JP4674381B2 - 複合オーニング装置及び複数キャンバスの巻取りローラ - Google Patents

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Description

本発明は、出隅キャンバスの横行スライド構造を備えた複合タイプの可動オーニング装置、即ち、複合オーニング装置と、その主要部を構成する複数キャンバスの巻取りローラに関し、各種建築物の出隅部のコーナー空間部を、また、同コーナー空間部を含む出隅部や入隅部等の建物外回りを体裁良く覆うために使用される。
従来、可動オーニング装置は、建物の壁際部分に軸受支持した巻取りローラに、通常、前方へ向かって前傾状態に展開する矩形状のキャンバスを、手動ハンドルや電動モータ等により巻き取ったり、巻き戻し、前記キャンバスの裾部を取り付けたフロントバーを、ほぼ水平方向へ折り畳み自在とする二つ折れアームやy字アーム等により緊張状態に展開支持したり(折り畳みアーム方式;Folding arm)、或いは、展開した矩形キャンバスのフロントバーの両端部を、ほぼ垂直方向に起倒動操作する折畳みアームやパンタグラフ構造の伸縮リンク等により支持し(ラテラルアーム方式;Lateral arm)、その多くは、テラスや店舗外廻りの日除けや雨除けとして、或いは、建築物や店舗装飾の一環として施設している(例えば、下記の非特許文献1〜2参照。以下、前者という)。
他方、建築物の出隅部のコーナー空間部を覆うため、従来、次の(a)〜(d)に示す構成を備えた可動オーニング装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照。以下、後者という)。
(a)、コーナー端部の固定ブラケットに、装置全体を組み込むオーニング支持枠を斜め前方へ張り出して支持し、ほぼ直角三角形状キャンバスの長辺を電動モータにより巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラの2体を、オーニング支持枠の先後両端部に軸受支持する。
(b)、そして、拡開方向へ付勢した折畳みアームの基端部をベースパイプの中間付近に取り付け、その先端部のアームホルダーに三角形キャンバスの頂部を取り付ける。
(c)、また、オーニング支持枠の先端部に化粧パネルを拡開自在に枢設し、当該化粧パネルの後方部の溝部に沿って、アームホルダーを摺動自在に支持する。
(d)、更には、オーニング支持枠の先端寄りをワイヤロープで吊り上げて支持し、また、巻上げ機によりコーナー端部の後部上方へ引き上げて、装置全体を倒立状態に格納する。
先行技術の文献情報リスト
実公平4−40336号公報 「オーニング販売マニュアル」、日本オーニング協会、平成16年(2004)1月、p.9−15 「オーニング−日除け−日本オーニング協会−JAA」[online]、日本オーニング協会、「2004年8月17日検索」、インターネット<URL:http://www.awning.org/index.html>
前者のオーニング装置は、主に、建物外回りの直線区間を対象としており、出隅部のコーナー空間部を覆うことができない。そこを敢えて覆うとすれば、巻取りローラを出隅部からコーナー空間部へ食み出して取り付けることになる。
多くの場合、建築物における出隅部は、2方向の歩車道に面していたり、交差点に面しており、不特定多数人の目に触れる位置にあり、店舗として、また、広告宣伝効果に優れる等、営業上の好条件を兼ね備えている場所にある。
そのような目立つ場所に組み込まれるオーニング装置が、出隅部から食み出した状態のまま矩形キャンバスを巻取り収納せざるを得ないことでは、オーニング装置としての技術的な興趣や体裁性に欠ける。
他方、後者のオーニング装置は、コーナー空間部に展開した三角キャンバスを、出隅部のコーナー端部で片持ち支持している為、コーナー端部に張り出した固定ブラケットに装置全体の負荷が集中する。また、オーニング支持枠をワイヤロープで吊り上げている為、キャンバス展開時における装置全体の左右揺動を惹き起こし易く、特に、風による影響を受け易い不安定なものである。その上、装置全体をワイヤロープで吊り上げ、コーナー端部に引き上げて鉛直に倒立格納する為、ワイヤロープの劣化切断の事態を考慮したとき頭上落下が懸念される。また、倒立格納により、装置全体の裏側がコーナー端部の表面に露呈することになり、格納時の体裁性を損なう。
そこで、本発明者は、出隅部のコーナーキャンバス(以下、出隅キャンバスという)を巻き戻しながら斜め前方のコーナー空間部へ平行に押し出して展開したり、それとは逆に、展開した出隅キャンバスを巻き取りながら斜め後方へ平行に引き込んで巻き上げ収納することで、前記の技術課題に対処することのできる折畳みアーム方式で、シングルタイプの可動オーニング装置を提供した(下記の国際特許出願1参照)。
また、前記の先願発明を一段と技術的に進歩発展させ、更には、建築物の出隅部とその隣接する直線区間や、出隅部と入隅部や、一方の出隅部と他方の出隅部等を含む建物外回りを、出隅キャンバスと矩形キャンバス、入隅キャンバス等により一段と体裁良く効率的に覆うことを可能とする折畳みアーム方式で、複合タイプの可動オーニング装置を提供した(下記の国際特許出願2参照)。
近時には、前記したシングルタイプと複合タイプの可動オーニング装置とは発想を転換し、壁際部分から手前側へ展開した出隅キャンバスを、前進移動させることでコーナー空間部へ張り出したり、当該キャンバス収納時には後退移動した上で巻き上げ収納する、横行スライド構造を備えたシングルタイプと複合タイプの可動オーニング装置を提供した(下記の国際特許出願3・4参照)。
この国際特許出願3・4に記載した複合オーニング装置の場合には、出隅キャンバスと矩形キャンバス又は入隅キャンバス、先後両側位置の出隅キャンバスの2体と中間部の矩形キャンバス、更には、先後位置に背中合わせ組み合わせた2体の出隅キャンバス等の組み合わせに係る複数キャンバスのフロントバーを、相対的にスライド自在とすることで複合化に対処している。
しかしながら、それらを巻き取る巻取りローラは、上下に適宜間隔を隔てて軸受支持した複数の巻取りローラに、個々のキャンバスを独立別個に巻き取ったり、巻き戻すようにしている。
先行出願のリスト
国際特許出願1 PCT/JP2004/9751(01.07.2004出願)
国際特許出願2 PCT/JP2005/4843(10.03.2005出願)
国際特許出願3 PCT/JP2005/18599(03.10.2005出願)
国際特許出願4 PCT/JP2005/18997(11.10.2005出願)
そこで、本発明では、前記した組み合わせに係る複数キャンバスの内、出隅キャンバスを横行スライド自在としながら、当該出隅キャンバスを含む複数キャンバスを単体の巻取りローラに重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻すことができるようにすることで、装置全体を複合一体化してなる複合オーニング装置(以下、単に複合装置ともいう)を提供したのである。
また、本発明の主要部を構成し、互換性のある単体製品としても有用な複数キャンバスの巻取りローラをも提供する。
そして、本発明の実施化を企図する上で想定される種々の関連する技術課題に対処する付帯装置をも提供する。
第1グループの複合装置SQII1〜10、SQL1・2に関する発明(以下、第1発明という)と、その効果について
尚、各項末尾の括弧内に付記する符号は、開示した複合装置と巻取りローラの実施形態を示している。
第1発明は、(1)・・・出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラJ1,J2、J4〜J7を軸受支持し、当該巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、前記矩形キャンバスP1,P2を取り付けると共に、前記出隅キャンバスG1,G2を取り付けてスライド自在とするスライダー12,12aを組み込み、前記矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2を折畳みアームV1,V2、Y1,Y2、Z1,Z2、Z3,Z4により平行移動自在に支持すると共に、前記フロントバーR2に出隅キャンバスG1,G2のフロントバーF2をスライド自在に構成したことを特徴とする(SQII1〜10、SQL1・2)。
これにより、出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りが一体的に体裁良く覆われ、収納時には、出隅部N1から食み出すことなく壁際部分へのコンパクトな収納がなされる。
第1発明の作動過程としては、(2)・・・巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に巻き取った出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を巻き戻して展開し、その内、展開した出隅キャンバスG1,G2を前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2に沿って横行スライドすることにより、出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出す。
それとは逆に、(3)・・・出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出した出隅キャンバスG1,G2を、その展開状態を維持したまま巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2に沿って後方へ横行スライドした上で、前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き取る。
前記(2)、(3)により、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2の巻き戻し展開作動と、展開した出隅キャンバスG1,G2のコーナー空間部への前進移動が、逆に、コーナー空間部に張り出した出隅キャンバスG1,G2の後退移動と、両キャンバスG1,G2、P3,P4の巻き取り作動が円滑に行なわれる。
第2グループの複合装置SUII1・2に関する発明(以下、第2発明という)と、その効果について
第2発明は、(4)・・・前記(1)に記載の矩形キャンバスP1,P2を、入隅キャンバスP3,P4に置換する(SUII1・2)。
これにより、出隅部N1のコーナー空間部と入隅部Lのコーナー空間部との間の建物外回りが一体的に体裁良く覆われ、収納時には、出隅部N1から食み出すことなくコンパクトに壁面収納される。
第2発明の作動過程としては、(5)・・・巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に巻き取った出隅キャンバスG1,G2と入隅キャンバスP3,P4を巻き戻して展開し、その内、展開した出隅キャンバスG1,G2を前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、入隅キャンバスP3,P4のフロントバーR2に沿って横行スライドすることにより、出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りへ張り出す。
それとは逆に、(6)・・・出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出した出隅キャンバスG1,G2を、その展開状態を維持したまま巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、入隅キャンバスP3,P4のフロントバーR2に沿って後方へ横行スライドした上で、前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、出隅キャンバスG1,G2と入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取る。
前記(5)、(6)により、出隅キャンバスG1,G2と入隅キャンバスP3,P4の展開作動と、展開した出隅キャンバスG1,G2のコーナー空間部への前進移動が、逆に、コーナー空間部に張り出した出隅キャンバスG1,G2の後退移動と、両キャンバスG1,G2、P3,P4の巻き取り作動が円滑に行なわれる。
第3グループの複合装置SQSIVに関する発明(以下、第3発明という)と、その効果について
第3発明は、(7)・・・先後2体の出隅キャンバスG1,G2、G11と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラJ1,J2、J4〜J7を軸受支持し、当該巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、前記矩形キャンバスP1,P2を取り付けると共に、前記出隅キャンバスG1,G2、G11を取り付けてスライド自在とするスライダー12,12aを組み込み、前記矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2を折畳みアームV1〜V4、Y1,V2,V3,Y4により平行移動自在に支持すると共に、前記フロントバーR2に出隅キャンバスG1,G2、G11のフロントバーF2をスライド自在に構成したことを特徴とする(SQSIV)。
これにより、先後両端部が出隅部N1,N2で、その間が適宜長の直線区間となる建物外回りが一体的に体裁良く覆われる。
第3発明の作動過程としては、(8)・・・巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に巻き取った先後2体の出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を巻き戻して展開し、その内、展開した出隅キャンバスG1,G2、G11を前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2に沿って先後両方向へ横行スライドすることにより、一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部を含む建物外回りへ張り出す。
それとは逆に、(9)・・・一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出した出隅キャンバスG1,G2、G11を、その展開状態を維持したまま巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2に沿って装置中央部へ横行スライドした上で、前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、出隅キャンバスG1,G2の2体と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き取る。
前記(8)、(9)により、先後位置の出隅キャンバスG1,G2、G11と矩形キャンバスP1,P2の合計3体の展開作動と、展開した出隅キャンバスG1,G2、G11のコーナー空間部への移動が、逆に、コーナー空間部に張り出した2体の出隅キャンバスG1,G2の装置中央への移動と、合計3体のキャンバスG1,G2、P1,P2を重ね合わせての巻き取り作動が円滑に行なわれる。
第4グループの複合装置SSIIに関する発明(以下、第4発明という)と、その効果について
第4発明は、(10)・・・先後2体の出隅キャンバスG1,G11を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラJ3を軸受支持し、当該巻取りローラJ3に、前記出隅キャンバスG1,G11をそれぞれ取り付けてスライド自在とするスライダー12,12wを組み込み、前記出隅キャンバスG1,G11のそれぞれのフロントバーF2,F3を支持する横行案内レールR4を、折畳みアームV1,V2、Y1,Y2により平行移動自在に支持すると共に、前記横行案内レールR4に出隅キャンバスG1,G11のフロントバーF2,F3の2体を相対的にスライド自在に構成したことを特徴とする(SSII)。
これにより、先後両端部が出隅部N1,N2で、その間の距離が比較的短い直線区間となる建物外回りが一体的に体裁良く覆われる。
第4発明の作動過程としては、(11)・・・巻取りローラJ3に巻き取った2体の出隅キャンバスG1,G11を巻き戻して展開し、展開した出隅キャンバスG1,G11の2体を、前記巻取りローラJ3と横行案内レールR4に沿って先後両方向へ相対的に横行スライドすることにより、一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出す。
それとは逆に、(12)・・・一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出した出隅キャンバスG1,G11を、その展開状態を維持したまま巻取りローラJ3と、横行案内レールR4やフロントバーF2,F3に沿って先後両方向へ相対的に横行スライドした上で、前記巻取りローラJ3に出隅キャンバスG1,G2の2体を重ね合わせて巻き取る。
前記(11)、(12)により、先後2体の出隅キャンバスG1,G11の展開作動と、展開した出隅キャンバスG1,G11のコーナー空間部への横行移動が、逆に、コーナー空間部に張り出した先後2体の出隅キャンバスG1,G11の他方への相対的な横行移動と、重ね合わせた両キャンバスG1,G11の巻き取り作動が円滑に行なわれる。
次に、複数キャンバスG1,G2、G11、P1〜P4の巻取りローラJ1〜J7と、当該ローラJ1〜J7に組み込まれるスライダー12,12a、12wに関する従属発明を列記する。
(13)・・・巻取りローラJ1,J2、J4〜J7の軸線方向に、矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4のキャンバス嵌合溝110と、スリット111を備えたスライド案内通路112を平行に形成し、その内、スライド案内通路112に出隅キャンバスG1,G2、G11のスライダー12,12aを組み込む。
(14)・・・巻取りローラJ3の軸線方向に、2列のスライド案内通路112を平行に形成し、それぞれのスライド案内通路112に出隅キャンバスG1,G11のスライダー12、12wを組み込む。
(15)・・・スライダー12,12a、12wの中央突条部に、出隅キャンバスG1,G2、G11の頂部1を取り付けるキャンバス嵌合溝121を形成し、スライダー12,12a、12wの両側位置に張り出した翼板部123を、スライド案内通路112の側壁部に嵌挿する。
(16)・・・スライダー12,12a、12wの両側位置に、スリット溝122を備えた翼板部123を張り出し、当該スリット溝122に適宜の間隔を隔てて小車輪124を自由転自在に組み付け、当該小車輪124を、スライド案内通路112の側壁部に形成したレール溝113に嵌め込む。
前記(13)〜(16)により、展開した出隅キャンバスG1,G2の円滑、確実な横行スライドを確保する。
また、本発明の出隅キャンバスG1,G2、G11と巻取りローラJ1〜J7、その他の具体的な構成に関する従属発明を、以下に列記する。
(17)・・・出隅キャンバスG1,G11を、矩形状のキャンバス本体部X1と、その一方に張り出したキャンバス張出部X2とからなるほぼ直角台形状の展開形態に形成し、当該出隅キャンバスG1,G11の頂部1をスライダー12,12wに取り付け、そのキャンバス裾部2をフロントバーF2,F3に取り付ける。
(18)・・・スライダー12,12wとフロントバーF2,F3との間に、ワイヤ193,194やベルト等の連結部材を張り渡す。
(19)・・・出隅キャンバスG2を、ほぼ三角形状の展開形態に形成し、当該三角キャンバスG2の斜部3a,3bに連結ワイヤ541,542を挿通し、そのワイヤ基端部を比較的長さの短いスライダー12aの先後両端部に取り付け、ワイヤ前端部をキャンバス裾部2aの先後両端付近のフロントバーF2,F3に取り付ける。
前記(17)〜(19)により、出隅部N1のコーナー空間部が、直角台形状の出隅キャンバスG1,G11や三角形状の出隅キャンバスG2により体裁良く覆われ、また、キャンバス巻き取り時と横行スライド時における出隅キャンバスG1,G2、G11の面内変形を防止し、円滑な横行移動を可能とする。
また、出隅キャンバスG1,G2、G11の巻き取り、巻き戻しがバランス良く行われ、展開した出隅キャンバスG1,G2、G11を緊張状態に支持する。
