JP4681066B2 - 振動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像を生成する画像機器の光路に設置されて画像を形成する光線が通過する光学素子に付着する塵埃の画像への写り込みを防止する振動装置に関し、特に、自己の光電変換面上に照射された光に対応した画像信号を得る撮像素子を有する電子撮像装置に適用する振動装置(例えばレンズ交換可能な一眼レフレックス方式デジタルカメラ等の電子撮像装置)、あるいは液晶表示素子に表示された画像をスクリーンに投影する液晶プロジェクター等の画像機器に適用する振動装置に関する。
近年においては、デジタルカメラや液晶プロジェクター等の画質が大変向上してきている。そのため、これらの画像機器の画像を生成する光学系の光路中の光学素子の表面や、撮像素子及び表示素子等の画像形成素子の表面に塵埃が付着し、生成する画像に塵埃の影を画像に生じさせてしまうといったことが、大きな問題となっている。
具体的には、カメラ本体に対して撮影光学系を着脱自在となるように構成し、ユーザが所望するとき所望の撮影光学系を任意に着脱し交換することで、単一のカメラ本体において複数種類の撮影光学系を選択的に使用し得るように構成した所謂「レンズ交換可能な」形態のデジタルカメラが、一般に実用化されている。
このようなレンズ交換可能なデジタルカメラにおいては、当該撮影光学系をカメラ本体から取り外した際にカメラが置かれた周囲環境に浮遊する塵埃がカメラ本体内に侵入し、あるいは、カメラ本体内部には例えばシャッタ・絞り機構等の機械的に動作する各種の機構が配されていることから、これら各種の機構等からその動作中にゴミ等が発生する場合がある。
また、CRT、液晶表示素子等の画像を光源と投影光学系を用いてスクリーン上に拡大投影し、画像を観賞するといった液晶プロジェクターも実用化されているが、液晶表示素子の表面に塵埃が付着し、塵埃の影がスクリーンに拡大投影されてしまうことが発生することもあった。
例えば、円盤状のガラス板(防塵部材)の外周部に円環板状の圧電素子(加振部材)を固着し、圧電素子に所定の周波数の周波電圧を印加することにより、円盤状のガラス板の中心に同心円状の定在波屈曲振動が発生し、円盤状のガラス板に付着している塵を除去できるという技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。所定の加振周波数で発生する振動(振動モード1)は同心円状に節をもつ定在波であり、節は振動振幅が小さく、塵を除去することができない。そこで異なる周波数で加振して、円盤状のガラス板に振動(振動モード2)を発生させ、振動モード1で節であった所に振動振幅が大きな状態を作っている。振動モード1も振動モード2も同心円状の節をもつ定在波振動である。
また、矩形板状の防塵部材(光学素子)の対向する辺にそれぞれ圧電素子を設け、圧電素子に所定の周波数の振動を発生させ、防塵部材(光学素子)を共振させて辺に平行な節が発生するような定在波の振動モードにしている技術も開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2では、特許文献1と同様に節の位置を変更するために異なる周波数で共振させて定在波の振動モードにしている。これらの振動モードは何れも防塵部材(光学素子)の辺に平行な節をもつ屈曲振動を発生している。
特開2003−333391号公報 特開2007−228246号公報
しかしながら、円盤状のガラス板(防塵部材)は、同心円状の振動が発生することにより、非常に大きな振動振幅が得られ、塵を除去する能力は非常に高いが、矩形の撮像素子に対して円形のガラス板であるために、防塵機構が大きくなってしまっていた。また、円環状の圧電素子は大きく、バラツキ無く高性能に形成するのが難しかった。
また、特許文献2における防塵部材(光学素子)は、その形状を矩形板状にすることで特許文献1に比べ小型に形成できるが、矩形の辺に対して平行な節を持つ振動モードのために振動の振幅が大きくできない。すなわち、特許文献1で発生出来るような大きな振動振幅を発生することができないので、防塵部材(光学素子)から塵を除去する能力が低くなってしまう。また、振動振幅が小さいのは節と直交する辺からの反射波を定在波として合成できていないためである。すなわち、一方の辺からの反射波を合成しているために、辺に平行な振動の山、谷を持つ定在波となり、矩形の短辺と長辺の比(短辺/長辺)が小さいものは、その傾向がより顕著である。
以上、述べたように円形の振動振幅の山を持つ定在波を形成すると、振動振幅を大きくすることが可能で大きな塵埃除去能力が得られるが、撮像素子が矩形であるので、防塵部材の形状は撮像素子を囲む直径を持つ円形、あるいは円形に近い形状とする必要があり、装置が大きくなってしまっていた。また、矩形の防塵部材を用いたものも有ったが、各辺からの反射波も含めて振動がうまく合成できない振動モードを発生していたため、振動振幅が大きく出来ず、塵埃除去能力が低かった。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、小型でありながら、円形状でなくても円形状の防塵フィルタと同等の振動振幅を発生することが可能な振動装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明の振動装置は、全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持つ防塵部材と、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、前記防塵部材上の任意の点P(x,y)の振動Z(x,y)を、Z(x,y)=Wmn(x,y)・cos(γ)+Wnm(x,y)・sin(γ)、ただし、Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)、Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)、m、n:振動モードに対応した固有振動の次数で0および正の整数、γ:任意の位相角で、略π/4あるいは−π/8から−π/4、で表わした場合、前記振動Z(x,y)を発生させるように前記加振部材を駆動する駆動手段とを具備し、前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記加振部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記加振部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満であることを特徴とする。
これにより、最大速度に対して70%以上の速度を確保することができる。
また、本発明の一態様によれば、本発明の振動装置は、全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持つ防塵部材と、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、前記防塵部材上の任意の点P(x,y)の振動Z(x,y)を、Z(x,y)=Wmn(x,y)・cos(γ)+Wnm(x,y)・sin(γ)、ただし、Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)、Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)、m、n:振動モードに対応した固有振動の次数で0および正の整数、γ:任意の位相角で、略π/4あるいは−π/8から−π/4、で表わした場合、前記振動Z(x,y)を発生させるように前記加振部材を駆動する駆動手段とを具備し、前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満であることを特徴とする。
これにより、最大速度に対して70%以上の速度を確保することができる。
また、本発明の一態様によれば、本発明の振動装置は、全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持つ防塵部材と、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、前記X軸および前記X軸と直交するY軸の何れか一方と交わる辺の近傍に配置された弾性部材とを具備し、前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材、前記加振部材および前記弾性部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材、前記加振部材および前記弾性部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満であることを特徴とする。
これにより、最大速度に対して70%以上の速度を確保することができる。
また、本発明の一態様によれば、本発明の振動装置は、全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持つ防塵部材と、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、前記X軸および前記X軸と直交するY軸の何れか一方と交わる辺の近傍に配置された弾性部材とを具備し、前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記弾性部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記弾性部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満であることを特徴とする。
これにより、最大速度に対して70%以上の速度を確保することができる。
また、本発明の振動装置は、前記γがπ/4である場合、前記防塵部材面に垂直な振動振幅を持つ振動の山の稜線が閉曲線をなす振動が前記防塵部材に発生されることが望ましい。
また、本発明の振動装置は、前記γが−π/8から−π/4である場合、前記防塵部材面に垂直な振動振幅を持つ振動の山の稜線が、前記辺の中心を取り囲む曲線をなす振動が前記防塵部材に発生されることが望ましい。
また、本発明の振動装置は、前記加振部材が圧電素子からなり、前記駆動手段が、前記防塵部材に前記振動Z(x,y)を発生させるのに必要な、前記防塵部材の寸法および材質に応じた周波数の周波信号を、前記圧電素子に印加することが望ましい。
また、本発明の振動装置は、前記駆動手段が、前記圧電素子に、前記防塵部材の寸法および材質に応じた前記周波数を含む、開始周波数から終了周波数まで所定の変移周波数ずつ変化する周波信号を所定時間ずつ印加することが望ましい。
また、本発明の振動装置は、前記防塵部材に前記加振部材が複数設けられていることが望ましい。
