JP4670301B2 - バックアップ電源システム - Google Patents

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Description

本発明はバックアップ電源システムに係り、特に、複数個のリチウム二次電池を有し、ダイオードを介して負荷に電力を供給する主電源により一定充電状態に充電されるバックアップ電源を備えたバックアップ電源システムに関する。
電子制御ブレーキ(ECB)システム等のバックアップ用途に使用されるリチウム二次電池では、車両の安全性を確保するために、リチウム二次電池が劣化しているかどうかの判定機能が不可欠である。この種のバックアップ用途ではリチウム二次電池で構成されるバックアップ電源から比較的短時間の電力供給機能が求められており、その判定のためにはリチウム二次電池の内部抵抗を算出して劣化状態を判定する方法が考えられる。
一方、リチウム二次電池は内部インピーダンスが小さいことから、微小電流での内部抵抗の測定は難しく、従来、ある程度の大電流で放電あるいは充放電を行って、電流と電圧との時間変化からリチウム二次電池の内部抵抗を算出する方式が用いられてきた(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2000−270408号公報 特開2000−019233号公報
ところが、従来の方式では、バックアップ電源を構成するリチウム二次電池の劣化状態を判定するために、大電流を通電する抵抗や電源などが必要なため、発熱を伴うと共に、バックアップ電源システムが高コストとなり、スペースも大型化する、という問題点があった。
本発明は上記事案に鑑み、大電流を通電するための抵抗や電源を用いずに、バックアップ電源を構成するリチウム二次電池の劣化状態を判定可能なバックアップ電源システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数個のリチウム二次電池を有し、第1のダイオードを介して負荷に電力を供給する主電源により一定充電状態に充電されるバックアップ電源と、前記バックアップ電源から前記負荷に供給される電圧より低い基準電圧を生成する基準電圧源と、前記主電源から前記第1のダイオードを介して前記負荷に加される負荷電圧を検出する負荷電圧検出手段と、スイッチ及び第2のダイオードを有し、前記バックアップ電源からの電力を前記負荷に供給するための第1の切替手段と、前記負荷電圧検出手段が検出する負荷電圧を前記基準電圧源で生成された基準電圧に切り替える第2の切替手段と、前記バックアップ電源に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記バックアップ電源を構成するリチウム二次電池の電圧を検出するセル電圧検出手段と、前記負荷電圧検出手段で検出された負荷電圧が予め設定された設定電圧より低いと判断したときに、前記バックアップ電源からのバックアップ電力を、前記第1の切替手段の第2ダイオードを介して前記負荷に一定時間供給するように前記第1の切替手段のスイッチをオン状態に制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記主電源の電圧が前記バックアップ電源の電圧より低いと判断した場合及び前記負荷電圧が前記設定電圧より高いと判断した場合、前記第1の切替手段のスイッチをオン状態として前記バックアップ電源からのバックアップ電力を、前記第2ダイオードを介して前記負荷に一定時間供給、前記バックアップ電力供給中の前記電流検出手段で検出された電流と前記セル電圧検出手段で検出された電圧とから前記リチウム二次電池の内部抵抗を算出して予め定められた内部抵抗と劣化状態との対応関係から前記リチウム二次電池の劣化状態を判定すると共に、前記第1の切替手段のスイッチをオン状態として前記バックアップ電源からのバックアップ電力を前記負荷に供給するときに、前記負荷電圧検出手段が前記基準電圧源の基準電圧を検出するように前記第2の切替手段を切り替え、前記負荷電圧検出手段及び前記第1の切替手段が正常に作動しているかを判定する、ことを特徴とする。
