JP4689784B2 - 紙幣搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ台などの遊技台を複数配設した背面側に、或いは上部において、紙幣投入機や両替機等に投入された紙幣を搬送(回収)するための紙幣搬送装置に関し、詳しくは紙幣の搬送通路部を構成し、且つ紙幣の搬送通路部の一部を開閉可能に形成した紙幣搬送ユニットを複数連結して構成する紙幣搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技店等において使用する紙幣と硬貨兼用の紙幣投入機(以下、玉貨機と記す)が公知なものとして知られている。その中にあって、近年では千円紙幣はもとより五千円、一万円紙幣が使用できる玉貨機も出現している。このような背景の中でそれら紙幣を確実に回収する紙幣搬送装置の果たす役割は大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、この種の紙幣搬送装置としては、紙幣の挟持方向の一方に開口する基体ケースと、この基体ケースの開口を閉鎖する開閉自在な開閉ケースとから構成され、前記基体ケースに搬送用の無端丸ベルトが取り付けられ、前記開閉ケースには無端丸ベルトとの協働により紙幣を挟持して搬送する複数の圧接ローラが取り付けられている。また、紙幣の非挟持部分は、その両側に設けたガイド壁にて紙幣の倒れを防止するように構成されている。
【0004】
そして、紙幣搬送通路部で紙幣詰まりが発生した場合には、店員が前記紙幣搬送装置の開閉ケースを基体ケースに対して開放操作することにより、紙幣の挟持状態が解除され、紙幣搬送通路部に詰まった紙幣の除去等を敏速に行える構造になっている。これは、例えばカールした紙幣や折れ曲った紙幣など、種々様々な癖の紙幣が玉貸機に投入されるため、その紙幣詰まり時の作業性を考慮したためである。
【0005】
しかしながら従来の紙幣搬送装置にあっては、しばしば紙幣詰まりが発生するものであった。これというのも、前記ガイド壁間が広く、特にカール紙幣にあっては紙幣の暴れが大きく、また紙幣が上方向に回り込む(逃げる)ことによるものであった。
【0006】
また、前記した開閉ケースの開放操作、即ち着脱作業は遊技店の狭い島内にあって、手探り状態で行なわれるため、極めて作業性が悪く、非常に手間が掛かっていた。しかもこの作業の間は、遊技の中断を余儀なくするもので、顧客に迷惑を掛けるものであった。
【0009】
本発明は上記に鑑み提案されたもので、本発明の目的は、保守点検時の作業性がよい紙幣搬送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、側壁にプーリレールと下部に紙幣搬送ガイドを備えた第1基体ケースと、側壁にローラレールを備えた第2基体ケースと、搬送通路部の上部を開閉可能にする開閉ケースとから構成されて紙幣を挟持搬送する搬送通路部と、紙幣投入機に投入された紙幣を搬送通路部に合流させると共に駆動源を有する合流搬送駆動部とを備えた遊技店に設置される紙幣搬送装置であって、第2基体ケースは紙幣搬送路を開放可能に第1基体ケースに取り付けられ、第1基体ケースには紙幣搬送ガイドより開放側に傾斜面を備えた取付ガイドが設けられ、第2基体ケースの開放後の再装着の際に、第2基体ケースの下辺を取付ガイドの傾斜面に沿わさせて取り付けを容易にしたことを特徴とする。
【0014】
このように特に第2基体ケースの取付作業時にあっては、取付ガイドの傾斜面に該第2基体ケースの下端を当接して行えば、容易に取付作業が行えるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、隔台タイプ(遊技台2台置きに台間或いは台の上方に玉貸機が配置されている)の紙幣搬送装置(紙幣搬送ユニット)10の一実施形態を示している。図2は、全台タイプ(遊技台1台置きに台間或いは台の上方に玉貸機が配置されている)の紙幣搬送装置(紙幣搬送ユニット)10の一実施形態を示している。尚、以下の説明において、紙幣搬送装置10と称した場合、複数連結して紙幣搬送装置全体を構成するための紙幣搬送ユニットを示すものとする。
【0020】
これらの実施形態の紙幣搬送装置10は、合流搬送駆動部100と搬送通路部200とから構成されている。搬送通路部200は、基体ケース210と開閉ケース220とから成り、その先端には蓋体300aと基体部材300bジョイント部材300が取り付けられている。そして、上記紙幣搬送装置10を複数連結して遊技店の島に配置される紙幣搬送装置全体が構成される。
【0021】
そして、本発明に係る紙幣搬送装置10は、ジョイント部材300に開閉ケース220を固定または解放操作自在になす施錠装置5が設けてある。更に詳しく説明すれば、施錠装置5の鍵穴52に抜き差し自在な鍵(図示せず)を挿入操作することにより、開閉ケース220の解放が抑止され、ジョイント部材300の上流側への摺動が規制されることにより、開閉ケース220は無暗に開閉できないように構成してセキュリティを高めている。と同時に、この状態にて隣合う紙幣搬送装置10同士が連結される。
【0022】
各紙幣搬送装置10は、通常、背中合わせに配設した2列の遊技台Pの背面側の空間に水平方向に、且つ、その合流搬送駆動100が両側の玉貨機Qに投入された紙幣S2を受け入れられる位置になるように配置され、ジョイント部材300を介して隣りの紙幣搬送装置10に連結する。そして、遊技店の島の長さに対応する長さになるように複数連結されている(図3)。
【0023】
