JP4699714B2 - 偏芯測定装置、および偏芯測定方法 - Google Patents
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Description
例えば、デジタルカメラでは、高画素化が進み、収差を小さくすることが要求されるとともに、小型化のためにレンズの枚数を減らすことが要求されている。このため、デジタルカメラでは、非球面レンズが多用されている。
また、カメラ付き携帯電話などの携帯通信端末に設けられる撮像モジュールにおいては、小型化が要求されており、さらには、画素についても、100万画素を超えるものが用いられるようになっている。このため、非球面レンズが用いられている。
また、DVDなどの記録媒体の光学読み取り用のピックアップレンズにも、読み取り精度を向上させるために非球面レンズが用いられている。
特許文献1の偏心測定装置は、被検レンズを保持するレンズ受け部と、このレンズ受け部を回転自在に構成された回転レンズ支持部材と、この回転レンズ支持部材の回転軸に対する被検レンズの両面の近軸曲率中心の偏心量と方向を検出する近軸偏心測定部と、被検面の形状を検出する被検面形状測定部(変位センサ部)と、被検レンズの回転角を検出する回転角測定部とを有するものである。さらに、特許文献1の偏心測定装置は、被検レンズを回転させてその被検面形状測定部で測定して得たデータと被検面の設計式とを対比させ、両者の差が最も小さくなる相対的なシフト量及びチルト量を求め、シフト量及びチルト量からその回転軸に対する面頂の位置を計算し、面頂の位置とその近軸偏心測定部で測定した被検レンズ両面の近軸曲率中心の偏心量及び方向とから、被検レンズの光軸に対する非球面軸の傾き量と方向とを算出する演算部とを有するものである。
また、特に、非球面レンズを有する組レンズの場合、各レンズの組み合わせを行い、収差などの光学特性が最も良い組み合わせを選らんで、組み立てている。さらに、レンズの光軸に対して直交する面内における角度についても調べている。そして、最終的に、組レンズの光軸を調整している。
図11(a)および(b)に示すように、第1の金型200および第2の金型204は、1つの金型から4個のレンズを作製するものである。これらの第1の金型200および第2の金型204により作製されたレンズを組み合わせて組レンズとするものである。
図11(a)に示すように、第1の金型200には、第1〜第4のキャビティ202a、202b、202c、202dが形成されている。また、第2の金型204には第1〜第4のキャビティ206a、206b、206c、206dが形成されている。
第1の金型200の第1のキャビティ202a乃至第4のキャビティ202dにより製造された各レンズと、第2の金型204の第1のキャビティ204a乃至第4のキャビティ202dとにより製造された各レンズとを組み合わせて、収差などの光学特性を調べる。そして、最も光学特性が良い組み合わせを見つける。次に、最も組み合わせが良いものについて、レンズを光軸を中心にして回転させ、さらに光学特性がよい角度を探す。
このようにして、第1の金型と第2の金型とにより作製されるレンズの組み合わせ、および組立方向を決定している。
また、特許文献1および特許文献2においては、非球面形状について、測定できるものの、球面については測定することができないという問題点がある。
さらに、撮像モジュールにおいて、1つの非球面レンズを用いる場合でも、光軸の調整などが必要であり、レンズの小型化が進み、レンズの光軸調整作業が煩雑になった場合に、所定の光学特性を得ることができない虞がある。
また、組レンズにおいて、レンズの組み合わせても、必ずしも光学特性が良いものになるとは限らない。
また、本発明の他の目的は、レンズ単体はもちろんのこと、組レンズであっても調整が不要なレンズを作製できるレンズ用金型を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、容易に組み立てることができる撮像モジュールを提供することにある。
また、レンズ部の表面側における第1の中心位置、およびレンズ部の裏面側における第2の中心位置を測定し、フランジ部の外周面を基準として、第1の中心位置と第2の中心位置とのずれにより規定される面間偏芯を測定することもできる。
さらに、精度が高いレンズを作製することができるため、複数のレンズを組み合わせた組レンズに適用した場合でも、各レンズの組み合わせの最適化などの調整をすることなく、光学特性が優れた組レンズを得ることができる。
