JP4697724B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに変動する可変入賞部を備えた弾球遊技機に関する。
一般に、弾球遊技機の一つであるパチンコ遊技機では、遊技者は遊技盤に設けられた入賞部等に遊技球を入球させ、遊技を行う。従来のパチンコ遊技機の中には、いわゆる羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機(以下「第2種パチンコ遊技機」という)がある。この第2種パチンコ遊技機には「羽根」と呼ばれる一対の可動翼片を備えた可変入賞部が設けられ、この可変入賞部は入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに変動し、その内部には特定領域と非特定領域とが形成されている。第2種パチンコ遊技機は、遊技盤に設けられた始動口(始動入賞部)への遊技球の入球に基づいて、可変入賞部の一対の可動翼片を同時に開く補助遊技を行わせ、可動翼片が開いた際(始動開放状態)に遊技球を可変入賞部の内部に入球させ、該遊技球が特定領域を通過(以下、「V入賞」という)すると特別遊技を行わせるというものである。この特別遊技では、始動開放状態より有利な開放状態である単位特別遊技(特別開放状態)が、所定ラウンド数を限度に繰り返され得る。但し、この単位特別遊技のラウンド継続(更新)は、前ラウンド中に遊技球がV入賞することを条件として新たなラウンドに移行することが可能である。このような第2種パチンコ遊技機が、例えば、特許文献1に記載されている。
また、可変入賞部(変動入賞装置)内に遊技球を貯留可能な遊技球貯留変換装置を備えた第2種パチンコ遊技機が、特許文献2に記載されている。この第2種パチンコ遊技機は、遊技球貯留変換装置の状態を変化させることで、始動口への連続入賞を無駄にすることなく変動入賞装置内の状態を変換可能としている。
特開2002−136696号公報 特開2004−8410号公報
上記特許文献1に記載されたような従来の第2種パチンコ遊技機では、遊技者が、可変入賞部の開放に関わる始動口に遊技球を連続して入賞させても、期待に反して特別な遊技価値を得ることはできない。例えば、遊技球が始動口に連続して2個入賞しても、可動翼片の回動動作が入賞1個分にされてしまうことがあり、遊技者の遊技意欲を減衰させる虞があった。このため、遊技者は積極的に始動口への連続入賞を狙わなくなる傾向があり、遊技の興趣を損なわせていた。
これに対し、上記特許文献2に記載された第2種パチンコ遊技機は、遊技球を貯留可能な貯留状態と遊技球を貯留しない非貯留状態とに変換可能な遊技球貯留変換装置とを備え、始動口に遊技球が入賞すると、遊技球貯留変換装置を所定時間に亘って貯留状態に変換するとともに可動部材(羽根)を開状態に変換し、更に、遊技球貯留変換装置が貯留状態中に、他の遊技球が始動口へ入賞すると、貯留状態を所定時間延長させるように制御されている。これにより、始動口への連続入賞を無駄にすることなく変動入賞装置内の状態を変換できるようにして、遊技の興趣を高めることを目的としたものである。
しかし、上記特許文献2に記載されたパチンコ遊技機は、始動口への連続入賞を無駄にすることなく変動入賞装置内の状態を変換できるようにしたものであって、遊技者が大当たり(特別遊技)獲得に積極的に関与できるものではない。例えば、遊技者が大当たり入賞を得やすくなる条件を自ら作り、その条件を自らの判断で行使し得るようにすれば、遊技者が大当たり獲得に積極的に関与することが可能となり、遊技の興趣を更に高めることが可能である。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、特別遊技の獲得を容易にさせ得る手段を遊技者に提供し、その行使が遊技者の選択により行い得ることで、従来の弾球遊技機にはない新たな興趣を遊技者に提供可能とする弾球遊技機を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の弾球遊技機は、可変入賞部に遊技球を貯留する貯留手段と貯留された遊技球(以下「貯留球」という)の開放を決定する開放決定手段とを含み、遊技者の選択により貯留球の開放を行うものである。
しかして、本発明に係る弾球遊技機では、少なくとも一対の羽根を備え、当該羽根を動作させることで入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域及び非特定領域を有する可変入賞部と、前記可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部と、を含み、前記始動入賞部に遊技球が入球したことを条件として前記可変入賞部が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に前記可変入賞部へ入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記可変入賞部が前記始動開放状態より有利な特別開放状態となる弾球遊技機において、前記可変入賞部は、遊技球を貯留する貯留手段と、貯留された貯留球の開放を決定する開放決定手段と、を含み、前記開放決定手段は遊技者の選択により前記決定が可能で、前記可変入賞部は、開放された前記貯留球が前記特定領域を通過しやすいように構成されており、前記一対の羽根のいずれか一の側に前記貯留手段が配設され、他の側に前記開放決定手段が配設されていることを特徴としている。
これにより、遊技者は前記可変入賞部に遊技球を貯留させて特別開放状態(単位特別遊技)を得やすくすることが可能であり、更に、貯留球の開放を遊技者自身が決定することができるので、遊技者が特別遊技(大当たり)の獲得に積極的に関与することとなり、従来の弾球遊技機にはない新たな興趣を遊技者に提供することが可能となる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記一対の羽根のいずれか一の側に前記貯留手段が配設され、他の側に前記開放決定手段が配設されていることを特徴としている。これにより、遊技者は一対の羽根のいずれか一の側を狙って遊技球を発射することで遊技球を貯留させることができ、他の側を狙って発射することで貯留球を開放させることが可能である。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記開放決定手段は遊技球を前記貯留手段に衝突させることにより前記決定を行うことを特徴としている。これにより、遊技者は遊技球を貯留手段に衝突させるように遊技球を打ち出すので、従来とは異なる興趣を遊技者に与えることが可能である。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記開放決定手段は当たり領域と非当たり領域とを含む役物であって、遊技球が前記当たり領域を通過した場合に前記決定を行うことを特徴としている。これにより、遊技球が前記当たり領域を通過した場合に貯留球は開放されるので、更なる興趣を遊技者に与えることが可能である。