上記ジョイント部材300は、搬送通路部200の一端部にスライド可能に設けられている。即ち、このジョイント部材300は、例えば、図4、5及び図6に示すように、搬送通路部200の先端部位に係合してスライド可能に支承する係合レール20が設けてあり、ジョイント部材300を延ばした際の横ズレを防止するようになっている。
【0024】
詳しく説明すれば、搬送通路部200を形成する第2基体ケース210bの側壁211bを下側から支承すると共に該側壁211bの内面に係止する鈎片201を有する第2係合片20bを、ジョイント部材300の内側面に係合レール20として長手方向に突設する。尚、この係合レール20の長さは適宜に設定でき、図示の実施形態では一部に設けているが、全長に渡って設けることもできる。
【0025】
一方、搬送通路部200を形成する第1基体ケース210aに設けた台座レール233の底面部の縁部から突出する突出縁233′に係止する第1係合片20aをジョイント部材300の上面に係合レール20として突設する(図5)。
【0026】
そして、搬送通路部200にジョイント部材300を組み付けると、図5に示すように、第2係合片20bが側壁211bの下端を支承すると共に鈎片201に側壁211bの側面が係止する。また、第1係合片20aに台座レール233の突出縁233′に係止する。従って、平行に配置した第1係合片20a及び第2系合片20bに、第1基体ケース210a及び第2基体ケース210bが係止するので、ジョイント部材300をスライドさせて、前記両基体ケース210a、210bが形成する搬送通路部200から延出させても、横振れすることがない。このため、ジョイント部材300が横振れして、紙幣の搬送路が曲ったり、また潰されることがないので、紙幣詰まりの発生がない。尚、この係合レール2を上部にも設け、上下四箇所にてジョイント部材300の横振れを防止するように構成すればより大きな効果が得られる。
【0027】
本発明では、前記したジョイント部材300に、隣接する紙幣搬送装置10に連結固定するための連結手段22を設け、作業性の向上を図っている。即ち、図1、図2、図7、図8、図16及び図17に現れているように、ジョイント部材300の両側面部には、連結手段22を一対設けている。この連結手段22は、弾性体よりなり、先端部分に係合頭部221を備え、この係合頭部221には係合段部222が設けてある。尚、図示の実施形態では、ジョイント部材300を介して連結するようになっているが、連結手段22を基体ケース210に設けて紙幣搬送装置10を直接連結するようにしてもよい。
【0028】
また、紙幣搬送装置10の他端部、即ち隔台タイプにあっては下流側の紙幣搬送装置10の搬送通路部200の端面、また全台タイプにあっては後述するフレームFの側壁111a,111b,111cの端面に、前記連結手段22に対応する連結手段受部として係合孔23が開設してある。尚また、前記搬送通路部200の端面には、ジョイント部材300の下流側の端面に水平方向に突設させて設けた複数(4本)の接続ピン32が嵌合する嵌合孔321が開設してあり、位置決めを行うようになっている。
【0029】
前記したような連結手段22は、例えば、板バネを所望の形状に屈曲形成して得ることができる。そして、この連結手段22を用いて隣接する紙幣搬送装置10を連結固定するには、一の紙幣搬送装置10の端面に開設した係合孔23に、二の紙幣搬送装置10に設けた連結手段22の係合頭部221を臨ませた状態で押圧すると、係合孔23の縁に沿って係合頭部221の傾斜面が摺接しながら弾性体である板バネが一旦変形して係合段部222の頂点をかわし、この係合孔23の縁を頂点が通過すると、板バネが復帰して係合段部222が係合孔23の裏側に係止する。従って、隣接する紙幣搬送装置10が互いに連結固定される。尚、紙幣搬送装置10を外す場合には、連結手段22の本体部22aを摘んで係合段部222と係合孔23との係合を解除して引き抜けば良い。
【0030】
このような連結手段22によれば、狭い島内でのネジ止め作業が不要になり、作業性が著しく向上する。しかも、位置決めも正確に行なわれるので、取付作業に起因するトラブルによる紙幣詰まりも防止される。
【0031】
また、ジョイント部材300は、例えば図7に示すように後述する紙幣搬送ガイド270の先端に連通する搬送溝31を備え、紙幣の受け渡しを行う。搬送溝31、即ち紙幣通路Cは下流側の紙幣搬送装置10とオーバーラップして紙幣を保持するため、確実に下流側の紙幣搬送装置10に取り込ませることができる。
【0032】
合流搬送駆動部100は、例えば図3に示すように、上流側の紙幣搬送装置10から送り出された紙幣S1、並びに玉貸機Qに投入された紙幣S2を取り込んで搬送通路部200へ送り出すものである。この合流搬送駆動部100は、中空長方形状に分割形成したフレームFの対向する側壁111a,111bに紙幣が通過可能に開設した縦方向の長穴112の周囲の上流側縁部に、第1の受入れガイド部材120を形成し、長穴112の下流側縁部に第2の受入れガイド部材130を形成する。これらの受入れガイド部材120,130は、合成樹脂により、前記フレームFと一体に形成する。
【0033】
例えば図13及び図14に示すように、第1の受入れガイド部材120は、上流側の紙幣搬送装置10からの紙幣S1を受け入れてガイドする第1の通路Aを形成するための第1通路形成板部121と、この第1通路形成板部121の中間部において連接された側方の玉貸機Qからの紙幣S2を受け入れてガイドする第2の通路Bを形成するための湾曲した第2通路形成板部122とを備えていて、この第2通路形成板部122の基端が長穴112の縁部に連設している。
【0034】