本発明では、制御手段により、負荷電圧検出手段で検出された負荷電圧が予め設定された設定電圧より低いと判断されたとき、及び、負荷電圧が設定電圧より高い場合でも、主電源の電圧がバックアップ電源の電圧より低いと判断されたときの両時に、第1の切替手段のスイッチがオン状態に制御されてバックアップ電源からのバックアップ電力が第1の切替手段の第2ダイオードを介して負荷に一定時間供給され、負荷に対するバックアップ電源システムとしての機能が発揮される。制御手段により、バックアップ電力供給中の電流検出手段で検出された電流とセル電圧検出手段で検出された電圧とからバックアップ電源を構成するリチウム二次電池の内部抵抗が算出され、予め定められた内部抵抗と劣化状態との対応関係からリチウム二次電池の劣化状態が判定される。また、制御手段は、第1の切替手段のスイッチをオン状態としてバックアップ電源からのバックアップ電力を負荷に供給するときに、負荷電圧検出手段が基準電圧源の基準電圧を検出するように第2の切替手段を切り替え、負荷電圧検出手段及び第1の切替手段が正常に作動しているかを判定する。
本発明において、制御手段は、バックアップ電源からのバックアップ電力を負荷に供給する一定時間毎に、リチウムイオン二次電池の劣化状態を判定するようにしてもよい。また、バックアップ電源の温度を検出する温度検出手段を更に備え、制御手段は、第1の切替手段のスイッチをオン状態としてバックアップ電源からのバックアップ電力を、第2のダイオードを介して負荷に一定時間供給すると共に、バックアップ電力供給中の電流検出手段で検出された電流とセル電圧検出手段で検出された電圧とからリチウム二次電池の内部抵抗を算出して温度検出手段で検出された温度により温度補正し、予め定められた温度補正後の内部抵抗と劣化状態との対応関係からリチウム二次電池の劣化状態を判定するようにしてもよい。
本発明によれば、制御手段により、バックアップ電力供給中の電流検出手段で検出された電流とセル電圧検出手段で検出された電圧とからバックアップ電源を構成するリチウム二次電池の内部抵抗が算出され、予め定められた内部抵抗と劣化状態との対応関係からリチウム二次電池の劣化状態が判定されるので、大電流を通電するための抵抗や電源を用いずに、バックアップ電源を構成するリチウム二次電池の劣化状態を判定することができると共に、第1の切替手段のスイッチをオン状態としてバックアップ電源からのバックアップ電力を負荷に供給するときに、負荷電圧検出手段が基準電圧源の基準電圧を検出するように第2の切替手段を切り替え、負荷電圧検出手段及び第1の切替手段が正常に作動しているかを判定することで、負荷電圧検出手段及び第1の切替手段の故障検知を行うことができる、という効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を自動車の電子制御ブレーキシステム用のバックアップ電源システムに適用した実施の形態について説明する。
(構成)
図1に示すように、負荷5となる電子制御ブレーキシステムには、常時、ダイオード4を介して、鉛蓄電池等の主電源1から電力が供給されている。本実施形態のバックアップ電源システム20は、複数個のリチウムイオン電池が直列接続されたバックアップ電源3と、バックアップ電源3から負荷5へのバックアップ電力の供給を制御すると共に、バックアップ電源3を構成する各リチウムイオン電池(以下、セルという。)の劣化状態を判定するマイコン13とを備えている。
バックアップ電源3を構成する各セルの端子は、セル電圧検出回路12の入力側に接続されている。セル電圧検出回路12は、各セルの電圧をバックアップ電源3のグランド(GND)を基準とする電圧に変換する差動増幅回路と、グランド基準に変換された各セルの電圧を選択してマイコン13に出力するマルチプレクサとを有して構成されている。このため、マイコン13は、A/Dコンバータを介して各セルの電圧をデジタル値で取り込むことができる。
バックアップ電源3を構成するセルのうち、中央に配置された一つのセルにはサーミスタ14が固着されている。また、バックアップ電源3の正極端子には、バックアップ電源3に流れる電流を検出するホール素子等の電流検出回路11の一端が接続されている。このため、マイコン13は、それぞれA/Dコンバータを介してバックアップ電源3のセルの温度及びバックアップ電源3(各セル)に流れる電流をデジタル値で取り込むことができる。
電流検出回路11の他端は、バックアップ電源3からのバックアップ電力を負荷5に供給するためのバックアップ切換回路15、及び、主電源1からバックアップ電源3への充電を制御する充電制御回路2に接続されている。バックアップ切換回路15は、FET及び抵抗で構成されたスイッチ6とダイオード7とを有している。マイコン13からFETのゲートにハイレベル信号が出力されることでスイッチ6はオン状態となり、バックアップ電源3からのバックアップ電力はダイオード7を介して負荷5に供給される。一方、充電制御回路2も、FET及び抵抗で構成されたスイッチ(不図示)とダイオード7とは方向性が逆のダイオード(不図示)とを有して構成されている。充電制御回路2とマイコン13とは図示を省略した信号線で接続されており、マイコン13からのハイレベル信号の出力により充電制御回路2のスイッチがオン状態となり、バックアップ電源3は主電源1からの電力で充電される。
