JP4697592B2 - 内装トリムの物品収納部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両における内装トリムの物品収納部構造に関し、さらに詳しくは、ボディアウタパネルとボディインナパネルとによって構成される車体部分に取付けられる内装トリムに物品収納部を形成し、ボディアウタパネルとボディインナパネルとの間の内部空間に内装トリムの物品収納部を入り込ませた状態で内装トリムをインナパネルに取付けるようにした内装トリムの物品収納部構造に関する。
自動車には、後方側の側部に配置されたサイドドアを車体のアウタパネル(ボディアウタパネル)に沿って車両前後方向にスライドさせて開閉するようにした型式のものがある。図7は、この種の型式の自動車の車体の後方側部を示すものであって、同図において、1はボディアウタパネル2とボディインナパネル3とを閉断面形状に接合して成る車体、4は車体1の側部後方箇所において車両前後方向に沿って延びるように配置されたスライドドア案内用のセンターレール(図1参照)、5は車体1の内面に対向して配設された内装トリム(クオータトリム)、6は内装トリム5に物品収納部(ポケット部)7を形成するためにこの内装トリム5に取付けられた物品保持板、8はフロアパネルである。
上述のセンターレール4は、ボディインナパネル3の側に向けて凹形状に屈曲されたボディアウタパネル2の溝部2aの中に収容配置され、センターレール4に固着されたボルト9にナット10を螺着することによって、センターレール4がボディアウタパネル2とボディインナパネル3との接合部αに取付けられている。なお、センターレール4をボディアウタパネル2の溝部2aの中に設置してボディアウタパネル2とボディインナパネル3との間の内部空間S内に入り込むように配置しているのは、車体1の意匠面(車体1の外面を構成するボディアウタパネル3の面)からセンターレール4が突出しないようにするためである。
このような構成の自動車にあっては、上述の如きセンターレール4の取付構造上、図 7に示すように、取付ボルト9及びナット10が存在し、取付ボルト9及びナット10による締結部の先端位置βに依存して内装トリム5の物品収納部7のポケット奥行きDが決められている。すなわち、ポケット奥行きDは、図7に示す如く、ボディアウタパネル2及びボディインナパネル3の接合部αから車室内側に突出している取付ボルト9及びナット10の締結部の先端位置βと、物品支持壁6の内面γとの間の領域に定められる(例えば、実公昭64−7085号参照)。
実公昭64−7085号公報
上述の如き従来の物品収納部構造にあっては、内装トリム5の物品収納部7の容量を確保すべくポケット奥行きDを充分に大きく確保するためには、物品保持板6と、この物品保持板6に車体左右方向において対向するボディインナパネル若しくは内装トリム(何れも図示せず)との間の荷室幅W(図7参照)を狭くする必要がある。しかしながら、荷室幅Wを狭くすると、荷物収納空間の容量が狭くなってしまうといった不具合を生じることとなる。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、ボディアウタパネルに取付けられる取付ボルトやナットなどの部品の一部と内装トリムの物品収納部の奥壁との間の干渉を回避することができ、荷室幅を狭くして物品収納部のポケット奥行きを大きくするような構成にしなくても、十分な大きさの物品収納空間を確保することができるような内装トリムの物品収納部構造を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明では、ボディアウタパネルとボディインナパネルとによって構成される車体部分に取付けられる内装トリムにその一部を前記内装トリムの一般面から車室外側へ引っ込ませて凹形状の物品収納部を形成し、前記内装トリムを前記ボディインナパネルに取付けるようにした内装トリムの物品収納部構造において、前記物品収納部を、一般面よりも車室外側へ引っ込ませて成る奥壁と、該奥壁の両側部及び上側部に連設された周壁と、これら奥壁及び周壁の下側部に連設された底壁と、前記奥壁に対して所定の間隔を隔てて対向する物品保持板とで形成し、前記内装トリムの物品収納部の奥壁に車室内側へ向けて突出する突出部を屈曲形成し、該突出部を、その車室内側の先端部と前記物品保持板との間の領域も前記物品収納部の一部の空間として活用できるように前記突出部の先端部が前記物品収納部の物品保持板に到達しておらず、前記突出部の裏側の内部に前記ボディアウタパネルに部品を取付ける取付ボルトの一部を収容し得るように構成し、前記ボディアウタパネルに部品を取付ける前記取付ボルトの一部を前記突出部の裏側の内部に入り込ませた状態で配置するようにしている。
