JP4695920B2 - インピーダンス測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定試料に接続されるそれぞれ一対のソース端子(電流供給端子)とセンス端子(電圧検出端子)とを有する4線式のインピーダンス測定装置に関し、さらに詳しく言えば、測定中においても各端子の接続状態(断線の有無)を検出可能とする技術に関するものである。
4線式のインピーダンス測定については各種の文献にその記述が見られ、原理的には測定用リード線の配線抵抗やプローブピン(ソース端子,センス端子)の接触抵抗の影響を受けないとされているため、特に低抵抗測定に多用されている。
しかしながら、現実的にはプローブピンの接触抵抗を無視できない場合がある。プローブピンの接触抵抗は一般的に1Ω以下であるが、摩耗や火花放電による酸化によっては1kΩ以上になることがある。また、それ以前の問題としてプロービング時にプローブピンが被測定試料に接触しなかったり、測定中にプローブピンが被測定試料から外れてしまうこともある。
本明細書では、上記のようにプローブピンが被測定試料に接触していない状態のみならず、プローブピンの接触抵抗が高い場合を含めての接触不良を「断線」というが、この種の断線検出手段を備えた従来例を図10により説明する。なお、この従来例は下記の特許文献1に示されている発明にしたがったものである。
この従来例に係る4線式のインピーダンス測定装置は、基本的な構成として、被測定試料RxにHi側のソース端子11aとLo側のソース端子11bを介して測定電流を流す定電流源10と、その測定電流によって被測定試料Rxに発生する電圧降下をHi側のセンス端子21aとLo側のセンス端子21bを介して検出する測定部20とを備えている。
Hi側のセンス端子21aとLo側のセンス端子21bとによって検出された電圧は差動オペアンプ22で所定に増幅されたのち、A/Dコンバータ23にてデジタル信号に変換され、演算制御手段としてのCPU24に与えられる。CPU24は測定電圧と測定電流とから被測定試料Rxの抵抗値を算出する。
この従来例では、断線を検出するため、Hi側のソース端子11aとHi側のセンス端子21aとを選択的に定電流源10に切替接続するスイッチS1と、Lo側のソース端子11bとLo側のセンス端子21bとを選択的に定電流源10に切替接続するスイッチS2とが設けられており、また、定電流源10の振幅を監視するコンパレータからなる振幅モニタ25を備えている。
この断線検出法は、いずれかの端子が断線している場合には定電流源10の電圧振幅が無限大になることに着目したもので、一例として、まずスイッチS1,S2をともにHi側のソース端子11aおよびLo側のソース端子11b側に切り替えて定電流源10に接続する。このとき接触不良であれば、振幅モニタ25からCPU24に断線ありの信号が出力される。
次に、スイッチS1,S2をともにHi側のセンス端子21aおよびLo側のセンス端子21b側に切り替えて定電流源10に接続する。このとき接触不良であれば、上記と同様に振幅モニタ25からCPU24に断線ありの信号が出力される。このように、上記従来例によれば、簡単な構成でソース端子11a,11b側およびセンス端子21a,21b側の断線の有無を検査することができる。
しかしながら、断線はプロービング時にのみ生ずるものではなく、何らかの原因によって測定中にも生ずることがあり、上記従来例では、測定中に断線が生じた場合には、それを検出することができない。したがって、測定に入る前に断線検査を行い、信頼性を高めるには測定後にも断線検査するようにしており、その断線検査に時間がかかるという問題がある。
特開2000−111593号公報
したがって、本発明の課題は、4線式のインピーダンス測定装置おいて、測定を中断することなく、測定中においても接触不良を含めてプローブピン(接触端子)の断線を検出できるようにすることにある。
記課題を解決するため、請求項に記載の発明は、Hi側とLo側の信号供給用の各ソース端子を介して被測定試料に測定信号を供給する測定用信号源と、上記測定信号により上記被測定試料に生ずる電圧をHi側とLo側の信号検出用の各センス端子を介して測定する測定部とを備えているインピーダンス測定装置において、上記測定用信号源と上記測定部は、グランドが電気的に分離されている電源系を別々に有し、上記測定部は、上記Hi側のセンス端子と上記Lo側のセンス端子との間に断線検出用の交流定電流を供給する断線検出用交流定電流源と、上記断線検出用の交流定電流により上記各センス端子に生ずる電圧を検出する電圧検出手段とを備えていることを特徴としている。
