JP4681149B2 - 燃料電池セル管の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池セル管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料電池発電システムの概略構成の一例を図6に示す。ただし、図6では、ガスの予熱と熱交換に関する部分、及び、発電された電力の集電に関わる部分は省略している。
【0003】
図6を参照して、燃料電池は、ガス供給部であるヘッダ110と、発電部であるセルチューブ111とを具備する。ヘッダ110は、仕切板110a、底板110b、供給室110c、排出室110dを有する。また、セルチューブは、案内管112を有する。
【0004】
ヘッダ110の内部は、仕切板110aにより上下方向に区分けされ、上方が供給室110c、下方が排出室110dとして構成されている。ヘッダ110の底板110bには、セルチューブ111の上端部(一端部)が排出室110dとガスの出入りが出来るように連結され、支持されている。セルチューブ111の下端部(他端部)は、閉塞されている。セルチューブ111の内部には、案内管112が、同軸をなして挿入されている。案内管112は、その一端部(上端部)が、上記供給室110cとガスの出入りが出来るように、上記仕切板110aに連結され、支持されている。このようなセルチューブ111及び案内管112は、複数本存在し、ヘッダ110に連結され、支持されている。ここで、セルチューブ111は、多孔質の基体管の外周面に燃料電池セルを形成された燃焼電池を構成する円筒型セルチューブである。
【0005】
一方、図4を参照して、セルチューブ111上に形成された燃料電池セル2(燃料極14−電解質15−空気極16)に関する概略構成図である。セルチューブ111の基体管1の外周表面において、基体管1の長手方向に一定の幅毎に、燃料極14の膜が形成されている。その上に重なるように電解質15の膜が形成されている。ただし、若干のずれを持たせている。更にその上には、空気極16の膜が形成されている。この膜もまた、電解質の場合と同方向に若干のずれを持たせている。そして、隣接する燃料電池セルの電解質及び空気極と燃料極とが、インタコネクタ17の膜で接合されている。インタコネクタ17上には、インタコネクタ17が金属の場合、それを保護するための保護膜18が形成されている。
【0006】
このような構成をなす燃料電池では、供給室110c内に水素やメタンのような燃料ガス101を供給すると共に、セルチューブ111の外周面に沿って酸素や空気のような酸化剤ガス102を供給する。そうすると、燃料ガス101が各案内管112に対してばらつきの無い流量で流入して、案内管112の先端まで達する。しかる後、燃料ガス101は、セルチューブ111内の閉塞端部により折り返し、セルチューブ111の他端側から一端側へ向かって流通する。そして、基体管1の側面(壁面)を外側に向かって拡散し、燃料極14に達する。一方、酸化剤ガス102は、外部から進入し、セルチューブ111の外周部上の空気極16に達する。そして、燃料ガス101と酸化剤ガス102がセルチューブ111の前記燃料電池セル2で電気化学的に反応して電力を発生する。
【0007】
上述のようなシステムにおいては、燃料電池セル2を有するセルチューブ111の製作は、通常以下のようなプロセスで行なわれる。
まず、セラミックスの粉末の原料に有機系の溶剤を混合して均一なスラリを形成し、押出し成形によりチューブ状のセラミックス成形体を作製する。
続いて、未焼結のセラミックス成形体上に、スクリーン印刷により、燃料極/電解質/インタコネクタ/空気極(/保護膜)を、少しずらしながら重ねて塗布、乾燥する。
そして、電極等の塗布及び乾燥が終了したセラミックス成形体を、焼成炉中で空気雰囲気で焼成する。
最後に、シール部材を取り付けて、焼結処理を行なって、セルチューブ111は完成する。
【0008】
以上のプロセスで作製されたセルチューブ111は、電極等を全て酸化雰囲気で焼成しているため、電極等は、全て酸化している。例えば、燃料極14としてニッケルを用いる場合には、酸化ニッケルになっている。燃料電池として使用する際には、電極及び触媒として機能するように燃料極14等を還元する必要がある(酸化ニッケルをニッケルに還元する)。
【0009】
