JP4688188B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、特に搬送ベルトで被記録媒体を搬送する画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機等の画像形成装置として、例えば、記録液の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッド(画像形成手段)を用いて、被記録媒体(以下「用紙」というが材質を限定するものではなく、また、記録媒体、転写材なども同義で使用する。)を搬送しながら、記録液の液滴(以下、インク滴ともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうインクジェット記録装置などが知られている。
このようなインクジェット記録装置においては、液体吐出ヘッドから吐出される液滴を用紙上の所定の位置に正確に着弾させなければならないが、このとき、用紙の副走査送りの搬送精度(送り量精度)が低下すると、所定の位置に液滴を着弾させることができなくなって、画像品質が低下することになる。
そこで、一般的には、例えば搬送ベルトを用いた装置では、搬送ベルトを架け渡した少なくとも2つのローラの内の駆動ローラ(搬送ローラ)の軸に取り付けたコードホイールと、このコードホイールを読み取る透過型フォトセンサ(エンコーダセンサ)とで構成したロータリエンコーダを用いて、搬送ベルトの移動量を搬送ローラの回転量として検出し、この検出結果に基づいて搬送ベルトの移動を制御するようにしている。
また、電子写真方式の画像形成装置においては、特許文献1に記載されているように、中間転写ベルトの移動方向の位置を認識するためにベルトに設けたマーカーを検出し、このマーカーの検出結果に基づいてベルトの移動方向の位置を補正するための補正情報を作成し、また、駆動軸の回転状態を検出し、この検出結果に基づき、駆動軸の回転状態を補正するための補正情報を作成し、これらの各補正情報に基づいてベルトを駆動するモータを移動制御するようにしたものがある。
特開2003−241535号公報
しかしながら、上述したインクジェット記録装置のように、搬送ベルトの移動量を搬送ローラの回転量として検出する構成にあっては、駆動源から搬送ローラに至るまでのプーリやベルトの部品精度、搬送ローラ部品精度の積み上げによる誤差や、用紙を移動させる搬送ベルトの移動量を直接見ていないことから、精度の高い停止位置制御を行なうことが困難であるという課題がある。
また、特許文献1に記載の装置にあっては、ベルトの安定した速度制御を行なうことはできても、インクジェット記録装置の搬送ベルトのように間歇駆動で高精度の停止位置制御を行なわなければならない場合には適用することができない。
そこで、本出願人は先に搬送ベルトの移動量に応じた信号を出力する第1のエンコーダと、ローラの回転量に応じた信号を出力する第2のエンコーダとを備え、第1のエンコーダ及び第2のエンコーダの各出力信号及び各出力信号の相関関係に基づいて搬送ベルトの移動を制御するようにした画像形成装置を提案しているが、このような構成を採用した場合でも、第1のエンコーダの出力が基準となるために、搬送ベルトに伸び縮みが発生したときには第1のエンコーダと第2のエンコーダの各出力信号の相関関係にずれが生じて送り精度が低下することになる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、用紙を安定的に高精度に搬送することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
被記録媒体を少なくとも2つのローラ間に架け渡された搬送ベルトで搬送し、前記被記録媒体に記録ヘッドのノズルから記録液の液滴を吐出して画像を形成する画像形成装置において、
前記搬送ベルトの移動量に応じた信号を出力するリニアエンコーダからなる第1のエンコーダと、
前記ローラの回転量に応じた信号を出力するロータリエンコーダからなる第2のエンコーダと、
前記第1のエンコーダの出力信号を基準として、前記第1のエンコーダの出力信号及び第2のエンコーダの各出力信号と各出力信号の相関関係に基づいて前記搬送ベルトの移動を制御する制御手段と、
前記搬送ベルトの温度を検出する検出手段と、
予め定めた基準温度に対する前記搬送ベルトの単位温度変化の伸び率を格納した手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記検出手段で検出された検出温度と前記単位温度変化の伸び率から前記検出温度における前記第1のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量Lを算出し、
前記算出した前記第1のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量Lと、前記第1のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量Lと前記第2のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量との比L/Rから、前記第2のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量Rを算出し、
前記算出された移動量L及び移動量Rから目標とする前記搬送ベルトの移動量に相当する前記第1、第2のエンコーダのパルス数を設定する
構成とした。
