JP4691856B2 - 食器洗い機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器の洗浄を行う食器洗い機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い機は図4〜図6に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図5に示すように、洗浄槽1は、食器類2を内部に収容するとともに、給水弁3から洗浄水を供給し、底部に溜めている。洗浄ノズル4は、洗浄槽1内に回転自在に支持し、食器類2に向けて洗浄水を噴出する。洗浄ポンプ5は洗浄水を洗浄ノズル4に送り込むものである。水位検知手段6は、洗浄槽1内の水位を検知し、電気信号として出力する。泡検知手段7は、洗浄槽1内の泡発生を検知し、電気信号として出力する。
【0004】
ヒータ8は、洗浄槽1の底部に配設して洗浄水を加熱する。サーミスタ9は、洗浄槽1の底部に外側より密着するように取り付け、洗浄水の水温や洗浄槽1の温度を熱伝導により検知する。排水ポンプ10は洗浄槽1内の洗浄水を排出するものである。送風ファン11は、洗浄槽1内の蒸気を送り出すもので、排気口12より機外へ排出される。食器かご13は、食器類2を配置するものである。ふた14は洗浄槽1の内部に収納した食器類2の出し入れの際に開閉するものであり、このふた14が開いているか、閉じているかをふた開検知手段15により検知する。
【0005】
制御装置16は、給水弁3、洗浄ポンプ5、ヒータ8、排水ポンプ10、送風ファン11などを制御して、洗い、すすぎ、乾燥の各行程を逐次制御するもので、図4に示すように構成している。
【0006】
入力手段17は、図6に示すように、電源を入り切りする電源スイッチ17a、運転開始および一時停止を行うスタートスイッチ17b、コースを設定するコーススイッチ17c、乾燥時間を設定する乾燥スイッチ17dなどで構成している。
【0007】
制御手段18は、マイクロコンピュータで構成し、入力手段17により設定された入力に応じて負荷制御手段19を介して、給水弁3、洗浄ポンプ5、ヒータ8、排水ポンプ10、送風ファン11などの負荷と、表示手段20や報知手段21を予め定められたシーケンスに沿って制御する。
【0008】
表示手段20は発光ダイオードで構成しており、図6に示すように、コース内容を表示するコース表示部20a、乾燥内容を表示する乾燥表示部20b、運転状態を表示する運転表示部20c、ふた14の開閉状態を表示するふた開表示部20dなどで構成している。また、報知手段21は圧電ブザーによって構成している。また、電源回路22は、制御手段18などの電源を生成するものである。
【0009】
上記構成において動作を説明すると、使用者が食器類2を食器かご13に配置して洗浄槽1に収納し、洗剤を入れ、ふた14を閉めた後に運転を開始すると、まず洗浄槽1の底部に水位検知手段6により所定の水位を検知するまで給水弁3から水道水を給水する。所定の水位まで給水すると、洗浄ポンプ5およびヒータ7に通電され、洗浄水は加熱されながら洗浄ポンプ5により食器類2に向けて洗浄ノズル4から噴出される。
【0010】
このとき、サーミスタ8により洗浄水の水温を検知し、制御装置16は常に洗浄水の水温を把握している。洗浄水の水温が所定の水温に到達し、かつ、洗浄開始から所定時間経過したとき、制御装置16は洗い行程を終了し、排水ポンプ10に通電して、一旦洗浄水を排水する。
【0011】
つぎに、新たに水道水を給水し、前述の洗浄行程と同様の動作を数分間行い排水する。このすすぎ行程を数回くり返した後、加熱すすぎ行程と称する洗い行程と同様の動作を行い、所定水温に到達し、かつ、所定時間経過したとき、これを終了として排水する。最後に送風ファン11を運転して洗浄槽1内の蒸気を機外へ排出すると同時に、ヒータ7に間欠に通電を行い食器類2を加熱して、付着している水滴を乾燥させる。
【0012】
この一連の動作中に、洗浄槽1内に泡が発生した場合、泡検知手段7が泡発生を検知して、通常運転とは異なる消泡行程に移行する。消泡行程では、排水ポンプ10を間欠動作させたり、排水ポンプ10の間欠の途中に給水弁3や洗浄ポンプ5を駆動することで、泡を洗い流す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