その場合、上記のようにセルチューブ111を完成させ、燃料電池システムに組み込み、燃料電池システムを完成させ、それを立ち上げる際に、温度を上昇させながら水素を流し、電極等を還元している。従って、セルチューブ111に異常がある場合、それが確認されるのは、燃料電池システムを立ち上げ、還元処理終了後、開放電圧(OCV)などを測定してからとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、燃料電池用のセルチューブの製造時に、燃料極の還元を終了することが可能な燃料電池セル管の製造方法を提供することである。
【0011】
また、別の目的としては、燃料電池用のセルチューブの製造時に、燃料電池の動作検査を同時に行なうことが可能な燃料電池セル管の製造方法を提供することである。
【0012】
更に、別の目的としては、燃料電池用のセルチューブの製造工程を削減することが可能な燃料電池セル管の製造方法を提供することである。
【0013】
更に、別の目的としては、燃料電池の正常又は異常を燃料電池システムに設置する前に確認が可能な燃料電池セル管の製造方法を提供することである。
【0014】
更に、別の目的としては、燃料電池システム納入前に燃料電池の検査を終了することが可能な燃料電池セル管の製造方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本課題を解決するための手段の項における、図番号、符号は、特許請求の範囲と発明の実施の形態との対応を示すために記したものであり、特許請求の範囲の解釈に用いてはならない。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池セル管の製造方法は、原料と有機系溶剤とを有するスラリから基体管(図1,1)を形成するステップ(図1(1))と、前記基体管(図1,1)に、燃料極(図4,14)、リード膜(図3,12/13)、電解質(図4,15)及びインタコネクタ(図4,17)の各素子を形成するステップ(図1(2))と、前記各素子が形成された前記基体管(図1,1)の一端部を閉塞するステップ(図1(3))と、前記閉塞された前記基体管(図1,1)を焼成するステップ(図1(4))と、前記焼成された前記基体管(図2,1)に、空気極(図4,16)とを形成するステップ(図2(1))と、前記空気極(図4,16)が形成された前記基体管(図2,1)の内側に還元ガスを流して前記燃料極(図4,14)及び前記リード膜(図3,12/13)を還元しながら、前記空気極(図4,16)を焼成するステップ(図2(2))とを具備する。
【0017】
また、本発明の燃料電池セル管の製造方法は、前記空気極(図4,16)が形成された前記基体管(図2,1)の内側に前記還元ガスを流して前記燃料極(図4,14)及び前記リード膜(図3,12/13)を還元しながら前記空気極(図4,16)を焼成するステップが、前記基体管(図2,1)上の燃料電池セル(図4,2)の端子電圧を測定するステップとを更に具備する。
【0018】
更に、本発明の燃料電池セル管の製造方法は、原料と有機系溶剤とを有するスラリから基体管(図1,1)を形成するステップ(図1(1))と、前記基体管(図1,1)に、燃料極(図4,14)、リード膜(図3,12/13)、電解質(図4,15)及びインタコネクタ(図4,17)の各素子を形成するステップ(図1(2))と、前記各素子が形成された前記基体管(図1,1)の一端部を閉塞するステップ(図1(3))と、前記閉塞された前記基体管(図1,1)を焼成するステップ(図1(4))と、前記焼成された前記基体管(図1,1)の内側に還元ガスを流しながら、前記燃料極(図4,14)及び前記リード膜(図3,12/13)を還元するステップと、前記燃料極(図4,14)及び前記リード膜(図3,12/13)が還元された前記基体管(図2,1)に、空気極(図4,16)とを形成するステップ(図2(1))と、前記空気極(図4,16)が形成された前記基体管(図2,1)の内側に還元ガスを流して前記燃料極(図4,14)及び前記リード膜(図3,12/13)の酸化を防ぎながら、前記空気極(図4,16)を焼成するステップとを具備する。
【0019】
更に、本発明の燃料電池セル管の製造方法は、前記空気極(図4,16)が形成された前記基体管(図2,1)の内側に還元ガスを流して前記燃料極(図4,14)及び前記リード膜(図3,12/13)の酸化を防ぎながら前記空気極(図4,16)を焼成するステップが、前記基体管(図2,1)上の燃料電池セル(図4,2)の端子電圧を測定するステップとを更に具備する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明である燃料電池セル管の製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