上記請求項に記載の発明には、請求項に記載のように、上記断線検出用交流定電流源の周波数をf2として、上記測定用信号源に周波数がf1(f1≠f2)の交流定電流源が用いられ、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧から周波数f1の信号成分を検出するf1信号成分検出手段と、周波数f2の信号成分を検出するf2信号成分検出手段とを備える態様が含まれる。
上記請求項において、請求項に記載のように、上記f1信号成分検出手段および上記f2信号成分検出手段のうち、少なくとも上記f1信号成分検出手段には、上記各センス端子間で測定される測定電圧を上記周波数f1で同期検波するロックインアンプが用いられることが好ましい。
上記請求項に記載の発明には、請求項に記載のように、上記断線検出用交流定電流源の周波数をf2として、上記測定用信号源に周波数がf1(f1≠f2)の交流定電流源が用いられ、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧を同期検波する一つのロックインアンプと、上記測定用信号源および上記断線検出用交流定電流源を上記ロックインアンプに選択的に接続して同期信号を得る切替スイッチとを備える態様が含まれる。
上記請求項に記載の発明には、請求項に記載のように、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧がA/D変換器を介して入力される制御手段を備え、上記制御手段は、上記断線検出用交流定電流源と上記測定用信号源とに異なる周波数を割り当て、その周波数情報に基づいて、上記被測定試料のインピーダンスと上記各センス端子の接触抵抗とをそれぞれ算出する態様が含まれる。
上記請求項に記載の発明には、請求項に記載のように、上記測定用信号源に電流検出回路を有する交流定電圧源が用いられ、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧および上記電流検出回路からの検出電流がそれぞれA/D変換器を介して入力される制御手段を備え、上記制御手段は、上記断線検出用交流定電流源と上記測定用信号源とに異なる周波数を割り当て、その周波数情報に基づいて、上記被測定試料のインピーダンスと上記各センス端子の接触抵抗とをそれぞれ算出する態様が含まれる。
上記請求項に記載の発明には、請求項に記載のように、上記測定用信号源と上記断線検出用交流定電流源とに、同一周波数の交流信号が用いられ、上記測定用信号源側の位相φ1と上記断線検出用交流定電流源側の位相φ2が、相対的に+90゜もしくは−90゜ずらされており、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧から位相φ1の信号成分を検出する第1信号成分検出手段と、位相φ2の信号成分を検出する第2信号成分検出手段とを備える態様が含まれる。
上記請求項に記載の発明には、請求項に記載のように、上記測定用信号源に直流定電流源が用いられ、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧から上記被測定試料による電圧分を抽出するローパスフィルタと、上記各センス端子の接触抵抗に起因する電圧分を抽出するハイパスフィルタとを備える態様も含まれる。
また、請求項に記載の発明は、Hi側とLo側の信号供給用の各ソース端子を介して被測定試料に測定信号を供給する測定用信号源と、上記測定信号により上記被測定試料に生ずる電圧をHi側とLo側の信号検出用の各センス端子を介して測定する測定部とを備えているインピーダンス測定装置において、上記測定用信号源と上記測定部は、グランドが電気的に分離されている電源系を別々に有し、上記測定用信号源に交流定電流源が用いられ、上記測定部は、上記Hi側のセンス端子と上記Lo側のセンス端子との間に断線検出用の直流定電流を供給する断線検出用直流定電流源と、上記断線検出用の直流定電流により上記各センス端子に生ずる電圧を検出する電圧検出手段とを備えていることを特徴としており、これによっても上記課題を解決することができる。
求項ないしを従属項として含む請求項に記載の発明によれば、断線検出用交流定電流源によりHi側のセンス端子とLo側のセンス端子とに交流定電流を供給し、その交流定電流により各センス端子に生ずる電圧を電圧検出手段により検出することにより、測定中においても、各センス端子の断線検出を行うことができる。請求項に記載の発明は、特に低インピーダンスの試料を測定する場合に好適である。
また、請求項に記載の発明によれば、断線検出用直流定電流源によりHi側のセンス端子とLo側のセンス端子とに直流定電流を供給し、その直流定電流により各センス端子に生ずる電圧を電圧検出手段により検出することにより、請求項に記載の発明と同じく、測定中においても、各センス端子の断線検出を行うことができる。この請求項に記載の発明も、特に低インピーダンスの試料を測定する場合に好適である。