ここで、本発明のスライダー12,12a、12wと、同一機能を保持しながら、構成を簡素化した代替手段を列記する。
(20)・・・出隅キャンバスG1,G2、G11の頂部1を取り付けるスライダー12,12a、12wを、出隅キャンバスG1,G2の頂部1に嵌め込んだスライドキャップ12xに置換する。
(21)・・・スライドキャップ12xを組み込んだ巻取りローラJ8に、矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4のキャンバス嵌合溝110と、スライド案内通路114を形成し、その内、スライド案内通路111,114には、出隅キャンバスG1,G2,G11の頂部1に嵌め込んだスライドキャップ12xを組み込む。
(22)・・・出隅キャンバスG1,G11を、矩形状のキャンバス本体部X1と、その一方に張り出したキャンバス張出部X2とからなるほぼ直角台形状の展開形態に形成し、当該出隅キャンバスG1,G11の頂部1に嵌め込んだスライドキャップ12xと、出隅キャンバスG1,G11の裾部2を取り付けたフロントバーF2との間に、ワイヤ193,194やベルト等の連結部材を張り渡す。
(23)・・・出隅キャンバスG2を、ほぼ三角形状の展開形態に形成し、当該三角キャンバスG2の斜部3a,3bに連結ワイヤ541,542を挿通し、そのワイヤ基端部をスライドキャップ12xの先後両端部に取り付け、ワイヤ前端部をキャンバス裾部2aの先後両端付近のフロントバーF2に取り付ける。
これらの場合にも前記の場合と同様に、出隅部N1,N2のコーナー空間部が、直角台形状の出隅キャンバスG1や、三角形状の出隅キャンバスG2により体裁良く覆われ、また、キャンバス巻き取り時と横行スライド時における出隅キャンバスG1,G2,G11の面内変形を防止し、円滑な横行移動を可能とする。
また、出隅キャンバスG1,G2,G11の巻き取り、巻き戻しがバランス良く行われ、展開した出隅キャンバスG1,G2,G11を緊張状態に支持する。
(24)・・・巻取りローラJ1,J2、J4〜J8に、ローラ本体11の嵩上げ部材を取り付ける。
(25)・・・嵩上げ部材が、螺旋状の嵩上げリング331であって、巻取りローラJ1,J2、J4〜J8の中間付近からローラ先端部又は先後両端部へ向かうに連れて、そのリング外径を段階的に大きくする。
(26)・・・出隅キャンバスG1,G11の斜部3に、嵩上げ生地32を取り付ける。
前記(24)〜(26)により、直角台形状の出隅キャンバスG1,G11をバランス良く均等に巻き上げることができる。
(27)・・・スライダー12,12a,12wを組み込んだ巻取りローラJ1の軸端部に、複数のキャンバスG1,G2、G11、P1〜P4を巻き取ったり、巻き戻す手動装置又は電動装置を組み込む。
(28)・・・スライダー12,12a,12wを組み込んだ巻取りローラJ2、J3の内部に、複数のキャンバスG1,G2、G11、P1〜P4を巻き取ったり、巻き戻す電動モータM1を組み込む。
(29)・・・電動モータM1の先後両端部に、モータ出力軸271と固定用軸部272を設け、一方のモータ出力軸271に嵌め込んだ伝動ソケット281を、ローラ本体11の内部に嵌め込み、前記電動モータM1の後方部を、ローラ本体11のエンドキャップ152に嵌挿し、他方の固定用軸部272を、巻取りローラJ2,J3を収納するケーシングK1のエンドキャップ142に嵌め込む。
次に、展開した出隅キャンバスG1,G2、G11をコーナー空間部へ横行スライドしたり、コーナー空間部から後退スライドする構成と、その横行装置に関する従属発明を、以下に列記する。
(30)・・・フロントバーF2,F3に、出隅キャンバスG1,G2,G11の横行操作用掛止部241を設ける。
(31)・・・出隅キャンバスG1,G11の頂部1付近に、当該キャンバスG1,G11の横行操作用掛止フラップ242を設ける。
(32)・・・一方の折畳みアームV1、Y1、Z1と、出隅キャンバスG1,G2,G11のフロントバーF2,F3に、当該フロントバーF2,F3を横行スライドするロープやワイヤ等の伝動部材561,562、66を掛け渡す。
(33)・・・伝動部材561,562の一方を後退用とし、他方を前進用とし、折畳みアームV1,Y1の基端部付近から垂れ下げる。
(34)・・・巻取りローラJ4〜J7の先端部に、伝動ワイヤ561,562の巻取りリール60,60a,60bを組み付け、当該巻取りリール60,60a,60bを正逆回転することにより、展開した出隅キャンバスG1,G2を横行スライドする。
(35)・・・一方の折畳みアームV1、Y1と、出隅キャンバスG1,G2,G11のフロントバーF2,F3に、当該フロントバーF2,F3を横行スライドする後退用と前進用の伝動ワイヤ561,562を掛け渡し、当該伝動ワイヤ561,562の一方を巻き取り、その他方を巻き戻す巻取りリール60,60a,60bを、巻取りローラJ4〜J7の先端部に組み付ける。
(36)・・・伝動ワイヤ561,562の一方を巻き取り、その他方を巻き戻す巻取りリール60を正逆回転する電動モータM4と、出隅キャンバスG1,G2を巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラJ4を正逆回転する電動モータM1を、巻取りローラJ4の内部に組み込む。
(37)・・・巻取りローラJ4の先端部に電動モータM4の本体後半部を挿通し、当該電動モータM4の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定し、当該電動モータM4の先端軸部591をケーシングK1のエンドキャップ146に固定する。
(38)・・・巻取りローラJ5〜J7に、当該巻取りローラJ5〜J7と巻取りリール60,60a,60bを正逆回転する1体の電動モータM5、M6又は駆動軸73を組み込み、前記巻取りローラJ5〜J7と巻取りリール60,60a,60bのいずれか一方の動作を外部から拘束することで、その回転を制止すると、他方の巻取りローラJ5〜J7と巻取りリール60,60a,60bのいずれかが反動回転するか、或いは、逆回転する。
(39)・・・巻取りローラJ5〜J7の回転を外部から制止する手段が、当該巻取りローラJ5〜J7の後端部に取り付けた回転ストッパー611と、当該回転ストッパー611が係止する案内突起135とからなり、当該案内突起135を、出隅キャンバスG1,G2を巻き取り収納するケーシングK1の背面内壁部に設ける。
(40)・・・巻取りローラJ5の先端部に、電動モータM5の本体後半部を挿通し、当該電動モータM5の後端出力軸594を、巻取りローラJ5の内部に嵌挿した伝動ソケット281に嵌め込んで固定し、当該電動モータM5の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定し、当該電動モータM5の先端支軸593を、巻取りローラJ5を収納するケーシングK1のエンドキャップ146に軸受支持する。
(41)・・・電動モータM6の本体部又は手動回転する駆動軸73に太陽歯車70を嵌め込み、巻取りリール60a,60bに内歯歯車71を形成し、前記太陽歯車70と内歯歯車71に噛み合う遊星歯車72を、巻取りローラJ6,J7の先端部に取り付ける。
(42)・・・巻取りローラJ6の先端部に電動モータM6の本体後半部を挿通し、当該電動モータM6の本体後方部を、前記巻取りローラJ6の内部に嵌挿した伝動ソケット283に嵌挿し、当該電動モータM6の先端部に巻取りリール60aを嵌挿し、当該電動モータM6の先端軸部591を、巻取りローラJ6を収納するケーシングK1のエンドキャップ146に固定する。
(43)・・・巻取りローラJ7の先端部に駆動軸73の後半部を挿通し、当該駆動軸73の後端付近を、巻取りローラJ7の内部に嵌挿した伝動ソケット283に嵌挿し、当該駆動軸73の先端寄りの位置に巻取りリール60bを嵌挿すると共に、手動の歯車装置161,162を形成し、前記駆動軸73の先端部を、巻取りローラJ7を収納するケーシングK1のエンドキャップ146に軸受支持する。
(44)・・・巻取りリール60,60a,60bを組み込んだ巻取りローラJ4〜J7のケーシングK1の先端位置に、前記巻取りリール60,60a,60bのケーシングを兼ねたエンドキャップ146を取り付け、その底部には、前記巻取りリール60,60a,60bの伝動ワイヤ561,562を挿通する案内長孔148,149を開口形成する。
(45)・・・出隅キャンバスG1,G2,G11のフロントバーF2,F3の上部後端縁に、当該キャンバスG1,G2,G11の裾部2,2aを押し上げ付勢する揺動フラップ62を取り付ける。
これにより、収納時における上部側キャンバスの弛緩を簡単に防止する。
(46)・・・出隅キャンバスG1,G2、G11のフロントバーF2,F3の上部後端縁と、出隅キャンバスG1,G2の裾部2,2a寄りの裏面に伸縮ネット631を編成する。
これにより、展開時に上部側キャンバスを緊張支持し、収納時の弛み代を吸収する。
また、フロントバーの相互関係とその構成に関する従属発明を、以下に列記する。
(47)・・・出隅キャンバスG1,G2のフロントバーF2をアウターとし、矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4のフロントバーR2をインナーとする。
(48)・・・アウター側のフロントバーF2には、出隅キャンバスG1,G2、G11の裾部2を嵌め込む嵌合溝351と、フロントスカート221の嵌合溝352をそれぞれ長手方向へ形成し、インナー側のフロントバーR2には、矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4の裾部6を嵌め込む嵌合溝381と、フロントスカート391の嵌合溝382をそれぞれ長手方向へ形成する。
(49)・・・インナー側のフロントバーR2に、アウター側のフロントバーF2のスライド案内溝371,372を長手方向へ形成する。
(50)・・・横行案内レールR4に出隅キャンバスG11のフロントバーF3をスライド自在に嵌挿し、当該フロントバーF3に出隅キャンバスG1のフロントバーF2をスライド自在に嵌挿する。
(51)・・・フロントバーF2には、出隅キャンバスG1の裾部2を嵌め込む嵌合溝351と、フロントスカート221の嵌合溝352をそれぞれ長手方向へ形成し、フロントバーF3には、出隅キャンバスG11の裾部6を嵌め込む嵌合溝381と、フロントスカート391の嵌合溝382と、前記フロントバーF2のスライド案内溝371,372をそれぞれ長手方向へ形成し、横行案内レールR4には、前記フロントバーF3のスライド案内溝441,442を長手方向へ形成する。
また、フロントバーを転動構造とする従属発明を列記する。
(52)・・・インナー側のフロントバーR5にアウター側のフロントバーF5を転動案内自在に嵌挿するに、前記フロントバーF5の後端部に水平回転する案内車輪861,862を内蔵し、前記フロントバーR5の先端部に水平回転する案内車輪931,932を設け、当該案内車輪931,932が、前記フロントバーF5の内側面を転動し、前記案内車輪861,862が、前記フロントバーR5の上下位置に形成した車輪室881,882を転動するようにする。
(53)・・・インナー側のフロントバーR5の先端部に車輪ホルダー92を嵌挿固定し、当該車輪ホルダー92の先端上下位置に、水平回転する案内車輪931,932を軸受支持する。
最後に、前記した本発明の主要部を構成し、それ自体、互換性ある単体製品としての独自性を備えた複数キャンバスの巻取りローラJ1〜J7の発明を、以下に列記する。
(54)・・・出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻すローラ本体11に、
当該矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を取り付けるキャンバス嵌合溝110と、スライド案内通路112を軸線方向へ平行に形成し、
その内、スライド案内通路112には、展開した出隅キャンバスG1,G2を横行スライド自在とするスライダー12,12aを組み込んだことを特徴とする(J1〜J7)。
(55)・・・スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11の軸端部に、
出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す手動装置又は電動装置を組み込む(J1)。
(56)・・・スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11の内部に、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す電動モータM1を組み込む(J2)。
(57)・・・電動モータM1の先後両端部に、モータ出力軸271と固定用軸部272を設け、一方のモータ出力軸271に嵌め込んだ伝動ソケット281を、ローラ本体11の内部に嵌め込み、前記電動モータM1の後方部を、ローラ本体11のエンドキャップ152に嵌挿し、他方の固定用軸部272を、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取り収納するケーシングK1のエンドキャップ142に嵌め込む(J2)。
(58)・・・スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11の先端部に、伝動ワイヤ561,562の巻取りリール60,60a,60bを組み付け、
当該巻取りリール60,60a,60bを正逆回転することにより、展開した出隅キャンバスG1,G2を横行スライドする(J4〜J7)。
(59)・・・スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11の内部に、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す電動モータM1と、伝動ワイヤ561,562の一方を巻き取り、その他方を巻き戻す巻取りリール60を正逆回転する電動モータM4を組み込む(J4)。
(60)・・・ローラ本体11の先端部に電動モータM4の本体後半部を挿通し、当該電動モータM4の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定し、当該電動モータM4の先端軸部591を、ケーシングK1のエンドキャップ146に固定する(J4)。
(61)・・・スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11と、伝動ワイヤ561,562の巻取りリール60,60a,60bを正逆回転する1体の電動モータM5,M6又は駆動軸73を備えた巻取りローラJ5〜J7であって、
前記ローラ本体11と巻取りリール60,60a,60bのいずれか一方の動作を外部から拘束することで、その回転を制止すると、他方のローラ本体11と巻取りリール60,60a,60bのいずれかが反動回転するか、或いは、逆回転する(J5〜J7)。
(62)・・・ローラ本体11の先端部に、電動モータM5の本体後半部を挿通し、当該電動モータM5の後端出力軸594を、ローラ本体11の内部に嵌挿した伝動ソケット281に嵌め込んで固定し、当該電動モータM5の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定し、当該電動モータM5の先端支軸593を、ケーシングK1のエンドキャップ146に軸受支持する(J5)。
(63)・・・電動モータM6の本体部又は手動回転する駆動軸73に太陽歯車70を嵌め込み、巻取りリール60a,60bに内歯歯車71を形成し、前記太陽歯車70と内歯歯車71に噛み合う遊星歯車72を、ローラ本体11の先端部に取り付ける(J6,J7)。
(64)・・・ローラ本体11の先端部に電動モータM6の本体後半部を挿通し、当該電動モータM6の本体後方部を、前記ローラ本体11の内部に嵌挿した伝動ソケット283に嵌挿し、当該電動モータM6の先端部に巻取りリール60aを嵌挿し、当該電動モータM6の先端軸部591を、ケーシングK1のエンドキャップ146に固定する(J6)。
(65)・・・ローラ本体11の先端部に駆動軸73の後半部を挿通し、当該駆動軸73の後端付近を、前記ローラ本体11の内部に嵌挿した伝動ソケット283に嵌挿し、当該駆動軸73の先端寄りの位置に巻取りリール60bを嵌挿すると共に、手動の歯車装置161,162を形成し、前記駆動軸73の先端部を、ケーシングK1のエンドキャップ146に軸受支持する(J7)。
図1〜図27は、折畳みアーム方式の複合装置であって、出隅用オーニング装置と矩形オーニング装置を組み合わせた第1グループの複合装置の実施態様を示している。
図中、キャンバスは、通常、不透質であり、隠れて見えない裏側の構成を見せるため、必要に応じてキャンバスを透視状態で示している。同様に、ケーシング内部に組み込んだ巻取りローラについても、必要に応じてケーシングを透視して図示している。
尚、多くの図面では、オーニング装置をL字状、帯板状、クランク状、コ字状等の枠体に、ほぼ水平状態に取り付けているように立体的に図示しているが、それは図面を描出する上での便宜に基づくことである。通常、展開した出隅キャンバスや矩形キャンバス等が、適宜の前傾状態となるように固定的に、或いは、角度可変自在に取り付けられる。
図1(A)、(B)は、出隅部の一方と他方に向かい合せた第1例の複合装置SQII1を示す斜視図であって、その内、図(B)は透視図である。
図2(A)、(B)は、コーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスと、矩形キャンバスの重ね合わせ代が比較的短い場合で、折畳みアームを二つ折れ自在とする複合装置SQII1の透視図であって、その内、図(B)には、出隅キャンバスとそのフロントバーを、矩形キャンバスのフロントバーから分離した状態を示している。
図3(A)、(B)は、複合装置SQII1の要部を示す縦断側面図であって、その内、図(A)には、フロントバーを支持する折畳みアームと、その前後両端部のブラケットを想像線で示している。図(B)には、巻取りローラの手動装置を示している。
図4(A)〜(C)は、出隅キャンバスと矩形キャンバスの重なり合い付近を示す縦断斜視図と、その分解斜視図であって、、その内、図(B)の上方から下方にかけて、順次、ローラ本体の下半部、それに組み込まれるスライダー、出隅キャンバスの後方部、当該キャンバスに挿通した連結ワイヤ、その下部位置に矩形キャンバスを階層別に示している。また、図(C)の右側位置には、出隅キャンバスのフロントバーを、中間位置には矩形キャンバスのフロントバーを、左側位置に折畳みアームのブラケットをそれぞれ示している。
図5(A)、(B)は、複合装置SQII1の横断平面図であって、その内、図(A)には、展開した出隅キャンバスがコーナー空間部に張り出した場合を、図(B)には、出隅キャンバスが巻取りローラの後方部へ後退した場合をそれぞれ示している。
図6(A)〜(C)は、手動装置を組み込んだキャンバス巻取り装置の主要部を示す斜視図であって、その内、図(B)には、ケーシング、巻取りローラ、スライダー、手動装置等の構成部材を分解して示している。図(C)には、巻取りローラとスライダーの要部を一部拡大し、連結ワイヤの基端部を挟み込んで固定するビスを示している。
図7(A)〜(C)は、出隅キャンバスとそのフロントスカート、それらのワイヤ類を示す分解斜視図であって、その内、図(C)の左右位置には、連結ワイヤの両端部を部分拡大している。
図8(A)、(B)は、出隅キャンバスの平面図と、当該キャンバスの交差通路に挿通したワイヤ類を示すX−X線拡大断面図である。図8(C)は、後記する図44(A)に示す出隅キャンバスの頂部の先端付近に突出形成した掛止フラップの裁断状態を想像線で、その突出部分を折り曲げて縫着した状態を破線で示している。
図9(A)、(B)は、巻取りローラに電動モータを組み込んだキャンバス巻取り装置の主要部と、その構成部材を示す斜視図である。
図10(A)〜(D)と図11(A)〜(D)は、コーナー空間部に張り出した出隅キャンバスと、後退した出隅キャンバスと矩形キャンバスの巻き取り過程を示す斜視図と平面図であって、その逆順序が両キャンバスの巻き戻し展開過程と、出隅キャンバスのコーナー空間部への前進過程を示している。
図12(A)〜(C)は、嵩上げリングを嵌め込んだ巻取りローラを示す斜視図とその縦断面図であって、その内、図(B)には、ローラ先端寄りの位置の嵩上げ部を、図(C)には、ローラ本体の後半位置の断面をそれぞれ示している。
