JP4678242B2 - 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、液滴をノズルから吐出する液滴吐出ヘッド及びこの液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置に関する。
インクジェットプリンタにおいて安定した印字を行うためには、インクジェット記録ヘッドのノズル面のインクの濡れ性を均一に維持する必要がある。このため、インクジェット記録ヘッドのノズル面には撥水膜が形成されている。この撥水膜は、紙のこすれや、紙のジャム等による機械的な破壊に対する耐久性が悪いので、ノズルが形成されたプレート上に金属板を積層してノズルが凹部に位置する段差構成とすることによって、ノズルの周辺の撥水膜に紙が接触し難いようにしている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
しかしながら、図14に示すように、特許文献1及び特許文献2の第1、第2実施形態では、ノズル50が1個ずつ凹部71で囲まれているので、ワイパーでノズル面を清掃する際に、凹部71内のノズルが清掃される方向(図中矢印Aで示すワイパーの移動方向)の下流側の隅部にインクIが残留する。凹部71内に残留したインクIは、撥水膜を覆ってインクの濡れ性の均一化を妨げたり、堆積してノズル50のエッジに被さってインクの吐出性能を劣化させたりする。
一方、特許文献2の第3実施形態、及び特許文献3では、同一方向に配列された複数のノズルが、ノズルが配列されている方向へ延びる凹部に設けられている。この構成では、ワイパーを凹部が延びる方向へ移動させることで、凹部に残留するインクの量を低減できる。
しかしながら、凹部の幅が紙厚よりも広くなっており、紙のエッジが凹部に入り込み易くなっているので、ノズルの周辺の撥水膜が破壊される恐れがある。
特許3108771号公報 特開2002−225298号公報 特開平4−169238号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、ノズルが凹部に設けられた液滴吐出ヘッドにおいて、凹部を清掃する際に凹部に残留する液体の量を低減すると共に、紙のエッジが凹部内に容易に入り込めないようにする。
請求項1に記載の液滴吐出ヘッドは、搬送される用紙に対向する面を有し、当該面に形成された凹部に設けられた複数のノズルから当該用紙に対し液滴を吐出する液滴吐出ヘッドであって、前記複数のノズルは、前記用紙の搬送方向と直交する用紙の幅方向に配列されており、前記凹部が、各ノズルの周囲の広幅部と、前記広幅部よりも幅が狭く前記用紙の幅方向に沿って延設され複数の前記広幅部を連通する狭幅部とからなり、前記面に沿って前記用紙の幅方向に移動する清掃部材によって清掃されることを特徴とする。
請求項1に記載の液滴吐出ヘッドでは、液滴を吐出する複数のノズルが凹部に設けられている。この凹部では、各ノズルの周囲の広幅部が、広幅部よりも幅が狭い狭幅部によって連通されている。この狭幅部は、凹部を清掃する清掃部材の進行方向に延びている。
このため、凹部を清掃部材によって清掃する際には、各広幅部内の液体が、清掃部材の移動方向上流側から下流側へ狭幅部を通って流れる。これによって、各広幅部内に残留する液体の量を低減できる。
また、ノズルとノズルとの間の凹部の幅をノズルの周囲の凹部の幅よりも狭くしたことで、紙のエッジが凹部に入り込み難くなり、紙のエッジとノズルの周辺との接触に起因する液滴の吐出性能の劣化を抑制できる。
請求項2に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項1に記載の液滴吐出ヘッドであって、前記清掃部材の進行方向の下流側へかけて幅が徐々に狭くなる先細り部を前記広幅部に形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の液滴吐出ヘッドでは、凹部の広幅部には、清掃部材の進行方向の下流側へかけて幅が除々に狭くなる先細り部が形成されており、凹部を清掃部材によって清掃する際には、各広幅部内の液体が、先細り部によって狭幅部へ移動される。これによって、各広幅部内に残留する液体の量を低減できる。
請求項3に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項1〜3の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドであって、前記狭幅部を、前記ノズルに対し前記清掃部材の進行方向と直交する方向へずらしたことを特徴とする。
請求項3に記載の液滴吐出ヘッドでは、狭幅部がノズルに対して清掃部材の進行方向と直交する方向へずらされているので、清掃部材によって進行方向上流側の広幅部で掻き取られて進行方向下流側の広幅部のノズルの上を通過する液体の量を低減できる。これによって、空気に触れると増粘するインク等の液体が増粘した状態でノズル上に残る可能性が少なくなるので、液滴の吐出性能が安定する
