JP4678089B2 - 測定ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は測定ヘッドに係り、特に加工中のワークの形状や寸法を測定する定寸装置、加工終了後のワークの形状や寸法を測定する検測装置に適用される測定ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ある設計寸法のワークの外径寸法の比較測定をするときは、まず、その寸法のマスターを用いて検出器の零点調整をしなければならない。この零点調整は、測定対象のワークの寸法が変わるたびに行わなければならず、多大な時間と労力を要していた。
【0003】
一方、特公平6−48161号公報に開示された図7の測定ヘッドは、主として基端部に検出器1を備えた基部レバー2と、先端部に接触子3aを備えた測定レバー3と、基部レバー2の先端を軸支するとともに測定レバー3の基端を軸支する回転自在な支点軸4と、基部レバー2と測定レバー3とを支点軸4に対して連結/解放するクランプ機構5と、基部レバー2を支点軸4に対して揺動させるセットアーム6と、クランプ機構5とセットアーム6とを作動させる操作機構7とから構成されており、次のように零点調整を行う。
【0004】
すなわち、操作機構7のハンドル8を回動させると、操作軸8aが回転し、この操作軸8aに固着された偏心カム9bの作用によってクランプ機構5による支点軸4のクランプが解除される。これにより、基部レバー2と測定レバー3とが支点軸4に対して回動自在に支持される。また、操作軸8aが回転することにより、操作軸8aに固着された偏心カム9aの作用によって規制板6aが前進し、セットアーム6を押圧して基部レバー2を検出器1の零点位置に移動させる。この状態で接触子3aの間にマスターを配置し、接触子3aで挟み込んだのち、ハンドル8を回動させると、再び偏心カム9bの作用によってクランプ機構5が作動し、基部レバー2と測定レバー3とが支点軸4に固定される。また、これと同時に偏心カム9aの作用によって規制板6aが後退し、セットアーム8が解放される。これにより、測定が可能な状態となって零点調整が終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の測定ヘッドは零点調整はできるが、機構が複雑で部品点数が多く、組立に手間がかかるとともにヘッド全体が大型化するという欠点がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、零点調整が簡単にでき、小型・シンプルな構造の測定ヘッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、ヘッド本体と、前記ヘッド本体に設けられた回動支軸と、前記回動支軸を支点として測定方向及びリトラクト方向に回動自在に設けられた基部レバーと、前記基部レバーの先端部に設けられた揺動支軸と、基端部に切割りが形成された軸受部材が設けられ、該軸受部材に前記揺動支軸が挿通されることにより、前記揺動支軸を支点として測定方向及びリトラクト方向に揺動自在に設けられるとともに、先端部に被測定部に当接される接触子を備えた測定レバーと、前記軸受部材に形成された切割りの隙間を閉じさせることにより、前記揺動支軸を前記軸受部材で締め付けて、前記測定レバーを前記揺動支軸に固定する締付手段であって、前記切割りの両側に形成されたクランプ部と、前記クランプ部の一方に連結されるとともに、前記測定レバーに連結された連結アームと、L字状に形成され、前記クランプ部の他方に連結されて、前記連結アームと交差して配置されるクランプアームと、前記連結アームに設けられた回転軸と、前記回転軸に揺動自在に軸支され、先端部分が前記クランプアームの先端部分に当接されるとともに、前記回転軸の回転中心に対して偏芯した円弧状に形成されたクランプレバーと、からなり、前記クランプレバーを揺動させることにより、前記軸受部材に形成された切割りの隙間を拡縮させて、前記揺動支軸を締め付け・解除する締付手段と、前記揺動支軸が挿通された前記軸受部材を前記基部レバーに向けて軸方向に押圧し、前記締付手段による固定が解除されたときに前記測定レバーが自由に揺動しないように、前記測定レバーの揺動に一定の抵抗を付与する押圧部材と、前記基部レバーの変動量を検出する検出手段と、前記基部レバーを測定方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記基部レバーをリトラクト方向に揺動させて前記基部レバーを前記検出手段の零点位置に位置させる零点設定手段と、からなることを特徴とする測定ヘッドを提供する