図13(A)〜(C)は、後退した出隅キャンバスと矩形キャンバスの巻き取り過程を示す斜視図である。
図14(A)〜(D)と図15(A)〜(D)は、同調ベルトを掛架した第2実施例の複合装置SQII2の作動過程を示す斜視図と平面図である。
図16(A)〜(D)は、嵩上げリングを嵌め込んだ巻取りローラを示す斜視図とその縦断面図であって、その内、図(B)には、ローラ本体の先端位置のベルト巻取り部を、図(C)には、ローラ先端寄りの位置の嵩上げ部を、図(D)には、ローラ本体の後半位置の断面をそれぞれ示している。
図17(A)〜(C)は、後退した出隅キャンバスと矩形キャンバスと同調ベルトの巻き取り過程を示す斜視図である。
図18(A)〜(D)と図19(A)〜(D)は、巻取りローラの長さと同程度とする長尺の矩形キャンバスと、出隅キャンバスを組み合わせた第3実施例の複合装置SQII3の作動過程を示す斜視図と平面図である。
図20(A)〜(D)と図21(A)〜(D)は、出隅キャンバスをほぼ三角形状の三角キャンバスとする第4実施例の複合装置SQII4の作動過程を示す斜視図と平面図である。
図22(A)、(B)は、三角キャンバスを複合装置SQII4の巻取りローラに下巻きする場合を示す斜視図であって、図(A)には、三角キャンバスの頂部をスライダーに取り付ける前の分解状態を示し、図(B)には、巻取りローラに三角キャンバスと矩形キャンバスを重ね合わせて巻き取る場合や巻き戻して展開した場合を示している。
図23(A)〜(D)と図24(A)〜(D)は、折畳みアームを逆y字状とする第5実施例の複合装置SQII5の作動過程を示す斜視図と平面図である。
図25(A)〜(D)と図26(A)〜(D)は、同調ベルトを掛架した第6実施例の複合装置SQII6の作動過程を示す斜視図と平面図である。
図27(A)〜(D)と図28(A)〜(D)は、巻取りローラの長さと同程度とする長尺の矩形キャンバスと、出隅キャンバスを組み合わせた第7実施例の複合装置SQII7の作動過程を示す斜視図と平面図である。
図29(A)〜(C)は、嵩上げ生地を縫着した出隅キャンバスと矩形キャンバスを重ね合わせて巻取りローラに巻き付ける状態と、巻き付け途中の断面状態を示している。
図30(A)、(B)は、出隅部の一方と他方に向かい合わせた複合装置の連動構造を示す図であって、その内、図(A)には、斜歯歯車又は傘歯車による噛み合い構造を、図(B)には、手動の歯車連動装置を示している。
図31(A)〜(C)は、出隅用オーニング装置と入隅用オーニング装置とからなる第2グループの複合装置SUII1の第1実施例を示す斜視図であって、その内、図(C)には、出隅キャンバスとそのフロントバーを手前側へ分離した状態を示している。
図32(A)〜(D)と図33(A)〜(D)は、出隅キャンバスと入隅キャンバスの重ね合わせ代が比較的短い場合の複合装置SUII1の作動過程を示す斜視図と平面図である。
図34(A)〜(D)と図35(A)〜(D)は、巻取りローラの長さと同程度とする長尺の入隅キャンバスと、出隅キャンバスを組み合わせた第3実施例の複合装置SUII2の作動過程を示す斜視図と平面図である。
図36(A)、(B)は、一方の出隅部と他方の出隅部との間に取り付ける第3グループの複合装置SQSIV1の第1実施例を示す斜視図であって、その内、図(B)には、中間部の矩形オーニング装置に対して、先後位置の出隅用オーニング装置の前部位置を手前側へ分離した状態を示している。
図37(A)〜(D)は、複合装置SQSIV1の作動過程を示す平面図であって、その内、図(B)〜(D)には、装置中央付近へ後退した先後2体の出隅キャンバスと矩形キャンバスの巻き取り過程を示している。
図38(A)〜(C)は、一方の出隅部と他方の出隅部との間に、背中合わせに組み合わせた出隅用オーニング装置の2体を先後対称で、上下に齟齬して取り付けた第4グループの複合装置SSIIを示す斜視図であって、その内、図(C)には、中間部の横行案内レールに、先後位置の出隅用オーニング装置のフロントバーを手前側へ分離させて齟齬した状態を示している。
図39(A)、(B)は、巻取りローラに2体のスライダーを組み込んだ複合装置SSIIの要部を示す縦断側面図であって、その内、図(A)には、フロントバーを支持する折畳みアームと、その前後両端部のブラケットを想像線で示している。図(B)には、巻取りローラの手動装置を示している。
図40(A)〜(C)は、出隅キャンバス2体の重なり合い付近を示す縦断斜視図と、その分解斜視図であって、その内、図(B)の上方から下方にかけて、順次、ローラ本体の下半部、それに組み込まれる一方のスライダー、出隅キャンバスの後方部、当該キャンバスに挿通した連結ワイヤ、その下部位置に他方のスライダーと出隅キャンバスを階層別に示している。また、図(C)の右側位置には、一方の出隅キャンバスのフロントバーを、中間位置には他方の出隅キャンバスのフロントバーを、左側位置には、横行案内レールと折畳みアームのブラケットをそれぞれ示している。
図41(A)、(B)は、複合装置SSIIの横断平面図であって、その内、図(A)には、展開した出隅キャンバスの2体が先後両側方のコーナー空間部に張り出した場合を、図(B)には、出隅キャンバスの2体をコーナー空間部から引き下げて重ね合わせた場合をそれぞれ示している。
図42(A)、(B)は、巻取りローラに電動モータを組み込んだキャンバス巻取り装置の主要部と、その構成部材を示す斜視図である。
図43(A)〜(D)と図44(A)〜(D)は、複合装置SSIIの作動過程を示す斜視図と平面図であって、その内、図(B)〜(D)には、一方と他方のコーナー空間部から後退した2体の出隅キャンバスを重ね合わせて巻き取る過程を示している。
図45(A)〜(C)は、出隅キャンバスの横行操作用掛止フラップを形成した複合装置SQII1を示す斜視図であって、その内、図(A)には、掛止フラップを部分拡大し、図(B)、(C)には、出隅キャンバスをコーナー空間部に張り出した状態と、後退スライドした状態を示している。
図46(A)〜(C)は、出隅キャンバスを横行スライドする手動操作用伝動ロープを、V字アームとフロントバーに掛け渡した複合装置SQII1aと、その要部を示す斜視図と平面図である。
図47(A)、(B)は、伝動ロープによる出隅キャンバスの後退スライド過程と前進スライド過程を示す斜視図である。
図48(A)、(B)は、V字アームとフロントバーに掛け渡した伝動ワイヤと、その巻取りリールを組み込んだ複合装置SQII1bと、その要部を示す斜視図である。
図49(A)、(B)は、巻取りリールを組み込んだ巻取りローラの縦断面を示す模式図であって、その内、図(A)には、巻取りリールと巻取りローラを2体の電動モータにより個別回転する場合を、図(B)には、それを反動回転する1体の電動モータにより駆動する場合をそれぞれ示している。
図50(A)、(B)は、図49(A)に示す第4例の巻取りローラを組み込んだキャンバス巻取り装置の主要部と、その構成部材を分解した斜視図である。
図51(A)、(B)は、図49(B)に示す第5例の巻取りローラを組み込んだキャンバス巻取り装置の主要部と、その構成部材を分解した斜視図である。
図52(A)〜(D)は、巻取りリールを組み込んだ複合装置SQII1bの作動過程を示す斜視図であって、コーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスの後退スライド過程と、後退した出隅キャンバスと矩形キャンバスの巻き取り過程を示している。
図53(A)〜(F)の内、図(A)は、第5例の巻取りローラの模式図とその回転ストッパーを示す横断平面図、図(B)〜(F)は、コーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスが後退移動した上で、巻取りローラに巻き上げ収納される過程を段階的に示す図であって、各図の左側位置から図(A)のa−a線、b−b線、c−c線の断面状態を順次示すと共に、その各段階における要部斜視図を右側位置に付加している。
図54(G)〜(K)は、出隅キャンバスの巻き戻し展開過程と、更に、コーナー空間部へ向けて前進移動して張り出す過程を段階的に示す図であって、図53(B)〜(F)の場合と同様な位置関係にレイアウトしている。
図55(A)、(B)は、差動歯車機構を組み込んだ第6例と第7例の巻取りローラの縦断面を示す模式図であって、その内、図(A)には、巻取りリールと巻取りローラを1体の電動モータにより駆動する場合を、図(B)には、それを手動装置により駆動する場合をそれぞれ示している。
図56(A)、(B)は、図55(A)に示す第6例の巻取りローラを組み込んだキャンバス巻取り装置の主要部と、その構成部材を分解した斜視図である。
図57(A)、(B)は、図55(B)に示す第7例の巻取りローラを組み込んだキャンバス巻取り装置の主要部と、その構成部材を分解した斜視図である。
図58〜図61は、ラテラルアーム方式の第1実施例と第2実施例の複合装置SQL1・2を示す図である。
図58(A)、(B)は、出隅部の一方と他方に向かい合わせた複合装置SQL1を見上げた状態を示す斜視図であって、図(B)には、出隅キャンバスとそのフロントバー、出隅キャンバスをスライド操作する伝動ロープの掛架状態をそれぞれ分離して示しており、その最下段部の左右位置には、伝動ロープの挿通部分を拡大して図示している。
図59(A)〜(D)と図60(A)〜(D)は、コーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスと、後退した出隅キャンバスと矩形キャンバスの巻き取り過程を示す斜視図と側面図であって、その逆順序が両キャンバスの巻き戻し展開過程と、展開した出隅キャンバスのコーナー空間部への前進横行過程を示している。
図61(A)〜(C)は、フロントバーの折畳みアームを、パンタグラフ構造の伸縮リンクに置換した第2実施例の複合装置SQL2を示す図であって、その内、図(B)には、伸縮リンクが伸長し、上部側と下部側のキャンバスを引き出して展開した状態の側面を、図(C)には、両キャンバスを巻き上げ、伸縮リンクが押し込まれて折り畳まれた状態の側面をそれぞれ示している。
図62(A)〜(C)は、出隅キャンバスのフロントバーに取り付けた弾力性ある揺動フラップの動作過程を示す図である。
図63(A)〜(C)は、出隅キャンバスの裾部寄りの裏面に、出隅キャンバスを緊張支持する伸縮ネットを編成した場合を示す図であって、その内、図(B)には、キャンバス展開時の縦断面を、図(C)には、巻き取り収納時の縦断面をそれぞれ示している。
図64(A)、(B)は、第1例〜第7例の巻取りローラに組み込んだスライダーを、スライドキャップに置換した第8例の巻取りローラを示す斜視図と分解図である。
図65は、ローラ本体に形成したキャンバス嵌合溝に嵌め込んだ矩形キャンバス又は入隅キャンバスと、その隣接位置に形成したスライド案内溝に、出隅キャンバスの頂部に嵌め込んだスライドキャップを、遊嵌状態に組み込んだ要部拡大断面図である。
図66(A)、(B)は、ローラ本体に2条のスライド案内溝を形成した場合で、その内、図(A)には、2体の出隅キャンバスを取り付けた第4タイプの複合装置における展開状態の要部拡大断面を示し、図(B)には、第1〜第3タイプの複合装置における出隅キャンバスとその他のキャンバスを取り付けた場合を示している。
図67(A)、(B)は、フロントバーを転動構造に置換した場合における複合装置の前部を示す斜視図であって、その内、図(A)はアウターの後退収納時を、図(B)はアウターの前進押出時をそれぞれ示している。
図68は、図67(B)に示すフロントバーの嵌挿状態を示す要部斜視図である。
図69(A)〜(C)は、図68に示す各部の縦断側面図であって、その内、図(B)はインナー先端部に内蔵した上下の案内車輪を結ぶ位置の断面を、図(C)はアウター後端部に内蔵した上下の案内車輪を結ぶ位置の断面をそれぞれ示している。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明するに、第1には、図1〜図44に示す折畳みアーム方式の複合装置とその関連構成を説明する。
第2には、複合装置の出隅キャンバスを、図46と図47に示す手動操作用伝動ロープにより横行スライドしたり、図48〜図57に示す電動モータや手動装置により横行スライドしたり、巻き取り・巻き戻し駆動する場合の実施形態を説明する。
第3には、図58〜図61に示すラテラルアーム方式の複合装置とその関連構成を説明する。その上で、第4には、複合装置におけるキャンバス収納時とキャンバス展開時の緊張支持装置を説明する。
最後に、複数キャンバスの巻取りローラに関する他の実施形態を説明する。
折畳みアーム方式の複合装置について
この方式の複合装置は、それを、便宜上、第1〜第4グループに分けすることができ、その内、第1グループの複合装置SQII1〜7は、図1〜図28に示すように、主に、建物の一方の、例えば、装置先端部が出隅部N1で、その後方部にかけての正面壁W1や側面壁W2を、直線区間(緩やかな曲線区間でも可)とする場所を対象として取り付けられる。
第2グループの複合装置SUII1・2は、図31〜図35に示すように、一方が出隅部N1で、他方を入隅部Lとする外壁W1部分の直線区間に取り付けられる。
第3グループの複合装置SQSIVは、図36と図37に示すように、その先後両端部が出隅部N1、N2で、その間の直線区間が相対的に長い外壁W1,W2部分を対象とする。
第4グループの複合装置SSIIは、図38〜図44に示すように、一方の出隅部N1と他方の出隅部N1の距離が第3グループの場合に比して相対的に短い直線区間を対象とする。以下、第1〜第4グループの複合装置を、添付図面に従って順次説明する。
第1グループの複合装置について
このグループの複合装置は、出隅部N1のコーナー空間部を覆う出隅キャンバスG1,G2のオーニング装置S1,S2(以下、出隅用オーニング装置という)と、直線区間の建物外回りを覆う長短いずれかの矩形キャンバスP1,P2のオーニング装置Q1,Q2(以下、矩形オーニング装置という)を複合一体化している。
そこで、図1〜図11に示す第1実施例の複合装置SQII1における出隅用オーニング装置S1と矩形オーニング装置Q1の各部の構成と、その有機的な結合関係を説明する。
(1)キャンバス巻取り装置について
K1は巻取りローラJ1を軸受支持するケーシングであって、出隅部N1のコーナー寄り位置から後方にかけての直線区間の外壁W1(正面壁)、W2(側面壁)の壁際部分に、ほぼ水平状態に直接取り付けるか、適宜の支持ブラケット(図示せず)を介して間接的に固定し、必要に応じて、その前傾角度を可変調整自在に取り付ける。
巻取りローラJ1は、図6(B)、(C)に示すように、押出し成型した中空円筒状のローラ本体11と、その内部にスライド自在に嵌挿支持したスライダー12とからなり、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き付けたり、巻き戻すようにしている。
111はローラ本体11表面の軸線方向に形成したスリット、112はその内側部に形成したスライダー12の案内通路(以下、スライド案内通路という)であって、スライダー12の中央突条部が前記スリット111に、スライダー12の本体部がスライド案内通路112に嵌め込まれる。110は矩形キャンバスP1,P2を取り付けるΩ状のキャンバス嵌合溝であって、前記スライド案内通路112に隣接させて軸線方向に並行に形成している。121はスライダー12の中央突条部に形成したΩ字状のキャンバス嵌合溝であって、出隅キャンバスG1が取り付けられる。
123はスリット122を備えた翼板部であって、スライダー12の本体部の両側位置に張り出している。124はスリット122に適宜間隔を隔てて嵌め込んだ小車輪であって、ピン125により回転自在に組み付けられ、前記スライド案内通路112の側壁部に形成したレール溝113を転動案内する。
131はケーシングK1の前面に開口形成したキャンバス引出口、141,142はケーシングK1の先後両端部に嵌め込んだエンドキャップであって、その内部には、丸孔を穿設した軸受部143,144を突設している。151、152はローラ本体11の先後両端部に嵌め込んだエンドキャップであって、そのキャップ本体部に貫通固定した支軸153,154を、前記軸受部143,144にそれぞれ回転自在に嵌め込んでいる。
161はエンドキャップ151の支軸153に嵌合固定したウォーム歯車、162はウォーム歯車161と噛み合うウォームであって、そのウォーム回転軸163を、図3(B)に示すように、エンドキャップ141内部の上下軸受部145に鉛直支持し、その下端部に操作ロッド(図示せず)と係合するフック164を形成している。これにより、巻取りローラJ1が手動により正逆回転自在に操作される。
尚、前記の場合、エンドキャップ141,142それ自体を、巻取りローラJ1の軸受用ブラケットとして、外壁W1,W2から突出して取り付けた場合には、ケーシングK1の必要性が任意なものとなる。
(2)キャンバスについて
ここで、図7(A)〜(C)と図8(A)、(B)に示す出隅キャンバスG1と、それに組み込まれるワイヤ類の構成を説明する。
出隅キャンバスG1は、布製や合成樹脂製等のテント生地により、その展開形状をほぼ直角台形状の平面形態に形成され、矩形状のキャンバス本体部X1と、その一方に張り出した直角三角形状のキャンバス張出部X2とからなる。
その外形形状としては、キャンバス上縁部の頂辺1(以下、キャンバス頂部という)とキャンバス下縁部の裾辺2(以下、キャンバス裾部という)を天地平行に形成し、キャンバス裾部2の先端部からキャンバス頂部1の先端部にかけて傾斜角度45度程度の斜辺3(以下、キャンバス斜部という)を裾拡がりに形成し、また、キャンバス裾部2の後端部からキャンバス頂部1の後端部に向けて鉛直な垂辺4(以下、キャンバス鉛直部という)を形成している。
181,182はキャンバス頂部1とキャンバス裾部2に形成した袋状の通孔であって、その内部にワイヤ183,184やチューブ、ロープ等の固定部材を挿通する。
191,192はキャンバス本体部X1の四隅部を斜めに結ぶ対角線上に形成した袋状の交差通孔であって、その内部に連結ワイヤ193,194や連結ベルト、ロープ等のキャンバス緊張部材を貫挿し、そのワイヤ先端部の係合片195,196を、交差通孔191,192の頂部引出口から斜め上方へ引き出し、ワイヤ末端部とその止め具197,198を、交差通孔191,192の底部引出口から斜め下方へ引き出す。
そこで、出隅キャンバスG1を巻取りローラJ1に取り付けるには、先ず、スライダー12のキャンバス嵌合溝121にキャンバス頂部1を臨ませ、その通孔181に取付ワイヤ183を挿通することで、キャンバス頂部1を抜け止め固定する。
次いで、キャンバス嵌合溝121の先後位置に、図4、図5と図6(C)に示すようにビス101を螺合し、頂部引出口から引き出した連結ワイヤ193,194の係合片195,196を前記嵌合溝121に嵌め込み、その外側にもビス102を螺合することで、係合片195,196が挟み込んだ状態に位置決め固定する。
他方、矩形キャンバスP1は、出隅キャンバスG1と同様に、布製や合成樹脂製等のテント生地により、その展開形状を横長矩形状の平面形態に形成され、図4(B)と図5(A)、(B)に示すように、天地平行なキャンバス頂部5とキャンバス裾部6に袋状の通孔を形成し、先後両端部をキャンバス鉛直部7,8に形成している。
そこで、矩形キャンバスP1を巻取りローラJ1に取り付けるには、そのキャンバス頂部5を巻取りローラJ1の後半部のキャンバス嵌合溝110に臨ませ、その通孔に取付ワイヤ302を挿通することで抜け止め固定する。
これにより、1本の巻取りローラJ1に、出隅キャンバスG1の頂部1がスライド自在に取り付けられ、矩形キャンバスP1の頂部5が固定される。
(3)フロントバーについて
F2は出隅キャンバスG1の裾部2を取り付けるフロントバーであって、その前板部341を弧状面(鉛直面でも可)に成形し、背面部を開口形成している。
図3(A)と図4(A)、(C)において、351,352は上向きに開口した上部嵌合溝と、下向きに開口した下部嵌合溝であって、フロントバーF2の前面上下位置から後方へ張り出した上板部342と下板部343の長手方向へ形成している。344,345は上板部342の中間付近と後端付近に穿設した通孔である。
R2は矩形キャンバスP1の裾部6を取り付けると共に、出隅キャンバスG1のフロントバーF2をスライド案内するフロントバーであって、その前板部361を前記フロントバーF2とほぼ同様な弧状面(鉛直面でも可)に成形し、当該フロントバーR2にフロントバーF2が嵌挿支持されるように形成している。