次に、図1ないし図9により、本発明のいくつかの実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものてはない。
図1に本発明の第1実施形態(参考実施形態)に係るインピーダンス測定装置の回路図を示す。このインピーダンス測定装置は、4線式の交流インピーダンス測定装置で、測定用信号源100と測定部200とを備える。
図1の例において、測定用信号源100には、一端が接地された交流定電圧源101が用いられ、この交流定電圧源101からHi側のソース端子111とLo側のソース端子112を介して被測定試料Rxに測定信号としての電流が流される。Hi側のソース端子111は、電流制限用抵抗R1を介して交流定電圧源101に接続され、Lo側のソース端子112は、オペアンプからなる電流検出回路102と接続される。
測定部200は、被測定試料Rxの両端に接触するHi側のセンス端子211とLo側のセンス端子212と、これらセンス端子211,212より検出される被測定試料Rxの電圧を増幅して出力する交流出力アンプ210とを備える。この交流出力アンプ210の出力電圧と、電流検出回路102から得られる電流とにより、図示しない制御手段にて被測定試料Rxのインピーダンスが算出される。
ソース端子111,112およびセンス端子211,212は、図示しない例えばX−Y移動機構により駆動される可動プローブもしくはピンボードに植設された位置固定プローブのいずれであってもよいが、この第1実施形態では、被測定試料Rxに対する各端子の接触抵抗(断線および断線と見なされる高接触抵抗)を検出するための第1および第2の断線検出手段220,230を備える。
第1断線検出手段220は、Hi側のソース端子111およびHi側のセンス端子211を含むHi側電流路に直流定電流IDC1を供給する第1直流定電流源221と、第1直流定電流源221の振幅VDC1(Hi側電流路に含まれる接触抵抗Ra×IDC1)を所定に増幅する第1直流アンプ222と、第1直流アンプ222により増幅された振幅VDC1と所定の基準電圧V2とを比較する第1比較器223とを備える。第1比較器223がHi側の接触抵抗異常検出手段で、基準電圧V2<(もしくは≦)振幅VDC1 のとき断線信号を出力する。
第2断線検出手段230は、Lo側のソース端子112およびLo側のセンス端子212を含むLo側電流路に直流定電流IDC2を供給する第2直流定電流源231と、第2直流定電流源231の振幅VDC2(Lo側電流路に含まれる接触抵抗Rb×IDC1)を所定に増幅する第2直流アンプ232と、第2直流アンプ222により増幅された振幅VDC2と所定の基準電圧V3とを比較する第2比較器233とを備える。第2比較器233がLo側の接触抵抗異常検出手段で、基準電圧V3<(もしくは≦)振幅VDC2 のとき断線信号を出力する。なお、厳密に言えば、上記接触抵抗Ra,Rbには端子自体の線抵抗も含まれるが、通常、線抵抗は端子の接触抵抗に比べて小さいため無視してよい。仮に、線抵抗が大きい場合には、それも端子の異常として検出できる。
この第1断線検出手段220および第2断線検出手段230による断線検出は、被測定抵試料Rxのインピーダンス測定中においても行われる。また、各基準電圧V2,V3を可変とすることにより、コンタクトチェックレベル(接触抵抗の判定基準レベル)を任意に設定することができる。この場合において、各直流定電流源221,231の出力インピーダンスは、被測定抵試料Rxと各端子との接触抵抗に比べて十分に大きければよい。
なお、第1比較器223および第2比較器232は、A/D変換器により代替可能であり、この態様も本発明に含まれる。すなわち、比較器223,233は1ビットのA/D変換器に相当するため、これを多ビットのA/D変換器に置き換えることにより、より具体的な接触抵抗値を検出することができる。
第1実施形態の変形例として、図2に示すように、測定用信号源100に交流定電流源103を用いてもよい。また、図2に示すように、測定用信号源100の電源系と測定部200側の電源系とを分離し(それらのグランドGND1,GND2を電気的に分離し)、各直流定電流源221,231に測定部200側の電源系の電源を使用することにより、第2断線検出手段230の第2直流アンプ232を省略することができる。この場合、第2断線検出手段230の第2比較器232の基準電圧V3は、測定部200側の電源系のグランドGND2を基準とする。
これとは反対に、図3に示すように、第2断線検出手段230側の直流定電流源231に測定用信号源100の電源系の電源を使用してもよく、この場合においても、第2断線検出手段230の第2直流アンプ232を省略することができる。ただし、第2断線検出手段230の第2比較器232の基準電圧V3は、測定用信号源100の電源系のグランドGND1を基準とする。