更に、本発明に係る弾球遊技機では、少なくとも一対の羽根を備え、当該羽根を動作させることで入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域及び非特定領域を有する可変入賞部と、前記可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部と、を含み、前記始動入賞部に遊技球が入球したことを条件として前記可変入賞部が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に前記可変入賞部へ入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記可変入賞部が前記始動開放状態より有利な特別開放状態となる弾球遊技機において、
前記可変入賞部は、開放された前記貯留球が前記特定領域を通過しやすいように構成されており、遊技球を貯留する貯留手段であって該遊技球を収納する箱型役物から成り、該箱型役物が変動又は変形することにより前記貯留球を前記特定領域の方へ開放する貯留手段と、貯留された貯留球の開放を決定する開放決定手段であって該遊技球が転動するステージから成り、該ステージ上を転動する遊技球を前記貯留手段に衝突させることにより前記決定を行う開放決定手段とを含むことを特徴としている。
本発明によれば、可変入賞部は遊技球を貯留する貯留手段と貯留球の開放を決定する開放決定手段とを含み、前記開放決定手段は遊技者の選択により前記決定が可能で、前記可変入賞部は開放された前記貯留球が特定領域を通過しやすいように構成されている。
これにより、遊技者は前記可変入賞部に遊技球を貯留させて特別開放状態(単位特別遊技)を得やすくすることが可能であり、更に、貯留された貯留球の開放を遊技者自身が決定することができるので、遊技者が特別遊技(大当たり)の獲得に積極的に関与することとなり、従来の弾球遊技機にはない新たな興趣を遊技者に提供することが可能となる。
このように、本発明によれば、前記貯留手段は前記遊技球を収納する箱型役物であって、該箱型役物が変動又は変形することにより前記貯留球を前記特定領域の方へ開放するので、貯留球は箱型役物内に収容され、この箱型役物が変動又は変形することにより貯留球を特定領域の方へ確実に開放することが可能である。
また、本発明によれば、前記一対の羽根のいずれか一の側に前記貯留手段が配設され、他の側に前記開放決定手段が配設されているので、遊技者は一対の羽根のいずれか一の側を狙って遊技球を発射することで遊技球を貯留させることができ、他の側を狙って発射することで貯留球を開放させることが可能である。
また、本発明によれば、前記開放決定手段は遊技球を前記貯留手段に衝突させることにより前記決定を行う。これにより、遊技者は遊技球を貯留手段に衝突させるように遊技球を打ち出すので、従来とは異なる興趣を遊技者に与えることが可能である。
また、本発明によれば、前記開放決定手段は当たり領域と非当たり領域とを含む役物であって、遊技球が前記当たり領域を通過した場合に前記決定を行う。これにより、遊技球が前記当たり領域を通過した場合に貯留球は開放されるので、更なる興趣を遊技者に与えることが可能である。
本発明に係る第1、第2の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する第1、第2の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、各実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
初めに、本発明の第1の実施形態に係る弾球遊技機1の構成について図1を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾球遊技機1の遊技盤2の正面(前面)側盤面を示す正面図である。この弾球遊技機1の遊技盤2には正面側に遊技領域3が形成され、その中央付近に本発明の特徴部分を構成する可変入賞部としての中央入賞装置20が配設されている。中央入賞装置20は、左右で対をなす第1の羽根21、第2の羽根22を備えており、第1、第2の羽根21、22を立てると遊技球が入球不可能な閉鎖状態となり、第1、第2の羽根21、22を左右に開く(倒す)と入球容易な開放状態(始動開放状態及び/又は特別開放状態を意味する。以下同じ)となる。図1に示す第1、第2の羽根21、22は、羽根を立てた閉鎖状態を実線で示し、羽根を開いた開放状態を点線で示す。なお、第1、第2の羽根21、22は、図示しないソレノイドにより駆動される。
中央入賞装置20の内部には、第1の羽根21の側に遊技球を収納して貯留する貯留手段としての貯留箱24が配設されており、貯留箱24の下方には中央入賞装置20に入球した遊技球が通過する三つの領域が形成されている。中央の領域が特定領域26であって、遊技球がこの特定領域26を通過するとV入賞となり、特定領域26の左右両側の領域はどちらも非特定領域27、27であって、遊技球がこの非特定領域27、27を通過するといわゆる「はずれ」となる。なお、本発明の特徴部分を構成する中央入賞装置20の詳細については、図2を参照して後で説明する。
中央入賞装置20の下方には、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22の動作に関わる第1の始動入賞部11及び第2の始動入賞部12、12が配設されている。中央に配設された第1の始動入賞部11の上部には、開口幅を拡大させる拡大装置11a、11aが配設されている。この拡大装置11a、11aは、通常は遊技球を1個通過可能とするが2個同時通過不可能な幅を保つことにより、第1の始動入賞部11への遊技球の入球を困難なものとしているが、拡大作動時は広い範囲で遊技球を拾うことが可能となり、第1の始動入賞部11への遊技球の入球を容易なものとする。