また、バックアップ電源システム20は、負荷5に加される負荷電圧(図1の点Aでの電圧)を検出する負荷電圧検出回路8と、バックアップ電源3の電圧より低い定電圧の基準電圧をバックアップ電源3から生成する基準電圧源9と、FET及び抵抗で構成されたスイッチを有し、負荷電圧検出回路8に負荷電圧及び基準電圧のいずれかを切り換えて出力する切替スイッチ回路10とを備えている。負荷電圧検出回路8には、切替スイッチ回路10の出力電圧と、バックアップ切替回路15のスイッチ6のソース側(出力側)の電圧(図1の点Bでの電圧)とが入力され、大きい方の電圧がマイコン13に出力される。
マイコン13は、中央処理装置として機能するCPU、バックアップ電源システム20の基本制御プログラム及び後述する設定電圧やマップ情報等のプログラムデータを格納したROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM、並びに、複数のA/Dコンバータ及びD/Aコンバータを含んで構成されている。マイコン13は、上述したように、電流検出回路11、セル電圧検出回路12及びサーミスタ14に接続されていると共に、主電源1の電圧を取り込むために主電源1にも接続されており、これらで検出されたデータをA/Dコンバータを介して取り込むことができる。また、マイコン13は、充電制御回路2、バックアップ切替回路15及び切替スイッチ回路10に信号線で接続されており、ハイレベル信号ないしローレベル信号を出力することでこれらの動作を制御することができる。更に、マイコン6は、図示しないインターフェースを介して車両側マイコンに接続されている。
(動作)
次に、フローチャートを参照して、バックアップ電源システム20の動作について、マイコン13のCPU(以下、単にCPUという。)を主体として説明する。マイコン13に作動電源が投入されると、CPUは図2に示すバックアップルーチンを実行する。なお、通常時(バックアップ電源3からの負荷5へのバックアップ電力の非供給時)には、マイコン13と切替スイッチ回路10との間の信号線、及び、マイコン13とバックアップ切替回路15との間の信号線は、ローレベル状態(CPUがハイレベル信号を出力しない状態)となっている。
図2に示すように、バックアップルーチンでは、まず、ステップ102で主電源1の電圧を取り込み、ステップ104でセル電圧検出回路12を介して各セルの電圧を取り込む。次にステップ106では、ステップ102で取り込んだ主電源1の電圧が、ステップ104で取り込んだ各セルの電圧の合計、すなわち、バックアップ電源3の電圧以上か否かを判断する。
ステップ106での判断が肯定のときは、次のステップ108で負荷電圧検出回路8から負荷電圧を取り込む。このとき、マイコン13と切替スイッチ回路10との間の信号線はローレベル状態であり、切替スイッチ回路10は、負荷電圧検出回路8の一方の入力側に図1の点Aの電圧(負荷電圧)を出力する。また、マイコン13とバックアップ切替回路15との間の信号線もローレベル状態にあり、スイッチ6は開放状態(オフ状態)のため、負荷電圧検出回路8のもう他方の入力側にはほぼGNDレベルの電圧が入力される。このため、負荷電圧検出回路8は、高い方の電圧の負荷電圧をマイコン13に出力する。
次にステップ110において、ステップ108で取り込んだ負荷電圧が、予め設定された(ROMに格納され初期設定処理でRAMに展開された)設定電圧以上か否かを判断する。肯定判断のときは、主電源1からの電力で負荷5の消費電力を賄うことができバックアップ電源3からのバックアップ電力を負荷5に供給する必要はないため、次のステップ200において、バックアップ電源3を一定充電状態に維持する充電処理サブルーチンを実行する。
一方、ステップ106及びステップ110での判断が否定のときは、ステップ300において、バックアップ電源3からのバックアップ電力を負荷5に一定時間供給するためのバックアップ電力供給処理サブルーチンを実行する。
図3に示すように、充電処理サブルーチンでは、ステップ202でセル電圧検出回路12を介して各セルの電圧を取り込み、ステップ204で各セルの充電状態(SOC)を演算する。次に、ステップ206において、バックアップ電源3を構成するセルが過充電状態に陥ることを防止するために、全てのセルが所定SOC(例えば、98%)以下か否かを判断する。肯定判断のときは、充電制御回路2に接続された信号線にハイレベル信号を出力し、充電処理サブルーチンを終了してステップ102に戻る。これにより、充電制御回路2の不図示のスイッチはオン状態となり、バックアップ電源3は、主電源1からの電力により充電され、通常時において一定充電状態に維持される。
