JP4700903B2 - 含水粉末化粧料基材および化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、含水粉末化粧料基材および該基材が化粧料原料を含む含水粉末化粧料に関する。さらに詳しくは、通常の状態では粉末状の形態を有しながら、使用時に塗擦すると液化して化粧水様または乳液様となる含水粉末化粧料の提供を目的とする。
従来、粉末メークアップ化粧料は、使用性が良いことから多くの人に好まれて使用されているが、乾燥性肌の人や、普通肌の人でも冬場に使用する場合には、仕上がりが粉っぽい、塗膜に艶や張りがない、自然でナチュラルな仕上がりが得られない、瑞々しさや清涼感が得られないという欠点があった。一方、粉末メークアップ化粧料に水を配合して冷却効果を得る化粧料が知られているが、これは密着感、付着性、粉っぽさ、つっぱり感などの使用感の点で満足できるものではなかった。他方、O/Wリキッド型化粧料は、粉末化粧料の前記欠点を克服するものであるが、その反面、水、汗、皮脂に弱く、化粧くずれし易く、ベタツキがあるなどの欠点があった。
上記化粧料の使用性の問題を解決するものとして、疎水化無水ケイ酸を用いて美白成分などの化粧料原料を含む水溶液を粉末化した粉末化粧料が知られている(特許文献1および2参照)。この粉末化粧料は、塗擦すると容易に液化するものであり、使用性が飛躍的に向上し、かつ有効成分の安定性に優れたものであって、粉末化粧料として有利に使用できるものである。しかしながら、上記従来技術において、得られる粉末の粒径が不均一であり、使用に際して液化が滑らかではなく、さらに比較的多量の疎水化無水ケイ酸を使用することが必要である。その結果、使用感・塗布感が満足できず、かつ使用した後に上記疎水化無水ケイ酸が皮膚表面に多く残り、水分の乾燥によって皮膚表面に白い粉(疎水化無水ケイ酸)が残り、所謂”きしみ”感が生じるという課題があった。
特開平5−65212号公報 特開平10−265367号公報
従って、本発明の目的は、少ない疎水性微細シリカの使用量で粒度分布が均一であり、液化速度が早く塗布感に優れ、使用後においても皮膚表面に白色の粉が残る割合が少ない含水粉末化粧料基材、および該基材が化粧料原料を含む含水粉末化粧料を提供することにある。
上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、下記成分(A)および(B)を必須成分として含むことを特徴とする含水粉末化粧料基材を提供する。
(A)疎水性微細シリカ 0.1〜5.0質量%
(B)水 50〜99.9質量%
(但し上記(A)成分は、目開き45μmの篩残が0.1質量%以下であり、単位表面積当たりの表面のOH基の数が0.3個/nm2以下であり、かつ、炭素量が2.8〜4.6質量%である、修飾疎水度が60%以上、比表面積が150〜300m 2 /gの疎水性微細シリカである。)
また、本発明は、上記含水粉末化粧料基材がさらに水溶性または水不溶性の化粧料原料を含むことを特徴とする含水粉末化粧料を提供する。前記水不溶性化粧料原料が油状物である場合には、該油状物が前記水に乳化していることが好ましい。また、前記化粧料原料が水溶性物質である場合には、該水溶性物質が前記水に溶解していることが好ましい。
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の主たる特徴は、含水粉末化粧料基材の水または水溶液のパウダー化に、特定の疎水性微細シリカ、すなわち、単位表面積当たりの表面のOH基の数が0.3個/nm2以下であり、かつ修飾疎水度が60%以上の疎水性微細シリカを使用した点にある。このような疎水性微細シリカを使用することによって、少ない疎水性微細シリカの使用量で微細かつ粒度分布の狭く、化粧料として使用した場合に液化速度が速く塗布感が良好で、塗布後に粉残りが少なく、きしみ感のない化粧料となる。
本発明で使用する疎水性微細シリカは、比表面積が50〜500m2/g、特に150〜300m2/gの微細粒子よりなるシリカである。このような微細シリカは、通常、ハロゲノシランの火炎熱分解あるいは加水分解で製造することができる(特開平7−10524号公報参照)。上記疎水性微細シリカは、単位表面積当たりの表面のOH基の数が0.3個/nm2以下であり、かつ修飾疎水度が60%以上でなければならない。上記疎水性微細シリカは、このように表面OH基数が少なく、かつ修飾疎水度が高いことの両者の総合的な効果により、著しく疎水性の高い微細シリカとなっており、水の粉末化に最適であることを見出した。
表面OH基の数および修飾疎水度のいずれか一方が上記した範囲を外れた場合には、上記疎水性微細シリカと比べ、十分な疎水性を有する微細シリカとはならない。例えば、表面OH基の数が上記値を超えたときは、一般に湿度環境下で大きな吸湿量を示す傾向にある。また、修飾疎水度が上記値未満のときは、例えば、水に分散させると微細シリカの分散が十分でないために粘度が高くなり、また、その粘度の経時変化が大きくなるという傾向を示す。これらの二つの傾向は、必ずしも明確に区別できるものでなく、少なからず相互に影響を及ぼし合うものと考えられる。