一方、第1の始動入賞部11の左右両方向に配設された第2の始動入賞部12、12は、その上部に開口部が形成されたコップ状の役物であり、該開口部は遊技球を1個通過可能とする大きさである。このように、第2の始動入賞部12、12は、遊技球の入球が第1の始動入賞部11より困難な構成になっている。なお、第1の始動入賞部11及び第2の始動入賞部12、12には、入賞した遊技球を検出する図示しない始動入賞検出センサがそれぞれ配設されている。
中央入賞装置20の左右両方向には、遊技球が通過可能な作動ゲート7、7が配設されている。作動ゲート7、7には通過した遊技球を検出する図示しない作動ゲート通過検出装置が設けられ、遊技球の通過を契機として普通図柄表示部6における普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄は普通図柄表示部6に設けられたランプの表示によって行われ、当該ランプが所定の状態に点灯すると、第1の始動入賞部11の拡大装置11a、11aが所定時間だけ作動される。
第2の始動入賞部12、12の下方には入賞口5、5が配設されており、遊技球が入賞口5、5に入球すると所定個数の賞球が遊技者に与えられる。また、遊技盤2の下端には、第1、第2の始動入賞部11、12、12、入賞口5、5、中央入賞装置20の何れにも入球しなかった遊技球を排出するアウト口9が配設されている。また、遊技盤2には、遊技球の落下方向に変化を与える風車8、8や図示しない釘が配設され、遊技盤2の前面は、図示しないガラス板で覆われている。
遊技盤2の下方には、遊技球を遊技盤2の下端から正面側左上方へ打ち出すための図示しない弾球ハンドルが配設されている。この弾球ハンドルは、例えば時計方向に回転させると遊技球が発射されるようになっており、弾球ハンドルの操作により遊技球の打ち分けが可能な構成となっている。すなわち、弾球ハンドルをいっぱいに回転させると遊技球が強く発射されて遊技領域3の正面右側に打ち出され(以下、「右打ち」という)、弾球ハンドルを少し回転させると遊技球が弱く発射されて遊技領域3の正面左側に打ち出される(以下、「左打ち」という)。このように、遊技者の選択により右打ち、左打ちを簡単に行うことが可能である。
更に、遊技盤2の下方には、第1、第2の始動入賞部11、12、12、入賞口5、5、中央入賞装置20に遊技球が入球したときに所定の個数の遊技球が払い出される図示しない賞球払出口、及び、それらの遊技球を受ける球受け皿がそれぞれ配設されている。
次に、本発明の特徴部分を構成する中央入賞装置20の構成について図2を参照して説明する。
図2は中央入賞装置20を拡大して示す正面概略図であって、図2(a)は貯留箱24に3個の遊技球が貯留されている状態を示し、図2(b)は4個の遊技球が貯留された後に遊技球dが貯留箱24に衝突している状態を示し、図2(c)は貯留箱24が貯留されていた4個の遊技球を開放している状態をそれぞれ示す。
可変入賞部である中央入賞装置20は、遊技領域3のほぼ中央に配設された略直方体状の入賞装置である。中央入賞装置20は、左右で対をなす第1、第2の羽根21、22を備えており、第1、第2の羽根21、22を立てると入賞不可能な閉鎖状態となり、第1、第2の羽根21、22を左右に開くと入賞容易な開放状態へ変動する。図2各図は、第1、第2の羽根21、22を左右に開いた開放状態を示している。なお、中央入賞装置20にはこれら第1、第2の羽根21、22を開閉駆動するための図示しないソレノイドが配設されている。
中央入賞装置20の上部には、庇部23が突設され、遊技球が上方から落下して中央入賞装置20中へ入球するのを防止する。上述したように、開放状態では第1、第2の羽根21、22が左右に開くので、庇部23の両下端とのスペースから遊技球が中央入賞装置20へ入球するが、閉鎖状態では第1、第2の羽根21、22が立てられて庇部23の両下端とのスペースを塞ぐので(図1参照)、中央入賞装置20への遊技球の入球を防止する。
中央入賞装置20の内部には、第1の羽根21側に遊技球を貯留する貯留箱24が配設され、第2の羽根22側に貯留球の開放を決定する開放決定手段としての内部ステージ25が配設されている。貯留箱24は略直方体の箱型役物であって、その上部に遊技球が進入する開口部24aが形成されている。貯留箱24は所定個数以内の遊技球をその内部に収容して貯留可能とし、本実施形態では4個までの遊技球を貯留する。なお、開口部24aには図示しない貯留球センサが配設され、貯留された遊技球を検出する。また、貯留箱24は後述する特定領域26に向け貯留球を開放するように構成されており、例えば、貯留箱24は左下端24cが軸支持され、この左下端24cを中心として回動可能に配設されている。図2(c)に示すように、貯留箱24が左下端24cを中心に時計方向に回動して特定領域26の方へ傾き、更に側面24bがその上端部を中心として回動することにより、貯留球が特定領域26に向けて開放される。
第2の羽根22側に配設された内部ステージ25は、第2の羽根22側より中央入賞装置20へ入賞した遊技球を貯留箱24の方へ誘導して側面24bに衝突させた後に転動させるステージであって、本実施形態においては、貯留箱24に貯留された貯留球の開放を決定する開放決定手段を構成する。第2の羽根22側より中央入賞装置20へ入賞した遊技球は、内部ステージ25により誘導されて先ず貯留箱24の側面24bに衝突する。側面24bには遊技球の衝突を検出する図示しない衝突センサが配設されており、所定個数(例えば4個)の衝突が検出されると貯留箱24の回動が開始する。このように、内部ステージ25は第2の羽根22側から中央入賞装置20へ入賞した遊技球を側面24bに衝突させることで貯留箱24に貯留された貯留球の開放の決定を行うものである。
また、内部ステージ25には遊技球を流下させる流下孔25aが形成されており、中央入賞装置20に入球した遊技球(但し、貯留箱24に貯留される遊技球を除く)を内部ステージ25上で転動させた後、流下孔25aへ入球させる。内部ステージ25の下方には遊技球が流下する流下領域28が形成され、流下領域28の下方には遊技球が通過する三つの領域が形成されている。この三つの領域のうち中央に形成された領域が特定領域26であって、遊技球がこの特定領域26を通過するとV入賞となる。特定領域26の左右両側の領域はどちらも非特定領域27、27であって、遊技球がこの非特定領域27、27を通過するといわゆる「はずれ」となる。なお、特定領域26、非特定領域27、27には、通過する遊技球を検出するための特定領域センサ26a、非特定領域センサ27a、27aが配設されており、各領域を通過する遊技球を検出する。そして、特定領域26、非特定領域27、27を通過した遊技球は、遊技盤2の裏面側に排出される。