第1の受入れガイド部材120は、第1通路形成板部121の上流側端部が上流側に向かって僅かに開くように傾斜しており、この端部が合流搬送駆動部100を構成するフレームFの紙幣入口113の縁部に連設している。
【0035】
このように、第1通路形成板部121の上流側端部を小さく開くテーパー形状にすると、紙幣S1のカールした先端が当たってもそのまま搬送方向へ案内されるため紙幣入口113付近で紙幣詰まりが発生することがなくなる。
【0036】
そして、フレームFにおいて、第1の受入れガイド部材120の第1通路形成板部121によって、上流側の紙幣搬送ユニット10からの紙幣S1を受け入れてガイドする第1の通路Aが形成される。一方、第2の受け入れガイドガイド部材130は、第1の受入れガイド部材120の第2通路形成板部122に対応して湾曲した通路形成板部132をフレームFに連接してなり、前記第1の受入れガイド部材120の第2通路形成板部122と、第2の受入れガイド部材130の通路形成板部132とによって、玉貸機Qからの紙幣S2を受け入れてガイドする第2の通路Bが形成される。
【0037】
そして、図13及び図14に示すように、第2の受入れガイド部材130の通路形成板部132は下流側へ長く延びて、搬送通路部200内へ突出している。また、第1の受入れガイド部材120の下流側先端部120aは、第2の受入れガイド部材130の下流側の奥深くまで延設された延設部を構成いる。
【0038】
このように、下流側先端部120aが奥深く延設され、且つ、極めて狭くなっているため、第2の通路B内に玉貸機Qから通路形成板部132の先端に達するまで進入した状態で待機している紙幣S2に、第1の通路Aから来た紙幣S1が干渉されて紙幣詰まりを生じる恐れがなくなる。また、狭い第1の通路Aを進むため、紙幣S1にシワなどがあっても、そのまま、紙幣詰まりを生じることなく真っ直ぐに進行できる。
【0039】
そして、本発明では、前記第1の受入れガイド部材120と、第2の受入れガイド部材130とが、フレームFと共に合成樹脂で一体成型され、当該フレームFは分割構成されている。即ち、図面に示した実施形態では、上側フレームFuと上側受入れガイド部材120u,130uとを一体成型した上側ブロックBUと、下側フレームFlと下側受入れガイド部材120l,130lとを一体成型した下側ブロックBLとに、分割してある。
【0040】
例えば、図9乃至図14に示すように構成した上側フレームFuと下側フレームFlとを組み合せて、本発明に係る紙幣搬送装置10における合流搬送駆動部100を構成する。このとき、上側フレームFuと下側フレームFlとの間に、第1通路形成板部121の水平方向に切欠き状の空隙124、及び第2の受入れガイド部材130の通路形成板部132の水平方向の切欠き状の空隙133が形成される。そして、この空隙133は、後述する駆動ローラ160a,160b,無端丸ベルト161,摩擦リング162が進入することになる。
【0041】
上記のように分割構成した合流搬送駆動部100によれば、部品点数が著しく減少すると共に、部品代及び組み立てコストを削減可能である。また、受け入れガイド部材の位置が一定となり、均一な品質の製品を提供できる。しかも、組付誤差等により、段差や隙間等が発生することがないので、紙幣詰まりの原因を排除することができる。
【0042】
フレームFの底部には、図15に示すように、モータユニット140が固定されている。モータユニット140は、合成樹脂により一体成型された配線ボックス141とモータ142とから成る。配線ボックス141はモータ142の駆動軸を受け入れる軸孔部143と、その下面にモータ142の取付板145a,145bを水平方向に受け入れて支持する支持部146a,146bを有すると共に、位置決めボス144等を有している。
【0043】
配線ボックス141にはモータ142の固定手段を設ける。この固定手段は、例えば、モータ142の取付板145aの側縁に当接する位置に、付勢手段、例えばバネによって付勢された固定ボタン148を、配線ボックス141の底面から出没可能に設け、当該固定ボタン148が底面から突出した状態ではモータ取付板145aの回動を阻止し、固定ボタン148が配線ボックス141内に後退した状態のときにモータ取付板145aの回動を許容するように構成する。また、上記固定ボタン148を、一部切欠を介して配線ボックス141と共に合成樹脂で一体成型し、合成樹脂の弾性を付勢手段に利用してもよい。
【0044】
従って、モータ142を配線ボックス141に固定するには、モータ142の回転軸を、配線ボックス141の軸孔147に挿入すると共に、固定手段の固定ボタン148を配線ボックス141内に押し込みながらモータ取付板145a,145bが、支持部146a,146bに嵌入するように回動させる。この回動が完了して、モータ取付板145a,145bが支持部146a,146bに係止すると、固定ボタン148が突出して、モータ取付板145aの側縁に係止する。従って、モータ取付板145aは、戻り回動が阻止させて、配線ボックス141に固定される。一方、モータ142を取り外すときには、固定ボタン148を押し込んだ状態でモータ取付板145a,145bを回動させて支持部146a,146bとの係止を解いて引き抜けばよい。
【0045】
上記のようなモータユニット140には、シンクロナスモータを用いるとよい。シンクロナスモータは、従来の紙幣搬送装置10に使われていたギャードモータに比べて、歯車装置を有しないため小型で安価である。そして、シンクロナスモータを用いれば、モータ自体の高さが低くなるので、紙幣搬送装置10の全体の高さを低く構成することができ、狭い島内における設置が容易になる。また、本発明にあっては、従来、単にモータの回転を伝える伝達ギャとは異なり、後述する歯車17,18,19とで減速をなしている。