また、本発明の一態様によれば、本発明の振動装置は、光学的な画像が形成される画像面を有する画像形成素子と、全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持ち、少なくとも所定の広がりを持つ領域が透明部をなし、前記透明部が前記画像面に対して所定の間隔を持って対向配置されている防塵部材と、前記防塵部材の光学画像を前記画像面に生成する光線の透過範囲外の前記防塵部材上に設けられ、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、前記画像形成素子と前記防塵部材との両者が対向して形成される部位に、密閉された空間部を構成すべく前記画像形成素子および前記防塵部材の周縁側で前記空間部を封止するように構成された封止構造部と、前記防塵部材上の任意の点P(x,y)の振動Z(x,y)を、Z(x,y)=Wmn(x,y)・cos(γ)+Wnm(x,y)・sin(γ)、ただし、Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)、Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)、m、n:振動モードに対応した固有振動の次数で0および正の整数、γ:任意の位相角で、略π/4あるいは−π/8から−π/4、で表わした場合、前記振動Z(x,y)を発生させるように前記加振部材を駆動する駆動手段とを具備し、前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記加振部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記加振部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満であることを特徴とする。
これにより、最大速度に対して70%以上の速度を確保することができる。
また、本発明の一態様によれば、本発明の振動装置は、光学的な画像が形成される画像面を有する画像形成素子と、全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持ち、少なくとも所定の広がりを持つ領域が透明部をなし、前記透明部が前記画像面に対して所定の間隔を持って対向配置されている防塵部材と、前記防塵部材の光学画像を前記画像面に生成する光線の透過範囲外の前記防塵部材上に設けられ、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、前記画像形成素子と前記防塵部材との両者が対向して形成される部位に、密閉された空間部を構成すべく前記画像形成素子および前記防塵部材の周縁側で前記空間部を封止するように構成された封止構造部と、前記防塵部材上の任意の点P(x,y)の振動Z(x,y)を、Z(x,y)=Wmn(x,y)・cos(γ)+Wnm(x,y)・sin(γ)、ただし、Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)、Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)、m、n:振動モードに対応した固有振動の次数で0および正の整数、γ:任意の位相角で、略π/4あるいは−π/8から−π/4、で表わした場合、前記振動Z(x,y)を発生させるように前記加振部材を駆動する駆動手段とを具備し、前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満であることを特徴とする。
これにより、最大速度に対して70%以上の速度を確保することができる。
また、本発明の一態様によれば、本発明の振動装置は、光学的な画像が形成される画像面を有する画像形成素子と、全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持ち、少なくとも所定の広がりを持つ領域が透明部をなし、前記透明部が前記画像面に対して所定の間隔を持って対向配置されている防塵部材と、前記防塵部材の光学画像を前記画像面に生成する光線の透過範囲外の前記防塵部材上に設けられ、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、前記画像形成素子と前記防塵部材との両者が対向して形成される部位に、密閉された空間部を構成すべく前記画像形成素子および前記防塵部材の周縁側で前記空間部を封止するように構成された封止構造部と、前記X軸および前記X軸と直交するY軸の何れか一方と交わる辺の近傍に配置された弾性部材とを具備し、前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材、前記加振部材および前記弾性部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材、前記加振部材および前記弾性部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満であることを特徴とする。
これにより、最大速度に対して70%以上の速度を確保することができる。
また、本発明の一態様によれば、本発明の振動装置は、光学的な画像が形成される画像面を有する画像形成素子と、全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持ち、少なくとも所定の広がりを持つ領域が透明部をなし、前記透明部が前記画像面に対して所定の間隔を持って対向配置されている防塵部材と、前記防塵部材の光学画像を前記画像面に生成する光線の透過範囲外の前記防塵部材上に設けられ、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、前記画像形成素子と前記防塵部材との両者が対向して形成される部位に、密閉された空間部を構成すべく前記画像形成素子および前記防塵部材の周縁側で前記空間部を封止するように構成された封止構造部と、前記X軸および前記X軸と直交するY軸の何れか一方と交わる辺の近傍に配置された弾性部材とを具備し、前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記弾性部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記弾性部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満であることを特徴とする。
これにより、最大速度に対して70%以上の速度を確保することができる。
また、本発明の振動装置は、前記γがπ/4である場合、前記防塵部材面に垂直な振動振幅を持つ振動の山の稜線が閉曲線をなす振動が前記防塵部材に発生され、前記防塵部材を前記画像形成素子の前記画像面に対し前記所定の間隔を持って対向配置するための支持部材を、前記防塵部材面上に垂直な振動振幅を殆ど持たない節領域に配置したことが望ましい。
また、本発明の振動装置は、前記γが−π/8から−π/4である場合、前記防塵部材面に垂直な振動振幅を持つ振動の山の稜線が、前記辺の中心を取り囲む曲線をなす振動が前記防塵部材に発生され、前記防塵部材を前記画像形成素子の前記画像面に対し前記所定の間隔を持って対向配置するための支持部材を、前記防塵部材面上に垂直な振動振幅を殆ど持たない節領域に配置したことが望ましい。
また、本発明の振動装置は、前記加振部材が圧電素子からなり、前記駆動手段が、前記防塵部材に前記振動Z(x,y)を発生させるのに必要な、前記防塵部材の寸法および材質に応じた周波数の周波信号を、前記圧電素子に印加することが望ましい。
また、本発明の振動装置は、前記駆動手段が、前記圧電素子に、前記防塵部材の寸法および材質に応じた前記周波数を含む、開始周波数から終了周波数まで所定の変移周波数ずつ変化する周波信号を所定時間ずつ印加することが望ましい。
また、本発明の振動装置は、前記防塵部材の前記光線の透過範囲を挟んで、前記防塵部材に前記加振部材が複数設けられていることが望ましい。
本発明によれば、小型で、かつ簡単な構成の防塵フィルタにより、防塵が必要な範囲に振動速度の大きな超音波振動を発生することができ、円形状でなくても円形状の防塵フィルタと同等の振動振幅を発生することが可能となる。
本発明を適用した実施の形態のカメラのシステム構成例を示す図である。 本発明を適用した実施の形態のカメラの防塵機構を含む撮像素子ユニットの縦断側面図である。 本発明を適用した実施の形態のカメラの防塵機構をレンズ側から見た正面図である。 本発明を適用した実施の形態のカメラの防塵機構の主要部品である振動子145の形状寸法を表す正面図及び側面図である。 本発明を適用した実施の形態のカメラの防塵機構の主要部品である振動子145の分解斜視図である。 防塵フィルタ33に発生する振動の様子(その1)を示す防塵フィルタ33の正面図、AA断面図、BB断面図である。 防塵フィルタ33の圧電素子34a、34bの長さDxと防塵フィルタ33の圧電素子34a、34b長さ方向の辺Aとの比Dx/Aと、防塵フィルタ33の振動速度比(振動速度を最大振動速度で割った値)との関係を表わすグラフを示す図である。 防塵フィルタに発生する定在波を示す防塵フィルタ33の概念図(図6のAA断面に相当)である。 防塵フィルタ33の曲げ剛性比(X軸とY軸の交点位置でのX軸方向の曲げ剛性をY軸方向の曲げ剛性で割った値)と振動速度比の関係を表わすグラフを示す図である。 防塵フィルタ33に発生する振動の様子(その2)を示す防塵フィルタ33の正面図、AA断面図、BB断面図である。 防塵フィルタ33の従来の振動モードを示すための正面図である。 従来の振動モードも含めて防塵フィルタ33の振動発生の概念を説明するための図である。 振動子145の変形例を示す図である。 防塵フィルタ33の等価回路を示す図である。 防塵フィルタ33を制御する防塵フィルタ制御回路48を示す図である。 防塵フィルタ33を制御する防塵フィルタ制御回路48のチャート図である。 防塵フィルタ33を制御する防塵フィルタ制御回路48が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態におけるサブルーチン(1)「無音加振動作」および(2)「表示動作」の流れを示すフローチャートである。 防塵フィルタ33を制御する防塵フィルタ制御回路33の出力信号を示す図である。 第2の実施の形態におけるサブルーチン「無音加振動作」の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
以下に具体的に例示する本発明の画像機器は、光電変換によって画像信号を得る撮像素子ユニットの塵埃画像防止機能を有するものであり、ここでは一例として電子カメラ(以下「カメラ」と略称する)の塵埃画像防止に係わる改良技術として説明する。特にレンズ交換可能な一眼レフレックス式電子カメラ(デジタルカメラ)に関して、その実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した実施の形態のカメラのシステム構成例を示す図であり、図2は、本発明を適用した実施の形態のカメラの防塵機構を含む撮像素子ユニットの縦断側面図であり、図3は、本発明を適用した実施の形態のカメラの防塵機構をレンズ側から見た正面図であり、図4は、本発明を適用した実施の形態のカメラの防塵機構の主要部品である振動子145の形状寸法を表す正面図及び側面図であり、図5は、本発明を適用した実施の形態のカメラの防塵機構の主要部品である振動子145の分解斜視図である。
まず、図1を参照して本実施の形態のカメラのシステム構成例について説明する。
図1に示した構成例は、本実施の形態のカメラの主に電気的なシステム構成を概略的に示すブロック図である。本実施の形態のカメラは、カメラ本体としてのボディユニット100と、アクセサリ装置の一つである交換レンズとしてのレンズユニット10とによりシステム構成されている。
