JP4682603B2 - 液体移送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を移送する液体移送装置に関する。
被記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドなどの液体移送装置は、一般的に、液体に対して移送エネルギーを付与するアクチュエータを有する。例えば、特許文献1には、主にインクジェットヘッドに用いられる圧電アクチュエータが記載されている。この特許文献1に記載の圧電アクチュエータは、積層状の複数枚の圧電シート(圧電材料グリーンシート)を有し、これら複数枚の圧電シートの間には、共通電極と信号印加電極とが交互に配置されている。さらに、複数枚の圧電シートは溝により分割されており、複数枚の圧電シートの間に交互に配置された共通電極及び信号印加電極を内部に含む複数の駆動柱(圧電素子)と、これら複数枚の駆動柱の間に、駆動柱を取り囲むように配置された複数枚の支持柱とが形成されている。複数の駆動柱は、インクジェットヘッドの複数の圧力室を覆う振動板の表面に、複数の圧力室に夫々対応して配置される。
そして、ある駆動柱の信号印加電極に駆動信号が印加されたときには、駆動柱内の信号印加電極と共通電極との間に挟まれた圧電シートの部分がその厚み方向に伸長し、その圧電シートの変形に起因して振動板が振動することから、圧力室内のインクに圧力が付与されてノズルからインクが吐出される。ここで、駆動柱を取り囲むように複数の支持柱が配置されており、1つの駆動柱が変形したときに生じる反力が支持柱により受け止められるため、支持柱がない場合に比べて、駆動信号が印加されて変形した駆動柱以外の他の駆動柱が変形してしまう現象(いわゆる、クロストーク)が抑制されることになる。
特開平11−227189号公報(図7、図11)
複数の駆動柱の間に配置された複数の支持柱だけで、駆動柱の変形に伴って生じる反力を確実に受け止めてクロストークを抑制するには、前述の特許文献1に記載されているように、複数のノズルに1対1で対応する複数の駆動柱を夫々取り囲むように複数の支持柱が設けられていることが好ましい。ところが、近年、記録画像の高品質化及び印字速度の高速化の要求に応えるために、1つのインクジェットヘッドに設けられるノズルの数は増加する傾向にある。このような場合に、多数のノズルに1対1で対応する多数の駆動柱を取り囲むように支持柱が設けられていると、多数の駆動柱を高密度に配置することができなくなり、ヘッドが大型化してしまう。
本発明の目的は、複数の圧力室内の液体に圧力を付与する複数の圧電素子を高密度に配置することが可能で、且つ、圧電素子の変形時に生じるクロストークを確実に抑制できる液体移送装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の液体移送装置は、平面に沿って配置された複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記複数の圧力室の容積を選択的に変化させる圧電アクチュエータとを備えた液体移送装置であって、前記圧電アクチュエータは、前記複数の圧力室を覆う振動板と、この振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記平面に直交する方向から見て、前記複数の圧力室と重なる領域に夫々配置された複数の圧電素子と、これら複数の圧電素子の各々において、互いに対向するように設けられた第1電極及び第2電極を有し、前記複数の圧電素子の前記振動板と反対側の部分に連結された天井部と、この天井部と連結され、且つ、前記流路ユニットの、前記平面に直交する方向から見て前記複数の圧力室が配置された領域よりも外側の領域に、少なくとも前記複数の圧力室が配置された領域を挟むように配置された第1支持部と、同じく前記天井部と連結され、且つ、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記平面に直交する方向から見て前記複数の圧力室を隔てる隔壁部と重なる領域に配置された第2支持部とを備え、前記複数の圧力室は、前記平面に平行な所定の一方向に沿って複数列に配列されるとともに、前記第2支持部は複数列の圧力室列の間に配置され、さらに、前記第2支持部は、この第2支持部に近接する4つの前記圧力室の重心を頂点とする四角形の重心を含む領域に配置されていることを特徴とするものである。
この液体移送装置において、ある圧電素子の第1電極と第2電極の何れかに駆動電圧が印加されると、2つの電極に挟まれた圧電素子の部分にはその厚み方向に平行な電界が生じる。このとき、圧電素子は分極方向である厚み方向に伸び、その圧電素子の変形に起因して振動板も変形するため、圧力室内の液体に圧力が付与される。ここで、複数の圧電素子は、複数の圧力室を挟むようにして配置された第1支持部、及び、複数の圧電素子の間に配置された第2支持部と、天井部を介して連結されている。そのため、ある圧電素子が変形したときに振動板に生じる反力は、複数の圧電素子と連結された第1支持部及び第2支持部により確実に受け止められるため、隣接する圧電素子が反対側に変形しにくくなり、クロストークを効果的に低減することができる。また、複数の圧電素子が、第1支持部と第2支持部の両方により支持されるため、第2支持部を、圧電素子を取り囲むように多数配置する必要はなく、必要な領域にのみ第2支持部を配置することにより、複数の圧電素子を高密度に配置して液体移送装置を小型化しつつ、クロストークを確実に抑制することが可能になる。
