JP4676313B2 - 小型船舶のノズル駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ジェット推進装置を有する水上オートバイ等の小型船舶のノズルを動かすためのノズル駆動装置に関する。
水上オートバイ等の小型船舶に使用されているジェット推進装置は、図7に一例を示すように、船体後部に設けたポンプ151と、ノズル152などを備えている。ポンプ151のハウジング153の内部にインペラ154が設けられている。ポンプ151が吐出する水流は、ノズル152を通って船体の後方に噴出する。ハンドルバー155を左右に操作することによってノズル152を左右方向に動かすことにより、進む方向を変えることができる。
操船状況等に応じてノズル152を上下させるためのトリム機構が知られている。トリム機構の一例は、ハンドルバー155に設けたトリム操作用のグリップ160と、グリップ160を回転させることによって引かれる一対のプルケーブル161,162と、プルケーブル161,162の直線運動を回転運動に変換するためのホィール163を備えた変換機164と、ホィール163の回転に応じて押されたり引かれたりするプッシュプルケーブル165などを備えている。
プッシュプルケーブル165は、アウタチューブ170と、アウタチューブ170の内部を通るコアワイヤ171と、アウタチューブ170の両端にそれぞれ結合されたスリーブ172,173と、コアワイヤ171の両端にそれぞれ結合されたロッド部174,175などからなる。ロッド部174,175は、それぞれスリーブ172,173に挿入されている。
変換機164は船内に設けられ、ノズル152は船外に設けられている。このため、ノズル152の***作部180と変換機164とをつなぐプッシュプルケーブル165は、船内と船外とを仕切る遮水壁181を貫通している。プッシュプルケーブル165が貫通する個所をシールするために、プッシュプルケーブル165の固定部182と遮水壁181との間にシール材183が設けられ、かつ、スリーブ173とロッド部175との間にもシール材184が設けられている。(例えば下記特許文献1の図10参照)
特開2003−237693
特許文献1の図10に記載されているノズル駆動装置では、変換機164とノズル152の***作部180との間に、長尺なプッシュプルケーブル165が使用されている。プッシュプルケーブル165はプルケーブルと比較して高価であり、しかもプルケーブルよりも曲げ剛性が大きいため、配索のレイアウトに制約を受けることがある。
これらの問題に対処するために、船内と船外とを仕切る遮水壁に変換機を取付け、変換機の一部(回転軸の一部とアーム)を船外側に出すことにより、プッシュプルケーブルの使用を減らすことも考えられた。(前記特許文献1の図3参照)
しかし特許文献1の図3のように、船内と船外とを仕切る遮水壁に変換機を取付け、変換機の一部を遮水壁の孔から船外に出す構造では、遮水壁に比較的大きな孔を形成する必要があり、この孔の周囲と変換機との間を防水するために格別な配慮が必要である。しかもアームの回動軸がベース部材の筒部を貫通するため、回動軸と筒部との間にもシール部材が必要であるなど、防水対策に手数がかかっている。
従って本発明の目的は、変換機とノズルの***作部との間にプッシュプルケーブルを用いる必要がなく、しかも防水対策が容易な小型船舶のノズル駆動装置を提供することにある。
本発明のノズル駆動装置は、ジェット推進装置を備えた小型船舶のノズルを動かすためのノズル駆動装置であって、船体後部の遮水壁の船外側に配置される変換機と、前記遮水壁に形成された孔に挿着される防水プラグと、前記変換機を操作するための第1および第2のプルケーブルとを有している。前記変換機は、前記遮水壁の船外側に固定されるベース部材と、前記ベース部材に設けられて軸を中心に第1の方向と第2の方向に回転可能な回動部材と、一端が前記回動部材に接続されかつ他端が前記ノズルの***作部に接続され、前記回動部材が前記第1の方向に回転したときに第1の操作方向に移動し、前記回動部材が前記第2の方向に回転したときに第2の操作方向に移動するロッド部材とを具備している。前記第1のプルケーブルは、前記防水プラグを貫通して前記遮水壁の船内側から船外側に突出しかつ先端が前記回動部材の第1の接続部に接続される第1のワイヤを具備している。前記第2のプルケーブルは、前記第1のワイヤと平行に前記防水プラグを貫通して前記遮水壁の船内側から船外側に突出しかつ先端が前記回動部材の第2の接続部に接続される第2のワイヤとを具備している。前記防水プラグは、前記第1および第2のワイヤが通る一対のワイヤ挿通孔を有していて前記遮水壁の前記孔に挿入されるプラグ本体と、前記プラグ本体のねじ部に螺合されることにより前記プラグ本体を前記遮水壁に固定するナット部材と、前記プラグ本体と前記遮水壁との間をシールするシール部材とを具備している。小型船舶の一例は水上オートバイである。