次に、中央入賞装置20に入賞した遊技球の流れを中心に、更に中央入賞装置20について説明する。図2各図に示すように、第1、第2の羽根21、22が左右に開いた開放状態においては、遊技球が中央入賞装置20に入賞可能である。図2(a)には、第1の羽根21側から入賞した3個の遊技球A、B、Cと第2の羽根22側から入賞した3個の遊技球a、b、dがそれぞれ示されている。第1の羽根21側から入賞した3個の遊技球A、B、Cは貯留箱24に貯留されており、第2の羽根22側から入賞した遊技球aは流下領域28を流下し、遊技球bは内部ステージ25上を転動している。このように、貯留箱24に収容されて貯留される遊技球は、第1の羽根21側から中央入賞装置20に入賞した遊技球であって、第2の羽根22側から入賞した遊技球は、貯留箱24の側面24bに衝突後内部ステージ25上を転動し、流下孔25aを経由して流下領域28へ誘導される。流下領域28へ誘導された遊技球は、流下領域28内を流下して特定領域26又は非特定領域27、27へ誘導されるが、特定領域26は非特定領域27、27に比べ狭く形成されているので遊技球が特定領域26を通過する確率は非特定領域27、27よりかなり低い。なお、第1の羽根21側から入賞して貯留箱24に収容されなかった遊技球も、内部ステージ25上を転動した後に流下領域28側へ誘導されるが、貯留箱24の側面24bに衝突することはない。
上述したように、第2の羽根22側から入賞した遊技球は、図2(b)に示す遊技球dのように、貯留箱24の側面24bに衝突した後に内部ステージ25上を転動する。なお、各遊技球と側面24bとの衝突は1回のみ可能であり、内部ステージ25上を転動中に遊技球が再度衝突することはない。貯留箱24には最大4個までの貯留球を収容可能(図2(b)参照)であり、貯留箱24の側面24bには、上述したように、衝突した遊技球(以下、「衝突球」という)を検出する図示しない衝突センサが配設されている。貯留箱24の側面24bに所定個数(例えば4個)の遊技球が衝突、すなわち衝突センサが所定個数の衝突球を検出すると、貯留箱24の回動が開始され、図2(c)に示すように、貯留球A、B、C、Dが特定領域26の方へ開放される。特定領域26の方へ開放された貯留球A、B、C、Dが特定領域26を通過すると遊技者はV入賞を得ることができるので、特定領域26が非特定領域27、27より狭く形成されていても確実にV入賞を得ることが可能となる。
このように、本実施形態における中央入賞装置20は、遊技球(貯留球を含む)が特定領域26を通過(V入賞)するルートとして貯留箱24を経由する第1のルートと内部ステージ25及び流下領域28を経由する第2のルートを有している。前述したように、特定領域26は非特定領域27、27より狭く形成されているので、内部ステージ25及び流下領域28を経由する第2のルートでは遊技球が特定領域26を通過する確率は非特定領域27を通過する確率よりかなり小さい。これに対し、貯留箱24を経由する第1のルートでは、貯留箱24が回動して特定領域26の方へ傾くので、開放された貯留球は容易に特定領域26を通過することとなる。但し、第1のルートは、貯留箱24に遊技球を貯留させる第1のステップと、貯留箱24の側面に遊技球を衝突させて貯留球を開放させる第2のステップとから構成される。なお、本実施形態における中央入賞装置20は、閉鎖状態において遊技球が入賞不可能な構成としたが、閉鎖状態において入賞可能であるが困難な構成としても当然よい。
次に、以上のような構成の弾球遊技機1を用いた遊技の概要を説明する。遊技者が図示しない弾球ハンドルを操作すると、遊技球が発射され、ガイドレール4に案内されて遊技盤2に形成された遊技領域3の上方に放出される。上述したように、弾球ハンドルは、弾球ハンドルの操作により遊技球の打ち分けが可能な構成となっており、遊技者の選択により右打ち、左打ちを簡単に行うことが可能である。
遊技領域3に打ち出された遊技球は、風車8や図示しない釘等に接触して落下方向を変化させながら、一部は第1、第2の始動入賞部11、12、12、又は、入賞口5、5に入球し、第1、第2の始動入賞部11、12、12、及び、入賞口5、5に入球しなかった遊技球は、アウト口9に入球する。なお、遊技球が入賞口5、5に入球すると、賞球払出口から例えば5球の賞球が遊技者に払い出される。
次に、遊技球が作動ゲート7、7を通過すると、作動ゲート通過検出装置からの通過信号を契機に普通図柄抽選が行われ、普通図柄表示部6において普通図柄の変動を開始する。そして、変動が開始してから例えば30秒が経過すると、抽選された結果の態様で普通図柄が停止する。このとき普通図柄の停止態様が予め定められた当たりの態様であれば、第1の始動入賞部11の拡大装置11a、11aが作動され、例えば0.5秒間だけ保持される。この間、第1の始動入賞部11の開口幅が拡大されるので、第1の始動入賞部11への入賞が容易となる。また、普通図柄の停止態様が予め定められた外れの態様であれば、第1の始動入賞部11の拡大装置11a、11aは作動されないが、この場合でも第1の始動入賞部11への入賞は可能である。なお、普通図柄表示部6において普通図柄の変動中に遊技球がゲート7、7を通過した場合には、その分の変動は保留されて順次実行される。
次に、遊技球が第1、第2の始動入賞部11、12、12に入賞すると、図示しない各始動入賞検出センサからの検出信号を契機に賞球払出口から例えば5球の賞球が遊技者に払い出されると共に、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22を作動させて中央入賞装置20を始動開放状態とする。
始動開放状態は、中央入賞装置20を所定の開放状態にして、この始動開放状態中に中央入賞装置20に入球した遊技球が特定領域26を通過(V入賞)した場合に特別遊技を開始させる、遊技者にとって有利な遊技状態である。特別遊技では、中央入賞装置20を始動開放状態よりも長期にわたり開放状態とする特別開放状態(単位特別遊技)が繰り返し実行される。このように、特別開放状態(単位特別遊技)は遊技者にとって始動開放状態より更に有利な遊技状態であって、特別開放状態と始動開放状態の違いは、中央入賞装置20の開放状態時間の長短として規定することができる。例えば、間欠的に開放状態にする動作であれば、始動開放状態のときには少数回(例えば2、3回)として特別開放状態のときには多数回(例えば20回とか30回)とすることで両者を区別できる。また、この場合に、特別開放状態では1回の開放時間を長くする(例えば、始動開放状態では0.5秒であるが特別開放状態では1秒にする)ことを行ってもよい。また、間欠的な動作を行わない場合には、始動開放状態の時間を短くして(例えば2秒程度)、特別開放状態の時間を長くする(例えば20秒程度)ことで両者を区別することもできる。なお、ここにあげた回数や時間はあくまでも例であり、これらに限られるものではない。
