JP4699173B2 - 輪転印刷機用ウェブ処理装置,折機及びバリアブルカットオフ輪転印刷機並びに輪転印刷機の胴の周速度変更方法 - Google Patents
輪転印刷機用ウェブ処理装置,折機及びバリアブルカットオフ輪転印刷機並びに輪転印刷機の胴の周速度変更方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4699173B2 JP4699173B2 JP2005309954A JP2005309954A JP4699173B2 JP 4699173 B2 JP4699173 B2 JP 4699173B2 JP 2005309954 A JP2005309954 A JP 2005309954A JP 2005309954 A JP2005309954 A JP 2005309954A JP 4699173 B2 JP4699173 B2 JP 4699173B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- cylinder
- shaft
- cutting
- rotary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
Description
一般的な商業用オフセット輪転機は、図13に示すように、主な構成ユニットとして、給紙装置部1,インフィード装置部2,印刷装置部3,乾燥装置部4,冷却装置部5,ウェブパス部6,折機7,及び折機7において形成した折帳を外部へ搬出する排紙装置部8等にて構成されている。給紙装置部1では、使用中のウェブロール1aの次に使う新ウェブロール1bを待機させている。印刷装置部3には、印刷色毎に適宜の数(ここでは4つ)の印刷ユニット3a〜3dが備えられている。
排紙コンベア46は、上記のように形成された折帳10bを次工程、つまり、シート整列積重装置80(図13参照)等に移送すべく構成されている。なお、シート整列積重装置部としては、例えば、図13に示すように、折帳10bを羽根車81に移載して、次なる排紙コンベア82に受け渡して、積重装置(図示略)に送り込む等の形式がある。
C=Vo/(Nc・n)
となる。
続いて、搬送ベルト31,32から送り出されたシート10aは、折胴45の爪43に受け渡され、次の折り畳み(咥え折)が行われる。
しかしながら、上記の図13〜図15に示すような従来の輪転印刷機用折機によりウェブ10の切断長さを変更する場合、かかる輪転印刷機用折機では、加速搬送ベルト装置30が、ウェブ10の走行速度Voよりも高速の咥え折装置40の搬送速度(折胴45の周速度)Vbでシート10aを搬送するように等速で作動している。このため、切断装置20´で切断された直後にシート10aが切断装置20´から加速搬送ベルト装置30に受け取られる際、ウェブ10の走行速度Voで走行するシート10aは、加速搬送ベルト装置30に受け取られた瞬間に走行速度を速度Voからこれよりも高速の速度Vbへ一気に加速されることになる。
そこで、本出願人は、バリアブルカットオフ式の輪転印刷機においても、切断したシートに対する折の処理を高精度に実施することができるようにした、輪転印刷機用折機の技術を提案した(特許文献3)。
この結果、鋸胴21のナイフ(鋸刃)23a,23bの刃先及び受胴22のゴム台(受け部)25の受け面が、ウェブ10に対して速度差を持って切断を行なうことになり、以下のような課題が生じる。
(1)速度差があると、鋸刃でウェブを引っ掛けるようにして切断するため、ウェブが破れたり、傷ついたりする。
(2)鋸刃の刃先とゴム台(受け部)の受け面とでウェブを挟み付けながら切断するため、速度差があると、ウェブに皺が生じやすくなる。
(3)鋸刃の刃先とゴム台(受け部)の受け面とでウェブを挟み付けながら切断するため、速度差があると、ウェブのテンションが変動して、ウェブの切断(断紙)を招くおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたもので、輪転印刷機において、切断装置の周速度を印刷装置の印刷胴の周速度に一致させながら、ウェブのカットオフ長さやミシン目入れ間隔を変更することができるようにした、輪転印刷機用ウェブ処理装置,折機及びバリアブルカットオフ輪転印刷機並びに輪転印刷機の胴の周速度変更方法を提供することを目的とするものである。
また、前記回転軸の軸心に対して偏心した軸心を有する偏心軸が、前記回転軸と一体回転するように装備され、前記刃又は前記受け部は前記偏心軸に結合されて備えられ、前記径方向位置変更手段は、前記偏心軸を前記回転軸に対して相対回転させることで、前記刃先又は前記受け面の前記径方向位置を変更するように構成されていることが好ましい。
