JP4704765B2 - 開口時の液飛びが防止されたプラスチックキャップ - Google Patents
開口時の液飛びが防止されたプラスチックキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4704765B2 JP4704765B2 JP2005034387A JP2005034387A JP4704765B2 JP 4704765 B2 JP4704765 B2 JP 4704765B2 JP 2005034387 A JP2005034387 A JP 2005034387A JP 2005034387 A JP2005034387 A JP 2005034387A JP 4704765 B2 JP4704765 B2 JP 4704765B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weakening line
- cap
- opening
- container
- plastic cap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
このようなプラスチックキャップとしては従来より種々のものが提案されており、例えば、中蓋と該中蓋にヒンジ連結乃至螺子結合された上蓋とから成り、該中蓋は、弱化線で区画された容器内容物排出用開口を形成し得る破断領域を有する頂面と、該頂面の周縁部から下方に垂下している筒状側壁とから形成されており、該筒状側壁の内面には、容器口部壁と嵌合する係止突条が周状に形成されている容器蓋が提案されている(特許文献1)。
一方、可撓性容器、特に薄肉化されたプラスチックボトル等において高温充填等によって容器内が減圧の状態で密封された場合に、弱化ラインの破断を開始すると容器内の減圧が解放され、可撓性容器は急激にその形状を復元するために変形する。この際生じる振動に伴って内容液が共振して液面に波打ちが生じる一方、このタイプのキャップは上述した通り、開口が容易に形成され、内容液の波打ちが生じる際には開口がほとんど形成され、しかも開口は水平方向に形成されるため、波打った内容液が開口から容易に飛び出してしまい、手や衣服等を汚してしまうという問題があった。
また本発明によれば、上記プラスチックキャップを可撓性容器に適用してなるキャップ付容器が提供される。
また少なくとも2段の段差を有する階段状に形成されているので、弱化ラインの破断を容易に行うこともでき、開封性にも優れている。
また本発明においては、傾斜が少なくとも2段の階段状に形成されているため、弱化ラインの破断操作を確実に中断できると共に、弱化ラインの破断操作が一旦中断されても、容易に破断操作を再開することが可能であり、弱化ラインの破断に要する力が増加することがなく、容易に開口形成を行うことが可能となる。
また、弱化ラインを破断するための把持部の引裂き方向の根元に溝が形成されていることが特に好ましく、これにより把持部を引き上げ始める際に引裂き方向への弱化ラインの破断より先に、把持部の根元(溝部分)を軸として引裂き方向に把持部が撓み、把持部の引裂き方向の反対側の根元付近の弱化ラインのみを破断することが可能になり、弱化ラインの破断操作のごく初期に内圧を解放し得る小さな空気孔を形成できるので、特に高温充填等により容器内が減圧状態になっている可撓性容器に好適に使用できる。
全体を1で表す本発明のプラスチックキャップは、概略的に言って容器口部50に嵌合固定されるキャップ本体2及びキャップ本体2の頂板部を覆う上蓋30から成っている。またこの具体例においては、上蓋30はキャップ本体2とヒンジ40により一体的に成形されている。
更に図に示すキャップにおいては、キャップ本体スカート部4のヒンジ部40側半周を外側から覆う環状側壁11が形成されており、この環状側壁11の下端とスカート部4の下端が連続し、また環状側壁11の上端で上蓋30がヒンジ連結して一体的に成形されていると共に、スカート部及び環状側壁のヒンジ部に対応した位置に一対の弱化部が形成され、環状側壁で外側からタガ締めして打栓時の弱化部の破断を防止する一方、内容物使用後にはキャップを容易にキャップ本体から取外すことが可能になっている。
またスカート部4の内面側下部には容器口部50に設けられた係合用突起52と係合してキャップ本体を容器口部に固定するための環状突起13が形成されている。
上蓋30は、頂板部31及びスカート部32から成り、頂板部内面には、注出用ノズル5と密着して開口形成後にキャップ内が内容液で汚れることを防止するための密封用リング33が形成されている。またスカート部32の内面には上蓋30をキャップ本体2の係合部10に固定するための係合部34がやはりスカート部の全周にわたって形成されている。またヒンジ40と相対するスカート部の下端には、開蓋に際して指を掛けるための突出部35が形成されている。
図に示した具体例においては、階段状傾斜部14は、把持部8の基部8aが形成された第一の水平面16、第一の水平面16の引裂き方向端部16aから引裂き方向(図3中、キャップ本体頂板部に記載された矢印の方向)に向かってキャップ軸方向に上昇する第一の段差面17、第一の段差面17の上端17aから引裂き方向に延びる第二の水平面18、第二の水平面18の引裂き方向端部18aから引裂き方向に向かってキャップ軸方向に上昇する第二の段差面19が形成されている。
更にプルリング8bを引裂き方向に引っ張ると、第一の水平面16から第二の水平面18に形成された弱化ライン6が破断されるが、第二の水平面18の引裂き方向端部18aを軸に開口予定部が撓むため、第二の水平面18の引裂き方向端部18aで開封操作が一旦停止される(図5)。この際形成された開口のほとんどの部分が破断された開口予定部で上方を覆われているため、内容液が波打っているような状態でも容器外へ飛び出すことが有効に防止されている。
