JP3977260B2 - デジタルカメラと撮像画像データ記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は低感度画像と高感度画像の両方を撮像するデジタルカメラとその撮像画像データ記録方法に係り、特に、撮像画像データをRAWデータ(固体撮像素子から出力された撮像画像データで未加工のままの生データ)でメモリに記録するデジタルカメラ及び撮像画像データ記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタルカメラでは、固体撮像素子の各画素を構成するフォトダイオードに蓄積される電荷の飽和量が高画素化すなわちフォトダイオードの微細化に伴って小さくなり、撮像画像のダイナミックレンジが狭くなってしまうという欠点を有している。
【0003】
この欠点を克服するため、例えば特開2001―8104号公報記載の従来技術では、固体撮像素子に、高感度画素と低感度画素の2種類の画素を設け、高感度画素から得られた撮像画像データと、低感度画素から得られた撮像画像データとを合成することで、撮像画像のダイナミックレンジを広げるようにしている。
【0004】
また、その一方で、近年の様に固体撮像素子の高画素化が進展してくると、銀塩カメラと同等の画像が撮像されるようになり、このため、固体撮像素子から出力される撮像画像データを、ホワイトバランス補正やガンマ補正,JPEG圧縮などせずに未加工のままRAWデータでメモリに保存し、パーソナルコンピュータ等でこの画像データを読み取り、ホワイトバランス補正やガンマ補正,色調補正などを自分の好みに応じて行いたいというユーザの要望が高くなってきている。このため、デジタルカメラには、特開平11―261933号公報(特許文献2)や特開2001―223979号公報(特許文献3)に記載されている様に、RAWデータで画像データを記録するものが増えてきている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001―8104号公報
【特許文献2】
特開平11―261933号公報
【特許文献3】
特開2001―223979号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように低感度画像と高感度画像の両方を撮像するデジタルカメラでは、撮像画像データをRAWデータでメモリに記録する場合、低感度画像の撮像画像データと高感度画像の撮像画像データの両方を記録することになる。しかし、ユーザがメモリから低感度画像データと高感度画像データのRAWデータを読み出してパソコン上のアプリケーションソフトウェアにて画像合成しても、なかなか合成処理がうまく行かず、希望する画質の合成画像が得られないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、低感度画像データと高感度画像データのRAWデータをカメラ外で画像合成するときでも容易に且つ迅速に希望する画質の合成画像を得ることができるデジタルカメラとその撮像画像データ記録方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するデジタルカメラとその撮像画像データ記録方法は、高感度画素と低感度画素を有する固体撮像素子の前記高感度画素から得られた高感度画像データと前記低感度画素から得られた低感度画像データとをRAWデータで記録媒体に記録すると共に、高感度画像データと低感度画像データとを合成するときの画素単位の各データdを
d=〔high+MIN(high/th,1)×low〕×MAX〔(−k×high/th)+α,p〕
ここで、high:高感度(高出力)画像信号のガンマ補正後のデータ
low:低感度(低出力)画像信号のガンマ補正後のデータ
p:total gain(トータルゲイン)
k:係数
th:閾値
α:シーンにより決める値(≒1)
としたときカメラが撮影シーンに応じて自動設定した上記p,αの各値及び前記高感度画素と前記低感度画素の信号電荷飽和量比から求まる上記kの値を画像補正用パラメータとして前記記録媒体に記録することで、達成される。
【0009】