また、圧力室の配列方向に関しては第2支持部を配置しないことにより圧力室の間隔を狭めてその高密度な配列を実現しつつ、第1支持部、及び、圧力室列の間に配置された第2支持部によりクロストークを確実に低減することができる。
さらに、4つの圧力室の重心を頂点とする四角形の重心を含む領域に配置された第2支持部により、4つの圧力室に夫々対向する4つの圧電素子が変形したときに生じる反力を受け止めてクロストークを効果的に低減できる。また、最低限の必要な領域にのみ第2支持部を配置することで、複数の圧電素子の高密度な配置を実現しつつ、クロストークを確実に抑制することが可能になる。
第2の発明の液体移送装置は、前記第1の発明において、前記第1支持部と前記第2支持部は、共に、前記振動板の前記圧力室と反対側の面に接合されていることを特徴とするものである。従って、複数の圧電素子、第1支持部、及び、第2支持部の厚さを等しくすることができ、これら複数の圧電素子、第1支持部、及び、第2支持部を比較的容易に形成することができる。また、複数の圧電素子、第1支持部、及び、第2支持部が、全て振動板の同一面に接合されるため、接合作業も容易になる。
第3の発明の液体移送装置は、前記第1又は第2の発明において、前記複数の圧電素子、前記第1支持部、及び、前記第2支持部が、同一の圧電材料で一体的に構成されていることを特徴とするものである。この場合には、複数の圧電素子、第1支持部、及び、第2支持部を形成することが容易になる。また、組み立て段階における位置合わせや振動板に対する接合作業なども容易になり、製造工程を短縮して製造コストを低減できる。
第4の発明の液体移送装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記圧電素子は、積層状の複数枚の圧電膜からなり、前記第1電極と前記第2電極は、前記複数枚の圧電膜の間に交互に配置されていることを特徴とするものである。この場合には、ある圧電素子の複数の第1電極と複数の第2電極の何れかに一方に駆動電圧が印加されると、2つの電極に挟まれた圧電膜は分極方向である厚み方向に伸びる。そして、複数枚の圧電膜の夫々が変形するため、圧電素子全体の変形量が大きくなり、圧力室内のインクに大きな圧力を付与することが可能である。
第5の発明の液体移送装置は、前記第4の発明において、前記第1支持部と前記第2支持部は、前記圧電素子と同様に、積層状の複数枚の圧電膜からなり、これら複数枚の圧電膜の間には、前記第1電極と厚みが等しい第1金属膜と前記第2電極と厚みが等しい第2金属膜とが交互に配置されていることを特徴とするものである。この場合には、第1金属膜と第2金属膜を内部に含む積層状の複数枚の圧電膜を部分的に除去することにより、複数の圧電素子、第1支持部、及び、第2支持部を同時に形成することができる。そして、このような簡単な工程で、複数の圧電素子、第1支持部、及び、第2支持部の厚さを全て等しくすることができる。
の発明の液体移送装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記第1支持部は、前記所定の一方向と平行に延在していることを特徴とするものである。従って、圧電素子の配列方向に延びる第1支持部と、圧力室列の間に配置された第2支持部とにより、複数の圧電素子がより確実に支持される。
の発明の液体移送装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記第2支持部は、前記所定の一方向と平行に延在していることを特徴とするものである。このように、第2支持部が配列方向に延在している場合には、複数の圧電素子がさらに確実に支持される。
の発明の液体移送装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記複数列の圧力室列は、これらの圧力室列に属する複数の圧力室が千鳥状となるように配列されており、前記第2支持部は、前記平面に直交する方向から見て略矩形状に形成され、その長手方向が前記所定の一方向から所定角度傾いた状態で配置されていることを特徴とするものである。この場合には、第2支持部を近接する4つの圧力室と干渉させることなく、この第2支持部の面積を広く確保することができ、クロストークの低減効果を高めることができる。
の発明の液体移送装置は、前記第1〜第の何れかの発明において、前記複数の圧電素子は、少なくとも前記第2支持部に近接する隅部において面取りされていることを特徴とするものである。この場合には、第2支持部が配置可能な領域をより広く確保することができ、第2支持部の面積(複数の圧力室が配置された平面に直交する方向から見た面積)を大きくしてクロストークの低減効果を高めることができる。あるいは、圧電素子をより高密度に配置することが可能になる。