レンズユニット10は、ボディユニット100の前面に設けられた図示しないレンズマウントを介して着脱自在である。レンズユニット10の制御は、レンズユニット10自身が有するレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lucomと称する)5が行う。ボディユニット100の制御は、ボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bucomと称する)50が行う。これらLucom5とBucom50とは、ボディユニット100にレンズユニット10を装着した状態において、通信コネクタ6を介して互いに通信可能に電気的に接続される。そして、カメラシステムとして、Lucom5がBucom50に従属的に協働しながら稼動するように構成されている。
レンズユニット10は、撮影レンズ1と絞り3を備える。撮影レンズ1は、レンズ駆動機構2内に設けられた図示しないDCモータによって駆動される。絞り3は、絞り駆動機構4内に設けられた図示しないステッピングモータによって駆動される。Lucom5は、Bucom50の指令に基づいてこれら各モータを制御する。
ボディユニット100内には、以下のような構成部材が図示の如く配設されている。例えば、光学系としての一眼レフ方式の構成部材(ペンタプリズム12、クイックリターンミラー11、接眼レンズ13、サブミラー11a)と、撮影光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタ15と、サブミラー11aからの反射光束を受けてデフォーカス量を検出するためのAFセンサユニット16が設けられている。
また、AFセンサユニット16を駆動制御するAFセンサ駆動回路17と、クイックリターンミラー11を駆動制御するミラー駆動機構18と、シャッタ15の先幕と後幕を駆動するばねをチャージするシャッタチャージ機構19と、これら先幕と後幕の動きを制御するシャッタ制御回路20と、ペンタプリズム12からの光束を検出する測光センサ21aに基づき測光処理を行う測光回路21が設けられている。
撮影光軸上には、上述の光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像ユニット30が設けられている。撮像ユニット30は、撮像素子(画像形成素子)であるCCD31や、その前面に配設された光学ローパスフィルタ(LPF)32、防塵フィルタ33をユニットとして一体化してなるものである。ここで、本実施の形態では、少なくとも透明部が空気と異なる屈折率を有する透明なガラス板(光学素子)を、上記防塵フィルタ33として使用している。しかしながら、上記ガラス板(光学素子)に限定されるものではなく、光路上に在り光の透過性をもった部材(光学素子)であれば、例えば、透明なガラス板に換えて、光学ローパスフィルタ(LPF)、赤外カットフィルタ、偏向フィルタ、ハーフミラーなどであってもよい。この場合、振動に係わる周波数や駆動時間、加振部材の設置位置などはその部材に対応した値に設定する。また、ここでは撮像素子としてCCD31を例に挙げているが、もちろん、CMOSやその他の撮像素子であっても構わない。
以下、防塵部材である防塵フィルタ33については、上述したように光学ローパスフィルタ(LPF)等、様々な材質を用いることができるが、本実施の形態では、板ガラスを採用しているとして説明する。
上記防塵フィルタ33の周縁部には、2つの圧電素子34a、34b、及び弾性部材147(図3参照)が取り付けられている。圧電素子34a、34bは、それぞれ2つの電極を有しており、防塵フィルタ制御回路48によって所定の周波数で振動させることにより、防塵フィルタ33に所定の振動を発生させ、防塵フィルタ33の表面に付着した塵を除去し得るように構成されている。また、撮像ユニット30に対しては、手ブレ補正用の防振ユニットが付加されている。
また、本実施の形態のカメラシステムは、CCD31に接続したCCDインターフェース回路23と、液晶モニタ24、記憶領域として機能するSDRAM25、Flash ROM26などを利用して画像処理する画像処理コントローラ28とを備え、電子撮像機能とともに電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
ここで、記録メディア27は、各種のメモリカードや外付けのHDD等の外部記録媒体であり、通信コネクタを介してカメラ本体であるボディユニット100と通信可能かつ交換可能に装着される。そして、この記録メディア27には、撮影により得られた画像データが記録される。その他の記憶領域としては、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する、例えばEEPROMからなる不揮発性メモリ29がBucom50からアクセス可能に設けられている。
Bucom50には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するための動作表示用LCD51および動作表示用LED51aと、カメラ操作SW52とが設けられている。ここで、動作表示用LCD51あるいは動作表示用LED51aには防塵フィルタ制御回路48が動作している期間、防塵フィルタ33の振動動作を表示する表示部が設けられている。
カメラ操作SW52は、例えばレリーズSW、モード変更SWおよびパワーSWなど、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。さらに、電源としての電池54と、電池54の電圧を当該カメラシステムを構成する各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路53が設けられ、外部電源からジャックを介して電流が供給されたときの電圧変化を検知する不図示の電圧検出回路も設けられている。
上述のように構成されたカメラシステムの各部は、概略的には以下のように稼動する。
まず、画像処理コントローラ28は、Bucom50の指令に従ってCCDインターフェース回路23を制御してCCD31から画像データを取り込む。この画像データは画像処理コントローラ28でビデオ信号に変換され、液晶モニタ24で出力表示される。ユーザは、この液晶モニタ24の表示画像から、撮影した画像イメージを確認できる。
SDRAM25は、画像データの一時的保管用メモリであり、画像データが変換される際のワークエリアなどに使用される。また、画像データは、例えばJPEGデータに変換された後、記録メディア27に保管される。
ミラー駆動機構18は、クイックリターンミラー11をアップ位置とダウン位置へ駆動するための機構であり、このクイックリターンミラー11がダウン位置にある時、撮影レンズ1からの光束はAFセンサユニット16側とペンタプリズム12側へと分割されて導かれる。AFセンサユニット16内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路17を介してBucom50へ送信されて周知の測距処理が行われる。他方、ペンタプリズム12を通過した光束の一部は測光回路21内の測光センサ21aへ導かれ、ここで検知された光量に基づき周知の測光処理が行われる。
次に、図2、図3、図4、図5を参照してCCD31を含む撮像ユニット30について説明する。
撮像ユニット30は、撮影光学系を透過し自己の光電変換面上に照射された光に対応した画像信号を得る撮像素子(画像形成素子)としてのCCD31と、CCD31の光電変換面側に配設され、撮影光学系を透過して照射される被写体光束から高周波成分を取り除く光学ローパスフィルタ(LPF)32と、この光学LPF32の前面側において所定間隔をあけて対向配置された防塵フィルタ33と、この防塵フィルタ33の周縁部に配設されて防塵フィルタ33に対して所定の振動を与えるための圧電素子34a、34bと、防塵フィルタ33に発生する振動振幅を大きくするためにX方向とY方向の曲げ剛性を調整する弾性部材147とを備える。
なお、圧電素子34a、34bが防塵フィルタ33の周縁部に配設されるとは、圧電素子34a、34bが防塵フィルタ33に接着剤等により固定される場合や、単に圧電素子34a、34bが防塵フィルタ33に接触している場合等を含む。したがって、弾性部材147は、圧電素子34a、34bが防塵フィルタ33に接着剤等により固定される場合には、圧電素子34a、34bおよび防塵フィルタ33が一体化した振動系の曲げ剛性を調整し、圧電素子34a、34bが防塵フィルタ33に接触している場合には、防塵フィルタ33のみの曲げ剛性を調整する。
ここで、CCD31のCCDチップ31aは、固定板35上に配設されたフレキシブル基板31b上に直接実装され、フレキシブル基板31bの両端から出た接続部31c、31dが、主回路基板36に設けられたコネクタ36a、36bを介して主回路基板36側と接続されている。また、CCD31が有する保護ガラス31eは、スペーサ31fを介してフレキシブル基板31b上に固着されている。
また、CCD31と光学LPF32との間には、弾性体等からなるフィルタ受け部材(シーリング部材)37が配設されている。このフィルタ受け部材37は、CCD31の前面側周縁部で光電変換面の有効範囲を避ける位置に配設され、かつ、光学LPF32の背面側周縁部の近傍に当接することで、CCD31と光学LPF32との間を略気密性が保持されるように構成されている。
そして、CCD31と光学LPF32とを気密的に覆うホルダ38が配設されている。ホルダ38は、撮影光軸周りの略中央部分に矩形状の開口38aを有し、この開口38aの防塵フィルタ33側の内周縁部には、断面が略L字形状の段部38bが形成され、開口38aに対してその後方側から光学LPF32およびCCD31が配設されている。
ここで、光学LPF32の前面側周縁部を段部38bに対して略気密的に接触させるように配置することで、光学LPF32は段部38bによって撮影光軸方向における位置規制がなされ、ホルダ38の内部から前面側に対する抜け止めがなされる。
他方、ホルダ38の前面側の周縁部には、防塵フィルタ33を光学LPF32の前面に所定間隔あけて保持するために、段部38b周りで段部38bよりも前面側に突出させた防塵フィルタ受け部38cが全周に亘って形成されている。図中に例示した四角形のように、全体として多角形の板状に形成された防塵フィルタ33は、板ばね等の弾性体によって形成されて、ねじ39で防塵フィルタ受け部38cに固定された押圧部材40による押圧状態で、防塵フィルタ受け部38cに支持される。
ここで、押圧部材40と防塵フィルタ33の間には、ゴムや樹脂等の振動減性のある受け部材141aが介在され、他方、防塵フィルタ33の背面側には、防塵フィルタ受け部38cとの間に、光軸に略対称位置にゴム等の振動減衰性のある受け部材141bが介在され、防塵フィルタ33の振動を阻害しないように保持をしている。
また、防塵フィルタ33のY方向の位置決めは、押圧部材40のZ方向曲げ部に支持部材143を介して受け、他方、X方向はホルダ38に設けた支持部38dに支持部材143を介して受けることにより構成している。支持部材143もゴムや樹脂等の振動減性のある材料で形成され、防塵フィルタ33の振動を阻害しないようにしている。受け部材141a、141bの配置位置を、後に述べる防塵フィルタ33に発生する振動の節位置にすると、防塵フィルタ33の振動をほとんど阻害することが無く、振動振幅が大きく、高効率な防塵フィルタ33を構成できる。