本実施例において、筒型のうち円筒型の燃料電池セル管の製造方法に関して例を示して説明するが、他の筒型構造を有する燃料電池にも適用が可能である。なお、各実施の形態において同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。
【0021】
本発明である燃料電池セル管の製造方法の一実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1及び図2は、本発明である燃料電池セル管の製造方法の一実施の形態における、各段階での燃料電池の各構成を示す図である。燃料電池セル管の製造方法は、各段階を図1(1)〜(4)まで、この順で進んだ後、続いて、図2(1)〜図2(3)の各段階を経て終了するプロセスである。
【0023】
また、図1〜図5を参照して、本発明である燃料電池セル管の製造方法は、基体管1、燃料電池セル部2、シールリング3、シールキャップ4、燃料電池セル領域5、メッシュ6、スクリーン版7、焼成炉8、ヒーター9、セラミックス取付部10、燃料電池セル管としてのセルチューブ11、リード膜12、端部リード膜13、燃料極14、電解質15、空気極16、インタコネクタ17、保護膜18、還元ガス供給管19、還元ガス排出管20、還元ガス排出室22の各構成により、行なわれる。
【0024】
本発明においては、図1(1)〜図2(3)のプロセスにおいて、空気中での焼成による電極等の形成と同時に、セルチューブ11の内部に水素を流すことにより、還元も同時に行なう。それにより、セルチューブ11の完成(基体管1、燃料極14と電解質15と空気極16とインタコネクタ17と保護膜18とを有する燃料電池セル部2、リード膜12、端部リード膜13、シールリング3、シールキャップ4の形成の完成)時に、燃料極14、リード膜12及び端部リード膜13の還元処理も終了させることが、従来の燃料電池セル管の製造方法と大きく異なる点である。そして、還元処理後に開放電圧(OCV)の測定を行なうことにより、セルチューブ11完成時に既に、性能チェックまで行なうことが可能となる。
【0025】
次に、図1〜図5を参照して、各構成について説明する。
基体管1は、燃料電池セル部2や、リード膜12、端部リード膜13などが形成される、基となる管である。セラミックスの多孔質である筒型の円筒管である。基体管1の内部を流れる燃料ガスが、その多孔質側面(壁面)を径方向に外部へ向かって拡散し、基体管1の外周部に形成された燃料電池セル部2に達することが可能である。
【0026】
シールリング3は、燃料電池セル部2などが形成された基体管1を、燃料電池システムに取り付ける際に、シール部材として用いられるリングである。形状は、円筒状の筒部と、筒部と同軸を成し筒部の一端部に形成されたリング状の保持部とから成る。筒部の内径は基体管1の外径とほぼ等しく、その肉厚は、基体管1の厚み程度である。保持部の内径は筒部と等しく、外径は筒部よりもやや大きい。燃料電池システムにおいては、セルチューブ11(後述)は、金属製の板(以後、「管板」という)の孔部に取り付けられる。その際、セルチューブ11は、(シールリング3における筒部より外径がひと回り大きい)保持部において孔部に支持される。管板を挟んで上部が燃料ガス側であり、下部が酸化剤ガス側である。シールリング3は、孔部を通して、燃料ガスと酸化剤ガスとが相互に出入りを行なわないようにシールする。それと共に、セルチューブ11を管板に強固に支持させるための部材でもある。セルチューブ11と同程度の熱膨張率を有している。例えばジルコニア、マグネシアスピネルのようなセラミックス製である。
【0027】
シールキャップ4は、円柱状の蓋であり、円柱部とその円柱部の外周からセルチューブ11方向へ延びる円筒部とから成る。円筒部の内径は、セルチューブ11の外径とほぼ等しい。セルチューブ11の下端部を閉塞させ、内部を流れる燃料ガス等が外部へリークしないようにする。あるいは逆に、外部のガスが、セルチューブ11の内部へリークしないようにする。セルチューブ11と同程度の熱膨張率を有する、例えばジルコニア、マグネシアスピネルのようなセラミックス製である。
【0028】
燃料極14は、基体管1上に直接形成された燃料電池セル部2の燃料極(アノード)である。電解質が酸素イオン導電体の場合、電解質を経由して輸送される酸素イオンと、供給された燃料ガス中の水素又は一酸化炭素とを結合させ、水又は二酸化炭素を生成するための触媒であり、燃料電池セル部2の電極でもある。電解質が水素イオン導電体の場合、供給された燃料ガス中の水素をイオン化し、電解質へ供給するための触媒であり、電極でもある。本実施例では、ニッケル/ジルコニアである。