なお、前記径方向位置変更手段により、前記回転軸の軸心に対する前記刃先又は前記受け面の径方向位置が変更されても、前記バランサウェイトと前記刃又は前記受け部と前記偏心軸と前記回転軸とを含んだ前記第1胴又は前記第2胴の回転重心が、その回転中心と常に一致するように各部の重量バランスが設定されていることが、前記第1胴又は前記第2胴を常に回転ブレを生じることなく回転させることができて好ましい(請求項3)。
また、前記偏心軸を前記回転軸に対して所定の相対回転位置で固定する相対位置固定手段がそなえられていることが好ましい(請求項4)。例えば、偏心軸と回転軸との一方に、軸方向と平行にボルトを突設し、他方に、所定の相対回転位置でボルトと同心上に位置するボルト穴を設け、かかるボルト穴にボルトを挿入して、ナットによる締結で偏心軸と回転軸とを共締めするように、相対位置固定手段を構成することができる。或いは、偏心軸と回転軸との双方に、所定の相対回転位置で同心上に位置するように、ボルト穴を設け、かかるボルト穴にボルトを挿入して、ナットによる締結で偏心軸と回転軸とを共締めするように、相対位置固定手段を構成することもできる。もちろん、所定の相対回転位置は複数設けることになる。
この場合、前記軸受支持部材の回転位置を変更するアクチュエータと、前記軸受支持部材を所定の回転位置で固定する軸受支持部材固定手段とをそなえていることが好ましい(請求項6)。アクチュエータとしては、例えばエアシリンダを用いることができる。軸受支持部材固定手段については、例えば、アクチュエータにより軸受支持部材を正転方向又は逆転方向に付勢するとともに、この付勢力に抗するストッパを設けて、これらのアクチュエータとストッパとによって軸受支持部材を固定するようにしてもよい。
また、本発明の輪転印刷機の胴の周速度変更方法は、輪転印刷機において、請求項1記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置をそなえ、前記径方向位置変更手段による前記径方向位置の変更と、前記軸心位置変更手段による前記軸心位置の変更とを行って、前記胴の周速度を変更することを特徴としている(請求項11)。
このとき、第1胴及び第2胴を前記印刷装置の印刷胴の回転に応じた回転速度で回転させること、つまり、第1胴及び第2胴の周速度(即ち、第1胴の刃の刃先と第2胴の受け部の受け面の速度)を、ウェブの走行速度に一致させることにより、刃先及び受け面とウェブとの速度差はなくなるため、切断時にかかる速度差があると生じ易い、ウェブの破れ,傷付きや、ウェブの皺や、ウェブの切断(断紙)といった不具合の発生を回避することができる。
また、回転軸の軸心に対して偏心した軸心を有し回転軸と一体回転する偏心軸に上記の刃又は受け部を結合し、偏心軸を回転軸に対して相対回転させることで、刃先又は受け面の径方向位置を変更するように径方向位置変更手段を構成すれば、偏心軸を回転軸に対して回転させるだけで、刃や受け部を着脱することなく容易に径方向位置を変更することができる。
また、偏心軸を回転軸に対して所定の相対回転位置で固定する相対位置固定手段をそなえることにより、第1胴,第2胴において、刃又は受け部を所定の径方向位置に設定した後、各胴を円滑に作動させることができる(請求項4)。
さらに、軸受支持軸の回転位置をアクチュエータにより変更するように構成すれば、重量のある回転軸を支える軸受支持軸の回転を容易に行なうことができる。また、軸受支持軸を所定の回転位置で固定する軸受支持軸固定手段をそなえることにより、軸受支持軸の回転位置を所定の位置に調整して回転軸の軸心位置を所定の状態に設定した後、回転軸を確実に支持することができる(請求項6)。
図1〜図7は本発明の一実施形態にかかる輪転印刷機用ウェブ処理装置としてのウェブ切断装置(単に、切断装置ともいう)を示すもので、図1はそのウェブ切断装置の胴の構成を示す横断面図、図2はそのウェブ切断装置の胴の構成を示す縦断面図、図3,図4はそのウェブ切断装置の胴の構成を示す斜視図、図5,図6はそのウェブ切断装置の軸受部の構成を示す側面図、図7はそのウェブ切断装置の駆動系の構成を示す縦断面図である。また、このウェブ切断装置の装備される輪転印刷機用折機及び輪転印刷機については、従来技術として説明した図13,図14,図16を流用して説明する。
このウェブ処理装置(切断装置)の鋸胴(第1胴)21及び受胴(第2胴)22は、図1〜図4に示すように構成されている。なお、図1,図2は鋸胴21及び受胴22を示し、図3は鋸胴21を示し、図4は受胴22を示すが、これらの鋸胴21及び受胴22は、ナイフ(鋸刃)23a,23b(以下、これらを区別せずに符号23で示す)を組み込ませた鋸台24と、ゴム等の弾性体25aをボルト25cにより着脱可能に備えたゴム台(受け部)25とが相違するだけで(図1,図2,図4参照)、その他は同様に構成されるので、図1〜図3を参照して、鋸胴21を中心に説明する。
