JP4670829B2 - エンジン部品の組み付け方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッドにカムキャップを組み付けるエンジン部品の組み付け方法およびその装置に関し、エンジンの生産技術の分野に属する。
エンジンの生産において、複数のカムキャップを対応するシリンダヘッドのカム軸受け部に組み付ける工程がある。例えば、特許文献1に記載のものがある。これは、シリンダヘッドを搬送するシリンダヘッド搬送装置上に、複数のカムキャップを同時に把持してシリンダヘッドのカム軸受け部に配置維持するカムキャップ把持装置(チャック)と、カムキャップをカム軸受け部に組み付けるカムキャップ組み付け装置とを備え、カムキャップを把持装置で把持した状態でシリンダヘッドに組み付けるようになっている。シリンダヘッド搬送装置を基準としてカムキャップがカム軸受け部に維持されつつ組み付けられるため、高い位置精度でカムキャップをカム軸受け部に組み付けることができる。
特許番号第2944181号公報
ところが、上述の場合、カムキャップ把持装置は可動部品を有するとともに移動体であるシリンダヘッド搬送装置上に設けられるため、その構造が複雑になる。
そこで、本発明は、シンプルな方法(シンプルな構造の装置)によってカムキャップをシリンダヘッドのカム軸受け部に組み付けることができるエンジン部品の組み付け方法およびその装置を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、カムキャップをシリンダヘッドのカム軸受け部にボルトによって組み付けるエンジン部品の組み付け方法であって、(1)シリンダヘッドの所定の位置に取り付けたときに複数のカム軸受け部それぞれに位置する複数の挿入穴を備えるセットプレートを該シリンダヘッドに取り付ける工程と、(2)前記複数の挿入穴それぞれにカムキャップを挿入することにより前記複数のカム軸受け部それぞれにカムキャップを配置する工程と、(3)カムキャップの通し穴にボルトを配置する工程と、(4)カムキャップ内のボルトを前記カム軸受け部のねじ穴に締結する工程と、(5)前記セットプレートをシリンダヘッドから取り外す工程とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエンジン部品の組み付け方法において、前記複数の挿入穴それぞれに挿入されるカムキャップは同一形状であることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のエンジン部品の組み付け方法において、シリンダヘッドはカムキャップが位置決めされた状態でボルトによって組み付けられる所定のカム軸受け部を備え、前記セットプレートは前記所定のカム軸受け部に対応する部分に逃げ部が形成され、カムキャップを前記所定のカム軸受け部に位置決め配置する工程を有することを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、カムキャップをシリンダヘッドのカム軸受け部にボルトによって組み付けるエンジン部品の組み付け装置であって、シリンダヘッドの所定の位置に取り付けたときに複数のカム軸受け部それぞれに位置する複数の挿入穴を備えるセットプレートと、前記セットプレートをシリンダヘッドの所定の位置に取り付けるセットプレート取り付け手段と、前記複数の挿入穴それぞれにカムキャップを挿入することにより前記複数のカム軸受け部それぞれにカムキャップを配置するカムキャップ配置手段と、カムキャップの通し穴にボルトを配置するボルト配置手段と、カムキャップ内のボルトを前記カム軸受け部のねじ穴に締結するボルト締結手段と、前記セットプレートをシリンダヘッドから取り外すセットプレート取り外し手段とを有することを特徴とする。
加えて、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のエンジン部品の組み付け装置において、シリンダヘッドはカムキャップが位置決めされた状態でボルトによって組み付けられる所定のカム軸受け部を備え、前記セットプレートは前記所定のカム軸受け部に対応する部分に逃げ部が形成され、前記所定のカムキャップを前記所定のカム軸受け部に位置決め配置する位置決め配置手段を有することを特徴とする。