371,372はフロントバーR2の上板部362と下板部363に形成した上部案内溝と下部案内溝であって、その内、上部案内溝371にはフロントバーF2の上部嵌合溝351の突条部が、また、下部案内溝372には前記下部嵌合溝352の突条部がそれぞれ嵌め込まれる。381,382は上向きに開口した上部嵌合溝と、下向きに開口した下部嵌合溝であって、前記フロントバーR2の上板部362と下板部363の後半部に形成した段付き部分に長手方向へ形成している。364,365はフロントバーR2の上下板部362,363の背面部に形成した鍔部であって、フロントバーR2の先後両端部寄りの背面位置にアーム取付板264を嵌挿支持する。
そこで、矩形キャンバスP1の裾部6を、図3(A)や図4(A)〜(C)に示すようにフロントバーR2の上部嵌合溝381に臨ませ、取付ワイヤ303を挿通して抜け止め固定する。また、出隅キャンバスG1の裾部2を、フロントバーF2の上部嵌合溝351に臨ませ、その通孔182に取付ワイヤ184を挿通することで、キャンバス裾部2を抜け止め固定する。
次いで、底部引出口から引き出した連結ワイヤ193,194の末端部を、図4(C)や図5(A)、(B)に示す通孔344,345に挿通し、出隅キャンバスG1を適度な緊張状態に張り渡し、止め具197,198をビス固定する。
これにより、出隅キャンバスG1の裾部3がフロントバーF2に、矩形キャンバスP1の裾部6がフロントバーR2にそれぞれ取り付けられる。
図3(A)と図7(A)において、221はフロントバーF2に垂下形成したフロントスカートであって、そのスカート頂部に形成した通孔222を、フロントバーF2の下部嵌合溝352に臨ませ、取付ワイヤ185を挿通することで抜け止め固定する。
391はフロントバーR2に垂下形成したフロントスカートであって、そのスカート頂部を下部嵌合溝382に臨ませ、取付ワイヤ392を挿通して抜け止め固定する。
尚、241はフロントバーF2の中間後部寄りの底部位置に突出形成した掛止部(掛止孔でも可)であって、当該掛止部241に操作ロッド(図示せず)の先端部を係止した上で、展開した出隅キャンバスG1を横行操作するに便宜としている。
(4)折畳みアームについて
V1,V2はフロントバーR2の先後両側位置を支持する2体で一対の二つ折れ自在な横V字状の折畳みアーム(以下、V字アームという)であって、後部リンク251と前部リンク252を内側に向けて二つ折れ自在に連結し、その二つ折れ連結部には、ばねや引張ワイヤ(図示せず)等が組み込まれ、当該V字アームV1,V2を拡開方向へ押圧付勢している。
261はV字アームV1,V2の基端部、即ち、後部リンク251の基端部をピン枢支するブラケットであって、前記ケーシングK1の底部位置の外壁W1,W2などに取り付けられ、一方のV字アームV1のブラケット261を、巻取りローラJ1の先端部で出隅部N1のコーナー寄り位置に、また、他方のV字アームV2のブラケット261を巻取りローラJ1の後部付近にそれぞれ間隔を隔てて取り付けている。
262はV字アームV1,V2の前端部、即ち、前部リンク252の前端部をピン枢支するブラケットであって、図4(C)に示すように、ブラケット262の前端部をフロントバーR2の背面部に押し当て、フロントバーR2の背面位置に嵌め込んだアーム取付板264に螺合したビス265により、ブラケット262をフロントバーR2に固定する。
(5)巻取りローラの電動構造について
前記した巻取りローラJ1の場合は、手動により回転操作されるが、図9(A)、(B)に示す第2例の巻取りローラJ2の場合は、ローラ本体11に内蔵した円柱状の電動モータM1により正逆回転する。
同図において、電動モータM1はローラ本体11の後方部に挿通され、その先端部にモータ出力軸271を、後端部に固定用軸部272をそれぞれ突設している。
281はローラ本体11に嵌合する切り欠き部283を備えた伝動ソケットであって、その軸孔282にモータ出力軸271が嵌め込まれる。155はエンドキャップ152の貫通孔であって、当該貫通孔155に電動モータM1の後部位置を軸受支持する。
そこで、モータ出力軸271に伝動ソケット281を嵌合固定した上で、電動モータM1をローラ本体11の後方部に挿通し、他方、電動モータM1の本体後部にエンドキャップ152を挿通した上で、ローラ本体11の後端部に嵌め込み、電動モータM1の後端軸部272をエンドキャップ142の軸受部145の扁平孔(角孔でも可)に嵌合固定する。
これにより、ローラ本体11の内部に電動モータM1が組み込まれる。
従って、電動モータM1を駆動すると、その出力軸271と伝動ソケット281とローラ本体11が一体的に正逆回転し、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1の巻き取り、巻き戻し作業を自動化、省力化する。
出隅キャンバスと矩形キャンバスの巻き取り収納過程について
そこで、図10(A)と図11(A)に示すように、コーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスG1と、前方へ展開した矩形キャンバスP1を巻き取り収納するに、先ず、フロントバーF2の掛止部241に、下方から操作ロッド(図示せず)の先端フック部を引っ掛けた上で後方へスライド操作する。その際、掛止部241が下方から手の届く程度の高さにある場合には、当該掛止部241を把持した上で、後方へ向かって引っ張り操作する。
すると、出隅キャンバスG1は、その展開状態を保持したまま後方へ引き下げられ、その際、キャンバス裾部2のフロントバーF2が矩形キャンバスP1のフロントバーR2に沿って後退し、それに追随してキャンバス頂部1のスライダー12も、スライド案内通路112に沿って後退する。
それにより、出隅キャンバスG1は、図10(B)や図11(B)に示すように装置後方部へ平行に横行スライドすることで、矩形キャンバスP1の上側に重ね合わされる。
当然のことながら、キャンバス頂部1のスライダー12は、ローラ本体11の後半部まで後退するか、或いは、少なくとも、三角形状のキャンバス張出部X2が、側面壁W2を結ぶ線上の出隅部N1から食み出さない程度の後方位置まで引き下げられる。
次いで、図6に示す第1例の巻取りローラJ1の場合には、手動装置のフック164に操作ロッド(図示せず)を係合して回転操作する。また、図9に示す第2例の巻取りローラJ2の場合には、電動モータM1を巻き上げ駆動する。
すると、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1は、それぞれのキャンバス頂部1,5の表面を内側にし、裏面を外側にして下側から巻取りローラJ1、J2に重ね合わされて巻き付けられ、図10(C)、(D)や図11(C)、(D)に示すようにして巻き上げられる。
その際、V字アームV1,V2は、その二つ折れ連結部に組み込んだばね等による拡開付勢力に抗して折り畳まれ、フロントバーR2とそれに嵌挿したフロントバーF2を、壁際部分へ向けて直線的に平行移動しながらコンパクトに折り畳み収納する。
前記の場合、連結ワイヤ193,194は、フロントバーF2とスライダー12との間を交差連結し、出隅キャンバスG1を緊張状態に展開支持している。その為、展開した出隅キャンバスG1を横行操作する際に、そのキャンバス本体部X1を歪ませたり、面内変形を引き起こすことが防止され、出隅キャンバスG1の円滑な進退移動を確保する。
出隅キャンバスと矩形キャンバスの巻き戻し展開過程について
次に、巻取りローラJ1、J2に巻き取られた出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を、建物の前方へ向けて展開する場合には、手動装置のフック164に係止した操作ロッドを、前記とは逆方向へ回転操作するか、或いは、電動モータM1を巻き戻し方向へ回転駆動する。
すると、巻取りローラJ1、J2に巻き上げられた出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1が巻き戻され、また、壁際部分に折り畳まれたV字アームV1,V2の弾性付勢力が解放され、その押圧付勢力でV字アームV1,V2が拡開方向へ付勢回転し、図10(D)〜(B)や図11(D)〜(B)に示すように、フロントバーF2を嵌挿したフロントバーR2を、平行移動しながら前方へ向けて直線的に押し出す。
これにより、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1は、正面壁W1の前方へ巻き戻されて緊張状態に展開支持される。
次いで、フロントバーF2の掛止部241に、下方から操作ロッド(図示せず)の先端フック部を引っ掛けた上で、コーナー空間部へ向けてスライド操作するか、或いは、掛止部241が手の届く程度の高さにある場合には、当該掛止部241を把持した上で前方へ向けて押し出し操作する。
すると、出隅キャンバスG1は、その展開状態を保持したまま平行移動してコーナー空間部へ押し出される。その際、キャンバス裾部2のフロントバーF2はフロントバーR2に沿って、また、キャンバス頂部1のスライダー12は、スリット111とスライド案内通路112に沿って横行スライドする。
それにより、出隅キャンバスG1は、図10(B)〜(A)や図11(B)〜(A)に示すようにが平行に前進移動し、そのキャンバス張出部X2がコーナー空間部へ向けて張り出される。
従って、斯様な複合装置SQII1の2組を、図1(A)、(B)に示すように、出隅部N1の正面壁W1のコーナー位置と、側面壁W2のコーナー位置に直角(鈍角状や鋭角状でも可)に突き合わせて取り付け、その一方と他方をそれぞれ独立別個に展開作動したり、連動させて展開作動することにより、出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りが体裁良く覆われる。
出隅キャンバスの均等巻き付けについて
ところで、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を巻取りローラJ1,J2に巻き取る際には、ローラ後半部にキャンバス本体部X1と矩形キャンバスP1が重ね合わされて巻き取られ、ローラ前半部には、巻き取り幅を徐々に長くする出隅キャンバスG1のキャンバス張出部2が、ロール状に巻き上げられる。
その為、キャンバス張出部X2の側が巻き付ける際には、型崩れを引き起こして巻き上げられ、それが原因で出隅キャンバスG1の引き出し時には、展開したキャンバス張出部X2の側に巻き取り皺が目立つことが想定され、体裁性を損なう事態ともなる。
そこで、そのような弊害を防止する手段を次に説明する。
嵩上げリングについて
図12(A)、(B)において、331はローラ本体11のほぼ前半部位の外周面に螺旋状に巻き付けるか、嵌め込んだ嵩上げリングであって、キャンバス生地の厚さを考慮した上で、巻取りローラJ1,J2の中間付近からローラ先端部へ向かうに連れて、ローラ外径を段階的に増しながら螺旋状に形成している。
勿論、展開した出隅キャンバスG1の横行スライドを確保するため、スライド嵌合溝111と同一線上の嵩上げリング331の一部を、V字状の切り欠き開口部332に形成している。
従って、巻取りローラJ1,J2の前半部位に嵩上げリング331を段階的に取り付けることにより、キャンバス頂部1に比して裾拡がりのキャンバス裾部2が、図13(A)〜(C)に示すようにバランス良く均等に巻き上げられる。
前記の場合には、螺旋状の嵩上げリング33を、巻取りローラJ1,J2の前半部位に段階的に巻き付けるか、嵌め込んだが、次善の策として、ローラ中間付近からローラ先端部にかけて、筒表面の外径を連続的に徐々に大きくする嵩上げパイプ(図示せず)を嵌め込むこともできる。
嵩上げ生地について
図29(A)〜(C)において、32はキャンバス斜部3寄りの表面側に縁取り固定した嵩上げシートであって、その膜厚を出隅キャンバスG1の頂部1から裾部2にかけて連続的に徐々に厚く形成している。
このような嵩上げシート32を備えたキャンバス張出部X2が、同一径の巻取りローラJ1,J2の外周部にロール状に巻き付られると、前記シート32の部分が一種のスペーサー機能を発揮し、図21(C)に示すように螺旋状に嵩上げされて巻き付けられる。
尚、前記の場合、嵩上げシート32の膜厚を徐々に厚く形成したが、一巻き毎や二巻き毎に、段階的に厚みを増すこともできる。
第2実施例の複合装置SQII2を示す図14(A)〜(D)と図15(A)〜(D)において、391は同調ベルトであって、その基端部をローラ本体11の先端部に取り付け、ベルト前端部をフロントバーR2の先端部に取り付けている。
従って、図14(B)や図15(B)に示すように、装置後半部位に移動した出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を重ね合わせて巻き上げたり、巻き戻され、また、装置先端部では同調ベルト391が同調して巻き取られたり、巻き戻される
このベルト巻取り装置が、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1の巻き取り時と巻き戻し時に同調することにより、特に、装置後方部に対して装置先端部が不均衡となることを防止し、両フロントバーR2、F2の前後方向への平行移動が、バランス良く円滑且つ確実に行われる。
この場合にも、ローラ本体11の先端部を除く前半部には、図16(A)、(C)に示すように、第1実施例と同様な嵩上げリング331が形成され、また、ローラ本体11の先端部に、図17(A)〜(C)のように同調ベルト391が巻き上げられる。
その他の構成は、第1実施例と同様であるので、同一の図面符号を付してその説明を省略する。
前記した第1・第2実施例の場合は、コーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスG1の後端部と、矩形キャンバスP1の先端部の上下重なり代が比較的短い場合、即ち、矩形キャンバスP1の長さを短尺タイプとしている。
これに対し、図18(A)〜(D)と図19(A)〜(D)に示す第3実施例の複合装置SQII3は、巻取りローラJ1,J2の全長に亘って長尺の矩形キャンバスP2を取り付けた場合で、コーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスG1の本体部と、矩形キャンバスP1との上下の重なり代を必要以上に長く重複させた長尺タイプとしている。
図中、Q2は長尺の矩形キャンバスP2による矩形オーニング装置である。
これにより、前記した第2実施例に示すベルト巻取り装置を不要とし、しかも、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP2を重ね合わせてバランス良く巻き上げたり、巻き戻すことができ、また、雨水の浸入を防止する雨仕舞効果に優れる点を、その長所とする。
その他の構成は、第1実施例の場合と同様である。
図20(A)〜(D)と図21(A)〜(D)に示す第4実施例の複合装置SQII4は、前記した第3実施例の複合装置SQII3における直角台形状の展開形態を呈する出隅キャンバスG1を、ほぼ三角形状の展開形態を呈する出隅キャンバスG2(以下、三角キャンバスともいう)に置換した場合である。
図22(A)において、531,532は三角キャンバスG2の斜部3a,3bに袋状に形成した通孔であって、その内部に連結ワイヤ541,542が挿通され、ワイヤ先端部の係合片543,544を、比較的長さの短いスライダー12aの嵌合溝121に嵌め込み、止着ネジ101,102により挟み付けて固定している。ワイヤ541,542の前端部は、三角キャンバスG2の裾部2aを取り付けるフロントバーF2の先後両端位置に取り付ける。尚、S2は三角キャンバスG2による出隅用オーニング装置である。
そこで、三角キャンバスG2を図20(B)、図21(B)に示すように、巻取りローラJ1,J2のローラ本体11の中間付近まで後退移動した上で、当該三角キャンバスG2と矩形キャンバスP2が、図20(C)(D)、図21(C)(D)に示すように、1本の巻取りローラJ1,J2に重ね合わせて巻き上げられる。
この場合は、キャンバス斜部3a、3bに挿通した連結ワイヤ541,542により、展開した三角キャンバスG2が緊張支持されるので、キャンバス巻き取り時や横行スライド時における面内変形を効果的に防止する。
しかし、この場合は、図12(A)や図16(A)に示す螺旋状の嵩上げリング331や図29(A)に示す嵩上げ生地32を付加するメリットは希薄である。
図23(A)〜(D)と図24(A)〜(D)に示す第5実施例の複合装置SQII5は、前記した第1実施例の複合装置SQII1におけるV字アームV1,V2を、平面視して逆y字状で拡開自在に付勢支持した先後対称の折畳みアーム(以下、Y字アームY1,Y2という)に置換した場合である。
このY字アームY1,Y2は、長尺な主リンク291と、その中間部付近に後端部をピン枢支し、前記主リンク291の半分程度の長さとする副リンク292とからなる。
副リンク292の前端部は、フロントバーR2の先後両端部に固定したブラケット262に取り付けられ、また、主リンク291の前端部にピン枢支したブラケット263は、フロントバーR2に沿って摺動自在に取り付けるか、転動自在に取り付ける。
そして、主リンク291の基端部の枢軸部分には、適度な弾性を有するばね(図示せず)が組み込まれ、その弾性力により主リンク291が拡開方向へ揺動するように付勢している。また、主リンク291のリンク中間部と副リンク292との二つ折れ連結部には、ばねや引張ワイヤ(図示せず)等が組み込まれ、当該連結部を拡開方向へ押圧付勢している。そこで、図23(B)と図24(B)に示すように、装置後半部へ後退移動した出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を重ね合わせて巻き上げると、図23(B)〜(D)と図24(B)〜(D)に示すように、Y字アームY1,Y2の内、主リンク291のリンク後半部と副リンク292とからなるリンク部分が、その二つ折れ連結部に組み込んだばね等による拡開付勢力に抗して二つ折りされ、また、主リンク291の前端部がフロントバーR2にスライド案内されて折り畳まれる。
これにより、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1が巻取りローラJ1,J2に重ね合わせて巻き上げられ、装置全体を壁際部分へコンパクトに折り畳み収納する。
従って、折畳みアームを、Y字アームY1,Y2とした場合には、第1実施例に示すV字アームV1,V2の場合に比して、展開した出隅キャンバスG1の横行移動が円滑、確実になされ、また、フロントバーF2を嵌挿したフロントバーR2の前後方向への平行移動性が向上する。
図25(A)〜(D)と図26(A)〜(D)に示す第6実施例の複合装置SQII6は、第2実施例の複合装置SQII2におけるV字アームV1,V2を、Y字アームY1,Y2に置換した場合、或いは、第5実施例の複合装置SQII5におけるローラ本体11の先端部とフロントバーR2の先端部との間に同調ベルト391を掛け渡した場合である。
従って、図25(B)や図26(B)に示すように、装置後半部位に移動した出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を重ね合わせて巻き上げたり、巻き戻され、装置先端部では同調ベルト391が同調して巻き取られたり、巻き戻される。特に、装置後方部に対して装置先端部が不均衡となることを防止し、両フロントバーR2、F2の前後方向への平行移動が、バランス良く円滑且つ確実に行われる。
更には、展開した出隅キャンバスG1の横行移動が円滑、確実になされ、また、フロントバーF2を嵌挿したフロントバーR2の前後方向への平行移動性が向上する。
その他の構成は、第2実施例や第5実施例と同様である。
図27(A)〜(D)と図28(A)〜(D)に示す第7実施例の複合装置SQII7は、第3実施例の複合装置SQII3におけるV字アームV1,V2を、Y字アームY1,Y2に置換した場合、或いは、第5実施例の複合装置SQII5における短尺の矩形キャンバスP1に代えて長尺の矩形キャンバスP2を採用した場合である。
その為、前記した第6実施例に示すベルト巻取り装置を不要とし、また、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP2を重ね合わせてバランス良く巻き上げたり、巻き戻すことができ、且つ、雨仕舞効果に優れる点などを、その長所とする。