図1は、本発明の実施例に係る偏芯測定装置を示す模式図である。
このXYステージ24上に治具26を介して被検レンズ60が載置されている。
被検レンズ60は、例えば、フランジ部62(図2参照)とレンズ部64(図2参照)とを有する非球面レンズである。
また、第1のアーム16の先端部に、被検レンズ60のフランジ部の上面62a(図2参照)を測定する第2の測定器32が設けられている。さらに、第1のアーム16の先端部には、フランジ部の外周面62b(図2参照)を測定する第3の測定器34が設けられている。
第1の測定器30〜第3の測定器34は、例えば、レーザフォーカス変位計が用いられている。これにより、第1の測定器30〜第3の測定器34は、レーザ光bを測定対象に照射して、非接触で測定することができる。なお、第1の測定器30〜第3の測定器34は、タッチプローブ式の変位計でもよい。
なお、ゴニオステージ22には、駆動手段(図示せず)が設けられている。また、ゴニオステージ22は、手動により動かすものであってもよい。
なお、XYステージ24には、駆動手段(図示せず)が設けられている。また、XYステージ24は、手動により動かすものであってもよい。これにより、被検レンズ60は、水平面において直交する2方向に移動させられる。
また、第1の鏡筒44の内部には、第2の鏡筒48が接続された近傍にハーフミラー46が45°傾斜されて設けられている。
また、ハーフミラー46は、被検レンズ60で反射した反射光LRを第2の鏡筒48に設けられた検出部50に入射させるものである。
なお、本実施例に用いられる回転スピンドル20、ゴニオメータ22およびXYステージ24は、いずれも本実施例の偏芯測定装置10の測定精度に比して、十分小さい回転精度、および直動精度を有するものである。
図2〜図4は、本実施例の偏芯測定方法を工程順に示す模式図である。
図2に示すように、被検レンズ60は、フランジ部62とレンズ部64とを有する。
次に、第1の測定器30(図1参照)を、被検レンズ60のレンズ部64の表面64aを測定可能な位置に配置する。
これにより、被検レンズ60は、図4に示すように、被検レンズ60の中心と、回転スピンドル20の回転中心とが一致し、さらに、表面64aの振れが実質的にない状態に設置される。このように、被検レンズ60は、被検レンズ60の中心が回転スピンドル20の回転中心上にあり、レンズ60の光軸と直交する面(以下、レンズ面という)がXYステージ24の表面と平行である。以下、このような状態を「芯出し状態」という。
なお、本発明において、レンズ部の表面の振れが実質的にない状態とは、振れが測定精度の1/10以下であることをいう。この場合、測定精度が1μmであれば、振れの最大値は0.1μm以下である。
先ず、図7(a)に示すように、非球面レンズ70の表面76を上にして、治具26(図1参照)を介してXYテーブル24(図1参照)に非球面レンズ70を載置する。
次に、表面76の中心と、回転スピンドル20(図1参照)の回転中心とを一致させる。この表面76の中心と、回転スピンドル20の回転中心とを一致させる方法は、図3に示す方法と同様であり、その詳細な説明は省略する。
次に、フランジ部72の外周面72aの位置を第3の測定器34(図1参照)により測定する。
次に、裏面78の中心と、回転スピンドルとを一致させる。この裏面78の中心と、回転スピンドルとを一致させる方法は、図3に示す方法と同様であり、その詳細な説明は省略する。
非球面レンズ70においては、表面76および裏面78では、フランジ部72が共通である。このため、フランジ部72の外周面72aを基準として、表面76の中心位置および裏面78の中心位置の測定データを重ね合わせることにより、フランジ部72の外周面72aと表面76の中心との距離、およびフランジ部72の外周面72aと裏面78の中心との距離から、表面76の中心と、裏面78の中心とのずれ、すなわち、面間偏芯Efを求めることができる。
ここで、角度偏芯Eaの測定精度は、レンズの中心線を垂直方向に配置した場合、レンズの中心線の水平方向へのずれ量(上面62aの変位量(図4参照)、絶対値が最も大きい値A(図5(b)参照))が、垂直方向の延びる垂直線(以下、垂直線という)の長さ10mmに対して1μm以下である。
この角度偏芯Eaの測定精度の最大値を角度θに換算すると、θ=tan−1(1(μm)/10(mm))=tan−1(1.0×10−4)=0.00573°となる。よって、角度偏芯Eaの測定精度は、角度θで表せば0.00573°以下である。
