JP4676205B2 - 露光装置および露光方法 - Google Patents

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Description

本発明は、露光装置および露光方法に関し、特にワークが基準孔やランド孔などを有するときにも所謂ピントずれを生じることがなく、ピントの正確に合った画像を露光できる露光装置および露光方法に関する。
近年、画像記録装置の一例として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等の空間光変調素子(SLM)を利用し、画像データに応じて変調された光ビームで画像露光を行う露光装置が種々提案されている(たとえば、非特許文献1および2を参照)。このDMDは、たとえばSRAMの各メモリセル上に多数の微小なマイクロミラーが設けられて構成され、各メモリセルに蓄えた電荷による静電気力でマイクロミラーの反射面の角度を変化させる。実際に描画を行うときには、各SRAMに画像データを書き込んだ状態で各マイクロミラーをリセットして所定角度とし、光の反射方向を所望の方向とする。
前記露光装置の応用分野の1つとして、たとえば液晶ディスプレーやプラズマディスプレーなどのフラットパネルディスプレーの基板の製造、およびプリント基板の製造がある。
パネルやプリント基板の製造用の露光装置としては、露光範囲を広げる目的で、前記DMDを有する露光ヘッドを、前記基板の送り方向に交差する方向に沿って複数配列したマルチヘッド露光装置がある。
前記マルチヘッド露光装置には、基板の変位を複数の計測点で測定する検出手段と、前記検出手段で測定された変位データに基づき、露光ヘッドのような投影光学系の像面と前記基板との位置関係を調整する調整手段とを備えたものがある(特許文献1)。これらの手段を用いてピントを保持することにより、基板の表面の凹凸や厚さばらつきに対応した露光のための補正を行っている。
Larry J. Hornbeck, Digital Light Processing and MEMS: reflecting the digital display needs of the networked society, THE INTERNATIONAL SOCIETY FOR OPTICAL ENGINEERING, Proceedings of SPIE Volume: 2783, 8/1996, P.2-13 W.E.Nelson and Robit L Bhuva, Digital micromirror device imaging bar for hard copy, THE INTERNATIONAL SOCIETY FOR OPTICAL ENGINEERING, Proceedings of SPIE Volume: 2413, 4/1995, P.58-65 特許第3305448号公報
基板には、通常、前記マルチヘッド露光装置において位置合せの基準になる基準孔が設けられている。また、ランド孔と呼ばれる、ワークに各種部品を装着するための孔および溝などが設けられている場合もある。本明細書中では、こうした孔および凹み段差を含めて「孔」とする。
しかしながら、前記マルチヘッド露光装置を用いてこれらの前記基準孔等が設けられている基板を露光する場合、前記検出手段の備えるレーザ変位計で基板のZ方向(基板の厚み方向)の変位を測定する際に、前記レーザ変位計から照射されたレーザ光が前記基準孔等を通ることがある。
また、前記検出手段の基板上における測定範囲は独立した点であるので、測定点の周辺は測定点の測定結果に基づきフォーカス調整される。特に、X方向(基板の移動方向と交差する方向)は、前記検出手段間の間隔がそのまま測定点間の間隔になっているため、測定点ごとの間隔が広くなっている。
したがって、前記検出手段で測定された生の変位測定結果は基準孔等の変位も含んでいる可能性があるから、このような変位測定結果をそのまま用いて変位データを作成し、フォーカス調整を行うと、前記検出手段の測定点が孔や凹部であった場合、その周辺部分も測定点に合わせた露光をされてしまうおそれがある。また、上記従来技術では、凹凸の度合いによっては、加工された孔や凹部と基板の歪みとを区別することが困難であり、適切な対応ができないという問題もあった。
本発明は、上記問題を解決するために成されたものであり、基板などのワークに基準孔などの孔や凹部が設けられている場合においても、ワークに対して正確にピントを合わせて露光できる露光装置および露光方法の提供を目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、感光材料を相対的に移動させつつ、画像データに応じて変調された光ビームを出射する露光手段により露光する露光装置であって、前記感光材料の被露光面の位置高さを計測する距離計測手段と、前記感光材料の被露光面の孔位置を判断する孔位置特定手段と、前記被露光面の前記孔位置以外の部分において前記露光手段からの光ビームのピント位置ずれがないように、前記距離計測手段による前記被露光面の位置高さ計測データのうち前記孔位置特定手段により孔と判断された位置のデータを前記計測データの利用によりこの孔位置の周辺位置における位置高さ計測データに置き換えた変位データを作成する変位データ作成手段と、前記変位データに基づいて前記露光手段の光ビームの焦点位置を前記被露光面に一致させるフォーカス制御を行うフォーカシング手段とを有することを特徴とする露光装置に関する。
孔としては、前述のように、ワークのアライメントに使用される基準孔(アライメントマーク)や、ワークに各種部品を装着するためのランド孔などがある。これら全てを、対象となる孔とする。また、孔以外に、凸部(アライメントマークであってもよい)を対象とすることもできる。即ち、変位データ作成手段が、凹凸部を除いた領域に対して変位データを作成するようにしてもよい。
前記ワークとしては、感光層を含んだ、単層または多層のプリント基板や、フラットパネルディスプレー用基板、リジットフレキ基板(フレキシブル基板)、シート状もしくは長尺状のプリント配線板(PWB)、表示装置用基板、液晶セル形成構造、フィルタ等が挙げられる(以下、感光材料という)。また、感光層の種類としては、フォトレジスト、光により硬化する材料、光により現像可能となる材料等が挙げられる。
前記露光装置においては、孔位置特定手段により孔と判断された位置のデータが、計測データの利用により新たなデータに補正される。
変位データが高周波成分のノイズを含んでいると、フォーカシング手段でフォーカシングを行うための基礎データとして好ましくない。
そこで、前記露光装置においては、前記変位データから高周波成分を除き、フォーカシング手段におけるフォーカシング制御に好適なように加工している。
請求項に記載の発明は、前記孔位置特定手段は、前記感光材料の被露光面の位置高さを計測する距離計測手段による前記感光材料の被露光面の位置高さ計測データに基づいて前記感光材料の被露光面の孔位置を判断するものである請求項1に記載の露光装置に関する。
請求項に記載の発明は、前記孔位置特定手段は、前記感光材料への孔形成手段による孔形成の際に取得したデータに基づいて、前記感光材料の被露光面の孔位置を判断するものである請求項1に記載の露光装置に関する。
請求項に記載の発明は、前記変位データ作成手段は、ある測定位置(A)における前記距離計測手段による計測データを、その近傍の測定位置における前記距離計測手段による計測データと比較し、これらの値の差が所定値を超える場合に、前記測定位置(A)における前記距離計測手段による計測データを補正するものである請求項に記載の露光装置に関する。
請求項に記載の発明は、前記距離計測手段とフォーカシング手段に加えて、前記感光材料上における孔位置を特定するための孔座標測定手段を有し、前記距離計測手段により取得したある測定位置(B)における計測データ(C)が所定値以上の値であった場合には、前記変位データ作成手段は、前記計測データ(C)を取得した測定位置(B)と前記孔座標測定手段により求めた孔座標位置とを比較し、両者が一致する場合には、前記計測データ(C)を取得した測定位置(B)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(B)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(C)を補正するものである請求項に記載の露光装置に関する。
前記露光装置においては、前記孔座標測定手段によって前記感光材料に開けられた孔の位置座標が求められると同時に、前記変位データ作成手段において、前記距離計測手段の変位測定結果と前記孔座標測定手段によって求められた孔位置座標とに基づき、孔の有無が判定され、孔が存在するときはその位置座標が特定され、孔およびその周囲の変位測定値が除外され、測定された変位量とは異なる変位量で変位データが作成される。そしてこの変位データに基づいてフォーカシング手段が制御される。
したがって、孔が開口している感光材料であっても、孔を検出したことによる誤差が変位データに入ってくることはないから、露光ヘッドからの光ビームのピントを感光材料の被露光面に正確に合わせることができる。
孔座標測定手段としては、感光材料を撮影して基準孔の位置を求めるアライメントカメラなどが挙げられる。
請求項に記載の発明は、前記距離計測手段とフォーカシング手段に加えて、ユーザによる前記感光材料上における孔位置を特定するための孔位置座標入力手段を有し、前記距離計測手段により取得したある測定位置(D)における計測データ(E)が所定値以上の値であった場合には、前記変位データ作成手段は、前記計測データ(E)を取得した測定位置(D)とユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、両者が一致する場合には、前記計測データ(E)を取得した測定位置(D)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(D)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(E)を補正するものである請求項に記載の露光装置に関する。
前記露光装置においては、感光材料に基準孔などの孔が設けられている場合は、前記変位データ作成手段において、前記距離計測手段の変位測定結果とユーザが予め入力した前記孔の位置座標とに基づき、孔およびその周囲の変位測定値が除外され、測定された変位量とは異なる変位量で変位データが作成される。そしてこの変位データに基づいてフォーカシング手段が制御される。
したがって、孔が開口している感光材料であっても、露光ヘッドからの光ビームのピントを感光材料の被露光面に正確に合わせることができる。