尚、第5〜第7実施例に示す複合装置SQII5〜7では、先後両端部の折畳みアームをすべてY字アームY1,Y2としたが、第1〜第4実施例に示す複合装置SQII1〜4に示すV字アームV1,V2との折衷案として、フロントバーR2の先端部をY字アームY1で支持し、その後端部をV字アームV2で支持することもできる。
また、第5〜第7実施例の場合には、図12(A)や図16(A)に示す嵩上げリング331を備えた巻取りローラJ1,J2を組み込むことが望ましい。
連動構造について
前記の場合には、複合装置SQII1〜7の巻取りローラJ1,J2を手動回転したり、電動回転する場合について説明したが、複合装置SQII1〜7の2体を図1(A)、(B)に示すように、出隅部N1の一方と他方に向かい合わせ、更に、図30(A)、(B)に示すように突き合わせ、そのコーナーキャップ145内部の装置先端部を、図30(A)に示す斜歯歯車52(傘歯車でも可)による噛み合い構造としたり、或いは、図30(B)に示すウォーム162とウォーム歯車161による噛み合い構造とすることで、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2の巻き取り、巻き戻し作業を連動させることもできる。それにより、一方の電動装置を不要としたり、手動装置を簡素化する。
第2グループの複合装置について
このグループの複合装置SUII1・2は、一方が出隅部N1で、他方を入隅部Lとする直線区間に適用するもので、図31〜図35に示すように、第1タイプの複合装置SQII1〜7における矩形キャンバスP1,P2に代えて、入隅部Lのコーナー空間部を覆うほぼ直角逆台形状の展開形態を呈する長短のコーナーキャンバスP3,P4(以下、入隅キャンバスという)が組み合わされる。
要するに、出隅用オーニング装置S1,S2と、長短いずれかの入隅キャンバスP3、P4のオーニング装置U1,U2(以下、入隅用オーニング装置という)を組み合わせ、更に、入隅キャンバスP3,P4のフロントバーR2に出隅キャンバスG1,G2のフロントバーF2をスライド自在に嵌挿支持し、当該両フロントバーF2,R2をV字アームV1,V2により前方へ直線的に平行移動自在に構成する。
図31(A)〜(C)と図33に示す第1実施例の複合装置SUII1は、第1グループの複合装置SQII1における矩形キャンバスP1を、入隅キャンバスP3に置換した場合であって、装置先端部の出隅部N1から装置後端部の入隅部Lまでの長さを備えた巻取りローラJ1,J2の後半部のキャンバス嵌合溝110に、入隅キャンバスP3の頂部5aを取り付けている。
入隅キャンバスP3は、その展開形状をほぼ直角逆台形状の平面形態に形成され、その外形形状を、図31(C)に示すように、キャンバス裾部6に比して長さの長いキャンバス頂部5aを天地平行に形成し、キャンバス裾部6の後端部からキャンバス頂部5aの後端部にかけて斜め45度程度のキャンバス斜部9に、また、キャンバス頂部5aとキャンバス裾部6の先端部をキャンバス鉛直部7にそれぞれ形成している。
そこで、図32(A)と図33(A)に示すように、出隅部N1のコーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスG1と、入隅部Lのコーナー空間部を含む正面壁W1の前方へ展開した入隅キャンバスP3を巻き取り収納するには、張り出した出隅キャンバスG1を、その展開状態を保持したまま、図32(B)と図33(B)に示すように装置後方へスライド操作し、キャンバス張出部X2の突出端部が、出隅部N1から食み出さない程度の後方位置まで引き下げる。
次いで、出隅キャンバスG1と、入隅キャンバスP3を重ね合わせて巻き上げ駆動すると、出隅キャンバスG1と入隅キャンバスP3は、図32(B)〜(D)、図33(B)〜(D)に示すように、1本の巻取りローラJ1,J2に巻き上げられ、同時に、V字アームV1,V2を二つ折れしながら、フロントバーR2とそれに嵌挿したフロントバーF2を、壁際部分へ向けて直線的に平行移動する。
それにより、装置全体が出隅部N1と入隅部Lの間の壁際部分に、図32(D)、図33(D)に示すようにコンパクトに壁面収納される。
図34(A)〜(D)と図35(A)〜(D)に示す第2実施例の複合装置SUII2は、前記した第1グループの複合装置SQII3と同様に、巻取りローラJ1,J2のほぼ全長に亘って長尺の入隅キャンバスP4を取り付けた場合で、出隅部N1のコーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスG1の本体部と、入隅部Lのコーナー空間部に前方展開した入隅キャンバスP4の横長矩形状の本体部との重なり代を、必要以上に長く重複させた長尺タイプとしている。そして、入隅キャンバスP4の裾部を、フロントバーR2の長さ全体に取り付けている。図中、U2は長尺の入隅キャンバスP4の入隅オーニング装置である。その他の構成は、前記した第1実施例と同じである。
尚、第2グループの複合装置SUII1・2は、前記した第1・第2実施例の場合に止まらず、第1グループの複合装置SQII2〜7における矩形キャンバスP1,P2を、直角逆台形状の入隅キャンバスP3,P4に置換し、また、折畳みアームをY字アームY1,Y2に置換したり、或いは、Y字アームY1とV字アームV2の組み合わせとする等、第1グループの場合と同様に多数の実施形態が成立する。
第3グループの複合装置について
このグループの複合装置SQSIVは、図36(A)、(B)に示すように、一方の出隅部N1のコーナー空間部を覆う出隅用オーニング装置S1と、当該オーニング装置S1と先後対称で、他方の出隅部N2のコーナー空間部を覆う出隅用オーニング装置S11と、両オーニング装置S1,S11の間の建物外回りを覆う矩形オーニング装置Q1を複合一体化している。
即ち、一方と他方の出隅部N1,N2を結ぶ正面壁W1の直線区間に、長尺なケーシングK1を取り付け、その内部に長尺な1本の巻取りローラJ1,J2を軸受支持する。
次いで、巻取りローラJ1,J2とほぼ同じ程度の長尺のフロントバーR2の前半部と後半部に、2体で1組のV字アームV1〜V4の前端部を先後対称位置に間隔を隔てて取り付け、当該V字アームV1〜V4の後端部をケーシングK1の前半部と後半部に間隔を隔てて取り付ける。
そして、巻取りローラJ1,J2の中間区間のキャンバス嵌合溝110に矩形キャンバスP1の頂部5を取り付け、そのキャンバス裾部6をフロントバーR2の中間区間のキャンバス嵌合溝381に取り付ける。これにて、中間区間に矩形オーニング装置Q1が形成される。
また、巻取りローラJ1,J2のスライド案内通路112の前半部と後半部に、2体のスライダー12を嵌挿し、それぞれのスライダー12のキャンバス嵌合溝121に出隅キャンバスG1,G11の頂部1を先後対称に取り付け、且つ、それぞれのキャンバス裾部2をフロントバーR2の前半部と後半部に嵌挿したフロントバーF2のキャンバス嵌合溝351に取り付ける。これにより、装置前半部と後半部に出隅用オーニング装置S1,S11が対称的に形成される。
そこで、図36(A)と図37(A)に示すように、一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部へ張り出した出隅キャンバスG1,G11の2体と、正面壁W1の前方へ展開した矩形キャンバスP1を巻き取り収納するには、図37(A)〜(B)に示すように、一方の出隅部N1側の出隅キャンバスG1を、装置中央付近へ向けてスライド操作し、また、他方の出隅部N2側の出隅キャンバスG11を、装置中央付近へ向けてスライド操作する。これにより、先後2体の出隅キャンバスG1,G11が出隅部N1,N2から引き下げられ、矩形キャンバスP1の前半部と後半部に重ね合わされる。
そこで、出隅キャンバスG1,G11の2体と矩形キャンバスP1を同期させて巻き上げ駆動すると、前記3枚のキャンバスG1,G11、P1は、図37(C)、(D)に示すように、1本の巻取りローラJ1,J2に重ね合わせて巻き上げられ、同時に、V字アームV1〜V4を二つ折れしながら、フロントバーR2とそれに嵌挿したフロントバーF2を、壁際部分へ向けて直線的に平行移動する。
それにより、装置全体が出隅部N1,N2の間の壁際部分に、図37(D)に示すようにコンパクトに壁面収納される。
尚、前記の場合、2体の出隅キャンバスG1,G11を、図20〜図22に示す三角キャンバスG2に置換してなる出隅用オーニング装置S2とすることもできる。その場合には、長尺の巻取りローラJ1,J2と長尺のフロントバーR2に、長尺の矩形キャンバスP2を取り付けることになる。
また、折畳みアームを、V字アームV1〜V4に代えてY字アームY1〜Y4にしたり、或いは、装置の先後両端部をY字アームY1,Y4とし、内側位置をV字アームV2,V3とすることもできる。
その場合には、V字アームV1〜V4の場合に比して、展開した出隅キャンバスG1の横行移動が円滑、確実になされ、また、フロントバーR2の平行移動性が向上する。
第4グループの複合装置について
このグループの複合装置SSIIは、図38〜図44に示すように、一方の出隅部N1と他方の出隅部N1の距離が、第3グループの複合装置SQSIVの場合に比して短い場合を想定しており、2体の出隅用オーニング装置S1,S11を先後対称で背中合わせにし、且つ、上下に若干齟齬することで複合一体化している。
その為、ケーシングK1に軸受支持される第3例の巻取りローラJ3は、図39(A)と図40と図42に示すように、ローラ本体11bの表面軸線方向に2条のスリット111が間隔を隔てて平行に形成され、その内側部にスライド案内通路112が押出し成型されている。この2列のスライド案内通路112には、それぞれスライダー12,12wが嵌め込まれ、当該スライダー12,12wのキャンバス嵌合溝121には、それぞれの出隅キャンバスG1,G11の頂部1が取り付けられる。
その他の構成は、図9に示す巻取り装置とほぼ同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
R4は先後2体の出隅キャンバスG1のフロントバーF2,F3を相対的にスライド自在に嵌挿支持する横行案内レールであって、その先後両端部に2体のV字アームV1,V2の前端部を取り付け、その後端部を壁際部分W1に取り付けている。
横行案内レールR4は、角筒状の断面形態を呈し、その上板部と下板部には、上部案内溝441と下部案内溝442が長手方向へ形成され、その両案内溝441,442には、前記したフロントバーR2とほぼ同一の断面形態に形成したフロントバーF3の上部案内溝381と下部案内溝382の突条部がスライド自在に嵌め込まれる。
そして、V字アームV1の前端部付近の横行案内レールR4の先端部には、フロントバーF3と同一の断面形態で、スライドストッパーを兼ねた幅の狭いスペーサー45を嵌合固定している。
そこで、横行案内レールR4に、出隅キャンバスG11のフロントバーF3を装置後方部から挿通し、次いで、出隅キャンバスG1を装置先端部から前記スペーサー45とフロントバーF3に挿通し、それにより、出隅キャンバスG1,G11のそれぞれのフロントバーF2,F3が、横行案内レールR4に相対的にスライド自在に嵌挿支持される。
図40(C)において、366,367はフロントバーF3の上下部の背面位置に張り出した庇部、368,369は庇部367に形成したワイヤ係合孔であって、出隅キャンバスG1の裾部2をフロントバーF3のキャンバス嵌合溝381に取り付け、当該キャンバスG1から引き出したワイヤ193,194の前端部を挿通固定する。
そこで、図43(A)と図44(A)に示すように、一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部へ先後対称に張り出した出隅キャンバスG1,G11の2体を巻き取り収納するには、出隅部N1側の出隅キャンバスG1を装置後端方へ向けてスライド操作し、出隅部N2側の出隅キャンバスG11を装置先端方へ向けてスライド操作する。
それにより、先後2体の出隅キャンバスG1,G11が、出隅部N1,N2から相対的に引き下げられ、図43(B)と図44(B)に示すように上下に重ね合わされる。
そこで、重ね合わされた出隅キャンバスG1,G11の2体を巻き上げ駆動すると、出隅キャンバスG1,G11は、図43(C)、(D)に示すように、1本の巻取りローラJ3に重ね合わせて巻き上げられ、それと同時に、V字アームV1,V2を折り畳みながら、フロントバーR4とそれに嵌挿したフロントバーF2,F3を、壁際部分へ向けて直線的に平行移動する。それにより、装置全体が出隅部N1,N2から食み出すことなく、壁際部分へコンパクトに収納される。
前記した複合装置SSIIでは、横行案内レールR4をV字アームV1,V2で支持したが、それをY字アームY1,Y2に置換することもできる。
出隅キャンバスの横行装置について
ところで、前記した複合装置SQII1〜7、SUII1・2、SQSIV、SSIIでは、巻き戻されて前方へ展開した出隅キャンバスG1,G2、G11を、フロントバーF2,F3に形成した掛止部241に操作ロッド(図示せず)を引っ掛けるか、或いは、それが手の届く高さの場合には、それを把持して横行スライド操作している。
ここでは、それ以外の掛止フラップや伝動ロープによる手動操作装置を、更には、巻取りリールを備えたキャンバス巻取り7装置の実施形態を順次説明する。
掛止フラップについて
図45(A)〜(C)に示す複合装置SQII8において、242は出隅キャンバスG1の頂部1先端部付近の裏側に形成した掛止フラップであって、その中央付近に掛止孔243を設けている。この掛止フラップ242は、図8(C)に2点鎖線で示すようにキャンバス生地を裁断した上で、上方への突出部分を裏側へ折り曲げて縫着形成される。
そこで、前記の掛止孔243に操作ロッドを引っ掛けて出隅キャンバスG1を横行スライド操作する。
尚、前記の場合、ケーシングK1の底板中央部に、操作ロッドを挿通案内するスリット(図示せず)を長手方向に形成するか、或いは、底板部のないケーシングK1とする必要がある。無論、前記した掛止孔243が、ケーシングK1のキャンバス引出口131から露出した位置に形成されれば、前記したスリットを設ける必要性はない。
伝動ロープの手動操作装置について
図46(A)〜(C)と図47(A)、(B)に示す複合装置SQII9には、伝動ロープ(ワイヤでも可)を装置先端部のV字アームV1を利用して掛け渡し、伝動ロープを手動操作する場合を示している。
同図において、551〜553は、V字アームV1の枢支部の上端位置に形成したスライドガイドであって、2本の伝動ロープ561,562が外れ落ちないように、スライドガイド551〜553の上端部に形成した環状溝部に臨ませて掛け渡している。
571はフロントバーF2の先端背面部に形成した突片であって、V字アームV1のブラケット262の上部に形成したスライドガイド553の後部から、先方へ回曲した一方のロープ561の先端部をナット573で締め付け固定している。
572はフロントバーF2の先後中間位置より後方背面部に形成した突片であって、スライドガイド553の前方から後方へ回曲した他方のロープ562の先端部をナット574で締め付け固定している。
伝動ロープ561,562の壁際側の基端部は、V字アームV1のブラケット261の本体部に鉛直に形成した貫通孔から下方へ引き出して垂れ下げている。563,564は伝動ロープ561,562の基端部の操作取っ手であって、リング状又は瘤状に形成している。
そこで、図46(A)に示す複合装置SQII9に掛け渡した伝動ロープ561,562の一方、例えば、伝動ロープ561の取っ手563を引き下げると、フロントバーF2の先端部のブラケット571が装置後方へ向けて引き寄せられる。それにより、出隅キャンバスG1は、図47(A)〜(B)に示すようにコーナー空間部からその展開状態を維持したまま後方へ横行スライドし、正面壁W1の前方位置まで引き下げられる。その際、他方の伝動ロープ562の取っ手564は、下方から上方へ自然に引き上げられる。
逆に、他方の伝動ロープ562の取っ手564を下方へ引き下げると、フロントバーF2の中間後方部のブラケット572が装置先端方へ向けて引き寄せられる。それにより、出隅キャンバスG1は、図47(B)〜(A)に示すように展開状態を維持したままコーナー空間部へ向けて横行スライドすることで前進し、当該コーナー空間部を含む建物外回りに張り出される。その際、他方の伝動ロープ561の取っ手563は、下方から上方へ引き上げられる。
従って、一方の伝動ロープ561は、出隅キャンバスG1の後退用として、他方の伝動ロープ562は前進用として機能する。
前記の場合には、2本の伝動ロープ561,562を掛け渡したが、それを1本のロープで、例えば、操作取っ手563、564の部分を直結した無端ロープとすることもできる。尚、前記の場合には、伝動ロープ561,562をV字アームV1に掛け渡したが、それを複合装置SQII5〜7に示すY字アームY1における主リンク291の後半部と副リンク292にかけて、前記と同様に組み込むこともできる。
巻取りリールを備えたキャンバス巻取り装置について
次に、図48(A)、(B)に示す複合装置SQII10において、60はローラ本体11の先端部に正逆回転自在に嵌め込んだ巻取りリールであって、その中間外周部に形成した環状鍔部を境にして、先後位置の前部リール601と後部リール602に区画形成している。その内、リール601,602のいずれか一方に、伝動ワイヤ561,562のいずれか一方を巻き上げ、他方のリール601,602に巻き取られた他方の伝動ワイヤ561,562を巻き戻すことにより、出隅キャンバスG1を横行スライドさせて進退移動するようにしている。
そこで、基端部のスライドガイド551から引き出した伝動ワイヤ561,562の内、一方の前進用ワイヤ562を、図48(B)に示すように、ブラケット261のほぼ直上部に位置する後部リール602に螺旋状に巻き付け、その後部位置にワイヤ基端部を固定する。そして、他方の後退用ワイヤ561の基端部を、前部リール601の後部位置に固定する。
581,582はコイルばねであって、それぞれの伝動ワイヤ561,562の先端部に取り付けられ、フロントバーF2とV字アームV1と巻取りリール60にかけて掛け渡した伝動ワイヤ561,562を緊張状態に付勢支持する。
前記以外の伝動ワイヤ561,562の掛け渡し構造は、前記した伝動ロープの場合と同様であるので、同一の図面符号を付してその説明を省略する。
次に、前記した巻取りリール60を組み付けたキャンバス巻取り装置の駆動系として、図49(A)に示す模式図では、巻取りローラJ4のローラ本体11に組み込んだ2体の電動モータM1,M4を個別回転する場合を示しており、一方の電動モータM1により出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻し、他方の電動モータM4により巻取りリール60が正逆回転することで、展開した出隅キャンバスG1が横行駆動するようにしている。
また、図49(B)に示す模式図の場合には、ローラ本体11に1体の電動モータM5を組み込み、巻取りローラJ5と巻取りリール60の内、いずれか一方の動作を外部から拘束することで回転を停止すると、他方の巻取りローラJ5と巻取りリール60のいずれかが反動回転するようにしている。
それにより、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1の巻き上げと巻き戻し、更には、出隅キャンバスG1の横行駆動が、1体の電動モータM5により行われる。
そこで、図50に示す2体の電動モータM1,M4を個別回転する第4例の巻取りローラJ4と、図51に示す1体の電動モータM5を組み込んだ反動回転タイプの第5例の巻取りローラJ5を説明する。
更には、図55(A)、(B)に示す差動歯車機構を組み込んだ場合と、それらを具体化した図56に示す1体の電動モータM6を備えた第6例の巻取りローラJ6と、図57に示す手動駆動装置を組み込んだ第7例の巻取りローラJ7を説明する。
(1)巻取りローラの第4例について
図50において、156はローラ本体11の先端部のエンドキャップ、157は当該キャップの円形孔、603は巻取りリール60の円形孔、604は円形孔603の内壁部に形成した突起、591は電動モータM4の先端軸部、592は電動モータM4の本体前半部に形成した溝部、146は巻取りリール60のケーシングを兼ねたエンドキャップであって、その底部には伝動ワイヤ561,562を挿通する案内長孔148,149が平行に開口している。