表面のOH基の数は0.3個/nm2以下であればよいが、0.25個/nm2以下、さらに0.20個/nm2以下であることが高疎水性の微細シリカとするために好ましい。なお、本発明における単位表面積当たりの表面のOH基の数は、公知のカールフィッシャー法により測定した表面水分量を基に計算した値である。また、修飾疎水度は60%以上であればよいが、さらに62%以上であることが好ましい。修飾疎水度は公知の方法により測定することができる。
本発明で使用する上記の疎水性微細シリカは粗粒の少ないものであることが好ましく、通常は目開き45μmの篩残が0.1質量%以下であることが好ましい。また、本発明で使用する疎水性微細シリカは修飾疎水度に寄与する疎水基をその表面に有するために疎水基の量に応じた炭素を表面に有しており、その炭素量は公知の方法によって測定することができる。例えば、上記の疎水性微細シリカの炭素量は通常2.7〜5.0質量%の範囲である(以上の測定方法については、特開平7−10524号公報参照)。
上記疎水性微細シリカの使用量は本発明の含水粉末化粧料基材において0.1〜20質量%、好ましくは0.5〜5質量%の範囲で使用する。使用量が0.1質量%未満であると、水を充分に粉末化できず、安定な含水粉末の形態を得ることができない場合がある。一方、20質量%を超ると使用時に塗擦しても充分に液化することができず、使用性が悪化するおそれがある。
本発明に用いられる水は、後述の化粧料原料を含む時に含水粉末化粧料に液化性を付与し、化粧料原料が水不溶性物質、例えば、油状物の場合には該油状物を乳化させる媒体として、また、化粧料原料が水不溶性粉末、例えば、各種無機または有機の粉末である場合には該粉末の分散媒体として、さらに化粧料原料が水溶性物質、例えば、多価アルコールや水溶性高分子などの場合には、それらの溶剤として機能するとともに、化粧料にみずみずしさやしっとり感などの良好な使用感を与えるものである。
使用する水の量は50〜99.9質量%であり、水の使用量が50質量%未満であると水のパウダー化が困難であり、得られる含水粉末状化粧料のしっとり感が不足する。一方、水の量が99.9質量%を超えると、他の成分、特に化粧料原料を満足する量で包含させることができない。
本発明の含水粉末化粧料基材は、前記疎水性微細シリカをヘンシェルミキサーなどを用いて均一に混合しつつ、その中に水をゆっくりと注入して粉末化を行なって得られる。なお、上記成分が下記の化粧料原料を含む場合にも、同様に水相を粉末化して本発明の含水粉末化粧料が得られる。
本発明の含水粉末化粧料は、上記本発明の含水粉末化粧料基材が各種の化粧料原料を含むことを特徴としている。上記化粧料原料は前記含水粉末化粧料基材の製造時に、前記疎水性微細シリカと水に加えて同時に粉末化して得られると共に、一旦得られた前記含水粉末化粧料基材に適当な方法で添加混合してもよい。
本発明で使用する化粧料原料について説明する。化粧料原料としては前記水に不溶性である油状物、有機無機粉末、水溶性物質およびこれらの混合物などが挙げられる。油状物質としては、一般に化粧料に用いられ得る油性成分であれば特に限定されるものでなく、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタン酸ペンタエリスリット、トリイソパルミチン酸グリセリンなどの液体油脂;カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油などの固体油脂など;
ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルなどのロウ類など;流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスなどの炭化水素油など
ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、エチルラウレート、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチルなどの合成エステル油など
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどの鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサンなどの環状シリコーンなど
が挙げられるが、これら例示に限定されるものでない。油状成分は1種または2種以上を用いることができる。
上記油状成分には、さらに、有機変性粘土鉱物、デンプン脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン重合物などの油性ゲル化剤などを併用してもよい。さらに油性成分として、マイクロクリスタリンワックスなどの高融点ワックスを微粉末化したものや、炭酸マグネシウムなどの多孔質粉体、アクリレートコポリマーなどの高凝集性ポリマーなどに油性成分を担持吸収させ、粉末化したもの、ポリメチルメタクリレート、硬化ゼラチン、寒天などで油性成分をカプセル化したものなどを用いることもできる。
特に、油性成分をカプセル化したものを用いることにより、(i)多種類の油分を配合して化粧料の使用性を調節、改善することができる、(ii)油溶性薬剤、香料などをカプセル内に包含させることにより、塗擦使用時まで安定して薬剤成分、香料成分を持続させることができるなどの効果がある。