ここで、前記検出手段は前記搬送ベルトの裏面をガイドするガイド部材に設けられている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、搬送ベルトの移動量に応じた信号を出力するリニアエンコーダからなる第1のエンコーダと、ローラの回転量に応じた信号を出力するロータリエンコーダからなる第2のエンコーダと、第1のエンコーダの出力信号を基準として、第1のエンコーダの出力信号及び第2のエンコーダの各出力信号と各出力信号の相関関係に基づいて搬送ベルトの移動を制御する制御手段と、搬送ベルトの温度を検出する検出手段と、予め定めた基準温度に対する搬送ベルトの単位温度変化の伸び率を格納した手段と、を備え、制御手段は、検出手段で検出された検出温度と単位温度変化の伸び率から検出温度における第1のエンコーダの1パルス当たりの搬送ベルトの移動量Lを算出し、算出した第1のエンコーダの1パルス当たりの搬送ベルトの移動量Lと、第1のエンコーダの1パルス当たりの搬送ベルトの移動量Lと第2のエンコーダの1パルス当たりの搬送ベルトの移動量との比L/Rから、第2のエンコーダの1パルス当たりの搬送ベルトの移動量Rを算出し、算出された移動量L及び移動量Rから目標とする搬送ベルトの移動量に相当する第1、第2のエンコーダのパルス数を設定する構成としたので、高精度の送り制御を行なうことができるとともに、温度変化による搬送ベルトの伸び縮みに対する送り量変化を補正できることでより安定的に(長期的に)高精度の送り制御を行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置の一例の概要について図1ないし図5を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を示す概略構成図、図2は同装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図、図3は同じく側面説明図、図4は搬送ベルトの内面側を示す断面説明図、図5は同装置のエンジン部の斜視説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1の内部(筺体内)に、用紙を搬送しながら画像を形成するための画像形成部(手段)2及び用紙を搬送するための副走査搬送部(手段)3等を有し、装置本体1の底部に設けた給紙カセットを含む給紙部(手段)4から用紙5を1枚ずつ給紙して、副走査搬送部3によって用紙5を画像形成部2に対向する位置で搬送しながら、画像形成部2によって用紙5に液滴を吐出して所要の画像を形成(記録)した後、片面印刷の場合には排紙搬送部(手段)7を通じて装置本体1の上面に形成した排紙トレイ8上に用紙5を排紙し、両面印刷の場合には、排紙搬送部7の途中から装置本体1の底部に備えた両面ユニット10に送り込み、スイッチバック搬送を行って、再度、副走査搬送部3に給紙して両面に画像を形成した後排紙トレイ8上に排紙する。
また、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、装置本体1の上部で排紙トレイ8の上方には画像を読み取るための画像読取部(スキャナ部)11を備えている。この画像読取部11は、照明光源13とミラー14とを含む走査光学系15と、ミラー16、17を含む走査光学系18とが移動して、コンタクトガラス12上に載置された原稿の画像の読み取りを行い、走査された原稿画像がレンズ19の後方に配置した画像読み取り素子20で画像信号として読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化され画像処理され、画像処理した印刷データを印刷することができる。
さらに、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、外部のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットワークを介して受信可能であり、受信した印刷データを処理して印刷することができる。
ここで、この画像形成装置の画像形成部2は、図2にも示すように、ガイドロッド21及びガイドレール22(図5参照)でキャリッジ23を片持ちで主走査方向に移動可能に保持し、主走査モータ27で駆動プーリ28Aと従動プーリ28B間に架け渡したタイミングベルト29を介して主走査方向に移動走査する。
そして、このキャリッジ23上に、それぞれの色の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド24を搭載し、キャリッジ23を主走査方向に移動させ、副走査搬送部3によって用紙5を用紙搬送方向(副走査方向)に送りながら記録ヘッド24から液滴を吐出させて画像形成を行なうシャトル型としている。なお、ライン型ヘッドを用いることもできる。
記録ヘッド24は、それぞれブラック(Bk)インクを吐出する2個の液滴吐出ヘッド24k1、24k2と、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出するそれぞれ1個の液滴吐出ヘッド24c、24m、24yの計5個の液滴吐出ヘッド(以下、色を区別しないときは「記録ヘッド24」という。)で構成され、キャリッジ23に搭載した各サブタンク25からそれぞれ各色のインクが供給される。
一方、図1に示すように、装置本体1の前面からカートリッジ装着部に、ブラック(Bk)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した記録液カートリッジである各色のインクカートリッジ26を着脱自在に装着でき、各色のインクカートリッジ26から各色のサブタンク25にインクを供給する。なお、ブラックインクは1つのインクカートリッジ26から2つのサブタンク25に供給する構成としている。
なお、記録ヘッド24としては、インク流路内(圧力発生室)のインクを加圧する圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの、或いは、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるサーマル型のもの、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のものなどを用いることができる。
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、図2に示すように、記録ヘッド24のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復装置121を配置している。この維持回復装置121は、5個の記録ヘッド24の各ノズル面をキャピングするための5個の保湿用キャップ122k2、122k1、122c、122m、122y(色を区別しないときは「保湿用キャップ122」という。)と、1個の吸引用キャップ123と、記録ヘッド24のノズル面をワイピングするためのワイパーブレード124と、記録(画像形成)に寄与しない液滴の吐出(空吐出)を行なうための空吐出受け部材125などを備えている。
さらに、キャリッジ23の走査方向他方側の非印字領域には、図2に示すように、5個の記録ヘッド24から記録(画像形成)に寄与しない液滴の吐出(空吐出)を行なうための空吐出受け部材126を備えている。この空吐出受け部材126には、記録ヘッド24に対応して5個の開口127k2、127k1、127c、127m、127y(色を区別しないときは「開口127」という。)を形成している。
副走査搬送部3は、図3にも示すように、下方から給紙された用紙5を略90度搬送方向を転換させて画像形成部2に対向させて搬送するための、駆動ローラである搬送ローラ32とテンションローラである従動ローラ33間に架け渡した無端状の搬送ベルト31と、この搬送ベルト31の表面を帯電させるために高圧電源から交番電圧である高電圧が印加される帯電手段である帯電ローラ34と、搬送ベルト31を画像形成部2の対向する領域でガイドするガイド部材35と、用紙5を搬送ローラ32に対向する位置で搬送ベルト31に押し付ける2個の押さえコロ(加圧コロ)36と、画像形成部2によって画像が形成された用紙5の上面側を押えるガイド板37と、画像が形成された用紙5を搬送ベルト31から分離するための分離爪38とを備えている。
この副走査搬送部3の搬送ベルト31は、DCブラシレスモータを用いた副走査モータ131によって、タイミングベルト132及びタイミングローラ133を介して搬送ローラ32が回転されることで、図2の用紙搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト31は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)との2層構造としているが、これに限るものではなく、1層構造あるいは3層以上の構造でも良い。
また、従動ローラ33と帯電ローラ34との間に、搬送ベルト31の表面に付着した紙粉等を除去するためのクリーニング手段(ここではマイラを用いている。)135と、搬送ベルト31表面の電荷を除去するための除電ブラシ136とを備えている。
さらに、搬送ローラ32の軸32aには高分解能のコードホール137を取り付け、このコードホイール137に形成したスリット137aを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ138を設けて、これらのコードホイール137とエンコーダセンサ138によって第2のエンコーダであるロータリエンコーダを構成している。
また、搬送ベルト31の裏面側の表面(搬送ローラ32外周面と接する面)には、図4に示すようにリニアスケール231を形成し、このリニアスケール231を読み取るためのセンサ手段である反射型フォトセンサからなるエンコーダセンサ232を設けて、これらのリニアスケール231とエンコーダセンサ232によって第1のエンコーダであるリニアエンコーダを構成している。
なお、リニアスケール231は、搬送ベルト31の裏面側の表面にアルミを蒸着した後レーザ光で飛ばして縞模様に形成したものなどを用いることができる。また、このリニアスケール231はガイド部材35によって反射型フォトセンサ232による読取りが邪魔されない部位に設けられる。さらに、エンコーダセンサ232に隣接して、搬送ベルト31の裏面側の表面に設けたリニアスケールのつなぎ目を検知するためのつなぎ目センサ233を設けている。
そして、ガイド部材35は、図5にも示すように、搬送ベルト31に接触する側をメッシュ構造にして、その中に搬送ベルト31の温度を検出するサーミスタなどからなる温度センサ(検出手段)234を配置している。このように、搬送ベルト31の温度を検出する検出手段を搬送ベルト31の裏面側を案内するガイド部材35に配置することで、搬送ベルト31の温度変化をより正確に検出することができる。
つまり、搬送ベルト31は画像形成装置本体の環境温度が変化しても直ちに変化しない(温度に対する追従性が小さい)ため、画像形成装置本体内の温度変化を検出したのでは搬送ベルト31の温度を正しく検出することができず、その結果、本発明のように温度補正を行っても補正結果が実際の温度変化と乖離するおそれがある。これに対して、本実施形態のように、搬送ベルト31を案内し、外気の出入りが少ないガイド部材35のメッシュ構造部位に配置することで、搬送ベルト31の温度を正確に検出することができて、後述するように温度補正も正確なものとなる。
また、ここでは、温度センサ234と第1のエンコーダであるリニアエンコーダを構成するフォトセンサ(エンコーダセンサ)232とをガイド部材35の異なる位置に配置しているが、温度センサ234とエンコーダセンサ232とを、図9に示すように、同一の基板235上に配置してユニット化(一体化)した上で、ガイド部材35内に配置することもできる。このようにすれば、搬送ベルト31のリニアスケール231部分でのベルト温度をより正確に検出することができるようになる。
給紙部4は、装置本体1の前面側から抜き差し可能で、多数枚の用紙5を積載して収納する給紙カセット41と、給紙カセット41内の用紙5を1枚ずつ分離して送り出すための給紙コロ42及びフリクションパッド43と、給紙された用紙5をレジストするレジストローラ44を備えている。また、この給紙部4は、多数枚の用紙5を積載して収容するための手差しトレイ46及び手差しトレイ46から1枚ずつ用紙5を給紙するための手差しコロ47と、装置本体1の下側にオプションで装着される給紙カセットや後述する両面ユニット10から給紙される用紙5を搬送するための搬送コロ48を備えている。給紙コロ42、レジストローラ44、手差しコロ47、搬送コロ48などの副走査搬送部3へ用紙5を給送するための部材は図示しない電磁クラッチを介してHB型ステッピングモータからなる給紙モータ(駆動手段)49によって回転駆動される。
排紙搬送部7は、副走査搬送部3の分離爪38で分離された用紙5を搬送する3個の搬送ローラ71a、71b、71c(区別しないときは「搬送ローラ71」という。)及びこれに対向する拍車72a、72b、72c(同じく「拍車72」という。)と、排紙ローラ71及び拍車72間で搬送される用紙5をガイドする下ガイド部73及び上ガイド部74と、下ガイド部73及び上ガイド部74の間から送り出される用紙5を、第1の搬送経路である反転排紙経路81を通じて反転してフェイスダウンで排紙トレイ8へ送り出すための反転ローラ対77及び反転排紙ローラ対78とを備えている。なお、下ガイド部73及び上ガイド部74の間で用紙5を搬送する搬送路を搬送路70という。
なお、搬送路70の出口側には、排紙トレイ8に反転排紙するための第1排紙経路81、後述するストレート排紙トレイ181に排紙するための第2排紙経路82及び両面ユニット10のいずれかに対する搬送経路に切り替えるための分岐機構60を設けている。
両面ユニット10は、送り込まれる用紙5を装置本体1の側面部から受け入れて下方に搬送する垂直両面搬送路90cを構成した垂直搬送部101aと、垂直両面搬送路90cに続いて水平方向に搬送する水平取り込み搬送路90a及びスイッチバック搬送路90bを構成した水平搬送部101bとを一体に有している。
垂直両面搬送路90cには送り込まれた用紙5を下方に搬送する両面入口ローラ対91及び水平取り込み搬送路90aに送り出す搬送ローラ対92を備え、水平取り込み搬送路90aには5つの両面搬送ローラ対93を備え、スイッチバック搬送路90bには取り込み搬送路90aから送られる用紙5を反転して再給紙するためのリバースローラからなる両面出口ローラ94及び3個の両面搬送ローラ対95を備えている。
また、取り込み搬送路90aからスイッチバック搬送路90bへの用紙5の搬送経路とスイッチバック搬送路90bから搬送ローラ対48への再給紙のための搬送経路とを切り替える分岐板96を揺動可能に設けている。分岐板96は、図1の実線図示のスイッチバック側位置と破線図示の再給紙側位置との間で揺動可能である。
この両面ユニット10から送り出された用紙5は、前述した搬送コロ48に送り込まれてレジストローラ44に送られる。
そして、上述した給紙部4の給紙カセット41、手差し給紙トレイ46、両面ユニット10から給紙された用紙5がレジストローラ44で搬送されるとき、副走査搬送部3の搬送ローラ32及び押えコロ36間とレジストローラ44との間で、用紙5にループ(弛み)を形成して用紙5に対するバックテンションなどを防止するため、図1に示すように、開閉ガイド板110を揺動可能に設けている。
この開閉ガイド板110は、レジストローラ44から用紙5を副走査搬送部3に送り出すときには、図示の状態から矢示方向に揺動して用紙5を案内し、用紙5が副走査搬送部3の達したタイミングで図示の状態に復帰してループを形成可能な状態にする。
さらに、この画像形成装置においては、1枚手差し給紙を行なうために、図1にも示すように、装置本体1の一側部側に、1枚手差し給紙トレイ141を装置本体1に対して開閉可能(開倒可能)に設け、1枚手差しを行なうときには1枚手差し給紙トレイ141を仮想線図示の位置に開倒する。この1枚手差し給紙トレイ141からの手差し給紙される用紙5は、開閉ガイド板110の上面でガイドされてそのまま副走査搬送部3の搬送ローラ32と押さえコロ36との間に直線的に差し込むことができる。
一方、画像形成が行われた用紙5をフェイスアップでストレートに排紙するため、装置本体1の他側部側にストレート排紙トレイ181を開閉可能(開倒可能)に設けている。このストレート排紙トレイ181を開く(開倒)ことで、排紙搬送部7に下ガイド部73及び上ガイド部74から送り出される用紙5を直線的にストレート排紙トレイ181に排紙するための第2の排紙経路であるストレート排紙経路82が形成される。
これにより、例えばOHP、厚手の用紙など曲線搬送が難しい用紙を使用するときには1枚手差し給紙トレイ141から1枚手差し給紙を行いストレート排紙トレイ181まで直線的に用紙5を搬送することができるようになる。勿論、普通紙などの通常の用紙であっても1枚手差し給紙トレイ141から給紙し、ストレート排紙トレイ181に直線的に排紙することはできる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6のブロック図を参照して説明する。
この制御部300は、CPU301と、CPU301が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM302と、画像データ等を一時格納するRAM303と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)304と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行なう画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC305とを含む、この装置全体の制御を司る主制御部310を備えている。
また、この制御部300は、ホスト側と主制御部310との間に介在して、データ、信号の送受を行なうための外部I/F311と、記録ヘッド24を駆動制御するためのヘッドドライバを含むヘッド駆動制御部312と、キャリッジ23を移動走査する主走査モータ27を駆動するための主走査駆動部(モータドライバ)313と、副走査モータ131を駆動するための副走査駆動部314と、給紙モータ49を駆動するための給紙駆動部315と、排紙部7の各ローラを駆動する排紙モータ79を駆動するための排紙駆動部316と、両面ユニット10の各ローラを駆動する両面再給紙モータ99を駆動するための両面駆動部317と、維持回復機構121を駆動する維持回復モータ129を駆動するための回復系駆動部318と、帯電ベルト34にACバイアスを供給するACバイアス供給部319とを備えている。
さらに、制御部300は、前述した開閉ガイド板ソレノイド113、シャッタソレノイド150を含む各種のソレノイド(SOL)類321を駆動するソレノイド類駆動部(ドライバ)322と、給紙関係の電磁クラック類323などを駆動するクラッチ駆動部324と、画像読取部11を制御するスキャナ制御部325とを備えている。
また、主制御部に310は、前述した搬送ベルト31の温度を検出する温度センサ234の検出信号を入力する。なお、主制御部310には、その他の図示しない各種センサの検出信号も入力されるが図示を省略している。また、主制御部310は、装置本体1に設けたテンキー、プリントスタートキーなどの各種キー及び各種表示器を含む操作/表示部327との間で必要なキー入力の取り込み、表示情報の出力を行なう。
さらに、この主制御部310には、前述したリニアスケール231とフォトセンサ(エンコーダセンサ)232によって構成される第1のエンコーダであるリニアエンコーダ401からの出力信号(パルス)と、前述したコードホイール137とフォトセンサ(エンコーダセンサ)138によって構成される第2のエンコーダであるロータリエンコーダ402からの出力信号(パルス)とが入力される。主制御部310は、これらの各出力信号及び各出力信号の相関関係に基づいて副走査駆動部314を介して副走査モータ131を駆動制御することで搬送ローラ32を介して搬送ベルト31を移動させるとともに、前述した温度センサ234の検出結果に基づいてリニアエンコーダ401とロータリエンコーダ402からの各出力信号の相関関係を補正することで搬送ベルト31を駆動する副走査モータ131に対する制御量を補正するための処理を行なう。つまり、この主制御部310は制御手段と補正手段とを兼ねている。
このように構成した画像形成装置における画像形成動作について簡単に説明すると、ACバイアス供給部319から帯電ローラ34に交番電圧である正負極の矩形波の高電圧を印加することによって、帯電ローラ34は搬送ベルト31の絶縁層(表層)に当接しているので、搬送ベルト31の表層には、正と負の電荷が搬送ベルト31の搬送方向に対して交互に帯状に印加され、搬送ベルト31上に所定の帯電幅で帯電が行われて不平等電界が生成される。
そこで、給紙部4、手差し給紙部46、両面ユニット10、1枚手差し給紙トレイ141などから用紙5が給紙されて搬送ローラ32と押えコロ36との間の、正負極の電荷が形成されることによって不平等電界が発生している搬送ベルト31上へと送り込まれると、用紙5は電界の向きにならって瞬時に分極し、静電吸着力で搬送ベルト31上に吸着され、搬送ベルト31の移動に伴って搬送される。
そして、この搬送ベルト31で用紙5を間歇的に搬送しながら、用紙5上に印刷データに応じて記録ヘッド24から記録液の液滴を吐出して画像を形成(印刷)し、画像形成が行なわれた用紙5の先端側を分離爪38で搬送ベルト31から分離して排紙搬送部7によって、適宜、排紙トレイ8、ストレート排紙トレイ181に排紙し、あるいは両面ユニット10に送り込んで他面に画像形成を行なった後排紙する。
そこで、この画像形成装置における副走査モータの駆動制御について図7及び図8をも参照して説明する。なお、図7は主制御部310における副走査の駆動制御及び補正処理に係わる部分を機能的に説明するブロック説明図、図8は同じく副走査の説明に供するエンコーダ出力の説明図である。
まず、画像形成時の搬送ベルト31の移動停止制御(用紙送り停止制御)について説明する。副走査搬送部3の搬送ベルト31に形成したリニアスケール231とエンコーダセンサ232で構成されるリニアエンコーダ401と、搬送ローラ32の軸32aに設けたコードホイール137とエンコーダセンサ138で構成されるロータリエンコーダ402の各出力信号(各出力パルス)は、エンコーダ信号処理部403に与えられ、このエンコーダ信号処理部403で速度及び位置情報に変換される。そして、得られた速度及び位置情報をASICなどでも構成できる信号処理合成部404にて合成処理した後、比較演算部405に与える。
一方、この比較演算部405には速度・位置プロファイル格納部406に格納されている速度・位置プロファイルの情報が与えられており、比較演算部405はこれらの信号処理合成部404から与えられる速度及び位置情報(の合成情報)と速度・位置プロファイル格納部406に格納されている速度・位置プロファイルの情報とを比較して、目標位置と現在位置との偏差を演算する。
そして、この比較演算部405で得られた偏差に基づいてPID制御演算部407はPID演算を行ってPWM信号を生成する。つまり、PID制御演算部407は、比較演算部405からの偏差に対してPID(比例、積分、微分)制御を行って制御値を演算する。ここでは、副走査モータ131をPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御で駆動するものとして、PID制御演算部407は偏差に対してPID制御を行ってPWMのデューティ比を求め、このPWMのデューティ比をモータドライバ408に与えてPWM制御で副走査モータ131を駆動させることにより、搬送ベルト31を目標とする速度で目標とする移動量だけ移動させて目標とする位置に駆動するようにしている。
このリニアエンコーダ出力とロータリエンコーダ出力及びその相関関係に基づく副走査モータの駆動制御、即ち搬送ベルトの移動させる制御の一例の具体例について図8を参照して説明する。
搬送ベルト31が搬送ローラ32の回転によって移動すると、リニアエンコーダ401からは図8(a)に示すようなリニアエンコーダ出力が出力され、また、ロータリエンコーダ402からは図8(b)に示すようなロータリエンコーダ出力が出力される。ここでは、リニアエンコーダ401としては100LPI以上の分解能を有するものを、ロータリエンコーダ402としては300LPI以上、4800CR以上のものを使用することが好ましい。
この場合、リニアエンコーダ401の分解能は搬送ベルト31の送り量をそのまま表わす。ここでは、リニアエンコーダ401の分解能は例えば150LPIとしているので、リニアエンコーダ401から出力される1パルス当りの(1分解能当りの)ベルト送り量は169.3μmとなる。
一方、ロータリエンコーダ402の1分解能当たりの搬送ベルト31の送り量がいくらになるかは、1周当りのパルス数と搬送ローラ32の径及び搬送ベルト31の厚みで決定されることになる。ロータリエンコーダ402を構成するコードホイール137の分解能が大きく(スリットのピッチが細かく)、ホイール137の外径が大きいほど1周当りのパルス数は多くなる。また、搬送ローラ32の径が小さいほどロータリエンコーダ402の1パルス当りのベルト送り量は小さくなる。
ここでは、コードホイール137の分解能を600LPIとして、これを逓倍処理(この例では4逓倍)して2400LPIとし、コードホイール137と搬送ローラ32の径(ベルトの厚み込み)の関係を4:1にしているので、搬送ベルト32上に換算したロータリエンコーダ402の分解能は4倍され、2400LPI×4=9600LPIとなり、ロータリエンコーダ402から出力される1パルス当りの(1分解能当たりの)ベルト送り量は約2.65μmとなる。
したがって、リニアエンコーダ401から出力されるパルスとロータリエンコーダ402から出力されるパルスとの相関関係を表わす係数を相関係数α、リニアエンコーダ401から出力される1パルス当りの距離(移動量)をL、ロータリエンコーダ402から出力される1パルス当りの距離(移動量)Rとしたとき、相関係数α=L/R、の関係が成り立つ。
つまり、ロータリエンコーダ402の出力でNパルス分、搬送ベルト31を移動させるとすると、図8に示すリニアエンコーダ401から出力される1パルス当りの距離(移動量)Lとロータリエンコーダ402から出力される1パルス当りの距離(移動量)Rの関係は、相関係数αが(9600LPI/150LPI)=64であるから、L=R×64となり、ロータリエンコーダ402のNパルスの移動量は、リニアエンコーダ401のパルス数をn1、ロータリエンコーダ402の端数をn2(=0〜64)としたとき、次の(1)式で表わされる。
N=64×n1+n2……(1)
これを上記具体例の移動量で表わすと、2.65μm×N=169.3μm×n1+2.65μm×n2となる。例えば、搬送ベルト31の所定の移動量に相当する送り量指定パルス数をN=1000パルス(移動量2.65mm)としたとき、n1=15、n2=40となる。つまり、リニアエンコーダ401の出力パルスのカウント値n1が「15」になった後、ロータリエンコーダ402の出力パルスのカウント値n2が「40」になるまで搬送ベルト31を移動させるように副走査モータ131を回転駆動すればよいことになる。
ここで、上記(1)式における「64」は上述したように移動量LとRの比であるから、これを相関係数αで表わすと、(1)式は、次の(2)式で表わすことができる。
N=α・n1+n2……(2)
このように、ある移動量だけ搬送ベルト31を移動させるためのリニアエンコーダ401及びロータリエンコーダ402のパルス数n1、n2を求めるには、まずパルス数N(1000パルスとする。)をLとRの比である相関係数α(ここでは、64とする。)で除算し、その商(ここでは、15.625となる。)の整数部(15)をリニアエンコーダ401のパルス数n1とする。次に、(2)式より、ロータリエンコーダ402のパルス数n2を、(N−α・n1)の演算をして求める(ここでは、n2=1000−64×15=40となる。)。
つまり、移動量の算出にあたり、先に分解能の低いリニアエンコーダ401のパルス数n1を決定し(移動量を越えない値に)、端数(残りの移動量)に相当する分解能の高いロータリエンコーダ402のパルス数n2を決定する。例えば、移動量5.3mmのとき、これに相当するロータリエンコーダ402のパルス数は2000パルスであるから、2000/64の商の整数部「31」をリニアエンコーダ401のパルス数n1とし、ロータリエンコーダ402のパルス数n2=2000−64×31=16を求める。
ここでは、移動量の指定はロータリエンコーダ402のパルス数Nで行っている。ただし、実際にロータリエンコーダ402の出力を用いるのは端数(0〜63)のみであり、移動量の大部分はリニアエンコーダ401の出力を基に制御する。上記の例では、ロータリエンコーダ402から出力される1パルス当りの移動量(距離)Rはリニアエンコーダ401から出力される1パルス当りの移動量(距離)Lの1/64であるから、実際の搬送ベルト31の移動量に占めるロータリエンコーダ401の割合は小さく、部品精度の影響を低減することができる。
つまり、ロータリエンコーダの出力だけで搬送ベルトの移動量を制御する場合には、搬送ローラ、搬送ベルト、用紙という段階を経ることになるので、搬送ローラ自体の部品精度や温度などによるローラ径の変動、搬送ベルト自体の部品精度や温度などによるベルトの伸縮などの誤差要因が重畳されることになり、ロータリエンコーダの出力と実際の用紙の移動量との間の誤差が大きくなるおそれがある。
これに対して、搬送ベルトの移動量を直接検出するリニアエンコーダを備えることで、用紙の実際の移動量をより直接的に検出することが可能になり、しかも、リニアエンコーダ出力だけでは分解能が十分得られないことから、これにロータリエンコーダ出力を組み合わせることによって、より高精度に移動量制御を行なうことができるようになる。
なお、上記説明では、L=R×64としたが、実使用上は、搬送ローラ32を整数回転させて搬送ベルト31の1周に極力近い回転数回転させることで、リニア/ロータリー比(L/R比=相関関数α)を取得する。この場合、搬送ローラ32を整数回転させてL/R比を取得する理由は、搬送ローラ1周での偏心、振れの影響をなくするためである。搬送ローラ32の1回転当たりのロータリエンコーダ信号と搬送ベルト31のリニアエンコーダの信号比(L/R比)は、理想上は「64」であるが、実際は例えば「64.2」などの整数以外の相関係数となる。これは、リニアスケールや搬送ローラ等の部品寸法精度、温度変化等の影響によるものである。
ところで、このように、リニアエンコーダ401の出力とロータリエンコーダ402の出力及びこれらの出力の相関関係(相関係数α)に基づいて搬送ベルト31の移動制御を行なう場合、リニアエンコーダ401を構成するリニアスケール231を基準としている。
したがって、温度補正を考えない場合は、L/R比を取得した後、理想値L=169.3μmとすればロータリエンコーダ402の1パルスの距離を計算することができる。しかしながら、実際には搬送ベルト31も温度変化の影響を受けることになるので、搬送ベルト31が温度によって伸び、或いは縮むと、リニアエンコーダ401の1パルス当りの搬送ベルト31の移動量Lも変化することになる。
そこで、本実施形態においては、図7に示すように、予め実験により、搬送ベルト31の温度変化に対する変化量に関する情報として、例えば、基準温度(ここでは、23℃とする。)における移動量Lrefを基準として、単位温度当りの伸び率Cとして求めておき、この伸び率Cを格納保持した伸び率格納部410と、温度センサ234の検出結果(検出温度T)と基準温度Trefとの差及び伸び率Cに基づいて、L=Lref+Lref×(Tref−T)×C、の演算を行なって、当該検出温度におけるリニアエンコーダ401の1パルス当りの移動量Lを演算する移動量演算部411とを備えている。なお、伸び率格納部410は主制御部310のROM302或いはNVRAM304などで構成することができる。
そして、この移動量演算部411で演算されたリニアエンコーダ401の1パルス当りの移動量Lを比較演算部405に与える。比較演算部405は、上述したように信号処理合成部404から与えられる速度及び位置情報(の合成情報)と速度・位置プロファイル格納部406に格納されている速度・位置プロファイルの情報とを比較して偏差を演算するとき、移動量演算部411から与えられるリニアエンコーダ401の1パルス当りの移動量Lに応じたロータリエンコーダ402の1パルス当りの移動量Rから目標偏差(目標移動量)に対するリニアエンコーダ401のパルス数n1、ロータリエンコーダ402のパルス数n2を補正する演算する。これによって、温度による搬送ベルト31の伸び量又は縮み量に応じて補正された偏差がPID制御演算部407に与えられて温度による搬送ベルト31の伸び量又は縮み量に応じて制御量が補正される(反映される)。
つまり、本実施形態では、温度変化に応じた搬送ベルトの移動量補正を行うために実験から求めた搬送ベルト31の単位温度変化の伸び率(伸縮率)Cから基準であるリニアスケール401の1パルス当りの移動量(距離)Lが変化することと、L/R比からロータリエンコーダ402の1パルス当りの移動量Rを求めることで、指定送り量(パルス数N)に相当するリニアエンコーダのパルス数n1とロータリエンコーダのパルス数n2を設定する。
例えば、23℃での基準移動量Lref=169.3μm、伸び率Cとすると、検出温度T℃でのリニアエンコーダ401の1パルス当りの移動量Lは、
L=Lref+Lref(T−23)×C
で求められる。
ここで、相関係数α=L/R=63.2とすると、ロータリエンコーダ402の1パルス当りの移動量Rは、
R=L/63.2={Lref+Lref×C×(T−23)}/63.2
で求められる。
そこで、前述したように指定送り量/R=パルス数Nを算出して、このパルス数Nと相関係数αに基づいてリニアエンコーダ401のパルス数n1とロータリエンコーダ402のパルス数n2を設定することで、駆動手段である副走査モータ131に対する制御量に温度変化による搬送ベルト31の伸び縮みによる移動量の変化を反映させた制御を行なうことができて、温度変化にかかわらず高精度に送り制御を行なうことができる。