加えてまた、請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載のエンジン部品の組み付け装置において、前記セットプレート取り外し手段が前記セットプレート取り付け手段であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、セットプレートをシリンダヘッドに取り付け、セットプレートの複数の挿入穴にカムキャップを挿入することにより、カムキャップがボルトによってカム軸受け部に組み付けれるまで、カムキャップがカム軸受け部に配置維持される。そして、この状態で、ボルトによってカムキャップをシリンダヘッドのカム軸受け部に組み付ける。その結果、高い位置精度でカムキャップがシリンダヘッドに組み付けられる。特に、この発明によれば、カムキャップをカム軸受け部に配置維持するのにセットプレートを用いるので、特許文献1のカムキャップ把持装置を用いる場合に比べて、シンプルな方法でカムキャップがカム軸受け部に配置維持される。
また、請求項2に記載の発明によれば、セットプレートの複数の挿入穴それぞれに挿入されるカムキャップが同一形状にされている。言い換えると、セットプレートの複数の穴の形状が同一である。そのため、セットプレートの複数の挿入穴それぞれにカムキャップを挿入する工程や、カムキャップをカム軸受け部に組み付ける工程が、セットプレートの複数の穴それぞれに挿入されるカムキャップが共通形状でない場合に比べて簡単に行える。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、カムキャップが、例えばノックピンを介して位置決めされた状態で組み付けられる所定のカム軸受け部がシリンダヘッドにある場合、セットプレートはその組み付けを妨害しないように所定のカム軸受け部に対応する部分に逃げ部を有する。所定のカム軸受け部に対応するセットプレートの部分に挿入穴を備えて該挿入穴によってもカムキャップを該所定のカム軸受け部で配置維持することが考えられるが、これは、所定のカム軸受け部にカムキャップを配置維持する方法に、セットプレートの穴に挿入する方法とノックピンによる方法との2種類が存在することなる。したがって、二重に位置決めを実行することを防止するために、位置決めされた状態でカムキャップが組み付けられる所定のカム軸受け部に対応する部分にセットプレートは逃げ部を有する。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、セットプレートがシリンダヘッドに取り付けられ、セットプレートの複数の挿入穴にカムキャップが挿入されることにより、カムキャップがボルトによってカム軸受け部に組み付けれるまで、カムキャップがカム軸受け部に配置維持される。そして、この状態で、ボルトによってカムキャップがシリンダヘッドのカム軸受け部に組み付けられる。その結果、高い位置精度でカムキャップがシリンダヘッドに組み付けられる。すなわち、シンプルな構造のセットプレートが複雑な構造の特許文献1のカムキャップ把持装置の役割をする。
加えて、請求項5に記載の発明によれば、カムキャップが、例えばノックピンを介して位置決めされた状態で組み付けられる所定のカム軸受け部がシリンダヘッドにある場合、セットプレートはその組み付けを妨害しないように所定のカム軸受け部に対応する部分に逃げ部を有する。所定のカム軸受け部に対応するセットプレートの部分に挿入穴を備えて該挿入穴によってもカムキャップを該所定のカム軸受け部で配置維持することが考えられるが、これは、所定のカム軸受け部にカムキャップを配置維持する方法に、セットプレートの穴に挿入する方法とノックピンによる方法との2種類が存在することなる。したがって、二重に位置決めを実行することを防止するために、位置決めされた状態でカムキャップが組み付けられる所定のカム軸受け部に対応する部分にセットプレートは逃げ部を有する。
加えてまた、請求項6に記載の発明によれば、セットプレート取り付け手段が、例えばセットプレートを把持して移動させる搬送装置などである場合、セットプレート取り外し手段としても使用される。これにより、エンジン部品の組み付け装置はシンプルなものになる。
図1〜3は、本発明の一実施形態に係るエンジン部品の組み付け方法を説明するための図である。本実施形態は、図に符号Wに示すシリンダヘッドのカム軸受け部PそれぞれにカムキャップCを組み付けるエンジン部品の組み付け方法である。図においてCLに示す一点鎖線は、カム軸(図示せず)の回転中心線を示している。
まず、図1は、図に符号10に示すセットプレートがシリンダヘッドWに取り付けられる工程が実行される前の状態を示している。セットプレート10は、板形状であって、カムキャップCが挿入される複数の挿入穴12を備える。
