JP2009189141A - 充電装置および充電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電中の電池温度を検出し、充電温度範囲においてのみ充電電流を供給する。
【解決手段】電池パック1が充電器4に装着されると、電池パックの温度に対応する検出電圧が設定された充電温度範囲内か否かがS2において確認される。S2において、検出温度が充電温度範囲の外と判断されると、S3において充電制御スイッチがOFFとされ、充電が停止される。検出温度が充電温度範囲内であることが確認されると、S4において、充電制御スイッチがONとされ、S5において、充電動作がなされる。充電動作中でも、温度が充電温度範囲内であるか否かが監視される。若し、充電中の温度が充電温度範囲から外れた場合、充電を停止させる。S7において、満充電が検出されると、S8において、充電動作が終了する。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えばリチウムイオン二次電池に適用して好適な充電装置および充電方法に関する。
リチウムイオン二次電池を充電する際は、事故を防止するために、充電電圧が定格電圧を超えないこと、並びに充電電流が許容最大電流を超えないことが重要である。充電電圧および充電電流の両者を管理する必要があり、定電流定電圧充電方式が使用されている。市販の充電装置は、充電電圧および充電電流を厳しく管理することが可能な構成とされている。しかしながら、充電電圧および充電電流を厳しく管理するのみでは、十分な安全対策がなされているとは言い難く、電池パック内の温度を検出し、温度が安全な範囲内にある場合にのみ充電を行うことも考えられている。
例えば(0°C〜45°C)の温度範囲が充電可能な温度範囲(以下、充電温度範囲と適宜称する)と設定される。リチウムイオン二次電池では、低温で充電した場合、正極から出たリチウムイオンが負極に吸収されにくくなり、リチウム金属が析出しやすくなる。析出したリチウム金属がセパレータをつき破るような事故が発生するおそれが生じる。また、高温で充電した場合、充電電流による温度上昇が環境温度に加わり、電池が高温となり、セパレータの機能が維持できなくなり、事故が発生するおそれが生じる。
従来のニッケル水素電池、またはニッケルカドミウム電池を定電流で充電する充電装置において、一定時間当たりの電池表面温度が急激に上昇することを温度検出素子によって検出し、充電完了の時期を検出すること(所謂ΔT検出方式)が行われている。例えば下記の特許文献1には、ΔT検出方式おける温度の影響によって正しく充電されない問題を解決するために、温度変化率に応じて満充電時の基準電圧値を補正することが記載されている。
特開平7−15885号公報
特許文献1に記載の発明は、充電温度範囲以外でリチウムイオン二次電池を充電した場合の問題点を解決するものではない。さらに、電池の温度を検出する場合に、充電によって発生する電池の発熱や、充電器の回路から発する熱に対して考慮を払わないと、高精度に電池の温度を検出することができない。
したがって、この発明の目的は、充電温度範囲における充電を確実に行うことかできる充電装置および充電方法を提供することにある。
上述の課題を解決するために、この発明は、二次電池または電池パックの温度に対応する温度情報が入力され、
温度が設定された充電温度範囲内の場合に、充電電流を二次電池または電池パックに供給し、
温度が設定された充電温度範囲外の場合に、充電電流を遮断するようにした充電装置である。
充電温度範囲をさらに複数の領域に分割し、
分割された領域の何れに温度が属するかを判定するようにしても良い。
好ましくは、充電電流を一定の期間の周期でON/OFFし、
少なくとも充電電流がOFFしている期間に検出される温度が充電温度範囲内か否かを判定する充電装置である。
好ましくは、ON期間に検出した温度を利用して充電制御を行うようにしても良い。その場合、充電電流がONしている期間に検出される第1の温度と、充電電流がOFFしている期間に検出される第2の温度との差がしきい値以下である場合に、第1の温度および第2の温度のそれぞれが充電温度範囲内か否かを判定し、第1の温度と、第2の温度との差がしきい値より大である場合に、第2の温度が充電温度範囲内か否かを判定する。
この場合、第1および第2の温度に対する充電温度範囲が別々に設定されることが望ましい。
リチウムイオン二次電池のように、定電流充電動作を行い、次に定電圧充電動作を行う充電制御において、定電圧充電動作時にのみ、温度が充電温度範囲内か否かを判定するようになされる。
さらに、この発明は、二次電池または電池パックの温度に対応する温度情報が入力され、
温度が設定された充電温度範囲内の場合に、充電電流を二次電池または電池パックに供給し、
温度が設定された充電温度範囲外の場合に、充電電流を遮断するようにした充電方法である。
この発明は、異常な環境温度条件下における充電を防止するのみならず、充電中に異常発熱が生じた際にも充電を停止させることができ、事故につながるおそれがある電池性能の劣化を回避することができる。さらに、この発明では、電池温度を正確に検出することができるので、充電温度範囲では、確実に満充電まで充電を継続することができ、充電不足を防止することができる。
