JP4684411B2 - ユニット式建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に柱材、梁材等によって箱型形状に形成されている建物ユニットを上下に積層することにより構成されるユニット式建物(以下、積層ユニット式建物という)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、工場で製造した箱型形状の建物ユニットを、建築現場で前後、左右、あるいは上下に複数個並べて連結することにより建築されるユニット式建物が知られている。
この種のユニット式建物を形成する建物ユニットとしては、四隅の柱の上下端を天井梁および床梁で連結した箱状のフレームを有するものが一般的である。フレームには、天井梁に支持される天井面材、床梁に支持される床面材および部屋を仕切る間仕切り壁等の内装材や、軽量気泡コンクリート等で形成された外壁等の外装材が工場で組付けられている。
【0003】
このようなユニット式建物によれば、工場において箱状のフレームに内装材や外装材の取付け作業まで行って建物ユニットを製造した後、その建物ユニットを現場に運搬して連結作業を行うだけで建物が完成するから、建築現場での作業が大幅に削減され、工事を短期間で完了できるという利点がある。
【0004】
複数個の建物ユニットを上下に積層することにより構築される積層ユニット式建物において、たとえば下側建物ユニットの内部に、広い居間等のような柱のない大空間を形成する場合がある。この場合には、箱型形状に組立てられる通常の建物ユニットのフレームに設けた四本の柱のうちの一つを省略して大空間用建物ユニットとし、この大空間用建物ユニットの柱を省略した角隅部を四つ寄せ合わせて大空間を形成している。このとき、一つの柱が省略されるから、この大空間用建物ユニットの剛性が低下するために、柱が省略された角隅部を挟んでその両側に配置される柱の間に、通常の倍のスパン分の長さを有する補強梁を設けて剛性を補っている(たとえば特開平8−277580号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の積層ユニット式建物では、下階側の建物ユニット、あるいは下階側の建物ユニットと上階側の建物ユニットとの両方に補強梁が接続されることによって、柱を省略した角隅部を補強しているが、上階側の建物ユニットの荷重が下階側の建物ユニットの天井梁に作用する構造であるため、上階側の建物ユニット内で発生した音、振動等が下階側に伝達されるのを抑えるために防音対策が必要となる。
【0006】
しかし、上下に積層した建物ユニット間に従来から一般に知られている防音、遮音対策を講じた場合、建物全体の構造が複雑となり、施工時の手間がかかるという問題を生じる。たとえば防音室を形成する場合にあっては、より一層の防音構造を施すことが必要であるから、上述した構造上や施工上での問題はより顕著となる。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、上下に建物ユニットを積層している積層ユニット式建物において、上階側の建物ユニットによる空間での音、振動等の伝わりを可能な限り抑制し、防音室等での防音性を高めることができ、しかも構造が簡単で施工時に手間がかからないユニット式建物を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係るユニット式建物は、四隅の柱とその上下端を連結する床梁および天井梁とによって箱状に形成された複数の建物ユニットを、下階側と上階側とに配列、積層することにより構築されているユニット式建物において、上階側に配置される二個の建物ユニットに跨り二個の建物ユニットの床梁を補強するために設けられる補強梁を備え、この補強梁は、梁本体とこの梁本体に設けられる平板状の接続部とを備え、前記梁本体は、前記上階側の建物ユニットの床梁の側方に沿って該床梁から離れた状態とされ、前記平板状の接続部は、梁本体の端部に設けられる端部接続部と、梁本体の中央部に設けられる中央接続部とからなり、前記端部接続部は、前記上階側の建物ユニットの柱脚接合部材と前記下階側の建物ユニットの柱頭接合部材との間にシアプレートを重ねた状態で介在して連結され、前記中央接続部は、前記上階側の建物ユニットと前記下階側の建物ユニットとの間に配置され、前記上階側の建物ユニットの床梁に沿って該床梁の底部に緊締具で接続固定されるとともに、前記下階側の建物ユニットの柱頭接合部材に緊締具で接続固定されるシアプレートとの間に間隔を確保した状態で隔離して設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明(請求項2記載の発明)に係るユニット式建物は、請求項1において、前記梁本体は、筒状であって、下面に平板状の前記接続部が固定されていることを特徴とする。
