JP4695970B2 - 時計機構を備えた照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、時計機構を備えた照明器具に関する。
目覚まし時計には、夜間就寝中に目が覚めた場合に時刻の確認が容易に行えるように、照明装置が内蔵されたものがある。しかしながら、このような目覚まし時計では、就寝者は、枕元に置いた時計を探して照明点灯用のスイッチを押しているうちに、眠気が覚めてしまう等の不都合があり、就寝者の安眠が妨げられる要因となっていた。
上述のような目覚まし時計の照明装置を使わなくても容易に時刻確認ができるように、例えば、特許文献1には、照明器具の内部に時計を設け、かかる時計の時刻表示を外部から視認可能に構成して、就寝者の安眠を確保することが提案されている。
特開2002−90472号公報
しかしながら、前記のような照明器具では、内蔵された時計の上下方向を就寝位置に合わせて固定しなければならないため、仮に就寝者が適切ではない位置で就寝した場合には、時刻表示を確認することが非常に困難であった。
本発明の課題は、かかる問題点を解消するため、就寝位置に左右されることなく就寝者の安眠を促進するため、内蔵された時計の時刻表示の方向を就寝位置に応じた適切な方向に切替選択することができる照明器具を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、時計機構を備えた照明器具において、時刻を数字で表示して視認可能に配置された時刻表示手段と、該時刻表示手段の時刻表示の方向を、使用者の視点に応じた最適な方向に切替選択する表示方向切替手段とを備えており、前記時刻表示手段は、時、分、コロンの各表示単位領域毎に略等角度で放射状に分割配置されている、複数の発光ダイオード素子からなる発光ダイオード素子群で構成され、かつ前記表示方向切替手段は、時刻表示を行う範囲を一表示単位領域ずつ隣にずらして切り替えるものである。
前記手段によれば、就寝位置に合わせて時計表示の方向を適宜選択することができるので、就寝位置を考慮して照明器具を設置する必要がなくなり、突然に目が覚めてもほとんど視線を移動させることなく、容易に時刻を確認することが可能となり、就寝者の安眠を促進することができる。
本発明の実施形態を添付の図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る照明器具1であって、図1(a)は点灯時、図1(b)は消灯時を示している。照明器具1は、照明ユニット2と、該照明ユニット2の消灯、点灯等を操作するリモコン操作ユニット3とで構成されている。図2は、本実施形態に係る照明ユニット2の拡大断面図である。図3及び図4は、照明ユニット2に内蔵される後述の第1LED表示器9と第2LED表示器10の配置を示した説明図である。照明ユニット2は、天井取付タイプの照明ユニットであり、照明ユニット本体4と、光源としての48W,38W,28W型環状蛍光灯5,6,7と、常夜灯8と、時刻を表示する第1LED表示器9,10と、カバー11とを備える。
照明ユニット本体4は、上面中央に設けられた不図示の取付機構によって天井に取り付けられる。環状蛍光灯5,6,7は、照明ユニット本体4に保持されている。カバー11は、照明ユニット本体4の外周に着脱可能に取り付けられている。カバー11は、半透明のカバーであることが好ましい。特に、半透明のカバーである場合、カバー11は、時刻表示を行う第1LED表示器9,10が位置する部分において時刻数字を認識しうるほどの透明性を有する部分を備えていることが好適である。
第1、第2LED表示器9,10は、照明ユニット本体4の中心部20を中心にした周方向に90度又は略90度の間隔をおいて配置され、各表示部9a〜e,10a〜eに表示される数字等の配列方向が相互に略直交又は直交するように配置されている。
第1、第2LED表示器9,10は、第1表示部9a,10aと、第2表示部9b,10bと、コロン表示部9c,10cと、ONタイマー設定時に点灯するON表示部9d,10dと、OFFタイマー設定時に点灯するOFF表示部9e,10eとで構成されている。
第1表示部9a,10aは、赤色光を発するa〜gの7つのセグメントからなる2つの7セグメントLED9a,9a,10a,10aで形成され、前記各LED表示器9,10の左側に配置されている。第2表示部9b,10bは、同様に、7つのセグメントからなる2つの7セグメントLED9b,9b,10b,10bで形成され、前記各LED表示器9,10の右側に配置されている。コロン表示部9c,10cは、赤色光を発する円形LEDで形成され、前記第1表示部9a,10aと第2表示部9b,10bの間に配置されている。