【0046】
しかも、上記のような構成のモータユニット140によれば、モータ142の交換も極めて容易であり、ドライバー等の工具を用いることなく作業ができ、遊技台Pの背面側に残された狭い内部空間における作業に極めて有効である。
【0047】
前記した合流搬送駆動部100を構成するフレームFの底壁110bと上壁110a間、即ち上側ブロックBUと下側ブロックBLとの間には、1つの駆動軸170(図16参照)が垂直方向に回転自在に取り付けられている。また、底壁の下方において、駆動軸170の下端に設けた歯車17と、モータ142の駆動軸の歯車18と、駆動軸173の歯車19とが噛み合って、モータ142の回転は駆動軸170,173に伝達されるようになっている(図17参照)。
【0048】
また、上側ブロックBUの上壁110aと下側ブロックBLの底壁間には、同様に垂直に2つの従動軸171,172が回動自在に取り付けられていて、上壁110aの上方において、駆動軸170,従動軸171に固定された同一径のプーリ174a,174b間に装着されたベルト175によって駆動軸170と同一方向に同一速度で従動軸171は回転する。また、回動軸170と従動軸172には互いに噛み合った同一歯数の歯車176,177が固定されていて、従動軸172は逆方向に同一速度で回転する(図24参照)。
【0049】
従動軸171は、図16に示すように、第1の受入れガイド部材120より僅かに側壁111a側に位置して、中間部に、即ち、第1の受入れガイド部材120の第1通路形成板部121の水平方向の空隙124に対応した位置において、プーリ150が固定されている。プーリ150は、上下方向の中央において環状溝を有し、この環状溝にゴムなどの摩擦体からなる環状リング151が外方に突出した状態で取り付けられていて、第1の通路A内に僅かに突出している。尚、隔台タイプの紙幣搬送装置10にあっては、プーリ150には無端丸ベルトなどが取り付けられる。尚、前記駆動軸170は、フレームFに開設した軸受部材取付孔179に装着した軸受部材(図示せず)に軸支されており、上記他の従動軸171,172についても同様である。
【0050】
これに対向して、フレームFの下半部分を構成する下側ブロックBLの側壁111bに固定されたローラベース152に、外周に摩擦体を有する圧接ローラ153が回転自在に軸154によって取り付けられている。この軸154はバネ等の付勢手段(図示せず)によってプーリ150側へ付勢されているため、第1の通路Aにおいて回転駆動するプーリ150の環状リング151に圧接ローラ153は圧接して回転する。このため、上流側の紙幣搬送装置10から送り出された紙幣S1は、第1の通路Aにおいてプーリ150の環状リング151と圧接ローラ153との間に挟持されて取り込まれる。
【0051】
駆動軸170には、第2の通路Bの第2の受入れガイド部材130の通路形成板部132より僅かに外方に位置していて、その上下方向の中間部、即ち、通路形成板部132側の空隙133に対応した位置において、駆動ローラ160aが第2の通路B内に突出した状態で固定されている。この駆動ローラ160aには摩擦リング162が装着され、この摩擦リング162にはバネで付勢された送りローラ164が当接する。尚、この送りローラ164は、上側ブロックBU及び下側ブロックBLに設けた装着爪125に装着する装着板127に揺動自在に取り付けられ、上側ブロックBUと下側ブロックBLとの間に形成される空隙124から突出した状態となる。
【0052】
このため、本実施形態では、玉貸機Qから第2の通路Bへ送り出された紙幣S2は、上記送りローラ164によって摩擦リング162に押し付けられ、挟持搬送されるため、取り込みが確実となる。従って、腰のない紙幣やシワになってアコーデオン状になっているために従来装置では取り込めないような紙幣であっても、確実にキャッチ可能とすることができる。
【0053】
また、図示の実施形態では、上流からの紙幣S1を挟持搬送する第1の搬送通路Aと、玉貸機Qからの紙幣S2を搬送する第2の搬送通路Bとが合流する合流搬送駆動部100において、第2の搬送通路Bの終端を、駆動源に連絡した駆動ローラ160aに対して接近させる受入れガイド126を設けている。即ち、この実施形態では、上記送りローラ164の外周面と無端丸ベルト161の接点に向けてリブ状に突出する受入れガイド126が設けてある。この受入れガイド126は、前記した装着板127に一体的に設けられ、送りローラ164の上下に位置すると共に、駆動ローラ160aまたは160bに対向して一対に設けてある。
【0054】
上記のような受入れガイド126によれは、玉貸機Qから第2の搬送通路Bへ送り出された紙幣S2の先端がたとえカールしていても紙幣S2の先端が折れることなく、当該紙幣S2を送りローラ164と無端丸ベルト161との接点方向に確実に誘導して送りローラ164の食いつきを良好にすることができる。即ち、玉貨機Qから送り込まれた紙幣S2を、搬送通路部200へ確実に合流させることができる。
【0055】
また、前記と同様に第2従動軸172は、第2の通路Bの第2の受入れガイド部材130の通路形成板部132より僅かに外方に位置していて、第1の従動軸171と同一高さに第2の通路Bに突出した状態で駆動ローラ160bが固定されている。そして駆動ローラ160bの環状溝にはゴムなどの摩擦体から成る摩擦リング162が嵌着されていて、摩擦リング162は第2の通路Bに突出している。そして摩擦リング162に対向して、送りローラ164がバネを介して第1の受入れガイド部材120の前端側空隙124より突出した状態で取り付けられている。このため、玉貸機Qから送り出された紙幣S2は送りローラ164と摩擦リング162とで上記と全く同様の原理で確実に挟持されて取り込まれる。