【0010】
本発明(請求項3記載の発明)に係るユニット式建物は、請求項1において、前記梁本体は、平板状であって、下面に平板状の前記接続部が固定され、
この固定部分に沿って一定間隔置きにスチフナーが設けられていることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
本発明(請求項1記載の発明)によれば、上階側の建物ユニットの床梁の補強のために設ける補強梁を、上階側の建物ユニットに接続し、下階側の建物ユニットから隔離して設けているから、簡単でしかも施工時の手間もかからない構造によって、上階側の建物ユニットにより形成される空間の内、外での音、振動等の下階側への伝わりを必要最小限に抑制することができる。したがって、たとえば防音室を上階側に形成する際に効果がある。
【0016】
また、本発明によれば、補強梁を、下階側の建物ユニットから隔離させた状態で設けているので、上階側の建物ユニット内で音、振動等が発生しても、その振動が補強梁を介して下階側の建物ユニットに伝播することがなくなり、騒音上の問題は生じない。
【0017】
また、本発明によれば、補強梁の梁本体を、上階側の建物ユニットの隣接する床梁間に配置することにより、該梁本体が下階側の建物ユニットの天井梁の高さ位置まで突出せず、補強梁の軽量化を図れるとともに、下階側の建物ユニットの天井梁を貫通する配管、配線などの施工が容易になる。
【0018】
さらに、本発明によれば、補強梁の接続部を平板材で形成しているので、梁本体の下面に接続部を容易に固定することができる。また、梁本体の高さ方向の中間部分にスリットを設け、このスリットに接続部を挿通させることによっても、接続部を容易に梁本体に固定することができ、施工が容易になる。
【0019】
また、本発明によれば、上階側の建物ユニットの床梁に接続部を固定するのにボルト、ナット等の緊締具を用いることにより、溶接接合のような設備や高度な技術が不要であり、容易でしかも確実な施工が可能となる。
【0020】
本発明(請求項2記載の発明)によれば、梁本体を筒状とすることにより、上階側の建物ユニットによる鉛直荷重に対する剛性ばかりでなく、鉛直荷重によるねじれや地震等による水平力に対する剛性を確保できる。
【0021】
本発明(請求項3記載の発明)によれば、梁本体を板状材で形成することにより、上階側の建物ユニットや下階側の建物ユニットの隣接する梁どおしの間隔が狭い場合であっても補強梁を設けることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1ないし図12は本発明に係るユニット式建物の一つの実施の形態を示すものである。これらの図において、符号10はこの実施の形態における複数個の建物ユニットからなるユニット式建物で、このユニット式建物10は、図5に示すように、基礎11と、この基礎11上に構築される建物本体12と、この建物本体12の上部に搭載して設けられる屋根13とを備えている。
【0023】
建物本体12は、箱状に枠組みされることにより形成されている建物ユニットを前後、左右、および上下に複数個並べて組み合わせることにより形成されている。ここで、この建物本体12は、下階側(1階側)の建物ユニット20と、上階側(2階側)の建物ユニット30とを複数個づつ備えている。
【0024】
下階側の建物ユニット20は、図6に示すように、建物本体12の外周縁に沿ってL字形状に配置された5個の通常の建物ユニット20Aと、通常の建物ユニット20Aが形成するL字形状の入隅部分(図中一点鎖線のハッチングで示す部分)に配置された4個の大空間用建物ユニット20Bとで構成されている。上階側の建物ユニット30は、通常の建物ユニット20Aと同一形状である9個の通常の建物ユニット30Aとで構成されている。
【0025】
通常の建物ユニット20A,30Aは、図7に示すように、四隅の柱41の上、下端を連結する天井梁42および床梁43を有する箱形形状のフレーム40を備えている。このうち、下階側の建物ユニット20Aにおける柱41と天井梁42とは、柱41の柱頭側に配置される柱頭接合部材45を介して連結されている。また、上階側の建物ユニット30Aにおける柱41と床梁43とは、柱41の柱脚側に配置される柱脚接合部材46を介して連結されている。
【0026】
