JP4687448B2 - 消音器 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される消音器に関するものである。
自動車等の車両においては、内燃機関の排気系に、特許文献1に示されるような排気浄化装置が設けられ、同装置にて内燃機関の排気浄化が図られる。更に、同装置の排気下流側には、非特許文献1に示されるような消音器が設けられ、同消音器にて内燃機関の排気音が消音される。こうした消音器は、断面略円形状に形成された外筒を備えており、車両の下面に例えば車両の幅方向に延びた状態で取り付けられる。
ところで、車両においては、その下面が平面に近いほど、走行時における車両下側の空気の流れが上記下面に沿ったものとなってスムーズになり、走行中の空気抵抗を受けにくくなるという傾向がある。また、走行時における車両下側の空気の流れがスムーズになると、車両下側の空気が車両後方へと効率よく抜けるために車両下側の気圧が低下し、車両下側と車両上側との気圧差が大となる。そして、この気圧差に基づく力が車両を下方に押さえるように働くことになることから、上記力を大きくして車両を安定して走行させることが可能になる。
このため、車両の下面に消音器を取り付ける際には、図8に示されるように、車両51の下面52に凹部53を設け、その凹部53内に消音器54を配置することで、上記下面52から下方への消音器54の突出量を可能なかぎり小さく抑え、その消音器54によって走行時における車両下側の空気の流れが乱れるのを抑えることが考えられる。
特開2003−90214公報 発明協会公開技報 公技番号2000−3293
上記のように車両51の下面に形成された凹部53内に消音器54を取り付けることで、下面52から下方への消音器54の突出量を可能な限り小さく抑えることはできるものの、消音器54全体を凹部53内に収めることはできず、下面52から下方に消音器54の下部が突出することは避けられない。
ここで、消音器54全体を凹部53内に収めることができない理由としては、以下の二つの点があげられる。すなわち、下面52に凹部53を形成するということは、それによって下面52が車両の室内側に膨らむということであり、車両の室内の広さを確保する必要がある関係から、上記凹部53を大きくするのには限界がある。また、消音器54の消音性能を十分なものにするには、消音器54の容量をある程度確保する必要があることから、消音器54を小さくするのにも限界がある。こうした二つの理由により、消音器54全体を凹部53内に収めることができず、凹部53内に消音器54を取り付けるようにしたとしても、下面52から下方に消音器54の下部が突出する。
車両51の下面52から下方に消音器54の下部が突出する場合、走行時における車両下側の空気の流れは図中の矢印で示されるようなものになる。すなわち、走行中における車両下側の空気は、消音器54の前側に当たった後、下方に向けて円弧状に膨らむ消音器54の外面に沿って後側に流れる。そして、消音器54に沿って後方に流れる上記空気は、消音器54の下端LEを通過すると、同消音器54の外面が上方に向けて曲がっていることから、図9に矢印で示されるように後方に流れて上記外面から剥離する。このように外面から剥離した空気は、剥離直前まで湾曲した同外面に沿って流れており、剥離後に車両51の下面52に沿って流れるよう方向づけられてはいない。また、車両の走行中においては、消音器54の後方の気圧が低くなっている。
従って、上記外面から剥離した後の空気は、上述した外面からの剥離直前の空気流の整流状態、及び、車両走行中における消音器54後方の気圧低下に起因して、消音器54の後方にて上方に巻き込まれることとなる。このように外面から剥離した後の空気の流れが乱れると、走行時における車両下側の空気の流れが滞り、車両走行中の空気抵抗が大となる。