10の発明の液体移送装置は、前記第1〜第の何れかの発明において、前記流路ユニットは、前記複数の圧力室に亙って延在し、且つ、前記複数の圧力室に連通する共通液室を有し、前記第2支持部は、前記平面と直交する方向から見て、前記共通液室が形成されていない領域に配置されていることを特徴とするものである。このように、第2支持部が、流路ユニットの、共通液室が形成されていない剛性の高い部分に配置されているため、圧電素子が変形したときの反力を第2支持部により効果的に受け止めることができる。
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、液体移送装置として、ノズルから記録用紙に対してインクを吐出するインクジェットヘッドに本発明を適用した一例である。
まず、インクジェットヘッド1を備えたインクジェットプリンタ100について簡単に説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ100は、図1の左右方向に移動可能なキャリッジ101と、このキャリッジ101に設けられて記録用紙Pに対してインクを噴射するシリアル式のインクジェットヘッド1と、記録用紙Pを図1の前方へ搬送する搬送ローラ102等を備えている。インクジェットヘッド1は、キャリッジ101と一体的に左右方向(走査方向)へ移動して、その下面のインク吐出面に形成されたノズル20(図2、図3及び図6参照)の出射口から記録用紙Pに対してインクを噴射する。そして、インクジェットヘッド1により記録された記録用紙Pは、搬送ローラ102により前方(紙送り方向)へ排出される。
次に、インクジェットヘッド1について図2〜図7を参照して詳細に説明する。
図2〜図7に示すように、インクジェットヘッド1は、その内部にインク流路が形成された流路ユニット2と、この流路ユニット2の上側に配置された圧電アクチュエータ3とを備えている。尚、図2はインクジェットヘッド1の平面図、図3は図2のインクジェットヘッド1の振動板30から下側の部分の平面図、図4は圧電アクチュエータ3の主要部の斜視図、図5は圧電アクチュエータ3の積層体41の平面図、図6は図2のVI-VI線断面図、図7は図2のVII-VII線断面図を夫々示す。
まず、流路ユニット2について説明する。図6、図7に示すように、流路ユニット2はキャビティプレート10、ベースプレート11、マニホールドプレート12、及びノズルプレート13を備えており、これら4枚のプレート10〜13が積層状態で接合されている。このうち、キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12はステンレス鋼製の板であり、これら3枚のプレート10〜12に、後述するマニホールド17や圧力室14等のインク流路をエッチングにより容易に形成することができるようになっている。また、ノズルプレート13は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料により形成され、マニホールドプレート12の下面に接着される。あるいは、このノズルプレート13も、3枚のプレート10〜12と同様にステンレス鋼等の金属材料で形成されていてもよい。
図2、図3、図6、及び、図7に示すように、キャビティプレート10には、平面に沿って配列された複数の圧力室14が形成されており、これら複数の圧力室14は隔壁部10aにより互いに隔てられている。また、複数の圧力室14は、後述の振動板30側(図6の上方)へ開口している。さらに、複数の圧力室14は、紙送り方向(図2の上下方向)に3列に配列されている。尚、3つの圧力室14の列に夫々属する圧力室14は、隣接する列に属する圧力室14に対して図2の上下方向に少しずれるように千鳥状に配置されている。各圧力室14は、平面視で走査方向(図2の左右方向)に長い、略楕円形状に形成されている。
ベースプレート11の平面視で圧力室14の長手方向両端部に重なる位置には、夫々連通孔15,16が形成されている。また、マニホールドプレート12には、圧力室14の配列方向である紙送り方向(図2の上下方向)に延び、平面視で圧力室14の図2における左右何れか一方の端部と重なるマニホールド17(共通液室)が形成されている。尚、図2、図3に示すように、マニホールド17の圧力室14の配列方向に延びる部分には、平面視で、図2の上下方向に配列された圧力室14の間の領域に入り込むようにマニホールド17の内側へ突出する凸部17aが形成されている。このマニホールド17には、インクタンク(図示省略)から、後述の振動板30に形成されたインク供給口18を介してインクが供給される。また、平面視で圧力室14のマニホールド17と反対側の端部と重なる位置には、連通孔19も形成されている。さらに、ノズルプレート13には、平面視で複数の連通孔19に夫々重なる位置に、複数のノズル20が夫々形成されている。ノズル20は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂の基板にエキシマレーザー加工を施すことにより形成される。