本発明の好ましい形態では、前記第1および第2のワイヤの先端と前記防水プラグとの間に、これらワイヤを挿通するガイド部材が設けられ、このガイド部材は、前記第1および第2のワイヤが前記第1および第2の接続部に対して正しい位置関係にあるときのみ前記ベース部材に挿着可能な形状としている。
前記遮水壁は、例えば、船体の前後方向に延びる第1の壁部と上下方向に延びる第2の壁部とを有し、前記変換機が前記第1の壁部の下面に取付けられ、前記防水プラグが前記第2の壁部に取付けられている。
前記防水プラグの一例は、前記プラグ本体に設ける一対の金属パイプを有し、一方の金属パイプに前記第1のプルケーブルの樹脂製アウタチューブの一端が挿入されかつこの金属パイプの軸線方向の一部を塑性変形してなるカシメ部が形成され、他方の金属パイプに前記第2のプルケーブルの樹脂製アウタチューブの一端が挿入されかつこの金属パイプの軸線方向の一部を塑性変形してなるカシメ部が形成され、樹脂製の前記プラグ本体が前記一対の金属パイプとインサート成形されている。
前記金属パイプの代わりに熱収縮性の樹脂チューブを用い、プラグ本体を成形する前に加熱するかまたはプラグ本体を成形する際の熱によって該チューブを収縮させ、プルケーブルの端部に密着させてもよい。熱収縮性チューブを用いる場合、チューブの外周面に、プラグ本体に対する抜け止め効果を高めるための凹凸あるいは粗面等を形成してもよい。
請求項1に記載した発明によれば、変換機とノズルの***作部との間をプッシュプルケーブルに代わってロッド部材によってつなぐことができる。また、第1のワイヤと第2のワイヤは、いずれも、遮水壁に設けられた1つの防水プラグを貫通して船外側に突出し、船外の変換機に接続される。このため遮水壁に形成する孔は、防水プラグを挿入できる程度の小さな孔でよく、孔周りの防水対策を容易になすことができる。
請求項2に記載した発明によれば、第1のワイヤと第2のワイヤが誤って逆の位置関係で変換機の第1の接続部と第2の接続部に接続されてしまうミスを確実に防止することができる。
請求項3に記載した発明によれば、防水プラグから船外側に引出される第1のワイヤと第2のワイヤを、防水プラグと変換機との間で無理に曲げたり方向変換させることなく配索することができる。
請求項4に記載した発明によれば、樹脂製のプラグ本体を成形する際に、第1および第2のプルケーブルのアウタチューブの端部が溶けたり変形したりする不具合を防止することができ、プラグ本体のインサート成形を問題無く行うことができる。
以下に本発明の一実施形態について図1から図6を参照して説明する。
図1は、小型船舶の一例である水上オートバイ(パーソナルウォータビークルあるいはウォータクラフトと称されることもある)1を示している。水上オートバイ1の前部に、上下方向に延びるステアリングシャフト2と、水平方向に延びるハンドルバー3などが設けられている。
ステアリングシャフト2の下端にアーム4が設けられ、このアーム4にプッシュプルケーブル等の操舵用ケーブル5の一端が接続されている。ハンドルバー3を矢印Aで示す方向に操作したとき、その方向に応じてアーム4が回動し、操舵用ケーブル5がプッシュ(押し)あるいはプル(引き)されることにより、ジェット推進装置6のノズル7の向きが右または左に変わる。ノズル7はポンプボックス8の船外側に設けられている。
この水上オートバイ1は、必要に応じてノズル7を上下させることができるように、トリム機構として機能するノズル駆動装置10を備えている。ノズル駆動装置10は、ハンドルバー3に設けられた回転可能なトリム操作用グリップ11と、第1および第2のプルケーブル12,13と、これらプルケーブル12,13の直線運動を回転運動に変換するための変換機14と、防水プラグ15などを含んでいる。
図1と図2に示すように、変換機14は、船体20の後部の遮水壁21の船外側に配置されている。遮水壁21の一例は、船体の前後方向に延びる第1の壁部(ポンプボックス8の上側の壁)22と、上下方向に延びる第2の壁部23とを有している。本実施形態の場合、第1の壁部22の下面に変換機14が取付けられ、第2の壁部23に防水プラグ15が取付けられている。
図3に示すように、第1のプルケーブル12は、アウタチューブ30と、このアウタチューブ30に挿入された第1のワイヤ31とを備えている。第2のプルケーブル13は、アウタチューブ32と、このアウタチューブ32に挿入された第2のワイヤ33とを備えている。