また、本発明では、前記内装トリムが、車両後部の荷室の左右に配設されるクオータトリムであり、前記ボディアウタパネルに取付け部品が、車両側部に配設されたスライドドアを案内するセンターレールであり、前記突出部の裏側に入り込ませた状態で配置される前記取付ボルトの一部が、前記センターレールを前記車両側部に取付けるための取付ボルトの先端部分であるようにしている。
また、本発明では、前記物品収納部の奥壁に形成される前記突出部を、前記物品収納部の車両前後方向の中間箇所であってかつ車両上下方向に沿って配置するとともに、前記物品収納部の底壁にまで達するように形成し、前記物品収納部の突出部を介して前記奥壁と前記底壁とを互いに連結するようにしている。
また、本発明では、前記物品収納部の奥壁の下側部分を、その上側部分と比較して、前記ボディアウタパネルの側に向けて相対的に大きく延出する膨出部としている。
請求項1に記載の本発明は、前記物品収納部を、一般面よりも車室外側へ引っ込ませて成る奥壁と、該奥壁の両側部及び上側部に連設された周壁と、これら奥壁及び周壁の下側部に連設された底壁と、前記奥壁に対して所定の間隔を隔てて対向する物品保持板とで形成し、前記内装トリムの物品収納部の奥壁に車室内側へ向けて突出する突出部を屈曲形成し、該突出部を、その車室内側の先端部と前記物品保持板との間の領域も前記物品収納部の一部の空間として活用できるように前記突出部の先端部が前記物品収納部の物品保持板に到達しておらず、前記突出部の裏側の内部に前記ボディアウタパネルに部品を取付ける取付ボルトの一部を収容し得るように構成し、前記ボディアウタパネルに部品を取付ける前記取付ボルトの一部を前記突出部の裏側の内部に入り込ませた状態で配置するようにしたものであるから、上述の突出部を設けることにより、物品収納部の奥壁とボディアウタパネルに取付けられた部品との干渉を回避することができ、部品の車室内側端部位置よりも奥に物品収納部の奥壁を設定(配置)できるので、物品収納部の容量(物品収納空間)を大きく確保することが可能となる。従って、本発明によれば、荷室幅を狭くして物品収納部のポケット奥行きを大きくするような構成にしなくとも、十分な大きさの物品収納空間を確保することができる。さらに、物品収納部の奥壁に突出部を設けることによって、物品収納部の奥壁の剛性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の本発明は、内装トリムが、車両後部の荷室の左右に配設されるクオータトリムであり、ボディアウタパネルに取付け部品が、車両側部に配設されたスライドドアを案内するセンターレールであり、突出部の裏側に入り込ませた状態で配置される取付ボルトの一部が、センターレールを車両側部に取付けるための取付ボルトの先端部分であるようにしたものであるから、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、スライドドア案内用のセンターレールは、通常、車両の意匠面からあまり突出しないようにボディアウタパネルに取付ける必要があるため、ボディアウタパネルのセンターレールが位置する部分は、他の意匠面と比較して、センターレールの分だけボディアウタパネルが車室内側に位置することになり、センターレールが取付けられるボディアウタパネル部分が、ボディアウタパネルとボディインナパネルにて形成される内部空間に入り込むこととなる。そして、センターレールをボディアウタパネルに取付ける取付ボルトは、センターレールよりも車室内側の位置に配置されることとなって、ボディアウタパネルとボディインナパネルにて形成される内部空間にさらに突出してしまう。このように、センターレールが取付けられるボディアウタパネル部分は、物品収納部の裏側の箇所において車室内側に突出してしまい、取付ボルト及びナットの締結部の先端部分が物品収納部の奥壁の位置規制部となってしまうが、本発明のようにその奥壁に突出部を設けてこの突出部の裏側に取付ボルト及びナットの締結部を入り込ませて配置する構成を採ることによって、上述の突出部を除く奥壁部分を取付ボルトより車室外方に配置することができ、ひいては物品収納部の容積を大きく確保することが可能となる。
また、請求項3に記載の本発明は、前記物品収納部の奥壁に形成される前記突出部を、前記物品収納部の車両前後方向の中間箇所であってかつ車両上下方向に沿って配置するとともに、前記物品収納部の底壁にまで達するように形成し、前記物品収納部の突出部を介して前記奥壁と前記底壁とを互いに連結するようにしたものであるから、品収納部の剛性の向上を図ることができる。しかも、物品収納部に設けた突出部が物品収納部の間仕切り部としての役目を果たし得るため、物品収納部内に収納された物品(収納物)の姿勢を突出部による位置保持作用にて安定にすることができる。