また、防塵フィルタ33の周辺部と防塵フィルタ受け部38cとの間には環状のリップ部を持つシール142が設置され、開口38aを含む空間の気密状態が確保されている。撮像ユニット30は、このようにしてCCD31を搭載する所望の大きさに形成されたホルダ38を備える気密構造に構成されている。尚、ここでの気密状態とは、塵埃の侵入によって撮影画像に塵埃が写り込み、当該画像に塵埃の影響の出ることを防止可能なレベルであれば良く、必ずしも気体の侵入を完全に防止するレベルでなくても良い。
さらに、加振部材である圧電素子34a、34bには、フレキシブルプリント基板であるフレキ144a、144bが端部に電気接続され、防塵フィルタ制御回路48の電気信号を圧電素子34a、34bに入力し、圧電素子34a、34bに所定の振動を発生させている。フレキ144a、144bは、樹脂と銅箔等で作製されて柔軟性があることから、圧電素子34a、34bの振動を減衰させることが少ない。また、フレキ144a、144bは、振動振幅の小さいところ(後に述べる振動の節位置)に設けることでより振動の減衰を抑えることができる。
他方、以下に述べるような手ブレ補正機構を持つ場合、圧電素子34a、34bはボディユニット100に対して相対的に移動するので、防塵フィルタ制御回路48がボディユニット100と一体の固定部材にある時には手ブレ補正機構の動作に従って、フレキ144a、144bは変形し、変位する。この場合、フレキ144a、144bは柔軟性があり薄いため、有効であり、本実施の形態の場合には、フレキ144a、144bは2ヶ所からの引き出しで簡単な構成であるので、手ブレ補正機構をもつカメラには最適である。
防塵フィルタ33でその表面から離脱した塵埃は、後に述べるように、その振動の慣性力と、重力の作用により、ボディユニット100の下側に落下する。
そこで、本実施の形態では防塵フィルタ33の下側直近に設けた台38eに粘着材、粘着テープ等で形成された保持材146を配設し、落下した塵埃を確実に保持し、再び防塵フィルタ33の表面に戻らないようにしてある。
すなわち、防塵部材である防塵フィルタ33は、板状であり、被写体光束が透過する光透過部を有し、その被写体光束の光軸で垂直に交わる2次元の仮想軸をX軸及びY軸とした際のX軸及びY軸又はその何れかに対して線対称である。また、X軸は撮像素子の一方の辺に平行であり、Y軸は他方の辺に平行である。撮像素子であるCCD31は、防塵フィルタ33と所定の間隔を有して光軸上に対向配置され、防塵フィルタ33の光透過部を通過してきた被写体光束を電子信号に変換する。そして、加振部材である圧電素子34a、34bは、それぞれ板状であり、防塵フィルタ33のX軸またはY軸の何れか一方と交わる辺の外周部に配置され、防塵フィルタ33へ所定の振動を付与する。
また、弾性部材147は、防塵フィルタ33の仮想のX軸またはY軸の他方の軸と交わる辺の外周部に配置される。すなわち、圧電素子34a、34bとは異なる外周部に配置される。
次に、手ブレ補正機能について簡単に説明する。
図1に示した、カメラのX軸回りの手ブレの角速度を検出するX軸ジャイロ502と、カメラのY軸周りの手ブレの角速度を検出するY軸ジャイロ503からの角速度信号から、防振制御回路501により手ブレ補償量を演算する。そして、撮影光軸の方向をZ軸方向とした場合、撮影光軸に直交するXY平面内で直交する第1の方向であるX軸方向および第2の方向であるY軸方向に撮像素子であるCCD31を、ブレを補償するように変位移動させる。手ブレ補正用の駆動装置を含む防振ユニットは、所定の駆動信号を入力するとX軸方向にCCD31を駆動するX軸アクチュエータと同じく、所定の駆動信号を入力するとY軸方向にCCD31を駆動するY軸アクチュエータを駆動源として用い、撮像ユニット30中のCCD31を搭載したY枠530(ホルダ38)を移動対象物として構成される。
ここで、X軸アクチュエータ、Y軸アクチュエータは、電磁回転モータとネジ送り機構等を組み合わせたものや、ボイスコイルモータを用いた直進電磁モータや、直進圧電モータ等が用いられている。
次に、上述した第1の実施形態の防塵機構について、前記図4と図5に加え、図6、図7、図8、図9、図10を用いてさらに詳しく説明する。
図6は、防塵フィルタ33に発生する振動の様子(その1)を示す防塵フィルタ33の正面図、AA断面図、BB断面図であり、図7は、防塵フィルタ33の圧電素子34a、34bの長さDxと防塵フィルタ33の圧電素子34a、34b長さ方向の辺Aとの比Dx/Aと、防塵フィルタ33の振動速度比(振動速度を最大振動速度で割った値)との関係を表わすグラフを示す図であり、図8は、防塵フィルタ33に発生する定在波を示す防塵フィルタ33の概念図(図6のAA断面に相当)であり、図9は、防塵フィルタ33の曲げ剛性比(X軸とY軸の交点位置でのX軸方向の曲げ剛性をY軸方向の曲げ剛性で割った値)と振動速度比を表わすグラフを示す図であり、図10は、防塵フィルタ33に発生する振動の様子(その2)を示す防塵フィルタ33の正面図、AA断面図、BB断面図であり、図11は、防塵フィルタ33の従来の振動モードを示すための正面図である。
防塵フィルタ33は、少なくとも1辺を持つ全体として円形ないし多角形の板状を成し、少なくとも防塵フィルタ33の中心から放射方向に所定の広がりを持つ領域が透明部を成しており、この透明部が光学LPF32の前面側に所定の間隔をもって対向配置されている。また、防塵フィルタ33の一方の面(本実施の形態では背面側)の上側周縁部には、当該防塵フィルタ33に対して振動を与えるための所定の加振用部材である圧電素子34a、34bが、例えば接着剤による貼着等の手段により配設されている。
また、防塵フィルタ33に圧電素子34a、34bを配設した振動子145のX軸部の曲げ剛性とY軸部の曲げ剛性を調整して図6に示す振動モードを発生させるための弾性部材147が、防塵フィルタ33の圧電素子34a、34bが配設されていない辺側に接着材等の手段により固着されている。防塵フィルタ33に圧電素子34a、34b、弾性部材147をそれぞれ配設された振動子145は、圧電素子34a、34bに所定の周波電圧を印加すると共振振動し、X軸部の曲げ剛性とY軸部の曲げ剛性の比が所定の値となることにより、図6に示す屈曲振動を発生する。
圧電素子34a、34bには、図5に示すように信号電極S34a−1、34b−1と、信号電極S34a−1、34b−1とがそれぞれ対向した裏面に設けられ、側面を通して信号電極S34a−1、34b−1のある面に引き回された信号電極G34a−2、34b−2とが形成されている。
そして、信号電極S34a−1、34b−1と信号電極G34a−2、34b−2とに電気的にそれぞれ接続された導電性パターンを持つフレキ144a、144bが接続されている。それぞれの電極にフレキ144a、144bを介して接続された防塵フィルタ制御回路48(図1参照)が所定周期を有する駆動電圧を印加することで、図6に示すような2次元の定在波屈曲振動を防塵フィルタ33に発生させることができるように構成されている。
ここで、X軸部の曲げ剛性EIxは、図6のX軸を含み、防塵フィルタ33の表面に垂直な断面(BB断面図)の中立軸回りの防塵フィルタ33の断面2次モーメントIb、弾性率Ebとし、弾性部材147の中立軸回りの断面2次モーメントId、弾性率Edとした時に、EIx=Eb×Ib+Ed×Idで表される。
また、Y軸部の曲げ剛性EIyは、図6のY軸を含み、防塵フィルタ33の表面に垂直な断面(AA断面図)の中立軸回りの防塵フィルタ33の断面2次係数Ib´、弾性率Ebとし、圧電素子34a、34bの中立軸回りの断面2次係数Is、弾性率Esとした時に、EIy=Eb×Ib´+Es×Isで表される。この時、圧電素子34a、34bの長手方向長さDxは、防塵フィルタ33の圧電素子34a、34bの長手方向の辺Aとの比Dx/Aが0.5以上であり、同様に弾性部材147の長手方向長さCyは、その長手方向の防塵フィルタ33の辺Bとの比Cy/Bが0.5以上である。Dx/A、Cy/Bの比は、曲げ剛性を上記の断面で代表して示す場合は図7に示すように所定の長さが必要で、比率で表すと略0.5以上となる。
図6に示す屈曲振動は、定在波振動を示し、正面図で振動の節エリア(振動振幅の小さいエリア)を示す黒い線状のエリアは黒が濃いほど振動振幅が小さくなっている。しかし、本実施の形態のように大きな振動速度が得られ、図6に示すように節エリアの間隔が小さいと節エリアには大きな面内振動が発生し、節エリアにある塵埃には面内振動方向に大きな慣性力が発生する(図8の質点Y2の動きを参照。節を中心にY2とY2´の間を円弧振動する)。
塵埃の付着面に沿った力が作用するように防塵フィルタ33の表面を重力に対して平行になる方向に傾けると、慣性力と重力が作用して節エリアに付着した塵埃も除去することができる。また、図6中の白色のエリアは振動振幅が大きなエリアを示し、この白色エリアに付着した塵埃は振動により与えられる慣性力により除去される。振動の節エリアに付着した塵埃は、節エリアに同程度の振動振幅をもつ別の振動モードで加振することによっても除去することができる。
図9は、振動子145のX軸部断面の曲げ剛性EIxとY軸部断面の曲げ剛性EIyの比である剛性比EIx/EIyを変化させた場合の、防塵フィルタ33の中央(x=0、y=0)の点の振動速度比(振動速度最大値と各振動速度の比)を表したグラフである。ここで、EIxはX軸方向の曲げ剛性を示し、X軸とY軸の交点を通りX軸に直交する補強部材を含めた振動子断面の断面2次モーメントをIxとし、各部材のヤング率がE、ポアソン比νがそれぞれ同じであるとすると、EIx=EIx/1−ν2となる。また、EIyはY軸方向の曲げ剛性を示し、X軸とY軸の交点を通りY軸に直交する補強部材を含めた振動子断面の断面2次モーメントをIyとし、各部材のヤング率がE、ポアソン比νがそれぞれ同じであるとすると、EIy=EIy/1−ν2となる。図9中の四角(■)点は、図6に示したような振動モードの場合であり、実線のグラフで示される振動速度最大の点である振動速度比1の場合は、図10に示したような振動モードの時である。図9に示したグラフによれば、曲げ剛性比が略0.4以上1.0未満の時に、最大速度に対する振動速度比が0.7以上確保され、所定の振動速度が得られる。また、最大の振動速度比1.0は、曲げ剛性比が略0.7付近で得ることができる。
他方、図9に示したグラフは、防塵フィルタ33の短辺/長辺が0.89の場合を示し、実線グラフの左端は、弾性部材147を取り付けていない状態であり、弾性部材147を取り付けることにより最大速度を出すことが可能なことを示している。なお、実線グラフ左端の振動モードは、図11に示したような従来の振動モードである。つまり、短辺と長辺の比が振動速度を最適にする範囲に無くても、弾性部材147を防塵フィルタ33上に配置し、X軸とY軸の曲げ剛性比が所定の値となるようにすれば、振動速度を上げることが可能となる。
ここで、振動モードの合成について説明する。
図12は、従来の振動モードも含めて防塵フィルタ33の振動発生の概念を説明するための図である。
図6に示したような屈曲の振動モードは、X方向の屈曲振動と、Y方向の屈曲振動との合成で形成される。図12に示したように、X方向に波長λxの定在波屈曲振動が発生し、かつY方向に波長λyの定在波屈曲振動が発生して、両方の定在波が合成されている状態を示している。O点をx=0、y=0の原点として取ると、任意の点P(x,y)のZ方向の振動Z(x,y)は、Aを振幅、m、nは振動モードに対応した次数で0および正の整数,γを任意の位相角として、下記(式1)となる。