さらに、偏心軸102には、鋸台24の反対側に(即ち、鋸台24と180度位相を変えて)、脚部(第2脚部)104を介してバランサウェイト105が装備されている。このバランサウェイト105は、偏心軸102から周外方向に突出した鋸台24及び脚部103a,103bに対して重量バランスを取るためのものである。
この場合、鋸胴21及び受胴22において、図示しないモータによって偏心軸102を回転軸101に対して相対回転させて、径方向位置の変更する装置構成が考えられる。つまり、この相対回転は、図7に示すように、偏心軸102(ここでは、偏心軸102の延設部102aを示す)の軸心O2周りに行われる。回転軸101の軸心は、この回転中心O 2 とは異なるので、胴21,22の回転中に回転軸101の偏心軸102に対する相対位相を調整するのは、モータによる胴21,22の回転駆動に支障がないようにする必要がある。
を支持プレート111に固定して設け、この軸124に回転自在に第1ギヤ(第1回転部材)125を設ける。一方、偏心軸102の軸端部に偏心軸102と一体回転するように第2ギヤ(第2回転部材)121を結合する。さらに、回転軸101に軸122を設け、この軸122に、第1ギヤ125と第2ギヤ121との双方に噛合する中間ギヤ123を動力伝達部材として回転自在に設けている。
これにより、人手を要さずに、遠隔操作により、偏心軸102と回転軸101との相対位相関係を変更することができるのである。
また、径方向位置変更用モータの入力がなければ、軸124,122が偏心軸102の軸心O1回りの回転に追従移動するとともに、第1ギヤ125及び中間ギヤ123が第2ギヤ121と連動しながら、偏心軸102と回転軸101との相対位相関係が調整された状態に保持される。
ところで、偏心軸102の回転軸101に対する角度を変更して、鋸刃23の刃先の軌跡円の径を変えた場合にも、刃先の軌跡円は、ウェブ10の走行経路に沿わなくては、切断を実施できない。このため、偏心軸102の回転軸101に対する角度変更に伴い、この角度変更により刃先の軌跡円がウェブ10の走行経路に対してずれた分だけ回転軸101の軸心位置を変更することができるようになっている。
ここでは、軸受支持軸110の外周部に、エアシリンダ等のアクチュエータ113を接続して、アクチュエータ113により軸受支持軸110を回転させるようにしている。また、鋸胴21及び受胴22のいずれか一方のみにアクチュエータ113を設け、鋸胴21及び受胴22の各軸受支持軸110の外周にそれぞれフランジ部112b,112cを設け、各フランジ部112b,112cの外周を互いに摩擦係合させて、鋸胴21の軸受支持軸110と受胴22の軸受支持軸110とが逆方向に同期回転するようにしている。これにより、1つのアクチュエータ113により、鋸胴21及び受胴22の各軸受支持軸110を回転させる(軸心O1を基点とする各矢印を参照)ことができるようになっている。
つまり、鋸胴21及び受胴22の他方の軸受支持軸110には、さらに外周に歯を形成されたフランジ部112aが設けられ、フランジ部112aの外周の歯に歯車114を噛合させることで、軸受支持軸110の回転状態、即ち、回転軸101の軸心位置に応じて、歯車114の軸114aが回転するようになっている。この軸114aの端部には、図6に示すように、支持プレート200に回転自在に支持された回転プレート201がそなえられ、回転プレート201には径方向外方に突出したレバー201aが設けられている。また、支持プレート200には、このレバー201aに当接してレバー201aの回転を規制するストッパ203,204が装着されている。この例では、ストッパ203は扇形のブラケット202に複数組(ここでは2組)のボルト等によって取り付けられており、ブラケット202を支持プレート200に形成された取付穴200aを用いて複数組(ここでは2組)のボルト202a等によって締結固定することで、ストッパ203が支持プレート200に固定されるようになっている。なお、取付穴200aは複数設けられ、ストッパ203の位置を選択して固定できるようになっている。また、ストッパ204は、複数組(ここでは2組)のボルト等によって支持プレート200に直接固定される。このストッパ204を取り付ける取付穴も複数設けて、ストッパ204の位置も選択して固定できるようになっている。
なお、図5に矢印で示すように、回転軸101の軸心位置の変更は円弧状の軌跡を描くように行なわれるので、回転軸101の軸心位置は、ウェブ10の走行経路に対して離接する方向のみならず、走行経路に平行な方向にも変更されることになる。これに対しては、走行経路に平行な方向への移動量に応じて、回転軸101の回転位相を補正することで対応することができる。