本実施形態における始動開放状態では、例えば、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22を0.5秒間開放状態に作動させる動作を2回行う。この始動開放状態中に第1の羽根21側から中央入賞装置20へ入球した遊技球は、貯留箱24に収容されて貯留される第1のルートか、貯留箱24に収容されずに内部ステージ25及び流下領域28を経由する第2のルートかのいずれかを進む。これに対し、第2の羽根22側から中央入賞装置20へ入球した遊技球は、貯留箱24の側面24bに衝突した後にステージ25上を転動する第2のルートを進む。図1に示すように、第1の羽根21は遊技盤2の正面側から見て中央入賞装置20の左側に配設され、第2の羽根22は右側に配設されているので、左打ちをすることにより遊技球を第1の羽根21側から中央入賞装置20へ入賞させることができ、右打ちをすることにより第2の羽根22側から遊技球を入賞させることが可能である。
前述したように、貯留箱24は最大4個までの遊技球を収容して貯留することができるので、遊技者は左打ちを行うことにより貯留箱24に遊技球を貯留させることが可能で、また、右打ちを行うことにより遊技球を第2の羽根22側から中央入賞装置20へ入賞させて第2のルートよりV入賞を狙うことも可能であり、遊技者自身がこれらの選択を行うことができる。第2のルートを進む遊技球は、流下領域28内を流下して、特定領域26又は非特定領域27、27のいずれかに誘導されるが、上述したように、特定領域26は非特定領域27、27より狭く形成されているので遊技球が特定領域26を通過する確率は非特定領域27、27よりかなり低い。そこで、好ましくは先ず左打ちを行い貯留箱24に遊技球を貯留させた後に、右打ちを行って貯留箱24の側面に所定個数の遊技球を衝突させることにより貯留箱24を回動させ、貯留球を特定領域26の方へ開放させることである。これにより、遊技者は確実に遊技球を特定領域26へ入賞(V入賞)させることが可能となる。また、遊技球が特定領域26、非特定領域27、27のいずれかを通過すると、特定領域センサ26a、非特定領域センサ27a、27aからの検出信号を契機に賞球払出口から例えば7球の賞球が遊技者に払い出され、特定領域26、非特定領域27、27のいずれかを通過した遊技球は遊技盤2の裏面側に排出される。
始動開放状態においてV入賞すると大当りとなり、続いて特別遊技が開始される。本実施形態における単位特別遊技(特別開放状態)では、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22を1秒間開放状態にする動作を所定回数(例えば10回)だけ繰り返すものとする。更に、単位特別遊技中に中央入賞装置20に入球した遊技球が特定領域26を通過(V入賞)することを条件として、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)を限度にこの単位特別遊技が繰り返し実行される。但し、単位特別遊技中に遊技球がV入賞しなかった場合には、ラウンドの更新はされずに特別遊技は終了する。なお、特別遊技中(特別開放状態)においても特定領域センサ26a、非特定領域センサ27a、27aからの検出信号を契機に賞球払出口から例えば7球の賞球が遊技者に払い出される。
このように、本実施形態に係る弾球遊技機1では、中央入賞装置20は遊技球を貯留する貯留手段としての貯留箱24と、貯留球の開放を決定する開放決定手段(主に内部ステージ25により構成される)と、を含み、遊技者が左打ちをすると貯留箱24に遊技球を貯留することが可能で、右打ちをすると貯留された遊技球を開放させることが可能なように構成されている。更に、貯留箱24は、左下端24cを中心に回動可能で、収容した貯留球が特定領域26を通過(V入賞)しやすいように開放できるように構成されている。これにより、遊技者は左打ちを行って貯留箱24に遊技球を貯留させてV入賞を得やすくすることができ、更に、右打ちを行って貯留箱24に収容された貯留球の開放を行うことができるので、遊技者が特別遊技(大当たり)の獲得に積極的に関与することとなり、従来の弾球遊技機にはない新たな興趣を遊技者に提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、始動開放状態及び特別開放状態の両方において、貯留箱24に遊技球を貯留することを可能とし、貯留箱24に収納された貯留球が特定領域26を通過(V入賞)しやすいように開放されるものとしたが、始動開放状態又は特別開放状態(単位特別遊技)のいずれかにおいてのみ遊技球を貯留箱24に収容して貯留可能としてもよい。例えば、始動開放状態においては開口部24aを閉鎖して貯留箱24に遊技球が貯留されることを防止し、特別開放状態においてのみ開口部24aを開放して貯留箱24に遊技球が貯留されるようにしてもよく、また、これとは反対に、特別開放状態においては開口部24aを閉鎖し、始動開放状態においてのみ開口部24aを開放して遊技球が貯留されるようにしてもよい。少なくとも、始動開放状態、特別開放状態のいずれかにおいて、貯留箱24に遊技球を貯留することを可能とし、貯留箱24に収納された貯留球が特定領域26を通過(V入賞)しやすいように開放されるものとすることにより、従来の弾球遊技機にはない新たな興趣を遊技者に提供することができ、更に遊技の多様性を拡大させることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係る弾球遊技機101の構成と遊技の概要について、第1の実施形態に係る弾球遊技機1と異なる点を中心に図3及び図4を参照して説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る弾球遊技機101の遊技盤102の正面(前面)側盤面を示す正面図である。図4は、中央入賞装置120を拡大して示す正面概略図であって、図4(a)は貯留箱124に4個の遊技球が貯留されている状態を示し、図4(b)は貯留箱124が貯留されていた4個の遊技球を開放している状態をそれぞれ示す。
第2の実施形態に係る弾球遊技機101は、中央入賞装置120の構成が第1の実施形態に係る弾球遊技機1と異なるが、それ以外は基本的に同一である。すなわち、第2の実施形態における中央入賞装置120には、貯留球の開放を決定する開放決定手段としてクルーン125が中央入賞装置120内の第2の羽根122側に配設されている。これ以外の弾球遊技機101の基本構成は弾球遊技機1の基本構成と同じであるので、弾球遊技機101の各構成には弾球遊技機1の各構成に対応する符号を割り当てて図3に示し、各構成の説明については省略する。