【0029】
電解質15は、燃料電池セル部2の電解質であり、燃料電池セル部2が発電するためイオン導電性を有する電解質の膜である。電解質中に、酸素イオンを輸送する酸素イオン導電体と、水素イオンを輸送する水素イオン導電体とがある。本実施例では、酸素イオン導電体であるジルコニアである。
【0030】
空気極16は、燃料電池セル11の空気極(カソード)である。電解質が酸素イオン導電体の場合、供給された酸化剤ガス中の酸素をイオン化し、電解質へ供給するための触媒であり、電極でもある。電解質が水素イオン導電体の場合、電解質を経由して輸送される水素イオンと供給された酸化剤ガス中の酸素とを結合させ、水を生成するための触媒であり、電極でもある。本実施例では、ランタンマンガナイトである。
【0031】
インタコネクタ17は、個々の燃料電池セルを接続するインタコネクタである。1本のセルチューブ11(後述)上においては、複数の燃料電池セルが直列に接続されている。インタコネクタは、その接続を行なっている導電性の膜である。インタコネクタ17は、一方の燃料電池セルの燃料極14と、隣接する他方の燃料電池セルの空気極16とを接続する。電解質にかかっている部分が合っても良い。ランタンクロマイトやチタニア等のセラミックスや金属(ニッケル、インコネル、白金等)の膜である。本実施例では、ランタンクロマイトである。
【0032】
保護膜18は、インタコネクタ17を保護するための膜である。インタコネクタ17全体を覆うように形成されている。材質は、金属の酸化膜やセラミックスの膜である。インタコネクタ17がセラミックスの場合、保護膜は不要である。
【0033】
燃料電池セル部2は、セルチューブ11(後述)上の外周面に形成された燃料電池セル及び付属の膜である。燃料極14、電解質15、空気極16、インタコネクタ17、保護膜18とから成る。一個で一つの発電可能な電池を形成している。あるいは、本実施例中では、燃料電池セルが形成される途中の、燃料電池セルが形成される領域、燃料極14のみが形成されている状態、燃料極14及び電解質15のみが形成されている状態、燃料極14、電解質15、インタコネクタ17まで形成されている状態、燃料極14、電解質15、インタコネクタ17、空気極16まで形成されている状態、の合計5つの状態の燃料電池セルを表す場合もある。セルチューブ3の内部の燃料ガスが、セルチューブの壁面(側面)を外方へ拡散し、表面の電池のアノード電極に達し、一方、セルチューブ11の外部の酸化剤ガスが、電池表面のカソード電極に達し、発電が行なわれる。
【0034】
燃料電池セル領域5は、上記燃料電池セル部2の存在する、基体管1上の領域である。燃料電池セル領域の5の大きさは、燃料電池セル部2の大きさ及び数により変化する。
【0035】
リード膜12は、燃料電池セル領域5で発電した直流電力を、セルチューブ11(後述)の一端部にある一方の電極(図示せず)へ引き出すためのリード線の役割をする膜である。基体管1の外周部の燃料電池セルのうち、最も一端部(上端部)のセルの電極(例えば空気極16)と接続している。そして、リード膜12は、その空気極16から基体管1の外周部をその一端部(上端部)まで延びている。周方向の幅は、発電する電力の大きさとそのリード膜12の厚みにより、リード膜12の抵抗が電力の取出しに影響しない大きさとなる幅であり、発電基体管全面であっても、ある特定の幅であってもよい。
【0036】
リード膜としての端部リード膜13は、燃料電池セル領域5で発電した直流電力を、セルチューブ11(後述)の他端部(下端部)にある一方の電極(図示せず)へ引き出すためのリード線の役割をする膜である。基体管1の外周部の燃料電池セルのうち、最も他端部(下端部)のセルの電極(例えば燃料極14)から延び、他端部(下端部)まで延びている。リード膜12と端部リード膜13は、燃料電池セル5における異なる種類の電極に接続している。
【0037】
燃料電池セル管の外管としてのセルチューブ11は、上記基体管1、燃料極14と電解質15と空気極16とインタコネクタ17と保護膜18とを有する燃料電池セル部2(燃料電池セル領域5)、リード膜12、端部リード膜13、シールリング3、シールキャップ4を具備する、セルチューブである。
【0038】
スクリーン版7は、スクリーン印刷を行うためのスクリーンである。マスクパターンが形成されている。そして、その片面から、印刷用のペーストを押し出すと、マスクパターン状にペーストがスクリーン版を通過し、その反対面にある印刷対象(ここでは基体管1)上に、マスクパターンの形状通りにペーストが印刷される。