請求項4に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドを前記清掃部材の進行方向に並べて繋ぎ合わせることでユニット化し、前記清掃部材の進行方向に各前記凹部を揃えるように各前記液滴吐出ヘッドの位置を合わせ、各前記液滴吐出ヘッドの凹部の前記清掃部材の進行方向上流端部に、前記清掃部材の進行方向の上流側へかけて幅が徐々に広くなる先太り部を形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の液滴吐出ヘッドでは、液滴吐出ヘッドを前記清掃部材の進行方向に並べて繋ぎ合わせることでユニット化し、凹部の清掃部材の進行方向の上流端部には、清掃部材の進行方向の上流側へかけて幅が徐々に広くなる先太り部が形成されている。このため、各液滴吐出ヘッド間の位置合わせが、清掃部材の進行方向と交差する方向に多少ずれても、清掃部材の進行方向の上流側の液滴吐出ヘッドの凹部から清掃部材の進行方向の下流側の液滴吐出ヘッドの凹部へ液体を移動させることができる。これによって、清掃部材の進行方向に隣接された液滴吐出ヘッドの繋ぎ目に残留する液体の量を低減できる
請求項5に記載の液滴吐出装置は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドと、前記に対向させて用紙を搬送する搬送手段と、前記凹部が延びる方向へ移動して前記凹部を清掃する清掃部材と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の液滴吐出装置では、用紙が搬送手段によって凹部の設けられた面に対向されて搬送される。ここで、液滴吐出ヘッドの凹部は、ノズルとノズルとの間で幅が狭くなっているので、搬送手段によって搬送される用紙がジャムを起こす等して液滴吐出ヘッドに接触した場合でも、用紙のエッジは凹部内に入り込み難く、用紙とノズルの周辺との接触が起こる危険性が少ない。
また、清掃部材は、凹部が延びる方向へ移動して凹部を清掃するので、凹部内の液体は、ノズルの周辺に残留することなく清掃部材の進行方向の下流端部まで移動する。このため、ノズルの周辺の液体の濡れ性等の表面の状態を良好に維持でき、液滴の吐出性能を良好に維持できる。
本発明は上記構成にしたので、ノズルが凹部に設けられた液滴吐出ヘッドにおいて、凹部を清掃する際に凹部内に残留する液体の量が低減されると共に、紙のエッジが凹部内に容易には入り込めないようになる。
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態のインクジェット記録装置12が示されている。インクジェット記録装置12の筐体14内の下部には給紙トレイ16が備えられており、給紙トレイ16内に積層された用紙Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出された用紙Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ対20で搬送される。
給紙トレイ16の上方には、駆動ロール24及び従動ロール26に張架された無端状の搬送ベルト28が配置されている。搬送ベルト28の上方には記録ヘッドアレイ30が配置されており、搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、記録ヘッドアレイ30からインク滴が吐出される吐出領域SEとなっている。搬送経路22を搬送された用紙Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域SEに至り、記録ヘッドアレイ30に対向した状態で、記録ヘッドアレイ30から画像情報に応じたインク滴が付着される。
記録ヘッドアレイ30は、本実施形態では、有効な記録領域が用紙Pの幅(搬送方向と直交する方向の長さ)以上とされた長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、サイアン(S)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つのインクジェット記録ヘッドユニット(以下、ヘッドユニットという)32が搬送方向に沿って配置されており、フルカラーの画像を記録可能になっている。
各ヘッドユニット32は、図示しない記録ヘッド制御手段によって制御される。記録ヘッド制御手段は、たとえば、画像情報に応じてインク滴の吐出タイミングや使用するインク吐出口(ノズル)を決め、駆動信号をヘッドユニット32に送る構成である。
また、記録ヘッドアレイ30は、搬送方向と直交する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録したり、ヘッドユニット32の不具合を記録結果に反映させないようにしたりできる。