天井梁42としては、長さの異なる短辺天井梁42Aおよび長辺天井梁42Bの二種類が設けられ、床梁43としては、長さの異なる短辺床梁43Aおよび長辺床梁43Bの二種類が設けられている。また、対向する長辺天井梁42Bの間には、天井面材を支持するための天井小梁(図示せず)が架け渡され、また対向する長辺床梁43Bの間には、床を形成するパーチクルボード等の床面材を支持するための複数の根太(図示せず)が架け渡されている。
【0027】
前記建物本体12において、通常の建物ユニット20A,30Aの連結部分は、図8に示すような構造となっている。すなわち、下階側の柱頭接合部材45の上面には、位置決めピン45Aと挿通孔45Bとが設けられ、これに対向して上階側の柱脚接合部材46の下面には、位置決め孔(図示せず)と挿通孔46Bとが設けられている。
【0028】
また、通常の建物ユニット20A,30Aどおしの連結には、平板状の通常のシアプレート60が用いられている。この通常のシアプレート60が、下階側の建物ユニット20Aの隣接する柱頭接合部材45と、これらの柱頭接合部材45の上に配置される上階側の建物ユニット30Aの柱脚接合部材46との間に介在されることにより、上下方向および前後、左右方向(水平方向)に隣接する建物ユニット20A,30Aどおしが連結される。これらの建物ユニット20A,30Aどおしの連結には、緊締具81としてのボルト81Aとナット81Bとが用いられている。
【0029】
具体的には、通常のシアプレート60には、位置決め孔60Aと挿通孔60Bとが設けられている。下階側の建物ユニット20Aの柱頭接合部材45の位置決めピン45Aが、通常のシアプレート60の位置決め孔60Aに挿通され、さらに上階側の建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の位置決め孔に嵌合されることにより、建物ユニット20A,30Aどおしの位置が決定される。この状態において、下階側の建物ユニット20Aの柱頭接合部材45の挿通孔45B、通常のシアプレート60の挿通孔60Bおよび上階側の建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の挿通孔46Bにボルト81Aを挿通させ、このボルト81Aにナット81Bを螺合することにより緊締されることにより、建物ユニット20A,30Aどおしが連結される。
【0030】
上述した構造をもつ建物本体12に用いられる大空間用建物ユニット20Bを、図9に示す。
この大空間用建物ユニット20Bは、通常の建物ユニット20Aにおけるフレーム40の1本の柱41が省略された角隅部20Dを備えた箱型形状の大空間用フレーム50を備え、各々の一つの角隅部20Dどおしが寄せ合わされた状態で隣接して配置されている。したがって、4個の大空間用建物ユニット20Bの内部には、天井と床との間に柱41等の突出物が何ら存在しない広い大空間が形成されることになる。
【0031】
また、大空間用建物ユニット20Bは、柱41が省略されかつ寄せ合わされた角隅部20Dを間において、その短辺方向の両側に角隅部20Cを備えるとともに、角隅部20Dには大空間用シアプレート61が設置され、角隅部20Cに配置される柱41の間には補強梁70が付設されている。
【0032】
この補強梁70の詳細を、図10に示す。
この補強梁70は、断面縦長の長方形の筒状部材であって、継ぎ目なく一体に成形された梁本体71と、通常のシアプレート60と同一形状であって、前記梁本体71の下面の所定位置に溶接固定された接続部72とを備えている。この接続部72を角隅部20Dに対応した位置であって、梁本体71の中央に設けられた中央接続部73と、角隅部20Dの両側の角隅部20Cに対応した位置であって、梁本体71の端部に設けられた端部接続部74とを含んで構成されている。
【0033】
また、前記中央接続部73には複数の位置決め孔73Aおよび挿通孔73Bが設けられ、端部接続部74にも、複数の位置決め孔74Aおよび挿通孔74Bが設けられている。
【0034】
図11には、二個の上階側建物ユニット30A,30Aに跨りこれら二個の上階側建物ユニット30A,30Aの床梁43A,43Aを補強するための補強梁70と大空間用建物ユニット20Bとの連結部分の分解図が示されている。なお、この補強梁70の中央接続部73の上階側建物ユニット30A,30Aと下階側の大空間用建物ユニット20B,20Bとの関係は、後述する図1と同様の構造になっている。
すなわち、梁本体71の梁背Hは、図1に示すように上階側の建物ユニット30Aの短辺床梁43Aの上面から下面までの間に収まる寸法となっている。また、梁本体71の梁幅Wは、隣接する上階側の建物ユニット30Aの間に形成される隙間よりわずかに狭くなっている。
【0035】