ペースト材料としては、例えば、燃料極用ニッケル/ジルコニアペースト、電解質用ジルコニアペースト、空気極用ランタンマンガナイトペーストなどである。
【0039】
メッシュ6は、スクリーン版7上に形成されたマスクパターンである。ペースト材料の粘度、メッシュ部分のスクリーン版7の厚みなどにより、印刷される材料の厚みが決まる。本実施例では、チューブ状の基体管1の円周に沿って1周全てに連続的に電極等を印刷し、かつ、基体管1の長手方向では一定の幅毎に電極等を形成するように縞状に印刷することが可能なメッシュ形状である。すなわち、縦の辺の長さが未焼結の基体管1の円周よりやや長く、横の辺の長さが1つの燃料電池セル部2の電極幅と等しい長方形のメッシュが、燃料電池セル部2の数だけ、燃料電池セル部2同士の間隔毎に並んでいる。
【0040】
焼成炉8、は、シート状やチューブ状などのセラミックスの成形体を焼成するための電気炉である。制御部(図示せず)により、温度(熱電対などの温度計による、図示せず)、雰囲気(ガスフローメータ、ガスセンサなどによる、図示せず)、ヒーター9に投入される電力(電流計、電圧計などによる、図示せず)などを随時把握され、適切に制御が行なわれる。また、制御部の有する制御プログラムに基づき、焼成温度を時々刻々に制御される。
【0041】
ヒーター9は、焼成炉8において成形体を加熱昇温するヒーターである。焼成炉8における試料を入れる部屋の周辺に設置されている。温度と雰囲気により、様々な発熱体を使用することが可能である。ただし、セラミックスの成形体の焼成は、高温(最高使用温度は1000℃以上)の酸化雰囲気で行なわれるので、それに対応する発熱体が用いられる。例えば、Fe−Cr−Al系合金発熱体、Pt−Rh合金発熱体、SiC発熱体などがある。
【0042】
セラミックス取付部10は、焼成炉1の上部にあり、セラミックス成形体の一端部を取り付け、その位置を固定するための治具である。チューブ状のセラミックス成形体の場合には、セラミックス成形体は、そこから吊り下げられた格好で、固定され、焼成される。
【0043】
図5の場合には、それに加えて、セラミックス取付部10とシールリング3と焼成炉8の上板とが、閉空間を形成するように、セラミックス成形体である基体管1(その電極等を含む)を吊り下げている。形状は、側面及び底面を有する筒型であり、底面には、シールリング3を有する基体管1を取付可能なように円形の孔部を持つ。また、側面の底面と反対の側は、焼成炉8の上板にネジなどで取付可能な形状になっている。焼成炉8は、通常、空気雰囲気で焼成を行なうが、図5の場合には、焼成中の基体管1の内部にのみ還元ガス21(後述)を流しながら、焼成を行なう。
【0044】
還元ガス供給管19は、焼成炉8の上部に有り、焼成炉8で基体管1(その電極等を含む)を、内部を還元雰囲気にしながら焼成する際、基体管1の下端部の奥にまで還元ガス21(後述)を届かせるための細管である。直径は、基体管1の直径よりも小さい。金属又はセラミックス製である。
【0045】
還元ガス排出管20は、燃焼炉8の上部に有る。還元ガス供給管19から基体管1内部へ供給された還元ガス21が、基体管1から排出された後、焼成炉8から排出されるときに通過する管である。金属又はセラミックス製である。
【0046】
還元ガス排出室22は、焼成炉1の上板の一部とセラミックス取付部10と還元ガス供給管19と還元ガス排出管20とで構成されている。シールリング3を有する基体管1を固定すると共に、主にその基体管1から排出される還元ガス21の排出を行うための室である。
【0047】
還元ガス21は、水素、又は窒素やアルゴンなどの不活性ガス中に然るべき量の水素を混合したガスである。酸化雰囲気で焼成して作製した燃料極14、例えばニッケル/ジルコニアは、ニッケルが酸化され酸化ニッケルになっている。従って、燃料電池の運転前に還元してニッケルにする必要がある。還元ガス21は、そのために用いる。
【0048】
では、本発明である燃料電池セル管の製造方法の一実施の形態の動作に関して、図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照して、図3のような構成を有するセルチューブ11を製造する製造方法のプロセスを説明する。
【0049】
まず、図1(1)において、基体管1用のセラミックスの粉末の原料(ジルコニアの粉末など)に有機系の溶剤(添加剤を含む)を混合して均一なスラリを形成し、押出し成形によりチューブ状のセラミックス成形体である基体管1を成形する。成形後、乾燥炉にて約200℃で乾燥する。この段階の基体管1の大きさ(直径×長さ)は、この後の焼成プロセスにより収縮することを考慮した大きさである。焼成後に機械加工を行なう場合にはそれも考慮している。