したがって、従来技術として説明したように、折機7においては、ウェブの走行速度(搬送速度):Vo、鋸胴回転数:Nc、鋸刃数:nとすると、カットオフ(ウェブ切断長さ)Cは、
C=Vo/(Nc・n)
となる。
また、切断されたシート10aは、可変速搬送ベルト53により、ウェブ10の走行速度Voから折胴45の速度Vbへ加速され、折胴45へ移送され、折胴45の爪43に受け渡され、次の折り畳み(咥え折)が行われる。
この速度Voになったら、入口部のガイドローラ53c,53dが挟持状態となり、次のシート10aが下流部搬送ベルト装置53のガイドベルト53a,53b間に進入してくる。以下、同操作が繰り返されることになる。
(1)ウェブのカットオフ長さを変更する際には、刃先及び受け面の回転円の周長がカットオフ長さに対応するように、刃先及び受け面の径方向位置を変更するので、ウェブのカットオフ長さを変更しても、鋸胴21及び受胴22の周速度とウェブの走行速度とを一致させることができ、刃先及び受け面とウェブとの速度差はなくなるため、切断時にかかる速度差があると生じ易い、ウェブの破れ,傷付きや、ウェブの皺や、ウェブの切断(断紙)といった不具合の発生を回避することができる。
(3)また、回転軸101の軸心に対して偏心した軸心を有し回転軸101と一体回転する偏心軸102に鋸刃24又はゴム台25を結合し、偏心軸102を回転軸101に対して相対回転させることで、刃先又は受け面の径方向位置を変更するように径方向位置変更手段を構成することで、偏心軸102を回転軸101に対して回転させるだけで、鋸刃24又はゴム台25を着脱することなく容易に径方向位置を変更することができる。
(5)さらに、胴21,22の回転軸心に対する刃先又は受け面の径方向位置の変更及び固定、即ち、回転軸101と偏心軸102との相対位相関係の調整及び固定(相対位相関係の保持)を、図7に示すように、アクチュエータを用いて行うことにより、容易に径方向位置を変更することができ、しかも、偏心軸102を回転軸101に対して相対駆動する駆動系(ギヤ125,123の軸124,122やアクチュエータ等)を偏心軸10に追従動させることなどにより、胴21,22の回転中であっても、偏心軸102と回転軸101との相対位相関係を自由に変更することも可能になる。
また、回転軸101とモータとの間にギヤ機構121,123,125を設け、中間ギヤ123の軸122は、回転軸101を支持する軸受支持軸110に設け、第1ギヤ125を支持する軸124は、軸心O3と同心上に配置されているので、軸受支持軸110が回転しても、第2ギヤ121と中間ギヤ123との噛合関係や、第1ギヤ125と中間ギヤ123との噛合関係にも支障がなく、軸心位置変更しても、モータ位置を変更することなく、回転軸とモータとの間の動力伝達を行なうことができる。
(7)カットオフの変更は、ウェブ搬送速度Voを変更するとともに、これに応じて変速ローラ53c及び変速ベルト53a,53bの変速パターンを変更調整するのみで良く、容量の大きい胴駆動装置の位相変更装置が不要となる。従って、駆動部スペースが大幅に減少する他、運転制御も容易で、印刷品質も安定する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、図8〜図10に示すような折機や図11に示すような折機に本切断装置を適用しても良い。
つまり、図8〜図10に示すように、実施形態(図16)のものと同様に、上流側から、上流部搬送ベルト装置51と、第1切断機構20Aと、中流部搬送ベルト装置54及び第2切断機構20Bとをそなえ、その下流には、本実施形態特有のチョッパ折装置65と、実施形態と同様の排紙搬送ベルト46とをそなえている。第1切断機構20A,第2切断機構20B等の切断装置20については、実施形態のものと同様なので説明は省略する。
中流部搬送ベルト装置54は、第2切断機構20Bで切断するウェブ10及び切断後のシート10aを搬送する、対をなすエンドレスの搬送ベルト54a,54bと、チョッパ折装置65の下流側で動作するように対をなすエンドレスの搬送ベルト54a,54cとをそなえている。つまり、搬送ベルト54aは、搬送ベルト54bと協働して第2切断機構20Bの前後でウェブ10及び切断後のシート10aを搬送する機能と、搬送ベルト54cと協働してチョッパ折装置65の下流でチョッパ折後のシート10aを搬送する機能とを併せ持っている。なお、搬送ベルト54aはガイドローラ54d,54eにより、搬送ベルト54bはガイドローラ54d,54fにより、搬送ベルト54cはガイドローラ54dにより、それぞれガイドされる。また、ガイドベルト54cも、ガイドベルト54a,54bと同様に、複数のベルトを平行に配置したものとなっている。
なお、搬送ベルト54a,54cの対設面には所定の隙間を設けており、チョッパ折に先だって、シート10aの先端が何ら規制されることなく入り込めるようになっている。