Z(x,y)=A・Wmn(x,y)・cos(γ)+A・Wnm(x,y)・sin(γ)・・・(式1)
ここで
Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)
Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)
であり、例えばγ=0とすると、(式1)は、
Z(x,y)=Wmn(x,y)
=sin(n・π・x/λx+π/2)・sin(m・π・y/λy+π/2)
ここで、λx=λy=λ=1とする(屈曲の波長を単位長さとしてx、yを表記)と、
Z(x,y)=Wmn(x,y)
=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)
となる。図12は、m=nの場合の振動モードを示し、X方向およびY方向に等間隔で振動の山、節、谷が現れ、碁盤目状に振動の節173が現れている。また、m=0、n=1の振動モードでは、Y方向に平行な辺(図4中のB)に対して、平行な山、節、谷が出来る振動になる。以上の碁盤目状あるいは辺に平行な振動モードでは、X方向およびY方向の振動が独立して現れるだけであり、合成されて振動振幅が大きくなることはない。
ここで、m=3、n=2の振動モードを選択し、γ=+π/4あるいはγ=−π/8〜−π/4とすると、本実施の形態の振動振幅が非常に大きくなる振動モード(図10の振動モード)になる。
位相角γは、本実施の形態のように曲げ剛性比を変化させることで可能であり、+π/4あるいはγ=−π/8〜−π/4の振動モードを実現することができる。
ちなみに、γが略+π/4だと、図6のような振動モードとなり、図10に示した例は、γが略−π/4の場合のモードであり、辺の中心を囲む振動の山の稜線が形成される。このような振動モードをつくることにより、従来の格子状に屈曲振動の節が形成される振動モード(図11参照)に対して、約50%大きな振動速度(図9参照)が実現される。
図6において、振動子145の防塵フィルタ33は、30.8mm(X方向)×34.5mm(Y方向)×0.65mm(厚さ)の板ガラスであり、圧電素子34a、34bは、各々21mm(X方向)×3mm(Y方向)×0.8mm(厚さ)のチタン酸ジルコン酸鉛のセラミックで作られている。これらの圧電素子34a、34bは、上下の辺に沿って、X方向が防塵フィルタ33の中心線に対して左右対称となるようにエポキシ系の接着剤で防塵フィルタ33に接着固定されている。また、弾性部材147は、それぞれ1mm(X方向)×26mm(Y方向)×1mm(厚さ)の防塵フィルタ33と同材質の板ガラスであり、X軸、Y軸に対称に配置され、X軸方向の配置間隔Dは24.8mmである。このとき、図6で示される振動モードの共振周波数は81kHz付近である。
(変形例)
次に、本発明を適用した実施の形態の変形例を説明する。
図13は、振動子145の変形例を示す図である。
図13において、(1)は、防塵フィルタ33の一部が切り欠かれて辺を形成しており、圧電素子34a、34bがその欠けた辺に平行に防塵フィルタ33の面上に配置されている。他方、円弧形状の弾性部材147は、Y軸に対称に、防塵フィルタ33の円周に沿って配置されている。このような防塵フィルタ33の形状を形成すると、防塵フィルタ33の中心(重心と考えて良い)に対する形状の対称性が高くなり、より本実施の形態の振動状態が作りやすくなる。また、形状が小型になることは勿論である。さらに、圧電素子34a、34bを防塵フィルタ33の欠けた辺に平行に配置することで、切欠きの発生で生ずる振動に対する非対称性が剛性を上げることでより対称なものとなり、求める振動状態はより形成し易くなる。さらに曲げ剛性を調整するための弾性部材147を配置可能な面積が増えることになり、調整範囲を広く取ることが可能になる。
図13において、(2)は、防塵フィルタ33として円盤に対称に切欠きを入れて2辺を平行に形成している。圧電素子34a、34bは辺近傍ではなく、円周を形成する部分に円弧状に配置している。また、曲げ剛性を調整するための弾性部材147は対称な辺に沿って、X軸、Y軸に対して対称に配置されている。このようにすると、圧電素子34a、34bが効率的に配置されているので、より小型の振動子145を形成できる。
次に、前記図8を用いて塵埃の除去について詳しく説明する。
図8は、図6のAA断面図と同じ断面を示してある。圧電素子34a、34bに所定の周波電圧が印加された場合は、振動子145がある時点t0で実線に示した状態となる。振動子145の表面の任意の位置yにある質点Y1の任意の時刻tでのZ方向の振動zは、振動の角速度ω、Z方向の振幅A、Y=2πy/λ(λ:屈曲振動の波長)として、下記(式2)の通りに表される。
z=Asin(Y)・cos(ωt)・・・(式2)
この(式2)は、図6での定在波振動を表す。すなわち、y=n・λ/2の時(ここでn:整数、)に、Y=nπとなり、sin(Y)は0(零)になる。したがって、時間に関係なくZ方向の振動振幅が0になる節を持つことになり、これは定在波振動である。図8において破線で示した状態は、時間t0の状態に対して振動が逆相となるt=kπ/ωでの状態を示す(k:奇数)。
次に、防塵フィルタ33上の点Y1の振動z(Y1)は、屈曲定在波の腹の位置になるので、振動振幅はAとなり、下記(式3)となる。
z(Y1)=Acos(ωt)・・・(式3)
Y1の振動速度Vz(Y1)は、振動の周波数をfとすると、ω=2πfであるので、(式3)を時間で微分すると下記の(式4)となる。
Vz(Y1)=d(z(Y1))/dt=−2πf・Asin(ωt)・・・(式4)
Y1の振動加速度αz(Y1)は、上記(式4)をさらに時間で微分して
αz(Y1)=d(Vz(Y1))/dt=−4π・Acos(ωt)・・・(式5)
となり、Y1に付着している塵埃は、(式5)の加速度を受けることとなる。この時、塵埃の受ける慣性力Fkは、塵埃の質量をmとして、
Fk=αz(Y1)・m
=−4π・Acos(ωt)・m・・・(式6)
となる。
(式6)から、慣性力は周波数fを上げると大きな効果があるが、その時の振動振幅Aが小さいと、いくら周波数を上げたからと言って慣性力を上げることは出来ない。通常は共振周波数を上げて高次の共振モードにすると、振動振幅は著しく低下し、振動速度が上がらず、振動加速度が下がってしまう。すなわち、単に共振モードで振動を発生させることでは大きな振幅を持つモードにはならず、塵埃除去の効果が著しく悪化してしまう。
図6に示す本実施の形態の振動モードは、防塵フィルタ33が矩形であるにも関わらず、光軸中心に対して、振動振幅の山の稜線が閉曲線を構成し、X方向の辺からの反射波と、Y方向の辺からの反射波を効率良く、合成して定在波を作っている。すなわち、円形の防塵フィルタ33は、その円の中心に対して外縁はあらゆる方向に等距離であり、縁からの反射波の合成は最も効率良くでき、円形の防塵フィルタ33の面に垂直な方向の振動振幅は非常に大きくすることが可能であり、実際に大きな振動速度がえられている。
このように振動振幅の山の稜線が閉曲線を構成する振動では、防塵フィルタ33が円盤形状の場合に発生する同心円状の振動の振幅と同等の振動振幅が発生できる。従来の技術のように、防塵フィルタ33の辺に平行な振動振幅を発生する振動モード(図11参照)では、本実施の形態の数分の1から10分の1程度の振動加速度しか得ることが出来ない。
また、振動振幅の山の稜線が閉曲線を構成する振動では振動子145の中心が最も振動振幅が大きく、周辺の閉曲線ほど振動振幅は小さくなる。これによって、画像の中心ほど塵埃除去の能力が高くなり、振動子145の中心を光軸に合わせることにより、中心の画質が高いところほど塵埃が写り込まなくなると言った利点もある。
さらに、結像光線通過エリア内の振動振幅の小さいエリアは、圧電素子34a、34bに与える駆動周波数を変えることで異なる振動モードで共振させることにより、節位置を変化させて塵埃を除去できることは勿論である。
次に、圧電素子34a、34bの周波数を共振周波数付近で変化した場合の振動状態を説明する。
図14は、防塵フィルタ33の等価回路を示す図である。
圧電素子34a、34bの振動子145の共振周波数付近の電気等価回路は、図14の(1)の圧電素子の等価回路に示すようになる。この中でC0は、圧電素子34a、34bが並列接続されている状態の静電容量であり、L、C、Rは振動子145の機械的振動を電気回路素子であるコイル、コンデンサー、抵抗に置き換えた等価回路上の数値であり、当然、周波数に依存して変化する。
周波数が共振周波数になった時には、図14の(2)に示すようにLとCの共振となる。全く共振していない周波数から共振周波数側に周波数を上げていくと、圧電素子34a、34bの加振の位相に対して、振動子145の振動位相が変化していき、共振の時には位相がπ/2進み、さらに周波数を上げていくと位相はπまで進む。それ以上周波数を上げていくと位相は減少し、共振域で無くなると、低い周波数で共振していない状態の位相と同位相となる。実際には振動子145の構成により、理想状態とはならず、位相がπまで変化しない場合もあるが、駆動周波数を共振周波数に設定することは可能である。
図6の4隅にある支持エリアは、振動振幅が殆ど無いエリアとなるため、この部分をZ方向に押圧し、ゴム等の振動減衰性のある受け部材141a、141bを介して防塵フィルタ33を保持すれば、振動の減衰が発生せず確実な支持ができる。つまり、ゴム等の受け部材は防塵フィルタ33の面内方向の振動を許容するので、面内方向の振動を殆ど減衰させることが無い。
他方、シール142は、振動振幅があるエリアにも設けなければならないが、本実施の形態の振動モードでは周辺の振動振幅の山ほど振動振幅が小さいので、防塵フィルタ33の周辺部をリップ形状で受けることにより、屈曲振動振幅方向には力が強く作用せず、元々の振動振幅も小さいため、シール142による振動の減衰は極めて少なくすることができる。本実施の形態では、図6に示すように振動振幅が小さいエリアにシール接触部が多く接触するように構成しているのでさらに振動減衰はさらに小さい。
図10において、振動子145の防塵フィルタ33は、30.8mm(X方向)×34.5mm(Y方向)×0.65mm(厚さ)の板ガラスであり、圧電素子34a、34bは、各々21mm(X方向)×3mm(Y方向)×0.8mm(厚さ)のチタン酸ジルコン酸鉛のセラミックで作られている。これらの圧電素子34a、34bは、上下の辺に沿って、X方向が防塵フィルタ33の中心線に対して左右対称となるようにエポキシ系の接着剤で防塵フィルタ33に接着固定されている。
また、弾性部材147は、それぞれ1mm(X方向)×26mm(Y方向)×1mm(厚さ)の防塵フィルタ33と材料が同じ板ガラスで形成され、X軸、Y軸に対称に、かつ、X方向の間隔D=28.8mmで配置されている。このとき、図10で示される振動モードの共振周波数は92kHz付近の周波数である。図6と図10の振動モードから、弾性部材147の配置位置を調整することにより、位相角γを変え、振動モードを変えることが可能であることをあらわしている。
この振動モードはY軸に平行な辺の中心に対して、屈曲振動振幅の山の稜線が同心円的な曲線を描いている。この時の屈曲振動の位相は、略−π/4で大きな振動速度が得られている。