また、前記露光装置においては感光材料に開けられた孔の位置についてはユーザが入力したものを用いているから、孔座標測定手段を省略でき、構成を簡略化できる。
請求項に記載の発明は、前記距離計測手段とフォーカシング手段に加えて、前記感光材料上における孔位置を特定するための孔座標測定手段とユーザによる前記感光材料上における孔位置を特定するための孔位置座標入力手段を有し、前記距離計測手段により取得したある測定位置(F)における計測データ(G)が所定値以上の値であった場合には、前記変位データ作成手段は、前記計測データ(G)を取得した測定位置(F)と前記孔座標測定手段により求めた孔座標位置(H)とユーザが予め入力した孔座標位置(I)とを比較し、これら三者が一致する場合には、前記計測データ(G)を取得した測定位置(F)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(F)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(G)を補正するものである請求項に記載の露光装置に関する。
前記露光装置においては、前記孔座標測定手段によって前記感光材料に開けられた孔の位置座標が求められると同時に、前記距離計測手段において、前記距離計測手段の変位測定結果と、前記孔座標測定手段によって求められた孔位置座標と、ユーザが入力した孔座標位置とに基づき、孔の有無が判定され、孔が存在するときはその位置座標が特定される。
したがって、孔の有無の判定および位置座標の特定がさらに高精度で行なわれる。
請求項10に記載の発明は、前記フォーカシング手段は、前記露光手段を構成する1つ以上の露光ヘッドの各出射側に配設されるとともに、光透過性材料により楔状に形成され、前記露光ヘッドから出射される光ビームの光軸に沿って互いに反転した向きに隣接配置された複数の光学部材と、前記複数の光学部材における一の光学部材を他の光学部材と相対する面に沿って移動可能に支持する光学部材支持手段と、前記一の光学部材を前記相対する面に沿って前記他の光学部材に対して移動させる光学部材走査手段とを備えてなるものである請求項1〜9のいずれかに記載の露光装置に関する。
前記露光装置では、前記フォーカシング手段の備える複数のクサビ状光学部材は互いに反転した向きで光ビームの光軸に沿って隣接配置されている。したがって、前記光学部材走査手段によって一の楔状光学部材が他の楔状光学部材と相対する面に沿って他の楔状光学部材に対して相対移動することにより、光ビームが1つのクサビ状光学部材へ入射する入射面と、入射後に複数のクサビ状光学部材を透過して他の1つのクサビ状光学部材から出射する光出射面との光ビームの光軸方向における相対距離が変化し、換言すれば、光ビームが複数のクサビ状光学部材を透過する透過距離が変化する。これにより、光ビームの焦点距離が変更される。
前記フォーカシング手段は、構成が簡素になるとともに、コンパクトに構成でき、夫々の露光ヘッドの出射側に組み込むのも容易である点で好ましい。
なお、本発明の露光装置においては、フォーカシング手段としては、本請求項に記載の形態の他、感光材料そのものを焦点深度方向に移動させて露光ヘッドとの距離を変更する形態のものも使用できる。
請求項11に記載の発明は、前記露光ヘッドは、入力された画像情報に応じて各画像の変調状態を変化させて画素をオン/オフすることにより描画するものである請求項10に記載の露光装置に関する。
前記露光ヘッドにおいては、画素の変調状態を変化させて画素のon/offを行っているから、画素をon/offする度に光源そのものを点灯したり消灯したりする必要がなく、描画中は光源を点灯した状態に保持できる。したがって、光源を高サイクルでon/offさせる機構が不要であるから、露光ヘッドの構成が簡略化でき、故障も少ない。また、光源を直接on/offする場合に比較して高速で画素のon/offを行うことができるから、より良質な画像が得られる。さらに、大面積の感光材料全体に描画するのも容易である。
請求項10に記載の発明は、感光材料を相対的に移動させつつ、画像データに応じて変調された光ビームの出射により露光する露光方法であって、前記感光材料の被露光面の位置高さを計測し、前記感光材料の被露光面の孔位置を判断して、前記被露光面の前記孔位置以外の部分において前記露光手段からの光ビームのピント位置ずれがないように、前記被露光面の位置高さ計測データのうち孔と判断された位置のデータを前記計測データの利用によりこの孔位置の周辺位置における位置高さ計測データに置き換えた変位データを作成し、前記変位データに基づいて前記光ビームの焦点位置を前記被露光面に一致させるフォーカス制御を行うことを特徴とする露光方法に関する。
請求項11に記載の発明は、前記感光材料の被露光面の位置高さ計測データに基づいて前記感光材料の被露光面の孔位置を判断する請求項10に記載の露光方法に関する。
請求項12に記載の発明は、ある測定位置(A)における計測データを、その近傍の測定位置における計測データと比較し、これらの値の差が所定値を超える場合に、前記測定位置(A)における計測データを補正する請求項11に記載の露光方法に関する。
請求項13に記載の発明は、孔位置の特定は、前記感光材料への孔形成の際のデータを取得することにより行い、前記感光材料への孔形成の際のデータに基づいて、前記感光材料上における孔位置を特定し、当該位置における計測データを補正する請求項10に記載の露光方法に関する。
請求項14に記載の発明は、取得したある測定位置(B)における計測データ(C)が所定値以上の値であった場合には、前記計測データ(C)を取得した測定位置(B)と孔座標の測定により求めた孔座標位置とを比較し、両者が一致する場合には、前記計測データ(C)を取得した測定位置(B)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(B)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(C)を補正する請求項11に記載の露光方法に関する。
請求項で述べたように、前記露光方法においても、前記感光材料に開けられた孔を検出したときは、前記孔およびその周辺が除外された変位データが作成され、この変位データに基づいてフォーカシングが行なわれるので、前記感光材料に孔が開いている場合においても、露光ヘッドからのレーザ光のピントが前記感光材料の被露光面に正確に合った状態で露光できる。
請求項15に記載の発明は、ある測定位置(D)における計測データ(E)が所定値以上の値であった場合には、前記計測データ(E)を取得した測定位置(D)とユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、両者が一致する場合には、前記計測データ(E)を取得した測定位置(D)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(D)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(E)を補正する請求項11に記載の露光方法に関する。
請求項で述べたように、前記露光方法においても前記感光材料に設けられた孔の座標を求める孔座標測定工程を設ける代りに、前記感光材料の孔の有無およびその位置を特定するのにユーザが予め入力した孔位置座標を用いている。
したがって、前記露光方法においては、構成の簡略化された露光装置が使用できる。
請求項16に記載の発明は、ある測定位置(F)における計測データ(G)が所定値以上の値であった場合には、前記計測データ(G)を取得した測定位置(F)と孔座標位置(H)とユーザが予め入力した孔座標位置(I)とを比較し、これら三者が一致する場合には、前記計測データ(G)を取得した測定位置(F)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(F)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(G)を補正するものである請求項11に記載の露光方法に関する。
請求項のところで述べたように、前記露光方法においても、変位測定結果と、孔位置座標と、ユーザが入力した孔座標位置とに基づき、孔の有無が判定され、孔が存在するときはその位置座標が特定される。
したがって、孔の有無の判定および位置座標の特定がさらに高精度で行なわれる。
請求項17に記載の発明は、ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光装置であって、前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定手段と、前記ワークに設けられた孔の座標を求める孔座標測定手段と、前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成手段と、前記変位データ作成手段で作成された変位データに基き、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング手段とを備え、前記ワーク変位測定手段において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合には、前記変位データ作成手段は、前記変位量の検出位置と前記孔座標測定手段で求めた孔座標位置とを比較し、両者が一致するときは、前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位データを作成することを特徴とする露光装置に関する。
請求項18に記載の発明は、ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光装置であって、前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定手段と、前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成手段と、前記変位データ作成手段で作成された変位データに基き、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング手段とを備え、前記ワーク変位測定手段において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合には、前記変位データ作成手段は、前記変位量の検出位置とユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、両者が一致するときは、前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位データを作成することを特徴とする露光装置に関する。