図2は、セットプレート10がシリンダヘッドWに取り付ける工程が実行された後の状態と、後の工程においてセットプレート10の複数の挿入穴12それぞれに挿入される複数のカムキャップCを示している。
セットプレート10はシリンダヘッドWの所定の位置に取り付けられる(詳細は後述する。)。セットプレート10の複数の挿入穴12は、セットプレート10がシリンダヘッドWの所定の位置に取り付けられるとカム軸受け部Pに位置するように該セットプレート10に作製されている。また、挿入穴12は、カムキャップCが挿入可能な形状、具体的にはスムーズに挿入可能な形状であって、挿入後カムキャップCがほとんど動かない形状に形成されている。
各カム軸受け部Pは2つのねじ穴Shを備え、カムキャップPは2つの通し穴Thを備える。
続いて、セットプレート10の挿入穴12にカムキャップCを挿入し、次に、カムキャップCの通し穴ThにスクリュボルトSを挿入し、続いてスクリュボルトSをねじ穴Shに締結する(図3参照。)。複数のカムキャップCがシリンダヘッドWに組み付けられた後、セットプレート10がシリンダヘッドWから取り外される。これにより本実施形態に係るエンジン部品の組み付け方法が完了する。
本方法によれば、カムキャップCがシリンダヘッドWにスクリュボルトSによって組み付けられるまでの間、セットプレート10によってカムキャップCがカム軸受け部Pに配置維持される。特許文献1のようにカムキャップ把持装置のように可動部品がないセットプレート10により、特許文献1のカムキャップ把持装置に比べてカムキャップCはシンプルにカム軸受け部Pに配置維持される。
ここからは、上述のエンジン部品組み付け方法を実施するための本発明に係るエンジン部品の組み付け装置を説明する。エンジン部品の組み付け装置は、セットプレート取り付け装置、カムキャップ配置装置、スクリュボルト配置装置、スクリュボルト締結装置、およびセットプレート取り外し装置を有する。なお、ここから説明するエンジン部品の組み付け装置は、種々のエンジンに対応した、厳密に言えば、カムキャップCの2つの通し穴Thの距離(ピッチ)、言い換えるとカム軸受け部Pの2つねじ穴Shの距離の(ピッチ)が異なる複数のシリンダヘッドに対応した装置である。
図4に示す装置は、セットプレート10をシリンダヘッドWに取り付けるために、セットプレート10を把持して搬送するセットプレート取り付け装置の一部を示している。図にはセットプレート10を把持するためのチャックヘッド20が示されている。セットプレート取り付け装置は、チャックヘッド20以外に、チャックヘッド20を水平移動させる、例えばボールねじやエアシリンダなど水平送り機構(図示せず)と、チャックヘッド20を昇降させる、例えばエアシリンダなどの昇降機構(図示せず)を有する。
セットプレート取り付け装置は、所定の位置にスタックされているセットプレート10をチャックヘッド20によって把持し、セットプレート10をシリンダヘッドWの上方に搬送し、シリンダヘッドWの上方から該シリンダヘッドWの所定の位置に向かってセットプレート10を降下させるように構成されている。
セットプレート取り付け装置は、セットプレート10の下面に設けられた2つの位置決めピン14が図1に示すシリンダヘッドWに形成された位置決め穴Lhに挿入されるように該セットプレート10を降下させていく。セットプレート10の位置決めピン14がシリンダヘッドWの位置決め穴Lhに挿入されて、セットプレート10はシリンダヘッドWの所定の位置に取り付けられる。セットプレート取り付け装置は、セットプレート10をシリンダヘッドWの所定の位置に取り付けると、把持しているセットプレート10をリリースする。
チャックヘッド20の詳細を説明する。図1に二点鎖線に示すセットプレート10のA方向から見た断面を示している図4(a)に示すように、セットプレート取り付け装置のチャックヘッド20は、セットプレート10を把持するためのピン対22a、22bを有する。ピン対22a、22bは、図1や図4に示すように、セットプレート10に形成された、水平方向に対向しあうピン挿入穴対16a、16bに挿入可能に形成されている。図4(b)に示すように、ピン対22aが挿入穴対16aに挿入されるとともに、ピン対22bが挿入穴対16bに挿入されて、チャックヘッド20はセットプレート10を把持する。チャックヘッド20は、ピン対22a、22bを挿入穴対16a、16bに挿入するために、ピン対22a、22bを水平方向に移動させるおよび昇降させる機構、例えばエアシリンダなどの機構を含んで構成されている。