通常、温度は振動子145の弾性係数に影響し、その固有振動数を変化させる要因の1つであるため、運用時にその温度を計測してその固有振動数の変化を考慮するのが良い。この場合、温度測定回路(不図示)に接続された温度センサ(不図示)がカメラ内に設けられており、温度センサの計測温度からあらかじめ決められた振動子145の振動周波数の補正値を不揮発性メモリ(EEPROM)29に記憶させ、計測温度と補正値をBucom50に読み込み、駆動周波数を演算して防塵フィルタ制御回路48の駆動周波数としている。
次に、図15および図16に基づいて、この本実施の形態における防塵機能付きカメラの防塵フィルタ33の駆動およびその動作について説明する。
図15は、防塵フィルタ33を制御する防塵フィルタ制御回路48を示す図であり、図16は、防塵フィルタ33を制御する防塵フィルタ制御回路48のチャート図である。
図15に例示した防塵フィルタ制御回路48は、その各部において、図16のタイムチャートで表わす波形のパルス信号(Sig1〜Sig4)が生成され、それらのパルス信号に基づいて次のように制御される。
図15において、防塵フィルタ制御回路48は、N進カウンタ41、1/2分周回路42、インバータ43、複数のMOSトランジスタ(Q00.Q01.Q02)44a、44b、44c、トランス45および抵抗(R00)46から構成されている。
上記トランス45の1次側に接続されたトランジスタ(Q01)44bおよびトランジスタ(Q02)44cのON/OFF切替え動作によって、そのトランス45の2次側に所定周期の信号(Sig4)が発生するように構成されている。そして、この所定周期の信号に基づき圧電素子34a、34bを駆動させ、防塵フィルタ33を固着した振動子145に共振定在波を発生させるようになっている。
Bucom50は、制御ポートとして設けられた2つのIOポートP_PwCont及びIOポートD_NCntと、このBucom50内部に存在するクロックジェネレータ55を介して、防塵フィルタ制御回路48を次のように制御する。
すなわち、クロックジェネレータ55は、圧電素子34a、34bへ印加する信号周波数より充分に早い周波数でパルス信号(基本クロック信号)をN進カウンタ41へ出力する。この出力信号が図16中のタイムチャートが表わす波形のパルス信号Sig1である。そして、この基本クロック信号(パルス信号Sig1)は、N進カウンタ41へ入力される。
N進カウンタ41は、当該パルス信号Sig1をカウントし所定の値“N”に達する毎にカウント終了パルス信号を出力する。即ち、基本クロック信号(パルス信号Sig1)を1/Nに分周することになる。この出力信号が図16中のタイムチャートが表わす波形のパルス信号Sig2である。
この分周されたパルス信号Sig2は、HighとLowのデューティ比が1:1ではない。そこで、1/2分周回路42を通してデューティ比を1:1へ変換する。なお、この変換されたパルス信号は、図16中のタイムチャートが表わす波形の信号Sig3に対応する。
この変換されたパルス信号Sig3のHigh状態において、このパルス信号Sig3が入力されたMOSトランジスタ(Q01)44bがONする。
他方、トランジスタ(Q02)44cへは、インバータ43を経由してこのパルス信号Sig3が印加される。したがって、パルス信号Sig3のLow状態において、このパルス信号Sig3が入力されたトランジスタ(Q02)44cがONする。トランス45の1次側に接続されたトランジスタ(Q01)44bとトランジスタ(Q02)44cが交互にONすると、2次側には図16中の信号Sig4の如き周期の信号が発生する。
トランス45の巻き線比は、電源回路53の出力電圧と圧電素子34a、34bの駆動に必要な電圧とから決定される。なお、抵抗(R00)46は、トランス45に過大な電流が流れることを制限するために設けられている。
圧電素子34a、34bを駆動するに際しては、トランジスタ(Q00)44aがON状態にあり、電源回路53からトランス45のセンタータップに電圧が印加されていなければならない。図15中のトランジスタ(Q00)44aのON/O制御は、IOポートのP_PwContを介して行われる。N進カウンタ41の設定値“N”は、IOポートD_NCntから設定でき、よって、Bucom50は、設定値“N”を適宜に制御することで、圧電素子34a、34bの駆動周波数を任意に変更可能である。
このとき、下記の式7によって周波数は算出可能である。
fdrv=fpls/2N・・・(式7)
N:カウンタへの設定値
fpls:クロックジェネレータ55の出力パルスの周波数
fdrv:圧電素子34a、34bへ印加される信号の周波数
なお、この式7に基づいた演算は、Bucom50のCPU(制御手段)で行われる。
さらに、このカメラは、超音波域(20kHz以上の周波数)の周波数で防塵フィルタ33を振動させる場合に、カメラの操作者に防塵フィルタ33の動作を告知する表示部を有する。つまり、上記カメラの前面に配置され振動可能な透光性をもつ振動対象部材(防塵フィルタ33)に対して、加振手段(圧電素子34a、34b)で振動を与えるとき、加振手段の駆動回路の動作と連動してカメラの表示部を動作させ、防塵フィルタ33の動作を告知することも実施する電子カメラである。
上述の特徴を詳しく説明する為、ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bucom)50が行なう制御について、図17、図18および図19を参照しながら具体的な制御動作について説明する。
図17は、防塵フィルタ33を制御する防塵フィルタ制御回路48が実行する処理の流れを示すフローチャートであり、図18は、第1の実施の形態におけるサブルーチン(1)「無音加振動作」および(2)「表示動作」の流れを示すフローチャートであり、図19は、防塵フィルタ33を制御する防塵フィルタ制御回路33の出力信号を示す図である。なお、図17に示したフローチャートは、カメラの動作制御をフローチャートで表わしており、Bucom50が行なうカメラシーケンス(メインルーチン)の手順を例示している。
Bucom50で稼動可能な図17に示すフローチャートに係わる制御プログラムは、カメラのボディユニット100の電源SW(不図示)がON操作されると、その稼動を開始する。
まず、ステップS1701において、当該カメラシステムを起動するための処理が実行される。すなわち、電源回路53を制御して当該カメラシステムを構成する各回路ユニットへ電力を供給する。また、各回路の初期設定を行なう。
ステップS1702においては、後述するサブルーチン「無音加振動作」(図18参照)をコールすることで、無音(即ち可聴範囲外)で防塵フィルタ33を振動させる。なお、ここで云う可聴範囲は一般人の聴力を基準にして約20Hz〜20000Hzの範囲内とする。
続くステップS1703乃至S1724は、周期的に実行されるステップ群である。
すなわち、ステップS1703においては、当該カメラに対するアクセサリの着脱を検出する。例えば、アクセサリの1つであるレンズユニット10が、ボディユニット100に装着されたことを検出する着脱検出動作は、Lucom5と通信を行なうことでレンズユニット10の着脱状態を調べる。
そして、ステップS1704において、所定のアクセサリがボディユニット100に装着されたか否かを検出し、検出された場合(ステップS1704:YES)は、ステップS1705において、図18を用いて説明するサブルーチン「無音加振動作」をコールすることで、無音で防塵フィルタ33を振動させる。
このように、カメラ本体であるボディユニット100に、レンズユニット10等のアクセサリが装着されていない期間には、特に、各レンズや防塵フィルタ33等に塵が付着する可能性が高いので、上述の如くレンズユニット10の装着を検出したタイミングで塵を払う動作を実行することは有効である。
また、レンズ交換時にカメラ内部に外気が循環し塵が進入して付着する可能性が高いので、このレンズ交換時に塵除去することは有意義である。そして撮影直前とみなし、ステップS1706へ移行する。
他方、上記ステップS1704でレンズユニット10がボディユニット100から外された状態であることを検出した場合(ステップS1704:No)は、そのまま次のステップS1706へ移行する。
ステップS1706では、当該カメラが有する所定の操作スイッチの状態検出が行なわれる。次に、ステップS1707において、レリーズSWを成す1stレリーズSW(不図示)が操作されたか否かを、1stレリーズSWSWのON/OFF状態で判定する。そのON/OFF状態を読み出し、1stレリーズSWが所定時間以上ON操作されない場合(ステップS1707:NO)には、後述のステップS1714へ移行して終了処理(スリープ等)となる。
他方、1stレリーズSWがON操作されたと判断された場合(ステップS1707:YES)には、ステップS1708において、測光回路21から被写体の輝度情報を入手する。そして、この輝度情報から撮像ユニット30の露光時間(Tv値)とレンズユニット10の絞り設定値(Av値)を算出する。
その後、ステップS1709では、AFセンサ駆動回路17を経由してAFセンサユニット16の検知データを入手する。この検知データに基づきピントのズレ量を算出する。
ステップS1710では、その算出されたズレ量が許可された範囲内にあるか否かを判定し、否の場合(ステップS1710:NO)は、ステップS1711において、撮影レンズの駆動制御を行い、ステップS1703へ戻る。
他方、許可された範囲内にズレ量が在る場合(ステップS1710:YES)は、ステップS1712にてサブルーチン「無音加振動作」をコールして無音で防塵フィルタ33の振動を開始させる。
さらにステップS1713では、レリーズSWを成す2ndレリーズSW(不図示)がON操作されたか否かを判定する。この2ndレリーズSWがON状態のとき(ステップS1713:YES)は、続くステップS1715へ移行して所定の撮影動作(ステップS1715乃至S1721:詳細後述)を開始するが、OFF状態のとき(ステップS1713:NO)は、ステップS1714へ移行して終了処理となる。
なお、撮像動作中では、通常の如く、露出の為に予め設定された秒時(露出秒時)に対応した時間の電子撮像動作を制御する。
上記撮影動作として、ステップS1715乃至S1721までは、所定の順序にて被写体の撮像が行われる。
まずLucom5へAv値を送信し、絞り3の駆動を指令し(ステップS1715)、クイックリターンミラー11をUP位置へ移動させる(ステップS1716)。そして、シャッタ15の先幕走行を開始させてOPEN制御し(ステップS1717)、画像処理コントローラ28に対して「撮像動作」の実行を指令する(ステップS1718)。
Tv値で示された時間だけのCCD31への露光(撮像)が終了すると、シャッタ15の後幕走行を開始させてCLOSE制御する(ステップS1719)。そして、クイックリターンミラー11をDown位置へ駆動すると共に、シャッタ15のチャージ動作を行なう(ステップS1720)。
その後、Lucom5に対して絞り3を開放位置へ復帰させるように指令して(ステップS1721)、一連の撮像動作を終了する。
続いてステップS1722において、記録メディア27がボディユニット100に装着されているか否かを検出し、否の場合(ステップS1722:NO)は、ステップS1724のサブルーチン「表示動作」にて警告表示をする。そして、再び上記ステップS1703へ移行して、同様な一連の処理を繰り返す。