請求項に係る発明は、前記目的を達成するために、ヘッド本体と、前記ヘッド本体に設けられた回動支軸と、前記回動支軸を支点として測定方向及びリトラクト方向に回動自在に設けられた基部レバーと、前記基部レバーの先端部に設けられ、中空状に形成されるとともに、周面の複数個所に切割りが形成されて拡縮自在に形成され、かつ、中空部がテーパ状に形成された揺動支軸と、基端部に挿通穴が形成され、該挿通穴に前記揺動支軸が挿通されることにより、前記揺動支軸を支点として測定方向及びリトラクト方向に揺動自在に設けられるとともに、先端部に被測定部に当接される接触子を備えた測定レバーと、前記揺動支軸の外径を拡径させることにより、前記揺動支軸の外周面を前記挿通穴の内周面に押し付けて前記測定レバーを前記揺動支軸に固定する拡径手段であって、前記拡径手段は、前記揺動支軸の中空部に嵌入されたクランプ部材と、前記クランプ部材に連結されたナット部材と、前記ナット部材に螺合されたボルト部材と、前記基部レバーに回動自在に支持されるとともに、前記ボルト部材に連結されたクランプレバーと、からなり、前記クランプレバーで前記ボルト部材を回動させることにより、前記クランプ部材を前記中空部内で軸方向に移動させて、前記揺動支軸を拡縮させる拡径手段と、前記揺動支軸が挿通された前記軸受部材を前記基部レバーに向けて軸方向に押圧し、前記拡径手段による固定が解除されたときに前記測定レバーが自由に揺動しないように、前記測定レバーの揺動に一定の抵抗を付与する押圧部材と、前記基部レバーの変動量を検出する検出手段と、前記基部レバーを測定方向に付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記基部レバーをリトラクト方向に揺動させて前記基部レバーを前記検出手段の零点位置に位置させる零点設定手段と、からなることを特徴とする測定ヘッドを提供する
【0008】
本発明によれば、零点調整は次のように行われる。まず、零点設定手段によって、基部レバーを零点位置に移動させる。この状態でクランプ機構によるクランプを解除して測定レバーを揺動支軸に対して揺動自在に支持する。次に、マスターに接触子を当接させ、その状態でクランプ機構で測定レバーを揺動支軸に固定する。この後、マスターを取り除くことにより零点調整は終了し、ワークの測定が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る測定ヘッドの好ましい実施の形態について詳説する。
【0010】
図1は、外径測定用定寸装置に適用された測定ヘッド10の側面図である。同図に示すように、矩形の箱状に形成されたヘッド本体12には、一対の基部アーム14、14が設けられている。基部アーム14はヘッド本体12に設けられた回動支軸16を支点として測定方向及びリトラクト方向に回動自在に設けられている。
【0011】
基部アーム14の基端部には、基部アーム14の変動量を検出するための差動トランス18が設けられている。差動トランス18は、コア18aとボビン18bとで構成され、コア18aは基部アーム14の基端部に固定されるとともに、ボビン18bはヘッド本体12に固定される。
【0012】
また、基部アーム14の基端部近傍には、スプリング20が取り付けられている。スプリング20は、基部アーム14を測定方向(基部アーム14の先端が互いに近づく方向)に付勢する。
【0013】
また、基部アーム14にはセットアーム22が取り付けられており、このセットアーム22が移動板24で押されることにより、基部アーム14が回動支軸16を支点に回動する。
【0014】