近年、食器洗い機の普及によって、食器洗い機専用洗剤を使用せず一般の台所用洗剤を使用されることも出てきた。この場合、大量の泡が発生し洗浄できなくなってしまう。また、泡検知手段7によって泡の発生を検知したからといって動作を停止させた場合大量の泡が残ってしまうため、つぎの運転時も正常に運転できなくなってしまうことがあった。
【0014】
そこで、泡検知手段7が泡発生を検知した場合、通常運転とは異なる消泡行程に移行させていた。
【0015】
しかしながら、従来の構成では、泡検知手段7が泡発生を検知しても泡発生と断定できず、異常に水位が高くなった溢水状態と区別がつかなかった。そこで、消泡行程を終了した後でも泡検知手段7が泡発生を検知していた場合に、初めて溢水と判断するようにしていた。
【0016】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、消泡行程の途中でも溢水状態を判断し、より早期に溢水対策の処理に移るようにして安全性を高めることを第1の目的としている。
【0017】
また、給水弁の開放故障など拡大被害につながる故障が生じていたとしても、消泡行程中に水位が上昇しないようにして、または水位が異常に上昇しないようにして、機外に水が溢れるのを防止することを第2の目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記第1の目的を達成するために、水位検知手段より上方に設けられた泡検知手段により洗浄槽内に泡が発生したこと、又は異常に水位が高くなったことを検知すると、制御手段により洗浄槽内の水を排水する排水手段を間欠駆動する消泡行程を行うよう構成し、制御手段は、消泡行程中に排水手段を一定時間駆動した後も、洗浄槽内の所定の水位を検知する水位検知手段が水有りを検知している場合は、溢水異常と判断するようにしたものである。
【0019】
これにより、溢水状態にも関わらず消泡行程を実行したとしても、消泡行程の途中でも溢水状態を判断することができ、より早期に溢水対策の処理に移り、安全性を高めることができる。
【0020】
また、第2の目的を達成するために、泡検知手段により洗浄槽内に泡が発生したことを検知すると、制御手段により洗浄槽内の水を排水する排水手段を間欠駆動する消泡行程を行うよう構成し、制御手段は、消泡行程の1サイクルの時間の内、排水手段の動作する時間の比率を一定以上に設定したものである。
【0021】
これにより、給水弁の開放故障など拡大被害につながる故障が生じているにも関わらず消泡行程を実行したとしても、消泡行程中に水位が上昇しないように、または水位が異常に上昇しないようにできて、機外に水が溢れるのを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗浄槽と、前記洗浄槽内の所定の水位を検知する水位検知手段と、前記水位検知手段より上方に設けられて前記洗浄槽内に泡が発生したこと、又は異常に水位が高くなったことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程中に前記排水手段を一定時間駆動した後も前記水位検知手段が水有りを検知している場合は、溢水異常と判断するようにしたものであり、溢水状態にも関わらず消泡行程を実行したとしても、消泡行程の途中でも溢水状態を判断することができ、より早期に溢水対策の処理に移り、安全性を高めることができる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、洗浄槽と、前記洗浄槽内に泡が発生したことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程の1サイクルの時間の内、排水手段の動作する時間の比率を一定以上に設定したものであり、給水弁の開放故障など拡大被害につながる故障が生じているにもかかわらず消泡行程を実行したとしても、消泡行程中に水位が上昇しないように、または水位が異常に上昇しないようにできて、機外に水が溢れるのを防止することができる。
【0024】