この構成により、記録媒体に記録されたk,p,αの値をユーザが参考にして画像合成を行うパラメータ値の範囲を調整でき、容易且つ迅速にユーザが希望する画質の合成画像を生成可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラの構成図である。この実施形態ではデジタルスチルカメラを例に説明するが、デジタルビデオカメラや携帯電話機等の小型電子機器に搭載されたカメラ等の他の種類のデジタルカメラにも本発明を適用可能である。また、本実施形態の画像合成処理は、後述するデジタル信号処理部26がソフトウェアにて実行処理するが、これをハードウェア回路にて実現することも可能である。
【0012】
図1に示すデジタルスチルカメラは、撮影レンズ10と、固体撮像素子11と、この両者の間に設けられた絞り12と、赤外線カットフィルタ13と、光学ローパスフィルタ14とを備える。デジタルスチルカメラの全体を制御するCPU15は、フラッシュ用の発光部16及び受光部17を制御し、また、レンズ駆動部18を制御して撮影レンズ10の位置をフォーカス位置に調整し、絞り駆動部19を介し絞り12の開口量を制御して露光量が適正露光量となるように調整する。
【0013】
また、CPU15は、撮像素子駆動部20を介して固体撮像素子11を駆動し、撮影レンズ10を通して撮像した被写体画像を色信号として出力させる。また、CPU15には、操作部21を通してユーザの指示信号が入力され、CPU15はこの指示に従って各種制御を行う。
【0014】
デジタルスチルカメラの電気制御系は、固体撮像素子11の出力に接続されたアナログ信号処理部22と、このアナログ信号処理部22から出力されたRGBの色信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路23とを備え、これらはCPU15によって制御される。
【0015】
更に、このデジタルスチルカメラの電気制御系は、メインメモリ24に接続されたメモリ制御部25と、詳細は後述するデジタル信号処理部26と、撮像画像をJPEG画像に圧縮したり圧縮画像を伸張したりする圧縮伸張処理部27と、測光データを積算してホワイトバランスのゲインを調整させる積算部28と、着脱自在の記録媒体29が接続される外部メモリ制御部30と、カメラ背面等に搭載された液晶表示部31が接続される表示制御部32とを備え、これらは、制御バス33及びデータバス34によって相互に接続され、CPU15からの指令によって制御される。
【0016】
図1に示すデジタル信号処理部26や、アナログ信号処理部22,A/D変換回路23等は、これを夫々別回路としてデジタルスチルカメラに搭載することもできるが、これらを固体撮像素子11と同一半導体基板上にLSI製造技術を用いて製造し、1つの固体撮像装置とするのがよい。
【0017】
図2は、本実施形態で使用する固体撮像素子11の画素配置図である。広ダイナミックレンジの画像を撮像するCCD部分の画素1は、例えば特開平10―136391号公報に記載されている画素配置をとり、偶数行の各画素に対して奇数行の各画素が水平方向に1/2ピッチずらして配置され、各画素から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送路(図示せず)が、垂直方向の各画素を避けるように蛇行配置される構成をとっている。
【0018】
そして、本実施形態に係る各画素1は、図示する例では、画素1の面積の約1/5を占める低感度画素(副画素)2と、残りの約4/5を占める高感度画素(主画素)3とに分割して設けられ、各低感度画素2の信号電荷と、各高感度画素3の信号電荷とを区別して上記垂直転送路に読み出し転送することができるようになっている。尚、画素1をどのような割合、どの様な位置で分割するかは設計的に決められるものであり、図2は単なる例示に過ぎない。
【0019】
本実施形態の撮像装置では、1回の撮像で、低感度画像(低感度画素2で得られた画像)と高感度画像(高感度画素3で得られた画像)を同時に取得し、各画像を各画素2,3から順次読み出し、詳細は後述する様に合成し、あるいはそのままRAWデータとして記録媒体29に記録する様になっている。
【0020】
尚、固体撮像素子11は、図2に示す様なハニカム画素配置のCCDを例に説明したが、ベイヤー方式のCCDやCMOSセンサでも良い。
【0021】
図3は、上述したデジタルスチルカメラの動作説明図である。固体撮像素子11の高感度画素3から出力されるアナログの高感度画像信号Hは、A/D変換器23によって例えば10ビットのデジタルデータに変換され、固体撮像素子11の低感度画素2から出力されるアナログの低感度画像信号Lは、A/D変換器23によって例えば8ビットのデジタルデータに変換される。
【0022】