他方、記録メディア27が装着されていれば(ステップS1722:YES)、ステップS1723において、画像処理コントローラ28に対し、撮影した画像データを記録メディア27へ記録するように指令する。その画像データの記録動作が終了すると、再び、上記ステップS1703へ移行して、同様な一連の処理を繰り返す。
以下、詳しい振動形態と表示の関係について、上述した2つのサブルーチン「無音加振動作」および「表示動作」の制御手順を図18に基づき説明する。なお、この「振動形態」とは、加振手段によって引き起こされる振動の形態である。
図18中の(1)は、サブルーチン「無音加振動作」の動作手順を表わすフローチャートであり、この無音加振動作において、加振手段へ連続的に供給される共振周波数の波形を表わすグラフが図19に示されている。
図18のサブルーチン(1)「無音加振動作」と(2)「表示動作」は、防塵フィルタ33の塵除去の為にだけの加振動作を目的とするルーチンであるので、振動周波数f0はその防塵フィルタ33の共振周波数付近の所定の周波数に設定されている。例えばこの場合は、80kHzであり、少なくとも20kHz以上の振動である故に、ユーザにとっては無音である。
まず、ステップS1801では、防塵フィルタ33を振動させるための駆動時間(Toscf0)と駆動周波数(共振周波数:Noscf0)に関するデータを、不揮発性メモリ(EEPROM)29の所定領域に記憶されている中から読み出す。
そして、このタイミングでステップS1901において、加振モードの表示をONし、次に、ステップS1902において、所定時間が経過したかを判定し、所定時間が経過していないとき(ステップS1902:YES)は、加振モードの表示を継続し、所定時間経過後は加振モード表示OFF(ステップS1903)する。
ステップS1802では、Bucom50の出力ポートD_NCntから、駆動周波数Noscf0を、防塵フィルタ駆動回路48のN進カウンタ41へ出力する。
続くステップS1803乃至S1805では、次のように塵除去動作が行なわれる。
すなわち、まず塵除去動作を開始させ実行する。他方、この時の表示は、制御フラグP_pwContをHiのタイミングで加振動作表示を開始(ステップS1904)させ、次にステップS1905で所定時間が経過したかを判定し、所定時間が経過していないとき(ステップS1905:YES)は、加振動作の表示を継続し、所定時間経過後は加振動作表示を終了(ステップS1906)する。この時の加振動作表示は時間経過、あるいは塵埃除去経過に応じて変化する表示をする(不図示)。この場合の所定時間は、後に述べる加振動作の継続時間であるToscf0に略等しい。
また、塵除去のために制御フラグP_pwContをHi(High value)に設定すると(ステップS1803)、圧電素子34aは所定の駆動周波数(Noscf0)で防塵フィルタ33を加振し、防塵フィルタ33の表面に付着した塵を振り払う。この塵除去動作で防塵フィルタ33の表面に付着した塵が振り払われるとき、同時に、空気振動が起こり、超音波が発生する。但し、駆動周波数Noscf0で駆動されても、一般人の可聴範囲内の音にはならず、聞こえない。
次に、所定駆動時間(Toscf0)、防塵フィルタ33を振動させた状態で待機し(ステップS1804)、その所定駆動時間(Toscf0)経過後、制御フラグP_pwContをLo(Low value)に設定することで、加振終了表示をON(ステップS1907)するとともに、塵除去動作を停止させる(ステップS1805)。加振終了表示は所定時間経過後(ステップS1908)にOFF(ステップS1909)されて表示を終了する。そして、コールされたステップの次のステップへリターンする。
このサブルーチンで適用される振動周波数f0(共振周波数(Noscf0))と駆動時間(Toscf0)は、図19にグラフで表わしたような波形を示す。すなわち、一定の振動(f0=40kHz)が、塵除去に充分な時間(Toscf0)だけ続く連続的な波形となる。
つまり、この振動形態が、加振手段に供給する共振周波数を調整して制御するものである。
(第2の実施の形態)
図20は、第2の実施の形態におけるサブルーチン「無音加振動作」の流れを示すフローチャートである。
図20に示すサブルーチン「無音加振動作」は、図18に示す第1の実施の形態におけるサブル−チン「無音加振動作」の動作を変更したものであり、防塵フィルタ33の動作が、第1の実施の形態と異なる。すなわち、第1の実施の形態では、防塵フィルタ33の駆動周波数がf0と言う固定値にして定在波が発生する形態としていたが、第2の実施の形態では、駆動周波数を順次変更して加えることで厳密に駆動周波数を制御しなくても、共振周波数を含む、振動振幅の大きな振動を発生することができる。
図20のサブルーチン「無音加振動作」は、振動周波数f0がその防塵フィルタ33の共振周波数付近の所定の周波数に設定されている。例えば、この場合は、80kHzであり、少なくとも20kHz以上の振動である故に、ユーザにとっては無音である。
まず、ステップS2001では、防塵フィルタ33を振動させるための駆動時間(Toscf0)と駆動開始周波数(Noscfs)と周波数変移量(Δf)と駆動終了周波数(Noscft)に関するデータを、不揮発性メモリ(EEPROM)29の所定領域に記憶されている中から読み出す。
そして、ステップS2002では、駆動周波数(Noscf)に駆動開始周波数(Noscfs)を設定する。ステップS2003では、Bucom50の出力ポートD_NCntから、駆動周波数(Noscf)を、防塵フィルタ制御回路48のN進カウンタ41へ出力する。
続くステップS2004乃至S2008では、次のように塵除去動作が行なわれる。
すなわち、まず塵除去動作を開始させ実行する。ステップS2004において、塵除去のために制御フラグP_pwContをHi(High value)に設定すると、圧電素子34a、34bは所定の駆動周波数(Noscf)で防塵フィルタ33を加振し、防塵フィルタ33に振動振幅の小さな定在波振動を生じさせる。防塵フィルタ33の表面に付着した塵は振動振幅が小さいと、付着した塵埃は除去できない。ステップS2005において、駆動時間(Toscf0)の間、振動は継続される。
次に、ステップS2006において、駆動周波数(Noscf)が駆動終了周波数(Noscft)であるかを比較判定し、一致していなければ(ステップS2006:NO)、ステップS2007において、駆動周波数(Noscf)に周波数変移量(Δf)を加算し、再び駆動周波数(Noscf)に設定し、ステップS2002の動作からステップS2005までの動作を繰り返す。
他方、ステップS2006で駆動周波数(Noscf)が駆動終了周波数(Noscft)に一致したとき(ステップS2006:YES)、ステップS2008において、P_PwContをLoに設定し、圧電素子34aの加振動作が終了して一連の「無音加振動作」が終了する。
このように周波数を変更していった場合に定在波振動の振幅が増大し、防振フィルタ33に定在波の共振周波数を通過するように駆動開始周波数(Noscfs)と周波数変移量(Δf)と駆動終了周波数(Noscft)を設定すれば、防塵フィルタ33に振動振幅の小さな定在波振動がまず発生し、次第に定在波振動の振幅が順次増大し、共振振動になった後、定在波振動振幅が小さくなるといった制御をすることができる。
そして、所定以上の振動振幅(振動速度)があれは、塵埃は除去することが出来るので、ある所定の周波数範囲に渡って塵埃を除去することが可能であり、本第2の実施の形態の場合は、共振時の振動振幅が大きいことからその周波数範囲も広くなる。
また、駆動開始周波数(Noscfs)と駆動終了周波数(Noscft)の間を有る程度広くとれば、振動子145の温度や製造バラツキによる共振周波数の変化を吸収することが可能で極めて簡単な回路構成で確実に防塵フィルタ33に付着した塵埃を振り払うことが可能となる。
(変形例)
上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態は、次のように変形して実施してもよい。
例えば、上記の加振手段による塵埃除去手段の他に、空気流によって防塵フィルタ33の塵を除去する方式、あるいはワイパーにより防塵フィルタ33の塵を除去するような機構を組み合わせて用いても良い。
また、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態では、加振部材は圧電素子34a、34bとしていたが、電歪材料でも、超磁歪材でも勿論良い。
また、振動の際、加振する対象部材に付着している塵をより効率よく振り落とせるよう、その表面に、例えば、透明導電膜であるITO(酸化インジウム・錫)膜、インジウム亜鉛膜、ポリ3,4エチレンジオキシチオフェン膜、吸湿型静電気防止膜である界面活性剤膜、シロキサン系膜、等をコーティング処理しても良い。但し、振動に係わる周波数や駆動時間、振動吸収部材の設置位置などはその部材に対応した値に設定する必要がある。
また、本願の第1の実施の形態として記載した光学ローパスフィルタ(LPF)32を、複屈折性を有する複数枚の光学ローパスフィルタ(LPF)として構成し、複数枚に構成した光学ローパスフィルタ(LPF)のうちの最も被写体側に配置された光学ローパスフィルタ(LPF)を、図2に記載した防塵フィルタ33の代わりに防塵部材(加振対象)として使用しても良い。
また、本願の第1の実施の形態として図2に記載した光学ローパスフィルタ(LPF)32を有さないカメラとし、防塵フィルタ33を、例えば、光学ローパスフィルタ(LPF)、赤外カットフィルタ、偏向フィルタ、ハーフミラー等の被振動部材のいずれかを使用するようにしても良い。
さらに、上記光学ローパスフィルタ(LPF)32を有さないだけでなく、防塵フィルタ33を、図2記載の保護ガラス31eに代用させる構成としても良い。この場合、保護ガラス31eとCCDチップ31aとの防塵・防湿状態を維持するようにするとともに、保護ガラス31eを支持しつつ振動させる構成として、図2記載の防塵フィルタ32を支持しつつ振動させる構成を利用すれば良い。尚、保護ガラス31eは、光学ローパスフィルタ(LPF)、赤外カットフィルタ、偏向フィルタ、ハーフミラー等の被振動部材のいずれかを使用するようにしても良いのはいうまでもない。
なお、本発明を適用した実施の形態の電子撮像装置としては、例示した電子カメラ(デジタルカメラ)に限らず、塵除去機能を必要とする装置であればよく、必要に応じて変形して実施することで実用化され得る。より、具体的には液晶プロジェクターの液晶パネルと光源の間に本発明の防塵機構を設けても良い。
すなわち、本発明は、以上に述べた各実施の形態等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成又は形状を取ることができる。
1 撮影レンズ
2 レンズ駆動機構
3 絞り
4 絞り駆動機構
5 レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lucom)
6 通信コネクタ
10 レンズユニット
11 クイックリターンミラー
11a サブミラー
12 ペンタプリズム
13 接眼レンズ
15 シャッタ
16 AFセンサユニット
17 AFセンサ駆動回路
18 ミラー駆動回路
19 シャッタチャージ機構
