JP4704675B2 - X線撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明はX線撮像装置及び撮像方法に係わり、物体の内部を非破壊に検査する装置及び方法に関する。
X線を用いて試料内部を非破壊に観察する撮像装置として、試料によって生じた強度の変化をコントラストとする吸収コントラストX線撮像装置と、位相の変化をコントラストとする位相コントラストX線撮像装置がある。前者の吸収コントラストX線撮像装置は、主にX線源、試料設置機構及び検出器から構成され、X線源から出射したX線を試料設置機構により位置決めされた試料に照射し、試料を透過してきたX線を検出器で検出するもので、試料の吸収によって生じた強度の変化をコントラストとする像が得られる。測定原理及び装置の構成が比較的簡単であるため、投影による2次元観察の場合はレントゲン、Computed Tomography(CT)による3次元観察の場合はX線CTという名称で医療診断を初めてとして多くの分野で広く利用されている。
一方、後者の位相コントラストX線撮像装置としては、非特許文献1(Appl. Phys. Lett. 6,155(1965))や、特許文献1(特開平10−248833号公報)に記載されたようなものなどがある。一般にX線が試料を透過する際に生じる位相の変化は、強度の変化に比べて顕著であるため、レントゲン等の吸収コントラストX線撮像装置に比べて感度が高いという特徴がある。このため、吸収コントラストX線撮像装置では観察が難しかった酸素や炭素等の軽元素を多く含んだ生体軟部組織であっても、無造影・低被曝で内部の構造等を非破壊かつ高感度に観察することができる。
上記記載の位相コントラストX線撮像装置は、X線源、試料設置機構及び検出器に、ボンゼ・ハート型干渉計(非特許文献2(Appl. Phys. Lett. 6,155(1965))に記載されたようなもの)や、この型の干渉計を複数の結晶ブロックに分割した干渉計(非特許文献3(J. Appl. Cryst. 7, 593(1974))に記載されたようなもの)などX線用の干渉計を加えた構成となっている。ボンゼ・ハート型干渉計は、図1に示したように、等間隔で平行に配置された3枚の歯(ビームスプリッタ1、ミラー2、アナライザ3)を持ち、単結晶インゴットから一体で形成された結晶ブロックで構成される。入射X線4はビームスプリッタ1で2本のビーム5及びビーム6に分割され、ミラー2で反射され、アナライザ3上で結合されて2本の干渉ビーム7及び8を形成する。分割されたビーム5或いはビーム6の光路に試料9を設置すると、試料9によって生じたビームの位相の変化が波の重ね合わせ(干渉)により干渉ビーム7及び8の強度変化となって現れる。位相の変化を示す像(位相コントラスト像)は、この強度変化を画像検出器等で像として検出、計算により位相の変化を求めている。
また、この位相コントラスト撮像法と通常のX線CTの手法とを組み合わせて、3次元の非破壊観察を可能とした撮像装置として、特許文献2(特開平4−348262号公報)に記載されたものなどがある。ここでは、通常のX線CTと同様に試料を複数の異なる方向からX線を照射し、得られた各プロジェクション毎の位相コントラスト像から演算処理により試料の断面像を再生している。
特開平10−248833号公報
特開平4−348262号公報 Appl. Phys. Lett. 6,155(1965) Appl. Phys. Lett. 6,155(1965) J. Appl. Cryst. 7,593(1974)
X線は酸素や炭素等の軽元素に対してほぼ透明で、入射X線のほとんどが吸収されずに透過してしまう。このため、被写体の吸収によって生じる強度の変化は極めて小さく、レントゲン等の吸収コントラストX線撮像では、軽元素から主に構成される試料、例えば生体軟部組織や有機材料等を感度よく観察することは難しいという問題があった。この感度不足を補うために、造影剤の使用や露光時間の延長等を行っているが、この場合、撮像可能な箇所が限定されることや、被曝が増大しまう等の問題があった。