そこで、電動モータM4の本体後半部をローラ本体11の先端部に挿通し、電動モータM4の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定した上で、電動モータM4の先端軸部591を、エンドキャップ146の軸受部147の扁平孔に嵌め込んで固定している。
それ以外の構成は、図9に示す第2例の巻取りローラJ2と同様であるので、同一の図面符号を付してその説明を省略する。
そこで、前記のように組み込んだ電動モータM4を正逆いずれかの方向、例えば、モータ本体を回転すると、それと一体に巻取りリール60が回転し、一方のワイヤ、即ち、後退用ワイヤ561を前部リール601に螺旋状に巻き付けると同時に、後部リール602に巻き付けられた他方のワイヤ、即ち、前進用ワイヤ562を巻き戻す。
それにより、図52(A)に示すように、コーナー空間部に張り出した出隅キャンバスG1を横行スライドしながら、図52(B)に示す位置まで後退移動することで、矩形キャンバスP1の上部に重ね合わされる。
それを感知すると、図49(A)に示す電動モータM1が回転し、図52(B)〜(D)に示すように、V字アームV1,V2の拡開付勢力に抗して当該アームV1,V2を折り畳みながら、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を重ね合わせて巻取りローラJ4に巻き付けることで、両キャンバスG1,P1の巻き取り収納がなされる。
それとは逆に、電動モータM1を逆転駆動し、巻取りローラJ4に巻き取った両キャンバスG1,P1を巻き戻すべく回転すると、V字アームV1,V2による拡開付勢力が働くことで、フロントバーF2,R2を平行移動しながら前方へ向けて直線的に押し出し、両キャンバスG1,P1を前方に巻き戻し展開する。
それを感知すると、電動モータM4が前記とは逆方向へ回転することで、巻取りリール60を回転させ、後部リール602に前進用ワイヤ562を巻き上げると同時に、前部リール601に巻き付けられた後退用ワイヤ561を巻き戻す。
それにより、出隅キャンバスG1がコーナー空間部へ向けて横行スライドして張り出され、出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りが、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1で覆われる。
(2)巻取りローラの第5例について
図51において、電動モータM5の先端部には支軸593が、その後端部にはモータ出力軸594を形成している。
そこで、巻取りリール60の内壁部の形成した突起604に、電動モータM5の本体前半部に形成した溝部592を嵌め込み、電動モータM5の本体後半部をローラ本体11の先端部に挿通し、モータ出力軸594をローラ本体11に嵌め込んだ伝動ソケット281の通孔282に嵌挿固定する。
また、電動モータM5の支軸593を、巻取りリール60のケーシングを兼ねたエンドキャップ146の軸受部143に自由転自在に支持する。
135はケーシングK1の背面板部の内壁面に横方向へ突設した案内突起、611はばね弾力を備えた帯板状の回転ストッパーであって、その基端部をローラ本体11の後端部にビス612により固定し、そのストッパー先端部を、前記案内突起135に係合してローラ本体11と一体となって移動案内したり、係合解除されてローラ本体11の外周面に密着して巻き込まれるようにしている。
それ以外の構成は、図9に示す第2例の巻取りローラJ2や図50に示す第4例の巻取りローラJ4と同様であるので、同一の図面符号を付してその説明を省略する。
そこで、前記のように組み込んだ1体の電動モータM5による作動過程を、図53(B)〜(F)と図54(G)〜(K)を参照しながら説明するに、図53(A)には、展開した出隅キャンバスG1を、出隅部N1のコーナー空間部へ張り出した時点におけるキャンバスG1,P1の巻取りローラJ5とケーシングK1の横断平面を示している。
図53(B)〜(F)には、出隅キャンバスG1をコーナー空間部に張り出した状態から後退移動し、矩形キャンバスP1と重ね合わせた上で、巻取りローラJ5に巻き取り収納する過程を段階的に示しており、各図の左側から図53(A)のa−a線、b−b線、c−c線の各断面を示し、その時点における要部斜視図を右側位置に付加している。
また、図54(G)〜(K)には、前記とは逆に、巻取りローラJ5に巻き取った出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を巻き戻して前方へ展開した上で、出隅キャンバスG1をコーナー空間部へ向けて前進移動して張り出す過程を段階的に示している。
尚、各図中、グレー矢印は実際の動作を示し、2点鎖線の白抜き矢印は、その時に生ずる反力を示している。
出隅キャンバスの後退スライド過程と、複数キャンバスの巻き取り収納過程について
図53(B)の状態は、図48(A)に示す複合装置SQII10における出隅キャンバスG1がコーナー空間部に張り出し、フロントバーF2が最先端部まで引き出された状態にある。
そこで、この状態から出隅キャンバスG1を巻き取り収納するに、先ず、電動モータM5を駆動し、図53(C)に示すように巻取りローラJ5が紙上右回り方向(巻取りリール60が紙上左回り方向)に回転するように、当該ローラJ5とリール60との間に相対回転を生じさせる。
このとき、フロントバーF2を引っ張る後退用ワイヤ562が、巻取りリール60の紙上左回りの回転に対して加えている負荷は、フロントバーF2、R2の相互間に形成される摩擦抵抗程度であり、極めて小さい。
それに対して、V字アームV1,V2によって図53(C)の紙上右方向へ拡開付勢しているフロントバーF1,F2と、展開した出隅キャンバスG1が、巻取りローラJ5の紙上右回りの回転に加えている負荷は、極めて大きい。
その為、巻取りローラJ5は回転することなく静止したままで、巻取りリール60のみが図53(C)〜(D)に示すように紙上左回りに回転することとなる。
そこで、後退用ワイヤ561が前部リール601に巻き上げられ、後部リール602の前進用ワイヤ562が巻き戻されることで、出隅キャンバスG1のフロントバーF2を後方へ引っ張る方向に駆動伝達される。それにより、図52(A)に示すように、コーナー空間部に張り出した出隅オーニング装置S1は、図中に付加した各部矢印に示すように動作し、図52(B)に示すような所定の後退位置まで横行移動することで、出隅キャンバスG1が矩形キャンバスP1に重ね合わされる。
この動作は、図53(D)に示すように、前部リール601への後退用ワイヤ561の巻き上げが終了するか、フロントバーF2の後退移動が停止した後も作用し、即ち、電動モータM5による同一方向への回転を継続するものの、巻取りリール60は、それ以上左回りに回転することができなくなる。
その結果、図53(E)に示すように、巻取りローラJ5が前記したV字アームV1,V2による拡開付勢力、即ち、フロントバーF2に加えている負荷に抗しながら紙上右回りに回転し、巻取りローラJ5への出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1の巻き上げ動作を開始する。
その巻き上げの初期段階では、図53(E)に示すように、巻き付ける出隅キャンバスG1によって回転ストッパー611がローラ本体11の後端部に密着状態に巻き込まれた上で、図53(F)に示すように、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1の巻き上げ作動が行われる。
複数キャンバスの巻き戻し展開過程と、出隅キャンバスの前進スライド過程について
前記のように巻き取り収納した出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を展開するには、電動モータM5を前記とは逆方向へ回転させ、図54(G)に示すように巻取りローラJ5が紙上左回り(巻取りリール60が紙上右回り)に回転するように、巻取りローラJ5と巻取りリール60との間に相対回転を生じさせる。
その際、巻取りローラJ5には、V字アームV1,V2による前方への拡開付勢力が作用し、フロントバーF2と出隅キャンバスG1の展開力、緊張力により、紙上左回りの回転トルクが作用している。
この時点では、巻取りリール60の紙上右回りの回転に対し、前進用ワイヤ562と後退用ワイヤ561の存在は、回転を阻止するための負荷としても作用していないし、回転を促すためのトルクとしても機能しない状態にある。
この状態で、巻取りローラJ5と巻取りリール60との間で相対回転を生じさせれば、図54(G)、(H)に示すように巻取りリール60は静止したままで、巻取りローラJ5のみが紙上左回りに回転し始め、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1が巻き戻され前方への展開作動がなされる。
そして、図54(H)に示すように、出隅キャンバスG1の前方への展開が終盤に差しかかり、最後の一巻きとなったあたりから、出隅キャンバスG1に押さえ込まれていた回転ストッパー611が開放されて付勢起立し、その先端部が図54(I)の段階でケーシングK1の案内突起135に係止し、それにより巻取りローラJ5の左回りの回転を阻止することで、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1の展開作動が終了する。
電動モータM5はなおも回転を続行する結果、次の瞬間には図54(J)に示すように、巻取りリール60が紙上右回りへの回転を開始する。
すると、前進用ワイヤ562が後部リール602に巻き付けられ、また、後退用ワイヤ561が前部リール601から巻き戻され、それによりフロントバーF2が前進方向へ横行スライドし、展開した出隅キャンバスG1をコーナー空間部へ向けて張り出す。
前記の場合は、第4実施例と第5実施例の巻取りローラJ4,J5を、図48(A)に示す複合装置SQII10における駆動装置とした場合の作動過程を説明したが、それ以外の第2〜第4グループの複合装置の駆動装置として採択することもできる。それらの作動過程の説明は、前記の場合と重複することになるため省略する。
第6例の巻取りローラについて
図55(A)と図56に示す差動歯車機構を組み込んだ第6例の巻取りローラJ6を説明するに、70は電動モータM6の本体部の先端寄り位置に形成した外歯歯車(以下、太陽歯車ともいう)であって、当該部位に嵌め込んで嵌着固定するか、モータ本体部に外歯歯車70を一体形成する。71は巻取りリール60aにおける後部リール602の内周面に形成した内歯歯車、72は内歯歯車71と太陽歯車70に噛み合う4体程度の小歯車(以下、遊星歯車ともいう)であって、その支軸721をローラ本体11の先端部に嵌め込んだエンドキャップ156に打ち込んでいる。
従って、この巻取りリール60aの場合は、前記した巻取りリール60に形成した突起604を不要とし、また、電動モータM6の本体部に形成した溝部592も不要としている。283,284は電動モータM6の後端部を支持する軸受ソケットとその挿通孔である。
そこで、電動モータM6の本体後半部をローラ本体11の先端部に挿通し、モータ後端部をローラ本体11に嵌め込んだ軸受ソケット283に挿通支持する。
次いで、遊星歯車72を突設したエンドキャップ156を、ローラ本体11の先端部に嵌め込み、当該遊星歯車72を太陽歯車70に噛み合わせる。
そして、電動モータM6の先端部に巻取りリール60aを嵌め込み、その内歯歯車71を遊星歯車72に噛み合わせることにより、差動歯車列が構成される。
また、電動モータM6の先端部の固定用支軸591を、エンドキャップ146の軸受部147の扁平孔に嵌合固定している。
それ以外の構成は、図51に示す第5例の巻取りローラJ5と同様であるので、同一の図面符号を付してその説明を省略する。
この場合は、前記した第5例の巻取りローラJ5と同様に、巻取りローラJ6と巻取りリール60aの内、いずれか一方の動作を拘束して回転を停止すると、他方が逆回転する構造としている。
従って、電動モータM6を回転駆動した上で、巻取りリール60bの回転を制止すると、巻取りローラJ6は電動モータM6と同方向へ減速回転し、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1を巻き取り収納したり、巻き戻して前方へ展開作動する。
また、巻取りローラJ6の回転を制止すると、巻取りリール60bは同速で逆回転し、展開した出隅キャンバスG1をコーナー空間部へ引き出したり、後方へ引き戻すべく作動する。
前記の差動歯車列の場合、巻取りリール60bの回転速度が、巻取りローラJ6の2倍となる為、小さい負荷のフロントバーF2の横行スライド動作が、高速低トルクの回転で作動し、また、負荷の大きいキャンバス巻き取り動作が、低速高トルクの回転で作動することになり、それらの動作が効率的に行われる。
尚、電動モータM6の駆動による出隅キャンバスG1の後退スライド過程と、巻取りローラJ6への出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1の巻き上げ過程は、前記した電動モータM5を備えた巻取り装置の同様に、図53(B)〜(F)に示す過程を経て巻き取り収納される。
また、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1の巻き戻し展開過程と、出隅キャンバスG1の前進スライド過程は、図54(G)〜(K)に示す過程を経てコーナー空間部へ張り出される。
第7例の巻取りローラについて
図55(B)と図57に示す差動歯車機構を組み込んだ第7例の巻取りローラJ7を説明するに、73は駆動軸であって、その中間寄り位置に太陽歯車70を嵌め込んで固定し、軸先端部の形成した手動装置により駆動軸73を正逆回転に構成している。
そこで、軸受ソケット283をローラ本体11の内部に嵌め込んだ上で、遊星歯車72を突設したエンドキャップ156を、ローラ本体11の先端部に嵌め込む。
次いで、太陽歯車70を嵌め込んだ駆動軸73の本体後半部を、エンドキャップ156の通孔158からローラ本体11の内部に挿通し、当該駆動軸73の後端部を軸受ソケット283の通孔285に挿通支持すると共に、遊星歯車72と太陽歯車70とを噛み合わせる。そして、駆動軸73に巻取りリール60bを嵌め込み、その後部リール602の内周部に形成した内歯歯車71を、前記遊星歯車72に噛み合わせることにより、差動歯車列を構成する。
その上で、駆動軸73の先端寄りの位置にウォーム歯車161を嵌め込み、当該歯車161に噛み合うウォーム162を嵌め込んだローラ163を、エンドキャップ146に鉛直に軸受支持し、また、駆動軸73の軸先端部をエンドキャップ146の軸受部143に自由転自在に支持している。
その他の構成は、図56に示す第6例の巻取りローラJ6の場合と同様であるので、同一の図面符号を付してその説明を省略する。
この場合は、第6例の巻取りローラJ6を駆動する電動モータM6に代えて、駆動軸73を手動操作で正逆回転させる手動駆動装置とした場合である。その作動過程は、第6例の場合と同様であるので、その説明を省略する。
ラテラルアーム方式の複合装置について
これは、矩形キャンバスP1のフロントバーR2を、垂直方向へ起倒動する伸縮自在な折畳みアームにより支持したり、或いは、パンタグラフ構造の伸縮リンクで支持するラテラルアーム方式の可動オーニング装置に、出隅用オーニング装置S1を組み込むことにより複合化した場合であって、建物の角地にある店舗の出隅部N1に取り付けることを主眼としている。
第1実施例について
図58〜図60に示す複合装置SQL1において、Z1,Z2はフロントバーR2の両端部を支持する伸縮自在な折畳みアーム(以下、伸縮アームという)であって、インナーパイプ651とアウターパイプ652を摺動自在に嵌挿し、両パイプを蝶ネジ653やリングナット(図示せず)により固定している。
641は店舗両側位置の支柱H1,H2や門型枠、或いは、縦壁部分などに固定したブラケットであって、前記インナーパイプ651の下端部をピン枢支している。アウターパイプ652の上端部は、フロントバーR2の両端部に取り付けている。654は伸縮アームZ1,Z2の補強ロッドであって、アウターパイプ652とフロントバーR2の入隅部分に斜めに固定している。
次に、フロントバーF2をスライド操作する伝動ロープ66を掛け渡した場合の構成を説明するに、671,672はフロントバーF2の先端底部と中間付近の底部に取り付けた掛止部、673,674はアウターパイプ652の上下両端部に取り付けた掛止部であって、これらの掛止部671〜674に1本の伝動ロープ66が掛け渡される。
例えば、伝動ロープ66の先端部をフロントバーF2の先端掛止部671に縛り付け、その他方をフロントバーF2に沿ってその中間付近まで引っ張り、アウターパイプ652の上端掛止部673に挿通して下方へ折れ曲げ、当該アウターパイプ652に沿って引き下げ、下端掛止部674に挿通して折り返した上で引き上げ、再び、上端掛止部673に挿通して後方へ折り曲げ、そのロープ後端部をフロントバーF2の中間掛止部672に縛り付けている。
尚、フロントバーF2の後方部や中間部付近には、手動操作用の掛止部241も形成している。
そこで、図58(A)や図59(A)に示すように、コーナー空間部の張り出した出隅キャンバスG1をスライド操作するには、先ず、掛止部241に下方から操作ロッド(図示せず)を引っ掛けて後方へ引っ張ることで横行スライドする。或いは、手動操作用の伝動ロープ66を前記のように掛け渡した場合には、図58(B)の上段部に示すように、アウターパイプ652の下側に、折り返されて二重となった伝動ロープ66の一方を引き下げ操作する。
すると、図中に付加した矢印方向へ引張力が伝達され、出隅キャンバスG1のフロントバーF2を矩形キャンバスP2のフロントバーR2に沿って、また、出隅キャンバスG1の頂部1を固定したスライダー12が、ローラ本体11のスライド案内通路112に沿って後方へ平行に横行スライドする。
これにより、長尺の矩形キャンバスP2の上に、出隅部N1から食み出さない程度に引き下げた出隅キャンバスG1が重ね合わされる。
次いで、両キャンバスG1,P2を巻き上げる前に、蝶ネジ653又はリングナットを緩めた上で、図59(B)に示すようにフロントバーF2,R2を引き下げ、図59(C)や図60(C)に示すようにアウターパイプ652をインナーパイプ651にスライド収納することで、伸縮アームZ1,Z2を縮小して壁側に近づける。
次に、1本の巻取りローラJ1,J2に出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP2を巻き上げれば、図59(D)と図60(D)に示すように、両キャンバスG1,P2が巻き上げられ、同時に、伸縮アームZ1,Z2を垂直方向に引き上げることにより、壁際部分へのコンパクトな起立収納がなされる。
それとは逆に、両キャンバスG1,P2を巻き戻すことで、図60(D)〜(C)のように両キャンバスが比較的急勾配、即ち、かなりの前下がり状態に前方展開する。
次いで、図60(C)〜(B)に示すように、フロントバーF2,R2を前方へ押し上げることで、縮小していた伸縮アームZ1,Z2を伸長させ、蝶ネジ653又はリングナットを締め付け固定する。
そして、掛止部241に下方から操作ロッド(図示せず)を引っ掛けて装置先端方へ引っ張ることで、出隅キャンバスG1を横行スライドし、コーナー空間部に張り出す。
或いは、図58(B)の上段部に示すように、アウターパイプ652の下側に、折り返されて二重となった伝動ロープ66の他方を引き下げ操作する。
すると、図中に付加した矢印とは反対の方向へ引張力が伝達され、出隅キャンバスG1のフロントバーF2を矩形キャンバスP2のフロントバーR2に沿って、また、出隅キャンバスG1の頂部のスライダー12が、ローラ本体11のスライド案内溝111,112に沿って平行に横行スライドすることで、出隅キャンバスG1がコーナー空間部に張り出される。
前記の場合には、折畳みアームを垂直方向へ起倒動操作する伸縮アームZ1,Z2とした場合について説明したが、例えば、長さ一定の突っ張りアーム(図示せず)によりフロントバーR2を突き上げ、前方へ展開した出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP2を緊張支持することもできる。
尚、前記の場合には、巻取りローラJ1,J2とフロントバーR2に、長尺の矩形キャンバスP2を取り付けた場合について説明したが、出隅部N1へ張り出した出隅キャンバスG1の後端部と、矩形キャンバスP1の先端部との重なり代の幅が狭い短尺の矩形キャンバスP1とすることもできる。