これにより、被検レンズ60における角度偏芯Ea、平行偏芯Epおよび面間偏芯Efの測定結果と、被検レンズ60の光学特性とを比較することにより、角度偏芯Ea、平行偏芯Epおよび面間偏芯Efが、収差などの光学特性に与える影響を知ることができる。よって、所定の光学特性を得るに必要な精度を知ることができる。
また、レンズ部の両面について、中心を求めることにより、面間偏芯Efを求めることができる。
また、本実施例の偏芯測定方法においても、被検レンズ60における角度偏芯Ea、平行偏芯Epおよび面間偏芯Efの測定結果と、被検レンズ60の光学特性とを比較することにより、角度偏芯Ea、平行偏芯Epおよび面間偏芯Efが、収差などの光学特性に与える影響を知ることができる。よって、所定の光学特性を得るに必要な精度を知ることができる。
なお、本実施例の偏芯測定装置10および偏芯測定方法は、非球面レンズの偏芯測定に限定されるものではなく、例えば、球面レンズについても、非球面レンズと同様に、測定することができる。
図8(a)は、本発明の実施例に係るレンズ用金型を示す模式的断面図であり、(b)は、図8(a)に示すレンズ用金型により作製された非球面レンズを示す側面図である。
非球面レンズ92において、レンズ部96の表面96aが、第2の入れ子88の周面88aにより形成される。また、レンズ部96の裏面96bが、第1の入れ子86の凸面86aにより形成される。
レンズ用金型80に調整が必要な場合、成形精度が出ていない測定項目(角度偏芯Ea、平行偏芯Ep、および面間偏芯Ef)に応じて、レンズ用金型80を調整する。
また、面間偏芯Efの精度が低い場合には、下型82と上型84との位置決め精度を高くする。
このようにして、レンズ用金型80により作製された非球面レンズ92を測定し、この測定結果に基づいてレンズ用金型80を修正することにより、成形精度が高い非球面レンズ92を作製することができる。これにより、光学特性が優れた非球面レンズ92を得ることができる。よって、本実施例のレンズ用金型80により、作製された非球面レンズ92は、調整することなく、所定の光学特性を発揮するものである。
また、本発明のレンズ用金型により得られるレンズにおいて、レンズの平行偏芯Epは、10μm以下であり、好ましくは5μm以下であり、さらに好ましくは2μm以下である。さらに、レンズの面間偏芯Efは、10μm以下であり、好ましくは5μm以下であり、さらに好ましくは2μm以下である。
レンズの平行偏芯Epは10〜20μmが現状の通常レベルの精度である。また、レンズの面間偏芯Efは10〜20μmが現状の通常レベルの精度である。
特に、組レンズにおいては、従来の如く最適なレンズの組み合わせを調べることが不要となり、単に組み合わせるだけで、所定の光学特性を有する組レンズを得ることができる。すなわち、特別に調整する必要がないレンズを作製することができる。このため、撮像モジュールなどの組立工程を簡素化することができ、生産性を向上させることができる。これにより、本発明のレンズが用いられる製品の製造コスト、ひいては製品コストを低くすることができる。
なお、本実施例のレンズ用金型80は、非球面レンズの作製に限定されるものではなく、例えば、球面レンズについても、非球面レンズと同様に、光学特性が優れたものを作製することができる。
また、レンズの平行偏芯Epは、10μm以下であり、好ましくは5μm以下であり、さらに好ましくは2μm以下である。さらに、レンズの面間偏芯Efは、10μm以下であり、好ましくは5μm以下であり、さらに好ましくは2μm以下である。
図9に示す撮像モジュール100と、アンプ(図示せず)と、A/D変換器(図示せず)に接続されて、撮像ユニットとして、カメラ付き携帯電話、およびデジタルカメラなどに用いられる。
なお、アンプは、撮影対象に応じて撮像モジュール100により得られる電荷を増幅するものである。A/D変換器は、アンプにより増幅された撮影対象に応じて得られた電荷をデジタル信号に変換し、このデジタル信号をメモリなどに出力するものである。
この撮像モジュール100においては、撮像部112がフレキシブルプリント基板(以下、FPCという)110の表面110a上に実装されている。この撮像部112を囲むように鏡筒102が設けられている。
また、基板114と、FPC110とは、例えば、ワイヤーボンディング、またはタブボンディングの実装手段により接続されている。