請求項19に記載の発明は、ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光装置であって、前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定手段と、前記ワークに設けられた孔の座標を求める孔座標測定手段と、前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成手段と、前記変位データ作成手段で作成された変位データに基づき、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング手段とを備え、前記ワーク変位測定手段において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合には、前記変位データ作成手段は、前記ワーク変位測定手段による前記変位量の検出位置と、前記孔座標測定手段で求めた孔座標位置と、ユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、三者が一致したときに前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位データを作成することを特徴とする露光装置に関する。
請求項20に記載の発明は、ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光方法であって、前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定工程と、前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成工程と、前記変位データ作成工程で作成された変位データに基づき、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング工程と、前記ワークに設けられた孔の座標を求める孔座標測定工程とを有し、前記ワーク変位測定工程において所定の大きさ以上の変位量を検出したときは、前記変位データ作成工程において、前記変位量の検出位置と、前記孔座標測定工程で求められた孔座標位置とを比較し、両者が一致するときは、前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位量を設定し変位データを作成することを特徴とする露光方法に関する。
請求項21に記載の発明は、ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光方法であって、前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定工程と、前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成工程と、前記変位データ作成工程で作成された変位データに基づき、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング工程とを備え、前記ワーク変位測定工程において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合には、前記変位データ作成工程において、前記変位量の検出位置とユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、両者が一致するときは、前記段差はワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位データを作成することを特徴とする露光方法に関する。
請求項22に記載の発明は、ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光方法であって、前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定工程と、前記ワークに設けられた孔の座標を求める孔座標測定工程と、前記ワーク変位測定工程における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成工程と、前記変位データ作成工程で作成された変位データに基づき、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング工程とを有し、前記ワーク変位測定手段において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合においては、前記変位データ作成工程において、前記ワーク変位測定手段による前記変位量の検出位置と、前記孔座標測定手段で求めた孔座標位置と、ユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、三者が一致して始めて前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位量を設定し変位データを作成することを特徴とする露光方法に関する。
請求項23に記載の発明は、感光材料を相対的に移動させつつ、画像データに応じて変調された光ビームを出射する露光手段により露光する露光装置であって、前記感光材料の被露光面の位置高さを計測する距離計測手段と、前記感光材料の被露光面の凹凸部位置を判断する凹凸部位置特定手段と、前記被露光面の前記凹凸部位置以外の部分において前記露光手段からの光ビームのピント位置ずれがないように、前記距離計測手段による前記被露光面の位置高さ計測データのうち前記凹凸部位置特定手段による判断結果に基づいて凹凸部と判断された位置のデータを前記計測データの利用によりこの凹凸部位置の周辺位置における位置高さ計測データに置き換えた変位データを作成する変位データ作成手段と、前記変位データに基づいて前記露光手段の光ビームの焦点位置を前記被露光面に一致させるフォーカス制御を行うフォーカシング手段と、を有することを特徴とする露光装置に関する。
請求項24に記載の発明は、感光材料を相対的に移動させつつ、画像データに応じて変調された光ビームの出射により露光する露光方法であって、前記感光材料の被露光面の位置高さを計測し、前記感光材料の被露光面の凹凸部位置を判断して、前記被露光面の前記凹凸部位置以外の部分において前記露光手段からの光ビームのピント位置ずれがないように、前記被露光面の位置高さ計測データのうち凹凸部と判断された位置のデータを前記計測データの利用によりこの凹凸部位置の周辺位置における位置高さ計測データに置き換えた変位データを作成し、前記変位データに基づいて前記光ビームの焦点位置を前記被露光面に一致させるフォーカス制御を行うことを特徴とする露光方法に関する。
以上説明したように、本発明によれば、感光材料に孔が開口している場合や、溝などが形成されている場合においても、感光材料に対して正確にピントを合わせて露光できる露光装置および露光方法が提供される。
1 露光装置の構成
本実施形態に係る露光装置100は、いわゆるフラッドベッドタイプであり、図1および図2に示すように、4本の脚部154に支持された厚い板状の設置台156と、設置台156の上面に、図1において矢印で示すステージ移動方向に沿って設けられた2本のガイド158と、ガイド158によって往復移動可能に支持された露光ステージ152とを備えている。露光ステージ152は、感光材料150などのワークが載置される台であって、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置され、駆動装置(図示せず)により、ガイド158に沿って移動するとともに、高さも調節できる。
なお、感光材料150は、上述したような、基板等の表面に感光層を塗布したものである。
設置台156の中央部には、露光ステージ152の移動経路を跨ぐようにコ字状のゲート160およびゲート161が設けられている。ゲート160およびゲート161の各端部は設置台156の両側面に固定されている。ゲート160には検出ユニット180が設けられている。検出ユニット180は、ゲート160を挟んで一方の側に設けられたアライメント検出ユニット182と、他方の側に設けられた変位測定ユニット184とからなる。アライメント検出ユニット182と変位測定ユニット184とは、夫々本発明における孔座標測定手段および距離計測手段に相当する。アライメント検出ユニット182としては、たとえばCCDカメラが使用される。
一方、ゲート161には後述する露光ヘッド166をたとえば8個備える露光ユニット162が設けられている。
露光ユニット162及び検出ユニット180は、コントローラ190に接続されている。コントローラ190は、本発明における変位データ作成手段に相当し、変位測定ユニット184で測定した感光材料の被露光面の変位およびアライメント検出ユニット182で撮影して求めた基準孔の位置座標に基づいて変位データを作成し、作成した変位データに基づいて各露光ヘッド166に設けられたオートフォーカスユニット59を制御してフォーカシングを行う機能を有する。したがって、コントローラ190は、本発明における変位データ作成手段およびフォーカシング手段に相当する。
なお、露光ステージ152、ガイド158、ゲート160、ゲート161、露光ユニット162、および検出ユニット180は、何れも筐体110内に収容され、感光材料150が外光の影響を受けることなく露光されるように構成されている。
露光ユニット162は、図3及び図4の(B)に示すように、m行n列(例えば、2行4列)の略マトリックス状に配列された複数の露光ヘッド166を備えている。
露光ヘッド166で露光される領域である画像領域168は、図3に示すように、短辺が走査方向に沿った矩形状であり、走査方向に対し、所定の傾斜角θで傾斜している。そして、露光ステージ152の移動に伴い、感光材料150には露光ヘッド166毎に帯状の露光済み領域170が形成される。なお、図1および図3に示すように、走査方向は、ステージ移動方向とは向きが反対である。
また、図4において(A)及び(B)に示すように、帯状の露光済み領域170のそれぞれが、隣接する露光済み領域170と部分的に重なるように、ライン状に配列された各行の露光ヘッド166は、配列方向に所定間隔(画像領域の長辺の自然数倍、本実施の形態では1倍)ずらして配置されている。このため、たとえば、1行目の最も左側に位置する画像領域168Aと画像領域168Aの右隣に位置する画像領域168Cとの間の露光されない部分は、2行目の最も左側に位置する画像領域168Bによりカバーされる。同様に、画像領域168Bと、画像領域168Bの右隣に位置する画像領域168Dとの間の露光されない部分は、画像領域168Cによりカバーされる。なお、画像領域168Aは露光ヘッド166Aにより露光され、画像領域168Bは露光ヘッド166Bにより露光される。同様に画像領域168C〜画像領域168Hは、夫々露光ヘッド166C〜露光ヘッド166Hにより露光される。