この実施の形態では、中央接続部73(図1では符号72を付した部分)は、隣接する4つの上階側の建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の下面に跨って配置されているが、緊締具81としてのボルト81A、ナット81Bによって柱脚接合部材46にのみ連結されている。換言すれば、隣接する上階側の建物ユニット30Aどおしが水平方向にのみ連結されている。具体的には、上階側の建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の挿通孔46Bおよび中央接続部73の挿通孔73Bにボルト81Aを挿通され、ナット81Bで緊締されている。
【0036】
端部接続部74は、通常のシアプレートと同様に、建物ユニット20Bの柱頭接合部材45と、建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の間に介在して連結されている。具体的には、下階側の建物ユニット20Bの柱頭結合部材45の位置決めピン45Aが、端部接続部74の位置決め孔74Aに挿通されて、上階側建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の位置決め孔に嵌合されている。また、下階側の建物ユニット20Bの柱頭接合部材45の挿通孔45B、端部接続部74の挿通孔74Bおよび上階側の建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の挿通孔46Bにボルト81Aが挿通され、ナット81Bで緊締されている。
【0037】
大空間用シアプレート61は、通常のシアプレート60と同一形状であって、隣接する4つの角隅部20Dの柱頭接合部材45の上面に跨って、かつ中央接続部73の下方に設置され、緊締具81によって柱頭接合部材45にのみ連結されている。すなわち、隣接する下階側の建物ユニット20Aどおしが前後、左右の水平方向にのみ連結されている。
【0038】
具体的には、下階側の建物ユニット20Bの柱頭接合部材45の位置決めピン45Aが大空間用シアプレート61の位置決め孔61Aに挿通され、建物ユニット20Bの柱頭接合部材45の挿通孔45Bおよび大空間用シアプレート61の挿通孔61Bにボルト81Aが挿通され、ナット81Bで緊締されている。
【0039】
また、中央接続部73およびその緊締具81と、大空間用シアプレート61およびその緊締具81とが隔離されるように、上階側の建物ユニット30Aと下階側の建物ユニット20Bとの間隔Tが確保されている。
【0040】
ここで、上述した実施の形態におけるユニット式建物10において、柱41等の突出物が何ら存在しない広い大空間を組み立てる際の順序を説明する。
まず、大空間用建物ユニット20Bを、建物ユニット20A,30Aおよび補強梁70と同様に工場で制作した後、建築現場に運搬する。この運搬の際に、建物ユニット20Bの大空間用フレーム50の変形を防止するために、角隅部20Dに仮柱(図示せず)を設けておく。この仮柱は、柱脚接合部材46と柱頭接合部材45とに着脱可能に連結されている。そして、図12に示すように4つの大空間用建物ユニット20Bの角隅部20Dを寄せ合わせて隣接して配置する。
【0041】
次に、角隅部20Dに大空間用シアプレート61を配置し、大空間用建物ユニット20Bの柱頭接合部材45の位置決めピン45Aを大空間用シアプレート61の位置決め孔61Aに挿通して、大空間用建物ユニット20Bどおしの位置を決定する。そして、大空間用建物ユニット20Bの柱頭接合部材45の挿通孔45Bおよび大空間用シアプレート61の挿通孔61Bにボルト81Aを挿通してナット81Bで緊締し、大空間用建物ユニット20Bどおしを水平方向にのみ連結する。
【0042】
その後、角隅部20C間に補強梁70を配置し、大空間用建物ユニット20Bの柱頭接合部材45の位置決めピン45Aを、端部接続部74の位置決め孔74Aに挿通して、補強梁70の位置を決定する。この際、中央接続部73およびその緊締具81と大空間用シアプレート61およびその緊締具81とが隔離されるように、建物ユニット20Aと建物ユニット20Bとの間隔Tを確保する。たとえば端部接続部74と大空間用建物ユニット20Bの柱頭接合部材45との間に通常のシアプレート60を重ねることによって調整する。
【0043】
その後、上階側の建物ユニット30Aを大空間用建物ユニット20Bの上に積層し、緊締具81で連結して上階側の建物ユニット30A、大空間用建物ユニット20Bおよび補強梁70を一体化させる。この際、補強梁70の中央接続部73は、上階側の建物ユニット30Aにのみ連結する。すなわち、上階側の建物ユニット30Aの柱脚接合部材46の挿通孔46Bおよび中央接続部73にボルト81Aを挿通してナット81Bで緊締する。その後、仮柱を取り外すと、天井および床との間に柱41等の突出物が何ら存在しない広い大空間が形成される。