ここで、このセットアーム22を押圧する移動板24は、一対のガイドロッド26A、26Bの先端部に取り付けられている。ガイドロッド26A、26Bは、ヘッド本体12に設けられたガイドブロック28にガイドされて前後移動自在に設けられており、その基端部にはセットハンドル34が連結されている。移動板24は、このセットハンドル34を前後移動させることにより「零点設定位置」と「解放位置」との間を移動する。そして、この移動板24が「零点設定位置」に移動することにより、セットアーム22が移動板24に押されて回動し、この結果、基部アーム14が差動トランス18の零点位置に移動する。また、移動板24が「解放位置」に移動することにより、セットアーム22が移動板24による押圧から解放され、この結果、基部アーム14が回動自在に支持される。
【0015】
なお、ガイドブロック28には、一対のボールプランジャ29A、29Bが設けられており、このボールプランジャ29A、29Bによって移動板24が「零点設定位置」と「解放位置」とで停止できるようにしている。すなわち、このボールプランジャ29A、29Bは、それぞれ図示しないスプリングによって突出方向に付勢された出没自在なボール29a、29bを有しており、このボール29a、29bをガイドロッド26A、26Bに形成された係合溝26a、26bに嵌め込むことにより、ガイドロッド26A、26Bの移動を規制して、移動板24が「零点設定位置」と「解放位置」とで停止するようにしている。具体的には、ガイドロッド26Aに形成された係合溝26aにボールプランジャ29Aのボール29aが係合すると、移動板24が「零点設定位置」で停止し、ガイドロッド26Bに形成された係合溝26bにボールプランジャ29Bのボール29bが係合すると、移動板24が「解放位置」で停止する。
【0016】
基部アーム14の先端部には、揺動支軸36が設けられている。揺動支軸36にはクランプ機構40を介して測定アーム38が揺動自在に設けられている。この測定アーム38の先端部には、接触子42が取り付けられており、この接触子42を測定対象物に当接させて測定を行う。
【0017】
図2、図3は、それぞれクランプ機構40の平面部分断面図と側面部分断面図である。同図に示すように、揺動支軸36には軸受部材44が装着されている。この軸受部材44は、切割り46が形成されて二つ割りにされており、これにより内径が拡縮自在に形成されている。
【0018】
軸受部材44の切割り46の両側には、クランプ部44A、44Bが形成され、このクランプ部44A、44Bの間隔を拡縮することにより、軸受部材44の内径が拡縮する。
【0019】
軸受部材44の一方のクランプ部44Aには、棒状の連結アーム48が一体的に連結されている。この連結アーム48には測定アーム38が一体的に連結されている。
【0020】
一方、軸受部材44の他方側のクランプ部44Bには、クランプアーム50の基端部がボルト52によって連結されている。このクランプアーム50はL字状に形成されており、連結アーム48に形成された長穴54に挿通されることにより、連結アーム48と交差して配置されている。
【0021】
連結アーム48の長穴54内には回転軸58が固着されている。回転軸58にはクランプレバー60が揺動自在に軸支されており、その先端部分はクランプアーム50の先端部分に当接されている。このクランプレバー60の先端部分は円弧状に形成されており、その円弧の中心Tは回転軸58の回転中心Rに対して偏心している。このため、クランプレバー60を図2の矢印A方向に回動させると、その先端部分でクランプアーム50を押圧する。逆にクランプレバー60を矢印B方向に回動させると、その押圧を解除する。
【0022】
このように、クランプレバー60を回動操作することにより、クランプアーム50が押圧又は解除される。そして、この結果、軸受部材44のクランプ部44A、44Bの間隔が拡縮し、軸受部材44で揺動支軸36がクランプ、アンクランプされる。そして、揺動支軸36が軸受部材44にクランプされることにより、測定アーム38が揺動支軸36に固定され、アンクランプされることにより、測定アーム38が揺動支軸36に回動自在に支持される。
【0023】
ここで、軸受部材44が装着された揺動支軸36は、中心部が中空状に形成されている。この揺動支軸36の中空部にはボルト62が挿通されており、抑えナット64に締結されている。抑えナット64には環状の溝64Aが形成されており、この溝64Aには皿バネ66が収納されている。揺動支軸36に装着された軸受部材44は、この皿バネ66に押圧されており、これにより測定アーム38の揺動操作に一定の抵抗が付与される。