このようなセットプレート取り付け装置によれば、ピン挿入穴対の位置が同一であれば、どのような形状のセットプレートでも把持して搬送することができる。例えば、本実施形態と異なる形状のカムキャップを備えるエンジン用のセットプレートも把持して搬送することができる。
図5は、図2に示すようにシリンダヘッドWに取り付けられた状態のセットプレート10の複数の挿入穴12それぞれにカムキャップCを挿入することにより、複数のカム軸受け部Pそれぞれにカムキャップを配置するカムキャップ配置装置の一部を示している。図5は、カムキャップCを把持するカムキャップ配置装置のチャックヘッド30を示している。カムキャップ配置装置は、チャックヘッド30以外に、チャックヘッド30を水平移動させる、例えばボールねじやエアシリンダなど水平送り機構(図示せず)と、チャックヘッド30を昇降させる、例えばエアシリンダなどの昇降機構(図示せず)を有する。
カムキャップ配置装置は、所定の位置にセットプレート10の挿入穴12に挿入されるときの姿勢(通し穴の中心線方向が鉛直方向である姿勢)で置かれているカムキャップCをチャックヘッド30によって把持し、カムキャップCをセットプレート10の挿入穴12の上方に搬送し、その上方から挿入穴12に向かってカムキャップCを降下させるように構成されている。
また、カムキャップ配置装置は、カムキャップCがセットプレート10の挿入穴12に挿入されると、カムキャップCをリリースするように構成されている。
チャックヘッド30の詳細を説明する。カムキャップ配置装置のチャックヘッド30は、2つのカムキャップCを同時に把持できるように構成されており、各カムキャップCに対して把持するための2つのチャック爪32を備える。2つのチャック爪32は鉛直方向に伸びる円柱形状であって、チャックヘッド30は2つのチャック爪の水平方向距離を変更可能に構成されている。また、チャックヘッド30は、チャック爪32を昇降可能に構成されている。
チャックヘッド30がカムキャップCを把持するとき、図5(a)に示すように、2つのチャック爪32の水平方向距離がカムキャップCの通し穴Thのピッチに略一致される。そして、チャックヘッド30が2つのチャック爪30を通し穴Th内に降下させる。降下が終了すると、チャックヘッド30は、2つのチャック爪30の水平間距離を大きくして、図5(b)に示すようにチャック爪30を通し穴Thの内周面に接触させる。これにより、チャック爪30がカムキャップCを把持する。このことを実施するために、チャックヘッド30は、チャック爪30を水平方向に移動させる機構(図示せず)や、チャック爪30を昇降させる機構(図示せず)を有する。
このようなカムキャップ配置装置によれば、本実施形態のカムキャップCと通し穴のピッチが異なるカムキャップも把持して搬送することができる。すなわち、本実施形態と異なるシリンダヘッドにも適用することができる。
図6は、セットプレート10の挿入穴12に挿入されたカムキャップCの通し穴ThにスクリュボルトSを挿入するスクリュボルト配置装置の一部を示している。図6は、スクリュボルトSを把持するチャックヘッド40を示している。スクリュボルト配置装置は、チャックヘッド40以外に、チャックヘッド40を水平移動させる、例えばボールねじやエアシリンダなど水平送り機構(図示せず)と、チャックヘッド40を昇降させる、例えばエアシリンダなどの昇降機構(図示せず)を有する。
スクリュボルト配置装置は、所定の位置にカムキャップCの通し穴Thに挿入されるときの姿勢(中心線方向が鉛直方向であって頭部が上側である姿勢)で置かれているスクリュボルトSをチャックヘッド40によって把持し、スクリュボルトSをカムキャップCの通し穴Thの上方に搬送し、その上方から通し穴Thに向かってスクリュボルトSを降下させるように構成されている。
また、スクリュボルト配置装置は、スクリュボルトSのねじ部がカムキャップCの通し穴Thに挿入されると、スクリュボルトSをリリースするように構成されている。
チャックヘッド40の詳細を説明する。スクリュボルト配置装置のチャックヘッド40は、2つのカムキャップCの通し穴Th、すなわち合計4つの通し穴Thに同時にスクリュボルトSを挿入できるように構成されている。
スクリュボルト配置装置のチャックヘッド40は、略同一構造の4つのチャックユニット42a、42b、42c、42dから構成されており、チャックユニットが1つずつスクリュボルトSを把持するように構成されている。また、チャックヘッド40は、4つのチャックユニット42a、42b、42c、42dの水平方向(図において回転中心線CL’方向)距離(ピッチ)を変更可能に構成されている。