一方、位相コントラストX線撮像では、感度は十分であるが、試料によって生じた位相の変化αは図2に示すように0〜2πで丸め込まれた(ラップされた)値α’(α’=α−Int(α/2π)*2π)で検出されるため、特開2001−153797に記載された方法等を用いて位相アンラップと呼ばれる複雑な演算処理を行い、真の位相の変化αを復元する必要があった。また、試料の形状や内部構造が複雑で密度が空間的に急激に変化する箇所では、X線の屈折により本来の光路からずれて干渉像の鮮明度(Visibility)の低下や干渉縞の消失等を生じてしまう。この結果、正常に上記アンラップ処理ができず、正確にαを復元できないという問題もあった。この問題を回避するために、特開平7−209212号公報に記載されたような試料を液体中に沈めて試料とその周辺との密度差を小さくするという方法もあるが、この場合、形状の影響は低減できても、試料内部の急激な密度変化には対応することができなかった。
以上から、従来の吸収X線撮像の感度領域と位相コントラストX線撮像の感度領域は、図3に示すように2分されており、例えば骨や肺等のような密度変化の大きい部位と生体軟部組織等のような密度変化の小さい部位が混在するような試料に対して、いずれの方法でも感度よく観察できないことがわかる。
本発明の目的は、図3に示すように、生体軟部組織を計測対象とする位相コントラスト方式と骨や肺を計測対象とする吸収コントラスト方式の従来の2つの撮像法の中間を中心に広い感度領域を持ち、密度変化の大きい部位と小さい部位が混在した試料であっても高感度に観察できる撮像装置及び撮像方法を提供することにある。
図4に示したX線干渉計10の模式図を用いて説明する。このX線干渉計10において、入射X線ビーム14は、スプリッタ11により第1ビーム15と第2ビーム16に分割され、ミラー光学系12により光路を変更され、アナライザ13により結合されて干渉ビーム17を形成する。
第1ビーム15と第2ビーム16の強度をそれぞれI及びIとしたとき、干渉ビーム17の強度Iは式(1)で与えられる。
Figure 0004704675
ここで、rはコヒーレンス度、φは第1ビーム15と第2ビーム16の間の位相差である。コヒーレンス度rは、入射X線ビーム14の波長λ、入射X線の発散角W、アナライザ13上での第1ビーム15と第2ビーム16の光路のずれΔxの関数として、それぞれ、式(2)、式(3)で与えられる。
Figure 0004704675
Figure 0004704675
ここで、Jは第1種のベッセル関数である。
X線干渉計10の形状が理想的にできていれば、アナライザ13上における第1ビーム15と第2ビーム16の光路は完全に一致し(Δx=0)、r=1となる。一方、干渉計に形状誤差等があると第1ビーム15と第2ビーム16の光路がずれてΔx≠0となり、Δxの増大に伴いrは減少し、v=3.8317近傍でr=0、即ち干渉しなくなる。以下、計算簡略化のためΔx=0とする。
X線干渉計10の第1ビーム15の光路内に、強度の変化ΔI、位相の変化Δp、X線の伝搬方向の変化Δθを生じる試料18を設置したとすると、式(1)は式(4)となる。
Figure 0004704675
ここで、r’は伝搬方向の変化Δθに伴って変化したコヒーレンス度を表している。
試料18とアナライザ13の距離をRとしたとき、Δθによって生じるアナライザ上におけるビーム1とビーム2の位置ずれΔx’は式(5)で与えられる。
Figure 0004704675
したがって、式(2)、式(3)によりr’はΔθの関数として、式(6)と表すことができる。
Figure 0004704675
また、X線の伝搬方向の変化Δθと位相の変化Δpの空間的な微分量(Δp/Δs)の間には式(7)となる関係があるので、式(6)は式(8)となる。ここで、Δsは図5に示す試料18の紙面と平行な上下方向の空間的な位置の変化である。
Figure 0004704675
Figure 0004704675
更に0<WRΔp/Δs<1の範囲では式(8)は式(9)に示すように、1次関数で近似することができ、結局のところ、r’はΔpの空間的な微分量(Δp/Δs)に比例した量であることがわかる。
Figure 0004704675
次に、以上の数式に基づいて、図5に示した断面形状(中央部分でΔsの幅で、線形に、厚さがtからtに変化)を持ち密度が均一な試料を対象として、本発明による撮像法と従来の撮像法の感度について、比較・検討してみる。試料の複素屈折率nを式(10)としたとき、
Figure 0004704675
領域Aと領域Bをそれぞれ透過したX線の強度(IおよびI)の相対的な差ΔIは式(11)で与えられる。ここで、干渉ビーム強度Iは式(1)におけるIおよびIをIおよびIに置き換えたものである。
Figure 0004704675
一方、位相変化の差Δp(=pA−pB)は式(12)となる。
Figure 0004704675
このため、領域Aと領域Bの境界におけるΔpの空間的な微分量(Δp/Δs;Δsは境界領域の幅)は、式(13)となり、