変換機14は、遮水壁21の第1の壁部22(図2に示す)に固定されるベース部材40を備えている。ベース部材40の複数箇所に、ボルト41(図2に示す)を通すための孔42が形成されている。ボルト41とナット43によって、ベース部材40が遮水壁21の第1の壁部22の下面、すなわち船外側に固定される。
変換機14は、ベース部材40に設けられた軸50と、軸50を中心に回転自在な回動部材(ホイール)51と、回動部材51と一体のアーム部52と、アーム部52に設けられた連結部53と、連結部53に接続されるロッド部材54と、第1のワイヤ31をガイドするための補助ホイール55などを含んでいる。補助ホイール55は軸56を中心に回転自在であるが、補助ホイール55を用いる代りに、第1のワイヤ31をガイドすることのできる摺動案内面を有する凸部(リブ)をベース部材40と一体に成形してもよい。
回動部材51は、軸50を中心に、第1の方向(図3において時計回り方向)と、第2の方向(図3において反時計回り方向)とに回転できるように、ベース部材40に支持されている。回動部材51が第1の方向に回転すると、アーム部52も第1の方向に回転する。回動部材51が第2の方向に回転すると、アーム部52も第2の方向に回転する。
ロッド部材54の一端に第1のジョイント部材61が設けられている。第1のジョイント部材61は、回動部材51の連結部53に対して着脱可能に接続される。ロッド部材54の他端に第2のジョイント部材62が設けられている。第2のジョイント部材62は、ノズル7に設けられた***作部63(図2に示す)に対して着脱可能に接続される。回動部材51が前記第1の方向に回転すると、ロッド部材54が第1の操作方向に移動する。回動部材51が第2の方向に回転すると、ロッド部材54が第2の操作方向に移動する。
防水プラグ15は、熱可塑性樹脂からなるプラグ本体70と、熱可塑性樹脂からなるナット部材71と、シール部材72と、一対の金属パイプ73,74などを備えている。なお、熱可塑性樹脂の代りに熱硬化性樹脂が使われてもよい。プラグ本体70は、外周にねじ部80が形成された軸部81を有している。軸部81の端部に、大径部82と六角形の頭部83が一体に形成されている。
軸部81に、一対のワイヤ挿通孔85,86が形成されている。これらのワイヤ挿通孔85,86は、軸部81の軸線方向に互いに平行に延びている。一方のワイヤ挿通孔85に第1のワイヤ31が挿通され、他方のワイヤ挿通孔86に第2のワイヤ33が挿通されている。
プラグ本体70の軸部81を、遮水壁21に形成された孔90(図5に示す)に船外側から挿入し、ねじ部80にナット部材71を螺合させ、遮水壁21に締付けることにより、プラグ本体70とナット部材71が遮水壁21に固定される。プラグ本体70と遮水壁21とは、互いに孔90の周りにおいて、大径部82と遮水壁21との間に設けられたシール部材72によってシールされる。
図5と図6に示すように、防水プラグ15は、プラグ本体70に設けられた一対の金属パイプ73,74を有している。一方の金属パイプ73に、第1のプルケーブル12のアウタチューブ30の一端30aが挿入されている。他方の金属パイプ74に、第2のプルケーブル13のアウタチューブ32の一端32aが挿入されている。金属パイプ73,74の軸線方向の一部には、外側から塑性変形させてなるカシメ部95,96が形成されている。
このように第1のプルケーブル12のアウタチューブ30の一端30aは、一方の金属パイプ73に挿入された状態で金属パイプ73に固定されている。第2のプルケーブル13のアウタチューブ32の一端32aは、他方の金属パイプ74に挿入された状態で金属パイプ74に固定されている。これらアウタチューブ30,32の他端は、それぞれ、トリム操作用グリップ11(図1に示す)の近傍に設けたワイヤ牽引機構35(図1に示す)に接続される。
アウタチューブ30,32の内側には、ワイヤ31,33との滑りを良くするために、低摩擦係数の合成樹脂などからなるインナチューブ97,98と、金属細線などからなる補強用のシース部材(図示せず)が設けられている。
前記金属パイプ73,74は、熱可塑性樹脂からなるプラグ本体70をインサート成形することにより、プラグ本体70に固定されている。すなわち、各金属パイプ73,74にアウタチューブ30,32の一端30a,32aを挿入し、カシメ部95,96を形成したのち、プラグ本体70を成形するための金型に金属パイプ73,74をセットし、この金型にプラグ本体70の樹脂を射出成形する。こうしてプラグ本体70が、金属パイプ73,74とアウタチューブ30,32の端部と共にインサート成形される。