【0024】
前記のごとく構成された本実施の形態の測定ヘッド10の作用は次のとおりである。
【0025】
まず、セットハンドル34をヘッド本体12に向けて押し込む。これにより、移動板24が前進し、「零点設定位置」で停止する。そして、この移動板24が前進する過程でセットアーム22が移動板24に押されて回動し、この結果、基部アーム14が差動トランス18の零点位置(差動トランス18の出力が零の位置)に移動する。
【0026】
次に、クランプレバー60を回動させ、軸受部材44による揺動支軸36の締め付けを緩める。これにより、測定アーム38が揺動支軸36に対して揺動自在に支持される。
【0027】
なお、この際、測定アーム38は、軸受部材44が抑えナット64に設けられた皿バネ66に押圧されているため、回動に一定の抵抗が付与される。これにより、測定アーム38が自由に揺動するのを防止でき、クランプしなくても所望の位置で停止させておくことができる。
【0028】
次に、接触子42の間にマスタを配置し、そのマスタの外周に接触子42を当接させる。この状態でクランプレバー60を逆方向に回動させ、軸受部材44で揺動支軸36を締め付けて固定する。これにより、差動トランス18の零点位置の状態で測定アーム38と基部アーム14とが一体化される。
【0029】
次に、セットハンドル34をヘッド本体12から引っ張り、移動板24を「解放位置」に移動させる。これにより、セットアーム22が解放され、基部アーム14がフリーな状態で回動自在に支持される。
【0030】
以上で零点設定は完了し、マスターを取り除いたのち、測定対象のワークWを接触子42の間に挟み込み、測定を実施する。
【0031】
このように、本実施の形態の測定ヘッド10によれば、きわめて簡単な操作で作動トランス18の零点調整を行うことができる。また、構成がシンプルで部品点数も少ないため、容易に組み立てることができるとともに、全体を小型化することができる。さらに、本実施の形態の測定ヘッド10では、軸受部材44が抑えナット64に設けられた皿バネ66に押圧されているため、測定アーム38の回動に一定の抵抗を付与することができる。これにより、測定アーム38が自由に揺動するのを防止でき、クランプしなくても測定アーム38を所望の位置で停止させておくことができる。
【0032】
なお、上述した実施の形態では、移動板24を手動で移動させるようにしているが、移動板24は手動で移動させるのではなく、シリンダ等を用いて自動で移動させるようにしてもよい。
【0033】
図4、図5は、本発明の測定ヘッドに適用されたクランプ機構の第2の実施の形態の平面図と側面部分断面図である。
【0034】
基部アーム14の先端部には揺動支軸70が設けられており、この揺動支軸70に軸受部材72を介して測定アーム38が揺動自在に支持されている。揺動支軸70は中空状に形成されており、その周面には図6に示すように90°の間隔で切割り74、74、…が形成されている。また、この揺動支軸70の中空部70Aはテーパ状に形成されており、先端に向かって拡径するように形成されている。
【0035】
揺動支軸70の中空部70Aには、クランプ部材76が嵌入されている。このクランプ部材76は、外周面が円弧状に形成されており、揺動支軸70の内周面に当接されている。
【0036】
クランプ部材76の下部にはナット部材76Aが連結されている。ナット部材76Aにはクランプレバー80の回転軸80Aに連結されたボルト部材78が螺合されている。クランプレバー80は、基部アーム14の先端部に座82を介して回動自在に支持されており、このクランプレバー80を回動操作することにより、ボルト部材78が回動する。そして、この結果、ナット部材76Aが締め込まれて、クランプ部材76が揺動支軸70の中空部70Aを上下動する。なお、座82には、一対のストッパーボルト84が取り付けられており、このストッパーボルト84でクランプレバー80の回動範囲が規制される。
【0037】