カプセル化成分としては、具体的にはゼラチン、寒天、アルギン酸ナトリウム、アガロース、ロジン、アラビアゴム、エポキシ、ポリアクリルアミド、シェラック、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、ウレアなどが好ましいものとして例示される。
カプセル内に包含される油成分としては、化粧品に配合可能な油分であれば特に限定されることなく用いることができるが、レチノール、酢酸トコフェロール、l−メントール、ヒノキチオール、エチニルエストラジオール、オリーブ油などの油溶性薬剤成分や、香料などを配合することにより、その有効成分を塗擦使用時まで安定的に持続させることができる。これら油成分は1種または2種以上を用いることができる。油成分のカプセル化は、例えば、コアセルベーション法(特開平1−266846号など)など、公知の方法を用いて製造することができる。
油状成分にはさらに、水中油型の乳化安定性のより一層の向上のために、高級アルコール、高級脂肪酸の他に、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウムなどの高分子化合物を配合してもよい。高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコールなどが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などが挙げられる。
上記油状成分は、好ましくはO/W型乳化組成物として使用することが好ましい。乳化組成物は、常法により調製することができ、乳化の方法は特に限定されるものでない。例えば、油相と水相を、それぞれ70℃程度に加温し、加温した水相を油相に徐々に添加して、乳化機で乳化し、その後、室温まで放冷するなどの方法が挙げられるが、これに限定されるものでない。特に、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウムなどの高分子、あるいは高級アルコール/高給脂肪酸の組み合わせを用いて乳化を行って得たO/W型乳化組成物を粉末化した粉末化粧料は、優れた使用性を有する。
また、有機無機の化粧料原料としては、例えば、タルク、マイカ、カオリン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ、タール色素、天然色素、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、ナイロンパウダー、シルクパウダーなどが挙げられる。
また、本発明で使用する水溶性物質としては、例えば、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、無機の水溶性高分子などが挙げられる。天然の水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、ローカストビンガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、マンナン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸などの植物系水溶性高分子;キサンタンガム、ヒアルロン酸、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、プルランなどの微生物系水溶性高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチンなどの動物系水溶性高分子などが挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプンなどのデンプン系水溶性高分子;メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース粉末などのセルロース系水溶性高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどのアルギン酸系水溶性高分子などが挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(商品名「カーボポール」)などのビニル系水溶性高分子;ポリエチレングリコール(分子量20,000、600,000、4,000,000)などのポリオキシエチレン系水溶性高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系水溶性高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミドなどのアクリル系水溶性高分子;ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなどが挙げられる。
無機の水溶性高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg(商品名「ビーガム」)、ラポナイト、ヘクトライトなどが挙げられる。
前記水相には、さらに保湿剤、キレート剤、植物抽出液、アルコール、pH調整剤、防腐剤などを配合することができる。保湿剤としては1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどが例示される。キレート剤としては、メタリン酸塩、エデト酸塩などが例示される。植物抽出液としては、西洋ノコギリソウ抽出液、ハマメリス抽出液などが例示される。