このように構成された折機の第1切断機構20A及び第2切断機構20Bに、図1〜図7に示す切断装置の構成を適用しても良い。
また、図11に示す折機は、上流側から、上流部搬送ベルト装置55と、下流部搬送ベルト装置(第2の搬送ベルト装置)56と、咥え折装置(図示略、図16の符号40参照)と、排紙搬送ベルト(図示略、図16の符号46参照)とをそなえている。
まず、上流部搬送ベルト装置55は、ウェブ10をニッピングベルト55a,55b間に挟持して、上流側のウェブ搬送速度V0と等速で搬送する。これらのニッピングベルト55a,55bは、複数のガイドローラで案内され駆動されて、ウェブ10をその両面からニップ圧を加えながら挟持し搬送する。なお、これらのニッピングベルト55a,55bの上流には、隣接してニッピングローラ14a,14bがウェブ10を挟持して、上流側のウェブ搬送速度V0と等速で搬送するように配置されている。
そして、互いに隣接するミシン胴84Aと鋸胴21aとの間、及び、鋸胴21aと鋸胴21bとの間には、位相変更装置89A,89Bが介装されている。ここでは、ミシン胴84Aがシャフトレスモータ(モータM3)85cにより直接駆動され、ミシン胴84Aの回転軸と鋸胴22aの回転軸とは第1動力伝達機構(ここではギヤ機構)86Aによって接続され、この第1動力伝達機構に位相変更装置89Aが介装されている。また、鋸胴21aの回転軸と鋸胴21bの回転軸とは第2動力伝達機構(ここではギヤ機構)86Bによって接続され、この第2動力伝達機構に位相変更装置89Bが介装されている。
次に、下流部搬送ベルト装置56について説明すると、図11(a),(b)に示すように、下流部搬送ベルト装置56は、複数のガイドローラ56cで案内され駆動されて、ウェブ10をその両面からニップ圧を加えながら挟持し搬送するエンドレスベルトであるニッピングベルト(加速ベルト又は変速ベルト)56a,56bをそなえている。これにより、切断されたシート1aニッピングベルト56a,56b間に挟持して、シート10aをウェブ搬送速度V0から所定の速度まで加速しつつ搬送する、加速ベルトである。
また、折胴95及び咥え胴92は、折胴,咥え胴駆動用シャフトレスモータ(モータM1)85aによって互いに同期して回転駆動されるようになっている。なお、ここでは、折胴95と咥え胴92との間には、前記の動力伝達機構86A,86Bと同様の動力伝達機構が介装され、折胴95はシャフトレスモータ85aによって直接駆動され、咥え胴92は動力伝達機構を介してシャフトレスモータ85aによって駆動されるようになっている。
つまり、図12に示すように、ミシン胴84Aと第1切断機構20Aの鋸胴21aと第2切断機構20Bの鋸胴21bとをそれぞれ駆動するために、シャフトレスモータ(単に、モータともいう)M31,M32,M33が個別にそなえられ、これらのモータM31,M32,M33によって、ミシン胴84A及び鋸胴21a,21bが互いに同期して回転するように駆動される。
また、回転軸の軸心に対する刃先又は受け面の径方向位置を変更する径方向位置変更手段や、回転軸の軸心位置を変更する軸心位置変更手段は、いずれも、各機能を有すればよく、上記実施形態のものに限定されるものではない。例えば、鋸刃やゴム台を交換して径方向位置を変更するものでもよく、回転軸の軸心位置を回転式でなく、スライド式で軸心位置を変更可能に構成するなどしてもよい。
つまり、本願発明にかかる方法又は装置は、胴の周速変更を回転半径の変更および軸心位置の変更により行う点に特徴があり、上記実施形態では、その代表的な例として断裁装置の鋸胴,受胴を上げたもので、印刷機において断裁前のウェブや断裁後のシートに対して何らかの処理を行う胴は、これに限定されたものではない。
また、上記実施形態では、互いに対抗した鋸胴,受胴の2つの胴を設けたものを対象に説明したが、本願発明は、必ず対向した2つの胴を対象にしたものではない。
例えば、断裁装置の場合にも、本願発明の周速度変更可能な鋸胴に対して、受胴を供えているが、受胴に代えて、固定した平面で受け面を構成した固定式の受け部材を備えるようにしてもよい。このような場合を考慮すると、本願発明は、単一の胴(例えば、第1胴のみ)にも適用することができる。
1a,1b ウェブロール
2 インフィード装置部
3 印刷装置部
3a〜3d 印刷ユニット
4 乾燥装置部
5 冷却装置部
6 ウェブパス部
7 折機
8 排紙装置部
10 ウェブ
10a チョッパ折後のシート
10b 折帳
11 ドラッグローラ
12 三角板
20,220 切断装置
20A 第1切断機構
20B 第2切断機構
21 鋸胴
22 受胴
23,23a,23b ナイフ(鋸刃)
24 鋸台
25 ゴム台
40 咥え折装置
41 咥え装置
42 咥え胴
43 爪装置(爪)
44 折ブレード
45 折胴
46 排紙搬送ベルト