次に、図4により本発明の第2実施形態に係るインピーダンス測定装置について説明する。この第2実施形態において、上記第1実施形態と同一もしくは同一と見なされてよい構成要素には、それと同じ参照符号を用いる。
この第2実施形態に係るインピーダンス測定装置も4線式であるが、特に被測定試料Rxが低インピーダンスである場合に好適である。低インピーダンスの試料としては、電池の等価直列抵抗,チップインダクタの直列抵抗,コンデンサの等価直列抵抗などを例示することができる。
この第2実施形態において、測定用信号源100と測定部200は、それらの電源系が電気的に分離されている。すなわち、測定用信号源100側のグランドGND1と、測定部200側のグランドGND2とが電気的に分離されている。
図4の例において、測定用信号源100には交流定電流源103が用いられ、交流定電流源103によりHi側のソース端子111とLo側のソース端子112を介して被測定試料Rxに測定用の交流定電流IAC1が供給される。
測定部200は、Hi側のセンス端子211とLo側のセンス端子212により被測定試料Rxの電圧を検出し、その電圧を交流出力アンプ210により所定に増幅して出力するが、この第2実施形態によると、測定部200は、断線(端子の接触抵抗)を検出するため、Hi側のセンス端子211とLo側のセンス端子212との間に交流定電流IAC2を供給する断線検出用交流定電流源240と、交流出力アンプ210の出力側に並列的に接続される第1および第2の2つのロックインアンプ251,252とを備える。断線検出用交流定電流源240には、測定部200側の電源系の電源を使用する。
交流定電流源103の周波数f1と、断線検出用交流定電流源240の周波数f2は異なる周波数として、第1ロックインアンプ251は周波数f1で同期検波をかけ、第2ロックインアンプ252は周波数f2で同期検波をかける。すなわち、この第2実施形態において、第1ロックインアンプ251がf1信号成分検出手段に相当し、第2ロックインアンプ252がf2信号成分検出手段に相当する。
これにより、第1ロックインアンプ251からは、測定用の交流定電流IAC1により被測定試料Rxに生ずる電圧Vaが出力され、第2ロックインアンプ252からは、断線検出用の交流定電流IAC2と、センス端子211,212間の抵抗とによる電圧Vbが出力される。
ここで、Hi側のソース端子111の接触抵抗をRC1,Lo側のソース端子112の接触抵抗をRC2,Hi側のセンス端子211の接触抵抗をRC3,Lo側のソース端子212の接触抵抗をRC4とすると、センス端子211,212間の抵抗は、(RC3+Rx+RC4)と交流定電流源103の出力抵抗R01との合成抵抗である。したがって、R01≫RC3+Rx+RC4で、RC3+RC4≫Rxのとき、上記電圧Vbからセンス端子211,212の接触抵抗RC3+RC4を検出することができる。
なお、被測定試料Rxに生ずる電圧Vaを正確に検出するうえで、f1信号成分検出手段はロックインアンプ(第1ロックインアンプ251)であることが好ましいが、断線検出側は基準値よりも上か下かを判定できればよいため、例えば周波数f1,f2がある程度以上離れている場合には、第2ロックインアンプ252に代えて、ハイパスフィルタもしくはバンドパスフィルタと整流回路とを組み合わた検出回路やハイパスフィルタとピーク検出回路とを組み合わた検出回路などを使用することができる。
また、第2実施形態の変形例として、図5に示すように、交流出力アンプ210の出力側に接続するロックインアンプを一つのロックインアンプ250とし、このロックインアンプ250に切替スイッチSWにて交流定電流源103と断線検出用交流定電流源240とを選択的に接続して、インピーダンス測定と断線検査(コンタクトチェック)とを交互に行うようにすることもできる。この場合、切替スイッチSWのON抵抗が高くても問題はない。
また、第2実施形態の別の変形例として、図6に示すように、交流出力アンプ210の出力側にA/D変換器261を介して制御手段(例えばCPU)260を接続し、制御手段260により交流定電流源103と断線検出用交流定電流源とに異なる周波数f1,f2を割り当て、制御手段260に入力される測定電圧を、その周波数情報に基づいて選別して、被測定試料Rxのインピーダンスと、各センス端子211,212の接触抵抗とをそれぞれ算出するようにしてもよい。
さらに、第2実施形態の別の変形例として、図7に示すように、測定用信号源100に交流定電圧源101を用いるとともに、交流定電圧源101とHi側のソース端子111との間に電流検出抵抗R02を接続して、計装アンプ262にて被測定試料Rxに供給される測定電流を検出し、その測定電流をA/D変換器263を介して先の図6で説明した制御手段260に与えるようにしてもよい。