露光ヘッド166A〜166Hの各々は、図5、および図6の(A)、(B)に示すように、入射された光ビームを画像データに応じて各画素毎に変調する空間光変調素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)50を備えている。このDMD50は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えたコントローラ190に接続されている。前記コントローラ190のデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド166毎にDMD50の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。
また、ミラー駆動制御部では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド166毎にDMD50の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。なお、反射面の角度の制御に付いては後述する。
DMD50の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が画像領域Pの長辺方向と対応する方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部を備えたファイバアレイ光源66、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光を補正してDMD上に集光させるレンズ系67、レンズ系67を透過したレーザ光をDMD50に向けて反射する反射鏡69がこの順に配置されている。
レンズ系67は、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光を平行光化する1対の組合せレンズ71、平行光化されたレーザ光の光量分布が均一になるように補正する1対の組合せレンズ73、及び光量分布が補正されたレーザ光をDMD上に集光する集光レンズ75で構成されている。組合せレンズ73は、レーザ出射端の配列方向に対しては、レンズの光軸に近い部分は光束を広げ、光軸から離れた部分は光束を縮め、更に前記配列方向と直交する方向に対しては光をそのまま通過させる機能を備え、光量分布が均一となるようにレーザ光を補正する。
また、DMD50の光反射側には、DMD50で反射されたレーザ光を感光材料150の走査面(被露光面)56上に結像するレンズ系54およびレンズ系58が配置されている。レンズ系54及び58は、DMD50と被露光面56とが共役な関係となるように配置されている。
本実施形態では、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光は、均一化され、DMD50に入射された後、各画素がこれらのレンズ系54およびレンズ系58によって約5倍に拡大され、集光されるように設定されている。
レンズ系58の出射側には、更に、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光の焦点を被露光面56に合わせるオートフォーカスユニット59が設けられている。オートフォーカスユニット59は、本発明におけるフォーカシング手段に相当する。
上方から見た露光ヘッド166とアライメント検出ユニット182と変位測定ユニット184との相対的な位置関係を図7に示す。図7に示すように、アライメント検出ユニット182は、感光材料150の幅方向に沿ってアライメントカメラNo.1〜アライメントカメラNo.4の4台のCCDカメラからなっている。アライメントカメラNo.1は、画像領域168Aおよび画像領域168Bを撮影し、アライメントカメラNo.2は、画像領域168Cおよび画像領域168Dを撮影する。そしてアライメントカメラNo.3は、画像領域168Eおよび画像領域168Fを撮影し、アライメントカメラNo.4は、画像領域168Gおよび画像領域168Hを撮影する。
露光時送り方向即ちY軸方向に沿ってアライメント検出ユニット182の下流側には変位測定ユニット184が配設されている。変位測定ユニット184は、レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8から構成されている。レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8は、夫々画像領域168A〜画像領域168Hの変位を測定するように配設されている。
以下、DMD50について説明する。
DMD50は、図8に示すように、SRAMセル(メモリセル)60上に、微小ミラー(マイクロミラー)62が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(画素)を構成する多数の(例えば、ピッチ13.68μm、1024個×768個)の微小ミラーを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各画素には、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー62の反射率は90%以上である。また、マイクロミラー62の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル60が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
DMD50のSRAMセル60に、マイクロミラー60の傾斜状態(変調状態)を示すデジタル信号が書き込まれ、さらにSRAMセル60からマイクロミラー62にデジタル信号が出力されると、支柱に支えられたマイクロミラー62が、対角線を中心としてDMD50が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図9において(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMD50の各画素におけるマイクロミラー62の傾きを、図9に示すように制御することによって、DMD50に入射された光はそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。
なお、図8には、DMD50の一部を拡大し、マイクロミラー62が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー62のオンオフ制御は、DMD50に接続されたコントローラ190によって行われる。なお、オフ状態のマイクロミラー62により光ビームが反射される方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
次に、オートフォーカスユニット59について説明する。
オートフォーカスユニット59は、図10に示すように、透明ガラス材料によって楔状(台形柱状)に形成された一対のガラス部材であるペア楔ガラス210、212を備えている。本実施形態では、ペア楔ガラス210、212は、屈折率:nがn=1.53に設定され、しかも互いに反転した向きでレーザ光の光軸に沿って隣接配置されている。ペア楔ガラス210、212は、本発明における楔状光学部材に相当する。
前記1対のペア楔ガラス210、212のうち、ペア楔ガラス210は、レーザ光の入射側(DMD50側)に配設されている。そして、ペア楔ガラス210において両側面に対して直角に形成された側の面が、レーザ光が入射する側の面、即ち光入射面210Aになり、しかも光入射面210Aがレーザ光の入射方向に対して直角になるように配設されている。したがって光入射面210Aに相対する側の面がレーザ光が出射する光出射面210Bになる。光出射面210Bは、ペア楔ガラス210の側面に対して傾斜している。
一方、ペア楔ガラス212は、ペア楔ガラス210に隣接し、しかもレーザ光の出射側(被露光面56側)に配設されている。そして、ペア楔ガラス212において両側面に対して傾斜した側の面が光入射面212Aになり、両側面に対して直角な面が光出射面212Bになるように配設されている。なお、ペア楔ガラス212は、光出射面212Bがレーザ光の光軸に対して略直交し、光入射面212Aが傾斜する向きに配置されている。
そしてこの一対のペア楔ガラス210、212は、図11において(A)および(B)に示すように、ペア楔ガラス210の光出射面210Bとペア楔ガラス212の光入射面212Aとが僅かな隙間をあけて相対する非接触の状態で、ペア楔ガラス210の光入射面210Aとペア楔ガラス212の光出射面212Bとが平行にされると共に上記のようにレーザ光の光軸に対して略直交している。また本実施形態では、ペア楔ガラス210の光出射面210Bとペア楔ガラス212の光入射面212Aの間隔が0.1mmに設定されている。
図10に示すように、オートフォーカスユニット59は、一対のペア楔ガラス210、212の各々を個別に保持するベースホルダ214及びスライドホルダ216を備えている。ベースホルダ214及びスライドホルダ216は、本発明における光学部材支持手段に相当する。ペア楔ガラス212はベースホルダ214に、ペア楔ガラス210はスライドホルダ216に保持されている。
ベースホルダ214は、ペア楔ガラス212と略相似形の楔状に形成され、上面(傾斜面)214A及び下面214Bに矩形状の開口部218、220が形成されている。そして、ペア楔ガラス212を収容するための空洞部(収容部)222が内部に設けられている。
空洞部222は、ベースホルダ214の上面214A側の開口部218の大きさで略垂直下方へ所定の深さ寸法だけ掘り込まれた凹状であり、内部にペア楔ガラス212が収容される。空洞部222は、内部にペア楔ガラス212を収容したときに、空洞部222の底面及び内周面がペア楔ガラス212の下面(光出射面212B)及び外周面に略隙間なく接触するように形成されている。
ベースホルダ214の下面214Bの中央部には開口部220が設けられている。開口部220は、上面214Aの開口部218及び空洞部222の開口形状よりも少し小さく形成されている。また、下面214Bの左側端部には、オートフォーカスユニット59全体を露光ユニット162のフレーム(図示省略)にネジ止め固定するための固定部224が突設されている。
一方、スライドホルダ216は、ペア楔ガラス210と略相似形のクサビ状に形成され、上面216A及び下面216Bに矩形状の開口部226、228が夫々形成され、内部にペア楔ガラス210を収容するための空洞部(収容部)230が設けられた略枠状の部材である。なお、下面216Bは傾斜面である。
空洞部230は、開口部226と同一の大きさを有し、開口部228に向かって貫通された貫通孔状であり、ペア楔ガラス210を収容した際に、内周面がペア楔ガラス212の外周面に略隙間なく接触する大きさに形成されている。