51,55 上流部搬送ベルト装置
52,54 中流部搬送ベルト装置
53,56 下流部搬送ベルト装置
65 チョッパ折装置
65a チョッパ折ブレード
84 横ミシン機構
84A ミシン胴
84B 受胴
84a ナイフ(ミシン用櫛刃)
84b ゴム台
85a 折胴,咥え胴駆動用シャフトレスモータ(モータM1)
85b 加速ベルト駆動用シャフトレスモータ(モータM2)
85c ミシン胴,鋸胴駆動用シャフトレスモータ(モータM3)
85d ニッピングローラ,ベルト駆動用シャフトレスモータ(モータM4)
86A 第1動力伝達機構
86B 第2動力伝達機構
89A,89B 位相変更装置
90 咥え折装置
91 咥え装置
92 咥え胴
93 爪装置(爪)
94 折ブレード
95 折胴
101 回転軸
101a 切欠部(第1切欠部)
102 偏心軸
103a,103b 脚部(第1脚部)
104 脚部(第2脚部)
105 バランサウェイト
106,107 フランジ部
108 ボルト
109a〜109e,109 軸受
110a,110b,110c,110 支持体(軸受支持軸)
111 支持体
112a,112b,112c フランジ部
113 アクチュエータ
114 ローラ
121 第2ギヤ
122,124 軸
123 中間ギヤ
125 第1ギヤ
M31,M32,M33 シャフトレスモータ(モータ)
Claims (12)
- 輪転印刷機における印刷装置の下流に設けられ、前記印刷装置から給送されて搬送装置によって走行経路上を搬送されるウェブに対して全切断とミシン目入れを含む部分切断との何れかの切断を行なうウェブ処理装置であって、
前記走行経路に沿って設けられ、前記ウェブに前記切断を施す刃を有し、前記印刷装置の印刷胴の回転に応じた回転速度で回転する第1胴と、
前記走行経路を挟んで前記第1胴と対向して配置され、前記ウェブの切断時に前記刃の刃先を受ける受け面を装備した受け部を有し、前記第1胴と同期して回転する第2胴とをそなえ、
前記第1胴及び前記第2胴は、いずれも、
前記刃又は前記受け部を支持する回転軸と、
前記回転軸の軸心に対する前記刃先又は前記受け面の径方向位置を変更する径方向位置変更手段と、
前記回転軸の軸心位置を変更する軸心位置変更手段と、をそなえ、
前記回転軸には、前記刃又は前記受け部に対するバランサウェイトが装備され、
前記回転軸の軸心に対して偏心した軸心を有する偏心軸が、前記回転軸と一体回転するように装備され、前記刃又は前記受け部は前記偏心軸に結合されて備えられ、
前記径方向位置変更手段は、前記偏心軸を前記回転軸に対して相対回転させることで、前記刃先又は前記受け面の前記径方向位置を変更するように構成され、
前記回転軸は中空に構成され、前記偏心軸は前記中空の内部に前記回転軸に対して相対回転可能にそなえられ、
前記刃又は前記受け部は、前記偏心軸から外方に突出する第1脚部を介して装備され、
前記回転軸には、前記偏心軸の前記相対回転時に伴う前記第1脚部の相対回転を許容する第1切欠部が設けられている
ことを特徴とする、輪転印刷機用ウェブ処理装置。 - 前記回転軸には、前記刃又は前記受け部に対するバランサウェイトが、前記偏心軸から外方に突出する第2脚部を介して装備され、
前記回転軸には、前記偏心軸の前記相対回転時に伴う前記第2脚部の相対回転を許容する第2切欠部が設けられている
ことを特徴とする、請求項1記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置。 - 前記径方向位置変更手段により、前記回転軸の軸心に対する前記刃先又は前記受け面の径方向位置が変更されても、前記バランサウェイトと前記刃又は前記受け部と前記偏心軸と前記回転軸とを含んだ前記第1胴又は前記第2胴の回転重心が、その回転中心と常に一致するように各部の重量バランスが設定されている
ことを特徴とする、請求項2記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置。 - 前記偏心軸を前記回転軸に対して所定の相対回転位置で固定する相対位置固定手段がそなえられている
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置。 - 前記回転軸を支持する軸受と、該軸受を偏心して支持する軸受支持部材とをそなえ、前記軸心位置変更手段は、前記軸受支持部材の回転位置を変更させることで、前記軸受の軸心位置を変更するように構成されている
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置。 - 前記軸受支持部材の回転位置を変更するアクチュエータと、前記軸受支持部材を所定の回転位置で固定する軸受支持部材固定手段とをそなえている