Figure 0004704675
式(1)及び式(9)から干渉ビームの振幅A(=2r√(I))に生じる相対的な変化ΔA/Aは、IA≒IBとしたとき、式(14)となる。
Figure 0004704675
ところで、ΔAはΔpの空間的な微分量に比例するために領域の境界以外では0となり、ΔI/I及びΔpとは単純に比較することができない。そこで、境界における各信号の相対的な変化量を基準として各撮像法の感度を比較してみる。式(12)及び式(14)から位相コントラストX線撮像法と本発明による撮像法の感度の比は、式(15)となる。
Figure 0004704675
一方、式(11)及び式(14)から本発明による撮像法と吸収コントラストX線撮像法の感度の比は及び式(16)となる。
Figure 0004704675
図1に示したようなシリコン単結晶から構成されたX線干渉計を用いた撮像では、入射X線の発散角Wは結晶のブラッグ回折の幅程度(W≒10)で、試料とアナライザとの距離Rはおおよそ10cm程度となる。また、検出可能なΔsの最小値は検出器の空間分解能程度でほぼ決定され、Δs≒10−6m程度である。従って、式(15)からΔp>ΔA/Aであることがわかる。また、軽元素においてα>>βであるため、式(16)からΔA/A>ΔI/Iであることがわかる。
以上から、振幅の変化ΔA/Aをコントラストとする撮像法の感度領域は、図3で説明したように、位相コントラストX線撮像法と吸収コントラストX線撮像法の中間にあることがわかる。
また、式(1)及び式(4)から干渉ビームの振幅Aは干渉ビームの強度Iと比例関係にあり、アンラップ処理等の特別な演算処理を行うことなくIから直接Aを算出できる。このため、吸収コントラストX線撮像法の感度領域も広くカバーすることができる。更に、Δpの測定に使用しているフーリエ変換法や縞走査法では、同時にΔA/Aも測定することができる。したがって、これらのデータと本発明の干渉ビームの強度Iに着目した振幅Aとを組み合わせ・合成することにより、図3に示したすべての感度領域をカバーすることができる。
以上から、試料によって生じた干渉ビームの振幅の変化量或いは、振幅の変化量と位相の変化量を合成した量をコントラストとする撮像装置及び撮像法により上記課題は解決される。
本発明によると試料によって生じた干渉ビームの振幅の変化量、及び振幅の変化量と位相の変化量を合成した量をコントラストとする撮像装置及び撮像法により、従来の吸収及び位相コントラストX線撮像装置では測定が難しかった密度変化の大きい部位と小さい部位が混在した試料であっても高感度に観察することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。以下に示す図において、同じ機能を有する部分には同じ参照符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施例1)
図6は本発明で使用するX線撮像装置の一例の構成図である。同図に示すX線撮像装置は、X線干渉計19、X線干渉計用位置調整機構20、試料ホルダー21、試料ホルダー位置決め機構22、位相シフタ23、位相シフタ位置決め機構24、X線検出器25、制御装置26、処理部27、表示装置28から構成される。
ここではX線干渉計19として図1に示したボンゼ・ハート型干渉計を用いている。この干渉計において、入射したX線29はスプリッタ30、ミラー31、アナライザ32で順次分割・反射・結合され、第1干渉ビーム32a及び第2干渉ビーム32bを形成する。分割された一方のビームの光路に試料ホルダー位置決め機構22により位置決めされた試料ホルダー21を用いて試料を設置すると、試料によってビームの強度、位相及び伝搬方向が変化する。この結果、他方のビームとの重ね合わせ(干渉)により干渉ビーム32a及び32bの強度が変化し、以下に示す縞走査法により、試料によって生じた振幅及び位相の変化を検出することができる。尚、X線検出器25として、2次元のX線検出器を用いれば、上記の変化を2次元像として検出することができる。
実施例1において、測定は図7に示したフローに従って行う。ここでは、X線干渉計19の結晶歪み等により生じる振幅及び位相の背景分布(試料がないときの空間的な分布)を排除するために以下の手順で計測して像を求める。
(1)試料を設置する前に、縞走査法を用いて振幅(A)及び位相(Δp)の背景分布を求める(ステップ701−背景の測定)。
(2)試料ホルダー21及び試料ホルダー位置決め機構22を用いて試料を光路に設置する(ステップ702−試料の設置)。