そして、図6に示すように、マニホールド17は連通孔15を介して圧力室14に連通し、さらに、圧力室14は、連通孔16,19を介してノズル20に連通している。このように、流路ユニット2内には、マニホールド17から圧力室14を経てノズル20に至る個別インク流路21が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ3について説明する。図2〜図7に示すように、圧電アクチュエータ3は、上方へ開口した複数の圧力室14を覆う振動板30と、この振動板30の上面の複数の圧力室14と対向する位置に夫々配置された複数の圧電素子42を有し、複数の圧電シート40a,40b(圧電膜)からなる積層体41とを備えている。
振動板30は、平面視矩形状の板であり、例えば、ステンレス鋼等の鉄系合金、銅系合金、ニッケル系合金、あるいは、チタン系合金などの金属材料、シリコン、ガラス材料、アルミナやジルコニア等のセラミックス材料、あるいは、ポリイミド等の合成樹脂材料などからなる。この振動板30は、複数の圧力室14を覆うようにキャビティプレート10の上面に接合されている。
振動板30の上面には、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性の圧電材料からなる複数枚の圧電シート40a,40bの積層体41が配設されている。積層体41は、積層状の複数枚の圧電シート40aと、これら複数枚の圧電シート40aの上面に積層し、且つ、これら複数枚の圧電シート40aよりも厚い1枚の圧電シート40bで構成されている。積層状の複数枚の圧電シート40aの間には、複数の個別電極32(第1電極)と複数の共通電極34(第2電極)が交互に配置されており、個別電極32と共通電極34は互いに対向している。尚、後述するように、複数の個別電極32は、ドライバIC(図示省略)から駆動電圧が供給される電極であり、複数の共通電極34は、常に共通のグランド電位に保持されている電極である。積層体41は、例えば、PZTのグリーンシートの表面に導電性ペーストをスクリーン印刷等により塗布して個別電極32と共通電極34とを形成したものを複数枚積層し、高温(例えば、1000℃程度)で焼成することにより得られる。また、積層体41を構成する圧電シート40a,40bは夫々その厚み方向に分極されている。尚、図6、図7に示すように、積層体41は、その最上層の圧電シート40bの上面において金属製のフレーム46と接着されており、このフレーム46により積層体41は上方から支持されている。
また、図6、図7に示すように、積層体41の下側部分には圧電シート40aの面に沿って溝41aが形成されており、この溝41aにより積層体41の下側部分が分割されて、複数の圧力室14に夫々対向する複数の圧電素子42、これら複数の圧電素子42の外側に位置する1対の第1支持部43、及び、複数の圧電素子42の間に位置する複数の第2支持部44が、夫々下方突出状に形成されている。そして、これら複数の圧電素子42、1対の第1支持部43、及び、複数の第2支持部44の厚さはほぼ同じである。また、複数の圧電素子42、1対の第1支持部43、及び、複数の第2支持部44は、それらの上端部(圧力室14と反対側の部分)において、圧電シートからなり水平に広がる平板状の天井部45により互いに連結されて、一体化された構造となっている。尚、複数の圧電素子42、1対の第1支持部43、及び、複数の第2支持部44は、振動板30の上面にエポキシ系の接着剤などで接着されている。
各圧電素子42は、圧力室14と同様に走査方向(図2の左右方向)に長い略矩形状の平面形状を有し、さらに、その4つの隅部が夫々面取りされた形状に形成されている。そして、複数の圧電素子42は、振動板30の上面の、対応する圧力室14の中央部と平面視で重なる領域に夫々配置されており、複数の圧力室14と同様に紙送り方向(図2の上下方向)に平行に3列に配列されている。
各圧電素子42の複数の個別電極32は図6の右方に引き出されており、これら複数の個別電極32は、圧電素子42の図6における右側の側面部に形成された第1側面電極35と夫々接続されている。一方、各圧電素子42の複数の共通電極34は図6の左方に引き出されており、これら複数の共通電極34は、圧電素子42の図6における左側の側面部に形成された第2側面電極36と夫々接続されている。これら第1側面電極35及び第2側面電極36は、例えば、スパッタ法や蒸着法等により圧電素子42の側面部に導電材料を堆積させることにより形成することができる。また、第1側面電極35及び第2側面電極36は、フレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit:FPC)等の可撓性を有する配線部材(図示省略)を介してドライバIC(図示省略)に接続されている。そして、複数の個別電極32には、第1側面電極35及び配線部材を介してドライバICから駆動電圧が印加される。また、共通電極34は、第2側面電極36及びドライバICを介してグランド電位に保持されている。