【0044】
なお、下階側の大空間用建物ユニット20Bにおいて、柱を省略している角隅部20Dにおける強度を確保するには、この角隅部20Dに向って片持ちとなるフレーム50自体を補強するか、あるいは該フレーム50の基端部分に筋かい、バットレス等の補強部材を付設するか、または振動を伝達しない状態で上階側につり下げ支持するかの補強構造を適宜採用するとよい。
【0045】
以上の構成によるこの実施の形態でのユニット式建物10では、柱41が省略された角隅部20Dの短辺方向の両側に配置される柱41の間に補強梁70を架け渡し、この補強梁70が中央接続部73を介して上階側の建物ユニット30Aを支持できるから、該上階側の建物ユニット30Aの荷重が下階側の建物ユニット20Bに作用せず、その結果下階側の建物ユニット20B内に大空間を形成することができる。
【0046】
さらに、補強梁70の中央接続部73を1階建物ユニット20Bの大空間用シアプレート61から隔離させているので、上階側の建物ユニット30A内で音、振動等が発生しても、その振動等が補強梁70を介して下階側の建物ユニット20Bの角隅部20Dに接続される天井梁42に伝播することがなくなる。したがって、大空間の天井面が振動せず、騒音上の問題は生じないから、内部に大空間を形成し、かつこの大空間の上階側で発生した振動等の伝播を抑制できる。
【0047】
本発明によれば、上述したような構造を有する積層ユニット式建物10において、図1ないし図3に示すように、通常の建物ユニット20A,30Aを上下に積層することにより構築される部分で、上階側の建物ユニット30A,30Aの床梁43A,43Aを補強する補強梁70を備え、この補強梁70を、上階側の建物ユニット30A,30Aに接続させ、下階側の建物ユニット20Aからは隔離した状態で、前記床梁43A,43Aに沿って設けている。
【0048】
ここで、前記補強梁70は、図3に示されるように、梁本体71とこの梁本体71に設けられる端部接続部74からなる接続部72とを備え、この接続部72は、上階側の建物ユニット30Aに接続され、下階側の建物ユニット20Aから隔離されている。なお、上述した以外の部分については、前述した図8、図11とほぼ同等の構造を有するものであり、ここでの具体的な説明は省略する。
【0049】
このような構造によれば、補強梁70を、上階側の建物ユニット30Aにおける床梁43Aのみに接続した状態で該床梁43Aに沿って設けているため、簡単な構造で施工時の手間もかからないにもかかわらず、上階側の建物ユニット30Aにおいて生じている音、振動等の下階側への伝わりを必要最小限に抑制することが可能となる。すなわち、補強梁70を下階側の建物ユニット20Aからは隔離させているから、上階側の建物ユニット30Aで音や振動等が発生しても、その振動が補強梁70を介して下階側の建物ユニット20Aの天井梁42Aに伝播することがないから、振動の伝わりを抑制し、騒音上の問題を解決することを、簡単な構造により達成できるのである。したがって、たとえば防音室を上階側に形成する際に優れている。
【0050】
ここで、上述した図1、図2では、補強梁70を、上階側の建物ユニット30A,30Aの隣接する床梁43A,43A間に配置させた場合を説明したが、本発明はこれに限らず、建物ユニット30Aにおいて建物の外壁寄りに位置する床梁43Aに沿って付設した補強梁70を設けるにあたっても同様の構造を採用するとよい。その例を図4に示す。
【0051】
また、この実施の形態では、補強梁70の梁本体71を、図1、図2に示したように、上階側の建物ユニット30A,30Aの隣接する床梁43A,43A間に配置しているため、該梁本体71が下階側の建物ユニット20Aの天井梁42Aの高さ位置まで突出しないから、補強梁70の軽量化を図れるとともに、下階側の建物ユニット20Aの天井梁42Aを貫通する配管、配線などの施工が容易になる。このような利点は、前述した図11を用いて説明した構造においても同等である。
【0052】
さらに、補強梁70の接続部72を平板材で形成することにより、梁本体71の下面に接続部を容易に固定することができるから、施工容易である。また、上階側の建物ユニット30Aの柱脚接合部材46に接続部72を固定するのに緊締具81としてのボルト81Aとナット81Bを用いているから、溶接接合のような設備や高度な技術が不要であり、容易でしかも確実な施工が行える。
【0053】