(3)縞走査法により、背景+試料となる振幅(A)及び位相(Δp)の分布を求める(ステップ703−本測定)。
(4)前記(1)及び(3)で求めた振幅の分布像から、試料によって生じた振幅の変化ΔA(=A/A)を求める(ステップ704−ΔA像の計算)。
の処理を経てΔA像の表示(ステップ708)を行う。
図7で説明した処理が本発明の最も単純な実施例であるが、先にも述べたように、本測定で使用しているフーリエ変換法や縞走査法では、同時に位相β変化も測定することができる。したがって、これらのデータを利用して、図8に示すように、本発明の干渉ビームの強度Iに着目した振幅Aと位相の変化Δpを組み合わせ・合成することにより、実施例1を拡張した形で、図3に示したすべての感度領域をカバーする処理を行なうことができる。
図8では、図7の処理に続けて、
(5)前記(1)及び(3)で求めた位相の分布像から、試料によって生じた位相の変化Δp(=Δp1−Δp0)を求める(ステップ704’−Δp像の計算)。ここで従来のアンラップ処理も含める。
ところで、縞走査法は、位相シフタ23を位相シフタ位置決め機構24によりX線に対して回転或いは平行移動してX線の位相を変化させ、異なった位相関係にある複数の干渉像を取得する。そして、取得した複数の干渉像から振幅及び位相の変化を計算で求めるものである。等間隔に位相をシフトさせたM枚の干渉像であれば、振幅Aは式(17)で与えられる。
Figure 0004704675
ここで、Iは位相差2πm/Mのときの干渉像である。また、位相の変化Δpは式(18)で与えられる。
Figure 0004704675
但し、Argは偏角を計算することを示す。尚、位相シフタ23によって変化させる位相シフト量は不等間隔でも良いし、等間隔でも良い。また、位相シフタ23には図9に示したようなくさび形のアクリル板を用い、これを位相シフタ位置決め機構24により光路に出し入れするような構造でも良いし、図10に示した平板のアクリル板を用い、これを位相シフタ位置決め機構24により回転させる構造でも良い。これらの動作制御は制御装置26で行う。
以上により取得した振幅の変化像及び位相の変化像を用いて、図8に示したように、処理部27で
(6)振幅と位相の変化を合成した像を計算(ステップ705−(ΔA+Δp)像の計算)し、保持しておく。振幅と位相の変化の合成は、例えば各位置毎の振幅の変化ΔAと、ΔAの最大値ΔAmaxの比を用いて、合成値gを式(19)で計算する。
Figure 0004704675
上記に示したように試料の密度変化の大小により、最適な撮像方法が異なる。そこで、
(7)試料の密度変化の大きさ(像全体の振幅の位相の積算量(ΣΔA))等を計算(ステップ706−ΣΔAの計算)する。
このΣΔAの値に応じて処理部27に保持された像(振幅の変化ΔAの像、位相の変化Δpの像、振幅及び位相の変化を合成した値gの像)から、最も感度がよく、正確に撮像できている像を自動的に抽出し表示部28で表示することができる。すなわち、ステップ707でΣΔAとAとを比較し、ΣΔAが大きいときはΔAの像を表示する(ステップ708)。ステップ709でΣΔAとAとを比較し、ΣΔAが大きいときはΔpの像を表示する(ステップ710)。ΣΔAがAおよびAより小さいときは(ΔA+Δp)の像を表示する(ステップ712)。ここで、A>Aである。
もちろん、ステップ707および709の判断を省略して、ステップ704から705までの計算が終わったら、全ての像を順次表示するとともに、使用者が表示画像を指定して選択するようにしても良い。
図11A−図11Cは、ある生体試料を実施例1により撮像した画像の例を示す図である。図11Aは、図8のステップ704’で得られたΔp像である。この例は、位相コントラスト像のアンラップ処理エラーにより正確に観察できていない。図11Bは、図8のステップ704で得られたΔA像である。振幅の変化をコントラストとする本発明では、位相コントラスト像では正確に観察できていない試料に対しても、正確に観察することができる。さらに、図11Cは、図8のステップ705で得られた(ΔA+ΔB)像である。振幅の変化と位相の変化とを組み合わせることにより、骨のみならず軟部組織内の構造も1枚の像で可視化することが可能であり、より精密に内部構造を観察することができる。
以上、実施例1によれば、試料によって生じた干渉ビームの振幅の変化による像を取得することができるのはもちろん、干渉ビームの振幅の変化、位相の変化、及び振幅と位相の変化の合成値をコントラストとする像を取得することができ、密度変化の大きい部位と小さい部位が混在した試料であっても高感度に観察することができる。