そして、ある圧電素子42の複数の個別電極32に対して、第1側面電極35及び配線部材を介してドライバICから駆動電圧が印加されると、個別電極32とグランド電位に保持された共通電極34との間に電位差が生じる。このとき、個別電極32と共通電極34との間に挟まれた圧電シート40aにその分極方向である厚み方向と平行な方向の電界が生じるため、圧電縦効果により圧電シート40aが厚み方向に伸びる。そして、圧力室14内の容積が減少することから、圧力室14内のインクに圧力が付与されて、圧力室14に連通するノズル20からインクの液滴が吐出される。尚、圧電素子42は複数枚の圧電シート40aからなり、駆動時にはこれら複数枚の圧電シート40aの夫々が厚み方向に伸びるため、圧電素子42全体の変形量は大きくなり、1回の駆動で圧力室14内のインクに大きな圧力を付与することが可能である。
ところで、ある圧電素子42が圧電シート40aの厚み方向に伸びて振動板30を圧力室14側に押圧したときには、振動板30に生じた反力及び圧力室14内のインクからの反力により、天井部45が圧力室14と反対側に凸となるように撓み、このように変形する天井部45に引っ張られて、振動板30の、隣接する別の圧電素子42に対応する部分が圧力室14と反対側に凸となる方向に変位してしまう、いわゆる、クロストークが生じる。そして、このクロストークが生じると、同時に駆動された圧電素子42の数によって振動板30の変形量が変化してしまうため、ノズル20から吐出されるインクの液滴体積や液滴速度等のインクの吐出特性がばらついてしまい、印字品質が低下することになる。
そこで、本実施形態の圧電アクチュエータ3は、ある圧電素子42の内部の個別電極32に駆動電圧が印加されて圧電シート40aが厚み方向に変形したときに、天井部45を介して複数の圧電素子42に連結された、1対の第1支持部43及び複数の第2支持部44により、圧電素子42の変形に伴って振動板30に生じる反力及び圧力室14内のインクからの反力を受け止めて、クロストークを抑制するように構成されている。
図2、図4、図5に示すように、第1支持部43は、振動板30の上面の、平面視で複数の圧力室14が配置された領域よりも左右方向外側の領域において、複数の圧電素子42を左右両側から挟むように1対配置されている。また、1対の第1支持部43は夫々圧電素子42の配列方向(紙送り方向:図2の上下方向)に平行に延びている。そして、これら1対の第1支持部43は、複数の圧電素子42を左右両側から支持している。
図2、図4、図5、図7に示すように、複数の第2支持部44は、振動板30の上面の、平面視で隔壁部10aと重なる領域で、且つ、図2の上下方向に配列された圧電素子42の列の間の領域に、その配列方向と平行に配列されている。第2支持部44は矩形の平面形状を有し、最も近接する4つの圧力室14(図2に示す、4つの圧力室14a,14b,14c,14d)に囲まれた領域ごとに配置されている。ここで、第2支持部44は、4つの圧力室14の重心(Ga,Gb,Gc,Gd)を頂点とする、図2の2点鎖線で示された平行四辺形の重心G(平行四辺形の2本の対角線の交点)を含む領域に配置されている。そのため、4つの圧力室14に夫々対応する4つの圧電素子42が夫々駆動されたときに振動板30に生じる反力を、第2支持部44により効果的に受け止めることができる。
また、4つの圧力室14a〜14dのうち、図2の左側の列に属する圧力室14a,14bと、右側の列に属する圧力室14c,14dとでは、図2の上下方向の位置が少しずれていることから、4つの圧力室14a〜14dに囲まれる領域は、やや菱形に似た形状になっている。ここで、第2支持部44により反力を確実に受け止めるには、第2支持部44の面積(上方からの投影面積)はできるだけ大きいことが好ましい。そのため、4つの圧力室14a,14b,14c,14dの間の領域において、第2支持部44が極力大きな面積を占有するように、第2支持部44は、その長手方向が、配列方向から所定角度傾いた状態で配置されている。さらに、前述したように、各圧電素子42は、その4つの隅部が面取りされていることから、4つの圧力室14に夫々対応する4つの圧電素子42に囲まれた領域が広くなっている。つまり、第2支持部44を配置することのできる領域が広がるため、第2支持部44の面積を大きくしてクロストークの低減効果をさらに高めることができる。あるいは、反力を確実に受け止めるのに必要な大きさの第2支持部44を配置しつつ、圧電素子42と第2支持部44との間をさらに狭くすることができるため、複数の圧電素子42を高密度に配置することが可能になる。
尚、図2に示すように、その配列方向に対して傾いた第2支持部44は、平面視で、図2の上下方向に配列された2つの圧力室14の間に部分的に入り込むように配置されているが、前述したように、マニホールドプレート17の、2つの圧力室14の間の領域には、マニホールド17の内側へ突出する凸部17aが形成されているため、平面視で、第2支持部44とマニホールド17とが重なっていない。つまり、マニホールド17が形成されていない、流路ユニット2の剛性の高い部分に、第2支持部44が配置されているため、圧電素子42が変形したときの反力を第2支持部44により効果的に受け止めることができる。