記録ヘッドアレイ30の両側には、それぞれのヘッドユニット32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。図2に示すように、ヘッドユニット32に対してメンテナンスを行う場合に、記録ヘッドアレイ30が上方へ移動し、搬送ベルト28との間に構成された間隙にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、ノズル面32N(図3参照)に対向した状態で、所定のメンテナンス動作(吸引、ワイピング、キャッピング等)を行う。
図3に示すように、記録ヘッドアレイ30の上流側には、電源38が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、用紙Pに電荷を与えて搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
記録ヘッドアレイ30の下流側には、剥離プレート40が配置されており、用紙Pを搬送ベルト28から剥離させる。剥離された用紙Pは、剥離プレート40の下流側で排出経路44を構成する複数の排出ローラ対42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙トレイ46に排出される。
ここで、ヘッドユニット32の構成について説明する。なお、ここでは、1個のヘッドユニット32のみを図示して説明するが、全てのヘッドユニット32が同様の構成である。
[第1実施形態]
図4、図5に示すように、ヘッドユニット32は、複数のノズル50が用紙Pの幅方向(搬送方向と直交する方向)へ沿って配列されたインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)10が、用紙Pの幅方向に沿って複数(本実施形態では、4ヶ)配列されて構成されている。この記録ヘッド10は、用紙Pの幅方向に沿って延出する支持板53の一面及び他面に交互に取付けられて、千鳥状の配列となっている。
記録ヘッド10は、ノズルプレート、流路プレート、振動板(共に、図示省略)等が積層されてインク流路や圧力室が形成されたインク吐出部10Aと、このインク吐出部10Aの上に取付けられ、インク吐出部10Aのインク流路に連通されたインク供給部10Bとで構成されている。インク吐出部10Aの振動板には、圧電素子が各圧力室に対応して接合されている。
また、支持板53の上部には、用紙Pの幅方向へ延出したインク供給路58が取付けられている。このインク供給路58は、インクタンク54(図1参照)に接続されている。また、インク供給路58から4本のインク供給路支流60A〜Dが分岐しており、このインク流路支流60A〜Dは、インク供給路58の下部から下方へ延出し、各記録ヘッド10のインク供給部10Bの上部に接続されている。即ち、インクは、インクタンク54から送られて共通のインク供給路58を流れ、そして、各インク供給路支流60A〜Dに分かれて各記録ヘッドのインク供給部10Bに流入する。
図6(A)、(B)に示すように、記録ヘッド10のノズルプレート62上には、金属板(例えば、SUS板)64が積層されている。この金属板64にノズル50を露出させる貫通孔が空けられてノズルプレート62上に凹部70が形成されており、この凹部70にノズル50が設けられている。また、金属板64の表面と凹部70の内部は、フッ素系樹脂等で形成された撥水性膜66で被覆されている。
また、図6(A)に示すように、記録ヘッド10のノズル面は、メンテナンス動作時にノズル面に接触して用紙Pの幅方向に沿って移動するワイパーブレード72によって払拭される。ワイパーブレード72の移動方向(図中矢印A、以下、ワイプ方向という)の下流端部には、スポンジ等の吸収体であるワイパークリーナ74が配設されており、ワイパーブレード72によって記録ヘッド10のノズル面から掻き取られたインクが、ワイパークリーナ74に吸収される。
ここで、ノズル50は、ワイプ方向に沿って配列されており、凹部70は、ワイプ方向に沿って延びている。凹部70は、ノズル50の周囲で五角形状をした幅が広い広幅部70Aと、広幅部70Aよりも幅が狭くワイプ方向へ延びて複数の広幅部70Aを連通する狭幅部70Bとで構成されている。
このため、ワイパーブレード72がワイプ方向へ移動すると、各広幅部70A内に滞留しているインクが、ワイプ方向上流側から下流側へ狭幅部70Bを通って流される。これによって、各広幅部70A内に残留するインクの量を低減できる。
また、ノズル50とノズル50との間の凹部70の幅をノズル50の周囲の凹部70の幅よりも狭くしたことで、用紙Pのエッジが凹部70に入り込み難くなり、用紙Pのエッジがノズル50の周辺部に接触することによってノズル50の周辺部の撥水性膜66が機械的に破壊される可能性が低くなる。
従って、ノズル50の周辺部のインクの濡れ性を均一化でき、インク滴の吐出性能の劣化を抑制できる。