ユーザが操作部21で完成画像記録モードを設定しておくと、A/D変換器23から出力される10ビットの高感度画像データと8ビットの低感度画像データをデジタル信号処理部26が取り込んで合成処理その他の画像処理を行い、外部メモリ制御部(記録回路)30は、デジタル信号処理部26から図1の圧縮伸張処理部27(図3では図示省略)を介して渡された例えばJPEG圧縮された完成画像データを記録媒体29に記録する。
【0023】
ユーザが操作部21でRAWデータ記録モードを設定しておくと、A/D変換器23から出力される10ビットの高感度画像データと8ビットの低感度画像データを、外部メモリ制御部30がそのまま記録媒体29に記録する。このとき、外部メモリ制御部30は、RAWデータの他に、後述する画像補正用パラメータの値も一緒に記録する。
【0024】
図4は、完成画像記録モードのときに動作するデジタル信号処理部26の処理構成図である。このデジタル信号処理部26は、高感度画像信号と低感度画像信号とを夫々ガンマ補正した後に加算処理する対数加算方式を採用しており、A/D変換回路23から出力される高感度画像のデジタル信号でなるRGB色信号を取り込んでオフセット処理を行うオフセット補正回路41aと、オフセット補正回路41aの出力信号のホワイトバランスをとるゲイン補正回路42aと、ゲイン補正後の色信号に対してガンマ補正を行うガンマ補正回路43aと、図1に示すA/D変換回路23から出力される低感度画像のデジタル信号でなるRGB色信号を取り込んでオフセット処理を行うオフセット補正回路41bと、オフセット補正回路41bの出力信号のホワイトバランスをとるゲイン補正回路42bと、ゲイン補正後の色信号に対してガンマ補正を行うガンマ補正回路43bとを備える。オフセット補正後の信号に対してリニアマトリクス処理などを行う場合には、ゲイン補正回路42a,42bとガンマ補正回路43a,43bとの間で行う。
【0025】
デジタル信号処理部26は、更に、各ガンマ補正回路43a,43bの両出力信号を取り込んで画像合成処理を行う画像合成処理回路44と、画像合成後のRGB色信号を補間演算して各画素位置におけるRGB3色の信号を求めるRGB補間演算部45と、RGB信号から輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとを求めるRGB/YC変換回路46と、輝度信号Yや色差信号Cr,Cbからノイズを低減するノイズフィルタ47と、ノイズ低減後の輝度信号Yに対して輪郭補正を行う輪郭補正回路48と、色差信号Cr,Cbに対して色差マトリクスを乗算して色調補正を行う色差マトリクス回路49とを備える。
【0026】
上述した画像合成処理回路44は、ガンマ補正回路43aから出力される高感度画像信号と、ガンマ補正回路43bから出力される低感度画像信号とを次の数1に基づいて画素単位に合成し、出力する。
【数1】
data=〔high+MIN(high/th,1)×low〕×MAX〔(−k×high/th)+α,p〕
ここで、high:高感度(高出力)画像信号のガンマ補正後のデータ
low:低感度(低出力)画像信号のガンマ補正後のデータ
p:total gain(トータルゲイン)
k:係数
th:閾値
α:シーンにより決める値(≒1)
である。
【0027】
閾値thとは、ガンマ補正後のデータが8ビットデータ(256階調)であれば、例えば値0〜255のうちの“219”とデジタルスチルカメラの使用者あるいはデジタルスチルカメラの設計者が指定する値である。
【0028】
数1の第1項は、高感度画像データhighが閾値thを越えているとき高感度画像データhighにそのまま低感度画像データlowを加算し、高感度画像データhighが閾値th以下のときは、高感度画像データhighの閾値thに対する割合に対し低感度画像データlowを乗算した値を高感度画像データhighに加算することを示している。
【0029】
本実施形態では、この第1項で求めた加算データをそのまま合成画像データとするのではなく、この第1項に、第2項(MAX〔(−k×high/th)+α,p〕)を乗算した値を合成画像のデータとすることを特徴とする。
【0030】
この第2項において、係数kは、図2に示す実施形態の固体撮像素子11では、値“0.2”を用いるのが良い。図2に示す固体撮像素子11の様に、高感度画素3と低感度画素2の信号電荷の飽和比が異なる場合、係数kは、次の数2で便宜的に求めることができる。
【数2】
係数k=1−Sh/(Sh+Sl)