前記金属パイプ73,74を用いたことにより、プラグ本体70を成形する際の熱によってアウタチューブ30,32の端部が溶融したり変形することを防止できる。このため、アウタチューブ30,32の端部をプラグ本体70の金型にインサートした状態で、射出成形等によってプラグ本体70を所定形状に成形することが可能となった。
第1のワイヤ31は、防水プラグ15のワイヤ挿通孔85から遮水壁21の船外側に突出する。第1のワイヤ31の先端、すなわち第1のワイヤ31の一端31aは、回動部材51の第1の接続部101に接続される。第1のワイヤ31の他端(図示せず)は前記ワイヤ牽引機構35に接続され、トリム操作用グリップ11をトリムダウン方向に回転させたときに、グリップ11の回転角度に応じて第1のワイヤ31が所望量引かれるとともに、第2のワイヤ33が所定量繰出されるようになっている。
第2のワイヤ33は、第1のワイヤ31と平行に防水プラグ15の軸部81を通ってワイヤ挿通孔86から遮水壁21の船外側に突出する。第2のワイヤ33の先端、すなわち第2のワイヤ33の一端33aは、回動部材51の第2の接続部102に接続される。第2のワイヤ33の他端(図示せず)は、前記ワイヤ牽引機構35に接続され、トリム操作用グリップ11をトリムアップに回転させたときに、グリップ11の回転角度に応じて第2のワイヤ33が所望量引かれるとともに、第1のワイヤ31が所定量繰出されるようになっている。
図3と図4に示すように、第1のワイヤ31と第2のワイヤ33は、それぞれ、回動部材51に形成されたガイド溝110,111に沿って、回動部材51に巻き掛けられている。前記ワイヤ牽引機構35によって第1のワイヤ31が引かれ、第2のワイヤ33が繰出されると、回動部材51が前記第1の方向に回転する。ワイヤ牽引機構35によって第2のワイヤ33が引かれ、第1のワイヤ31が繰出されると、回動部材51が前記第2の方向に回転する。
第1のワイヤ31の一端31aおよび第2のワイヤ33の一端33aと、防水プラグ15との間に、これらワイヤ31,33の位置を規制するためのガイド部材120が取付けられている。すなわち、ガイド部材120に形成された一対の孔121,122に、第1のワイヤ31と第2のワイヤ33を通すことにより、ガイド部材120が各ワイヤ31,33から外れないようにしている。このガイド部材120は、第1のワイヤ31と第2のワイヤ33が第1の接続部101と第2の接続部102に対して正しい位置関係にあるときのみ、ベース部材40の取付孔123に挿入することができ、ベース部材40に固定できる形状としている。
言い換えると、誤って第1のワイヤ31を第2の接続部102に接続しようとしても、図4に矢印Bで示すように、ガイド部材120が上下逆さまとなる方向に回転することになるため、ガイド部材120を取付孔123に取付けることができない。このためワイヤ31,33の位置関係が逆であることを容易に知ることができる。その場合、位置関係を直して第1のワイヤ31を第1の接続部101に対応させ、第2のワイヤ33を第2の接続部102に対応させると、ガイド部材120を取付孔123に挿着し、かつ、取付孔123からの抜け止めをなすことができる。こうして、ワイヤ31,33の位置関係を正しく保つことができ、ワイヤ31,33の誤組付を防止することができる。
次に、前記水上オートバイ1の動作について説明する。
水上オートバイ1のエンジンを始動させ、ジェット推進装置6のノズル7から水流を噴出させることにより、水上オートバイ1を走らせることができる。水上オートバイ1を旋回させるにはハンドルバー3を右または左に操作し、操舵用ケーブル5を介してノズル7の向きを右または左に変えることで、進行方向を変えることができる。
トリム操作用グリップ11をトリムダウンの方向に回転させ、第1のワイヤ31を引くと、回動部材51が第1の方向に回転することにより、ロッド部材54が第1の操作方向に移動する。これによりノズル7が下を向き、水上オートバイ1の船首が下がる。トリム操作用グリップ11をトリムアップの方向に回転させ、第2のワイヤ33を引くと、回動部材51が第2の方向に回転することにより、ロッド部材54が第2の操作方向に移動する。これにより、ノズル7が上を向き、水上オートバイ1の船首が上がる。こうして、波の状況や操船状況に応じて臨機応変にノズル7のトリム操作を行うことができる。