(実施例2)
実施例1では、試料によって生じた干渉ビームの振幅及び位相の変化を縞走査法を用いて求めていた。この方法では、異なった位相関係にある干渉像を少なくとも3枚取得する必要がある。このため、長い測定時間が必要で、経時観察への適用は難しいという問題があった。そこで、ここでは縞走査法の代わりにフーリエ変換法を使用する実施例を示す。フーリエ変換法では、空間分解能が後述する干渉モアレ縞の間隔で主に決定されるため、縞走査法に比べて若干低下するが、1枚の干渉像から振幅及び位相の変化を求めることができるので、大幅に測定時間を短縮することができる。
フーリエ変換法を適用する装置は図6の構造が、そのまま採用できる。フーリエ変換法では、アクリルなどX線の吸収が少ない材質でできた図9に示したようなくさび状の位相シフタ23を分割されたビームの一方の光路に設置する。この結果、干渉像に位相シフタ23の傾斜方向に垂直な方向(X)に干渉モアレ縞が形成される。このとき、干渉像の強度分布は式(20)と表すことができる。
Figure 0004704675
但し、ここで、c(c,y)は式(21)で表されるものであり、
Figure 0004704675
αは干渉縞とは無関係の背景強度分布、Aは干渉縞の振幅、Δpは試料によって生じた位相の変化、fはモアレ縞のx方向の空間周波数である。また、*は複素共役を示す。式(20)を変数xについてフーリエ変換すると、x方向の空間周波数スペクトルI(x,y)は式(22)となる。
Figure 0004704675
いま、試料の構造に比べてモアレ縞の間隔が十分に狭くなるように位相シフタ23の角度を設定すると、式(22)においてαとC及びC はほぼ完全に分離されたスペクトルとなる。このとき、C或いはC 成分のみを分離し、fだけ原点方向にシフトし、逆フーリエ変換すれば干渉縞の振幅A及び位相の変化に関する情報を含んだcのみを取得することができ、cの絶対値の計算から振幅Aを、偏角の計算から位相Δpをそれぞれ求めることができる。
測定は実施例1と同様の手順(図8)で行い、背景の測定(ステップ701)及び本測定(ステップ703)に縞走査法の代わりにフーリエ変換法を用いる。測定した振幅の変化ΔA及び位相の変化Δpの像、及び振幅及び位相の変化を合成した値gの像についても、実施例1と同様に、試料の密度変化の大きさ(像全体の振幅の位相の積算量(ΣΔA))等を計算し、この値に応じて、最も感度がよく、正確に撮像できている像を選び表示部28で表示する。あるいは、全ての像を表示して選択できるようにする。
以上、実施例2によれば、試料によって生じた干渉ビームの振幅の変化、位相の変化、及び振幅と位相の変化の合成値をコントラストとする像を短時間で取得することができ、密度変化の大きい部位と小さい部位が混在した試料であっても高感度・高時間分解能で観察することができる。
(実施例3)
実施例1及び2では、試料を透過してきた像(透過像)しか測定することができなかった。ここでは、非破壊に試料内部の観察を可能な実施例を示す。図12は実施例3の構成を示すブロック図である。
装置は試料ホルダー33及び試料ホルダー回転機構34を除いて、実施例1及び2と同じである。試料は試料ホルダー33に固定され、試料ホルダー回転機構34により光軸に対して、垂直な方向で回転できるようになっている。また、試料形状のコントラストによる影響を低減するために、試料ホルダー33内を試料の密度に近い液体で満たしても良い。
実施例3において、測定は図13に示した手順により行う。
(1)図7の前半の手順と同様、ステップ1201(背景の測定)、ステップ1202(試料の設置)、ステップ1203(本測定)を行い、ステップ1204で試料によって生じた振幅の変化ΔAを求める。
(2)ステップ1205で、試料回転機構により、試料をΔrだけ回転する。
(3)ステップ1206で、試料回転が所定の回数終わったか否か判定する。
(4)試料回転が所定の回数終わっていないとき、ステップ1207で、試料を待避させ、次いで、ステップ1201(背景の測定)に移り、同じ手順で計測を繰り返す。
(5)前記(1)〜(4)を必要なステップ数n(=180°/Δr)だけ繰り返し、ステップ1206で、試料回転が所定の回数終わったと判定されたとき、計測を終了する。
そして、測定後に得られたデータに基づいて、振幅の変化ΔAをコントラストする断面像を計算で再構成する(ステップ1204(ΔA像の計算))。