更に、車両下側の気圧が高くなって車両上側と車両下側との気圧差が小となり、その気圧差に基づいて車両を下方に抑えるように力が働くとき、その力が小さくなって車両の安定走行に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、走行中の車両下側における空気の流れをスムーズにすることのできる消音器を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、断面略円形状の外筒を備えており、車両の下面に同車両の幅方向に延びるように取り付けられる消音器において、前記外筒の下側には車両走行時における車両下側の空気の流れが車両の下面における前記外筒の車両後方側に位置する車体フロアに向かう流れとなるよう整流する整流板が設けられ、前記整流板は、車両の下面における前記外筒よりも車両後方側に位置する車体フロアに向けて延びるものであり、かつ鈍角に屈曲しており、前記外筒の下側にて車両の下面における前記外筒よりも車両後方に位置する車体フロアに向けて延びる指向部と、その指向部の車両前方側に位置して車両の前方に向かうほど同車両の下面に接近するよう傾斜する傾斜部とを備えていることを要旨とした。
上記構成によれば、車両走行中に後方に向けて流れる車両下側の空気は、消音器の外筒の下側を通過する際、整流板によって車両の下面における外筒よりも車両後ろ側に位置する車体フロアに向けて流れるよう方向づけられる。その結果、車両の走行中に消音器の後方の気圧が低くなるとしても、整流板から離れて後方に流れる空気が消音器の後方にて上方に巻き込まれることは抑制される。そして、整流板から離れて後方に流れる空気は、車両の下面における消音器よりも車両後ろ側に位置する車体フロアに沿って流れることになる。従って、走行中の車両下側の空気の流れが乱れて滞るのを抑制することができ、その空気の流れをスムーズなものとすることができる。また、走行中における車両下側の空気の流れがスムーズであるため、車両走行中の空気抵抗が大となるのを抑制することができる。更に、車両下側の気圧を低くして車両上側と車両下側との気圧差を大きい値に保つことができ、その気圧差に基づいて車両を下方に抑えるように力が働くとき、その力が小さくなって車両の安定走行に悪影響を及ぼすのを抑制することもできる。
また、上記構成によれば、車両走行中に後方に向けて流れる車両下側の空気は、消音器の外筒の下側を通過する際、車両の下面における外筒よりも車両後ろ側に位置する車体フロアに向けて延びる整流板に沿って流れ、その後に整流板よりも後方に流れることとなる。このように整流板から離れた空気は、その直前まで車両の下面における消音器よりも車両後ろ側に位置する車体フロアに向けて延びる整流板に沿って流れており、これによって整流板から離れた後に上記下面に向けて流れるよう方向づけられる。
また、上記構成によれば、車両走行中に後方に向けて流れる車両下側の空気は、整流板の傾斜部に当たって同傾斜部に沿いつつ、指向部に向かって流れる。このため、車両下側の空気を効率よく整流板の指向部に導くことができる。また、消音器の前方及び下側が各々整流板の傾斜部及び指向部によって覆われるため、車両走行中における路面からの飛び石等が上記整流板によって遮られ、こうした飛び石等が消音器に衝突するのを抑制することができる。更に、外筒から下方に向けての熱の放射を上記整流板によって遮断することができる。
請求項記載の発明では、請求項記載の発明において、前記整流板は前記外筒に設けられるものとした。
上記構成によれば、排気から消音器へと伝達される熱が外筒から整流板へと伝達される。そして、車両走行中には、整流板に沿って流れる空気と同整流板との間で熱交換が行われるため、消音器からの放熱を上記整流板を通じて効果的に行うことができる。
上記構成によれば、車両走行中に後方に向けて流れる車両下側の空気は、消音器の外筒の前側に当たって同外筒の外面に沿って後方に流れるため、その空気を外筒の下端から車両の下面における上記外筒よりも車両後方に位置する車体フロアに向かって延びる整流板へと効率よく導くことができる。
請求項記載の発明では、請求項1または2に記載の発明において、前記整流板には車両の前後方向に延びるリブが形成されていることを要旨とした。
上記構成によれば、リブによって整流板の強度を高めることができる。また、このリブは車両の前後方向に延びるように形成されているため、車両走行時には同整流板に沿って流れる空気が上記リブに沿っても流れるようになる。従って、その空気の流れが車両の幅方向に歪んで乱れるのを抑制することができ、同空気の車両後方に向かう流れを一層スムーズなものとすることができる。