スライドホルダ216においては、開口部226に矩形枠板状のペア楔ガラス押さえ板234が嵌め込まれることにより、ペア楔ガラス210は、空洞部230から脱落しないように装着される。ペア楔ガラス押さえ板234の略中央に形成された矩形状の開口部236は、その大きさがベースホルダ214の下面214B側の開口部220とほぼ同じ大きさであり、スライドホルダ216をペア楔ガラス210の装着位置に移動させたときに、開口部220にほぼ重なる位置に設けられている。
スライドホルダ216は、図10に示すように、下面216Bにおいてベースホルダ214の上面214Aに向かい合わされ、同時に下面216Bの傾斜方向がベースホルダ214の上面214Aの傾斜方向とは反対になるようにベースホルダ214上に配置されている。そして、スライドホルダ216は、ベースホルダ214の上面214Aとスライドホルダ216の下面216Bとの間に設けられた一対のガイドレール232によってベースホルダ214に組み付けられ、ユニット化されている。
スライドホルダ216は、一対のガイドレール232により、ベースホルダ214に対して所定の間隔を置いて略平行に配置され、ベースホルダ214に対し、下面216B及び上面214Aの傾斜方向に沿って略左右方向(図10の矢印S方向)に相対移動可能に組み合わされている。
ベースホルダ214及びスライドホルダ216にペア楔ガラス210、212及びペア楔ガラス押さえ板234を組み付けるには、スライドホルダ216をペア楔ガラス210および212の組み付け位置に移動させ、スライドホルダ216の空洞部230をベースホルダ214の空洞部222に位置合わせして、空洞部222および空洞部230に、下方から上方に向かってペア楔ガラス212、ペア楔ガラス210、ペア楔ガラス押さえ板234の順に組み付ければよい。
図10に示すように、ベースホルダ214の右側面214Cにおける略中央位置には、アクチュエータ取付板238がネジ止め固定されている。ベースホルダ214の右側面214Cは、上面214Aと略直角にされており、この右側面214Cに取り付けられているアクチュエータ取付板238は、ベースホルダ214の上面214Aと略直角の向きで取付部(下部)から上方へ延出され、その上部側の外側面にフォーカシングモータ240が取り付けられている。フォーカシングモータ240は、本発明における光学部材走査手段に相当する。
フォーカシングモータ240は、駆動軸242の延出方向及び移動方向(矢印D方向)がスライドホルダ216の移動方向(矢印S方向)に合わせられてアクチュエータ取付板238に取り付けられており、駆動軸242の先端部242Aがスライドホルダ216の右側面216Cに連結されている。また、フォーカシングモータ240はコントローラ190のフォーカシング機構制御部に接続され、このフォーカシング機構制御部により制御されて作動するようになっている。
スライドホルダ216の上面216Aの右前角部には、切り欠き部244が形成されている。この切り欠き部244の底面とベースホルダ214の上面214Aの右前角部とには、一対の支柱246、248が立設されており、一対の支柱246、248には、フォーカシングモータ240の駆動軸242の駆動力よりもバネ力が小さく設定された引張コイルバネ250が架設されている。この引張コイルバネ250のバネ力によって、ガイドレール232及びフォーカシングモータ240を介して連結されているスライドホルダ216とベースホルダ214との間には予圧が掛けられている。
コントローラ190の後述するヘッド制御部からの信号によってフォーカシングモータ240が作動し、駆動軸242を矢印D方向に駆動させると、スライドホルダ216及びペア楔ガラス210は一対のガイドレール232にガイドされて矢印S方向へ移動する。また、スライドホルダ216及びペア楔ガラス210は、フォーカシングモータ240の駆動軸242やガイドレール232に若干の遊び(ガタ分)がある場合でも、引張コイルバネ250によって加えられている予圧により、静止状態ではガタつきなく保持され、また移動では円滑に動作するようになる。
ベースホルダ214の下面214Bにおける右前角部には、矩形状のセンサ取付板252がネジ止め固定されている。センサ取付板252は、ベースホルダ214の下面214Bへの取付部(左側部)から右方へ延出されて突出している右側部が、ベースホルダ214の上面214Aと略平行になるよう取付部に対して屈曲されており、その右側部の上面に、ペア楔ガラス210を保持したスライドホルダ216の基準位置(ホームポジション)を検出するための基準位置センサユニット254が取り付けられている。
基準位置センサユニット254は、直方体形状とされたユニット本体の上部に光センサ258が搭載され、ユニット本体の内部に光センサ258から出力される電気信号(検出信号)を増幅する回路基板(図示省略)が設けられている。光センサ258は、スリット部256の内壁面に投受光素子(図示省略)が設けられ、このスリット部256がスライドホルダ216の移動方向(矢印S方向)と略平行になる向きに配置されている。また、基準位置センサユニット254は、コントローラ190のヘッド制御部に接続されている。
スライドホルダ216の右側面216Cにおける前端部には、基準位置センサユニット254に対応する基準位置検出板260がネジ止め固定されている。基準位置検出板260は、L字形であり、スライドホルダ216の右側面216Cへの取付部(左側部)から略直角に屈曲されて右方へ所定長さ寸法だけ延出された右側部が検出部(光センサ遮光部)である。基準位置検出板260は、スライドホルダ216の移動に伴い、検出部が光センサ258のスリット部256内を通過したり、スリット部256内から離脱したりするのが可能な位置に配置されている。
スライドホルダ216の移動に伴い、基準位置検出板260の検出部先端が光センサ258のスリット部256に挿入されたり、スリット部256内から離脱したりすると、光センサ258は投受光素子により遮光/非遮光の状態を検出して各状態に応じたHigh/Lowの検出信号を出力する。そして、基準位置センサユニット254は、この検出信号を回路基板により増幅してコントローラ190のヘッド制御部に出力する。
コントローラ190のヘッド制御部は、フォーカシングモータ240を駆動制御してスライドホルダ216を移動させた際に、基準位置センサユニット254から入力された検出信号の出力レベルのHigh/Lowが切り替わる位置を、スライドホルダ216及びペア楔ガラス210の基準位置と認識し、この基準位置の情報をメモリに記憶する。そして、フォーカシングモータ240の駆動制御では、この基準位置の情報に基づいてフォーカシングモータ240を駆動制御する制御信号を生成し、また必要に応じて基準位置の情報に補正を加えて制御信号を生成し、フォーカシングモータ240へ出力する。
オートフォーカスユニット59においては、コントローラ190からの信号によってフォーカシングモータ240が駆動制御されると、スライドホルダ216に保持されたペア楔ガラス210は、図11に示すように、図中の二点鎖線で示した基準位置から、図11において(A)に示す矢印SA方向、又は、図11(B)に示す矢印SB方向へ移動する。
ここで、ペア楔ガラス210が基準位置にある場合のペア楔ガラス210の光入射面210Aとペア楔ガラス212の光出射面212Bとの距離、すなわち互いの間に設けられた僅かな隙間を含むペア楔ガラス210、212のトータルの厚さ寸法をtとすると、厚さ寸法:tは、ペア楔ガラス210が基準位置から矢印SA方向へ所定距離だけ移動した場合にはΔtだけ減少し(−Δt)、ペア楔ガラス210が基準位置から矢印SB方向へ所定距離だけ移動した場合にはΔtだけ増加する(+Δt)。
このように、ペア楔ガラス210、212の厚さ寸法:tが変化すると(±Δt)、レーザ光がペア楔ガラス210、212を透過する透過距離が変化して、レーザ光の焦点距離:FDが変化する(±ΔFD)。なお、図11に示したPSは結像面を表している。
また、ペア楔ガラス210、212の屈折率:n(本実施形態ではn=1.53)とすると、このペア楔ガラス210、212の厚さ寸法:tの変化量に応じたレーザ光の焦点距離:FDの変化量は、下式によって求められる。
+ΔFD=+Δt−(+Δt)/n
−ΔFD=−Δt−(−Δt)/n
以下、コントローラ190の構成について図12を参照して説明する。
コントローラ190は、制御コンピュータ197からの入力に基づいて露光装置100を制御する機能を有し、
A.露光ヘッド166A〜露光ヘッド166Hを駆動する駆動ユニット191A〜露光ヘッド駆動ユニット191H、
B.制御コンピュータ197から入力された画像データを、8個の画像領域168A〜画像領域168Hで露光すべき画像の画像データに分割して駆動ユニット191A〜駆動ユニット191Hの夫々に入力する画像処理ユニット193A〜画像処理ユニット193H、
C.アライメント検出ユニット182の備えるアライメントカメラNo.1〜アライメントカメラNo.4からの画像データを処理して後述するメイン制御ユニットに入力するアライメント測定ユニット194、
D.アライメント測定ユニット194で求めたアライメントデータに基づき、露光ステージ152のアライメントを調整するアライメント調整ユニット196、
E.露光ヘッド駆動ユニット191A〜露光ヘッド駆動ユニット191Hの夫々に設けられ、変位測定ユニット184の備えるレーザ変位計における変位測定結果等に基づきオートフォーカスユニット59を制御してフォーカシングを行うフォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192H、
F.アライメント測定ユニット194からの画像データの入力に基づき、アライメント調整ユニット196を介して露光ステージのアライメントを調整するとともに、露光ステージ152の昇降およびY軸方向の送りを制御し、同時に画像処理ユニット193A〜画像処理ユニット193Hを介して露光ヘッド駆動ユニット191A〜駆動ユニット191Hを制御するメイン制御ユニット195
の各ユニットから構成される。
画像処理ユニット193A〜画像処理ユニット193Hおよびアライメント測定ユニット194には、相互にデータを授受すると同時にメイン制御ユニット195ともデータや指示を授受するCANPCIが設けられている。
制御コンピュータ197からの指示およびデータは、画像処理ユニット193A〜画像処理ユニット193Hおよびアライメント測定ユニット194の備えるCANPCIを通してメイン制御ユニット195にも入力される。
2 露光装置100の作用
以下、露光装置100に感光材料150をセットしてから露光を終了するまでの一連の手順について説明する。
2−1 実施例1