以下、この発明の第1の実施の形態について図1を参照して説明する。なお、以下に説明する一実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
参照符号1で示す電池パックと、参照符号4で示す充電器とが接続され、電池パック1の二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)BATが充電される。電池パック1および充電器4とが正負の接続端子1a(+),1b(−)および4a(+),4b(−)と、制御端子1c(T)および4c(T)とを介して接続される。制御端子1cおよび4cは、電池パック1の温度情報を充電器4に供給すると共に、充電器4に対して電池パック1が接続されたことを識別するために使用される。これらの接続端子は、通常、機械的接触端子の構成とされ、充電器4に対して電池パック1が装着されると、接続状態とされる。
電池パック1の正極端子1aが充電制御スイッチ2aを介して二次電池BATの正極と接続され、二次電池BATの負極が電池パック1の負極端子1bと接続される。充電制御スイッチ2aは、保護IC(Integrated Circuit)2bによってそのON/OFF動作が制御される。スイッチ2aがONする状態で充電電流によって充電動作がなされ、スイッチ2aがOFFすることによって充電電流が遮断され、充電が停止される。
図1における電池パック1の構成は、簡略化されたものであり、図示しないが、放電制御スイッチが充電制御スイッチ2aと直列に接続され、保護IC2bによってそのON/OFF動作が制御される。充電制御スイッチ2aおよび放電制御スイッチが電界効果型トランジスタ(以下、FETと適宜称する)によって構成されている。これらのFETのそれぞれのドレイン・ソース間には、寄生ダイオードが存在する。寄生ダイオードを通じて電流が流れるようになされる。
保護IC2bによって、過充電、過放電、または過電流から二次電池BATを保護する保護機能がある。保護動作について説明すると、保護IC2bが過充電を検出すると、充電制御スイッチ2aをOFFする制御信号が保護IC2bによって生成される。充電器4からの充電電流が遮断される。この保護動作によって充電器4の故障等による過充電状態を回避できる。
また、充電器4に代えて電池パック1に負荷が接続されており、二次電池BATが過放電状態になった場合は、二次電池BATが故障する場合がある。保護IC2bは、電池電圧がある電圧値(例えば2.7V)以下になったことを検出し、放電制御信号によって図示しない放電制御スイッチを制御して放電電流を遮断する。さらに、電池の+−端子間が短絡された場合には、大電流がながれてしまい、異常発熱する危険性がある。放電電流がある電流値以上流れた場合には、保護IC2bが放電電流を遮断する。
これらの保護機能は、従来の電池パックが備えるものと同様である。この発明の第1の実施の形態では、電池パック1の温度検出素子として例えばサーミスタ3が備えられている。サーミスタ3の一端が制御端子1cと接続され、その他端が接続端子1bと接続される。サーミスタ3は、温度変化に対する抵抗値Rtの変化が負となる特性を有している。サーミスタ3は、電池パック1内に配置されるか、電池パック1の外側のケース表面に貼り付けられる。さらに、充電器4の内部に温度検出素子を内蔵して、間接的に電池パック1の温度を検出するようにしても良い。さらに、環境温度を検出して異常な温度環境を検出するようにしても良い。なお、温度検出素子としては、負特性のサーミスタ以外に温度変化に対する抵抗変化が正の傾きを有する素子例えばPTC(Positive Temperature Coefficient )を使用しても良い。
充電器4は、直流電源5、充電制御スイッチ6および充電制御部7を有する。直流電源5は、充電電源を出力として発生するもので、正の出力端子が充電制御スイッチ6を介して端子4aに接続され、負の出力端子が端子4bに接続される。直流電源5は、具体的には、商用電源100V〜240Vを直流電源に変換するスイッチング電源、直流電圧源から充電用の電圧例えばリチウムイオン電池充電用の4.2Vを発生するDC―DCコンバータ等の種々の形態が可能である。充電制御スイッチ6としては、FET、リレーのスイッチ等を使用できる。
充電制御部7は、マイクロコンピュータによって構成され、充電制御スイッチ6をON/OFF制御するための制御信号を出力する。なお、充電器4は、電池パック1内の二次電池BATを適切に充電するための充電制御を行う。図示しないが、二次電池BAT例えばリチウムイオン2次電池を定電流充電と定電圧充電とを組合せた方法で充電する。例えば例えば電池電圧が4.1V以下の領域では、所定の充電電流によって定電流充電を行う。電池電圧が4.1Vより大きくなると、充電器4が定電圧制御の動作を行い、次第に充電電流が減少する。電池電圧が充電器4の出力電圧(4.2V)に向かって上昇する。そして、充電器4の出力電圧と電池電圧との差電圧が所定の値になったこと、または充電電流が所定値以下になったことを検出すると、充電が完了する。このような充電制御は、充電制御部7によってなされる。但し、図1では、充電制御のための構成については省略されている。