ON表示部9d,10dは、赤色光を発する3つの7セグメントLEDで形成され、前記第1表示部9a,10aの左上に配置されている。OFF表示部9e,10eは、赤色光を発する3つの7セグメントLEDで形成され、前記第2表示部9b,10bの右上に配置されている。
第1、第2LED表示器9,10の各表示桁9a,9a,9b,9b,10a,10a,10b,10bは、後に詳述するダイナミック点灯方式で制御される。第1、第2LED表示器9,10の各表示桁9a,9a,9b,9b,10a,10a,10b,10bは、裸眼視力0.06の使用者であっても、裸眼で時刻表示が確認できるように、その高さが60mm以上であることが好ましい。
図5は、環状蛍光灯5,6,7及び常夜灯8の点灯及び消灯、第1、第2LED表示器9,10の時刻表示及び表示方向等を制御する制御部12を示す。制御部12には、電源回路13と、赤外線信号受信部14と、水晶発信器15と、リセットIC16と、クロックIC17とが配設されている。電源回路13は、電源コネクタ18を介して動作電源を制御部12に供給する。赤外線信号受信部14は、リモコン操作ユニット3からの赤外線信号を受信して制御部12に送信する。水晶発信器15は、所定の周波数の発信子に基づくクロックを生成し、制御部12を動作させる。リセットIC16は、電源供給時に電源電圧を正常に立ち上げ、周辺回路が安定するまで制御部12をリセット状態にし、停電時に制御部12や周辺回路を瞬時に初期状態に戻す。クロックIC17は、前記水晶発信器15とは別個に不図示の水晶発信器を有し、該水晶発信器が生成した発信子によって発生したクロックに基づいて計時動作を行い、時刻データを制御部12に送信する。制御部12は、クロックIC17より送信された時刻データに基づいて、時刻表示データを第1LED表示器9又は第2LED表示器10に送信して時刻表示を行う。クロックIC17には、停電時に電源を供給するバックアップ電池19が配設されている。
図6は、本実施形態に係る照明器具1のリモコン操作ユニット3を示し、図7は、リモコン操作ユニット3のブロック図である。リモコン操作ユニット3は、筐体20と、各種操作スイッチ21〜31と、電源部32と、制御部33と、赤外線信号発信部34とで構成される。各種操作スイッチ21〜31は、筐体20に適宜配設され、前記環状蛍光灯5,6,7及び常夜灯8の点灯、消灯を操作するライトスイッチ21と、一定時間経過後に照明を点灯させるONタイマーの起動及びその解除を操作するONタイマースイッチ22と、一定時間経過後に照明を消灯させるOFFタイマーの起動及びその解除を操作するOFFタイマースイッチ23と、前記第1LED表示器9又は第2LED表示器10に表示された時刻表示の点灯及び消灯を操作するクロックスイッチ24と、時刻表示の方向を90度毎に切替選択する表示方向スイッチ25と、時刻設定モードの起動、決定、解除を操作する時刻設定スイッチ26と、ONタイマー設定モードの起動、決定、解除を操作するON設定スイッチ27と、OFFタイマー設定モードの起動、決定、解除を操作するOFF設定スイッチ28と、各種設定モード時の時間及び分の数値の加算及び減算を操作するUPスイッチ29、DOWNスイッチ30と、各種設定モード時の時間及び分の設定箇所を変更する送りスイッチ31とからなる。電源部32は、乾電池35と、該乾電池35によって生成される動作電源を制御部33に供給する電源回路36とで構成される。制御部33は、筐体20の内部に設けられ、前記各種操作スイッチ21〜31を操作して送信されたワイヤレス信号を受信して、赤外線信号発信部34に送信する。赤外線信号発信部34は、前記ワイヤレス信号を受信して、照明ユニット2の赤外線信号受信部14に送信する。
ここで、前記第1、第2LED表示器9,10のダイナミック点灯方式について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、前記第1LED表示器9又は第2LED表示器10に送信される点灯信号及び表示データ信号のタイミングチャートを示している。以下の説明では、ON表示部9d,10dとOFF表示部9e,10eが、第1、第2表示部9a,9b,10a,10bの上方にある場合を、第1、第2LED表示器9,10の正方向といい、反対の場合を第1、第2LED表示器9,10の逆方向という。