第2実施例について
図61に示す複合装置SQL2において、Z3,Z4は伸縮自在にリング構成したパンタグラフ構造の折畳みアーム(以下、伸縮リンクという)であって、2体の等長リンク691,692の数体をX字状にリンク連接し、その基端部を支柱H1,H2などの上方位置に固定したブラケット681に枢設している。
682はブラケット681の上方部に縦設した案内長孔であって、最後部の一方の等長リンク691の後端部を枢設している。また、最前部の他方の等長リンク692の先端部には、適度に屈折させた立上げリンク693が形成され、その先端部に長尺の矩形キャンバスP2のフロントバーR2を取り付けている。
この場合には、フロントバーF2,R2を両手で持って前方へ引き出し、伸縮リンクZ3,Z4を伸長操作することにより、出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP2が前方へ展開し、逆に、後方へ押し込むことにより、両キャンバスG1,P2を巻き取りながら壁面収納される。
前記の場合は、手動操作によりフロントバーF2,R2を引き出したり、押し込む場合であるが、前記伸縮リンクZ3,Z4を電動装置(図示せず)により伸縮作動することもできる。
その他の構成は、前記した複合装置SQL1と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
ところで、前記した各種の複合装置の場合、1本の巻取りローラJ1〜J7の円周上に、適宜の間隔を隔てて複数のキャンバスG1,G2、P1〜P4の頂部1,5,5aが平行に取り付けられ、その上、複数のキャンバスG1,G2、P1〜P4の裾部2、2a、6を支持するフロントバーF2,F3、R2〜R4は、通常、適度の傾斜勾配で前下がりに前方展開される。
その為、展開時における複数のキャンバスの緊張力をほぼ同一に設定したとき、前記とは逆に、複数のキャンバスを重ね合わせて巻き取り収納する際には、下部側のキャンバスに対して上部側のキャンバスには、例えば、数cm〜10cm程度の弛みが残された状態で最終的に巻き上げられることが想定される。
それを解消する簡便な手段を、図62と図63に示す複合装置SQII11、SQII11の実施例に基づいて補足する。
キャンバス緊張支持具、即ち、キャンバス収納時の弛緩防止具について
図62において、62は弾力性ある揺動フラップであって、その基端部を出隅キャンバスG1のフロントバーF2の上板部342後端に取り付けられ、図62(A)に示すように、当該揺動フラップ62の先端部が出隅キャンバスG1の裾部2を下方から上方へ突き上げるように付勢している。
従って、複合装置SQII11の出隅キャンバスG1と矩形キャンバスP1,P2が重ね合わせて巻き上げられるに連れて、図62(B)に示すように揺動フラップ62の先端部が徐々に付勢起立し、最終の巻き取り収納時には、図62(C)に示すように起立することで、巻き上げたキャンバス裾部2を突き上げて緊張支持する。
これにより、キャンバス巻き取り収納時における出隅キャンバスG1の弛みを防止し、その緊張力を体裁よく維持することができる。
前記の場合は、上部側が出隅キャンバスG1で、下部側が矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4とする組み合わせであるが、それらの複数のキャンバスを上下逆のレイアウトとする複合装置(図示せず)の場合には、上部側となった矩形キャンバスP1,P2の裾部6を揺動フラップ62により押し上げ付勢される。
キャンバス緊張支持装置、即ち、キャンバス収納時の弛み代吸収装置について
図63において、63は出隅キャンバスG1を緊張支持するゴム製の伸縮ネットであって、出隅キャンバスG1の裾部2寄りの裏面に編成している。
633は裾部2付近の後方部に間隔を隔てて取り付けた扁平状のリング紐であって、当該リング紐633にロッド632を挿通し、当該ロッド632とフロントバーF2の上板部342の後端部との間に、伸縮自在なゴム紐631をジグザク状に掛け渡すことにより、伸縮ネット63を編成している。
従って、図63(B)に示すように、複合装置SQII12における出隅キャンバスG1の前方への最大展開時に、伸縮ネット63による弾性付勢力が効果的に機能することで、出隅キャンバスG1の緊張状態が維持される。
逆に、出隅キャンバスG1の巻き取り収納時には、図63(C)に示すように、伸縮ネット63が縮んで適度な緊張付勢力を保持しつつ、余剰となったキャンバス裾部2を折り曲げ風に重ね合わせることで、巻き上げ時の弛み代を体裁良く吸収している。
ところで、前記の場合には、出隅キャンバスG1,G2の巻取りローラJ1〜J7に、軸線方向へ横行スライドするスライダー12,12a、12wを組み込んだ、言わば、インナースライダー構造としたが、それと同様な機能を備えながら構成を簡素化した第8例〜第10例の巻取りローラJ8〜J10を、図64〜図66に基づいて説明する。
巻取りローラの第8例について
図64(A)、(B)と図65において、110は矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4のキャンバス嵌合溝、114は断面Ω状に凹設したスライド案内通路であって、巻取りローラJ8のローラ本体11cの内部に軸線方向へ形成している。
115はΩ字状の断面形態を呈する肉厚の薄いカバーキャップであって、スリット開口111とその内部のスライド案内通路114の内壁面を内張りする。
12xは出隅キャンバスG1,G2の頂部1に嵌め込むスライドキャップであって、内張りしたカバーキャップ115の内部に遊嵌状態に嵌め込まれる。
そこで、図65に示すように、キャンバス嵌合溝110に矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4の頂部5,5aを取り付け、また、出隅キャンバスG1,G2の頂部1にスライドキャップ12xを嵌め込み、前記キャンバス頂部1に取付ワイヤ183を挿通して抜け止めし、スライド案内通路114に内張りされたカバーキャップ115の内部に遊嵌状態に嵌め込まれる。
前記の場合、カバーキャップ115は、キャンバス頂部1に嵌め込んだスライドキャップ12xの横行スライド時における摺動抵抗を軽減し、また、スライド案内通路114とスライドキャップ12xとの直接接触を防止することで滑り易くしている。
これにより、第1〜第3グループの複合装置に対するスライダー12,12a構造の巻取りローラJ1,J2と、同一機能を発揮しながら、構成の簡素化に貢献する。
巻取りローラの第9例と第10例について
図66(A)に示す第9例の巻取りローラJ9は、ローラ本体11dの軸線方向に、スリッド開口111を備えたスライド案内通路114の2列を隣接させて平行に形成し、それぞれの案内通路114の内壁面にカバーキャップ115を嵌め込んでいる。その上で、出隅キャンバスG1,G11の頂部1にスライドキャップ12xを嵌め込み、前記カバーキャップ115の内部に遊嵌状態に嵌め込んでいる。この巻取りローラJ9は、第4グループの複合装置SSIIの巻取りローラJ3に代えて使用に供される。
図66(B)に示す第10例の巻取りローラJ10は、前記と同一断面のローラ本体11dを共用可能としたもので、一方のスライド案内通路114に厚肉で、Ω状のスペーサーキャップ116が嵌め込まれ、その内部に矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4の頂部5,5aが取り付けられる。これは、第1〜第3グループの複合装置SQII1〜10、SUII1・2、SQSIVの巻取りローラJ1,J2に代えて使用に供される。
転動構造のフロントバーについて
前記した複合装置SQII1〜12の場合には、インナー側のフロントバーR2に、アウター側のフロントバーF2を摺動案内自在に構成したが、両者の関係を、図67(A)、(B)、図68及び図69(A)〜(C)に示す転動構造のフロントバーF5,R5に置換することもできる。
アウター側のフロントバーF5は、背面中央部を開口形成した型鋼材であって、前板部831と上板部832と下板部833を備え、更に、上板部832の後方へ張り出した庇板部834との境界部には、出隅キャンバスG1,G2の裾部2を取り付ける上部嵌合溝841を形成している。上部嵌合溝841の下部には係合鍔縁851を垂下形成している。底板部833の後部位置には、フロントスカート221を取り付ける下部嵌合溝842を形成し、その上部に係合鍔縁853を鉛直に突出形成している。854は前板部831の後端部の上方内側位置に突出したブラケットである。
861,862はフロントバーF5の後端部の上下内側位置に内蔵した案内車輪であって、その内、上部車輪861を前記ブラケット854に軸ピン863により水平回転自在に固定支持している。下部車輪862は、下板部833に軸ピン864により水平回転自在に固定支持している。
インナー側のフロントバーR5は、角筒状の断面形態を呈する型鋼材であって、前板部871と後板部872と上板部873と下板部874を備え、更に、当該フロントバーR5の上部側と下部側には、前記上部車輪861と下部車輪862を収納して転動案内する車輪室881,882を、間仕切り891,892により区画形成している。
そして、後板部872から後方へ突出した間仕切り891,892の端部位置には、矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4の裾部6を取り付ける上部嵌合溝901と、フロントスカート391を取り付ける下部嵌合溝902をそれぞれ形成している。上部嵌合溝901の底部には係合鍔縁911を下向きに突出形成し、下部嵌合溝902の上部には上向きの係合鍔縁912を張り出している。
92はフロントバーR5の先端部に嵌め込んで固定した車輪ホルダーであって、その先端突出部の上下位置には、案内車輪931,932を車軸933により水平回転自在に支持している。941は下板部874の中央部に開口形成した案内スリットであって、下部車輪862の軸ピン864を移動案内自在とする。942は前板部871の上方部に開口した案内スリットであって、前記ブラケット854を挿通案内する。
そこで、先端部に案内車輪931,932を設け、上下位置に車輪室881,882を備えたフロントバーR5に対して、後端部の上下位置に案内車輪861,862を内蔵したフロントバーF5を挿通して嵌め込む。すると、一方の案内車輪931,932がフロントバーF5の上下位置に嵌め込まれ、他方の案内車輪861,862は前記車輪室881,882に嵌め込まれ、それにより、フロントバーR5とフロントバーF5が転動案内自在に組み付けられる。
従って、前記した転動構造のフロントバーF5,R5を、第1〜第3グループの複合装置SQII1〜7、SUII1・2、SQSIVに組み込めば、フロントバーF5の進退移動時における摺動抵抗を大幅に軽減し、作動の円滑性を一段と高めることができる。
尚、本発明では、第1〜第4グループの複合装置により、建築物の出隅部や入隅部を含む建物外回りを体裁良く覆うようにしたが、建物外回りの直線区間が長い場合には、本明細書の当初に記載した、矩形キャンバスの頂部を巻取りローラに取り付け、そのキャンバス裾部をフロントバーに取り付けた折畳みアーム方式の可動オーニング装置が組み込まれる。
また、単なる入隅部や、一方と他方の入隅部の間隔が比較的短い場合には、前記した国際特許出願2の「複合オーニング装置」の図69と図70に開示するように、直角逆台形状の入隅キャンバスや、逆台形状の入隅キャンバスのいずれかを単独で巻き取ったり、巻き戻す可動オーニング装置が組み込まれる。
従って、本発明に係る複合装置を、建物の外観形態に応じて臨機応変にレイアウトすることにより、出隅部や入隅部を含む各種建築物の外回りを意匠的に体裁良く統一することができる上に、回廊風に構築自在とするシステムオーニングを当業界に提供することができる。
本発明は、前記のように技術的な興趣や有用性に富む、斬新な複合オーニング装置と、その主要部を構成する複数キャンバスの巻取りローラを提供したので、各種建築物の出隅部や入隅部等の建物外回りの体裁性を飛躍的に高め、ひいては、当業界の進歩発展に大いに貢献する。

Claims (65)

  1. 出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラJ1,J2、J4〜J7を軸受支持し、
    当該巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、前記矩形キャンバスP1,P2を取り付けると共に、前記出隅キャンバスG1,G2を取り付けてスライド自在とするスライダー12,12aを組み込み、
    前記矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2を折畳みアームV1,V2、Y1,Y2、Z1,Z2、Z3,Z4により平行移動自在に支持すると共に、前記フロントバーR2に出隅キャンバスG1,G2のフロントバーF2をスライド自在に構成したことを特徴とする複合オーニング装置(SQII1〜10、SQL1・2)。
  2. 巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に巻き取った出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を巻き戻して展開し、
    その内、展開した出隅キャンバスG1,G2を前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2に沿って横行スライドすることにより、出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出してなる請求項1に記載の複合オーニング装置。
  3. 出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出した出隅キャンバスG1,G2を、その展開状態を維持したまま巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2に沿って後方へ横行スライドした上で、
    前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き取るように構成してなる請求項1に記載の複合オーニング装置。
  4. 請求項1に記載の矩形キャンバスP1,P2を、入隅キャンバスP3,P4に置換してなる複合オーニング装置(SUII1・2)。
  5. 巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に巻き取った出隅キャンバスG1,G2と入隅キャンバスP3,P4を巻き戻して展開し、
    その内、展開した出隅キャンバスG1,G2を前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、入隅キャンバスP3,P4のフロントバーR2に沿って横行スライドすることにより、出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りへ張り出してなる請求項4に記載の複合オーニング装置。
  6. 出隅部N1のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出した出隅キャンバスG1,G2を、その展開状態を維持したまま巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、入隅キャンバスP3,P4のフロントバーR2に沿って後方へ横行スライドした上で、
    前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、出隅キャンバスG1,G2と入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取るように構成してなる請求項4に記載の複合オーニング装置。
  7. 先後2体の出隅キャンバスG1,G2、G11と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラJ1,J2、J4〜J7を軸受支持し、
    当該巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、前記矩形キャンバスP1,P2を取り付けると共に、前記出隅キャンバスG1,G2、G11を取り付けてスライド自在とするスライダー12,12aを組み込み、
    前記矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2を折畳みアームV1〜V4、Y1,V2,V3,Y4により平行移動自在に支持すると共に、前記フロントバーR2に出隅キャンバスG1,G2、G11のフロントバーF2をスライド自在に構成したことを特徴とする複合オーニング装置(SQSIV)。
  8. 巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に巻き取った先後2体の出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2を巻き戻して展開し、
    その内、展開した出隅キャンバスG1,G2、G11を前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2に沿って先後両方向へ横行スライドすることにより、一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部を含む建物外回りへ張り出してなる請求項7に記載の複合オーニング装置。
  9. 一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出した出隅キャンバスG1,G2、G11を、その展開状態を維持したまま巻取りローラJ1,J2、J4〜J7と、矩形キャンバスP1,P2のフロントバーR2に沿って装置中央部へ横行スライドした上で、
    前記巻取りローラJ1,J2、J4〜J7に、出隅キャンバスG1,G2の2体と矩形キャンバスP1,P2を重ね合わせて巻き取るように構成してなる請求項7に記載の複合オーニング装置。
  10. 先後2体の出隅キャンバスG1,G11を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラJ3を軸受支持し、
    当該巻取りローラJ3に、前記出隅キャンバスG1,G11をそれぞれ取り付けてスライド自在とするスライダー12,12wを組み込み、
    前記出隅キャンバスG1,G11のそれぞれのフロントバーF2,F3を支持する横行案内レールR4を、折畳みアームV1,V2、Y1,Y2により平行移動自在に支持すると共に、
    前記横行案内レールR4に出隅キャンバスG1,G11のフロントバーF2,F3の2体を相対的にスライド自在に構成したことを特徴とする複合オーニング装置(SSII)。
  11. 巻取りローラJ3に巻き取った2体の出隅キャンバスG1,G11を巻き戻して展開し、
    展開した出隅キャンバスG1,G11の2体を、前記巻取りローラJ3と横行案内レールR4に沿って先後両方向へ相対的に横行スライドすることにより、一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出してなる請求項10に記載の複合オーニング装置。
  12. 一方と他方の出隅部N1,N2のコーナー空間部を含む建物外回りに張り出した出隅キャンバスG1,G11を、その展開状態を維持したまま巻取りローラJ3と、横行案内レールR4やフロントバーF2,F3に沿って先後両方向へ相対的に横行スライドした上で、
    前記巻取りローラJ3に出隅キャンバスG1,G2の2体を重ね合わせて巻き取るように構成してなる請求項10に記載の複合オーニング装置。
  13. 請求項1又は7に記載の巻取りローラJ1,J2、J4〜J7の軸線方向に、矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4のキャンバス嵌合溝110と、スリット111を備えたスライド案内通路112を平行に形成し、
    その内、スライド案内通路112に出隅キャンバスG1,G2、G11のスライダー12,12aを組み込んでなる複合オーニング装置。
  14. 請求項10に記載の巻取りローラJ3の軸線方向に、2列のスライド案内通路112を平行に形成し、