更にプルリング8bを引裂き方向に引っ張ると、第二の水平面18及び水平部15に形成された弱化ラインが破断されて、開口予定部を区画する全ての弱化ラインが破断されることにより開口を完全に形成することができる。
また段差面はキャップ軸方向(垂直方向)に形成されていてもよいが、弱化ラインの破断しやすさの点からは、引裂き方向に傾斜していることが好ましく、第一の段差面の傾斜角度(キャップ軸方向と段差面が為す角度)を第二の段差面の傾斜角度よりも小さくすることが望ましい。これにより、弱化ラインの破断操作の初期の段階で空気孔の形成を確実にし、空気孔が形成された後は破断操作を容易にすることが可能となるからである。
また図に示した具体例では、溝状凹部9が第一の水平面の引裂き方向端部16aとほぼ同じ位置に形成されていたが、勿論これに限定されるものではなく、把持部の基部の大きさによって変更することができる。
例えば、上述した具体例においては、上蓋がキャップ本体にヒンジ連結されたヒンジキャップを例に説明したが、上蓋がキャップ本体とは一体になっていないタイプのキャップでも勿論よい。
更に弱化ラインは前述した具体例では容器内側から形成されていたが、勿論容器外側から形成されていても勿論よい。
キャップの成形は、射出成形等により成形することができる。弱化ラインは後加工により形成することもできるが、キャップ成形と同時に成形することが生産性の点から望ましい。
6 弱化ライン、7 開口予定部、8 把持部、9 溝状凹部、10 係合部、
11 環状側壁、12 インナーリング、13 環状突起、14 階段状傾斜部、
15 水平部、16 第一の水平面、17 第一の段差面、18 第二の水平面、
19 第二の段差面、30 上蓋、40 ヒンジ、50 容器口部。
Claims (3)
- 頂板部及びスカート部から成る容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に開閉可能に装着される上蓋とから成り、該キャップ本体頂板部には、内容物注出用筒及び該注出用筒よりも内側に弱化ラインにより区画される開口予定部が形成されていると共に、弱化ラインを破断するための把持部が設けられているプラスチックキャップにおいて、
前記開口予定部には弱化ラインの破断開始位置から弱化ラインの引裂き方向に向かって上昇する少なくとも2段の段差を有する階段状傾斜部が形成されており、該段差により形成される段差面が引裂き方向に向かって上方に傾斜していると共に、該弱化ラインは階段状傾斜部を上方に延びていることを特徴とするプラスチックキャップ。 - 前記把持部の基部が形成された第一の水平面の引き裂き方向端部に溝が形成されている請求項1記載のプラスチックキャップ。
- 請求項1又は2記載のキャップを可撓性容器に適用してなるキャップ付容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005034387A JP4704765B2 (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 開口時の液飛びが防止されたプラスチックキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005034387A JP4704765B2 (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 開口時の液飛びが防止されたプラスチックキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006219167A JP2006219167A (ja) | 2006-08-24 |
JP4704765B2 true JP4704765B2 (ja) | 2011-06-22 |
Family
ID=36981737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005034387A Expired - Fee Related JP4704765B2 (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 開口時の液飛びが防止されたプラスチックキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4704765B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5414041B2 (ja) * | 2009-06-15 | 2014-02-12 | 日本クロージャー株式会社 | 液跳ね防止キャップ |
JP5968602B2 (ja) * | 2011-07-29 | 2016-08-10 | 株式会社吉野工業所 | ノズル付きキャップ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS544677A (en) * | 1977-06-13 | 1979-01-13 | Unitika Ltd | Plastic bottle with plug |
JPH0642655U (ja) * | 1992-11-18 | 1994-06-07 | 凸版印刷株式会社 | 液体紙容器用口栓 |
JPH11227816A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-08-24 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 耐熱容器用キャップ |