請求項3に記載の発明は、開口部を有する洗浄槽と、前記洗浄槽内に泡が発生したことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記洗浄槽内に給水する給水手段と、前記洗浄槽の開口部を覆うふたと、前記ふたが開いていることを検知するふた開検知手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程中に前記ふた開検知手段によってふたが開いていると判断しても、前記排水手段以外は動作させずに消泡行程を継続するようにしたものであり、給水弁の開放故障など拡大被害につながる故障が生じているにもかかわらず消泡行程を実行したときにふたが開けられたとしても、排水手段以外の負荷を停止させることで安全性を確保しながらも、洗浄槽内の水位が上昇しないように、または水位が異常に上昇しないようにできて、機外に水が溢れるのを防止することができる。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0026】
(実施例1)
図1に示すように、制御手段23は、マイクロコンピュータで構成し、入力手段17により設定された入力とサーミスタ9が計測した水温に応じて負荷制御手段19を介して、給水弁3、洗浄ポンプ5、ヒータ8、排水ポンプ(排水手段)10、送風ファン11などの負荷を予め定められたシーケンスに沿って制御する。また、ふた開検知手段15にてふた14が開いている間は負荷の動作を停止し、シーケンスを停止する。また、泡検知手段17にて洗浄槽1内の泡発生を検知しており、泡発生時に消泡行程を運転する。また、水位検知手段6にて、洗浄槽1内の水位を検知している。
【0027】
この制御手段23は、泡検知手段17にて洗浄槽1内の泡発生を検知した場合、消泡行程を運転するとともに、排水ポンプ10を一定時間駆動した後に水位検知手段6が水有りを検知している場合には、溢水異常と判断するようにしている。また、消泡行程の1サイクルの時間の内、排水ポンプ10の駆動する時間の比率を80%以上に設定している。他の構成は従来例と同じである。
【0028】
上記構成において図2を参照しながら動作を説明する。図2に示すように、制御手段23は運転を開始すると、常時、泡検知手段7にて泡の発生を監視している。ステップ24にて泡検知手段7により泡の発生を検知すると、消泡行程を運転する。
【0029】
まず、ステップ25にて排水ポンプ10を30秒間駆動する。これで洗浄槽1内に残っている泡が発生した水を排水する。その後、ステップ26にて水位検知手段6が水有りを検知していた場合はステップ27に移動し、消泡行程を抜ける。そして溢水異常と判断し溢水処理を行う。
【0030】
本来なら、ステップ25にて排水ポンプ10を30秒間も駆動すると洗浄槽1内の水はほぼ排水できるはずであるが、それにも関わらず排水できていない場合は泡が発生したわけではなく、給水弁3が開放故障した場合や水位検知手段6の故障などが考えられる。このような状態で消泡行程を継続していては機外に水が溢れてしまうかもしれない。また、少しでも早く溢水異常を検知することでより安全性を高めることができる。
【0031】
ステップ26にて、水なしと検知した場合は、ステップ28にて5秒間停止し、ステップ29にて排水ポンプ10を30秒間駆動し、ステップ30にて水位検知手段6によって水の有無を確認する。水有りとなった場合は、ステップ27にて溢水処理を行う。
【0032】
つぎに、ステップ31にて所定水位まで給水する。このとき、水位検知手段6の故障なども考慮し、最大50秒間に制限している。ステップ31にて所定水位まで給水されたか50秒間経過した場合、ステップ32にて水位検知手段6の状態に関わらず強制的に7秒間給水を行う。これは本来の水位以上に存在する泡を消すために意図的に水位を上昇させている。
【0033】
つぎに、ステップ33にて排水ポンプ10を30秒間駆動する。ステップ33からステップ37までは、ステップ25からステップ30までと同じ動作であるので、説明を省略する。
【0034】
ステップ37にて、水なしと判断した場合、ステップ38にて2回繰り返したかを判断する。もし1回しか行っていない場合、ステップ31に戻り、ステップ31からステップ37までを再度行う。
【0035】