【0056】
合流搬送駆動部100を構成するフレームFの上壁110aには、ギャカバー180が取り付けられている。このギャカバー180の上流側には、上流側の紙幣搬送装置10の開閉ケース220の開放を抑止する施錠装置5の係止部が突出して設けられ、本体部52の係止穴と係脱する。また、下流側先端には開閉ケース220の上流側端部の上面を押さえ、該開閉ケース220の取り外しを規制するように成した係止片181が形成されている。尚、図1に示す隔台タイプ用紙幣搬送装置10にあっては、係止片181aが上記係止片181と同様、上流側の搬送通路部200の開閉ケース220の上面を押さえ、該開閉ケース220の着脱を規制している。
【0057】
合流搬送駆動部100のフレームFの下方部分を構成する下側ブロックBLの側壁111には、図9乃至図14に示すように、延設固定板115が一体に突設されていて、この延設固定板115に搬送通路部200を構成する基体ケース210を固定して紙幣搬送装置10を構成する。
【0058】
また、フレームFの側壁111a(111b)の前面には、取付ネジ117aを介して、後述する端子149aと共に金属製の搬送装置金具117が取り付けられる。この搬送装置取付金具117は、玉貸機Qの背部に紙幣搬送装置10を取り付けるためのものである。これにより、玉貸機Qと紙幣搬送装置10との紙幣搬送通路が連結される。
【0059】
そして、下部ブロックBLの側壁111a(111b)の下部には、図18,19に示すように玉貸機Qからのノイズを取り除くためのアース線取付部116が設けられている。このアース線取付部116は、アース線149の端子149aを取り付ける端子取付部116aと、アース線149を固定する係止爪116bとが形成されている。
【0060】
上記アース端子取付部116aは、端子149aの形状であって、取り付けた際にその外面がフラットとなる深さに形成されている。
【0061】
アース線149の他端は、図20に示す配線ボックス141の電源入力コネクタ141aに配線されている。この電源入力コネクタ141aは、隣接する下流側の紙幣搬送装置10からの電源が順次入力され、モータ142が駆動される。そしてこの電源は、電源出力コネクタ141bに接続された電源コードKを介して隣接する上流側の紙幣搬送装置10に電源を供給するものである(図21)。よって、玉貸機Qのノイズは、搬送装置取付金具117、アース線149、電源コードKを介して取り除かれる。
【0062】
搬送通路部200は、例えば図4で示すように、第1基体ケース210aと、この第1基体ケース210aに開放自在に取り付けられる第2基体ケース210bとからなる基体ケース210と、該基体ケース210の上方側に着脱自在に取り付けられた開閉ケース220とからなる。尚、図4には開閉ケース220は画かれていない。
【0063】
第1基体ケース210aの側壁211aの内側には、図4や図5或いは図18等に示すように、断面ほゞコ字状に形成したプーリレール230及び台座レール233が水平方向に設けられ、このプーリレール230を構成する上板230aと下板230bとの間には、台座レール233から起立した上下方向の軸232によって複数のプーリ231が回転自在に片持ち状態で取り付けられている。そして、前記合流搬送駆動部100における駆動軸173の駆動ローラ190と、第1基体ケース210aの各プーリ231とに、無端丸ベルト161が架け渡されている。
【0064】
そして、上記のような構造の第1基体ケース210aは、合成樹脂により一体成型により構成する。従って、従来品のように各部材をネジ等により個々に取り付ける必要がなく、組み立て工数の大幅は削減が可能である。しかも、組付時の誤差も生じないので、品質の安定した製品となる。また、部品点数も大幅に減少するので、管理等も容易になる。
【0065】
また、上記第1基体ケース210aの開放側、即ち第2基体ケース210b側には取付ガイト236が図17に示すように適宜間隔を有して設けられている。更に詳しく説明すれば、第1基体ケース210aの底壁211bの先端から後述する下部紙幣搬送ガイド270のガイド壁271にかけて傾斜形状に一体成型されている。
【0066】
上記第2基体ケース210bの着脱時には、上記取付ガイド236の傾斜面236aに第2基体ケース210bの下端210′を当接して行えば容易に取り付け作業が行えるものである。そしてこのことにより、例えば第2基体ケース210bの下端210b′による無端丸ベルト161の損傷をも皆無にするものである(図22)。
【0067】
一方、上記のような第1基体ケース210aに開閉自在に取り付けられる第2基体ケース210bも、以下のような構成で合成樹脂により一体成型されている。即ち、第2基体ケース210bの側壁211bの内面には、第1基体ケース210aのプーリレール230と対向する高さにおいて、ローラレール260が設けてある。このローラレール260に、各プーリ231と対向する各圧接ローラ261が軸262によって回転自在に、且つバネ263によってプーリ231側へ付勢されて取り付けられている。
【0068】