充電制御部7に対してコンパレータTH1およびTH2から比較出力T1およびT2がそれぞれ供給される。基準電圧Vref2(固定値)が抵抗R1、R2およびR3の直列回
路の一端に供給される。抵抗直列回路の他端が接地される。抵抗R1およびR2の接続中点から充電温度範囲の低温側の温度しきい値に対応する基準電圧V1が取り出され、基準電圧V1がコンパレータTH1の一方の入力端子(非反転入力端子)に供給される。抵抗R2およびR3の接続中点から充電温度範囲の低温側の温度しきい値に対応する基準電圧V2が取り出され、基準電圧V2がコンパレータTH2の他方の入力端子(反転入力端子)に供給される。
基準電圧Vref1(固定)が抵抗Roと端子4cと端子1cとサーミスタ3を介して接
地ラインに接続される。抵抗Roとサーミスタ3が直列に接続され、抵抗Roおよびサーミスタ3の接続中点の電圧(検出電圧と適宜称する)VrがコンパレータTH1の他方の入力端子およびコンパレータTH2の一方の入力端子にそれぞれ供給される。したがって、検出電圧Vrの値は、下記の式で表され、例えば図3に示すように、検出温度に対して変化する。
Vr=Vref1×(Rt/(Ro+Rt))
すなわち、サーミスタ3が負特性を有するので、温度上昇にしたがって検出電圧Vr(抵抗Rt)の値が減少する。基準電圧V1は、充電温度範囲の低温側のしきい値例えば0°Cに対応し、基準電圧V2は、充電温度範囲の高温側のしきい値例えば+45°Cに対応するように設定される。
コンパレータTH1は、基準電圧V1および検出電圧Vrを比較し、(Vr>V1)の場合に比較出力信号T1がローレベル(以下Lと適宜称する)となり、(Vr≦V1)の場合に比較出力信号T1がハイレベル(以下Hと適宜称する)となる。コンパレータTH2は、基準電圧V2および検出電圧Vrを比較し、(Vr≧V2)の場合に比較出力信号T2がHとなり、(Vr<V2)の場合に比較出力信号T2がLとなる。
したがって、コンパレータTH1およびTH2は、ウインドウコンパレータとして機能し、下記の関係の出力信号を発生する。
(Vr>V1)の場合、T1=L、T2=H
(V2≦Vr≦V1)の場合、T1=H、T2=H
(Vr<V2)の場合、T1=H、T2=L
充電制御部7は、コンパレータTH1およびTH2のそれぞれの比較出力信号T1およびT2を受け取って、電池パック1の温度が充電温度範囲内にあるか否かを判断する。電池パック1の温度が充電温度範囲内にあると判断すると、充電制御スイッチ6をONとする制御信号を充電制御スイッチ6に供給する。電池パック1の温度が充電温度範囲外と判断すると、充電制御スイッチ6をOFFとする制御信号を充電制御スイッチ6に供給する。
一例として、充電温度範囲の低温しきい値が0°Cに設定され、高温しきい値が45°Cに設定される。さらに、Vref1=Vref2=2.5V、Ro=100kΩと設定される。この場合では、一例として下記のように各素子の値が設定される。
サーミスタ3の抵抗値Rt:0°Cの時で357kΩ
検出電圧Vr:2.5V÷(100k+357k)×357k=1.95V
よって、V1(低温しきい値)が1.95Vに設定される。
サーミスタ3の抵抗値Rt:45°Cの時で41kΩ
検出電圧Vr:2.5V÷(100k+41k)×41kΩ=0.73V
よって、V2(高温しきい値)が0.73Vに設定される。
基準電圧V1およびV2は、表1に示す計算式で表され、図3の温度対基準電圧Vrとの相関図を基に、表2の手順で抵抗R1,R2およびR3の値を導くことができる。
Figure 2009189141
Figure 2009189141
上述した設定を行った充電器4に対して電池パック1を装着し、その時の電池パック1の温度を15°Cとすると、各電圧が下記のものとなる。
サーミスタ3の抵抗値Rt:15°Cの時で163kΩ
検出電圧Vr:=2.5V÷(100k+163k)×163k=1.55V
コンパレータTH1の反転入力=1.55V、非反転入力=1.95V、したがって、出力T1=Hとなる。
コンパレータTH2の非反転入力=1.55V、反転入力=0.73V、したがって、出力T2=Hとなる。
すなわち、(0.73V≦1.55V≦1.95V)の関係からコンパレータTH1の出力信号T1がHとなり、コンパレータTH2の出力信号T2もHとなる。充電制御部7は、二つのコンパレータTH1およびTH2の出力T1およびT2がHになるので、充電温度範囲内であると判断し、充電制御スイッチ6をONさせる制御信号が発生し、充電制御スイッチ6を通じて充電電流が電池パック1に対して供給される。充電動作中に温度が充電温度範囲から外れた場合には、一方のコンパレータの出力がLとなるので、充電制御スイッチ6がOFFとされて、充電が停止する。