クランプ部材76の上部には十字状に形成された位置決め部材86が連結されている。この位置決め部材86は、揺動支軸70の上端部に形成された十字状の位置決め溝88に嵌合されており、これにより、クランプ部材76が回り止めされる。また、この位置決め溝88に対して位置決め部材86を嵌合させる位置を変えることにより、ナット部材76Aに対するボルト部材78の螺合量を調整でき、これにより、クランプレバー80の締め付け量を調整できる。
【0038】
位置決め部材86の上部には押圧部材89が連結されている。この押圧部材89は、円盤状に形成されており、下面に環状の溝89Aが形成されている。この溝89Aには、皿バネ90が収納されており、軸受部材72の上面に当接されている。軸受部材72は、この皿バネ90に上面を押圧されることにより、回動に一定の抵抗が付与される。
【0039】
前記のごとく構成されたクランプ機構の第2の実施の形態の作用は次のとおりである。
【0040】
クランプレバー80を一方向に回転させてボルト部材78をナット部材76Aにねじ込むと、クランプ部材76が揺動支軸70の中空部70Aの内側へと押し込まれる。これにより、中空部70Aのテーパ面がクランプ部材76に押されて拡径する。この結果、揺動支軸70の外周面が軸受部材72の内周面に密着して、揺動支軸70が軸受部材72に固定される。
【0041】
一方、クランプレバー80を逆方向に回転させてボルト部材78を緩めると、クランプ部材76が揺動支軸70の中空部70Aの先端方向へと後退する。この結果、揺動支軸70は、その弾性復元力により縮径し、軸受部材72は揺動支軸70に対して回動可能な状態となる。
【0042】
なお、この際、軸受部材72は押圧部材89に設けられた皿バネ90に押圧されているため、回動に一定の抵抗が付与される。これにより、測定アーム38が自由に揺動するのを防止でき、クランプしなくても所望の位置で停止させておくことができる。
【0043】
このように本実施の形態のクランプ機構によれば、クランプレバー80の回動操作によって測定アーム38のクランプ、アンクランプをワンタッチで行うことができる。これにより、上述した第1の実施の形態の測定ヘッド10と同様に極めて簡単な操作で作動トランス18の零点調整を行うことができる。また、構成がシンプルで部品点数も少ないため、容易に組み立てることができるとともに、全体を小型化することができる。
【0044】
また、本実施の形態のクランプ機構では、軸受部材44を押圧部材89に設けられた皿バネ90で押圧することにより、測定アーム38の回動に一定の抵抗を付与することができる。これにより、アンクランプの状態において測定アーム38が自由に揺動するのを防止でき、測定アーム38を所望の位置に停止させておくことができる。
【0045】
なお、上述した一連の実施の形態では、本発明を外径測定用の定寸装置の測定ヘッドに適用した例で説明したが、本発明は内径測定用の定寸装置や検測装置等にも適用することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る測定ヘッドによれば、部品点数が少なくシンプルな構成で簡単に組み立てることができ、かつ簡単に零点調整作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外径測定用定寸装置に適用された測定ヘッドの側面断面図
【図2】クランプ機構の平面部分断面図
【図3】クランプ機構の側面部分断面図
【図4】クランプ機構の第2の実施の形態の平面図
【図5】クランプ機構の第2の実施の形態の側面部分断面図
【図6】クランプ機構の要部の構成を示す平面図
【図7】従来の測定ヘッドの構成を示す側面断面図
【符号の説明】
10…測定ヘッド、12…ヘッド本体、14…基部アーム、16…回動支軸、18…差動トランス、20…スプリング、22…セットアーム、24…移動板、26A、26B…ガイドロッド、28…ガイドブロック、29A、29B…ボールプランジャ、34…セットハンドル、36…揺動支軸、38…測定アーム、40…クランプ機構、42…接触子、44…軸受部材、44A、44B…クランプ部、46…切割り、48…連結アーム、50…クランプアーム、52…ボルト、54…長穴、58…回転軸、60…クランプレバー、62…ボルト、64…抑えナット、64A…溝、66…皿バネ、70…揺動支軸、70A…中空部、72…軸受部材、74…切割り、76…クランプ部材、78…ボルト部材、80…クランプレバー、80A…回転軸、82…座、84…ストッパーボルト、86…位置決め部材、89…押圧部材、89A…溝、90…皿バネ