【0050】
次に、図1(2)において、未焼結の乾燥した基体管1上に、スクリーン印刷により、燃料極14(Ni/ジルコニア)用のペーストを塗布する。スクリーン版7の下部からペーストを供給すると、メッシュ6の部分からのみペーストがスクリーン版7の上部に透過する。そのスクリーン版7の上で基体管1を1回転させることにより、基体管1上にその円周に沿って1周全てに連続的に燃料極14を印刷する。基体管1の長手方向では、一定の幅毎に(縞状に)燃料電池セル部2を形成するので、電極等も同様に縞状に印刷する。
なお、同時に、同じNi/ジルコニアペーストにより、リード膜12及び端部リード膜13が、燃料電池セル領域5の両端部から基体管1の両端部まで印刷される。印刷後、乾燥炉にて約200℃で乾燥する。
【0051】
乾燥終了後、燃料極14と同じ幅の電解質15(ジルコニア)用のペーストを、燃料極14から少しだけずらして、燃料極14と同様に印刷する。印刷後、乾燥炉にて約200℃で乾燥する。
乾燥後、両端部を除いた、縞状の電解質の一端部と、隣の直近の縞状の燃料極とをインタコネクタ膜で接続するように、縞状にインタコネクタ17(ランタンクロマイト)用のペーストを、電解質15と同様に印刷する。そして、乾燥炉にて約200℃で乾燥する。
【0052】
続いて、図1(3)において、電極等を印刷された基体管1の一端部の側の外周面において、その一端部と、燃料電池セル領域5の同じ側の端部との間の領域にシールリング3を嵌め込む。シールリング3は、事前にプレス成形(セラミックスの粉末の原料に有機系の溶剤を混合したものを型に入れ圧力により成形)されたものである。それと同時にシールキャップ4を、基体管1の他端部に嵌め込む。シールキャップ4も、事前にプレス成形されたものである。シールリング3及びシールキャップ4は、適度な強さで密着している。
【0053】
次に、図1(4)において、(3)で出来たシールリング3等を取り付けられ電極等を印刷された基体管1を、焼成炉8のセラミックス取付部10に取り付け、ヒーター9を制御しながら焼成を行なう。焼成温度は1200℃〜1700℃である。その時、焼成により基体管1が収縮するが、シールリング3及びシールキャップ4も同様に収縮する。その際、基体管1とシールリング3及びシールキャップ4との密着(シール)が良好であるように注意する。すなわち、基体管1の収縮率とシールリング3及びシールキャップ4の収縮率とが等しくなるようにする。
【0054】
ここまでの焼成により、基体管1上には、燃料極14、電解質15、インタコネクタ17が形成されている。それと同時に、一端部側の基体管1の途中にシールリング3が密着して取り付けられている。そして、他端部では、基体管1の内部と外部との間でガスがリークしないようにシールキャップ4が密着して嵌めこまれている。
【0055】
続いて、図2(1)において、焼成後の基体管1上に、スクリーン印刷により、空気極16(ランタンマンガナイト)用のペーストを、電解質15から少しずらして、電解質15と同様に、塗布する。その一端部は、インタコネクタ17の一部を覆う。基体管1の長手方向では、一定の幅毎に(縞状に)燃料電池セル部2を形成するので、電極等も同様に縞状に印刷する。印刷後、乾燥炉にて約200℃で乾燥する。
この時、シールリング3及びシールキャップ4がスクリーン印刷の邪魔にならないように、スクリーン版7の大きさ、又は、メッシュ6の形状を変える。例えば、スクリーン版7の大きさを小さくし、燃料電池セル領域5だけの大きさにする。あるいは、スクリーン版7状に、凹み部分を作り、シールリング3及びシールキャップ4が回転できるようにする。
【0056】
乾燥終了後、インタコネクタ17、リード膜12、端部リード膜13の上を、保護膜(アルミナ、ジルコニア、シリカなどの緻密絶縁膜)用のペーストで覆うように印刷する。そして、乾燥炉にて200℃で乾燥する。
【0057】
次に、図2(2)において、空気極16等を印刷された基体管1を、焼成炉8のセラミックス取付部10に取り付ける。ヒーター9を制御しながら焼成を行なう。焼成温度は400〜1000℃である。その時の取り付け方法の例を、図5に示す。セラミックス取付部10の底面の孔部の内径は、シールリング3の筒部の外径と同じ大きさであり、基体管1は、その孔部に嵌め込まれる。そして、シールリング3の保持部の部分で、基体管1はセラミックス取付部10に吊られる。また、セラミックス取付部10の側面部の底面と反対の側は、焼成炉8とガスのリークがなく、かつ、基体管1の重量を支えられるように接合している。