次に、第2の実施形態における可変入賞部としての中央入賞装置120について図4を参照して説明する。中央入賞装置120は、中央入賞装置20と同様に、略直方体状の入賞装置であって、上部には庇部123が突設され、庇部123の下に左右で対をなす第1、第2の羽根121、122を備え、第1、第2の羽根121、122を立てると入賞不可能な閉鎖状態となり、第1、第2の羽根121、122を左右に開くと入賞容易な開放状態へ変動する。図4各図は、第1、第2の羽根121、122を左右に開いた開放状態を示す。
中央入賞装置120の内部には、第1の羽根121側に遊技球を貯留する貯留箱124が配設され、第2の羽根122側に貯留球の開放を決定する開放決定手段としてのクルーン125が配設されている。貯留箱124は、第1の実施形態に係る貯留箱24と同じ箱型役物であって、その上部に遊技球が進入する開口部124aが形成され、所定個数(4個)以内の遊技球をその内部に収容して貯留する。そして、貯留箱124は、貯留箱24と同様に、左下端124cを中心として時計方向へ回動し、側面124bを上端部を中心に回動させることで、貯留球を特定領域126に向けて開放する(図4(b)参照)。
これに対し、第2の羽根122側には第2の実施形態に係る開放決定手段としてのクルーン125が配設されている。クルーン125は、三つの孔(領域)が形成された皿状の役物であって、一つの孔が当たり領域125a、他の二つの孔(領域)が非当たり領域125b、125bとなっている。第2の羽根122側より中央入賞装置120へ入賞した遊技球は、クルーン125上を転動後、当たり領域125a、非当たり領域125b、125bのいずれかを通過して、流下領域128へ誘導される。ここで、遊技球が当たり領域125aを通過すると、貯留箱124が回動を開始するが、非当たり領域125bを通過した場合には貯留箱は回動しない。すなわち、遊技球が当たり領域125aを通過した場合のみ貯留箱124が回動し、貯留箱に貯留された遊技球を特定領域126の方へ開放する。このように、クルーン125は、遊技球の通過により、貯留球を開放するか否かの決定を行う開放決定手段である。
また、第2の実施形態における中央入賞装置120の内部には、略中央に仕切り塀129bが形成されており、第1の羽根121側の領域と第2の羽根122側の領域とに仕切られている。すなわち、第1の羽根121側の領域に貯留箱124が配設され、第2の羽根122側の領域にクルーン125が配設されている。そして、第1の羽根121側の領域には、通過孔129aが形成されており、第1の羽根121側より中央入賞装置120へ入球したものの貯留箱124に収容されなかった遊技球は、この通過孔129aを経由して流下領域128へ誘導される。
クルーン125と通過孔129aの下方には遊技球が流下する流下領域128が形成され、流下領域128の下方には、第1の実施形態と同様に、遊技球が通過(又は入賞)する三つの領域が形成されている。中央入賞装置20と同様に、中央に形成された領域が特定領域126であって、特定領域126の左右両側の領域はどちらも非特定領域127、127である。なお、特定領域126、非特定領域127、127には、通過する遊技球を検出するための特定領域センサ126a、非特定領域センサ127a、127aが配設されている。
次に、中央入賞装置120に入賞した遊技球の流れについて、中央入賞装置20と異なる点を中心に説明する。図4(a)には、第1の羽根121側から入賞した5個の遊技球E、F、G、H、Jと第2の羽根122側から入賞した3個の遊技球f、g、hがそれぞれ示されている。第1の羽根121側から入賞した4個の遊技球E、F、G、Hは貯留箱124に貯留されており、第2の羽根122側から入賞した遊技球fは非当たり領域125bを通過した後流下領域128を流下しており、遊技球gは仕切り塀129bに衝突した後クルーン125上を転動している。このように、第1の羽根121側より中央入賞装置120へ入賞した遊技球は、貯留箱124に収容されて貯留されるか、又は、貯留箱124に収容されずに通過孔129aを経由して流下領域128へ誘導されるかいずれかの運命をたどる。
これに対し、第2の羽根122側から入賞した遊技球f、g、hは、仕切り塀129bに衝突後クルーン125上を転動し、当たり領域125a、非当たり領域125b、125bのいずれかを通過して、流下領域128へ誘導される。図4(b)に示すように、遊技球gが当たり領域125aを通過すると、貯留箱124の回動が開始して貯留箱124に貯留されていた遊技球E、F、G、Hが特定領域126の方へ開放される。
流下領域128へ誘導された遊技球J、f(図4(a)参照)は、流下領域128内を流下して特定領域126又は非特定領域127、127へ誘導されるが、第1の実施形態と同様に、特定領域126は非特定領域127、127と比べ狭く形成されているので遊技球が特定領域126を通過する確率は非特定領域127、127よりかなり低い。
貯留箱124は、貯留箱24と同様に、最大4個までの貯留球を収容可能であり、第2の羽根122側から中央入賞装置120へ入賞した遊技球が当たり領域125aを通過することにより、貯留箱124が回動し、更に側面124bを上端部を中心に回動させることで貯留球を特定領域126の方へ開放する。特定領域126の方へ開放された貯留球が特定領域126を通過すると遊技者はV入賞を得ることができるので、特定領域126が非特定領域127、127より狭く形成されていても確実にV入賞を得ることが可能となる。
このように、第2の実施形態における中央入賞装置120は、遊技球(貯留球を含む)が特定領域126を通過(V入賞)するルートとして貯留箱124を経由する第1のルートと流下領域128を経由する第2のルートを有している。前述したように、特定領域126は非特定領域127、127より狭く形成されているので、流下領域128を経由する第2のルートでは遊技球が特定領域126を通過する確率は非特定領域127を通過する(外れ)確率よりかなり小さい。これに対し、貯留箱124を経由する第1のルートでは、貯留箱124が回動して特定領域126の方へ傾くので、開放された貯留球は容易に特定領域126を通過することとなる。但し、第1のルートは、貯留箱124に遊技球を貯留させる第1のステップと、遊技球にクルーン125の当たり領域125aを通過させる第2のステップとから構成される。なお、第2の実施形態における中央入賞装置120も、閉鎖状態において遊技球が入賞不可能な構成としたが、閉鎖状態において入賞可能であるが困難な構成としても当然よい。