さらに、補強梁70の梁本体71を筒状とすることにより、鉛直荷重に対する剛性ばかりでなく、鉛直荷重によるねじれや地震等による水平力に対する剛性が確保できる。また、建物ユニット20A,30Aどおしを連結する通常のシアプレート60を接続部72として利用可能であるから、従来の建物ユニット20A,30Aの連結構造を何ら変更する必要がなくなるうえ、補強梁70専用の接続部72を別途製造する必要がなく、コスト削減になる。
【0054】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造、形状には限定されず、各部の構造、形状などを適宜変更、変形してもよいことは言うまでもない。たとえば上述した実施の形態では、複数個の建物ユニットからなるユニット式建物において、下階側の建物ユニット20A,20Bにより構築される下階部分に、大空間を形成するために、大空間用建物ユニット20Bを用いて柱41の一部を削除する構造とした場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0055】
すなわち、本発明はたとえば上下に一個づつの建物ユニット20,30を積層する場合においても、適用できることは言うまでもない。要は、上下に積層した建物ユニット20,30間において、上階側の建物ユニット30Aの床梁43Aを補強する補強梁70を、上階側にのみ接続し、下階側からは離間させた状態で設ける構造とすればよい。
【0056】
また、補強梁70の梁本体71の梁背Hを、上階側の建物ユニット30Aの短辺床梁43Aの上面から下面までの間に収まる寸法で形成した場合を述べたが、図13(A)に示すように、上階側の建物ユニット30Aの短辺床梁43Aから下階側の建物ユニット20Aまたは20Bの短辺天井梁42Aに跨って形成してもよい。要は、梁幅Wを下階側の建物ユニット20A,20Bの端面天井梁42Aに接触しないようにし、隔離して構成すればよいものである。このようにすれば、補強梁70の高さ方向の所定寸法を確保することができるから、上階側の建物ユニット30Aによる鉛直荷重に対する剛性が向上する。
【0057】
また、上述した実施の形態では、梁本体71に筒状部材を用いているが、図13(B)に示すように、板状部材を用い、この板状部材と接続部72との固定部分に沿って一定間隔置きにスチフナー75を設けてもよい。このようにすれば、梁本体71が板材で形成されているから、たとえば隣接する建物ユニット30Aの短辺床梁43Aどおしの間隔が狭い場合にあっても、補強梁70を設けることができるという利点がある。
【0058】
また、上述した実施の形態では、梁本体71に筒状部材を用い、該梁本体71の梁背Hを上階側の建物ユニット30Aの短辺床梁43Aの上面から下面までの間に収まる寸法としているが、これに限定されない。たとえば、図13(C)に示すように、梁本体71に板状部材を用いて、この板状部材を上階側の建物ユニット30Aの短辺床梁43Aから下階側の建物ユニット20A,20Bの短辺天井梁42Aに跨って形成し、かつ板状部材と接続部との固定部分に沿って一定間隔置きにスチフナー75を設けてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るユニット式建物によれば、積層ユニット式建物において、上階側の建物ユニットの床梁の補強のために設ける補強梁を備え、この補強梁を、上階側の建物ユニットに接続させ、下階側の建物ユニットからは隔離した状態で、当該上階側の建物ユニットの床梁に沿って設けているので、以下に述べる優れた効果を奏する。
【0060】
本発明によれば、補強梁を、上階側の建物ユニットにおける床梁のみに接続した状態で該床梁に沿って設けているため、簡単な構造で施工時の手間もかからないにもかかわらず、上階側の建物ユニットにおいて生じている音、振動等の下階側への伝わりを必要最小限に抑制することが可能となる。すなわち、補強梁を下階側の建物ユニットから隔離させているから、上階側の建物ユニットで音や振動等が発生しても、その振動が補強梁を介して下階側の建物ユニットの天井梁に伝播することがないから、簡単な構造により、振動の伝わりを抑制し、騒音上の問題を解決することができる。したがって、たとえば防音室を上階側に形成する際に優れた効果を奏することができる。
【0061】
また、本発明によれば、補強梁の梁本体を、上階側の建物ユニットの隣接する床梁間に配置することにより、該梁本体が下階側の建物ユニットの天井梁の高さ位置まで突出しないから、補強梁の軽量化を図れるとともに、下階側の建物ユニットの天井梁を貫通する配管、配線などの施工が容易になる。
【0062】
さらに、本発明によれば、補強梁の接続部を平板材で形成することにより、梁本体の下面に接続部を容易に固定することができる。また、梁本体の高さ方向の中間部分にスリットを設け、このスリットに接続部を挿通させることによっても、接続部を容易に梁本体に固定することができ、施工が容易になる。