また、請求項4に記載の本発明は、物品収納部の奥壁の下側部分を、その上側部分と比較して、ボディアウタパネルの側に向けて相対的に大きく延出する膨出部としたものであるから、物品収納部の奥壁の下側部分をその上側部分よりも大きな膨出部としたことに伴い、奥壁の下側部分を奥壁の上側部分よりもボディアウタパネルの側(車室外方の側)に配置し得て、その分だけ物品収納部の容量(物品収納空間)を大きくすることができる。さらに、物品収納部の容量の増大により、物品収納部からの物品の取り出しが容易となると共に、物品収納部の底壁上の空間部分が広くなるのに伴って、特にペットボトルのような高さのある物品などを取り出し易くなる。
以下、本発明の一実施形態に係る内装トリムの物品収納部構造について図1〜図6を参照して説明する。なお、図1〜図6において図7と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内装トリムの物品収納部構造を備えた自動車20を示すものであって、この自動車20は、車体側部にスライドドア21を有している。そして、このスライドドア21は、ボディアウタパネル2の後部において車両前後方向に沿って延びる溝部2aの内部に配置されたセンターレール4によって案内されて開閉されるようになっている。なお、センターレール4は、図3及び図4に示すように、ボディアウタパネル2及びボディインナパネル3の接合部αに取付ボルト9及びナット10によって取付けられている。
一方、センターレール4に対応している車体1のボディインナパネル3の車室内側の箇所には、内装トリムとしてのクオータトリム22が取付けられており、このクオータトリム22に物品収納部23が設けられている。なお、物品収納部23は、図2及び図3に示す如く、クオータトリム22の一部をクオータトリム22の一般面H(図2参照)から車室外側へ引っ込ませて成る奥壁24と、この奥壁24の両側部及び上側部に連設された周壁25と、奥壁24及び周壁25の下側部に連設された底壁26と、奥壁24に対して所定の間隔を隔てて対向するように底壁26上に取付けられた物品保持板27とで形成された物品収納用のポケット部である。なお、説明の便宜上、図2、図5及び図6では、物品保持板27を透過状態で描いてある。かくして、ボディアウタパネル2とボディインナパネル3とによって構成される車体1に取付けられるクオータトリム22に物品収納部23が形成されており、ボディアウタパネル2とボディインナパネル3とにより囲まれた内部空間S内に物品収納部23の奥壁24が入り込んだ状態でクオータトリム22がボディインナパネル3に取付けられている。なお、物品収納部23の奥壁24を内部空間S内に入り込ませて配置するのは、物品収納部(ポケット部)23の容量をできるだけ大きくするためである。
また、上述の物品収納部23の奥壁24には、図2,図3及び図4に示すように、車両前後方向の中間箇所(中央部よりもやや車両前方側の箇所)であってかつ車両上下方向の中間箇所から底壁26に至る領域に、前記奥壁24から車室内側に向けて突出する突出部28が一体的に屈曲形成されている。
ここで、突出部28について述べると、次の通りである。まず、物品収納部23の奥壁24に屈曲形成される突出部28は、クオータトリム22を樹脂成型する際にクオータトリム22に一体成形されるものであって、図4に示す如く水平断面がU字形状となされている。そして、センターレール4をボディアウタパネル2に取付けるための取付ボルト9及びナット10の締結部の先端部分βをその内部に収容し得るように設定されている。すなわち、物品収納部23に突出部28を設けることによって、物品収納部23の奥壁24がセンターレール取付用の取付ボルト9及びナット10の締結部の先端部分βをよけた(回避した)状態で配置され、突出部28の裏側に取付ボルト9及びナット10の締結部の先端部分を収容配置し得るように構成されている。そして、この突出部28は、物品収納部23の底壁26にまで達するように形成されている。
さらに、物品収納部23の奥壁24は、その下側部分24aが、その上側部分24b(図2に示すようにクオータトリム22の一般面Hに対して車室外側に凹形状に引っ込んでいる)と比較して、ボディアウタパネル2の側に向けて相対的に大きく延出する膨出部となされている。具体的には、奥壁24のうちセンターレール4よりも下側となる下側部分24aが、図3に示す如くセンターレール4を避けるように車体1の側に奥壁24の上側部分24bよりもさらに深く造形されており、溝部2aの下方にまで入り込んで収納容積を拡大している。また、これらの上側部分24aと下側部分24bとの間には傾斜状段差部24cが設けられている。なお、この傾斜状段差部24c及びその付近の形状は、例えば図5に示す如きペットボトル29の取出しが容易であるような形状となされている。そして、突出部28は、上述の段差部24cを上下に跨いで形成されており、突出部28の頂部P(図2及び図3参照)が物品収納部23の奥壁24に対向する物品保持板6にまで達することなく、前記頂部Pと物品保持板6との間の領域が相対的に幅狭のポケット奥行き仕切り部となされている。