さらに、撮像部112において、カバーガラス120の上面には、赤外線カットフィルタ124が設けられている。
筐体104の一端部側の閉塞面104bには、筐体104の中心軸(図示せず)に相当する位置を中心として、撮影光が入射する貫通孔104cが形成されている。また、筐体104の一端部側の内部には、非球面レンズ92がレンズホルダ108を介して設けられている。また、鏡筒102のフランジ部106は、FPC110の表面110aに当接して設けられている。
これ以外にも、このCCDセンサの製造方法としては、シリコンウエハに多数のCCDセンサに対応する受光領域等を形成した後、各CCDセンサに対応して隔壁を、例えば、碁盤目状に形成し、全てのCCDセンサを覆ってカバーガラスを貼着した後に、隔壁118を半分に切断するようにダイシングを行って製造する方法もある。
組レンズ130において、各レンズ132、134、136はフランジ部132a、134a、136aを有するものである。これらのフランジ部132a、134a、136aを相互に嵌合することにより、組レンズ130を構成している。このため、組レンズ130においては、各レンズ132、134、136はフランジ部132a、134a、136aは高い成形精度が要求される。しかしながら、本発明のレンズ用金型により作製された各レンズ132、134、136は成形精度が高い。
ここで、各レンズ132、134、136は、フランジ部132a、134a、136aを嵌合して適正に組み立てると、成形精度が高いため、各レンズ132、134、136の光軸が一致する。
すなわち、この組レンズ130は、フランジ部132a、134a、136aを嵌合して組み立てることにより、自動的に、レンズ間偏芯をなくして光軸が一致し、互いの光軸方向の位置決めも行なわれる。よって、この組レンズ130によれば、鏡筒に依存することなく、レンズ間偏芯を防止し、さらに光軸方向の位置決めを行うことができる。
なお、本発明においては、レンズは、球面でも、非球面でも、フランジ部を有するものであれば、限定さえるものではない。例えば、非球面レンズの場合、少なくとも1つの面が非球面であればよい。
12 基体
14 支柱
16 第1のアーム
18 第2のアーム
20 回転スピンドル
22 ゴニオステージ
22a 基部
22b 可動部
24 XYステージ
26 治具
30 第1の測定器
32 第2の測定器
34 第3の測定器
40 偏芯顕微鏡
42 光源
44 第1の鏡筒
46 ハーフミラー
48 第2の鏡筒
50 検出部
52 表示装置
60 被検レンズ
62、72、94、132a、134a、136a フランジ部
62a 上面
62b 周面
64、74、96 レンズ部
64a 表面
70、92 非球面レンズ
76 表面
78 裏面
80 レンズ用金型
82 下型
82a 第1の貫通孔
84 上型
84a 第2の貫通孔
86 第1の入れ子
86a 凸面
88 第2の入れ子
88a 周面
90、202a〜202d、204a〜204d キャビティ
100 撮像モジュール
102 鏡筒
104 筐体
108 レンズホルダ
110 フレキシブルプリント基板(FPC)
112 撮像部
114 基板
116 受光領域
118 隔壁
120 カバーガラス
130 組レンズ
132、134、136 レンズ
200、204 金型
Claims (2)
- 少なくとも1面が非球面により構成されているレンズ部とフランジ部とを有するレンズの角度偏芯、平行偏芯および面間偏芯を測定する偏芯測定装置であって、
回転可能な回転テーブルと、
前記回転テーブル上に設けられ、水平方向に移動できるとともに、垂直方向に対して傾斜でき、前記レンズが載置されるテーブルと、
前記テーブルの上方に設けられ、前記レンズ部の中心と、前記回転テーブルの回転中心とが一致しているか否かを測定する中心位置測定部と、
前記レンズを回転させた場合における前記レンズ部の振れを測定する第1の測定部と、
前記レンズを回転させた場合における前記フランジ部の上面の変位量により規定される角度偏芯を測定する第2の測定部と、
前記レンズを回転させた場合における前記フランジ部の外周面の変位量により規定される平行偏芯を測定するとともに、前記フランジ部の外周面の位置を測定する第3の測定部とを有し、
前記レンズは、前記フランジ部が円筒状の治具で支持されて前記テーブルに載置されるものであり、