第1LED表示器9又は第2LED表示器10において12時34分を正方向に表示する場合、制御部12は、まず、一定期間t1の間、表示桁9a,10aに点灯信号Aと、表示内容「1」に応じたセグメントb,cに表示データ信号を送信する。一定期間t1経過後、制御部12は、一定期間t2の間、表示桁9a,10aに点灯信号Bと、表示内容「2」に応じたセグメントa,b,d,e,gに表示データ信号を送信する。一定期間t2経過後、制御部12は、一定期間t3の間、表示桁9b,10bに点灯信号Cと、表示内容「3」に応じたセグメントa,b,c,d,gに表示データ信号を送信する。一定期間t3経過後、制御部12は、一定期間t4の間、表示桁9b,10bに点灯信号Dと、表示内容「4」に応じたセグメントb,c,f,gに表示データ信号を送信する。図9に示したように、前記処理を繰り返すことにより、第1LED表示器9又は第2LED表示器10の各表示桁9a,9a,9b,9b,10a,10a,10b,10bに「1,2,3,4」の数字が順次表示され、残像現象により第1LED表示器9又は第2LED表示器10が「12:34」を表示しているように見える。上記の点灯信号及び表示データ信号の送信時間t1〜t4を制御して、第1、第2LED表示器9,10の輝度を調節すると、使用者の安眠を妨げることがなく、また、消費電力を抑制することが可能となる。
上記構成を備えた照明器具1におけるリモコン操作ユニット3を用いた表示方向切替の手順について説明する。
例えば、図3に示すように、時刻が第1LED表示器9の正方向において表示されている場合に、リモコン操作ユニット3の表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第1LED表示器9に対して時刻表示を消灯するように指令し、かつ、第2LED表示器10に対して時刻表示を正方向に点灯するように指令する。これにより、第2LED表示器10の正方向において現在時刻が表示され、時刻表示の方向が、最初の表示方向から90度切り替わる。この状態で、さらに表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第2LED表示器10に対して時刻表示を消灯するように指令し、かつ、第1LED表示器9に対して時刻表示を逆方向に点灯するように指令する。これにより、図4に示すように、第1LED表示器9の逆方向において現在時刻が表示され、時刻表示の方向が、最初の表示方向から180度切り替わる。この状態で、さらに表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第1LED表示器9に対して時刻表示を消灯するように指令し、かつ、第2LED表示器10に対して時刻表示を逆方向に点灯するように指令する。これにより、第2LED表示器10の逆方向において現在時刻が表示され、時刻表示の方向が、最初の表示方向から270度切り替わることになる。この状態で、さらに表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第2LED表示器10に対して時刻表示を消灯するように指令し、かつ、第1LED表示器9に対して時刻表示を正方向に点灯するように指令する。これにより、第1LED表示器9の正方向において現在時刻が表示され、時刻表示の方向が切り替わって最初の表示方向に戻る。前記のように、本発明の第1実施形態に係る照明器具1によれば、リモコン操作ユニット3の表示方向スイッチ25を押す毎に、時刻表示の方向を90度ずつ切り替えることができるので、使用者は就寝位置等に合わせて、時刻表示の方向を適宜選択することが可能となる。
この実施形態では、表示方向スイッチ25を押して切り替わる表示順序を、第1LED表示器9の正方向、第2LED表示器10の正方向、第1LED表示器9の逆方向、第2LED表示器10の逆方向の順にしたが、第1LED表示器9の正方向、第1LED表示器9の逆方向、第2LED表示器10の正方向、第2LED表示器10の逆方向の順としてもよく、その表示順序は任意に設定することができる。
次に、リモコン操作ユニット3を用いた時刻設定、ONタイマー設定、OFFタイマー設定の手順について説明する。時刻設定スイッチ26を押すと、第1、第2LED表示器9,10のうち時刻表示しているいずれか一方の表示器の時間表示部とコロン表示部が点滅して時刻調整が可能となり、送りスイッチ31で調整したい時間表示部と分表示部を適宜選択しながら、UP、DOWNスイッチで時間又は分を調整する。時刻設定スイッチ26を再度押すと、時刻調整を終了させることができ、この時点から現在時刻の計測が開始される。
ON設定スイッチ27を押すと、第1、第2LED表示器9,10のうち時刻表示しているいずれか一方の表示器の時間表示部が点滅して起動時刻の設定が可能となり、送りスイッチ31で設定したい時間表示部と分表示部を適宜選択しながら、UP、DOWNスイッチでONタイマー起動の時間を設定する。ONタイマースイッチ22を押すと、ONタイマーが起動し、いずれかのON表示部9d,10dに「On」の文字が点灯する。制御部12は、設定した時刻になると、自動的に電源回路13に電源を供給して環状蛍光灯5,6,7を点灯させる。