実施例3についても、実施例1と同様、ステップ1203(本測定)でΔAのみならず、同時に位相の変化Δpも測定することができる。したがって、これらのデータを利用して、図8に対応して、図14に示すように、実施例3を拡張した形で、本発明の干渉ビームの強度Iに着目した振幅Aと位相の変化Δpを組み合わせ・合成することにより、振幅の変化、位相の変化Δp、および、振幅の変化と位相の変化を合成した値による画像を得る(ステップ1204’(Δp像の計算)およびステップ1204’’((ΔA+Δp)像の計算)ことができる。なお、振幅AとΔpの合成は実施例1と同様な方法で行う。
計算により得られた振幅の変化ΔA、位相の変化Δp、および、振幅の変化と位相の変化を合成した値をコントラストする断面像は、実施例1と同様に、試料の密度変化の大きさ(像全体の振幅の位相の積算量(ΣΔA))等を計算し、この値に応じて、最も感度がよく、正確に撮像できている像を選び表示部28で表示することもできるし、全ての画像を表示して、選択することもできる。
以上、実施例3によれば、試料によって生じた干渉ビームの振幅の変化、位相の変化、及び振幅と位相の変化の合成値をコントラストとする断面像を取得することができ、密度変化の大きい部位と小さい部位が混在した試料であっても、その内部構造を高感度に非破壊で観察することができる。
(実施例4)
実施例1から3で使用したX線干渉計は一体の結晶ブロックで構成されているために、干渉計の大きさが母材となる結晶インゴットの直径で制限されてしまい、観察視野を2cm以上確保することができなかった。ここでは、図15に示すように、結晶ブロックを2つに分離する干渉計を用いることにより、観察視野が2cm以上確保可能な撮像装置の例を示す。
実施例4では、観察視野を広げるために図15に示すような2枚の歯を持った第1結晶ブロック38及び第2結晶ブロック39から構成された結晶分離型X線干渉計を用いる。入射X線40は第1結晶ブロック38の第1歯41でラウエケースのX線回折により第1ビーム42と第2ビーム43に分割される。第1ビーム42は第1結晶ブロック38の第2歯44で、第2ビーム43は第2結晶ブロック39の第3歯45で回折され、第2結晶ブロック34の第4歯46上の同じ点に入射し、結合され第1干渉ビーム47a及び第2干渉ビーム47bを形成する。
この干渉計において、分割された結晶ブロック38と結晶ブロック39間のZ軸周りの相対的な回転変動は、干渉ビームの位相変動となって現れる。このため、安定した撮像を行うためには、上記回転変動を極めて精度良く制御する必要がある。回転変動Δθと干渉ビームの位相の変動Δφの関係は式(23)で与えられる。
Figure 0004704675
ここで、tは干渉計の歯の厚さ、xは結晶歯(41と44、45と46)間の間隔、dは回折格子面の間隔、θはブラッグ角である。この式から例えば、Si(220)(d=0.192nm)の回折を利用し、λ=0.07nm、L=20m、x=63mm、θ=10.5度という条件では上記条件では、Δφ=2πに対応するΔθは約2nradとなる。したがって、安定した測定を行うためには、Δθを少なくともサブnradの精度で制御する必要がある。
上記位置決め精度を実現するために、実施例4では動摩擦係数と静止摩擦係数がほぼ等しい滑り材を使用した固体滑り機構を使用し、機械的な剛性を高めたステージ群(干渉計全体のθ軸回転を担う第1θテーブル48、第2結晶39のθ軸回転を行う第2θテーブル49、第1結晶38のφ軸回転を行うチルトテーブル50から構成される)を用いて、結晶ブロック間の位置決めを行う。サブnradの位置決めが要求される第2θステージ49には、圧電素子等を用いた極めて精度の高い位置決め機構52を使用する。また、長時間にわたるΔθのドリフトを抑制するために、結晶ブロック間の回転をフィードバックループにより逐次調整する制御機構を設ける。この制御機構には、検出器51で干渉ビーム47aの強度を検出しておき、Δθのドリフト回転によって強度が変動した場合、直ちに変動をキャンセルするように位置決め機構52を介して第2θテーブル49の回転を調整するようなものを用いる。また、入射X線の強度変動等により、上記制御機構ではΔθのドリフトを十分に抑制できない場合には、検出器51に2次元検出器を採用し、干渉像そのものを検出し、像に現れているモアレ縞の位置変動をキャンセルするように第2θテーブル49の回転を調整するようなものを用いる。
試料ホルダー53及び試料ホルダー位置決め機構54には、実施例3と同様に試料を回転するための機能を持たせる。これにより、実施例3と同様の測定により非破壊に試料内部を観察することが可能となる。