20 シャッタ制御回路
21 測光回路
21a 測光センサ
23 CCDインターフェース回路
24 液晶モニタ
25 SDRAM
26 Flash ROM
27 記録メディア
28 画像処理コントローラ
29 不揮発性メモリ
30 撮像ユニット
31 CCD
31a CCDチップ
31b フレキシブル基板
31c、31d 接続部
31e 保護ガラス
31f スペーサ
32 光学ローパスフィルタ(LPF)
33 防塵フィルタ
34a、34b 圧電素子
34a−1、34b−1 信号電極S
34a−2、34b−2 信号電極G
35 固定板
36 主回路基板
36a、36b コネクタ
37 フィルタ受け部材(シーリング部材)
38 ホルダ
38a 開口
38b 段部
38c 防塵フィルタ受け部
38d 支持部
38e 台
39 ねじ
40 押圧部材
41 N進カウンタ
42 1/2分周回路
43 インバータ
44a、44b、44c MOSトランジスタ(Q00.Q01.Q02)
45 トランス
46 抵抗(R00)
48 防塵フィルタ制御回路
50 ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bucom)
51 動作表示用LCD
51a 動作表示用LED
52 カメラ操作SW
53 電源回路
54 電池
55 クロックジェネレータ
100 ボディユニット
141a、141b 受け部材
142 シール
143 支持部材
144a、144b フレキ
145 振動子
146 保持材
147 弾性部材
173 節
501 防振制御回路
502 X軸ジャイロ
503 Y軸ジャイロ
530 Y枠

Claims (14)

  1. 全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持つ防塵部材と、
    前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、
    前記防塵部材上の任意の点P(x,y)の振動Z(x,y)を、
    Z(x,y)=Wmn(x,y)・cos(γ)+Wnm(x,y)・sin(γ)、
    ただし、
    Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)、
    Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)、
    m、n:振動モードに対応した固有振動の次数で0および正の整数、
    γ:任意の位相角で、略π/4あるいは−π/8から−π/4、
    で表わした場合、前記振動Z(x,y)を発生させるように前記加振部材を駆動する駆動手段と、
    を具備し、
    前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記加振部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記加振部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満である、
    ことを特徴とする振動装置。
  2. 全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持つ防塵部材と、
    前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、
    前記防塵部材上の任意の点P(x,y)の振動Z(x,y)を、
    Z(x,y)=Wmn(x,y)・cos(γ)+Wnm(x,y)・sin(γ)、
    ただし、
    Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)、
    Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)、
    m、n:振動モードに対応した固有振動の次数で0および正の整数、
    γ:任意の位相角で、略π/4あるいは−π/8から−π/4、
    で表わした場合、前記振動Z(x,y)を発生させるように前記加振部材を駆動する駆動手段と、
    を具備し、
    前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満である、
    ことを特徴とする振動装置。
  3. 前記γがπ/4である場合、前記防塵部材面に垂直な振動振幅を持つ振動の山の稜線が閉曲線をなす振動が前記防塵部材に発生されることを特徴とする請求項1または2に記載の振動装置。
  4. 前記γが−π/8から−π/4である場合、前記防塵部材面に垂直な振動振幅を持つ振動の山の稜線が、前記辺の中心を取り囲む曲線をなす振動が前記防塵部材に発生されることを特徴とする請求項1または2に記載の振動装置。
  5. 前記加振部材は圧電素子からなり、
    前記駆動手段は、前記防塵部材に前記振動Z(x,y)を発生させるのに必要な、前記防塵部材の寸法および材質に応じた周波数の周波信号を、前記圧電素子に印加する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の振動装置。
  6. 前記駆動手段は、前記圧電素子に、前記防塵部材の寸法および材質に応じた前記周波数を含む、開始周波数から終了周波数まで所定の変移周波数ずつ変化する周波信号を所定時間ずつ印加することを特徴とする請求項に記載の振動装置。
  7. 前記防塵部材に前記加振部材が複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の振動装置。
  8. 光学的な画像が形成される画像面を有する画像形成素子と、
    全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持ち、少なくとも所定の広がりを持つ領域が透明部をなし、前記透明部が前記画像面に対して所定の間隔を持って対向配置されている防塵部材と、
    前記防塵部材の光学画像を前記画像面に生成する光線の透過範囲外の前記防塵部材上に設けられ、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、
    前記画像形成素子と前記防塵部材との両者が対向して形成される部位に、密閉された空間部を構成すべく前記画像形成素子および前記防塵部材の周縁側で前記空間部を封止するように構成された封止構造部と、
    前記防塵部材上の任意の点P(x,y)の振動Z(x,y)を、
    Z(x,y)=Wmn(x,y)・cos(γ)+Wnm(x,y)・sin(γ)、
    ただし、
    Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)、
    Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)、
    m、n:振動モードに対応した固有振動の次数で0および正の整数、
    γ:任意の位相角で、略π/4あるいは−π/8から−π/4、
    で表わした場合、前記振動Z(x,y)を発生させるように前記加振部材を駆動する駆動手段と、
    を具備し、
    前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記加振部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材および前記加振部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満である、
    ことを特徴とする振動装置。
  9. 光学的な画像が形成される画像面を有する画像形成素子と、
    全体として板状をなし、任意の対称軸であるX軸に対して対称な辺を少なくとも1つ持ち、少なくとも所定の広がりを持つ領域が透明部をなし、前記透明部が前記画像面に対して所定の間隔を持って対向配置されている防塵部材と、
    前記防塵部材の光学画像を前記画像面に生成する光線の透過範囲外の前記防塵部材上に設けられ、前記防塵部材の部材面に垂直な振動振幅を持つ振動を発生させることにより前記防塵部材を振動させる加振部材と、
    前記画像形成素子と前記防塵部材との両者が対向して形成される部位に、密閉された空間部を構成すべく前記画像形成素子および前記防塵部材の周縁側で前記空間部を封止するように構成された封止構造部と、
    前記防塵部材上の任意の点P(x,y)の振動Z(x,y)を、
    Z(x,y)=Wmn(x,y)・cos(γ)+Wnm(x,y)・sin(γ)、
    ただし、
    Wmn(x,y)=sin(n・π・x+π/2)・sin(m・π・y+π/2)、
    Wnm(x,y)=sin(m・π・x+π/2)・sin(n・π・y+π/2)、
    m、n:振動モードに対応した固有振動の次数で0および正の整数、
    γ:任意の位相角で、略π/4あるいは−π/8から−π/4、
    で表わした場合、前記振動Z(x,y)を発生させるように前記加振部材を駆動する駆動手段と、
    を具備し、
    前記X軸に対して、前記防塵部材面上で直交する軸をY軸とした場合に、前記X軸と前記Y軸との交点位置で前記X軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材の前記X軸に沿った第1の曲げ剛性と、前記交点位置で前記Y軸に直交する断面での少なくとも前記防塵部材の前記Y軸に沿った第2の曲げ剛性との比が、0.4以上1.0未満である、
    ことを特徴とする振動装置。
  10. 前記γがπ/4である場合、前記防塵部材面に垂直な振動振幅を持つ振動の山の稜線が閉曲線をなす振動が前記防塵部材に発生され、
    前記防塵部材を前記画像形成素子の前記画像面に対し前記所定の間隔を持って対向配置するための支持部材を、前記防塵部材面上に垂直な振動振幅を殆ど持たない節領域に配置したことを特徴とする請求項またはに記載の振動装置。
  11. 前記γが−π/8から−π/4である場合、前記防塵部材面に垂直な振動振幅を持つ振動の山の稜線が、前記辺の中心を取り囲む曲線をなす振動が前記防塵部材に発生され、
    前記防塵部材を前記画像形成素子の前記画像面に対し前記所定の間隔を持って対向配置するための支持部材を、前記防塵部材面上に垂直な振動振幅を殆ど持たない節領域に配置したことを特徴とする請求項またはに記載の振動装置。
  12. 前記加振部材は圧電素子からなり、
    前記駆動手段は、前記防塵部材に前記振動Z(x,y)を発生させるのに必要な、前記防塵部材の寸法および材質に応じた周波数の周波信号を、前記圧電素子に印加する、
    ことを特徴とする請求項またはに記載の振動装置。
  13. 前記駆動手段は、前記圧電素子に、前記防塵部材の寸法および材質に応じた前記周波数を含む、開始周波数から終了周波数まで所定の変移周波数ずつ変化する周波信号を所定時間ずつ印加することを特徴とする請求項12に記載の振動装置。
  14. 前記防塵部材の前記光線の透過範囲を挟んで、前記防塵部材に前記加振部材が複数設けられていることを特徴とする請求項乃至13の何れか1項に記載の振動装置。
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