OFF設定スイッチ27を押すと、第1、第2LED表示器9,10のうち時刻表示しているいずれか一方の表示器の時間表示部の上表示桁が点滅して消灯モードの選択が可能となり、送りスイッチ31で消灯モード設定と消灯時間設定を適宜選択しながら、UP、DOWNスイッチで消灯モードの選択と消灯時間の選択を行う。OFFタイマースイッチ23を押すと、OFFタイマーが起動し、いずれかのOFF表示部9e,10eに「OFF」の文字が点灯する。制御部12は、設定した時間が経過すると、自動的に電源回路13への電源の供給を中断し、環状蛍光灯5,6,7を消灯させる。
ON表示部9d,10d及びOFF表示部9e,10eを設けずに、コロン表示部9c,10cを赤色光・緑色光を発する2色発光LEDで構成し、ONタイマー設定時には、コロン表示部9c,10cの上側9c,10cを緑色で点灯させ、OFFタイマー設定時には、コロン表示部9c,10cの下側9c,10cを緑色で点灯させてもよい。
本実施形態では、LED表示器9,10を2つ設けているが、部屋の広さ等に応じて2方向のみしか必要ないときは、1つのみ設けて、時刻表示を上下方向に反転することができるようにして、時刻表示の方向を180度ずつ切り替えることができるようにしてもよい。また、リモコン操作ユニット3の表示方向スイッチ25を押す毎に、表示方向を正逆反転させずに時刻表示の方向を90度ずつ切り替えることができるように、4つの第1〜第4LED表示器が、照明ユニット本体4の中心部20を中心にした周方向に略90度又は90度の間隔をおいて配置されていてもよい。また、時刻表示を行うのに用いられる表示器は、本実施形態のような7セグメントLEDで形成されたLED表示器9,10に限定されるものではなく、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイ、あるいは液晶ディスプレイを備えた表示器を採用して、アラビア数字の他、ローマ数字や漢数字で時刻表示を行って、表示方向を選択することができるようにしてもよい。
図10は、本発明の第2実施形態に係る照明器具1を示す。本実施形態に係る照明器具1を構成する照明ユニット2及びリモコン操作ユニット3は、前記第1実施形態のような環状蛍光灯5,6,7、常夜灯8、第1、第2LED表示器9,10を備えず、発光ダイオード素子群37を設けた点を除けば、前記第1実施形態の照明器具1と同一であるので、対応する部分に同一符号を付して説明を省略する。
照明ユニット2は、天井取付タイプの照明ユニットであり、照明ユニット本体4と、光源としての発光ダイオード素子群37と、カバー11とを備える。発光ダイオード素子群37は、図10及び図11に示したように、複数の発光ダイオード素子38からなる。発光ダイオード素子群37は、4つの領域に分割配置され、時、コロン、分からなる時刻表示及びON表示とOFF表示を行う第1〜第4時刻表示領域37a〜37dを照明ユニット本体4の下部に形成する。
発光ダイオード素子群37が、単色光を発する発光ダイオード素子38からなる場合は、図12(a)に示したように、点灯時に発光ダイオード素子38の一部を消灯した一部消灯部分を形成して時刻表示等を行い、図12(b)に示したように、消灯時に発光ダイオード素子38の一部を点灯した一部点灯部分を形成して時刻表示等を行う。一方、発光ダイオード素子群37が、黄色・白色系又は黄色・赤色系の2色光を発する発光ダイオード素子38(2色発光ダイオード素子)、あるいは赤色・緑色・青色の3色光で合成白色光を発する発光ダイオード素子38(3色発光ダイオード素子)からなる場合は、図12(c)に示したように、点灯時に複数の発光ダイオード素子38の一部を異なる色(黄色・白色系の2色発光ダイオード素子の場合は黄色、黄色・赤色系の2色発光ダイオード素子の場合は赤色、3色発光ダイオード素子の場合は、例えば、単色の赤色)で点灯させた一部異色点灯部分を形成して時刻表示等を行い、図12(d)に示したように、消灯時に複数の発光ダイオード素子38の一部を点灯した一部点灯部分を形成して時刻表示等を行う。
図13は、本発明の第2実施形態に係る照明ユニットの電気的構成を示すブロック図である。制御部12は、発光ダイオード素子群37に一部消灯信号又は一部異色点灯信号を送信したり、一部点灯信号を送信したりすることができ、クロックIC17より送信される時刻データに基づいて、時刻表示データを発光ダイオード素子群37の時刻表示領域37a〜37dのいずれかに送信して、点灯時に一部消灯部分又は一部異色点灯部分、消灯時に一部点灯部分を形成させて時刻表示を行う。