もし、ステップ38にて2回繰り返していた場合、ステップ39にて所定水位まで給水する。このときも水位検知手段6の故障も考慮し、最大50秒間に制限している。ステップ39にて所定水位まで給水されたか50秒間経過した場合、ステップ40にて洗浄ポンプ5を7秒間駆動する。これは洗浄槽1内に付着した泡を取り除くためである。
【0036】
つぎに、ステップ41にて排水ポンプ10を30秒間駆動する。ステップ41からステップ45までは、ステップ25からステップ30までと同じ動作であるので、説明を省略する。
【0037】
ステップ45にて、水なしと判断した場合、ステップ46にて2回繰り返したかを判断する。もし1回しか行っていない場合ステップ39に戻り、ステップ39からステップ45までを再度行う。もし、ステップ46にて2回繰り返していた場合、ステップ47にて消泡行程を終了する。
【0038】
本実施例における消泡行程の1サイクルとは、ステップ25からステップ30まで(以下、サイクルA)と、ステップ31からステップ37まで(以下、サイクルB)と、ステップ39からステップ45まで(以下、サイクルC)となる。ここで、給水弁3が開放故障していた場合、サイクルAの時間65秒間給水されつづけることになる。この内、排水ポンプ10の駆動時間が60秒間となり、排水ポンプ10の駆動比率は約92%となる。
【0039】
また、サイクルBにおいては、給水弁3が開放故障していた場合、水位検知手段6により常に水有りを検知しているため、ステップ31の給水時間が0秒となる。つまり、サイクルBの時間72秒間給水されつづけることになる。この内、排水ポンプ10の駆動時間が60秒間となり、排水ポンプ10の駆動比率は約83%となる。
【0040】
また、サイクルCも同様に、時間72秒間給水されつづけることになる。この内、排水ポンプ10の駆動時間が60秒間となり、排水ポンプ10の駆動比率は約83%となる。
【0041】
本実施例の給水弁3の開放故障時の給水流量を最大6L/min、排水ポンプの排水能力を最低7.5L/minとした場合、サイクルBでは6L/minで72秒間給水されることになり、7.5L/minで60秒間排水することになる。サイクルBの給水量は7.2L、排水量は7.5Lとなり排水量の方が多いため、水位が上昇することはない。つまり、1サイクルの排水ポンプ10の駆動比率を80%以上に設定すれば、1サイクル中に水位が上昇することはなく、水が溢れるのを回避できる。
【0042】
このように本実施例によれば、溢水状態にも関わらず消泡行程を実行したとしても、消泡行程の途中でも溢水状態を判断することができ、より早期に溢水対策の処理に移り、安全性を高めることができる。
【0043】
また、給水弁3の開放故障など拡大被害につながる故障が生じているにもかかわらず消泡行程を実行したとしても、消泡行程中に水位が上昇しないようにできて、または水位が異常に上昇しないようにできて、機外に水が溢れるのを防止することができる。
【0044】
なお、本実施例では、給水時間を最大50秒間にし、排水ポンプ10の駆動時間を30秒間としたが、これらの数値は一例であり、他の時間でも同様の効果を得ることができる。
【0045】
また、消泡行程中にステップ32の強制給水7秒間やステップ40の洗浄ポンプ駆動7秒間を例として記述したが、これらの動作や時間は一例であり、停止動作など他の動作を行ったり、給水や洗浄ポンプ駆動などを組み合わせても同様の効果を得ることができる。
【0046】
また、排水モータ10の駆動比率を1サイクル中に水位が上昇しないように計算したが、水位が上昇する排水モータ10の駆動比率であっても水が溢れる水位に到達しないような排水モータ駆動比率以上に設定することで、同様の効果を得ることができる。
【0047】
また、本実施例では、水位検知手段6と泡検知手段7とを別々の手段として記述したが、同一の手段であっても通常運転水位と泡発生を両方判定できる手段であれば、同様の効果を得ることができる。
【0048】
(実施例2)
図1に示す制御手段23は、消泡行程中にふた14が開けられたとしても、排水手段10以外の負荷を停止させて、消泡行程を進行するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0049】