4つのチャックユニット42a、42b、42c、42dは略同一構造であるため、1つのチャックユニット42aを例に挙げて説明する。チャックユニット42aは、図6の回転中心線CL’方向から見た図7に示すように、ピッチ変更シャフト44の外周面に形成されたカム溝46aに従動するカムフォロア48aと、ヘッドベース50に敷設されたレール52に従動するレール溝部54aと、水平方向に伸びるアーム56aと、アーム56aの先端に支持されたチャック58aとを有する。
チャックユニット42aは、図6に示すように、レール52に従ってピッチ変更シャフト44の回転中心線CL’方向に移動可能であって、その移動は、モータ60がピッチ変更シャフト44を回転させることによりカム溝46が回転中心線CL’を中心として回転し、それによりカムフォロア48aが回転中心線CL’方向に移動することによって実行される。これにより、4つのチャックユニット42a、42b、42c、42dのピッチが変更される。
図7に戻って、チャックユニット42aのチャック58aは、2つのチャック爪62aを有し、2つのチャック爪60aによってスクリュボルトSを把持するように構成されている。
図6の鉛直方向から見た図8に示すように、4つのチャックユニット42a、42b、42c、42dのアーム56a、56b、56c、56dは、ピッチ変更シャフト44が回転することによりそのピッチが変更されても、互いに接触しない形状で構成されている。
このようなスクリュボルト配置装置によれば、本実施形態のカムキャップCと通し穴のピッチが異なるカムキャップにもスクリュボルトを挿入することができる。すなわち、本実施形態と異なるシリンダヘッドにも適用することができる。
図9は、カムキャップCの通し穴Thに挿入されたスクリュボルトSを回転させて該スクリュボルトSをシリンダヘッドWのねじ穴Shに締結するスクリュボルト締結装置の一部を示している。図9は、スクリュボルトSを回転させるランナヘッド70を示している。スクリュボルト締結装置は、ランナヘッド70以外に、ランナヘッド70を水平移動させる、例えばボールねじやエアシリンダなど水平送り機構(図示せず)と、ランナヘッド70を昇降させる、例えばエアシリンダなどの昇降機構(図示せず)を有する。
スクリュボルト締結装置は、カムキャップCの通し穴Thに挿入されているスクリュボルトSの頭部を把持し、スクリュボルトSを回転させることにより、スクリュボルトSをシリンダヘッドWのねじ穴Shに締結するように構成されている。
ランナヘッド70の詳細を説明する。ランナヘッド70は、図6に示すスクリュボルト配置装置のチャックヘッド50の4つのチャック58a、58b、58c、58dをナットランナに変更したものである。したがって、ナットランナについて説明する。
4つのナットランナ72a、72b、72c、72dは同一である。したがって、ナットランナ72aを例に挙げて説明する。
ナットランナ72aは、その先端にカムキャップCの挿入穴Thに挿入されているスクリュボルトSの頭部と係合する凹部74aを備えるホルダ76aと、ホルダ76aを回転させるスピンドル78aとを有する。ナットランナ72aは、ホルダ76aの凹部74aがスクリュボルトSの頭部と係合し、その状態でスピンドル78aがホルダ76aを回転させることにより、スクリュボルトSをシリンダヘッドWのねじ穴Shに締結するように構成されている。
このようなスクリュボルト締結装置によれば、本実施形態のカムキャップCと通し穴のピッチが異なるカムキャップに挿入されているスクリュボルトもねじ穴に締結させることができる。すなわち、本実施形態と異なるエンジン(シリンダヘッド)にも適用することができる。
セットプレート取り外し装置は、セットプレート取り付け装置と同一構造である。したがって説明を省略する。
なお、シリンダヘッドWにカムキャップCをスクリュボルトSによって組み付ける作業、具体的に言えば、セットプレート10のシリンダヘッドWへの取り付け、セットプレート10の挿入穴12へのカムキャップCの挿入、カムキャップCの通し穴ThへのスクリュボルトSの挿入、およびカムキャップCの通し穴Th内のスクリュボルトSの締結が同一場所で実施される場合、セットプレート取り付け装置をセットプレート取り外し装置として使用することができる。