なお、図4〜図7の各例において、被測定試料Rxが抵抗成分のみの純抵抗である場合には、測定用信号源100と断線検出用交流定電流源240の周波数を同一として、測定用信号源100側の信号の位相φ1と断線検出用交流定電流源側の信号の位相φ2とを相対的に+90゜もしくは−90゜ずらし、測定部200側に、各センス端子211,212間で測定される測定電圧から位相φ1の信号成分を検出する第1信号成分検出手段と、位相φ2の信号成分を検出する第2信号成分検出手段とを設けてもよい。
この場合、図4の例では、第1ロックインアンプ251が第1信号成分検出手段に相当し、第2ロックインアンプ252が第2信号成分検出手段に相当する。図5の例では、一つのロックインアンプ250が第1,第2信号成分検出手段を兼用することになる。また、図6および図7の例では、制御手段260が第1,第2信号成分検出手段の機能を果たすことになる。
また、第2実施形態には、図8に示すように、測定信号源100に直流定電流源104を用い、直流定電流源104から被測定試料Rxに直流定電流IDC1を供給する変形例も含まれる。この場合には、交流出力アンプ210の出力側にローパスフィルタ(LPF)271と、ハイパスフィルタ(HPF)272とを並列的に接続する。
これによれば、ローパスフィルタ271からは、測定用の直流定電流IDC1により被測定試料Rxに生ずる電圧Vaが出力され、ハイパスフィルタ272からは、断線検出用の交流定電流IAC2と、センス端子211,212間の抵抗とによる電圧Vbが出力される。
図4の例でも説明したように、センス端子211,212間の抵抗は、(RC3+Rx+RC4)と直流定電流源104の出力抵抗R01との合成抵抗である。したがって、R01≫RC3+Rx+RC4で、RC3+RC4≫Rxのとき、上記電圧Vbからセンス端子211,212の接触抵抗RC3+RC4を検出することができる。
また、本発明の第3実施形態として、図9に示すように、測定信号源100に交流定電流源103を使用し、測定部200側の断線検出用の電源として直流定電流源241を用いてもよい。交流出力アンプ210の出力側には、図8の例と同じく、ローパスフィルタ271と、ハイパスフィルタ272とを並列的に接続する。
この第3実施形態によれば、図8の例とは反対に、ローパスフィルタ271からは、直流定電流源241から供給される断線検出用の直流定電流IDC2と、センス端子211,212間の抵抗とによる電圧Vbが出力され、ハイパスフィルタ272からは、交流定電流源103から供給される測定用の交流定電流IAC1により被測定試料Rxに生ずる電圧Vaが出力されることになる。
以上説明したように、本発明によれば、4線式のインピーダンス測定装置において、インピーダンス測定を中断することなく、測定中においてもコンタクトチェック(断線を検出)を行うことができるため、測定時間の短縮が図れるとともに、測定精度の信頼性が高められる。
本発明の第1実施形態(参考実施形態)に係るインピーダンス測定装置を示す回路図。 上記第1実施形態の変形例を示す回路図。 上記第1実施形態の別の変形例を示す回路図。 本発明の第2実施形態に係るインピーダンス測定装置を示す回路図。 上記第2実施形態の変形例を示す回路図。 上記第2実施形態の変形例を示す回路図。 上記第2実施形態の変形例を示す回路図。 上記第2実施形態の変形例を示す回路図。 本発明の第3実施形態に係るインピーダンス測定装置を示す回路図。 従来例の4線式インピーダンス測定装置を示す回路図。
符号の説明
100 測定用信号源
103 交流定電流源
104 直流定電流源
111 Hi側のソース端子
112 Lo側のソース端子
200 測定部
210 交流出力アンプ
211 Hi側のセンス端子
212 Lo側のセンス端子
220 第1断線検出手段
230 第2断線検出手段
221,231 断線検出用直流定電流源
222,232 直流アンプ
223,233 比較器
240 断線検出用交流定電流源
241 断線検出用直流定電流源
250,251,252 ロックインアンプ
260 制御手段
271 ローパスフィルタ
272 ハイパスフィルタ
Rx 被測定試料

Claims (9)

  1. Hi側とLo側の信号供給用の各ソース端子を介して被測定試料に測定信号を供給する測定用信号源と、上記測定信号により上記被測定試料に生ずる電圧をHi側とLo側の信号検出用の各センス端子を介して測定する測定部とを備えているインピーダンス測定装置において、
    上記測定用信号源と上記測定部は、グランドが電気的に分離されている電源系を別々に有し、上記測定部は、上記Hi側のセンス端子と上記Lo側のセンス端子との間に断線検出用の交流定電流を供給する断線検出用交流定電流源と、上記断線検出用の交流定電流により上記各センス端子に生ずる電圧を検出する電圧検出手段とを備えていることを特徴とするインピーダンス測定装置。