次に、弾球遊技機101を用いた遊技の概要は、弾球遊技機1を用いた遊技と基本的に同様であるのでここでは省略する。
以上のように、第2の実施形態に係る弾球遊技機101では、中央入賞装置120は遊技球を貯留する貯留手段としての貯留箱124と、貯留球の開放を決定する開放決定手段としてのクルーン125と、を含み、遊技者が左打ちをすると貯留箱124に遊技球を貯留することが可能で、右打ちをすると貯留された遊技球を開放させることが可能なように構成されている。更に、貯留箱124は、左下端124cを中心に回動可能で、収容した貯留球が特定領域126を通過(V入賞)しやすいように開放できるように構成されている。これにより、遊技者は左打ちを行って貯留箱124に遊技球を貯留させてV入賞を得やすくすることができ、更に、右打ちを行って貯留箱124に収容された貯留球の開放を行うことができるので、遊技者が特別遊技(大当たり)の獲得に積極的に関与することとなり、従来の弾球遊技機にはない新たな興趣を遊技者に提供することが可能となる。
なお、第2の実施形態でも、始動開放状態及び特別開放状態の両方において、貯留箱124に遊技球を貯留することを可能とし、貯留箱124に収納された貯留球が特定領域126を通過(V入賞)しやすいように開放されるものとしたが、始動開放状態又は特別開放状態(単位特別遊技)のいずれかにおいてのみ遊技球を貯留箱124に収容して貯留可能としてもよい。これにより、従来の弾球遊技機にはない新たな興趣を遊技者に提供することができ、更に遊技の多様性を拡大させることが可能となる。
以上、本発明の第1、第2の実施形態について説明したが、本発明に係る弾球遊技機1、101では、中央入賞装置20、120(可変入賞部)は、遊技球を貯留する貯留箱24、124(貯留手段)と、貯留された貯留球の開放を決定する開放決定手段(主に内部ステージ25、クルーン125により構成される)と、を含み、該開放決定手段は遊技者の選択により開放決定が可能で、中央入賞装置20、120は、開放された貯留球が特定領域26、126を通過しやすいように構成されていることを特徴としている。これにより、遊技者は貯留箱24、124に遊技球を貯留させて特別開放状態(単位特別遊技)を得やすくすることが可能であり、更に、貯留球の開放を遊技者自身が決定することができるので、遊技者が特別遊技(大当たり)の獲得に積極的に関与することとなり、従来の弾球遊技機にはない新たな興趣を遊技者に提供することが可能となる。
また、本発明に係る弾球遊技機1、101では、貯留箱24、124は遊技球を収納する箱型役物であって、該箱型役物が変動又は変形することにより貯留球を特定領域26、126の方へ開放することを特徴としている。これにより、貯留される遊技球は貯留箱24、124内に収容され、この貯留箱24、124が変動(回動)又は変形(側面24b、124bが回動)することにより収容した貯留球を開放するので、貯留球を特定領域26、126の方へ確実に開放することが可能である。
また、本発明に係る弾球遊技機1、101では、一対の羽根(第1の羽根21、121、第2の羽根22、122)のいずれか一の側に貯留箱24、124が配設され、他の側に開放決定手段(内部ステージ25、クルーン125)が配設されていることを特徴としている。これにより、遊技者は一対の羽根のいずれか一の側(第1の羽根21、121)を狙って遊技球を発射することで遊技球を貯留させることができ、他の側(第2の羽根22、122)を狙って発射することで貯留球を開放させることが可能である。
また、本発明に係る弾球遊技機1では、開放決定手段(内部ステージ25)は遊技球を貯留箱24に衝突させることにより決定を行うことを特徴としている。これにより、遊技者は遊技球を貯留箱24に衝突させるように遊技球を打ち出すので、従来とは異なる興趣を遊技者に与えることが可能である。
また、本発明に係る弾球遊技機101では、開放決定手段(クルーン125)は当たり領域125aと非当たり領域125b、125bとを含む役物であって、遊技球が当たり領域125aを通過した場合に決定を行うことを特徴としている。これにより、遊技球が当たり領域125aを通過した場合に貯留球は開放されるので、更なる興趣を遊技者に与えることが可能である。
更に、本発明に係る弾球遊技機1、101では、少なくとも、始動開放状態、特別開放状態のいずれかにおいて、貯留箱24、124は遊技球を貯留し、貯留球は特定領域26、126を通過しやすいように開放されることを特徴としている。これにより、始動開放状態又は特別開放状態(単位特別遊技)のいずれかにおいてのみ遊技球を貯留して開放することとしてもよく、遊技の多様性を拡大させることが可能となる。
なお、本発明の範囲は上述した実施形態に限られず、特許請求の範囲の記載に反しない限り、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、中央入賞装置20、120は、閉鎖状態において遊技球が入球不可能な形態について説明したが、閉鎖状態において入球可能であるが困難な形態としてもよい。
また、第1、第2の実施形態では、特定領域26、126が中央に、その左右両側に非特定領域27、27、127、127が形成されている形態について説明したが、特定領域が移動可能な形態であってもよい。例えば、中央入賞装置(可変入賞部)の内部に、特定領域が移動可能に配設され、特定領域の回りに非特定領域が形成されているような中央入賞装置とし、開放決定手段が貯留球の開放を決定すると、特定領域は移動し、貯留球が特定領域を通過しやすい状態へと変動するようなものであってもよい。
また、第1、第2の実施形態では、4個の遊技球が貯留箱24、124に貯留された場合に貯留球の開放を行う形態について説明したが、貯留球の個数に関わらず貯留球の開放を行う形態であってもよく、更に、貯留箱24、124に貯留可能な遊技球の個数は4個に限られない。
本発明は、遊技球を用いる弾球遊技機であれば、いわゆるパチンコ機のみならず、アレンジボール等他の弾球遊技機にも適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る弾球遊技機1の遊技盤2の正面(前面)側盤面を示す正面図である。 中央入賞装置20を拡大して示す正面概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る弾球遊技機101の遊技盤102の正面(前面)側盤面を示す正面図である。 中央入賞装置120を拡大して示す正面概略図である。