かくして、図3に示すように、荷室幅Wが設定されると共に、物品保持板6と奥壁24の上側部分24bとの間に奥行き幅D1を有するポケット奥行き一般部(例えば、図5に示す1本のペットボトル29をたてて置くのに適した幅)が設けられ、物品保持部6と奥壁24の下側部分24aとの間に奥行き幅D2を有するポケット奥行き根元部(例えば、図5に示す1本のペットボトル29を傾けて取り出すのに適した幅)が設けられ、かつ、物品保持板6と突出部28の頂部Pとの間に奥行き幅D3(例えば、図6に示す1個のティッシュペーパーボックス30を押さえるのに適した幅)を有するポケット奥行き仕切り部が設けられている。
また、物品収納部23に収納された物品の姿勢保持性と、物品収納部23への物品の出し入れなどに際して使い勝手が良いように、物品収納部23の物品保持板6の上端位置は、奥壁24の下側部分(膨出部)24aの上部とほぼ同等の高さに設定されている。
このような構成の物品収納部構造によれば、次のような作用効果を奏することができる。まず、図2〜図4に示すように物品収納部23の奥壁24に上下に長い仕切り形状の突出部28を設けてこの突出部28の裏側にセンターレール取付用の取付ボルト9及びナット10を配置することにより、奥壁24と取付ボルト9及びナット10の締結部の先端部分との間の干渉を回避することができ、奥壁24をよりボディアウタパネル2側に設定して収納部23の容積を拡大することが可能となる。さらに、ポケット奥行き一般部の奥行き幅D1よりも大きな奥行き幅D2を有するポケット奥行き根元部を形成して物品収納部23の容量をより大きく確保することができる。すなわち、物品収納部23の奥壁24の下側部分24a(すなわち、上側部分24aよりも大きな膨出部)は、センターレール4の下側まで入り込んで配置されるため、その入り込んだ分だけ物品収納部23の容量を増やすことができる。また、奥行き幅D2のポケット奥行き根元部はセンターレール4を避け、さらに深く造形されているので、ペットボトル29などの取出しを容易にする形状を確保しつつ荷室幅Wを従来の場合以上の幅に設定することが可能である。
さらに詳述すると、物品収納部23の容量を確保するためには、物品収納部23の奥壁24を車室外側に向けて奥方向に入り込ませた構成にする必要があり、その場合には、前記奥壁24がボディアウタパネル2の側に近づくこととなり、ボディアウタパネル2の形状によって制約を受ける。特に、ボディアウタパネル2に取付ボルト9やナット10などの部品が取付けられると、その部品の取付けのための取付ボルト9などが車室内側に突出することとなり、この突出箇所との間に干渉を生じ、物品収納部23の奥壁24の配設位置に制約を受けることとなる。しかし、本実施形態の物品収納部構造によれば、スライドドア案内用のセンターレールの取付ボルト9及びナット10による締結部の先端部分βが、この先端部分βをよけるように形成された突出部28の裏側(内部)に収容されるため奥壁24の配設位置が先端部分βの制約を受けることなく設定可能となり、物品収納部23の容量をより大きく確保することができる。従って、荷室幅Wを狭くして物品収納部のポケット奥行きを大きくするような構成としなくても、十分な大きさの物品収納空間を確保することができることとなる。
また、物品収納部23の奥壁24には仕切り形状部として役立つ突出部28を設けると共に、前記奥壁24の下側部分24aと上側部分24bとを傾斜状段差部24cによる段差をつけて配置するようにしているので、種類(形状)の異なる物品を適宜に収納することが可能である。具体的には、突出部28が物品収納部23の物品保持板6に到達しておらず、突出部28の車室内側の先端部と物品保持板6との間の領域も物品収納部23の一部の空間として活用できるため、物品収納部23内の収納空間が分断されず、従って図6に示すように1個のティッシュペーパーボックス30のような大きな物品も物品保持板6と突出部28との間に挟み込んで収納できる。また、物品収納部23の物品保持板6と奥壁4の間の間隔、並びに、物品収納部23の物品保持板6と突出部28との間の間隔が異なることになるので、これらの間隔を有する部分を、収納すべき物品(収納物)の大きさによって使い分け、例えば図5に示す如き2本の500mlペットボトル29を並べて安定状態で収納できる。
また、奥壁24の突出部28は、比較的に車室内側の奥壁24の上部部分24bとそれよりも奥側(車室外側)となる奥壁24の下側部分(膨出部)24aとに跨って形成されているため、物品収納部23の剛性の向上を図ることができる。特に長尺な物品収納部23の場合には、車両前後方向に沿った奥壁24の上側部分24bと下側部分(膨出部)24aの繋ぎ部分である傾斜状段差部24cの形状効果と、その傾斜状段差部24cに交差する位置に形成された突出部28による形状効果とが相俟って、物品収納部23の剛性を向上させることができる。