  2. 上記断線検出用交流定電流源の周波数をf2として、上記測定用信号源に周波数がf1(f1≠f2)の交流定電流源が用いられ、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧から周波数f1の信号成分を検出するf1信号成分検出手段と、周波数f2の信号成分を検出するf2信号成分検出手段とを備えることを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  3. 上記f1信号成分検出手段および上記f2信号成分検出手段のうち、少なくとも上記f1信号成分検出手段には、上記各センス端子間で測定される測定電圧を上記周波数f1で同期検波するロックインアンプが用いられることを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  4. 上記断線検出用交流定電流源の周波数をf2として、上記測定用信号源に周波数がf1(f1≠f2)の交流定電流源が用いられ、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧を同期検波する一つのロックインアンプと、上記測定用信号源および上記断線検出用交流定電流源を上記ロックインアンプに選択的に接続して同期信号を得る切替スイッチとを備えることを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  5. 上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧がA/D変換器を介して入力される制御手段を備え、上記制御手段は、上記断線検出用交流定電流源と上記測定用信号源とに異なる周波数を割り当て、その周波数情報に基づいて、上記被測定試料のインピーダンスと上記各センス端子の接触抵抗とをそれぞれ算出することを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  6. 上記測定用信号源に電流検出回路を有する交流定電圧源が用いられ、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧および上記電流検出回路からの検出電流がそれぞれA/D変換器を介して入力される制御手段を備え、上記制御手段は、上記断線検出用交流定電流源と上記測定用信号源とに異なる周波数を割り当て、その周波数情報に基づいて、上記被測定試料のインピーダンスと上記各センス端子の接触抵抗とをそれぞれ算出することを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  7. 上記測定用信号源と上記断線検出用交流定電流源とに、同一周波数の交流信号が用いられ、上記測定用信号源側の位相φ1と上記断線検出用交流定電流源側の位相φ2が、相対的に+90゜もしくは−90゜ずらされており、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧から位相φ1の信号成分を検出する第1信号成分検出手段と、位相φ2の信号成分を検出する第2信号成分検出手段とを備えることを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  8. 上記測定用信号源に直流定電流源が用いられ、上記測定部は、上記各センス端子間で測定される測定電圧から上記被測定試料による電圧分を抽出するローパスフィルタと、上記各センス端子の接触抵抗に起因する電圧分を抽出するハイパスフィルタとを備えることを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  9. Hi側とLo側の信号供給用の各ソース端子を介して被測定試料に測定信号を供給する測定用信号源と、上記測定信号により上記被測定試料に生ずる電圧をHi側とLo側の信号検出用の各センス端子を介して測定する測定部とを備えているインピーダンス測定装置において、
    上記測定用信号源と上記測定部は、グランドが電気的に分離されている電源系を別々に有し、上記測定用信号源に交流定電流源が用いられ、上記測定部は、上記Hi側のセンス端子と上記Lo側のセンス端子との間に断線検出用の直流定電流を供給する断線検出用直流定電流源と、上記断線検出用の直流定電流により上記各センス端子に生ずる電圧を検出する電圧検出手段とを備えていることを特徴とするインピーダンス測定装置。
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