上記構成において図3を参照しながら動作を説明する。図3に示すように、制御手段23は運転を開始すると、常時泡検知手段7にて泡の発生を監視している。ステップ48にて泡検知手段7が泡の発生を検知すると消泡行程を運転する。
【0050】
まず、ステップ49にて排水ポンプ10を65秒間間欠駆動する。間欠駆動の内訳は、上記実施例1のステップ25からステップ30のように、30秒排水、5秒休止、30秒排水だが、上記実施例1と同様なので説明を簡略化する。
【0051】
ステップ50にて、ふた開検知手段15にてふたが閉じていると判断された場合は、ステップ51にて最大50秒間所定水位まで給水する。
【0052】
ステップ50にて、ふた開検知手段15にてふたが開いていると判断された場合は、ステップ52にて給水弁3を動作させることなく、最大50秒間所定水位まで待機する。通常運転中では、ふたが開いている場合、負荷をすべて停止してシーケンスも停止するが、消泡行程中は負荷をすべて停止すると排水もできなくなり、給水弁3り開放故障などが生じていた場合、機外に水が溢れてしまうことになりかねない。このため、ふたが開いている場合に給水弁3は動作させないが、シーケンスは進行させている。
【0053】
ステップ51またはステップ52が終了したら、ステップ53にてふた開を判断する。ふたが閉まっていた場合、ステップ54にて水位検知手段6に関わらず、強制的に7秒間給水する。もし、ステップ53にてふたが開いていた場合、ステップ55にて7秒間待機する。
【0054】
つぎに、ステップ56にて排水ポンプ10を65秒間間欠動作させる。そして、ステップ57にて2回繰り返したかを判断する。もし、1回しか行っていない場合はステップ50に戻り、ステップ50からステップ56までを再度行う。もし、ステップ57にて2回繰り返していた場合、ステップ58に進む。
【0055】
ステップ58にて、ふた開検知手段15にてふたが開いているかを判断し、ふたが閉じていた場合は、ステップ59にて最大50秒間所定水位まで給水する。
【0056】
ステップ58にて、ふた開検知手段15にてふたが開いていると判断された場合は、ステップ60にて給水弁3を動作させることなく最大50秒間所定水位まで待機する。
【0057】
つぎに、ステップ61にてふた開を判断する。ふたが閉まっている場合、ステップ62にて洗浄ポンプ5を7秒間駆動する。もし、ステップ61にてふたが開いていた場合、ステップ63にて7秒間待機する。
【0058】
つぎに、ステップ64にて排水ポンプ10を65秒間間欠動作させる。そして、ステップ65にて2回繰り返したかを判断する。もし、1回しか行っていない場合、ステップ58に戻り、ステップ58からステップ64まで再度行う。もし、ステップ65にて2回繰り返していた場合、ステップ66にて消泡行程を終了する。
【0059】
このように本実施例によれば、給水弁3の開放故障など拡大被害につながる故障が生じているにもかかわらず消泡行程を実行したときにふたが開けられたとしても、排水ポンプ10以外の負荷を停止させることで安全性を確保しながらも、洗浄槽1内の水位が上昇しないようにして、または水位が異常に上昇しないようにして、機外に水が溢れるのを防止することができる。
【0060】
なお、本実施例では、ふたが開いている場合に、所定時間負荷を停止させているが、つぎのステップに進んでも同様の効果を得ることができる。例えば、ステップ52をなくし、ステップ50にてふたが開いていると検知した場合にすぐにステップ53に進むようにすることである。また、ステップ55やステップ60やステップ63も同様である。
【0061】
なお、本実施例では、給水時間を最大50秒間にし、排水ポンプ10の駆動時間を30秒間としたが、これらの数値は一例であり、他の時間でも同様の効果を得ることができる。
【0062】
また、消泡行程中にステップ54の強制給水7秒間やステップ62の洗浄ポンプ駆動7秒間を例として記述したが、これらの動作や時間は一例であり、停止動作など他の動作を行ったり、給水や洗浄ポンプ駆動などを組み合わせても同様の効果を得ることができる。
【0063】