符号の説明
1、101 弾球遊技機、2、102 遊技盤、3、103 遊技領域、4、104 ガイドレール、5、105 入賞口、6、106 普通図柄表示部、7、107 作動ゲート、8、108 風車、9、109 アウト口、11、111 第1の始動入賞部、11a、111a 拡大装置、12、112 第2の始動入賞部、20、120 中央入賞装置、21、121 第1の羽根、22、122 第2の羽根、23、123 庇部、24、124 貯留箱、24a、124a 開口部、24b、124b 側面、24c、124c 左下端、25 内部ステージ、25a 流下孔、26、126 特定領域、27、127 非特定領域、28、128 流下領域、125 クルーン、125a 当たり領域、125b 非当たり領域、129a 通過孔、129b 仕切り塀

Claims (4)

  1. 少なくとも一対の羽根を備え、当該羽根を動作させることで入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域及び非特定領域を有する可変入賞部と、
    前記可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部と、を含み、
    前記始動入賞部に遊技球が入球したことを条件として前記可変入賞部が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に前記可変入賞部へ入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記可変入賞部が前記始動開放状態より有利な特別開放状態となる弾球遊技機において、
    前記可変入賞部は、遊技球を貯留する貯留手段と、貯留された貯留球の開放を決定する開放決定手段と、を含み、
    前記開放決定手段は遊技者の選択により前記決定が可能で、
    前記可変入賞部は、開放された前記貯留球が前記特定領域を通過しやすいように構成されており、
    前記一対の羽根のいずれか一の側に前記貯留手段が配設され、他の側に前記開放決定手段が配設されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 少なくとも一対の羽根を備え、当該羽根を動作させることで入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域及び非特定領域を有する可変入賞部と、
    前記可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部と、を含み、
    前記始動入賞部に遊技球が入球したことを条件として前記可変入賞部が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に前記可変入賞部へ入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記可変入賞部が前記始動開放状態より有利な特別開放状態となる弾球遊技機において、
    前記可変入賞部は、遊技球を貯留する貯留手段と、貯留された貯留球の開放を決定する開放決定手段と、を含み、
    前記開放決定手段は遊技者の選択により前記決定が可能で、
    前記可変入賞部は、開放された前記貯留球が前記特定領域を通過しやすいように構成されており、
    前記開放決定手段は遊技球を前記貯留手段に衝突させることにより前記決定を行うことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 少なくとも一対の羽根を備え、当該羽根を動作させることで入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域及び非特定領域を有する可変入賞部と、
    前記可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部と、を含み、
    前記始動入賞部に遊技球が入球したことを条件として前記可変入賞部が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に前記可変入賞部へ入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記可変入賞部が前記始動開放状態より有利な特別開放状態となる弾球遊技機において、
    前記可変入賞部は、遊技球を貯留する貯留手段と、貯留された貯留球の開放を決定する開放決定手段と、を含み、
    前記開放決定手段は遊技者の選択により前記決定が可能で、
    前記可変入賞部は、開放された前記貯留球が前記特定領域を通過しやすいように構成されており、
    前記開放決定手段は当たり領域と非当たり領域とを含む役物であって、遊技球が前記当たり領域を通過した場合に前記決定を行うことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 少なくとも一対の羽根を備え、当該羽根を動作させることで入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域及び非特定領域を有する可変入賞部と、
    前記可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部と、を含み、
    前記始動入賞部に遊技球が入球したことを条件として前記可変入賞部が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に前記可変入賞部へ入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記可変入賞部が前記始動開放状態より有利な特別開放状態となる弾球遊技機において、
    前記可変入賞部は、開放された前記貯留球が前記特定領域を通過しやすいように構成されており、
    遊技球を貯留する貯留手段であって該遊技球を収納する箱型役物から成り、該箱型役物が変動又は変形することにより前記貯留球を前記特定領域の方へ開放する貯留手段と、貯留された貯留球の開放を決定する開放決定手段であって該遊技球が転動するステージから成り、該ステージ上を転動する遊技球を前記貯留手段に衝突させることにより前記決定を行う開放決定手段とを含むことを特徴とする弾球遊技機。
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