測定は実施例1及び3と同様に行い、試料の密度変化の大きさ(像全体の振幅の位相の積算量(ΣΔA))等を計算し、この値に応じて処理部27に保持された像(振幅の変化ΔAの像、位相の変化Δpの像、振幅及び位相の変化を合成した値gの像)から、最も感度がよく、正確に撮像できている像を抽出し表示部28で表示する。
以上、実施例4によれば、サイズの大きな試料においても、試料によって生じた干渉ビームの振幅の変化、位相の変化、及び振幅と位相の変化の合成値をコントラストとする透過像及び断面像を取得することができ、密度変化の大きい部位と小さい部位が混在した試料であっても、高感度に観察することができる。
ボンゼ・ハート型干渉計の構成を示す図。 ラップされた位相α’とアンラップされた位相αを示す図。 従来の撮像法と本発明による撮像法の感度領域を示す図。 汎用的なX線干渉計の構成を示す模式図。 試料の断面形状を示す図。 ボンゼ・ハート型干渉計を用いたX線撮像装置の構成例を示す図。 本発明の実施例1における測定の手順を示す図。 本発明の実施例1における他の測定の手順を示す図。 くさび型の位相シフタの例を示す図。 平板型の位相シフタの例を示す図 位相コントラストによる撮像の結果例を示す図。 本発明の実施例1による振幅の変化ΔAをコントラストとする本発明の撮像の結果例を示す図。 本発明の実施例1による振幅の変化ΔAと位相の変化Δpとの合成をコントラストとする本発明の撮像の結果例を示す図。 CTの手法を利用して非破壊に断面像が取得可能なX線撮像装置の実施例3の構成例を示す図。 CTにおける本発明の実施例1における測定の手順を示す図。 CTにおける本発明の実施例1における他の測定の手順を示す図。 結晶分離型X線干渉計を用いたX線撮像装置の実施例4の構成例を示す図。
符号の説明
1…ビームスプリッタ、2…ミラー、3…アナライザ、4…入射X線、5,6…ビーム、7,8…干渉ビーム、9…試料、10…X線干渉計、11…スプリッタ、12…ミラー光学系、13…アナライザ、14…入射X線ビーム、15…第1ビーム、16…第2ビーム16、17…干渉ビーム、18…試料、19…X線干渉計、20…X線干渉計用位置調整機構、21…試料ホルダー、22…試料ホルダー位置決め機構、23…位相シフタ、24…位相シフタ位置決め機構、25…X線検出器、26…制御装置、27…処理部、28…表示装置、29…入射X線、30…スプリッタ、31…ミラー、32…アナライザ、32a…第1干渉ビーム、32b…第2干渉ビーム、33…試料ホルダー、34…試料ホルダー位置決め回転機構、38…第1結晶ブロック、39…第2結晶ブロック、40…入射X線、41…第1歯、42…第1ビーム、43…第2ビーム、44…第2歯、45…第3歯、46…第4歯、47a…第1干渉ビーム、47b…第2干渉ビーム、48…第1θテーブル、49…第2θテーブル、50…チルトテーブル、51…検出器、52…位置決め機構、53…試料ホルダー、54…試料ホルダー位置決め機構。

Claims (17)

  1. 入射X線ビームを第1及び第2X線ビームに分割する分割素子と、分割された第1及び第2X線ビームを反射する反射素子と、反射された第1及び第2X線ビームを結合する結合素子から構成されるX線干渉計と、上記第1及び第2X線ビームのうち任意のビームの光路内に試料を設置する手段と、上記第1及び第2X線ビームのうち任意のビームの光路内にビームの位相を変化させる位相シフタを設置する手段と、上記X線干渉計から出射した干渉X線ビームを検出する検出器と、上記検出器の出力に基づいて上記試料によって生じた干渉X線ビームの振幅の変化を表す像を得る処理部から構成されるX線撮像装置。
  2. 入射X線ビームを第1及び第2X線ビームに分割する分割素子と、分割された第1及び第2X線ビームを反射する反射素子と、反射された第1及び第2X線ビームを結合する結合素子から構成されるX線干渉計と、上記第1及び第2X線ビームのうち任意のビームの光路内に試料を設置する手段と、上記第1及び第2X線ビームのうち任意のビームの光路内にビームの位相を変化させる位相シフタを設置する手段と、上記X線干渉計から出射した干渉X線ビームを検出する検出器と、上記検出器の出力に基づいて上記試料によって生じた干渉X線ビームの振幅の変化量と位相の変化量を算出・合成し、上記試料の像を得る処理部から構成されるX線撮像装置。
  3. 請求項2記載のX線撮像装置において、上記処理部での干渉X線ビームの振幅の変化量と位相の変化量の合成は、振幅の変化量の大きさに基づいて算出した合成比を用いて行うことを特徴とするX線撮像装置。
