JP4680248B2 - 内燃機関の点火時期制御装置および点火時期制御方法 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置および点火時期制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の点火時期制御装置および点火時期制御方法に関し、特に、内燃機関の振動の強度と判定値とを比較した結果に応じて点火時期を制御する技術に関する。
従来より、ノッキング(ノック)の有無を判定する様々な方法が提案されている。たとえば、内燃機関より検出される振動の強度が、ノック判定値より大きいか否かによりノッキングの発生を判定する技術がある。しかしながら、内燃機関において検出される振動の強度は、内燃機関およびノックセンサなどの経年変化により変化し得る。また、内燃機関において検出される振動の強度は、内燃機関の個体毎に異なり得る。そのため、ノッキングの有無を精度よく判定するには、内燃機関において実際に検出される強度に応じてノック判定値を補正することが望ましい。
特開2007−255195号公報(特許文献1)は、内燃機関で発生する振動の強度を複数回検出するための検出部と、検出部により検出された各強度に応じて、ノッキングに起因する振動の強度に関するノック強度を算出するための第1の算出部と、ノック強度と予め定められた第1の判定値とを比較した結果に基づいて、内燃機関の点火時期を制御するための制御部と、検出部により検出された強度の中央値および標準偏差を算出するための第2の算出部と、標準偏差および予め定められた係数の積を中央値に加算して算出される第2の判定値が第1の判定値よりも大きい場合、制御部により点火時期が遅角される度合が大きくなるように、第1の判定値を補正するための第2の補正部とを含む、内燃機関の点火時期制御装置を開示する。ノック強度は、振動の強度をBGL(Back Ground Level)で除算することにより算出される。BGLは、標準偏差と係数との積を中央値から減算することにより算出される。
この公報に記載の点火時期制御装置によると、内燃機関で発生する振動の強度が複数回検出される。検出された各強度に応じて、ノッキングに起因する振動の強度に関するノック強度が算出される。このノック強度と予め定められた判定値とを比較した結果に基づいて、内燃機関の点火時期が制御される。たとえば、ノック強度が判定値よりも大きいと点火時期が遅角され、ノック強度が判定値よりも小さいと点火時期が進角される。標準偏差および予め定められた係数の積を中央値に加算して算出される第2の判定値が第1の判定値よりも大きい場合、制御部により点火時期が遅角される度合が大きくなるように、第1の判定値が補正される。これにより、ノッキングが頻発したといえる状態において、振動の強度と比較される判定値が、内燃機関で発生する振動に対して過大になることを抑制することができる。そのため、点火時期の遅角を行ない易くすることができる。その結果、ノッキングの発生を抑制することができる。
特開2007−255195号公報
ところで、内燃機関の負荷が急変すると、振動の強度が必然的に急変する。そのため、強度の標準偏差が突発的に大きくなる場合がある。したがって、特開2007−255195号公報に記載の点火時期制御装置のように、強度の標準偏差に応じてノック強度を算出すると、ノッキングが発生していなくても、内燃機関の負荷が変化する際にノック強度が突発的に大きくなる場合がある。この場合、点火時期が誤って遅角される。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、点火時期を精度よく制御することができる内燃機関の点火時期制御装置および点火時期制御方法を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置は、内燃機関の振動の強度を、複数の点火サイクルにおいて検出するための手段と、強度の中央値を表わす第1の値を算出するための第1の算出手段と、強度の標準偏差を表わす第2の値を算出するための第2の算出手段と、第1の値および第2の値に応じた第3の値を算出するための第3の算出手段と、強度および第3の値に応じた第4の値を算出するための第4の算出手段と、第4の値および第1の判定値を比較した結果に応じて、内燃機関の点火時期を制御するための制御手段と、第2の判定値より小さい強度が検出された場合および第3の判定値以上の強度が検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、第2の値の算出を停止するための手段とを備える。第9の発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、第1の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置と同様の要件を備える。
この構成によると、内燃機関の振動の強度が、複数の点火サイクルにおいて検出される。検出された強度の中央値を表わす第1の値および標準偏差を表わす第2の値が算出される。これらの第1の値および第2の値に応じた第3の値が算出される。これにより、振動の強度の基準となるBGLを得ることができる。強度および第3の値に応じた第4の値が算出される。たとえば、強度を第3の値で除算することにより第4の値が算出される。これにより、検出された強度と振動の強度の基準との相対的な大きさを示す第4の値を得ることができる。第4の値および第1の判定値を比較した結果に応じて、内燃機関の点火時期が制御される。たとえば、第4の値が第1の判定値よりも大きい場合、ノッキングが発生した可能性が高い。そのため、点火時期が遅角される。ところで、たとえば内燃機関の負荷が急変する際、ノッキングの有無にかかわらず、検出される強度が必然的に急変する。この場合、強度の標準偏差が突発的に大きくなり得る。第4の値は標準偏差表わす第2の値に応じて算出される。そのため、標準偏差が大きくなると、ノッキングが発生していなくても、第4の値が大きくなり得る。この場合、点火時期を誤って遅角し得る。そこで、第2の判定値より小さい強度が検出された場合および第3の判定値以上の強度が検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、すなわち、内燃機関の負荷が急変した場合、標準偏差を表わす第2の値の算出が停止される。これにより、内燃機関の負荷が急変する際に、第4の値が突発的に大きくならないようにすることができる。そのため、点火時期が誤って遅角される頻度を低減することができる。その結果、点火時期を精度よく制御することができる内燃機関の点火時期制御装置もしくは点火時期制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、第2の判定値より小さい強度が検出された場合および第3の判定値以上の強度が検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、第1の値の算出を停止するための手段をさらに備える。第10の発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、第2の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置と同様の要件を備える。
この構成によると、第2の判定値より小さい強度が検出された場合および第3の判定値以上の強度が検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、中央値を表わす第1の値の算出が停止される。これにより、内燃機関の負荷が急変する際に、第1の値に応じて算出される第4の値が突発的に大きくなったり、小さくなったりしないようにすることができる。
第3の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、第1の算出手段は、強度に応じた更新量だけ更新することにより第1の値を算出するための手段を含む。点火時期制御装置は、第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、第1の値の更新を再開するための手段と、第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、第1の値の更新量を小さくするための手段をさらに備える。第11の発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、第3の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置と同様の要件を備える。