ここで、Sh:高感度画素の信号電荷飽和量
Sl:低感度画素の信号電荷飽和量
【0031】
図2に示す例で、フォトダイオードの面積比がそのまま飽和比になるわけではないが、便宜的に面積比と見ることができ、上記例を当てはめると、
k=1−4/(4+1)=1−0.8
=0.2
となる。
【0032】
高感度画素と低感度画素とを合わせ持つ固体撮像素子は、図2に例示するものに限らず、例えば、図5に示す様に、同一寸法形状に形成された多数のフォトダイオード(図示せず)の上に設けるマイクロレンズの開口面積を変え、高感度画素3と低感度画素2とを設けるものが考えられる。この場合には、高感度画素と低感度画素の信号電荷の飽和量は同じになるため数2は適用できないが、係数kの値を実験的に求めたり、あるいはマイクロレンズ等の開口面積などから係数値を求めることで、数1を適用することができる。この係数kの値は、固体撮像素子の構成によって決まってしまう値であり、使用者が任意に変更するものではなく、撮像装置の出荷時に固定値に設定されるものである。
【0033】
数1において、トータルゲインpの値として、本実施形態では、実験的に定めた値を採用する。pは、合成画像データの全体に対するゲインであり、本実施形態では、このpの値を制御することで、画像のダイナミックレンジの制御を行う。このトータルゲインpの値が小さいほどダイナミックレンジは広く、pの値が大きいほどダイナミックレンジは狭くなる。具体的には、コントラストの高いシーン(真夏の晴天など)では、p=0.8、曇りや日陰ではp=0.86、室内蛍光灯下ではp=0.9というように、シーンに応じてpの値を変化させる。これにより、ガンマ補正後のデータが8ビットデータである場合、8ビット階調値をより有効に使用することが可能となる。
【0034】
pの値は、ユーザが図1に示す操作部21でシーンの種類を指定することでpの値を設定することでも、デジタルスチルカメラ自体が各種センサの検出値に基づいて撮像画像のシーンを自動判定し自動設定することでもよい。例えば、積算部28による測光データの積算値からホワイトバランスのゲイン量を求めるが、このホワイトバランスの値から如何なるシーンであるかを自動判別可能であるため、pの値の自動設定は可能である。
【0035】
図6は、pの値を変えたときのダイナミックレンジの変化の様子を示す図である。トータルゲインpの値を大きくしたときの特性線イはダイナミックレンジが小さく、トータルゲインpの値を小さくしていくとダイナミックレンジが大きい特性線ロまで変化する。
【0036】
このように、本実施形態の完成画像記録モードでは、高感度画像データと低感度画像データとを加算した後にシーンに応じたトータルゲインを乗算するため、ホワイトバランスのとれたダイナミックレンジの広い画像を生成可能となる。また、対数加算方式を採用して高感度画像データと低感度画像データの夫々のビット数を落としてから画像合成するため、回路規模が小さくて済み、低コスト化を図ることが可能となる。
【0037】
以上が完成画像記録モード時におけるデジタル信号処理部の動作であるが、RAWデータ記録モードでは、A/D変換器23から出力される高感度画像データと低感度画像データがそのまま記録媒体29に記録されることになり、ユーザがパーソナルコンピュータにRAWデータを読み出し、様々な画像合成パラメータを調整して所望の画質の合成画像が得られる様に試行錯誤を繰り返すことになる。
【0038】
ユーザが画像合成作業を行うとき、そのRAWデータが如何なる状況の下で撮影されたデータなのかを知らないと、画像合成パラメータをどのように調整して良いのか分からず、試行錯誤の回数が増えてしまう。ユーザが画像合成作業を行うときの画像合成用ソフトウェア処理は、完成画像記録モード時にデジタル信号処理部26が行った処理と必ずしも同じである必要はないが、デジタル信号処理部26と同じ処理をより精度良く手作業で行いたい場合には、上述した数1の係数k,トータルゲインp,シーンにより決める値αを手作業で一々調整することになる。
【0039】
このとき、その撮影時にカメラが最適な値として自動判定したk,p,αの値が分かれば、ユーザはこのk,p,αの値を参考にして各値の調整範囲を絞ることができ、より迅速且つ容易に希望する画質の合成画像を得ることができることになる。
【0040】
そこで、本実施形態に係るデジタルスチルカメラでは、図3で述べた画像補正用パラメータとして、このk,p,αの値をRAWデータと共に記録媒体29に記録することとしている。
【0041】