    それぞれのスライド案内通路112に出隅キャンバスG1,G11のスライダー12、12wを組み込んでなる複合オーニング装置。
  15. スライダー12,12a、12wの中央突条部に、出隅キャンバスG1,G2、G11の頂部1を取り付けるキャンバス嵌合溝121を形成し、
    スライダー12,12a、12wの両側位置に張り出した翼板部123を、スライド案内通路112の側壁部に嵌挿してなる請求項13又は14に記載の複合オーニング装置。
  16. スライダー12,12a、12wの両側位置に、スリット溝122を備えた翼板部123を張り出し、
    当該スリット溝122に適宜の間隔を隔てて小車輪124を自由転自在に組み付け、当該小車輪124を、スライド案内通路112の側壁部に形成したレール溝113に嵌め込んでなる請求項15に記載の複合オーニング装置。
  17. 請求項1、7又は10に記載の出隅キャンバスG1,G11を、矩形状のキャンバス本体部X1と、その一方に張り出したキャンバス張出部X2とからなるほぼ直角台形状の展開形態に形成し、
    当該出隅キャンバスG1,G11の頂部1をスライダー12,12wに取り付け、
    そのキャンバス裾部2をフロントバーF2,F3に取り付けてなる複合オーニング装置。
  18. スライダー12,12wとフロントバーF2,F3との間に、ワイヤ193,194やベルト等の連結部材を張り渡してなる請求項17に記載の複合オーニング装置。
  19. 請求項1又は7に記載の出隅キャンバスG2を、ほぼ三角形状の展開形態に形成し、当該三角キャンバスG2の斜部3a,3bに連結ワイヤ541,542を挿通し、
    そのワイヤ基端部を比較的長さの短いスライダー12aの先後両端部に取り付け、
    ワイヤ前端部をキャンバス裾部2aの先後両端付近のフロントバーF2に取り付けてなる複合オーニング装置。
  20. 請求項1、7又は10に記載のスライダー12,12a、12wを、出隅キャンバスG1,G2、G11の頂部1に嵌め込んだスライドキャップ12xに置換してなる複合オーニング装置。
  21. スライドキャップ12xを組み込む巻取りローラJ8に、矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4のキャンバス嵌合溝110と、スライド案内通路114を形成し、
    その内、スライド案内通路114には、出隅キャンバスG1,G2,G11の頂部1に嵌め込んだスライドキャップ12xを組み込んでなる請求項20に記載の複合オーニング装置。
  22. 出隅キャンバスG1,G11を、矩形状のキャンバス本体部X1と、その一方に張り出したキャンバス張出部X2とからなるほぼ直角台形状の展開形態に形成し、
    当該出隅キャンバスG1,G11の頂部1に嵌め込んだスライドキャップ12xと、出隅キャンバスG1、G11の裾部2を取り付けたフロントバーF2との間に、
    ワイヤ193,194やベルト等の連結部材を張り渡してなる請求項20に記載の複合オーニング装置。
  23. 出隅キャンバスG2を、ほぼ三角形状の展開形態に形成し、
    当該三角キャンバスG2の斜部3a,3bに連結ワイヤ541,542を挿通し、
    そのワイヤ基端部をスライドキャップ12xの先後両端部に取り付け、
    ワイヤ前端部をキャンバス裾部2aの先後両端付近のフロントバーF2に取り付けてなる請求項20に記載の複合オーニング装置。
  24. 巻取りローラJ1,J2、J4〜J8に、ローラ本体11の嵩上げ部材を取り付けてなる請求項1、7、10、13又は21に記載の複合オーニング装置。
  25. 嵩上げ部材が、螺旋状の嵩上げリング331であって、巻取りローラJ1,J2、J4〜J8の中間付近からローラ先端部又は先後両端部へ向かうに連れて、そのリング外径を段階的に大きくしてなる請求項24に記載の複合オーニング装置。
  26. 出隅キャンバスG1、G11の斜部3に、嵩上げ生地32を取り付けてなる請求項17又は22に記載の複合オーニング装置。
  27. スライダー12,12a、12wを組み込んだ巻取りローラJ1の軸端部に、複数のキャンバスG1,G2、G11、P1〜P4を巻き取ったり、巻き戻す手動装置又は電動装置を組み込んでなる請求項13又は14に記載の複合オーニング装置。
  28. スライダー12,12a,12wを組み込んだ巻取りローラJ2,J3の内部に、複数のキャンバスG1,G2,G11、P1〜P4を巻き取ったり、巻き戻す電動モータM1を組み込んでなる請求項13又は14に記載の複合オーニング装置。
  29. 電動モータM1の先後両端部に、モータ出力軸271と固定用軸部272を設け、一方のモータ出力軸271に嵌め込んだ伝動ソケット281を、ローラ本体11,11bの内部に嵌め込み、
    前記電動モータM1の後方部を、ローラ本体11,11bのエンドキャップ152に嵌挿し、
    他方の固定用軸部272を、巻取りローラJ2,J3を収納するケーシングK1のエンドキャップ142に嵌め込んでなる請求項28に記載の複合オーニング装置。
  30. フロントバーF2,F3に、出隅キャンバスG1,G2,G11の横行操作用掛止部241を設けてなる請求項1、7又は10に記載の複合オーニング装置。
  31. 出隅キャンバスG1,G11の頂部1付近に、当該キャンバスG1,G11の横行操作用掛止フラップ242を設けてなる請求項1、7又は10に記載の複合オーニング装置。
  32. 一方の折畳みアームV1、Y1、Z1と、出隅キャンバスG1,G2、G11のフロントバーF2,F3に、当該フロントバーF2,F3を横行スライドするロープやワイヤ等の伝動部材561,562、66を掛け渡してなる請求項1、7又は10に記載の複合オーニング装置。
  33. 伝動部材561,562の一方を後退用とし、他方を前進用とし、折畳みアームV1,Y1の基端部付近から垂れ下げてなる請求項32に記載の複合オーニング装置。
  34. 巻取りローラJ4〜J7の先端部に、伝動ワイヤ561,562の巻取りリール60,60a,60bを組み付け、
    当該巻取りリール60,60a,60bを正逆回転することにより、展開した出隅キャンバスG1,G2を横行スライドしてなる請求項1、7又は10に記載の複合オーニング装置。
  35. 一方の折畳みアームV1、Y1と、出隅キャンバスG1,G2、G11のフロントバーF2,F3に、当該フロントバーF2,F3を横行スライドする後退用と前進用の伝動ワイヤ561,562を掛け渡し、
    当該伝動ワイヤ561,562の一方を巻き取り、その他方を巻き戻す巻取りリール60,60a,60bを、巻取りローラJ4〜J7の先端部に組み付けてなる請求項34に記載の複合オーニング装置。
  36. 伝動ワイヤ561,562の一方を巻き取り、その他方を巻き戻す巻取りリール60を正逆回転する電動モータM4と、出隅キャンバスG1,G2を巻き取ったり、巻き戻す巻取りローラJ4を正逆回転する電動モータM1を、巻取りローラJ4の内部に組み込んでなる請求項28、34又は35に記載の複合オーニング装置。
  37. 巻取りローラJ4の先端部に電動モータM4の本体後半部を挿通し、
    当該電動モータM4の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定し、
    当該電動モータM4の先端軸部591をケーシングK1のエンドキャップ146に固定してなる請求項36に記載の複合オーニング装置。
  38. 巻取りローラJ5〜J7に、当該巻取りローラJ5〜J7と巻取りリール60,60a,60bを正逆回転する1体の電動モータM5、M6又は駆動軸73を組み込み、
    前記巻取りローラJ5〜J7と巻取りリール60,60a,60bのいずれか一方の動作を外部から拘束することで、その回転を制止すると、他方の巻取りローラJ5〜J7と巻取りリール60,60a,60bのいずれかが反動回転するか、或いは、逆回転するようにしてなる請求項34又は35に記載の複合オーニング装置。
  39. 巻取りローラJ5〜J7の回転を外部から制止する手段が、
    当該巻取りローラJ5〜J7の後端部に取り付けた回転ストッパー611と、
    当該回転ストッパー611が係止する案内突起135とからなり、
    当該案内突起135を、出隅キャンバスG1,G2を巻き取り収納するケーシングK1の背面内壁部に設けてなる請求項38に記載の複合オーニング装置。
  40. 巻取りローラJ5の先端部に、電動モータM5の本体後半部を挿通し、
    当該電動モータM5の後端出力軸594を、巻取りローラJ5の内部に嵌挿した伝動ソケット281に嵌め込んで固定し、
    当該電動モータM5の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定し、
    当該電動モータM5の先端支軸593を、巻取りローラJ5を収納するケーシングK1のエンドキャップ146に軸受支持してなる請求項38又は39に記載の複合オーニング装置。
  41. 電動モータM6の本体部又は手動回転する駆動軸73に太陽歯車70を嵌め込み、巻取りリール60a,60bに内歯歯車71を形成し、
    前記太陽歯車70と内歯歯車71に噛み合う遊星歯車72を、巻取りローラJ6,J7の先端部に取り付けてなる請求項38又は40に記載の複合オーニング装置。
  42. 巻取りローラJ6の先端部に電動モータM6の本体後半部を挿通し、
    当該電動モータM6の本体後方部を、前記巻取りローラJ6の内部に嵌挿した伝動ソケット283に嵌挿し、
    当該電動モータM6の先端部に巻取りリール60aを嵌挿し、
    当該電動モータM6の先端軸部591を、巻取りローラJ6を収納するケーシングK1のエンドキャップ146に固定してなる請求項38、39又は41に記載の複合オーニング装置。
  43. 巻取りローラJ7の先端部に駆動軸73の後半部を挿通し、
    当該駆動軸73の後端付近を、巻取りローラJ7の内部に嵌挿した伝動ソケット283に嵌挿し、
    当該駆動軸73の先端寄りの位置に巻取りリール60bを嵌挿すると共に、手動の歯車装置161,162を形成し、
    前記駆動軸73の先端部を、巻取りローラJ7を収納するケーシングK1のエンドキャップ146に軸受支持してなる請求項38、39又は41に記載の複合オーニング装置。
  44. 巻取りリール60,60a,60bを組み込んだ巻取りローラJ4〜J7のケーシングK1の先端位置に、前記巻取りリール60,60a,60bのケーシングを兼ねたエンドキャップ146を取り付け、
    その底部には、前記巻取りリール60,60a,60bの伝動ワイヤ561,562を挿通する案内長孔148,149を開口形成してなる請求項37、40、42又は43に記載の複合オーニング装置。
  45. 出隅キャンバスG1,G2、G11のフロントバーF2,F3の上部後端縁に、当該キャンバスG1,G2、G11の裾部2,2aを押し上げ付勢する揺動フラップ62を取り付けてなる請求項1、7又は10に記載の複合オーニング装置。
  46. 出隅キャンバスG1,G2、G11のフロントバーF2,F3の上部後端縁と、出隅キャンバスG1,G2、G11の裾部2,2a寄りの裏面に伸縮ネット63を編成してなる請求項1、7又は10に記載の複合オーニング装置。
  47. 出隅キャンバスG1,G2のフロントバーF2をアウターとし、
    矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4のフロントバーR2をインナーとしてなる請求項1又は7に記載の複合オーニング装置。
  48. アウター側のフロントバーF2には、出隅キャンバスG1,G2、G11の裾部2を嵌め込む嵌合溝351と、フロントスカート221の嵌合溝352をそれぞれ長手方向へ形成し、
    インナー側のフロントバーR2には、矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4の裾部6を嵌め込む嵌合溝381と、フロントスカート391の嵌合溝382をそれぞれ長手方向へ形成してなる請求項47に記載の複合オーニング装置。
  49. インナー側のフロントバーR2に、アウター側のフロントバーF2のスライド案内溝371,372を長手方向へ形成してなる請求項48に記載の複合オーニング装置。
  50. 横行案内レールR4に出隅キャンバスG11のフロントバーF3をスライド自在に嵌挿し、当該フロントバーF3に出隅キャンバスG1のフロントバーF2をスライド自在に嵌挿してなる請求項10に記載の複合オーニング装置。
  51. フロントバーF2には、出隅キャンバスG1の裾部2を嵌め込む嵌合溝351と、フロントスカート221の嵌合溝352をそれぞれ長手方向へ形成し、
    フロントバーF3には、出隅キャンバスG11の裾部6を嵌め込む嵌合溝381と、フロントスカート391の嵌合溝382と、前記フロントバーF2のスライド案内溝371,372をそれぞれ長手方向へ形成し、
    横行案内レールR4には、前記フロントバーF3のスライド案内溝441,442を長手方向へ形成してなる請求項50に記載の複合オーニング装置。
  52. インナー側のフロントバーR5にアウター側のフロントバーF5を転動案内自在に嵌挿するに、
    前記フロントバーF5の後端部に水平回転する案内車輪861,862を内蔵し、
    前記フロントバーR5の先端部に水平回転する案内車輪931,932を設け、
    当該案内車輪931,932が、前記フロントバーF5の内側面を転動し、
    前記案内車輪861,862が、前記フロントバーR5の上下位置に形成した車輪室881,882を転動するように構成してなる請求項1又は7に記載の複合オーニング装置。
  53. インナー側のフロントバーR5の先端部に車輪ホルダー92を嵌挿固定し、
    当該車輪ホルダー92の先端上下位置に、水平回転する案内車輪931,932を軸受支持してなる請求項52に記載の複合オーニング装置。
  54. 出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻すローラ本体11に、
    当該矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を取り付けるキャンバス嵌合溝110と、スライド案内通路112を軸線方向へ平行に形成し、
    その内、スライド案内通路112には、展開した出隅キャンバスG1,G2を横行スライド自在とするスライダー12,12aを組み込んだことを特徴とする複数キャンバスの巻取りローラ(J1〜J7)。
  55. スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11の軸端部に、
    出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す手動装置又は電動装置を組み込んでなる請求項54に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J1)。
  56. スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11の内部に、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を重ね合わせて巻き取ったり、巻き戻す電動モータM1を組み込んでなる請求項54に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J2)。
  57. 電動モータM1の先後両端部に、モータ出力軸271と固定用軸部272を設け、一方のモータ出力軸271に嵌め込んだ伝動ソケット281を、ローラ本体11の内部に嵌め込み、
    前記電動モータM1の後方部を、ローラ本体11のエンドキャップ152に嵌挿し、
    他方の固定用軸部272を、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を巻き取り収納するケーシングK1のエンドキャップ142に嵌め込むようにしてなる請求項56に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J2)。
  58. スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11の先端部に、伝動ワイヤ561,562の巻取りリール60,60a,60bを組み付け、
    当該巻取りリール60,60a,60bを正逆回転することにより、展開した出隅キャンバスG1,G2を横行スライドしてなる請求項54に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J4〜J7)。
  59. スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11の内部に、出隅キャンバスG1,G2と矩形キャンバスP1,P2又は入隅キャンバスP3,P4を巻き取ったり、巻き戻す電動モータM1と、伝動ワイヤ561,562の一方を巻き取り、その他方を巻き戻す巻取りリール60を正逆回転する電動モータM4を組み込んでなる請求項58に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J4)。
  60. ローラ本体11の先端部に電動モータM4の本体後半部を挿通し、
    当該電動モータM4の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定し、
    当該電動モータM4の先端軸部591を、ケーシングK1のエンドキャップ146に固定するようにしてなる請求項59に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J4)。
  61. スライダー12,12aを組み込んだローラ本体11と、伝動ワイヤ561,562の巻取りリール60,60a,60bを正逆回転する1体の電動モータM5,M6又は駆動軸73を備えた巻取りローラJ5〜J7であって、
    前記ローラ本体11と巻取りリール60,60a,60bのいずれか一方の動作を外部から拘束することで、その回転を制止すると、他方のローラ本体11と巻取りリール60,60a,60bのいずれかが反動回転するか、或いは、逆回転するようにしてなる請求項58に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J5)。
  62. ローラ本体11の先端部に、電動モータM5の本体後半部を挿通し、
    当該電動モータM5の後端出力軸594を、ローラ本体11の内部に嵌挿した伝動ソケット281に嵌め込んで固定し、
    当該電動モータM5の本体前半部に巻取りリール60を嵌め込んで固定し、
    当該電動モータM5の先端支軸593を、ケーシングK1のエンドキャップ146に軸受支持するようにしてなる請求項61に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J5)。
  63. 電動モータM6の本体部又は手動回転する駆動軸73に太陽歯車70を嵌め込み、巻取りリール60a,60bに内歯歯車71を形成し、
    前記太陽歯車70と内歯歯車71に噛み合う遊星歯車72を、ローラ本体11の先端部に取り付けてなる請求項61に記載の出隅キャンバスの巻取りローラ(J6,J7)。
  64. ローラ本体11の先端部に電動モータM6の本体後半部を挿通し、
    当該電動モータM6の本体後方部を、前記ローラ本体11の内部に嵌挿した伝動ソケット283に嵌挿し、
    当該電動モータM6の先端部に巻取りリール60aを嵌挿し、
    当該電動モータM6の先端軸部591を、ケーシングK1のエンドキャップ146に固定するようにしてなる請求項63に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J6)。
  65. ローラ本体11の先端部に駆動軸73の後半部を挿通し、
    当該駆動軸73の後端付近を、前記ローラ本体11の内部に嵌挿した伝動ソケット283に嵌挿し、
    当該駆動軸73の先端寄りの位置に巻取りリール60bを嵌挿すると共に、手動の歯車装置161,162を形成し、
    前記駆動軸73の先端部を、ケーシングK1のエンドキャップ146に軸受支持するようにしてなる請求項63に記載の複数キャンバスの巻取りローラ(J7)。
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