  4. 請求項1記載のX線撮像装置において、上記試料が設置されたX線ビームの光路に対して上記試料を回転させ、複数の異なる方向からX線を照射して得られた複数の試料像から上記試料の断面像を再生する手段を備えていることを特徴とするX線撮像装置。
  5. 請求項2記載のX線撮像装置において、上記試料が設置されたX線ビームの光路に対して上記試料を回転させ、複数の異なる方向からX線を照射して得られた複数の試料像から上記試料の断面像を再生する手段を備えていることを特徴とするX線撮像装置。
  6. 請求項1記載のX線撮像装置において、上記X線干渉計は複数枚の結晶プレートとこれらプレートを保持する土台が一体で形成された単結晶ブロックであることを特徴とするX線撮像装置。
  7. 請求項2記載のX線撮像装置において、上記X線干渉計は複数枚の結晶プレートとこれらプレートを保持する土台が一体で形成された単結晶ブロックであることを特徴とするX線撮像装置。
  8. 請求項1記載のX線撮像装置において、上記X線干渉計は複数枚の結晶プレートとこれらプレートを保持する土台が一体で形成された単結晶ブロックの複数個の組み合わせで構成されていることを特徴とするX線撮像装置。
  9. 請求項2記載のX線撮像装置において、上記X線干渉計は複数枚の結晶プレートとこれらプレートを保持する土台が一体で形成された単結晶ブロックの複数個の組み合わせで構成されていることを特徴とするX線撮像装置。
  10. 請求項1記載のX線撮像装置において、上記位相シフタの形状がくさび型であることを特徴とするX線撮像装置
  11. 請求項2記載のX線撮像装置において、上記位相シフタの形状がくさび型であることを特徴とするX線撮像装置
  12. 入射X線ビームを相互に干渉するビーム1とビーム2に分割し、上記ビーム1の光路に試料を設置し、上記試料を透過したビーム1’とビーム2を結合し、上記結合によって形成された干渉ビームから上記試料の像を取得するX線撮像法において、
    ビーム1或いはビーム2の光路にビームの位相を変化させる位相シフタを設置する工程と、上記位相シフタを上記光路に対して相対的に移動或いは回転して位相をシフトし、異なった位相シフト量で干渉X線ビームを取得する工程と、上記工程により得られた複数の干渉X線ビームに基づいて、上記試料によって生じた上記干渉X線ビームの振幅の変化量及び位相の変化量を求める工程からなり、上記試料によって生じた上記干渉X線ビームの振幅の変化量を用いて上記試料の像を形成することを特徴とするX線撮像方法。
  13. 入射X線ビームを相互に干渉するビーム1とビーム2に分割し、上記ビーム1の光路に試料を設置し、上記試料を透過したビーム1’とビーム2を結合し、上記結合によって形成された干渉ビームから上記試料の像を取得するX線撮像法において、
    ビーム1或いはビーム2の光路にくさび型の位相シフタを設置する工程と、干渉X線ビームを取得する工程と、上記干渉X線ビームをフーリエ変換する工程と、上記工程により得られたフーリエスペクトルを干渉X線ビームに現れている干渉モアレ縞の間隔に対応した周波数だけ原点方向にシフトする工程と、上記工程により得られたスペクトルを逆フーリエ変換する工程と、上記工程により得られたデータに基づいて上記試料によって生じた上記干渉X線ビームの振幅の変化量及び位相の変化量を求める工程からなり、上記試料によって生じた上記干渉X線ビームの振幅の変化量を用いて上記試料の像を形成することを特徴とするX線撮像方法。
  14. 請求項12または請求項13記載のX線撮像方法において、上記試料によって生じた上記干渉X線ビームの振幅の変化量と位相の変化量を合成した量を用いて上記試料の像を形成することを特徴とするX線撮像方法。
  15. 請求項14記載のX線撮像方法において、上記干渉X線ビームの振幅の変化量と位相の変化量の合成は、振幅の変化量の大きさに基づいて計算した合成比を用いて行うことを特徴とするX線撮像方法。
  16. 請求項12または請求項13記載のX線撮像方法において、上記試料が設置された上記X線ビームの光路に対して上記試料を回転させ、複数の異なる方向からX線を試料に照射して得られた複数の試料像から上記試料の断面像を再生することを特徴とするX線撮像方法。
  17. 請求項14記載のX線撮像方法において、上記試料が設置された上記X線ビームの光路に対して上記試料を回転させ、複数の異なる方向からX線を試料に照射して得られた複数の試料像から上記試料の断面像を再生することを特徴とするX線撮像方法。
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