また、シリンダヘッドWが例えばパレットに固定されて搬送されつつ、セットプレート10のシリンダヘッドWへの取り付け、セットプレート10の挿入穴12へのカムキャップCの挿入、カムキャップCの通し穴ThへのスクリュボルトSの挿入、およびカムキャップCの通し穴Th内のスクリュボルトSの締結が異なる場所で実施される場合、例えばカムキャップCの組み付けが終了してセットプレート10が取り付けられた状態のシリンダヘッドWをセットプレート10の取り付け場所に搬送し、セットプレート取り付け装置がそのセットプレート10を取り外すようにしてもよい。
または、カムキャップCの組み付けが終了してセットプレート10が取り付けられた状態のシリンダヘッドWを、セットプレート10の取り付け場所とは異なるものの、セットプレート取り付け装置のチャックヘッド20が移動できる範囲内の場所に搬送し、そこでセットプレート取り付け装置がセットプレート10を取り外すようにしてもよい。
本エンジン部品の組み付け装置によれば、カムキャップCがシリンダヘッドWにスクリュボルトSによって組み付けられるまでの間、セットプレート10によってカムキャップCがカム軸受け部Pに配置維持される。特許文献1のようにカムキャップ把持装置のように可動部品がないセットプレート10により、特許文献1のカムキャップ把持装置に比べてカムキャップCはシンプルにカム軸受け部Pに配置維持される。そのため、本エンジン部品の組み付け装置は、特許文献1に記載のものに比べてシンプルな構造となる。
なお、上述するように、エンジン部品の組み付け装置、すなわちセットプレート取り付け装置、カムキャップ配置装置、スクリュボルト配置装置、スクリュボルト締結装置、およびセットプレート取り外し装置に汎用性を備えさせることができる理由(本実施形態と異なるねじ穴ピッチを備えるシリンダヘッドにも対応できる理由)は、セットプレートがあるためである。
すなわち、上述のエンジン部品の組み付け装置が扱うシリンダヘッドが異なる種類のものに変更されても、異なる種類のシリンダヘッドのカムキャップに対応する挿入穴を備えるセットプレートに交換し、スクリュボルト配置装置やスクリュボルト締結装置のピッチを異なる種類のシリンダヘッドのカム軸受け部のねじ穴のピッチに対応させるだけで済むからである(特許文献1に記載のものの場合、カムキャップ把持装置は複雑であるため交換が簡単にできない。)。したがって、エンジン部品の組み付け装置が高い汎用性を備えられる理由は、セットプレートの存在による。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、上述の実施形態の複数のカムキャップは同一形状であったが、これに限定されない。複数のカムキャップの形状が異なる場合、セットプレートの挿入穴の形状を対応するカムキャップの形状に対応させればよい。ただし、複数のカムキャップが同一形状でないため、セットプレートの複数の挿入穴それぞれにカムキャップを挿入する工程や、カムキャップをカム軸受け部に組み付ける工程(スクリュボルトを挿入締結する工程)が、カムキャップが同一形状である上述の実施形態に比べて複雑な工程になる。
また、上述の実施形態において、カムキャップのシリンダヘッドへの組み付けは、セットプレートのシリンダヘッドへの取り付け工程、セットプレートの挿入穴へのカムキャップの挿入工程、カムキャップの通し穴へのスクリュボルトの挿入工程、カムキャップの通し穴内のスクリュボルトの締結工程、シリンダヘッドからのセットプレートの取り外し工程は順に行われるが、これらの工程の間に別の工程があってもよい。
例えば、図10に示すように、セットプレート10の挿入穴12に挿入されないカムキャップC’をシリンダヘッドWに組み付ける工程が、セットプレートのシリンダヘッドへの取り付け工程後にあってもよい。
カムキャップC’は、セットプレート10の挿入されるカムキャップCとは異なり、シリンダヘッドWのノックピン100がカムキャップC’のノックピン穴102に嵌入されることにより、高い位置精度でカム軸受け部P’に組み付けられるものである。この場合、セットプレート10は、その組み付け、特にノックピン100にノックピン穴102を嵌入させることを妨害しないようにカム軸受け部P’に対応する部分に逃げ部Eを有する。
なお、カム軸受け部P’に対応するセットプレート10の部分に挿入穴を備えて該挿入穴によってもカムキャップC’をカム軸受け部P’で配置維持することが考えられるが、これは、カム軸受け部P’にカムキャップC’を配置維持する方法に、セットプレート10の穴に挿入する方法とノックピンによる方法との2種類が存在することなる。したがって、二重に位置決めを実行することを防止するために、ノックピン100を介して位置決めされた状態でカムキャップC’が組み付けられるカム軸受け部P’に対応する部分にセットプレートは逃げ部Eを有する。