露光ステージ152が図1に示す位置にある状態で感光材料150を露光ステージ152にセットし、オペレータが露光開始の入力操作を行うと、コントローラ190が備える制御コンピュータ197からメイン制御ユニット195に露光ステージ152を計測方向に移動させると同時に、アライメント検出ユニット182および変位測定ユニット184を起動すべき旨の指令を入力する。
前記指令がメイン制御ユニット195に入力されると、アライメント検出ユニット182においてアライメントカメラNo.1〜アライメントカメラNo.4が起動し、感光材料150に設けられた基準孔(X1,Y1)、基準孔(X2,Y2)、基準孔(X3,Y3)、基準孔(X4,Y4)の位置座標の測定が行なわれる。同時に変位測定ユニット184においてレーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8が起動し、感光材料150の露光面における変位の測定が行なわれる。なお、感光材料150に設けられた基準孔(X1,Y1)、基準孔(X2,Y2)、基準孔(X3,Y3)、基準孔(X4,Y4)の例を図13に示す。
レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8で測定された変位の測定結果は夫々フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hに入力される。一方、基準孔(X1,Y1)、基準孔(X2,Y2)、基準孔(X3,Y3)、基準孔(X4,Y4)の位置座標の測定結果は、アライメント測定ユニット194および画像処理ユニット193AのCANPCIを介してメイン制御ユニット195に入力され、メイン制御ユニット195から露光ヘッド駆動ユニット191A〜露光ヘッド駆動ユニット191Hを介してフォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hに入力される。
更に、ユーザが予め基準孔(X1,Y1)、基準孔(X2,Y2)、基準孔(X3,Y3)、基準孔(X4,Y4)のXY座標を制御コンピュータ197に入力した場合には、前記XY座標もフォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hに入力される。
フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hにおいては、レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8で測定された変位データについて、前回測定された変位データである前回データとの差分を求める。そして、図14に示すように、前回データとの間に引き続いて2回以上所定値以上の差分、たとえば+100digit以上の差分が生じたときは、感光材料150に段差があるものと判断し、前記変位データを基準孔の候補とする。
次に、前記変位データから孔の範囲を決定する。具体的には、たとえば最初に+100digit以上の差分が生じた位置から3点前の変位データに対応する点を孔の始まりとし、最後に+100digit以上の差分が生じた位置から3点後の変位データに対応する点を孔の終わりとする。
孔のY座標は、孔の始まりおよび終わりに対応する点が原点から何番目の点かというデータと隣接する2つの測定点の間隔とから求められる。また、孔のX座標は、レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8の取付位置から求められる。
次に、このようにして求めた孔のX座標およびY座標を、基準孔(X1,Y1)、基準孔(X2,Y2)、基準孔(X3,Y3)、基準孔(X4,Y4)についてアライメント検出ユニット182において測定した位置座標、およびユーザが入力した位置座標と比較する。そして三者が一致すれば、レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8で検出した段差は基準孔(X1,Y1)、基準孔(X2,Y2)、基準孔(X3,Y3)、基準孔(X4,Y4)の何れかであると判定する。
フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hは、前記段差が基準孔(X1,Y1)、基準孔(X2,Y2)、基準孔(X3,Y3)、基準孔(X4,Y4)の何れかであると判定したときは、孔の始まりおよび終わりを決定したのと同様に、最初に+100digit以上の差分が生じた位置から3点前の変位データに対応する点から、最後に+100digit以上の差分が生じた位置から3点後の変位データに対応する点までの範囲については、両点を直線で結んだ範囲であると見なすとともに、レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8で得られたデータを移動平均処理してノイズ分を除去し、画像領域168A〜168Hの夫々についてフォーカスマップを作成する。
フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hにおいては、画像領域168A〜168Hの夫々について上述の手順で作成したフォーカスマップに基づいて各露光ヘッド166A〜露光ヘッド166Hにおいてオードフォーカスユニット59のフォーカシングモータ240を駆動してフォーカシングを行う。
このように、本実施形態に係る露光装置100においては、アライメントカメラにより測定した基準孔位置、レーザ変位計での測定値、ユーザが制御コンピュータに入力したデータの三者が一致する位置を孔位置と判定して、たとえば孔を検出したときは、孔を除外してフォーカスマップを作成し、孔部分のデータは移動平均処理して新たなデータに作り変えて、このフォーカスマップに基づいてフォーカシングを行うため、露光ヘッド166からのレーザ光のピント位置ずれがない。したがって、ピントずれのない鮮明な画像が得られる。
2−2 実施例2
露光ステージ152が図1に示す位置にある状態で感光材料150を露光ステージ152にセットし、オペレータが露光開始の入力操作を行うと、コントローラ190が備える制御コンピュータ197からメイン制御ユニット195に露光ステージ152を計測方向に移動させると同時に、変位測定ユニット184を起動すべき旨の指令を入力する。
前記指令がメイン制御ユニット195に入力されると、変位測定ユニット184においてレーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8が起動し、感光材料150の露光面における変位の測定が行なわれる。
レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8で測定された変位の測定結果は夫々フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hに入力される。
図15は、変位測定時の感光材料150とレーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8の関係を示す側面図である。
フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hにおいては、レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8で測定された変位データについて、隣接するレーザ変位計で同時に測定された変位データである隣接データとの差分を求める。そして、隣接データとの間に所定値以上の差分、たとえば+100digit以上の差分が生じたときは、感光材料150に段差があるものと判断し、孔の候補とする。
次に、前記変位データから孔の範囲を決定する。具体的には、レーザ変位計No.1とレーザ変位計No.2の差分、レーザ変位計No.2とレーザ変位計No.3の差分というように、順に求めていき、最初に+100digit以上の差分が生じた位置の変位データに対応する点を孔の始まりとし、最後に+100digit以上の差分が生じた位置の変位データに対応する点を孔の終わりとする。図15では、No.2とNo.3の間、No.3とNo.4の間に差があるため、No.3が孔位置であると判断する。
孔のY座標は、孔の始まりおよび終わりに対応する点が原点から何番目の点かというデータと隣接する2つの測定点の間隔とから求められる。また、孔のX座標は、レーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8の取付位置から求められる。
フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hは、前記段差が孔であると判定したときは、孔の始まりおよび終わりを決定したのと同様に、最初に+100digit以上の差分が生じた位置の変位データに対応する点から、最後に+100digit以上の差分が生じた位置の変位データに対応する点までの範囲については、両点を直線で結んだ範囲であると見なすとともに、孔位置の直前にレーザ変位計で得られたデータを孔位置のデータとして、画像領域168A〜168Hの夫々についてフォーカスマップを作成する。
フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hにおいては、画像領域168A〜168Hの夫々について上述の手順で作成したフォーカスマップに基づいて各露光ヘッド166A〜露光ヘッド166Hにおいてオードフォーカスユニット59のフォーカシングモータ240を駆動してフォーカシングを行う。
このように、本実施形態に係る露光装置100においては、隣接するレーザ変位計間の測定データの差に基づき孔位置の判定を行い、孔を検出したときは、孔を除外してフォーカスマップを作成し、孔部分のデータは、孔の周辺位置のデータに置き換えて、このフォーカスマップに基づいてフォーカシングを行うため、露光ヘッド166からのレーザ光のピント位置ずれがない。したがって、ピントずれのない鮮明な画像が得られる。
2−3 実施例3
感光材料150に孔を形成する場合は、露光する前に、基板加工工程でドリルによる孔あけ動作を実施している。このときの孔位置情報(XY座標)は、RIPなどの装置から露光装置に伝達され、さらに夫々フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hに入力される。孔位置情報の位置では、感光材料150に段差があるものと判断し、前記変位データを孔であると判定する。
図16は、基板加工工程により孔位置を判断する方法を示すブロック図である。
基板加工工程302でドリルによる孔あけ動作を実施すると、感光材料150上の孔位置の情報がRIP300に通知される。その後、露光前にRIP300から露光装置100のコントローラ190へ、露光のための画像データと共に孔位置情報が伝達される。