この発明の第1の実施の形態の動作を図2のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートに示される処理は、充電制御部7に含まれるマイクロコンピュータの制御によって実行される。ステップS1において、電池パック1が装着されているか否かが判定される。電池パック1が充電器4に装着されていない状態では、充電制御部7は、充電制御スイッチ6をOFF状態にしており、充電回路は開放状態にある。また、コンパレータTH1の反転入力端子及びコンパレータTH2の非反転入力端子に入力される電圧Vrは、抵抗Roを通じて接続されている基準電圧Vref1になっている。
ここで、電池パック1が充電器4に装着されると、基準電圧Vref1が抵抗Ro、端子
4c,1c、電池パック1内のサーミスタ3を介して端子1b(接地)に接続される。コンパレータTH1の反転入力端子およびコンパレータTH2の非反転入力端子に入力される検出電圧は、基準電圧Vref1を抵抗Ro とサーミスタ3の抵抗値Rtで分圧した電圧
になる。例えば、基準電圧Vref1が2.5V、抵抗Ro=100kΩ、Rtが100k
Ω(25℃において)とすると、電池パック1の非装着時は2.5VがコンパレータTH1およびTH2の入力端子に供給され、電池パック1の装着時は2.5V÷(100k+100k)×100k=1.25VがコンパレータTH1およびTH2の入力端子に供給される。
サーミスタ3の抵抗値Rtは、周辺温度によって変動する素子なので、検出電圧値は、電池パック1の温度と相関関係を持つことになる。コンパレータTH1 の非反転入力端子に供給される基準電圧V1を低温しきい値に相当する電圧値に設定しておくことで、検出電圧Vrが基準電圧V1より低い時、すなわち、低温しきい値V1よりサーミスタ周辺温度が高い時にコンパレータTH1の出力信号がHとなる。
コンパレータTH2の反転入力に接続された基準電圧V2を高温しきい値に相当する電圧値に設定しておくことで、検出電圧Vrが基準電圧V2より高い時、すなわち、高温しきい値V2よりサーミスタ周辺温度が低い時にコンパレータTH2の出力信号がHとなる。ステップS2において、コンパレータTH1 とTH2 の両方がH信号となることによって、充電温度範囲内にあることが確認される。
ステップS2において、検出温度が充電温度範囲の外と判断されると、ステップS3において充電制御スイッチ6がOFFとされ、充電が停止される。ステップS3の後に処理がステップS2に戻り、温度の確認が行われる。
ステップS2において、検出温度が充電温度範囲内であること、すなわち、T1=T2=Hであることが確認されると、ステップS4において、充電制御スイッチ6がONとされる。そして、ステップS5において、充電動作がなされる。
充電動作中でも、ステップS6において、電池パック1の温度が充電温度範囲内であるか否かが監視されている。若し、充電中の温度が充電温度範囲から外れた場合、コンパレータTH1およびTH2の何れか一方の比較出力がLとなり、充電制御部7が充電制御スイッチ6をOFFとし、充電を停止させる(ステップS3)。
ステップS6において、電池パック1の検出温度が充電温度範囲内にあることが検出されると、充電動作がなされ、ステップS7において、満充電か否かが判断される。満充電か否かは、充電器4の出力電圧と、二次電池BATの電圧との差が所定値以下になったことから検出できる。或いは充電電流が所定値以下になったことから満充電を検出することができる。
ステップS7において満充電が検出されると、ステップS8において、充電制御スイッチ6がOFFとされて充電動作が終了する。このような一連の動作によって、この発明の第1の実施の形態は、充電中の異常発熱時や異常な環境温度下での充電を防止することが可能となる。
なお、充電温度範囲の温度の上下限設定値は、二次電池BATの特性により安全域が異なるので、一概には言えないが、概ね0°Cから45°Cが一般的と考えられる。しかしながら、この発明は、かかる具体的充電温度範囲に限定されるものではなく、各々の充電器が対象とする二次電池の特性から安全領域が設定されるものである。
図4は、この発明の第2の実施の形態の構成を示す。第1の実施の形態と相違する点は、検出電圧Vrを充電制御部7Aに対してコンパレータを介さずに直接的に供給する点である。充電制御部7Aは、A/Dコンバータを有し、A/Dコンバータによってアナログの検出電圧Vrをデジタル信号に変換し、検出電圧Vrが設定された電圧範囲内に含まれるか否かをソフトウェア処理で判定するものである。検出電圧Vrが充電温度範囲内に存在する場合に、充電制御スイッチ6をONする制御信号を発生することは、第1の実施の形態と同様である。
次に、この発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、電池パック1の温度を正確に検出するための改良を行っている。すなわち、充電中に検出する温度には、充電器4からのあおり熱が加わっていたり、電池パック内の保護回路の熱が加わっており、正確に電池パック1の温度が検出されないという問題があった。特に、二次電池BATに供給する充電電流が比較的大きな充電器においては、二次電池BATの自己発熱に加え電池パック内の保護ICの部品発熱や充電器側の回路熱が大きく影響し、電池パック全体の温度は上昇し易い傾向にある。
安全性を考慮する際、最も重要で監視すべきは、二次電池BATの温度であって、極力周辺回路の熱の影響を排除し正確な温度を検出することが望ましい。第3の実施の形態は、ある一定周期で充電をON/ OFFさせ、充電をOFFしている期間に温度検出を行うことで、正確な温度検出を行うものである。充電をOFFした場合、充電器の回路および電池保護回路への電流供給がないので、部品温度の上昇が抑えられ、熱あおりを抑えることが可能となる。この期間にサーミスタが検知する温度は、殆ど二次電池BAT(電池セル)自体の温度であり、二次電池の安全性をより正確に判定できる。
第3の実施の形態の処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。電池パック1および充電器4の基本的構成は、図1または図4と同様である。このフローチャートに示される処理は、充電制御部7(または7A)に含まれるマイクロコンピュータの制御によって実行される。
ステップS11において、電池パック1が装着されているか否かが判定される。電池パック1が充電器4に装着されていない状態では、充電制御部7は、充電制御スイッチ6をOFF状態にしており、充電回路は開放状態にある。ここで、電池パック1が充電器4に装着されると、ステップS12において、電池パック1の温度が充電温度範囲内にあるか否かが判断される。温度確認処理は、上述した第1の実施の形態と同様になされる。
ステップS12において、検出温度が充電温度範囲の外と判断されると、ステップS13において充電制御スイッチ6がOFFとされ、充電が停止(充電電流が遮断)される。ステップS13の後に処理がステップS12に戻り、温度の確認が行われる。
ステップS12において、検出温度が充電温度範囲内であることが確認されると、ステップS14において、充電制御スイッチ6がONとされる。そして、ステップS15において、充電動作がなされる。
ステップS16において、満充電か否かが判断される。満充電か否かは、充電器4の出力電圧と、二次電池BATの電圧との差が所定値以下になったことから検出できる。或いは充電電流が所定値以下になったことから満充電を検出することができる。
ステップS16において、満充電でないと検出されると、ステップS17において、充電スイッチ6が周期的にOFFとされる。すなわち、温度判断の周期でもって充電スイッチ6がOFFとされる。例えば3分間、連続して充電動作を行った後に、3秒間、充電スイッチ6をOFFする。充電スイッチ6のOFF期間において、ステップS18の温度確認がなされる。
ステップS18の判断の結果、若し、充電中の温度が充電温度範囲から外れた場合、充電制御部7が充電制御スイッチ6をOFFとし、充電を停止させる(ステップS13)。電池パック1の温度が充電温度範囲内にあると、ステップS18において確認されると、ステップS14(充電スイッチ6のON)に処理が戻り、引き続き充電動作がなされる。
ステップS16において満充電が検出されると、ステップS19において、充電制御スイッチ6がOFFとされて充電動作が終了する。このような一連の動作によって、この発明の第3の実施の形態は、充電中の異常発熱時や異常な環境温度下での充電を防止することが可能となる。さらに、充電電流をOFFした時の電池パック1の温度を検出するので、充電器4からの熱の影響、並びに電池パック1内の保護回路の熱の影響を少なくでき、正確な温度検出を行うことができる。
正確な温度検出を可能とする第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、温度検出を充電OFFの期間だけでなく、充電ON期間にも行い、ON期間とOFF期間の温度差がある設定値以下である場合には、ON期間の温度も充電可否の判定に使用するものである。
図6に示すように、検出電圧Vrと比較される基準電圧がON期間に使用されるものと、OFF期間に使用されるものとがスイッチ8および9によって切り替えられる。スイッチ8および9は、充電制御部7Bからの温度設定制御信号によって切り替えられる。
固定の基準電圧Vref2と接地間に抵抗R1、R2、R3、R4およびR5の直列回路
が挿入され、抵抗同士の接続点が導出される。抵抗R1およびR2の接続点から基準電圧V1が取り出され、抵抗R2およびR3の接続点から基準電圧V2が取り出され、抵抗R3およびR4の接続点から基準電圧V3が取り出され、抵抗R4およびR5の接続点から基準電圧V4が取り出される。V4<V3<V2<V1の関係がある。
充電ON期間における電池パック1の温度は、充電OFF期間における電池パック1の温度に比して高い。したがって、基準電圧V1およびV3が充電OFF期間における低温側しきい値および高温側しきい値をそれぞれ規定するように設定され、基準電圧V2およびV4が充電ON期間における低温側しきい値および高温側しきい値をそれぞれ規定するように設定される。スイッチ8および9によって、充電OFF期間では、基準電圧V1およびV3がそれぞれコンパレータTH1およびTH2の反転入力端子に供給され、充電ON期間では、基準電圧V2およびV4がそれぞれコンパレータTH1およびTH2の反転入力端子に供給される。
第1の実施の形態と同様に、電池パック1のサーミスタ3により検出された検出電圧VrがコンパレータTH1およびTH2のそれぞれの非反転入力端子に供給される。検出電圧Vrが基準電圧V1およびV3の範囲内にある場合には、コンパレータTH1の出力信号T1がLとなり、コンパレータTH2の出力信号T2がHとなる。同様に、検出電圧Vrが基準電圧V2およびV4の範囲内にある場合には、コンパレータTH1の出力信号T1がLとなり、コンパレータTH2の出力信号T2がHとなる。
充電制御部7Bに対してコンパレータTH1の出力信号T1とコンパレータTH2の出力信号T2とが供給される。充電制御部7Bは、充電ON期間と充電OFF期間のそれぞれにおいて、電池パック1の温度が設定された充電温度範囲内に入っているか否かを判断することができる。さらに、充電制御部7Bに対して、検出電圧Vrが供給され、充電ON期間の電池パック1の温度Tonおよび充電OFF期間の電池パック1の温度Toff とを充電制御部7Bが検出し、これらの差の大小を判断するようになされている。
ON期間とOFF期間の温度差が小さいということは、充電電流印加によって生じる回路、部品による熱が比較的小さいので、二次電池BATに対する熱の影響が少ないと推定できる。したがって、この場合には、ON期間に検出した温度あっても、電池パック1の温度を比較的正確に反映しているので、温度確認に使用できる。ON期間およびOFF期間の両方の期間、温度検知を行うことで、より瞬時に異常発熱を検知し充電を停止させることが可能となる。
ただし、熱あおりの影響は小さいというものの、全く影響がないということではないので、ON期間とOFF期間で温度しきい値(基準電圧V1〜V4)を上述したように、各々設定している。
図7のフローチャートを参照してこの発明の第4の実施の形態の動作について説明する。ステップS21において、電池パック1が装着されているか否かが判定される。電池パック1が充電器4に装着されていない状態では、充電制御部7は、充電制御スイッチ6をOFF状態にしており、充電回路は開放状態にある。ここで、電池パック1が充電器4に装着されると、ステップS22において、電池パック1の温度が充電温度範囲内にあるか否かが判断される。この温度確認処理においては、充電OFF時の温度しきい値(基準電圧V1およびV3)が使用される。
ステップS22において、検出温度が充電温度範囲の外と判断されると、ステップS23において充電制御スイッチ6がOFFとされ、充電が停止される。ステップS23の後に処理がステップS22に戻り、温度の確認が行われる。
ステップS22において、検出温度が充電温度範囲内であることが確認されると、ステップS24において、充電制御スイッチ6がONとされる。そして、ステップS25において、充電動作がなされる。
充電動作中に充電スイッチ6がONの期間と充電スイッチ6がOFFの期間とのそれぞれにおいて温度検出動作がなされる。温度検出動作は、一定周期で行われる。温度検出動作がなされると、検出された温度に応じて後の処理がなされる。ステップS26において、検出電圧Vrから充電ON時の温度Tonが検出される。検出された温度Tonが充電制御部7Bにおいて記憶される。ステップS27において、充電スイッチ6がOFFとされる。ステップS28において、検出電圧Vrから充電OFF時の温度Toff が検出される。検出された温度Toff が充電制御部7Bにおいて記憶される。
ステップS29において、温度差(Ton−Toff )が温度差のしきい値より小であるか否かが判定される。温度差がしきい値より小であると判定されると、ステップS30において、温度しきい値が充電ON時の値(基準電圧V2およびV4)に設定される。そして、ステップS31において、充電スイッチ6がONとされる。
ステップS32において、充電ON時の温度しきい値を使用して電池パック1の温度が充電温度範囲内にあるか否かの判定処理(温度確認処理)がなされる。ステップS32の温度確認処理の結果、電池パック1の温度が充電温度範囲内にあると判定されると、ステップS33において、温度しきい値が充電OFF時の値(基準電圧V1およびV3)に設定される。そして、ステップS34において、充電スイッチ6がOFFとされる。ステップS35において、充電OFF時の温度しきい値を使用して電池パック1の温度が充電温度範囲内にあるか否かの判定処理(温度確認処理)がなされる。
ステップS29において、温度差(Ton−Toff )が温度差のしきい値以上と判定された場合には、充電ON時の温度しきい値を使用した温度確認処理(ステップS32)が省略され、ステップS33、ステップS34およびステップS35の充電OFF時の温度しきい値を使用した温度確認処理がなされる。さらに、ステップS32およびS35のそれぞれの温度確認処理において、電池パック1の検出温度が充電温度範囲外と判定された場合には、処理がステップS23の充電停止に移る。
ステップS36において、満充電か否かが判断される。満充電か否かは、充電器4の出力電圧と、二次電池BATの電圧との差が所定値以下になったことから検出できる。或いは充電電流が所定値以下になったことから満充電を検出することができる。
ステップS36において、満充電でないと検出されると、ステップS25に処理が戻り、上述したステップS26からステップS35に至る一連の処理が繰り返される。ステップS36において満充電が検出されると、充電制御スイッチ6がOFFとされて充電動作が終了する。このような一連の動作によって、この発明の第4の実施の形態は、充電電流のOFF期間の温度に加えて、充電電流のON期間の温度も使用して温度確認を行うので、充電器4の熱の影響、並びに電池パック1内の保護回路の熱の影響を少なくでき、正確な温度検出を行うことができ、さらに、連続的に温度確認を行うことができる。
この発明の第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、温度しきい値をより細かく区切って、電池パック1の温度に対して細かく充電条件を変化させることによって、充電不足を解消するものである。図8のようにコンパレータを必要な数だけ増やすことにより可能となる。
図8に示すように、抵抗R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7の直列回路が設けられ、温度しきい値に対応する基準電圧V1,V2,V3,V4,V5,V6が生成される。コンパレータTH1,TH2,TH3,TH4が設けられ、それぞれの比較出力出力T1,T2,T3,T4が充電制御部7Cに供給される。検出電圧VrがコンパレータTH1〜TH4のそれぞれの非反転入力端子に供給される。コンパレータTH1の非反転入力端子には、スイッチ10により選択された基準電圧V1およびV2の一方が供給され、コンパレータTH4の非反転入力端子には、スイッチ11により選択された基準電圧V5およびV6の一方が供給される。
基準電圧V1およびV2は、充電温度範囲の低温側しきい値に対応し、基準電圧V5およびV6が充電温度範囲の高温側しきい値に対応している。基準電圧V3,V4によって充電温度範囲が3個の領域に分割される。したがって、電池パック1の検出された温度(検出電圧Vr)が充電温度範囲内の分割された領域の何れに存在しているかをコンパレータTH1〜TH4の出力信号T1〜T4から充電制御部7Cが判断することができる。スイッチ10および11により上限または下限の温度しきい値を切り替えることによって、電池パック1の二次電池BATの種類、特定等に応じて充電温度範囲を設定することができる。
図9に示すような温度特性を有するサーミスタ3を使用した場合、検出電圧VrおよびV1〜V6の各電圧の計算式を表3に示し、温度しきい値に対応する抵抗R1〜R7および抵抗の合計値を表4に示す。
Figure 2009189141
Figure 2009189141
上述の設定値の場合、温度しきい値が(−5°Cまたは0°C、15°C、45°C、50°Cまたは60°C)に設定される。このように、充電温度範囲を複数の領域に分割することによって、領域によって充電方式を切り替えたり、充電電圧(充電器4の出力電圧)を切り替えることができ、適切な充電を行うことができる。
次に、この発明の第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は、リチウムイオン二次電池の充電に対して適用して好適なものである。リチウムイオン二次電池は、図10に示すような特性でもって充電される。
充電方法として定電流充電と定電圧充電とを組合せたものが使用される。図10に、4.2V、1Aの定電流・定電圧制御特性を有する充電器で充電した場合のリチウムイオン電池充電特性を示す。図10において、横軸が充電電流Aであり、縦軸が電池電圧Vである。充電初期から電池電圧が例えば4.2Vに至るまでの期間は定電流制御の期間であり、一定電流(1A)で充電が行われる。電池電圧が4.2Vに達すると、これ以上の電圧に上昇しない様に定電圧制御が働き、充電の進行と共に充電電流が低下する特性となる。この期間が定電圧制御期間である。
定電流制御から定電圧制御に移行する時点、すなわち電池電圧が4.2Vに達した時点で、電池容量はおおよそ70%から80%充電されている。リチウムイオン二次電池は、サイクル寿命が長いという特長を有しているが、充電中、特に4.2Vに至ってからの電池の発熱はサイクル寿命劣化に大きく影響することが知られている。この点を考慮して、第6の実施の形態は、電池電圧が4.2Vに至った後、つまり定電圧充電領域での温度管理を行うものである。定電流充電領域では温度検出を行わないので、充電制御部での処理が簡素化でき、マイクロコンピュータのプログラムのバグや充電制御の失敗の機会を抑制できる。
図11は、この発明の第6の実施の形態の構成を示す。上述した第5の実施の形態の構成(図8)と同様の構成に対して、定電流充電と定電圧充電との判別のために、充電電流検出用の抵抗12が充電電流路に挿入される。検出抵抗12に生じる検出電圧Viが充電制御部7Dに供給され、充電制御部7Dが現在の充電の動作を判定する。
充電制御部7Dは、定電流定電圧充電制御の内、定電圧制御の期間のみ温度を検知する。第6の実施の形態の処理の流れを図12のフローチャートに示す。図12は、図7のフローチャートに対して、検出電圧Vi測定のステップS41と定電流充電と定電圧充電とを判定するステップS42を追加したものである。