このように、複数の圧電素子42が、左右両側から1対の第1支持部43により支持され、それに加えて、複数の圧電素子42の間においても複数の第2支持部44により支持されている。また、これら複数の圧電素子42、1対の第1支持部43、及び、複数の第2支持部44の厚さはほぼ同じである。そのため、圧電素子42が変形して振動板30を押圧するときに生じる反力が、1対の第1支持部43及び複数の第2支持部44により確実に受け止められる。従って、駆動された圧電素子42に隣接する別の圧電素子42がその反力の影響を受けにくくなり、クロストークが効果的に抑制されることになる。
また、1対の第1支持部43と複数の第2支持部44とにより複数の圧電素子42が支持されることから、第2支持部44は、圧電素子42を取り囲むように配置されている必要はなく、最低限必要な領域にのみ配置されていればよい。即ち、図2に示すように、図2の上下方向に配列されている圧電素子42の間に第2支持部44が配置されていなくても、1対の第1支持部43と、圧電素子42の列間に配列された複数の第2支持部44で十分に複数の圧電素子42を安定的に支持することができる。つまり、配列方向の間隔を小さくして複数の圧電素子42を高密度に配置することができるため、インクジェットヘッド1の小型化と、クロストークの確実な低減の両方を実現することが可能になる。
ここで、複数の圧電素子42、1対の第1支持部43、及び、複数の第2支持部44を有する積層体41の製造工程及び組付工程の一例を、図8を参照して説明する。まず、複数枚のPZTのグリーンシートの表面に、スクリーン印刷等により個別電極32及び共通電極34となる金属膜を夫々パターニングした後、これらのグリーンシートを高温で焼成して、複数枚の圧電シート40aを作製する。また、別のPZTのグリーンシートを高温で焼成して、圧電シート40aよりも厚い1枚の圧電シート40bを作製する。そして、図8(a)に示すように、複数枚の圧電シート40aを、個別電極32と共通電極34が交互に位置するように積層させ、さらに、その上に圧電シート40bを積層させる。
次に、図8(b)に示すように、積層状の複数枚の圧電シート40a,40bを下方から部分的に除去して溝41aを形成し、この溝41aにより、天井部45により連結された、複数の圧電素子42、1対の第1支持部43、及び、複数の第2支持部44を分割形成する。ここで、溝41aは、例えば、最下層の圧電シート40aの下面にレジストをパターニングしてから、砥粒を衝突させてレジストが形成されていない部分を削り取る、マイクロパウダー加工により形成することができる。また、超音波加工、あるいは、ダイサー等により形成することも可能である。そして、図8(c)に示すように、複数の圧電素子42、1対の第1支持部43、及び、複数の第2支持部44を有する積層体41を振動板30の上面に配置して、接着剤等により接合する。
このように、ほぼ等しい厚さを有する、複数の圧電素子42、1対の第1支持部43、及び、複数の第2支持部44が、天井部45により連結されて一体化した構造を有する積層体41を、簡単な方法で製造することができる。また、図8(c)に示す、積層体41の振動板30に対する位置合わせ、及び、接合作業も容易になる。従って、製造工程を短縮してインクジェットヘッド1の製造コストを低減することができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]第1支持部の形状は、前記実施形態のものに限られない。例えば、図9に示すように、インクジェットヘッド1Aにおいて、第1支持部43Aが、複数の圧電素子42(複数の圧力室14)を完全に取り囲むように配置されていてもよい(変更形態1)。この場合には、複数の圧電素子42がより第1支持部43によりさらに安定的に支持されるため、クロストークをより効果的に低減できる。
2]また、第1支持部が、圧電素子42の配列方向に連続して延在している必要は必ずしもなく、例えば、図10に示すように、インクジェットヘッド1Bにおいて、第1支持部43Bが圧電素子42の配列方向に複数個に分断されていてもよい(変更形態2)。
3]さらに、第1支持部は、振動板の上面に接合されている必要は特になく、例えば、図11、図12に示すように、インクジェットヘッド1Cにおいて、第1支持部43Cが、振動板30Aから左右にはみ出して、流路ユニット2のキャビティプレート10の上面に接合されていてもよい(変更形態3)。
4]前記実施形態では、複数の第2支持部44が圧電素子42の列の間に配列されているが(図2参照)、図13に示すように、インクジェットヘッド1Dにおいて、第2支持部44Dが、圧電素子42の列の間において、その配列方向と平行に延在していてもよい(変更形態4)。この場合には、前記実施形態の第2支持部44のように離散的に配置されている場合と比べて、複数の圧電素子42がより確実に支持される。