露光装置100に備わっているフォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hは、伝達された前記孔位置情報により感光材料150上の孔の位置を判定し、孔位置の直前にレーザ変位計No.1〜レーザ変位計No.8で得られたデータを、孔位置のデータとして画像領域168A〜168Hの夫々についてフォーカスマップを作成する。
フォーカシング制御ユニット192A〜フォーカシング制御ユニット192Hにおいては、画像領域168A〜168Hの夫々について上述の手順で作成したフォーカスマップに基づいて各露光ヘッド166A〜露光ヘッド166Hにおいてオードフォーカスユニット59のフォーカシングモータ240を駆動してフォーカシングを行う。
このように、本実施形態に係る露光装置100においては、基板加工工程において加工された孔位置のデータに基づき孔位置の判定を行い、孔を検出したときは、孔を除外してフォーカスマップを作成し、孔部分のデータは、孔の周辺位置のデータに置き換えて、このフォーカスマップに基づいてフォーカシングを行うため、加工された孔位置を正確に判定することが可能であり、露光ヘッド166からのレーザ光のピント位置ずれがない。したがって、ピントずれのない鮮明な画像が得られる。
以上、本発明の露光装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
一実施形態に係る露光装置の全体的な構成を示す概略斜視図である。 一実施形態に係る露光装置の全体的な構成を示す概略側面図である。 一実施形態に係る露光装置の備える露光ユニットの構成を示す斜視図である。 感光材料に形成される露光済み領域を示す平面図および各露光ヘッドによる画像領域の配列を示す概略図である。 一実施形態に係る露光装置の備える露光ヘッドの概略構成を示す斜視図である。 図5に示す露光ヘッドの構成を示す光軸に沿った走査方向の断面図である。 露光ヘッド、変位測定ユニット、およびアライメント検出ユニットの相対的な位置関係を示す外略平面図である。 図5に示す露光ヘッドの備えるデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)の構成を示す部分拡大図である。 図8に示すDMDの動作を示す説明図である。 図1に示す露光装置の備える路光ヘッドに設けられたフォーカシング機構の外観を示す斜視図である。 図10に示すフォーカシング機構の動作を示す説明図である。 図1の露光装置の備えるコントローラの構成を示すブロック図である。 図1の露光装置で露光される感光材料に開けられた基準孔の例を示す平面図である。 孔があるものと判定するときの変位測定ユニットにおける変位データ例を示すグラフである。 変位測定時の感光材料とレーザ変位計との関係を示す側面図である。 基板加工工程により孔位置を判断する方法を示すブロック図である。
符号の説明
59 オートフォーカスユニット
100 露光装置
110 筐体
150 感光材料
152 露光ステージ
154 脚部
162 露光ユニット
166,166A〜166H 露光ヘッド
168,168A〜168H 画像領域
180 検出ユニット
182 アライメント検出ユニット
184 変位測定ユニット
190 コントローラ
191A〜191H 露光ヘッド駆動ユニット
192A〜192H フォーカシング制御ユニット
193A〜193H 画像処理ユニット
194 アライメント測定ユニット
195 メイン制御ユニット
196 アライメント調整ユニット
197 制御コンピュータ
210 ペア楔ガラス
210A 光入射面
210B 光出射面
212 ペア楔ガラス
212A 光入射面
212B 光出射面
300 RIP
302 基板加工工程

Claims (24)

  1. 感光材料を相対的に移動させつつ、画像データに応じて変調された光ビームを出射する露光手段により露光する露光装置であって、
    前記感光材料の被露光面の位置高さを計測する距離計測手段と、
    前記感光材料の被露光面の孔位置を判断する孔位置特定手段と、
    前記被露光面の前記孔位置以外の部分において前記露光手段からの光ビームのピント位置ずれがないように、前記距離計測手段による前記被露光面の位置高さ計測データのうち前記孔位置特定手段により孔と判断された位置のデータを前記計測データの利用によりこの孔位置の周辺位置における位置高さ計測データに置き換えた変位データを作成する変位データ作成手段と、
    前記変位データに基づいて前記露光手段の光ビームの焦点位置を前記被露光面に一致させるフォーカス制御を行うフォーカシング手段と
    を有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記孔位置特定手段は、前記感光材料の被露光面の位置高さを計測する距離計測手段による前記感光材料の被露光面の位置高さ計測データに基づいて前記感光材料の被露光面の孔位置を判断するものである請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記孔位置特定手段は、前記感光材料への孔形成手段による孔形成の際に取得したデータに基づいて、前記感光材料の被露光面の孔位置を判断するものである請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記変位データ作成手段は、ある測定位置(A)における前記距離計測手段による計測データを、その近傍の測定位置における前記距離計測手段による計測データと比較し、これらの値の差が所定値を超える場合に、前記測定位置(A)における前記距離計測手段による計測データを補正するものである請求項に記載の露光装置。
  5. 前記距離計測手段とフォーカシング手段に加えて、前記感光材料上における孔位置を特定するための孔座標測定手段を有し、
    前記距離計測手段により取得したある測定位置(B)における計測データ(C)が所定値以上の値であった場合には、
    前記変位データ作成手段は、前記計測データ(C)を取得した測定位置(B)と前記孔座標測定手段により求めた孔座標位置とを比較し、両者が一致する場合には、前記計測データ(C)を取得した測定位置(B)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(B)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(C)を補正するものである請求項に記載の露光装置。
  6. 前記距離計測手段とフォーカシング手段に加えて、ユーザによる前記感光材料上における孔位置を特定するための孔位置座標入力手段を有し、
    前記距離計測手段により取得したある測定位置(D)における計測データ(E)が所定値以上の値であった場合には、
    前記変位データ作成手段は、前記計測データ(E)を取得した測定位置(D)とユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、両者が一致する場合には、前記計測データ(E)を取得した測定位置(D)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(D)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(E)を補正するものである請求項に記載の露光装置。
  7. 前記距離計測手段とフォーカシング手段に加えて、前記感光材料上における孔位置を特定するための孔座標測定手段とユーザによる前記感光材料上における孔位置を特定するための孔位置座標入力手段を有し、
    前記距離計測手段により取得したある測定位置(F)における計測データ(G)が所定値以上の値であった場合には、
    前記変位データ作成手段は、前記計測データ(G)を取得した測定位置(F)と前記孔座標測定手段により求めた孔座標位置(H)とユーザが予め入力した孔座標位置(I)とを比較し、これら三者が一致する場合には、前記計測データ(G)を取得した測定位置(F)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(F)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(G)を補正するものである請求項に記載の露光装置。
  8. 前記フォーカシング手段は、前記露光手段を構成する1つ以上の露光ヘッドの各出射側に配設されるとともに、光透過性材料により楔状に形成され、前記露光ヘッドから出射される光ビームの光軸に沿って互いに反転した向きに隣接配置された複数の光学部材と、
    前記複数の光学部材における一の光学部材を他の光学部材と相対する面に沿って移動可能に支持する光学部材支持手段と、
    前記一の光学部材を前記相対する面に沿って前記他の光学部材に対して移動させる光学部材走査手段とを備えてなるものである請求項1〜のいずれかに記載の露光装置。
  9. 前記露光ヘッドは、
    入力された画像情報に応じて各画像の変調状態を変化させて画素をオン/オフすることにより描画するものである請求項に記載の露光装置。
  10. 感光材料を相対的に移動させつつ、画像データに応じて変調された光ビームの出射により露光する露光方法であって、
    前記感光材料の被露光面の位置高さを計測し、
    前記感光材料の被露光面の孔位置を判断して、
    前記被露光面の前記孔位置以外の部分において前記露光手段からの光ビームのピント位置ずれがないように、前記被露光面の位置高さ計測データのうち孔と判断された位置のデータを前記計測データの利用によりこの孔位置の周辺位置における位置高さ計測データに置き換えた変位データを作成し、
    前記変位データに基づいて前記光ビームの焦点位置を前記被露光面に一致させるフォーカス制御を行う
    ことを特徴とする露光方法。
  11. 前記感光材料の被露光面の位置高さ計測データに基づいて前記感光材料の被露光面の孔位置を判断する請求項10に記載の露光方法。
  12. ある測定位置(A)における計測データを、その近傍の測定位置における計測データと比較し、これらの値の差が所定値を超える場合に、前記測定位置(A)における計測データを補正する請求項11に記載の露光方法。
  13. 孔位置の特定は、前記感光材料への孔形成の際のデータを取得することにより行い、
    前記感光材料への孔形成の際のデータに基づいて、前記感光材料上における孔位置を特定し、当該位置における計測データを補正する請求項10に記載の露光方法。
  14. 取得したある測定位置(B)における計測データ(C)が所定値以上の値であった場合には、