上記バネ263について更に説明すれば、図6,21に示すように、バネ263は圧接ローラ261の上下に設けられ、一端263aは軸262の穴262aに挿入されて係着し、他端263bはその先端を搬送通側(内側)に湾曲させて、ローラレール260の側壁267と、該ローラレール260に形成されたローラ保持部268と、更には突出縁269に把持されるように差し込めば良い。このように至って簡単な取り付け作業であって、しかもバネ263外れがない構造を提供するものである。
【0069】
このように第1基体ケース210a側の各プーリ231の無端丸ベルト161に、第2基体ケース210b側の圧接ローラ261が圧接されている。このため、合流搬送駆動部100から送り出された紙幣は厚さ方向から無端丸ベルト161と圧接ローラ261に挟持されてスムーズに搬送されている。
【0070】
そして、合流搬送駆動部100側に最も近いプーリ231a及び圧接ローラ261aは、玉貸機Qから送り出されて待機状態の紙幣S2の先端位置より僅かに下流側に位置するように配置されている。このため、待機状態の玉貸機Qからの紙幣S2によって最上流側のプーリ231aの無端丸ベルト161及び圧接ローラ261aが覆われた状態にならない。従って、第1の通路Aから搬送された紙幣S1が上記無端丸ベルト161と圧接ローラ261aで確実に挟持されるため、紙幣詰まりが生じることがない。
【0071】
尚、この実施形態では、ローラレール260の搬送面260dを、圧接ローラ261の軸着位置において、拡幅させると共に、緩やかな曲面形状を備える波型を適宜間隔をおいて形成すると共に、圧接ローラ261を越えた位置において急激な段部260eを介して縮幅させた。このため、先端がカールして圧接ローラ261側を向いた紙幣であっても、圧接ローラ261に巻き込まれることがなく、この圧接ローラ261を乗り越えるときに、騒音が発生しなくなる。
【0072】
また、この実施形態では、例えば図8に示すように、ローラレール260の上流側の端部をカット面260aとし、このカット面260aに続く誘導面260bをローラレール260の基端面260cとほゞ平行に形成し、前記した搬送面260dに連絡した。
【0073】
上記のようなローラレール260の受入部によれば、先端がカールした紙幣であっても隙間に入り込んで詰まることがない。また、隣接する紙幣搬送装置10のジョイント部材300とオーバーラップしている距離が短くても、紙幣を確実に搬送通路部200に誘導することができるので紙幣詰まりが発生しない。しかも、オーバーラップさせるためにジョイント部材300に設ける突出片301を小さく形成だきるので、突出量が少なく、取り扱いが容易である。
【0074】
更に、この実施形態では、上記圧接ローラ261を付勢するバネ263を比較的弾性力の弱いものとしてある。このため、新札を二つ折りにした場合のように、腰が強く、且つ山形が圧接ローラ261に向いて搬送されても、圧接ローラ261が山形を逃がすことができ、このために起きる紙幣詰まりがない。
【0075】
搬送通路部200を構成する第1基体ケース210aまたは第2基体ケース210bの底部には、溝状の下部紙幣搬送ガイド270を長手方向に沿って設けることができる。この下部紙幣搬送ガイド270は、例えば図4に示すように上方が開口する樋状であって、即ち対向する一対のガイド壁271と、両ガイド壁271の下端を繋ぐ底板部272とから成り、この底板部272の上に紙幣の下辺が載り、下端付近を上記一対のガイド壁271,271が支えて、前記した無端丸ベルト161と圧接ローラ261に挟持された紙幣が進む。
【0076】
このような下部紙幣搬送ガイド270によれば、紙幣の下端部分を両側からガイドすることができるので紙幣の横逃げを確実に防止することができる。尚、この下部紙幣搬送ガイド270は、開放側の第2基体ケース210bに設けてもよいし、両基体ケース210a,210bを組み合わせて形成することもできる。
【0077】
そこで、本発明に係る紙幣搬送装置10では、効率よくペレットを排出可能な位置、即ち上記したように下部紙幣搬送ガイド270の下端側端部付近(図4参照)に、排出口としての開口部273を開設している。この位置に排出口を設けておけば、下流側の紙幣搬送装置10にペレット等が侵入することを防止でき、紙幣詰まりを未然に防止することができる。
【0078】
玉貸機Qと合流搬送駆動部100との間には、玉貸機Qから送り出された紙幣S2を合流搬送駆動部100の入口に送り込む紙幣中継装置400を介在させる。この紙幣中継装置400は、遊技店によって異なる島幅の対応を図るためのものであって、即ち、島の奥行が異なって玉貸機Qと合流搬送駆動部100との距離が異なっていても、S2紙幣を確実に合流搬送駆動部100に送り込むためのものである。
【0079】
そこで、この紙幣中継装置400は、一対の回転プーリ410と圧接ローラ420とを有する送り機構41と、この送り機構41を収納するケース兼スペーサ42とを備えている。上記送り機構41は、ベース体411の上下方向に回転自在に設けた回転軸412と、この回転中間に設けた回転プーリ410と、この回転プーリ410に圧接するように付勢された圧接ローラ420とを備えている。
【0080】
上記ベース体411は、合成樹脂で成型された部材であって、一端に合流搬送駆動部100のフレームFに設けた連結部430に嵌合接続可能な接続部440を有すると共に、他端に上記フレームFの連結部430と同形状の連結部450を有し、当該ベース体411を次々に連結可能なように構成してある。
【0081】