ことを特徴とする、請求項5記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置。 - 前記第1胴又は前記第2胴の回転中心と同心上に配置された第1ギヤと、
前記偏心軸に固設された第2ギヤと、
前記回転軸に回転自在に支持されて、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤの双方に噛合する中間ギヤと、
前記軸心位置変更時に前記第1ギヤに回転力を入力して前記中間ギヤ及び前記第2ギヤを介して前記回転軸と前記偏心軸との相対位相を変更するモータとをそなえている
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置。 - 輪転印刷機における印刷装置の下流に設けられ、該印刷装置から給送されるウェブを切断する切断装置と、該切断装置の下流に設けられ、前記切断装置により切断されたシートを処理する処理装置とをそなえた折機であって、
前記切断装置として、請求項1〜7の何れか1項に記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置をそなえている
ことを特徴とする、輪転印刷機用折機。 - 前記処理装置には、前記シートを処理する回転胴が備えられ、
前記切断装置は、前記径方向位置変更手段による前記刃先又は前記受け面の径方向位置の変更と、前記軸心位置変更手段による前記回転軸の軸心位置の変更とによって前記ウェブの切断長さの変更に対応可能に構成され、
前記処理装置は、前記回転胴の回転速度の変更により前記ウェブの切断長さの変更に対応可能に構成され、
前記切断装置から前記処理装置に至る前記シートの搬送経路には、前記シートの搬送途上で、前記シートの搬送速度を、前記切断装置に同期した速度から前記処理装置に同期した速度に変更する可変速搬送装置が備えられている
ことを特徴とする、請求項8記載の輪転印刷機用折機。 - 請求項8又は9記載の輪転印刷機用折機を備え、印刷したウェブの切断長さを変更して切断可能に構成されている
ことを特徴とする、バリアブルカットオフ輪転印刷機。 - 輪転印刷機において、請求項1記載の輪転印刷機用ウェブ処理装置をそなえ、
前記径方向位置変更手段による前記径方向位置の変更と、前記軸心位置変更手段による前記軸心位置の変更とを行って、前記胴の周速度を変更する
ことを特徴とする、輪転印刷機の胴の周速度変更方法。 - 前記回転軸を支持する軸受と、該軸受を偏心して支持する軸受支持部材とをそなえ、
前記軸心位置変更手段は、前記軸受支持部材の回転位置を変更させることで、前記軸受の軸心位置を変更するように構成されている
ことを特徴とする、請求項11記載の輪転印刷機の胴の周速度変更方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005309954A JP4699173B2 (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | 輪転印刷機用ウェブ処理装置,折機及びバリアブルカットオフ輪転印刷機並びに輪転印刷機の胴の周速度変更方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005309954A JP4699173B2 (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | 輪転印刷機用ウェブ処理装置,折機及びバリアブルカットオフ輪転印刷機並びに輪転印刷機の胴の周速度変更方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007119105A JP2007119105A (ja) | 2007-05-17 |
JP4699173B2 true JP4699173B2 (ja) | 2011-06-08 |
Family
ID=38143362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005309954A Expired - Fee Related JP4699173B2 (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | 輪転印刷機用ウェブ処理装置,折機及びバリアブルカットオフ輪転印刷機並びに輪転印刷機の胴の周速度変更方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4699173B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011162764A1 (en) * | 2010-06-24 | 2011-12-29 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Web press and a method of initiating printing |