図7は、RAWデータを記録媒体29に記録するときの画像ファイルのフォーマット図である。画像ファイルは、ヘッダ部と画像データ部とから成り、ヘッダ部は、ファイル番号等のファイル情報51と、撮影に使用したデジタルスチルカメラや使用レンズの機種情報52と、画像補正用パラメータ53と、撮像したときの露光量やシャッタ速度等の撮影情報54とを含む。画像データ部は、高感度画像のRAWデータ55と、低感度画像のRAWデータ56とから成り、上記のk,p,αの値が画像補正用パラメータ53として記録される。
【0042】
尚、数1において、αの値は、撮像画像のシーンに応じた値とすることも可能であるが、固定値“1”を採用することでもよい。
【0043】
尚、上述した実施形態では、RAWデータ記録モードと完成画像記録モードの2つのモードを持つデジタルスチルカメラについて述べたが、完成画像記録モードを搭載していないデジタルカメラであっても、本発明を適用可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、高感度画像データと低感度画像データを出力する固体撮像素子を搭載したデジタルスチルカメラの撮像画像データをRAWデータで記録媒体に記録するときカメラが自動判定した画像補正用パラメータも一緒に記録するため、ユーザが画像合成作業を行うときに画像補正用パラメータの値を参考にして合成処理を行うことができ、良好な画質の合成画像を容易に且つ迅速に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルスチルカメラのブロック構成図である。
【図2】図1に示す固体撮像素子の表面模式図である。
【図3】図1に示すデジタルスチルカメラの動作説明図である。
【図4】図3に示すデジタル信号処理部の処理構成図である。
【図5】固体撮像素子の別実施形態に係る画素配置図である。
【図6】ダイナミックレンジの変化の様子を示す図である。
【図7】図1に示すデジタルスチルカメラで撮像画像データをRAWデータで記録媒体に記録するときの画像ファイルのフォーマット図である。
【符号の説明】
1 画素
2 低感度画素(副画素)
3 高感度画素(主画素)
10 レンズ
11 固体撮像素子
23 A/D変換器
26 デジタル信号処理部
29 記録媒体
44 画像合成処理回路
53 画像補正用パラメータ
Claims (2)
- 高感度画素と低感度画素を有する固体撮像素子と、前記高感度画素から得られた高感度画像データと前記低感度画素から得られた低感度画像データとをRAWデータで記録媒体に記録すると共に、高感度画像データと低感度画像データとを合成する場合の画素単位の各データdを
d=〔high+MIN(high/th,1)×low〕×MAX〔(−k×high/th)+α,p〕
ここで、high:高感度(高出力)画像信号のガンマ補正後のデータ
low:低感度(低出力)画像信号のガンマ補正後のデータ
p:total gain(トータルゲイン)
k:係数
th:閾値
α:シーンにより決める値(≒1)
としたときカメラが撮影シーンに応じて自動設定した上記p,αの各値及び前記高感度画素と前記低感度画素の信号電荷飽和量比から求まる上記kの値を画像補正用パラメータとして前記記録媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。 - 高感度画素と低感度画素を有する固体撮像素子を搭載したデジタルカメラの撮像画像データ記録方法において、前記高感度画素から得られた高感度画像データと前記低感度画素から得られた低感度画像データとをRAWデータで記録媒体に記録すると共に、高感度画像データと低感度画像データとを合成する場合の画素単位の各データdを
d=〔high+MIN(high/th,1)×low〕×MAX〔(−k×high/th)+α,p〕
ここで、high:高感度(高出力)画像信号のガンマ補正後のデータ
low:低感度(低出力)画像信号のガンマ補正後のデータ
p:total gain(トータルゲイン)
k:係数
th:閾値
α:シーンにより決める値(≒1)
としたときカメラが撮影シーンに応じて自動設定した上記p,αの各値及び前記高感度画素と前記低感度画素の信号電荷飽和量比から求まる上記kの値を画像補正用パラメータとして前記記録媒体に記録することを特徴とするデジタルカメラの撮像画像データ記録方法。
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