一方、上記ベース体411を覆うことのできるケース兼スペーサ42は、合流搬送駆動部100の側壁部に固定可能である。このケース兼スペーサ42を、ケースとして機能させるときには、前記した送り機構41を備えるベース体411を収納すると共に、天井部上に、駆動プーリ413を設けて、合流搬送駆動部100の駆動プーリ414との間に駆動ベルト415を架け渡す(図24)。一方、スペーサとして機能させるときには、ケース内にプーリ等を設けないが、天板に駆動ベルト415のテンションローラを設ける。そして、上記のような送り機構41とケース兼スペーサ42を適宜組み合せて所望の間隔の紙幣中継装置400を構成する。
【0082】
上記のような紙幣中継装置400によれば、島幅が広くなっても玉貸機Qと合流搬送駆動部100間に紙幣搬送路が形成されるため、紙幣詰まりを生じることがない。更に、単一の部材を組み合わせることにより異なる島幅に柔軟に対応することができ、コストの削減や部品の在庫が容易になる。しかも、急な仕様変更にも直ちに対応可能であるなど、実用的価値が極めて高い。尚、ケース兼スペーサ42の間隔に満たない距離の調整は、筒状スペーサ45によって行えばよく、玉貸機Qと合流搬送駆動部100とが、どのような間隔で配置されていても隙間なく紙幣を案内できる。
【0083】
搬送通路部200を構成するジョイント部材300には、少なくとも2箇所以上、紙幣検出用センサRが取り付けられるセンサ取付部310が形成されている。このセンサ取付部310は、図4及び図8に示すように、下部紙幣搬送ガイド270を挟むように突出している。そして、前記した紙幣中継装置400が存在しない場合、即ち具体的には図7及び図17に示す島幅の狭い実施形態では、先端側のセンサ取付部310aに、一方、島幅が広く、紙幣中継装置400を用いた実施形態では、後端側のセンサ取付部310bに紙幣検出用センサRを取り付けるように構成されている。
【0084】
上記のような紙幣検出用センサRは、搬送通路部200の上流側から送り込まれる紙幣S1と、玉貸機Qにより側方から送り込まれる紙幣S2とが。合流搬送駆動部100において重ならないようにするためのものであって、即ち各玉貨機Qに投入された際にカウントした紙幣数と、最終的にスタッカに集められた紙幣数とが一致しない不都合を防ぐためのものである。しかも、島幅によって、取り付け位置を適宜選択するように構成されている。尚、ジョイント部材300に紙幣検出用センサRを設けたのは、該ジョイント部材300を摺動させても紙幣検出用センサRと玉貸機Qの距離が常に一定に保たれるからである。このことは、紙幣検出用センサRと玉貸機Qの距離が変動することによる制御の煩雑さ、及び誤制御等のトラブルを解消するものである。
【0085】
上記にあっては、島幅に対応して、適宜、紙幣検出用センサRの取り付け位置を移動(選択)するように説明したが、予め、先端側のセンサ取付部310a及び後端側のセンサ取付部310bに設けた紙幣検出用センサRのどちらか一方の配線を接続すればよい。尚、紙幣の重なりを防止するための制御プログラムを、島幅に対応してその都度変更することにより、島幅が異なっても紙幣の重なりを防止できる。しかしながら、制御プログラムによる対応は、当該制御プログラムの管理が煩雑なものとなり、しかも仕様変更等の緊急時には全く対応が図れず、またコスト的に見合わないものである。
【0086】
上記したように紙幣検出用センサRを紙幣搬送装置10内に設けたことによりジョイント部材300のスライド量を確保することができる。即ち、島内の多種多様な遊技設備、または自己の突起(例えば、第1止着金具240,第2止着金具250)等による干渉の恐れがないから充分なスライド量を確保可能である。
【0087】
また、紙幣検出用センサRを紙幣搬送装置10内に設けることで、紙幣検出用センサRの破損をも皆無にすることができ、しかも基体ケース210に紙幣検出用センサRの透過用の穴または切欠の開設を不要にする。更に、搬送通路部200である下部紙幣搬送ガイド270に近接して、紙幣検出用センサRを設けたことにより、比較的感度の低い安価な紙幣検出用センサRであっても、充分に機能させることができる。
【0088】
前記したようにフレームFの延設固定板115に固定した第1基体ケース210aには、第2基体ケース210bを着脱自在に取り付ける。これは、例えば、第1基体ケース210aの底壁に取り付けた第1止着金具240の係合孔240aに、第2基体ケース210bの下縁210b′に取り付けた第2止着金具250の係合突起250aを嵌脱自在に係合させればよい。このような構成にすれば、係合孔240aに係合させた係合突起250bを支点にして第2基体ケース210bがこの係合孔240aを中心に第1基体ケース210aに対して回動自在となり、係合を外せば第2基体ケース210bを分離できる。
【0089】
図1及び図2において、組み付けた基体ケース210の上面には、開閉ケース220を着脱自在に取り付けている。即ち、開閉ケース220の下縁部には、四隅を含む適宜間隔を有して複数個所にピン220aが設けれていて、第1基体ケース210aの上壁の穴214a及び第2基体ケース210bの上壁の穴214b(図4参照)に上方から嵌入係合される。これにより、開閉ケース220と基体ケース210との着脱手段が構成されるものである。
【0090】
上記ピン220aを複数個設けて嵌入係合したことにより、外部からの押圧(他の遊技設備との干渉)による搬送通路部200の変形を防止するものである。
【0091】
また、上記開閉ケース220と、その先端に紙幣の搬送方向に沿って摺動するジョイント部材300の蓋体300aには、紙幣の搬送方向の下流側に向かってその間隔を次第に狭く成し、紙幣の上端付近をガイドする溝状の上部紙幣搬送ガイド280が設けてある。
【0092】