【0058】
基体管1は、図1(4)の焼成により焼結しているので、このプロセスでは、収縮はしない。すなわち、基体管1、シールリング3、シールキャップ4に関して、収縮を考慮する必要がない。
【0059】
焼成中、還元ガス21は、還元ガス供給管19により焼成炉8内の基体管1の最下部(シールキャップ4のある位置)まで運ばれる。その後、還元ガス供給管19の外側であって、基体管1の内側を上方へ移動する。その時、基体管1の多孔質の側(外壁)面を、基体管1の外周方向へ拡散し、燃料極14、リード膜12及び端部リード膜13に達する。そして、それらを還元(酸化ニッケルをニッケルに還元)し、電気抵抗を低下させると共に、良好な触媒反応を起こさせるようにする。それらの膜は、その上部を緻密な電解質15あるいは保護膜18によって覆われているので、還元ガス21が、基体管1の外部へ出て行くことは無い。また、シールリング3、シールキャップ4(、基体管1)は収縮せず大きさの変化が無い為、そこから還元ガス21がリークする心配はない。
使用済みの還元ガス21は、基体管1の最上部(一端部)から還元ガス排出室22に出て、焼成炉8上部の還元ガス排出管20から排出される。
【0060】
そして、図2(3)において、以上のプロセスにより、燃料電池セル管であるセルチューブ11が完成する。その断面は、図3に示すようであり、かつ、燃料電池セル部2は、図4に示すようである。
【0061】
本発明においては、図1(3)のプロセスにより、セルチューブ11の製造過程で、シール部材(シールリング3及びシールキャップ4)を取り付け、電極等と同時に焼成しているので、これまで別に設けていたシール部材の取り付け及び焼成のプロセスを削減することが可能となった。
【0062】
また、本発明においては、図2(2)のプロセスにより、基体管1の外側は、空気極16及び保護膜18を焼成し、それと同時に、内側で還元処理を行うことが出来る。すなわち、セルチューブ11の完成と同時に還元処理が終了しているので、これまでセルチューブ11完成後に、セルチューブ11を燃料電池システムに組み込んで行なっていた還元処理のプロセスを削減することが可能となった。
【0063】
一方、図2(2)の焼成と還元処理を同時に行なうプロセスにおいて、リード膜12及び端部リード膜13に電極(白金線など)を取り付け、充分焼成及び還元が行なわれた段階で、開放電圧(OCV)や、微弱電流を流して電圧変化を調べることにより、燃料電池セル領域5での燃料電池セル部2の特性を把握することが可能となる。
すなわち、これまでセルチューブ11完成後に、セルチューブ11を燃料電池システムに組み込んで、更に、還元処理後に行なっていた燃料電池セル部2のセル特性検査を、セルチューブ11製造過程で行なうことが可能となる。従って、燃料電池システムに組み上げる前にセルの選別が可能となり、作業効率が向上し、製作時間の短縮(納入時の工期の短縮)や、コスト削減が可能となる。
【0064】
また、図1(4)の段階で、還元処理を行うことも可能である。
すなわち、まず、図1(4)の準備の段階で、図5に示すようなセラミックス取付部10、還元ガス供給管19及び還元ガス排出管20を用いて、シールリング3及びシールキャップ4のついた基体管1を取り付ける。
次に、基体管1の外側だけでなく、還元ガス供給管19により、その内側にも空気を流し、基体管1及び電極等、シールリング3及びシールキャップ4を焼成する。焼成温度は1200℃〜1700℃である。この時、基体管1、シールリング3及びシールキャップ4は収縮する。しかし予め、基体管1等をシールリング3の保持部でセラミックス取付部10に吊っている状態を維持可能な程度の収縮となるように、シールリング3の保持部の大きさを設計しておく。
焼成が終了し、収縮が収まった段階で、還元ガス供給管19により、還元ガス21を基体管1の内側に供給し、還元を行なわせることが可能である。その時の温度は400〜1000℃とする。また、外側には、空気を流しておく。
【0065】
その後、図2(1)の空気極16及び保護膜18を印刷する。そして、図2(2)の空気極16の焼成時には、再び、還元ガス供給管19により、還元ガス21を基体管1の内側に供給し、燃料極14が酸化しないようにして、空気極16を焼成する。焼成温度は400〜1000℃である。
【0066】
その時、リード膜12及び端部リード膜13に電極(白金線など)を取り付け、空気極16の焼成が行なわれた段階で、開放電圧(OCV)や、微弱電流を流して電圧変化を調べることにより、燃料電池セル領域5での燃料電池セル部2の特性を把握することが可能となる。