また、本実施例では、水位検知手段6と泡検知手段7とを別々の手段として記述したが、同一の手段であっても通常運転水位と泡発生を両方判定できる手段であれば、同様の効果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、洗浄槽と、前記洗浄槽内の水位を計測する水位検知手段と、前記洗浄槽内に泡が発生したことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程中に前記排水手段を一定時間駆動した後も前記水位検知手段が水有りを検知している場合は、溢水異常と判断するようにしたから、溢水状態にも関わらず消泡行程を実行したとしても、消泡行程の途中でも溢水状態を判断することができ、より早期に溢水対策の処理に移り、安全性を高めることができる。
【0065】
また、請求項2に記載の発明によれば、洗浄槽と、前記洗浄槽内に泡が発生したことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程の1サイクルの時間の内、排水手段の動作する時間の比率を一定以上に設定したから、給水弁の開放故障など拡大被害につながる故障が生じているにもかかわらず消泡行程を実行したとしても、消泡行程中に水位が上昇しないように、または水位が異常に上昇しないようにできて、機外に水が溢れるのを防止することができる。
【0066】
また、請求項3に記載の発明によれば、開口部を有する洗浄槽と、前記洗浄槽内に泡が発生したことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記洗浄槽内に給水する給水手段と、前記洗浄槽の開口部を覆うふたと、前記ふたが開いていることを検知するふた開検知手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程中に前記ふた開検知手段によってふたが開いていると判断しても、前記排水手段以外は動作させずに消泡行程を継続するようにしたから、給水弁の開放故障など拡大被害につながる故障が生じているにもかかわらず消泡行程を実行したときにふたが開けられたとしても、排水手段以外の負荷を停止させることで安全性を確保しながらも、洗浄槽内の水位が上昇しないように、または水位が異常に上昇しないようにできて、機外に水が溢れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の食器洗い機のブロック回路図
【図2】同食器洗い機の要部動作フローチャート
【図3】本発明の第2の実施例の食器洗い機の要部動作フローチャート
【図4】従来の食器洗い機のブロック回路図
【図5】同食器洗い機の要部断面図
【図6】同食器洗い機の操作表示部の拡大正面図
【符号の説明】
1 洗浄槽
6 水位検知手段
7 泡検知手段
10 排水ポンプ(排水手段)
23 制御手段
Claims (3)
- 洗浄槽と、前記洗浄槽内の所定の水位を検知する水位検知手段と、前記水位検知手段より上方に設けられて前記洗浄槽内に泡が発生したこと、又は異常に水位が高くなったことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程中に前記排水手段を一定時間駆動した後も前記水位検知手段が水有りを検知している場合は、溢水異常と判断するようにした食器洗い機。
- 洗浄槽と、前記洗浄槽内に泡が発生したことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程の1サイクルの時間の内、排水手段の動作する時間の比率を一定以上に設定した食器洗い機。
- 開口部を有する洗浄槽と、前記洗浄槽内に泡が発生したことを検知する泡検知手段と、前記洗浄槽内の水を排水する排水手段と、前記洗浄槽内に給水する給水手段と、前記洗浄槽の開口部を覆うふたと、前記ふたが開いていることを検知するふた開検知手段と、前記泡検知手段により泡の発生を検知すると前記排水手段を間欠駆動する消泡行程を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、消泡行程中に前記ふた開検知手段によってふたが開いていると判断しても、前記排水手段以外は動作させずに消泡行程を継続するようにした食器洗い機。
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