本発明では、上記各種化粧料原料に加えて、水の存在下において不安定な成分を配合してもよい。該成分としては、例えば、化粧料、医薬品などに薬剤などとして配合され、その機能を発揮するためには水の介在が不可欠である水溶性の成分であるが、水との接触、光、熱などの影響により分解、失活、結晶析出、変退色、異臭を生じるなど、水の存在下で不安定で、そのまま水性ないし乳化型化粧料に配合すると分離、凝集、増粘などを生じさせるものをいう。このような成分としては、例えば、美白剤、抗炎症剤、抗菌剤、ホルモン剤、ビタミン類、酵素、抗酸化剤、植物抽出液などの薬剤が挙げられる。
美白剤としては、アルブチンなどのハイドロキノン誘導体、コウジ酸、L−アスコルビン酸およびその誘導体、パントテニールエチルエーテル、トラネキサム酸およびその誘導体などが例示される。
L−アスコルビン酸は、一般にビタミンCといわれ、その強い還元作用により細胞呼吸作用、酵素賦活作用、膠原形成作用を有し、かつメラニン還元作用を有する。L−アスコルビン酸誘導体としては、例えば、L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モノエステル類や、L−アスコルビン酸−2−グルコシドなどのL−アスコルビン酸グルコシド類、あるいはこれらの塩などが挙げられる。
トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸の二量体(例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸など)、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステルなど)、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩など)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその塩、トランス−4−(P−メトキシベンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩など)などが挙げられる。
抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチン酸塩(例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸アンモニウムなど)、アラントインなどが挙げられる。抗菌剤としては、例えば、レゾルシン、イオウ、サリチル酸などが挙げられる。ホルモン剤としては、例えば、オキシトシン、コルチコトロピン、バソプレッシン、セクレチン、ガストリン、カルシトニンなどが挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンB6、ビタミンB6塩酸塩などのビタミンB6誘導体、ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸誘導体などが挙げられる。酵素としては、例えば、トリプシン、塩化リゾチーム、キモトリプシン、セミアルカリプロテナーゼ、セラペプターゼ、リパーゼ、ヒアルロニダーゼなどが挙げられる。抗酸化剤としては、チオタウリン、グルタチオン、カテキン、アルブミン、フェリチン、メタロチオネインなどが挙げられる。
植物抽出液としては、茶エキス、イザヨイバラエキス、オウゴンエキス、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、海藻エキス、キューカンバエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリスエキス、カンゾウエキスなどが挙げられる。
上記成分の前記含水粉末化粧料基材成分に対する配合量は、その上限が10質量%が好ましく、より好ましくは7質量%であり、特には5質量%である。またその下限が0.001質量%が好ましく、より好ましくは0.005質量%であり、特には0.01質量%である。配合量が少なすぎると、有効成分たる前記成分の機能を十分に発揮することが難しく、一方、配合量が必要以上に多すぎても、配合量の増加に見合った効果の増強を見込むことが困難となる。本発明の含水粉末化粧料では、上記成分を配合した場合でも、これら成分の安定化を図ることができ、それらの機能を十分に発揮し得る。
本発明の含水粉末化粧料には、上記成分以外に、通常の化粧料に用いられる各種の任意成分、例えば、香料、防腐剤、各種粉末、水溶性および油溶性薬剤などを、本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
以上の如くして製造される本発明の含水粉末化粧料は、粉体の形態を有しながら、塗擦すると液化して化粧水様ないしは乳液様となる。すなわち、本発明の含水粉末化粧料は、粉末状の形態を有する化粧料であるが、使用時に塗擦により容易に液化するものであり、使用中はみずみずしく滑らかで、使用後も粉っぽさやきしみ感を呈することが少なく、しっとり感を付与することができる。
次に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の「%」は質量%を示す。
実施例1〜4および比較例1〜4
下記表1に示す組成の含水粉末化粧料を下記方法により各々調製し、粉末化可否並びに使用感触などについて評価を行った。