JP6079493B2 (ja) * | 2013-07-26 | 2017-02-15 | 日本ゼオン株式会社 | 複層フィルムの製造装置及び製造方法並びに繰出し装置及び繰出し方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01106196U (ja) * | 1988-01-05 | 1989-07-17 | ||
JP2004277070A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 輪転印刷機に設備する折機 |
-
2005
- 2005-10-25 JP JP2005309954A patent/JP4699173B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01106196U (ja) * | 1988-01-05 | 1989-07-17 | ||
JP2004277070A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 輪転印刷機に設備する折機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007119105A (ja) | 2007-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20190161312A1 (en) | Apparatus and method for cutting or perforating a paper web | |
JP4191732B2 (ja) | 輪転印刷機用折機 | |
US7354233B2 (en) | Bookbinding machine and prebinding apparatus | |
JP5456283B2 (ja) | 枚葉印刷機 | |
EP1873104A1 (en) | Folding apparatus | |
JP4699173B2 (ja) | 輪転印刷機用ウェブ処理装置,折機及びバリアブルカットオフ輪転印刷機並びに輪転印刷機の胴の周速度変更方法 | |
JP4859570B2 (ja) | ウェブ折り畳み装置及び輪転印刷機 | |
US20060144523A1 (en) | Device for the longitudinal application of an adhesive in a folder | |
WO2010061843A1 (ja) | 折機並びに印刷機及び印刷方法 | |
JP2009234750A (ja) | 複合印刷物製造装置及びそれを備えた印刷機並びに複合印刷物製造方法 | |
JP6388660B2 (ja) | 印刷機及び印刷方法 | |
JP4326195B2 (ja) | 折込ローラ装置 | |
JP2003341906A (ja) | シート出し装置 | |
JP2009073666A (ja) | 重ね合わせ装置 | |
WO2008066178A1 (fr) | Presse rotative | |
JP2012158055A (ja) | 印刷機及び印刷方法 | |
JP5102677B2 (ja) | 複合折機,印刷機及び複合折方法 | |
JP2005314089A (ja) | 搬送装置 | |
JP2009073667A (ja) | 重ね合わせ装置 | |
JP5380188B2 (ja) | 連続用紙切断装置 | |
JP6448271B2 (ja) | シート折り畳み装置及び方法と印刷機 | |
JPH10138450A (ja) | 頁物印刷物の生産機械 | |
JP2022129977A (ja) | ウェブ搬送装置および折機並びにオフセット輪転印刷機 | |
JP2009132475A (ja) | ウェブ搬送装置及び輪転印刷機 | |
JP2004277070A (ja) | 輪転印刷機に設備する折機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100514 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100823 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20100914 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110302 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |