JP4687448B2 - 消音器 - Google Patents
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Description
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、断面略円形状の外筒を備えており、車両の下面に同車両の幅方向に延びるように取り付けられる消音器において、前記外筒の下側には車両走行時における車両下側の空気の流れが車両の下面における前記外筒の車両後方側に位置する車体フロアに向かう流れとなるよう整流する整流板が設けられ、前記整流板は、車両の下面における前記外筒よりも車両後方側に位置する車体フロアに向けて延びるものであり、かつ鈍角に屈曲しており、前記外筒の下側にて車両の下面における前記外筒よりも車両後方に位置する車体フロアに向けて延びる指向部と、その指向部の車両前方側に位置して車両の前方に向かうほど同車両の下面に接近するよう傾斜する傾斜部とを備えていることを要旨とした。
また、上記構成によれば、車両走行中に後方に向けて流れる車両下側の空気は、消音器の外筒の下側を通過する際、車両の下面における外筒よりも車両後ろ側に位置する車体フロアに向けて延びる整流板に沿って流れ、その後に整流板よりも後方に流れることとなる。このように整流板から離れた空気は、その直前まで車両の下面における消音器よりも車両後ろ側に位置する車体フロアに向けて延びる整流板に沿って流れており、これによって整流板から離れた後に上記下面に向けて流れるよう方向づけられる。
上記構成によれば、排気から消音器へと伝達される熱が外筒から整流板へと伝達される。そして、車両走行中には、整流板に沿って流れる空気と同整流板との間で熱交換が行われるため、消音器からの放熱を上記整流板を通じて効果的に行うことができる。
上記構成によれば、リブによって整流板の強度を高めることができる。また、このリブは車両の前後方向に延びるように形成されているため、車両走行時には同整流板に沿って流れる空気が上記リブに沿っても流れるようになる。従って、その空気の流れが車両の幅方向に歪んで乱れるのを抑制することができ、同空気の車両後方に向かう流れを一層スムーズなものとすることができる。
図1(a)は、自動車に搭載された内燃機関の排気系における消音器1周りを自動車の下面側から見た図である。消音器1には内燃機関に繋がる排気管2が接続されており、その排気管2を通って内燃機関の排気が消音器1の内部に導入される。また、消音器1には上記排気を外部に放出するための排気管3が接続されている。従って、内燃機関の排気は、排気管2、消音器1、及び排気管3を通って外部に排出される。そして、内燃機関の排気音は上記消音器1によって消音される。
図2は、図1(b)に示される整流板7の拡大図である。図2に示されるように、整流板7は、鈍角に屈曲しており、消音器1の外筒1aの下側にて自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて延びる指向部7aと、その指向部7aの自動車前方側に位置して自動車の前方に向かうほど上記下面4に接近するよう傾斜する傾斜部7bとを備えている。なお、指向部7aにおける自動車の前後方向の長さについては、自動車の走行中に指向部7aに沿って流れた後に整流板7から自動車後方に流れる空気が消音器1の後方で上方に巻き込まれることなく、消音器1の自動車後方側に位置する車体フロア4aに到達するよう、上記空気の流れを方向づけることの可能な長さに設定されている。具体的には、指向部7aにおける自動車の前後方向の長さは、消音器1における自動車の前後方向の長さの10%以上の長さに設定されている。
(1)自動車の走行中に後方に向けて流れる自動車下側の空気は、消音器1の外筒1aの下側に設けられた整流板7に沿って流れることにより、整流板7から離れた後に自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて流れるよう方向づけられる。このため、整流板7から離れて後方に流れた空気は、消音器1の後方で上方に巻き込まれることなく、自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに沿って流れ、自動車の後方に抜けることになる。従って、走行中の自動車下側の空気の流れが乱れて滞るのを抑制することができ、その空気の流れをスムーズなものとすることができる。
(7)上記各リブ8は自動車の前後方向に延びるように形成されており、自動車の走行中には整流板7に沿って流れる空気が各リブ8に沿っても流れる。このため、上記空気の流れが自動車の幅方向に歪んで乱れるのを抑制することができ、同空気の自動車の後方側に向かう流れを一層スムーズなものとすることができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・リブ8については必ずしも設ける必要はない。
Claims (4)
- 断面略円形状の外筒を備えており、車両の下面に同車両の幅方向に延びるように取り付けられる消音器において、
前記外筒の下側には車両走行時における車両下側の空気の流れが車両の下面における前記外筒の車両後方側に位置する車体フロアに向かう流れとなるよう整流する整流板が設けられ、
前記整流板は、車両の下面における前記外筒よりも車両後方側に位置する車体フロアに向けて延びるものであり、
かつ鈍角に屈曲しており、前記外筒の下側にて車両の下面における前記外筒よりも車両後方に位置する車体フロアに向けて延びる指向部と、その指向部の車両前方側に位置して車両の前方に向かうほど同車両の下面に接近するよう傾斜する傾斜部とを備えていることを特徴とする消音器。 - 前記整流板は前記外筒に設けられるものである請求項1記載の消音器。
- 前記整流板には車両の前後方向に延びるリブが形成されている請求項1または2に記載の消音器。
- 前記リブは複数設けられており、それらリブの車両幅方向の間隔は車両の後方に向かうほど小となっている請求項3記載の消音器。
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