上記構成を備えた照明器具1におけるリモコン操作ユニット3を用いた表示方向切替の手順について説明する。例えば、図11において、点灯時に時刻が第1表示領域37aにおいて表示されている場合に、表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第1表示領域37aに対して時刻表示を行っている一部消灯部分を点灯、又は一部異色点灯部分を同色点灯するように指令し、かつ、第2表示領域37bに対して時刻表示を行う箇所の発光ダイオード素子38を消灯又は異なる色に点灯するように指令する。これにより、第2表示領域37bにおいて現在時刻が表示され、時刻表示の方向が、最初の表示方向から90度切り替わる。この状態で、表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第2表示領域37bに対して時刻表示を行っている一部消灯部分を点灯、又は一部異色点灯部分を同色点灯するように指令し、かつ、第3表示領域37cに対して時刻表示を行う箇所の発光ダイオード素子38を消灯又は異なる色に点灯するように指令する。これにより、第3表示領域37cにおいて現在時刻が表示され、時刻表示の方向が、最初の表示方向から180度切り替わる。この状態で、表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第3表示領域37cに対して時刻表示を行っている一部消灯部分を点灯、又は一部異色点灯部分を同色点灯するように指令し、かつ、第4表示領域37dに対して時刻表示を行う箇所の発光ダイオード素子38を消灯又は異なる色に点灯するように指令する。これにより、第4表示領域37dにおいて現在時刻が表示され、時刻表示の方向が、最初の表示方向から270度切り替わることになる。この状態で、表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第4表示領域37dに対して時刻表示を行っている一部消灯部分を点灯、又は一部異色点灯部分を同色点灯するように指令し、かつ、第1表示領域37aに対して時刻表示を行う箇所の発光ダイオード素子38を消灯又は異なる色に点灯するように指令する。これにより、第1表示領域37aにおいて現在時刻が表示され、時刻表示の方向が切り替わって最初の表示方向に戻る。前記のように、第2実施形態に係る照明器具1によれば、リモコン操作ユニット3の表示方向スイッチ25を押す毎に、時刻表示の方向を90度ずつ切り替えることができるので、使用者は就寝位置等に合わせて、時刻表示の方向を適宜選択することが可能となる。
本発明の第2実施形態におけるリモコン操作ユニット3を用いた時刻設定、ONタイマー設定及びOFFタイマー設定の手順については、前記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図14は、本発明の第3実施形態に係る照明器具1を示す。本実施形態に係る照明器具1を構成する照明ユニット2及びリモコン操作ユニット3は、前記第1実施形態のような環状蛍光灯5,6,7、常夜灯8、第1、第2LED表示器9,10を備えず、その代わりに発光ダイオード素子群37を設けた点を除けば、前記第1実施形態の照明器具1と同一であるので、対応する部分に同一符号を付して説明を省略する。
照明ユニット2は、天井取付タイプの照明ユニットであり、照明ユニット本体4と、光源としての発光ダイオード素子群37と、カバー11とを備える。発光ダイオード素子群37は、図14及び図15に示したように、複数の発光ダイオード素子38からなる。複数の発光ダイオード素子群37は、第1〜第12表示単位領域37a〜37lを構成し、該各表示単位領域37a〜37l毎に略等角度又は等角度で放射状に分割配置されている。各表示単位領域37a〜37lには、複数の発光ダイオード素子38が均等に配置されて、時、分、コロン等の文字を表示する。
発光ダイオード素子群37が、単色光を発する発光ダイオード素子38からなる場合又は、発光ダイオード素子群37が、黄色・白色系又は黄色・赤色系の2色光を発する発光ダイオード素子38(2色発光ダイオード素子)、あるいは赤色・緑色・青色の3色光で合成白色光を発する発光ダイオード素子38(3色発光ダイオード素子)からなる場合は、前記第2実施形態と同様の方法で時刻表示等を行うので、説明を省略する。時刻表示の例として、図15において、右側の5つの第1〜第5表示単位領域37a〜37eで、時、コロン、分からなる時刻表示をし、上側の第12表示単位領域37lと下側の第6表示単位領域37fで、ON表示、OFF表示をしてもよい。