また、図7に示すように、広幅部70Aのノズル50よりワイプ方向上流側は、一様に幅が広くなっており、広幅部70Aのノズル50よりワイプ方向下流側は、下流側にかけて次第に幅が狭くなるテーパ部(先細り部)70Cとなっている。このため、ワイパーブレード72がワイプ方向へ移動すると、広幅部70A内に滞留しているインクIが、テーパ部70Cにより狭幅部70Bへ移動されて狭幅部70Bを通ってワイプ方向下流側の広幅部70Aへ移動する。
従って、各広幅部70A内に残留するインクの量をより一層低減でき、ノズル50の周辺のインクの濡れ性をより一層均一化できるので、インク滴の吐出性能の劣化をより一層抑制できる。
ところで、図7、図8(A)に示すように、広幅部70Aの隅部にはワイパーブレード70によって払拭されない領域ができてしまう。例えば、硬度50度、板厚1.5mmで断面形状が矩形状のワイパーブレード72によって、深さhが10μmの広幅部70Aを払拭する場合には、広幅部70Aの隅部(片側)の払拭不可能な幅dが5μmとなる。このため、深さhが10μmで直径25μmのノズル50が形成された広幅部70Aにおいて、ノズル50の周囲を払拭可能とするためには、広幅部70Aの幅Dを、35μm以上にする必要がある(図8(B)の表参照)。
なお、上述した条件で深さhのみを20μmにした場合には、上記払拭不可能な幅dが25μmとなり、広幅部70Aの幅Dを、75μm以上にする必要がある。また、同じく深さhを50μmにした場合には、上記払拭不可能な幅dが60μmとなり、広幅部70Aの幅Dを、145μm以上にする必要がある。
なお、本実施形態では、広幅部70Aに設けられる先細り部をテーパ状としたが、この先細り部は、ワイプ方向下流側へかけて次第に幅が狭くなってさえいれば良く、幅の狭まり方は曲線的であっても構わない。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図9に示すように、記録ヘッド80では、ノズル50がワイプ方向に沿って千鳥状に配列されている。凹部70は、第1実施形態と同様、ワイプ方向へ延びており、ワイプ方向へ広幅部70Aと狭幅部70Bが交互に配列されている。また、複数列の凹部70では、ワイプ方向と直交する方向へ広幅部70Aと狭幅部70Bが交互に配列されており、凹部70の狭幅部70Bによって窪んだ部分に、隣の凹部70の広幅部70Aによって膨らんだ部分が嵌め込まれた状態になっている。これによって、凹部70並びにノズル50の高密配列が可能となっている。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図10に示すように、ヘッドユニット82では、複数の記録ヘッド90が、ワイプ方向に沿った直線上に配列されている。各記録ヘッド90は、第1実施形態の記録ヘッド10と同様、複数のノズル50がワイプ方向に沿った直線上に配列されており、凹部70がワイプ方向に沿って延びている。
ここで、凹部70のワイプ方向の上流端部には、狭幅部70Bからワイプ方向の上流側へかけて次第に幅が広くなる逆テーパ部(先太り部)70Dが形成されている。このため、複数の記録ヘッド90を、ワイプ方向へ並べてユニット化する際に、各記録ヘッド90間の位置合わせが、ワイプ方向と交差する方向へ多少ずれても、ワイプ方向上流側の記録ヘッド90の凹部70からワイプ方向下流側の記録ヘッド90の凹部70へインクを移動させることができる。これによって、ワイプ方向へ隣接された記録ヘッド90の繋ぎ目に残留するインクの量を低減できる。
なお、本実施形態では、記録ヘッド90のワイプ方向上流端部に設けられる先太り部をテーパ状としたが、この先太り部は、ワイプ方向上流側へかけて次第に幅が広くなってさえいれば良く、幅の広がり方は曲線的であっても構わない。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。なお、第1乃至第3実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図11に示すように、記録ヘッド100では、ノズル50がワイプ方向に沿った直線上に配列され、凹部102が、ワイプ方向に沿って延びている。凹部102は、ノズル50の周囲で台形状をした幅が広い広幅部102Aと、広幅部102Aよりも幅が狭くワイプ方向に延びて複数の広幅部102Aを連通する狭幅部102Bとで構成されている。
広幅部102Aのノズル50よりワイプ方向の上流側は、一様に幅が広くなっており、広幅部102Aのノズル50よりワイプ方向下流側は、ワイプ方向下流側にかけて次第に幅が狭くなるテーパ部(先細り部)102Cとなっている。このため、ワイパーブレード72がワイプ方向へ移動すると、広幅部102A内に付着しているインクが、テーパ部102Cにより狭幅部102Bへ移動されて狭幅部102Bを通ってワイプ方向下流側の広幅部102Aに移動する。