言い換えれば、本発明は温度に応じてリニアエンコーダの移動量Lを算出し、これに応じて制御量を補正するものである。つまり、リニアエンコーダとロータリエンコーダを使用する方式(Wセンサ方式)においてはリニアエンコーダの出力として得られるリニアスケールを基準として、これが温度で変化しても対応するということにある。ここで、搬送ベルトの線膨張係数をβ、温度変化をΔT、検出温度(測定温度)をT、基準温度を23℃、初期リニアスケール(23℃)における移動量をL0(上記の例ではLref=169.3μm)、温度変化後の移動量をLとすると、補正演算式は次のとおりとなる。
L=L0×(1+β×ΔT)=L0×{1+β×(T−23℃)}
なお、本実施形態では、搬送ベルトの単位温度当りの伸び率Cを予め格納し、検出温度と基準温度との差に伸び率を乗じて、更に基準移動量Lrefを乗じることで、当該検出温度における1パルス当りの移動量Lを演算しているが、温度に対する1パルス当りの移動量Lの値をテーブル化して格納しておき、検出温度に応じて対応する温度補正後の移動量Lをテーブルから読み出す構成とすることで処理を速くすることができる。
また、温度に応じた複数の速度・位置プロファイルを用意しておき、検出温度に応じて使用する速度・位置プロファイルを変更することによって制御量を温度に応じて補正することもできるし、速度・位置プロファイルから読み出した値を検出温度に応じた補正係数を乗じて補正することによって制御量を温度に応じて補正することもできる。
要するに、温度がリニア又は段階的に変化したときに、結果として、搬送ベルトを駆動する駆動手段に対する制御量が補正される、言い換えれば、温度変化が生じても搬送ベルトによる送り量が変化しないように制御量に補正される構成であれば、どのようの構成を採用することもできる。
また、上記実施形態においては、本発明をマルチファンクション(MFP)の画像形成装置に適用した例で説明したが、プリンタやファクシミリ装置などの他の画像形成装置にも同様に適用することができる。また、インク以外の記録液を使用する画像形成装置にも適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。 同装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図である。 同じく側面説明図である。 同じく搬送ベルトの裏面側を説明する断面説明図である。 同じくエンジンユニット部の斜視説明図である。 同じく制御部の概要を説明するブロック図である。 同制御部における副走査モータの駆動制御に係わる部分を機能的に説明するブロック説明図である。 同副走査駆動制御におけるエンコーダ出力の処理の説明に供する説明図である。 同じく温度センサ及びエンコーダセンサを一体化した例を説明する説明図である。
符号の説明
1…装置本体
2…画像形成部
3…副走査搬送部
4…給紙部
5…用紙(被記録媒体)
7…排紙搬送部
8…排紙トレイ
11…画像読取部
23…キャリッジ
24…記録ヘッド
31…搬送ベルト
32…搬送ローラ
41…給紙コロ
44…レジストローラ
49…給紙モータ
131…副走査モータ
234…温度センサ
401…リニアエンコーダ
402…ロータリエンコーダ
410…伸び率格納部
411…移動量演算部

Claims (2)

  1. 被記録媒体を少なくとも2つのローラ間に架け渡された搬送ベルトで搬送し、前記被記録媒体に記録ヘッドのノズルから記録液の液滴を吐出して画像を形成する画像形成装置において、
    前記搬送ベルトの移動量に応じた信号を出力するリニアエンコーダからなる第1のエンコーダと、
    前記ローラの回転量に応じた信号を出力するロータリエンコーダからなる第2のエンコーダと、
    前記第1のエンコーダの出力信号を基準として、前記第1のエンコーダの出力信号及び第2のエンコーダの各出力信号と各出力信号の相関関係に基づいて前記搬送ベルトの移動を制御する制御手段と、
    前記搬送ベルトの温度を検出する検出手段と、
    予め定めた基準温度に対する前記搬送ベルトの単位温度変化の伸び率を格納した手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記検出手段で検出された検出温度と前記単位温度変化の伸び率から前記検出温度における前記第1のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量Lを算出し、
    前記算出した前記第1のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量Lと、前記第1のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量Lと前記第2のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量との比L/Rから、前記第2のエンコーダの1パルス当たりの前記搬送ベルトの移動量Rを算出し、
    前記算出された移動量L及び移動量Rから目標とする前記搬送ベルトの移動量に相当する前記第1、第2のエンコーダのパルス数を設定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記検出手段は前記搬送ベルトの裏面をガイドするガイド部材に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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