5]前記実施形態では、積層体41を作製する際に、グリーンシートの表面の圧電素子42を形成する部分にのみ個別電極32及び共通電極34のパターンをスクリーン印刷等により形成しているが(図8(a)参照)、図14に示すように、グリーンシートの表面に金属膜を全面的に形成してから、積層状の圧電シート40a,40bに溝41aを形成するようにしてもよい(変更形態5)。
具体的には、図15に示すように、個別電極32のパターンが形成される圧電シート40aには、圧電素子42に対応する部分の長手方向における一端部(図15においては左端部)を含み紙送り方向(図15の上下方向)に延在する非成膜領域52aを除いた全ての領域に第1金属膜52を形成する。一方、図16に示すように、共通電極34のパターンが形成される圧電シート40aには、圧電素子42に対応する部分の長手方向における一端部(図16においては右端部)を含み紙送り方向(図16の上下方向)に延在する非成膜領域54aを除いた全ての領域に第2金属膜54を形成する。そして、第1金属膜52が形成された図15の圧電シート40aと、第2金属膜54が形成された図16の圧電シート40aとを、交互に積層させた状態で、圧電素子42、第1支持部43E、及び、第2支持部44Eを形成する。すると、圧電素子42には、第1金属膜52からなる個別電極32が圧電素子42の右側面にのみ露出した状態で形成される。また、圧電素子42には第2金属膜54からなる共通電極34が圧電素子42の左側面にのみ露出した状態で形成される。
また、第1金属膜52及び第2金属膜54は、圧電シート40aの、第1支持部43E及び第2支持部43Eに対応する領域にも形成されていることから、第1支持部43E及び第2支持部44Eは、個別電極32と同じ厚さの第1金属膜52と、共通電極34と同じ厚さの第2金属膜54を内部に含むことになるため、圧電素子42、第1支持部、及び、第2支持部44Eの厚さを全て等しくすることができる。
6]複数の圧電素子、第1支持部、及び、第2支持部が、同じ圧電材料により一体的に構成されている必要は必ずしもない。例えば、図17に示すように、複数枚の圧電シート60からなる圧電素子42Fの上端面に金属製のフレーム61が接合されており、このフレーム61に、隔壁部10aと重なる領域に配置される第2支持部44Fが下方突出状に形成されていてもよい(変更形態6)。また、図18に示すように、圧電素子42Gと第2支持部44Gが、振動板30の面に平行な方向に積層した複数枚の圧電シート70により形成され、圧電素子42Gと第2支持部44Gの上端面に、金属製のフレーム62が接合されていてもよい。これらの場合でも、圧電素子42F,42Gが変形するときの反力が第2支持部44F,44Gにより受け止められるため、クロストークを低減できる。
7]図19に示すように、圧電素子42Hが1層の圧電層80で構成されていてもよい(変更形態8)。この場合には、個別電極72が圧電素子42Hの一方の面(図19では下面)に配置され、共通電極74が圧電素子42Hの他方の面(図19では上面)に配置されることになる。また、第1支持部(図示省略)及び第2支持部44Hも圧電素子42Hと同様に1層の圧電層80で形成されて、天井部45Hで連結されていてもよいし、あるいは、圧電素子42Hとは別の部材で形成されていてもよい。尚、図19のように、個別電極72が圧電素子42Hの下面に配置される場合には、複数の個別電極72を互いに絶縁するために、振動板30は、少なくともその上面において絶縁性を有する必要がある。また、個別電極72が圧電素子42Hの上面に配置される場合には、振動板30を導電性を有する材料で形成することにより、振動板30が共通電極を兼ねるように構成することもできる。
8]以上説明した前記実施形態及びその変更形態は、液体移送装置として、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドに本発明を適用した一例であるが、インク以外の液体に圧力を付与して液体を移送する他の液体移送装置に本発明を適用することもできる。
本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの概略斜視図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2に示すインクジェットヘッドの振動板から下側の部分の平面図である。 圧電アクチュエータの主要部の斜視図である。 積層体41の平面図である。 図2のVI-VI線断面図である。 図2のVII-VII線断面図である。 積層体の製造工程及び組付工程を示す図であり、(a)は圧電シートの積層工程、(b)は溝形成工程、(c)は組付工程を夫々示す。 変更形態1のインクジェットヘッドの平面図である。 変更形態2のインクジェットヘッドの平面図である。 変更形態3のインクジェットヘッドの平面図である。 図11のXII-XII線断面図である。 変更形態4のインクジェットヘッドの平面図である。 変更形態5の図7相当の断面図である。 個別電極パターンが形成される圧電シートの平面図である。 共通電極パターンが形成される圧電シートの平面図である。 変更形態6の図7相当の断面図である。 変更形態7の図7相当の断面図である。 変更形態8の図7相当の断面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D インクジェットヘッド