ここで、狭幅部102Bを広幅部102Aのワイプ方向と直交する方向の一側へ偏らせたことによって、ワイプ方向上流側の広幅部102Aで掻き取られてワイプ方向下流側の広幅部102Aのノズル50上を通過するインクの量を低減できる。これによって、増粘したインクがノズル上に残る可能性が少なくなるので、インク吐出性能が安定する。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。なお、第1乃至第4実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図12に示すように、記録ヘッド110では、ノズル50がワイプ方向に沿って千鳥状に配列され、凹部112が、ワイプ方向に沿って延びている。凹部112が、ノズル50の周囲で台形状をした幅が広い広幅部112Aと、広幅部112Aよりも幅が狭く千鳥状に配列されたノズル50の間を抜けて複数の広幅部112Aを連通する狭幅部112Bとで構成されている。
ここで、複数の広幅部112Aがワイプ方向へ千鳥状に配列されている。また、狭幅部112Bが、千鳥状に配列された複数の広幅部112Aの間を抜けて延びている。このため、第4実施形態と同様、狭幅部112Bが、広幅部112Aのワイプ方向と直交する方向の一側又は他側へ偏るので、ワイプ方向上流側の広幅部112Aで掻き取られてワイプ方向下流側の広幅部112Aのノズル50上を通過するインクの量が低減される。これによって、増粘したインクがノズル上に残る可能性が少なくなるので、インク吐出性能が安定する。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。なお、第1乃至第5実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図13に示すように、記録ヘッド120では、ノズル50がワイプ方向に沿った直線上に配列され、凹部122がワイプ方向へ延びている。凹部122は、ノズル50を中央部に備える広幅部122Aと、広幅部122Aよりも幅が狭く広幅部122Aの幅方向両端部を通過する2本の狭幅部122Bとで構成されている。広幅部122Aのノズル50よりワイプ方向上流側は幅が一様になっている。また、広幅部122Aのノズル50よりワイプ方向下流側には、ワイプ方向へ延びるノズル50の中心線を頂点として両側の狭幅部122Bへかけて次第に幅が狭くなる1対のテーパ部122Cが形成されている。
本実施形態においても第4、第5実施形態と同様、狭幅部122Bを、ワイプ方向へ延びるノズル50の中心線からオフセットさせたことで、ワイプ方向上流側の広幅部122Aで掻き取られてワイプ方向下流側の広幅部122Aのノズル50上を通過するインクの量が低減される。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態について説明する。なお、第1乃至第6実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図14に示すように、記録ヘッド130では、ノズル50がワイプ方向に沿って千鳥状に配列されている。凹部132は、第6実施形態の広幅部122A、狭幅部122Bと同じ形状の広幅部132A、狭幅部132Bで形成されている。ワイプ方向に沿って千鳥状に配列されている全ての広幅部132Aは、広幅部132Aの間を抜けてワイプ方向へ延びる狭幅部132Bによって連通されている。
本実施形態においても第4乃至第6実施形態と同様、狭幅部132Bを、ワイプ方向へ延びるノズル50の中心線からオフセットさせたことで、ワイプ方向上流側の広幅部132Aで掻き取られてワイプ方向下流側の広幅部132Aのノズル50上を通過するインクの量が低減される。
なお、第1乃至第7実施形態では、インクジェット記録装置を例に取って本発明を説明したが、本発明の液滴吐出ヘッドは、インクジェット記録ヘッドに限らず、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う電気実装用のバンプの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴吐出ヘッド一般に対して、適用可能である。
また、本発明の液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置において画像記録の対象となる「記録媒体」には、液滴吐出ヘッドが液滴を吐出する対象物であれば広く含まれる。したがって、記録媒体には、記録用紙やOHPシートなどが含まれるのはもちろんであるが、これら以外にも、たとえば、配線パターン等が形成される基板などが含まれる。
さらに、第1乃至第7実施形態では、用紙Pの幅よりも短尺のインクジェット記録ヘッドを用紙Pの幅方向に複数配列してユニット化した構成を例に取って本発明を説明したが、これに限らず、例えば、用紙Pの幅よりも短尺のインクジェット記録ヘッドを用紙Pの幅方向に移動させる構成等にも本発明の液滴吐出ヘッドを適用可能である。