請求項記載の発明では、請求項記載の発明において、前記リブは複数設けられており、それらリブの車両幅方向の間隔は車両の後方に向かうほど小となっていることを要旨とした。
上記構成によれば、複数のリブにおける車両前方側の端部の車両幅方向の間隔を大とするほど、整流板によって車両の下面における外筒の車両後側に位置する車体フロアに向けて流れるよう整流される空気の流れが多くなる。また、複数のリブにおける車両後方側の端部の車両幅方向の間隔を小とするほど、車両走行中に整流板に沿って空気が流れるとき、その空気が整流板から車両後方に離れるときの同空気の流速が速くなる。従って、複数のリブにおける車両前方側の端部及び車両後方側の端部の車両幅方向の間隔を各々適宜調節することで、車両走行中に整流板に沿って流れる空気が当該整流板から車両後方に離れるときの同空気の流量及び流速を、車両下側の空気の流れを良好にするのに好ましい値へと調整することができる。
以下、本発明を自動車用の消音器に具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1(a)は、自動車に搭載された内燃機関の排気系における消音器1周りを自動車の下面側から見た図である。消音器1には内燃機関に繋がる排気管2が接続されており、その排気管2を通って内燃機関の排気が消音器1の内部に導入される。また、消音器1には上記排気を外部に放出するための排気管3が接続されている。従って、内燃機関の排気は、排気管2、消音器1、及び排気管3を通って外部に排出される。そして、内燃機関の排気音は上記消音器1によって消音される。
図1(b)は、内燃機関の排気系における消音器1周りを自動車の側面側から見た図である。この消音器1は断面楕円形状に形成された外筒1aを備えている。外筒1aは金属からなる板状の素材を楕円形状に巻くことによって形成されている。こうした消音器1は、自動車の下面4に設けられた凹部5内に自動車の幅方向に延びた状態で取り付けられている。上記のように消音器1を自動車の下面4に形成された凹部5内に取り付けることで、下面4から下方への消音器1の突出量が可能な限り小さく抑えられるようになる。
ただし、消音器1全体を凹部5内に収めることはできず、消音器1の下部が下面4から下方に突出することは避けられないため、その突出した部分によって走行中における自動車の下側の空気の流れが消音器1の後方で乱れることは、[発明が解決しようとする課題]の欄に記載したとおりである。そして、このように走行中における自動車下側で空気の流れが乱れると、走行時における車両下側の空気の流れが滞り、自動車の走行中の空気抵抗が大となる。更に、自動車の下側の気圧が高くなって同自動車の上側と車両下側との気圧差が小となり、その気圧差に基づいて自動車を下方に抑えるように力が働くとき、その力が小さくなって自動車の安定走行に悪影響を及ぼすおそれがある。
そこで本実施形態では、消音器1の外筒1aの下側に、走行中における自動車下側の空気の流れが自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向かう流れとなるよう整流する整流板7を設けている。この整流板7は、自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて延びる平板状をなしており、溶接等によって外筒1aの下側に取り付けられている。
上記整流板7を設けた場合、自動車の走行中に後方に向けて流れる自動車下側の空気は、消音器1の外筒1aの下側を通過する際、自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて延びる整流板7に沿って流れ、その後に整流板7よりも後方に流れることとなる。このように整流板7から離れた空気は、その直前まで自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて延びる整流板7に沿って図1(b)の矢印Y1方向に流れており、これによって整流板7から離れた後に上記下面4に向けて流れるよう方向づけられる。
