込ませ、その接着剤40の内部に前述した緩衝材35と同様の構成のものを埋設してもよい。そして、このような構成を採用することにより、温度の変化によって接着剤40が膨張、収縮変形しても、インシュレータ30に亀裂や割れが生じるようなことはなく、レセプタクル1とプラグとの良好な接続状態を長期的に維持することができる。
図5〜図8には、本発明によるコネクタの第2の実施の形態が示されていて、図5は全体の縦断面図、図6は図5の緩衝材の平面図、図7は図6の断面図、図8は図6のB−B線断面図である。
すなわち、本実施の形態に示すコネクタ41は、ケーブル同士の接続、ケーブルと電子機器との接続等に適用可能なプラグ41であって、シェル42と、シェル42の内側に固定されるインシュレータ70と、インシュレータ70に支持されるコンタクト75であるソケットコンタクト75と、シェル42内に挿入されてソケットコンタクト75に接続されるリード線77と、シェル42内に充填されてリード線77をシェル42に固定する接着剤40と、シェル42と接着剤40との間に設けられる緩衝材80とを備えている。
シェル42は、ステンレス等の金属からなる略筒状の第1シェル43と、第1シェル43に連結されるステンレス等の金属からなる略筒状の第2シェル55とから構成され、この第1シェル43及び第2シェル55の内側にインシュレータ70及びソケットコンタクト75が設けられる。
第1シェル43の外周面は、一端から他端(図中、左端から右端)にかけて、小径部44、小径部44よりも大径の大径部45、大径部45よりも小径の中径部46の4段に形成されている。
第1シェル43の内周面は、一端から他端(図中、左端から右端)にかけて、小径部47、小径部47よりも大径の大径部49、大径部49よりも小径の中径部50の3段に形成され、小径部47には所定の雌ねじ部48が螺設され、中径部50の他端部(図中、右端部)には環状のワッシャ用溝51が設けられ、このワッシャ用溝51内に後述する第2シェル55の第1シェル43からの脱落を防止するためのワッシャ52が嵌合される。
第2シェル55の外周面は、一端から他端(図中、左端から右端)にかけて、小径部56、小径部56よりも大径の大径部57、大径部57よりも小径の中径部59の2段に形成され、中径部59の大径部57に隣接する部分は中径部59よりも一段低い段部60に形成され、大径部57には環状のOリング用溝58が設けられ、このOリング用溝58内に環状のOリング21が嵌合され、このOリング21によって第1シェル43の内周面と第2シェル55の外周面との間がシールされる。
第2シェル55の内周面は、一端から他端(図中、左端から右端)にかけて、中径部61、中径部61よりも小径の小径部62、中径部61よりも大径の大径部63の3段に形成され、大径部63の他端部には所定の雌ねじ部64が螺設されている。
第2シェル55は、一端部(図中、左端部)を第1シェル43の他端部(図中、右端部)に挿入し、第1シェル43のワッシャ用溝51内にワッシャ52を嵌合させて、その側面を第2シェル55の大径部57の他端面に係止させることにより第1シェル43に連結され、第1シェル43と第2シェル55とによる略筒状のシェル42が構成される。
インシュレータ70は、合成樹脂等の絶縁材からなる円柱状をなすものであって、このインシュレータ70によってコンタクト75である複数のソケットコンタクト75が支持される。インシュレータ70は、外周面が小径部71と小径部71よりも大径の大径部72の2段に形成され、大径部72が第2シェル55の内周面の小径部62に嵌合され、後述する接着剤40によってその状態に保持される。
各ソケットコンタクト75は導電性材からなる筒状をなすものであって、一端(図中、左端)がインシュレータ70の一端面(図中、左端面)に開口し、他端部(図中、右端部)がインシュレータ70の他端面(図中、右端面)から所定の長さ突出するように、インシュレータ70に支持されている。
各ソケットコンタクト75の他端部(図中、右端部)には、第2シェル55の他端部(図中、右端部)内周側に挿入されるリード線77の先端部が半田付けによりそれぞれ接合され、これにより各リード線77と各ソケットコンタクト75とが電気的に接続される。
インシュレータ70と各ソケットコンタクト75とは、インシュレータ70を成形する際に一体に成形してもよいし、インシュレータ70を成形する際にソケットコンタクト挿通用孔を設け、このソケットコンタクト挿通用孔内にソケットコンタクト75を接着剤40により固定するようにしてもよい。
緩衝材80は、図6〜図8に示すように、筒状をなすものであって、長手方向の中間部に内外周面間を貫通する貫通孔81が設けられている。緩衝材80は、後述する接着剤40の固化状態の硬度よりも硬度が低い材料から形成される。緩衝材80を構成する材料としては、前記第1の実施の形態に示すものと同様の材料が挙げられる。
緩衝材80は、外径が第2シェル55の大径部63の内径と合致する寸法に形成されるとともに、大径部63の雌ねじ部64を除いた部分の長さと略同一長さに形成され、ソケットコンタクト75に接続されるリード線77を囲むように、第2シェル55の大径部63の内周側に設けられる。この場合、緩衝材80は、長手方向の一端(図中、左端)が第2シェル55の小径部62の他端面(図中、右端面)に接触するように、第2シェル55の大径部63の内周側に設けられる。緩衝材80の長手方向の他端面(図中、右端面)には、第2シェル55の大径部63の雌ねじ部64に螺着される略筒状の締付けナット85の先端面が当接し、この締付けナット85と第2シェル55の小径部62との間で緩衝材80が保持される。