【0063】
また、本発明によれば、上階側の建物ユニットの床梁に接続部を固定するのにボルト、ナット等の緊締具を用いることにより、溶接接合のような設備や高度な技術が不要であり、容易でしかも確実な施工が可能となる。
【0064】
さらに、本発明によれば、梁本体を筒状とすることにより、上階側の建物ユニットによる鉛直荷重に対する剛性ばかりでなく、鉛直荷重によるねじれや地震等による水平力に対する剛性を確保できる。
【0065】
また、本発明によれば、梁本体を板状材で形成することにより、上階側の建物ユニットや下階側の建物ユニットの隣接する梁どおしの間隔が狭い場合であっても補強梁を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るユニット式建物の一つの実施の形態を示し、補強梁の上階側の建物ユニット、下階側の建物ユニットとの関係を説明するための要部断面図である。
【図2】 図1に示す部分を説明するための分解斜視図である。
【図3】 図1、図2における補強梁を示す概略斜視図である。
【図4】 上階側の建物ユニットにおいて建物の外側に位置する床梁に補強梁を付設した構造を説明するための要部断面図である。
【図5】 本発明の一つの実施の形態でのユニット式建物の全体を示す概略斜視図である。
【図6】 図5のユニット式建物における一階部分を示す概略平面図である。
【図7】 本発明に係るユニット式建物に用いる通常の建物ユニットのフレームを示す斜視図である。
【図8】 図5のユニット式建物における通常の建物ユニットの連結部分を示す分解斜視図である。
【図9】 図6における大空間用建物ユニットを示す分解斜視図である。
【図10】 図6、図9で説明した大空間用建物ユニットに対応する部分に設ける補強梁を示す概略斜視図である。
【図11】 図10の補強梁を用いた上階側の建物ユニットを下階側の大空間用建物ユニットとの連結部分を示す分解斜視図である。
【図12】 図11の大空間用建物ユニットの連結方法を説明するための説明図である。
【図13】 (A),(B),(C)は本発明に係るユニット式建物における補強梁の変形例を説明するための要部断面図である。
【符号の説明】
10…ユニット式建物、20…下階側(一階側)の建物ユニット、20A,30A…通常の建物ユニット、20B…大空間用建物ユニット、20C,20D…角隅部、30…上階側(2階側)の建物ユニット、41…柱、42…天井梁、43…床梁、70…補強梁、71…梁本体、72…接続部、73…中央接続部、74…端部接続部、75…スチフナー、81…緊締具。

Claims (3)

  1. 四隅の柱とその上下端を連結する床梁および天井梁とによって箱状に形成された複数の建物ユニットを、下階側と上階側とに配列、積層することにより構築されているユニット式建物において、
    上階側に配置される二個の建物ユニットに跨り二個の建物ユニットの床梁を補強するために設けられる補強梁を備え、
    この補強梁は、梁本体とこの梁本体に設けられる平板状の接続部とを備え、
    前記梁本体は、前記上階側の建物ユニットの床梁の側方に沿って該床梁から離れた状態とされ、
    前記平板状の接続部は、梁本体の端部に設けられる端部接続部と、梁本体の中央部に設けられる中央接続部とからなり、
    前記端部接続部は、前記上階側の建物ユニットの柱脚接合部材と前記下階側の建物ユニットの柱頭接合部材との間にシアプレートを重ねた状態で介在して連結され、
    前記中央接続部は、前記上階側の建物ユニットと前記下階側の建物ユニットとの間に配置され、前記上階側の建物ユニットの床梁に沿って該床梁の底部に緊締具で接続固定されるとともに、前記下階側の建物ユニットの柱頭接合部材に緊締具で接続固定されるシアプレートとの間に間隔を確保した状態で隔離して設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1記載のユニット式建物において、
    前記梁本体は、筒状であって、下面に平板状の前記接続部が固定されていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1記載のユニット式建物において、
    前記梁本体は、平板状であって、下面に平板状の前記接続部が固定され、
    この固定部分に沿って一定間隔置きにスチフナーが設けられていることを特徴とするユニット式建物。
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