本発明の実施形態のインクジェット記録装置の概略を示す図である。 本発明の実施形態のインクジェット記録装置の概略を示す図である。 本発明の実施形態のインクジェット記録装置の印字部の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録ヘッドユニットを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録ヘッドユニットを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録ヘッドを示す(A)は平面図、(B)は(A)のB−B断面図である。 本発明の第1実施形態のインクジェット記録ヘッドの凹部を拡大して示す平面図である。 (A)は図6(A)のB−B断面図、(B)は凹部の深さh、凹部の払拭不能幅d、払拭可能な凹部の最小幅Dとの関係をまとめた表である。 本発明の第2実施形態のインクジェット記録ヘッドを示す平面図である。 本発明の第3実施形態のインクジェット記録ヘッドを示す平面図である。 本発明の第4実施形態のインクジェット記録ヘッドを示す平面図である。 本発明の第5実施形態のインクジェット記録ヘッドを示す平面図である。 本発明の第6実施形態のインクジェット記録ヘッドを示す平面図である。 本発明の第7実施形態のインクジェット記録ヘッドを示す平面図である。 従来のインクジェット記録ヘッドの凹部を拡大して示す平面図である。
符号の説明
10 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
12 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
28 搬送ベルト(搬送手段)
50 ノズル
70 凹部
70A 広幅部
70B 狭幅部
70C テーパ部(先細り部)
70D 逆テーパ部(先太り部)
72 ワイパーブレード(清掃部材)
80 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
90 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
100 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
102 凹部
102A 広幅部
102B 狭幅部
102C テーパ部(先細り部)
110 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
112 凹部
112A 広幅部
112B 狭幅部
112C テーパ部(先細り部)
120 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
122 凹部
122A 広幅部
122B 狭幅部
122C テーパ部(先細り部)
130 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
132A 広幅部
132B 狭幅部
132C テーパ部(先細り部)
P 用紙(シート)

Claims (5)

  1. 搬送される用紙に対向する面を有し、当該面に形成された凹部に設けられた複数のノズルから当該用紙に対し液滴を吐出する液滴吐出ヘッドであって、
    前記複数のノズルは、前記用紙の搬送方向と直交する用紙の幅方向に配列されており、
    前記凹部が、各ノズルの周囲の広幅部と、前記広幅部よりも幅が狭く前記用紙の幅方向に沿って延設され複数の前記広幅部を連通する狭幅部とからなり、前記面に沿って前記用紙の幅方向に移動する清掃部材によって清掃される
    ことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記清掃部材の進行方向の下流側へかけて幅が徐々に狭くなる先細り部を前記広幅部に形成したことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記狭幅部を、前記ノズルに対し前記清掃部材の進行方向と直交する方向へずらしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドを前記清掃部材の進行方向に並べて繋ぎ合わせることでユニット化し、前記清掃部材の進行方向に各前記凹部を揃えるように各前記液滴吐出ヘッドの位置を合わせ、各前記液滴吐出ヘッドの凹部の前記清掃部材の進行方向上流端部に、前記清掃部材の進行方向の上流側へかけて幅が徐々に広くなる先太り部を形成したことを特徴とするユニット化された液滴吐出ヘッド
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドと、
    前記に対向させて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記凹部が延びる方向へ移動して前記凹部を清掃する清掃部材と、
    を有することを特徴とする液滴吐出装置。
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