締付けナット85の内周側には、多心のケーブル76が挿通されて緩衝材80の内側の部分に引き出され、ケーブル76の各リード線77の先端が各ソケットコンタクト75に半田付けによって接合される。
インシュレータ70の他端面と緩衝材80の内周面とケーブル76とによって囲まれる部分には、前記第1の実施の形態に示すものと同様の構成の接着剤40が充填され、この接着剤40によってリード線77が第2シェル55に固定されるとともに、インシュレータ70が所定の位置に固定される。この場合、接着剤40は、緩衝材80の貫通孔81内にも回り込むとともに、緩衝材80の貫通孔81に対応する第2シェル55の段部60に設けられている貫通孔65内にも回り込み、緩衝材80を第2シェル55の内周側の所定の位置に固定している。
そして、上記のように構成した本実施の形態によるプラグ41を、例えば、図9に示すように、前記第1実施の形態のレセプタクル1の雄ねじ部6とプラグ41の雌ねじ部48とを相互に螺合させて両者を相互に接続することにより、レセプタクル1が接続される電子機器等とケーブル76とが電気的に接続される。
上記のように構成した本実施の形態のプラグ41にあっては、シェル42(第2シェル55)の内周側に第1実施の形態と同一構成の緩衝材80を設け、緩衝材80の内周側に第1実施の形態と同一構成の接着剤40を充填しているので、温度の変化によってシェル42及び接着剤40が膨張、収縮変形した場合、シェル42と接着剤40との膨張、収縮率(熱膨張率)が異なっても、接着剤40の膨張、収縮変形を緩衝材80で緩衝させることができることになる。従って、接着剤40のシェル42との接触部等に亀裂や割れが生じることはなく、防滴性能を維持し続けることができる。
なお、前記の説明においては、緩衝材80を第2シェル55の内周側に設けたが、第1の実施の形態に示すものと同様に、接着剤40の内部に緩衝材80を埋設させてもよい。
さらに、前記の説明においては、インシュレータ70を第2シェル55の内周側に嵌合させたが、インシュレータ70を第2シェル55の内径よりも小径に形成して、インシュレータ70の外周面と第2シェル55の内周面との間にも接着剤40を回り込ませ、その接着剤40と第2シェル55との間に前述した緩衝材80と同様の構成のものを設けてもよい。そして、このような構成を採用することにより、温度の変化によって接着剤40が膨張、収縮変形しても、インシュレータ70に亀裂や割れが生じるようなことはなく、レセプラクル1とプラグ41との良好な接続状態を長期的に維持することができる。
なお、前記各実施の形態においては、本発明によるコネクタをレセプタクル及びプラグに適用したが、その他の各種のコネクタに本発明を適用してもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。
本発明によるコネクタの第1の実施の形態の全体を示した縦断面図である。 図1の緩衝材の平面図である。 図2の側面図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明によるコネクタの第2の実施の形態の全体を示した縦断面図である。 図5の緩衝材の平面図である。 図6の断面図である。 図6のB−B線断面図である。 図1に示すレセプタクルと図5に示すプラグとの接続状態を示した半断面図である。
符号の説明
1 コネクタ(レセプタクル)
2、42 シェル
3、43 第1シェル
4、10、17、25、44、47、56、62、71 小径部
5、12、24、46、50、59、61中径部
6、18 雄ねじ部
7、13、16、22、45、49、57、63、72 大径部
8 テーパ部
9、26 テーパ面
11、48、64雌ねじ部
15、55 第2シェル
19 段部
20、23 Oリング用溝
21 Oリング
30、70 インシュレータ
31 コンタクト(ピンコンタクト)
32、77 リード線
35、80 緩衝材
36、65、81 貫通孔
40 接着剤
41 コネクタ(プラグ)
51 ワッシャ用溝
52 ワッシャ
58 Oリング用溝
60 段部
75 コンタクト(ソケットコンタクト)
76 ケーブル
85 締付けナット

Claims (2)

  1. 略筒状をなすシェルと、該シェルの内部に固定されるインシュレータと、該インシュレータに支持されるコンタクトと、前記シェル内に挿入されて前記コンタクトに接続されるリード線と、前記シェル内の前記複数のリード線が挿入される側の部分に充填されて、前記インシュレータを前記シェルの内部に固定された状態に保持するとともに、前記複数のリード線を前記シェルに固定する接着剤とを備えたコネクタであって、
    前記シェルの内部に、少なくとも前記リード線の前記コンタクトとの接続部を含む前記リード線の周囲を囲むように、固化した状態の前記接着剤の硬度よりも低い硬度の材料からなる少なくとも一つの筒状の緩衝材を設け、該緩衝材を前記接着剤の内部に埋設し、又は前記接着剤と前記シェルの内面との間に設けたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記緩衝材には、内外面間を貫通する少なくとも一つの貫通孔が設けられ、該貫通孔内に前記接着剤の一部が回り込んでいることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
JP2005142778A 2005-05-16 2005-05-16 コネクタ Active JP4705807B2 (ja)

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