本発明の第3実施形態に係る照明ユニット2の電気的構成は、図13の第2実施形態に係る照明ユニット2と同様の構成であるので説明を省略する。
上記構成を備えた照明器具1におけるリモコン操作ユニット3を用いた表示方向切替の手順について説明する。例えば、図15のように、時刻が第1〜第5表示単位領域37a〜37eにおいて表示され、ON表示、OFF表示されていない場合に、表示方向スイッチ25を押すと、赤外線信号受信部14より表示方向切替信号を受信した制御部12は、第1表示単位領域37aに対して時間の上の桁を表示している一部消灯部分を点灯、又は一部異色点灯部分を同色点灯するように指令し、かつ、第2〜第6表示単位領域37b〜fに対して時刻表示を行う箇所の発光ダイオード素子38を消灯又は異なる色に点灯するように指令する。これにより、第2〜第6表示領域37b〜37fにおいて現在時刻が表示され、時刻表示の方向が30度切り替わる。このように、表示方向スイッチ25を押す毎に、制御部12は、適切な方向から観察した場合に最も左側に位置する表示単位領域に対して一部消灯部分を点灯、又は一部異色点灯部分を同色点灯するように指令し、かつ、それよりも右側に位置する表示単位領域に対して時刻表示を行う箇所の発光ダイオード素子38を消灯又は異なる色に点灯するように指令する。前記のように、第3実施形態に係る照明器具1によれば、リモコン操作ユニット3の表示方向スイッチ25を押す毎に、時刻表示を行う範囲が一表示単位領域ずつ隣にずれて時刻表示の方向を30度ずつ切り替えることができるので、使用者は就寝位置等に合わせて、第1実施形態及び第2実施形態よりも適切な時刻表示の方向を適宜選択することが可能となる。
なお、本発明の第3実施形態のように、発光ダイオード素子群37が各表示単位領域37a〜37l毎に放射状に分割配置されている場合には、照光斑が生じないようにするため、外側を上方に傾けた状態で基板39を照明ユニット本体4に取り付けるのが好ましい。このため、発光ダイオード素子群37の照光角度が調節できるように、図16のヒンジ部40のような角度調節機構が基板39と照明ユニット本体4の間に設けられていてもよい。
本発明の第1実施形態に係る照明器具の斜視図である。 図1の照明器具を構成する照明ユニットの拡大断面図である。 図2の照明ユニットに内蔵される第1LED表示器と第2LED表示器の配置を示した説明図であり、時刻表示が正方向に表示された状態を示している。 図2の照明ユニットに内蔵される第1LED表示器と第2LED表示器の配置を示した説明図であり、時刻表示が逆方向に反転表示された状態を示している。 図1の照明器具を構成する照明ユニットの電気的構成を示すブロック図である。 図1の照明器具を構成するリモコン操作ユニットの正面図である。 図1の照明器具を構成するリモコン操作ユニットの電気的構成を示すブロック図である。 図4及び図5の第1LED表示器又は第2LED表示器に送信される点灯信号及び表示内容のデータ信号のタイミングチャートである。 ダイナミック点灯制御方式で制御される第1LED表示器又は第2LED表示器の表示処理を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る照明器具の概略図である。 図10の照明器具を構成する照明ユニットの内部構造を示す図である。 図10の照明器具の時刻表示の方法を示す説明図である。 図10の照明器具を構成する照明ユニットの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る照明器具を示す概略図である。 図14の照明器具を構成する照明ユニットの内部構造を示す図である。 図14の照明ユニットの変形例を示す図である。
符号の説明
1 照明器具
2 照明ユニット
3 リモコン操作ユニット
9 第1LED表示器
9a 第1表示部
9b 第2表示部
10 第2LED表示器
10a 第1表示部
10b 第2表示部
37 発光ダイオード素子群
38 発光ダイオード素子

Claims (1)

  1. 時計機構を備えた照明器具において、
    時刻を数字で表示して視認可能に配置された時刻表示手段と、該時刻表示手段の時刻表示の方向を、使用者の視点に応じた最適な方向に切替選択する表示方向切替手段とを備えており、
    前記時刻表示手段は、時、分、コロンの各表示単位領域毎に略等角度で放射状に分割配置されている、複数の発光ダイオード素子からなる発光ダイオード素子群で構成され、かつ
    前記表示方向切替手段は、時刻表示を行う範囲を一表示単位領域ずつ隣にずらして切り替えることを特徴とする照明器具。
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