図4に示すように、バックアップ電力供給処理サブルーチンでは、ステップ302で、バックアップ切替回路15への信号線にハイレベル信号を出力し、充電制御回路2への信号線にローレベル信号を出力し、切替スイッチ回路10への信号線にハイレベル信号を出力するスイッチ切替処理を実行する。これにより、スイッチ6はオン状態となりバックアップ電源3からのバックアップ電力が負荷5に供給されると共に、バックアップ電源3は放電状態となるため、充電制御回路2の不図示のスイッチをオフ状態とすることで、電流方向が逆となる主電源1からバックアップ電源3への充電電流が遮断される。また、切替スイッチ回路10は、図1の点Aの電圧(負荷電圧)を基準電圧源9の基準電圧に切り替えて負荷電圧検出回路8に出力する。負荷電圧検出回路8にはバックアップ電源3の電圧(図1の点Bの電圧)と基準電圧とが入力され、マイコン13には基準電圧より電圧が大きいバックアップ電源3の電圧が入力される。また、ステップ302では、内部時計による時間の計測を開始する。
次にステップ304では、負荷電圧検出回路8からの出力を取り込んで、ステップ306において、取り込んだ電圧値(デジタル値)が予め設定された基準電圧値(基準電圧のデジタル値)より大きいか否かを判断することで、バックアップ切替回路15、負荷電圧検出回路8(及び切替スイッチ回路10)が正常に作動しているか否かを判断する。
すなわち、ステップ302でのスイッチ切替処理により、負荷電圧検出回路8の一方の入力側には切替スイッチ回路10を介して基準電圧が入力され、他方の入力側にはオン状態のスイッチ6を介して基準電源より電圧の高いバックアップ電源3の電圧が入力されるため、負荷電圧検出回路8から出力される電圧は基準電圧より高い電圧が出力されるはずである。CPUは、プログラムデータとして基準電圧値を知っているため、ステップ304で取り込んだ電圧値が基準電圧値より大きければ、バックアップ切替回路15、負荷電圧検出回路8(及び切替スイッチ回路10)が正常作動をしていると判断することができ、ステップ304で取り込んだ電圧値が基準電圧値より小さければ、バックアップ切替回路15、負荷電圧検出回路8(及び切替スイッチ回路10)の少なくともいずれかが異常動作をしていると判断することができる。
ステップ306で肯定判断のときはステップ310に進み、否定判断のときは、ステップ308で車両側マイコンにバックアップ電源システム20(のバックアップ切替回路15、負荷電圧検出回路8及び切替スイッチ回路10の少なくともいずれか)に異常がある旨を報知してステップ310へ進む。車両側マイコンがインストールメントパネルの表示制御部に異常表示をさせることで、ドライバはバックアップ電源システム20に異常があることを知ることができる。
ステップ310では、セル電圧検出回路12からバックアップ電源3を構成する各セルの電圧値を取り込み、サーミスタ14からセルの温度値を取り込み、更に、電流検出回路11からバックアップ電源3に流れる電流値を取り込む測定処理を行い、RAMに格納する。次にステップ312では、取り込んだ各セルの電圧値から、電圧値とSOCとの対応関係が予め定められたマップを用いて、各セルのSOCを演算し、次のステップ314においてバックアップ電源3を構成するすべてのセルが所定SOC(例えば、20%以上)か否かを判断する。否定判断のときは、過放電を防止するためにステップ318に進み、肯定判断のときは、ステップ316において、ステップ302で時間計測を開始してから予め設定された所定時間(例えば、10分)が経過したか否かを判断する。
ステップ316で否定判断のときは、バックアップ電源3のバックアップ電力を負荷5へ供給し続けると共に、バックアップ電源3の測定を継続するために、ステップ310に戻り、肯定判断のときは、ステップ318に進む。ステップ318では、バックアップ切替回路15への信号線にローレベル信号を出力し、充電制御回路2への信号線にハイレベル信号を出力し、切替スイッチ回路10への信号線にローレベル信号を出力するスイッチ切替処理を実行する。すなわち、ステップ302とは反対の信号を出力することで、バックアップ切替回路15のスイッチ6をオフ状態、充電制御回路2の不図示のスイッチをオン状態、切替スイッチ回路10の入力を図1の点Aでの電圧に切り替える。これにより充電状態が低下したバックアップ電源3の各セルは一定充電状態となるように充電が開始される。