前記回転テーブルを回転させて、前記第1の測定部により前記レンズ部の振れを測定し、前記中心位置測定部により、前記レンズ部の中心と前記回転テーブルの回転中心とが一致し、かつ前記回転テーブルを回転させた場合における前記レンズ部の振れの最大値が前記角度偏芯の測定精度および前記平行偏芯の測定精度の1/10以下と、前記レンズ部の振れが実質的にない状態にあるか否かを測定し、
前記レンズ部の中心と前記回転テーブルの回転中心とが一致し、かつ前記回転テーブルを回転させた場合における前記レンズ部の振れが前記角度偏芯の測定精度および前記平行偏芯の測定精度に対して前記実質的にない状態である場合には、そのままの状態で前記回転テーブルを回転させて、前記第2の測定部により前記フランジ部の上面の変位量により規定される前記角度偏芯、および前記第3の測定部により前記フランジ部の外周面の変位量により規定される前記平行偏芯を測定し、
前記レンズ部の中心と前記回転テーブルの回転中心とが一致せず、かつ前記回転テーブルを回転させた場合における前記レンズ部の振れがある場合、前記テーブルを調整して、前記レンズ部の中心と前記回転テーブルの回転中心とが一致し、かつ前記回転テーブルを回転させた場合における前記レンズ部の振れを前記角度偏芯の測定精度および前記平行偏芯の測定精度に対して前記実質的にない状態にした後、前記回転テーブルを回転させて、前記第2の測定部により前記フランジ部の上面の変位量により規定される前記角度偏芯、および前記第3の測定部により前記フランジ部の外周面の変位量により規定される前記平行偏芯を測定するとともに、
さらに、前記テーブルに前記レンズを前記レンズ部の表面側を上にして載置した後、前記レンズ部の中心と前記回転テーブルの回転中心とを一致させ、かつ前記回転テーブルを回転させた場合における前記レンズ部の振れの最大値が前記面間偏芯の測定精度の1/10以下と、前記レンズ部の振れを実質的にない状態にした後、前記フランジ部の外周面と前記レンズ部の表面側の第1の中心位置との距離を前記第3の測定部により測定し、次に前記テーブルに前記レンズを前記レンズ部の裏面側を上にして載置した後、前記レンズ部の中心と前記回転テーブルの回転中心とを一致させ、かつ前記回転テーブルを回転させた場合における前記レンズ部の振れを前記面間偏芯の測定精度に対して前記実質的にない状態にした後、前記フランジ部の外周面と前記レンズ部の裏面側の第2の中心位置との距離を前記第3の測定部により測定し、前記フランジ部の外周面を基準として、前記第1の中心位置と前記第2の中心位置とのずれにより規定される前記面間偏芯を測定することを特徴とする偏芯測定装置。 - 少なくとも1面が非球面により構成されているレンズ部とフランジ部とを有するレンズの角度偏芯、平行偏芯および面間偏芯を測定する偏芯測定方法であって、
回転可能な回転テーブル上に設けられた水平方向に移動できるとともに垂直方向に対して傾斜できるテーブルに前記レンズの前記フランジ部を円筒状の治具で支持して載置し、前記回転テーブルの回転中心と前記レンズ部の中心とを一致させるとともに、前記回転テーブルを回転させた場合における前記レンズ部の振れの最大値が前記角度偏芯の測定精度および前記平行偏芯の測定精度の1/10以下と、前記レンズ部の振れが実質的にない状態にする工程と、
前記回転テーブルを回転させて、前記フランジ部の上面の変位量により規定される前記角度偏芯、および前記フランジ部の外周面の変位量により規定される前記平行偏芯を測定する工程とを有し、
さらに、前記テーブルに前記レンズを前記レンズ部の表面側を上にして載置した後、前記レンズ部の中心と前記回転テーブルの回転中心とを一致させ、かつ前記レンズ部の振れの最大値が前記面間偏芯の測定精度の1/10以下と、前記レンズ部の振れを実質的になくした状態とし、この状態で前記フランジ部の外周面と前記レンズ部の表面側の第1の中心位置との距離を測定する工程と、
前記テーブルに前記レンズを前記レンズ部の裏面側を上にして載置した後、前記レンズ部の中心と前記回転テーブルの回転中心とを一致させ、かつ前記レンズ部の振れを前記面間偏芯の測定精度に対して前記実質的になくした状態とし、この状態で前記フランジ部の外周面と前記レンズ部の裏面側の第2の中心位置との距離を測定する工程と、
前記フランジ部の外周面を基準として、前記第1の中心位置と前記第2の中心位置とのずれにより規定される前記面間偏芯を測定する工程とを有することを特徴とする偏芯測定方法。
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