また、上述の突出部28は、物品収納部23の車両前後方向の中央部でなく、その中央部よりもやや車両前方側に配置するようにしているので、車両の後部のドアを開けて車室外部から比較的大きな物品を物品収納部23に収納する動作を行い易く、一方、ペットボトル29などの小物類については後部座席の乗員が後部座席から手を伸ばして取り出し易い。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、物品収納部23の奥壁24の上側部分24bも下側部分24aと同様にセンターレール4を避けるようにして深く追い込んだ位置に配置するようにしてもよい。また、物品収納部23の奥壁24の設けられる突出部28の形状は、断面U字形状に限らず、必要に応じて適宜な断面形状にしてよい。また、本発明は、センターレール4に対応して配設されるクオータトリム22の物品収納部23の構造に限らず、各種の部品に対応して配設される各種の内装トリムにおける物品収納部の構造にも適用し得ることは言う迄もない。
本発明の一実施形態に係る内装トリムの物品収納部構造を備えた自動車の斜視図である。 センターレールに対応して配置されるクオータトリムを車室内側から見た斜視図である。 図2におけるA−A線拡大断面図である。 図2におけるB−B線拡大断面図である。 物品収納部に2本のペットボトルを収納した状態を示す斜視図である。 物品収納部に1個のティッシュペーパーボックスを収納した状態を示す斜視図である。 従来における内装トリムの物品収納部構造を示す図3と同様の断面図である。
符号の説明
1 車体
2 ボディアウタパネル
3 ボディインナパネル
4 センターレール
9 取付ボルト
10 ナット
20 自動車
21 スライドドア
22 クオータトリム(内装トリム)
23 物品収納部
24 奥壁
24a 下側部分(膨出部)
24b 上側部分
24c 傾斜状段差部
25 周壁
26 底壁
27 物品保持版
28 突出部
29 ペットボトル
30 ティッシュペーパーボックス
β 先端部分
P 頂部
S 内部空間

Claims (4)

  1. ボディアウタパネルとボディインナパネルとによって構成される車体部分に取付けられる内装トリムにその一部を前記内装トリムの一般面から車室外側へ引っ込ませて凹形状の物品収納部を形成し、前記内装トリムを前記ボディインナパネルに取付けるようにした内装トリムの物品収納部構造において、
    前記物品収納部を、一般面よりも車室外側へ引っ込ませて成る奥壁と、該奥壁の両側部及び上側部に連設された周壁と、これら奥壁及び周壁の下側部に連設された底壁と、前記奥壁に対して所定の間隔を隔てて対向する物品保持板とで形成し、
    前記内装トリムの物品収納部の奥壁に車室内側へ向けて突出する突出部を屈曲形成し、
    該突出部を、その車室内側の先端部と前記物品保持板との間の領域も前記物品収納部の一部の空間として活用できるように前記突出部の先端部が前記物品収納部の物品保持板に到達しておらず、前記突出部の裏側の内部に前記ボディアウタパネルに部品を取付ける取付ボルトの一部を収容し得るように構成し、
    前記ボディアウタパネルに部品を取付ける前記取付ボルトの一部を前記突出部の裏側の内部に入り込ませた状態で配置したことを特徴とする内装トリムの物品収納部構造。
  2. 前記内装トリムが、車両後部の荷室の左右に配設されるクオータトリムであり、前記ボディアウタパネルに取付け部品が、車両側部に配設されたスライドドアを案内するセンターレールであり、前記突出部の裏側に入り込ませた状態で配置される前記取付ボルトの一部が、前記センターレールを前記車両側部に取付けるための取付ボルトの先端部分であることを特徴とする請求項1に記載の内装トリムの物品収納部構造。
  3. 前記物品収納部の奥壁に形成される前記突出部を、前記物品収納部の車両前後方向の中間箇所であってかつ車両上下方向に沿って配置するとともに、前記物品収納部の底壁にまで達するように形成し、前記物品収納部の突出部を介して前記奥壁と前記底壁とを互いに連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載の内装トリムの物品収納部構造。
  4. 前記物品収納部の奥壁の下側部分を、その上側部分と比較して、前記ボディアウタパネルの側に向けて相対的に大きく延出する膨出部としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内装トリムの収納部構造。
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