ここで、自動車の走行中には消音器1の後方で気圧が低くなるが、整流板7から離れて後方に流れる空気は、上述したように自動車の下面4における消音器1の自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて流れるよう方向づけられているため、消音器1の後方で上方に巻き込まれることは抑制される。その結果、整流板7から離れて後方に流れる空気は、自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに沿って矢印Y2方向に流れるようになる。従って、走行中の自動車下側の空気の流れが乱れて滞るのを抑制することができ、その空気の流れをスムーズなものとすることができる。
このように、走行中における自動車下側の空気の流れがスムーズとなることで、自動車走行中の空気抵抗が大となるのを抑制することができる。更に、消音器1よりも後ろの自動車下側の気圧を低くして自動車の上側と下側との気圧差を大きい値に保つことができ、その気圧差に基づいて自動車を下方に抑えるように力が働くとき、その力が小さくなって自動車の安定走行に悪影響を及ぼすのを抑制することもできる。
次に、消音器1の外筒1aの下側に設けられた整流板7の形状について、図2〜図4を参照して詳しく説明する。
図2は、図1(b)に示される整流板7の拡大図である。図2に示されるように、整流板7は、鈍角に屈曲しており、消音器1の外筒1aの下側にて自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて延びる指向部7aと、その指向部7aの自動車前方側に位置して自動車の前方に向かうほど上記下面4に接近するよう傾斜する傾斜部7bとを備えている。なお、指向部7aにおける自動車の前後方向の長さについては、自動車の走行中に指向部7aに沿って流れた後に整流板7から自動車後方に流れる空気が消音器1の後方で上方に巻き込まれることなく、消音器1の自動車後方側に位置する車体フロア4aに到達するよう、上記空気の流れを方向づけることの可能な長さに設定されている。具体的には、指向部7aにおける自動車の前後方向の長さは、消音器1における自動車の前後方向の長さの10%以上の長さに設定されている。
この構成により、自動車の走行中に後方に向けて流れる自動車下側の空気は、図中の矢印Y3で示されるように、整流板7の傾斜部7bに当たって同傾斜部7bに沿いつつ、指向部7aに向かって流れる。このため、自動車下側の空気を効率よく整流板7の指向部7aに導くことができる。また、消音器1の前方及び下側が各々整流板7の傾斜部7b及び指向部7aによって覆われるため、自動車の走行中における路面からの飛び石等が上記整流板7によって遮られ、こうした飛び石等が消音器1に衝突するのを抑制することができる。更に、整流板7には消音器1の外筒1aからの熱が伝達され、自動車の走行中に整流板7に沿って流れる空気と同整流板7との間で熱交換が行われるため、消音器1からの放熱を上記整流板7を通じて効果的に行うことができる。
図3において、(a)は整流板7を自動車の下側から見た図であり、(b)は(a)の整流板7を矢印K方向から見た断面図である。また、図4において、(a)は図4(a)の整流板7を矢印A方向から見た側面図であり、(b)〜(i)はそれぞれ上記整流板7を矢印B、C、D、E、F、G、H、J方向から見た断面図である。図3(a)に示されるように、整流板7には自動車の前後方向(図中の左右方向)に延びる複数のリブ8が互いに平行となるように形成されている。これらリブ8は、図3(b)に示されるように、整流板7を下方(図中左方)に向けて突出するよう折り曲げることによって形成されている。そして、これらリブ8は、整流板7における指向部7aと傾斜部7bとの両方に亘って、自動車の前後方向に延びている。