この上部紙幣搬送ガイド280は、例えば図27,28に示すように下方が開口する樋状であって、対向する一対のガイド壁281と、両ガイド壁281の下端を繋ぐ上板部282とから成り、上端付近を上記一対のガイド壁281,281が支えて、前記した無端丸ベルト161と圧接ローラ261に挟持された紙幣が進む。
【0093】
そして、上部紙幣搬送ガイド280は、搬送方向の下流側に向かってその間隔を次第に狭く成しているので、次位の紙幣搬送装置10にスムーズに紙幣の受渡しが行えるものである。
【0094】
また、開閉ケース220は、第1基体ケース210a及び第2基体ケース210bと同様に、透明材で形成しておくとよい。即ち、透明材ならば外部から搬送通路内の紙幣の正常な流れや紙幣詰まりなどの状況が開閉ケース220を開けなくても視認可能である。
【0095】
尚、本発明の紙幣搬送装置10の構成は、貨幣或いは遊技媒体価値を記憶させたプリペイドカード、ICカード等の搬送装置として容易に適用できる。
【0097】
【発明の効果】
請求項1に記載した本発明の紙幣搬送装置において、側壁にプーリレールと下部に紙幣搬送ガイドを備えた第1基体ケースと、側壁にローラレールを備えた第2基体ケースと、搬送通路部の上部を開閉可能にする開閉ケースとから構成されて紙幣を挟持搬送する搬送通路部と、紙幣投入機に投入された紙幣を搬送通路部に合流させると共に駆動源を有する合流搬送駆動部とを備えた遊技店に設置される紙幣搬送装置であって、第2基体ケースは紙幣搬送路を開放可能に第1基体ケースに取り付けられ、第1基体ケースには紙幣搬送ガイドより開放側に傾斜面を備えた取付ガイドが設けられ、第2基体ケースの開放後の再装着の際に、第2基体ケースの下辺を取付ガイドの傾斜面に沿わさせて取り付けを容易に作業が行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隔台タイプの紙幣搬送装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の全台タイプの紙幣搬送装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】紙幣搬送装置の仕様状態を示す概略説明図である。
【図4】基体ケースを開放した状態の一実施形態を示す斜視図である。
【図5】搬送通路部の一部実施形態の側面図である。
【図6】ジョイント部材及び基体ケースの内部を示す説明図である。
【図7】下部紙幣搬送ガイド及びジョイント部材を説明する平面図である。
【図8】紙幣搬送装置の内部を示す開放状態の平面図である。
【図9】上下に分割構成した合流搬送駆動部のフレームの正面図である。
【図10】上下に分割構成した合流搬送駆動部のフレームの上流側側面図である。
【図11】上下に分割構成した合流搬送駆動部のフレームの下流側側面図である。
【図12】上下に分割構成した合流搬送駆動部のフレームの断面図である。
【図13】上側フレームの内側を表す底面図である。
【図14】下側フレームの内側を表す底面図である。
【図15】モータユニットの一実施形態の斜視図である。
【図16】合流搬送駆動部を示す要部の平面図である。
【図17】紙幣搬送装置の内部を示す開放状態の正面図である。
【図18】合流搬送駆動部のアース線取付部を示す要部の正面図である。
【図19】合流搬送駆動部のアース線取付部を示す要部の下流側側面図である。
【図20】配線ボックスの内部を示す概略平面図である。
【図21】紙幣搬送装置の接続状態を示す概略正面図である。
【図22】取付ガイドの仕様状態を示す概略説明図である。
【図23】圧接ローラの付勢手段を示す要部の平面図である。
【図24】合流搬送駆動部及び紙幣中継装置を示す平面図である。
【図25】合流搬送駆動部及び紙幣中継装置を示す正面図である。
【図26】合流搬送駆動部及び紙幣中継装置を示す側面図である。
【図27】開閉ケース及び蓋体の内側を表す底面図である。
【図28】開閉ケース及び蓋体の正面図である。
【符号の説明】
10 紙幣搬送装置
100 合流搬送駆動部
116 アース取付部
117 搬送装置取付金具
140 モータユニット
141 配線ボックス
149 アース線
200 搬送通路部
210 基体ケース
210a 第1基体ケース
210b 第2基体ケース
220 開閉ケース
230 プーリレール
240 第1止着金具
240a 係合孔
250 第2止着金具
250a 係合突起
260 ローラレール
263 バネ
268 ローラ保持部
269 突出縁
270 下部紙幣搬送ガイド
280 上部紙幣搬送ガイド
281 ガイド壁
400 紙幣中継装置
A 搬送通路
B 搬送通路
C 紙幣通路
F フレーム
Fl 下側フレーム
Fu 上側フレーム
K 電源コード
P 遊技台
Q 玉貸機
S1 紙幣
S2 紙幣

Claims (1)

  1. 側壁にプーリレールと下部に紙幣搬送ガイドを備えた第1基体ケースと、側壁にローラレールを備えた第2基体ケースと、搬送通路部の上部を開閉可能にする開閉ケースとから構成されて紙幣を挟持搬送する搬送通路部と、
    紙幣投入機に投入された紙幣を搬送通路部に合流させると共に駆動源を有する合流搬送駆動部と
    を備えた遊技店に設置される紙幣搬送装置であって、
    第2基体ケースは紙幣搬送路を開放可能に第1基体ケースに取り付けられ、
    第1基体ケースには紙幣搬送ガイドより開放側に傾斜面を備えた取付ガイドが設けられ、
    第2基体ケースの開放後の再装着の際に、
    第2基体ケースの下辺を取付ガイドの傾斜面に沿わさせて取り付けを容易にしたことを特徴とする紙幣搬送装置。
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