この構成によると、強度に応じた更新量だけ更新することにより第1の値が算出される。第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、第1の値の更新が再開されるとともに、第1の値の更新量が小さくされる。これにより、強度の中央値を表わす第1の値を、内燃機関において実際に発生する強度に追従させるとともに、第1の値が必要以上に小さくならないようすることができる。
第4の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、第1の算出手段は、強度に応じた更新量だけ更新することにより第1の値を算出するための手段を含む。点火時期制御装置は、第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、第1の値の更新を再開するための手段と、第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、第1の値の更新量を大きくするための手段をさらに備える。第12の発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、第3の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置と同様の要件を備える。
この構成によると、強度に応じた更新量だけ更新することにより第1の値が算出される。第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、第1の値の更新が再開されるとともに、第1の値の更新量が大きくされる。これにより、強度の中央値を表わす第1の値を、内燃機関において実際に発生する強度に速やかに追従させることができる。
第5の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、第3の算出手段は、零より大きい第1の係数と第2の値との積を第1の値から減算することにより第3の値を算出するための手段を含む。第4の算出手段は、強度を第3の値で除算することにより第4の値を算出するための手段を含む。第2の判定値は、零より大きい第2の係数と第2の値との積を、第1の値から減算した値である。第3の判定値は、零より大きい第3の係数と第2の値との積を、第1の値に加算した値である。第13の発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、第5の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置と同様の要件を備える。
この構成によると、零より大きい第1の係数と第2の値との積を第1の値から減算することにより第3の値を算出することができる。強度を第3の値で除算することにより第4の値を算出することができる。第2の判定値は、零より大きい第2の係数と第2の値との積を、第1の値から減算した値である。第3の判定値は、零より大きい第3の係数と第2の値との積を、第1の値に加算した値である。これにより、内燃機関において実際に検出される振動の強度に対応した第2の判定値および第3の判定値を得ることができる。この第2の判定値もしくは第3の判定値と、検出された強度とが比較される。そのため、内燃機関の負荷が変化したか否かを精度よく判定することができる。
第6の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、制御手段は、第2の値が第1の判定値よりも大きい場合、点火時期を遅角するための手段を含む。点火時期制御装置は、第4の判定値以上の強度が検出された頻度をカウントするための手段と、第4の判定値以上の強度が検出された頻度が予め定められた頻度よりも大きい場合に第1の判定値が小さくなるように補正するための手段と、第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合および第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、頻度のカウントを停止するため手段とをさらに備える。第14の発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、第6の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置と同様の要件を備える。
この構成によると、第2の値が第1の判定値よりも大きい場合、点火時期が遅角される。これにより、検出された強度が大きい場合、すなわちノッキングが発生した場合には、点火時期を遅角することができる。そのため、ノッキングが発生する回数を低減できる。第4の判定値以上の強度が検出された頻度がカウントされる。第4の判定値以上の強度が検出された頻度が予め定められた頻度よりも大きい場合に第1の判定値が小さくなるように補正される。これにより、点火時期を遅角し易くすることができる。そのため、ノッキングが発生する回数をさらに低減できる。ところで、内燃機関の負荷が急変する際、強度が必然的に大きく変化し得る。この場合、第4の判定値以上の強度が検出された頻度を誤ってカウントし得る。そこで、第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合および第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、頻度のカウントが停止される。これにより、第4の判定値以上の強度が検出された頻度、すなわちノッキングが発生した頻度が誤ってカウントされないようにすることができる。そのため、第1の判定値を精度よく補正することができる。
第7の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置は、第6の発明の構成に加えて、第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、カウントされた頻度を低減するための手段をさらに備える。第15の発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、第7の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置と同様の要件を備える。
この構成によると、第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、カウントされた頻度が低減される。これにより、誤ってカウントされた頻度を修正することができる。そのため、第4の判定値以上の強度が検出された頻度、すなわちノッキングが発生した頻度を精度よくカウントすることができる。
第8の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置においては、第6または7の発明の構成に加えて、第3の算出手段は、零より大きい第1の係数と第2の値との積を第1の値から減算することにより第3の値を算出するための手段を含む。第4の算出手段は、強度を第3の値で除算することにより第4の値を算出するための手段を含む。第2の判定値は、零より大きい第2の係数と第2の値との積を、第1の値から減算した値である。第3の判定値は、第2の係数より大きい第3の係数と第2の値との積を、第1の値に加算した値である。第4の判定値は、第3の係数より大きい第4の係数と第2の値との積を、第1の値に加算した値である。第15の発明に係る内燃機関の点火時期制御方法は、第7の発明に係る内燃機関の点火時期制御装置と同様の要件を備える。
この構成によると、零より大きい第1の係数と第2の値との積を第1の値から減算することにより第3の値を算出することができる。強度を第3の値で除算することにより第4の値を算出することができる。第2の判定値は、零より大きい第2の係数と第2の値との積を、第1の値から減算した値である。第3の判定値は、第2の係数より大きい第3の係数と第2の値との積を、第1の値に加算した値である。これにより、内燃機関において実際に検出される振動の強度に対応した第2の判定値、第3の判定値および第4の判定値を得ることができる。第2の判定値もしくは第3の判定値と、検出された強度とが比較される。そのため、内燃機関の負荷が変化したか否かを精度よく判定することができる。また、第4の判定値は、第3の係数より大きい第4の係数と第2の値との積を、第1の値に加算した値である。これにより、内燃機関において実際に検出される振動の強度に対応した第4の判定値を得ることができる。第4の判定値以上の強度が検出された頻度がカウントされる。そのため、ノッキングが発生した頻度を精度よくカウントすることができる。ここで、第3の係数は、第4の係数よりも小さい。すなわち、第3の判定値が第4の判定値よりも小さい。第2の係数は、第3の係数よりも小さい。すなわち、第2の判定値と中央値との差は、第3の判定値と中央値との差よりも小さい。これにより、標準偏差を表わす第2の値および中央値を表わす第1の値の算出などを停止し易くすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る点火時期制御装置を搭載した車両のエンジン100について説明する。このエンジン100には複数の気筒が設けられる。本実施の形態に係る点火時期制御装置は、たとえばエンジンECU(Electronic Control Unit)200が実行するプログラムにより実現される。なお、エンジンECU200により実行されるプログラムをCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録して市場に流通させてもよい。
エンジン100は、エアクリーナ102から吸入された空気とインジェクタ104から噴射される燃料との混合気を、燃焼室内で点火プラグ106により点火して燃焼させる内燃機関である。
点火時期は、エンジン100の運転状態に応じて設定される。以下、エンジン100の運転状態に応じて設定される点火時期を基本点火時期とも記載する。ノッキングが発生した場合などには、点火時期は基本点火時期から遅角される。
混合気が燃焼すると、燃焼圧によりピストン108が押し下げられ、クランクシャフト110が回転する。燃焼後の混合気(排気ガス)は、三元触媒112により浄化された後、車外に排出される。エンジン100に吸入される空気の量は、スロットルバルブ114により調整される。吸気バルブ116が開いた際に燃焼室に混合気が導入される。排気バルブ118が開いた際に燃焼室から排気ガスが排出される。
エンジン100は、エンジンECU200により制御される。エンジンECU200には、ノックセンサ300と、水温センサ302と、タイミングロータ304に対向して設けられたクランクポジションセンサ306と、スロットル開度センサ308と、車速センサ310と、イグニッションスイッチ312と、エアフローメータ314とが接続されている。
ノックセンサ300は、エンジン100のシリンダブロックに設けられる。ノックセンサ300は、圧電素子により構成されている。ノックセンサ300は、エンジン100の振動により電圧を発生する。電圧の大きさは、振動の大きさと対応した大きさとなる。ノックセンサ300は、電圧を表わす信号をエンジンECU200に送信する。水温センサ302は、エンジン100のウォータージャケット内の冷却水の温度を検出し、検出結果を表わす信号を、エンジンECU200に送信する。
タイミングロータ304は、クランクシャフト110に設けられており、クランクシャフト110と共に回転する。タイミングロータ304の外周には、予め定められた間隔で複数の突起が設けられている。クランクポジションセンサ306は、タイミングロータ304の突起に対向して設けられている。タイミングロータ304が回転すると、タイミングロータ304の突起と、クランクポジションセンサ306とのエアギャップが変化するため、クランクポジションセンサ306のコイル部を通過する磁束が増減し、コイル部に起電力が発生する。クランクポジションセンサ306は、起電力を表わす信号を、エンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、クランク角およびクランクシャフト110の回転数を検出する。
スロットル開度センサ308は、スロットル開度を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。車速センサ310は、車輪(図示せず)の回転数を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、車輪の回転数から、車速を算出する。イグニッションスイッチ312は、エンジン100を始動させる際に、運転者によりオン操作される。エアフローメータ314は、エンジン100に吸入される空気量を検出し、検出結果を表わす信号をエンジンECU200に送信する。
エンジンECU200は、電源である補機バッテリ320から供給された電力により作動する。エンジンECU200は、各センサおよびイグニッションスイッチ312から送信された信号、ROM(Read Only Memory)202に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、エンジン100が所望の運転状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、エンジンECU200は、ノックセンサ300から送信された信号およびクランク角に基づいて、予め定められたノック検出ゲート(予め定められた第1クランク角から予め定められた第2クランク角までの区間)におけるエンジン100の振動の波形(以下、振動波形と記載する)を検出し、検出された振動波形に基づいて、エンジン100にノッキングが発生したか否かを判定する。本実施の形態におけるノック検出ゲートは、燃焼行程において上死点(0度)から90度までである。なお、ノック検出ゲートはこれに限らない。
ノッキングが発生した場合、図2に示すように、エンジン100には、周波数帯A〜Cに含まれるの周波数の振動が発生する。そこで、本実施の形態においては、周波数帯A〜Cを含む広域の周波数帯Dにおける振動が検出される。
図3に示すように、エンジンECU200は、A/D(アナログ/デジタル)変換部400と、バンドパスフィルタ410と、積算部420とを含む。
A/D変換部400は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。バンドパスフィルタ410は、ノックセンサ300から送信された信号のうち、周波数帯Dの信号のみを通過させる。すなわち、バンドパスフィルタ410により、ノックセンサ300が検出した振動から、周波数帯Dの振動のみが抽出される。
積算部420は、バンドパスフィルタ410により選別された信号、すなわち振動の強度を、クランク角度で5度分づつ積算した積算値(以下、5度積算値とも記載する)を算出する。これにより、図4に示すように、周波数帯Dの振動波形が検出される。
検出された振動波形は、振動波形がノック波形モデルに類似する度合を表わす(振動波形の形状とノック波形モデルの形状との差を表わす)相関係数Kを算出するために用いられる。図5に示すように、隣接するクランク角の強度に比べて大きく、かつそのような強度の中で最大の強度のクランク角、すなわち強度がピークになるクランク角以降のクランク角の範囲において、検出された振動波形とノック波形モデルとを比較することにより、相関係数Kが算出される。
ノック波形モデルは、ノッキングが発生した場合のエンジン100の振動波形の基準として定められる。本実施の形態において、ノック波形モデルの強度は、振動波形と比較する度に設定される。より具体的には、ノック波形モデルにおける強度の最大値が、振動波形において、隣接する強度に比べて大きい強度(強度のピーク値)と同じになるように設定される。
一方、最大値以外の強度は、エンジン回転数NEおよびエンジン100の負荷に応じて設定される。より具体的には、隣接するクランク角における強度の減衰率が、エンジン回転数NEおよびエンジン100の負荷をパラメータに有するマップに従って設定される。
たとえば、25%の減衰率で、クランク角で20度分の強度を設定する場合、図6に示すように、25%ずつ強度が減少する。なお、ノック波形モデルの強度を設定する方法はこれに限らない。
振動波形における強度とノック波形モデルにおける強度との差の絶対値(ズレ量)をクランク角ごと(5度ごと)に算出することにより、相関係数Kが算出される。なお、5度以外のクランク角ごとに振動波形における強度とノック波形モデルにおける強度との差の絶対値を算出するようにしてもよい。
振動波形における強度とノック波形モデルにおける強度とのクランク角ごとの差の絶対値をΔS(I)(Iは自然数)とおく。図7において斜線で示すように、ノック波形モデルの振動の強度を合計した値、すなわち、ノック波形モデルの面積をSとおく。相関係数Kは、下記の式(1)を用いて算出される。
K=(S−ΣΔS(I))/S・・・(1)
ΣΔS(I)は、ΔS(I)の総和である。なお、相関係数Kの算出方法はこれに限らない。
本実施の形態においては、相関係数Kの他、ノック強度Nが算出される。ノック強度Nは、図8において斜線で示すように、振動波形における強度(5度積算値)を合計した90度積算値lpkknkを用いて算出される。なお、90度積算値lpkknkの代わりに、振動波形における最大の強度を用いるようにしてもよい。
エンジン100にノッキングが発生していない状態におけるエンジン100の振動の強度を表わす値をBGL(Back Ground Level)と表わす。ノック強度Nは、下記の式(2)を用いて算出される。
N=lpkknk/BGL・・・(2)
なお、ノック強度Nの算出方法はこれに限らない。ノック強度Nを算出する際、90度積算値lpkknkの対数変換値が用いられる。BGLは、各90度積算値lpkknkが検出された頻度(回数、確率ともいう)を表わす頻度分布において、標準偏差σと正の係数(たとえば「1」)との積を、中央値VMから減算した値として算出される。なお、BGLの算出方法はこれに限らず、BGLをROM202に記憶しておくようにしてもよい。また、頻度分布を作成する際、90度積算値lpkknkの対数変換値が用いられる。
本実施の形態においては、振動波形の形状に基づいて算出される相関係数Kおよび振動波形の強度に基づいて算出されるノック強度Nを用いて、ノッキングが発生したか否かが1点火毎に判定される。ノッキングが発生したか否かは気筒毎に判定される。相関係数Kがしきい値K(1)以上であり、かつノック強度Nが判定値VJ以上であると、ノッキングが発生したと判定される。もしそうでないと、ノッキングが発生していないと判定される。
ノッキングが発生したと判定された場合、予め定められた量だけ点火時期が遅角される。ノッキングが発生していないと判定された場合、予め定められた量だけ点火時期が進角される。
エンジン100もしくは車両の出荷時において、ROM202に記憶される判定値VJ(出荷時における判定値VJの初期値)には、予め実験などにより定められる値が用いられる。ところが、ノックセンサ300の出力値のばらつきや劣化などにより、エンジン100で同じ振動が生じた場合であっても、検出される強度が変化し得る。この場合、判定値VJを補正し、実際に検出される強度に応じた判定値VJを用いてノッキングが発生したか否かを判定する必要がある。そこで、本実施の形態においては、予め定められた点火サイクル毎、たとえば200点火サイクル毎に、判定値VJが補正される。
図9を参照して、エンジンECU200の機能について説明する。なお、以下に説明する機能はソフトウェアにより実現するようにしてもよく、ハードウェアにより実現するようにしてもよい。
エンジンECU200は、点火時期設定部500と、クランク角検出部600と、強度検出部602と、波形検出部604と、相関係数算出部606と、90度積算値算出部608と、算出部610と、判定部612と、点火時期制御部614と、フィードバック部700とを備える。
点火時期設定部500は、エンジン100の運転状態に応じて基本点火時期を設定する。基本点火時期は、図10に示すように、エンジン回転数NEおよび負荷KLをパラメータとして有するマップに従って設定される。
本実施の形態においては、エンジン回転数NEがしきい値NE(0)より小さく、かつ負荷KLがしきい値KL(0)より小さい運転状態(運転領域)において、MBT(Minimum advance for Best Torque)が基本点火時期として設定される。エンジン回転数NEがしきい値NE(0)より小さく、かつ負荷KLがしきい値KL(0)より小さい運転状態では、ノッキングがほとんど発生しないからである。なお、MBTとは、エンジン100の出力が最大になる点火時期を示す。
負荷KLは、エアフローメータ314により検出された吸入空気量およびエンジン回転数NEなどに基づいて算出される。なお、負荷KLを算出する方法は周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
クランク角検出部600は、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、クランク角を検出する。
強度検出部602は、ノックセンサ300から送信された信号に基づいて、ノック検出ゲートにおける振動の強度を検出する。振動の強度は、クランク角に対応させて検出される。また、振動の強度は、ノックセンサ300の出力電圧値で表される。なお、ノックセンサ300の出力電圧値と対応した値で振動の強度を表してもよい。
波形検出部604は、振動の強度をクランク角で5度分づつ積算することにより、ノック検出ゲートにおける振動波形を検出する。
相関係数算出部606は、振動波形がノック波形モデルに類似する度合を表わす(振動波形の形状とノック波形モデルの形状との差を表わす)相関係数Kを算出する。
90度積算値算出部608は、振動波形における強度(5度積算値)を合計した90度積算値lpkknkを算出する。
算出部610は、90度積算値lpkknkを用いて、ノック強度Nを算出する。判定部612は、相関係数Kおよびノック強度Nを用いて、ノッキングが発生したか否かを1点火毎に判定する。相関係数Kがしきい値K(1)以上であり、かつノック強度Nが判定値VJ以上であると、ノッキングが発生したと判定される。もしそうでないと、ノッキングが発生していないと判定される。
点火時期制御部614は、ノッキングが発生したか否かに応じて点火時期を補正することにより制御する。ノッキングが発生したと判定された場合、予め定められた量だけ点火時期が遅角される。ノッキングが発生していないと判定された場合、予め定められた量だけ点火時期が進角される。点火時期は、たとえば、MBTから遅角制限値までの範囲で進角されたり、遅角されたりする。すなわち、最も進角された場合、点火時期はMBTである。最も遅角された場合、点火時期は遅角制限値である。
フィードバック部700は、ノック強度Nと比較される判定値VJを設定する。フィードバック部700は、図9に示すように、頻度分布作成部702と、中央値算出部704と、標準偏差算出部706と、BGL算出部708と、ノック判定レベル算出部710と、カウント部712と、補正部714とを含む。さらに、フィードバック部700は、第1停止部800と、再開部802と、変更部804と、第2停止部806と、低減部808とを備える。
頻度分布作成部702は、図11に示すように、各点火サイクルにおいて算出された90度積算値lpkknkの頻度分布を作成する。頻度分布を作成する際には、90度積算値lpkknkの対数変換値が用いられる。
中央値算出部704は、90度積算値lpkknkの中央値VMを算出する。中央値VMは、下記の式(3)を用いて1点火サイクル毎に算出される。
VM(i)=VM(i−1)+(lpkknk−VM(i−1))/X・・・(3)
式(3)においてVM(i)は今回値を示す。VM(i−1)は前回値を示す。Xは正の値である。すなわち、中央値VMは、90度積算値lpkknkに応じて定められる更新量(lpkknk−VM(i−1))/Xだけ更新することにより算出される。Xが小さくなることにより、中央値VMの更新量が大きくなる。
なお、式(3)を用いて算出される中央値VMは、複数(たとえば200点火サイクル)の90度積算値lpkknkに基づいて算出される中央値を表わす近似値である。したがって、式(3)を用いて算出される中央値VMは、実際の中央値とは異なり得る。
標準偏差算出部706は、90度積算値lpkknkの標準偏差σを算出する。標準偏差σは、下記の式(4)を用いて1点火サイクル毎に算出される。
σ(i)=σ(i−1)+(lpkknk−σ(i−1))/Y・・・(4)
式(4)においてσ(i)は今回値を示す。σ(i−1)は前回値を示す。Yは正の値である。すなわち、標準偏差σは、90度積算値lpkknkに応じて定められる更新量(lpkknk−σ(i−1))/Yだけ更新することにより算出される。
なお、式(4)を用いて算出される標準偏差σは、複数(たとえば200点火サイクル)の90度積算値lpkknkに基づいて算出される標準偏差を表わす近似値である。したがって、式(4)を用いて算出される標準偏差σは、実際の標準偏差とは異なり得る。
式(3)および式(4)を用いて中央値VMおよび標準偏差σを算出する代わりに、以下の算出方法を用いるようにしてもよい。
今回算出された90度積算値lpkknkが前回算出された中央値VMよりも大きい場合、前回算出された中央値VMに予め定められた値C(1)を加算した値が、今回の中央値VMとして算出される。逆に、今回算出された90度積算値lpkknkが前回算出された中央値VMよりも小さい場合、前回算出された中央値VMから予め定められた値C(2)(たとえばC(2)はC(1)と同じ値)を減算した値が、今回の中央値VMとして算出される。
今回算出された90度積算値lpkknkが、前回算出された中央値VMよりも小さく、かつ前回算出された中央値VMから前回算出された標準偏差σを減算した値よりも大きい場合、前回算出された標準偏差σから予め定められた値C(3)を2倍した値を減算した値が、今回の標準偏差σとして算出される。逆に、今回算出された90度積算値lpkknkが、前回算出された中央値VMよりも大きい場合、または前回算出された中央値VMから前回算出された標準偏差σを減算した値よりも小さい場合、前回算出された標準偏差σに予め定められた値C(4)(たとえばC(4)はC(3)と同じ値)を加算した値が、今回の標準偏差σとして算出される。中央値VMおよび標準偏差σの初期値は、予め設定された値であってもよいし、「0」であってもよい。
BGL算出部708は、図11に示すように、標準偏差σを中央値VMから減算することによりBGLを算出する。なお、標準偏差σと零より大きい係数との積を、中央値VMから減算することによりBGLを算出するようにしてもよい。
ノック判定レベル算出部710は、中央値VMおよび標準偏差σを用いて、ノック判定レベルVKDを算出(設定)する。図11に示すように、中央値VMに正の係数U(Uは定数で、たとえばU=3)と標準偏差σとの積を加算した値が、ノック判定レベルVKDとなる。なお、ノック判定レベルVKDの算出方法はこれに限らない。
係数Uは、実験などより得られたデータや知見から求められた係数である。U=3とした場合のノック判定レベルVKDよりも大きい90度積算値lpkknkが、実際にノッキングが発生した点火サイクルにおける90度積算値lpkknkと略一致する。なお、係数Uに「3」以外の値を用いるようにしてもよい。
カウント部712は、予め定められた回数の点火サイクル(たとえば200点火サイクル)中の、ノック判定レベルVKD以上の90度積算値lpkknkの頻度を、ノックカウント値KCとしてカウントする。なお、ノック判定レベルVKD以上の90度積算値lpkknkの割合をカウントするようにしてもよい。
補正部714は、ノックカウント値KCがしきい値KC(0)以上である場合、予め定められた補正量A(1)だけ小さくなるように、判定値VJを補正する。また、補正部714は、ノックカウント値KCがしきい値KC(0)よりも小さい場合、予め定められた補正量A(2)だけ大きくなるように判定値VJを補正する。
第1停止部800は、90度積算値lpkknkが、第1しきい値より小さい場合、中央値VMおよび標準偏差σの更新を停止する。また、第1停止部800は、90度積算値lpkknkが、第2しきい値以上である場合、中央値VMおよび標準偏差σの更新を停止する。
図11に示すように、第1しきい値は、標準偏差σと正の係数Gとの積を、中央値VMから減算した値である。第2しきい値は、標準偏差σと正の係数Hとの積を、中央値VMに加算した値である。係数Gは、係数Hよりも小さい。また、係数Hは、係数Uよりも小さい。なお、第1しきい値および第2しきい値に用いられる中央値VMは、今回値であってもよく、前回値であってもよい。
本実施の形態においては、気筒毎に、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数がカウントされる。さらに、気筒を区別せずに、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数がカウントされる。
同様に、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数が気筒毎にカウントされるとともに、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数が気筒を区別せずにカウントされる。
再開部802は、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、中央値VMの更新を再開する。また、再開部802は、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、中央値VMの更新を再開する。
より具体的には、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数の、気筒を区別したカウント数がα(αは正の定数)回以上である場合、中央値VMの更新が再開される。
同様に、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数の、気筒を区別したカウント数がα回以上である場合、中央値VMの更新が再開される。
また、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数の、気筒を区別しないカウント数がβ(βは正の定数であって、β>α)回以上である場合、中央値VMの更新が再開される。
同様に、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数の、気筒を区別しないカウント数がβ回以上である場合、中央値VMの更新が再開される。
変更部804は、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、中央値VMの更新量を小さくする。すなわち、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出されたことにより中央値VMの更新が再開される際、中央値VMの更新量が小さくされる。
さらに、変更部804は、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、中央値VMの更新量を大きくする。すなわち、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出されたことにより中央値VMの更新が再開される際、中央値VMの更新量が大きくされる。
第2停止部806は、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、ノックカウント値KCのカウントおよび点火サイクル数のカウントを停止する。
さらに、第2停止部806は、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、ノックカウント値KCのカウントおよび点火サイクル数のカウントを停止する。
低減部808は、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、ノックカウント値KCを低減する。たとえば、複数の気筒のうちのいずれか1つの気筒において第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数がα回以上である場合、「α−1」だけノックカウント値KCが低減される。点火順序が連続する気筒において第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数がβ回以上である場合、「β−1」だけノックカウント値KCが低減される。なお、ノックカウント値KCを低減する方法はこれに限らない。
図12〜図14を参照して、エンジンECU200が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、エンジンECU200は、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、クランク角を検出する。S102にて、エンジンECU200は、ノックセンサ300から送信された信号に基づいて、クランク角に対応させて、エンジン100の振動の強度を検出する。
S104にて、エンジンECU200は、ノックセンサ300の出力電圧値(振動の強度を表わす値)を、クランク角で5度ごとに(5度分だけ)積算した5度積算値を算出することにより、エンジン100の振動波形を検出する。
S106にて、エンジンECU200は、相関係数Kを算出する。S108にて、エンジンECU200は、90度積算値lpkknkを算出する。S110にて、エンジンECU200は、ノック強度Nを算出する。
S120にて、エンジンECU200は、相関係数Kがしきい値K(1)以上であり、かつノック強度Nが判定値VJ以上であるか否かを判定する。相関係数Kがしきい値K(1)以上であり、かつノック強度Nが判定値VJ以上であると(S120にてYES)、処理はS122に移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS126に移される。
S122にて、エンジンECU200は、エンジン100にノッキングが発生したと判定する。S124にて、エンジンECU200は、点火時期を遅角する。S126にて、エンジンECU200は、エンジン100にノッキングが発生していないと判定する。S128にて、エンジンECU200は、点火時期を進角する。
図13を参照して、S200にて、エンジンECU200は、今回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkが、第1しきい値(VM−σ×G)より小さいか否かを判定する。90度積算値lpkknkが、第1しきい値より小さい場合(S200にてYES)、処理はS202に移される。もしそうでないと(S200にてNO)、処理はS300に移される。
S202にて、エンジンECU200は、中央値VMおよび標準偏差σの更新を停止する。S204にて、エンジンECU200は、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数の、気筒を区別したカウント数がα回以上であるか、もしくは気筒を区別しないカウント数がβ回以上であるかを判定する。
気筒を区別したカウント数がα回以上であるか、もしくは気筒を区別しないカウント数がβ回以上であると(S204にてYES)、処理はS206に移される。もしそうでないと(S204にてNO)、処理はS400に移される。
S206にて、エンジンECU200は、中央値VMの更新量を小さくするとともに、前回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkを用いて中央値VMを更新する。すなわち、中央値VMの更新が再開される。
S208にて、エンジンECU200は、ノックカウント値KCのカウントおよび点火サイクル数のカウントを停止する。
S210にて、エンジンECU200は、今回算出された(最新の)中央値VMを用いて、ノック判定レベルVKD、第1しきい値および第2しきい値を更新(設定)する。
S300にて、エンジンECU200は、今回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkが、第2しきい値(VM+σ×H)以上であるか否かを判定する。90度積算値lpkknkが、第2しきい値以上であると(S300にてYES)、処理はS302に移される。もしそうでないと(S300にてNO)、処理はS400に移される。
S302にて、エンジンECU200は、中央値VMおよび標準偏差σの更新を停止する。S304にて、エンジンECU200は、第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数の、気筒を区別したカウント数がα回以上であるか、もしくは気筒を区別しないカウント数がβ回以上であるかを判定する。
気筒を区別したカウント数がα回以上であるか、もしくは気筒を区別しないカウント数がβ回以上であると(S304にてYES)、処理はS306に移される。もしそうでないと(S304にてNO)、処理はS400に移される。
S306にて、エンジンECU200は、中央値VMの更新量を大きくするとともに、今回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkを用いて中央値VMを更新する。すなわち、中央値VMの更新が再開される。
S308にて、エンジンECU200は、ノックカウント値KCのカウントおよび点火サイクル数のカウントを停止する。S310にて、エンジンECU200は、ノックカウント値KCを低減する。
S312にて、エンジンECU200は、今回算出された(最新の)中央値VMを用いて、ノック判定レベルVKD、第1しきい値および第2しきい値を更新(設定)する。
S400にて、エンジンECU200は、ノックカウント値KCをカウントする。S402にて、エンジンECU200は、前回判定値VJを補正してからの点火サイクルの回数が、予め定められた回数以上であるか否かを判定する。前回判定値VJを補正してからの点火サイクルの回数が、予め定められた回数以上であると(S402にてYES)、処理はS404に移される。もしそうでないと(S402にてNO)、処理はS406に移される。
S404にて、エンジンECU200は、ノックカウント値KCに応じて判定値VJを補正する。ノックカウント値KCがしきい値KC(0)以上である場合、予め定められた補正量A(1)だけ小さくなるように、判定値VJが補正される。ノックカウント値KCがしきい値KC(0)よりも小さい場合、予め定められた補正量A(2)だけ大きくなるように判定値VJが補正される。
S406にて、エンジンECU200は、中央値VMおよび標準偏差σの更新が停止されているか否かを判定する。更新が停止されていると(S406にてYES)、処理はS100に戻される。もしそうでないと(S406にてNO)、処理はS408に移される。
S408にて、エンジンECU200は、前回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkを用いて中央値VMおよび標準偏差σを更新する。S410にて、エンジンECU200は、前回算出された中央値VMおよび標準偏差σを用いて、ノック判定レベルVKD、第1しきい値および第2しきい値を更新(設定)する。
なお、S100〜S410の処理を行なう順序は、図12〜図14に示す順序に限らない。S100〜S410の処理を、図12〜図14に示す順序とは異なる順序で実行するようにしてもよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態におけるエンジンECU200の動作について説明する。
エンジン100の運転中、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、クランク角が検出される(S100)。ノックセンサ300から送信された信号に基づいて、クランク角に対応させて、エンジン100の振動の強度が検出される(S102)。ノックセンサ300の出力電圧値をクランク角で5度ごとに積算した5度積算値を算出することにより、エンジン100の振動波形が検出される(S104)。
ノッキングが発生したか否かを波形の形状に基づいて判定するため、ノック波形モデルを用いて相関係数Kが算出される(S106)。さらに、ノッキングに起因して発生した振動が振動波形に含まれるか否かを強度に基づいて判定するため、90度積算値lpkknkが算出される(S108)。90度積算値lpkknkをBGLで除算することにより、ノック強度Nが算出される(S110)。
ノック強度Nが最小ガード値よりも大きいと(S112にてNO)、ノッキングが発生したか否かが判定される。相関係数Kがしきい値K(1)以上であり、かつノック強度Nが判定値VJ以上である場合(S120にてYES)、検出された波形の形状がノッキングによる波形の形状に類似しており、かつ振動の強度が大きいといえる。すなわち、ノッキングが発生した可能性が非常に高いといえる。この場合、エンジン100にノッキングが発生したと判定される(S122)。ノッキングを抑制するために、点火時期が遅角される(S124)。
一方、相関係数Kがしきい値K(1)よりも小さい場合、またはノック強度Nが判定値VJよりも小さい場合、エンジン100にノッキングが発生していないと判定される(S126)。この場合、点火時期が進角される(S128)。
ところで、エンジン100もしくは車両の出荷時において、ROM202に記憶される判定値VJ(出荷時における判定値VJの初期値)には、予め実験などにより定められる値が用いられる。ところが、ノックセンサ300の出力値のばらつきや劣化などにより、エンジン100で同じ振動が生じた場合であっても、検出される強度が変化し得る。この場合、判定値VJを補正し、実際に検出される強度に応じた判定値VJを用いてノッキングが発生したか否かを判定する必要がある。
そこで、本実施の形態においては、90度積算値lpkknkの頻度分布を用いて判定値VJが補正される。今回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkが、第1しきい値以上であり(S200にてNO)、第2しきい値より小さいと(S300にてNO)、判定値VJを補正するために、ノックカウント値KCがカウントされる(S400)。
前回判定値VJを補正してからの点火サイクルの回数が、予め定められた回数より少なく(S402にてNO)、かつ中央値VMおよび標準偏差σの更新が停止されていないと(S406にてNO)、中央値VMおよび標準偏差σが更新される(S408)。さらに、前回算出された中央値VMおよび標準偏差σを用いて、ノック判定レベルVKD、第1しきい値および第2しきい値が更新される(S408)。
前回に判定値VJを補正してからの点火サイクルの回数が、予め定められた回数以上であると(S402にてYES)、ノックカウント値KCに応じて判定値VJが補正される(S404)。
ノックカウント値KCがしきい値KC(0)以上である場合、補正量A(1)だけ小さくなるように、判定値VJが補正される。これにより、ノッキングが発生したと判定し易くすることができる。そのため、点火時期を遅角する頻度を多くすることができる。その結果、ノッキングが発生する回数を低減することができる。
ノックカウント値KCがしきい値KC(0)よりも小さい場合、補正量A(2)だけ大きくなるように判定値VJが補正される。これにより、ノッキングが発生したと判定され難くすることができる。そのため、点火時期を進角する頻度を多くすることができる。その結果、エンジン100の出力を高めることができる。
ところで、ノッキングがほとんど発生していない運転状態においては、図15に示すように、90度積算値lpkknkの頻度分布は正規分布になる。この頻度分布においては、標準偏差σが小さい。
しかしながら、エンジン100の負荷が急増もしくは急減する場合、90度積算値lpkknkの頻度分布が大きく変化し得る。そのため、標準偏差σが大きくなり得る。標準偏差σが大きくなると、BGLが小さくなる。そのため、90度積算値lpkknkをBGLで除算することにより算出されるノック強度Nが突発的に大きくなり得る。そのため、ノッキングが発生していなくても、必然的に90度積算値lpkknkが大きくなる。
また、エンジン100の負荷が急増する場合、エンジン100の機械振動自体が大きくなる。ところが、エンジンECU200における演算処理には時間が必要である。そのため、ノック判定レベルVKDが90度積算値lpkknkに追従して大きくなるにはある程度の時間が必要である。
そのため、停車していた車両が発進する際など、負荷が低い状態から高い状態に変化すると、ノッキングが発生していなくても、ノック判定レベルVKD以上の90度積算値lpkknkが得られる回数が増加する。この状態で判定値VJを補正すると、判定値VJが誤って小さくされる。
いずれの場合においても、点火時期を不必要に遅角し得る。そこで、本実施の形態においては、負荷が急変する場合、中央値VMおよび標準偏差σの更新が停止される。
今回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkが、第1しきい値より小さいと(S200にてYES)、エンジン100の負荷が急減していると判定される。この場合、中央値VMおよび標準偏差σの更新が停止される(S202)。これにより、ノック強度Nが突発的に大きくならないようにすることができる。
ところで、更新を停止したままであると、ノック判定レベルVKDなどが更新されない。この場合、負荷が安定しても、ノック判定レベルVKDなどが実際に検出された90度積算値lpkknkに対応しない値になり得る。
そこで、第1しきい値よりも小さい90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数の、気筒を区別したカウント数がα回以上である場合、もしくは気筒を区別しないカウント数がβ回以上である場合(S204にてYES)、中央値VMのみ更新される(S206)。このとき、中央値VMの更新量を小さくするとともに、前回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkを用いて中央値VMが更新される。これにより、中央値VMの更新が再開される。
ただし、エンジン100の負荷が急変している状態では、90度積算値lpkknkの頻度分布が過渡的に変化している。この状態でノックカウント値KCをカウントすると、ノックカウント値KCの精度が悪化し得る。そこで、ノックカウント値KCのカウントおよび点火サイクル数のカウントが停止される(S208)。一方、ノック判定レベルVKD、第1しきい値および第2しきい値が更新される(S210)。これにより、実際に検出された90度積算値lpkknkに対応したノック判定レベルVKD、第1しきい値および第2しきい値を得ることができる。
今回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkが、第2しきい値以上であると(S300にてYES)、中央値VMおよび標準偏差σの更新が停止される(S302)。これにより、ノック強度Nが突発的に大きくならないようにすることができる。
第2しきい値以上の90度積算値lpkknkが連続して検出された点火サイクル数の、気筒を区別したカウント数がα回以上である場合、もしくは気筒を区別しないカウント数がβ回以上である場合(S304にてYES)、中央値VMのみ更新される(S306)。このとき、中央値VMの更新量を大きくするとともに、今回の点火サイクルにおいて検出された90度積算値lpkknkを用いて中央値VMが更新される。これにより、中央値VMの更新が再開される。
また、ノックカウント値KCのカウントおよび点火サイクル数のカウントが停止される(S308)。さらに、ノックカウント値が誤って多くカウントされているため、ノックカウント値KCが低減される(S310)。一方、今回算出された中央値VMを用いて、ノック判定レベルVKD、第1しきい値および第2しきい値が更新される(S312)。
以上のように、本実施の形態に係る点火時期制御装置においては、強度を合計した90度積算値lpkknkの中央値VMおよび標準偏差σが算出される。中央値VMから標準偏差σを減算することによりBGLが定められる。90度積算値lpkknkをBGLで除算することにより、ノック強度Nが算出される。ノック強度Nが判定値VJ以上である場合において、点火時期が遅角される。第1のしきい値より小さい90度積算値lpkknkが検出された場合、もしくは第2のしきい値以上の90度積算値lpkknkが検出された場合、中央値VMおよび標準偏差σの更新が停止される。これにより、エンジンの負荷が急変する際に、中央値VMおよび標準偏差σに応じて算出されるノック強度Nが突発的に大きくならないようにすることができる。そのため、点火時期が誤って遅角される頻度を、低減することができる。その結果、点火時期を精度よく制御することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
エンジンを示す概略構成図である。 ノッキング時にエンジンで発生する振動の周波数帯を示す図である。 エンジンECUを示す制御ブロック図である。 エンジンの振動波形を示す図である。 振動波形とノック波形モデルとを比較した図である。 ノック波形モデルを示す図である。 ノック波形モデルの面積Sを示す図である。 90度積算値lpkknkを示す図である。 エンジンECUの機能ブロック図である。 基本点火時期を定めたマップである。 90度積算値lpkknkの頻度分布を示す図(その1)である。 エンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示す図(その1)である。 エンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示す図(その2)である。 エンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示す図(その3)である。 90度積算値lpkknkの頻度分布を示す図(その2)である。
符号の説明
100 エンジン、104 インジェクタ、106 点火プラグ、110 クランクシャフト、116 吸気バルブ、118 排気バルブ、200 エンジンECU、202 ROM、300 ノックセンサ、302 水温センサ、304 タイミングロータ、306 クランクポジションセンサ、308 スロットル開度センサ、310 車速センサ、312 イグニッションスイッチ、314 エアフローメータ、320 補機バッテリ、400 A/D変換部、410 バンドパスフィルタ、420 積算部、500 点火時期設定部、600 クランク角検出部、602 強度検出部、604 波形検出部、606 相関係数算出部、608 90度積算値算出部、610 算出部、612 判定部、614 点火時期制御部、700 フィードバック部、702 頻度分布作成部、704 中央値算出部、706 標準偏差算出部、708 BGL算出部、710 ノック判定レベル算出部、712 カウント部、714 補正部、800 第1停止部、802 再開部、804 変更部、806 第2停止部、808 低減部。

Claims (10)

  1. 内燃機関の振動の強度を、点火サイクル毎に検出するための手段と、