こうしたリブ8を整流板7に形成することにより、同整流板7の強度を高めることができる。また、自動車の走行中には整流板7に沿って流れる空気が自動車の前後方向に延びる各リブ8に沿っても流れるため、その空気の流れが自動車の幅方向(図3の上下方向)に歪んで乱れるのを抑制することができ、同空気の自動車の後方側に向かう流れを一層スムーズなものとすることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)自動車の走行中に後方に向けて流れる自動車下側の空気は、消音器1の外筒1aの下側に設けられた整流板7に沿って流れることにより、整流板7から離れた後に自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて流れるよう方向づけられる。このため、整流板7から離れて後方に流れた空気は、消音器1の後方で上方に巻き込まれることなく、自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに沿って流れ、自動車の後方に抜けることになる。従って、走行中の自動車下側の空気の流れが乱れて滞るのを抑制することができ、その空気の流れをスムーズなものとすることができる。
(2)走行中における自動車下側の空気の流れがスムーズとなることで、自動車走行中の空気抵抗が大となるのを抑制することができる。更に、消音器1よりも後ろの自動車下側の気圧を低くして自動車の上側と下側との気圧差を大きい値に保つことができ、その気圧差に基づいて自動車を下方に抑えるように力が働くとき、その力が小さくなって自動車の安定走行に悪影響を及ぼすのを抑制することもできる。
(3)整流板7は、消音器1の外筒1aの下側にて自動車の下面4における消音器1よりも自動車後方側に位置する車体フロア4aに向けて延びる指向部7aと、その指向部7aの自動車前方側に位置して自動車の前方に向かうほど上記下面4に接近するよう傾斜する傾斜部7bとを備えている。このため、自動車の走行中に後方に向けて流れる自動車下側の空気は、整流板7の傾斜部7bに当たって同傾斜部7bに沿いつつ、指向部7aに向かって流れる。従って、自動車下側の空気を効率よく整流板7の指向部7aに導くことができる。
(4)内燃機関の排気が消音器1を通過するとき、その排気の熱が消音器1に伝達される。このように消音器1に伝達された熱は外筒1aを介して整流板7に伝達される。そして自動車の走行中には、整流板7に沿って流れる空気と同整流板7との間で熱交換が行われるため、消音器1からの放熱を上記整流板7を通じて効果的に行うことができる。
(5)消音器1の前方及び下側が各々整流板7の傾斜部7b及び指向部7aによって覆われるため、自動車の走行中における路面からの飛び石等が上記整流板7によって遮られ、こうした飛び石等が消音器1に衝突するのを抑制することができる。
(6)整流板7に複数のリブ8を形成したため、整流板の強度を高めることができる。
(7)上記各リブ8は自動車の前後方向に延びるように形成されており、自動車の走行中には整流板7に沿って流れる空気が各リブ8に沿っても流れる。このため、上記空気の流れが自動車の幅方向に歪んで乱れるのを抑制することができ、同空気の自動車の後方側に向かう流れを一層スムーズなものとすることができる。
(8)リブ8を整流板7の折り曲げにより形成しているため、整流板7の重量増加を抑えつつ整流板7の強度を高めることができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・上記実施形態では、図5(a)に示されるように、各リブ8を自動車の前後方向に互いに平行となるように形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5(b)に示されるように、各リブ8の自動車の幅方向(図中上下方向)の間隔が自動車の後方に向かうほど小となるよう各リブ8を形成してもよい。この場合、複数のリブ8における自動車前方側の端部の上記幅方向の間隔を大とするほど、整流板7によって自動車の下面4における消音器1の自動車後側に位置する車体フロア4aに向けて流れるよう整流される空気の流れが多くなる。また、複数のリブ8における自動車後方側の端部の上記幅方向の間隔を小とするほど、自動車の走行中に整流板7に沿って空気が流れるとき、その空気が整流板7から自動車の後方に離れるときの同空気の流速が速くなる。従って、複数のリブ8における自動車の前方側の端部及び後方側の端部の上記間隔を適宜調節することで、自動車走行中に整流板7に沿って流れる空気が当該整流板7から自動車後方に離れるときの同空気の流量及び流速を、自動車下側の空気の流れを良好にするのに好ましい値へと調整することができる。