次にステップ320では、ステップ310で計測した(RAMに格納され)電圧値と電流値とで構成される複数組の時経データから各セルの内部抵抗値を演算する。このような内部抵抗値の演算は、例えば、オームの法則と最小二乗法による近似直線とを用いて求めることができる。次のステップ322では、ステップ310で計測した温度値の平均値により、ステップ320で演算した内部抵抗値を、例えば、常温(25°C)での内部抵抗値に温度補正する。次にステップ322では、常温での内部抵抗値と劣化状態(SOH、State Of Health)との対応関係が予め定められたマップを用いて、ステップ322で演算した内部抵抗値から、各セルのSOHを演算する。
次に、ステップ326では、各セルが所定SOH(例えば、40%)以上か否かを判断する。肯定判断のときは、バックアップ電力供給処理サブルーチンを終了しステップ102へ戻り、否定判断のときは、ステップ328で車両側マイコンにバックアップ電源システム20のバックアップ電源(のセル)が劣化している旨を報知して、バックアップ電力供給処理サブルーチンを終了しステップ102へ戻る。車両側マイコンがインストールメントパネルの表示制御部に劣化表示をさせることで、ドライバはバックアップ電源システム20のバックアップ電源が劣化していることを知ることができる。
(作用等)
次に、本実施形態のバックアップ電源システム20の作用等について説明する。
本実施形態のバックアップ電源システム20では、通常時に、主電源1から充電制御回路2を介してバックアップ電源3を構成する各セルを一定充電状態に充電すると共に、主電源1からダイオード4を介して負荷5に電力を供給している。一方、負荷電圧が設定電圧より小さいとき(ステップ110)、及び、負荷電圧が設定電圧より大きい場合でも主電源1の電圧がバックアップ電源の電圧より小さいとき(ステップ106)には、バックアップ電源3からのバックアップ電力が負荷5に一定時間供給される(ステップ300、316)。このバックアップ電力供給時に、バックアップ電源3を構成する各セルの電圧、バックアップ電源3に流れる電流、バックアップ電源3の温度が取り込まれる(ステップ310)。そして、各セルの内部抵抗値を演算(算出)して内部抵抗値を温度補正し、内部抵抗値とSOHとの対応関係が予め定められたマップを用いて各セルのSOHを演算して各セルのSOHを判定するので(ステップ320〜326)、従来技術のように大電流を通電するための抵抗や電源を用いずにバックアップ電源を構成する各セルの劣化状態を判定することができる。
また、本実施形態のバックアップ電源システム20では、スイッチ切替処理を行い負荷電圧検出回路8からの出力を取り込んで、バックアップ切替回路15、負荷電圧検出回路8及び切替スイッチ回路10の正常動作判定を行う(ステップ302〜306)ので、スイッチ切替処理によるバックアップ切替回路15、負荷電圧検出回路8及び切替スイッチ回路10の故障検知を行うことができる。更に、バックアップ電源システム20では、バックアップ電力を負荷5に供給している一定時間毎に各セルの劣化状態判定を行うため、設定した任意の時間毎に各セルの劣化状態を監視することが可能である。また、すべてのセルが所定SOC以上のときにバックアップ電力を負荷5に供給する(ステップ314)ので、過放電状態となることを防止することができる。
なお、本実施形態では、本発明の把握を容易にするために、主電源1の電圧を取り込む構成を例示したが、ダイオード4による電圧降下は既知のため、ステップ102で、主電源1の電圧からダイオード4の電圧降下分を差し引いた図1の点Aでの電圧(負荷電圧)を測定するようにしてもよい。この場合には、ステップ106で、図1の点Aでのバックアップ電源3の電圧として各セルの電圧の合計からダイオード7の電圧降下分を差し引いた電圧と比較すればよい。このようにすれば、マイコン13ではA/Dコンバータを1つ減らすことができるので、バックアップ電源システム20のコストを低減させることができる。
また、本実施形態では、ステップ106で各セルの電圧を合計する例を示したが、セル電圧検出回路12がバックアップ電源3の電圧を直接計測するようにすれば、合計する必要がなくなる。更に、本実施形態では、バックアップ電源3の温度を測定するために、サーミスタ14を1個用いる例を示したが、複数個のサーミスタ14を用いるようにしてもよい。また更に、本実施形態では、過放電を防止するためにステップ312、314を例示したが、これらのステップを除くようにしてもよい。そして、本実施形態では、電子制御ブレーキシステム用のバックアップ電源システムを例示したが、本発明はこれに限定されるものでないことは論を待たない。