JP2000053158A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-22 | Showa Denko Plastic Products Kk | 缶様容器蓋およびそれを用いた缶様容器 |
JP2000103455A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-11 | Toppan Printing Co Ltd | 注出口具 |
-
2005
- 2005-02-10 JP JP2005034387A patent/JP4704765B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS544677A (en) * | 1977-06-13 | 1979-01-13 | Unitika Ltd | Plastic bottle with plug |
JPH0642655U (ja) * | 1992-11-18 | 1994-06-07 | 凸版印刷株式会社 | 液体紙容器用口栓 |
JPH11227816A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-08-24 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 耐熱容器用キャップ |
JP2000053158A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-22 | Showa Denko Plastic Products Kk | 缶様容器蓋およびそれを用いた缶様容器 |
JP2000103455A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-11 | Toppan Printing Co Ltd | 注出口具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006219167A (ja) | 2006-08-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4786236B2 (ja) | 分別廃棄性に優れたキャップ | |
JP5804847B2 (ja) | キャップ | |
RU2705038C2 (ru) | Укупоривающее устройство с индикацией вскрытия и индикаторный колпачок для такого устройства | |
JP4575695B2 (ja) | プルリング無しヒンジキャップ | |
JP6016300B2 (ja) | 密閉栓 | |
JP4925401B2 (ja) | 流通時の開封防止機能を備えた注出具 | |
JP4704765B2 (ja) | 開口時の液飛びが防止されたプラスチックキャップ | |
JP5362457B2 (ja) | 分別廃棄性に優れたヒンジキャップ | |
JP5202189B2 (ja) | 分別廃棄性に優れた合成樹脂製打栓キャップ | |
JP4473067B2 (ja) | 開口時の液飛びが防止されたプラスチックキャップ | |
JP4580064B2 (ja) | ヒンジ付きキャップ | |
JP6598655B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP5069426B2 (ja) | 注出具 | |
JP4727453B2 (ja) | キャップから取り除かれた開口予定部を収納可能なヒンジキャップ | |
JP4251280B2 (ja) | 分別機能を備えたプラスチックキャップ | |
JP4795104B2 (ja) | キャップ | |
JP4560349B2 (ja) | 液飛び防止性に優れたプラスチックキャップ | |
JP4500626B2 (ja) | 合成樹脂製キャップ | |
JP4575793B2 (ja) | 液飛び防止性に優れたプラスチックキャップ | |
JP5312874B2 (ja) | プラスチックキャップ | |
JP4560298B2 (ja) | タンパーエビデント性を有する上蓋を備えたヒンジキャップ | |
JP5188220B2 (ja) | 打栓性及び分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ | |
JP7266951B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP5613489B2 (ja) | 合成樹脂製キャップ | |
JP7505876B2 (ja) | ヒンジキャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071025 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100615 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100813 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110310 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4704765 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |