以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に、本発明の実施の形態が適用可能な映像記録装置の構成の一例を示す。
映像記録装置1は、後段に、それぞれを詳細に説明するが、記録/再生部10、データ処理部20、映像入力部30、映像出力部40、録画制御部60、表示制御部70および主制御部50等を含む。
記録/再生部10は、例えばハードディスク記録装置を有し、公衆向けに、テレビ放送として放送局から送信される映像(番組)を100時間程度記録可能な容量が与えられたハードディスクドライブ部(以下、HDDと示す)12、HDD12と同様の規格で圧縮されたデータ(番組)が記録可能で、外部へのデータ(番組)の持ち出しと、外部からの持ち込みを可能とする記録媒体、例えば光ディスクへのデータの記録と再生に利用される光ディスクドライブ部13、およびHDD12および/または光ディスクドライブ部13と、以下に詳述するデータ処理部20との間で、圧縮されたデータ(映像信号=番組)の転送に利用されるデータ転送制御部11を含む。
記録/再生部10においては、データ処理部20において圧縮されたデジタル信号が、例えばユーザによる指示に応じ、データ転送制御部11を経由して、HDD12内の所定の記録領域または光ディスクドライブ部13にセットされた光ディスクDに記録される。もちろん、再生要求があった場合、要求に応じて再生されたデータがデータ処理部20に出力される。
データ処理部20は、データ編集部21、エンコーダ22、デコーダ23、および音声映像処理部24等を含み、後段に説明する映像入力部30から供給されるデータ(番組)を所定形成に圧縮したのち記録/再生部10に転送するとともに、再生要求に従って記録/再生部10から出力されたデータを復号して、後段の映像出力部40に出力する。
データ編集部21においては、圧縮されたデータを記録/再生部10に転送する際に、記録するための区分、例えば任意数のフォルダ(ディレクトリ)のうちの特定されたフォルダに対して、記録対象の番組(データ)を記録が指示されるとともに、その番組に「番組名」や「映画」・「音楽」等の「ジャンル識別名」、「アーティスト(出演者)名」等の『データ特定項目』が付加可能である。もちろん、既に付加された『データ特定項目』は、編集もしくは消去可能である。なお、データ編集部21においては、本件出願の実施の形態との関連が少ないため詳細な説明を省略するが、例えば既に録画されている番組の一部の削除や全部の削除、任意に選択された番組(データ)の複数のチャプタ(小区分)への分割や、その分割されたチャプタ(小区分)の再生順の設定等も、可能である。
エンコーダ22は、周知の圧縮器であり、映像入力部30を経由して供給されるデータ(番組)は、予め指定された圧縮方法(規格)および圧縮率で(エンコーダ22により)圧縮される。なお、エンコーダ22には、周知の多重化部が組み込まれてもよい、ことはいうまでもない。
デコーダ23は、周知の復号器(伸長器)であり、エンコーダ22による圧縮方法(規格)に対応する復号方法(規格)で、記録/再生部10から供給されるデータ(番組)を復号(伸長)して、後段の映像出力部40に向けて出力する。また、デコーダ23には、周知の分離部が組み込まれてもよいことはいうまでもない。
音声映像処理部24においては、デコーダ23において復号された映像データと(通常は、映像信号と独立に復号される)音声データとが、合成される(出力タイミングが整合される)。なお、映像出力部40に向けて出力されるデータには、音声映像処理部24により、必要に応じて、OSD表示(OSD54により生成される操作用画面表示)が合成される。
映像入力部30は、例えば外部からの映像信号/入力信号の入力を受け入れる外部入力部31、例えば放送衛星(BS)もしくは通信衛星(CS)を通じて提供される番組(データ)を受け入れるためのBS/CSチューナ部32、例えば放送局からの公衆向け放送を受け入れるための地上波チューナ部33、およびネットワーク網を経由して配信元から供給される(視聴可能な)データ(番組)受け入れるネットワークコントローラ34等を有する。なお、ネットワークコントローラ34は、例えば公衆通信網(電話回線)と接続可能であり、通信網を介して、外部との間で任意に、データの授受が可能である。
外部入力部31、BS/CSチューナ部32、地上波チューナ部33、ならびにネットワークコントローラ34等は、セレクタ部35と接続され、先に説明したエンコーダ22(データ処理部20)に供給されるデータ(番組)は、エンコーダ22が同時に処理可能なタイトル(番組)数または容量もしくは転送レート等に基づいて、(セレクタ部35により)規定される。例えば、地上波チューナ部33が2以上のチューナユニットを含み、エンコーダ22が少なくとも2系列以上の信号(データ)を同時にエンコード可能である場合には、地上波として提供される2以上の番組(データ)を、同時に録画(受け入れ)可能である。また、エンコーダ22の処理能力に従うが、地上波チューナ33部を介して入力される1つの番組(タイトル)と、外部入力部31またはBS/CSチューナ部32もしくはネットワークコントローラ34のいずれか1つを経由して供給される1つの番組(タイトル)を同時に録画することも可能である。
映像出力部40は、音声映像処理部24(データ処理部20)から出力された復号済み信号(再生映像および音声)を、セレクタ41を経由して、外部出力部42、I/F(インタフェース43、広く一般に普及しているテレビ(モニタ)Mに出力する映像/音声出力端44等を含む。なお、l/F43の出力は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)や、家庭内あるいは企業内等において普及している小規模ネットワークや、IEEE1394等に代表される特定のプロトコルに従うデータ転送システムとして利用可能である。
主制御部50は、上述した記録/再生部10、データ処理部20、映像入力部30および映像出力部40のそれぞれに加え、以下に説明する録画制御部60と表示制御部70とを含む映像記録装置1の動作を制御するもので、個々の要素間における制御信号の伝送に利用される制御バス51、主制御装置であるMPU(Main Processing Unit)52、ワーク(キャッシュ)メモリ(RAM)53、OSD(On Screen Display)ユニット54、ならびにMPU52のファームウエアとして(もしくは図示しないが、独立して)設けられ、映像記録装置1を動作させるためのイニシャルプログラムや、個々の制御コマンドに対応する動作や信号処理の方法、通信のための手続き等が記録されているROMを含む。
録画制御部60は、例えば録画情報制御部61、番組表生成部62および録画予約制御部63等を含む。
録画情報制御部61においては、例えば後段に詳細に説明するが、例えばネットワーク網を通じて接続された外部のサーバ(情報供給元)101(後述)や映像配信先(ネットワーク網によりアクセス可能な映像提供機関(情報供給元101とは独立している場合もある)等から提供される電子番組情報(Electronic Program Guide,以下、EPGと示す)や、サーバ101内の番組情報格納部に格納されている[予約ランキング情報]、あるいは[お薦め情報]等を受け入れるとともに、ユーザによる録画予約の設定(入力/解除(消去))、および予約情報の変更等に利用される。
番組表生成部62においては、(サーバ101から取得される)EPGおよび録画情報制御部61により規定される[予約番組リスト]や、EPGに対応する表示すなわち番組表を、映像出力部40に接続されるモニタ装置(テレビ)の画面として表示可能に、画面表示がデザイン(生成)される。
録画予約制御部63においては、例えば、録画すべき番組(データ)名やその供給元、ならびに日時等の録画条件が保持されるとともに、実際の録画のために時刻(日時)情報が管理される。なお、録画予約制御部63は、以下に説明する表示制御部70と共用可能なタイマ(時計)コントローラ(タイママイコン)が含まれてもよい。
表示制御部70は、例えば映像記録装置1の詳述しない表示パネルに設けられる時計部への時刻および年月日の表示や、装置の動作状態、録画予約の有無、録画時の録画モード等が表示される表示部72と、表示パネル(もしくは装置1の所定の位置)に設けられる操作部73、および表示部72への表示ならびに操作部73を経由してユーザにより入力される制御コマンドあるいは入力情報を授受するための、パネル制御部71等を含む。
なお、例えばリモコン端末Rにより入力される制御コマンドおよび入力情報は、図1に示す本件の映像記録装置1においては、部73または表示部72の所定の位置に設けられる(図示しない)リモコン信号受信部において受け入れられ、パネル制御部71を通じて主制御部50に入力される。もちろん、リモコン(端末)Rからの信号(コマンド)は、図示しないが専用の受信部を経由してそのまま主制御部50に供給されてもよいことはいうまでもない。
リモコン端末Rは、映像記録装置1による映像の録画に際して、録画先、例えばHDD12または光ディスクD(光ディスクドライブ部19)の特定、既に記録されている映像(番組)やそのタイトルまたは『データ特定項目』の編集、映像供給元の切り替えおよび予約録画の設定等に代表される各種、制御コマンドならびに入力すべき情報の入力に利用される。
ネットワークコントローラ34を経由して接続可能なネットワーク網、例えば広く利用されているインターネットを介して接続されるサーバ(情報供給元)101には、例えば番組情報登録部111、番組情報格納部112、および通信部(通信制御部)113等が用意されている。なお、サーバ101には、例えば直接(専用線)またはインターネットを通じて、映像供給元である放送局Tや、おすすめ情報源1001が、情報を提供可能に接続されている。
サーバ101は、例えば主として本件で説明する映像記録装置1からのアクセスが可能で、本件で説明する映像記録装置1によるアクセスがあった場合において、番組情報格納部112へのアクセスを可能とするもので、先に説明した録画情報制御部61(録画制御部60)との間の通信(データの受け渡し)が許可されている(アクセス権が与えられている)。なお、サーバ101内の番組情報登録部111に対するアクセスは、本件で説明する映像記録装置1によらない、第三者(以下に説明する「おすすめ情報源」1001を構成可能な機関/人物)からのアクセスも可能である。また、サーバ101には、以下に説明する「おすすめ情報源」1001から供給されるさまざまな情報、例えば「(他のユーザによる)予約の状況」を集計してラング化する機能や、「ユーザの録画実績からユーザの好みを学習する機能(お気に入り推定機能)」等が、例えばアプリケーション(ファームウエア)として備えられている。
最初に、本件の映像記録装置1に接続可能な「おすすめ情報源」1001について説明する。
「おすすめ情報源」1001は、本件の映像記録装置1が参照する(「おすすめ情報」を取得する)ためのサーバ101に蓄積される番組情報に関し、[予約ランキング情報]や[お薦めランク(例えば王冠マーク等)]をデータベース化するための情報源であり、例えば「本件の映像記録装置1と『同一の映像記録装置を有するユーザ』」、「サーバ101への情報入力を担当する『情報入力担当』」、「市販または無料頒布されている情報誌(紙)の『編集担当』」、「(例えば)新聞のテレビ欄等に「お薦め度」等を発表(掲載)する評価機関の『評価担当』」あるいは「インターネット等による検索を用いることで発見(検索)できる『Mr.K(ミスターK)』」等による、外部からの(第三者による)さまざまな『おすすめ』情報である。なお、「おすすめ情報源」1001に「本件の映像記録装置1と『同一の映像記録装置を有するユーザ』から供給される情報としては、例えば予約ランキングのための情報の一例として、「チャンネル」、「番組開始日時」、「製造番号(等の機器またはユーザを特定可能な情報)」等がある。また、この情報は、例えば(図1に示した映像記録装置1の例では、)MPU52の制御によりネットワークコントローラ34からサーバ101に供給される(他のユーザから見た場合、本件の映像記録装置のユーザが「おすすめ情報源」1001となる)。
また、「サーバ101への情報入力を担当する『情報入力担当』」は、ネットワーク網によらずに、サーバ101へ直接、おすすめ情報を入力できることは、いうまでもない。この場合、入力する情報は、「おすすめ情報源」1001から取得することに制限を受けず、例えば『編集担当』や『評価担当』から、書面により、あるいは電話(公衆通信)等を介して情報を受け取ることも、可能である。
以下、本件で説明する映像記録装置1の動作の特徴を詳細に説明する。
図2は、図1に示した映像記録装置において、映像出力部に接続されたモニタ(一般にはテレビ受像機)に表示される「おすすめ情報」の『メニュー画面』の表示例を示す。なお、以下に説明する個々の『表示』は、映像記録装置において、映像出力部40に接続されたテレビ受像機(モニタ)の画面に表示される表示例であり、その『表示』となる表示パターンは、例えば主制御部50のOSD54を経由して、音声映像処理部24で(受像機が表示可能な)ビデオ信号に重ね合わせられる。また、OSD54において生成されるパターンは、例えば録画制御部60の番組表生成部62や、MPU52のファームウエアまたは主制御部50に用意される図示しないROM等に、予め格納されている。
なお、表示パターンは、登録されたユーザへのサーバ側からの一斉配信等により、所定のタイミングで更新可能である。また、ユーザからのアクセスにより、任意のタイミングで、更新パターンがダウンロードできる。
図2において、『表示』501には、「おすすめ情報」を表示していることを示す『タイトル表示』502が含まれる。『タイトル表示』502内またはその近傍の所定の位置には、例えば「日付と時刻(「月/日」「(曜日)」「時刻」)」が『時刻表示』503として表示される。なお、『タイトル表示』502には、例えば「おすすめ情報」が複数存在することおよびその一覧であることを表示する『メニュー一覧』表示が含まれる。
『表示』501において、『タイトル表示』502の近傍または所定の位置には、「おすすめメニュー画面」であることをユーザに報知するための『メッセージ表示』511、複数のメニューが存在することおよび任意のメニューが選択可能であることを示す複数の『バー(項目)表示』群512が表示される。また、『表示』501の所定の位置には、例えば『バー(項目)表示』群512として表示される「メニュー」を編集(内容設定)するための制御コマンドの入力に利用される『おすすめ設定表示』513も表示される。なお、『バー(項目)表示』群512としては、例えば[予約ランキング]、[ドラマランキング]、[音楽ランキング]、[『Mr.K(ミスターK)』のおすすめ]、[『みんなからの』のおすすめ]、[総合ランキング]、[映画ランキング]、[アニメ/特撮ランキング]、および[パソコン/携帯連携情報]等の独立した『バー(項目)表示』を含む。
『表示』501において、『タイトル表示』502と画面上で概ね対をなす位置(『バー(項目)表示』群512に関連付けられた所定の位置)には、ユーザによる選択指示、例えばリモコン端末Rの操作により、『バー(項目)表示』群512の任意の『バー(項目)表示』の選択、選択された『バー(項目)表示』を確定する制御コマンドの入力等に用いられる『選択/決定表示』504が表示される。
『表示』504には、『バー(項目)表示』群512の任意の『バー(項目)表示』を選択するための『項目(バー)選択表示』505、選択された項目(バー)を確定するための『決定表示』506、1つ前の操作(動作)に対応する表示(画面)を表示させるための『戻る表示』507等が表示される。なお、それぞれの『表示』505〜507は、例えばリモコン端末Rからの制御コマンドの入力を促すガイド表示であり、詳述しないがリモコン端末Rに設けられている入力キーに割り当てられている「名称(ボタン名)」を表示している。
図3は、図2に示した「おすすめ情報」の『メニュー画面』から、例えば[予約ランキング]が選択された場合の表示例を示す。なお、以下に説明する個々の『表示』は、図2において既に説明したが、映像記録装置において、映像出力部に接続されたテレビ受像機の画面に表示される表示例であり、その『表示』となる表示パターンは、OSDを経由して音声映像処理部でビデオ信号に重ね合わせられることはいうまでもない。また、OSDにおいて生成されるパターンは、例えば録画制御部の番組表生成部や、MPUのファームウエアまたは主制御部に用意される図示しないROM等に、予め格納されている。
図3において、『表示』601には、「おすすめ番組」表示のうちの任意の1ページ分が表示されていることを示す『タイトル表示』602が含まれる。『タイトル表示』602内またはその近傍の所定の位置には、『時刻表示』603と、現在表示されている『おすすめ番組のページ数を示す表示』610が含まれる。
『表示』601において、『タイトル表示』602の近傍または所定の位置には、「おすすめ番組」表示における「項目名」をユーザに報知するための『項目名表示』611、複数の「おすすめ番組」が存在することおよび任意の「おすすめ番組」が選択可能であることを示す複数の『バー(項目)表示』群612が表示される。また、『項目名表示』611および『バー(項目)表示』群612には、それぞれを貫く、『おすすめ評価表示』欄613が合わせて表示される。なお、この『おすすめ評価表示』欄613への「おすすめ評価」については、図6により後段に説明する。
『表示』601において、『タイトル表示』602と画面上で概ね対をなす位置(『バー(項目)表示』群612に関連付けられた所定の位置)には、ユーザによる選択指示、例えばリモコン端末Rの操作により、『バー(項目)表示』群612の任意の『バー(項目)表示』の選択、選択された『バー(項目)表示』を確定する制御コマンドの入力等に用いられる『選択/決定表示』604が表示される。
『表示』604には、『バー(項目)表示』群612の任意の『バー(項目)表示』を選択するための『項目(バー)選択表示』605、1つ前の操作(動作)に対応する表示(画面)を表示させるための『戻る表示』607、任意の『バー(項目)表示』において案内されている番組(タイトル)を録画予約するための「予約」コマンドを入力するために利用される『予約表示』608、任意の『バー(項目)表示』において案内されている番組(タイトル)の詳細な説明を表示させるための『番組説明表示』609、等の表示が含まれる。なお、それぞれの『表示』605,607〜609は、例えばリモコン端末Rからの制御コマンドの入力を促すガイド表示であり、詳述しないがリモコン端末Rに設けられている入力キーに割り当てられている「名称(ボタン名)」を表示している。
『表示』601において、『項目名表示』611および『バー(項目)表示』群612の近傍には、例えば『項目選択表示』605により、現在(仮に)選択された状態にある『バー(項目)表示』612に対応する番組名(タイトル)が表示される『番組名(タイトル)表示』614とその番組に関するデータが表示される『番組データ表示』615が表示される。なお、『番組データ表示』615には、例えば[放送(配信)源]、[ジャンル]、[音声モード]、[画面サイズ情報]等が含まれる。
図4は、図3に示した「おすすめ番組」を、図3に示した「おすすめ評価」とは異なる評価により表示させる表示例を示す。
図4において、『表示』401には、「おすすめ番組」表示のうちの任意の1ページ分が表示されていることを示す『タイトル表示』702が含まれる。『タイトル表示』702内またはその近傍の所定の位置には、『時刻表示』703と、現在表示されている『おすすめ番組のページ数を示す表示』710が含まれる。
『表示』701において、『タイトル表示』702の近傍または所定の位置には、「おすすめ番組」表示における「項目名」をユーザに報知するための『項目名表示』711、複数の「おすすめ番組」が存在することおよび任意の「おすすめ番組」が選択可能であることを示す複数の『バー(項目)表示』群712が表示される。なお、『項目名表示』711および『バー(項目)表示』群712には、それぞれを貫く、『ランク表示』欄713が合わせて表示される。この『ランク表示』欄713に表示される「ランク」については、図6により後段に説明する。
『表示』701において、『タイトル表示』702と画面上で概ね対をなす位置(『バー(項目)表示』群712に関連付けられた所定の位置)には、ユーザによる選択指示、例えばリモコン端末Rの操作により、『バー(項目)表示』群712の任意の『バー(項目)表示』の選択、選択された『バー(項目)表示』を確定する制御コマンドの入力等に用いられる『選択/決定表示』704が表示される。
『表示』704には、『バー(項目)表示』群712の任意の『バー(項目)表示』を選択するための『項目(バー)選択表示』705、1つ前の操作(動作)に対応する表示(画面)を表示させるための『戻る表示』707、任意の『バー(項目)表示』において案内されている番組(タイトル)を録画予約するための「予約」コマンドを入力するために利用される『予約表示』708、任意の『バー(項目)表示』において案内されている番組(タイトル)の詳細な説明を表示させるための『番組説明表示』709、等の表示が含まれる。なお、それぞれの『表示』705,707〜709は、例えばリモコン端末Rからの制御コマンドの入力を促すガイド表示であり、詳述しないがリモコン端末Rに設けられている入力キーに割り当てられている「名称(ボタン名)」を表示している。
『表示』701において、『項目名表示』711および『バー(項目)表示』群712の近傍には、例えば『項目選択表示』705により、現在(仮に)選択された状態にある『バー(項目)表示』712に対応する番組名(タイトル)が表示される『番組名(タイトル)表示』714と、その番組に関する、例えば[放送(配信)源]、[ジャンル]、[音声モード]、[画面サイズ情報]等データが表示される『番組データ表示』715が表示される。
図5は、図1に示した映像記録装置において、図3または図4により説明した映像出力部に接続されたモニタに表示される「『おすすめ番組データ』の構造」の一例を示す。
図5に示す「『おすすめ番組データ』の構造」801は、例えば「項目欄」811と、「内容欄」812と、「内容「例」欄」813等を含む。
「項目欄」811には、例えば[チャンネル[ch](番組供給源)]、[開始日時]、[終了日時]、[番組タイトル]、[番組サブタイトル]、[出演者名]、[ジャンル(区分)名]、[番組説明]、[順位点(ランキング)]、[おすすめ評価]、・・・、等が含まれる。
例えば[ジャンル(区分)名]は、サーバ101側で予め決められているEPGに依存して規定されることはいうまでもない。
例えば[順位点(ランキング)]は、ネットワーク網を介してサーバ101接続された「おすすめ情報源」1001において、さまざまな評価観点に基づいて規定される。同様に、例えば[おすすめ評価]は、ネットワーク網を介してサーバ101接続された「おすすめ情報源」1001において、さまざまな評価観点に基づいて規定される。なお、ここでは、[ランキング]や「おすすめ評価」が「おすすめ情報源」1001において、作成(編集)、蓄積される例を示したが、サーバ101においても同様の処理(集計、評価、蓄積)が可能であることはいうまでもない。
なお、図5に示した『おすすめ番組データ』は、例えば予め決められた所定の時刻に、サーバ101からEPGをダウンロードするタイミング等において、サーバ101の番組情報格納部112に保持されているN個のおすすめ番組の評価(予約ランキングや評価者あるいは評価機関もしくは「みんなからのおすすめ」および「『Mr.K』からのおすすめ」等)とユーザが設定した条件とにより、任意に規定される。
また、『おすすめ番組データ』は、例えば(ランキングまたは評価点)上位30件程度について用意され、例えば番組表作成部62(図1参照)や詳述しない所定の記録領域に格納される。
図6は、図2ないし図5に示した「おすすめ情報」から自動的に番組を録画可能とする「おすすめサービスから自動録画」における[おすすめ設定]への情報の入力(おすすめ設定の変更)に利用される表示の一例を示す。なお、図6により以下に説明する『おすすめメニュー選択表示』による自動録画予約の絞りこみは、実際には、ユーザが各種おすすめを参照することにより「おすすめ情報源」および/またはサーバに蓄積されている番組情報の総てが、(ユーザに寄り)参照されている範囲内で、一旦映像記録装置1の所定の格納(記録)領域に、格納(記録)され、その後、上述した録画予約登録部に取り込む際の条件に従って、絞りこまれる。
図6は、図2に示した「おすすめ情報」の『メニュー画面』から、[おすすめ設定]が選択された場合の表示例を示す。なお、以下に説明する個々の『表示』は、図2において既に説明したが、映像記録装置において、映像出力部に接続されたテレビ受像機の画面に表示される表示例であり、その『表示』となる表示パターンは、OSDを経由して音声映像処理部でビデオ信号に重ね合わせられることはいうまでもない。また、OSDにおいて生成されるパターンは、例えば録画制御部の番組表生成部や、MPUのファームウエアまたは主制御部に用意される図示しないROM等に、予め格納されている。
図6において、『表示』901には、「おすすめサービスから自動録画」が表示されていることを示す『タイトル表示』902が含まれる。『タイトル表示』902内、またはその近傍には、例えば『時刻表示』903が含まれる。
『タイトル表示』902の近傍または所定の位置には、「おすすめサービスから自動録画」において、実際に録画すべき「おすすめ番組」を、ユーザが任意に設定(絞りこみ)可能とするための『おすすめメニュー選択表示』911、『おすすめメニュー選択表示』において特定された「おすすめ番組」を自動録画する範囲を特定可能な『自動録画の範囲選択表示』912、例えば1日あたりの最大録画時間を規定するための条件の入力に利用される『最大録画時間選択表示』913、等が表示される。なお、図6に示すそれぞれの『表示』は、複数の選択対象項目から特定の1つを指定(特定)可能に、広く利用される[チェックボックス]タイプとする。
また、『タイトル表示』902と画面上で概ね対をなす所定の位置には、ユーザによる選択指示、例えばリモコン端末Rの操作により、任意の『選択表示』に表示された[チェックボックス]への『チェックマーク』の入力/消去の指示が可能な制御コマンドの入力等に用いられる『選択/決定表示』904が表示される。
『表示』904には、任意の『選択表示』911〜913を選択するための『項目(バー)選択表示』905、選択された『表示』の[チェックボックス]への『チェックマーク』の入力/消去に利用される『決定表示』906、1つ前の操作(動作)に対応する表示(画面)を表示させるための『戻る表示』907等が表示される。
『表示』901において、『おすすめメニュー選択表示』911には、「おすすめ情報源」1001からサーバ101の番組情報登録部111に蓄積されている番組情報を録画予約登録部63に取り込む際の条件の絞りこみに用いられる、範囲を設定するための項目が表示される。
例えば、[予約ランキング]や[お薦めランク(例えば王冠マーク等)]が付与された「おすすめ番組」のうち、「あなたへのおすすめ」、「みんなからのおすすめ」もしくは「Mr.Kのおすすめ」等から、ユーザが任意の条件で、『自動録画の範囲選択表示』により、自動録画の範囲を設定できる。この場合、複数の条件が選択可能である。
例えば、[おすすめの順位]として[1位]の[チェックボックス]に『チェックマーク』が入力されることで、図4に示したような『表示』701において、『ランク表示』欄713で[1位]が付与された番組が予約される。なお、[おすすめの順位]は、例えば『おすすめ情報源』1001から「本件の映像記録装置1と『同一の映像記録装置を有するユーザ』」等(サーバ101には「本件の映像記録装置1と『同一の映像記録装置を有するユーザ』以外のユーザもアクセス可能である)により、任意の番組の録画が予約された件数等により、容易に特定される。
例えば、[おすすめの評価]として[ほし(王冠)マーク]が3つの[チェックボックス]に『チェックマーク』が入力されることで、図3に示したような『表示』601において、『おすすめ評価表示』欄613で[ほし(王冠)マークが3つ]付与された番組が予約される。なお、[おすすめ評価]は、「サーバ101への情報入力を担当する『情報入力担当』」、「市販または無料頒布されている情報誌(紙)の『編集担当』」、「(例えば)新聞のテレビ欄等に「お薦め度」等を発表(掲載)する評価機関の『評価担当』」または「インターネット等による検索を用いることで発見(検索)できる『Mr.K』」等による、さまざまな『おすすめ』情報により、容易に特定される。
なお、図6では、『ランク表示』または『おすすめ評価表示』のいずれかが優先される状態が表示されているが、それぞれの項目を掛け合わせることも可能であることは、いうまでもない。また、『ランク表示』または『おすすめ評価表示』を用いて、サーバ101の番組情報保持部111または録画予約制御部63により予約された番組(タイトル)のうちのどのタイトル(番組)を予約するかが、例えば推定確率計算に従う、おすすめポイントの獲得により規定される。
ところで、図1に示した映像記録装置1においては、記録容量の大きなHDD12が用意されているが、総ての「おすすめ番組」を記録(録画)することは、ユーザによる録画済み番組のチェックを煩雑とするのみならず、HDD12の容量を不本意に消費することに他ならない。このため、図6に示すように、「おすすめから自動録画」する番組(タイトル)の数を、『表示』913において、1日あたりの『自動録画』の時間を設定可能である。
図7は、図3および図4に示した「おすすめ番組(おすすめ情報)」から自動的に番組を録画可能とする「おすすめサービスから自動録画」において、映像記録装置に録画予約を設定する(サーバに保持されているおすすめ情報から「自動録画リスト」を作成する)工程の一例を説明するフローチャートである。なお、図1に示した映像記録装置においては、録画制御部の録画予約制御部(または所定の記録領域)に「自動録画リスト」が生成され、そのリストに従って、放送(映像)が自動的に録画される。
図7に示す通り、ステップS11において、変数[S]=「おすすめ情報の数」と変数[I]=「0」がセットされる。
次に、変数[I]=「I←I+1」により、「おすすめ情報[S]」で示される次の番組が特定される(S12)。
続いて、「I>S」が判定され、「おすすめ情報[S]」で示される総ての番組に対するチェックが終了したか否か、が判定される(S13)。
ステップS13において、総ての番組に対するチェックが終了していないことがチェックされた場合(S13−No)、『おすすめから自動録画』の項目として設定されているか否かがチェックされる(S14)。
ステップS14において、『おすすめから自動録画』の項目として設定されていることがチェックされた場合(S14−Yes)、「ユーザが指定した『自動録画の範囲』」に該当するか否かがチェックされる(S15)。
ステップS15において、「ユーザが指定した『自動録画の範囲』」に該当することがチェックされた場合(S15−Yes)、その番組(「おすすめ情報[S]」で特定された番組)が、「『自動録画リスト』に追加」される(S16)。
このようにして、サーバ101の番組情報登録部111および番組情報格納部112に保持されている各種おすすめ機能(「あなたへのおすすめ」、「みんなのおすすめ」、「各種ランキング」、「Mr.Kのおすすめ」等から得られる番組情報に従って、ユーザの好みに応じた(ユーザが好むと判定された)任意数の番組(タイトル)の自動録画が予約される。
図8は、図7に示した「おすすめ番組(おすすめ情報)」から自動的に番組を録画可能とする「おすすめサービスから自動録画」において、映像記録装置に録画予約を設定する(「自動録画リスト」を作成する)際に、自動録画に特有の重複録画(重複予約設定)を除去可能とする工程の一例を説明するフローチャートである。
図8に示す通り、ステップS21において、変数[N]=「自動録画リストに追加されるべき候補」の数」と変数[I]=「0」がセットされる。
次に、変数[I]=「I←I+1」により、現在参照されている「自動録画リストに追加されるべき候補である番組(タイトル)」が特定される(S22)。
続いて、現在参照されている「自動録画リストに追加されるべき候補である番組(タイトル)」と同じ番組が既に自動録画リストに存在しない(登録されていない)ことがチェックされる(S23)。なお、「自動録画リストに追加されるべき候補である番組(タイトル)」Aと同じ番組Bが存在するか否かは、
ア)チャンネルが一致
イ)番組Aの開始時間と終了時間を包含する
すなわち、番組Aの開始時間を「Tas」、終了時間を「Tae」とし、
番組Bの開始時間を「Tbs」、終了時間を「Tbe」とするとき、
「Tbs」 ≦ 「Tas」、かつ「Tbe」 ≧ 「Tae」
(値が小さい=時間が早い)
に従って番組Aと比較して(等しい場合を含み、早く始まってかつ遅く終わる)番組Bが存在するかどうか
により特定される。
ステップS23において、現在参照されている「自動録画リストに追加されるべき候補である番組(タイトル)」が「自動録画リスト」に登録されていない番組であることがチェックされた場合(S23−No)、チェックが終了したその「番組A」が「『自動録画リスト』に追加」される(S24)。
以下、総ての「自動録画リストに追加されるべき候補である番組(タイトル)」について「自動録画リスト」に登録されていない番組であるか否かが、順にチェックされる(S25)。
このようにして、「自動録画リストに追加されるべき候補である番組(タイトル)」について、「自動録画リスト」に既に登録されていない番組であることがチェックされることにより、例えばエンコーダ22が少なくとも2系列以上の信号(データ)を同時にエンコード可能である場合において、例えば地上波として提供される同じ2つ以上の番組を、同時に録画(受け入れ)してしまうような、ロスが解消される。
以上説明したように、本発明の映像記録装置においては、ユーザに「自動録画するための煩雑な作業を要求する」ことなく、自分の好みとして想定される(ユーザが好むと判定された)任意の番組(タイトル)を自動的に録画可能である。また、自動録画により、不本意に記録部の記録残り容量が消費されることが抑止でき、ユーザによる録画済み番組のチェックが煩雑となることが防止できる。また、条件が厳しすぎて、自動録画がない、等のユーザの要求を満足できない問題が生じることが低減される。
従って、ユーザのスタイルに合わせた自動録画機能が提供される。
なお、この発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形もしくは変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて、もしくは一部を削除して実施されてもよく、その場合は、組み合わせもしくは削除に起因したさまざまな効果が得られる。
1…映像記録装置、10…記録/再生部、20…データ処理部、24…音声映像処理部、30…映像入力部、40…映像出力部、44…映像/音声出力端、50…主制御部、52…MPU、54…OSD、60…録画制御部、61…録画情報制御部、62…番組表生成部、63…録画予約制御部、70…表示制御部、73…操作部、R…リモコン端末。