本発明は、大電流を通電するための抵抗や電源を用いずに、バックアップ電源を構成するリチウム二次電池の劣化状態を判定可能なバックアップ電源システムを提供するものであるため、バックアップ電源システムの製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
本発明が適用可能な実施形態のバックアップ電源システムのブロック回路図である。 バックアップ電源システムのマイコンのCPUが実行するバックアップルーチンのフローチャートである。 バックアップルーチンの充放電処理サブルーチンの詳細を示すフローチャートである。 バックアップルーチンのバックアップ電力供給処理サブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
1 主電源
3 バックアップ電源
4 ダイオード(第1のダイオード)
5 負荷
6 スイッチ
7 ダイオード(第2のダイオード)
8 負荷電圧検出回路(負荷電圧検出手段)
9 基準電圧源
10 切替スイッチ回路(第2の切替手段)
11 電流検出回路(電流検出手段)
12 セル電圧検出回路(電圧検出手段)
13 マイコン(制御手段)
14 サーミスタ(温度検出手段)
15 バックアップ切替回路(第1の切替手段)
20 バックアップ電源システム

Claims (3)

  1. 複数個のリチウム二次電池を有し、第1のダイオードを介して負荷に電力を供給する主電源により一定充電状態に充電されるバックアップ電源と、
    前記バックアップ電源から前記負荷に供給される電圧より低い基準電圧を生成する基準電圧源と、
    前記主電源から前記第1のダイオードを介して前記負荷に加される負荷電圧を検出する負荷電圧検出手段と、
    スイッチ及び第2のダイオードを有し、前記バックアップ電源からの電力を前記負荷に供給するための第1の切替手段と、
    前記負荷電圧検出手段が検出する負荷電圧を前記基準電圧源で生成された基準電圧に切り替える第2の切替手段と、
    前記バックアップ電源に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記バックアップ電源を構成するリチウム二次電池の電圧を検出するセル電圧検出手段と
    記負荷電圧検出手段で検出された負荷電圧が予め設定された設定電圧より低いと判断したときに、前記バックアップ電源からのバックアップ電力を、前記第1の切替手段の第2ダイオードを介して前記負荷に一定時間供給するように前記第1の切替手段のスイッチをオン状態に制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記主電源の電圧が前記バックアップ電源の電圧より低いと判断した場合及び前記負荷電圧が前記設定電圧より高いと判断した場合、前記第1の切替手段のスイッチをオン状態として前記バックアップ電源からのバックアップ電力を、前記第2ダイオードを介して前記負荷に一定時間供給、前記バックアップ電力供給中の前記電流検出手段で検出された電流と前記セル電圧検出手段で検出された電圧とから前記リチウム二次電池の内部抵抗を算出して予め定められた内部抵抗と劣化状態との対応関係から前記リチウム二次電池の劣化状態を判定すると共に、
    前記第1の切替手段のスイッチをオン状態として前記バックアップ電源からのバックアップ電力を前記負荷に供給するときに、前記負荷電圧検出手段が前記基準電圧源の基準電圧を検出するように前記第2の切替手段を切り替え、前記負荷電圧検出手段及び前記第1の切替手段が正常に作動しているかを判定する、
    ことを特徴とするバックアップ電源システム。
  2. 前記制御手段は、前記バックアップ電源からのバックアップ電力を前記負荷に供給する一定時間毎に、前記リチウム二次電池の劣化状態を判定することを特徴とする請求項1に記載のバックアップ電源システム。
  3. 前記バックアップ電源の温度を検出する温度検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記第1の切替手段のスイッチをオン状態として前記バックアップ電源からのバックアップ電力を、前記第2のダイオードを介して前記負荷に一定時間供給すると共に、前記バックアップ電力供給中の前記電流検出手段で検出された電流と前記セル電圧検出手段で検出された電圧とから前記リチウム二次電池の内部抵抗を算出して前記温度検出手段で検出された温度により温度補正し、予め定められた温度補正後の内部抵抗と劣化状態との対応関係から前記リチウム二次電池の劣化状態を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバックアップ電源システム。
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