なお、この場合、カムキャップC’をカム軸受け部P’をノックピン100を介して位置決め配置する装置が、エンジン部品の組み付け装置に含まれる。
以上のように本発明によれば、カムキャップはシンプルな方法、それを実現するシンプルな構造の装置によってシリンダヘッドのカム軸受け部に組み付けられる。したがって、エンジンの製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
本発明の一実施形態のエンジン部品の組み付け方法を説明するための図である。 図1に示す組み付け方法に続く組み付け方法を説明するための図である。 図2に示す組み付け方法に続く組み付け方法を説明するための図である。 セットプレート取り付け装置のセットプレート把持方法を示す図である。 カムキャップ配置装置のカムキャップ把持方法を示す図である。 スクリュボルト配置装置のチャックヘッドを示す図である。 スクリュボルト配置装置のチャックユニットを示す図である。 スクリュボルト配置装置の4つのチャックユニットのアーム形状を示す図である。 スクリュボルト締結装置のランナヘッドを示す図である。 位置決め状態で組み付けられるカムキャップと対応するカム軸受け部とを説明するための図である。
符号の説明
10 セットプレート
12 挿入穴
W シリンダヘッド
C カムキャップ
Th 通し穴
Sh ねじ穴

Claims (6)

  1. カムキャップをシリンダヘッドのカム軸受け部にボルトによって組み付けるエンジン部品の組み付け方法であって、
    (1)シリンダヘッドの所定の位置に取り付けたときに複数のカム軸受け部それぞれに位置する複数の挿入穴を備えるセットプレートを該シリンダヘッドに取り付ける工程と、
    (2)前記複数の挿入穴それぞれにカムキャップを挿入することにより前記複数のカム軸受け部それぞれにカムキャップを配置する工程と、
    (3)カムキャップの通し穴にボルトを配置する工程と、
    (4)カムキャップ内のボルトを前記カム軸受け部のねじ穴に締結する工程と、
    (5)前記セットプレートをシリンダヘッドから取り外す工程とを有することを特徴とするエンジン部品の組み付け方法。
  2. 請求項1に記載のエンジン部品の組み付け方法において、
    前記複数の挿入穴それぞれに挿入されるカムキャップは同一形状であることを特徴とするエンジン部品の組み付け方法。
  3. 請求項1または2に記載のエンジン部品の組み付け方法において、
    シリンダヘッドはカムキャップが位置決めされた状態でボルトによって組み付けられる所定のカム軸受け部を備え、
    前記セットプレートは前記所定のカム軸受け部に対応する部分に逃げ部が形成され、
    カムキャップを前記所定のカム軸受け部に位置決め配置する工程を有することを特徴とするエンジン部品の組み付け方法。
  4. カムキャップをシリンダヘッドのカム軸受け部にボルトによって組み付けるエンジン部品の組み付け装置であって、
    シリンダヘッドの所定の位置に取り付けたときに複数のカム軸受け部それぞれに位置する複数の挿入穴を備えるセットプレートと、
    前記セットプレートをシリンダヘッドの所定の位置に取り付けるセットプレート取り付け手段と、
    前記複数の挿入穴それぞれにカムキャップを挿入することにより前記複数のカム軸受け部それぞれにカムキャップを配置するカムキャップ配置手段と、
    カムキャップの通し穴にボルトを配置するボルト配置手段と、
    カムキャップ内のボルトを前記カム軸受け部のねじ穴に締結するボルト締結手段と、
    前記セットプレートをシリンダヘッドから取り外すセットプレート取り外し手段とを有することを特徴とするエンジン部品の組み付け装置。
  5. 請求項4に記載のエンジン部品の組み付け装置において、
    シリンダヘッドはカムキャップが位置決めされた状態でボルトによって組み付けられる所定のカム軸受け部を備え、
    前記セットプレートは前記所定のカム軸受け部に対応する部分に逃げ部が形成され、
    カムキャップを前記所定のカム軸受け部に位置決め配置する位置決め配置手段を有することを特徴とするエンジン部品の組み付け装置。
  6. 請求項4または5に記載のエンジン部品の組み付け装置において、
    前記セットプレート取り外し手段が前記セットプレート取り付け手段であることを特徴とするエンジン部品の組み付け装置。
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