・リブ8を複数設けたが、一つだけにしてもよい。この場合でも、上記(6)及び(7)に準じた効果を得ることができる。
・リブ8については必ずしも設ける必要はない。
・板状の素材を楕円状形状に巻いて外筒1aを形成する際、図6に示されるように素材の巻き終わりの部分を二カ所で屈曲させて指向部7a及び傾斜部7bを形成し、上記素材の巻き終わりの部分を指向部7a及び傾斜部7bを備える整流板として機能させてもよい。この場合、外筒1aの形成と同時に指向部7a及び傾斜部7bが形成され、整流板7が外筒1aと一体的に設けられるため、整流板7を外筒1aに溶接等によって取り付ける作業が必要なくなる。また、排気から消音器1に伝達された熱が外筒1aを介して指向部7a及び傾斜部7bに伝達されやすくなり、消音器1から指向部7a及び傾斜部7bを介しての放熱がより効果的に行われるようになる。
・整流板7を自動車の下面など外筒1a以外の箇所に取り付けたり、断熱材を介して外筒1aに取り付けたりしてもよい。この場合、外筒1aから整流板7への熱伝達が行われにくくなり、消音器1から下方に向けての熱の放射を上記整流板7によって遮断することができる。
・図7に示されるように、整流板7として外筒1aの下端LEから自動車の下面4における外筒1aよりも自動車後方に位置する車体フロア4aに向かって延びるものを採用してもよい。この場合、自動車の走行中に後方に向けて流れる自動車下側の空気は、矢印Y5に示されるように消音器1の外筒1aの前側に当たって同外筒1aの外面に沿って後方に流れるため、その空気を外筒1aの下端LEから自動車の下面4における外筒1aの自動車後方側に位置する車体フロア4aに向かって延びる整流板7へと効率よく導くことができる。また、上記(1)及び(2)と同等の効果も得られるようになる。
(a)及び(b)は、自動車に搭載された内燃機関の排気系における消音器周りを自動車の下面側から見た図、及び上記背景系の消音器周りを自動車の側面側から見た図。 消音器の整流板を示す側面図。 (a)は整流板を自動車の下側から見た図であり、(b)は上記(a)の整流板を矢印K方向から見た断面図である。 (a)は図3(a)の整流板を矢印A方向から見た側面図であり、(b)〜(i)はそれぞれ上記整流板を矢印B、C、D、E、F、G、H、J方向から見た断面図である。 (a)は実施形態におけるリブの形成態様を示す模式図であり、(b)は上記リブの形成態様の他の例を示す模式図である。 消音器の外筒の他の例を示す模式図。 整流板の他の例を示す消音器周りの側面図。 内燃機関の排気系における消音器周りの従来例を示す模式図。 上記消音器の下端周辺を拡大した模式図。
符号の説明
1…消音器、1a…外筒、2…排気管、3…排気管、4…下面、4a…車体フロア、5…凹部、7…整流板、7a…指向部、7b…傾斜部、8…リブ。

Claims (4)

  1. 断面略円形状の外筒を備えており、車両の下面に同車両の幅方向に延びるように取り付けられる消音器において、
    前記外筒の下側には車両走行時における車両下側の空気の流れが車両の下面における前記外筒の車両後方側に位置する車体フロアに向かう流れとなるよう整流する整流板が設けられ
    前記整流板は、車両の下面における前記外筒よりも車両後方側に位置する車体フロアに向けて延びるものであり、
    かつ鈍角に屈曲しており、前記外筒の下側にて車両の下面における前記外筒よりも車両後方に位置する車体フロアに向けて延びる指向部と、その指向部の車両前方側に位置して車両の前方に向かうほど同車両の下面に接近するよう傾斜する傾斜部とを備えていることを特徴とする消音器。
  2. 前記整流板は前記外筒に設けられるものである請求項1記載の消音器。
  3. 前記整流板には車両の前後方向に延びるリブが形成されている請求項1または2に記載の消音器。
  4. 前記リブは複数設けられており、それらリブの車両幅方向の間隔は車両の後方に向かうほど小となっている請求項3記載の消音器。
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