充電動作(ステップS25)を行っている時に、検出電圧Viが測定され(ステップS41)、検出電圧Viから現在の状態が定電流充電(CC)と定電圧充電(CV)との何れであるかが判定される。定電流充電(CC)と判断されると、ステップS25に戻り、充電動作が引き続きなされる。定電圧充電(CV)と判断されると、ステップS26(ON期間の温度Tonの検出)に処理が移る。その後の処理は、図7を参照して説明したのと同様である。
この発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、充電器4に対して電池パック1を接続するようにしているが、充電器4が電子機器の本体内に構成しても良い。さらに、この発明は、リチウムイオン二次電池以外のニッケル水素電池に対しても適用することができ、電池パックのように保護ICを一体に有する構成に限らず、二次電池単体に対しても適用できる。
この発明の第1の実施の形態のブロック図である。 第1の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に使用した温度検出素子の特性の一例を示すグラフである。 この発明の第2の実施の形態のブロック図である。 第3の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の第4の実施の形態のブロック図である。 第4の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の第5の実施の形態のブロック図である。 第5の実施の形態に使用した温度検出素子の特性の一例を示すグラフである。 リチウムイオン二次電池の充電特性を示すグラフである。 この発明の第6の実施の形態のブロック図である。 この発明の第6の実施の形態の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・電池パック
2a・・・充電制御スイッチ
2b・・・保護IC
3・・・サーミスタ
BAT・・・二次電池
4・・・充電器
5・・・直流電源
6・・・充電制御スイッチ
7,7A,7B,7C,7D・・・充電制御部

Claims (12)

  1. 二次電池または電池パックの温度に対応する温度情報が入力され、
    上記温度が設定された充電温度範囲内の場合に、充電電流を上記二次電池または電池パックに供給し、
    上記温度が設定された充電温度範囲外の場合に、充電電流を遮断するようにした充電装置。
  2. 上記充電温度範囲をさらに複数の領域に分割し、
    分割された上記領域の何れに上記温度が属するかを判定する請求項1記載の充電装置。
  3. 充電電流を一定の期間の周期でON/OFFし、
    少なくとも上記充電電流がOFFしている期間に検出される温度が上記充電温度範囲内か否かを判定する請求項1記載の充電装置。
  4. 充電電流を一定の期間の周期でON/OFFし、
    上記充電電流がONしている期間に検出される第1の温度と、上記充電電流がOFFしている期間に検出される第2の温度との差がしきい値以下である場合に、上記第1の温度および上記第2の温度のそれぞれが上記充電温度範囲内か否かを判定し、
    上記第1の温度と、上記第2の温度との差がしきい値より大である場合に、上記第2の温度が上記充電温度範囲内か否かを判定する請求項1記載の充電装置。
  5. 上記第1および第2の温度に対する上記充電温度範囲が別々に設定される請求項4記載の充電装置。
  6. 定電流充電動作を行い、次に定電圧充電動作を行う充電制御において、上記定電圧充電動作時にのみ、上記温度が上記充電温度範囲内か否かを判定する請求項1記載の充電装置。
  7. 二次電池または電池パックの温度に対応する温度情報が入力され、
    上記温度が設定された充電温度範囲内の場合に、充電電流を上記二次電池または電池パックに供給し、
    上記温度が設定された充電温度範囲外の場合に、充電電流を遮断するようにした充電方法。
  8. 上記充電温度範囲をさらに複数の領域に分割し、
    分割された上記領域の何れに上記温度が属するかを判定する請求項7記載の充電方法。
  9. 充電電流を一定の期間の周期でON/OFFし、
    少なくとも上記充電電流がOFFしている期間に検出される温度が上記充電温度範囲内か否かを判定する請求項7記載の充電方法。
  10. 充電電流を一定の期間の周期でON/OFFし、
    上記充電電流がONしている期間に検出される第1の温度と、上記充電電流がOFFしている期間に検出される第2の温度との差がしきい値以下である場合に、上記第1の温度および上記第2の温度のそれぞれが上記充電温度範囲内か否かを判定し、
    上記第1の温度と、上記第2の温度との差がしきい値より大である場合に、上記第2の温度が上記充電温度範囲内か否かを判定する請求項7記載の充電方法。
  11. 上記第1および第2の温度に対する上記充電温度範囲が別々に設定される請求項10記載の充電方法。
  12. 定電流充電動作を行い、次に定電圧充電動作を行う充電制御において、上記定電圧充電動作時にのみ、上記温度が上記充電温度範囲内か否かを判定する請求項7記載の充電方法。
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