Claims (2)

  1. ヘッド本体と、
    前記ヘッド本体に設けられた回動支軸と、
    前記回動支軸を支点として測定方向及びリトラクト方向に回動自在に設けられた基部レバーと、
    前記基部レバーの先端部に設けられた揺動支軸と、
    基端部に切割りが形成された軸受部材が設けられ、該軸受部材に前記揺動支軸が挿通されることにより、前記揺動支軸を支点として測定方向及びリトラクト方向に揺動自在に設けられるとともに、先端部に被測定部に当接される接触子を備えた測定レバーと、
    前記軸受部材に形成された切割りの隙間を閉じさせることにより、前記揺動支軸を前記軸受部材で締め付けて、前記測定レバーを前記揺動支軸に固定する締付手段であって、前記切割りの両側に形成されたクランプ部と、前記クランプ部の一方に連結されるとともに、前記測定レバーに連結された連結アームと、L字状に形成され、前記クランプ部の他方に連結されて、前記連結アームと交差して配置されるクランプアームと、前記連結アームに設けられた回転軸と、前記回転軸に揺動自在に軸支され、先端部分が前記クランプアームの先端部分に当接されるとともに、前記回転軸の回転中心に対して偏芯した円弧状に形成されたクランプレバーと、からなり、前記クランプレバーを揺動させることにより、前記軸受部材に形成された切割りの隙間を拡縮させて、前記揺動支軸を締め付け・解除する締付手段と、
    前記揺動支軸が挿通された前記軸受部材を前記基部レバーに向けて軸方向に押圧し、前記締付手段による固定が解除されたときに前記測定レバーが自由に揺動しないように、前記測定レバーの揺動に一定の抵抗を付与する押圧部材と、
    前記基部レバーの変動量を検出する検出手段と、
    前記基部レバーを測定方向に付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段の付勢力に抗して前記基部レバーをリトラクト方向に揺動させて前記基部レバーを前記検出手段の零点位置に位置させる零点設定手段と、
    からなることを特徴とする測定ヘッド。
  2. ヘッド本体と、
    前記ヘッド本体に設けられた回動支軸と、
    前記回動支軸を支点として測定方向及びリトラクト方向に回動自在に設けられた基部レバーと、
    前記基部レバーの先端部に設けられ、中空状に形成されるとともに、周面の複数個所に切割りが形成されて拡縮自在に形成され、かつ、中空部がテーパ状に形成された揺動支軸と、
    基端部に挿通穴が形成され、該挿通穴に前記揺動支軸が挿通されることにより、前記揺動支軸を支点として測定方向及びリトラクト方向に揺動自在に設けられるとともに、先端部に被測定部に当接される接触子を備えた測定レバーと、
    前記揺動支軸の外径を拡径させることにより、前記揺動支軸の外周面を前記挿通穴の内周面に押し付けて前記測定レバーを前記揺動支軸に固定する拡径手段であって、前記拡径手段は、前記揺動支軸の中空部に嵌入されたクランプ部材と、前記クランプ部材に連結されたナット部材と、前記ナット部材に螺合されたボルト部材と、前記基部レバーに回動自在に支持されるとともに、前記ボルト部材に連結されたクランプレバーと、からなり、前記クランプレバーで前記ボルト部材を回動させることにより、前記クランプ部材を前記中空部内で軸方向に移動させて、前記揺動支軸を拡縮させる拡径手段と、
    前記揺動支軸が挿通された前記軸受部材を前記基部レバーに向けて軸方向に押圧し、前記拡径手段による固定が解除されたときに前記測定レバーが自由に揺動しないように、前記測定レバーの揺動に一定の抵抗を付与する押圧部材と、
    前記基部レバーの変動量を検出する検出手段と、
    前記基部レバーを測定方向に付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段の付勢力に抗して前記基部レバーをリトラクト方向に揺動させて前記基部レバーを前記検出手段の零点位置に位置させる零点設定手段と、
    からなることを特徴とする測定ヘッド。
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