    前記強度の分布の中央値を表わす第1の値を更新するための第1の算出手段と、
    前記強度の分布の標準偏差を表わす第2の値を更新するための第2の算出手段と、
    前記第1の値および前記第2の値に応じた第3の値を算出するための第3の算出手段と、
    前記強度および前記第3の値に応じた第4の値を算出するための第4の算出手段と、
    前記第4の値が第1の判定値よりも大きい場合、点火時期を遅角するための制御手段と、
    今回の点火サイクルにおいて、第2の判定値より小さい強度が検出された場合および第3の判定値以上の強度が検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、前記第2の値の更新を停止するための手段と、
    第4の判定値以上の強度が検出された頻度をカウントするための手段と、
    前記第4の判定値以上の強度が検出された頻度が予め定められた頻度よりも大きい場合に前記第1の判定値が小さくなるように補正するための手段と、
    前記第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合および前記第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、頻度のカウントを停止するため手段とを備え、
    前記第3の算出手段は、零より大きい第1の係数と前記第2の値との積を前記第1の値から減算することにより前記第3の値を算出するための手段を含み、
    前記第4の算出手段は、前記強度を前記第3の値で除算することにより前記第4の値を算出するための手段を含み、
    前記第2の判定値は、前記第1の係数より大きい第2の係数と前記第2の値との積を、前記第1の値から減算した値であり、
    前記第3の判定値は、前記第2の係数より大きい第3の係数と前記第2の値との積を、前記第1の値に加算した値であり、
    前記第4の判定値は、前記第3の係数より大きい第4の係数と前記第2の値との積を、前記第1の値に加算した値である、内燃機関の点火時期制御装置。
  2. 今回の点火サイクルにおいて、前記第2の判定値より小さい強度が検出された場合および前記第3の判定値以上の強度が検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、前記第1の値の更新を停止するための手段をさらに備える、請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  3. 前記第1の算出手段は、前回の点火サイクルにおいて検出された強度に応じた更新量だけ更新するための手段を含み、
    前記第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、前記第1の値の更新を再開するための手段と、
    前記第2の判定値より小さい強度が前記複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、前記更新量を小さくするための手段をさらに備える、請求項2に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  4. 前記第1の算出手段は、前回の点火サイクルにおいて検出された強度に応じた更新量だけ更新するための手段を含み、
    前記第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、前回の点火サイクルにおいて検出された強度の代わりに、今回の点火サイクルにおいて検出された強度に応じた更新量を用いて前記第1の値の更新を再開するための手段と、
    前記第3の判定値以上の強度が前記複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、今回の点火サイクルにおいて検出された強度に応じた更新量を大きくするための手段をさらに備える、請求項2に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  5. 前記第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、カウントされた頻度を低減するための手段をさらに備える、請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  6. 内燃機関の振動の強度を、点火サイクル毎に検出するステップと、
    前記強度の分布の中央値を表わす第1の値を更新するステップと、
    前記強度の分布の標準偏差を表わす第2の値を更新するステップと、
    前記第1の値および前記第2の値に応じた第3の値を算出するステップと、
    前記強度および前記第3の値に応じた第4の値を算出するステップと、
    前記第4の値が第1の判定値よりも大きい場合、点火時期を遅角するステップと、
    今回の点火サイクルにおいて、第2の判定値より小さい強度が検出された場合および第3の判定値以上の強度が検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、前記第2の値の更新を停止するステップと、
    第4の判定値以上の強度が検出された頻度をカウントするステップと、
    前記第4の判定値以上の強度が検出された頻度が予め定められた頻度よりも大きい場合に前記第1の判定値が小さくなるように補正するステップと、
    前記第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合および前記第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、頻度のカウントを停止するためステップとを備え、
    前記第3の値を算出するステップは、零より大きい第1の係数と前記第2の値との積を前記第1の値から減算することにより前記第3の値を算出するステップを含み、
    前記第4の値を算出するステップは、前記強度を前記第3の値で除算することにより前記第4の値を算出するステップを含み、
    前記第2の判定値は、前記第1の係数より大きい第2の係数と前記第2の値との積を、前記第1の値から減算した値であり、
    前記第3の判定値は、前記第2の係数より大きい第3の係数と前記第2の値との積を、前記第1の値に加算した値であり、
    前記第4の判定値は、前記第3の係数より大きい第4の係数と前記第2の値との積を、前記第1の値に加算した値である、内燃機関の点火時期制御方法。
  7. 今回の点火サイクルにおいて、前記第2の判定値より小さい強度が検出された場合および前記第3の判定値以上の強度が検出された場合のうちの少なくともいずれか一方の場合、前記第1の値の更新を停止するステップをさらに備える、請求項6に記載の内燃機関の点火時期制御方法。
  8. 前記第1の値を更新するステップは、前回の点火サイクルにおいて検出された強度に応じた更新量だけ更新するステップを含み、
    前記第2の判定値より小さい強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、前記第1の値の更新を再開するステップと、
    前記第2の判定値より小さい強度が前記複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、前記更新量を小さくするステップをさらに備える、請求項7に記載の内燃機関の点火時期制御方法。
  9. 前記第1の値を算出するステップは、前回の点火サイクルにおいて検出された強度に応じた更新量だけ更新するステップを含み、
    前記第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、前回の点火サイクルにおいて検出された強度の代わりに、今回の点火サイクルにおいて検出された強度に応じた更新量を用いて前記第1の値の更新を再開するステップと、
    前記第3の判定値以上の強度が前記複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、今回の点火サイクルにおいて検出された強度に応じた更新量を大きくするステップをさらに備える、請求項7に記載の内燃機関の点火時期制御方法。
  10. 前記第3の判定値以上の強度が複数の点火サイクルにおいて連続して検出された場合、カウントされた頻度を低減するステップをさらに備える、請求項6に記載の内燃機関の点火時期制御方法。
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