    前記計測データ(C)を取得した測定位置(B)と孔座標の測定により求めた孔座標位置とを比較し、両者が一致する場合には、前記計測データ(C)を取得した測定位置(B)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(B)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(C)を補正する請求項11に記載の露光方法。
  15. ある測定位置(D)における計測データ(E)が所定値以上の値であった場合には、
    前記計測データ(E)を取得した測定位置(D)とユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、両者が一致する場合には、前記計測データ(E)を取得した測定位置(D)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(D)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(E)を補正する請求項11に記載の露光方法。
  16. ある測定位置(F)における計測データ(G)が所定値以上の値であった場合には、
    前記計測データ(G)を取得した測定位置(F)と孔座標位置(H)とユーザが予め入力した孔座標位置(I)とを比較し、これら三者が一致する場合には、前記計測データ(G)を取得した測定位置(F)は前記感光材料上における孔位置に対応するものと判定し、前記測定位置(F)を中心とする所定の範囲について、前記計測データ(G)を補正するものである請求項11に記載の露光方法。
  17. ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光装置であって、
    前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定手段と、
    前記ワークに設けられた孔の座標を求める孔座標測定手段と、
    前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成手段と、
    前記変位データ作成手段で作成された変位データに基き、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング手段とを備え、
    前記ワーク変位測定手段において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合には、前記変位データ作成手段は、前記変位量の検出位置と前記孔座標測定手段で求めた孔座標位置とを比較し、両者が一致するときは、前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位データを作成することを特徴とする露光装置。
  18. ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光装置であって、
    前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定手段と、
    前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成手段と、
    前記変位データ作成手段で作成された変位データに基き、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング手段とを備え、
    前記ワーク変位測定手段において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合には、前記変位データ作成手段は、前記変位量の検出位置とユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、両者が一致するときは、前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位データを作成することを特徴とする露光装置。
  19. ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光装置であって、
    前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定手段と、
    前記ワークに設けられた孔の座標を求める孔座標測定手段と、
    前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成手段と、
    前記変位データ作成手段で作成された変位データに基づき、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング手段とを備え、
    前記ワーク変位測定手段において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合には、前記変位データ作成手段は、前記ワーク変位測定手段による前記変位量の検出位置と、前記孔座標測定手段で求めた孔座標位置と、ユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、三者が一致したときに前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位データを作成することを特徴とする露光装置。
  20. ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光方法であって、
    前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定工程と、
    前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成工程と、
    前記変位データ作成工程で作成された変位データに基づき、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング工程と、
    前記ワークに設けられた孔の座標を求める孔座標測定工程とを
    有し、
    前記ワーク変位測定工程において所定の大きさ以上の変位量を検出したときは、前記変位データ作成工程において、前記変位量の検出位置と、前記孔座標測定工程で求められた孔座標位置とを比較し、両者が一致するときは、前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位量を設定し変位データを作成することを特徴とする露光方法。
  21. ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光方法であって、
    前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定工程と、
    前記ワーク変位測定手段における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成工程と、
    前記変位データ作成工程で作成された変位データに基づき、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング工程とを備え、
    前記ワーク変位測定工程において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合には、前記変位データ作成工程において、前記変位量の検出位置とユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、両者が一致するときは、前記段差はワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位データを作成することを特徴とする露光方法。
  22. ワークに対して相対的に移動する1または複数の露光ヘッドによって前記ワークを露光する露光方法であって、
    前記ワークの被露光面の変位を測定するワーク変位測定工程と、
    前記ワークに設けられた孔の座標を求める孔座標測定工程と、
    前記ワーク変位測定工程における測定結果から前記被露光面の変位データを作成する変位データ作成工程と、
    前記変位データ作成工程で作成された変位データに基づき、前記露光ヘッドから照射される光ビームの焦点を前記被露光面に合わせるフォーカシング工程とを有し、
    前記ワーク変位測定手段において所定の大きさ以上の変位量を検出した場合においては、前記変位データ作成工程において、前記ワーク変位測定手段による前記変位量の検出位置と、前記孔座標測定手段で求めた孔座標位置と、ユーザが予め入力した孔座標位置とを比較し、三者が一致して始めて前記段差は前記ワークに設けられた孔に対応するものと判定するとともに、前記変位量のうち孔と判定された位置の値を前記変位量の利用によりこの孔位置の周辺位置における変位量に置き換えることにより、前記被露光面の孔座標位置以外の部分において光ビームのピント位置ずれがないような変位量を設定し変位データを作成することを特徴とする露光方法。
  23. 感光材料を相対的に移動させつつ、画像データに応じて変調された光ビームを出射する露光手段により露光する露光装置であって、
    前記感光材料の被露光面の位置高さを計測する距離計測手段と、
    前記感光材料の被露光面の凹凸部位置を判断する凹凸部位置特定手段と、
    前記被露光面の前記凹凸部位置以外の部分において前記露光手段からの光ビームのピント位置ずれがないように、前記距離計測手段による前記被露光面の位置高さ計測データのうち前記凹凸部位置特定手段による判断結果に基づいて凹凸部と判断された位置のデータを前記計測データの利用によりこの凹凸部位置の周辺位置における位置高さ計測データに置き換えた変位データを作成する変位データ作成手段と、
    前記変位データに基づいて前記露光手段の光ビームの焦点位置を前記被露光面に一致させるフォーカス制御を行うフォーカシング手段と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  24. 感光材料を相対的に移動させつつ、画像データに応じて変調された光ビームの出射により露光する露光方法であって、
    前記感光材料の被露光面の位置高さを計測し、
    前記感光材料の被露光面の凹凸部位置を判断して、
    前記被露光面の前記凹凸部位置以外の部分において前記露光手段からの光ビームのピント位置ずれがないように、前記被露光面の位置高さ計測データのうち凹凸部と判断された位置のデータを前記計測データの利用によりこの凹凸部位置の周辺位置における位置高さ計測データに置き換えた変位データを作成し、
    前記変位データに基づいて前記光ビームの焦点位置を前記被露光面に一致させるフォーカス制御を行う
    ことを特徴とする露光方法。
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