第1のワイヤ31と第2のワイヤ33は、遮水壁21に設けられた1つの防水プラグ15を通って船外側に突出し、変換機14に接続される。このため遮水壁21に形成する孔42(図5に示す)は、防水プラグ15の軸部81を挿入できる程度の小さな孔でよい。また、孔42の周りの防水対策はシール部材72によって容易になすことができる。
なお、以上説明した変換機14と防水プラグ15を備えたノズル駆動装置10は、ノズル7を左右方向に動かすための操舵機構に利用することもできる。その場合、操舵用のワイヤによって変換機14の回動部材51を駆動し、ロッド部材54を介してノズル7の操舵用の***作部を駆動する。
本発明の一実施形態のノズル駆動装置を備えた水上オートバイの斜視図。 図1に示された水上オートバイのノズル付近の断面図。 図1に示された水上オートバイのノズル駆動装置の斜視図。 図3に示されたノズル駆動装置の変換機にプルケーブルを接続する前の斜視図。 図3中のF5−F5線に沿う防水プラグの断面図。 図3に示された防水プラグの一部を示す斜視図。 従来のノズル駆動装置を示す側面図。
符号の説明
1…水上オートバイ(小型船舶)
6…ジェット推進装置
7…ノズル
10…ノズル駆動装置
12…第1のプルケーブル
13…第2のプルケーブル
14…変換機
15…防水プラグ
21…遮水壁
31…第1のワイヤ
33…第2のワイヤ
40…ベース部材
51…回動部材
54…ロッド部材
70…プラグ本体
71…ナット部材
72…シール部材
73,74…金属パイプ
101…第1の接続部
102…第2の接続部

Claims (4)

  1. ジェット推進装置を備えた小型船舶のノズルを動かすためのノズル駆動装置であって、
    船体後部の遮水壁の船外側に配置される変換機と、
    前記遮水壁に形成された孔に挿着される防水プラグと、
    前記変換機を操作するための第1および第2のプルケーブルとを有し、
    前記変換機は、
    前記遮水壁の船外側に固定されるベース部材と、
    前記ベース部材に設けられて軸を中心に第1の方向と第2の方向に回転可能な回動部材と、
    一端が前記回動部材に接続されかつ他端が前記ノズルの***作部に接続され、前記回動部材が前記第1の方向に回転したときに第1の操作方向に移動し、前記回動部材が前記第2の方向に回転したときに第2の操作方向に移動するロッド部材とを具備し、
    前記第1のプルケーブルは、
    前記防水プラグを貫通して前記遮水壁の船内側から船外側に突出しかつ先端が前記回動部材の第1の接続部に接続される第1のワイヤを具備し、
    前記第2のプルケーブルは、
    前記第1のワイヤと平行に前記防水プラグを貫通して前記遮水壁の船内側から船外側に突出しかつ先端が前記回動部材の第2の接続部に接続される第2のワイヤとを具備し、
    前記防水プラグは、
    前記第1および第2のワイヤが通る一対のワイヤ挿通孔を有していて前記遮水壁の前記孔に挿入されるプラグ本体と、
    前記プラグ本体のねじ部に螺合されることにより前記プラグ本体を前記遮水壁に固定するナット部材と、
    前記プラグ本体と前記遮水壁との間をシールするシール部材と、
    を具備したことを特徴とする小型船舶のノズル駆動装置。
  2. 前記第1および第2のワイヤの先端と前記防水プラグとの間に、これらワイヤを挿通するガイド部材が設けられ、このガイド部材は、前記第1および第2のワイヤが前記第1および第2の接続部に対して正しい位置関係にあるときのみ前記ベース部材に挿着可能な形状としたことを特徴とする請求項1に記載の小型船舶のノズル駆動装置。
  3. 前記遮水壁は、船体の前後方向に延びる第1の壁部と上下方向に延びる第2の壁部とを有し、前記変換機が前記第1の壁部の下面に取付けられ、前記防水プラグが前記第2の壁部に取付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の小型船舶のノズル駆動装置。
  4. 前記防水プラグは、前記プラグ本体に設ける一対の金属パイプを有し、一方の金属パイプに前記第1のプルケーブルの樹脂製アウタチューブの一端が挿入されかつこの金属パイプの軸線方向の一部を塑性変形してなるカシメ部が形成され、他方の金属パイプに前記第2のプルケーブルの樹脂製アウタチューブの一端が挿入されかつこの金属パイプの軸線方向の一部を塑性変形してなるカシメ部が形成され、樹脂製の前記プラグ本体が前記一対の金属パイプとインサート成形されていることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の小型船舶のノズル駆動装置。
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