Figure 0004700903
表1中の疎水性微細シリカの物性は下記の通りである。
「疎水性微細シリカA」:比表面積200m2/g、炭素量3.5質量%、OH基数0.26個/nm2、修飾疎水度63%
「疎水性微細シリカB」:比表面積192m2/g、炭素量2.8質量%、OH基数0.15個/nm2、修飾疎水度62%
「疎水性微細シリカC」:比表面積253m2/g、炭素量4.6質量%、OH基数0.25個/nm2、修飾疎水度63%
(調製方法)
A:表1の成分3〜6の何れかを室温下にて、ヘンシェルミキサーを用いて撹拌する。
B:表1の成分1〜2および7〜8を室温下にて、混合溶解する。
C:Aを撹拌しているところへ、Bをゆっくりと添加し、美肌パウダーを得た。
(評価方法)
1.粉末化可否
得られた美肌パウダーの製造直後の状態を目視によって観察し、下記の基準により評価を行った。
[評価基準]
◎:非常に均質に粉末化されている。
○:やや不均質な部分はあるものの、粉末化されている。
△:下部に、粉末化されない水性成分が認められる。
×:疎水性微細シリカまたは疎水化無水ケイ酸が水性成分中に分散しないで、
表面に浮いた状態となり、粉末化が全くできていない。
2.美肌効果、使用性および使用感
20名の女性に、毎日1回、連続10日間の使用テストを行った。サンプルを適量掌にとり、塗擦して液化した後、それを顔面に塗布した。塗擦した際の「液化性」、使用中の「のびの滑らかさ」および使用後の「しっとり感」について下記基準より5段階評価し、さらにそれを平均して判定した。これらの総合評価を美肌効果とした。
[評価基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
[判定]
◎:平均点4.5点以上。
○:平均点3.5点以上4.5点未満。
△:平均点2.5点以上3.5点未満。
×:平均点2.5点未満。
上記評価方法により得られた結果を前記表1に併せて示す。
得られた結果から明らかなように、実施例1〜4の美肌パウダーは、非常に少ない疎水性シリカの使用量で、優れた美肌効果と良好な粉末化を呈し、塗擦により容易に液化して使用性に優れ、かつ優れた使用感を有するものであった。それに対し、比較例1〜2では、粉末化ができず、他の評価もできなかった。また、比較例3〜4では、一応粉末化はできたが、粒度分布が粗く、その他の効果も実施例よりも劣るものであった。
実施例5
<美肌パウダー>(しっとりタイプ):(成分)(%)
1.アロエエキス 37.5
2.1,3−ブチレングリコール 1.0
3.グリセリン 1.0
4.ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩水溶液(50
%溶液) 2.00
5.トリメチルグリシン 1.0
6.防腐剤 0.30
7.疎水性微細シリカA 1.0
8.精製水 56.20
(製造方法)
A:成分1〜6および8を室温下にて、混合溶解する。
B:ヘンシェルミキサーを用いて成分7を撹拌し、それにAをゆっくりと添加注入して美肌パウダーを得た。
得られた化粧料は、優れた美肌効果を示し、均質な粉末形態を有し、塗擦時の液化性も良好で、使用感に優れ、特に使用後のしっとり感、保湿効果に優れた美肌パウダーであった。
実施例6
<美肌パウダー>(さっぱりタイプ):(成分)(%)
1.プラセタンエキス 13.0
2.1,3−ブチレングリコール 20.0
3.防腐剤 0.3
4.酸化防止剤 0.05
5.キレート剤 0.1
6.疎水性微細シリカB 2.0
7.精製水 64.55
(製造方法)
A:成分1〜5および7を70℃にて撹拌混合した後、冷却する。
B:ヘンシェルミキサーを用いて成分6を撹拌し、それにAをゆっくりと添加注入して美肌パウダーを得た。
得られた化粧料は、優れた美肌効果を有し、均質な粉末形態を有し、塗擦時の液化性も良好で、使用感に優れ、特に使用後に肌を柔軟化させるエモリエント効果に優れた美肌パウダーであった。
本発明によれば、少ない疎水性微細シリカの使用量で粒度分布が均一であり、液化速度が早く塗布感に優れ、使用後においても皮膚表面に白色の粉が残る割合が少ない含水粉末化粧料基材、および該基材と化粧料原料とからなる含水粉末化粧料を提供することができる。

Claims (4)

  1. 下記成分(A)および(B)を必須成分として含むことを特徴とする含水粉末化粧料基材。
    (A)疎水性微細シリカ 0.1〜5.0質量%
    (B)水 50〜99.9質量%
    (但し上記(A)成分は、目開き45μmの篩残が0.1質量%以下であり、単位表面積当たりの表面のOH基の数が0.3個/nm2以下であり、かつ、炭素量が2.8〜4.6質量%である、修飾疎水度が60%以上、比表面積が150〜300m 2 /gの疎水性微細シリカである。)
  2. 請求項1に記載の含水粉末化粧料基材に、さらに水溶性または水不溶性の化粧料原料を含むことを特徴とする含水粉末化粧料。
  3. 前記水不溶性化粧料原料が油状物であり、該油状物が前記水に乳化している請求項2に記載の含水粉末化粧料。
  4. 前記化粧料原料が、水溶性物質であり、該水溶性物質が前記水に溶解している請求項2に記載の含水粉末化粧料。
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