すなわち、これまでセルチューブ11完成後に、セルチューブ11を燃料電池システムに組み込んで、還元処理後に行なっていた燃料電池セルのセル特性検査を、セルチューブ11製造過程で行なうことが可能となる。従って、燃料電池システムに組み上げる前にセルの選別が可能となり、作業効率が向上し、製作時間の短縮(納入時の工期の短縮)や、コスト削減が可能となる。
【0067】
以上のプロセスにより、前述の場合(図2、(2)の段階で、還元処理を行う)と同様の効果を得ることが可能となる。
【0068】
【発明の効果】
本発明により、燃料電池用のセルチューブの製造時に、燃料極などの還元を終了し、製造工程を削減することが可能となる。
【0069】
本発明により、燃料電池用のセルチューブの製造時に、燃料電池の動作検査を同時に行ない、燃料電池システムに設置前に、燃料電池の正常又は異常を確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である燃料電池セル管の製造方法の実施の形態の各製造段階を示す図である。
【図2】本発明である燃料電池セル管の製造方法の実施の形態の各製造段階を示す図である。
【図3】本発明である燃料電池セル管の製造方法の実施の形態におけるセルチューブの構造を示す図である。
【図4】本発明である燃料電池セル管の製造方法の実施の形態における燃料電池セルの構成を示す図である。
【図5】本発明である燃料電池セル管の製造方法の実施の形態におけるセラミックス取付部及びその周辺部、セルチューブ11の構成を示す図である。
【図6】従来の技術の実施の形態の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 基体管
2 燃料電池セル部2
3 シールリング
4 シールキャップ
5 燃料電池セル領域
6 メッシュ
7 スクリーン版
8 焼成炉
9 ヒーター
10 セラミックス取付部
11 セルチューブ
12 リード膜
13 端部リード膜
14 燃料極
15 電解質
16 空気極
17 インタコネクタ
18 保護膜
19 還元ガス供給管
20 還元ガス排出管
21 還元ガス
22 還元ガス排出室
101 燃料ガス
102 酸化剤ガス
110 ヘッダ
110a 仕切板
110b 底板
110c 供給室
110d 排出室
111 セルチューブ
112 案内管

Claims (4)

  1. 原料と有機系溶剤とを有するスラリから基体管を形成するステップと、
    前記基体管に、燃料極、リード膜、電解質及びインタコネクタの各素子を形成するステップと、
    前記各素子が形成された前記基体管の一端部を閉塞するステップと、
    前記閉塞された前記基体管を焼成するステップと、
    前記焼成された前記基体管に、空気極とを形成するステップと、
    前記空気極が形成された前記基体管の内側に還元ガスを流して前記燃料極及び前記リード膜を還元しながら、前記空気極を焼成するステップと、
    を具備する、
    燃料電池セル管の製造方法。
  2. 前記空気極が形成された前記基体管の内側に前記還元ガスを流して前記燃料極及び前記リード膜を還元しながら前記空気極を焼成するステップは、
    前記基体管上の燃料電池セルの端子電圧を測定するステップと、
    を更に具備する、
    請求項1に記載の燃料電池セル管の製造方法。
  3. 原料と有機系溶剤とを有するスラリから基体管を形成するステップと、
    前記基体管に、燃料極、リード膜、電解質及びインタコネクタの各素子を形成するステップと、
    前記各素子が形成された前記基体管の一端部を閉塞するステップと、
    前記閉塞された前記基体管を焼成するステップと、
    前記焼成された前記基体管の内側に還元ガスを流しながら、前記燃料極及び前記リード膜を還元するステップと、
    前記燃料極及び前記リード膜が還元された前記基体管に、空気極とを形成するステップと、
    前記空気極が形成された前記基体管の内側に還元ガスを流して前記燃料極及び前記リード膜の酸化を防ぎながら、前記空気極を焼成するステップと、
    を具備する、
    燃料電池セル管の製造方法。
  4. 前記空気極が形成された前記基体管の内側に還元ガスを流して前記燃料極及び前記リード膜の酸化を防ぎながら前記空気極を焼成するステップは、
    前記基体管上の燃料電池セルの端子電圧を測定するステップと、
    を更に具備する、
    請求項3に記載の燃料電池セル管の製造方法。
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