2 流路ユニット
3 圧電アクチュエータ
10a 隔壁部
14 圧力室
17 マニホールド
30、30A 振動板
32 個別電極
34 共通電極
40a,40b 圧電シート
42,42F,42G,42H 圧電素子
43,43A,43B,43C,43E 第1支持部
44,44D,44E,44F,44G,44H 第2支持部
45,45G 天井部
52 第1金属膜
54 第2金属膜
60 圧電シート
72 個別電極
74 共通電極

Claims (10)

  1. 平面に沿って配置された複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記複数の圧力室の容積を選択的に変化させる圧電アクチュエータとを備えた液体移送装置であって、
    前記圧電アクチュエータは、
    前記複数の圧力室を覆う振動板と、
    この振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記平面に直交する方向から見て、前記複数の圧力室と重なる領域に夫々配置された複数の圧電素子と、
    これら複数の圧電素子の各々において、互いに対向するように設けられた第1電極及び第2電極を有し、
    前記複数の圧電素子の前記振動板と反対側の部分に連結された天井部と、
    この天井部と連結され、且つ、前記流路ユニットの、前記平面に直交する方向から見て前記複数の圧力室が配置された領域よりも外側の領域に、少なくとも前記複数の圧力室が配置された領域を挟むように配置された第1支持部と、
    同じく前記天井部と連結され、且つ、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記平面に直交する方向から見て前記複数の圧力室を隔てる隔壁部と重なる領域に配置された第2支持部と、を備え
    前記複数の圧力室は、前記平面に平行な所定の一方向に沿って複数列に配列されるとともに、前記第2支持部は複数列の圧力室列の間に配置され、
    さらに、前記第2支持部は、この第2支持部に近接する4つの前記圧力室の重心を頂点とする四角形の重心を含む領域に配置されていることを特徴とする液体移送装置。
  2. 前記第1支持部と前記第2支持部は、共に、前記振動板の前記圧力室と反対側の面に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の液体移送装置。
  3. 前記複数の圧電素子、前記第1支持部、及び、前記第2支持部が、同一の圧電材料で一体的に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体移送装置。
  4. 前記圧電素子は、積層状の複数枚の圧電膜からなり、
    前記第1電極と前記第2電極は、前記複数枚の圧電膜の間に交互に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液体移送装置。
  5. 前記第1支持部と前記第2支持部は、前記圧電素子と同様に、積層状の複数枚の圧電膜からなり、
    これら複数枚の圧電膜の間には、前記第1電極と厚みが等しい第1金属膜と前記第2電極と厚みが等しい第2金属膜とが交互に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の液体移送装置。
  6. 前記第1支持部は、前記所定の一方向と平行に延在していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体移送装置。
  7. 前記第2支持部は、前記所定の一方向と平行に延在していることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液体移送装置。
  8. 前記複数列の圧力室列は、これらの圧力室列に属する複数の圧力室が千鳥状となるように配列されており、
    前記第2支持部は、前記平面に直交する方向から見て略矩形状に形成され、その長手方向が前記所定の一方向から所定角度傾いた状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液体移送装置。
  9. 前記複数の圧電素子は、少なくとも前記第2支持部に近接する隅部において面取りされていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の液体移送装置。
  10. 前記流路ユニットは、前記複数の圧力室に亙って延在し、且つ、前記複数の圧力室に連通する共通液室を有し、
    前記第2支持部は、前記平面と直交する方向から見て、前記共通液室が形成されていない領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の液体移送装置。
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